JP6912869B2 - 画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、階調変換後の画像に対して空間フィルタ処理を行う画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法に関する。
現在の映像信号は8ビット信号が主流であるが、8ビット信号では量子化の粗さに起因してグラデーション再現における階調とびが生じ、この階調とびが偽輪郭として視認される場合がある。ここに、偽輪郭は、隣接する平坦部のレベル差が視認されて、階調が不連続に見える現象である。
これに対して、例えば特許第4983415号公報には、入力されたデジタル画像信号のビット数を伸張する多ビット化の技術が記載されている。さらに、該公報には、微小振幅信号のみにローパスフィルタ処理を施すことにより、画像全体をボケさせることなく、偽輪郭を改善する技術が記載されている。この技術によれば、平坦部のレベル差で生じる境界をローパスフィルタでぼかすことにより、偽輪郭を軽減する効果が得られると期待される。
特許第4983415号公報
しかしながら、上記特許第4983415号公報に記載の技術では、あるレベルの第1の平坦部と第1の平坦部に隣接する他のレベルの第2の平坦部と、の境界となる階段状のレベル差が、局所的には曲線状に滑らかに変化するレベル差になるものの、平坦部の領域が広い(具体的には、ローパスフィルタのフィルタサイズよりも広い)と、ローパスフィルタ処理後であっても、第1の平坦部があるレベルであり、第2の平坦部が他のレベルであるということに変更は生じないために、境界をぼかすだけでは平坦部に不連続性がある印象を受ける点にあまり変化がない。
また、人の視覚特性はウェーバー・フェヒナーの法則にあてはまることから、偽輪郭は暗部で目立ち明部では目立たないと言えるが、上記公報に記載の技術は信号の振幅に基づいて処理を制御するものであるために、明部においては偽輪郭の軽減効果よりもボケによる解像度劣化の副作用のほうが目立ってしまうことが懸念される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、人の視覚特性を考慮して、階調変換後の画像の、解像度劣化を抑制しながら、偽輪郭が目立たないようにすることができる画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法を提供することを目的としている。
本発明のある態様による画像処理装置は、複数の画素で構成される画像を、モニタでの階調表示が適切となるような階調変換特性で階調変換する階調変換部と、前記階調変換後の画像を構成する画素のそれぞれに対して、該階調変換後の隣接階調の値の差の画素信号値に対するウェーバー比がより大きい画素信号をより高い強度で平滑化する平滑化部と、前記平滑化後の画像の画素信号値が取り得る全範囲内に、前記ウェーバー比がより大きい画素信号により大きいランダム成分を付加する一部範囲が存在するように、かつ前記一部範囲が信号値0を含まないように、前記平滑化後の画素信号にランダム成分を付加するランダム成分付加部と、を備え、前記ランダム成分付加部は、前記平滑化後の画像の画素信号値が、0以上第1の信号値以下の場合にはランダム成分を付加せず、第1の信号値よりも大きく第2の信号値未満の場合にはランダム成分を単調増加させて付加し、第2の信号値以上第3の信号値以下の場合には上限値のランダム成分を付加し、第3の信号値よりも大きく第4の信号値未満の場合にはランダム成分を単調減少させて付加し、第4の信号値以上の場合にはランダム成分を付加しない
本発明のある態様による画像処理プログラムは、コンピュータに、複数の画素で構成される画像を、モニタでの階調表示が適切となるような階調変換特性で階調変換する階調変換ステップと、前記階調変換後の画像を構成する画素のそれぞれに対して、該階調変換後の隣接階調の値の差の画素信号値に対するウェーバー比がより大きい画素信号をより高い強度で平滑化する平滑化ステップと、前記平滑化後の画像の画素信号値が取り得る全範囲内に、前記ウェーバー比がより大きい画素信号により大きいランダム成分を付加する一部範囲が存在するように、かつ前記一部範囲が信号値0を含まないように、前記平滑化後の画素信号にランダム成分を付加するランダム成分付加ステップであって、前記平滑化後の画像の画素信号値が、0以上第1の信号値以下の場合にはランダム成分を付加せず、第1の信号値よりも大きく第2の信号値未満の場合にはランダム成分を単調増加させて付加し、第2の信号値以上第3の信号値以下の場合には上限値のランダム成分を付加し、第3の信号値よりも大きく第4の信号値未満の場合にはランダム成分を単調減少させて付加し、第4の信号値以上の場合にはランダム成分を付加しない前記ランダム成分付加ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明のある態様による画像処理方法は、複数の画素で構成される画像を、モニタでの階調表示が適切となるような階調変換特性で階調変換する階調変換ステップと、前記階調変換後の画像を構成する画素のそれぞれに対して、該階調変換後の隣接階調の値の差の画素信号値に対するウェーバー比がより大きい画素信号をより高い強度で平滑化する平滑化ステップと、前記平滑化後の画像の画素信号値が取り得る全範囲内に、前記ウェーバー比がより大きい画素信号により大きいランダム成分を付加する一部範囲が存在するように、かつ前記一部範囲が信号値0を含まないように、前記平滑化後の画素信号にランダム成分を付加するランダム成分付加ステップであって、前記平滑化後の画像の画素信号値が、0以上第1の信号値以下の場合にはランダム成分を付加せず、第1の信号値よりも大きく第2の信号値未満の場合にはランダム成分を単調増加させて付加し、第2の信号値以上第3の信号値以下の場合には上限値のランダム成分を付加し、第3の信号値よりも大きく第4の信号値未満の場合にはランダム成分を単調減少させて付加し、第4の信号値以上の場合にはランダム成分を付加しない前記ランダム成分付加ステップと、を有する。
本発明の画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法によれば、人の視覚特性を考慮して、階調変換後の画像の、解像度劣化を抑制しながら、偽輪郭が目立たないようにすることができる。
