JPH1083189A - 能動型騒音低減装置、その騒音低減方法および能動型騒音低減装置で用いる記録媒体 - Google Patents

能動型騒音低減装置、その騒音低減方法および能動型騒音低減装置で用いる記録媒体

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JPH1083189A
JPH1083189A JP8237978A JP23797896A JPH1083189A JP H1083189 A JPH1083189 A JP H1083189A JP 8237978 A JP8237978 A JP 8237978A JP 23797896 A JP23797896 A JP 23797896A JP H1083189 A JPH1083189 A JP H1083189A
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JP
Japan
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noise reduction
reduction device
drive signal
noise
active noise
Prior art date
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Pending
Application number
JP8237978A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Hayashi
和宏 林
Toshiya Ikezawa
敏哉 池澤
Hiroshi Umehara
啓 梅原
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音環境が変化した場合でも能動型騒音低減
装置の消音機能を安定させる。 【解決手段】 騒音を検出するマイク信号、消音用の加
振器を駆動する駆動信号に基づいて制御系が発散状態に
あるか否かを発散検出手段45により監視する。発散状
態にあることが発散検出手段45により検出されるとフ
ェイルセーフ手段44が起動して、伝達特性47を測定
する。前置フィルタ42のフィルタ特性(遅延時間)を
測定した伝達特性に応じて更新し、消音制御を再開す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、騒音発生源から伝
達される騒音と、消音のための発生した制御音とを互い
に干渉させることにより騒音の低減を図る能動型騒音低
減装置に関し、特に、音響特性の変化の激しい環境下で
使用する場合に好適な能動型騒音低減装置、その騒音低
減方法および当該能動型騒音低減装置の記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種、能動型騒音低減装置におい
て、効果的な騒音低減を図るためには、騒音に対し同一
周波数、同一振幅でかつ逆位相の制御音をスピーカ等の
音発生手段により発生させなければならない。そのため
特開平6−230786号等で示される能動型騒音低減
装置では、Filterd−X−LMS(LeastM
ean Square)制御と呼ばれる制御方法を能動
型騒音低減装置に適用して、騒音発生源、具体的には自
動車のエンジンの回転センサ信号および騒音検出用のマ
イクロフォンから取得したマイク信号を基準に上記スピ
ーカの最適な駆動信号を算出する。
【0003】このような能動型騒音振動低減装置では、
スピーカ駆動信号とマイク信号との間に存在する音場等
の伝達系に起因して、マイク信号はスピーカ駆動信号に
対し時間の遅れが生じる。この遅れを補正するために、
通常、前置フィルタ(Cとする)が設けられる。この前
置フィルタによって、上記伝達系の伝達特性(Gとす
る)に相当したフィルタ特性を有するフィルタ処理が回
転センサ信号に対し実行される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】伝達特性Gが、温度変
化・窓の開閉等の外乱・環境変化によって変化した場合
に、能動型騒音低減装置が消音制御を続ければ、制御系
が発散してしまう場合があり、消音ができず、逆に騒音
を大きくしてしまう可能性もある。
【0005】このような不具合を解決するために、上記
従来例では、伝達特性推定用のパルス信号をつくり、こ
のパルス信号をスピーカから出力する場合のマイク信号
と、出力しない場合のマイク信号との差から現在の伝達
特性を推定し、上記前置フィルタのフィルタ特性を更新
する。
【0006】しかしながら、上記従来例では、新たに伝
達特性推定用パルス信号を作り、スピーカから出力しな
ければならないので、消音制御処理が複雑になることに
加えて、伝達特性推定用パルス信号がスピーカから出力
されたときにその音が聴感上問題となっていた。
【0007】さらに上記従来例では、消音制御中のマイ
ク信号を使用するので、制御系が発散し、消音制御不能
状態に陥った場合には、伝達特性を推定できないという
問題も生じる。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述の点に鑑み
て、制御系が発散し、駆動信号を算出不能な発散状態に
なった場合には動作を停止できる能動型騒音低減装置、
その騒音低減方法およびかかる能動型騒音低減装置で用
いる記録媒体を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、伝達特性推定用パル
ス信号を使用せずに伝達特性を推定できる能動型騒音低
減装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために 請求項1の発明は、騒音発生源に起因して発
生する騒音を検出する騒音検出手段と、前記騒音を消音
するための制御音を発生する音発生手段と、前記音発生
手段を駆動する駆動信号を前記騒音検出手段の騒音検出
結果に応じて作成する駆動信号作成手段と、前記騒音検
出手段、前記音発生手段および前記駆動信号作成手段に
より形成される制御系の発散状態の有無を検出する発散
検出手段と、該発散検出手段により発散状態が検出され
た場合には、前記駆動信号作成手段から前記音発生手段
への前記駆動信号への出力を停止させる切り換え手段と
を具えたことを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載の能動
型騒音低減装置において、前記発散検出手段は前記騒音
検出手段の検出結果の変化状態を判別し、該変化状態が
前記発散状態の特徴を有するときに発散状態有りと検出
することを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項1に記載の能動
型騒音低減装置において、前記発散検出手段は前記駆動
信号の変化状態を判別し、該変化状態が前記発散状態の
特徴を有するときに発散状態有りと検出することを特徴
とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項1に記載の能動
