JP3536313B2 - 車両の振動低減装置 - Google Patents

車両の振動低減装置

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JP3536313B2
JP3536313B2 JP16320993A JP16320993A JP3536313B2 JP 3536313 B2 JP3536313 B2 JP 3536313B2 JP 16320993 A JP16320993 A JP 16320993A JP 16320993 A JP16320993 A JP 16320993A JP 3536313 B2 JP3536313 B2 JP 3536313B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の振動つまり騒音
を、低減用振動を利用した干渉作用によって低減するよ
うにした車両の振動低減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両、特にエンジンによる騒音振動つま
り第1振動が問題になる自動車等においては、スピ−カ
等から低減用振動つまり第2振動を発生させて、この第
1振動と第2振動との干渉により第1振動を低減するこ
とが提案されている。
【0003】この種の振動低減装置にあっては、特表平
1−501344号公報に示すように、振動源からの振
動つまり第1振動に相当する信号をリファレンス信号と
して取り出すリファレンス信号発生器と、第1振動によ
る騒音が問題となる所定空間での振動をピックアップす
るマイクと、所定空間に向けて第2振動を発生させるス
ピ−カと、スピ−カから出力させる第2振動を生成する
ための適応型デジタルフィルタと、上記フィルタのフィ
ルタ係数を逐次的に最適化するためのアルゴリズム演算
装置と、を有する。すなわち、リファレンス信号に応じ
て適応型デジタルフィルタがリファレンス信号のゲイン
や位相等を調整して第2振動を生成する一方、マイクで
検出される振動が小さくなるように、適応型デジタルフ
ィルタのフィルタ係数がアルゴリズム演算装置によって
逐次的に最適化される。そして、最適化のためのアルゴ
リズムとしては、一般には最少2乗法が用いられてい
る。
【0004】上述した振動低減装置にあっては、種々の
振動に対応して幅広く振動低減が行なえるという利点を
有する反面、計算量が極めて多くなるため、十分な応答
性を確保しようとすれば、高級な演算装置が必要にな
る。特に、スピ−カやマイクの数が多くなると、計算量
が級数倍的に多くなってしまう。
【0005】上述のような観点から、本出願人は、車両
においてはエンジン振動のように、打消すべき第1振動
が周期的なものが一般的である点を勘案して、低減用振
動生成のための計算量を極めて少なくすることができ、
しかも高級な演算装置を必要としなくてもすむ車両用振
動低減装置を開発した。
【0006】すなわち、第1振動源によって発生される
第1振動の周期を検出する周期検出手段と、第1振動の
振動エネルギを低減させる第2振動を出力させる第2振
動源(低減用振動発生源)例えばスピ−カと、車室等の
振動低減すべく箇所の振動を検出する振動検出手段例え
ばマイクと、第2振動源から出力させる第2振動の振動
エネルギを前記周期検出手段で検出される1周期毎に設
定する設定手段と、前記設定手段の出力を前記振動検出
手段および振動検出手段と第2振動源との間の伝達特性
に基づいて補正する補正手段と、を備えた構成としてあ
る。そして、補正手段による補正の手法つまり低減用振
動の最適化のための適応アルゴリズムは、最急降下法が
採択されている。
【0007】このような構成とすることにより、単発的
あるいは突発的な振動には対応できないものの、周期検
出手段で検出された周期に基づいて、第2振動つまり低
減用振動の波形生成処理やマイクでピックアップする振
動処理について1周期分まとめて行なうことができて、
この第2振動の振動波形の最適化のための計算が極めて
簡単になり、この結果、高級な演算装置を用いなくとも
十分に周期性振動を低減できることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た周期性振動の低減装置にあっては、最適化のための適
応アルゴリズムとして最急降下法を用いているので、振
動の収束応答性つまり振動が十分低減された状態に収束
するまでのまでにかなりの時間を要し、この点において
改善が望まれるものとなる。
【0009】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、低減すべき周期性振動の1周期分毎に低減
用振動を補正つまり最適化するものにおいて、振動収束
までの時間をより短くできるようにした車両の振動低減
