JP3821327B2 - 画像処理方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多値の誤差拡散処理を行って画像データの少階調化を行う画像処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コンピュータで作成したり画像入力装置で入力して得られたような多階調の画像を、より少ない階調のプリンタ等の画像出力装置によって出力する場合には、画像データの少階調化を行う必要がある。このように画像データの少階調化を行う場合でも、現画像が持つ画品質をできるだけ維持する技術として、従来より擬似中間調表現が利用されている。擬似中間調表現の手法としては、種々提案されているが、そのうち、誤差拡散法による疑似中間調表現は、画品質が良いため、出力階調が2値のプリンタ等で広く利用されている。更に、画像出力装置が3階調以上を表現できる場合に対応して、量子化レベル数が3以上の多値の誤差拡散法も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の多値の誤差拡散法は、量子化レベル数が少ない場合、量子化レベル近傍でのテクステャ変化が目立ち、擬似輪郭が生じる等、画品質が悪いという問題点があった。その原因は、原画像データの階調が量子化レべルの近傍の場合に、出力レベルが単一の量子化レベルのみになり、誤差拡散法特有のランダムパターンが生じないことにある。
【0004】
テクステャ変化による画品質の劣化を防ぐ有効な手段の一つとしては、画像データに規則的パターンやランダム雑音を重畳する手法がある。しかし、この手法では、原画像データにおける全ての階調レベルに対して誤差を大きくすることになり、誤差拡散法の最大の特徴である誤差の最小性を犠牲にすることになり、規則的パターンのテクスチャと誤差拡散法によるテクスチャが合わなかったり、出力画像においてざらつき感が大きい等の問題点がある。
【0005】
また、2値から3値、5値と階層的に誤差拡散処理を行う手法も提案されている(文献「越智宏,“階調化処理による高品質多値誤差拡散法”,画電学誌,24,1(1995−01),第10〜17ページ」参照)が、階層的な処理のために演算時間が多くかかることや、ある階調レベルを表現するために4出力レベル以上が用いられることがあり、ざらつき感が大きいことや、このための補正処理が必要になること等の問題点がある。
【0006】
ここで、一般的な誤差拡散法の原理(文献「貴家仁志,八重光男,“ディジタル画像データのCによる階調変換技法”,「インターフェース」,Aug,1993,第158〜171ページ」参照)と多値の誤差拡散法の問題点について詳しく説明する。
【0007】
誤差拡散法は、人間の視覚特性を考慮して、量子化誤差を高域に変調することによって目立たなくし、擬似中間調を表現する方法である。図21は、一般的な誤差拡散処理を実現するための画像処理装置の構成を示すブロック図である。この画像処理装置は、入力画像データx(i,j)から後述するフィルタ114の出力データを減算する減算器111と、この減算器111の出力データを量子化して、出力画像データy(i,j)として出力する量子化器(図ではQと記す。)112と、出力画像データy(i,j)から減算器111の出力データを減算する減算器113と、この減算器113の出力データに対して所定のフィルタリング処理を行って、減算器111に出力するフィルタ114とを備えている。なお、図中、e(i,j)は、量子化器112における量子化によって発生する量子化誤差を表している。従って、減算器113の出力データは、量子化誤差e(i,j)となる。なお、i,jは、互いに直交する2方向(以下、i方向およびj方向という。)の各座標を表している。
【0008】
フィルタ114は、一種の線形フィルタであり、ここでは、その伝達関数を、G(z1,2 )とする。なお、z1,2 は、それぞれ、i方向、j方向に関するz変換における変数である。図21に示した画像処理装置の構成全体は、2次元のΣΔ変調回路とみなすことができる。従って、この画像処理装置における入出力関係は、次の式(1)のように与えられる。
【0009】
【数1】
Y(z1,2 )=X(z1,2 )+H(z1,2 )E(z1,2 )…(1)
【0010】
なお、式(1)において、Y(z1,2 ),X(z1,2 ),E(z1,2 )は、それぞれ、y(i,j),x(i,j),e(i,j)をz変換した値である。また、量子化誤差E(z1,2 )を変調するフィルタの伝達関数H(z1,2 )は、次の式(2)で与えられる。
【0011】
【数2】
H(z1,2 )=1−G(z1,2 ) …(2)
【0012】
伝達関数H(z1,2 )は、2次元の有限インパルス応答(FIR)ハイパスフィルタを表しており、このハイパスフィルタは、量子化誤差E(z1,2 )の高域への変調特性を決定する誤差変調用フィルタとなる。なお、以下、伝達関数H(z1,2 ),G(z1,2 )で表されるフィルタを表す場合にも、フィルタH(z1,2 ),フィルタG(z1,2 )と記す。
【0013】
G(z1,2 )は、次の式(3)のように表される。
【0014】
【数3】
G(z1,2 )=ΣΣg(n1,n2)z-n1 -n2 …(3)
【0015】
なお、式(3)中の最初のΣはn1が−N1 からM1 についての総和を表し、次のΣはn2が−N2 からM2 についての総和を表している。ただし、N1 ,M1 ,N2 ,M2 は、それぞれ所定の正の整数である。また、g(n1,n2)は、フィルタ係数であり、n1=0,n2=0は、注目画素を表す。
【0016】
ここで、式(4)および式(5)に、G(z1,2 )の係数g(i,j)の例として、代表的なフィルタの場合の例を挙げる。なお、式中の*は注目画素を表し、g(0,0)=0となる。
