JP2008160270A - ノイズ低減信号生成装置、ノイズ低減装置、電子装置、及びプログラム - Google Patents

ノイズ低減信号生成装置、ノイズ低減装置、電子装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両に搭載された電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズを効果的に低減させることが可能な技術を提供する。
【解決手段】信号処理部13は、ECU3から回転数データを取得し、取得した回転数データに対応づけられたオルタネータノイズの測定結果(ピーク値及び周波数)を相関データ記憶部134から取得する(S200,S210)。そして、取得した測定結果とECU3から入力される同期信号とに基づいて、音声データと加算されることによってノイズデータを打ち消すキャンセル信号を生成し、音声データとキャンセル信号とを加算する(S220〜S240)。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に搭載された電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズを低減させる技術に関する。
車両に搭載されたオルタネータは、一般的に、車両に搭載されたエンジンの回転に対応して変動する交流電力を発生するとともに、この交流電力を直流電力に変換する。そして、この直流電力は、車両に搭載されたバッテリを介して、車両に搭載された各電子装置の電源へと供給される。
ここで、エンジンの運転時(オルタネータの作動時)には、各電子装置の電源に供給される直流電力が上述の交流電力に起因して変動するため、電子装置間で伝送される電気信号にこの直流電力の変動に起因したノイズ(オルタネータノイズ)が重畳する(例えば、特許文献1を参照)。
そこで、各電子装置には、このようなオルタネータノイズに対する各種対策が施されている。例えば、互いに接続されるナビゲーション装置とオーディオ装置との間では、オルタネータノイズを差動信号として伝送することで、オーディオ装置からナビゲーション装置へ入力される音声信号に重畳したオルタネータノイズを低減させている。
より具体的には、このようなナビゲーション装置及びオーディオ装置は、一般的に、図6に示すように配線される。尚、図6は、背景技術の一例を簡略的に示す回路図である。
図6に示すように、ナビゲーション装置100の電源の陽極、及びオーディオ装置200の電源の陽極は、配線310,320(配線インピーダンスZ1,Z2)をそれぞれ介してバッテリ300の陽極と接続される。一方、ナビゲーション装置100の電源のグランド、及びオーディオ装置200の電源のグランドは、配線330,340(配線インピーダンスZ3,Z4)をそれぞれ介してバッテリ300のグランドとともに車体500に接続される。
ここで、車体500の電位を基準として、ナビゲーション装置100の電源のグランド電位と、オーディオ装置200の電源のグランド電位とを比較すると、これら電源のグランド電位は、配線330,340の車体500への取り付け方法や、配線インピーダンスZ3,Z4などによって互いに異なる。そして、これに起因して、これら電源のグランドにもオルタネータノイズが重畳する。
そこで、ナビゲーション装置100は、オーディオ装置200からの音声信号の入力段として差動増幅回路110を備える。差動増幅回路110は、オルタネータノイズが重畳した音声信号の電位と、オルタネータノイズが重畳したグランドの電位との差分のみを増幅することで、音声信号に重畳したオルタネータノイズを低減させる。そして、差動増幅回路110の後段のアンプ120が、差動増幅回路110から出力された音声信号を増幅してスピーカ400へ出力する。
周知のように、差動増幅回路110では、抵抗器R1がオーディオ装置200における出力バッファ210の出力端子とオペアンプ111の正極側入力端子との間に接続され、抵抗器R2がオーディオ装置200の電源のグランドとオペアンプ111の負極側入力端子との間に接続されている。また、抵抗器R3がオペアンプ111の正極側入力端子とナビゲーション装置100の電源のグランドとの間に接続され、抵抗器R4がオペアンプ111の負極側入力端子と出力端子との間に接続されている。
尚、抵抗器R1〜R4の抵抗値は、全てが同一に設定されているか、もしくは抵抗器R1,R2の抵抗値が同一に設定され、抵抗器R3,R4の抵抗値が同一に設定されている。
特開平9−159472号公報
