JP5348976B2 - バンプが形成されたウェーハを処理するウェーハ処理方法およびウェーハ処理装置 - Google Patents

バンプが形成されたウェーハを処理するウェーハ処理方法およびウェーハ処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数のバンプが表面に形成されたウェーハを処理するウェーハ処理方法、およびこの方法を実施するウェーハ処理装置に関する。
半導体製造分野においてはウェーハが年々大型化する傾向にあり、また、実装密度を高めるためにウェーハの薄膜化が進んでいる。ウェーハを薄膜化するためには、半導体ウェーハの裏面を研削するバックグラインド(裏面研削)が行われている。バックグラインド時には、ウェーハ表面に形成されたチップを保護するために表面保護フィルムがウェーハ表面に貼付けられる。
バックグラインドが終了すると、ダイシングフィルム貼付装置においてダイシングフィルムがウェーハの裏面に貼付けられ、それにより、ウェーハがマウントフレームと一体化される。次いで、ウェーハ表面に貼付けられた表面保護フィルムが剥離され、その後、ウェーハは賽の目状にダイシングされる。ダイシングにより形成されたチップはピックアップされてリードフレームにマウントされる。
ところで、図10は、従来技術における裏面研削前のウェーハの断面図である。図10に示されるように、ウェーハ表面のチップC上には、電気接点としてのバンプBが形成されている。これらチップCおよびバンプBが形成されているので、ウェーハ20の表面21は平坦でない。図10から分かるように、ウェーハ20の表面21に表面保護フィルム110を貼付けると、ウェーハ20の中央領域は外周領域よりも隆起した状態になる。すなわち、表面保護フィルム110に段差が形成されるようになる。
次いで図11に示されるように、ウェーハ20の裏面22を研削するためにウェーハ20を反転させてテーブル51に載置する。テーブル51上には、ウェーハ20の外形よりもわずかながら小さい吸引部52が設けられている。表面保護フィルム110は中央領域において隆起しているので、外周領域においては表面保護フィルム110は吸引部52に接触しない。従って、図示されるように外周領域においては表面保護フィルム110と吸引部52との間に環状の隙間が形成されるようになる。
このような状態でウェーハ20の裏面22を研削すると、ウェーハ20の中央領域に応力が集中して中央領域に位置するバンプBおよび/またはウェーハ20自体が破損する恐れがある。また、ウェーハ20の外周領域が吸引部52により吸着されていないので、裏面研削時にウェーハのエッジが欠ける可能性もある。さらに、裏面研削時には、研削屑が環状の隙間を通じて吸引部52に吸引され、それにより、吸引部52が目詰まりすることも考えられる。
このような問題を解決するために、特許文献1においては、ウェーハの外周領域に貼着する外周貼着部を備えたカップ状の保護部材によってウェーハの表面を被覆することが開示されている。このような保護部材を用いた場合には、裏面研削時における応力はウェーハ全体にほぼ均等に分布するようになり、ウェーハの破損などの前述した問題を回避することが可能である。
特開2005−109433号公報
しかしながら、特許文献1に記載される保護部材は特定の寸法のバンプにのみ対応した専用品であるため、保護部材自体が高価であり、従って、半導体チップの価格が上昇することになる。この保護部材は裏面研削時にのみ使用され、最終的には廃棄されるので、保護部材に掛かる費用を可能な限り抑えることが望まれる。
