JP2002247391A - 画像処理方法及びその装置 - Google Patents

画像処理方法及びその装置

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JP2002247391A
JP2002247391A JP2001040820A JP2001040820A JP2002247391A JP 2002247391 A JP2002247391 A JP 2002247391A JP 2001040820 A JP2001040820 A JP 2001040820A JP 2001040820 A JP2001040820 A JP 2001040820A JP 2002247391 A JP2002247391 A JP 2002247391A
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Suzuko Fukao
珠州子 深尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値画像の擬似中間調表現処理に際し、全階
調において良好な処理結果を得られる画像処理方法及び
その装置を提供する。 【解決手段】 入力されたカラー多階調画像を、入力画
像の階調数より少ない階調数を有する画像に変換する誤
差拡散法による2値化処理12において、2値化処理を
行った画像データ15の評価値を求め16,17、評価
値に基づいて前記2値化処理の拡散係数を選択し13,
14,18、入力画素の各色成分の階調に応じて、選択
された拡散係数を使って2値化処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理方法及びそ
の装置、特に、入力されたカラー多階調画像を入力画像
の階調数より少ない階調数を有する画像に変換する画像
処理方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多値画像データを2値画像(又は
2値以上で入力階調数より少ない階調数を有する画像)
に変換する手段として、R. Floydらによる誤差拡散
法("An adaptive algorithm for spatila gray scal
e",SID International Symposium Digest of Technica
l Papers, vol4.3, 1975, pp.36-37)がある。この誤差
拡散法は、ある画素で生じた2値化誤差を以降の複数画
素へ拡散することにより、擬似的に階調表現を行うもの
である。一般的な誤差拡散法では、2値化誤差を拡散す
る際の重み付け(拡散係数)を入力データの値に関わら
ず固定としていた。
【0003】しかし、拡散係数を固定とする誤差拡散法
では、ハイライト部及びシャドー部においてドットが均
一に分散されず、鎖状に連なって発生するなどの問題点
がある。この問題点を解決するため、特開平10−31
2458号には、複数の入力階調で異なる拡散係数を用
いる誤差拡散法が開示されている。この方法では、ハイ
ライト部及びシャドー部における第1の拡散係数と、中
間階調部における第2の拡散係数を定義し、ハイライト
部から中間階調部、及び中間階調部からシャドー部への
境界領域では、この2つの拡散係数を線形補間して用い
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、ハイライト部及びシャドー部、又中間階調領
域に用いる拡散係数は定義されているが、これ以外の入
力階調領域においては、2つの拡散係数を線形補間した
拡散係数が用いられており、全ての階調において最適な
拡散係数が定義されているわけではない。又、既に拡散
係数が定義されている階調においても、定義された拡散
係数が最適であるという根拠はない。更に、画像の解像
度などの諸条件によっても最適な拡散係数が異なる、と
いう問題点もある。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、多値画像の擬似中間調表現処理に際
し、全階調において良好な処理結果を得られる画像処理
方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像処理装置は、入力されたカラー多階調
画像を、入力画像の階調教より少ない階調数を有する画
像に変換する擬似中間調表現処理を行う画像処理装置で
あって、入力画像データの特徴に応じて、擬似中間調表
現処理のパラメータを変更することが可能な画像処理手
段と、該画像処理手段で擬似中間調表現処理を行った出
力画像の評価値を求める評価値演算手段と、該評価値に
基づいて、前記画像処理手段に設定される前記擬似中間
調表現処理のパラメータを選択するパラメータ選択手段
とを有することを特徴とする。
【0007】ここで、前記擬似中間調表現処理は色成分
毎の誤差拡散法であって、前記パラメータは、色成分毎
の誤差拡散係数である。また、前記入力画像データの特
徴は、色成分毎の入力画素値である。また、前記画像処
理手段は、色成分毎の入力画素値に対応して誤差拡散係