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、特許請求の範囲における請求項1に記載のよう
に、第1振動源により発生される周期的な第1振動を車
両の所定空間において低減させる車両の振動低減装置で
あって、前記第1振動の周期を検出する周期検出手段
と、前記第1振動の振動エネルギを低減させる低減用振
動としての第2振動を出力するための第2振動源と、前
記所定空間の振動を検出する振動検出手段と、前記第2
振動源から出力させる第2振動の振動エネルギを、前記
周期検出手段で検出される1周期毎に設定する設定手段
と、前記設定手段の出力を、前記振動検出手段の出力、
および該振動検出手段と前記第2振動源との間の伝達特
性に基づいて補正する補正手段と、ニュ−トン法におけ
る2次勾配ベクトルを記憶した記憶手段と、を備え、前
記補正手段における補正のための適応アルゴリズムとし
て、前記第1振動の周期が大きい時に前記記憶手段に記
憶されている2次勾配ベクトルを利用したニュ−トン法
が設定されると共に、該第1振動の周期が小さい時には
最急降下法が設定される、ような構成としてある。
【0011】本発明の好ましい態様は、特許請求の範囲
における請求項2以下に記載の通りである。
【0012】
【発明の効果】請求項1に記載された本発明によれば、
基本的に、低減用振動を1周期分毎に最適化していく利
点、つまり第2振動(低減用振動)の最適化のための計
算が極めて簡単になり、この結果高級な演算装置を用い
なくとも十分に周期性振動を低減できるという効果を奏
する。
【0013】また、本発明によれば、ニュ−トン法を利
用した適応アルゴリズムを採択することにより、振動収
束までの時間を極めて早くすることができる。より具体
的には、低減用振動を1周期分毎に最適化していくた
め、ニュ−トン法における2次勾配ベクトルをあらかじ
め作成、記憶しておくことができて、この2次勾配ベク
トル決定のための計算時間が事実上不要となってニュ−
トン法を採択することが可能となり、このニュ−トン法
の最大の利点である収束応答性の効果を十分発揮させて
振動収束までの時間を短くすることができる。
【0014】ちなみに、前記公報記載のものにおいて、
適応アルゴリズムとして収束応答性に優れているとされ
るニュ−トン法を用いた場合は、ニュ−トン法における
2次勾配ベクトルをそのつど計算しなければならない一
方、その計算量が膨大となって計算時間が長くなってし
まい、ニュ−トン法における収束応答性の利点を何等生
かせないものとなる(ニュ−トン法の採択は事実上不
能)。
【0015】以上に加えて、補正のための適応アルゴリ
ズムとして、第1振動の周期が大きい時には上述したニ
ュートン法を設定する一方、第1振動の周期が小さい時
には最急降下法を設定するので、記憶手段の負担を軽減
しつつ、低減用振動の波形生成用のデ−タ数が多くなる
第1振動の周期が大きい時での収束応答性向上と、上記
デ−タ数が少なくて収束応答性がさほど問題とならない
第1振動の周期が小さい時における収束安定性とを共に
高い次元で満足させることができる。
【0016】請求項2に記載したような構成とすること
により、車両においてもっとも問題となるエンジンの運
転に起因して生じる振動を低減することができる。
【0017】請求項3ないし請求項5に記載したような
構成とすることにより、ニュ−トン法における2次勾配
ベクトルの記憶量を低減して、記憶手段の負担を軽減す
る上で好ましいものとなる。
【0018】ここで、後述する実施例の説明では、補正
の適応アルゴリズムとして、第1振動の周期の大小に応
じてニュートン法と最急降下法とを適宜使い分ける本発
明の他に、ニュートン法のみを適用する場合を参考例と
して記載してある。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。全体の概要 図1において、自動車1は、車室2内に運転席3と助手
席4と左右の後席5、6とを有する4人乗りの乗用車と
されている。車体前部に構成されたエンジンル−ム7に
は、直列4気筒のガソリンエンジン8が塔載され、その
イグニッションコイルが符号9で示される。
【0020】エンジン8が、エンジン回転数に応じた周
期的な振動を発生する騒音発生源つまり第1振動源とさ
れている。そして、車室2が、エンジン8の振動を低減
すべき所定空間とされている。このため、所定空間とし
ての車室2には、5個のスピ−カ11と、8個のマイク
12とが設置されている。スピ−カ11が、車室へエン
ジン騒音を低減するための第2振動を発生する第2振動
源とされる。そして、マイク12が、車室の実際の振動
を検出する振動検出手段とされる。なお、実施例ではス
ピ−カ11は、カセットデッキやチュ−ナ等のオ−ディ
オソ−ス用と兼用とされているが、振動低減用として専
用に設けたものであってもよい。
【0021】自動車1には、マイクロコンピュ−タを利