さらに、保護部材が専用品であるために、バンプの高さをわずかながら変更しただけであっても、保護部材がバンプを適切に保護できなくなる事態になる。そのような場合に保護部材をそのまま使用すると、ウェーハおよび/またはバンプの破損、ウェーハのエッジの欠け、および吸引部の目詰まりの問題が再び生じる可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ウェーハとテーブルとの間に隙間を生じさせることなしに、バンプの寸法変更に容易に対応できる安価なウェーハ処理方法、およびこの方法を実施するウェーハ処理装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、表面にバンプが形成された中央のバンプ領域と該バンプ領域の周りの外周領域とを含んでいて前記表面にフィルムが貼付けられているウェーハを処理する処理方法において、前記ウェーハを保持するテーブル周りに配置された筒体の端面を所定の厚さまで研削し、前記所定の厚さは、前記ウェーハの前記表面と前記バンプの頂部との間の距離に等しくなっており、前記ウェーハの裏面を上方に向けた状態で、前記ウェーハの前記外周領域が前記筒体の端面に載置されるように前記ウェーハの前記バンプ領域を前記テーブルに保持する、ウェーハ処理方法が提供される。
すなわち1番目の発明においては、ウェーハをテーブルに保持させるときには、ウェーハの外周領域が筒体の端面に載置される。このため、ウェーハとテーブルとの間に隙間がほとんど形成されない。また、バンプの高さに基づいて、筒体の研削量を変更することにより、バンプの寸法変更に容易に対応でき、従って、専用品を準備する必要性を排除することもできる。さらに、ウェーハをテーブルに保持させるときに生じうる隙間をほぼ完全に排除できる。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、さらに、前記ウェーハの裏面を研削する。
すなわち2番目の発明においては、裏面研削時に、ウェーハおよび/またはバンプの破損、ウェーハのエッジの欠け、および吸引部の目詰まりを解消することができる。
3番目の発明によれば、表面にバンプが形成された中央のバンプ領域と該バンプ領域の周りの外周領域とを含んでいて前記表面にフィルムが貼付けられているウェーハを処理する処理装置において、前記ウェーハを保持するテーブル周りに配置された筒体の端面を所定の厚さまで研削する筒体研削手段と、前記所定の厚さは、前記ウェーハの前記表面と前記バンプの頂部との間の距離に等しくなっており、さらに、前記ウェーハの裏面を上方に向けた状態で、前記ウェーハの前記外周領域が前記筒体の端面に載置されるように前記ウェーハの前記バンプ領域を前記テーブルに配置して前記テーブルに保持させるウェーハ配置手段を具備するウェーハ処理装置が提供される。
すなわち3番目の発明においては、ウェーハをテーブルに保持させるときには、ウェーハの外周領域が筒体の端面に載置される。このため、ウェーハとテーブルとの間に隙間がほとんど形成されない。また、バンプの高さに基づいて、筒体の高さを変更することにより、バンプの寸法変更に容易に対応でき、従って、専用品を準備する必要性を排除することもできる。さらに、ウェーハをテーブルに保持させるときに生じうる隙間をほぼ完全に排除できる。
4番目の発明によれば、3番目の発明において、さらに、前記ウェーハの前記表面を前記テーブルに保持した状態で、前記ウェーハの裏面を研削する裏面研削手段を具備する。
すなわち4番目の発明においては、裏面研削時に、ウェーハおよび/またはバンプの破損、ウェーハのエッジの欠け、および吸引部の目詰まりを解消することができる。
5番目の発明によれば、表面にバンプが形成された中央のバンプ領域と該バンプ領域の周りの外周領域とを含んでいて前記表面にフィルムが貼付けられているウェーハを処理するウェーハ処理装置において、前記ウェーハを保持する保持部を備えていて該保持部回りに環状溝が形成されたテーブルと、前記環状溝に挿入されていて前記ウェーハの外周領域を支持する環状支持部と、前記環状支持部を前記環状溝に沿って昇降させる昇降機構部と、を具備し、前記ウェーハの裏面を上方に向けた状態で、前記ウェーハの前記外周領域が前記環状支持部の上端に載置されると共に、前記ウェーハの前記バンプ領域が前記テーブルに保持されるように、前記昇降機構部を駆動するウェーハ保持装置が提供される。