数を記憶するルックアップテーブルを有し、前記パラメ
ータ選択手段は、選択されたパラメータを、色成分毎の
入力画素値に対応して該ルックアップテーブルに記憶す
る。また、前記誤差拡散法は、入力画素値と出力画素値
の誤差の初期値を0とする。また、前記誤差拡散法は、
入力画素値と出力画素値の誤差の初期値を乱数とする。
また、前記パラメータ選択手段は、色成分毎の各入力画
素値に対応する前記評価値に基づいて、誤差拡散係数を
選択する。また、前記パラメータ選択手段は、色成分毎
の複数の入力画素値に対応する前記評価値に基づいて誤
差拡散係数を選択する。また、前記パラメータ選択手段
は、異なる色成分間の全ての画素値の組み合わせにおけ
る評価値に基づいて各色成分の誤差拡散係数を選択す
る。また、前記パラメータ選択手段は、異なる色成分間
の同一の画素値における評価値に基づいて各色成分の誤
差拡散係数を選択する。また、前記評価値演算手段は、
前面が所定の画素値の入力画像に擬似中間調表現処理を
行った出力画像を周波数領域へ変換する変換手段と、周
波数領域において評価値を演算する演算手段とを含む。
また、前記変換手段は、前記出力画像の一部からパワー
スペクトルを求め、前記演算手段は、前記パワースペク
トルをフィルタ処理しながら、所定の周波数範囲にわた
って加算する。また、前記変換手段は、前記出力画像の
一部から2次元フーリエ変換により2次元パワースペク
トルを求め、更に、該2次元パワースペクトルから周波
数帯域毎に平均値を取った1次元パワースペクトルを求
め、前記演算手段は、前記1次元パワースペクトルを視
覚特性フィルタ処理しながら、所定の周波数範囲にわた
って加算する。また、前記パラメータ選択手段は、前記
演算手段の加算値が最小の誤差拡散係数を選択する。
【0008】又、本発明の画像処理方法は、入力された
カラー多階調画像を、入力画像の階調数より少ない階調
数を有する画像に変換する擬似中間調表現処理を行う画
像処理方法であって、擬似中間調表現処理を行った画像
データの評価値を求める評価値演算工程と、該評価値に
基づいて前記擬似中間調表現処理のパラメータを選択す
るパラメータ選択工程と、入力画像データの特徴に応じ
て、選択された擬似中間調表現処理のパラメータを使っ
て擬似中間調表現処理を行う画像処理工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0009】ここで、前記擬似中間調表現処理は色成分
毎の誤差拡散法であって、前記パラメータは、色成分毎
の誤差拡散係数である。また、前記入力画像データの特
徴は、色成分毎の入力画素値である。また、前記誤差拡
散法は、入力画素値と出力画素値の誤差の初期値を0と
する。また、前記誤差拡散法は、入力画素値と出力画素
値の誤差の初期値を乱数とする。また、前記パラメータ
選択工程では、色成分毎の各入力画素値に対応する前記
評価値に基づいて、誤差拡散係数を選択する。また、前
記パラメータ選択工程では、色成分毎の複数の入力画素
値に対応する前記評価値に基づいて誤差拡散係数を選択
する。また、前記パラメータ選択工程では、異なる色成
分間の全ての画素値の組み合わせにおける評価値に基づ
いて各色成分の誤差拡散係数を選択する。また、前記パ
ラメータ選択工程では、異なる色成分間の同一の画素値
における評価値に基づいて各色成分の誤差拡散係数を選
択する。また、前記評価値演算工程は、前面が所定の画
素値の入力画像に擬似中間調表現処理を行った出力画像
を周波数領域へ変換する変換工程と、周波数領域におい
て評価値を演算する演算工程とを含む。また、前記変換
工程では、前記出力画像の一部からパワースペクトルを
求め、前記演算工程では、前記パワースペクトルをフィ
ルタ処理しながら、所定の周波数範囲にわたって加算す
る。また、前記変換工程では、前記出力画像の一部から
2次元フーリエ変換により2次元パワースペクトルを求
め、更に、該2次元パワースペクトルから周波数帯域毎
に平均値を取った1次元パワースペクトルを求め、前記
演算工程では、前記1次元パワースペクトルを視覚特性
フィルタ処理しながら、所定の周波数範囲にわたって加
算する。また、記パラメータ選択工程は、前記演算手段
の加算値が最小の誤差拡散係数を選択する。
【0010】又、本発明の記憶媒体は、入力されたカラ
ー多階調画像を、入力画像の階調数より少ない階調数を
有する画像に変換する擬似中間調表現処理を行うための
プログラムを記憶するコンピュータ読取り可能な記憶媒
体であって、前記プログラムは、少なくとも、擬似中間
調表現処理を行った画像データの評価値を求める評価値
演算ステップと、該評価値に基づいて前記擬似中間調表
現処理のパラメータを選択するパラメータ選択ステップ
とを有することを特徴とする。
【0011】ここで、前記擬似中間調表現処理は色成分
毎の誤差拡散法であって、前記パラメータは、色成分毎
の誤差拡散係数である。また、前記評価値演算ステップ
は、前面が所定の画素値の入力画像に擬似中間調表現処
理を行った出力画像を周波数領域へ変換する変換ステッ
プと、周波数領域において評価値を演算する演算ステッ
プとを含む。また、前記変換ステップでは、前記出力画
