JPH10327319A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH10327319A
JPH10327319A JP9150442A JP15044297A JPH10327319A JP H10327319 A JPH10327319 A JP H10327319A JP 9150442 A JP9150442 A JP 9150442A JP 15044297 A JP15044297 A JP 15044297A JP H10327319 A JPH10327319 A JP H10327319A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値誤差拡散処理を行いながら、テクスチャ
が一様化されたざらつき感の少ない高品質の画像を得る
ことができるようにする。 【解決手段】 画像処理装置は、入力画像データx
(i,j)に対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散
処理を行って出力する誤差拡散処理部10と、誤差拡散
処理部10の出力データに対して量子化レベル数が3以
上の誤差拡散処理を行って出力画像データy(i,j)
として出力する誤差拡散処理部20とを備えている。誤
差拡散処理部20の量子化器22における量子化レベル
は、所望のレベルに設定され、誤差拡散処理部10の量
子化器12における量子化レベルは、量子化器22にお
ける各量子化レベルの中間の値、入力画像データx
(i,j)の最小レベルおよび入力画像データx(i,
j)の最大レベルに設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値の誤差拡散処
理を行って画像データの少階調化を行う画像処理方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンピュータで作成したり画像
入力装置で入力して得られたような多階調の画像を、よ
り少ない階調のプリンタ等の画像出力装置によって出力
する場合には、画像データの少階調化を行う必要があ
る。このように画像データの少階調化を行う場合でも、
現画像が持つ画品質をできるだけ維持する技術として、
従来より擬似中間調表現が利用されている。擬似中間調
表現の手法としては、種々提案されているが、そのう
ち、誤差拡散法による疑似中間調表現は、画品質が良い
ため、出力階調が2値のプリンタ等で広く利用されてい
る。更に、画像出力装置が3階調以上を表現できる場合
に対応して、量子化レベル数が3以上の多値の誤差拡散
法も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
多値の誤差拡散法は、量子化レベル数が少ない場合、量
子化レベル近傍でのテクステャ変化が目立ち、擬似輪郭
が生じる等、画品質が悪いという問題点があった。その
原因は、原画像データの階調が量子化レべルの近傍の場
合に、出力レベルが単一の量子化レベルのみになり、誤
差拡散法特有のランダムパターンが生じないことにあ
る。
【0004】テクステャ変化による画品質の劣化を防ぐ
有効な手段の一つとしては、画像データに規則的パター
ンやランダム雑音を重畳する手法がある。しかし、この
手法では、原画像データにおける全ての階調レベルに対
して誤差を大きくすることになり、誤差拡散法の最大の
特徴である誤差の最小性を犠牲にすることになり、規則
的パターンのテクスチャと誤差拡散法によるテクスチャ
が合わなかったり、出力画像においてざらつき感が大き
い等の問題点がある。
【0005】また、2値から3値、5値と階層的に誤差
拡散処理を行う手法も提案されている(文献「越智宏,
“階調化処理による高品質多値誤差拡散法”,画電学
誌,24,1(1995−01),第10〜17ペー
ジ」参照)が、階層的な処理のために演算時間が多くか
かることや、ある階調レベルを表現するために4出力レ
ベル以上が用いられることがあり、ざらつき感が大きい
ことや、このための補正処理が必要になること等の問題
点がある。
【0006】ここで、一般的な誤差拡散法の原理(文献
「貴家仁志,八重光男,“ディジタル画像データのCに
よる階調変換技法”,「インターフェース」,Aug,
1993,第158〜171ページ」参照)と多値の誤
差拡散法の問題点について詳しく説明する。
【0007】誤差拡散法は、人間の視覚特性を考慮し
て、量子化誤差を高域に変調することによって目立たな
くし、擬似中間調を表現する方法である。図21は、一
般的な誤差拡散処理を実現するための画像処理装置の構
成を示すブロック図である。この画像処理装置は、入力
画像データx(i,j)から後述するフィルタ114の
出力データを減算する減算器111と、この減算器11
1の出力データを量子化して、出力画像データy(i,
j)として出力する量子化器(図ではQと記す。)11
2と、出力画像データy(i,j)から減算器111の
出力データを減算する減算器113と、この減算器11
3の出力データに対して所定のフィルタリング処理を行
って、減算器111に出力するフィルタ114とを備え
ている。なお、図中、e(i,j)は、量子化器112
における量子化によって発生する量子化誤差を表してい
る。従って、減算器113の出力データは、量子化誤差
e(i,j)となる。なお、i,jは、互いに直交する
2方向(以下、i方向およびj方向という。)の各座標
を表している。
【0008】フィルタ114は、一種の線形フィルタで
あり、ここでは、その伝達関数を、G(z1,2 )とす
る。なお、z1,2 は、それぞれ、i方向、j方向に関
するz変換における変数である。図21に示した画像処
理装置の構成全体は、2次元のΣΔ変調回路とみなすこ
とができる。従って、この画像処理装置における入出力
関係は、次の式(1)のように与えられる。
【0009】
【数1】 Y(z1,2 )=X(z1,2 )+H(z1,2 )E(z1,2 )…(1)