すなわち5番目の発明においては、ウェーハをテーブルに保持させるときには、ウェーハの外周領域が環状支持部の端面に載置される。これにより、ウェーハの自重によって環状支持部が弾性体に抗して下降する。従って、ウェーハとテーブルとの間に隙間がほとんど形成されない。さらに、ウェーハの下降距離はバンプの高さに応じて変化するので、ウェーハは、テーブルとの間に隙間がほとんど形成されることのない適切な位置まで移動される。つまり、5番目の発明によって、バンプの寸法が異なる場合であっても、これに容易に対応することができる。
6番目の発明によれば、5番目の発明において、さらに、前記ウェーハの前記表面を前記テーブルに保持した状態で、前記ウェーハの裏面を研削する裏面研削手段を具備する。
すなわち6番目の発明においては、裏面研削時に、ウェーハおよび/またはバンプの破損、ウェーハのエッジの欠け、および吸引部の目詰まりを解消することができる。
7番目の発明によれば、表面にバンプが形成された中央のバンプ領域と該バンプ領域の周りの外周領域とを含んでいて前記表面にフィルムが貼付けられているウェーハを保持するウェーハ保持装置において、前記ウェーハを保持する保持部を備えていて該保持部回りに環状溝が形成されたテーブルと、前記環状溝に挿入されていて前記ウェーハの外周領域を支持する環状支持部と、前記環状支持部を前記環状溝に沿って昇降させる昇降機構部と、を具備し、前記ウェーハの裏面を上方に向けた状態で、前記ウェーハの前記外周領域が前記環状支持部の上端に載置されると共に、前記ウェーハの前記バンプ領域が前記テーブルに保持されるように、前記昇降機構部を駆動するウェーハ保持装置が提供される。
すなわち7番目の発明によれば、要求される場合には昇降機構部によって環状支持部を上昇させ、ウェーハの外周領域を支持することができる。従って、5番目の発明と概ね同様の効果を得ることができる。
8番目の発明によれば、7番目の発明において、前記保持部と前記昇降機構部とが共通の真空手段に接続されており、該真空手段により前記保持部が前記ウェーハを保持するときには、前記昇降機構部は前記保持部に連動して上昇する。
すなわち8番目の発明によれば、昇降機構部のための駆動部を省略し、従って、ウェーハ保持装置を小型化できる。なお、当然のことながら、昇降機後部が単独で動作する構成であってもよい。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明に基づくウェーハ処理方法を実施するウェーハ処理装置の略図である。図1に示されるウェーハ処理装置30には、バンプBを備えた複数のチップCが表面21に形成されたシリコン製ウェーハ20が供給されるものとする(後述する図2(b)を参照されたい)。図1から分かるように、ウェーハ処理装置30は、ウェーハ20に表面保護フィルム11を貼付けるフィルム貼付部署31と、ウェーハ20の裏面22を研削する裏面研削部署32とを主に含んでいる。
裏面研削部署32は、テーブル51に予め形成された溝部55に筒体40を挿入する筒体挿入ユニット33と、挿入された筒体40の端面41を研削する筒体研削ユニット34と、ウェーハ20の裏面22を研削する裏面研削ユニット35とを含んでいる。なお、裏面研削ユニット35が筒体研削ユニット34を兼ねるようにしてもよい。
図2(a)および図2(b)はそれぞれウェーハの頂面図および断面図である。簡潔にする目的で、図2(a)においては、バンプBの図示を省略している。これら図面から分かるように、複数のチップCはウェーハ20の表面21における中央領域25にのみ形成されており、これらチップCのそれぞれにはバンプBが形成されている。そして、これらチップCおよびバンプBはウェーハ20の外周領域26には形成されていない。従って、以下、中央領域25をバンプ領域25と呼ぶこととする。