像の一部から2次元フーリエ変換により2次元パワース
ペクトルを求め、更に、該2次元パワースペクトルから
周波数帯域毎に平均値を取った1次元パワースペクトル
を求め、前記演算ステップでは、前記1次元パワースペ
クトルを視覚特性フィルタ処理しながら、所定の周波数
範囲にわたって加算する。また、前記パラメータ選択ス
テップでは、前記演算手段の加算値が最小の誤差拡散係
数を選択する。また、前記パラメータ選択ステップで
は、色成分毎の各入力画素値に対応する前記評価値に基
づいて、誤差拡散係数を選択する。また、前記パラメー
タ選択ステップでは、色成分毎の複数の入力画素値に対
応する前記評価値に基づいて誤差拡散係数を選択する。
また、前記パラメータ選択ステップでは、異なる色成分
間の全ての画素値の組み合わせにおける評価値に基づい
て各色成分の誤差拡散係数を選択する。また、前記パラ
メータ選択ステップでは、異なる色成分間の同一の画素
値における評価値に基づいて各色成分の誤差拡散係数を
選択する。また、入力画像データの特徴に応じて、選択
された擬似中間調表現処理のパラメータを使って擬似中
間調表現処理を行う画像処理ステップを更に有する。
【0012】又、入力されたカラー多階調画像を、入力
画像の階調数より少ない階調数を有する画像に変換する
擬似中間調表現処理を行うためのデータを記憶するコン
ピュータ読取り可能な記憶媒体であって、前記データ
は、擬似中間調表現処理を行った画像データの評価値を
求め、該評価値に基づいて選択された前記擬似中間調表
現処理のパラメータを含むことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0014】[実施の形態1] <本実施の形態の画像処理装置の構成例>図1は、本発
明の実施の形態の画像処理装置のブロック図である。
【0015】図1において、10は画像生成ユニットで
あり、画像生成ユニット10において生成された入力画
像データは画像メモリ11に格納される。12は画像2
値化ユニットであり、後述する方法により画像メモリ1
1に格納されているカラー多値画像データのシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック
(K)の各色成分毎の2値化を行う。13は拡散係数テ
ーブルであり、画像2値化ユニット12において画素の
2値化誤差配分処理を行う際の、色成分毎の各入力画素
値に対する重み付け(拡散係数)が格納されたテーブル
である。14は候補拡散係数生成ユニットであり、拡散
係数テーブル13に格納する係数の候補として検討する
拡散係数を順次生成する。
【0016】15は2値画像メモリであり、画像2値化
ユニット12において色毎に2値化された画像データが
格納され、該2値化された画像データが出力画像データ
として以降の処理、例えばプリントや表示などのために
使用される。16は画像評価値演算ユニットであり、画
像の評価値を求める。画像評価値演算ユニット16にお
いて求めた画像評価値データは、画像評価値メモリ17
に格納される。18は画像評価値メモリ17に格納され
た画像評価値データをもとに、候補拡散係数の中から各
色成分の画素値ごとに1組の拡散係数(本例では、K1
からK4)を選択する拡散係数選択ユニットであり、拡散
係数選択ユニット18において選ばれた拡散係数が最終
的に拡散係数テーブル13に格納される。
【0017】(誤差拡散係数テーブル)図2は、本実施
の形態による誤差拡散係数テーブル13の一例を示す図
である。
【0018】図2に示すように、横に隣接する4つのま
す目の値が注目画素の色成分毎の2値化誤差を周辺画素
に分配する際の拡散係数であり、0から1の範囲内の実
数が格納される(これを計算する式については、追って
図10で示される)。欄外左の数字は、色毎の入力画素
値(0〜255:8ビット)を表す。又、欄上の文字
は、Kが拡散係数を表し、下付きのK1〜K4がブラッ
クの2値化誤差を分配する画素の注目画素に対する位置
を表し、下付きのC1〜C4がシアンの2値化誤差を分
配する画素の注目画素に対する位置を表し、下付きのM
1〜M4がマゼンタの2値化誤差を分配する画素の注目
画素に対する位置を表し、下付きのY1〜Y4がイエロ
ーの2値化誤差を分配する画素の注目画素に対する位置
を表す。1から4の位置ついては、図8及び図9に従い
後述する。
【0019】(画像2値化ユニット)図3は、本実施の
形態による画像2値化ユニット12の構成を示したブロ
ック図である。
【0020】図3において、21はデータ入力端子であ
り、0から255の範囲内の8ビットの入力値を読み込
む。22は入力バッファであり、入力カラー画像の1色
の1ライン分の入力データを記憶する。23は入力補正
ユニットであり、1画素分の入力データに処理済みの画
素からの累積誤差を加算する。24は2値化ユニットで
あり、入力補正ユニット23において補正された入力デ
ータの2値化を行う。25は出力バッファであり、2値
化ユニット24において2値化されたデータを1ライン
分記憶する。26は差分演算ユニットであり、注目画素
に対する2値化誤差を求める。27は誤差配分ユニット
であり、差分演算ユニット26で求めた2値化誤差を周