【0010】なお、式(1)において、Y(z
1,2 ),X(z1,2 ),E(z1,2 )は、それぞ
れ、y(i,j),x(i,j),e(i,j)をz変
換した値である。また、量子化誤差E(z1,2 )を変
調するフィルタの伝達関数H(z1,2 )は、次の式
(2)で与えられる。
【0011】
【数2】 H(z1,2 )=1−G(z1,2 ) …(2)
【0012】伝達関数H(z1,2 )は、2次元の有限
インパルス応答(FIR)ハイパスフィルタを表してお
り、このハイパスフィルタは、量子化誤差E(z
1,2 )の高域への変調特性を決定する誤差変調用フィ
ルタとなる。なお、以下、伝達関数H(z1,2 ),G
(z1,2 )で表されるフィルタを表す場合にも、フィ
ルタH(z1,2 ),フィルタG(z1,2 )と記す。
【0013】G(z1,2 )は、次の式(3)のように
表される。
【0014】
【数3】 G(z1,2 )=ΣΣg(n1,n2)z-n1 -n2 …(3)
【0015】なお、式(3)中の最初のΣはn1が−N
1 からM1 についての総和を表し、次のΣはn2が−N
2 からM2 についての総和を表している。ただし、
1 ,M1 ,N2 ,M2 は、それぞれ所定の正の整数で
ある。また、g(n1,n2)は、フィルタ係数であ
り、n1=0,n2=0は、注目画素を表す。
【0016】ここで、式(4)および式(5)に、G
(z1,2 )の係数g(i,j)の例として、代表的な
フィルタの場合の例を挙げる。なお、式中の*は注目画
素を表し、g(0,0)=0となる。
【0017】
【数4】
【0018】
【数5】
【0019】式(4)で表されるフィルタG(z
1,2 )を用いた誤差変調用フィルタH(z1,2 )の
周波数特性を図22に示し、式(5)で表されるフィル
タG(z1,2 )を用いた誤差変調用フィルタH(z1,
2 )の周波数特性を図23に示す。なお、図22,2
3において、周波数を表す数値は、絶対値が大きいほど
周波数が高いことを表している。式(4)で表されるフ
ィルタG(z1,2 )およびこれを用いたフィルタH
(z1,2 )は、Floyd&Steinbergのフ
ィルタ(以下、Floydのフィルタと言う。)と呼ば
れるものである。式(5)で表されるフィルタG(z1,
2 )およびこれを用いたフィルタH(z1,2)は、
Jarvis,Judice&Ninkeのフィルタ
(以下、Jarvisのフィルタと言う。)と呼ばれる
ものである。
【0020】また、階調が連続的に変化する入力画像に
対して、Floydのフィルタを用いた場合の2値誤差
拡散法による出力画像を図24に示し、Jarvisの
フィルタを用いた場合の2値誤差拡散法による出力画像
を図25に示す。
【0021】図22から、Floydのフィルタは、低
域利得が小さく高域利得が大きいことが分かる。このた
め、図24に示したように、2値誤差拡散法による出力
画像では、細かいテクスチャが得られる。また、図23
から、Jarvisのフィルタは、低域利得は多少大き
いが高域利得も小さいことが分かる。このため、図25
に示したように、2値誤差拡散法による出力画像では、
粗いけれども一様なテクスチャが得られる。
【0022】次に、図26を参照して、多値誤差拡散法
における問題点について説明する。図26は、多値誤差
拡散法による出力画像の例として、階調が連続的に変化
する入力画像に対して、Jarvisのフィルタを用い
た場合の5値の誤差拡散法による出力画像を示したもの
である。この図から分かるように、従来の多値誤差拡散
法では、中間の量子化レベル近傍でのテクスチャ変化が
目立ち、画品質が悪い。その原因は、原画像データの階
調が量子化レベル近傍の場合に誤差があまり発生せず、
出力レベルが単一の量子化レベルのみになり、誤差拡散
法特有のランダムパターンが生じないことにある。
【0023】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、多値誤差拡散処理を行いながら、テ
クスチャが一様化されたざらつき感の少ない高品質の画
像を得ることができるようにした画像処理方法および装
置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理方法
は、入力画像データを3つ以上の量子化レベルに基づい
て量子化すると共に、この量子化によって発生する量子
化誤差を高域に変調することによって、入力画像データ
に対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行っ
て出力する第1の誤差拡散処理手順と、この第1の誤差
拡散処理手順による出力データを、第1の誤差拡散処理
手順における量子化レベルとは異なるレベルを含む3つ
以上の量子化レベルに基づいて量子化すると共に、この
量子化によって発生する量子化誤差を高域に変調するこ
とによって、第1の誤差拡散処理手順による出力データ
に対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行っ
て出力画像データとして出力する第2の誤差拡散処理手
順とを備えたものである。
【0025】本発明の画像処理装置は、入力画像データ
を3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化する第1の
量子化手段と、この第1の量子化手段による量子化によ
って発生する量子化誤差を高域に変調する第1の誤差変
調手段とを有し、これらを用いて入力画像データに対し
て量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力
する第1の誤差拡散処理部と、この第1の誤差拡散処理
部の出力データを、第1の量子化手段における量子化レ
ベルとは異なるレベルを含む3つ以上の量子化レベルに
基づいて量子化する第2の量子化手段と、この第2の量
子化手段による量子化によって発生する量子化誤差を高
域に変調する第2の誤差変調手段とを有し、これらを用
