JPH10338139A - 遮断桿 - Google Patents

遮断桿

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JPH10338139A
JPH10338139A JP14942597A JP14942597A JPH10338139A JP H10338139 A JPH10338139 A JP H10338139A JP 14942597 A JP14942597 A JP 14942597A JP 14942597 A JP14942597 A JP 14942597A JP H10338139 A JPH10338139 A JP H10338139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical body
crossing
blocking rod
fluid
end plug
Prior art date
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Pending
Application number
JP14942597A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuharu Miyajima
光治 宮島
Hajime Osaka
始 大坂
Hideki Kitada
秀樹 北田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折れず、しかも車を傷付けない遮断桿を提供
することである。 【解決手段】 可撓性及びガスバリヤ性を有するゴム引
布等の膜材2で気密な袋筒3を作り、後部開口を端栓4
で気密に封鎖したその袋筒3内に充填口6より空気等の
流体を充填して筒状体1となす。そして、この筒状体1
を支持桿の先端に接続して遮断桿を構成するようにした
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道の踏切など
に設置される遮断機に用いる遮断桿に関する。
【0002】
【従来の技術】車などの通行を止める遮断機用の遮断桿
としては、一般に、しなり易い竹やFRP製の中空管が
利用されている。しかしながら、これ等は、車が無理に
通り抜けようとすると押し曲げられて折損することがあ
る。
【0003】そこで、遮断桿の途中に関節をつけ、その
関節部で遮断桿が屈折するようにして衝撃を吸収するこ
とが提案されている(特開平4−292260号、実公
昭57−11810号、実公昭59−19657号、実
公昭55−21891号等)。
【0004】また、別法として、遮断桿に衝撃緩和シー
トを巻く提案もなされている(実開平5−56724
号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】衝撃緩和シートによる
保護は、遮断桿が車に当った後に押し曲げられる場合に
は、折損防止の効果を殆ど期待できない。
【0006】また、関節による折損防止法には下記の問
題がある。即ち、車が無理に通り抜けるとき、遮断桿は
単に横に押されるのではなく、下から跳ね上げられて横
向きの曲げ力と上向きの曲げ力を同時に受ける。ところ
が、実公昭57−11810号や実公昭59−1965
7号公報に示される関節は水平方向のみに屈折する構造
になっており、上向きの曲げには対応できない。そのた
め、遮断桿が大きく跳ね上げられたとき(車高の高い車
が通るとそうなる)に折れる虞れがある。
【0007】一方、特開平4−292260号や実公昭
55−21891号公報に示される関節は、いわゆる自
在関節であるので上向きの曲げにも対応できるが、屈折
し易い自在関節を用いると、遮断桿の先端側が自重で屈
折して垂れ下がる。その不具合を無くするために、特開
平4−292260号は、基端側の桿の先端に半円の溝
を有する受け部材を取付け、その受け部材で先端側の桿
の根元を下から支えるようにしている。しかしながら、
この方法は、遮断桿が屈折したとき、受け部材のエッジ
のある先端側が屈折点の前方に突出し、車を傷付けると
云う問題が現実に起こっている。
【0008】なお、関節に強力な復元ばね力を持たせて
そのばね力のみで自重による屈折を防止することも考え
られるが、この方法は関節の屈折性を悪くし、遮断桿の
折損防止の効果が薄れる。
【0009】そこで、この発明は、折損防止の効果が高
く、車を傷付ける心配もない遮断桿を提供することを課
題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、可撓性及びガスバリヤ性を
有する膜材で気密性のある細長い筒状体を形成し、その
筒状体に流体を充填して支持桿の先端に接続する構成を