型騒音低減装置において、前記駆動信号作成手段は位相
およびゲインを可変設定可能な適応フィルタであり、前
記発散検出手段は前記適応フィルタのフィルタ特性の変
化状態を判別し、該変化状態が前記発散状態の特徴を有
するときに発散状態有りと検出することを特徴とする。
【0014】請求項5の発明は、請求項1に記載の能動
型騒音低減装置において、前記駆動信号作成手段は、位
相およびゲインを可変設定可能な適応フィルタであり、
前記発散検出手段は、前記騒音検出手段の検出結果、前
記駆動信号および前記適応フィルタのフィルタ特性のそ
れぞれの変化状態を判別し、いずれかの変化状態が前記
発散状態の特徴を有するときに発散状態有りと検出する
ことを特徴とする。
【0015】請求項6の発明は、請求項1に記載の能動
型騒音低減装置において、前記駆動信号の出力が停止し
た後、前記制御系の発散状態を安定状態に復帰させるフ
ェイルセーフ処理を実行するフェイルセーフ手段をさら
に具え、該制御系の発散無しが前記発散検出手段により
検出された場合に、前記切り換え手段は前記駆動信号の
出力の停止を解除することを特徴とする。
【0016】請求項7の発明は、請求項6に記載の能動
型騒音低減装置において、前記騒音発生源の発生する騒
音の周期に追従した基準信号を発生する基準信号発生手
段をさらに具え、請求項1に記載の駆動信号作成手段は
位相およびゲインを可変設定可能な適応フィルタであ
り、前記騒音検出結果を最小とするように前記適応フィ
ルタのフィルタ特性を可変設定して請求項1に記載の駆
動信号を前記基準信号から作成することを特徴とする。
【0017】請求項8の発明は、請求項7に記載の能動
型騒音低減装置において、前記基準信号の取りうる周期
の値に対応させて前記適応フィルタのフィルタ特性の値
を記憶しておく記憶手段をさらに具え、前記基準信号発
生手段により発生した基準信号の周期の値に対応するフ
ィルタ特性の値を該記憶手段から読み出して、当該読み
出した値を使用して前記適応フィルタのフィルタ特性を
設定することを特徴とする。
【0018】請求項9の発明は、請求項8に記載の能動
型騒音低減装置において、前記フィルタ特性の値をマッ
プの形態で前記記憶手段に記憶しておくことを特徴とす
る。
【0019】請求項10の発明は、請求項6に記載の能
動型騒音低減装置において、請求項1に記載の駆動信号
および請求項1に記載の騒音検出結果の間の遅延時間を
調整する遅延手段をさらに具え、前記フェイルセーフ手
段は前記駆動信号と前記騒音検出結果の間の伝達特性を
測定し、当該測定結果に応じて前記遅延時間を可変設定
することを特徴とする。
【0020】請求項11の発明は、請求項10に記載の
能動型騒音低減装置において、前記フェイルセーフ手段
は前記駆動信号が出力されている時の第1の騒音検出結
果および前記駆動信号の出力が停止している時の第2の
騒音検出結果を取得し、該駆動信号、前記第1の騒音検
出結果および前記第2の騒音検出結果に基づき前記伝達
特性を取得することを特徴とする。
【0021】請求項12の発明は、請求項10に記載の
能動型騒音低減装置において、前記遅延手段は請求項1
に記載の騒音検出手段により取得した騒音検出結果を順
次に記憶する記憶手段を有し、該記憶手段に記憶された
騒音検出結果の読み出しタイミングを異ならせて、当該
読み出した騒音検出結果を請求項1に記載の駆動信号作
成手段に引き渡すことにより前記遅延時間を可変設定す
ることを特徴とする。
【0022】請求項13の発明は、請求項10に記載の
能動型騒音低減装置において、前記遅延手段は請求項7
に記載の基準信号の周期および前記フェイルセーフ手段
に測定された伝達特性に基づき前記遅延時間を取得する
ことを特徴とする。
【0023】請求項14の発明は、請求項13に記載の
能動型騒音低減装置において、前記基準信号の周期およ
び前記フェイルセーフ手段に測定された伝達特性に基づ
き取得された遅延時間を該基準信号の周期に関連づけて
記憶する記憶手段をさらに具え、前記遅延手段は前記基
準信号の周期の変化に対応させて該記憶手段の該当の遅
延時間を使用して請求項1に記載の駆動信号および請求
項1に記載の騒音検出結果の間の遅延時間を切り換える
ことを特徴とする。
【0024】請求項15の発明は、騒音発生源に起因し
て発生する騒音を能動型騒音低減装置により検出し、前
記騒音を消音するための制御音を前記能動型騒音低減装
置により発生し、前記制御音の発生に使用して該制御音
の位相および振幅を制御する駆動信号を前記騒音の検出
結果に応じて前記能動型騒音低減装置により作成し、前
記駆動信号の作成に関わる制御系の発散状態の有無を前
記能動型騒音低減装置により検出し、前記発散状態が検
出された場合には、前記能動型騒音低減装置は前記制御
音の発生を停止し、前記発散状態無しが検出された場合
には前記能動型騒音低減装置は前記制御音の発生を続行
し、前記制御音の発生が停止した場合には前記能動型騒
音低減装置は前記制御系の制御特性を変更することによ
り前記発散状態を解消し、前記制御音の発生の停止を解
除することを特徴とする。
【0025】請求項16の発明は、請求項15に記載の
能動型騒音低減装置の騒音低減方法において、前記能動
型騒音低減装置は請求項15に記載の駆動信号および請
求項1に記載の騒音検出結果の間の伝達特性を測定し、
当該測定の結果に基づき、変更すべき前記制御系の制御
特性を決定することを特徴とする。
【0026】請求項17の発明は、コンピュータを有
し、騒音発生源から伝達される騒音と、消音のための制
御音とを互いに干渉させることにより騒音を低減する能
動型騒音低減装置に装着され、前記コンピュータにより
読み取り可能な記録媒体において、前記コンピュータに
指示を与えて前記騒音を検出させる手段と、前記コンピ
ュータの指示により前記騒音を消音するための制御音を
発生させる手段と、前記コンピュータの指示により前記
制御音の発生に使用して該制御音の位相および振幅を制
御する駆動信号を前記騒音の検出結果に応じて作成させ
る手段と、前記コンピュータの指示により前記駆動信号
の作成に関わる制御系の発散状態の有無を前記により検
出させる手段と、前記コンピュータに指示を与えて前記
発散状態が検出された場合には、前記制御音の発生を停
止させる手段と、前記コンピュータに指示を与えて前記
発散状態無しが検出された場合には前記制御音の発生を
続行させる手段と、前記コンピュータに指示を与えて前
記制御音の発生が停止した場合には前記能動型騒音低減
装置は前記制御系の制御特性を変更することにより前記
発散状態を解消し、前記制御音の発生の停止を解除させ
る手段とを具えたことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0028】(第1の実施の形態)図1に自動車に搭載
した本発明の能動型騒音低減装置のシステム構成を示
す。図1において、1はエンジン(E/Gと略記する)
等の騒音発生源から騒音が伝達される車室内の空間に対
して制御音を発生する音発生手段である。2は音発生手