【0017】
【数4】
Figure 0003821327
【0018】
【数5】
Figure 0003821327
【0019】
式(4)で表されるフィルタG(z1,2 )を用いた誤差変調用フィルタH(z1,2 )の周波数特性を図22に示し、式(5)で表されるフィルタG(z1,2 )を用いた誤差変調用フィルタH(z1,2 )の周波数特性を図23に示す。なお、図22,23において、周波数を表す数値は、絶対値が大きいほど周波数が高いことを表している。式(4)で表されるフィルタG(z1,2 )およびこれを用いたフィルタH(z1,2 )は、Floyd&Steinbergのフィルタ(以下、Floydのフィルタと言う。)と呼ばれるものである。式(5)で表されるフィルタG(z1,2 )およびこれを用いたフィルタH(z1,2 )は、Jarvis,Judice&Ninkeのフィルタ(以下、Jarvisのフィルタと言う。)と呼ばれるものである。
【0020】
また、階調が連続的に変化する入力画像に対して、Floydのフィルタを用いた場合の2値誤差拡散法による出力画像を図24に示し、Jarvisのフィルタを用いた場合の2値誤差拡散法による出力画像を図25に示す。
【0021】
図22から、Floydのフィルタは、低域利得が小さく高域利得が大きいことが分かる。このため、図24に示したように、2値誤差拡散法による出力画像では、細かいテクスチャが得られる。また、図23から、Jarvisのフィルタは、低域利得は多少大きいが高域利得も小さいことが分かる。このため、図25に示したように、2値誤差拡散法による出力画像では、粗いけれども一様なテクスチャが得られる。
【0022】
次に、図26を参照して、多値誤差拡散法における問題点について説明する。図26は、多値誤差拡散法による出力画像の例として、階調が連続的に変化する入力画像に対して、Jarvisのフィルタを用いた場合の5値の誤差拡散法による出力画像を示したものである。この図から分かるように、従来の多値誤差拡散法では、中間の量子化レベル近傍でのテクスチャ変化が目立ち、画品質が悪い。その原因は、原画像データの階調が量子化レベル近傍の場合に誤差があまり発生せず、出力レベルが単一の量子化レベルのみになり、誤差拡散法特有のランダムパターンが生じないことにある。
【0023】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、多値誤差拡散処理を行いながら、テクスチャが一様化されたざらつき感の少ない高品質の画像を得ることができるようにした画像処理方法および装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理方法は、入力画像データを3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化すると共に、この量子化によって発生する量子化誤差を高域に変調することによって、入力画像データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力する第1の誤差拡散処理手順と、この第1の誤差拡散処理手順による出力データを、第1の誤差拡散処理手順における量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化すると共に、この量子化によって発生する量子化誤差を高域に変調することによって、第1の誤差拡散処理手順による出力データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力画像データとして出力する第2の誤差拡散処理手順とを備えたものである。
【0025】
本発明の画像処理装置は、入力画像データを3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化する第1の量子化手段と、この第1の量子化手段による量子化によって発生する量子化誤差を高域に変調する第1の誤差変調手段とを有し、これらを用いて入力画像データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力する第1の誤差拡散処理部と、この第1の誤差拡散処理部の出力データを、第1の量子化手段における量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化する第2の量子化手段と、この第2の量子化手段による量子化によって発生する量子化誤差を高域に変調する第2の誤差変調手段とを有し、これらを用いて第1の誤差拡散処理部の出力データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力画像データとして出力する第2の誤差拡散処理部とを備えたものである。
【0026】
本発明の画像処理方法では、第1の誤差拡散処理手順によって、入力画像データが3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化されると共に、この量子化によって発生する量子化誤差が高域に変調されて、入力画像データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理が行われて出力され、第2の誤差拡散処理手順によって、第1の誤差拡散処理手順による出力データが、第1の誤差拡散処理手順における量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化されると共に、この量子化によって発生する量子化誤差が高域に変調されて、第1の誤差拡散処理手順による出力データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理が行われて出力画像データとして出力される。