ここで、ナビゲーション装置100では、抵抗器R1〜R4における抵抗値の誤差や、アンプ120のゲイン、出力バッファ210の出力抵抗などに起因して、音声信号に重畳したオルタネータノイズを効果的に低減できないことがあるという問題点があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、車両に搭載された電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズを効果的に低減させることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1記載のノイズ低減信号生成装置では、回転数情報取得手段が、車両に搭載されたエンジンの一定時間内の回転数を示す回転数情報を取得し、特性パラメータ取得手段が、車両に搭載された電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズの特性を示す特性パラメータと、回転数情報とを対応づけて記憶する記憶領域から回転数情報取得手段によって取得された回転数情報に対応する特性パラメータを取得する。そして、ノイズ低減信号生成手段が、特性パラメータ取得手段によって取得された特性パラメータに基づいて、入力信号と合成されることによってノイズを低減させるノイズ低減信号を生成する。
ここで、電子装置が、車両に搭載されたオルタネータから電力の供給を受けているのであれば、入力信号に重畳したノイズの特性はエンジンの一定時間内の回転数、ひいてはオルタネータが発生する交流電力の周波数と相関している可能性が高い。
つまり、このノイズ低減信号生成装置が生成するノイズ低減信号は、入力信号と合成されることによってノイズを効果的に低減させる信号となり得る。
したがって、このノイズ低減信号生成装置によれば、車両に搭載された電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズを効果的に低減させることができる。
尚、特性パラメータは、ノイズの特性を示すパラメータであれば、どのようなパラメータであってもよい。
また、記憶領域には、所定の計算によって算出された特性パラメータが記憶されていてもよいし、ノイズの測定実験などによって得られた測定結果が特性パラメータとして記憶されていてもよい。
ここで、請求項2記載のノイズ低減信号生成装置では、予め設定された測定タイミングが到来すると、ノイズ測定手段が、ノイズを測定し、特性パラメータ記憶手段が、ノイズ測定手段の測定結果を特性パラメータとして、回転数情報取得手段によって取得された回転数情報に対応づけて記憶領域に記憶する。
つまり、このノイズ低減信号生成装置は、ノイズを測定し、その測定結果を特性パラメータとして記憶領域に記憶することで、特性パラメータを更新できる。
したがって、このノイズ低減信号生成装置によれば、周囲の環境などに応じてノイズの特性が変化しても、この変化に応じたノイズ低減信号を生成でき、ひいてはノイズを効果的に低減させることができる。
また、請求項3記載のノイズ低減信号生成装置では、測定タイミングが到来すると、ノイズ測定手段が、電子装置に対して、入力信号の入力を禁止し、該入力信号の伝送経路上における電気信号をノイズとして測定する。
このノイズ低減信号生成装置では、入力信号からノイズを抽出するといった特別な処理を行うことなく、ノイズを測定することができる。
また、請求項4記載のノイズ低減信号生成装置では、測定タイミングが到来すると、回転数指定手段が、エンジンの一定時間内の回転数を制御する制御装置に対して該回転数を指定する。
つまり、このノイズ低減信号生成装置では、大きなノイズが入力信号に重畳する可能性のある回転数を指定することで、大きなノイズを効果的に低減させるノイズ低減信号を生成することができる。また、種々の回転数を指定することで、各回転数に対するノイズを効果的に低減させるノイズ低減信号を生成することができる。
次に、請求項5記載のノイズ低減装置では、信号合成手段が、請求項1乃至請求項4いずれか記載のノイズ低減信号生成装置によって生成されたノイズ低減信号と、車両に搭載された電子装置から入力される入力信号とを合成する。
このノイズ低減装置によれば、ノイズ低減信号と入力信号とを合成することによって、入力信号に重畳したノイズを効果的に低減させることができる。
次に、請求項6記載の電子装置は、請求項5記載のノイズ低減装置を具備している。
この電子装置では、車両に搭載された他の電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズをノイズ低減装置によって効果的に低減させることができる。
次に、請求項7記載のプログラムをコンピュータに実行させると、 コンピュータは、 車両に搭載されたエンジンの一定時間内の回転数を示す回転数情報を取得し、車両に搭載された電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズの特性を示す特性パラメータと、回転数情報とを対応づけて記憶する記憶領域から回転数情報に対応する特性パラメータを取得する。そして、取得した特性パラメータに基づいて、入力信号と合成されることによってノイズを低減させるノイズ低減信号を生成する。