本発明の実施形態1における画像処理装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における画像処理部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における空間フィルタ処理部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における画像処理部の作用を示すフローチャート。 上記実施形態1の図4のステップS6における空間フィルタ処理の基本的な内容を示すフローチャート。 上記実施形態1の図4のステップS6における空間フィルタ処理の、RGBカラー画像に対する処理内容を示すフローチャート。 上記実施形態1の図5または図6のステップS11における平滑化処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図6のステップS12gにおけるG信号のランダム成分付加処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図6のステップS12rbにおけるR,B信号の偽色抑制ランダム成分付加処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図6のステップS17におけるR,B信号の色ノイズ抑制処理を示すフローチャート。 上記実施形態1において、モニタの階調変換特性と、モニタの階調変換特性に応じて画像処理装置により行われる補正用の階調変換の特性と、を示す線図。 上記実施形態1において、階調変換により生じる量子化誤差の一例を示す線図。 上記実施形態1における平滑化フィルタのフィルタ構成の一例を示す図。 上記実施形態1における平滑化フィルタのフィルタ強度を、信号値に応じて変更するための重みの一例を示す線図。 上記実施形態1における平滑化フィルタのフィルタ強度を、さらに信号値の信号レンジに応じて変更するための信号レンジ重みの一例を示す線図。 上記実施形態1において付加するランダム成分の大きさを、信号値に応じて変更するための基準上限ランダム成分量の一例を示す線図。 上記実施形態1において付加するランダム成分の大きさを、さらに彩度評価値に応じて変更するための彩度重みの一例を示す線図。 上記実施形態1において、平滑化後のG信号とR信号の空間分布の一例を示す図。 上記実施形態1の図18に示したG信号にランダム成分を付加した後のG信号とR信号の空間分布の一例を示す図。 上記実施形態1の図19に示したR信号に偽色抑制ランダム成分を付加した後のR信号とG信号の空間分布の一例を示す図。 上記実施形態1の図20に示したR信号に色ノイズ抑制処理を行った後のR信号とG信号の空間分布の一例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図21は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は画像処理装置1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この画像処理装置1は、記録媒体10と、メモリインタフェース(メモリI/F)11と、バス12と、SDRAM13と、画像処理部14と、JPEG処理部15と、動画コーデック16と、操作部17と、フラッシュメモリ18と、マイクロコンピュータ19と、を備えている。
記録媒体10は、例えば画像処理装置1に着脱できるメモリカード等により構成されていて、画像データ(動画像データ、静止画像データ等)を不揮発に記憶する記録部である。従って、記録媒体10は、画像処理装置1に固有の構成である必要はない。
本実施形態においては、画像処理装置1が、例えば記録媒体10を介して画像データを入力するものとするが、これに限定されるものではなく、通信回線等を介して画像データを入力する構成であっても構わないし、画像処理装置1が撮像装置に組み込まれたものである場合には、撮像装置で撮像して取得された画像データを処理する構成としても良い。
そして、画像データは、レンズにより結像された被写体の光学像を、例えば、原色ベイヤー配列のカラーフィルタを備えたカラー撮像素子により光電変換し、さらにA/D変換して得られたデジタルのカラー画像信号、つまりいわゆるRAW画像データであるものとする。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、デジタルのモノクロ画像信号であっても構わない。
また、画像処理部14により処理された後の画像データは、表示装置であるモニタに出力して表示しても良いし、記録媒体10に出力して記録しても構わない。
メモリI/F11は、記録媒体10に記録されている画像データを読み出す制御を行う読出制御部であり、さらに、画像処理後の画像データを記録媒体10へ記録する制御を行う記録制御部でもある。
バス12は、各種のデータや制御信号を、画像処理装置1内のある場所から他の場所へ転送するための転送路である。本実施形態におけるバス12は、メモリI/F11と、SDRAM13と、画像処理部14と、JPEG処理部15と、動画コーデック16と、マイクロコンピュータ19と、に接続されている。
そして、メモリI/F11により記録媒体10から読み出された画像データは、バス12を介して転送され、SDRAM13に一旦記憶される。
SDRAM13は、記録媒体10から読み出された画像データ、画像処理部14により処理されもしくは処理途中の画像データ、動画コーデック16により処理されもしくは処理途中の画像データ、等の各種データを一時的に記憶する記憶部である。
画像処理部14は、画像データに各種の画像処理を行い、表示用あるいは記録用の画像を作成する。
JPEG処理部15は、静止画像データを、JPEG処理により圧縮または伸張する圧縮伸張部である。このJPEG処理部15により処理された静止画像データは、マイクロコンピュータ19によりヘッダ等を付加されて、メモリI/F11を介して記録媒体10にJPEGファイルとして記録される。
動画コーデック16は、動画像データを、MotionJPEGやMPEGなどの適宜の処理方式で圧縮伸張するものである。この動画コーデック16により処理された動画像データは、マイクロコンピュータ19によりヘッダ等を付加されて、メモリI/F11を介して記録媒体10に動画像ファイルとして記録される。
操作部17は、この画像処理装置1に対する各種の操作入力を行うためのものであり、画像処理装置1の電源のオン/オフ、画像処理の開始/終了、画像処理における各種パラメータの設定、記録媒体10に対する画像ファイルの読み出しや保存などを操作することができるようになっている。この操作部17に対して操作が行われると、操作内容に応じた信号がマイクロコンピュータ19へ出力される。
フラッシュメモリ18は、マイクロコンピュータ19により実行される処理プログラム(画像処理装置1により画像処理方法を実行するためのプログラムである画像処理プログラムを含む)と、この画像処理装置1に係る各種の情報と、を不揮発に記憶する記憶媒体である。ここに、フラッシュメモリ18が記憶する情報としては、例えば、画像処理に用いるパラメータ、テーブル、関数、あるいはユーザにより設定された設定値などが挙げられる。このフラッシュメモリ18が記憶する情報は、マイクロコンピュータ19により読み取られる。
マイクロコンピュータ19は、画像処理装置1を統括的に制御する制御部である。マイクロコンピュータ19は、操作部17からユーザの操作入力を受けると、フラッシュメモリ18に記憶されている処理プログラムに従って、フラッシュメモリ18から処理に必要なパラメータ等を読み込んで、操作内容に応じた各種のシーケンスを実行する。