【0027】
本発明の画像処理装置では、第1の誤差拡散処理部において、第1の量子化手段によって、入力画像データが3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化されると共に、第1の誤差変調手段によって、第1の量子化手段による量子化によって発生する量子化誤差が高域に変調されて、入力画像データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理が行われて出力される。更に、第2の誤差拡散処理部において、第2の量子化手段によって、第1の誤差拡散処理部の出力データが、第1の量子化手段における量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化されると共に、第2の誤差変調手段によって、第2の量子化手段による量子化によって発生する量子化誤差が高域に変調されて、第1の誤差拡散処理部の出力データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理が行われて出力画像データとして出力される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。この画像処理装置は、入力画像データx(i,j)に対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力する第1の誤差拡散処理部10と、この第1の誤差拡散処理部10の出力データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力画像データy(i,j)として出力する第2の誤差拡散処理部20とを備えている。
【0029】
第1の誤差拡散処理部10は、入力画像データx(i,j)から後述するフィルタ14の出力データを減算する減算器11と、この減算器11の出力データを3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化して、第1の誤差拡散処理部10の出力データとして出力する量子化器(図ではQa と記す。)12と、この量子化器12の出力データから減算器11の出力データを減算する減算器13と、この減算器13の出力データに対して所定のフィルタリング処理を行って、減算器11に出力するフィルタ14とを備えている。なお、図中、ea (i,j)は、量子化器12における量子化によって発生する量子化誤差を表している。従って、減算器13の出力データは、量子化誤差ea (i,j)となる。フィルタ14は、一種の線形フィルタであり、ここでは、その伝達関数を、Ga (z1,2 )とする。フィルタ14は、例えばディジタルフィルタによって実現される。
【0030】
第2の誤差拡散処理部20は、第1の誤差拡散処理部10の出力データから後述するフィルタ24の出力データを減算する減算器21と、この減算器21の出力データを、量子化器12における量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ以上の3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化して、出力画像データy(i,j)として出力する量子化器(図ではQb と記す。)22と、この量子化器22の出力データから減算器21の出力データを減算する減算器23と、この減算器23の出力データに対して所定のフィルタリング処理を行って、減算器21に出力するフィルタ24とを備えている。なお、図中、eb (i,j)は、量子化器22における量子化によって発生する量子化誤差を表している。従って、減算器23の出力データは、量子化誤差eb (i,j)となる。フィルタ24は、一種の線形フィルタであり、ここでは、その伝達関数を、Gb (z1,2 )とする。フィルタ24は、例えばディジタルフィルタによって実現される。
【0031】
各誤差拡散処理部10,20は、それぞれ、2次元のΣΔ変調回路とみなすことができる。従って、図1に示した画像処理装置における入出力関係は、次の式(6)のように与えられる。
【0032】
【数6】
Y(z1,2 )=X(z1,2 )+Ha (z1,2 )Ea (z1,2 )+Hb (z1,2 )Eb (z1,2 )…(6)
【0033】
なお、式(6)において、Y(z1,2 ),X(z1,2 ),Ea (z1,2 ),Eb (z1,2 )は、それぞれ、y(i,j),x(i,j),ea (i,j),eb (i,j)をz変換した値である。また、量子化誤差Ea (z1,2 ),Eb (z1,2 )を変調するフィルタの伝達関数Ha (z1,2 ),Hb (z1,2 )は、次の式(7),(8)で与えられる。
【0034】
【数7】
a (z1,2 )=1−Ga (z1,2 ) …(7)
【0035】
【数8】
b (z1,2 )=1−Gb (z1,2 ) …(8)
【0036】
伝達関数Ha (z1,2 ),Hb (z1,2 )は、2次元の有限インパルス応答(FIR)ハイパスフィルタを表しており、このハイパスフィルタは、量子化誤差Ea (z1,2 ),Eb (z1,2 )の高域への変調特性を決定する誤差変調用フィルタとなる。なお、以下、伝達関数Ha (z1,2 ),Hb (z1,2 ),Ga (z1,2 ),Gb (z1,2 )で表されるフィルタを表す場合にも、フィルタHa (z1,2 ),Hb (z1,2 ),Ga (z1,2 ),Gb (z1,2 )と記す。
【0037】
a (z1,2 ),Gb (z1,2 )は、それぞれ、次の式(9),(10)のように表される。
【0038】
【数9】
a (z1,2 )=ΣΣga (n1,n2)z-n1 -n2 …(9)