はじめに、図2(a)に示されるように、フィルム貼付部署31において、ウェーハ20の表面21全体に表面保護フィルム11を貼付ける。この表面保護フィルム11は、後述する裏面研削時に、表面21のチップCおよびバンプBを保護する役目を果たす。図2(b)から分かるように、表面保護フィルム11を貼付けると、バンプ領域25と外周領域26との間に段差が形成されるようになる。なお、図面には示さないものの、実際には表面保護フィルム11はバンプB間においてわずかながら凹んでいることに留意されたい。
図3(a)から図4(a)ならびに図3(b)から図4(b)はそれぞれ裏面研削部署32におけるテーブル51の頂面図および断面図である。これら図面に示されるように、テーブル51は、テーブル外周部53と、テーブル外周部53内に含まれる吸引部52とを主に有している。テーブル外周部53は、ウェーハ20の直径よりもわずかながら大きい外径を有している。また、吸引部52は図示しない真空源に接続されており、その外径はウェーハ20の直径よりもわずかながら小さいものとする。
図3(a)および図3(b)に示されるように、本発明においては、吸引部52の周囲に沿って延びる環状の溝部55がテーブル51のテーブル外周部53に形成されている。そして、筒体挿入ユニット33を用いて、筒体40を溝部55に挿入し、ビス45により固定する(図4(a)および図4(b)を参照されたい)。また、筒体挿入ユニット33を使用する代わりに、操作者が筒体40を溝部55に挿入してもよい。
筒体40は溝部55に挿入可能な形状であり、後述する研削砥石32aにより研削可能な材料、例えばシリコンまたはプラスチックから作成されている。図示されるように、筒体40を溝部55に挿入し、溝部55を越えて筒体40を突出させる。
図5はテーブルの部分拡大斜視図である。図5に示されるように、テーブル外周部53の周面53aには、ネジ孔56が形成されている。
図5から分かるように、テーブル外周部53のネジ孔56に、ビス45が螺合される。これにより、筒体40は所望の位置で固定される。図示しない他のネジ孔がテーブル外周部53の周方向に等間隔で形成されているのが好ましい。そして、それぞれのネジ孔にビスを同様に螺合することにより、筒体40をテーブル外周部53にさらに堅固に固定することが可能となる。
次いで、テーブルの断面図である図6に示されるように、筒体研削ユニット34の研削砥石34aにより、筒体40の端面41を研削する。これにより、筒体40は所定の厚さにまで研削される。この所定の厚さは、ウェーハ20の表面21とバンプBの頂部との間の距離に概ね等しい。言い換えれば、所定の厚さは、ウェーハ20のバンプ領域25と外周領域26との間における表面保護フィルム11の段差に概ね等しい。
その後、表面保護フィルム11が貼付けられたウェーハ20は、ロボットハンド39によりフィルム貼付部署31から裏面研削部署32に搬送されて(図1を参照されたい)、テーブル51上に保持される。図7は裏面研削部署32においてテーブル51に配置されたウェーハの断面図である。図7に示されるように、裏面研削部署32においては、ウェーハ20はその裏面22が上方を向くようにテーブル51上に配置されて吸引部52により吸引される。
前述したように筒体40は所定の厚さにまで研削されている。従って、ウェーハ20をテーブル51上に配置すると、図7に示されるように、この筒体40がウェーハ20の外周領域26と吸引部52との間に配置されるようになる。このとき、ウェーハ20のバンプ領域25は吸引部52に吸引され、ウェーハ20の外周領域26は筒体40の端面41に載置される。従って、本発明においては、ウェーハ20の外周領域26と吸引部52との間に環状の隙間はほとんど形成されない。
次いで、裏面研削部署32の研削砥石32aを用いてウェーハ20の裏面22を研削する。本発明においてはウェーハ20の外周領域26が筒体40の端面41により支持されるので、ウェーハ20のバンプ領域25に応力が集中することはなく、バンプB等および/またはウェーハ20が破損するのを防止できる。さらに、本発明においては、環状の隙間が形成されないので、裏面研削時にウェーハ20のエッジが欠けることはなく、また裏面研削により生じた研削屑により吸引部52が目詰まりすることもない。