例えば、対象となる画像が選択されて、画像処理の実行が開始されると、マイクロコンピュータ19の制御に基づいて、記録媒体10からメモリI/F11を介して画像データが読み出され、バス12を介してSDRAM13に記憶される。さらに、マイクロコンピュータ19の制御に基づいて、画像処理部14により画像処理が行われ、画像処理後の画像データが再びSDRAM13に記憶される。この画像処理後の画像データはモニタに表示される。ユーザは、モニタに表示された画像を見て、必要に応じて処理パラメータの設定値を変更して、画像処理を再度実行することもできる。そして、画像データが静止画像データである場合にはJPEG処理部15によりJPEG圧縮され、また、画像データが動画像データである場合には動画コーデック16により動画圧縮されて、画像ファイルとして記録媒体10に記録される。
なお、画像処理装置1は、専用の処理装置として構成されていても良いし、コンピュータに画像処理プログラムを実行させる構成であっても構わない。これらの場合には、専用の処理装置またはコンピュータに接続されたモニタを、画像を表示する表示部として用いることができる。
また、画像処理装置1は、撮像装置内に組み込まれたものであっても構わない。この場合には、撮像装置内に組み込まれている背面液晶や電子ビューファインダ等のモニタを、画像を表示する表示部として用いることができる。
次に、図2は画像処理部14の構成を示すブロック図、図4は画像処理部14の作用を示すフローチャートである。
図2に示すように、画像処理部14は、OB減算部21と、デモザイキング処理部22と、ホワイトバランス補正部23と、色マトリクス演算部24と、階調変換部25と、空間フィルタ処理部26と、を備えている。
そして、画像処理装置1における図示しないメイン処理から図4に示す処理に入ると、OB減算部21は、画像データにOB(オプティカル・ブラック)成分が含まれている場合に、OB成分の減算を行う(ステップS1)。従って、OB成分が含まれている画像データの場合には、記録媒体10にOB成分も記録されていてメモリI/F11により読み出されることになる。
デモザイキング処理部22は、1画素に付き1色の色信号のみが存在するRGBベイヤー画像において、ある色信号が欠落する画素の該色信号を、該画素の近傍において同色の色信号を有する画素の色信号に基づき補間することを、各画素の各欠落色信号に対して行うことにより、1画素に付きRGB各色の色信号が存在する画像を生成する(ステップS2)。
ホワイトバランス補正部23は、白色の被写体が画像上においても白色に見えるように、例えばR信号およびB信号にゲインを乗算することにより、ホワイトバランス補正を行う(ステップS3)。
色マトリクス演算部24は、画像データを構成する各画素データのRGB成分を例えば3行1列(あるいは1行3列でも構わない)の行列として構成し、この画素データに3行3列の色マトリクスを行列演算して、被写体の色をより忠実に再現する処理を行う(ステップS4)。ここに、3行3列の色マトリクスを構成する各係数は、例えば、画像データを撮影して取得する際に設定されていたホワイトバランスモード(例えば、太陽光モード、電球モード、蛍光灯モード等)に応じて予め定められており、この色マトリクス係数が例えばフラッシュメモリ18に記録されている。
階調変換部25は、モニタでの階調表示が適切となるような階調変換特性で画像を階調変換する(ステップS5)。具体的に、階調変換部25は、画像データに対する階調変換処理として、例えば、非線形処理であるガンマ変換処理を行う。なお、ここでは階調変換処理としてガンマ変換処理を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、ガンマ変換曲線を折れ線近似したニー処理を行っても良いし、その他の適宜の処理を行っても構わない。
空間フィルタ処理部26は、階調変換後の画像の、解像度劣化を抑制しながら、偽輪郭が目立たないようにする空間フィルタ処理を行う(ステップS6)。
その後は、画像処理装置1のメイン処理にリターンする。
ここで、図11は、モニタの階調変換特性と、モニタの階調変換特性に応じて画像処理装置1により行われる補正用の階調変換の特性と、を示す線図である。この図11においては、横軸が入力信号値Lin、縦軸が階調変換後の出力信号値Loutをそれぞれ示している。
図11に示すように、モニタの階調変換曲線γmは、入力信号値Linが大きくなるにつれて、入力信号値Linに対する出力信号値Loutの傾きが大きくなる特性に設計されるのが一般的であり、例えばRGBモニタの場合には、入力信号値Linのγ乗が出力信号値Loutになる近似式において、γ=2.2に設定するのが標準的である。
従って、このようなモニタに表示したときに、画像の階調特性がリニアになるように行うのが、階調変換部25による補正用の階調変換処理、具体例としてはガンマ変換処理であり、基本的には、モニタの階調変換曲線γmの逆関数を補正用の階調変換曲線γcとすれば良い。一例として、上述したようなRGBモニタがγ=2.2である場合に、補正用の階調変換曲線としてγ=(1/2.2)を設定すれば良い。ただし実用上は、階調特性を変えたい場合があるために、このときには補正用の階調変換曲線γcに適宜の修正を加えることになる。
階調変換部25によってこのような補正用の階調変換処理を行うことにより、画像データの階調特性が、モニタで画像を観察するのに適した特性となる。
ところで、ガンマ変換等の階調変換を行うと、量子化誤差が発生する。この点について、図12を参照して説明する。ここに、図12は、階調変換により生じる量子化誤差の一例を示す線図である。この図12においては、階調変換部25への入力信号値をLg_in、階調変換部25からの出力信号値をLg_out、モニタへの入力信号値をLm_in、モニタからの出力信号値(モニタ表示に用いられる信号値)をLm_outとしており、Lg_out=Lm_inとなることを想定している。
量子化誤差は、アナログ信号からデジタル信号に変換する際に発生するだけでなく、デジタル信号からデジタル信号への変換においても発生する。
すなわち、補正用の階調変換曲線γcは、階調変換部25への入力信号値Lg_inが小さい程、傾きが大きく、入力信号値Lg_inが大きくなるにつれて傾きも次第に小さくなる。このとき、Lm_outで生じる隣接階調の段差(着目する階調レベルとそれに最も近い階調レベルとの差)は、信号値が小さい側ではΔQs、信号値が大きい側ではΔQhのようになり、
ΔQh>ΔQs
の大小関係となる。
ところで、人の感覚において、刺激の強度がRから(R+ΔR)に変化したときに、その変化に気付くことができる最小の刺激差(刺激の弁別閾)ΔRは、基準となる基礎刺激の強度Rに比例することがウェーバーの法則として知られている。このウェーバーの法則は、人の視覚特性にも当てはまり、このときのΔR/Rは、ウェーバー比と呼ばれる。
これに対して、量子化誤差により生じる刺激差はウェーバー比による比較となるために、
(ΔQh/Lh)<(ΔQs/Ls)
となって、信号値が低い領域の刺激差の方が、信号値が高い領域の刺激差よりも大きくなる。この関係は、一般的なガンマ変換などの階調変換において成り立つために、量子化誤差により生じる階調の段差(階調とび)、ひいては偽輪郭は、信号値の低い領域において、信号値の高い領域よりも観察され易いことが分かる。
