JP5344863B2 - 阻止装置及び阻止棒 - Google Patents

阻止装置及び阻止棒 Download PDF

Info

Publication number
JP5344863B2
JP5344863B2 JP2008190185A JP2008190185A JP5344863B2 JP 5344863 B2 JP5344863 B2 JP 5344863B2 JP 2008190185 A JP2008190185 A JP 2008190185A JP 2008190185 A JP2008190185 A JP 2008190185A JP 5344863 B2 JP5344863 B2 JP 5344863B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag body
blocking
vehicle
long bag
support cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008190185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009046972A (ja
Inventor
石田豊治
藤井勝昭
Original Assignee
石田 豊治
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石田 豊治 filed Critical 石田 豊治
Priority to JP2008190185A priority Critical patent/JP5344863B2/ja
Publication of JP2009046972A publication Critical patent/JP2009046972A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5344863B2 publication Critical patent/JP5344863B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Description

本発明は、有料道路の料金所における車両の通行を規制する阻止装置及び阻止棒に関する。
近年、有料道路の料金所における通行においては自動料金収受システム(以下「ETCシステム」という。)の採用が増加しており、このETCシステムでは、収受員に対する料金の支払いをすることなく車両が通行できるため、料金所における車両の渋滞が緩和されている。このETCシステムは料金所に進入した車両に登載した機器と料金所のアンテナで交信し、車両の通行を許可するときは、常時水平となっている阻止棒を上方へ回動して垂直となって該通行を許容するようにしている。この阻止棒の本体部分は、通常アルミニウムからなる芯材に発泡ウレタン(硬質ウレタンフォーム)を巻きつけたものからなり、軽量の弾性材料であるという特徴を有している。
発泡ウレタンを用いた阻止棒としては下記特許文献1が知られている。
特開2003−41536号公報
しかしながら、車両が料金所に高速で進入してくると、阻止棒の上方への回動が間に合わず、車両が阻止棒に衝突することがある。阻止棒の材質は上述の弾性材料であるため衝突時の衝撃はある程度緩和されるものの、阻止棒の破損や、車両の損傷が生ずる場合がある。又、阻止棒はアルミニウムからなる芯材に発泡ウレタンを巻きつけたものなどが使用されて成り、コスト高であった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、車両が阻止棒に衝突したときに、破損せず繰り返し使用可能であり、更に低コストであり、且つ、衝突した車両に損傷を与えない阻止装置及び阻止棒を提供することを解決すべき課題としている。
本発明は、以下の通りである。
1.車両の通行を許可するときは垂直状態となって該通行を許容し、該車両の通行を拒否するときは水平状態となって該通行を阻止する阻止棒と、
該阻止棒を連結部材を介して上下方向に回動し、前記垂直状態または水平状態に保持する阻止機と、
を有する有料道路の料金所における阻止装置であって、
前記阻止棒は、気体を圧縮充填した長尺袋体を有し、
前記長尺袋体は、ナイロン繊維にウレタンフィルムをラミネート加工した内側長尺袋体と、該内側長尺袋体の外面を覆う軟質の塩化ビニルからなる外側長尺袋体との二層構造に形成されて成ることを特徴とする阻止装置。
