JP3281103B2 - 車両用振動制御装置 - Google Patents

車両用振動制御装置

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JP3281103B2
JP3281103B2 JP09225593A JP9225593A JP3281103B2 JP 3281103 B2 JP3281103 B2 JP 3281103B2 JP 09225593 A JP09225593 A JP 09225593A JP 9225593 A JP9225593 A JP 9225593A JP 3281103 B2 JP3281103 B2 JP 3281103B2
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博志 内田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の振動つまり騒音
を、低減用振動を利用した干渉作用によって低減するよ
うにした車両用振動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両、特にエンジンによる騒音振動つま
り第1振動が問題になる自動車等においては、スピ−カ
等から低減用振動つまり第2振動を発生させて、この第
1振動と第2振動との干渉により第1振動を低減するこ
とが提案されている。この種の振動低減装置にあって
は、特表平1−501344号公報に示すように、振動
源からの振動つまり第1振動に相当する信号をリファレ
ンス信号として取り出すリファレンス信号発生器と、第
1振動による騒音が問題となる所定空間での振動をピッ
クアップするマイクと、所定空間に向けて第2振動を発
生させるスピ−カと、スピ−カから出力させる第2振動
を生成するための適応型デジタルフィルタと、上記フィ
ルタのフィルタ係数を逐次的に最適化するためのアルゴ
リズム演算装置と、を有する。すなわち、リファレンス
信号に応じて適応型デジタルフィルタがリファレンス信
号のゲインや位相等を調整して第2振動を生成する一
方、マイクで検出される振動が小さくなるように、適応
型デジタルフィルタのフィルタ係数がアルゴリズム演算
装置によって逐次的に最適化される。そして、最適化の
ためのアルゴリズムとしては、一般には最少2乗法が用
いられている。
【0003】上述した振動低減装置にあっては、種々の
振動に対応して幅広く振動低減が行なえるという利点を
有する反面、計算量が極めて多くなるため、十分な応答
性を確保しようとすれば、高級な演算装置が必要にな
る。特に、スピ−カやマイクの数が多くなると、計算量
が級数倍的に多くなってしまう。
【0004】上述のような観点から、本出願人は、車両
においてはエンジン振動等、打消すべき第1振動が周期
的なものが一般的である点を勘案して、低減用振動生成
のための計算量を極めて少なくすることができ、しかも
高級な演算装置を必要としなくてもすむ車両用振動低減
装置を開発した。
【0005】すなわち、エンジン等の第1振動源によっ
て発生される第1振動の周期を検出する周期検出手段
と、第1振動の振動エネルギを低減させる第2振動を出
力させる第2振動源例えばスピ−カと、車室等の振動低
減すべき箇所の振動を検出する振動検出手段例えばマイ
クと、第2振動源から出力させる第2振動の振動エネル
ギを前記周期検出手段で検出される1周期毎に設定する
設定手段と、前記設定手段の出力を前記振動検出手段お
よび振動検出手段と第2振動源との間の伝達特性に基づ
いて補正する補正手段と、を備えた構成としてある。
【0006】このような構成とすることにより、単発的
あるいは突発的な振動には対応できないものの、周期検
出手段で検出された周期に基づいて、第2振動の波形生
成処理やマイクでピックアップする振動処理について1
周期分まとめて行なうことができて、この第2振動の振
動波形の最適化のための計算が極めて簡単になり、この
結果、高級な演算装置を用いなくとも十分に周期性振動
を低減できることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た周期性振動の低減装置にあっては、第1振動の周期が
一定のとき、つまり定常運転されているときは良好に振
動低減がなされるものの、加速時や減速時のように、第
1振動の周期が変動したときに振動低減を十分に行なえ
ないという問題が生じることがわかった。
【0008】この点を詳述すると、低減用振動としての
第2振動は、1次的にはデジタル制御によって設定され
るため、第1振動の1周期分に応じた数のデ−タ値が所
定のサンプリング周期毎に存在した形式として、つまり
ベクトル的に生成されて、各サンプリング周期毎に設定
されるデ−タ値が第2振動の各位相での振幅つまり振動
エネルギとして生成される。そして、デ−タ数が多くな
るということは、1周期分の波形が長くなって、デ−タ
長が長くなることを意味する。このような第2振動を最
適化するために、前回出力された第2振動のデ−タを利
用して今回出力すべき第2振動のデ−タの最適化がなさ
れるが、周期が変更されると、今回デ−タと前回デ−タ
とでは、デ−タ数つまり1周期分に相当する第2振動の
デ−タ長が異なってしまうことになり、このデ−タ長の
相違分だけ最適化がなされなくなって、振動低減が十分
に行なわれないものとなる。より具体的には、前回のデ
−タ長が短く例えばデ−タ数が10個で、今回のデ−タ
長が長い例えばデ−タ数が12個というように変化した
場合、今回生成すべきデ−タ長を形成するのにデ−タ数
が2個不足してしまうことになる。逆にデ−タ長が長い
状態から短い状態へと変化したときは、デ−タ数があま
ってしまうことになる。