つまり、このプログラムによれば、コンピュータを請求項1記載のノイズ低減信号生成装置として機能させることができる。
また、請求項8記載のプログラムをコンピュータに実行させると、コンピュータは、更に、生成したノイズ低減信号と、入力信号とを合成する。
つまり、このプログラムによれば、コンピュータを請求項5記載のノイズ低減装置の一部として機能させることができる。
また、請求項9記載のプログラムをコンピュータに実行させると、コンピュータは、予め設定された測定タイミングが到来すると、車両に搭載された電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズを測定するとともに、車両に搭載されたエンジンの一定時間内の回転数を示す回転数情報を取得する。そして、ノイズの測定結果をノイズの特性を示す特性パラメータとして、回転数情報に対応づけて、予め確保された記憶領域に記憶する。
つまり、このプログラムによれば、コンピュータを請求項2記載のノイズ低減信号生成装置として機能させることができる。
また、請求項10記載のプログラムをコンピュータに実行させると、コンピュータは、測定タイミングが到来すると、電子装置に対して、入力信号の入力を禁止し、該入力信号の伝送経路上における電気信号をノイズとして測定する。
つまり、このプログラムによれば、コンピュータを請求項3記載のノイズ低減信号生成装置の一部として機能させることができる。
また、請求項11記載のプログラムをコンピュータに実行させると、コンピュータは、測定タイミングが到来すると、エンジンの一定時間内の回転数を制御する制御装置に対して回転数を指定する。
つまり、このプログラムによれば、コンピュータを請求項4記載のノイズ低減信号生成装置の一部として機能させることができる。
尚、これらプログラムは、ROMやバックアップ用RAMに記憶され、これらROMやバックアップ用RAMからコンピュータに読み込まれて、コンピュータで実行されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに読み込まれて、コンピュータで実行されてもよい。
また、これらプログラムは、フレキシブルディスク(FD)や光ディスク(MO)、DVD、CD−ROM、Blu−Rayディスク、HD−DVD、ハードディスク、メモリカードなどのコンピュータにて読取可能な記録媒体に記録され、これら記録媒体からコンピュータに読み込まれて、コンピュータで実行されてもよい。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
まず、図1は、本発明を適用したナビゲーション装置1の構成を簡略的に示す構成ブロック図である。尚、図1では、本発明に直接関係する構成要素のみ図示する。
図1に示すように、ナビゲーション装置1は、車両(図示せず)に搭載されたオーディオ装置(本実施形態では、CDチェンジャ)2と、車両に搭載されたエンジン(図示せず)の一定時間内(本実施形態では1分間)の回転数などを制御するエンジン制御装置(ECU)3とに接続されている。尚、この車両には、周知のオルタネータ(図示せず)が搭載されている。そして、オルタネータが、エンジンの回転に対応して変動する交流電力を発生するとともに、この交流電力を直流電力に変換する。この直流電力は、車両に搭載されたバッテリ(図示せず)を介してこれら装置の電源に供給されている。
ナビゲーション装置1は、差動増幅回路11と、A/Dコンバータ12と、信号処理部13と、D/Aコンバータ14と、アンプ15とを備える。
差動増幅回路11は、周知の差動増幅回路(図6の差動増幅回路110と同様)であり、オーディオ装置2から入力されるアナログ形式の音声信号に重畳したオルタネータノイズを低減させたのち、音声信号をA/Dコンバータ12へ出力する。
A/Dコンバータ12は、周知のA/Dコンバータであり、差動増幅回路11から入力される音声信号をディジタル形式の音声データに変換し、音声データを信号処理部13へ出力する。尚、この音声データには、オルタネータノイズの成分(ノイズデータ)が含まれている。
信号処理部13は、本発明に係る構成要素であり、A/Dコンバータ12から入力される音声データからノイズデータを除去したのち、音声データをD/Aコンバータ14へ出力する。
D/Aコンバータ14は、周知のD/Aコンバータであり、信号処理部13から入力される音声データをアナログ形式の音声信号に変換し、音声信号をアンプ15へ出力する。
アンプ15は、周知のアンプであり、D/Aコンバータ14から入力される音声信号を増幅して、ナビゲーション装置1に接続されたスピーカ(図示せず)へ出力する。
ここで、信号処理部13について詳述すると、信号処理部13は、加算器131と、キャンセル信号生成部132と、相関データ生成部133と、相関データ記憶部134とを備える。