.前記阻止棒は、前記長尺袋体と、該長尺袋体を支持する支持部材とからなり、
前記支持部材は、前記長尺袋体を着脱自在に挿着固定する支持筒体と、該支持筒体の側面に取り付けられ該支持筒体を保持する支持筒体固定部材と、からなることを特徴とする1に記載の阻止装置。
.前記連結部材は、前記支持筒体固定部材に連結し、ヒンジ部で軸支され水平方向に往復回動可能である回動部材が付設され、該回動部材は、該連結部材の内側の上下に設けた係止部材で係止されており、通行車両が阻止棒へ衝突した際には、その衝突による押圧により係止が解除され、阻止棒が車両の進行方向へ前記ヒンジ部を軸として回動し、車両の進行方向に対して水平に折れ曲がることを特徴とする.に記載の阻止装置。
4.車両の通行を許可するときは垂直状態となって該通行を許容し、該車両の通行を拒否するときは水平状態となって該通行を阻止する阻止棒と、
該阻止棒を連結部材を介して上下方向に回動し、前記垂直状態または水平状態に保持する阻止機と、
を有する有料道路の料金所における阻止装置であって、
前記阻止棒は、気体を圧縮充填した長尺袋体を有し、
前記長尺袋体は、内側長尺袋体と、該内側長尺袋体の外面を覆う外側長尺袋体との二層構造に形成されて成り、
前記内側長尺袋体には、空気が1.2〜1.9kg/cm で圧縮充填され、
前記阻止棒は、前記長尺袋体と、該長尺袋体を支持する支持部材とからなり、
前記支持部材は、前記長尺袋体を着脱自在に挿着固定する支持筒体と、該支持筒体の側面に取り付けられ該支持筒体を保持する支持筒体固定部材と、からなり、
前記連結部材は、前記支持筒体固定部材に連結し、ヒンジ部で軸支され水平方向に往復回動可能である回動部材が付設され、該回動部材は、該連結部材の内側の上下に設けた係止部材で係止されており、通行車両が阻止棒へ衝突した際には、その衝突による押圧により係止が解除され、阻止棒が車両の進行方向へ前記ヒンジ部を軸として回動し、車両の進行方向に対して水平に折れ曲がることを特徴とする阻止装置。
本発明に係る阻止棒は気体を圧縮充填して形成された長尺袋体を有するため、車両の衝突により容易に弾性変形し、破損せず繰り返し使用可能であり、更に低コストであり、且つ、衝突した車両に損傷を与えないものとなる。
前記阻止棒は、前記長尺袋体と、該長尺袋体を保持する支持部材とからなり、該支持部材が該長尺袋体に着脱自在に挿着されているため、装着が容易であり、また損傷した場合の交換も容易である。
前記長尺袋体は、内側長尺袋体と、該内側長尺袋体の外面を覆う外側長尺袋体との二層構造に形成されて成る場合には、強度を更に向上させることができ、また、異なる素材であればそれぞれの特徴を活かすことができる。
特に、前記内側長尺袋体が形状保持性を有する素材で形成され、前記外側長尺袋体が柔軟性を有する素材で形成されていれば、内側は強度的に優れ長尺袋体を一定形状に保持でき破損を防ぐことができ、外側は衝突した車両に損傷を与えないようにすることができる。
更に、前記阻止棒の表面に、通行車両に対して注意を喚起するための注意喚起表示部が備えられていれば、車両の運転者に阻止装置付近を通過する際の注意を促すことができる。
以下、本発明を図1〜図16を用いて詳しく説明する。
本発明の阻止装置は、車両の通行を許可するときは垂直状態となって通行を許容し、車両の通行を拒否するときは水平状態となって通行を阻止する阻止棒と、阻止棒を連結部材を介して上下方向に回動し、垂直状態または水平状態に保持する阻止機と、を有する有料道路の料金所における阻止装置であって、阻止棒は、気体を圧縮充填した長尺袋体を有することを特徴とする。
[1]阻止棒
前記「阻止棒」とは、車両の通行を許可するときは垂直状態となって通行を許容し、車両の通行を拒否するときは水平状態となって通行を阻止するものであり、気体を圧縮充填して形成された長尺袋体を有する。
例えば、図1に示すように長尺袋体10は阻止棒1の主要部分をなし、気体を圧縮充填して形成されている。
長尺袋体10の内部は空洞であるため阻止棒1の材料コストを低く抑えることができる。また、長尺袋体の形状は車両の通行を阻止する機能を有する棒形状であれば特に限定はなく、円柱形状、角柱形状、或いはこれらの組み合わせであってもよいが、図1に示すように円柱形状であることが好ましい。円柱形状であれば、長尺袋体の側面全体に均一に気体の圧力を及ぼすことができ、安定した形状を保ちやすいからである。
また、長尺袋体は一重である必要はなく、複数の長尺袋体を重ねた構造とすることもできる。