いて第1の誤差拡散処理部の出力データに対して量子化
レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力画像デー
タとして出力する第2の誤差拡散処理部とを備えたもの
である。
【0026】本発明の画像処理方法では、第1の誤差拡
散処理手順によって、入力画像データが3つ以上の量子
化レベルに基づいて量子化されると共に、この量子化に
よって発生する量子化誤差が高域に変調されて、入力画
像データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処
理が行われて出力され、第2の誤差拡散処理手順によっ
て、第1の誤差拡散処理手順による出力データが、第1
の誤差拡散処理手順における量子化レベルとは異なるレ
ベルを含む3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化さ
れると共に、この量子化によって発生する量子化誤差が
高域に変調されて、第1の誤差拡散処理手順による出力
データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理
が行われて出力画像データとして出力される。
【0027】本発明の画像処理装置では、第1の誤差拡
散処理部において、第1の量子化手段によって、入力画
像データが3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化さ
れると共に、第1の誤差変調手段によって、第1の量子
化手段による量子化によって発生する量子化誤差が高域
に変調されて、入力画像データに対して量子化レベル数
が3以上の誤差拡散処理が行われて出力される。更に、
第2の誤差拡散処理部において、第2の量子化手段によ
って、第1の誤差拡散処理部の出力データが、第1の量
子化手段における量子化レベルとは異なるレベルを含む
3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化されると共
に、第2の誤差変調手段によって、第2の量子化手段に
よる量子化によって発生する量子化誤差が高域に変調さ
れて、第1の誤差拡散処理部の出力データに対して量子
化レベル数が3以上の誤差拡散処理が行われて出力画像
データとして出力される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。この画像処理装置は、入力画像データx
(i,j)に対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散
処理を行って出力する第1の誤差拡散処理部10と、こ
の第1の誤差拡散処理部10の出力データに対して量子
化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力画像デ
ータy(i,j)として出力する第2の誤差拡散処理部
20とを備えている。
【0029】第1の誤差拡散処理部10は、入力画像デ
ータx(i,j)から後述するフィルタ14の出力デー
タを減算する減算器11と、この減算器11の出力デー
タを3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化して、第
1の誤差拡散処理部10の出力データとして出力する量
子化器(図ではQa と記す。)12と、この量子化器1
2の出力データから減算器11の出力データを減算する
減算器13と、この減算器13の出力データに対して所
定のフィルタリング処理を行って、減算器11に出力す
るフィルタ14とを備えている。なお、図中、e
a (i,j)は、量子化器12における量子化によって
発生する量子化誤差を表している。従って、減算器13
の出力データは、量子化誤差ea (i,j)となる。フ
ィルタ14は、一種の線形フィルタであり、ここでは、
その伝達関数を、Ga (z1,2 )とする。フィルタ1
4は、例えばディジタルフィルタによって実現される。
【0030】第2の誤差拡散処理部20は、第1の誤差
拡散処理部10の出力データから後述するフィルタ24
の出力データを減算する減算器21と、この減算器21
の出力データを、量子化器12における量子化レベルと
は異なるレベルを含む3つ以上の3つ以上の量子化レベ
ルに基づいて量子化して、出力画像データy(i,j)
として出力する量子化器(図ではQb と記す。)22
と、この量子化器22の出力データから減算器21の出
力データを減算する減算器23と、この減算器23の出
力データに対して所定のフィルタリング処理を行って、
減算器21に出力するフィルタ24とを備えている。な
お、図中、eb (i,j)は、量子化器22における量
子化によって発生する量子化誤差を表している。従っ
て、減算器23の出力データは、量子化誤差eb (i,
j)となる。フィルタ24は、一種の線形フィルタであ
り、ここでは、その伝達関数を、Gb (z1,2 )とす
る。フィルタ24は、例えばディジタルフィルタによっ
て実現される。
【0031】各誤差拡散処理部10,20は、それぞ
れ、2次元のΣΔ変調回路とみなすことができる。従っ
て、図1に示した画像処理装置における入出力関係は、
次の式(6)のように与えられる。
【0032】
【数6】 Y(z1,2 )=X(z1,2 )+Ha (z1,2 )Ea (z1,2 ) +Hb (z1,2 )Eb (z1,2 )…(6)
【0033】なお、式(6)において、Y(z
1,2 ),X(z1,2 ),Ea (z1,2),E
b (z1,2 )は、それぞれ、y(i,j),x(i,
j),ea (i,j),eb (i,j)をz変換した値
である。また、量子化誤差Ea (z1,2),Eb (z
1,2 )を変調するフィルタの伝達関数Ha (z
1,2 ),Hb (z1,2 )は、次の式(7),(8)
で与えられる。
【0034】
【数7】 Ha (z1,2 )=1−Ga (z1,2 ) …(7)
【0035】