【0039】
【数10】
b (z1,2 )=ΣΣgb (n1,n2)z-n1 -n2 …(10)
【0040】
なお、式(9)中の最初のΣはn1が−N3 からM3 についての総和を表し、次のΣはn2が−N4 からM4 についての総和を表している。同様に、式(10)中の最初のΣはn1が−N5 からM5 についての総和を表し、次のΣはn2が−N6 からM6 についての総和を表している。ただし、N3 ,M3 ,N4 ,M4 ,N5 ,M5 ,N6 ,M6 は、それぞれ所定の正の整数である。また、ga (n1,n2),gb (n1,n2)は、フィルタ係数であり、n1=0,n2=0は、注目画素を表す。
【0041】
量子化器12における3つ以上の量子化レベルと量子化器22における3つ以上の量子化レベルは、共に入力画像データx(i,j)の最小レベルおよび入力画像データx(i,j)の最大レベルを含むと共に、最小レベルと最大レベルとの間の量子化レベルを含む。最小レベルと最大レベルとの間の量子化レベルに関しては、量子化器12における量子化レベルと量子化器22における量子化レベルは、交互に挟み込まれるように設定されている。本実施の形態では、特に、量子化器22における3つ以上の量子化レベルは、最終的な出力画像データy(i,j)を得るのに適した所望のレベルに設定され、量子化器12における3つ以上の量子化レベルは、量子化器22における各量子化レベルの中間の値、入力画像データx(i,j)の最小レベルおよび入力画像データx(i,j)の最大レベルに設定されている。
【0042】
図2は、量子化器12,22における各量子化レベルの一例を示したものである。この例では、入力画像データx(i,j)の階調レベルを“0”〜“255”の256段階とし、最終的な出力画像データy(i,j)を5値とするために、量子化器22における各量子化レベルを、“0”,“64”,“128”,“192”,“255”に設定している。そして、量子化器12における量子化レベルは、量子化器22における各量子化レベルの中間の値、入力画像データx(i,j)の最小レベルおよび入力画像データx(i,j)の最大レベル、すなわち、“0”,“32”,“96”,“160”,“224”,“255”に設定している。
【0043】
また、第1の誤差拡散処理部10における誤差変調用フィルタHa (z1,2 )と第2の誤差拡散処理部20における誤差変調用フィルタHb (z1,2 )は、互いに異なる特性に設定されている。この場合、誤差変調用フィルタHb (z1,2 )は、誤差変調用フィルタHa (z1,2 )よりも低域における利得が大きい方が好ましい。なお、誤差変調用フィルタHa (z1,2 ),Hb (z1,2 )をどのように設計したらよいかについては、後で詳しく説明する。
【0044】
次に、本実施の形態に係る画像処理装置の作用について説明する。なお、以下の説明は、本実施の形態に係る画像処理方法の説明を兼ねている。
【0045】
入力画像データx(i,j)は、第1の誤差拡散処理部10に入力され、減算器11によって、入力画像データx(i,j)からフィルタ14の出力データが減算される。減算器11の出力データは、量子化器12によって量子化され、量子化器12の出力データが、第1の誤差拡散処理部10の出力データとして、第2の誤差拡散処理部20に入力される。また、減算器13によって、量子化器12の出力データから減算器11の出力データが減算されて、量子化誤差ea (i,j)が生成される。減算器13の出力データである量子化誤差ea (i,j)は、フィルタ14に入力されて、伝達関数Ga (z1,2 )で表されるフィルタリング処理が施され、フィルタ14の出力データは、減算器11に入力される。このような動作により、第1の誤差拡散処理部10は、入力画像データx(i,j)を3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化すると共に、この量子化によって発生する量子化誤差ea (i,j)を高域に変調することによって、入力画像データx(i,j)に対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力する。
【0046】
第1の誤差拡散処理部10の出力データは、第2の誤差拡散処理部20に入力され、減算器21によって、第1の誤差拡散処理部10の出力データからフィルタ24の出力データが減算される。減算器21の出力データは、量子化器22によって量子化され、量子化器22の出力データが、第2の誤差拡散処理部20の出力データ、すなわち、画像処理装置の出力データy(i,j)として出力される。また、減算器23によって、量子化器22の出力データから減算器21の出力データが減算されて、量子化誤差eb (i,j)が生成される。減算器23の出力データである量子化誤差eb (i,j)は、フィルタ24に入力されて、伝達関数Gb (z1,2 )で表されるフィルタリング処理が施され、フィルタ24の出力データは、減算器21に入力される。このような動作により、第2の誤差拡散処理部20は、第1の誤差拡散処理部10の出力データを3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化すると共に、この量子化によって発生する量子化誤差eb (i,j)を高域に変調することによって、第1の誤差拡散処理部10の出力データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力する。
【0047】
このように、本実施の形態に係る画像処理装置では、入力画像データx(i,j)に対して、誤差拡散処理部10,20によって、量子化器12,22とフィルタ14,24の特性を変えて、2段階の誤差拡散処理を行い、最終的に少階調化された出力画像データy(i,j)を得るようになっている。