段1を駆動するための基準となる信号を出力する基準信
号検出手段である。3は騒音が伝達された空間の騒音状
態を検出する音・振動検出手段である。10は音発生手
段1を駆動するための駆動信号を発生し、その駆動信号
を制御する制御手段である。
【0029】音発生手段1としては、スピーカを使用し
てもよいし、騒音発生源から騒音・振動が伝達される経
路に存在するルーフパネル4、ダッシュパネル5または
フロアパネル6等の振動部位に加振アクチュエータ(不
図示)を取付け、ルーフパネル4、ダッシュパネルパネ
ル5またはフロアパネル6の加振アクチュエータによる
振動により騒音を低減する構成を使用することができ
る。
【0030】基準信号検出手段2としては、騒音発生源
であるE/Gの爆発に同期し、E/G1回転当たり所定
のパルス数を出力する回転センサ、または振動センサを
使用できる。振動センサを使用する場合には、騒音発生
源の状態を検出でき、かつ音発生手段1からの放射音や
発生振動が介入されない位置、例えばE/G本体、E/
Gマウント等に装着するとよい。
【0031】音・振動検出手段3としては、マイクロフ
ォンや振動センサを使用することができる。マイクロフ
ォンを使用する場合には乗員の耳元等の消音すべき位置
に装着するとよい。振動センサを使用する場合には、消
音すべき位置6の音と相関のある振動部位、例えば車内
のルーフパネル4またはフロアパネル6、等に装着する
とよい。
【0032】制御手段10は、以下の構成、音発生手段
1の駆動信号の位相、振幅を算出すると共にその位相、
振幅を持つ駆動信号を発生する駆動信号算出部17、駆
動信号算出部17の入出力信号のノイズ除去用フィル
タ、すなわち、音・振動検知信号の中の消音すべき周波
数ft以外の周波数成分であるノイズを除去するローバ
スフィルタ(LPF)11、駆動信号のノイズを除去す
るローパスフィルタ14、基準検出手段2からの基準信
号のノイズを除去するローパスフィルタ15、上記音・
振動検出信号を所定の増幅率で増幅する入力増幅部1
2、音発生手段1を駆動するために所定の増幅率で駆動
信号を増幅する出力増幅部13を有する。
【0033】駆動信号算出部17にはマイクロプロセッ
サやデジタルプロセッサ等のコンピュータを使用するこ
とができ、内蔵のROM17Aに格納された処理手順
(後述)をマイクロプロセッサに内蔵のCPUが実行す
ることにより上記駆動信号を作成する。ローパスフィル
タ、入出力増幅部には周知の回路を使用できるので詳細
な説明を要しないであろう。
【0034】なお、基準信号検出手段2からの基準信号
の示すE/G1回転当たりのパルス数と消音制御に必要
なパルス数が異なる場合には、図2に示すように、駆動
信号のパルス数(周波数)を変換する周波数変換回路1
8を音発生手段1と制御手段10との間に設けるとよ
い。
【0035】例えば、4気筒車の場合、E/G1回転当
たり2回爆発が生じるので、消音制御に必要な基準信号
のパルス数は、E/G1回転当たり2回でなければなら
ない。今、基準信号検出手段2から、E/G1回転当た
り6パルスを出力する場合には周波数変換回路18によ
り駆動信号の周波数を
【0036】
【数1】N=2/6=1/3 倍に変換する。
【0037】周波数変換回路18の基本的な構成例を図
3に示す。
【0038】図3において、6波数変換回路18は、入
力する基準信号の周期または周波数を測定する周期測定
手段20およびこの周期または周波数に所定の実数値を
掛けて、消音すべき周波数を有する基準信号を出力する
基準信号出力手段21および周期測定手段20の周期ま
たは周波数の測定に使用するタイマ22から構成され
る。
【0039】周波数変換回路18への入力信号が例え
ば、0から5Vに立ち上がる時間t0でタイマ22をリ
セットし、次に0から5Vに立ち上がる時間t1までの
時間をタイマ18により測定し、測定結果を周期測定手
段に与え、周期測定手段はタイマ22の測定結果から基
準信号の周期または周波数を取得する。
【0040】上記周波数変換回路18の具体的な回路構
成例を図4に示す。周波数を1/N(N:整数)にする
場合は、図4に示すような複数のカウンタで構成される
分周回路30を使用して周波数変換回路18を構成す
る。これにより周波数変換回路18を簡素な回路で実現
することができる。
【0041】分周回路30のカウンタ31は符号(a)
に示すように入力信号が例えば0から5Vに立ち上がる
時間t0で、出力を例えば0から5Vに立ち上げ、次の
時間t1 で、5Vから0Vに下げる。このようにし
て、カウンタ31は基準信号の奇数個目のパルス立ち上
がりタイミングおよび偶数個目のパルス立ち上がりタイ
ミングに基づき周波数を1/2にn分周した符号(b)
に示すパルス信号を作成する。以下、カウンタ3
2、...カウンタ33により入力信号を1/2に分周
していくことによって所望の周波数を持つ基準信号を作
成することができる。
【0042】次に図1の駆動信号算出部17の機能構成
を図5のブロック図を使用して説明する。この回路例で
は、基準信号検出手段2としてとして回転センサを使用
し、音・振動検出手段3としてマイクロフォンを使用す
るものとする。このため、以下の説明では基準信号を回
転センサ信号、音・振動検出信号をマイク信号と呼ぶこ
とにする。図5において、41はフィルタ特性Hを有
し、位相、ゲインを可変にすることが可能な適応フィル
タであり、回転センサ信号を基準にして駆動信号を生成
する。42は前置フィルタであり、マイク信号の駆動信
号に対する位相の遅れを補正する。この遅れはマイク信
号と駆動信号の間に存在する音場等の伝達系により生じ
る。このため、上記伝達系の伝達特性G(符号47)に
等しいフィルタ特性G0のフィルタ処理を前置フィルタ
42により行う。43はフィルタ特性更新手段であり、
マイク信号が最小の値になるように適応フィルタのフィ
ルタ特性H、より具体的には位相・ゲインを可変設定す
る。
【0043】フィルタ特性更新手段43は、適応フィル
タのフィルタ特性Hを、Filterd−X−LMS制
御とよばれる制御方式で使用される後述の理論式によっ
て求め、その値の更新を繰り返す。この更新処理は伝達
特性が固定化された発散無しの制御下において実行され
る。これによりマイク信号が最小となる。44はフェイ
ルセーフ手段であり、図5の制御系が発散していること
が後述の発散検出手段45により検出された場合にはフ
ェイルセーフ処理を実行する。本実施の形態のフェイル
セーフ処理では伝達特性Gを測定し、その特性結果に対
応させて前置フィルタ42のフィルタ特性G0を可変設
定する。この処理により発散状態の制御系が正常状態に
復帰するので、制御系を安全側に移行させることができ
る。
【0044】45は発散検出手段であり、マイク信号の
変化を調べることにより制御系発散の有無を判断し、発
散を検出した場合には、切り換え手段46に対して、駆
動信号の出力の停止を指示する。46は切り換え手段で
あり、上述のように発散検出手段の指示に応じて適応フ
ィルタ41からの駆動信号の出力を停止させる。この停
止の後、フェイルセーフ手段44が作動する。適応フィ
