JPH06282284A - 車両用振動制御装置 - Google Patents

車両用振動制御装置

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JPH06282284A
JPH06282284A JP5092255A JP9225593A JPH06282284A JP H06282284 A JPH06282284 A JP H06282284A JP 5092255 A JP5092255 A JP 5092255A JP 9225593 A JP9225593 A JP 9225593A JP H06282284 A JPH06282284 A JP H06282284A
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Hiroshi Uchida
博志 内田
Tetsurou Butsuen
哲朗 仏圓
Norihiko Nakao
憲彦 中尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】周期振動となる第1振動を低減するための第2
振動を1周期毎に最適化するもので、周期が変更される
過渡時における振動低減を十分に行なえるようにする。 【構成】エンジン8が発生する周期的な第1振動が、車
室内に設置したスピ−カ11より出力される第2振動の
干渉作用により低減される。第1振動の1周期単位で第
2振動が設定されて、この第2振動が、車室内の振動を
検出するマイクからの信号およびマイクとスピ−カとの
間の伝達特性に基づいて補正つまり最適化される。加減
速時のような周期変動が生じる過渡時には、前回の振動
波形を補間計算によりあるいはアナログ処理することに
よって、要求される今回の振動波形の長さとなるように
全体的に伸縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の振動つまり騒音
を、低減用振動を利用した干渉作用によって低減するよ
うにした車両用振動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両、特にエンジンによる騒音振動つま
り第1振動が問題になる自動車等においては、スピ−カ
等から低減用振動つまり第2振動を発生させて、この第
1振動と第2振動との干渉により第1振動を低減するこ
とが提案されている。この種の振動低減装置にあって
は、特表平1−501344号公報に示すように、振動
源からの振動つまり第1振動に相当する信号をリファレ
ンス信号として取り出すリファレンス信号発生器と、第
1振動による騒音が問題となる所定空間での振動をピッ
クアップするマイクと、所定空間に向けて第2振動を発
生させるスピ−カと、スピ−カから出力させる第2振動
を生成するための適応型デジタルフィルタと、上記フィ
ルタのフィルタ係数を逐次的に最適化するためのアルゴ
リズム演算装置と、を有する。すなわち、リファレンス
信号に応じて適応型デジタルフィルタがリファレンス信
号のゲインや位相等を調整して第2振動を生成する一
方、マイクで検出される振動が小さくなるように、適応
型デジタルフィルタのフィルタ係数がアルゴリズム演算
装置によって逐次的に最適化される。そして、最適化の
ためのアルゴリズムとしては、一般には最少2乗法が用
いられている。
【0003】上述した振動低減装置にあっては、種々の
振動に対応して幅広く振動低減が行なえるという利点を
有する反面、計算量が極めて多くなるため、十分な応答
性を確保しようとすれば、高級な演算装置が必要にな
る。特に、スピ−カやマイクの数が多くなると、計算量
が級数倍的に多くなってしまう。
【0004】上述のような観点から、本出願人は、車両
においてはエンジン振動等、打消すべき第1振動が周期
的なものが一般的である点を勘案して、低減用振動生成
のための計算量を極めて少なくすることができ、しかも
高級な演算装置を必要としなくてもすむ車両用振動低減
装置を開発した。
【0005】すなわち、エンジン等の第1振動源によっ
て発生される第1振動の周期を検出する周期検出手段
と、第1振動の振動エネルギを低減させる第2振動を出
力させる第2振動源例えばスピ−カと、車室等の振動低
減すべき箇所の振動を検出する振動検出手段例えばマイ
クと、第2振動源から出力させる第2振動の振動エネル
ギを前記周期検出手段で検出される1周期毎に設定する
設定手段と、前記設定手段の出力を前記振動検出手段お
よび振動検出手段と第2振動源との間の伝達特性に基づ
いて補正する補正手段と、を備えた構成としてある。
【0006】このような構成とすることにより、単発的
あるいは突発的な振動には対応できないものの、周期検
出手段で検出された周期に基づいて、第2振動の波形生
成処理やマイクでピックアップする振動処理について1
周期分まとめて行なうことができて、この第2振動の振
動波形の最適化のための計算が極めて簡単になり、この
結果、高級な演算装置を用いなくとも十分に周期性振動
