JP3281101B2 - 車両用振動制御装置 - Google Patents

車両用振動制御装置

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JP3281101B2
JP3281101B2 JP08530593A JP8530593A JP3281101B2 JP 3281101 B2 JP3281101 B2 JP 3281101B2 JP 08530593 A JP08530593 A JP 08530593A JP 8530593 A JP8530593 A JP 8530593A JP 3281101 B2 JP3281101 B2 JP 3281101B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の振動つまり騒音
を、低減用振動を利用した干渉作用によって低減するよ
うにした車両用振動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両、特にエンジンによる騒音振動つま
り第1振動が問題になる自動車等においては、スピ−カ
等から低減用振動つまり第2振動を発生させて、この第
1振動と第2振動との干渉により第1振動を低減するこ
とが提案されている。この種の振動低減装置にあって
は、特表平1−501344号公報に示すように、振動
源からの振動つまり第1振動に相当する信号をリファレ
ンス信号として取り出すリファレンス信号発生器と、第
1振動による騒音が問題となる所定空間での振動をピッ
クアップするマイクと、所定空間に向けて第2振動を発
生させるスピ−カと、スピ−カから出力させる第2振動
を生成するための適応型デジタルフィルタと、上記フィ
ルタのフィルタ係数を逐次的に最適化するためのアルゴ
リズム演算装置と、を有する。すなわち、リファレンス
信号に応じて適応型デジタルフィルタがリファレンス信
号のゲインや位相等を調整して第2振動を生成する一
方、マイクで検出される振動が小さくなるように、適応
型デジタルフィルタのフィルタ係数がアルゴリズム演算
装置によって逐次的に最適化される。そして、最適化の
ためのアルゴリズムとしては、一般には最少2乗法が用
いられている。
【0003】上述した振動低減装置にあっては、種々の
振動に対応して幅広く振動低減が行なえるという利点を
有する反面、計算量が極めて多くなるため、十分な応答
性を確保しようとすれば、高級な演算装置が必要にな
る。特に、スピ−カやマイクの数が多くなると、計算量
が級数倍的に多くなってしまう。
【0004】上述のような観点から、本出願人は、車両
においてはエンジン振動等、打消すべき第1振動が周期
的なものが一般的である点を勘案して、低減用振動生成
のための計算量を極めて少なくすることができ、しかも
高級な演算装置を必要としなくてもすむ車両用振動低減
装置を開発した。
【0005】すなわち、エンジン等の第1振動源によっ
て発生される第1振動の周期を検出する周期検出手段
と、第1振動の振動エネルギを低減させる第2振動を出
力させる第2振動源例えばスピ−カと、車室等の振動低
減すべく箇所の振動を検出する振動検出手段例えばマイ
クと、第2振動源から出力させる第2振動の振動エネル
ギを前記検出手段で検出される1周期毎に設定する設定
手段と、前記設定手段の出力を前記振動検出手段および
振動検出手段と第2振動源との間の伝達特性に基づいて
補正する補正手段と、を備えた構成としてある。
【0006】このような構成とすることにより、単発的
あるいは突発的な振動には対応できないものの、周期検
出手段で検出された周期に基づいて、第2振動の波形生
成処理やマイクでピックアップする振動処理について1
周期分まとめて行なうことができて、この第2振動の振
動波形の最適化のための計算が極めて簡単になり、この
結果、高級な演算装置を用いなくとも十分に周期性振動
を低減できることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た周期性振動の低減装置にあっては、第1振動の周期が
一定のとき、つまり定常運転されているときは良好に振
動低減がなされるものの、加速時や減速時のように、第
1振動の周期が変動したときに振動低減を十分に行なえ
ないという問題が生じることがわかった。
【0008】この点を詳述すると、低減用振動としての
第2振動は、1次的にはデジタル制御によって設定され
るため、第1振動の1周期分に応じた数のデ−タ値が所
定のサンプリング周期毎に存在した形式として、つまり
ベクトル的に生成されて、各サンプリング周期毎に設定
されるデ−タ値が第2振動の各位相での振幅つまり振動
エネルギとして生成される。そして、デ−タ数が多くな
るということは、1周期分の波形が長くなって、デ−タ
長が長くなることを意味する。このような第2振動を最
適化するために、前回出力された第2振動のデ−タを利
用して今回出力すべき第2振動のデ−タの最適化がなさ
れるが、周期が変更されると、今回デ−タと前回デ−タ
とでは、デ−タ数つまり1周期分に相当する第2振動の
デ−タ長が異なってしまうことになり、このデ−タ長の
相違分だけ最適化がなされなくなって、振動低減が十分