図3は、空間フィルタ処理部26の構成を示すブロック図である。
空間フィルタ処理部26は、上述したような人の視覚特性を考慮して空間フィルタ処理を行うために、図3に示すように、平滑化部31と、ランダム成分付加部32と、色ノイズ抑制処理部33と、を備えている。ただし、色ノイズ抑制処理部33は、カラー画像に対して処理を行うものであるために、モノクロ信号のみを処理するのであれば、設けなくても構わない。
平滑化部31は、階調変換後の画像に対して、平滑化処理を行う。
ランダム成分付加部32は、平滑化後の画像に対してランダム成分を付加する。
色ノイズ抑制処理部33は、画像がカラー画像である場合に、ランダム成分を付加された画像の色ノイズを抑制する処理を行う。ここに、R信号、G信号、B信号のそれぞれにランダム成分を個別に付加した場合には、カラーバランスが崩れて色ノイズが生じることがある。そこで、色ノイズ抑制処理部33は、G信号に付加したランダム成分量に基づいて、R信号に付加するランダム成分量とB信号に付加するランダム成分量とを調整することにより、こうした色ノイズを抑制するようにしている。
図5は、図4のステップS6における空間フィルタ処理の基本的な内容を示すフローチャートである。この図5に示す空間フィルタ処理は、モノクロ画像とカラー画像との何れに対しても適用されるが、後で図6を参照して説明するようなカラー画像特有の処理を行っていないために、特にモノクロ画像に対して好適に適用される。
この処理に入ると、平滑化部31により画像の平滑化処理を行い(ステップS11)、ランダム成分付加部32により平滑化後の画像に対するランダム成分の付加処理を行って(ステップS12)、図4に示した処理にリターンする。
図6は、図4のステップS6における空間フィルタ処理の、RGBカラー画像に対する処理内容を示すフローチャートである。
この処理に入ると、何れかの色信号に対して平滑化部31により画像の平滑化処理を行い(ステップS11)、R信号、G信号、およびB信号の全てに対する平滑化処理が終了したか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13においてまだ終了していないと判定された場合には、ステップS11へ戻って、まだ処理されていない色信号に対して処理を行う。こうして、平滑化処理は、色信号(ここでは、R信号、G信号、およびB信号)のそれぞれについて、各別に行われるようになっている。
ここで、図7は、図5または図6のステップS11における平滑化処理を示すフローチャートである。
この処理に入ると、平滑化部31は、平滑化フィルタ内の各画素の信号値Lの信号平均値Laveを算出する(ステップS21)。
ここに、図13は平滑化フィルタのフィルタ構成の一例を示す図である。例えば、この図13に示すような3×3画素の平滑化フィルタを用いる場合には、信号平均値Laveは、
Lave=(L00+L01+L02+L10+L11
+L12+L20+L21+L22)/9
として算出される。
次に、平滑化部31は、平滑化フィルタ内における各画素の信号値Lの信号レンジRangeを算出する(ステップS22)。具体的に、L00,L01,L02,L10,L11,L12,L20,L21,L22の内の最大信号値をLmax、最小信号値をLminとすると、信号レンジRangeは、
Range=Lmax−Lmin
として算出される。
続いて、平滑化部31は、基本平滑化重みWyを算出する(ステップS23)。ここに、図14は、平滑化フィルタのフィルタ強度を、信号値に応じて変更するための重みの一例を示す線図である。
図13に示したような3×3画素の平滑化フィルタにおける中央の画素位置は、着目画素位置となる。平滑化部31は、値が大きいほど平滑化の強度が高いことを示す基本平滑化重みWyを、この中央の画素位置の信号値Lorg=L11に基づいて設定する。
上述したようにウェーバー比は、信号値が高い領域よりも、信号値が低い領域の方が大きな値となる。そこで、基本平滑化重みWyは、図14に示すように、信号値が低い領域の方が、信号値が高い領域よりも高い値をとるように設定されている。
具体的に、基本平滑化重みWyは、着目画素の信号値Lorgに応じて、0以上1.0以下の範囲(0≦Wy≦1.0)内の値をとるように設定される。その上で、図14に示す例においては、0≦Lorg≦LaでWy=1.0、La<Lorg≦Lbで1.0から0.0への単調減少、Lb<LorgでWy=0.0の値をとるようになっている。
このように平滑化部31は、階調変換後の画像に対して、階調変換により生じる量子化誤差の信号値に対するウェーバー比がより大きい信号を、より高い強度で平滑化する。具体的には、例えば、Lb<Lorgよりもウェーバー比が大きい0≦Lorg≦Laの信号値に対して、基本平滑化重みWyをより大きくすることで、より高い強度で平滑化するようにしている。
次に、平滑化部31は、信号レンジ重みKを算出する(ステップS24)。ここに、図15は、平滑化フィルタのフィルタ強度を、さらに信号値Lの信号レンジRangeに応じて変更するための信号レンジ重みKの一例を示す線図である。
この信号レンジ重みKは、値が大きいほど平滑化の強度が高いことを示し、着目画素を中心とした平滑化フィルタ内における各画素の信号値Lの信号レンジRangeに応じて、0以上1.0以下の範囲(0≦K≦1.0)内の値をとるように設定される。従って、信号レンジ重みKの最大値Kmaxも1.0以下となり、図15には1未満となる例を示している。
その上で、図15に示す例においては、0≦Range≦R1でK=0.0、R1<Range≦R2で0.0からKmaxへの単調増加、R2<Range≦R3でK=Kmax、R3<Range≦R4でKmaxから0.0への単調減少、R4<RangeでK=0.0の値をとるようになっている。
このように、平滑化部31は、適用する平滑化フィルタ内における最大信号値Lmaxと最小信号値Lminとの信号値差である信号レンジRangeが、所定の下限閾値(具体例としてはR1)以下または所定の上限閾値(具体例としてはR4)以上である場合に、下限閾値と上限閾値との間である場合(R1<Range<R4である場合)よりも、平滑化の強度を低くする重み付けをさらに行う。
これは、信号値差である信号レンジRangeが小さい領域は階調とびがほぼ生じていないために平滑化の必要性が低く、信号レンジRangeが大きい領域はエッジであるために、エッジが劣化するのを避けるために平滑化しないことが好ましいためである。こうして、信号レンジRangeが一定の範囲にあって階調とびが生じていると想定される領域だけを、平滑化の対象としている。
続いて、平滑化部31は、着目画素に対して適用する平滑化重みWsmfを、基本平滑化重みWyと信号レンジ重みKとの乗算値として、
Wsmf=K×Wy
のように算出する(ステップS25)。
そして、平滑化部31は、着目画素に対する平滑化後の信号値Lsmfを、
Lsmf=(1−Wsmf)×Lorg+Wsmf×Lave
