JP5343458B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関し、特に、例えば、階調変換後の画像の見た目の画質を向上させることができるようにする画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
例えば、Nビットの画素値の画像(以下、Nビットの画像ともいう)を、Nビットよりも小さいMビットの画素値の画像を表示する表示装置で表示するには、Nビットの画像を、Mビットの画像に変換すること、つまり、画像の階調を変換する階調変換を行う必要がある。
Nビットの画像を、Mビットの画像に階調変換する方法(階調変換方法)としては、例えば、Nビットの画素値の、下位N-Mビットを、単に切り捨てて、Mビットの画素値に量子化する方法がある。
ここで、画像信号を表示装置に表示する際、その画像品質(画質)は画像信号の量子化によって大きな影響を受ける。画像信号の量子化とは、画像信号の各画素の画素値について一定の情報量で表現可能な値に近似することをいう。例えば、各画素の画素値が8ビットにより表現されている場合に、下位4ビットを切り捨てて、上位4ビットに量子化することにより、データ量を半減させることができる。
図1、及び図2を参照して、Nビットの画素値の、下位N-Mビットを切り捨てて、Mビットの画素値に量子化する階調変換方法について説明する。
図1は、グレースケールの8ビットの画像と、その画像のある水平ライン上の画素値とを示している。
図1Aは、8ビットのグレースケール画像の例を示している。垂直方向に対しては画素値が変わらないが、水平方向に対しては画素値が徐々に変化している。図1Bは、図1Aの画素値を示すグラフであり、横軸は水平方向の座標を表し、縦軸は各座標における画素値を表している。すなわち、この8ビットのグレースケール画像においては、水平方向について左から右に画素値のレベルが100から200に徐々に変化している。
図2は、図1の8ビットのグレースケール画像の、下位4ビットを切り捨てて4ビットに量子化した画像と、その画像のある水平ライン上の画素値とを示している。
図2Aは、図1Aの8ビットのグレースケール画像について、下位4ビットを切り捨てて、上位4ビットに量子化した画像の例を示している。この場合、画素値が急峻に変化する様子がグレースケール画像においてはっきり読み取れる状態になっている。図2Bは、図2Aの画素値を示すグラフであり、横軸は水平方向の座標を表し、縦軸は各座標における画素値を表している。この図2Bのグラフからも、画素値が階段状に急峻に変化する様子がわかる。
ここで、8ビットでは、256(=28)階調を表現することができるが、4ビットでは、16(=24)階調しか表現することができない。このため、8ビットのグレースケール画像の下位4ビットを切り捨てて上位4ビットに量子化する階調変換では、階調の変化が帯のように見えるバンディング(banding)が生じる。
このようなバンディングが生じるのを防止し、階調変換後の画像において、階調変換前の画像の階調を擬似的に表現する階調変換方法、すなわち、例えば、上述したように、256階調の画像を階調変換して得られる16階調の画像において、人が画像を見たときに、視覚的に、16階調で、256階調を表現する方法として、例えば、誤差拡散法がある。
すなわち、下位ビットを単純に切り捨てただけでは、表示された画像において量子化誤差が目立ってしまい、画像品質を保つことが困難である。そこで、このような量子化誤差を、人間の視覚特性を考慮して、高域に変調する、画像のΔΣ変調を行う方法が誤差拡散法として知られている。誤差拡散法では、量子化誤差をフィルタリングする2次元フィルタが用いられる。この2次元フィルタとしては、Jarvis,Judice&Ninkeのフィルタ(以下、Jarvisフィルタと称する。)や、Floyd&Steinbergのフィルタ(以下、Floydフィルタと称する。)が知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
貴家仁志著,「よくわかるディジタル画像処理」,第6版,CQ出版株式会社,2000年1月,p.196−213
上述のJarvisフィルタおよびFloydフィルタは、表示装置等が十分な解像度を有する場合には量子化誤差を人間の視覚特性で知覚しにくい周波数帯域に変調することができる。しかしながら、表示装置等が十分な解像度を有していない場合、JarvisフィルタやFloydフィルタでは、量子化誤差を人間の視覚特性で知覚しにくい周波数帯域に変調することが困難になる。
すなわち、図3は、人の視覚の空間周波数特性(視覚特性)と、JarvisフィルタおよびFloydフィルタのそれぞれを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの特性(振幅特性)を示している。
ここで、図3において、特性710は、視覚特性を表す。また、特性721は、Jarvisフィルタを用いたノイズシェーピングの特性を表し、特性722は、Floydフィルタを用いたノイズシェーピングの特性を表す。
人間の視覚特性を表現するためには、横軸に空間周波数f[単位:cpd(cycle/degree)]、縦軸にコントラスト感度を表すコントラスト感度曲線が用いられる。cpdは、視野角に対する単位角度(視野角1度)あたりで表示できる縞の本数を表す。
例えば、10cpdは、視野角1度の範囲に、白線と黒線のペアが10ペア見えることを意味し、20cpdは、視野角1度の範囲に、白線と黒線のペアが20ペア見えることを意味する。
表示装置として例えば最高周波数が120cpd程度の解像度の高いプリンタを想定すると、図3AのようにJarvisフィルタおよびFloydフィルタのいずれでも人間の視覚において知覚しにくい周波数帯域に量子化誤差を変調することができる。
しかしながら、表示装置として水平方向1920画素×垂直方向1080画素の高精細ディスプレイを想定すると、視野角に対する単位角度あたりの最高周波数は約30cpdとなる。この場合、図3BのようにJarvisフィルタやFloydフィルタでは、人間の視覚特性に対して十分感度が低い帯域に量子化誤差を変調することが困難となる。このような事態は、表示装置の解像度によってサンプリング周波数が決まってしまう一方で、人間の視覚特性は固有の値を有することに起因する。
以上のように、JarvisフィルタやFloydフィルタでは、人間の視覚特性に対して十分感度が低い帯域に量子化誤差を変調することが困難なことがあり、その結果、階調変換後の画像の見た目の画質が劣化することがある。
なお、人間の視覚特性に対して感度が低い帯域に量子化誤差を十分に変調させようとした場合、誤差拡散法に用いる2次元フィルタの出力が発散するハンチング現象(hunting phenomena)を生じやすくなることがある。この場合、やはり、階調変換後の画像の見た目の画質が劣化することがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、階調変換後の画像の見た目の画質を向上させることができるようにするものである。
本発明の一側面の画像処理装置、又は、プログラムは、画像に、ΔΣ変調を施すことにより、前記画像の階調を変換するΔΣ変調手段を備え、前記ΔΣ変調手段は、量子化誤差をフィルタリングする演算手段と、前記画像の画素値と、前記演算手段の出力とを加算する加算手段と、前記加算手段の出力を量子化し、前記量子化誤差を含む量子化値を、ΔΣ変調の結果として出力する量子化手段と、前記加算手段の出力と、前記加算手段の出力の前記量子化値との差分を演算することにより、前記量子化誤差を求める減算手段とを有し、前記演算手段によるフィルタリングのフィルタ係数は、人の視覚の空間周波数特性のうちの、前記ΔΣ変調が施された画像を表示する表示手段の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、前記ΔΣ変調手段によって行われるノイズシェーピングの振幅特性の中域以上の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように決定され、前記ノイズシェーピングの振幅特性は、前記表示手段が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数までの周波数帯域の低域又は中域で負になり、高域で、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加し、ゲイン1を超える画像処理装置、又は、画像処理装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明の一側面の画像処理方法は、画像に、ΔΣ変調を施すことにより