加算器131は、A/Dコンバータ12から入力される音声データと、キャンセル信号生成部132によって生成されたキャンセル信号とを加算(合成)し、その加算結果を音声データとして出力する。
キャンセル信号生成部132は、ECU3からエンジンの一定時間内の回転数を示す回転数データと、オルタネータの回転子の回転角度が基準角度に対して所定角度(本実施形態では0°,180°)になったことを示す同期信号とを受信し、回転数データと、同期信号と、相関データ記憶部134に記憶された相関データとに基づいてキャンセル信号を生成する。
相関データ生成部133は、加算器131から出力される音声データを測定し、その測定結果を含む相関データを生成する。
相関データ記憶部134は、相関データ生成部133によって生成された相関データを記憶する。
尚、本実施形態の信号処理部13は、周知のDSP(Digital Signal Processor)で構成されている。そして、相関データ記憶部134は、DSPに内蔵されたRAMで実現されている一方、加算器131、キャンセル信号生成部132、相関データ生成部133は、DSPが当該DSPに内蔵されたROMに設定されたプログラムに従って下記の処理を実行することで実現されている。
ここで、図2は、信号処理部13が実行するキャリブレーション処理の流れを示すフローチャートである。尚、信号処理部13は、予め設定された測定タイミングが到来すると本処理を実行する。但し、本実施形態の信号処理部13は、車両の出荷前などに行われる検査時にナビゲーション装置1に接続される検査装置(図示せず)から本処理の実行指令を受けると本処理を実行する。
図2に示すように、本処理では、まず、オーディオ装置1に対して音声信号の入力を禁止するとともに(S100)、キャンセル信号のレベルを0(ゼロ)に設定する(S110)。そして、ECU3に対してエンジンの回転をアイドル状態に設定するように指令したのち(S120)、ECU3から回転数データを取得する(S130)。
続いて、S110,S120によってノイズデータのみになった音声データを測定して(S140)、その測定結果と回転数データとを対応づけた相関データを生成し、生成した相関データを相関データ記憶部134に記憶する(S150)。尚、S140では、フーリエ変換によって、ノイズデータのピーク値及び周波数を測定する(図3(a)参照)。
そして、ECU3に対してエンジンの回転数を所定回転数だけ上昇させるように指令し(S160)、回転数データが示す回転数が予め設定された上限値に到達しているか否かを判定する(S170)。
ここで、回転数が上限値に未到達である場合には(No:S170)、上述のS130へ再度移行する一方、上限値に到達している場合には(Yes:S170)、本処理を終了する。
このキャリブレーション処理によって、相関データ記憶部134には、エンジンの一定時間内の回転数に対応づけてノイズのピーク値及び周波数が記憶される(図3(b)参照)。
次に、図4は、信号処理部13が実行するノイズ低減処理の流れを示すフローチャートである。尚、信号処理部13は、ナビゲーション装置1がONされている際に、本処理を繰り返し実行する。
図4に示すように、本処理では、まず、回転数データを取得し(S200)、取得した回転数データに対応づけられた測定結果(ピーク値及び周波数)を相関データ記憶部134から取得する(S210)。
続いて、取得した測定結果に基づいてキャンセル信号の波形を生成する(S220)。より具体的には、S220では、回転数データに対応づけられたピーク値と周波数とを有する正弦波(図5(a)参照)を生成する。但し、上述のキャリブレーション処理のS110によってキャンセル信号のレベルが0に設定されている場合には、ピーク値を0に設定する。
そして、キャンセル信号の位相を調整したのち(S230)、音声データとキャンセル信号とを加算して(S240)、本処理を終了する。尚、S230では、音声データと加算されることによってノイズデータを打ち消すように(つまり、ノイズデータと位相が逆になるように)、上述の同期信号に基づいてキャンセル信号の位相を調整する(図5(b)参照)。
以上のように、本実施形態のナビゲーション装置1では、オルタネータによって発生される交流電力の周波数と相関するキャンセル信号を生成し、このキャンセル信号と音声データとを合成することで、音声信号に重畳したオルタネータノイズを効果的に低減させることができる。
また、ナビゲーション装置1では、オルタネータを測定し、その測定結果を相関データ記憶部134に記憶することで、測定結果を更新できる。したがって、周囲の環境などに応じてノイズの特性が変化しても、この変化に応じたキャンセル信号を生成でき、ひいてはノイズを効果的に低減させることができる。