更に、複数の長尺袋体を全体又は一部において接着或いは縫着した構造としてもよい。
図1に示すように長尺袋体10は内側長尺袋体12と該内側長尺袋体12を覆う外側長尺袋体11の二層構造からなるものとすることができる。内側長尺袋体12には、形状保持性を有する素材を用いれば、長尺袋体10を一定形状に保持し衝撃に対して破損を防ぐ効果が得られる。一方、外側長尺袋体11には、柔軟性を有する素材を用いれば、衝突した車両の損傷を効果的に防ぐことができる。
例えば、内側長尺袋体12としては、ナイロン繊維にウレタンフィルムをラミネート加工したものを用いることができる。この素材であれば、形状保持性が高まるほか、伸縮が少なく対衝撃性に優れるという利点もある。
また、外側長尺袋体11としては軟質の塩化ビニルを用いることができる。この素材であれば衝突した車両の損傷を防ぐことの外、汚れが付着しにくいという利点もある。また、着色も容易であり、車両からの視認性に優れたものとすることもできる。
上記気体の種類は安全性に優れ体積変化が少ないものであれば特に限定はないが、窒素ガス又は空気であることが好ましい。これらの気体は、安全性が高く、体積が変化しにくく長尺袋体を一定形状に保持しやすいからである。
この中でも特に窒素ガスであることが好ましい。窒素ガスは空気に比べ、水分含有量が少なく、温度が上昇しても、水分の気化等による内圧の変化が少ないと考えられるからである。
長尺袋体内部の気体の圧力は阻止棒としての役割を果たす程度であればよく、圧力が高すぎると、破損する危険性があり、圧力が低すぎると阻止棒としての形状を維持することが困難である。試験したところ、1.2〜1.9kg/cmであることが好ましい。
図16に示すように、阻止棒の表面には、通行車両に対して注意を喚起するための注意喚起表示部15が備えられていることが好ましい。例えば、制限速度を超えて進入する車両に制限速度を表示することにより、進入速度の低下を促す効果が得られる。
また、例えば、制限速度表示の背面に、車両の後退を拒否するための「バック禁止」の表示をすることもできる。
注意喚起表示部は通行車両の運転者に注意を喚起することができれば特に限定はなく、
例えば、図15に示すように赤地に白色で速度表示をしたラベルを貼り付けたものを使用することができる。
また、内側長尺袋体12と外側長尺袋体11の間に発光ダイオードを取り付け、外側長尺袋体12を透かして視認できるように表示をすれば、特に夜間において、運転者の視覚に訴える効果が大きくなる。
[2]支持部材
上記「支持部材」は長尺袋体を保持する部材であり、これに長尺袋体が着脱自在に挿着されている。
例えば図1(図12)に示すように、支持部材20(60)は、阻止棒1(2)の長尺袋体10の一端側を筒状に覆う支持筒体21(61)と支持筒体21(61)を保持する支持筒体固定部材22(62)とからなる。
支持筒体21(61)は、長尺袋体10の一端部を覆って固定しているが、長尺袋体10を着脱可能に挿着固定することが好ましい。
支持筒体固定部材22(62)は、図4(図15)に示すように連結部材30に固定可能となるように長尺袋体10よりも突出している部分を有している。
支持筒体21(61)と支持筒体固定部材22(62)の固着方法は、強固に固定されていれば特に限定はなく、図1に示すように、支持筒体固定部材22の本体22bを軟質の被覆部材22aで覆い、被覆部材22aと縫着してもよい。更に、図3に示すように、支持筒体21の内部と支持筒体固定部材22の内部に金属製の板25で補強し、固着具26で固定すれば特に強度に優れる。
支持筒体21(61)の材質は、特に限定ないが、軟質の強度に優れた合成樹脂であることが好ましい。こうであれば、長尺袋体10を傷つけることなく挿入固定することができる。例えば塩化ビニルレザーを用いることができる。また、支持筒体固定部材22(62)の本体22b(62b)の材質も特に限定はなく、アルミニウム等の金属製、硬質の合成樹脂、グラスファイバー、又は木製のものとすることもできる。木製にすれば加工がしやすくコストを低減できるという効果がある。
[3]連結部材
前記「連結部材」は、阻止棒を上下方向に回動し、垂直状態または水平状態に保持する阻止機40と阻止棒1の間に介在する部材である。
例えば図4に示すように連結部材30は、阻止棒1の支持筒体固定部材22に連結し、更に阻止機40の駆動部材41によって駆動される。そして、図6に示すように、ボルト34によって阻止機40に固定されている。