用して構成された制御ユニットUが塔載されている。制
御ユニットUに対する入出力関係を図2に示してあり、
制御ユニットUは、CPUからなる制御部20を有す
る。制御部20には、イグニッションコイル9の一次コ
イルからの信号つまりエンジン回転数に応じた点火パル
ス信号が、波形整形回路21、周期計算回路22を経て
入力されると共に、各マイク12からの信号が、アンプ
23、ロ−パスフィルタ24、A/D変換器25を介し
て入力される。また、制御部20からの出力信号は、D
/A変換器26、ロ−パスフィルタ27、アンプ28を
介してスピ−カ11へ出力される。
【0022】制御部20は、マイク12で検出される振
動が低減されるように、特に直列4気筒エンジンにおい
て問題となる回転2次成分の振動が低減されるように、
スピ−カ11から出力すべき第2振動(低減用振動)を
最適化する。以下、制御部20による第2振動の生成に
ついて説明するが、先ず、最急降下法による基本的な第
2振動の生成の点について説明し、その後ニュ−トン法
について説明する。
【0023】第2振動の生成(基本−最急降下法) 図3は、制御部20をブロック図的に示すものであり、
説明の簡単化のためにスピ−カ11およびマイク12を
それぞれ1個とした場合を示している。
【0024】制御部20は、周期計測回路22から入力
された結果によってスピ−カ11に出力するスピ−カ入
力信号yのベクトルyの周期を調整する(ステップ1、
以下ステップをSと略す)と共に、内蔵しているプロセ
ッサで、マイク12・スピ−カ2間の伝達特性であるイ
ンパルス応答hの行列hを、時系列h変換する(S
2)。
【0025】次に、制御部20はプロセッサで、インパ
ルス応答hの時系列hとマイク12から入力されるマイ
ク出力信号eとでベクトルyを逐次的に最適化し(S
3)、その後、このベクトルyを時系列yに変換してス
ピ−カ入力信号yとし(S4)、スピ−カ11に出力す
る。
【0026】スピ−カ11は、このスピ−カ入力信号y
をアンチ騒音Zとして再生する。一方、マイク12は、
騒音dとアンチ騒音Zが打ち消し合って振動エネルギが
低減した騒音を検出して、この結果をディジタルのマイ
ク出力信号eとして制御部20に内蔵されたプロセッサ
に出力する。以下、再びプロセッサは、上記ステップ3
およびステップ4を繰り返し行い、スピ−カ入力信号y
のベクトルyを逐次的に最適化して、最終的にマイク出
力信号eの値が0となるようにスピ−カ入力信号yのベ
クトルyを設定する。
【0027】次に、制御部20で行われる上記ステップ
のアルゴリズムの演算について、以下に説明する。
【0028】先ず、制御部20によるマイク12のマイ
ク出力信号eのサンプリング周期を△tとする。マイク
12・スピ−カ11間の伝達特性であるインパルス応答
hが有限時間J△t以内で0に収束すると仮定し、イン
パルス入力が与えられてからj△t時間経過後のインパ
ルス応答hの値をhj とすると、エンジン8から発生し
た第1振動である騒音d、スピ−カ入力信号yが与えら
れたときのスピ−カ11から発生する第2振動であるア
ンチ騒音Zおよびそのときの時刻kにおけるマイク出力
信号eの第kサンプル値e(k)の関係は、次式(1)で
表わすことができる。
【0029】e(k) =d(k)+Z(k) =d(k)+行列hT ・行列y(k) ・・・・(1) 但し、 行列h=[h012 ・・・・・hJ-1T 行列y(k)=[y(k) y(k-1) y(k-2)・・・・y
(k-J+1)]T d(k):e(k)に含まれている騒音dの成分 Z(k):e(k)に含まれているアンチ騒音Zの成分 y(k):スピ−カ入力信号yの第kサンプル値 従って、式(1)中のZ(k)は、次の式(2)で示され
る。
【0030】
【数1】
【0031】ところで、騒音dは、ある周期N△tを持
っている周期性騒音であるので、この騒音dの振動エネ
ルギを低減させるアンチ騒音Zおよびスピ−カ入力信号
y、騒音dと同じ周期N△tを持っている周期性振動お
よび周期性信号でなければならない。
【0032】従って、スピ−カ入力信号yに関して次式
(3)が成立する。 y(k) =y(K-qN)=y(k) y (k-1)=y(k-qN-1)=y(k+N-1) y(k-2) =y(k-qN-2)=y(k+N-2) ・・・・(3) ・・・ ・・・ ・・・ y(k-N+1) =y(k-(q+1)N+1)=y(k+1) 但し、 q=0,1,2,・・・・ ゆえに、式(1)は、 e(k) =d(k)+ベクトルhT ・時系列y(k) ・・・・(4) 但し、 時系列y(k) =[y (K) y(K+N-1) y(K+N-2) ・・・・y(K+1)]T
【0033】
【数2】
【0034】尚、Qは、J≦(q+1)Nを満たす整数qの最
小値である。
【0035】次に、時刻kからさらにiだけ時間が経過
した時刻k+i のマイク出力信号eの第K+i サンプル値e