【0009】なお、今回出力する第2振動として、前回
出力された第2振動のデ−タ長のまま出力させることに
よりかなりの振動低減にはなり、また加速、減速が終了
して再び定常運転に戻れば、最適化がすすんでやがて十
分に振動低減されるものの、この間の第2振動は十分に
最適化されたものとはならないので、振動低減が十分に
行なわれないままとなってしまう。
【0010】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、低減すべき周期性振動の1周期分毎に低減
用振動を補正つまり最適化するものにおいて、低減すべ
き振動の周期が変更された過渡期においても、振動をよ
り十分に低減できるようにした車両用振動制御装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はその第1の構成として次のようにしてあ
る。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載
のように、第1振動源によって発生される周期的な振動
を車両の所定空間において低減させる車両用振動制御装
置であって、前記第1振動の周期を検出する周期検出手
段と、前記第1振動の振動エネルギを低減させる第2振
動を出力するための第2振動源と、前記所定空間の振動
を検出する振動検出手段と、前記第2振動1周期分の波
形信号に対応する情報、すなわちn個の波形振幅値を構
成要素として有するn次元ベクトルであるところの出力
データについて、該nを後述する時系列変換時のサンプ
リング周期との乗算値が前記周期検出手段で検出される
第1振動の周期と同じになるように設定する設定手段
と、前回の制御周期において前記設定手段で設定された
前記出力データを、前記振動検出手段の出力および該振
動検出手段と前記第2振動源との間の伝達特性に基いて
前記1周期毎に補正する補正手段と、前記補正手段で補
正された前記出力データの前記構成要素をサンプリング
周期毎に配列することにより第2振動の波形信号に時系
列変換し、当該変換によって得られた波形信号を前記第
2振動源から出力させる出力手段と、前回の制御周期に
おいて前記設定手段で設定された前記出力データにおけ
る波形振幅値の数nと前記時系列変換時のサンプリング
周期との乗算値が前記周期検出手段で検出された第1振
動の周期と相違するとき、該乗算値を該第1振動の周期
に一致させるべく、前記補正手段による補正にさきだ
ち、前記設定手段で設定された前記出力データに対して
その構成要素の各波形振幅値の全てについて補間を行っ
て各波形振幅値を変更しつつ波形振幅値の総数の変更を
行うデータ長補正手段と、を備えた構成としてある。
【0012】前記補間の計算を、1つのデ−タ値を出力
する毎に行なうことができる。
【0013】上記目的を達成するため、本発明はその第
2の構成として次のようにしてある。すなわち、特許請
求の範囲における請求項3に記載のように、第1振動源
によって発生される周期的な振動を車両の所定空間にお
いて低減させる車両用振動制御装置であって、前記第1
振動の周期を検出する周期検出手段と、前記第1振動の
振動エネルギを低減させる第2振動を出力するための第2
振動源と、前記所定空間の振動を検出する振動検出手段
と、前記第2振動1周期分の波形信号に対応する情報、
すなわちn個の波形振幅値を構成要素として有するn次
元ベクトルであるところの出力データについて、該nを
後述する時系列変換時のサンプリング周期との乗算値が
前記周期検出手段で検出される第1振動の周期と同じに
なるように設定する設定手段と、前回の制御周期におい
て前記設定手段で設定された前記出力データを、前記振
動検出手段の出力および該振動検出手段と前記第2振動
源との間の伝達特性に基いて前記1周期毎に補正する補
正手段と、前記補正手段で補正された前記出力データの
前記構成要素をサンプリング周期毎に配列することによ
り第2振動の波形信号に時系列変換し、当該変換によっ
て得られた波形信号を前記第2振動源から出力させる出
力手段と、前回の制御周期において前記設定手段で設定
された前記出力データにおける波形振幅値の数nと前記
時系列変換時のサンプリング周期との乗算値が前記周期
検出手段で検出された第1振動の周期と相違するとき、
該乗算値を該第1振動の周期に一致させるべく、前記補
正手段による補正にさきだち、前記第2振動の1周期分
の波形信号が入力されると共にその入出力において異な
るサンプリング周波数を用いて該第2振動の1周期分の
波形信号について波形伸縮処理を行う波形伸縮手段と、
を備えた構成としてある。
【0014】前記第2振動に相当するデジタル信号が、
D/A変換器を経て前記第2振動源から出力されると同
時に、そのD/A変換器から出力されたアナログ信号が
A/D変換器を経て前記デジタル信号を前記D/A変換
器へ出力する制御部に入力されるように設定され、前記
波形伸縮手段が前記A/D変換器のサンプリング周期を
調整する、ように構成することができる。
【0015】前記補間またはサンプリング周波数変更に
より波形伸縮する場合、次のようにすることができる。
すなわち、前記第1振動源が、点火プラグにより点火が
行なわれる火花点火式のエンジンとされ、前記周期検出
手段が、エンジンの点火パルスに基づいてエンジンの回
転周期を検出するものとされて、前記波形伸縮手段が、
点火パルスの入力時点に相当する位相成分を起点として
波形伸縮を開始するものとして構成することができる。
【0016】また、前記補間によりあるいはサンプリン
グ周波数変更により波形伸縮を行なう場合、前記波形伸
縮手段による波形伸縮のためのサンプリング周期を、連
続的に徐々に変化させることができる。なお、以下の説
明で、波形振幅値をデータ値と称し、またn個の波形振