このようなことは、筒体40を配置することにより達成される。筒体40の外形は最大径のウェーハ20よりも大きければ足りる。従って、小型のウェーハをテーブルに保持する場合であっても、同一の筒体40を使用することができる。つまり、本発明においては、外径の異なるウェーハに対して共通の筒体40を使用できる。それゆえ、本発明においては、ウェーハ20の寸法に応じて異なる専用の筒体を準備する必要が無い。このため、半導体チップの製造費用を抑えることが可能である。なお、筒体40は円筒型に限定されることはなく、吸引部52を取囲むことのできる他の形状の筒体であってもよい。また、ウェーハ20の処理が完了した後で、筒体40を上方に移動させて再度固定する。固定された筒体の上面を研削することにより、筒体40を再利用することが可能である。
さらに、バンプBの寸法が異なるウェーハ20を処理する場合には、バンプBの寸法に応じて、筒体40の高さ(研削量)を変更すれば足りる。従って、本発明においては、設計変更によりバンプBの寸法が変化する場合であっても、その変更に容易に対応することが可能である。
図8(a)は本発明の他の実施形態におけるテーブルの頂面図であり、図8(b)は図8(a)に示されるテーブルの断面図である。これら図面に示されるように、他の実施形態においては、テーブル51の頂面に環状溝部57が形成されている。ウェーハ20を吸引保持する吸引部52は環状溝部57内に位置している。
図8(a)から分かるように、ウェーハ20の外周領域26を支持する環状支持部60が環状溝部57に嵌挿されている。支持部60の下端には、フランジ61が設けられている。図示されるように、フランジ61には、複数、例えば四つの段差付き孔68が形成されている。ネジ62がこれら段差付き孔68のそれぞれに挿入され、ネジ62のヘッド69は段差付き孔68に螺合される。接着性樹脂などにより、ネジ62のヘッド69を段差付き孔68に固定してもよい。
図示されるように、環状溝部57の底部にはネジ62を受容するのに十分な寸法の穴59が段差付き孔68に対応した位置に形成されている。これら穴59の入口部にはワッシャ63が固定されている。図8(b)に示されるように、支持部60から延びるネジ62の先端はワッシャ63を通って環状溝部57の穴59に到達している。さらに、バネ65が支持部60の底面と各ワッシャ63との間に配置されている。言い換えれば、バネ65は環状溝部57と支持部60との間に配置される。
図8に示される実施形態においても、フィルム貼付部署31において表面保護フィルム11が貼付けられたウェーハ20が、ロボットハンド39により裏面研削部署32に搬送されて、テーブル51上に保持される。図8(c)はウェーハが配置されたときのテーブルの断面図である。図8(c)に示されるように、裏面研削部署32においては、ウェーハ20はその裏面22が上方を向くようにテーブル51上に配置される。
このとき、ウェーハ20の外周領域26が支持部60の上端に載置される。これにより、支持部60はウェーハ20の自重によってバネ6に抗して下降する。従って、ウェーハ20の外周領域26と吸引部52との間に環状の隙間はほとんど形成されず、それにより、ウェーハ20は吸引部52に適切に吸引されるようになる。
図8に示される実施形態においては、ウェーハ20の下降距離はバンプBの高さに応じて変化する。つまり、バンプBが高ければウェーハ20の下降距離は小さく、バンプBが低ければウェーハ20の下降距離は大きい。従って、バンプBの高さに関わらず、ウェーハ20とテーブル51との間に隙間がほとんど形成されることのない適切な位置までウェーハ20は下降する。それゆえ、バンプBの寸法が異なる場合であっても、ウェーハ20を適切に吸引保持できることが分かるであろう。次いで、裏面研削部署32の研削砥石32aを用いてウェーハ20の裏面22を研削する。図8に示される実施形態においても、前述したのと同様な効果が得られるのは明らかであろう。