【数8】 Hb (z1,2 )=1−Gb (z1,2 ) …(8)
【0036】伝達関数Ha (z1,2 ),Hb (z1,
2 )は、2次元の有限インパルス応答(FIR)ハイパ
スフィルタを表しており、このハイパスフィルタは、量
子化誤差Ea (z1,2 ),Eb (z1,2 )の高域へ
の変調特性を決定する誤差変調用フィルタとなる。な
お、以下、伝達関数Ha (z1,2 ),Hb (z
1,2),Ga (z1,2 ),Gb (z1,2 )で表さ
れるフィルタを表す場合にも、フィルタHa (z
1,2 ),Hb (z1,2 ),Ga (z1,2 ),Gb
(z1,2 )と記す。
【0037】Ga (z1,2 ),Gb (z1,2 )は、
それぞれ、次の式(9),(10)のように表される。
【0038】
【数9】 Ga (z1,2 )=ΣΣga (n1,n2)z-n1 -n2 …(9)
【0039】
【数10】 Gb (z1,2 )=ΣΣgb (n1,n2)z-n1 -n2 …(10)
【0040】なお、式(9)中の最初のΣはn1が−N
3 からM3 についての総和を表し、次のΣはn2が−N
4 からM4 についての総和を表している。同様に、式
(10)中の最初のΣはn1が−N5 からM5 について
の総和を表し、次のΣはn2が−N6 からM6 について
の総和を表している。ただし、N3 ,M3 ,N4
4,N5 ,M5 ,N6 ,M6 は、それぞれ所定の正の
整数である。また、ga (n1,n2),gb (n1,
n2)は、フィルタ係数であり、n1=0,n2=0
は、注目画素を表す。
【0041】量子化器12における3つ以上の量子化レ
ベルと量子化器22における3つ以上の量子化レベル
は、共に入力画像データx(i,j)の最小レベルおよ
び入力画像データx(i,j)の最大レベルを含むと共
に、最小レベルと最大レベルとの間の量子化レベルを含
む。最小レベルと最大レベルとの間の量子化レベルに関
しては、量子化器12における量子化レベルと量子化器
22における量子化レベルは、交互に挟み込まれるよう
に設定されている。本実施の形態では、特に、量子化器
22における3つ以上の量子化レベルは、最終的な出力
画像データy(i,j)を得るのに適した所望のレベル
に設定され、量子化器12における3つ以上の量子化レ
ベルは、量子化器22における各量子化レベルの中間の
値、入力画像データx(i,j)の最小レベルおよび入
力画像データx(i,j)の最大レベルに設定されてい
る。
【0042】図2は、量子化器12,22における各量
子化レベルの一例を示したものである。この例では、入
力画像データx(i,j)の階調レベルを“0”〜“2
55”の256段階とし、最終的な出力画像データy
(i,j)を5値とするために、量子化器22における
各量子化レベルを、“0”,“64”,“128”,
“192”,“255”に設定している。そして、量子
化器12における量子化レベルは、量子化器22におけ
る各量子化レベルの中間の値、入力画像データx(i,
j)の最小レベルおよび入力画像データx(i,j)の
最大レベル、すなわち、“0”,“32”,“96”,
“160”,“224”,“255”に設定している。
【0043】また、第1の誤差拡散処理部10における
誤差変調用フィルタHa (z1,2)と第2の誤差拡散
処理部20における誤差変調用フィルタHb (z
1,2 )は、互いに異なる特性に設定されている。この
場合、誤差変調用フィルタHb (z1,2 )は、誤差変
調用フィルタHa (z1,2 )よりも低域における利得
が大きい方が好ましい。なお、誤差変調用フィルタHa
(z1,2 ),Hb (z1,2 )をどのように設計した
らよいかについては、後で詳しく説明する。
【0044】次に、本実施の形態に係る画像処理装置の
作用について説明する。なお、以下の説明は、本実施の
形態に係る画像処理方法の説明を兼ねている。
【0045】入力画像データx(i,j)は、第1の誤
差拡散処理部10に入力され、減算器11によって、入
力画像データx(i,j)からフィルタ14の出力デー
タが減算される。減算器11の出力データは、量子化器
12によって量子化され、量子化器12の出力データ
が、第1の誤差拡散処理部10の出力データとして、第
2の誤差拡散処理部20に入力される。また、減算器1
3によって、量子化器12の出力データから減算器11
の出力データが減算されて、量子化誤差ea (i,j)
が生成される。減算器13の出力データである量子化誤
差ea (i,j)は、フィルタ14に入力されて、伝達
関数Ga (z1,2 )で表されるフィルタリング処理が
施され、フィルタ14の出力データは、減算器11に入
力される。このような動作により、第1の誤差拡散処理
部10は、入力画像データx(i,j)を3つ以上の量
子化レベルに基づいて量子化すると共に、この量子化に
よって発生する量子化誤差ea (i,j)を高域に変調
することによって、入力画像データx(i,j)に対し
て量子化レベル数が3以上の誤差拡散処理を行って出力
する。
【0046】第1の誤差拡散処理部10の出力データ
は、第2の誤差拡散処理部20に入力され、減算器21
によって、第1の誤差拡散処理部10の出力データから
フィルタ24の出力データが減算される。減算器21の
出力データは、量子化器22によって量子化され、量子
化器22の出力データが、第2の誤差拡散処理部20の
出力データ、すなわち、画像処理装置の出力データy
(i,j)として出力される。また、減算器23によっ
て、量子化器22の出力データから減算器21の出力デ
ータが減算されて、量子化誤差eb (i,j)が生成さ
れる。減算器23の出力データである量子化誤差e
b (i,j)は、フィルタ24に入力されて、伝達関数
b (z1,2 )で表されるフィルタリング処理が施さ
れ、フィルタ24の出力データは、減算器21に入力さ
れる。このような動作により、第2の誤差拡散処理部2
0は、第1の誤差拡散処理部10の出力データを3つ以
上の量子化レベルに基づいて量子化すると共に、この量