幅値を有するn次元ベクトルであるところの第2振動の
出力データをデータ長と称する場合もあり(nが大ほど
データ長が大あるいは長い)、さらに前回の制御周期に
おけるデータ長を単に前回データ長と称し、今回の制御
周期におけるデータ長を単に今回データ長と称すること
もある。
【0017】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、前
回の第2振動の振動波形を、今回要求されるデ−タ長の
長さ応じて見込み制御的に全体的に伸縮して、振動波形
の各位相でのデ−タ値をそれぞれほぼ最適なものに維持
しつつ今回要求されるデ−タ長に対応した振動波形を得
て、過渡時における振動低減をより十分に行なうことが
できる。とりわけ、前回の制御周期における出力データ
の各波形振幅値のそれぞれについて補間を行うので、一
部の波形振幅値のみについて補間を行う場合に比して、
得られる今回の第2振動の出力データが全体としてより
最適なものとなる。請求項2に記載されたような構成と
することにより、補間計算を一挙にまとめて行なう必要
がないので、制御系の負担が軽減される。
【0018】請求項3に記載されたような構成とするこ
とにより、サンプリング周波数変更を利用して、全体的
な波形伸縮を行うことができる。請求項4に記載された
発明によれば、第2振動源用のD/A変換器を利用した
波形伸縮を行なうことによって、コストを低減すること
ができる。
【0019】請求項4または請求項5に記載されたよう
な構成とすることにより、出力デ−タが不連続になって
しまうこと、つまり前回出力された振動波形と今回出力
される振動波形との境界において、デ−タ値つまり振幅
が大きく相違してしまうような事態を防止する上で好ま
しいものとなる。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。全体の概要 図1において、自動車1は、車室2内に運転席3と助手
席4と左右の後席5、6とを有する4人乗りの乗用車と
されている。車体前部に構成されたエンジンル−ム7に
は、直列4気筒のガソリンエンジン8が塔載され、その
イグニッションコイルが符号9で示される。
【0021】エンジン8が、エンジン回転数に応じた周
期的な振動を発生する騒音発生源つまり第1振動源とさ
れている。そして、車室2が、エンジン8の振動を低減
すべき所定空間とされている。このため、所定空間とし
ての車室2には、5個のスピ−カ11と、8個のマイク
12とが設置されている。スピ−カ11が、車室へエン
ジン騒音を低減するための第2振動を発生する第2振動
源とされる。そして、マイク12が、車室の実際の振動
を検出する振動検出手段とされる。
【0022】自動車1には、マイクロコンピュ−タを利
用して構成された制御ユニットUが塔載されている。制
御ユニットUに対する入出力関係を図2に示してあり、
制御ユニットUは、CPUからなる制御部20を有す
る。制御部20には、イグニッションコイル9の一次コ
イルからの信号つまりエンジン回転数に応じた点火パル
ス信号が、波形整形回路21、周期計算回路22を経て
入力されると共に、各マイク12からの信号が、アンプ
23、ロ−パスフィルタ24、A/D変換器25を介し
て入力される。また、制御部20からの出力信号は、D
/A変換器26、ロ−パスフィルタ27、アンプ28を
介してスピ−カ11へ出力される。
【0023】制御部20は、マイク12で検出される振
動が低減されるように、スピ−カ11から出力すべき第
2振動を最適化する。以下、制御部20による第2振動
の生成について説明するが、先ず、基本的な第2振動の
生成、つまりIGパルスに応じて得られる周期が一定の
ときを前提とした第2振動の生成の点について説明し、
次に周期が変更される過渡時における第2振動生成(振
動波形の伸縮)の点について説明する。
【0024】第2振動の生成(基本) 図3は、制御部20をブロック図的に示すものであり、
説明の簡単化のためにスピ−カ11およびマイク12を
それぞれ1個とした場合を示している。
【0025】制御部20は、周期計測回路22から入力
された結果によってスピ−カ11に出力するスピ−カ入
力信号yのベクトルyの周期を調整する(ステップ1、
以下ステップをSと略す)と共に、内蔵しているプロセ
ッサで、マイク12・スピ−カ2間の伝達特性であるイ
ンパルス応答hの行列hを、時系列h変換する(S
2)。
【0026】次に、制御部20はプロセッサで、インパ
ルス応答hの時系列hとマイク12から入力されるマイ
ク出力信号eとでベクトルyを逐次的に最適化し(S
3)、その後、このベクトルyを時系列yに変換してス
ピ−カ入力信号yとし(S4)、スピ−カ11に出力す
る。
【0027】スピ−カ11は、このスピ−カ入力信号y
をアンチ騒音Zとして再生する。一方、マイク12は、
騒音dとアンチ騒音Zが打ち消し合って振動エネルギが
低減した騒音を検出して、この結果をディジタルのマイ
ク出力信号eとして制御部20に内蔵されたプロセッサ
に出力する。以下、再びプロセッサは、上記ステップ3
およびステップ4を繰り返し行い、スピ−カ入力信号y
のベクトルyを逐次的に最適化して、最終的にマイク出
力信号eの値が0となるようにスピ−カ入力信号yのベ
クトルyを設定する。
【0028】次に、制御部20で行われる上記ステップ
のアルゴリズムの演算について、以下に説明する。
【0029】先ず、制御部20によるマイク12のマイ
ク出力信号eのサンプリング周期を△tとする。マイク
12・スピ−カ11間の伝達特性であるインパルス応答
hが有限時間J△t以内で0に収束すると仮定し、イン
パルス入力が与えられてからj△t時間経過後のインパ
ルス応答hの値をhj とすると、エンジン8から発生し