、前記画像の階調を変換するΔΣ変調手段を備える画像処理装置の前記ΔΣ変調手段が、量子化誤差をフィルタリングする演算手段と、前記画像の画素値と、前記演算手段の出力とを加算する加算手段と、前記加算手段の出力を量子化し、前記量子化誤差を含む量子化値を、ΔΣ変調の結果として出力する量子化手段と、前記加算手段の出力と、前記加算手段の出力の前記量子化値との差分を演算することにより、前記量子化誤差を求める減算手段とを有し、前記加算手段が、前記画像の画素値と、前記演算手段の出力とを加算し、前記量子化手段が、前記加算手段の出力を量子化し、前記量子化誤差を含む量子化値を、ΔΣ変調の結果として出力し、前記減算手段が、前記加算手段の出力と、前記加算手段の出力の前記量子化値との差分を演算することにより、前記量子化誤差を求め、前記演算手段が、前記量子化誤差をフィルタリングし、前記加算手段に出力するステップを含み、前記演算手段によるフィルタリングのフィルタ係数は、人の視覚の空間周波数特性のうちの、前記ΔΣ変調が施された画像を表示する表示手段の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、前記ΔΣ変調手段によって行われるノイズシェーピングの振幅特性の中域以上の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように決定され、前記ノイズシェーピングの振幅特性は、前記表示手段が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数までの周波数帯域の低域又は中域で負になり、高域で、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加し、ゲイン1を超える画像処理方法である。
以上のような一側面においては、前記加算手段が、前記画像の画素値と、前記演算手段の出力とを加算し、前記量子化手段が、前記加算手段の出力を量子化し、前記量子化誤差を含む量子化値を、ΔΣ変調の結果として出力する。そして、前記減算手段が、前記加算手段の出力と、前記加算手段の出力の前記量子化値との差分を演算することにより、前記量子化誤差を求め、前記演算手段が、前記量子化誤差をフィルタリングし、前記加算手段に出力する。この場合において、前記演算手段によるフィルタリングのフィルタ係数は、人の視覚の空間周波数特性のうちの、前記ΔΣ変調が施された画像を表示する表示手段の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、前記ΔΣ変調手段によって行われるノイズシェーピングの振幅特性の中域以上の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように決定される。また、前記ノイズシェーピングの振幅特性は、前記表示手段が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数までの周波数帯域の低域又は中域で負になり、高域で、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加し、ゲイン1を超える。
なお、画像処理装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
また、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
本発明の側面によれば、階調変換後の画像の見た目の画質を向上させることができる。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[画像処理装置の全体構成例]
図4は、本発明の実施の形態における画像処理装置の一構成例を示す図である。
この画像処理装置は、信号線101から2次元画像信号を入力信号IN(x,y)として入力して、信号線209から出力信号OUT(x,y)を出力する階調変換装置であり、安定化器100および階調変調器200を備える。
階調変調器200は、ΔΣ変調器を構成しており、量子化誤差(量子化ノイズ)を高周波領域に変調するノイズシェーピング効果を有する。本発明の実施の形態では、視野角に対する単位角度あたりの最高周波数が30cpd程度の場合でも人間の目に知覚されにくい帯域に量子化誤差を十分に変調するように、ΔΣ変調器のノイズシェーピングの特性が決定される。このため、ΔΣ変調器が発散するハンチング現象が生じることがある。このハンチング現象は、同じデータが連続して入力された時に起こりやすい現象であるため、画像処理装置に、安定化器100を設けて、同じデータが連続した場合にはΔΣ変調器が発散しないような微小なノイズを付加することによりハンチング現象を回避する。
安定化器100は、固定値検出部110と、ランダムノイズ発生部120と、スイッチ130と、加算器140とを備える。また、階調変調器200は、量子化部210と、逆量子化部220と、減算器230と、フィードバック演算部240と、加算器250とを備える。安定化器100の出力は修正信号F(x,y)として信号線109に出力され、階調変調器200に入力される。
固定値検出部110は、入力信号IN(x,y)に対して、過去の修正信号F(x,y)と同じデータを有するものであるか否かを比較して、同じデータが固定値として連続して入力されていることを検出するものである。ここで、入力信号IN(x,y)は、階調変換の対象の画像の位置(x,y)の画素の画素値である。
ランダムノイズ発生部120は、ランダムノイズを発生するものである。このランダムノイズのノイズレベルは、階調変調器200のフィードバック演算部240のフィルタ係数に依存する。
スイッチ130は、固定値検出部110によりオン/オフ制御されるスイッチである。スイッチ130は、固定値検出部110において固定値が検出された場合にランダムノイズ発生部120によって発生されたランダムノイズを加算器140に供給し、それ以外の場合には加算器140にランダムノイズを供給しない。
加算器140は、入力信号IN(x,y)とスイッチ130の出力を加算する加算器である。加算器140は、スイッチ130からランダムノイズが供給されている場合には入力信号IN(x,y)に対してランダムノイズを加えて修正信号F(x,y)として出力する。また、加算器140は、スイッチ130からランダムノイズが供給されていない場合には入力信号IN(x,y)をそのまま修正信号F(x,y)として出力する。
量子化部210は、加算器250の出力を量子化する量子化器である。この量子化部210は、例えば加算器250から12ビット幅のデータが入力され、階調変換後の画像を表示する図示せぬ表示装置が8ビットの画像を表示する場合、下位4ビットを切り捨てて、上位8ビットを出力信号OUT(x,y)として出力する。ここで、出力信号OUT(x,y)は、階調変換後の画像の位置(x,y)の画素の画素値である。
逆量子化部220は、量子化部210によって量子化された出力信号OUT(x,y)を逆量子化する逆量子化器である。この逆量子化部220は、例えば量子化された出力信号OUT(x,y)が8ビット幅である場合、下位4ビットに「0000」を埋め込んで(padding)、入力信号IN(x,y)と同様の12ビット幅データを出力する。
減算器230は、加算器250の出力と逆量子化部220の出力との差分を算出する減算器である。この減算器230は、加算器250の出力から逆量子化部220の出力を減算することにより、量子化部210において切り捨てられた量子化誤差Q(x,y)を信号線239に出力する。
フィードバック演算部240は、減算器230から出力された過去の量子化誤差Q(x,y)をフィルタリングする、例えば、2次元フィルタであり、例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタで構成することができる。
すなわち、フィードバック演算部240は、減算器230から出力された過去の量子化誤差Q(x,y)に対して、例えば、予め定められたフィルタ係数を乗じてそれらを加算するものである。このフィードバック演算部240による積和演算によって算出された値つまり、量子化誤差のフィルタリングの結果は、フィードバック値として加算器250に供給される。
加算器250は、階調変調器200に入力された修正信号F(x,y)に対して、フィードバック演算部240によって算出されたフィードバック値をフィードバックするための加算器である。この加算器250は、階調変調器200に入力された修正信号F(x,y)と、フィードバック演算部240によって算出されたフィードバック値とを加算して、その結果を量子化部210および減算器230に出力する。