に行なわれないものとなる。より具体的には、前回のデ
−タ長が短く例えばデ−タ数が10個で、今回のデ−タ
長が長い例えばデ−タ数が12個というように変化した
場合、今回生成すべきデ−タ長を形成するのにデ−タ数
が2個不足してしまうことになる。逆にデ−タ長い状態
から短い状態へと変化したときは、デ−タ数があまって
しまうことになる。
【0009】なお、今回出力する第2振動として、前回
出力された第2振動のデ−タ長のまま出力させることに
よりかなりの振動低減にはなり、また加速、減速が終了
して再び定常運転に戻れば、最適化がすすんでやがて十
分に振動低減されるものの、この間の第2振動は十分に
最適化されたものとはならないので、振動低減が十分に
行なわれないままとなってしまう。
【0010】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、低減すべき周期性振動の1周期分毎に低減
用振動を補正つまり最適化するものにおいて、低減すべ
き振動の周期が変更された過渡期においても、振動をよ
り十分に低減できるようにした車両用振動制御装置を提
供することを目的とする。
【0011】上記目的を達成するため、本発明にあって
は次のような構成としてある。すなわち、第1振動源に
よって発生される周期的な振動を車両の所定空間におい
て低減させる車両用振動制御装置であって、前記第1振
動の周期を検出する周期検出手段と、前記第1振動の振
動エネルギを低減させる第2振動を出力するための第2
振動源と、前記所定空間の振動を検出する振動検出手段
と、前記第2振動1周期分の波形信号に対応する情報、
すなわちn個の波形振幅値を構成要素として有するn次
元ベクトルであるところの出力データについて、該nを
後述する時系列変換時のサンプリング周期との乗算値が
前記周期検出手段で検出される第1振動の周期と同じに
なるように設定する設定手段と、前回の制御周期におい
て前記設定手段で設定された前記出力データを、前記振
動検出手段の出力および該振動検出手段と前記第2振動
源との間の伝達特性に基いて前記1周期毎に補正する補
正手段と、前記補正手段で補正された前記出力データの
前記構成要素をサンプリング周期毎に配列することによ
り第2振動の波形信号に時系列変換し、当該変換によっ
て得られた波形信号を前記第2振動源から出力させる出
力手段と、前回の制御周期において前記設定手段で設定
された前記出力データにおける波形振幅値の数nと前記
時系列変換時のサンプリング周期との乗算値が前記周期
検出手段で検出された第1振動の周期と相違するとき、
該乗算値を該第1振動の周期に一致させるべく、前記補
正手段による補正にさきだち、前記設定手段で設定され
た前記出力データに対してその構成要素の各波形振幅値
の値を保持したまま間に新たに推定波形振幅値を挿入ま
たは前記設定手段で設定された前記出力データから任意
の波形振幅値を削除するデータ長補正手段と、を備えた
構成としてある。
【0012】本発明は、好ましくは次のように構成する
ことができるが、以下の説明で波形振幅値をデータ値と
称し、またn個の波形振幅値を有するn次元ベクトルで
あるところの第2振動の出力データをデータ長と称し
て、そのnの値が大きいほどデータ長が大きいあるいは
長いと称することもある。(時間的長さは上記nの値と
サンプリング周期との乗算値で示される)。さらに前回
の制御周期におけるデータ長を単に前回データ長と称
し、今回の制御周期におけるデータ長を単に今回データ
長と称することもある。以上のことを前提として、前記
推定データ値または削除するデータ値が複数存在する場
合に、前回データ長に対して推定データ値が挿入される
位置またはデータ値が削除される位置が互いに分散した
位置となるように設定することができる。
【0013】前記推定デ−タ値を、前回デ−タ長におい
て設定されているデ−タ値のうち、挿入位置の直前また
は直後のデ−タ値と同じ値として設定することができ
る。
【0014】前記推定デ−タ値を、前回デ−タ長におい
て設定されているデ−タ値のうち、挿入位置の直前と直
後との2つのデ−タ値の平均値として設定することがで
きる。
【0015】前記削除された位置におけるデ−タ値を、
削除される前のデ−タ値とその直前または直後のデ−タ
値との相加平均値として設定することができる。
【0016】前記推定デ−タ値の挿入位置または前記デ
−タ値の削除位置を、1周期毎に変更することができ
る。
【0017】
【発明の効果】請求項1に記載された本発明によれば、
前回デ−タ長を推定デ−タ値によって補正して今回デ−
タ長を見込み制御的により適切化すること、つまり前回
デ−タ長により定まる振動波形を全体的に大きく変更す
ることなく今回デ−タ長により定まる振動波形をより適
切化して、第1振動の周期が変動する過渡期においても
十分に振動低減を行なうことができる。
【0018】請求項2、請求項6に記載したような構成
とすることにより、デ−タ値の保存性が部分的におかし
くなってしまうのを防止して、振動低減をより十分に行
なう上で好ましいものとなる。
【0019】請求項3ないし請求項5に記載したような
構成とすることにより、推定デ−タ値や削除された前後