た第1振動である騒音d、スピ−カ入力信号yが与えら
れたときのスピ−カ11から発生する第2振動であるア
ンチ騒音Zおよびそのときの時刻kにおけるマイク出力
信号eの第kサンプル値e(k)の関係は、次式(1)で
表わすことができる。
【0030】 e(k) =d(k)+Z(k) =d(k)+行列hT ・行列y(k) ・・・・(1) 但し、 行列h=[h012 ・・・・・hJ-1T 行列y(k)=[y(k) y(k-1) y(k-2)・・・・y(k-J+1)]T d(k):e(k)に含まれている騒音dの成分 Z(k):e(k)に含まれているアンチ騒音Zの成分 y(k):スピ−カ入力信号yの第kサンプル値 従って、式(1)中のZ(k)は、次の式(2)で示され
る。
【0031】
【数1】
【0032】ところで、騒音dは、ある周期N△tを持
っている周期性騒音であるので、この騒音dの振動エネ
ルギを低減させるアンチ騒音Zおよびスピ−カ入力信号
y、騒音dと同じ周期N△tを持っている周期性振動お
よび周期性信号でなければならない。
【0033】従って、スピ−カ入力信号yに関して次式
(3)が成立する。 y(k) =y(K-qN)=y(k) y (k-1)=y(k-qN-1)=y(k+N-1) y(k-2) =y(k-qN-2)=y(k+N-2) ・・・・(3) ・・・ ・・・ ・・・ y(k-N+1) =y(k-(q+1)N+1)=y(k+1) 但し、 q=0,1,2,・・・・ ゆえに、式(1)は、 e(k) =d(k)+ベクトルhT ・時系列y(k) ・・・・(4) 但し、 時系列y(k) =[y (K) y(K+N-1) y(K+N-2) ・・・・y(K+1)]T
【0034】
【数2】
【0035】尚、Qは、J≦(q+1)Nを満たす整数qの最
小値である。
【0036】次に、時刻kからさらにiだけ時間が経過
した時刻k+i のマイク出力信号eの第K+i サンプル値e
(K+i)(但し、i=1,2,・・・・)は、次式(5)
で表わすことができる。
【0037】 e(k+i)=d(k+i) +ベクトルhT ・時系列y(k+i) =d(k+i) +時系列h(i)T・時系列y(k) ・・・・・(5) 但し、 時系列y(k+i) =[y(k+i)'y(k+i'-1 ) y(k+N-1) y(k+N-2) ・・・・・y(k+i'+1)]T 時系列h(i) =[バ−hi 'バ−hi+1 '・・・・・バ−hN+1 バ−h0 バ−h1 ・・・・バ−hi ' -1T 尚、i’は、iをNで割ったときの整数剰余である。
【0038】ところで、式(5)において、kはマイク
入力信号eの任意の初期時点を表わしているに過ぎな
い。よって、k=0と置き、iを改めてkに置き直す
と、次式(6)が得られる。
【0039】 e(k) =d(k) +時系列h(k)T・時系列y(0) =d(k) +時系列h(k)T・ベクトルy 但し、 ベクトルy=[y(0) y(N-1) y(N-2) ・・・y(1) ]T =[y0N-1N-2 ・・・・y1T ここで、次の評価関数を導入する。 F=E[e(k)2] =E[d(k) +時系列h(k)T・ベクトルy] =E[d(k)2]+2ベクトルyT ・E[d(k) ・時系列h(k) ] +ベクトルyT ・E[時系列h(k) ・時系列h(k)T]ベクトルy ・・・・・・(7) 但し、E[ ]は、期待値を表わすものとする(Eは期
待演算子)。式(7)より、この評価関数のベクトルy
に関する勾配は、次式(8)で与えられる。 ∂F/∂ベクトルy=2E[d(k) ・時系列h(k)] +2E[時系列h(k) ・時系列h(k)T]ベクトルy =2E[時系列h(k){d(k)+時系列h(k)Tベクトルy}] =2E[時系列h(k) ・e(k) ] ・・・・・(8) ここで、E[時系列h(k) ・e(K)]の瞬時推定値とし
て、時系列h(k)・e (K)を用いることにすれば、Fの最
小値を与える周期N△t(すなわち要素数N)を持つス
ピ−カ出力信号ベクトルであるベクトルyの値は、最急
降下法に基づく次の漸化式(9)を反復計算することに
にょり最適化することができる。
【0040】 ベクトルy(K+1) =ベクトルy(k) −μ・e(k) ・時系列h(k) ・・・(9) 但し、μ/2は収束係数である。
【0041】このようにして求めた漸化式(9)は、制
御部20に内蔵されたデ−タ処理装置であるプロセッサ
が騒音の振動エネルギを低減させるアンチ騒音の振動エ
ネルギの設定を補正する際には、以下に示すような、よ
り簡単なアルゴリズムに置き換えられる。
【0042】先ず、一対のスピ−カ11およびマイク1
2を用いる場合には、漸化式(9)は次式(10)に置
き換えられる。 y(k-j+QN) '(k+1)=y(k-j+QN) ' ・(k) −μ・e(k) ・hj ・・・(10) このときプロセッサは、時刻kにおいては、例えば以下
に示す4つの動作手順を行っている。
【0043】動作1:スピ−カ入力信号yk ' (k)をスピ
−カ11に対して出力する 動作2:マイク出力信号e(K) をマイク12から入力す
る 動作3:周期計測回路22から入力されたエンジン22
の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・△t)を乗
じた値に最も近い整数値をNとする 動作4:j=0,1,2,・・・・,J−1について漸
化式(10)の計算を行う 但し、k’,(k−j+QN)’は、それぞれk(k−
j+QN)をNで,割ったときの整数剰余であり、ま
た、Ordは、低減させようとしている騒音のエンジン回
転数に対する最低次数を設定するための任意の一定の整
数である。
【0044】次に、複数のスピ−カ11・・・とマイク