この画像処理装置において、階調変調器200への入力である修正信号F(x,y)と、 階調変調器200からの出力である出力信号OUT(x,y)とは、以下の式で表される入出力関係を有する。
OUT(x,y)=F(x,y)−(1−G)×Q(x,y)
・・・(1)
なお、式(1)において、Gは、フィードバック演算部240である2次元フィルタの伝達関数を表す。
式(1)によれば、量子化誤差Q(x,y)は、伝達関数(1−G)のノイズシェーピングにより、高域に変調される。
[画像処理装置による画素の処理順序]
図5は、本発明の実施の形態における画像信号の各画素の処理順序を示す図である。
ここでは、画像信号の各画素の位置(座標)を、左上の画素(の中心)を基準座標(原点)(0,0)とし、かつ、横軸をx軸とするとともに、縦軸をy軸とする2次元座標系によって表す。なお、隣接する画素どうしの距離は、1であることとする。
図4の画像処理装置は、同図の矢印のように、左から右、上から下へラスタスキャン順に、階調変換前の画像を構成する画素を、処理の対象である注目画素として注目し、処理を行う。すなわち、画像処理装置には、入力信号IN(0,0)、IN(1,0)、IN(2,0)、・・・、IN(0,1)、IN(1,1)、IN(2,1)、・・・が、その順に入力される。
また、固定値検出部110やフィードバック演算部240では、他の画素を参照する際の所定の領域として、このラスタスキャンの順序が考慮される。例えば、固定値検出部110において入力信号IN(x,y)の固定値を検出する際には、点線で囲まれた領域の12個の修正信号F(x−2,y−2)、F(x−1,y−2)、F(x,y−2)、F(x+1,y−2)、F(x+2,y−2)、F(x−2,y−1)、F(x−1,y−1)、F(x,y−1)、F(x+1,y−1)、F(x+2,y−1)、F(x−2,y)およびF(x−1,y)、すなわち過去の修正信号が参照される。同様に、フィードバック演算部240において修正信号F(x,y)に対応するフィードバック値を算出する際には、点線で囲まれた領域の12個の量子化誤差Q(x−2,y−2)、Q(x−1,y−2)、Q(x,y−2)、Q(x+1,y−2)、Q(x+2,y−2)、Q(x−2,y−1)、Q(x−1,y−1)、Q(x,y−1)、Q(x+1,y−1)、Q(x+2,y−1)、Q(x−2,y)およびQ(x−1,y)、すなわち過去の量子化誤差が参照される。
なお、階調変換前の画像が、輝度信号Y、色差信号CbおよびCr等からなるカラー画像信号の場合、各信号に対して階調変換処理が行われる。すなわち、輝度信号Yは単独で階調変換処理が行われ、色差信号CbおよびCrについても、それぞれ単独で階調変換処理が行われる。
[固定値検出部110の構成例]
図6は、図4の固定値検出部110の一構成例を示す図である。
この固定値検出部110は、修正画素値供給部111と、比較器1161乃至1172と、論理積演算器118とを備えている。
修正画素値供給部111は、修正信号F(x,y)の過去の画素値を供給するものである。この例では、12個の修正信号F(x−2,y−2)、F(x−1,y−2)、F(x,y−2)、F(x+1,y−2)、F(x+2,y−2)、F(x−2,y−1)、F(x−1,y−1)、F(x,y−1)、F(x+1,y−1)、F(x+2,y−1)、F(x−2,y)およびF(x−1,y)が供給されることを想定する。
比較器1161乃至1172は、修正画素値供給部111から供給される修正信号Fの画素値のそれぞれと、入力信号IN(x,y)とを比較して両者の一致を検出するものである。
論理積演算器118は、比較器1161乃至1172の出力の論理積を生成するANDゲートである。すなわち、この論理積演算器118は、比較器1161乃至1172の全てにおいて一致が検出された場合には真値「1」を、何れかにおいて一致が検出されなかった場合には偽値「0」を、信号線119に出力する。
[修正画素値供給部111の構成例]
図7は、図6の修正画素値供給部111の一構成例を示す図である。
この修正画素値供給部111は、メモリ1111と、ライト部1114と、リード部1115および1116と、遅延素子1121乃至1132とを備える。
メモリ1111は、ラインメモリ#0(1112)および#1(1113)を備える。ラインメモリ#0(1112)は、垂直方向Y=(y−2)のラインの修正信号Fを保持するメモリである。ラインメモリ#1(1113)は、垂直方向Y=(y−1)のラインの修正信号Fを保持するメモリである。
ライト部1114は、メモリ1111に修正信号F(x,y)を書き込むものである。リード部1115は、ラインメモリ#0(1112)から垂直方向Y=(y−2)のラインの修正信号Fを1つずつ読み出すものである。リード部1115の出力である修正信号F(x+2,y−2)は、遅延素子1124に入力されるとともに、信号線1145を介して比較器1165の一方の入力として供給される。また、リード部1116は、ラインメモリ#1(1113)から垂直方向Y=(y−1)のラインの修正信号Fを1つずつ読み出すものである。リード部1116の出力である修正信号F(x+2,y−1)は、遅延素子1129に入力されるとともに、信号線1150を介して比較器1170の一方の入力として供給される。
遅延素子1121乃至1124は、リード部1115の出力を遅延させるシフトレジスタを構成する。すなわち、遅延素子1124の出力である修正信号F(x+1,y−2)は、遅延素子1123に入力されるとともに、信号線1144を介して比較器1164の一方の入力として供給される。また、遅延素子1123の出力である修正信号F(x,y−2)は、遅延素子1122に入力されるとともに、信号線1143を介して比較器1163の一方の入力として供給される。また、遅延素子1122の出力である修正信号F(x−1,y−2)は、遅延素子1121に入力されるとともに、信号線1142を介して比較器1162の一方の入力として供給される。また、遅延素子1121の出力である修正信号F(x−2,y−2)は、信号線1141を介して比較器1161の一方の入力として供給される。
遅延素子1126乃至1129は、リード部1116の出力を遅延させるシフトレジスタを構成する。すなわち、遅延素子1129の出力である修正信号F(x+1,y−1)は、遅延素子1128に入力されるとともに、信号線1149を介して比較器1169の一方の入力として供給される。また、遅延素子1128の出力である修正信号F(x,y−1)は、遅延素子1127に入力されるとともに、信号線1148を介して比較器1168の一方の入力として供給される。また、遅延素子1127の出力である修正信号F(x−1,y−1)は、遅延素子1126に入力されるとともに、信号線1147を介して比較器1167の一方の入力として供給される。また、遅延素子1126の出力である修正信号F(x−2,y−1)は、信号線1146を介して比較器1166の一方の入力として供給される。
遅延素子1131および1132は、修正信号F(x,y)を遅延させるシフトレジスタを構成する。すなわち、遅延素子1132の出力である修正信号F(x−1,y)は、遅延素子1131に入力されるとともに、信号線1152を介して比較器1172の一方の入力として供給される。また、遅延素子1131の出力である修正信号F(x−2,y)は、信号線1151を介して比較器1171の一方の入力として供給される。
信号線109の修正信号F(x,y)は、ラインメモリ#0(1112)のアドレスxに格納される。ラスタスキャンの順番で1ライン分の処理が終了すると、ラインメモリ#0(1112)とラインメモリ#1(1113)を交換することにより、ラインメモリ#0(1112)に格納される修正信号は垂直方向Y=(y−2)のラインに対応し、ラインメモリ#1(1113)に格納される修正信号は垂直方向Y=(y−1)のラインに対応するようになる。
[フィードバック演算部240の構成例]
図8は、図4のフィードバック演算部240の一構成例を示す図である。
このフィードバック演算部240は、量子化誤差供給部241と、乗算器2461乃至2472と、加算器248とを備え、FIRフィルタを構成している。
量子化誤差供給部241は、量子化誤差Q(x,y)の過去の値を供給するものである。この例では、12個の量子化誤差Q(x−2,y−2)、Q(x−1,y−2)、Q(x,y−2)、Q(x+1,y−2)、Q(x+2,y−2)、Q(x−2,y−1)、Q(x−1,y−1)、Q(x,y−1)、Q(x+1,y−1)、Q(x+2,y−1)、Q(x−2,y)およびQ(x−1,y)が供給されることを想定する。