ルタ41のフィルタ特性Hが更新された後切り換え手段
46は駆動信号の出力を停止(オフ)から許可(オン)
に切り換える。
【0045】ここで前置フィルタ42の出力をXd、マ
イク信号をM、μ1を更新刻み(定数)とするとこれら
のパラメータの値と適応フィルタ41の更新前のフィル
タ特性Hの値を使用して適応フィルタ41の更新後の値
は数2式のように表すことができる。
【0046】
【数2】H(更新後)=H(更新前)+μ1・ Xd・ M 次に、フェイルセーフ手段44の伝達特性Gの測定法に
ついて述べる。伝達特性Gは、駆動信号出力オン時、オ
フ時のマイク信号M1、M2、駆動信号Yから推定でき
る。マイク信号M1, M2は、エンジン騒音をDとする
と、
【0047】
【数3】M1=G・ Y+D
【0048】
【数4】M2=D で表わされる。ここで、数3式−数4式とすれば、伝達
特性Gは、
【0049】
【数5】G=(M1ーM2)/Y で表わされ、駆動信号出力オン時とオフ時のマイク信号
の差および駆動信号Yから推定できる。そのため、伝達
特性推定用のパルス信号が不要であり、また制御系が発
散した後であっても、伝達特性Gの測定が可能である。
【0050】なお、伝達特性が変化する場合は、何らか
の外乱が介入されるときであり、駆動信号をオフにして
も聴感上問題はない。
【0051】また、数5式を得るためには、入力を駆動
信号Y、出力をマイク信号M1, M2とした場合の、伝
達関数W1(駆動信号出力オン時), W2(駆動信号出
力オフ時)
【0052】
【数6】W1=M1/Y
【0053】
【数7】W2=M2/Y を求め、伝達関数W1と伝達関数W2の差を取る。次
に、この伝達関数W1, 2を算出するために、図6の制
御系を構成する。図6の制御系は図5の制御系の適応フ
ィルタ41に関連する箇所を詳細に表したものである。
適応フィルタ50の伝達関数Wi(i =1, 2)に任意
の初期値を与え、以下のような誤差Eを求める。
【0054】
【数8】Z=Wi・ Y
【0055】
【数9】E=Wi・ Y−Mi 誤差Eを0にするために、以下のFilterd−X−
LMS制御理論式によって、伝達関数Wiを繰り返し更
新する。
【0056】
【数10】Wi(更新後)=Wi(更新前)+μ2・ E
・ Y (μ2;更新刻み) 最終的に誤差E0ならば、伝達関数W1, W2より数5
式の伝達特性Gを求め、前置フィルタの伝達特性G0を
更新する。
【0057】次に駆動信号算出部17の具体的な処理内
容を主に図7のフローチャートを使用して説明する。図
7に示す制御手順はROM17(図1参照)に、コンピ
ュータ(この場合、マイクロプロセッサ)により読み取
り可能なプログラム言語の形態で予め記録されおり一定
周期で繰り返し実行される。
【0058】マイクロプロセッサは入力処理によって、
回転センサ信号、マイク信号を入力する(ステップS
1)。マイクロプロセッサはこれまでに入力した回転セ
ンサ信号およびマイク信号と今回入力した回転センサ信
号およびマイク信号とを使用して制御系が発散している
か、換言すると、伝達特性Gが変化しているか否かを判
断する(ステップS2)。判断処理の詳細については図
8〜図10を使用して後述する。この判断処理によっ
て、駆動信号とマイク信号の間の伝達特性Gが変化せ
ず、駆動信号が算出可能であると判断すれば、flag
0=0 にし、駆動信号を算出し、その駆動信号を作成
するシーケンス(ステップS2→S3→S4〜S8)へ
移行する。
【0059】伝達特性Gが変化し、駆動信号の算出が不
可能であると判断すれば、flag0=1に設定し、適
応フィルタ処理の後、フェイルセーフ処理によって伝達
特性を測定するシーケンス(ステップS2→S3→S9
→S10)へ移行する。ここでflag0は伝達特性G
が変化した場合をビット1、変化しない場合をビット0
で記憶しておくフラグ情報である。マイクロプロセッサ
はこのフラグ情報に基づき、本発明の切り換え手段とし
て駆動信号の出力の停止、その解除を行う。
【0060】伝達特性Gが変化しない(flag0=
0)場合は、マイクロプロセッサは前置フィルタ処理に
よりマイク信号の位相調整を行う(ステップS4)。次
にフィルタ特性更新処理により、マイク信号が最小にな
るように適応フィルタ処理におけるフィルタ特性Hを更
新する(ステップS5)。この処理の後、マイクロプロ
セッサは適応フィルタ処理により、更新したフィルタ特
性Hのフィルタ処理を行い、駆動信号を算出、作成を実
行し、駆動信号出力処理により、駆動信号を出力する
(ステップS6→S7)。マイクロプロセッサは最後に
W1算出処理により、上述の数6式のパラメータW1を
算出する(ステップS8)。伝達特性Gが変化しない間
はステップS1〜S9の処理手順が繰り返し実行される
ので、制御系は安定状態を続け、騒音も正常に低減され
る。
【0061】一方、環境の変化により伝達特性Gが変化
した場合(flag=0)、その変化をマイクロプロセ
ッサが検出する(ステップS2)。この変化の検出に応
じて適応フィルタ処理によって、マイクロプロセッサは
伝達特性の測定に使用する駆動信号を算出するが駆動信
号は出力しない(ステップS9)。フェイルセーフ処理
によって、伝達特性の推定が行なわれる(ステップS1
0)。フェイルセーフ処理の詳細は図12を使用して後
述する。
【0062】このフェイルセーフ処理により変化後の伝
達特性Gが測定され、この測定結果に応じた前置フィル
タのフィルタ特性G0が決定されるので、制御系は安定
状態に復帰し、再び、ステップS1〜S8の正常状態で
の制御シーケンスを繰り返す。
【0063】ステップS2の判断処理の詳細を次に説明
する。この処理では、伝達特性Gが変化し制御系が発散
したか否かを判断するためにマイク信号の振幅値、駆動
信号の振幅値および適応フィルタのフィルタ係数の変化
を調べる。これら3種の値のいずれかの変化率が異常を
示した場合にはフラグflag0をビット1に設定す
る。
【0064】マイク信号の振幅の変化の有無を判定する
ための処理手順を図8に示す。図8において、現時点と
所定時間前の時点の間の複数点のマイク信号の値を使用
してマイク信号の振幅およびその変化率を取得する(ス
テップS20→S21)。
【0065】現時点の振幅値が正常と定める閾値よりも
大きくて(ステップS22のYES判定)、かつ、振幅
が増大方向にあること(ステップS23)が確認された
場合に伝達特性が変化し駆動信号算出不能状態になった
と判断されてフラグflag0がビット1に設定される
(ステップS24)。このような判定条件に合致しない
場合には制御系は異常ではないと判断され、フラグfl
ag0はビット0に設定される(ステップS25)。
【0066】なお、振幅算出法は、周知の方法を使用す
ればよいが、本実施の形態では消音ターゲットの1周期
以上の時間内での、マイク信号の最大値、または最大値
と最小値に差を振幅値とする。振幅変化率算出法は、連
続した時間内に振幅を複数回求め、最小2乗法により、
振幅の変化率を算出する方法を使用する。
【0067】駆動信号についての判断処理は上記マイク
信号の処理手順と同様であり、(図9参照)詳細な説明