採用したのである。
【0011】なお、筒状体を構成する膜材は、基布と高
分子膜を一体化した複合膜が好ましい。
【0012】また、筒状体を先細テーパ状とするのも好
ましい。
【0013】さらに、筒状体は、後部開口に端栓を気密
に取付けた構造にしてもよいし、全体が膜材で形成され
る密閉袋(流体充填口は別途設ける)にしてもよい。
【0014】
【作用】流体を封入した筒状体は可撓性を有しており、
長手方向のどの位置においても任意の方向に自在に屈折
でき、しかも、内圧で元通りに復元する。従って、車等
に押し曲げられても折れることがない。
【0015】また、筒状体が可撓性をもつため遮断桿の
途中に受け部材を伴う関節を設ける必要が無く、車を傷
付けることもなくなる。
【0016】筒状体を構成する膜材は、自然環境に晒さ
れる上に車による擦過が起こるので、簡単に破れたり、
穴があいたりしないもの、耐候性のあるもの、更には伸
びが小さくて筒状体の膨張が抑えられるものが好まし
く、ゴム引布等の複合膜であればその要求に応えられ
る。
【0017】なお、前述の筒状体は、竹やFRP製の桿
に比べる剛性が小さいため、長いものほど伸直性を維持
し難くなるが、これを先細テーパ状にすると、全体の重
量が軽減され、また、先端側に行くほどその重量が小さ
くなり、剛性は後端側の方が大きくなるので、撓みが抑
えられ、ある程度長いものでもほぼストレートな姿を保
つことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の遮断桿に利用
する筒状体の実施形態を示す。この筒状体1は、可撓
性、ガスバリヤ性及び耐候性を有する膜材2で先端が封
鎖されている丸断面の袋筒3を形成し、その袋筒3の後
部開口に端栓4を止め具5を用いて気密に取付け、端栓
4に設けた充填口6から袋筒3内に空気等の流体を充填
して作られる。充填口6は、閉塞部材によって閉じられ
る。その閉塞部材はプラグでもよいが、逆止弁を用いる
と流体の充填、補充がし易い。また、袋筒3と端栓4は
(加硫)接着にて、気密に取付けられてもよい。
【0019】この筒状体1は、図2に示すように、袋筒
3を先細テーパ状にすると、重量が軽減され、先端側ほ
ど軽量になって撓みが抑制される。
【0020】なお、図1、図2の筒状体は、端栓4の小
径部を支持桿(図示せず)の先端の穴に差込み、ねじ止
めするなどして支持桿に取付けることができる。
【0021】図3は、前述の端栓を持たない筒状体であ
る。この筒状体1は、袋筒3を、全域が閉鎖されている
袋にしてその全体を膜材2で形成し、さらに、袋筒3の
後壁3aにバルブ7付きの充填口6を設けている。バル
ブ7は、自動車タイヤ用或いは自転車チューブ用のバル
ブが好ましい。また、このバルブ7は袋筒3の外周に突
出しているといたずらされる虞れがあるので、図示の位
置に設けるのがよい。この図3の筒状体も図のように先
細テーパ状にすると撓みが抑えられるが、図1のような
ストレート形状にすることも勿論制限されるものではな
い。
【0022】この図3の筒状体1は、図4に示すよう
に、その後部を支持桿8の穴に差込み、内圧で膨張させ
て穴面に楽に圧着固定することができる。また、交換等
の理由で取外す際も、バルブから流体を抜くことで楽に
取外し可能である。この固定法を採用する場合には、抜
け止めのために穴面に突起9を設けておくのがよい。
【0023】なお、筒状体1の長さ、外径は自然座屈や
極端な撓みが起こらない範囲で自由に定めてよい。長さ
については、1m、1.5m、2m、3mと云った数値
が考えられ、選択巾が広いが、外径は一般的な遮断桿の
太さから考えて30mm〜60mmぐらいが適当と思わ
れる。
【0024】次に、袋筒3を構成する膜材2について説
明する。この膜材2は、図5に示すように、基布2aと
高分子膜2bを一体化した複合膜、中でも基布とゴム膜
から成るゴム引布が好ましい。このゴム引布の基布は、
ポリエステル繊維、PET繊維、芳香族ポリアミド繊維
(例えばケブラー(商品名))などで作られてものが、
強度が高く、しかも伸びが小さくて好ましい。また、ゴ
ム膜は、耐候性等の面からクロロプレンゴムやEPRな
どが好ましい。
【0025】図6は、この発明の遮断桿の一例である。
この遮断桿10は、FRP(竹でもよい)製支持桿11
の先端に、前述の筒状体1を継ぎ足して作られている。
支持桿11には中間関節12を設けることがある。但
し、この発明の遮断桿は、全体を筒状体1のみで構成す
ることもでき、この場合、遮断桿はどこででも屈折でき
るので中間関節は不要である。
【0026】
【実施例】以下に、より詳細な実施例について述べる。
【0027】ゴム引布(住友電工製品番T−10022
−10)を用いて、図1、図2、図3の筒状体を試作し
た。