を低減できることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た周期性振動の低減装置にあっては、第1振動の周期が
一定のとき、つまり定常運転されているときは良好に振
動低減がなされるものの、加速時や減速時のように、第
1振動の周期が変動したときに振動低減を十分に行なえ
ないという問題が生じることがわかった。
【0008】この点を詳述すると、低減用振動としての
第2振動は、1次的にはデジタル制御によって設定され
るため、第1振動の1周期分に応じた数のデ−タ値が所
定のサンプリング周期毎に存在した形式として、つまり
ベクトル的に生成されて、各サンプリング周期毎に設定
されるデ−タ値が第2振動の各位相での振幅つまり振動
エネルギとして生成される。そして、デ−タ数が多くな
るということは、1周期分の波形が長くなって、デ−タ
長が長くなることを意味する。このような第2振動を最
適化するために、前回出力された第2振動のデ−タを利
用して今回出力すべき第2振動のデ−タの最適化がなさ
れるが、周期が変更されると、今回デ−タと前回デ−タ
とでは、デ−タ数つまり1周期分に相当する第2振動の
デ−タ長が異なってしまうことになり、このデ−タ長の
相違分だけ最適化がなされなくなって、振動低減が十分
に行なわれないものとなる。より具体的には、前回のデ
−タ長が短く例えばデ−タ数が10個で、今回のデ−タ
長が長い例えばデ−タ数が12個というように変化した
場合、今回生成すべきデ−タ長を形成するのにデ−タ数
が2個不足してしまうことになる。逆にデ−タ長が長い
状態から短い状態へと変化したときは、デ−タ数があま
ってしまうことになる。
【0009】なお、今回出力する第2振動として、前回
出力された第2振動のデ−タ長のまま出力させることに
よりかなりの振動低減にはなり、また加速、減速が終了
して再び定常運転に戻れば、最適化がすすんでやがて十
分に振動低減されるものの、この間の第2振動は十分に
最適化されたものとはならないので、振動低減が十分に
行なわれないままとなってしまう。
【0010】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、低減すべき周期性振動の1周期分毎に低減
用振動を補正つまり最適化するものにおいて、低減すべ
き振動の周期が変更された過渡期においても、振動をよ
り十分に低減できるようにした車両用振動制御装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、第1振動源によって発生される周期的な振動を車
両の所定空間において低減させる車両用振動制御装置で
あって、前記第1振動の周期を検出する周期検出手段
と、前記第1振動の振動エネルギを低減させる第2振動
を出力するための第2振動源と、前記所定空間の振動を
検出する振動検出手段と、前記第2振動源から出力させ
る第2振動の振動エネルギを、前記周期検出手段で検出
される1周期毎に設定する設定手段と、前記設定手段の
出力を、前記振動検出手段の出力および該振動検出手段
と第2振動源との間の伝達特性に基づいて補正する補正
手段と、前記第2振動のうち今回の周期に対応して設定
すべき今回デ−タ長と前回の周期に対応して設定された
前回デ−タ長とが相違するとき、前記出力された第2振
動の振動波形を全体的に、今回デ−タ長に応じた長さに
伸縮させる波形伸縮手段と、を備えた構成としてある。
【0012】前記波形伸縮手段は、例えば、前回出力さ
れた第2振動の各デ−タ値をそれぞれ補間して、今回出
力すべき第2振動のデ−タ値を得るものとして構成する
ことができる。この場合、前記補間の計算を、1つのデ
−タ値を出力する毎に行なうことができる。
【0013】前記波形伸縮手段は、例えば、前記出力さ
れた第2振動をアナログ処理することによって、今回の
第2振動を得るものとして構成することができる。この
場合、前記第2振動に相当するデジタル信号が、D/A
変換器を経て前記第2振動源から出力されるように設定
されて、前記波形伸縮手段による前記アナログ処理を、
前記第2振動源用となる前記D/A変換器を利用して行
なうことができる。
【0014】前記補間によりあるいはアナログ処理によ
り波形伸縮を行なう場合、次のようにすることができ
る。すなわち、前記第1振動源が、点火プラグにより点
火が行なわれる火花点火式のエンジンとされ、前記周期
検出手段が、エンジンの点火パルスに基づいてエンジン
の回転周期を検出するものとされて、前記波形伸縮手段
が、点火パルスの入力時点に相当する位相成分を起点と
して波形伸縮を開始するものとして構成することができ
る。
【0015】また、前記補間によりあるいはアナログ処
理により波形伸縮を行なう場合、前記波形伸縮手段によ
る波形伸縮のためのサンプリング周期を、連続的に徐々
に変化させることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、前回の第2振動の振動
波形を、今回要求されるデ−タ長の長さ応じて見込み制