図4に示すように連結部材30には、回動部材31が付設されていることが好ましい。回動部材31はヒンジ部39(図6参照)で軸支され、図5に示すように水平方向に往復回動可能である。図4に示す状態では、連結部材30の内側の上下に設けた係止部材33、35で係止されている(図5及び図6参照)。
そして、通行車両が阻止棒1へ衝突した際には、その衝突による押圧により凸条35aと凹条33aとの係止が解除され、阻止棒1が車両の進行方向へ上記ヒンジ部39を軸として回動し、車両の進行方向に水平に折れ曲がる。
この際、回動部材31が水平に折れ曲がったときに停止付勢部材38が下方に突出することによって、阻止棒が再度跳ね返ることのないよう防止する。
このように回動部材31を付設することにより、車両の阻止棒への衝突の際の衝撃をさらに弱めることができる。
ここで図6に示すように、回動部材31の回動によって、連結部材30の内面と回動部材31の接触部の離脱を検知するセンサー36が設けられており、阻止棒への衝突を料金所の職員に通報することができる。
実施例1の阻止棒1及び阻止装置は、本発明の阻止棒及び阻止装置を具体化したものである。
図1に示すように、阻止棒1は、長尺袋体10と長尺袋体10を保持する支持部材20とからなり、長尺袋体10が支持部材20の支持筒体21に挿着されている。長尺袋体10は、内側長尺袋体12と、外側長尺袋体11との二層構造で形成されている。
内側長尺袋体12は、ナイロン繊維にウレタンフィルムをラミネート加工した素材で形成され、外側長尺袋体11は軟質の塩化ビニル素材で形成されている。内側長尺袋体12には空気が1.2kg/cmで圧縮充填されている。
支持筒体21は支持筒体固定部材22のアルミニウム製の本体22bを被覆部材22aで覆い、被覆部材22aと支持筒体21の接触部分周辺を縫着固定(不図示)されている。被覆部材22aと支持筒体21はいずれも塩化ビニルレザー素材で形成されている。
図7に示すように、阻止装置は、車両の進行方向に向かって両側に立設されている。各々の阻止装置には、長尺袋体10と支持部材20とからなる阻止棒1が、回動部材31を備える連結部材30を介して阻止機40に接続されている。
実施例2の阻止棒2は、本発明の阻止棒を具体化した他の例である。
図12に示すように、阻止棒2は、長尺袋体10と長尺袋体10を保持する支持部材60とからなり、長尺袋体10は、支持部材60の支持筒体61に挿着されている。
長尺袋体10が支持部材60に着脱自在に挿着されている。
阻止棒2に係る長尺袋体10は、実施例1と同様、内側長尺袋体12と外側長尺袋体11の二層構造からなる。内側長尺袋体12には空気が1.9kg/cmで圧縮充填されている。
支持部材60は、図12に示すように、支持筒体61の側面に、支持筒体固定部材62を取り付けて構成される点で、支持筒体21の上部に支持筒体固定部材22を取り付けて構成される阻止棒1に係る支持部材20(図1参照)と相違する。
このように構成することで、車両が、阻止棒2に衝突した際に、支持筒体61と支持筒体固定部材62とが捩れることなく、衝撃を受けることにより、支持筒体61と支持筒体固定部材62の接合部分に捩れ応力が加わるのを回避することができる。
図13に示すように、支持筒体固定部材62は、アルミニウム製の本体62bを空気封入緩衝材62cで包み、更に被覆部材62aで覆って構成されている。このように空気封入緩衝材で包むことにより、車両の衝突の際に受ける衝撃を緩和する効果を高めることができる。
また、図13に示すように、支持筒体61と支持筒体固定部材62とは、金属板65を介して固着具66で固定されている。このため、堅固に固定されている。また、固着具66の着脱により、支持筒体61と支持筒体固定部材62とは、容易に取り付け及び取り外しできるため、一方が破損した場合の交換が容易である。
支持筒体61、被覆部材62a、本体62bの材質は、それぞれ実施例1の支持筒体21、被覆部材22a、本体22bの材質と同様であるためその説明を省略する。
阻止棒10の表面には、通行車両に対して注意を喚起するための注意喚起表示部15が備えられている。注意喚起表示部15は、赤地に白色で速度表示をしたラベルを貼り付けたものである。高速で進入する車両の運転者に対して減速を促す効果が大きい。
内側長尺袋体12と外側長尺袋体11の材質は実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
実際の車両を用いて試験走行した実験例を以下に示す。