のように算出する(ステップS26)。従って、平滑化重みWsmfは、着目画素の元の信号値Lorgと、着目画素を中心とした平滑フィルタ内の信号平均値Laveと、を合成して平滑化後の信号値Lsmfを得る際に、信号平均値Laveに対してどれだけの重みを付けるかを与える係数となっている。
その後、画像内の全ての画素に対する平滑化処理が終了したか否かを判定する(ステップS27)。
ここでまだ終了していないと判定された場合には、着目画素位置を移動してからステップS21に戻り、次の着目画素について上述したような処理を行う。
こうして着目画素位置を順次移動しながら平滑化処理を行い、ステップS27において、全画素に対する処理が終了したと判定された場合には、図5または図6の処理にリターンする。
なお、上述した処理における、図14に示した閾値La,Lbと、図15に示した閾値R1〜R4および最大値Kmaxは、色信号の種類に応じて、すなわち、信号がR信号、G信号、B信号の何れであるかに応じて、最適化された値をとるようになっている(従って、一例を挙げれば、R信号に対して適用されるLaと、G信号に対して適用されるLaとは、一般に異なる値となる)。より一般には、図14に示すグラフは色信号毎に最適化され、同様に、図15に示すグラフも色信号毎に最適化されることになる。
また、上述では図14に示した基本平滑化重みWyと、図15に示した信号レンジ重みKと、の乗算値を平滑化重みWsmfとしたが、例えば信号レンジ重みKについては省略して、基本平滑化重みWyをそのまま平滑化重みWsmfとして用いる簡略化処理を行うようにしても構わない。
こうして、図6のステップS13において、R信号、G信号、およびB信号の全てに対する平滑化処理が終了したと判定された場合には、色ノイズ抑制処理部33が、平滑化後の彩度評価値Sを算出する(ステップS14)。
具体例として、本実施形態においては、R彩度評価値SrをR信号に対するG信号の比G/Rとして、また、B彩度評価値SbをB信号値に対するG信号の比G/Bとして、それぞれ算出する(ただし、この算出法に限定されるものではない)。
従って、色ノイズ抑制処理部33は、平滑化後の第2のR彩度評価値Sr_smfを、平滑化後のR信号値Rsmfに対する平滑化後のG信号値Gsmfの比として、
Sr_smf=Gsmf/Rsmf
のように算出すると共に、平滑化後の第2のB彩度評価値Sb_smfを、平滑化後のB信号値Bsmfに対する平滑化後のG信号値Gsmfの比として、
Sb_smf=Gsmf/Bsmf
のように算出する(なお、第1のR/B彩度評価値、および第3のR/B彩度評価値については後述する)。
次に、ランダム成分付加部32が、G信号のランダム成分付加処理を行う(ステップS12g)。すなわち、ランダム成分付加部32は、平滑化後の画像がRGBカラー画像である場合には、ランダム成分の付加を、R信号、G信号、B信号のそれぞれの信号値に応じて行っており、まず、平滑化後のG信号値Gsmfに対してランダム成分の付加を行う。
ここで、図8は、図6のステップS12gにおけるG信号のランダム成分付加処理を示すフローチャートである。なお、図5のステップS12におけるランダム成分付加処理も、この図8に示す処理とほぼ同様に行われる(例えば、モノクロ画像の場合には、図8のG信号を輝度信号に読み替えれば良い)。
この処理に入ると、ランダム成分付加部32は、ある画素を着目画素として、着目画素の平滑化後のG信号値Gsmfに基づいて基準上限ランダム成分量Nmaxを算出する(ステップS31)。
図16は、付加するランダム成分の大きさを、信号値に応じて変更するための基準上限ランダム成分量Nmaxの一例を示す線図である。この図16においては、平滑化後の信号をLsmfと表記しているが、R信号の場合にはRsmf、B信号の場合にはBsmf、G信号の場合にはGsmfであるものとして読み替えれば良い。
従って、このステップS31においては、平滑化後のG信号値Gsmfに基づき図16を参照することにより、基準上限ランダム成分量Nmaxを算出する。
ここに、基準上限ランダム成分量Nmaxは、例えば、平滑化後の信号値Lsmfが0≦Lsmf≦Lsaのときに0、Lsa<Lsmf<Lsbのときに単調増加、Lsb≦Lsmf≦Lscのときに上限値Nmax0、Lsc<Lsmf<Lsdのときに単調減少、Lsc≦Lsmfのときに0をとるように設定されている。
すなわち、信号値Lsmfが小さいとき(例えば、Lsmf≦Lsaのとき)には、上述したようにウェーバー比が大きくなるために、ノイズを重畳するとノイズが目立ってしまうために、ノイズ量を抑制している。また、信号値Lsmfが大きいとき(例えば、Lsd≦Lsmfのとき)は、ウェーバー比が小さくなるために、階調の段差(階調とび)があったとしても目立たなくなり、ノイズを重畳する必要がなくなるために、ノイズ量を抑制している。そして、一定量のノイズを重畳するある信号領域(図16の例では、Lsb≦Lsmf≦Lsc)の前後において、ノイズ量を(LsbからLsaへ向けて、あるいはLscからLsdへ向けて)0に漸近させている。
こうして、ランダム成分付加部32は、平滑化後の画像に対して、最低信号値付近(図16の例では、0<Lsmf<Lsb)を除くウェーバー比がより大きい信号(例えば、Lsb≦Lsmf≦Lscの信号)に、より大きいランダム成分(例えば、Lsc<Lsmfの信号よりも大きいランダム成分)を付加するようにしている。
次に、(−a/2)以上(a/2)以下の乱数を出力する関数N(a)は、0以上a以下の乱数を出力する関数N0(a)を用いて、次のように書くことができる。
N(a)=N0(a)−a/2
そこで、このような関数N(a)を用いて、乱数N(Nmax×Ws)を発生させる(ステップS32)。ここに、Wsは後述するように彩度重み付けであるが、G信号に対するランダム成分付加処理においては、Ws=1に設定されている(従ってここでは、乱数N(Nmax)を発生させていることと等しい)。
こうして発生した乱数N(Nmax×Ws)をランダム成分量Nとして、
N=N(Nmax×Ws)
平滑化後の信号値Lsmfに加算し、
Lrnd=Lsmf+N
ランダム成分付加後の信号値Lrndを算出する(ステップS33)。
具体的に、ここではG信号に対するランダム成分付加処理を行っているために、ランダム成分付加後のG信号値Grndを、
Grnd=Gsmf+N
により算出することになる。
その後、全てのG画素についての処理が終了したか否かを判定する(ステップS34)。
ここで、まだ全てのG画素についての処理が終了していないと判定された場合には上述したステップS31へ戻って次のG画素について処理を行う。
一方、全てのG画素についての処理が終了したと判定された場合には、図6の処理にリターンする。
続いて、ランダム成分付加部32は、G信号のランダム成分付加後の、第1のR彩度評価値Sr_grndおよび第1のB彩度評価値Sb_grndを算出する(ステップS15)。
具体的に、ランダム成分付加部32は、平滑化後のR信号値Rsmfに対するランダム成分付加後のG信号値Grndの比を第1のR彩度評価値Sr_grndとして、
Sr_grnd=Grnd/Rsmf