(K+i)(但し、i=1,2,・・・・)は、次式(5)
で表わすことができる。
【0036】 e(k+i)=d(k+i) +ベクトルhT ・時系列y(k+i) =d(k+i) +時系列h(i)T・時系列y(k) ・・・・・(5) 但し、 時系列y(k+i) =[y(k+i)'y(k+i'-1 ) y(k+N-1) y(k+N-2) ・・・・・y(k+i'+1)]T 時系列h(i) =[バ−hi 'バ−hi+1 '・・・・・バ−hN+1 バ−h0 バ−h1 ・・・・バ−hi ' -1T 尚、i’は、iをNで割ったときの整数剰余である。
【0037】ところで、式(5)において、kはマイク
入力信号eの任意の初期時点を表わしているに過ぎな
い。よって、k=0と置き、iを改めてkに置き直す
と、次式(6)が得られる。
【0038】 e(k) =d(k) +時系列h(k)T・時系列y(0) =d(k) +時系列h(k)T・ベクトルy 但し、 ベクトルy=[y(0) y(N-1) y(N-2) ・・・y(1) ]T =[y0N-1N-2 ・・・・y1T ここで、次の評価関数を導入する。 F=E[e(k)2] =E[d(k) +時系列h(k)T・ベクトルy] =E[d(k)2]+2ベクトルyT ・E[d(k) ・時系列h(k) ] +ベクトルyT ・E[時系列h(k) ・時系列h(k)T]ベクトルy ・・・・・・(7) 但し、E[ ]は、期待値を表わすものとする(Eは期
待演算子)。式(7)より、この評価関数のベクトルy
に関する勾配は、次式(8)で与えられる。 ∂F/∂ベクトルy=2E[d(k) ・時系列h(k)] +2E[時系列h(k) ・時系列h(k)T]ベクトルy =2E[時系列h(k){d(k)+時系列h(k)Tベクトルy}] =2E[時系列h(k) ・e(k) ] ・・・・・(8) ここで、E[時系列h(k) ・e(K)]の瞬時推定値とし
て、時系列h(k)・e (K)を用いることにすれば、Fの最
小値を与える周期N△t(すなわち要素数N)を持つス
ピ−カ出力信号ベクトルであるベクトルyの値は、最急
降下法に基づく次の漸化式(9)を反復計算することに
より最適化することができる。
【0039】 ベクトルy(K+1) =ベクトルy(k) −μ・e(k) ・時系列h(k) ・・・(9) 但し、μ/2は収束係数である。
【0040】このようにして求めた漸化式(9)は、制
御部20に内蔵されたデ−タ処理装置であるプロセッサ
が騒音の振動エネルギを低減させるアンチ騒音の振動エ
ネルギの設定を補正する際には、以下に示すような、よ
り簡単なアルゴリズムに置き換えられる。
【0041】先ず、一対のスピ−カ11およびマイク1
2を用いる場合には、漸化式(9)は次式(10)に置
き換えられる。 y(k-j+QN) '(k+1)=y(k-j+QN) ' ・(k) −μ・e(k) ・hj ・・・(10) このときプロセッサは、時刻kにおいては、例えば以下
に示す4つの動作手順を行っている。
【0042】動作1:スピ−カ入力信号yk ' (k)をスピ
−カ11に対して出力する。 動作2:マイク出力信号e(K) をマイク12から入力す
る。 動作3:周期計測回路22から入力されたエンジン22
の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・△t)を乗
じた値に最も近い整数値をNとする。 動作4:j=0,1,2,・・・・,J−1について漸
化式(10)の計算を行う。 但し、k’,(k−j+QN)’は、それぞれk(k−
j+QN)をNで,割ったときの整数剰余であり、ま
た、Ordは、低減させようとしている騒音のエンジン回
転数に対する最低次数を設定するための任意の一定の整
数である。
【0043】次に、複数のスピ−カ11・・・とマイク
12・・・とを用いる場合には、例えば、最急降下法に
基づき、
【0044】
【数3】
【0045】の瞬時推定値として、
【0046】
【数4】
【0047】を用いると、評価関数
【0048】
【数5】
【0049】を最小化する第1スピ−カ出力信号ベクト
ルであるベクトルy1 の最適値は、次の漸化式(11)
を反復計算することにより求められる。
【0050】
【数6】
【0051】但し、 ylk ' :時刻kにおける第1スピ−カ入力信号 e m :第mマイク出力信号 hlmj :第1スピ−カ・第mマイク間のインパルス応答
のj△t時間後の値 L:スピ−カの個数 M:マイクの個数 J:全てのスピ−カ・マイク間のインパルス応答が有限