を要しないであろう。
【0068】フィルタ係数による判断処理の詳細手順を
図10のフローチャートを使用して説明する。下記に示
す適応フィルタ50のフィルタ係数hi からも発散した
か否かを判断できる。フィルタ係数とは、適応フィルタ
処理を時間領域で実施するために必要な係数である。適
応フィルタ処理により、駆動信号Y(t)を求める場
合、下記の数11式のように、回転センサ信号の時系列
データx(t)に対しフィルタ係数を掛け、総和をと
る。ここでtsはサンプリング周期である。
【0069】
【数11】Y(t)=Σ{hi・x(t−i)ts)} そしてフィルタ特性更新処理により、マイク信号が最小
となる、フィルタ係数hi の最適値を求める。しかし伝
達特性Gが変化し、制御系が不安定状態となった場合、
最適値を求めることができず、発散する。そこで、この
フィルタ係数hi に着目し、図10に示すように、この
フィルタ係数hi の値がしきい値より大きく(ステップ
S41のYES判定)、そして最小2乗法により求めた
時間変化率が正である場合(ステップS42のYES判
定)、発散したと判断してフラグflag0をビット0
に設定する(ステップS43)。
【0070】このように、マイク信号、駆動信号および
フィルタ係数の3種について変化を調べるので、制御系
の発散検出精度が高まる。
【0071】図7のステップS8のW1算出処理の詳細
な処理手順を図11に示す。
【0072】この詳細処理手順では、駆動信号オン時の
伝達特性推定のために、上述の数8式〜数11式を使用
して誤差E≒0となるようなW1 の値を求める(ステッ
プS50〜S52→リターンの繰り返し)。
【0073】図7のステップS10のフェイルセーフ処
理の詳細手順を図12に示す。この処理手順では、伝達
特性Gを上述した測定方法を使用して測定(推定)す
る。数9式 で算出する誤差EがW2算出終了判断処理
(ステップS61、詳細は後述)によって、減衰してい
ないと判断すれば、flag1=0に設定し、数10式
のW2の更新を繰り返す(ステップS61〜S64→リ
ターンの繰り返し)。
【0074】一方、図13に示すように誤差Eが減衰し
たと判断すれば、flag1=1にし、W2の更新を終
了し、数5式に従い伝達特性Gを推定するとともに、前
置フィルタのフィルタ特性G0を更新する。そしてfl
ag0, flag1を0ビットに戻す。
【0075】図14に図7のステップS61のW2算出
終了判断処理の詳細を示す。
【0076】W2算出終了判断では数9式の誤差Eの減
衰状態からW2の算出を継続するか終了するかを判断す
る。より詳細には、誤差Eは消音ターゲットと同じ周波
数をもつ周期信号であるため、測定開始から所定の時間
te(図13参照)の間、誤差Eがしきい値Sh以下で
あれば、誤差Eは減衰したと判断し、flag1=1
(算出処理終了)にする。またそれ以外はflag1=
0(算出処理未終了)にする。
【0077】このような判断処理のために図14の処理
手中ではflag1がビット0になると時間tの計時を
開始するタイマを用意しておき、このタイマをリセット
した後(ステップS73)、時間tの測定を開始する
(ステップS71→S74→リターンの繰り返し)。こ
の間、誤差Eが繰り返し計算されてその誤差が閾値より
も大きい場合が生じると(ステップS70→S71のY
ES判定)、上記タイマをリセットして、時間の計時を
やり直す。誤差Eの値がしきい値よりも小さい間、タイ
マーはリセットされないので、時間tの計時が進む(ス
テップS71→S74→リターンの繰り返し)。
【0078】タイマの計時時間tが所定値teより大き
くなった時点で、誤差Eは所定時間teの間、閾値以下
であったとして、計算終了(flag=1)と判断する
(ステップ70→S75)。
【0079】(第2の実施の形態)次に図5の前置フィ
ルタ処理を簡略化した遅延処理を行うようにした第2の
実施の形態を説明する。
【0080】第2の実施の形態における駆動信号算出部
17の機能構成を図15に示す。
【0081】図5の第1の形態の構成と同一の箇所には
同一の符号を付しており、詳細な説明を省略し、相違点
を説明する。図15において、新たに、E/G回転数算
出手段101、E/G回転数算出手段101によって算
出したE/G回転数に従い、制御パラメータであるフィ
ルタ特性更新刻みμ1(正常制御下でのフィルタ特性更
新処理)、遅延時間td(フェイルセーフ処理により伝
達特性Gの変化に対応して設定)を記憶するためのマッ
プ(ルックアップテーブルとも呼ばれ、回転数の異なる
値に対応させて、上記制御パラメータの値をメモリ上に
表形態にまとめたもの、図18参照)102が加わる。
そして、前置フィルタ42の代わりに、遅延処理を簡略
化した遅延処理手段を加える。第1の実施の形態では、
駆動信号作成に使用する基準信号にE/G回転検出信号
を使用することで、駆動信号をE/Gの回転に追従させ
ているが、第2の実施の形態では、それに加えて、制御
パラメータもE/Gの回転に対応させた制御パラメータ
を使用することにより、好適な制御パラメータを迅速に
決定し、遅延処理手段(前置フィルタ)の回路構成を簡
素化する。このための回路構成については図23を使用
して後で説明する。
【0082】E/G回転数算出法は、特に詳しく説明し
ないが、基準信号の周期を測定するか、所定の時間内の
基準信号に存在するパルス数をカウントするか、周波数
に比例した電圧を出力するFVコンバータを使用するとよ
い。
【0083】第2の実施の形態における駆動信号算出部
17の処理手順を図16に示す。
【0084】制御系の発散の有無を調べ、発散が無い正
常な制御状態で騒音を小さくするべく、適応フィルタ4
1のフィルタ特性を更新する処理(ステップS84〜S
90のシーケンス)は第1の実施の形態と同様である。
第2の形態では、E/G回転検出信号からエンジン回転
数を算出する処理(ステップS82)およびこのエンジ
ン回転数に対応した制御パラメータ(ここでは特性更新
刻みμ1)をマップから取り出して、設定する処理(ス
テップS83)が新たに追加されている。
【0085】さらに図16のステップS92のフェイル
セーフ処理において上記マップの記載データ(遅延時間
td)を測定した伝達特性Gに応じて更新する処理が追
加されている(図17のステップS107)。それ以外
の処理は第1の実施の形態と同様である。
【0086】図16のステップS83のパラメータ設定
処理の説明は長くなるのでステップS92のフェイルセ
ーフ処理を先に説明する。
【0087】図17にフェイルセーフ処理の処理手順を
示す。図17の処理手順の中のステップS107が新た
に追加された処理である。この処理において、推定した
音場(マイク信号と駆動信号の間)の伝達特性Gの遅延
時間を算出すると共に、マップの遅延時間tdを更新す
る。この更新処理については図24を使用して後述す
る。
【0088】図16のステップS83のパラメータ設定
処理について詳細に説明する。
【0089】E/G回転数に従い、図18のマップか
ら、フィルタ特性更新処理(図16のステップS87)