子化によって発生する量子化誤差e b (i,j)を高域
に変調することによって、第1の誤差拡散処理部10の
出力データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散
処理を行って出力する。
【0047】このように、本実施の形態に係る画像処理
装置では、入力画像データx(i,j)に対して、誤差
拡散処理部10,20によって、量子化器12,22と
フィルタ14,24の特性を変えて、2段階の誤差拡散
処理を行い、最終的に少階調化された出力画像データy
(i,j)を得るようになっている。
【0048】次に、本実施の形態に係る画像処理装置の
効果について説明する。図3は、量子化器12,22に
おける各量子化レベルを図2に示したように設定した場
合において、入力画像データx(i,j)の各階調に対
して、量子化器12,22で発生する量子化誤差の大き
さを示したものである。なお、この図では、量子化器1
2で発生する量子化誤差の大きさを、符号Qa を付した
実線で示し、量子化器22で発生する量子化誤差の大き
さを、符号Qb を付した破線で示している。この図か
ら、量子化器22による本来の量子化では、量子化レベ
ル近傍で誤差が発生せず、これが量子化レベル近傍でラ
ンダムパターンが発生しない原因となっていることが分
かる。従って、量子化器12では、量子化器22による
量子化で誤差が発生しない部分を中心として選択的に誤
差を補充するような量子化を行う。このような量子化器
12,22による2段階の量子化によって、原画像デー
タの全階調に対して量子化誤差が一様化されることにな
る。
【0049】次に、誤差拡散処理部10,20における
誤差変調用フィルタHa (z1,2),Hb (z
1,2 )をどのように設計したらよいかについて説明す
る。フィルタHa (z1,2 ),Hb (z1,2 )に同
じ特性のフィルタを用いると、式(6)より、1段目で
発生した量子化誤差が、2段目で発生する量子化誤差と
同じ周波数同士で干渉し合って画品質が悪くなる。従っ
て、フィルタHa (z1,2),Hb (z1,2 )に
は、異なる特性を持ったフィルタを用いるのが好まし
い。また、1段目で発生する量子化誤差は、図3に示し
たように、まだ一様化されていないので、量子化器12
の量子化レベル近傍ではフィルタHa (z1,2 )によ
るテクスチャは発生しない。これに対して、2段目で発
生する量子化誤差は一様化されており、原画像データの
全ての階調に対してフィルタHb (z1,2)によるテ
クスチャが支配的となるため、フィルタHa (z
1,2 )によるテクスチャが細かく、フィルタHb (z
1,2 )によるテクスチャが粗くなるように設計した方
が、一様なテクスチャが得られる。それは、人間の目に
は、粗い方が目立つからである。フィルタHa (z1,
2 )によるテクスチャを細かく、フィルタHb (z1,
2 )によるテクスチャを粗くするには、フィルタH
a (z1,2 )の高域利得を大きくし、フィルタH
b (z1,2 )では、フィルタHa (z1,2 )に比べ
て少し低域の利得を大きくすればよい。
【0050】ここで、フィルタHa (z1,2 )に高域
利得の大きいFloydのフィルタを用い、フィルタH
b (z1,2 )に3種類のフィルタ(以下、フィルタH
1〜H3と言う。)を用いた場合について比較する。3
種類のフィルタH1〜H3に対応する3種類のフィルタ
b (z1,2 )のフィルタ係数を、以下の式(11)
〜(13)に示す。なお、式中の*は注目画素を表し、
b (0,0)=0となる。
【0051】
【数11】
【0052】
【数12】
【0053】
【数13】
【0054】式(11)〜(13)で表される3種類の
フィルタGb (z1,2 )を用いた場合の誤差変調用フ
ィルタH1〜H3の周波数特性を、それぞれ図4ないし
図6に示す。なお、これらの図において、周波数を表す
数値は、絶対値が大きいほど周波数が高いことを表して
いる。
【0055】また、階調が連続的に変化する入力画像に
対して、フィルタHa (z1,2 )にFloydのフィ
ルタ(式(4)および図22参照)を用い、フィルタH
b (z1,2 )に図4ないし図6に対応する3種類のフ
ィルタH1〜H3を用いて、2段階の誤差拡散処理を行
って得られる5値の出力画像を、それぞれ図7ないし図
9に示す。
【0056】図4ないし図7から、フィルタHb (z1,
2 )に用いた3種類のフィルタH1〜H3は、全てフ
ィルタHa (z1,2 )に用いたFloydのフィルタ
よりも高域利得が小さいことが分かる。また、3種類の
フィルタの中では、フィルタH1の方が高域利得が大き
く、フィルタH3の方が少し低い帯域の利得が大きいこ
とが分かる。従って、図7ないし図9に示したように、
フィルタH1を用いた方がテクスチャが細かく、フィル
タH3を用いた方がテクスチャが粗くなる。
【0057】一方、図7から、フィルタH1の方が、周
波数特性がHa (z1,2 )に用いたFloydのフィ
ルタに近くなるため、少し干渉を起こしていることが分
かる。図9に示したように、フィルタH3の方が、干渉
が抑えられ、一様なテクスチャを生じる。テクスチャは
細かく一様な方が画品質が良いので、Hb (z1,2
に用いるフィルタは、出力機器の特性や出力解像度によ
って最適なものを選択する必要がある。なお、フィルタ
H2は、フィルタH1とフィルタH3の中間の特性(図
5)を有しているので、図7と図9の中間のテクスチャ
(図8)が得られる。また、Hb (z1,2 )にJar
visのフィルタ(式(5)および図23参照)を用い
ると、JarvisのフィルタがフィルタH1とフィル
タH2の中間の特性を有することから、図7と図8の中
間のテクスチャが得られる。
【0058】図26と図7ないし図9とを比較すると、
従来の多値誤差拡散法の問題点であった量子化レベル近
傍でのテクスチャ変化が、本実施の形態に係る映像処理
装置および方法により改善され、一様なテクスチャが得