実験例1及び実験例2は阻止棒1、実験例3は阻止棒2を取り付けた阻止装置において試験走行を行った。
[実験例1]
図8に示す阻止装置において、阻止棒1が水平状態となって車両の通行を拒否する状態を保持したまま、車両50を、長尺袋体10に衝突させる試験を行った。車両50の速度は28〜29km/hとし、係止部材33、35間の係止圧は8.5kg/cmとした。
その結果、図9に示すように、衝突の衝撃により、阻止棒1は回動部材(不図示)を介して車両50の進行方向に折れ曲がり、車両50が通過した。通過後の車両には全く損傷は見られず、また、長尺袋体10の形状及び表面状態にも変化はなく損傷は見られなかった。さらに、支持筒体21と支持筒体固定部材22の縫着部分、支持筒体21と長尺袋体10の装着状態、その他の部材にも変化は認められなかった。
[実験例2]
実験例2は、車両50の速度を実験例1より低速の20〜22km/hとして試験を行った。
車両50の速度を20〜22km/hとした以外は、すべて実験例1と同様の条件で長尺袋体10に衝突させる試験を行った。
その結果、図10に示すように、長尺袋体10が支持筒体21との境界部分で折れ曲がり、長尺袋体10の先端部分が車両50の車体と擦れ合いつつ車両が通過した。
その結果、図11に示すように、車両50の通過後は、すべてが完全に復元し、実験例1の結果と同様、通過後の車両には全く損傷は見られず、また、長尺袋体10の形状及び表面状態にも変化はなく損傷は見られなかった。
[実験例3]
実験例3は、実施例1の阻止棒1を阻止棒2に替えて、試験を行った。
すなわち、阻止棒2を阻止機40に取り付け、車両50の速度を実験例1及び2より高速の48〜52km/hとして試験を行った。
車両50の速度を48〜52km/hとした以外は、すべて実験例1及び2と同様の条件で長尺袋体10に衝突させる試験を行った。
その結果、長尺袋体10が支持筒体61との境界部分で折れ曲がることなく、長尺袋体10が車両50の車体と衝突後、車両50が通過した。
その結果、図11に示すように、車両50の通過後は、すべてが完全に復元し、実験例1及び2の結果と同様、通過後の車両には全く損傷は見られず、また、長尺袋体10の形状及び表面状態にも変化はなく損傷は見られなかった。
高速で衝突させても、損傷がなくすべてが完全に復元したのは、支持筒体61の側面に、支持筒体固定部材62を取り付けて構成したこと及び長尺袋体の空気圧を1.9kg/cmと高圧にしたこと、更に、外側長尺袋体11の外面が軟質で、且つ、滑りやすいことに起因していると考えられる。
本実施例1に係る阻止棒の一例を示す模式的な斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本実施例1に係る支持部材の支持筒体と支持筒体固定部材の固定方法の一例を示す断面図である。 本実施例1に係る阻止装置の一部分を示す模式的斜視図である。 本実施例に係る阻止装置の連結部材の一部分を示す模式的斜視図である。 本実施例に係る阻止装置の連結部材の内部を示す模式的な斜視図である。 本実施例1に係る阻止装置の模式的な斜視図である。 本実施例1の実験に係る車両通過前の状態を示す模式的な斜視図である。 本実施例1の実験に係る車両通過後の状態を示す模式的な斜視図である。 本実施例1の実験に係る車両通過中の状態を示す模式的な斜視図である。 本実施例1の実験に係る車両通過後の状態を示す模式的な斜視図である。 本実施例2に係る阻止棒の一例を示す模式的な斜視図である。 図12のB−B断面図である。 本実施例2に係る支持部材の支持筒体と支持筒体固定部材の固定方法の一例を示す断面図である。 本実施例2に係る阻止棒の阻止機への取り付け状態を示す模式的斜視図である。 本実施例2に係る阻止棒を取り付けた阻止装置の模式的な斜視図である。
50;車両、1、2;阻止棒、30;連結部材、40;阻止機、10;長尺袋体、20;支持部材、12;内側長尺袋体、11;外側長尺袋体、15;注意喚起表示部

Claims (4)

  1. 車両の通行を許可するときは垂直状態となって該通行を許容し、該車両の通行を拒否するときは水平状態となって該通行を阻止する阻止棒と、
    該阻止棒を連結部材を介して上下方向に回動し、前記垂直状態または水平状態に保持する阻止機と、
    を有する有料道路の料金所における阻止装置であって、
    前記阻止棒は、気体を圧縮充填した長尺袋体を有し、