また、ナビゲーション装置1では、ノイズを測定する際に、音声信号の入力を禁止するため、音声信号からノイズを抽出するといった特別な処理を行うことなく、ノイズを測定することができる。
また、ナビゲーション装置1では、ノイズを測定する際に、エンジンの回転数を所定回転数分だけ順次上昇させて、各回転数に応じたノイズを測定するため、各回転数に対するノイズを効果的に低減させることができる。
尚、本実施形態では、信号処理部13が実行するキャリブレーション処理のS130及びノイズ低減処理のS200が本発明における回転数情報取得手段及び回転数情報取得手順に相当し、ノイズ低減処理のS210が本発明における特性パラメータ取得手段及び特性パラメータ取得手順に相当し、ノイズ低減処理のS220,S230が本発明におけるノイズ低減信号生成手段及びノイズ低減信号生成手順に相当する。
また、本実施形態では、キャリブレーション処理のS140が本発明におけるノイズ測定手段及びノイズ測定手順に相当し、キャリブレーション処理のS150が本発明における特性パラメータ記憶手段及び特性パラメータ記憶手順に相当し、キャリブレーション処理のS160が本発明における回転数指定手段及び回転数指定手順に相当し、ノイズ低減処理のS240が本発明における信号合成手段及び信号合成手順に相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、信号処理部13は、オルタネータノイズを測定する際に、オーディオ装置2に対して音声信号の入力を禁止したが、音声信号の入力を許可したままオルタネータノイズを測定してもよい。この場合、音声信号からオルタネータノイズを抽出する処理を実行すればよい。
また、上記実施形態では、ナビゲーション装置1は、差動増幅回路11を備え、差動増幅回路11にてオルタネータノイズを低減させた上で音声信号をA/Dコンバータ12に入力していた。しかしながら、差動増幅回路11を備えることなく、音声信号をA/Dコンバータ12に直接入力してもよい。この場合、オルタネータノイズの低減能力が低下する可能性があるものの、ナビゲーション装置1の構成をより簡素にすることができる。
また、上記実施形態では、相関データ記憶部134には、測定結果が記憶されていたが、所定の計算によって算出された算出値が記憶されてもよい。
また、上記実施形態では、オルタネータノイズの特性を示す特性パラメータとして、ピーク値及び周波数を用いたが、オルタネータノイズの特性を示すパラメータであれば何をパラメータとしてもよい。
また、上記実施形態では、信号処理部13は、キャリブレーション処理を実行することで測定結果を相関データ記憶部134に記憶したが、キャリブレーション処理を実行することなく、測定結果が予め相関データ記憶部134に記憶されてもよい。
また、上記実施形態では、信号処理部13は、検査装置からの指令を受けたタイミングを測定タイミングとしてキャリブレーション処理を実行していたが、その他のタイミングを測定タイミングとしてもよい。
また、上記実施形態では、キャリブレーション処理において、エンジンの回転数を順次上昇させていたが、順次上昇させるのではなく、少なくとも1種類の回転数を指定してもよい。
また、上記実施形態では、信号処理部13は、DSPで実現されていたが、CPU(Central Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブル・ロジック・デバイス(例えば、FPGAなど)などといった他の電子素子で実現されていても勿論良い。
また、上記実施形態では、本発明を車両に搭載されたナビゲーション装置に適用したが、車両に搭載された他の電子装置(例えば、オーディオ装置やECUなど)に適用してもよいし、車両に搭載された電子装置から入力信号を受ける車外の電子装置(例えば、検査装置など)に適用してもよい。
本発明を適用したナビゲーション装置1の構成を簡略的に示す構成ブロック図である。 信号処理部13が実行するキャリブレーション処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、ノイズ測定の概要を示す説明図であり、(b)は、相関データの概要を示す説明図である。 信号処理部13が実行するノイズ低減処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、キャンセル信号の波形生成の概要を示す説明図であり、(b)は、キャンセル信号の位相調整の概要を示す説明図である。 背景技術の一例を簡略的に示す回路図である。
符号の説明
1…ナビゲーション装置、2…オーディオ装置、3…ECU、11…差動増幅回路、12…A/Dコンバータ、13…信号処理部、14…D/Aコンバータ、15…アンプ、131…加算器、132…キャンセル信号生成部、133…相関データ生成部、134…相関データ記憶部。

Claims (11)