御的に全体的に伸縮して、振動波形の各位相でのデ−タ
値をそれぞれほぼ最適なものに維持しつつ今回要求され
るデ−タ長に対応した振動波形を得て、過渡時における
振動低減をより十分に行なうことができる。
【0017】請求項2に記載されたような構成とするこ
とにより、補間計算という簡単な手法で、波形伸縮を行
なうことができる。この場合、請求項3に記載されたよ
うな構成とすることにより、補間計算を一挙にまとめて
行なう必要がないので、制御系の負担が軽減される。
【0018】請求項4に記載されたような構成とするこ
とにより、アナログ処理という簡単な手法により波形の
伸縮を行なうことができる。この場合、請求項5に記載
されたような構成とすることにより、第2振動源用のD
/A変換器を利用したアナログ処理を行なうことによっ
て、コストを低減することができる。
【0019】請求項6または請求項7に記載されたよう
な構成とすることにより、出力デ−タが不連続になって
しまうこと、つまり前回出力された振動波形と今回出力
される振動波形との境界において、デ−タ値つまり振幅
が大きく相違してしまうような事態を防止する上で好ま
しいものとなる。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。全体の概要 図1において、自動車1は、車室2内に運転席3と助手
席4と左右の後席5、6とを有する4人乗りの乗用車と
されている。車体前部に構成されたエンジンル−ム7に
は、直列4気筒のガソリンエンジン8が塔載され、その
イグニッションコイルが符号9で示される。
【0021】エンジン8が、エンジン回転数に応じた周
期的な振動を発生する騒音発生源つまり第1振動源とさ
れている。そして、車室2が、エンジン8の振動を低減
すべき所定空間とされている。このため、所定空間とし
ての車室2には、5個のスピ−カ11と、8個のマイク
12とが設置されている。スピ−カ11が、車室へエン
ジン騒音を低減するための第2振動を発生する第2振動
源とされる。そして、マイク12が、車室の実際の振動
を検出する振動検出手段とされる。
【0022】自動車1には、マイクロコンピュ−タを利
用して構成された制御ユニットUが塔載されている。制
御ユニットUに対する入出力関係を図2に示してあり、
制御ユニットUは、CPUからなる制御部20を有す
る。制御部20には、イグニッションコイル9の一次コ
イルからの信号つまりエンジン回転数に応じた点火パル
ス信号が、波形整形回路21、周期計算回路22を経て
入力されると共に、各マイク12からの信号が、アンプ
23、ロ−パスフィルタ24、A/D変換器25を介し
て入力される。また、制御部20からの出力信号は、D
/A変換器26、ロ−パスフィルタ27、アンプ28を
介してスピ−カ11へ出力される。
【0023】制御部20は、マイク12で検出される振
動が低減されるように、スピ−カ11から出力すべき第
2振動を最適化する。以下、制御部20による第2振動
の生成について説明するが、先ず、基本的な第2振動の
生成、つまりIGパルスに応じて得られる周期が一定の
ときを前提とした第2振動の生成の点について説明し、
次に周期が変更される過渡時における第2振動生成(振
動波形の伸縮)の点について説明する。
【0024】第2振動の生成(基本) 図3は、制御部20をブロック図的に示すものであり、
説明の簡単化のためにスピ−カ11およびマイク12を
それぞれ1個とした場合を示している。
【0025】制御部20は、周期計測回路22から入力
された結果によってスピ−カ11に出力するスピ−カ入
力信号yのベクトルyの周期を調整する(ステップ1、
以下ステップをSと略す)と共に、内蔵しているプロセ
ッサで、マイク12・スピ−カ2間の伝達特性であるイ
ンパルス応答hの行列hを、時系列h変換する(S
2)。
【0026】次に、制御部20はプロセッサで、インパ
ルス応答hの時系列hとマイク12から入力されるマイ
ク出力信号eとでベクトルyを逐次的に最適化し(S
3)、その後、このベクトルyを時系列yに変換してス
ピ−カ入力信号yとし(S4)、スピ−カ11に出力す
る。
【0027】スピ−カ11は、このスピ−カ入力信号y
をアンチ騒音Zとして再生する。一方、マイク12は、
騒音dとアンチ騒音Zが打ち消し合って振動エネルギが
低減した騒音を検出して、この結果をディジタルのマイ
ク出力信号eとして制御部20に内蔵されたプロセッサ
に出力する。以下、再びプロセッサは、上記ステップ3
およびステップ4を繰り返し行い、スピ−カ入力信号y
のベクトルyを逐次的に最適化して、最終的にマイク出
力信号eの値が0となるようにスピ−カ入力信号yのベ
クトルyを設定する。
【0028】次に、制御部20で行われる上記ステップ
のアルゴリズムの演算について、以下に説明する。
【0029】先ず、制御部20によるマイク12のマイ
ク出力信号eのサンプリング周期を△tとする。マイク
12・スピ−カ11間の伝達特性であるインパルス応答
hが有限時間J△t以内で0に収束すると仮定し、イン