    前記長尺袋体は、ナイロン繊維にウレタンフィルムをラミネート加工した内側長尺袋体と、該内側長尺袋体の外面を覆う軟質の塩化ビニルからなる外側長尺袋体との二層構造に形成されて成ることを特徴とする阻止装置。
  2. 前記阻止棒は、前記長尺袋体と、該長尺袋体を支持する支持部材とからなり、
    前記支持部材は、前記長尺袋体を着脱自在に挿着固定する支持筒体と、該支持筒体の側面に取り付けられ該支持筒体を保持する支持筒体固定部材と、からなることを特徴とする請求項1に記載の阻止装置。
  3. 前記連結部材は、前記支持筒体固定部材に連結し、ヒンジ部で軸支され水平方向に往復
    回動可能である回動部材が付設され、該回動部材は、該連結部材の内側の上下に設けた係止部材で係止されており、通行車両が阻止棒へ衝突した際には、その衝突による押圧により係止が解除され、阻止棒が車両の進行方向へ前記ヒンジ部を軸として回動し、車両の進行方向に対して水平に折れ曲がることを特徴とする請求項に記載の阻止装置。
  4. 車両の通行を許可するときは垂直状態となって該通行を許容し、該車両の通行を拒否するときは水平状態となって該通行を阻止する阻止棒と、
    該阻止棒を連結部材を介して上下方向に回動し、前記垂直状態または水平状態に保持する阻止機と、
    を有する有料道路の料金所における阻止装置であって、
    前記阻止棒は、気体を圧縮充填した長尺袋体を有し、
    前記長尺袋体は、内側長尺袋体と、該内側長尺袋体の外面を覆う外側長尺袋体との二層構造に形成されて成り、
    前記内側長尺袋体には、空気が1.2〜1.9kg/cm で圧縮充填され、
    前記阻止棒は、前記長尺袋体と、該長尺袋体を支持する支持部材とからなり、
    前記支持部材は、前記長尺袋体を着脱自在に挿着固定する支持筒体と、該支持筒体の側面に取り付けられ該支持筒体を保持する支持筒体固定部材と、からなり、
    前記連結部材は、前記支持筒体固定部材に連結し、ヒンジ部で軸支され水平方向に往復
    回動可能である回動部材が付設され、該回動部材は、該連結部材の内側の上下に設けた係止部材で係止されており、通行車両が阻止棒へ衝突した際には、その衝突による押圧により係止が解除され、阻止棒が車両の進行方向へ前記ヒンジ部を軸として回動し、車両の進行方向に対して水平に折れ曲がることを特徴とする阻止装置。
JP2008190185A 2007-07-25 2008-07-23 阻止装置及び阻止棒 Active JP5344863B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008190185A JP5344863B2 (ja) 2007-07-25 2008-07-23 阻止装置及び阻止棒

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007193941 2007-07-25
JP2007193941 2007-07-25
JP2008190185A JP5344863B2 (ja) 2007-07-25 2008-07-23 阻止装置及び阻止棒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009046972A JP2009046972A (ja) 2009-03-05
JP5344863B2 true JP5344863B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=40499435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008190185A Active JP5344863B2 (ja) 2007-07-25 2008-07-23 阻止装置及び阻止棒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5344863B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5599097B2 (ja) * 2009-08-06 2014-10-01 豊治 石田 阻止棒及び阻止装置
JP5727160B2 (ja) * 2010-06-11 2015-06-03 三菱重工業株式会社 車両通行遮断機
JP5675180B2 (ja) * 2010-06-11 2015-02-25 三菱重工業株式会社 車両通行遮断機