【0048】
次に、本実施の形態に係る画像処理装置の効果について説明する。図3は、量子化器12,22における各量子化レベルを図2に示したように設定した場合において、入力画像データx(i,j)の各階調に対して、量子化器12,22で発生する量子化誤差の大きさを示したものである。なお、この図では、量子化器12で発生する量子化誤差の大きさを、符号Qa を付した実線で示し、量子化器22で発生する量子化誤差の大きさを、符号Qb を付した破線で示している。この図から、量子化器22による本来の量子化では、量子化レベル近傍で誤差が発生せず、これが量子化レベル近傍でランダムパターンが発生しない原因となっていることが分かる。従って、量子化器12では、量子化器22による量子化で誤差が発生しない部分を中心として選択的に誤差を補充するような量子化を行う。このような量子化器12,22による2段階の量子化によって、原画像データの全階調に対して量子化誤差が一様化されることになる。
【0049】
次に、誤差拡散処理部10,20における誤差変調用フィルタHa (z1,2 ),Hb (z1,2 )をどのように設計したらよいかについて説明する。フィルタHa (z1,2 ),Hb (z1,2 )に同じ特性のフィルタを用いると、式(6)より、1段目で発生した量子化誤差が、2段目で発生する量子化誤差と同じ周波数同士で干渉し合って画品質が悪くなる。従って、フィルタHa (z1,2 ),Hb (z1,2 )には、異なる特性を持ったフィルタを用いるのが好ましい。また、1段目で発生する量子化誤差は、図3に示したように、まだ一様化されていないので、量子化器12の量子化レベル近傍ではフィルタHa (z1,2 )によるテクスチャは発生しない。これに対して、2段目で発生する量子化誤差は一様化されており、原画像データの全ての階調に対してフィルタHb (z1,2 )によるテクスチャが支配的となるため、フィルタHa (z1,2 )によるテクスチャが細かく、フィルタHb (z1,2 )によるテクスチャが粗くなるように設計した方が、一様なテクスチャが得られる。それは、人間の目には、粗い方が目立つからである。フィルタHa (z1,2 )によるテクスチャを細かく、フィルタHb (z1,2 )によるテクスチャを粗くするには、フィルタHa (z1,2 )の高域利得を大きくし、フィルタHb (z1,2 )では、フィルタHa (z1,2 )に比べて少し低域の利得を大きくすればよい。
【0050】
ここで、フィルタHa (z1,2 )に高域利得の大きいFloydのフィルタを用い、フィルタHb (z1,2 )に3種類のフィルタ(以下、フィルタH1〜H3と言う。)を用いた場合について比較する。3種類のフィルタH1〜H3に対応する3種類のフィルタGb (z1,2 )のフィルタ係数を、以下の式(11)〜(13)に示す。なお、式中の*は注目画素を表し、gb (0,0)=0となる。
【0051】
【数11】
【0052】
【数12】
Figure 0003821327
【0053】
【数13】
【0054】
式(11)〜(13)で表される3種類のフィルタGb (z1,2 )を用いた場合の誤差変調用フィルタH1〜H3の周波数特性を、それぞれ図4ないし図6に示す。なお、これらの図において、周波数を表す数値は、絶対値が大きいほど周波数が高いことを表している。
【0055】
また、階調が連続的に変化する入力画像に対して、フィルタHa (z1,2 )にFloydのフィルタ(式(4)および図22参照)を用い、フィルタHb (z1,2 )に図4ないし図6に対応する3種類のフィルタH1〜H3を用いて、2段階の誤差拡散処理を行って得られる5値の出力画像を、それぞれ図7ないし図9に示す。
【0056】
図4ないし図7から、フィルタHb (z1,2 )に用いた3種類のフィルタH1〜H3は、全てフィルタHa (z1,2 )に用いたFloydのフィルタよりも高域利得が小さいことが分かる。また、3種類のフィルタの中では、フィルタH1の方が高域利得が大きく、フィルタH3の方が少し低い帯域の利得が大きいことが分かる。従って、図7ないし図9に示したように、フィルタH1を用いた方がテクスチャが細かく、フィルタH3を用いた方がテクスチャが粗くなる。
【0057】
一方、図7から、フィルタH1の方が、周波数特性がHa (z1,2 )に用いたFloydのフィルタに近くなるため、少し干渉を起こしていることが分かる。図9に示したように、フィルタH3の方が、干渉が抑えられ、一様なテクスチャを生じる。テクスチャは細かく一様な方が画品質が良いので、Hb (z1,2 )に用いるフィルタは、出力機器の特性や出力解像度によって最適なものを選択する必要がある。なお、フィルタH2は、フィルタH1とフィルタH3の中間の特性(図5)を有しているので、図7と図9の中間のテクスチャ(図8)が得られる。また、Hb (z1,2 )にJarvisのフィルタ(式(5)および図23参照)を用いると、JarvisのフィルタがフィルタH1とフィルタH2の中間の特性を有することから、図7と図8の中間のテクスチャが得られる。
【0058】
図26と図7ないし図9とを比較すると、従来の多値誤差拡散法の問題点であった量子化レベル近傍でのテクスチャ変化が、本実施の形態に係る映像処理装置および方法により改善され、一様なテクスチャが得られていることが分かる。本実施の形態において、最終的に得られるテクスチャは、Ha (z1,2 )に用いたフィルタのテクスチャとHb (z1,2 )に用いたフィルタのテクスチャを重畳したようなものになっている。また、本実施の形態では、必要以上に誤差を付加していないため、原画像データにおけるある階調レベルは、2値または3値の出力レベルのみで表現されており、ざらつき感の少ない高品質の多値誤差拡散法による出力画像が得られる。