に位置するデ−タ値の信頼性つまり確実性が十分に確保
されて、振動低減をより十分に行なう上で好ましいもの
となる。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。全体の概要 図1において、自動車1は、車室2内に運転席3と助手
席4と左右の後席5、6とを有する4人乗りの乗用車と
されている。車体前部に構成されたエンジンル−ム7に
は、直列4気筒のガソリンエンジン8が塔載され、その
イグニッションコイルが符号9で示される。
【0021】エンジン8が、エンジン回転数に応じた周
期的な振動を発生する騒音発生源つまり第1振動源とさ
れている。そして、車室2が、エンジン8の振動を低減
すべき所定空間とされている。このため、所定空間とし
ての車室2には、5個のスピ−カ11と、8個のマイク
12とが設置されている。スピ−カ11が、車室へエン
ジン騒音を低減するための第2振動を発生する第2振動
源とされる。そして、マイク12が、車室の実際の振動
を検出する振動検出手段とされる。
【0022】自動車1には、マイクロコンピュ−タを利
用して構成された制御ユニットUが塔載されている。制
御ユニットUに対する入出力関係を図2に示してあり、
制御ユニットUは、CPUからなる制御部20を有す
る。制御部20には、イグニッションコイル9の一次コ
イルからの信号つまりエンジン回転数に応じた点火パル
ス信号が、波形整形回路21、周期計算回路22を経て
入力されると共に、各マイク12からの信号が、アンプ
23、ロ−パスフィルタ24、A/D変換器25を介し
て入力される。また、制御部20からの出力信号は、D
/A変換器26、ロ−パスフィルタ27、アンプ28を
介してスピ−カ11へ出力される。
【0023】制御部20は、マイク12で検出される振
動が低減されるように、スピ−カ11から出力すべき第
2振動を最適化する。以下、制御部20による第2振動
の生成について説明するが、先ず、基本的な第2振動の
生成、つまりIGパルスに応じて得られる周期が一定の
ときを前提とした第2振動の生成の点について説明し、
次に、周期が変更される過渡時における第2振動補正の
点について説明する。
【0024】第2振動の生成(基本) 図3は、制御部20をブロック図的に示すものであり、
説明の簡単化のためにスピ−カ11およびマイク12を
それぞれ1個とした場合を示している。
【0025】制御部20は、周期計測回路22から入力
された結果によってスピ−カ11に出力するスピ−カ入
力信号yのベクトルyの周期を調整する(ステップ1、
以下ステップをSと略す)と共に、内蔵しているプロセ
ッサで、マイク12・スピ−カ2間の伝達特性であるイ
ンパルス応答hの行列hを、時系列h変換する(S
2)。
【0026】次に、制御部20はプロセッサで、インパ
ルス応答hの時系列hとマイク12から入力されるマイ
ク出力信号eとでベクトルyを逐次的に最適化し(S
3)、その後、このベクトルyを時系列yに変換してス
ピ−カ入力信号yとし(S4)、スピ−カ11に出力す
る。
【0027】スピ−カ11は、このスピ−カ入力信号y
をアンチ騒音Zとして再生する。一方、マイク12は、
騒音dとアンチ騒音Zが打ち消し合って振動エネルギが
低減した騒音を検出して、この結果をディジタルのマイ
ク出力信号eとして制御部20に内蔵されたプロセッサ
に出力する。以下、再びプロセッサは、上記ステップ3
およびステップ4を繰り返し行い、スピ−カ入力信号y
のベクトルyを逐次的に最適化して、最終的にマイク出
力信号eの値が0となるようにスピ−カ入力信号yのベ
クトルyを設定する。
【0028】次に、制御部20で行われる上記ステップ
のアルゴリズムの演算について、以下に説明する。
【0029】先ず、制御部20によるマイク12のマイ
ク出力信号eのサンプリング周期を△tとする。マイク
12・スピ−カ11間の伝達特性であるインパルス応答
hが有限時間J△t以内で0に収束すると仮定し、イン
パルス入力が与えられてからj△t時間経過後のインパ
ルス応答hの値をhj とすると、エンジン8から発生し
た第1振動である騒音d、スピ−カ入力信号yが与えら
れたときのスピ−カ11から発生する第2振動であるア
ンチ騒音Zおよびそのときの時刻kにおけるマイク出力
信号eの第kサンプル値e(k)の関係は、次式(1)で
表わすことができる。
【0030】 e(k) =d(k)+Z(k) =d(k)+行列hT ・行列y(k) ・・・・(1) 但し、 行列h=[h012 ・・・・・hJ-1T 行列y(k)=[y(k) y(k-1) y(k-2)・・・・y(k-J+1)]T d(k):e(k)に含まれている騒音dの成分 Z(k):e(k)に含まれているアンチ騒音Zの成分 y(k):スピ−カ入力信号yの第kサンプル値 従って、式(1)中のZ(k)は、次の式(2)で示され
る。
【0031】
【数1】
【0032】ところで、騒音dは、ある周期N△tを持
っている周期性騒音であるので、この騒音dの振動エネ
ルギを低減させるアンチ騒音Zおよびスピ−カ入力信号
y、騒音dと同じ周期N△tを持っている周期性振動お
よび周期性信号でなければならない。