時間△t以内で0に収束することを示す整数値 また、 ベクトルyl =[yl 0l N-1l N-2 ・・・yl 1T 時系列hlm(k) =[バ−hlm k' バ−hlm k'+1 ・・・バ−hlm N+1 バ−hlm 0 バ−hlm 1・・・バ−hlm k'-1T さらに、 バ−hlm 0=hlm 0 +hlm N +・・・・hlm QN バ−hlm 1=hlm 1 +hlm N+1+・・・hlm QN+1 ・・・・ ・・・ ・・・・ ・・・・ バ−hlm j-QN-1 =hlm j-QN-1 +hlm j-(Q-1)N-1 +・・・+hlm j-1 バ−hlm j-QN =hlm j-QN +hlm j-(Q-1)N +・・・+0 ・・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・ バ−hlm N-1 =hlm N-1 +hlm 2N-1 +・・・+0 l=1,2,・・・・,L m=1,2,・・・・,M 従って、漸化式(9)は次式(12)に置き換えられ
る。
【0052】
【数7】
【0053】このときプロセッサは、時刻kにおいて
は、例えば以下に示す4つの動作手順を行っている。
【0054】動作11:スピ−カ入力信号y1k ' (k),
2k ' (k),・・・・,ylk '(k )をそれぞれ第1スピ
−カ、第2スピ−カ、・・・、第Lスピ−カに対して出
力する。 動作12:マイク出力信号e1(k), e2(k),・・・, eM(k)
をそれぞれ第1マイク、第2マイク、・・・・、第Mマ
イクから入力する。 動作13:周期計測回路22から入力されたエンジン2
2の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・ △t)を
乗じた値に最も近い整数値をNとする。 動作14:1=1、2、・・・・・Lおよびj=0,
1,2,・・・・J−1について漸化式(12)の計算
を行う。 また、上記の複数のスピ−カ11・・・とマイク12・
・・とを用いる場合について、
【0055】
【数8】
【0056】の瞬時推定値として、α・時系列h1k '(k)
・ek ' (k)を用いると、最急降下法に基づいて評価関数
【0057】
【数9】
【0058】を最小化する第1スピ−カ出力信号ベクト
ルであるベクトルy1 の最適値は、次の漸化式(13)
を反復計算することにより求められる。 ベクトルy1 (k+ 1)=ベクトルy1 (k) −μ・α・時系列h1k "(k)・ek "(k) ・・・・(13) 但し、k”は、kをMで割ったときの整数剰余に1を加
えた値であり、また、αは任意の定数である。この漸化
式(13)は、漸化式(11)よりも短時間で演算でき
る。
【0059】従って、漸化式(9)は次式(14)に置
き換えられる。 y1(k-J+QN) '(k+1) =y1(K-j+QN) '(k)−μ・α・ek(k)・ h1k " j ・・・・・(14) このときプロセッサは、時刻においては、例えば以下に
示す4つの動作手順を行っている。
【0060】動作21:スピ−カ入力信号y1k '(k), y
2k '(k), ・・・・、yLk '(k )をそれぞれ第1スピ−
カ、第2スピ−カ、・・・・・、第Lスピ−カに対して
出力する。 動作22:マイク出力信号ek "(k) を第k”マイクから
入力する。 動作23:周期計測回路22から入力されたエンジン2
2の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・△t)を
乗じた値に最も近い整数値をNとする。 動作24:1=1、2、・・・・、Lおよびj=0、
1、2・・・・、J−1について漸化式(14)の計算
を行う。 従って、上記アルゴリズムの演算は、漸化式(9)、
(11)および(13)、あるいはこれら漸化式を単純
化した漸化式(10)、(12)および(14)を反復
計算するだけで良いので、スピ−カ入力制御の計算時間
を短縮することが可能となる。
【0061】ニュ−トン法について これまでと同様に、J=E[e(k)2 ]を最小化する
ことを目的としつつ、ニュ−トン法によりベクトルyを
最適化するための漸化式は次式(15)となる。
【0062】 y(k+1)=y(k) −μ・E[h(k)h(k)T-1・E[h(k)・e(k) ] ・・・(15) ただし、e(k) :マイク信号。 y(k) :出力波形データベクトル。 h(k) :スピ−カノマイク間インパルス応答系列h
(k)を出力波形データベクトルと同じデータ長の領域
内で順次上方向にロ−テ−トしながら得られるベクト
ル。 μ :収束係数。
【0063】上記E[h(k)・e(k) ]の瞬時推定値とし
てh(k)・e(k) を用いるならば、(15)式は次式(1
6)で示される。 y(k+1)=y(k) −μ・E[h(k)h(k)T-1・h(k)・e(k) =y(k) −μ・g(k)・e(k) ・・・(16) ただし、g(k) :2次勾配ベクトルの瞬時推定値。 g(k) =E[h(k)h(k)T]・h(k) 以下これを単に2次勾配ベクトルと呼ぶ。
【0064】ところで、h(k) が一般的な信号系列であ
るならば、E[h(k)h(k)T]は対称Toepritzと呼ばれ