【0059】
次に、より現実的な入力画像を用いて、従来の多値誤差拡散法による出力画像と、本実施の形態による出力画像とを比較した結果について説明する。ここでは、画像出力機器として、濃度階調方式の昇華型プリンタを用い、出力解像度は300DPIとしている。
【0060】
図10は、Jarvisのフィルタを用いた従来の3値の誤差拡散法による出力画像を示している。この出力画像では、量子化レベル近傍でのテクスチャ変化により疑似輪郭が生じており、画品質が悪い。
【0061】
図11ないし図14は、それぞれ、本実施の形態において、フィルタHa (z1,2 )にFloydのフィルタを用いると共に、フィルタHb (z1,2 )に3種類のフィルタH1〜H3またはJarvisのフィルタを用いて得られた3値の誤差拡散法による出力画像を示している。これらの出力画像では、疑似輪郭が解消され、粒状感もない、一様なテクスチャが得られていることが分かる。また、300DPI程度の解像度では、粗いテクスチャが目につくため、フィルタHb (z1,2 )として、細かいテクスチャを生じるフィルタH1やJarvisのフィルタを用いた方が良い結果を得られることが分かる。しかし、これは出力解像度がもっと高くなると変わる可能性もあるので、出力機器の特性や出力解像度によって最適なフィルタを選択すれば良い。
【0062】
同様に、図15は、Jarvisのフィルタを用いた従来の5値の誤差拡散法による出力画像を示し、図16ないし図19は、それぞれ、本実施の形態において、フィルタHa (z1,2 )にFloydのフィルタを用いると共に、フィルタHb (z1,2 )に3種類のフィルタH1〜H3またはJarvisのフィルタを用いて得られた5値の誤差拡散法による出力画像を示している。これらの図から、本実施の形態では、5値の場合も3値の場合と同様の効果が得られることが分かる。以後、9値、7値、…と量子化レベル数が増えるに従って、本実施の形態による出力画像と従来の誤差拡散法による出力画像との差は少なくなる。
【0063】
以上説明したように、本実施の形態では、まず本来の3つ以上の量子化レベルに対して交互に挟み込まれるように設定された量子化レベルを用いた1段目の誤差拡散処理によって、本来の量子化レベル近傍を中心としてランダムパターンが重畳される。次に、1段目とは特性の異なる誤差変調用フィルタを用いた2段目の誤差拡散処理によって、テクスチャが一様化された出力画像が得られる。
【0064】
本実施の形態において、1段目の誤差拡散処理は、原画像データに雑音を重畳しているものと解釈することもできる。ただし、このとき重畳される雑音は、従来より用いられていたような規則的なパターンやランダム雑音とは異なり、原画像データに依存したもので、原画像データの低域部分にあまり影響を与えないような雑音である。そして、この雑音は、本来の量子化で誤差が発生しない部分に選択的に補充されるため、誤差の最大値を大きくしないような雑音になっている。このため、本実施の形態によれば、原画像データからかけ離れた値の出力レベルが混在せず、ざらつき感の少ない高品質の多値誤差拡散法による出力画像が得られる。
【0065】
このように、本実施の形態によれば、擬似輪郭や粒状感がなく、テクスチャが一様化された、ざらつき感の少ない高品位の出力画像を得ることができる。
【0066】
また、本実施の形態によれば、1段目の誤差拡散処理における量子化レベルを、2段目の誤差拡散処理における量子化レベルの中間の値、入力画像データの最小レベルおよび入力画像データの最大レベルに設定したので、入力画像データの全階調に対して量子化誤差を一様化することができる。
【0067】
また、本実施の形態によれば、1段目の誤差拡散処理における量子化誤差の変調特性と2段目の誤差拡散処理における量子化誤差の変調特性とを互いに異ならせたので、1段目の誤差拡散処理において発生する量子化誤差と2段目の誤差拡散処理において発生する量子化誤差の干渉を防止でき、より高品質の画像を得ることができる。特に、本実施の形態では、2段目の誤差拡散処理における量子化誤差の変調特性を、1段目における誤差拡散処理における量子化誤差の変調特性よりも低域における利得の大きいものとしたので、更に、テクスチャがより一様化された像を得ることができる。
【0068】
なお、本実施の形態に係る画像処理装置は、例えば、単体の装置として構成してもよいし、IC(集積回路)化する等してプリンタ等の画像出力装置に内蔵するようにしてもよい。
【0069】
図20は、本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、第1の実施の形態に係る画像処理装置と同様の機能を、コンピュータを用いてソフトウェア的に実現した例である。
【0070】
本実施の形態に係る画像処理装置は、コンピュータを用いたものであり、互いにバス30を介して接続されたCPU(中央処理装置)31、ROM(リード・オンリ・メモリ)32およびRAM(ランダム・アクセス・メモリ)33を備えている。画像処理装置は、更に、インタフェース41〜46を介してバス30に接続されたハードディスク51、CD(コンパクトディスク)−ROMドライブ52、フロッピィディスクドライブ53、キーボード54、マウス55およびCRT(陰極線管)56を備えている。画像処理装置は、更に、バス30に画像入力装置57を接続するためのインタフェース47と、バス30に画像出力装置58を接続するためのインタフェース48とを備えている。
【0071】
画像入力装置57としては、イメージスキャナ、ディジタルカメラ、ビデオカメラ等がある。画像出力装置38としては、プリンタ、液晶ディスプレイ等がある。
【0072】