パルス入力が与えられてからj△t時間経過後のインパ
ルス応答hの値をhj とすると、エンジン8から発生し
た第1振動である騒音d、スピ−カ入力信号yが与えら
れたときのスピ−カ11から発生する第2振動であるア
ンチ騒音Zおよびそのときの時刻kにおけるマイク出力
信号eの第kサンプル値e(k)の関係は、次式(1)で
表わすことができる。
【0030】 e(k) =d(k)+Z(k) =d(k)+行列hT ・行列y(k) ・・・・(1) 但し、 行列h=[h012 ・・・・・hJ-1T 行列y(k)=[y(k) y(k-1) y(k-2)・・・・y(k-J+1)]T d(k):e(k)に含まれている騒音dの成分 Z(k):e(k)に含まれているアンチ騒音Zの成分 y(k):スピ−カ入力信号yの第kサンプル値 従って、式(1)中のZ(k)は、次の式(2)で示され
る。
【0031】
【数1】
【0032】ところで、騒音dは、ある周期N△tを持
っている周期性騒音であるので、この騒音dの振動エネ
ルギを低減させるアンチ騒音Zおよびスピ−カ入力信号
y、騒音dと同じ周期N△tを持っている周期性振動お
よび周期性信号でなければならない。
【0033】従って、スピ−カ入力信号yに関して次式
(3)が成立する。 y(k) =y(K-qN)=y(k) y (k-1)=y(k-qN-1)=y(k+N-1) y(k-2) =y(k-qN-2)=y(k+N-2) ・・・・(3) ・・・ ・・・ ・・・ y(k-N+1) =y(k-(q+1)N+1)=y(k+1) 但し、 q=0,1,2,・・・・ ゆえに、式(1)は、 e(k) =d(k)+ベクトルhT ・時系列y(k) ・・・・(4) 但し、 時系列y(k) =[y (K) y(K+N-1) y(K+N-2) ・・・・y(K+1)]T
【0034】
【数2】
【0035】尚、Qは、J≦(q+1)Nを満たす整数qの最
小値である。
【0036】次に、時刻kからさらにiだけ時間が経過
した時刻k+i のマイク出力信号eの第K+i サンプル値e
(K+i)(但し、i=1,2,・・・・)は、次式(5)
で表わすことができる。
【0037】 e(k+i)=d(k+i) +ベクトルhT ・時系列y(k+i) =d(k+i) +時系列h(i)T・時系列y(k) ・・・・・(5) 但し、 時系列y(k+i) =[y(k+i)'y(k+i'-1 ) y(k+N-1) y(k+N-2) ・・・・・y(k+i'+1)]T 時系列h(i) =[バ−hi 'バ−hi+1 '・・・・・バ−hN+1 バ−h0 バ−h1 ・・・・バ−hi ' -1T 尚、i’は、iをNで割ったときの整数剰余である。
【0038】ところで、式(5)において、kはマイク
入力信号eの任意の初期時点を表わしているに過ぎな
い。よって、k=0と置き、iを改めてkに置き直す
と、次式(6)が得られる。
【0039】 e(k) =d(k) +時系列h(k)T・時系列y(0) =d(k) +時系列h(k)T・ベクトルy 但し、 ベクトルy=[y(0) y(N-1) y(N-2) ・・・y(1) ]T =[y0N-1N-2 ・・・・y1T ここで、次の評価関数を導入する。 F=E[e(k)2] =E[d(k) +時系列h(k)T・ベクトルy] =E[d(k)2]+2ベクトルyT ・E[d(k) ・時系列h(k) ] +ベクトルyT ・E[時系列h(k) ・時系列h(k)T]ベクトルy ・・・・・・(7) 但し、E[ ]は、期待値を表わすものとする(Eは期
待演算子)。式(7)より、この評価関数のベクトルy
に関する勾配は、次式(8)で与えられる。 ∂F/∂ベクトルy=2E[d(k) ・時系列h(k)] +2E[時系列h(k) ・時系列h(k)T]ベクトルy =2E[時系列h(k){d(k)+時系列h(k)Tベクトルy}] =2E[時系列h(k) ・e(k) ] ・・・・・(8) ここで、E[時系列h(k) ・e(K)]の瞬時推定値とし
て、時系列h(k)・e (K)を用いることにすれば、Fの最
小値を与える周期N△t(すなわち要素数N)を持つス
ピ−カ出力信号ベクトルであるベクトルyの値は、最急
降下法に基づく次の漸化式(9)を反復計算することに
にょり最適化することができる。
【0040】 ベクトルy(K+1) =ベクトルy(k) −μ・e(k) ・時系列h(k) ・・・(9) 但し、μ/2は収束係数である。
【0041】このようにして求めた漸化式(9)は、制
御部20に内蔵されたデ−タ処理装置であるプロセッサ
が騒音の振動エネルギを低減させるアンチ騒音の振動エ
ネルギの設定を補正する際には、以下に示すような、よ
り簡単なアルゴリズムに置き換えられる。
【0042】先ず、一対のスピ−カ11およびマイク1
2を用いる場合には、漸化式(9)は次式(10)に置
き換えられる。 y(k-j+QN) '(k+1)=y(k-j+QN) ' ・(k) −μ・e(k) ・hj ・・・(10) このときプロセッサは、時刻kにおいては、例えば以下
に示す4つの動作手順を行っている。