【0033】従って、スピ−カ入力信号yに関して次式
(3)が成立する。 y(k) =y(K-qN)=y(k) y (k-1)=y(k-qN-1)=y(k+N-1) y(k-2) =y(k-qN-2)=y(k+N-2) ・・・・(3) ・・・ ・・・ ・・・ y(k-N+1) =y(k-(q+1)N+1)=y(k+1) 但し、 q=0,1,2,・・・・ ゆえに、式(1)は、 e(k) =d(k)+ベクトルhT ・時系列y(k) ・・・・(4) 但し、 時系列y(k) =[y (K) y(K+N-1) y(K+N-2) ・・・・y(K+1)]T
【0034】
【数2】
【0035】尚、Qは、J≦(q+1)Nを満たす整数qの最
小値である。
【0036】次に、時刻kからさらにiだけ時間が経過
した時刻k+i のマイク出力信号eの第K+i サンプル値e
(K+i)(但し、i=1,2,・・・・)は、次式(5)
で表わすことができる。
【0037】 e(k+i)=d(k+i) +ベクトルhT ・時系列y(k+i) =d(k+i) +時系列h(i)T・時系列y(k) ・・・・・(5) 但し、 時系列y(k+i) =[y(k+i)'y(k+i'-1 ) y(k+N-1) y(k+N-2) ・・・・・y(k+i'+1)]T 時系列h(i) =[バ−hi 'バ−hi+1 '・・・・・バ−hN+1 バ−h0 バ−h1 ・・・・バ−hi ' -1T 尚、i’は、iをNで割ったときの整数剰余である。
【0038】ところで、式(5)において、kはマイク
入力信号eの任意の初期時点を表わしているに過ぎな
い。よって、k=0と置き、iを改めてkに置き直す
と、次式(6)が得られる。
【0039】 e(k) =d(k) +時系列h(k)T・時系列y(0) =d(k) +時系列h(k)T・ベクトルy 但し、 ベクトルy=[y(0) y(N-1) y(N-2) ・・・y(1) ]T =[y0N-1N-2 ・・・・y1T ここで、次の評価関数を導入する。 F=E[e(k)2] =E[d(k) +時系列h(k)T・ベクトルy] =E[d(k)2]+2ベクトルyT ・E[d(k) ・時系列h(k) ] +ベクトルyT ・E[時系列h(k) ・時系列h(k)T]ベクトルy ・・・・・・(7) 但し、E[ ]は、期待値を表わすものとする(Eは期
待演算子)。式(7)より、この評価関数のベクトルy
に関する勾配は、次式(8)で与えられる。 ∂F/∂ベクトルy=2E[d(k) ・時系列h(k)] +2E[時系列h(k) ・時系列h(k)T]ベクトルy =2E[時系列h(k){d(k)+時系列h(k)Tベクトルy}] =2E[時系列h(k) ・e(k) ] ・・・・・(8) ここで、E[時系列h(k) ・e(K)]の瞬時推定値とし
て、時系列h(k)・e (K)を用いることにすれば、Fの最
小値を与える周期N△t(すなわち要素数N)を持つス
ピ−カ出力信号ベクトルであるベクトルyの値は、最急
降下法に基づく次の漸化式(9)を反復計算することに
にょり最適化することができる。
【0040】 ベクトルy(K+1) =ベクトルy(k) −μ・e(k) ・時系列h(k) ・・・(9) 但し、μ/2は収束係数である。
【0041】このようにして求めた漸化式(9)は、制
御部20に内蔵されたデ−タ処理装置であるプロセッサ
が騒音の振動エネルギを低減させるアンチ騒音の振動エ
ネルギの設定を補正する際には、以下に示すような、よ
り簡単なアルゴリズムに置き換えられる。
【0042】先ず、一対のスピ−カ11およびマイク1
2を用いる場合には、漸化式(9)は次式(10)に置
き換えられる。 y(k-j+QN)'(k+1)=y(k-j+QN)' ・(k) −μ・e(k) ・hj ・・・(10) このときプロセッサは、時刻kにおいては、例えば以下
に示す4つの動作手順を行っている。
【0043】動作1:スピ−カ入力信号yk'(k) をスピ
−カ11に対して出力する 動作2:マイク出力信号e(K) をマイク12から入力す
る 動作3:周期計測回路22から入力されたエンジン22
の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・△t)を乗
じた値に最も近い整数値をNとする 動作4:j=0,1,2,・・・・,J−1について漸
化式(10)の計算を行う 但し、k’,(k−j+QN)’は、それぞれk(k−
j+QN)をNで,割ったときの整数剰余であり、ま
た、Ordは、低減させようとしている騒音のエンジン回
転数に対する最低次数を設定するための任意の一定の整
数である。
【0044】次に、複数のスピ−カ11・・・とマイク
12・・・とを用いる場合には、例えば、最急降下法に
基づき、
【0045】
【数3】
【0046】の瞬時推定値として、
【0047】
【数4】
【0048】を用いると、評価関数
【0049】
【数5】
【0050】を最小化する第1スピ−カ出力信号ベクト
ルであるベクトルy1 の最適値は、次の漸化式(11)
を反復計算することにより求められる。
【0051】
【数6】
【0052】但し、 ylk ' :時刻kにおける第1スピ−カ入力信号 e m :第mマイク出力信号 hlmj :第1スピ−カ・第mマイク間のインパルス応答