られていることが分かる。本実施の形態において、最終
的に得られるテクスチャは、Ha (z1,2 )に用いた
フィルタのテクスチャとHb (z1,2 )に用いたフィ
ルタのテクスチャを重畳したようなものになっている。
また、本実施の形態では、必要以上に誤差を付加してい
ないため、原画像データにおけるある階調レベルは、2
値または3値の出力レベルのみで表現されており、ざら
つき感の少ない高品質の多値誤差拡散法による出力画像
が得られる。
【0059】次に、より現実的な入力画像を用いて、従
来の多値誤差拡散法による出力画像と、本実施の形態に
よる出力画像とを比較した結果について説明する。ここ
では、画像出力機器として、濃度階調方式の昇華型プリ
ンタを用い、出力解像度は300DPIとしている。
【0060】図10は、Jarvisのフィルタを用い
た従来の3値の誤差拡散法による出力画像を示してい
る。この出力画像では、量子化レベル近傍でのテクスチ
ャ変化により疑似輪郭が生じており、画品質が悪い。
【0061】図11ないし図14は、それぞれ、本実施
の形態において、フィルタHa (z1,2 )にFloy
dのフィルタを用いると共に、フィルタHb (z
1,2 )に3種類のフィルタH1〜H3またはJarv
isのフィルタを用いて得られた3値の誤差拡散法によ
る出力画像を示している。これらの出力画像では、疑似
輪郭が解消され、粒状感もない、一様なテクスチャが得
られていることが分かる。また、300DPI程度の解
像度では、粗いテクスチャが目につくため、フィルタH
b (z1,2 )として、細かいテクスチャを生じるフィ
ルタH1やJarvisのフィルタを用いた方が良い結
果を得られることが分かる。しかし、これは出力解像度
がもっと高くなると変わる可能性もあるので、出力機器
の特性や出力解像度によって最適なフィルタを選択すれ
ば良い。
【0062】同様に、図15は、Jarvisのフィル
タを用いた従来の5値の誤差拡散法による出力画像を示
し、図16ないし図19は、それぞれ、本実施の形態に
おいて、フィルタHa (z1,2 )にFloydのフィ
ルタを用いると共に、フィルタHb (z1,2 )に3種
類のフィルタH1〜H3またはJarvisのフィルタ
を用いて得られた5値の誤差拡散法による出力画像を示
している。これらの図から、本実施の形態では、5値の
場合も3値の場合と同様の効果が得られることが分か
る。以後、9値、7値、…と量子化レベル数が増えるに
従って、本実施の形態による出力画像と従来の誤差拡散
法による出力画像との差は少なくなる。
【0063】以上説明したように、本実施の形態では、
まず本来の3つ以上の量子化レベルに対して交互に挟み
込まれるように設定された量子化レベルを用いた1段目
の誤差拡散処理によって、本来の量子化レベル近傍を中
心としてランダムパターンが重畳される。次に、1段目
とは特性の異なる誤差変調用フィルタを用いた2段目の
誤差拡散処理によって、テクスチャが一様化された出力
画像が得られる。
【0064】本実施の形態において、1段目の誤差拡散
処理は、原画像データに雑音を重畳しているものと解釈
することもできる。ただし、このとき重畳される雑音
は、従来より用いられていたような規則的なパターンや
ランダム雑音とは異なり、原画像データに依存したもの
で、原画像データの低域部分にあまり影響を与えないよ
うな雑音である。そして、この雑音は、本来の量子化で
誤差が発生しない部分に選択的に補充されるため、誤差
の最大値を大きくしないような雑音になっている。この
ため、本実施の形態によれば、原画像データからかけ離
れた値の出力レベルが混在せず、ざらつき感の少ない高
品質の多値誤差拡散法による出力画像が得られる。
【0065】このように、本実施の形態によれば、擬似
輪郭や粒状感がなく、テクスチャが一様化された、ざら
つき感の少ない高品位の出力画像を得ることができる。
【0066】また、本実施の形態によれば、1段目の誤
差拡散処理における量子化レベルを、2段目の誤差拡散
処理における量子化レベルの中間の値、入力画像データ
の最小レベルおよび入力画像データの最大レベルに設定
したので、入力画像データの全階調に対して量子化誤差
を一様化することができる。
【0067】また、本実施の形態によれば、1段目の誤
差拡散処理における量子化誤差の変調特性と2段目の誤
差拡散処理における量子化誤差の変調特性とを互いに異
ならせたので、1段目の誤差拡散処理において発生する
量子化誤差と2段目の誤差拡散処理において発生する量
子化誤差の干渉を防止でき、より高品質の画像を得るこ
とができる。特に、本実施の形態では、2段目の誤差拡
散処理における量子化誤差の変調特性を、1段目におけ
る誤差拡散処理における量子化誤差の変調特性よりも低
域における利得の大きいものとしたので、更に、テクス
チャがより一様化された像を得ることができる。
【0068】なお、本実施の形態に係る画像処理装置
は、例えば、単体の装置として構成してもよいし、IC
(集積回路)化する等してプリンタ等の画像出力装置に
内蔵するようにしてもよい。
【0069】図20は、本発明の第2の実施の形態に係
る画像処理装置の構成を示すブロック図である。本実施
の形態は、第1の実施の形態に係る画像処理装置と同様
の機能を、コンピュータを用いてソフトウェア的に実現
した例である。
【0070】本実施の形態に係る画像処理装置は、コン
ピュータを用いたものであり、互いにバス30を介して
接続されたCPU(中央処理装置)31、ROM(リー
ド・オンリ・メモリ)32およびRAM(ランダム・ア
クセス・メモリ)33を備えている。画像処理装置は、
更に、インタフェース41〜46を介してバス30に接
続されたハードディスク51、CD(コンパクトディス
ク)−ROMドライブ52、フロッピィディスクドライ
ブ53、キーボード54、マウス55およびCRT(陰
極線管)56を備えている。画像処理装置は、更に、バ
ス30に画像入力装置57を接続するためのインタフェ