図9(a)は本発明のさらに他の実施形態におけるテーブルの断面図である。図9(a)においては、テーブル51の頂面に環状溝部57が形成されている。図示されるように、この環状溝部57は中心部分において幅狭になっている。さらに、テーブル51の下方部分には環状の摺動室75が形成されており、シール付き軸受77を介して環状溝部57に連通している。
図9(a)に示されるように、環状支持部70が環状溝部57に挿入されている。環状支持部70は、ウェーハ20を支持するヘッド部71と、摺動室75内を摺動する摺動子72と、ヘッド部71および摺動子72を連結する連結部73とを含んでいる。図9(a)に示されるテーブル51の非動作時においては、ヘッド部71の頂面はテーブル51の頂面と概ね同一平面になっており、摺動子72は摺動室75の下方部分に位置している。また、連結部73は、シール付き軸受77に挿入されている。
なお、複数の連結部73がテーブル51の周方向に等間隔に配置されていると共に、それら連結部73はその両端に形成されたネジ山部(図示しない)を介してヘッド部71および/または摺動子72に連結されているのが好ましい。このような場合には、ヘッド部71と摺動子72との間の長さを調節し、それにより、バンプの寸法変更に容易に対応できるのが分かるであろう。
さらに、図9(a)においては、テーブル51の吸引部52から延びる通路81が真空源80に接続されている。真空源80が起動すると、吸引部52はウェーハ20を保持する。また、接続通路82が摺動室75の上方部分から通路81まで延びている。
図9(b)に示されるように、テーブル51の動作時には、真空源80が起動して、吸引部52が吸引ウェーハ20を吸引するようになる。このことと同時に、接続通路82を通じて摺動室75にも真空が適用される。これにより、摺動室75の上方部分の圧力が低下して、摺動子72が摺動室75内を上方に摺動する。従って、環状支持部70も摺動子72と共に上昇し、ヘッド部71がテーブル51の頂面から突出するようになる。
それゆえ、ウェーハ20の外周領域26が環状支持部70のヘッド部71に載置されるようになり、その結果、ウェーハ20とテーブル51との間の隙間を排除できる。これにより、ウェーハおよび/またはバンプの破損、ウェーハのエッジの欠け、および吸引部の目詰まりなどの問題を回避できることが分かるであろう。
さらに、本発明においては、真空源80により、環状支持部70を上昇させられるので、環状支持部70のための専用の駆動部を省略し、ウェーハ保持装置を小型化することもできる。当然のことながら、そのような専用の駆動部を別途設けるようにしてもよい。なお、図面を参照して説明した実施形態を適宜組合せることは本発明の範囲に含まれる。
本発明に基づくウェーハ処理方法を実施するウェーハ処理装置の略図である。 (a)ウェーハの頂面図である。(b)ウェーハの断面図である。 (a)テーブルの第一の頂面図である。(b)テーブルの第一の断面図である。 (a)テーブルの第二の頂面図である。(b)テーブルの第二の断面図である。 テーブルの部分拡大斜視図である。 テーブルの第三の断面図である。 テーブルに配置されたウェーハの断面図である。 (a)本発明の他の実施形態におけるテーブルの頂面図である。(b)図8(a)に示されるテーブルの断面図である。(c)ウェーハが配置されたときのテーブルの断面図である。 (a)本発明のさらに他の実施形態におけるテーブルの断面図である。(b)テーブルがウェーハを保持する状態を示す、図9(a)と同様な断面図である。 従来技術におけるウェーハの断面図である。 従来技術においてテーブルに配置されたウェーハの断面図である。
符号の説明
11 表面保護フィルム
20 ウェーハ
21 表面
22 裏面
25 中央領域(バンプ領域)
26 外周領域
30 ウェーハ処理装置
31 フィルム貼付部署
32 裏面研削部署
32a 研削砥石
33 筒体挿入ユニット
34 筒体研削ユニット
34a 研削砥石
35 裏面研削ユニット
39 ロボットハンド(ウェーハ配置手段)
40 筒体
41 端面
45 ビス
51 テーブル
52 吸引部(保持部)