る構造になるが、本方式の場合には、h(k)は周期性を
有するために、E[h(k)h(k)T]はさらに特殊な構造
を有する。すなわち、出力波形データ長nが偶数の場合
には、次式(17)で示される。
【0065】
【数10】
【0066】ただし、δT =E[h(k)h(k+ τ)T] m=n/2 また、nが奇数の場合には、次式(18)で示される。
【0067】
【数11】
【0068】ただし、m=(n−1)/2 つまりこれらの行列は、対称Toepritzであるという特徴
に加えて、第i行は第i−1行を一要素分だけ右ロ−テ
−トしたものになるという特徴を持っている。以下この
ようなデータ構造を『周期対称Toepritz』と呼ぶことに
する。なお、周期対称Toepritzの逆行列はやはり周期対
称Toepritzになるという重要な性質がある。(一般的な
対称Toepritzの逆行列は対称Toepritzとはならない)こ
のことから、E[h(k)h(k)T-1を、次のような逆共
分散関数で次式(19)として表すことにする。
【0069】
【数12】
【0070】E[h(k)h(k)T]においてδ012,
…δm はh(k)の自己共分散関数(の一部)を表してい
るが、E[h(k)h(k)T-1におけるγ012,…γ
m は、自己共分散関数との相互共分散関数が単位インパ
ルス系列を与えるものである。以下この系列(γ01,
γ2,…γm )をh(k)の逆共分散関数と呼ぶことにす
る。
【0071】さて、(16)式を実際の制御に用いるた
めには、以下の2点について検討しなければならない。 勾配ベクトルの各要素を順次ロ−テ−トさせつつ計算
するという、従来の計算アルゴリズムがそのまま適用可
能であるか否か(つまり、出力波の位相を変えてもg
(k) に含まれる各要素の値は変化せず、単にロ−テ−ト
するだけで済むかどうか)。 エンジン回転数が変化したとき、若干の修正を加える
だけで(例えば単に0をいくつか挿入するだけで)新し
いg(k) を得ることができるかどうか。以下、この2点
についての考察結果を述べる。
【0072】の問題について 詳細については省略するが、g(k) =E[h(k)h
(k)T-1・h(k) における各ベクトルと行列の中に含ま
れる要素を詳しく検討してみると、h(k) がロ−テ−ト
したとき、g(k) もやはり同じ方向にロ−テ−トするだ
けであることがわかる。これは、E[h(k)h(k)T-1
が、周期対称Toepritzという特殊な構造を有しているた
めである。このことから、(16)式のニュ−トン法の
採用にあたっては、従来の計算アルゴリズムにおいて、
単にh(k)をg(k) に置き換えるだけで、全く同じアル
ゴリズムを用いることができる。したがって、計算量を
全く増やすことなく、収束速度を大幅に改善することが
できる。
【0073】の問題について 理論的にいえば、エンジン回転周期が変動することによ
って、逆共分散関数、ひいては逆共分散行列(E[h
(k)h(k)T-1)、さらには勾配ベクトル(g(k) )の
いずれの要素も悉く変化する。変化前の値に若干の修正
を加えるだけで変化後の値を得るということはできな
い。従って厳密にいえば各エンジン回転数毎の勾配ベク
トルの値をあらかじめ全て求めておくか、そうでなけれ
ばその時々のエンジン回転数に応じてその都度新たに勾
配ベクトルを求めなければならない。
【0074】しかしながら、エンジン回転数の変化に伴
って逆共分散関数や勾配ベクトルの各要素がどのように
変化するかを、インパルス応答系列の有効データ長(0
でない部分の長さ)が、出力波形データ長の1/2以下
の場合に限って詳しく見てみれば、ある種の傾向がある
ことがわかる。すなわち、逆共分散関数の傾向について
述べれば、 i)エンジン回転数が低くなるにつれて、γ012,
…は、この順序で(左端から順に)一定値に収束してゆ
く(なお、収束の模様は単調ではなく振動的である)。 ii)γ012,…の収束値は、この順序で(右端に近
くなるほど)0に近付いてゆく。 iii) i) の収束は、インパルス応答の有効データ長と出
力波形データ長との比が小さいほど早く進む。
【0075】つまり、インパルス応答持続時間がエンジ
ン回転周期に比べて十分短い場合には、逆共分散関数
は、γ012,…γ?,0,0,…0という形になり、
エンジン回転数がさらに低下したとき、後に0をいくつ
か追加するだけで済むようになる(理論的に言えばそう
ではないのだが、微小な変化分を無視するならば、こう
いう取扱いが可能である。コンピュ−タ上では離散値し
か扱わないので、この方法は厳密な処理を行なった場合
の結果と一致する)。この時、逆共分散行列E[h(k)
h(k)T-1は図4に示すような0部分と非0部分を持つ
行列となる。
【0076】この図4に示す行列において0部分の帯の
幅Wは、エンジン回転数が低下するに従って広がってゆ