に必要なパラメータであるフィルタ更新刻みμ、遅延時
間tdを設定する。パラメータが切り換わるE/G回転
数付近での定常走行時にパラメータ変化を繰り返すこと
を抑えるために、本実施の形態では図19に示すよう
に、回転数r[i](iはパラメータ番号)に対応した
ヒステリシスΔRを設ける。
【0090】つまり回転数下降時には、r[i]をr1
[i]に、上昇時はr1[i]+ΔRに変更する。パラ
メータ数M=4の場合の回転数決定処理手順を参考のた
めに図20に示す。この例は計測したE/G回転数r0
と予め規定してある回転数r1,r2...とを比較し
て、回転数r0がどの回転数レンジにあるかを判別して
制御パラメータを決定する。
【0091】パラメータが切り換わるE/G回転数を等
間隔と予め定めておくと、図21のようなE/G回転数
に関するデータを省略したマップデータを使用すること
ができる。さらに、図16のステップS83のパラメー
タ設定処理を図22のフローチャートに示すように簡略
化できる。
【0092】図22の処理手順では、まず予め用意した
数式によりE/G回転数およびその最大値、最小値等か
らパラメータ番号Nを算出する(ステップS120)。
定常走行時にパラメータを変化させないようにするため
に、パラメータ番号平均化処理により、番号の時間平均
をとる(ステップS121)。平均処理により求めたパ
ラメータ番号に従い、図21のマップデータから対応の
パラメータを選択する(ステップS124)。
【0093】図15の遅延処理手段100の遅延処理を
マイクロプロセッサにより実行するための処理手順を図
23に示す。図23において、基準信号(E/G回転セ
ンサ信号)を入力する毎に内部メモリ内のデータ配列B
に一時記憶する。なお、データ配列Bに格納できるデー
タ数には限界があるので、データ数が一定になると、新
しいデータを一番古いデータに上書き記憶して、古いデ
ータは消去する(ステップS130)。このようなデー
タ配列B中から遅延時間tdに相当する位置のデータを
取り出すことにより、換言すると、データ配列Bにデー
タを書き込むタイミングと、そのデータを読み出すタイ
ミングを遅延時間tdだけずらすことにより、遅延処理
を簡単に行うことができる。
【0094】次に、図17のステップS106の遅延時
間tdの算出処理およびステップS107のマップデー
タ更新処理について説明する。
【0095】基準信号Snと伝達特性Gによる出力Sm
(=G・ Sn)との時間差Tmax(図24参照)を求
めれば、伝達特性Gの遅延時間tdを算出することがで
きる。基準信号生成処理(図25のステップS141)
において、その周波数を消音ターゲット(E/G回転
数)に等しく、図24に示すように時間0で最大値をと
るコサイン基準信号Snを作成する。次に測定した伝達
特性Gをコサイン基準信号Snに乗算した出力信号(駆
動信号)Smを作成する(ステップS142)。
【0096】出力信号Smが最大値を取る時間Tmax
を求める(ステップS143)。基準信号Snが最大値
を取る時間は0であるから、Tmaxは基準信号Snと
出力Smの時間差であり、伝達特性Gの遅延時間tdに
等しい。そして、マップデータ(図18参照)上の遅延
時間tdを、新たに求めた伝達特性Gの遅延時間tdに
変更する。
【0097】第1の実施の形態および第2の実施の形態
のフェイルセーフ機能有りの騒音低減効果を図26に示
し、フェイルセーフ機能がない従来例の騒音低減効果を
図27に示す。図26および図27共にマイク信号の時
間変化を模式的に示している。図26と図27とを比較
すると分かるように、フェイルセーフ機能があるほうが
マイク信号の振幅(レベル)が小さくなって、伝達特性
Gが変化しても騒音が低減しており、マイク信号時間波
形の、収束状態により制御系の安定性を評価することが
できた。
【0098】以上、説明したように、本発明のフェイル
セーフ機能がある場合、伝達特性が変化しても、制御系
は発散することなく、音(マイク信号)は特性変化前の
レベルに収束する。一方、図27に示すように、フェイ
ルセーフ機能がない従来例の場合、伝達特性変化後、す
ぐに制御系は不安定状態となり発散する。この結果より
明確なように、本発明のフェイルセーフ機能がある場合
は、伝達特性が変化しても、安定した消音効果が得られ
る。
【0099】(他の実施の形態) 1)上記第1、第2の実施の形態は、能動型騒音低減装
置を自動車のE/G騒音低減にに適応した場合である
が、空調ダクト騒音、家電製品等の騒音低減に対しても
本発明を適応できる。
【0100】2)騒音の制御音の発生手段として上記第
1、第2の実施の形態では駆動信号算出部をマイクロプ
ロセッサで構成しているが、制御手段中の他の回路の機
能をマイクロプロセッサの演算処理で実現してもよい
し、周知のデジタル回路で実現してもよい。
【0101】3)上記第1、第2の形態では騒音低減の
ための処理プログラムをROMに記憶する例であった
が、装置の形態に応じて、電源バックアップしたRA
M、CD(コンパクトディスク)、HD(ハードディス
ク)等の記録媒体を使用するとよい。また、上記処理プ
ログラムを実行するコンピュータもマクロプロセッサ、
パーソナルコンピュータ等各種のコンピュータを使用す
ることができる。
【0102】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1、15
〜17の発明によれば、制御系の発散状態を検知して、
駆動信号の出力を停止するので、制御異常状態の発生時
には能動型騒音低減装置は制御を自動停止する。このた
め、騒音を増大させる状況を回避できる。
【0103】請求項2の発明では騒音検出結果の変化を
調べるだけで発散状態を簡単に検出できる。
【0104】請求項3の発明では、駆動信号の変化を調
べるだけで発散状態を簡単に検出できる。
【0105】請求項4の発明では、適応フィルタのフィ
ルタ特性の変化を調べるだけで発散状態を簡単に検出で
きる。
【0106】請求項5の発明では、騒音検出結果、駆動
信号、フィルタ特性の3種の変化を監視することで、発
散状態を直ちに検出でき、また、検出精度も高くなる。
【0107】請求項6の発明では、フェイセーフ機能を
追加することにより発散状態の制御系を自動的に正常復
帰させることができる。
【0108】請求項7の発明では、駆動信号の周期が、
騒音発生源の周期に追従するので、騒音発生源の周期が
大きく変動する装置、自動車、電車等についても好適に
騒音を低減することができる。
【0109】請求項8の発明では、計算によりフィルタ
特性を取得するよりも騒音発生源の変動周期に対応して
迅速に好適なフィルタ特性を取得することができる。
【0110】請求項9の発明では、フィルタ係数をマッ
プ形態とすることで、例えば、メモリような記憶手段の
アドレス入力に騒音発生源の周期を与えると、メモリの
データ出力には使用するフィルタ特性が出力されるの
で、高い周期をもつ騒音にも迅速に対応できる。
【0111】請求項10の発明では伝達特性を測定する
ので、測定により得られた伝達特性に応じて制御系の遅
延時間を変更することにより制御系の発散状態を自動的