乗算器2461乃至2472は、量子化誤差供給部241から供給される量子化誤差Qと、フィルタ係数gとの乗算を行う乗算器である。この例では、12個のフィルタ係数を想定し、乗算器2461は量子化誤差Q(x−2,y−2)とフィルタ係数g(1,1)の乗算を、乗算器2462は量子化誤差Q(x−1,y−2)とフィルタ係数g(2,1)の乗算を、乗算器2463は量子化誤差Q(x,y−2)とフィルタ係数g(3,1)の乗算を、乗算器2464は量子化誤差Q(x+1,y−2)とフィルタ係数g(4,1)の乗算を、乗算器2465は量子化誤差Q(x+2,y−2)とフィルタ係数g(5,1)の乗算を、乗算器2466は量子化誤差Q(x−2,y−1)とフィルタ係数g(1,2)の乗算を、乗算器2467は量子化誤差Q(x−1,y−1)とフィルタ係数g(2,2)の乗算を、乗算器2468は量子化誤差Q(x,y−1)とフィルタ係数g(3,2)の乗算を、乗算器2469は量子化誤差Q(x+1,y−1)とフィルタ係数g(4,2)の乗算を、乗算器2470は量子化誤差Q(x+2,y−1)とフィルタ係数g(5,2)の乗算を、乗算器2471は量子化誤差Q(x−2,y)とフィルタ係数g(1,3)の乗算を、乗算器2472は量子化誤差Q(x−1,y)とフィルタ係数g(2,3)の乗算を、それぞれ行う。
加算器248は、乗算器2461乃至2472の出力を加算する加算器である。この加算器248による加算結果は、信号線249を介して加算器250の一方の入力にフィードバック値として供給される。
[量子化誤差供給部241の構成例]
図9は、図8の量子化誤差供給部241の一構成例を示す図である。
この量子化誤差供給部241は、メモリ2411と、ライト部2414と、リード部2415および2416と、遅延素子2421乃至2432とを備える。
メモリ2411は、ラインメモリ#0(2412)および#1(2413)を備える。ラインメモリ#0(2412)は、垂直方向Y=(y−2)のラインの量子化誤差Qを保持するメモリである。ラインメモリ#1(2413)は、垂直方向Y=(y−1)のラインの量子化誤差Qを保持するメモリである。
ライト部2414は、メモリ2411に量子化誤差Q(x,y)を書き込むものである。リード部2415は、ラインメモリ#0(2412)から垂直方向Y=(y−2)のラインの量子化誤差Qを1つずつ読み出すものである。リード部2415の出力である量子化誤差Q(x+2,y−2)は、遅延素子2424に入力されるとともに、信号線2445を介して乗算器2465の一方の入力として供給される。また、リード部2416は、ラインメモリ#1(2413)から垂直方向Y=(y−1)のラインの量子化誤差Qを1つずつ読み出すものである。リード部2416の出力である量子化誤差Q(x+2,y−1)は、遅延素子2429に入力されるとともに、信号線2450を介して乗算器2470の一方の入力として供給される。
遅延素子2421乃至2424は、リード部2415の出力を遅延させるシフトレジスタを構成する。すなわち、遅延素子2424の出力である量子化誤差Q(x+1,y−2)は、遅延素子2423に入力されるとともに、信号線2444を介して乗算器2464の一方の入力として供給される。また、遅延素子2423の出力である量子化誤差Q(x,y−2)は、遅延素子2422に入力されるとともに、信号線2443を介して乗算器2463の一方の入力として供給される。また、遅延素子2422の出力である量子化誤差Q(x−1,y−2)は、遅延素子2421に入力されるとともに、信号線2442を介して乗算器2462の一方の入力として供給される。また、遅延素子2421の出力である量子化誤差Q(x−2,y−2)は、信号線2441を介して乗算器2461の一方の入力として供給される。
遅延素子2426乃至2429は、リード部2416の出力を遅延させるシフトレジスタを構成する。すなわち、遅延素子2429の出力である量子化誤差Q(x+1,y−1)は、遅延素子2428に入力されるとともに、信号線2449を介して乗算器2469の一方の入力として供給される。また、遅延素子2428の出力である量子化誤差Q(x,y−1)は、遅延素子2427に入力されるとともに、信号線2448を介して乗算器2468の一方の入力として供給される。また、遅延素子2427の出力である量子化誤差Q(x−1,y−1)は、遅延素子2426に入力されるとともに、信号線2447を介して乗算器2467の一方の入力として供給される。また、遅延素子2426の出力である量子化誤差Q(x−2,y−1)は、信号線2446を介して乗算器2466の一方の入力として供給される。
遅延素子2431および2432は、量子化誤差Q(x,y)を遅延させるシフトレジスタを構成する。すなわち、遅延素子2432の出力である量子化誤差Q(x−1,y)は、遅延素子2431に入力されるとともに、信号線2452を介して乗算器2472の一方の入力として供給される。また、遅延素子2431の出力である量子化誤差Q(x−2,y)は、信号線2451を介して比較器2471の一方の入力として供給される。
信号線239の量子化誤差Q(x,y)は、ラインメモリ#0(2412)のアドレスxに格納される。ラスタスキャンの順番で1ライン分の処理が終了すると、ラインメモリ#0(2412)とラインメモリ#1(2413)を交換することにより、ラインメモリ#0(2412)に格納される量子化誤差は垂直方向Y=(y−2)のラインに対応し、ラインメモリ#1(2413)に格納される量子化誤差は垂直方向Y=(y−1)のラインに対応するようになる。
[階調変調器200のノイズシェーピングの特性、及びフィードバック演算部240によるフィルタリングのフィルタ係数]
図10は、人間の視覚特性、および階調変換後の画像を表示する表示装置が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cpdとした場合の、図4の階調変調器200のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性を示す図である。
横軸は空間周波数f[cpd]を表しており、人間の視覚特性710については縦軸がコントラスト感度を表し、ノイズシェーピングの振幅特性721、722および730については縦軸がゲインを表している。
なお、振幅特性721と722は、それぞれ、図3と同様に、Jarvisフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性と、Floydフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性を表す。また、振幅特性730は、2次元フィルタとしてのフィードバック演算部240を用いたノイズシェーピングの振幅特性を表す。
図10では、人間の視覚特性710は、空間周波数fが7cpd付近でピーク値となり、60cpd付近まで減衰していく。これに対し、図4の階調変調器200によるノイズシェーピングの振幅特性730は、空間周波数fが12cpd付近までマイナス方向に減衰し、その後急峻に立ち上がる曲線となっている。すなわち、振幅特性730は、表示装置が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数の略3分の2までの低域成分の量子化誤差を減少させるようになっており、人間の視覚特性710に対して十分感度が低い帯域に量子化誤差を変調している。
なお、従来のJarvisフィルタおよびFloydフィルタでは、振幅特性721および722から、人間の視覚特性710に対して十分感度が低い帯域に量子化誤差を変調しきれていないことがわかる。
図4の階調変調器200を構成するフィードバック演算部240によるフィルタリングのフィルタ係数は、階調変調器200のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性が、図10の振幅特性730となるように決定される。
すなわち、図4の画像処理装置による階調変換後の画像は、図示せぬ表示装置で表示される。したがって、表示装置に表示される画像の画質を向上させる観点からは、人の視覚の空間周波数特性(視覚特性)については、表示装置で表示される画像の最高の空間周波数までを考慮すればよい。
そこで、フィードバック演算部240によるフィルタリングのフィルタ係数は、人の視覚の空間周波数特性(視覚特性)のうちの、表示装置の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づいて決定される。
具体的には、表示装置で表示される画像の最高の空間周波数は、表示装置の解像度と、表示装置に表示された画像を視聴するときの、視聴者から表示装置までの距離(以下、視聴距離ともいう)とから、cpdを単位とする空間周波数で得ることができる。
なお、表示装置の垂直方向(縦)の長さをHインチと表すこととすると、視聴距離としては、例えば、2.5Hないし3.0H程度が採用される。