くのであるが、さらにこのWがインパルス応答の有効デ
ータ長よりも大きくなった時、勾配ベクトルg(k) はや
はり図5に示すような0部分と非0部分を持つベクトル
となる。ただし、図5において、どこに0部分ができる
かは、hの有効データがh中のどこに位置するかによ
る。このベクトルでは、エンジン回転数がさらに低下す
るに従って0部分の長さが増してゆくだけである。
【0077】以上の事柄をまとめれば、インパルス応答
の有効データ長が出力波形データ長に比べて十分に短い
場合には、勾配ベクトルg(k) はエンジン回転数に依存
せず一定である(エンジン回転が低下した時、一定の個
所に0を挿入してゆくだけで済む)が、そうした好条件
が得られない場合には、勾配ベクトルg(k) はエンジン
回転数の変動に伴って要素毎に変化する。
【0078】振動低減制御(ANC制御)の実際 次に、図6以下を参照しつつ、前述した振動低減の制御
つまりANC制御を具体的にどのように行なうかについ
て説明する。先ず、図6は、ニュ−トン法における2次
勾配ベクトルについて、エンジン回転数に応じたデ−タ
数(第1振動の周期をサンプリング周期で除した整数)
と、デ−タ値の全体傾向を示す。全てのエンジン回転域
について常にニュ−トン法を適用する場合(最急降下法
は用いない場合)は、全てのエンジン回転数域に渡って
2次勾配ベクトルを記憶してもよいが、図6に示すよう
なデ−タ値の傾向からして、図6ハッチングを付した領
域となる所定回転数以上の領域については2次勾配ベク
トルを全て記憶する一方、該所定回転数未満の領域では
2次勾配ベクトルそのものを記憶することなく、記憶さ
れているデ−タ値を利用して(オフセットしたり0を付
け加える)、記憶されていない回転域での2次勾配ベク
トルを決定するようにしてもよい。このようにすること
によって、記憶量の低減が図られる。
【0079】エンジン回転数に応じて、最急降下法とニ
ュ−トン法とを使い分けることができる。すなわち、図
6に対応した図7に示すように、2次勾配ベクトルの記
憶が要求されるハッチングを付した領域のうち、もっと
も低回転域についての2次勾配ベクトルのみを記憶し、
この記憶された2次勾配ベクトルに対応したエンジン回
転数よりも高回転域では最急降下法を用い、記憶された
2次勾配ベクトルに対応したエンジン回転数以下の回転
域ではニュ−トン法を用いる。そして、ニュ−トン法を
用いる場合、2次勾配ベクトルが記憶されてない回転域
での2次勾配ベクトルは、記憶されている2次勾配ベク
トルのデ−タ値を利用して決定される。
【0080】図8は、最急降下法とニュ−トン法とを上
述のようにエンジン回転数に応じて使い分ける場合の制
御ブロック図を示す。すなわち、適応アルゴリズムを選
択する選択部11によって、エンジン回転数に応じてニ
ュ−トン法を用いるか最急降下法を用いるかの選択がな
される。また、図7に示すようにして所定の回転域につ
いてのみ2次勾配ベクトルを記憶したメモリS13と、
2次勾配ベクトルを選択するための2次勾配ベクトル選
択部S12とが設けられる。2次勾配ベクトル選択部S
12は、ニュ−トン法を用いたANC制御を行なう場合
に、メモリS13から現在のエンジン回転数に対応し
て、2次勾配ベクトルの選択(記憶値そのものの選択、
あるいは記憶されている2次勾配ベクトルを利用した2
次勾配ベクトルの調整)を行なう。勿論、S12で選択
された2次勾配ベクトルに関するデ−タは、ベクトルy
の最適化を行なう制御部S3へ転送される。なお、全て
の回転域について常にニュ−トン法を用いる場合は、S
11は不用である。
【0081】図9、図10は、2次勾配ベクトルを逆共
分散関数の形式で記憶しておくときの好ましい記憶の仕
方を示し、ハッチングを付した領域のみ2次勾配ベクト
ル(のデ−タ値)が記憶されて、これ以外の領域に関す
る2次勾配ベクトルは、記憶されているデ−タ値に基づ
いて、デ−タ値のオフセットや0値追加によって決定さ
れる。なお、図9、図10のいずれの場合も、常にニュ
−トン法を用いてもよく、あるいは最急降下法とニュ−
トン法とをエンジン回転数に応じて使い分けるようにし
てもよい。
【0082】以上実施例について説明したが、低減用振
動発生源としては、スピ−カに限らず、エンジンと車体
との間に介在される容量可変式のアクチュエ−タとする
こともできる。また、周期的な第1振動の発生源として
は、エンジンに限らず、車両に塔載された周期的振動を
発生する適宜の機器を対象とすることができる。勿論、
振動低減されるべき所定空間としては、車室に限らず、
エンジンル−ムや排気経路等適宜選択できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両を上方から見た図。
【図2】低減用振動生成のための全体制御系統図。
【図3】図2のうち低減用振動の最適化部分の構成をブ
ロック図的に示す図。