のように算出すると共に、平滑化後のB信号値Bsmfに対するランダム成分付加後のG信号値Grndの比を第1のB彩度評価値Sb_grndとして、
Sb_grnd=Grnd/Bsmf
のように算出する。
そして、ランダム成分付加部32は、R信号およびB信号の偽色抑制ランダム成分付加処理を行う(ステップS12rb)。
ここで、図9は、図6のステップS12rbにおけるR,B信号の偽色抑制ランダム成分付加処理を示すフローチャートである。
この処理に入ると、ランダム成分付加部32は、ある画素を着目画素として、着目画素の平滑化後のR信号値Rsmfに基づいて基準上限ランダム成分量Nmaxを算出すると共に、着目画素の平滑化後のB信号値Bsmfに基づいて基準上限ランダム成分量Nmaxを算出する(ステップS41)。
ここでは、図8におけるステップS31と同様に、平滑化後のR信号値Rsmfに基づいて図16に示したようなグラフを参照することによりR信号用の基準上限ランダム成分量Nmaxを算出すると共に、平滑化後のB信号値Bsmfに基づいて図16に示したようなグラフを参照することにより基準上限ランダム成分量Nmaxを算出する。
ここに、図16に示すグラフは、色信号毎に最適化されているために、例えば、R信号用のグラフとB信号用のグラフとは一般に同一でない。従って、ある画素のR信号値RsmfとB信号値Bsmfとがもし同一であったとしても、算出される基準上限ランダム成分量NmaxはR信号用とB信号用とでは一般に異なる値となる。
次に、ランダム成分付加部32は、R信号に対する彩度重みWsと、B信号に対する彩度重みWsと、を算出する(ステップS42)。
ここでは具体的に、図6のステップS15において算出した、G信号のランダム成分付加後の第1のR彩度評価値Sr_grndに基づいて図17に示すようなグラフを参照することによりR信号に対する彩度重みWsを算出し、同様に、G信号のランダム成分付加後の第1のB彩度評価値Sb_grndに基づいて図17に示すようなグラフを参照することによりB信号に対する彩度重みWsを算出する。
ここに、図17は、付加するランダム成分の大きさを、さらに彩度評価値Sに応じて変更するための彩度重みWsの一例を示す線図である。
ここに、彩度重みWsは、例えば、彩度評価値Sが0≦S≦1.0のときに1.0、1.0<S<Saのときに単調増加、Sa≦S≦Sbのときに上限値Wsmax(ここに、Wsmax>1.0)、Sb<S<Scのときに単調減少、Sc≦Sのときに1.0をとるように設定されている。
この図17に示すグラフも、上述した各グラフと同様に、色信号毎に最適化されているために、例えば、R信号用のグラフとB信号用のグラフとは一般に同一でない。
彩度重みWsは、彩度評価値Sが小さい(S≦1.0)とき、および彩度評価値Sが大きい(Sc≦S)ときには1.0のままであり、彩度評価値Sが一定の範囲(Sa≦S≦Sb)のときに1.0よりも大きい値となって、ランダム成分量がより大きくなるように設定されている。
こうして、ランダム成分付加部32は、第1のR彩度評価値Sr_grndが所定の範囲(具体例としては、図17に示す1.0<S<Scの範囲)にある場合にランダム成分を大きくする重み付けをしてR信号値Rsmfにランダム成分の付加を行い、第1のB彩度評価値Sb_grndが所定の範囲(同様に、図17に示す1.0<S<Scの範囲)にある場合にランダム成分を大きくする重み付けをしてB信号値Bsmfにランダム成分の付加を行っている。
そして、ステップS41において算出した基準上限ランダム成分量Nmaxと、ステップS42において算出した彩度重みWsと、を乗算することにより、上限ランダム成分量(Nmax×Ws)を算出する(ステップS43)。
続いて、上述した関数N(a)を用いて、乱数N(Nmax×Ws)を発生させる(ステップS44)。
こうして発生した乱数N(Nmax×Ws)をランダム成分量Nとして平滑化後の信号値Lsmfに加算し、ランダム成分付加後の信号値Lrnd=(Lsmf+N)を算出する(ステップS45)。
具体的に、R信号に対して発生させた乱数をNr、B信号に対して発生させた乱数をNbとすると、R信号に対する偽色抑制ランダム成分付加後のR信号値Rrndと、B信号に対する偽色抑制ランダム成分付加後のB信号値Brndとを、
Rrnd=Rsmf+Nr
Brnd=Bsmf+Nb
により算出する。
その後、全てのR画素およびB画素についての処理が終了したか否かを判定する(ステップS46)。
ここで、まだ全てのR画素およびB画素についての処理が終了していないと判定された場合には上述したステップS41へ戻って次のR画素およびB画素について処理を行う。
一方、全てのR画素およびB画素についての処理が終了したと判定された場合には、図6の処理にリターンする。
続いて、色ノイズ抑制処理部33は、第3のR彩度評価値Sr_rndを、偽色抑制ランダム成分付加後のR信号値Rrndに対するランダム成分付加後のG信号値Grndの比として、
Sr_rnd=Grnd/Rrnd
のように算出すると共に、第3のB彩度評価値Sb_rndを、偽色抑制ランダム成分付加後のB信号値Brndに対するランダム成分付加後のG信号値Grndの比として、
Sb_rnd=Grnd/Brnd
のように算出する(ステップS16)。
その後、色ノイズ抑制処理部33は、R信号およびB信号の色ノイズ抑制処理を行う(ステップS17)。
ここで、図10は、図6のステップS17におけるR,B信号の色ノイズ抑制処理を示すフローチャートである。
この処理に入ると、色ノイズ抑制処理部33は、G信号、R信号、およびB信号にランダム成分を付加したことにより、R信号の彩度評価値とB信号の彩度評価値との少なくとも一方が増加したか否かを判定する(ステップS51)。
具体的に、R信号に関しては、平滑化後の第2のR彩度評価値Sr_smfよりもR信号のランダム成分付加後の第3のR彩度評価値Sr_rndが大きい(つまり、Sr_smf<Sr_rnd)か否か、B信号に関しては、平滑化後の第2のB彩度評価値Sb_smfよりもB信号のランダム成分付加後の第3のB彩度評価値Sb_rndが大きい(つまり、Sb_smf<Sb_rnd)か否か、を判定する。
ここで、R信号とB信号との少なくとも一方の彩度評価値が増加したと判定された場合には、彩度評価値が増加した色信号の色ノイズを抑制する(ステップS52)。
具体的に、色ノイズ抑制処理部33は、R信号に関して、第2のR彩度評価値Sr_smfよりも第3のR彩度評価値Sr_rndが大きいときに、ランダム成分付加後のG信号値Grndを平滑化後のG信号値Gsmfで割ったものを平滑化後のR信号値Rsmfに乗算して、
Rcnr=Grnd/Sr_smf
=Rsmf×Grnd/Gsmf
のように色ノイズ抑制後のR信号値Rcnrを算出する。1行目に示したように、この算出法は、ランダム成分付加後のG信号値Grndを第2のR彩度評価値Sr_smfで割ったものに等しい。
同様に、色ノイズ抑制処理部33は、B信号に関して、第2のB彩度評価値Sb_smfよりも第3のB彩度評価値Sb_rndが大きいときに、ランダム成分付加後のG信号値Grndを平滑化後のG信号値Gsmfで割ったものを平滑化後のB信号値Bsmfに乗算して、