12・・・とを用いる場合には、例えば、最急降下法に
基づき、
【0045】
【数3】
【0046】の瞬時推定値として、
【0047】
【数4】
【0048】を用いると、評価関数
【0049】
【数5】
【0050】を最小化する第1スピ−カ出力信号ベクト
ルであるベクトルy1 の最適値は、次の漸化式(11)
を反復計算することにより求められる。
【0051】
【数6】
【0052】但し、 ylk ' :時刻kにおける第1スピ−カ入力信号 e m :第mマイク出力信号 hlmj :第1スピ−カ・第mマイク間のインパルス応答
のj△t時間後の値 L:スピ−カの個数 M:マイクの個数 J:全てのスピ−カ・マイク間のインパルス応答が有限
時間△t以内で0に収束することを示す整数値 また、 ベクトルyl =[yl 0l N-1l N-2 ・・・yl 1T 時系列hlm(k) =[バ−hlm k' バ−hlm k'+1 ・・・バ−hlm N+1 バ−hlm 0 バ−hlm 1・・・バ−hlm k'-1T さらに、 バ−hlm 0=hlm 0 +hlm N +・・・・hlm QN バ−hlm 1=hlm 1 +hlm N+1+・・・hlm QN+1 ・・・・ ・・・ ・・・・ ・・・・ バ−hlm j-QN-1 =hlm j-QN-1 +hlm j-(Q-1)N-1 +・・・+hlm j-1 バ−hlm j-QN =hlm j-QN +hlm j-(Q-1)N +・・・+0 ・・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・ バ−hlm N-1 =hlm N-1 +hlm 2N-1 +・・・+0 l=1,2,・・・・,L m=1,2,・・・・,M 従って、漸化式(9)は次式(12)に置き換えられ
る。
【0053】
【数7】
【0054】このときプロセッサは、時刻kにおいて
は、例えば以下に示す4つの動作手順を行っている。
【0055】動作11:スピ−カ入力信号y1k ' (k),
2k ' (k),・・・・,ylk '(k )をそれぞれ第1スピ
−カ、第2スピ−カ、・・・、第Lスピ−カに対して出
力する 動作12:マイク出力信号e1(k), e2(k),・・・, eM(k)
をそれぞれ第1マイク、第2マイク、・・・・、第Mマ
イクから入力する 動作13:周期計測回路22から入力されたエンジン2
2の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・ △t)を
乗じた値に最も近い整数値をNとする。 動作14:1=1、2、・・・・・Lおよびj=0,
1,2,・・・・J−1について漸化式(12)の計算
を行う また、上記の複数のスピ−カ11・・・とマイク12・
・・とを用いる場合について、
【0056】
【数8】
【0057】の瞬時推定値として、α・時系列h1k '(k)
・ek ' (k)を用いると、最急降下法に基づいて評価関数
【0058】
【数9】
【0059】を最小化する第1スピ−カ出力信号ベクト
ルであるベクトルy1 の最適値は、次の漸化式(13)
を反復計算することにより求められる。 ベクトルy1 (k+ 1)=ベクトルy1 (k) −μ・α・時系列h1k "(k)・ek "(k) ・・・・(13) 但し、k”は、kをMで割ったときの整数剰余に1を加
えた値であり、また、αは任意の定数である。この漸化
式(13)は、漸化式(11)よりも短時間で演算でき
る。
【0060】従って、漸化式(9)は次式(14)に置
き換えられる。 y1(k-J+QN) '(k+1) =y1(K-j+QN) '(k)−μ・α・ek(k)・ h1k " j ・・・・・(14) このときプロセッサは、時刻においては、例えば以下に
示す4つの動作手順を行っている。
【0061】動作21:スピ−カ入力信号y1k '(k), y
2k '(k), ・・・・、yLk '(k )をそれぞれ第1スピ−
カ、第2スピ−カ、・・・・・、第Lスピ−カに対して
出力する。 動作22:マイク出力信号ek "(k) を第k”マイクから
入力する 動作23:周期計測回路22から入力されたエンジン2
2の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・△t)を
乗じた値に最も近い整数値をNとする。 動作24:1=1、2、・・・・、Lおよびj=0、
1、2・・・・、J−1について漸化式(14)の計算
を行う。従って、上記アルゴリズムの演算は、漸化式
(9)、(11)および(13)、あるいはこれら漸化
式を単純化した漸化式(10)、(12)および(1
4)を反復計算するだけで良いので、スピ−カ入力制御
の計算時間を短縮することが可能となる。
【0062】過渡時の波形伸縮(図4〜図8) 次に、図4以下を参照しつつ、加減速等によってエンジ
ン8の回転周期が変更される場合の過渡時における第2
振動の全体的な波形伸縮について説明するが、この波形
伸縮の処理は、図3に示すベクトルyの最適化(S3)
の処理の前に行なわれる。
【0063】図4〜図8では、補間によって全体的な波
形伸縮を行なう場合を示し、この補間の手法を図式的に
図4に示してある。すなわち、図4(1)に前回の振動波
形を示してあり、そのデ−タ値の数は6個である。図4
(3)に波形伸縮して得るべき今回の振動波形を示してお
り、そのデ−タ値が8個の場合を示している。この図4
において、先ず、図4(2)に示すように、仮の振動波形
を形成する。この仮の振動波形は、前回の振動波形のデ
−タ長と同じ長さのデ−タ長となるように設定されて、
この仮のデ−タ長上において、新デ−タ値数である8個
のデ−タ値に応じたサンプリング周期が設定される。実
施例の場合は、仮のデ−タ長(仮の振動波形)における