53 テーブル外周部
53a 周面
55 溝部
56 ネジ孔
57 環状溝部
59 穴
60 支持部
61 フランジ
62 ネジ
63 ワッシャ
65 バネ(弾性体)
68 段差付き孔
70 環状支持部
71 ヘッド部
72 摺動子
75 摺動室
80 真空源
81 通路
82 接続通路
B バンプ
C チップ

Claims (8)

  1. 表面にバンプが形成された中央のバンプ領域と該バンプ領域の周りの外周領域とを含んでいて前記表面にフィルムが貼付けられているウェーハを処理する処理方法において、
    前記ウェーハを保持するテーブル周りに配置された筒体の端面を所定の厚さまで研削し、前記所定の厚さは、前記ウェーハの前記表面と前記バンプの頂部との間の距離に等しくなっており、
    前記ウェーハの裏面を上方に向けた状態で、前記ウェーハの前記外周領域が前記筒体の端面に載置されるように前記ウェーハの前記バンプ領域を前記テーブルに保持する、ウェーハ処理方法。
  2. さらに、前記ウェーハの裏面を研削する、請求項1に記載のウェーハ処理方法。
  3. 表面にバンプが形成された中央のバンプ領域と該バンプ領域の周りの外周領域とを含んでいて前記表面にフィルムが貼付けられているウェーハを処理する処理装置において、
    前記ウェーハを保持するテーブル周りに配置された筒体の端面を所定の厚さまで研削する筒体研削手段と、前記所定の厚さは、前記ウェーハの前記表面と前記バンプの頂部との間の距離に等しくなっており、
    さらに、
    前記ウェーハの裏面を上方に向けた状態で、前記ウェーハの前記外周領域が前記筒体の端面に載置されるように前記ウェーハの前記バンプ領域を前記テーブルに配置して前記テーブルに保持させるウェーハ配置手段を具備するウェーハ処理装置。
  4. さらに、前記ウェーハの前記表面を前記テーブルに保持した状態で、前記ウェーハの裏面を研削する裏面研削手段を具備する、請求項3に記載のウェーハ処理装置。
  5. 表面にバンプが形成されていて該表面にフィルムが貼付けられているウェーハを処理する処理装置において、
    前記ウェーハを保持する保持部を備えていて該保持部回りに環状溝が形成されたテーブルと、
    前記環状溝に挿入されていて前記ウェーハの外周領域を支持する環状支持部と、
    前記環状溝の底部と前記環状支持部の下端との間に配置される弾性体と、
    前記ウェーハの裏面を上方に向けた状態で、前記ウェーハの自重により前記環状支持部が前記弾性体に抗して下降して前記ウェーハの前記外周領域が前記環状支持部の上端に載置されるように前記ウェーハを前記環状支持部に配置するウェーハ配置手段とを具備するウェーハ処理装置。
  6. さらに、前記ウェーハの前記表面を前記テーブルに保持した状態で、前記ウェーハの裏面を研削する裏面研削手段を具備する、請求項5に記載のウェーハ処理装置。
  7. 表面にバンプが形成された中央のバンプ領域と該バンプ領域の周りの外周領域とを含んでいて前記表面にフィルムが貼付けられているウェーハを保持するウェーハ保持装置において、
    前記ウェーハを保持する保持部を備えていて該保持部回りに環状溝が形成されたテーブルと、
    前記環状溝に挿入されていて前記ウェーハの外周領域を支持する環状支持部と、
    前記環状支持部を前記環状溝に沿って昇降させる昇降機構部と、を具備し、
    前記ウェーハの裏面を上方に向けた状態で、前記ウェーハの前記外周領域が前記環状支持部の上端に載置されると共に、前記ウェーハの前記バンプ領域が前記テーブルに保持されるように、前記昇降機構部を駆動するウェーハ保持装置。
  8. 前記保持部と前記昇降機構部とが共通の真空手段に接続されており、
    該真空手段により前記保持部が前記ウェーハを保持するときには、前記昇降機構部は前記保持部に連動して上昇することを特徴とする請求項7に記載のウェーハ保持装置。
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