のj△t時間後の値 L:スピ−カの個数 M:マイクの個数 J:全てのスピ−カ・マイク間のインパルス応答が有限
時間△t以内で0に収束することを示す整数値 また、 ベクトルyl =[yl 0l N-1l N-2 ・・・yl 1T 時系列hlm(k) =[バ−hlm k' バ−hlm k'+1 ・・・バ−hlm N+1 バ−hlm 0 バ−hlm 1・・・バ−hlm k'-1T さらに、 バ−hlm 0=hlm 0 +hlm N +・・・・hlm QN バ−hlm 1=hlm 1 +hlm N+1+・・・hlm QN+1 ・・・・ ・・・ ・・・・ ・・・・ バ−hlm j-QN-1 =hlm j-QN-1 +hlm j-(Q-1)N-1 +・・・+hlm j-1 バ−hlm j-QN =hlm j-QN +hlm j-(Q-1)N +・・・+0 ・・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・ バ−hlm N-1 =hlm N-1 +hlm 2N-1 +・・・+0 l=1,2,・・・・,L m=1,2,・・・・,M 従って、漸化式(9)は次式(12)に置き換えられ
る。
【0053】
【数7】
【0054】このときプロセッサは、時刻kにおいて
は、例えば以下に示す4つの動作手順を行っている。
【0055】動作11:スピ−カ入力信号y1k ' (k),
2k ' (k),・・・・,ylk '(k )をそれぞれ第1スピ
−カ、第2スピ−カ、・・・、第Lスピ−カに対して出
力する 動作12:マイク出力信号e1(k), e2(k),・・・, eM(k)
をそれぞれ第1マイク、第2マイク、・・・・、第Mマ
イクから入力する 動作13:周期計測回路22から入力されたエンジン2
2の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・ △t)を
乗じた値に最も近い整数値をNとする。 動作14:1=1、2、・・・・・Lおよびj=0,
1,2,・・・・J−1について漸化式(12)の計算
を行う また、上記の複数のスピ−カ11・・・とマイク12・
・・とを用いる場合について、
【0056】
【数8】
【0057】の瞬時推定値として、α・時系列h1k '(k)
・ek ' (k)を用いると、最急降下法に基づいて評価関数
【0058】
【数9】
【0059】を最小化する第1スピ−カ出力信号ベクト
ルであるベクトルy1 の最適値は、次の漸化式(13)
を反復計算することにより求められる。 ベクトルy1 (k+ 1)=ベクトルy1 (k) −μ・α・時系列h1k "(k)・ek "(k) ・・・・(13) 但し、k”は、kをMで割ったときの整数剰余に1を加
えた値であり、また、αは任意の定数である。この漸化
式(13)は、漸化式(11)よりも短時間で演算でき
る。
【0060】従って、漸化式(9)は次式(14)に置
き換えられる。 y1(k-J+QN) '(k+1) =y1(K-j+QN) '(k)−μ・α・ek(k)・ h1k " j ・・・・・(14) このときプロセッサは、時刻においては、例えば以下に
示す4つの動作手順を行っている。
【0061】動作21:スピ−カ入力信号y1k '(k), y
2k '(k), ・・・・、yLk '(k )をそれぞれ第1スピ−
カ、第2スピ−カ、・・・・・、第Lスピ−カに対して
出力する 動作22:マイク出力信号ek "(k) を第k”マイクから
入力する 動作23:周期計測回路22から入力されたエンジン2
2の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・△t)を
乗じた値に最も近い整数値をNとする。 動作24:1=1、2、・・・・、Lおよびj=0、
1、2・・・・、J−1について漸化式(14)の計算
を行う。 従って、上記アルゴリズムの演算は、漸化式(9)、
(11)および(13)、あるいはこれら漸化式を単純
化した漸化式(10)、(12)および(14)を反復
計算するだけで良いので、スピ−カ入力制御の計算時間
を短縮することが可能となる。
【0062】過渡時のデ−タ長補正(図4〜図10) 次に、図4以下を参照しつつ、加減速等によってエンジ
ン8の回転周期が変更される場合の過渡時における第2
振動の補正について説明する。なお、この補正は、図3
に示すベクトルyの最適化(S3)の処理の前に行われ
る。先ず、図4、図5は、デ−タ長の長さ調整について
図式的に示すもので、図4は1周期分のデ−タ長が長く
なる(デ−タ数が増加する)ように補正する場合を示
し、図5は1周期分のデ−タ長を短くする(デ−タ数を
減少させる)ように補正する場合を示す。
【0063】図4の上側に前述のように最適化された第
2振動の前回デ−タが示されるが、この前回デ−タにお
いて、各サンプリングタイミング毎に設定される黒丸印
で示す値が第2振動の振動エネルギを示すものであっ
て、スピ−カから出力される1周期分の第2振動は、当
該黒丸印を結んで得られる波形に相当する振動波形とな
る。この図4における前回デ−タは、図示ではデ−タ数
0 として10個の場合を示してある。この状態からエ