辺画素に拡散する処理を行う。28は誤差バッファであ
り、注目画素の周辺画素に拡散した誤差を記憶するRA
Mである。29は出力レベル0又は255の2値信号の
出力端子である。
【0021】尚、ここで入力カラー画像とは、各画素が
C,M,Y,K各色につき0から255の範囲内の値
(8ビット)をもつ多値画像データを指す。又、図示さ
れない方法により入力カラー画像の横サイズ(画素数)
W、縦サイズHが指定されているものとする。
【0022】図4は、本実施の形態による入力バッファ
22を示す図である。各ます目内の値がCMYK何れか
1色の入力データであり、0から255のいずれかの整
数値が記憶される。従って、入力バッファ22はI
(1)からI(W)までのW画素分ある。
【0023】図5は、本実施の形態による出力バッファ
25を示す図である。各ます目内の値が出力されるデー
タであり、0か255かのどちらかの値が記憶される。
従って、出力バッファ25はP(1)からP(W)まで
のW画素分ある。
【0024】図6は、本実施の形態による誤差バッファ
28を示す図である。各ます目内の値が2値化処理済み
の画素からの累積誤差であり、−255から255の範
囲の実数が記憶される。又、本バッファには、ライン端
の処理に対応するために入力画像の横サイズWよりも2
画素分余裕をもたせている。従って、誤差バッファ28
はE(0)からE(W+1)までのW+2画素分ある。
又、注目画素の次の主走査方向の画素への誤差拡散(図
8及び図9のK1とK4)は、現在のラインと次のライン
への誤差バッファ28への記憶が重複するので、次のラ
インへの誤差拡散はEtempに一時貯えられて、次の画素
の処理時に次のラインの同じ位置の画素への誤差拡散
(K3)に加えられることになる。
【0025】(画像2値化ユニットでの2値化例)図7
は、図1の画像処理装置により入力カラー画像の色成分
毎の2値化手順を示したフローチャートである。このフ
ローチャートでは、副走査方向のライン番号をy、主走
査方向のドット番号をxとし、2値化の処理は画像左上
端から右下へ順に行うものとする。
【0026】図7に従って本画像処理装置の2値化手順
を説明する。
【0027】まず、ライン番号yを1に初期化し、誤差
バッファ28を0に初期化する(S100)。つまり、
図6の誤差バッファのE(0)からE(W+1)とE
tempの値を0に設定する。次に、yライン目の画素デー
タを入力バッファ22に読み込む(S101)。即ち、
yライン目のxドット目の入力データをI(x)に代入
する作業をx=1からx=Wについて行う。
【0028】こうして1ライン分の入力データを読み込
んだ後、画素位置xを初期値1に設定し(S102)、
x番目の入力データI(x)に後述する処理済み画素か
らの拡散誤差E(x)を加え、補正データI'(x)と
する処理を行う(S103)。この補正データI'
(x)を閾値"127"と比較し(S104)、I'
(x)が"127"よりも大きければ255を結果値P
(x)に代入し(S105)、小さければP(x)を0
とする(S106)。こうして結果値を求めた後、注目
画素の補正データI'(x)と結果値P(x)との差
を、2値化誤差Err(x)として求める(S10
7)。
【0029】次に、この2値化誤差Err(x)を周辺
画素に分配する処理を行う。このとき、配分の重み付け
(拡散係数)は入力データI(x)によって異なる。ま
ず入力データの値I(x)の値に対応する拡散係数を拡
散係数テーブル13より読み込み(S108)、その重
み付けに従い2値化誤差Err(x)を周辺画素に分配
する処理を行う。本実施の形態では、拡散係数テーブル
13より読み込んだ拡散係数K1,K2,K3,K4(ここ
では、色成分の違いは省略している)を、図8に示すよ
うに注目画素周辺の未処理画素に2値化誤差Err
(x)を分配する。分配した誤差は、誤差バッファに次
のように格納される(S109)。
【0030】 E(x+1)←E(x+1)+K1×Err(x) E(x−1)←E(x−1)+K2×Err(x) E(x+1)←Etemp(=K4×Err(x−1))+
3×Err(x) Etemp←K4×Err(x) 次に、注目画素位置xがラインの端まで到達しているか
を判断し(S110)、到達していなければ注目画素を
主走査方向に1つ移動し(S111)、ステップS10
3からステップS110の処理を繰り返す。端まで処理
が終了した時点で、1ライン分の結果値P(1)からP
(W)を出力し、Etempを0にリセットする(S11
2)。その後、ライン番号yが最大値Hに到達したかを
判断する(S113)。yがHより小さければ、ライン
番号yをインクリメントし(S114)、ステップS1
01からステップS113の処理を繰り返す。yがHに
到達していれば、本処理を終了する。
【0031】尚、本実施の形態では、1ラインを処理す
る方向は固定としたが、ライン毎に左右交互に、あるい
は予め定められた順序で方向を切り替えてもよい。右端
から左方向に2値化処理を行う場合は、2値化の誤差を
図9のように、図8の拡散係数の位置を左右逆にした位
置に分配する。
【0032】(拡散係数テーブルの作成例)次に、本実