例えば、表示装置が、いわゆるフルHD(High Definition)の画像を表示する横×縦が1920×1080画素の40インチのサイズを有する場合、表示装置で表示される画像の最高の空間周波数は、30cpdとなる。
ここで、表示装置で表示される画像の最高の空間周波数は、表示装置の解像度によって決まるので、以下、適宜、解像度に対応する空間周波数ともいう。
図10では、表示装置の解像度に対応する空間周波数以下の視覚特性710が示されている。
すなわち、図10では、表示装置の解像度に対応する空間周波数が、例えば、30cpdであるとして、30cpd以下の視覚特性730が示されている。
フィードバック演算部240によるフィルタリングのフィルタ係数は、図10の視覚特性710に基づき、表示装置の解像度に対応する空間周波数以下の周波数帯域において、階調変調器200によるノイズシェーピングの中域以上の特性が、図10の視覚特性710の逆の特性になるように決定される。
図10の振幅特性730は、そのようにしてフィルタ係数が決定されたノイズシェーピングの振幅特性を示している。
図10の振幅特性730、すなわち、階調変調器200によるノイズシェーピングの振幅特性730は、表示装置の解像度に対応する空間周波数である30cpdにおいて、利得が最大になり、さらに、(0cpdから)表示装置の解像度に対応する空間周波数までの周波数帯域のうちの、中域以上の特性が、図10の視覚特性710の逆の特性(以下、適宜、逆特性ともいう)、いわば、HPF(High Pass Filter)の特性になっている。
さらに、階調変調器200によるノイズシェーピングの振幅特性730は、高域で、Floydフィルタを用いたノイズシェーピングの振幅特性722よりも急峻に増加する。
したがって、図10の振幅特性730を有するノイズシェーピングによれば、階調変換後の画像の画素値(出力信号)OUT(x,y)に含まれる量子化誤差のうちの、人の視覚の感度が低い、より高域の周波数成分は大となり、人の視覚の感度が高い7cpd付近を含む中域の周波数成分は小となる。
その結果、階調変換後の画像に、ノイズとしての量子化誤差が視認されることを防止して、見た目の画質を向上させることができる。
なお、ノイズシェーピングの中域以上の振幅特性は、人の視覚の逆特性に、完全に一致している必要はない。すなわち、ノイズシェーピングの中域以上の振幅特性は、人の視覚の逆特性に類似していればよい。
また、ノイズシェーピングの振幅特性は、その全体を、視覚特性710の逆の特性とすることができる。
すなわち、図10の視覚特性710によれば、人の視覚の感度が低い周波数成分としては、高域の周波数成分の他に、低域の周波数成分があり、ノイズシェーピングの振幅特性としては、高域と低域の周波数成分を通過させるような、いわゆるバンドパスフィルタの特性を採用することができる。
但し、ノイズシェーピングの振幅特性として、バンドバスフィルタの特性を採用する場合には、ノイズシェーピングの振幅特性のタップ数が多くなり、装置が大規模化、高コスト化する。
したがって、装置の規模、及びコストの観点等からは、ノイズシェーピングの振幅特性としては、図10に示した、中域以上の振幅特性が、人の視覚の逆特性のHPFの特性を採用することが望ましい。
なお、図10において、階調変調器200によるノイズシェーピングの振幅特性730は、高域で、ゲイン1を大きく超えているが、これは、JarvisフィルタやFloydフィルタを用いる場合よりも、高域の量子化誤差を、大きく増幅していることを表す。
また、図10では、階調変調器200によるノイズシェーピングの振幅特性730は、低域から中域にかけて、ゲインが負になっているが、これにより、フィードバック演算部240を、少ないタップ数の2次元フィルタで構成することができる。
すなわち、例えば、階調変調器200によるノイズシェーピングの振幅特性730として、低域及び中域のゲインが0で、高域だけ、ゲインが急峻に増加する振幅特性を実現するには、フィードバック演算部240を、多くのタップ数の2次元フィルタで構成する必要がある。
これに対して、階調変調器200によるノイズシェーピングの振幅特性730を、低域又は中域で、ゲインが負になるようにした場合には、少ないタップ数の2次元フィルタ、すなわち、例えば、図8に示した12タップの2次元フィルタ(12個のフィルタ係数g(1,1),g(2,1),g(3,1),g(4,1),g(5,1),g(1,2),g(2,2),g(3,2),g(4,2),g(5,2),g(1,3),g(2,3)のフィルタ)によって、高域のゲインを、Floydフィルタを用いる場合よりも急峻に増加させることができる。
したがって、階調変調器200を小型に構成することができる。
[階調変換後の画像の説明]
図11は、図4の画像処理装置による階調変換後の画像の一例を示す図である。
図11Aは、図4の画像処理装置によって、図1Aの8ビットのグレースケール画像を、4ビットの画像に階調変換した階調変換後の画像の例を示している。この例から、4ビットの16階調により図1Aと視覚的に同等の階調を表現できていることがわかる。
図11Bは、図11Aの画素値を示すグラフであり、横軸は水平方向の座標を表し、縦軸は各座標における画素値を表している。この例では、4ビットに量子化されているため、図2Bのグラフに近い階段形状を有しているが、画素値が遷移する部分はドット密度で表現されていることがわかる。
すなわち、8ビットによれば、256階調を表現することができるのに対して、4ビットでは、16階調しか表現することができない。しかしながら、階調変換後の4ビットの画像では、画素値が、ある量子化値Qとなる画素と、その量子化値Qより1だけ大の量子化値Q+1(又は、1だけ小の量子化値Q-1)となる画素との粗密がある粗密領域、つまり、画素値が量子化値Qの画素の割合が多い領域や、画素値が量子化値Q+1の画素が多い領域(画素値が量子化値Q+1の画素の割合が少ない領域や、画素値が量子化値Qの画素が少ない領域)が生じており、その粗密領域の画素値が、人の視覚の積分効果によって、滑らかに変化しているように見える。
その結果、4ビットでは、16階調しか表現できないのにもかかわらず、階調変換後の4ビットの画像では、階調変換前の8ビットの画像であるかのように、擬似的に、256階調を表現することができる。
[画像処理装置の動作]
次に、図4の画像処理装置の動作について図面を参照して説明する。
図12は、図4の画像処理装置の動作(画像処理方法)を説明するフローチャートである。
本発明の実施の形態では、図5により説明したように、画像信号の左から右、上から下の方向に各画素について処理を行う(ステップS911)。
すなわち、ステップS911において、画像処理装置は、そこにラスタスキャン順に供給される画素のうちの、ラスタスキャン順で、まだ、注目画素としていない画素の1つを、注目画素として、安定化器100に供給して、処理は、ステップS912に進む。
画像処理装置の全体の処理は、安定化器100による安定化処理(ステップS912)と、階調変調器200による階調変調処理(ステップS913)に大別される。これらの処理は1画素ずつ行われ、画像信号の最後の画素の処理が終わると、その画像信号に関する処理は終了する(ステップS914)。
すなわち、ステップS912では、安定化器100が、注目画素(の画素値)を対象として、安定化処理を行い、その安定化処理後の注目画素を、階調変調器200に供給して、処理は、ステップS913に進む。
ステップS913では、階調変調器200が、安定化器100からの注目画素にΔΣ変調を施すことにより、注目画素について、階調変換後の画素値を求めて出力し、処理は、ステップS914に進む。
ステップS914では、図4の画像処理装置は、注目画素が、安定化器100に供給された最後の画素であるかどうかを判定する。ステップS914において、注目画素が最後の画素でないと判定された場合、処理は、ステップS911に戻り、安定化器100に供給された画素のうちの、ラスタスキャン順で、まだ、注目画素としていない画素が、新たに、注目画素とされ、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS914において、注目画素が最後の画素であると判定された場合、図4の画像処理装置による画像処理は終了する。
[安定化処理の説明]
図13は、図12の安定化処理(ステップS912)を説明するフローチャートである。
固定値検出部110では、図6により説明したように、過去の修正信号Fの画素値と入力信号IN(x,y)の画素値とが比較される(ステップS921)。その結果、同じデータが固定値として連続して入力されていることが検出されると(ステップS922)、ランダムノイズ発生部120によって発生されたランダムノイズがスイッチ130を介して入力信号IN(x,y)に加算される(ステップS923)。これにより、階調変調器200におけるハンチング現象が回避される。