ンジン回転数が変動されて、変動された周期に対応する
デ−タ長が今回設定すべきつまり補正により得られるべ
き今回デ−タであり、図示の場合は、デ−タ数n1 が1
2個とされる場合を示している。そして、前回デ−タか
ら今回デ−タを得るのに、前回デ−タに対して、不足分
のデ−タ数に応じた2個の推定デ−タ値を挿入すること
により、今回デ−タが得られるようになっている。そし
て、挿入された推定デ−タ値を、白抜きの丸印で示して
ある。
【0064】図5は、前回デ−タのデ−タ長を短くして
今回デ−タを得るもので、図4の場合とは逆に、前回デ
−タから余分な2個のデ−タ値を削除するものとなって
いる。
【0065】図6〜図8は、前述した過渡時におけるデ
−タ長補正のための挿入、削除の制御例を示すフロ−チ
ャ−トであり、以下このフロ−チャ−トについて説明す
る。なお、以下の説明でQはステップを示す。先ず、メ
インフロ−チャ−トとなる図6において、あらたに測定
されたIGパルス周期(秒)rが読込まれる。次いで、
Q2に示す式にしたがって、今回設定すべき今回デ−タ
のデ−タ数n1 が算出される。なお、Q2に示す式中、
sfはサンプリング周波数(Hz)であり、mは任意の
整数である。
【0066】Q3においては、今回デ−タのデ−タ数n
1 が前回デ−タのデ−タ数n0 よりも大きいか否かが判
別される。このQ3の判別でYESのときは、Q4にお
いて、後述するデ−タ数挿入の補正が行なわれた後、Q
5においてn1 を前回デ−タ数n0 に更新する処理がな
される。
【0067】Q3の判別でNOのときは、Q6におい
て、今回のデ−タ数n1 が前回のデ−タ数n0 よりも小
さいか否かが判別される。このQ6の判別でYESのと
きは、Q7において、後述するデ−タ数削除の処理が行
なわれた後、Q5に移行する。Q6の判別のNOのとき
は、デ−タ数の挿入、削除の補正が不用なときなので、
そのままリタ−ンされる(前述した最適化の処理実
行)。
【0068】図6のQ4の内容が、図7に示されるが、
図7の例では、推定デ−タ値を前回デ−タに対して等間
隔に挿入すると共に、推定デ−タ値を前回デ−タのうち
挿入位置の直前に位置するデ−タ値に設定する場合を示
している。以上のことを前提にして、先ず、Q11にお
いて、今回デ−タ数n1 から前回デ−タ数n0 を差し引
くことにより、挿入すべき推定デ−タ値の数dnが算出
される。次いで、Q12において、挿入デ−タ値の数d
nがiとして設定される。
【0069】Q13においては、ここに示す式にしたが
ってjの設定が行なわれるが、このjは推定デ−タ値が
挿入される位置を示す。Q13に示す「int」の示す
意味は、計算結果を四捨五入すべきことを意味する。例
えば、図4に示すように、n0 が10、n1 が12、で
あるとすると、「int」でくくられたカッコ内の計算
結果は、当初はi=dn=2であるので、7.166・
・・となって、jが7とされる。
【0070】Q13の後、Q14において、ここに示す
式にしたがってkが設定される。なお、kは図4の場
合、n0 =10であるが、この位置は、図4において
は、もっとも右方にあるつまり後側にあるデ−タ位置を
示す。次いで、Q15において、前回デ−タにおけるy
(k)に相当するデ−タ値の位置が、今回デ−タにおけ
るy(k+1)の位置として設定された後、Q16にお
いてk=k−1として設定される。そして、Q17にお
いて、kがjよりも小さいか否かが判別されて、Q17
の判別でNOのときのときは、再びQ15へ戻る。Q1
7の判別でYESのときは、Q18において、iから1
を差し引いた値を新たにiとして設定した後、Q19に
おいて、iが0になったか否かが判別される。このQ1
9の判別でNOのときのときは、再びQ13へ戻る。そ
して、Q19の判別でYESのときとなった時点で、今
回デ−タを補正するための推定デ−タ値の挿入終了とさ
れる。
【0071】図4の場合は、Q13〜Q18の処理を2
回行なった時点でQ19の判別がYESとなって、推定
デ−タ値挿入の処理が終了されて、図4の下側に示す今
回検出された周期に対応したデ−タ長を有する今回デ−
タが得られる。図4に示す場合を例にしたデ−タ値のシ
フトの様子および推定デ−タ値の設定を、図9に図式的
に示してある。勿論、図4の下側に示すようにデ−タ長
調整された今回デ−タに相当する振動波形が、スピ−カ
11から出力される。なお、挿入される推定デ−タ値
は、挿入位置の直後にあるデ−タ値として設定するよう
にしてもよい。
【0072】図8は、図6のQ7の詳細を示すものであ
り、推定デ−タ値を前回デ−タから等間隔で削除するよ
うにしてある。この図8に示す処理においては、前述し
た推定デ−タ値の挿入の処理とほぼ対応した処理となっ
ているので、相違する部分のみを説明する。先ず、Q2
3で設定されるjの位置が、デ−タ値が削除される位置
を示す。また、削除されるデ−タ値よりも後側に位置す
るデ−タ値の位置が、Q25〜Q27の処理によって、
前側にシフトされる。図5に示す場合を例に、デ−タ値
が削除される様子を、図10に図式的に示してある。
【0073】過渡時のデ−タ長補正の他の例(図11、図12 ) 図11は、推定デ−タ値を、その挿入位置の前後にある