【図4】逆共分散行列の全体の傾向を示す図。
【図5】図4に示す傾向が強調される状態のときを示す
図。
【図6】エンジン回転数に応じた2次勾配ベクトルのデ
−タ値の傾向と記憶が必要な回転域とを示す図。
【図7】2次勾配ベクトルのデ−タ値の記憶領域の別の
設定変例、およびニュ−トン法と最急降下法との使い分
け領域の設定例を示すもので、図6に対応した図。
【図8】ニュ−トン法と最急降下法とを使い分ける場合
の制御系統をブロック図的に示す図。
【図9】逆共分散関数の形式での好ましい2次勾配ベク
トルの記憶例を示す図。
【図10】逆共分散関数の形式での他の好ましい2次勾
配ベクトルの記憶例を示す図。
【符号の説明】
1:自動車 2:車室(所定空間) 8:エンジン(第1振動源) 11:スピ−カ(第2振動源) 12:マイク(振動検出手段) 20:低減用振動生成回路 S3:第2振動最適化のための制御部 S4:第1振動の周期(エンジン回転数)計測部 S11:適応アルゴリズム選択部 S12:2次勾配ベクトル選択部 S13:2次勾配ベクトルを記憶したメモリ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−347559(JP,A) 特開 平1−177604(JP,A) 特開 平5−11783(JP,A) 特開 平6−348287(JP,A) 特表 平1−501344(JP,A) 浜田晴夫,外2名,同期式適応フィル タとそのアクティブ・ノイズコントロー ルへの応用,第2回環境工学総合シンポ ジウム’92講演論文集,社団法人日本機 械学会,1992年 7月15日,p.46−50 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/178 G10K 11/16 B60R 11/02 F16F 15/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1振動源により発生される周期的な第1
    振動を車両の所定空間において低減させる車両の振動低
    減装置であって、 前記第1振動の周期を検出する周期検出手段と、 前記第1振動の振動エネルギを低減させる低減用振動と
    しての第2振動を出力するための第2振動源と、 前記所定空間の振動を検出する振動検出手段と、 前記第2振動源から出力させる第2振動の振動エネルギ
    を、前記周期検出手段で検出される1周期毎に設定する
    設定手段と、 前記設定手段の出力を、前記振動検出手段の出力、およ
    び該振動検出手段と前記第2振動源との間の伝達特性に
    基づいて補正する補正手段と、 ニュ−トン法における2次勾配ベクトルを記憶した記憶
    手段と、 を備え、前記補正手段における補正のための適応アルゴ
    リズムとして、前記第1振動の周期が大きい時に前記記
    憶手段に記憶されている2次勾配ベクトルを利用したニ
    ュ−トン法が設定されると共に、該第1振動の周期が小
    さい時には最急降下法が設定される、 ことを特徴とする車両の振動低減装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記第1振動源がエンジンとされて、エンジンの運転に
    起因して生じる周期的な第1振動を第2振動で低減す
    、ことを特徴とする車両の振動低減装置
  3. 【請求項3】請求項において、 前記記憶手段に、エンジン高回転時用の2次勾配ベクト
    ルのみが記憶され、 エンジン低回転時用の2次勾配ベクトルが、前記記憶さ
    れている2次勾配ベクトルに基づいて設定される、こと
    を特徴とする車両の振動低減装置
  4. 【請求項4】請求項において、 2次勾配ベクトルが、逆共分散関数の形式で、かつエン
    ジン回転数に応じて変化される値についてのみ前記記憶
    手段に記憶され、 前記記憶手段に記憶されていない2次勾配ベクトルの値
    は、前記記憶されている2次勾配ベクトルに基づいて設
    定される ことを特徴とする車両の振動低減装置
  5. 【請求項5】請求項において、 2次勾配ベクトルが、逆共分散関数の形式で、かつエン
    ジン高回転時用についてのみ前記記憶手段に記憶され、 エンジン低回転時用の2次勾配ベクトルは、前記記憶さ
    れている2次勾配ベクトルに基づいて設定される ことを特徴とする車両の振動低減装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
浜田晴夫,外2名,同期式適応フィルタとそのアクティブ・ノイズコントロールへの応用,第2回環境工学総合シンポジウム’92講演論文集,社団法人日本機械学会,1992年 7月15日,p.46−50

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