仮のサンプリング周期は、基本つまり前回のデ−タ長に
おけるサンプリング周期の6/8となる。
【0064】そして、仮のデ−タ長上において、仮のサ
ンプリングタイミング毎に、前回の振動波形におけるデ
−タ値をプロットする。このようにして得られた仮の振
動波形を、元の基本のサンプリング周期に戻す(仮の振
動波形を、基本のサンプリング周期毎に出力する)こと
により、図4(3)に示すような波形伸長された振動波形
が得られる。なお、波形縮長のときも同様にして行なわ
れるが、この場合は、仮のサンプリング周期が基本サン
プリング周期よりも大きいものとなる。
【0065】図5〜図8は、図4に示すような補間を行
なうためのフロ−チャ−トを示すが、以下の説明でQは
ステップを示す。先ず、メインフロ−チャ−トとなる図
5において、あらたに測定されたIGパルス周期(秒)
rが読込まれる。次いで、Q2に示す式にしたがって、
今回設定すべき今回デ−タのデ−タ数n1 が算出され
る。なお、Q2に示す式中、sfはサンプリング周波数
(Hz)であり、mは任意の整数である。
【0066】Q3においては、今回デ−タのデ−タ数n
1 が前回デ−タのデ−タ数n0 と同じであるか否かが判
別される。このQ3の判別でNOのときは、Q4におい
て、図4で説明したような補間が行なわれた後、今回デ
−タ数n1 が前回デ−タ数n0として更新される。ま
た、Q3の判別でYESのときのときは、振動波形の伸
縮補間は不要なので、そのままリタ−ンされる(図3に
示す前述した最適化の処理実行)。
【0067】図5のQ4の内容が、図6に示される。先
ず、Q11において、iが1にセットされた後、Q12
において、jがここに示す式にしたがって設定される。
次いで、Q13において、kがここに示す式にしたがっ
て決定されるが、式中「int」の示す意味は、四捨五
入された整数とすべきことを意味する。例えば、図4に
示すように、n0 が6、n1 が8、であるとすると、
「int」でくくられたカッコ内の値は当初は0.75
であるので、kは8とされる。
【0068】Q13の後、Q14において、j=kであ
るか否かが判別される。このQ14の判別でYESのと
きは、Q15において、y(j)がy’(i)として設
定Sれた後、Q18に移行する。また、Q14の判別で
NOのときのときは、j−kがjとして設定された後、
Q17において、後述するy’(i)の計算がされた
後、Q18に移行する。Q15の処理は、jの位相位置
において丁度前回デ−タ値が存在する場合であり、Q1
6の処理はこのjの位相位置において前回デ−タ値が存
在しない場合である。
【0069】Q18では、iをi+1とした後、Q19
において、iが今回デ−タ数に相当するn1 と等しいか
否かが判別される。当初はQ19の判別でNOとなるの
で、Q12へ戻って、前述した処理が繰返されて、補間
が続行される。
【0070】Q19の判別でYESのときのときは、Q
20において、iを0設定した後、Q21において、
y’(i)をy(i)とした後、Q22においてi+1
がiとして設定される、そして、Q23において、iが
1 より大きいか否かが判別され、当初はこの判別でN
OとされてQ21以降の処理が繰返される。そして、Q
23の判別でYESのときとなった時点で補間終了とい
うことで、リタ−ンされる。
【0071】前述したQ12〜Q19の処理は、図4
(2)に示す仮デ−タを作成する処理であり、Q20以降
の処理が、この仮デ−タを図4(3)に示す新デ−タに変
更する処理となる。
【0072】前記Q17の内容が、図7に示される。す
なわち、図7のQ25において、k+1がn0 よりも大
きいか否かが判別されて、このQ25の判別でNOとき
は、Q26において、1次補間を行なうため、iの位相
位置を挟んだ前後の値の相加平均値がy’(i)として
設定される。また、Q25の判別でYESのときのとき
は、kの位相位置が最後のものとなって、その後の位相
位置が存在しないこととなるが、その後の位相位置は最
初の位相位置のものと等しいので、直前の位相位置の値
と最初の位相位置の値との相加平均値がy’(i)とし
て設定される。Q26あるいはQ27で示す相加平均の
意味、つまり1次補間の内容を、図8に図式的に示して
ある。
【0073】変形例1(図9〜図11) 前述した補間計算は、1周期分をまとめて行なう場合で
あり、この場合は、1度に計算する量が多くなる。1回
あたりの計算量を低減させて制御系の負担を低減するた
め、デ−タ値の1回の出力タイミング毎に、1つのデ−
タ値を得るための補間計算を行なうのが好ましい。すな
わち、図11において、上側に示すのが前回デ−タの出
力タイミング(サンプリング周期は基本△t)であり、
下側に新デ−タの補間計算タイミングを示してある。つ
まり、サンプリング周期△t毎にデ−タ値の出力が行な
われるが、この前回デ−タ値の出力が終了した直後に補
間の計算を実行し、前回デ−タ値の全てが出力し終えた
時点で補間計算が完了されるようにすればよい。これに
より、あるデ−タ値の出力から次のデ−タ値の出力まで
のあいた時間を有効に利用して、補間計算を行なうこと
ができる。
【0074】上述した制御は、具体的には図9、図10
に示すようにして行なわれる、図9は、前回のデ−タ値
を全て出力し終えた時点の処理であり、図4(2)の仮デ
−タを図4(3)に示す最終的な新デ−タに変更するため
の処理である。また、図10は、前回デ−タ値の1つを
出力し終えた直後に行なわれる補間計算を示している。
この図10での制御内容は、1つの補間計算値を得ると
いう点で図5、図6の場合と異なるのみである。
【0075】変形例2(図12) 図12は、アナログ処理によって、振動波形の全体的な
伸縮を行なう場合を示している。つまり、前回デ−タ