すなわち、安定化処理では、ステップS921において、固定値検出部110(図4)が、注目画素の画素値(入力信号IN(x,y))と、その注目画素の周辺の画素のうちの、既に注目画素となった画素(以下、処理済み周辺画素ともいう)の、加算器140からの画素値(修正信号F(x,y))とを比較して、処理は、ステップS922に進む。
ステップS922では、固定値検出部110が、ステップS921での画素値の比較の結果に基づき、注目画素と、処理済み周辺画素との画素値の一致を検出したかどうかを判定する。
ステップS922において、注目画素と、処理済み周辺画素との画素値の一致を検出したと判定された場合、すなわち、例えば、処理済み周辺画素の画素値としての、図6で説明した12個の修正信号F(x-2,y-2),F(x-1,y-2),F(x,y-2),F(x+1,y-2),F(x+2,y-2),F(x-2,y-1),F(x-1,y-1),F(x,y-1),F(x+1,y-1),F(x+2,y-1),F(x-2,y)、及びF(x-1,y)のすべてが、注目画素の画素値としての入力信号IN(x,y)に一致している場合、処理は、ステップS923に進み、固定値検出部110は、スイッチ130をオンにし、処理は、リターンする。
この場合、ランダムノイズ発生部120が発生しているランダムノイズが、スイッチ130を介して加算器140に供給される。加算器140では、注目画素の画素値(IN(x,y))に、スイッチ130を介して供給されるランダムノイズが加算され、その結果得られる加算値が、注目画素の画素値(修正信号F(x,y))として、固定値検出部110と、加算器250に出力される。
一方、ステップS922において、注目画素と、処理済み周辺画素との画素値の一致を検出していないと判定された場合、固定値検出部110は、スイッチ130をオフにし、処理は、ステップS923をスキップしてリターンする。
この場合、ランダムノイズ発生部120が発生しているランダムノイズは、加算器140に供給されない。このため、加算器140では、注目画素の画素値(IN(x,y))が、そのまま、固定値検出部110と、加算器250に出力される。
[階調変調処理の説明]
図14は、図12の階調変調処理(ステップS913)を説明するフローチャートである。
加算器250において、安定化器100(の加算器140)から供給される注目画素の画素値と、フィードバック演算部240の出力とが加算され、量子化部210と減算器230とに出力される(ステップS930)。
加算器250の出力が量子化部210によって量子化され(ステップS931)、出力信号OUT(x、y)として出力される。そして、この量子化された出力信号OUT(x、y)は逆量子化部220によって逆量子化される(ステップS932)。
量子化部210による量子化前の信号と逆量子化部220によって逆量子化された信号との差分を、減算器230によって求めることによって、量子化誤差Q(x、y)が算出される(ステップS933)。
このようにして算出された量子化誤差Q(x、y)は蓄積され、図8により説明したように、フィードバック演算部240においてフィードバック値の演算に用いられる(ステップS934)。このようにして演算されたフィードバック値は、加算器250にフィードバックされる(ステップS935)。
すなわち、ステップS930では、加算器250が、安定化器100(の加算器140)から供給される注目画素の画素値と、フィードバック演算部240が直前に行った、後述するステップS934のフィルタリングで得られた値(フィードバック演算部240の出力)とを加算し、その結果得られる加算値を、量子化部210、及び減算器230に出力して、処理は、ステップS931に進む。
ステップS931では、量子化部210が、加算器250の出力である加算値を量子化し、量子化誤差を含む量子化値を、ΔΣ変調の結果(ΔΣ変調による階調変換の結果)として出力して、処理は、ステップS932に進む。
ステップS932では、逆量子化部220が、量子化部210の出力である量子化値を逆量子化し、減算器230に出力して、処理は、ステップS933に進む。
ステップS933では、減算器230が、加算部250の出力である加算値と、逆量子化部220の出力、すなわち、加算部250の出力である加算値の量子化値の逆量子化結果との差分を演算することにより、量子化部210の量子化による量子化誤差を求める。さらに、減算器230は、量子化誤差を、フィードバック演算部240に供給して、処理は、ステップS933からステップS934に進む。
ステップS934では、2次元フィルタであるフィードバック演算部240が、減算部230からの量子化誤差をフィルタリングし、処理は、ステップS935に進む。
ステップS935では、フィードバック演算部240が、直前に行ったステップS934で得られた、量子化誤差のフィルタリングの結果を、加算器250に出力し(フィードバックし)、処理は、リターンする。
以上のように、図4の画像処理装置では、ΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性の中域以上の特性が、図10の振幅特性730のように、人間の視覚特性710の逆の特性になるように、フィードバック演算部240によるフィルタリングのフィルタ係数が決定される。したがって、ノイズとしての量子化誤差が視認しにくくなるので、階調変換後の画像の見た目の画質を向上させることができる。
さらに、図4の画像処理装置では、画像にランダムノイズを付加する安定化器100を設けることにより、階調変調器200におけるハンチング現象を回避することができる。
これにより、例えば、テレビジョン受像機等の表示装置において、その液晶パネルで表示可能な画素値のビット幅よりも多ビットの画素値の画像を、その多ビット相当の画質で表示することができる。
すなわち、例えば、液晶パネルで表示可能な画素値のビット幅が8ビットでも、12ビット相当の画質を表現することができる。表示装置に対する入力信号が8ビットでも様々な画像処理によって、8ビット以上のビット長になる。例えば、ノイズリダクションにより8ビットの画像が12ビットに拡張される。液晶パネルの各画素値のビット幅が8ビットの場合、12ビットのデータを量子化して8ビットにする必要がある。このとき、図4の画像処理装置によって階調変換を行うことにより、8ビットの液晶パネルで12ビット相当の画質を表現することができる。また、図4の画像処理装置による階調変換は、伝送路においても同様に適用することができる。例えば、ビデオ機器から表示装置への伝送路が8ビット幅の場合、ビデオ機器にある12ビットの画像信号を、図4の画像処理装置により8ビット化して、表示装置に転送すれば、表示装置では、12ビット相当の画質の画像を表示することができる。
[ノイズシェーピングの特性と、フィルタ係数の例]
図15は、階調変換後の画像を表示する表示装置が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cpdとした場合の、図4の階調変調器200のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性とフィルタ係数の第1の例を示している。
すなわち、図15Aは、階調変調器200のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性が、低域又は中域で負になり、高域で、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定された、12タップの2次元フィルタ(フィードバック演算部240)のフィルタ係数の第1の例を示している。
図15Aでは、12タップの2次元フィルタのフィルタ係数として、g(1,1) = -0.0317,g(2,1) = -0.1267,g(3,1) = -0.1900,g(4,1) = -0.1267,g(5,1) = -0.0317,g(1,2) = -0.1267,g(2,2) = 0.2406,g(3,2) = 0.7345,g(4,2) = 0.2406,g(5,2) = -0.1267,g(1,3) = -0.1900,g(2,3) = 0.7345が採用されている。
図15Bは、2次元フィルタのフィルタ係数が図15Aに示すようになっている場合の、階調変調器200のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性を示している。
図15Bのノイズシェーピングの振幅特性では、周波数f=0で、ゲインが0で、低域又は中域で、ゲインが負になり、高域で、ゲインが、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加している。