に解消することができる。
【0112】請求項11の発明は駆動信号出力時および
停止時の騒音検出結果を使用して、伝達特性を取得する
ので、従来例のような特別なパルス信号を用意する必要
はなく、違和音を人に与えることはない。加えて、制御
系が発散しても、伝達特性を測定できるので、制御系が
たとえ、発散しても能動型騒音低減装置は正常制御に自
動復帰できる。
【0113】請求項12の発明では記憶手段を使用して
遅延手段を実現できるので専用のフィルタのような遅延
回路を要せず、回路の簡素化、製造コストの低減に寄与
することができる。
【0114】請求項13の発明では遅延時間に対して、
伝達特性だけでなく騒音発生源の周期を関連づけること
で、騒音発生源の周期変動の追従性を向上させる。
【0115】請求項14の発明では、たとえば、マップ
形態で、記憶手段に遅延時間を記憶することで、遅延時
間の更新処理を迅速、容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施の形態のシステム構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明第1の実施の形態に周波数変換回路を付
加した場合のシステム構成を示すブロック図である。
【図3】周波数変換回路の一構成例およびその変換信号
波形を示す説明図である。
【図4】分周回路の一構成例およびその分周波形を示す
説明図である。
【図5】本発明第1の実施の形態の機能構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図5の制御系を部分的に示すブロック図であ
る。
【図7】駆動信号算出部のメイン処理手順を示すフロー
チャートである。
【図8】マイク信号を使用して発散の有無を判断する処
理手順を示すフローチャートである。
【図9】駆動信号を使用して発散の有無を判断する処理
手順を示すフローチャートである。
【図10】フィルタ係数を使用して発散の有無を判断す
る処理手順を示すフローチャートである。
【図11】W1算出処理の詳細手順を示すフローチャー
トである。
【図12】フェイルセーフ処理の詳細手順を示すフロー
チャートである。
【図13】W2算出終了判断処理における誤差Eの変化
を示す説明図である。
【図14】W2算出終了判断処理の詳細手順を示すフロ
ーチャートである。
【図15】本発明第2の実施の形態のシステム構成を示
すブロック図である。
【図16】本発明第2の実施の形態のメイン処理手順を
示すフローチャートである。
【図17】フェイルセーフ処理の詳細手順を示すフロー
チャートである。
【図18】パラメータ設定用マップの内容を示す説明図
である。
【図19】パラメータ設定要領を説明するための説明図
である。
【図20】パラメータ設定処理の詳細手順を示すフロー
チャートである。
【図21】パラメータ設定用マップの変形例を示す説明
図である。
【図22】パラメータ設定処理の詳細手順を示すフロー
チャートである。
【図23】遅延処理の詳細手順を示すフローチャートで
ある。
【図24】伝達特性Gの遅延時間td算出処理を説明す
るための原理図である。
【図25】伝達特性Gの遅延時間td算出処理の詳細手
順を示すフローチャートである。
【図26】本発明のフェイルセーフ機能を使用したとき
のマイク信号時間波形を示す波形図である。
【図27】フェイルセーフ機能がないときの従来例のマ
イク信号時間波形を示す波形図である。
【符号の説明】
1 音発生手段 2 基準信号発生手段 3 音・振動検出手段 4 ルーフパネル 5 ダッシュパネル 6 フロアパネル 10 制御手段 11、14、15 ローパスフィルタ 12、16 入力増幅部 13 出力増幅部 17 駆動信号算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 21/00 9274−5J H03H 21/00

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音発生源に起因して発生する騒音を検
    出する騒音検出手段と、 前記騒音を消音するための制御音を発生する音発生手段
    と、 前記音発生手段を駆動する駆動信号を前記騒音検出手段
    の騒音検出結果に応じて作成する駆動信号作成手段と、 前記騒音検出手段、前記音発生手段および前記駆動信号
    作成手段により形成される制御系の発散状態の有無を検
    出する発散検出手段と、 該発散検出手段により発散状態が検出された場合には、
    前記駆動信号作成手段から前記音発生手段への前記駆動
    信号への出力を停止させる切り換え手段とを具えたこと
    を特徴とする能動型騒音低減装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の能動型騒音低減装置に
    おいて、前記発散検出手段は前記騒音検出手段の検出結
    果の変化状態を判別し、該変化状態が前記発散状態の特
    徴を有するときに発散状態有りと検出することを特徴と
    する能動型騒音低減装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の能動型騒音低減装置に
    おいて、前記発散検出手段は前記駆動信号の変化状態を
    判別し、該変化状態が前記発散状態の特徴を有するとき
    に発散状態有りと検出することを特徴とする能動型騒音
    低減装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の能動型騒音低減装置に
    おいて、前記駆動信号作成手段は位相およびゲインを可
    変設定可能な適応フィルタであり、前記発散検出手段は
    前記適応フィルタのフィルタ特性の変化状態を判別し、
    該変化状態が前記発散状態の特徴を有するときに発散状
    態有りと検出することを特徴とする能動型騒音低減装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の能動型騒音低減装置に
    おいて、前記駆動信号作成手段は、位相およびゲインを
    可変設定可能な適応フィルタであり、前記発散検出手段
    は、前記騒音検出手段の検出結果、前記駆動信号および
    前記適応フィルタのフィルタ特性のそれぞれの変化状態
    を判別し、いずれかの変化状態が前記発散状態の特徴を
    有するときに発散状態有りと検出することを特徴とする
    能動型騒音低減装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の能動型騒音低減装置に
    おいて、前記駆動信号の出力が停止した後、前記制御系
    の発散状態を安定状態に復帰させるフェイルセーフ処理
    を実行するフェイルセーフ手段をさらに具え、該制御系
    の発散無しが前記発散検出手段により検出された場合
    に、前記切り換え手段は前記駆動信号の出力の停止を解