施の形態による拡散係数テーブル13の作成方法につい
て説明する。
【0033】図10は、候補拡散係数生成ユニット14
において生成される全候補拡散係数を示したものであ
り、*は注目画素を表す。CMYK各色の階調データ値
毎に、この全候補拡散係数の中から1組の係数が選ば
れ、拡散係数テーブル13に格納される。
【0034】図11は、図1の実施の形態による拡散係
数設定の手順を示したフローチャートである。
【0035】まずK成分の階調毎の拡散係数を後述の方
法により決定し、拡散係数テーブル13に格納する(S
200)。次にC成分の拡散係数を決定し(S20
1)、以下、M(S202)、Y(S203)成分の順
で色成分毎の拡散係数を決定し、拡散係数テーブル13
に格納する。
【0036】(K成分の拡散係数設定例)図12は、図
1の実施の形態によるK成分の拡散係数設定の手順を示
したフローチャートである。
【0037】まず、K成分の階調データ値gKの初期値
を0に設定する(S300)。その後、gKをインクリ
メントする(S301)。
【0038】次に、図10に示した全候補拡散係数につ
いて順次以下の処理を行う。まず候補拡散係数を設定し
(S302)、拡散係数テーブルのK成分のgKに対応
する位置に格納する。次に、K成分は全画素がgKの値
をもち、C、M、Y各成分は白である縦2048画素、
横512画素の入力カラー画像を作成する(S30
3)。作成された画像データのK成分を前述の方法によ
り2値化し、この画像から図14に示すように、下中央
部分の縦横256画素分を切り取る(S304)。ここ
で、2値化した画像の下中央部を切り取って評価するの
は、画像の上端及び左右の端では誤差拡散法特有のドッ
ト生成遅延が発生してしまうため、これを避けるのが目
的である。しかし、ドットの生成が安定した領域で評価
を行う方法はこれに限定されるものでなく、他の方法が
適用されてもよい。
【0039】こうして作成された縦横256画素のカラ
ー画像の画像評価値を、後述する方法によって計算し
(S305)、画像評価値メモリ17に格納する。その
後、全候補拡散係数分の評価値演算が終了したかを確認
し(S306)、終了していなければステップS301
からステップS305の処理を繰り返す。全候補拡散係
数についての評価値演算が終了していれば、gKと25
5を比較する(S307)。gKが255より小さけれ
ば、ステップS301からステップS307の処理を繰
り返す。gKの値が255に達していれば、画像評価値
メモリ17に格納された評価値をもとに、階調データ値
K毎に全候補拡散係数の中から、後述の方法により1
組の拡散係数を選択し、拡散係数テーブルに格納する
(S308)。
【0040】尚、階調データ値gKが0の場合の拡散係
数はgK=1の際と同じ拡散係数、又gKの値が255の
場合はgK=254における拡散係数を拡散係数テーブ
ル13に格納する。
【0041】(C成分の拡散係数設定例)図13は、図
1の実施の形態によるC成分の拡散係数設定の手順を示
したフローチャートである。
【0042】まず、C成分の階調データ値gCの初期値
を0に設定する(S400)。その後、gCをインクリ
メントする(S401)。
【0043】次に、図10に示した全候補拡散係数につ
いて順次以下の処理を行う。まず候補拡散係数を設定し
(S402)、拡散係数テーブルのC成分のgCに対応
する位置に格納する。次に、K成分の階調データ値gK
と画像評価値合計Rを0に初期化する(S403)。そ
の後、入力カラー画像を作成する(S404)。この入
力カラー画像のK成分は、全画素がgKの値をもつグレ
ー画像を、図11のステップ200において設定された
拡散係数を用いて2値化した画像とする。同C成分は全
画素がgCの値をもち、M、Y成分は白とする。こうし
て作成されたカラー画像のC成分の2値化を行い、画像
の下中央部を切り取る(S405)。上記K成分と同様
に、縦2048画素、横512画素の入力カラー画像を
作成して2値化し、この画像から図14に示すように、
下中央部分の縦横256画素分を切り取る。その後、上
記K成分の拡散係数設定の際と同様に、ステップS40
5によってC成分が2値化されたカラー画像の画像評価
値を、後述する方法によって計算し、画像評価値合計R
に加算、画像評価値メモリ17に格納する(S40
6)。
【0044】次に、gKをインクリメントし(S40
7)、gKと255を比較する(S408)。gKが25
5を超えていなければステップS404からステップS
408の処理を繰り返す。gKが255を超えていた場
合は、全候補拡散係数分の評価値演算が終了したかを確
認し(S409)、終了していなければステップS40
2からステップS409の処理を繰り返す。全候補拡散
係数についての評価値演算が終了していれば、gCと2
55を比較する(S410)。gCが255以下であれ
ば、ステップS401からステップS410の処理を繰
り返す。gCの値が255を超えていれば、画像評価値
メモリ17に格納された評価値合計をもとに、階調デー
タ値gC毎に全候補拡散係数の中から後述の方法により
1組の拡散係数を選択し、拡散係数テーブルに格納する