Bcnr=Grnd/Sb_smf
=Bsmf×Grnd/Gsmf
のように色ノイズ抑制後のB信号値Bcnrを算出する。1行目に示したように、この算出法は、ランダム成分付加後のG信号値Grndを第2のB彩度評価値Sb_smfで割ったものに等しい。
ステップS52の処理を行うか、またはステップS51において彩度評価値が増加していないと判定された場合には、全てのR画素およびB画素についての処理が終了したか否かを判定する(ステップS53)。
ここで、まだ全てのR画素およびB画素についての処理が終了していないと判定された場合には上述したステップS51へ戻って次のR画素およびB画素について処理を行う。
以上のような処理を行った場合に、空間フィルタ処理部26からの出力は、G信号についてはランダム成分を付加したG信号値Grndとなる。また、R信号については、彩度評価値が増加していない場合には偽色抑制ランダム成分を付加したR信号値Rrndとなり、彩度評価値が増加した場合には色ノイズを抑制したR信号値Rcnrとなる。同様に、B信号については、彩度評価値が増加していない場合には偽色抑制ランダム成分を付加したB信号値Brndとなり、彩度評価値が増加した場合には色ノイズを抑制したB信号値Bcnrとなる。
こうして、ステップS53において、全てのR画素およびB画素についての処理が終了したと判定された場合には、図6の処理にリターンする。
以上のような処理による信号値の変化の様子の一例を、図18〜図21を参照して説明する。これら図18〜図21において、横軸は空間位置Pを示し、縦軸は信号値Lを示している。
まず、図18は、平滑化後のG信号とR信号の空間分布の一例を示す図である。
平滑化後のG信号値Gsmfと、平滑化後のR信号値Rsmfとが例えば図18に示すような空間分布となっているものとすると、R信号値Rsmfに対するG信号値Gsmfの比により、上述したように平滑化後の第2のR彩度評価値Sr_smfが算出される。
次に、図19は、図18に示したG信号にランダム成分を付加した後のG信号とR信号の空間分布の一例を示す図である。
平滑化後のG信号値Gsmfのみにランダム成分を付加してG信号値Grndを算出しているために、Grndの空間分布はGsmfから変化しているが、Rsmfの空間分布については変化していない。
続いて、図20は、図19に示したR信号に偽色抑制ランダム成分を付加した後のR信号とG信号の空間分布の一例を示す図である。
偽色抑制ランダム成分を付加したことにより、R信号値Rrndは、R信号値Rsmfと比較したときに、第3のR彩度評価値Sr_rndが減少した画素と増加した画素とが生じている。この図20において、ハッチングを付した部分が、R信号値Rsmfに対して付加したランダム成分量Nに該当する。
そして、図21は、図20に示したR信号に色ノイズ抑制処理を行った後のR信号とG信号の空間分布の一例を示す図である。
上述したように、色ノイズ抑制処理は、図18に示した第2のR彩度評価値Sr_smfよりも、図20に示した第3のR彩度評価値Sr_rndが増加した画素に対してのみ行われ、処理により得られたR信号値Rcnrは、色ノイズが抑制されたものとなる。
こうして、上述したような処理を行うことにより、色ノイズを抑制しながら、ランダムノイズを付加することができる。
なお、図14〜図17に示したような重みWy,K,Wsや基準上限ランダム成分量Nmaxは、関数としてフラッシュメモリ18に記憶していても良いし、テーブルとしてフラッシュメモリ18に記憶していても構わない。
また、上述した空間フィルタ処理においては、ビット数の変換は特に行っていないが、行っても構わない。すなわち、空間フィルタ処理部26に入力される信号のビット数よりも、空間フィルタ処理部26から出力される信号のビット数が大きくなるようにビット数の変換を行うと共に、平滑化処理後の信号が、多ビット化に応じてより滑らかに信号値を変化させる信号となるようにしても良い。
このような実施形態1によれば、階調変換後の画像に対して、図14に示したように、階調変換により生じる量子化誤差の、信号値に対する比(ウェーバー比)がより大きい信号(つまり、偽輪郭がより目立ち易い信号)をより高い強度で平滑化し、平滑化後の画像に対して、図16に示したように、最低信号値付近を除くウェーバー比がより大きい信号に、より大きいランダム成分を付加するようにしたために、人の視覚特性を考慮して、階調変換後の画像の偽輪郭が目立たないようにすることができる。
そして、ウェーバー比が小さい信号、つまり、人の視覚特性ではモニタ表示上で階調とびが視認され難い信号については、平滑化の強度を低くし、付加するランダム成分を小さくしているために、人の視覚特性を考慮して、階調変換後の画像の解像度劣化を抑制することができる。
また、図15に示したように、適用する平滑化フィルタ内における最大信号値と最小信号値との信号値差である信号レンジRangeが、所定の下限閾値以下または所定の上限閾値以上である場合に、下限閾値と上限閾値との間である場合よりも、平滑化の強度を低くする重み付けを行うようにしたために、平滑化の必要性がない信号値差の小さい領域(ほぼ平坦な画像部分)、およびエッジであると考えられる信号値差の大きい領域の平滑化を軽減することができる。これにより、平坦な画像部分の不要な平滑化を抑制することができると共に、平滑化によってエッジのシャープさが損なわれるのを防ぐことができる。
さらに、平滑化後の画像にランダム成分を付加する際に、まず、G信号に対して付加し、ランダム成分付加後のG信号を用いて第1のR彩度評価値および第1のB彩度評価値を算出し、各評価値が図17に示したような所定の範囲にある場合にランダム成分を大きくする重み付けをしてR信号/B信号にランダム成分を付加するようにしたために、G信号に付加したランダム成分量を考慮して、R信号に付加するランダム成分量、およびB信号に付加するランダム成分量が決定されることになり、偽色が生じるのを抑制することができる。
加えて、平滑化後の画像に基づく第2のR彩度評価値/第2のB彩度評価値よりも、ランダム成分付加後の画像に基づく第3のR彩度評価値/第3のB彩度評価値の方が大きいときに、ランダム成分の付加によるG信号の信号値の変化割合と同じ変化割合をR信号/B信号に与えて色ノイズ抑制をするようにしたために、偽色抑制ランダム成分を付加した後に残る色ノイズを有効に抑制することができる。
なお、上述した各部は、回路として構成されていてもよい。そして、任意の回路は、同一の機能を果たすことができれば、単一の回路として実装されていてもよいし、複数の回路を組み合わせたものとして実装されていても構わない。さらに、任意の回路は、目的とする機能を果たすための専用回路として構成されるに限るものではなく、汎用回路に処理プログラムを実行させることで目的とする機能を果たす構成であっても構わない。
また、上述では主として画像処理装置について説明したが、画像処理装置と同様の処理を行う画像処理方法であってもよいし、コンピュータに画像処理方法を実行させるための画像処理プログラム、該画像処理プログラムを記録するコンピュータにより読み取りできる一時的でない記録媒体、等であっても構わない。