が、スピ−カ11用のD/A変換器26とロ−パスフィ
ルタ27を通過する点を考慮して、このロ−パスフィル
タ27を通過した後の信号を、A/D変換器41を経て
再び制御部20へ戻すように設定する。そして、A/D
変換器41のサンプリング周期を、分周回路42によっ
て設定する一方、分周回路42のサンプリング周期を、
制御部20からの指令信号を受けるサンプリング調整器
42によって、前回デ−タ数と今回デ−タ数との比に応
じた値となるように設定する。
【0076】本実施例の場合は、D/A変換およびA/
D変換という極めて一般的な手法によって振動波形の全
体的な伸縮が行なうことができ、しかもD/A変換器と
してスピ−カ11用を利用することによって、振動波形
伸縮用のD/A変換器を別途専用に設ける場合に比し
て、構造が簡単となってコスト上も有利となる。
【0077】変形例3(図13、図14) 図13、図14は、前述した補間あるいはアナログ処理
の開始時期の好ましい設定例を示すものである。すなわ
ち、補間あるいはアナログ処理により振動波形の全体的
な伸縮を行なった場合、図13に示すように、前回の振
動波形の終値と今回の振動波形の初期期とのずれが大き
くなってしまう可能性がある。つまり、周期変更判定の
基準となるIGパルス入力時点においてデ−タ値が必ず
零になれば上述したようなずれの問題は生じないが、実
際はIGパルス入力時点においてデ−タ値が零になると
は限らない。
【0078】上記ずれを防止するため、図14に示すよ
うに、IGパルス入力時点における位相から補間あるい
はアナログ処理を開始することにより、上記ずれを防止
あるいは低減することが可能となる。図14において
は、ハッチングを施した部分はほど相似形となって、I
Gパルス入力時点における位相成分つまりデ−タ値α、
βがほぼ等しくされる。
【0079】変形例4(図15) 図15は、前述の変形例3と同様の観点から、ずれの防
止あるいは低減のために、補間あるいはアナログ処理の
開始時期をより適切に設定しようとするものである。す
なわち、補間あるいはアナログ処理のためのサンプリン
グ周期を、振動波形を伸長させる場合は連続的に徐々に
小さくなるように、また縮長させる場合は連続的に徐々
に大きくなるようにして、上記ずれを極力小さくするも
のである(前回の振動波形の再現性をどの位相部分につ
いて重視するかの重み付け変更)。図15においては、
補間あるいはアナログ処理のためのサンプリング周期
が、等差数列的にτ分づつ小さくされていく場合を示し
ている。なお、等差数列に限らず、等比数列的に変化さ
せるようにすることもできる。
【0080】以上実施例について説明したが、本発明は
これに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。 (1)第2振動源としては、スピ−カに限らず、例えばエ
ンジンと車体との間に介装されるアクチュエ−タ(エン
ジン取付部材に内蔵)等、従来提案されている適宜のア
クチュエ−タとすることができる。 (2)第1振動源としては、エンジンに限らず、周期的な
振動を発生する車両塔載の適宜の機器とすることができ
る。 (3)エンジンを第1振動源とした場合は、低減すべき周
期的な第1振動は、2次振動、4次振動、6次振動等適
宜のものを選択し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両を上方から見た図。
【図2】本発明の制御系統の一例を全体的に示す図。
【図3】第2振動を最適化するための制御系統を示す
図。
【図4】補間により振動波形を全体的に伸長させる例を
図式的に示す図。
【図5】図4に示す補間を行なうためのフロ−チャ−
ト。
【図6】図4に示す補間を行なうためのフロ−チャ−
ト。
【図7】図4に示す補間を行なうためのフロ−チャ−
ト。
【図8】図7に示す補間を行なうためのフロ−チャ−ト
の内容を図式的に示す図。
【図9】デ−タ値の1回の出力毎に補間計算を行なうた
めのフロ−チャ−ト。
【図10】デ−タ値の1回の出力毎に補間計算を行なう
ためのフロ−チャ−ト。
【図11】デ−タ値の1回の出力毎に補間計算を行なう
タイミングを図式的に示す図。
【図12】振動波形の全体的な伸縮をアナログ処理によ
り行なう場合の回路例を示す図。
【図13】前回の振動波形と今回の振動波形とのつなぎ
部分でのずれを示す図。
【図14】図13に示すずれを防止あるいは低減するた
めの補間あるいはアナログ処理の好ましい開始時期を示
す図。
【図15】図13に示すずれを防止あるいは低減するた
めの補間あるいはアナログ処理の好ましいサンプリング
周期の設定例を示す図。
【符号の説明】
1:自動車 2:車室(所定空間) 8:エンジン(第1振動源) 9:イグニッションコイル(周期検出用) 11:スピ−カ(第2振動源) 12:マイク(振動検出手段) 20:制御部 22:周期計測回路 26:D/A変換器 29:サンプリングクロック 41:A/D変換器 42:分周回路 42:調整回路(サンプリング周期変更用) U:制御ユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−274184(JP,A) 特開 平6−337683(JP,A) 特開 平6−337686(JP,A) 特開 平6−266376(JP,A) 特開 平4−352197(JP,A) 特開 平4−109124(JP,A) 特開 平4−347559(JP,A) 特開 平5−39710(JP,A) 特開 平5−80777(JP,A) 特開 平4−203406(JP,A) 特開 平4−287733(JP,A) 特開 平1−191198(JP,A) 特開 平1−257798(JP,A) 特表 平4−505221(JP,A) 特表 平5−503622(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/178 B60R 11/02 F02B 77/13 F16F 15/02 G10K 11/16 F01N 1/00 F01N 1/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1振動源によって発生される周期的な振