(S411)。
【0045】尚、K成分の拡散係数と同様、階調データ
値gCが0の場合の拡散係数はgC=1の際と同じ拡散係
数、又gCの値が255の場合はgC=254における拡
散係数を拡散係数テーブル13に格納する。
【0046】M、Y成分の拡散係数設定の手順は、C成
分の拡散係数設定の手順と同様である。但し、M成分の
拡散係数設定の際に用いる入力カラー画像は、K成分及
びC成分が2値化された画像であり、Y成分の場合は
K、C、M成分が2値化された画像とする。
【0047】(画像評価値演算ユニットの評価値演算
例)次に、画像評価値演算ユニット16における評価値
演算方法について説明する。図15は、本実施形態にお
ける画像の評価値演算処理の手順を示すフローチャート
である。
【0048】まず、カラー画像を読み込む(S50
0)。その後、各画素値を明度(L*値)に変換する
(S501)。2色以上のドットが重なる場合は、該当
するインクを重ねた際のL*値の測定値を使用する。こ
うして各画素値をL*値に変換した画像データの2次元
フーリエ変換を行い、2次元パワースペクトルPW
(i,j)を求める(S502)。i,jは−128か
ら128の範囲の値であり、2次元パワースペクトル上
の位置を表す。図16に、2次元パワースペクトルの一
例を示す。
【0049】こうして求めた画像データの2次元パワー
スペクトルを1次元化する(S503)。図17に示す
ように、2次元パワースペクトルPW(i,j)を同心
円状の輪帯で区切り、周波数帯域f毎のパワースペクト
ルの平均値を求める。
【0050】即ち、
【0051】
【数1】 を求めるのである。INTは小数点以下の切り上げ処理
を表す。周波数fは0から181までの整数、N(f)
はf=INT((i2+j2)1/2)を満たす画素位置
(i,j)の数である。
【0052】図18は、横軸に周波数f、縦軸に各輪帯
内のパワースペクトル平均値RAPS(f)をとったグ
ラフの一例である。
【0053】こうして1次元化したパワースペクトルR
APS(f)に対して、視覚特性フィルタ(VTF)処
理を行う(S404)。本実施の形態で用いる視覚特性
フィルタは、次の式で表される。
【0054】
【数2】
【0055】ここで、f'は空間周波数(radial frequen
cy)であり、視野角1度あたりの周期(cycles/degree)
として与えられている。観察距離を300mmとし、画
像の解像度を1200dpiに設定した場合、f'を前
述したfに変換すると、上式は次のようになる。
【0056】
【数3】
【0057】図19は、fを横軸、VTF(f)を縦軸
にとったグラフである。
【0058】こうして求めた視覚特性フィルターVTF
(f)を用いて、RAPS(f)に視覚特性フィルタ処
理を行い、Filtered_RAPS(f)を求め
る。即ち、0から181までのfの値について、次の演
算を行うのである。
【0059】
【数4】
【0060】こうして求めた視覚特性フィルタ処理を行
った1次元パワースペクトルFilterd_RAPS
(f)の総和を求め(直流成分は除く)、画像評価値と
する(S505)。つまり、
【0061】
【数5】 で表される値を求め、画像評価値演算処理を終了する。
【0062】ここで演算された画像評価値は、人の目に
付きやすい低周波ノイズが少ない2値画像に対応する値
は小さく、反対にノイズの多い画像に対応する値は大き
くなる傾向にある。このため、この画像評価値が小さく
なるような拡散係数を選択してハーフトーン処理に使用
することにより、ノイズが少なく粒状性の良い2値画像
を生成することが可能となる。すなわち、全画素が同一
の値を持つ入力画像に対し、1次元パワースペクトルを
求めた場合、周波数0におけるパワー(DC成分)以外の
パワーは存在しない。ところが、上記入力画像に対して
2値化を行い、該2値画像の1次元パワースペクトルを
求めると、DC成分以外のパワーが発生し、これは2値化
により生じるノイズと考えることができる。ここで更
に、人間の視覚の感度が周波数に応じて異なるという特
性を考慮するため、上記パワースペクトルに対して、視
覚特性フィルタ処理を行い、このようにフィルタ処理さ
れたパワースペクトルの総和を画像評価値とした。
【0063】(拡散係数選択ユニットの拡散係数選択
例)次に、拡散係数選択ユニット18における拡散係数
選択方法について説明する。
【0064】図20は、本実施の形態における色成分毎
の拡散係数選択の方法を示したフローチャートである。
図20のgは、処理する色成分に対応してgK、gC、g
M、gYとなる。
【0065】まず、階調データ値gを1に初期化する
(S600)。次に、画像評価値メモリ17に格納され
た全候補拡散係数についての画像評価値を読み込み、同
評価値が最小となる候補拡散係数を拡散係数テーブル1
3のg番目に格納する(S601)。gの値をインクリ
メントし(S602)、gと255を比較する(S60
3)。gが255よりも小さければステップS601か
らS603を繰り返す。gが255に達していれば、本
処理を終了する。
【0066】このように、画像評価値が最小となるよう