ース47と、バス30に画像出力装置58を接続するた
めのインタフェース48とを備えている。
【0071】画像入力装置57としては、イメージスキ
ャナ、ディジタルカメラ、ビデオカメラ等がある。画像
出力装置38としては、プリンタ、液晶ディスプレイ等
がある。
【0072】本実施の形態に係る画像処理装置では、C
PU31が、RAM33を作業領域として、ハードディ
スク51、CD−ROMドライブ52によって駆動され
るCD−ROMまたはフロッピィディスクドライブ53
によって駆動されるフロピィディスクに格納されたアプ
リケーションプログラムを実行することによって、図1
における第1の誤差拡散処理部10および第2の誤差拡
散処理部20の機能を実現するようになっている。
【0073】本実施の形態に係る画像処理装置は、上述
のようにして実現される機能により、画像入力装置57
によって入力された画像データあるいは画像処理装置
(コンピュータ)で作成した画像データに対して、第1
の実施の形態と同様の2段階の誤差拡散処理を行って、
少階調化された出力画像データを画像出力装置58に対
して出力する。
【0074】本実施の形態におけるその他の作用および
効果は第1の実施の形態と同様である。
【0075】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず、例えば、実施の形態で挙げた量子化レベル、量
子化レベル数や、フィルタの特性等は一例であり、本発
明を適用する形態に応じて適宜に設定することができ
る。また、本発明は、多濃度インクやドット径変調によ
って多値表現できるインクジェットプリンタや、溶融熱
転写方式やサーモ・オートクローム方式のプリンタ、階
調表現の低いディスプレイ装置等に画像データを出力す
るための画像データを少階調化する場合に有効である
が、それ以外にも、画像処理や画像データの蓄積の負担
を軽減するために画像データを少階調化する場合等にも
有効である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし4
のいずれかに記載の画像処理方法または請求項5ないし
9のいずれかに記載の画像処理装置によれば、入力画像
データに対して量子化レベルの異なる2段階の誤差拡散
処理を行って少階調化された出力画像データを得るよう
にしたので、多値誤差拡散処理を行いながら、テクスチ
ャが一様化されたざらつき感の少ない高品質の画像を得
ることができるという効果を奏する。
【0077】また、請求項2記載の画像処理方法または
請求項6記載の画像処理装置によれば、1段目の誤差拡
散処理における量子化レベルを、2段目の誤差拡散処理
における量子化レベルの中間の値、入力画像データの最
小レベルおよび入力画像データの最大レベルに設定した
ので、更に、入力画像データの全階調に対して量子化誤
差を一様化することができるという効果を奏する。
【0078】また、請求項3記載の画像処理方法または
請求項7記載の画像処理装置によれば、1段目の誤差拡
散処理における量子化誤差の変調特性と2段目の誤差拡
散処理における量子化誤差の変調特性とを互いに異なら
せたので、更に、1段目の誤差拡散処理において発生す
る量子化誤差と2段目の誤差拡散処理において発生する
量子化誤差の干渉を防止でき、より高品質の画像を得る
ことができるという効果を奏する。
【0079】また、請求項4記載の画像処理方法または
請求項8記載の画像処理装置によれば、2段目の誤差拡
散処理における量子化誤差の変調特性を、1段目におけ
る誤差拡散処理における量子化誤差の変調特性よりも低
域における利得の大きいものとしたので、更に、テクス
チャがより一様化された像を得ることができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における各量子化器における量子化レベル
の一例を示す説明図である。
【図3】図1における量子化器における各量子化レベル
を図2に示したように設定した場合において入力画像デ
ータの各階調に対して量子化器で発生する量子化誤差の
大きさを示す説明図である。
【図4】図1における第2の誤差拡散処理部で使用する
フィルタの周波数特性の一例を示す特性図である。
【図5】図1における第2の誤差拡散処理部で使用する
フィルタの周波数特性の他の例を示す特性図である。
【図6】図1における第2の誤差拡散処理部で使用する
フィルタの周波数特性の更に他の例を示す特性図であ
る。
【図7】図4に対応するフィルタを用いて、図1に示し
た画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示す
説明図である。
【図8】図5に対応するフィルタを用いて、図1に示し
た画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示す
説明図である。
【図9】図6に対応するフィルタを用いて、図1に示し
た画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示す
説明図である。
【図10】従来の3値の誤差拡散法による出力画像を示
す説明図である。
【図11】図4に対応するフィルタを用いて、図1に示
した画像処理装置によって得られる3値の出力画像を示
す説明図である。
【図12】図5に対応するフィルタを用いて、図1に示
した画像処理装置によって得られる3値の出力画像を示
す説明図である。
【図13】図6に対応するフィルタを用いて、図1に示
した画像処理装置によって得られる3値の出力画像を示
す説明図である。
【図14】Jarvisのフィルタを用いて、図1に示
した画像処理装置によって得られる3値の出力画像を示
す説明図である。
【図15】従来の5値の誤差拡散法による出力画像を示
す説明図である。
【図16】図4に対応するフィルタを用いて、図1に示
した画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示
す説明図である。
【図17】図5に対応するフィルタを用いて、図1に示