  1. 車両に搭載されたエンジンの一定時間内の回転数を示す回転数情報を取得する回転数情報取得手段と、
    前記車両に搭載された電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズの特性を示す特性パラメータと、前記回転数情報とを対応づけて記憶する記憶領域から前記回転数情報取得手段によって取得された前記回転数情報に対応する前記特性パラメータを取得する特性パラメータ取得手段と、
    該特性パラメータ取得手段によって取得された前記特性パラメータに基づいて、前記入力信号と合成されることによって前記ノイズを低減させるノイズ低減信号を生成するノイズ低減信号生成手段と
    を備えることを特徴とするノイズ低減信号生成装置。
  2. 請求項1記載のノイズ低減信号生成装置であって、
    予め設定された測定タイミングが到来すると、前記ノイズを測定するノイズ測定手段と、
    該ノイズ測定手段の測定結果を前記特性パラメータとして、前記回転数情報取得手段によって取得された前記回転数情報に対応づけて前記記憶領域に記憶する特性パラメータ記憶手段と
    を備えることを特徴とするノイズ低減信号生成装置。
  3. 請求項2記載のノイズ低減信号生成装置であって、
    前記ノイズ測定手段は、
    前記測定タイミングが到来すると、前記電子装置に対して、前記入力信号の入力を禁止し、該入力信号の伝送経路上における電気信号を前記ノイズとして測定する
    ことを特徴とするノイズ低減信号生成装置。
  4. 請求項2または請求項3記載のノイズ低減信号生成装置であって、
    前記測定タイミングが到来すると、前記エンジンの一定時間内の回転数を制御する制御装置に対して該回転数を指定する回転数指定手段を備える
    ことを特徴とするノイズ低減信号生成装置。
  5. 車両に搭載された電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズを低減させるノイズ低減装置であって、
    請求項1乃至請求項4いずれか記載のノイズ低減信号生成装置によって生成されたノイズ低減信号と、前記入力信号とを合成する信号合成手段を備える
    ことを特徴とするノイズ低減装置。
  6. 請求項5記載のノイズ低減装置を備えることを特徴とする電子装置。
  7. コンピュータに、
    車両に搭載されたエンジンの一定時間内の回転数を示す回転数情報を取得する回転数情報取得手順と、
    前記車両に搭載された電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズの特性を示す特性パラメータと、前記回転数情報とを対応づけて記憶する記憶領域から前記回転数情報取得手順によって取得された前記回転数情報に対応する前記特性パラメータを取得する特性パラメータ取得手順と、
    該特性パラメータ取得手順によって取得された前記特性パラメータに基づいて、前記入力信号と合成されることによって前記ノイズを低減させるノイズ低減信号を生成するノイズ低減信号生成手順と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項7記載のプログラムであって、
    前記ノイズ低減信号生成手順によって生成された前記ノイズ低減信号と、前記入力信号とを合成する信号合成手順を含む
    ことを特徴とするプログラム。
  9. コンピュータに、
    予め設定された測定タイミングが到来すると、車両に搭載された電子装置から入力される入力信号に重畳したノイズを測定するノイズ測定手順と、
    前記測定タイミングが到来すると、前記車両に搭載されたエンジンの一定時間内の回転数を示す回転数情報を取得する回転数情報取得手順と、
    前記ノイズ測定手順における測定結果を前記ノイズの特性を示す特性パラメータとして、前記回転数情報取得手順によって取得された前記回転数情報に対応づけて、予め確保された記憶領域に記憶する特性パラメータ記憶手順と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 請求項9記載のプログラムであって、
    前記ノイズ測定手順では、
    前記測定タイミングが到来すると、前記電子装置に対して、前記入力信号の入力を禁止し、該入力信号の伝送経路上における電気信号を前記ノイズとして測定する
    ことを特徴とするプログラム。
  11. 請求項9または請求項10記載のプログラムであって、
    前記測定タイミングが到来すると、前記エンジンの一定時間内の回転数を制御する制御装置に対して該回転数を指定する回転数指定手順を含む
    ことを特徴とするプログラム。
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