本実施の形態に係る画像処理装置では、CPU31が、RAM33を作業領域として、ハードディスク51、CD−ROMドライブ52によって駆動されるCD−ROMまたはフロッピィディスクドライブ53によって駆動されるフロピィディスクに格納されたアプリケーションプログラムを実行することによって、図1における第1の誤差拡散処理部10および第2の誤差拡散処理部20の機能を実現するようになっている。
【0073】
本実施の形態に係る画像処理装置は、上述のようにして実現される機能により、画像入力装置57によって入力された画像データあるいは画像処理装置(コンピュータ)で作成した画像データに対して、第1の実施の形態と同様の2段階の誤差拡散処理を行って、少階調化された出力画像データを画像出力装置58に対して出力する。
【0074】
本実施の形態におけるその他の作用および効果は第1の実施の形態と同様である。
【0075】
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、例えば、実施の形態で挙げた量子化レベル、量子化レベル数や、フィルタの特性等は一例であり、本発明を適用する形態に応じて適宜に設定することができる。また、本発明は、多濃度インクやドット径変調によって多値表現できるインクジェットプリンタや、溶融熱転写方式やサーモ・オートクローム方式のプリンタ、階調表現の低いディスプレイ装置等に画像データを出力するための画像データを少階調化する場合に有効であるが、それ以外にも、画像処理や画像データの蓄積の負担を軽減するために画像データを少階調化する場合等にも有効である。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理方法または請求項5ないし9のいずれかに記載の画像処理装置によれば、入力画像データに対して量子化レベルの異なる2段階の誤差拡散処理を行って少階調化された出力画像データを得るようにしたので、多値誤差拡散処理を行いながら、テクスチャが一様化されたざらつき感の少ない高品質の画像を得ることができるという効果を奏する。
【0077】
また、請求項2記載の画像処理方法または請求項6記載の画像処理装置によれば、1段目の誤差拡散処理における量子化レベルを、2段目の誤差拡散処理における量子化レベルの中間の値、入力画像データの最小レベルおよび入力画像データの最大レベルに設定したので、更に、入力画像データの全階調に対して量子化誤差を一様化することができるという効果を奏する。
【0078】
また、請求項3記載の画像処理方法または請求項7記載の画像処理装置によれば、1段目の誤差拡散処理における量子化誤差の変調特性と2段目の誤差拡散処理における量子化誤差の変調特性とを互いに異ならせたので、更に、1段目の誤差拡散処理において発生する量子化誤差と2段目の誤差拡散処理において発生する量子化誤差の干渉を防止でき、より高品質の画像を得ることができるという効果を奏する。
【0079】
また、請求項4記載の画像処理方法または請求項8記載の画像処理装置によれば、2段目の誤差拡散処理における量子化誤差の変調特性を、1段目における誤差拡散処理における量子化誤差の変調特性よりも低域における利得の大きいものとしたので、更に、テクスチャがより一様化された像を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における各量子化器における量子化レベルの一例を示す説明図である。
【図3】図1における量子化器における各量子化レベルを図2に示したように設定した場合において入力画像データの各階調に対して量子化器で発生する量子化誤差の大きさを示す説明図である。
【図4】図1における第2の誤差拡散処理部で使用するフィルタの周波数特性の一例を示す特性図である。
【図5】図1における第2の誤差拡散処理部で使用するフィルタの周波数特性の他の例を示す特性図である。
【図6】図1における第2の誤差拡散処理部で使用するフィルタの周波数特性の更に他の例を示す特性図である。
【図7】図4に対応するフィルタを用いて、図1に示した画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示す説明図である。
【図8】図5に対応するフィルタを用いて、図1に示した画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示す説明図である。
【図9】図6に対応するフィルタを用いて、図1に示した画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示す説明図である。
【図10】従来の3値の誤差拡散法による出力画像を示す説明図である。
【図11】図4に対応するフィルタを用いて、図1に示した画像処理装置によって得られる3値の出力画像を示す説明図である。
【図12】図5に対応するフィルタを用いて、図1に示した画像処理装置によって得られる3値の出力画像を示す説明図である。
【図13】図6に対応するフィルタを用いて、図1に示した画像処理装置によって得られる3値の出力画像を示す説明図である。
【図14】Jarvisのフィルタを用いて、図1に示した画像処理装置によって得られる3値の出力画像を示す説明図である。
【図15】従来の5値の誤差拡散法による出力画像を示す説明図である。
【図16】図4に対応するフィルタを用いて、図1に示した画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示す説明図である。
【図17】図5に対応するフィルタを用いて、図1に示した画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示す説明図である。