した画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示
す説明図である。
【図18】図6に対応するフィルタを用いて、図1に示
した画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示
す説明図である。
【図19】Jarvisのフィルタを用いて、図1に示
した画像処理装置によって得られる5値の出力画像を示
す説明図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図21】一般的な誤差拡散処理を実現するための画像
処理装置の構成を示すブロック図である。
【図22】図21に示した画像処理装置で使用するフィ
ルタの周波数特性の一例を示す特性図である。
【図23】図21に示した画像処理装置で使用するフィ
ルタの周波数特性の他の例を示す特性図である。
【図24】図22に対応するフィルタを用いた場合の2
値誤差拡散法による出力画像を示す説明図である。
【図25】図23に対応するフィルタを用いた場合の2
値誤差拡散法による出力画像を示す説明図である。
【図26】図23に対応するフィルタを用いた場合の5
値の誤差拡散法による出力画像を示す説明図である。
【符号の説明】
10…第1の誤差拡散処理部、11,13…減算器、1
2…量子化器、14…フィルタ、20…第2の誤差拡散
処理部、21,23…減算器、22…量子化器、24…
フィルタ。
【数11】
【数11】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データを3つ以上の量子化レベ
    ルに基づいて量子化すると共に、この量子化によって発
    生する量子化誤差を高域に変調することによって、入力
    画像データに対して量子化レベル数が3以上の誤差拡散
    処理を行って出力する第1の誤差拡散処理手順と、 この第1の誤差拡散処理手順による出力データを、前記
    第1の誤差拡散処理手順における量子化レベルとは異な
    るレベルを含む3つ以上の量子化レベルに基づいて量子
    化すると共に、この量子化によって発生する量子化誤差
    を高域に変調することによって、前記第1の誤差拡散処
    理手順による出力データに対して量子化レベル数が3以
    上の誤差拡散処理を行って出力画像データとして出力す
    る第2の誤差拡散処理手順とを備えたことを特徴とする
    画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の誤差拡散処理手順における3
    つ以上の量子化レベルは、前記第2の誤差拡散処理手順
    における各量子化レベルの中間の値、入力画像データの
    最小レベルおよび入力画像データの最大レベルに設定さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第1の誤差拡散処理手順と前記第2
    の誤差拡散処理手順は、互いに異なる変調特性で、量子
    化誤差を高域に変調することを特徴とする請求項1記載
    の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の誤差拡散処理手順における量
    子化誤差の変調特性は、前記第1の誤差拡散処理手順に
    おける量子化誤差の変調特性よりも低域における利得が
    大きいことを特徴とする請求項3記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 入力画像データを3つ以上の量子化レベ
    ルに基づいて量子化する第1の量子化手段と、この第1
    の量子化手段による量子化によって発生する量子化誤差
    を高域に変調する第1の誤差変調手段とを有し、これら
    を用いて入力画像データに対して量子化レベル数が3以
    上の誤差拡散処理を行って出力する第1の誤差拡散処理
    部と、 この第1の誤差拡散処理部の出力データを、前記第1の
    量子化手段における量子化レベルとは異なるレベルを含
    む3つ以上の量子化レベルに基づいて量子化する第2の
    量子化手段と、この第2の量子化手段による量子化によ
    って発生する量子化誤差を高域に変調する第2の誤差変
    調手段とを有し、これらを用いて前記第1の誤差拡散処
    理部の出力データに対して量子化レベル数が3以上の誤
    差拡散処理を行って出力画像データとして出力する第2
    の誤差拡散処理部とを備えたことを特徴とする画像処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の量子化手段における3つ以上
    の量子化レベルは、前記第2の量子化手段における各量
    子化レベルの中間の値、入力画像データの最小レベルお
    よび入力画像データの最大レベルに設定されていること
    を特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の誤差変調手段と前記第2の誤
    差変調手段は、互いに異なる変調特性で、量子化誤差を
    高域に変調することを特徴とする請求項5記載の画像処
    理装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の誤差変調手段における変調特
    性は、前記第1の誤差変調手段における変調特性よりも
    低域における利得が大きいことを特徴とする請求項7記
    載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の誤差拡散処理部は、出力画像
    データを、画像出力装置に対して出力することを特徴と
    する請求項5記載の画像処理装置。
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