図16は、階調変換後の画像を表示する表示装置が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cpdとした場合の、図4の階調変調器200のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性とフィルタ係数の第2の例を示している。
すなわち、図16Aは、階調変調器200のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性が、低域又は中域で負になり、高域で、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定された、12タップの2次元フィルタ(フィードバック演算部240)のフィルタ係数の第2の例を示している。
図16Aでは、12タップの2次元フィルタのフィルタ係数として、g(1,1) = -0.0249,g(2,1) = -0.0996,g(3,1) = -0.1494,g(4,1) = -0.0996,g(5,1) = -0.0249,g(1,2) = -0.0996,g(2,2) = 0.2248,g(3,2) = 0.6487,g(4,2) = 0.2248,g(5,2) = -0.0996,g(1,3) = -0.1494,g(2,3) = 0.6487が採用されている。
図16Bは、2次元フィルタのフィルタ係数が図16Aに示すようになっている場合の、階調変調器200のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性を示している。
図16Bのノイズシェーピングの振幅特性では、周波数f=0で、ゲインが0で、低域又は中域で、ゲインが負になり、高域で、ゲインが、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加している。
図17は、階調変換後の画像を表示する表示装置が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数を30cpdとした場合の、図4の階調変調器200のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性とフィルタ係数の第3の例を示している。
すなわち、図17Aは、階調変調器200のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性が、低域又は中域で負になり、高域で、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定された、12タップの2次元フィルタ(フィードバック演算部240)のフィルタ係数の第3の例を示している。
図17Aでは、12タップの2次元フィルタのフィルタ係数として、g(1,1) = -0.0397,g(2,1) = -0.1586,g(3,1) = -0.2379,g(4,1) = -0.1586,g(5,1) = -0.0397,g(1,2) = -0.1586,g(2,2) = 0.2592,g(3,2) = 0.8356,g(4,2) = 0.2592,g(5,2) = -0.1586,g(1,3) = -0.2379,g(2,3) = 0.8356が採用されている。
図17Bは、2次元フィルタのフィルタ係数が図17Aに示すようになっている場合の、階調変調器200のΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性を示している。
図17Bのノイズシェーピングの振幅特性では、周波数f=0で、ゲインが0で、低域又は中域で、ゲインが負になり、高域で、ゲインが、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加している。
図15ないし図17に示した12タップの2次元フィルタのフィルタ係数は、負の値を含んでおり、そのために、ノイズシェーピングの振幅特性は、低域又は中域で負になる。このように、ノイズシェーピングの振幅特性を、低域又は中域で負にすることで、高域で急峻に増加するノイズシェーピングの振幅特性を、12タップという少ないタップ数の2次元フィルタで実現することができる。
なお、図15ないし図17に示したフィルタ係数の2次元フィルタを、フィードバック演算部240(図4)に採用して行ったシミュレーションによれば、いずれの2次元フィルタについても、見た目の画質が良い、階調変換後の画像を得ることができた。
[コンピュータの構成例]
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図18は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク505やROM503に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体511に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体511は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体511からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部508で受信し、内蔵するハードディスク505にインストールすることができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)502を内蔵している。CPU502には、バス501を介して、入出力インタフェース510が接続されており、CPU502は、入出力インタフェース510を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部507が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM(Read Only Memory)503に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU502は、ハードディスク505に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部508で受信されてハードディスク505にインストールされたプログラム、またはドライブ509に装着されたリムーバブル記録媒体511から読み出されてハードディスク505にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)504にロードして実行する。これにより、CPU502は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU502は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース510を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部506から出力、あるいは、通信部508から送信、さらには、ハードディスク505に記録等させる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
すなわち、図4の画像処理装置において、例えば、ハンチング現象を問題としないならば、安定化器100は、設ける必要がない。
また、図4の画像処理装置のフィードバック演算部240であるフィルタとしては、JarvisフィルタやFloydフィルタを採用することが可能である。