    動を車両の所定空間において低減させる車両用振動制御
    装置であって、 前記第1振動の周期を検出する周期検出手段と、 前記第1振動の振動エネルギを低減させる第2振動を出
    力するための第2振動源と、 前記所定空間の振動を検出する振動検出手段と、 前記第2振動1周期分の波形信号に対応する情報、すな
    わちn個の波形振幅値を構成要素として有するn次元ベ
    クトルであるところの出力データについて、該nを後述
    する時系列変換時のサンプリング周期との乗算値が前記
    周期検出手段で検出される第1振動の周期と同じになる
    ように設定する設定手段と、前回の制御周期において前記設定手段で設定された前記
    出力データ を、前記振動検出手段の出力および該振動検
    出手段と前記第2振動源との間の伝達特性に基いて前記
    1周期毎に補正する補正手段と、前記補正手段で補正された前記出力データの前記構成要
    素をサンプリング周期毎に配列することにより第2振動
    の波形信号に時系列変換し、当該変換によって得られた
    波形信号を前記第2振動源から出力させる出力手段と、 前回の制御周期において前記設定手段で設定された前記
    出力データにおける波形振幅値の数nと前記時系列変換
    時のサンプリング周期との乗算値が前記周期検出手段で
    検出された第1振動の周期と 相違するとき、該乗算値を
    該第1振動の周期に一致させるべく、前記補正手段によ
    る補正にさきだち、前記設定手段で設定された前記出力
    データに対してその構成要素の各波形振幅値の全てにつ
    いて補間を行って各波形振幅値を変更しつつ波形振幅値
    の総数の変更を行う波形伸縮手段と、 を備えている事を特徴とする車両用振動制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記波形伸縮手段による波形伸縮が、前回の制御周期に
    おける前記出力データを構成する各波形振幅値を出力す
    る毎に行われる、ことを特徴とする車両用振動 制御装
  3. 【請求項3】第1振動源によって発生される周期的な振
    動を車両の所定空間において低減させる車両用振動制御
    装置であって、 前記第1振動の周期を検出する周期検出手段と、 前記第1振動の振動エネルギを低減させる第2振動を出
    力するための第2振動源と、 前記所定空間の振動を検出する振動検出手段と、 前記第2振動1周期分の波形信号に対応する情報、すな
    わちn個の波形振幅値を構成要素として有するn次元ベ
    クトルであるところの出力データについて、該nを後述
    する時系列変換時のサンプリング周期との乗算値が前記
    周期検出手段で検出される第1振動の周期と同じになる
    ように設定する設定手段と、 前回の制御周期において前記設定手段で設定された前記
    出力データを、前記振動検出手段の出力および該振動検
    出手段と前記第2振動源との間の伝達特性に基いて前記
    1周期毎に補正する補正手段と、 前記補正手段で補正された前記出力データの前記構成要
    素をサンプリング周期毎に配列することにより第2振動
    の波形信号に時系列変換し、当該変換によって得られた
    波形信号を前記第2振動源から出力させる出力手段と、 前回の制御周期において前記設定手段で設定された前記
    出力データにおける波形振幅値の数nと前記時系列変換
    時のサンプリング周期との乗算値が前記周期検出手段で
    検出された第1振動の周期と相違するとき、該乗算値を
    該第1振動の周期に一致させるべく、前記補正手段によ
    る補正にさきだち、前記第2振動の1周期分の波形信号
    が入力されると共にその入出力において異なるサンプリ
    ング周波数を用いて該第2振動の1周期分の波形信号に
    ついて波形伸縮処理を行う波形伸縮手段と、 を備えていることを特徴とする車両用振動制御装置
  4. 【請求項4】請求項3において、前記第2振動に相当するデジタル信号が、D/A変換器
    を経て前記第2振動源から出力されると同時に、そのD
    /A変換器から出力されたアナログ信号がA/ D変換器
    を経て前記デジタル信号を前記D/A変換器へ出力する
    制御部に入力されるように設定され、 前記波形伸縮手段が前記A/D変換器のサンプリング周
    期を調整する、 ことを特徴とする車両用振動制御装置
  5. 【請求項5】請求項または請求項において、 第1振動源が、点火プラグにより点火が行われる火花点
    火式のエンジンとされ、 前記周期検出手段が、前記エンジンの点火パルスに基づ
    いて前記エンジンの回転周期を検出するものとされ、 前記波形伸縮手段が、前記点火パルスの入力時点に相当
    する位相成分を起点として波形伸縮を開始する、ことを特徴とする車両用振動制御装置
  6. 【請求項6】請求項または請求項において、 前記波形伸縮手段による波形伸縮のためのサンプリング
    周期が、連続的に徐々に変化される、ことを特徴とする
    車両用振動制御装置
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