な拡散係数を選択してハーフトーン処理に使用すること
により、ノイズが少なく粒状性の良い2値画像を生成す
ることが可能となる。
【0067】このように、実施の形態1によれば、入力
階調毎の画像評価値を用いて入力階調毎に拡散係数を選
ぶことにより、各階調に適した2値化処理を行うことが
可能となる。又、既に拡散係数を設定した色成分との組
み合わせを考慮することにより、複数色が重なった際の
最適な2値化処理を行うことが可能となる。
【0068】[実施の形態2]上記実施の形態1では、
拡散係数選択ユニット18において色成分毎に各階調に
おける拡散係数を決定する際に、該当する1階調の画像
評価値のみを参照するものとしたが、実施の形態2では
複数の階調における画像評価値を参照する。
【0069】(拡散係数選択ユニットの拡散係数選択の
他例)図21は、本実施の形態2におけるある単色の拡
散係数選択方法を示したフローチャートである。図21
のgも、処理する色成分に対応してgK、gC、gM、gY
となる。
【0070】まず、評価範囲を示す値INTVLを設定
し(S700)、階調データ値gを1に初期化する(S
701)。本実施の形態では、INTVLを4とした。
【0071】次に、画像評価値メモリ17に格納された
画像評価値を読み込み、候補拡散係数毎に階調(g−I
NTVL)から(g+INTVL)における画像評価値
の和Sを求める(S602)。このとき、gがINTV
Lよりも小さい場合は、階調1から(g+INTVL)
までの評価値の和をSとする。gが(255−INTV
L)よりも大きい場合は、階調(g−INTVL)から
254までの評価値の和をSとする。即ち、各候補係数
について
【0072】
【数6】 を求める。
【0073】その後、Sが最小となる候補拡散係数を求
め、拡散係数テーブル13のg番目に格納する(S60
3)。gの値をインクリメントし(S604)、gと2
55を比較する(S605)。gが255よりも小さけ
ればステップS602からステップS603の処理を繰
り返す。gが255に達していれば、本処理を終了す
る。
【0074】このように、実施の形態2によれば、1階
調だけでなく近隣の階調における画像評価値も考慮する
ことにより、選ばれる係数が1階調ごとに大きく変化す
ることがなくなる。このため、階調変化が滑らかな画像
の2値化が可能となる。
【0075】[実施の形態3]上記実施の形態1では、
画像2値化ユニット12において入力カラー画像の色成
分毎の2値化処理を行う際、誤差バッファ28の初期値
を0とした(図7のS100)が、実施の形態3では同
初期値を乱数とする。
【0076】(画像2値化ユニットでの2値化の他例)
図22は、本実施の形態における入力カラー画像の一色
分の2値化処理手順を示したフローチャートである。
【0077】まず、誤差バッファのEtemp及びE(0)
からE(W+1)の初期値を−64から64の範囲内の
乱数(整数)に設定する(S800)。その後のステッ
プS801からステップS811の処理は、図7のステ
ップS101からステップS111と同じであるため、
説明を省略する。
【0078】1ライン分のデータの2値化処理が終了し
た後、−64から64のいずれかの整数をランダムに選
択し、Etempに代入する(S812)。ステップS81
3、ステップS814は、図7のステップS113、ス
テップS114と同じであり、ライン番号yが入力画像
の縦サイズHに達した時点で2値化処理を終了する。
【0079】実施の形態3によれば、誤差バッファの初
期値を0とした場合に生じる、ドットが横一列に規則的
に並ぶ現象を緩和することが可能となる。
【0080】[実施の形態4]上記実施の形態1では、
C成分の各階調における拡散係数を設定する際に、K成
分の全階調における2値化結果との組み合わせを考慮し
た(図13参照)が、実施の形態4では異なる色成分の
同一階調の組み合わせのみを考慮する。
【0081】(C成分の拡散係数設定の他例)図23
は、本実施の形態におけるC成分の拡散係数設定の手順
を示したフローチャートである。
【0082】ステップS900からステップS902
は、図13のステップS400からステップS402と
同じである。候補拡散係数設定後、入力カラー画像を作
成する(S903)。入力カラー画像のK成分は、全画
素がgKの値をもつ画像を、既に設定されたK成分の拡
散係数を用いて2値化したものとする。同C成分は実施
の形態1と同様、全画素値がgCである画像とする。そ
の後、この入力カラー画像のC成分の2値化を行う(S
904)。ステップS905からステップS908は、
図13のステップS406,S409〜S411と同じ
である。同様に、M成分の拡散係数設定の際も、C、K
成分の同じ階調における2値化結果との組み合わせのみ
を考慮し、Y成分の拡散係数設定の際は、C、M、K成
分の同じ階調における2値化結果との組み合わせのみを
考慮する。
【0083】実施の形態4によれば、実施の形態1と比
較し、拡散係数テーブル作成に必要となる時間を短縮す
ることが可能となる。
【0084】尚、上記の複数の実施の形態を組み合わせ
た処理を行うことも可能である。