【0043】動作1:スピ−カ入力信号yk ' (k)をスピ
−カ11に対して出力する 動作2:マイク出力信号e(K) をマイク12から入力す
る 動作3:周期計測回路22から入力されたエンジン22
の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・△t)を乗
じた値に最も近い整数値をNとする 動作4:j=0,1,2,・・・・,J−1について漸
化式(10)の計算を行う 但し、k’,(k−j+QN)’は、それぞれk(k−
j+QN)をNで,割ったときの整数剰余であり、ま
た、Ordは、低減させようとしている騒音のエンジン回
転数に対する最低次数を設定するための任意の一定の整
数である。
【0044】次に、複数のスピ−カ11・・・とマイク
12・・・とを用いる場合には、例えば、最急降下法に
基づき、
【0045】
【数3】
【0046】の瞬時推定値として、
【0047】
【数4】
【0048】を用いると、評価関数
【0049】
【数5】
【0050】を最小化する第1スピ−カ出力信号ベクト
ルであるベクトルy1 の最適値は、次の漸化式(11)
を反復計算することにより求められる。
【0051】
【数6】
【0052】但し、 ylk ' :時刻kにおける第1スピ−カ入力信号 e m :第mマイク出力信号 hlmj :第1スピ−カ・第mマイク間のインパルス応答
のj△t時間後の値 L:スピ−カの個数 M:マイクの個数 J:全てのスピ−カ・マイク間のインパルス応答が有限
時間△t以内で0に収束することを示す整数値 また、 ベクトルyl =[yl 0l N-1l N-2 ・・・yl 1T 時系列hlm(k) =[バ−hlm k' バ−hlm k'+1 ・・・バ−hlm N+1 バ−hlm 0 バ−hlm 1・・・バ−hlm k'-1T さらに、 バ−hlm 0=hlm 0 +hlm N +・・・・hlm QN バ−hlm 1=hlm 1 +hlm N+1+・・・hlm QN+1 ・・・・ ・・・ ・・・・ ・・・・ バ−hlm j-QN-1 =hlm j-QN-1 +hlm j-(Q-1)N-1 +・・・+hlm j-1 バ−hlm j-QN =hlm j-QN +hlm j-(Q-1)N +・・・+0 ・・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・ バ−hlm N-1 =hlm N-1 +hlm 2N-1 +・・・+0 l=1,2,・・・・,L m=1,2,・・・・,M 従って、漸化式(9)は次式(12)に置き換えられ
る。
【0053】
【数7】
【0054】このときプロセッサは、時刻kにおいて
は、例えば以下に示す4つの動作手順を行っている。
【0055】動作11:スピ−カ入力信号y1k ' (k),
2k ' (k),・・・・,ylk '(k )をそれぞれ第1スピ
−カ、第2スピ−カ、・・・、第Lスピ−カに対して出
力する 動作12:マイク出力信号e1(k), e2(k),・・・, eM(k)
をそれぞれ第1マイク、第2マイク、・・・・、第Mマ
イクから入力する 動作13:周期計測回路22から入力されたエンジン2
2の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・ △t)を
乗じた値に最も近い整数値をNとする。 動作14:1=1、2、・・・・・Lおよびj=0,
1,2,・・・・J−1について漸化式(12)の計算
を行う また、上記の複数のスピ−カ11・・・とマイク12・
・・とを用いる場合について、
【0056】
【数8】
【0057】の瞬時推定値として、α・時系列h1k '(k)
・ek ' (k)を用いると、最急降下法に基づいて評価関数
【0058】
【数9】
【0059】を最小化する第1スピ−カ出力信号ベクト
ルであるベクトルy1 の最適値は、次の漸化式(13)
を反復計算することにより求められる。 ベクトルy1 (k+ 1)=ベクトルy1 (k) −μ・α・時系列h1k "(k)・ek "(k) ・・・・(13) 但し、k”は、kをMで割ったときの整数剰余に1を加
えた値であり、また、αは任意の定数である。この漸化
式(13)は、漸化式(11)よりも短時間で演算でき
る。
【0060】従って、漸化式(9)は次式(14)に置
き換えられる。 y1(k-J+QN) '(k+1) =y1(K-j+QN) '(k)−μ・α・ek(k)・ h1k " j ・・・・・(14) このときプロセッサは、時刻においては、例えば以下に
示す4つの動作手順を行っている。
【0061】動作21:スピ−カ入力信号y1k '(k), y
2k '(k), ・・・・、yLk '(k )をそれぞれ第1スピ−
カ、第2スピ−カ、・・・・・、第Lスピ−カに対して
出力する。 動作22:マイク出力信号ek "(k) を第k”マイクから
入力する 動作23:周期計測回路22から入力されたエンジン2
2の回転周期にOrd/△tまたは1/(Ord・△t)を
乗じた値に最も近い整数値をNとする。 動作24:1=1、2、・・・・、Lおよびj=0、