8ビットのグレースケール画像の例である。 8ビットのグレースケール画像を単純に4ビットに量子化した場合の例である。 人間の視覚特性および従来のフィルタによるノイズシェーピングの振幅特性を示す図である。 本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 画像信号の各画素の処理順序を示す図である。 固定値検出部110の一構成例を示すブロック図である。 修正画素値供給部111の一構成例を示すブロック図である。 フィードバック演算部240の一構成例を示すブロック図である。 量子化誤差供給部241の一構成例を示す図である。 空間周波数の最高周波数を30cpdとした場合の人間の視覚特性およびフィルタの振幅特性を示す図である。 階調変換結果の一例を示す図である。 画像処理装置の処理手順例を示すフローチャートである。 安定化処理の処理手順例を示すフローチャートである。 階調変調処理の処理手順例を示すフローチャートである。 ノイズシェーピングの振幅特性と、フィルタ係数の第1の例を示す図である。 ノイズシェーピングの振幅特性と、フィルタ係数の第2の例を示す図である。 ノイズシェーピングの振幅特性と、フィルタ係数の第3の例を示す図である。 本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100 安定化器, 110 固定値検出部, 111 修正画素値供給部, 118 論理積演算器, 120 ランダムノイズ発生部, 130 スイッチ, 140 加算器, 200 階調変調器, 210 量子化部, 220 逆量子化部, 230 減算器, 240 フィードバック演算部, 241 量子化誤差供給部, 248,250 加算器, 501 バス, 502 CPU, 503 ROM, 504 RAM, 505 ハードディスク, 506 出力部, 507 入力部, 508 通信部, 509 ドライブ, 510 入出力インタフェース, 511 リムーバブル記録媒体, 1111 メモリ, 1114 ライト部, 1115,1116 リード部, 1121ないし1132 遅延素子, 1161ないし1172 比較器, 2411 メモリ, 2414 ライト部, 2415,2416 リード部, 2421ないし2432 遅延素子, 2461ないし2472 乗算器

Claims (6)

  1. 画像に、ΔΣ変調を施すことにより、前記画像の階調を変換するΔΣ変調手段を備え、
    前記ΔΣ変調手段は、
    量子化誤差をフィルタリングする演算手段と、
    前記画像の画素値と、前記演算手段の出力とを加算する加算手段と、
    前記加算手段の出力を量子化し、前記量子化誤差を含む量子化値を、ΔΣ変調の結果として出力する量子化手段と、
    前記加算手段の出力と、前記加算手段の出力の前記量子化値との差分を演算することにより、前記量子化誤差を求める減算手段と
    を有し、
    前記演算手段によるフィルタリングのフィルタ係数は、人の視覚の空間周波数特性のうちの、前記ΔΣ変調が施された画像を表示する表示手段の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、前記ΔΣ変調手段によって行われるノイズシェーピングの振幅特性の中域以上の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように決定され、
    前記ノイズシェーピングの振幅特性は、前記表示手段が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数までの周波数帯域の低域又は中域で負になり、高域で、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加し、ゲイン1を超える
    画像処理装置。
  2. 前記演算手段によるフィルタリングのフィルタ係数は、負の値を含み、かつ、前記ΔΣ変調手段によって行われるノイズシェーピングの振幅特性が、高域で、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加するように決定される
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記演算手段は、12タップの2次元のFIRフィルタであり、
    左からx番目で、上からy番目のフィルタ係数g(x,y)は、
    g(1,1)=-0.0317,g(2,1)=-0.1267,g(3,1)=-0.1900,g(4,1)=-0.1267,g(5,1)=-0.0317,g(1,2)=-0.1267,g(2,2)=0.2406,g(3,2)=0.7345,g(4,2)=0.2406,g(5,2)=-0.1267,g(1,3)=-0.1900,g(2,3)=0.7345、
    g(1,1)=-0.0249,g(2,1)=-0.0996,g(3,1)=-0.1494,g(4,1)=-0.0996,g(5,1)=-0.0249,g(1,2)=-0.0996,g(2,2)=0.2248,g(3,2)=0.6487,g(4,2)=0.2248,g(5,2)=-0.0996,g(1,3)=-0.1494,g(2,3)=0.6487、
    又は、g(1,1)=-0.0397,g(2,1)=-0.1586,g(3,1)=-0.2379,g(4,1)=-0.1586,g(5,1)=-0.0397,g(1,2)=-0.1586,g(2,2)=0.2592,g(3,2)=0.8356,g(4,2)=0.2592,g(5,2)=-0.1586,g(1,3)=-0.2379,g(2,3)=0.8356
    である
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 画像の、注目している注目画素と、前記注目画素の周辺の画素との画素値の一致を検出する一致検出手段と、
    ランダムノイズを発生するノイズ発生手段と、
    前記画素値の一致が検出されている場合には前記注目画素の前記画素値に前記ランダムノイズを加算した値を前記注目画素の画素値として出力し、それ以外の場合には前記注目画素の画素値をそのまま出力する他の加算手段と
    をさらに備え、
    前記ΔΣ変調手段は、前記他の加算手段の出力に、ΔΣ変調を施す
    請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 画像に、ΔΣ変調を施すことにより、前記画像の階調を変換するΔΣ変調手段を備える画像処理装置の前記ΔΣ変調手段が、
    量子化誤差をフィルタリングする演算手段と、
    前記画像の画素値と、前記演算手段の出力とを加算する加算手段と、
    前記加算手段の出力を量子化し、前記量子化誤差を含む量子化値を、ΔΣ変調の結果として出力する量子化手段と、
    前記加算手段の出力と、前記加算手段の出力の前記量子化値との差分を演算することにより、前記量子化誤差を求める減算手段と
    を有し、
    前記加算手段が、前記画像の画素値と、前記演算手段の出力とを加算し、
    前記量子化手段が、前記加算手段の出力を量子化し、前記量子化誤差を含む量子化値を、ΔΣ変調の結果として出力し、
    前記減算手段が、前記加算手段の出力と、前記加算手段の出力の前記量子化値との差分を演算することにより、前記量子化誤差を求め、
    前記演算手段が、前記量子化誤差をフィルタリングし、前記加算手段に出力する
    ステップを含み、
    前記演算手段によるフィルタリングのフィルタ係数は、人の視覚の空間周波数特性のうちの、前記ΔΣ変調が施された画像を表示する表示手段の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、前記ΔΣ変調手段によって行われるノイズシェーピングの振幅特性の中域以上の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように決定され、
    前記ノイズシェーピングの振幅特性は、前記表示手段が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数までの周波数帯域の低域又は中域で負になり、高域で、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加し、ゲイン1を超える
    画像処理方法。
  6. 画像に、ΔΣ変調を施すことにより、前記画像の階調を変換するΔΣ変調手段として、コンピュータを機能させるためのプログラムであり、
    前記ΔΣ変調手段は、
    量子化誤差をフィルタリングする演算手段と、
    前記画像の画素値と、前記演算手段の出力とを加算する加算手段と、
    前記加算手段の出力を量子化し、前記量子化誤差を含む量子化値を、ΔΣ変調の結果として出力する量子化手段と、
    前記加算手段の出力と、前記加算手段の出力の前記量子化値との差分を演算することにより、前記量子化誤差を求める減算手段と
    を有し、
    前記演算手段によるフィルタリングのフィルタ係数は、人の視覚の空間周波数特性のうちの、前記ΔΣ変調が施された画像を表示する表示手段の解像度に対応する空間周波数以下の特性に基づき、前記ΔΣ変調手段によって行われるノイズシェーピングの振幅特性の中域以上の特性が、人の視覚の空間周波数特性の逆の特性になるように決定され、
    前記ノイズシェーピングの振幅特性は、前記表示手段が表示することができる画像の空間周波数の最高周波数までの周波数帯域の低域又は中域で負になり、高域で、Floydフィルタを用いたΔΣ変調によるノイズシェーピングの振幅特性よりも急峻に増加し、ゲイン1を超える
    プログラム。
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