デ−タ値に基づく1次補間により設定する、つまり挿入
位置の前後に位置するデ−タ値の相加平均値として設定
したものとなっている。この図11は、前述した図7に
対して、Q17とQ18との間に設定される処理を示し
ている。すなわち、Q17の判別でYESのときに、Q
31において、j+2がn1 よりも大きいか否かが判別
されて、この判別がNOのときは、Q32に示すよう
に、挿入位置となる前後のデ−タ値の相加平均値が推定
デ−タ値として設定される。また、Q31の判別でNO
のときのときは、挿入される位置よりも後側にデ−タ値
が存在しないときである。このときは、挿入される位置
よりも後側に位置するデ−タ値は、最初のデ−タ値に相
当するものであるからして、Q33において、挿入され
る位置直前のデ−タ値と最初に位置するデ−タ値との相
加平均値が推定デ−タ値として設定される。
【0074】図12は、削除される位置の前後にあるデ
−タ値対して1次補間を行なうようにしたものである。
この図12の処理は、基本的には図8に示す場合と同じ
であるが、Q44において、削除される位置にあったデ
−タ値をdyとして設定して、Q49において、この削
除された位置にあるデ−タ値が、dyと削除される位置
の直後にあったデ−タ値との相加平均値として設定され
る。勿論、dyと削除される位置の直前にあったデ−タ
値との間での相加平均値を、削除後の位置にあらたに位
置するデ−タ値として設定するようにしてもよい。
【0075】過渡時のデ−タ長補正の他の例(図13〜図16) 図13は、推定デ−タ値の挿入位置を、1周期毎に変更
する場合の例を示す。すなわち、基本的には図7に示す
と同様の処理が行なわれるが、図7に対して、Q61、
Q65、Q66の処理を設定すると共に、挿入位置を設
定するQ64の点において相違する。すなわち、Q61
において挿入位置のシフト量S(整数)を設定して、Q
64において、挿入位置jの設定にシフト量Sを加算す
るようにしてある。そして、シフト量Sの設定によっ
て、毎回同じ位置にデ−タが挿入、削除されるのを防止
するため、Q65、Q66が設定される。
【0076】上記Q61におけるシフト量Sの設定は、
例えば図15に示すように行なわれる。この図15に示
す例では、挿入位置を、1つづつ後側にシフトさせる場
合を示す。また、Q61におけるシフト量の設定の他の
例を図16に示してあり、この場合は、シフト量Sを、
乱数を発生させて設定するようにしてある。
【0077】図14は、図13と同様にシフト量Sを利
用して、デ−タ値を削除する位置を1周期毎に変更する
場合の例を示す。この図14においても、基本的には図
8に示すものと同じであるが、Q81、Q84、Q8
5、Q86に特徴がある(前述の図13におけるQ6
1、Q64、Q65、Q66に対応)。この図14の内
容は、今迄の説明から明らかなので、これ以上詳細な説
明は省略する。
【0078】以上実施例について説明したが、本発明は
これに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。 (1)第2振動源としては、スピ−カに限らず、例えばエ
ンジンと車体との間に介装されるアクチュエ−タ(エン
ジン取付部材に内蔵)等、従来提案されている適宜のア
クチュエ−タとすることができる。 (2)第1振動源としては、エンジンに限らず、周期的な
振動を発生する車両塔載の適宜の機器とすることができ
る。 (3)エンジンを第1振動源とした場合は、低減すべき周
期的な第1振動は、2次振動、4次振動、6次振動等適
宜のものを選択し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両を上方から見た図。
【図2】本発明の制御系統の一例を全体的に示す図。
【図3】第2振動を最適化するための制御系統を示す
図。
【図4】推定デ−タ値を挿入してデ−タ長を長くする一
例を図式的に示す図。
【図5】デ−タ値を削除してデ−タ長を短くする一例を
示す図。
【図6】デ−タ長の補正を行なうための制御例を示すフ
ロ−チャ−ト
【図7】デ−タ長を長くする補正を行なうための一例を
示すフロ−チャ−ト。
【図8】デ−タ長を短くする補正を行なうための一例を
示すフロ−チャ−ト。
【図9】図7に示す制御例を図式的に示す図。
【図10】図8に示す制御例を図式的に示す図。
【図11】デ−タ長を長くする補正の他の例を示す要部
フロ−チャ−ト。
【図12】デ−タ長を短くする補正の他の例を示すフロ
−チャ−ト。
【図13】デ−タ長を長くする補正のさらに他の例を示
すフロ−チャ−ト。
【図14】デ−タ長を短くする補正のさらに他の例を示
すフロ−チャ−ト。
【図15】図13、図14におけるシフト量Sの設定例
を示すフロ−チャ−ト。
【図16】図13、図14におけるシフト量Sの他の設
定例を示すフロ−チャ−ト。
【符号の説明】