1、2・・・・、J−1について漸化式(14)の計算
を行う。従って、上記アルゴリズムの演算は、漸化式
(9)、(11)および(13)、あるいはこれら漸化
式を単純化した漸化式(10)、(12)および(1
4)を反復計算するだけで良いので、スピ−カ入力制御
の計算時間を短縮することが可能となる。
【0062】過渡時の波形伸縮(図4〜図8) 次に、図4以下を参照しつつ、加減速等によってエンジ
ン8の回転周期が変更される場合の過渡時における第2
振動の全体的な波形伸縮について説明するが、この波形
伸縮の処理は、図3に示すベクトルyの最適化(S3)
の処理の前に行なわれる。
【0063】図4〜図8では、補間によって全体的な波
形伸縮を行なう場合を示し、この補間の手法を図式的に
図4に示してある。すなわち、図4(1)に前回の振動波
形を示してあり、そのデ−タ値の数は6個である。図4
(3)に波形伸縮して得るべき今回の振動波形を示してお
り、そのデ−タ値が8個の場合を示している。この図4
において、先ず、図4(2)に示すように、仮の振動波形
を形成する。この仮の振動波形は、前回の振動波形のデ
−タ長と同じ長さのデ−タ長となるように設定されて、
この仮のデ−タ長上において、新デ−タ値数である8個
のデ−タ値に応じたサンプリング周期が設定される。実
施例の場合は、仮のデ−タ長(仮の振動波形)における
仮のサンプリング周期は、基本つまり前回のデ−タ長に
おけるサンプリング周期の6/8となる。
【0064】そして、仮のデ−タ長上において、仮のサ
ンプリングタイミング毎に、前回の振動波形におけるデ
−タ値をプロットする。このようにして得られた仮の振
動波形を、元の基本のサンプリング周期に戻す(仮の振
動波形を、基本のサンプリング周期毎に出力する)こと
により、図4(3)に示すような波形伸長された振動波形
が得られる。なお、波形縮長のときも同様にして行なわ
れるが、この場合は、仮のサンプリング周期が基本サン
プリング周期よりも大きいものとなる。
【0065】図5〜図8は、図4に示すような補間を行
なうためのフロ−チャ−トを示すが、以下の説明でQは
ステップを示す。先ず、メインフロ−チャ−トとなる図
5において、あらたに測定されたIGパルス周期(秒)
rが読込まれる。次いで、Q2に示す式にしたがって、
今回設定すべき今回デ−タのデ−タ数n1 が算出され
る。なお、Q2に示す式中、sfはサンプリング周波数
(Hz)であり、mは任意の整数である。
【0066】Q3においては、今回デ−タのデ−タ数n
1 が前回デ−タのデ−タ数n0 と同じであるか否かが判
別される。このQ3の判別でNOのときは、Q4におい
て、図4で説明したような補間が行なわれた後、今回デ
−タ数n1 が前回デ−タ数n0として更新される。ま
た、Q3の判別でYESのときのときは、振動波形の伸
縮補間は不要なので、そのままリタ−ンされる(図3に
示す前述した最適化の処理実行)。
【0067】図5のQ4の内容が、図6に示される。先
ず、Q11において、iが1にセットされた後、Q12
において、jがここに示す式にしたがって設定される。
次いで、Q13において、kがここに示す式にしたがっ
て決定されるが、式中「int」の示す意味は、四捨五
入された整数とすべきことを意味する。例えば、図4に
示すように、n0 が6、n1 が8、であるとすると、
「int」でくくられたカッコ内の値は当初は0.75
であるので、kは8とされる。
【0068】Q13の後、Q14において、j=kであ
るか否かが判別される。このQ14の判別でYESのと
きは、Q15において、y(j)がy’(i)として設
定Sれた後、Q18に移行する。また、Q14の判別で
NOのときのときは、j−kがjとして設定された後、
Q17において、後述するy’(i)の計算がされた
後、Q18に移行する。Q15の処理は、jの位相位置
において丁度前回デ−タ値が存在する場合であり、Q1
6の処理はこのjの位相位置において前回デ−タ値が存
在しない場合である。
【0069】Q18では、iをi+1とした後、Q19
において、iが今回デ−タ数に相当するn1 と等しいか
否かが判別される。当初はQ19の判別でNOとなるの
で、Q12へ戻って、前述した処理が繰返されて、補間
が続行される。
【0070】Q19の判別でYESのときのときは、Q
20において、iを0設定した後、Q21において、
y’(i)をy(i)とした後、Q22においてi+1
がiとして設定される、そして、Q23において、iが
1 より大きいか否かが判別され、当初はこの判別でN
OとされてQ21以降の処理が繰返される。そして、Q
23の判別でYESのときとなった時点で補間終了とい
うことで、リタ−ンされる。
【0071】前述したQ12〜Q19の処理は、図4
(2)に示す仮デ−タを作成する処理であり、Q20以降
の処理が、この仮デ−タを図4(3)に示す新デ−タに変
更する処理となる。
【0072】前記Q17の内容が、図7に示される。す
なわち、図7のQ25において、k+1がn0 よりも大