【0028】使用したゴム引布は、ポリエス繊維製の基
布(厚さ0.29mm)にクロロプレンゴムを複合化し
たものであって、その厚さは1.06mm、縦の引張強
さ207.3kgf/3cm巾、横の引張強さ208.
7kgf/3cm巾、縦伸び21.7%、横伸び20.
8%、縦の引裂強さ12.6kgf、横の引裂強さ1
0.6kgfであり、耐摩耗性にも優れている。
【0029】このゴム引布で、長さ1m、外径60mm
の図1の構造の筒状体と、長さ1m、後部外径60m
m、先端外径30〜35mmの図2の構造の筒状体及び
長さ1.2m、後部外径約50mm、先端外径30〜3
5mmの図3の構造の筒状体をそれぞれ作り、各筒状体
を空気で膨らませた。そして、充填空気圧2kgf/c
2 時と4kgf/cm2 時の撓み量(筒状体を水平に
してその後端を固定し、その状態で自重による先端の垂
下量)を調べた。
【0030】その結果、各筒状体の撓み量は表1に示す
ようになった。いずれも20mm以下であったが、テー
パ状にすることでその撓み量はより小さくなった。
【0031】
【表1】
【0032】次に、この試作品を実際に車で押し曲げた
ところ、各筒状体とも長手途中で屈折して車を傷付けず
に通過させ、車が通り抜けた後、自然に復元し、折れな
い遮断桿として有効なことを確認できた。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の遮断桿
は、少なくとも一部を、可撓性があって適当な位置で屈
折し、その後内圧により自然に復元する筒状体で構成し
たので、関節をつけなくても折れが効果的に防止され、
長期使用に耐える。
【0034】また、受け具を伴う関節が不要である上
に、筒状体は当りがソフトであるので、車の傷付きも減
少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明で用いる筒状体の実施形態を示す断面
【図2】同上の筒状体の変形例を示す断面図
【図3】筒状体の他の実施形態を示す断面図
【図4】図3の筒状体の取付け方を示す断面図
【図5】膜材の一例を示す断面図
【図6】この発明の遮断桿の一例を示す正面図
【符号の説明】
1 筒状体 2 膜材 2a 基布 2b 高分子膜 3 袋筒 3a 後壁 4 端栓 5 止め具 6 充填口 7 バルブ 8 支持桿 9 突起 10 遮断桿 11 FRP製支持桿

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性及びガスバリヤ性を有する膜材で
    気密性のある細長い筒状体を形成し、その筒状体に流体
    を充填して支持桿の先端に接続した遮断桿。
  2. 【請求項2】 前記膜材が、基布と高分子膜を一体化し
    た複合膜より成る請求項1記載の遮断桿。
  3. 【請求項3】 前記筒状体を先細テーパ状にしたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の遮断桿。
  4. 【請求項4】 前記筒状体の後端部を内圧によって前記
    支持桿の先端部内周に圧着固定させるようにしたことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遮断桿。
JP14942597A 1997-06-06 1997-06-06 遮断桿 Pending JPH10338139A (ja)

Priority Applications (1)

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JP14942597A JPH10338139A (ja) 1997-06-06 1997-06-06 遮断桿

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JP14942597A JPH10338139A (ja) 1997-06-06 1997-06-06 遮断桿

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JP (1) JPH10338139A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009018650A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 East Japan Railway Co 遮断機用差込固定式ホルダ
JP2009046972A (ja) * 2007-07-25 2009-03-05 Toyoji Ishida 阻止装置及び阻止棒

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