【図18】図6に対応するフィルタを用いて、図1に示した画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示す説明図である。
【図19】Jarvisのフィルタを用いて、図1に示した画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示す説明図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図21】一般的な誤差拡散処理を実現するための画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図22】図21に示した画像処理装置で使用するフィルタの周波数特性の一例を示す特性図である。
【図23】図21に示した画像処理装置で使用するフィルタの周波数特性の他の例を示す特性図である。
【図24】図22に対応するフィルタを用いた場合の2値誤差拡散法による出力画像を示す説明図である。
【図25】図23に対応するフィルタを用いた場合の2値誤差拡散法による出力画像を示す説明図である。
【図26】図23に対応するフィルタを用いた場合の5値の誤差拡散法による出力画像を示す説明図である。
【符号の説明】
10…第1の誤差拡散処理部、11,13…減算器、12…量子化器、14…フィルタ、20…第2の誤差拡散処理部、21,23…減算器、22…量子化器、24…フィルタ。
【数11】
Figure 0003821327
【数11】
Figure 0003821327

Claims (9)

  1. 入力画像データを3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化すると共に、この量子化によって発生する量子化誤差を高域に変調することによって、入力画像データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力する第1の誤差拡散処理手順と、
    この第1の誤差拡散処理手順による出力データを、前記第1の誤差拡散処理手順における量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化すると共に、この量子化によって発生する量子化誤差を高域に変調することによって、前記第1の誤差拡散処理手順による出力データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力画像データとして出力する第2の誤差拡散処理手順と
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記第1の誤差拡散処理手順における3つ以上の量子化レベルは、前記第2の誤差拡散処理手順における各量子化レベルの中間の値、入力画像データの最小レベルおよび入力画像データの最大レベルに設定されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 前記第1の誤差拡散処理手順と前記第2の誤差拡散処理手順は、互いに異なる変調特性で、量子化誤差を高域に変調することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  4. 前記第2の誤差拡散処理手順における量子化誤差の変調特性は、前記第1の誤差拡散処理手順における量子化誤差の変調特性よりも低域における利得が大きいことを特徴とする請求項3記載の画像処理方法。
  5. 入力画像データを3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化する第1の量子化手段と、この第1の量子化手段による量子化によって発生する量子化誤差を高域に変調する第1の誤差変調手段とを有し、これらを用いて入力画像データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力する第1の誤差拡散処理部と、
    この第1の誤差拡散処理部の出力データを、前記第1の量子化手段における量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化する第2の量子化手段と、この第2の量子化手段による量子化によって発生する量子化誤差を高域に変調する第2の誤差変調手段とを有し、これらを用いて前記第1の誤差拡散処理部の出力データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力画像データとして出力する第2の誤差拡散処理部と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記第1の量子化手段における3つ以上の量子化レベルは、前記第2の量子化手段における各量子化レベルの中間の値、入力画像データの最小レベルおよび入力画像データの最大レベルに設定されていることを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の誤差変調手段と前記第2の誤差変調手段は、互いに異なる変調特性で、量子化誤差を高域に変調することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  8. 前記第2の誤差変調手段における変調特性は、前記第1の誤差変調手段における変調特性よりも低域における利得が大きいことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 前記第2の誤差拡散処理部は、出力画像データを、画像出力装置に対して出力することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
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