きいか否かが判別されて、このQ25の判別でNOとき
は、Q26において、1次補間を行なうため、iの位相
位置を挟んだ前後の値の相加平均値がy’(i)として
設定される。また、Q25の判別でYESのときのとき
は、kの位相位置が最後のものとなって、その後の位相
位置が存在しないこととなるが、その後の位相位置は最
初の位相位置のものと等しいので、直前の位相位置の値
と最初の位相位置の値との相加平均値がy’(i)とし
て設定される。Q26あるいはQ27で示す相加平均の
意味、つまり1次補間の内容を、図8に図式的に示して
ある。
【0073】変形例1(図9〜図11) 前述した補間計算は、1周期分をまとめて行なう場合で
あり、この場合は、1度に計算する量が多くなる。1回
あたりの計算量を低減させて制御系の負担を低減するた
め、デ−タ値の1回の出力タイミング毎に、1つのデ−
タ値を得るための補間計算を行なうのが好ましい。すな
わち、図11において、上側に示すのが前回デ−タの出
力タイミング(サンプリング周期は基本△t)であり、
下側に新デ−タの補間計算タイミングを示してある。つ
まり、サンプリング周期△t毎にデ−タ値の出力が行な
われるが、この前回デ−タ値の出力が終了した直後に補
間の計算を実行し、前回デ−タ値の全てが出力し終えた
時点で補間計算が完了されるようにすればよい。これに
より、あるデ−タ値の出力から次のデ−タ値の出力まで
のあいた時間を有効に利用して、補間計算を行なうこと
ができる。
【0074】上述した制御は、具体的には図9、図10
に示すようにして行なわれる、図9は、前回のデ−タ値
を全て出力し終えた時点の処理であり、図4(2)の仮デ
−タを図4(3)に示す最終的な新デ−タに変更するため
の処理である。また、図10は、前回デ−タ値の1つを
出力し終えた直後に行なわれる補間計算を示している。
この図10での制御内容は、1つの補間計算値を得ると
いう点で図5、図6の場合と異なるのみである。
【0075】変形例2(図12) 図12は、アナログ処理によって、振動波形の全体的な
伸縮を行なう場合を示している。つまり、前回デ−タ
が、スピ−カ11用のD/A変換器26とロ−パスフィ
ルタ27を通過する点を考慮して、このロ−パスフィル
タ27を通過した後の信号を、A/D変換器41を経て
再び制御部20へ戻すように設定する。そして、A/D
変換器41のサンプリング周期を、分周回路42によっ
て設定する一方、分周回路42のサンプリング周期を、
制御部20からの指令信号を受けるサンプリング調整器
42によって、前回デ−タ数と今回デ−タ数との比に応
じた値となるように設定する。
【0076】本実施例の場合は、D/A変換およびA/
D変換という極めて一般的な手法によって振動波形の全
体的な伸縮が行なうことができ、しかもD/A変換器と
してスピ−カ11用を利用することによって、振動波形
伸縮用のD/A変換器を別途専用に設ける場合に比し
て、構造が簡単となってコスト上も有利となる。
【0077】変形例3(図13、図14) 図13、図14は、前述した補間あるいはアナログ処理
の開始時期の好ましい設定例を示すものである。すなわ
ち、補間あるいはアナログ処理により振動波形の全体的
な伸縮を行なった場合、図13に示すように、前回の振
動波形の終値と今回の振動波形の初期期とのずれが大き
くなってしまう可能性がある。つまり、周期変更判定の
基準となるIGパルス入力時点においてデ−タ値が必ず
零になれば上述したようなずれの問題は生じないが、実
際はIGパルス入力時点においてデ−タ値が零になると
は限らない。
【0078】上記ずれを防止するため、図14に示すよ
うに、IGパルス入力時点における位相から補間あるい
はアナログ処理を開始することにより、上記ずれを防止
あるいは低減することが可能となる。図14において
は、ハッチングを施した部分はほど相似形となって、I
Gパルス入力時点における位相成分つまりデ−タ値α、
βがほぼ等しくされる。
【0079】変形例4(図15) 図15は、前述の変形例3と同様の観点から、ずれの防
止あるいは低減のために、補間あるいはアナログ処理の
開始時期をより適切に設定しようとするものである。す
なわち、補間あるいはアナログ処理のためのサンプリン
グ周期を、振動波形を伸長させる場合は連続的に徐々に
小さくなるように、また縮長させる場合は連続的に徐々
に大きくなるようにして、上記ずれを極力小さくするも
のである(前回の振動波形の再現性をどの位相部分につ
いて重視するかの重み付け変更)。図15においては、
補間あるいはアナログ処理のためのサンプリング周期
が、等差数列的にτ分づつ小さくされていく場合を示し
ている。なお、等差数列に限らず、等比数列的に変化さ
せるようにすることもできる。
【0080】以上実施例について説明したが、本発明は
これに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。 (1)第2振動源としては、スピ−カに限らず、例えばエ
ンジンと車体との間に介装されるアクチュエ−タ(エン