JP5804743B2 (ja) * 2011-03-30 2015-11-04 三菱重工業株式会社 車両通行遮断機
JP6021987B2 (ja) * 2015-04-02 2016-11-09 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 車両通行遮断機
JP6441436B1 (ja) * 2017-10-27 2018-12-19 シーキューブ株式会社 逆走車衝突回避システム
JP7125578B2 (ja) * 2020-03-12 2022-08-25 株式会社156物産 阻止棒
JP7281217B2 (ja) * 2021-06-09 2023-05-25 株式会社156物産 阻止棒及びその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2812876B2 (ja) * 1994-04-18 1998-10-22 交通企画株式会社 踏切遮断機における警告板の取付け装置
JPH10338139A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 遮断桿
JP2001073581A (ja) * 1999-06-30 2001-03-21 Amano Corp 駐車場等用ゲートバー装置
JP2001106077A (ja) * 1999-10-07 2001-04-17 Tetsuden Sangyo Kk 遮断機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009046972A (ja) 2009-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5344863B2 (ja) 阻止装置及び阻止棒
CN1964870B (zh) 车辆和用于车辆的加固部件
US6450556B1 (en) Under-ride protection airbag system and method of its use
CN205604133U (zh) 公路防撞护栏
JP5701875B2 (ja) 幹線道路保護バリア
JP5599097B2 (ja) 阻止棒及び阻止装置
US6554530B2 (en) Energy absorbing system and method
CN107415875A (zh) 应用于道路施工车的多级防撞缓冲装置及防撞施工车
KR101445527B1 (ko) 화물차량용 에어 스포일러
CN112498210A (zh) 抗冲击耐用型防撞装置及防撞缓冲车
CN203819124U (zh) 一种车用障碍物警示装置
CN206900306U (zh) 应用于道路施工车的多级防撞缓冲装置及防撞施工车
KR20150145118A (ko) 보행자 보호용 에어백 장치
Grzebieta et al. Roadside crash barrier testing
CN210134380U (zh) 一种高速路面施工用安全防护挡板
JP6362937B2 (ja) 阻止棒
US7484904B2 (en) Rising security barrier
CN210684529U (zh) 一种防止超高车辆撞击桥隧的拦截索式柔性防撞装置
CN209178887U (zh) 公路防撞缓冲装置
CN208439208U (zh) 一种汽车保险杠吸能装置
CN214459964U (zh) 一种道路隔离护栏
JP3270840B2 (ja) 車両用保安防護体
JP7125578B2 (ja) 阻止棒
CN215104948U (zh) 一种柔性防撞交通安全设施
NO20120513A1 (no) Blokk til veideler og veideler

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121017

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20121228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130813

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5344863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250