    除することを特徴とする能動型騒音低減装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の能動型騒音低減装置に
    おいて、前記騒音発生源の発生する騒音の周期に追従し
    た基準信号を発生する基準信号発生手段をさらに具え、
    請求項1に記載の駆動信号作成手段は位相およびゲイン
    を可変設定可能な適応フィルタであり、前記騒音検出結
    果を最小とするように前記適応フィルタのフィルタ特性
    を可変設定して請求項1に記載の駆動信号を前記基準信
    号から作成することを特徴とする能動型騒音低減装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の能動型騒音低減装置に
    おいて、前記基準信号の取りうる周期の値に対応させて
    前記適応フィルタのフィルタ特性の値を記憶しておく記
    憶手段をさらに具え、前記基準信号発生手段により発生
    した基準信号の周期の値に対応するフィルタ特性の値を
    該記憶手段から読み出して、当該読み出した値を使用し
    て前記適応フィルタのフィルタ特性を設定することを特
    徴とする能動型騒音低減装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の能動型騒音低減装置に
    おいて、前記フィルタ特性の値をマップの形態で前記記
    憶手段に記憶しておくことを特徴とする能動型騒音低減
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の能動型騒音低減装置
    において、請求項1に記載の駆動信号および請求項1に
    記載の騒音検出結果の間の遅延時間を調整する遅延手段
    をさらに具え、前記フェイルセーフ手段は前記駆動信号
    および前記騒音検出結果の間の伝達特性を測定し、当該
    測定結果に応じて前記遅延時間を可変設定することを特
    徴とする能動型騒音低減装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の能動型騒音低減装
    置において、前記フェイルセーフ手段は前記駆動信号が
    出力されている時の第1の騒音検出結果および前記駆動
    信号の出力が停止している時の第2の騒音検出結果を取
    得し、該駆動信号、前記第1の騒音検出結果および前記
    第2の騒音検出結果に基づき前記伝達特性を取得するこ
    とを特徴とする能動型騒音低減装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の能動型騒音低減装
    置において、前記遅延手段は請求項1に記載の騒音検出
    手段により取得した騒音検出結果を順次に記憶する記憶
    手段を有し、該記憶手段に記憶された騒音検出結果の読
    み出しタイミングを異ならせて、当該読み出した騒音検
    出結果を請求項1に記載の駆動信号作成手段に引き渡す
    ことにより前記遅延時間を可変設定することを特徴とす
    る能動型騒音低減装置。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の能動型騒音低減装
    置において、前記遅延手段は請求項7に記載の基準信号
    の周期および前記フェイルセーフ手段に測定された伝達
    特性に基づき前記遅延時間を取得することを特徴とする
    能動型騒音低減装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の能動型騒音低減装
    置において、前記基準信号の周期および前記フェイルセ
    ーフ手段に測定された伝達特性に基づき取得された遅延
    時間を該基準信号の周期に関連づけて記憶する記憶手段
    をさらに具え、前記遅延手段は前記基準信号の周期の変
    化に対応させて該記憶手段の該当の遅延時間を使用して
    請求項1に記載の駆動信号および請求項1に記載の騒音
    検出結果の間の遅延時間を切り換えることを特徴とする
    能動型騒音低減装置。
  15. 【請求項15】 騒音発生源に起因して発生する騒音を
    能動型騒音低減装置により検出し、 前記騒音を消音するための制御音を前記能動型騒音低減
    装置により発生し、 前記制御音の発生に使用して該制御音の位相および振幅
    を制御する駆動信号を前記騒音の検出結果に応じて前記
    能動型騒音低減装置により作成し、 前記駆動信号の作成に関わる制御系の発散状態の有無を
    前記能動型騒音低減装置により検出し、 前記発散状態が検出された場合には、前記能動型騒音低
    減装置は前記制御音の発生を停止し、 前記発散状態無しが検出された場合には前記能動型騒音
    低減装置は前記制御音の発生を続行し、 前記制御音の発生が停止した場合には前記能動型騒音低
    減装置は前記制御系の制御特性を変更することにより前
    記発散状態を解消し、前記制御音の発生の停止を解除す
    ることを特徴とする能動型騒音低減装置の騒音低減方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の能動型騒音低減装
    置の騒音低減方法において、前記能動型騒音低減装置は
    前記駆動信号と前記騒音の検出結果の間の伝達特性を測
    定し、当該測定の結果に基づき、変更すべき前記制御系
    の制御特性を決定することを特徴とする能動型騒音低減
    装置の騒音低減方法。
  17. 【請求項17】 コンピュータを有し、騒音発生源から
    伝達される騒音と、消音のための制御音とを互いに干渉
    させることにより騒音を低減する能動型騒音低減装置に
    装着され、前記コンピュータにより読み取り可能な記録
    媒体であって、 前記コンピュータに指示を与えて前記騒音を検出させる
    手段と、 前記コンピュータに指示を与えて前記騒音を消音するた
    めの制御音を発生させる手段と、 前記コンピュータに指示を与えて前記制御音の発生に使
    用して該制御音の位相および振幅を制御する駆動信号を
    前記騒音の検出結果に応じて作成させる手段と、 前記コンピュータに指示を与えて前記駆動信号の作成に
    関わる制御系の発散状態の有無を前記により検出させる
    手段と、 前記コンピュータに指示を与えて前記発散状態が検出さ
    れた場合には、前記制御音の発生を停止させる手段と、 前記コンピュータに指示を与えて前記発散状態無しが検
    出された場合には前記制御音の発生を続行させる手段
    と、 前記コンピュータに指示を与えて前記制御音の発生が停
    止した場合には前記能動型騒音低減装置は前記制御系の
    制御特性を変更することにより前記発散状態を解消し、
    前記制御音の発生の停止を解除させる手段とを具えたこ
    とを特徴とする記録媒体。
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