1:自動車 2:車室(所定空間) 8:エンジン(第1振動源) 9:イグニッションコイル(周期検出用) 11:スピ−カ(第2振動源) 12:マイク(振動検出手段) 20:制御部 22:周期計測回路 U:制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G10K 11/16 G10K 11/16 J (56)参考文献 特開 平6−266376(JP,A) 特開 平1−191198(JP,A) 特開 平1−257798(JP,A) 特開 平6−282284(JP,A) 特開 平6−337683(JP,A) 特開 平6−337686(JP,A) 特開 平4−352197(JP,A) 特開 平4−109124(JP,A) 特開 平4−347559(JP,A) 特開 平5−39710(JP,A) 特開 平2−238708(JP,A) 特開 平5−80777(JP,A) 特開 平4−203406(JP,A) 特開 平4−287733(JP,A) 特表 平5−503622(JP,A) 特表 平4−505221(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/178 B60R 11/02 F01N 1/00 F01N 1/06 F02B 77/13 F16F 15/02 G05D 19/02 G10K 11/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1振動源によって発生される周期的な振
    動を車両の所定空間において低減させる車両用振動制御
    装置であって、 前記第1振動の周期を検出する周期検出手段と、 前記第1振動の振動エネルギを低減させる第2振動を出
    力するための第2振動源と、 前記所定空間の振動を検出する振動検出手段と、 前記第2振動1周期分の波形信号に対応する情報、すな
    わちn個の波形振幅値を構成要素として有するn次元ベ
    クトルであるところの出力データについて、該nを後述
    する時系列変換時のサンプリング周期との乗算値が前記
    周期検出手段で検出される第1振動の周期と同じになる
    ように設定する設定手段と、前回の制御周期において前記設定手段で設定された前記
    出力データ を、前記振動検出手段の出力および該振動検
    出手段と前記第2振動源との間の伝達特性に基いて前記
    1周期毎に補正する補正手段と、前記補正手段で補正された前記出力データの前記構成要
    素をサンプリング周期毎に配列することにより第2振動
    の波形信号に時系列変換し、当該変換によって得られた
    波形信号を前記第2振動源から出力させる出力手段と、 前回の制御周期において前記設定手段で設定された前記
    出力データにおける波形振幅値の数nと前記時系列変換
    時のサンプリング周期との乗算値が前記周期検出手段で
    検出された第1振動の周期と 相違するとき、該乗算値を
    該第1振動の周期に一致させるべく、前記補正手段によ
    る補正にさきだち、前記設定手段で設定された前記出力
    データに対してその構成要素の各波形振幅値の値を保持
    したまま間に新たに推定波形振幅値を挿入または前記設
    定手段で設定された前記出力データから任意の波形振幅
    を削除するデータ長補正手段と、を備えている事を特
    徴とする車両用振動制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記推定波形振幅値の数または前記削除する波形振幅値
    の数が複数存在する場合に、前回の制御周期における前
    記出力データに対して該推定波形振幅値が挿入される位
    置または波形振幅値が削除される位置が互いに分散した
    位置となるように設定されている、ことを特徴とする車
    両用振動制御装置
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記推定波形振幅値が、前回の制御周期における前記出
    力データを構成する波形振幅値のうち、該推定波形振幅
    値が挿入される位置の直前または直後の波形振幅値と同
    じ値として設定される、ことを特徴とする車両用振動制
    御装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記推定波形振幅値が、前回の制御周期における前記出
    力データを構成する波形振幅値のうち、該推定波形振幅
    値が挿入される位置の直前と直後の波形振幅値の平均値
    として設定される、ことを特徴とする車両用振動制御装
  5. 【請求項5】請求項1において、前回の制御周期における前記出力データの波形振幅値が
    削除された後における当該削除位置の直前または直後の
    波形振幅値が、前記 削除される前の波形振幅値とその直
    前または直後の波形振幅値との相加平均値として設定さ
    れる、ことを特徴とする車両用振動制御装置
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記推定波形振幅値の挿入位置または前記波形振幅値
    削除位置が、1制御周期毎に変更される、ことを特徴と
    する車両用振動制御装置
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