ジン取付部材に内蔵)等、従来提案されている適宜のア
クチュエ−タとすることができる。 (2)第1振動源としては、エンジンに限らず、周期的な
振動を発生する車両塔載の適宜の機器とすることができ
る。 (3)エンジンを第1振動源とした場合は、低減すべき周
期的な第1振動は、2次振動、4次振動、6次振動等適
宜のものを選択し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両を上方から見た図。
【図2】本発明の制御系統の一例を全体的に示す図。
【図3】第2振動を最適化するための制御系統を示す
図。
【図4】補間により振動波形を全体的に伸長させる例を
図式的に示す図。
【図5】図4に示す補間を行なうためのフロ−チャ−
ト。
【図6】図4に示す補間を行なうためのフロ−チャ−
ト。
【図7】図4に示す補間を行なうためのフロ−チャ−
ト。
【図8】図7に示す補間を行なうためのフロ−チャ−ト
の内容を図式的に示す図。
【図9】デ−タ値の1回の出力毎に補間計算を行なうた
めのフロ−チャ−ト。
【図10】デ−タ値の1回の出力毎に補間計算を行なう
ためのフロ−チャ−ト。
【図11】デ−タ値の1回の出力毎に補間計算を行なう
タイミングを図式的に示す図。
【図12】振動波形の全体的な伸縮をアナログ処理によ
り行なう場合の回路例を示す図。
【図13】前回の振動波形と今回の振動波形とのつなぎ
部分でのずれを示す図。
【図14】図13に示すずれを防止あるいは低減するた
めの補間あるいはアナログ処理の好ましい開始時期を示
す図。
【図15】図13に示すずれを防止あるいは低減するた
めの補間あるいはアナログ処理の好ましいサンプリング
周期の設定例を示す図。
【符号の説明】
1:自動車 2:車室(所定空間) 8:エンジン(第1振動源) 9:イグニッションコイル(周期検出用) 11:スピ−カ(第2振動源) 12:マイク(振動検出手段) 20:制御部 22:周期計測回路 26:D/A変換器 29:サンプリングクロック 41:A/D変換器 42:分周回路 42:調整回路(サンプリング周期変更用) U:制御ユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1振動源によって発生される周期的な振
    動を車両の所定空間において低減させる車両用振動制御
    装置であって、 前記第1振動の周期を検出する周期検出手段と、 前記第1振動の振動エネルギを低減させる第2振動を出
    力するための第2振動源と、 前記所定空間の振動を検出する振動検出手段と、 前記第2振動源から出力させる第2振動の振動エネルギ
    を、前記周期検出手段で検出される1周期毎に設定する
    設定手段と、 前記設定手段の出力を、前記振動検出手段の出力および
    該振動検出手段と第2振動源との間の伝達特性に基づい
    て補正する補正手段と、 前記第2振動のうち今回の周期に対応して設定すべき今
    回デ−タ長と前回の周期に対応して設定された前回デ−
    タ長とが相違するとき、前記出力された第2振動の振動
    波形を全体的に、今回デ−タ長に応じた長さに伸縮させ
    る波形伸縮手段と、を備えていることを特徴とする車両
    用振動制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記波形伸縮手段が、前回出力された第2振動の各デ−
    タ値をそれぞれ補間して、今回出力すべき第2振動のデ
    −タ値を得るもの。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記補間が、1つのデ−タ値を出力する毎に行なわれる
    もの。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記波形伸縮手段が、前記出力された第2振動をアナロ
    グ処理することによって、今回の第2振動を得るもの。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記第2振動に相当するデジタル信号が、D/A変換器
    を経て前記第2振動源から出力されるように設定され、 前記波形伸縮手段による前記アナログ処理が、前記第2
    振動源用となる前記D/A変換器を利用して行なわれる
    もの。
  6. 【請求項6】請求項2または請求項4において、 前記第1振動源が、点火プラグにより点火が行なわれる
    火花点火式のエンジンとされ、 前記周期検出手段が、エンジンの点火パルスに基づいて
    エンジンの回転周期を検出するものとされ、 前記波形伸縮手段が、点火パルスの入力時点に相当する
    位相成分を起点として波形伸縮を開始するもの。
  7. 【請求項7】請求項2または請求項4において、 前記波形伸縮手段による波形伸縮のためのサンプリング
    周期が、連続的に徐々に変化されるもの。
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