さらに、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明の態様を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用ができることは勿論である。
1…画像処理装置
10…記録媒体
11…メモリI/F
12…バス
13…SDRAM
14…画像処理部
15…JPEG処理部
16…動画コーデック
17…操作部
18…フラッシュメモリ
19…マイクロコンピュータ
21…OB減算部
22…デモザイキング処理部
23…ホワイトバランス補正部
24…色マトリクス演算部
25…階調変換部
26…空間フィルタ処理部
31…平滑化部
32…ランダム成分付加部
33…色ノイズ抑制処理部

Claims (6)

  1. 複数の画素で構成される画像を、モニタでの階調表示が適切となるような階調変換特性で階調変換する階調変換部と、
    前記階調変換後の画像を構成する画素のそれぞれに対して、該階調変換後の隣接階調の値の差の画素信号値に対するウェーバー比がより大きい画素信号をより高い強度で平滑化する平滑化部と、
    前記平滑化後の画像の画素信号値が取り得る全範囲内に、前記ウェーバー比がより大きい画素信号により大きいランダム成分を付加する一部範囲が存在するように、かつ前記一部範囲が信号値0を含まないように、前記平滑化後の画素信号にランダム成分を付加するランダム成分付加部と、
    を備え
    前記ランダム成分付加部は、前記平滑化後の画像の画素信号値が、0以上第1の信号値以下の場合にはランダム成分を付加せず、第1の信号値よりも大きく第2の信号値未満の場合にはランダム成分を単調増加させて付加し、第2の信号値以上第3の信号値以下の場合には上限値のランダム成分を付加し、第3の信号値よりも大きく第4の信号値未満の場合にはランダム成分を単調減少させて付加し、第4の信号値以上の場合にはランダム成分を付加しないことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記平滑化部は、さらに、1つの画素を着目画素として平滑化フィルタが適用される領域内における最大信号値と最小信号値との信号値差が、所定の下限閾値以下または所定の上限閾値以上である場合に、前記下限閾値と前記上限閾値との間である場合よりも、前記平滑化の強度を低くする重み付けを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記平滑化後の画像は各画素の画素信号としてR信号、G信号、およびB信号が存在するRGBカラー画像であり、
    前記ランダム成分付加部は、前記ランダム成分の付加を、R信号、G信号、B信号のそれぞれの信号値に応じて行うものであり、まず、前記平滑化後のG信号に対して前記ランダム成分の付加を行い、その後に、前記平滑化後のR信号に対する前記ランダム成分付加後のG信号の比を第1のR彩度評価値として算出すると共に、前記平滑化後のB信号に対する前記ランダム成分付加後のG信号の比を第1のB彩度評価値として算出し、前記第1のR彩度評価値が所定の範囲にある場合にランダム成分を大きくする重み付けをしてR信号に前記ランダム成分の付加を行い、前記第1のB彩度評価値が所定の範囲にある場合にランダム成分を大きくする重み付けをしてB信号に前記ランダム成分の付加を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記平滑化後のR信号に対する前記平滑化後のG信号の比を第2のR彩度評価値として算出すると共に、前記平滑化後のB信号に対する前記平滑化後のG信号の比を第2のB彩度評価値として算出し、さらに、前記ランダム成分付加後のR信号に対する前記ランダム成分付加後のG信号の比を第3のR彩度評価値として算出すると共に、前記ランダム成分付加後のB信号に対する前記ランダム成分付加後のG信号の比を第3のB彩度評価値として算出して、前記第2のR彩度評価値よりも前記第3のR彩度評価値が大きいときに、前記ランダム成分付加後のG信号を前記平滑化後のG信号で割ったものを前記平滑化後のR信号に乗算することにより色ノイズ抑制後のR信号を算出し、前記第2のB彩度評価値よりも前記第3のB彩度評価値が大きいときに、前記ランダム成分付加後のG信号を前記平滑化後のG信号で割ったものを前記平滑化後のB信号に乗算することにより色ノイズ抑制後のB信号を算出する色ノイズ抑制処理部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. コンピュータに、
    複数の画素で構成される画像を、モニタでの階調表示が適切となるような階調変換特性で階調変換する階調変換ステップと、
    前記階調変換後の画像を構成する画素のそれぞれに対して、該階調変換後の隣接階調の値の差の画素信号値に対するウェーバー比がより大きい画素信号をより高い強度で平滑化する平滑化ステップと、
    前記平滑化後の画像の画素信号値が取り得る全範囲内に、前記ウェーバー比がより大きい画素信号により大きいランダム成分を付加する一部範囲が存在するように、かつ前記一部範囲が信号値0を含まないように、前記平滑化後の画素信号にランダム成分を付加するランダム成分付加ステップであって、前記平滑化後の画像の画素信号値が、0以上第1の信号値以下の場合にはランダム成分を付加せず、第1の信号値よりも大きく第2の信号値未満の場合にはランダム成分を単調増加させて付加し、第2の信号値以上第3の信号値以下の場合には上限値のランダム成分を付加し、第3の信号値よりも大きく第4の信号値未満の場合にはランダム成分を単調減少させて付加し、第4の信号値以上の場合にはランダム成分を付加しない前記ランダム成分付加ステップと、
    を実行させるための画像処理プログラム。
  6. 複数の画素で構成される画像を、モニタでの階調表示が適切となるような階調変換特性で階調変換する階調変換ステップと、
    前記階調変換後の画像を構成する画素のそれぞれに対して、該階調変換後の隣接階調の値の差の画素信号値に対するウェーバー比がより大きい画素信号をより高い強度で平滑化する平滑化ステップと、
    前記平滑化後の画像の画素信号値が取り得る全範囲内に、前記ウェーバー比がより大きい画素信号により大きいランダム成分を付加する一部範囲が存在するように、かつ前記一部範囲が信号値0を含まないように、前記平滑化後の画素信号にランダム成分を付加するランダム成分付加ステップであって、前記平滑化後の画像の画素信号値が、0以上第1の信号値以下の場合にはランダム成分を付加せず、第1の信号値よりも大きく第2の信号値未満の場合にはランダム成分を単調増加させて付加し、第2の信号値以上第3の信号値以下の場合には上限値のランダム成分を付加し、第3の信号値よりも大きく第4の信号値未満の場合にはランダム成分を単調減少させて付加し、第4の信号値以上の場合にはランダム成分を付加しない前記ランダム成分付加ステップと、
    を有する画像処理方法。
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