【0085】又、本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0086】又、本発明の目的は前述した実施形態の機
能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録し
た記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシ
ステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラム読出し実行する
ことによっても、本発明の目的が達成されることは言う
までもない。
【0087】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することに
なり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発
明を構成することになる。
【0088】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ
カード、ROMなどを用いることができる。又、コンピ
ュータが読出したプログラムコードを実行することによ
り、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、
そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上
で稼動しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を
行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現
される場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
や機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の
一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形
態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでも
ない。
【0090】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードが格納されることになる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は各色成分
について入力階調毎に最適な拡散係数を用いることによ
り、全階調にわたって良好な2値化処理結果を得ること
ができる。又、異なる色成分間の相関を考慮することに
より、カラー画像に適した色成分毎の2値化を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である画像処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1における拡散係数テーブルの一例
を示す図である。
【図3】画像2値化ユニット12の構成を示すブロック
図である。
【図4】入力バッファ22の構成例を示す図である。
【図5】出力バッファ25の構成例を示す図である。
【図6】誤差バッファ28の構成例を示す図である。
【図7】実施の形態1の2値化処理を示すフローチャー
トである。
【図8】誤差拡散の様子を示す説明図である。
【図9】誤差拡散の処理方向を逆にした様子を示す説明
図である。
【図10】候補拡散係数を示す図である。
【図11】拡散係数テーブル13の作成手順を示すフロ
ーチャートである。
【図12】ブラック成分の拡散係数テーブル作成手順の
詳細を示すフローチャートである。
【図13】シアン成分の拡散係数テーブル作成手順の詳
細を示すフローチャートである。
【図14】画像評価の対象とする部分を示す図である。
【図15】画像の評価債演算処理を示すフローチャート
である。
【図16】2次元パワースペクトルの一例を示した写真
である。
【図17】2次元パワースペクトルの一次元化を説明す
る図である。
【図18】1次元パワースペクトルの一例を示す図であ
る。
【図19】視覚特性フィルタの一例を示す図である。
【図20】実施の形態1における拡散係数選択を示すフ
ローチャートである。
【図21】実施の形態2における拡散係数選択を示すフ
ローチャートである。
【図22】実施の形態3の2値化処理を示すフローチャ
ートである。
【図23】実施の形態4におけるシアン成分の拡散係数
テーブル作成手順を示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AB13 BB03 BB08 BC01 BC13 CA08 GA23 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC01 CE13 CE14 CH08 5C077 LL03 LL19 MP08 NN13 PP33 PP49 PQ08 PQ12 PQ23 SS02 TT02 TT06 5C079 HB03 LA12 LA14 LA31 LA34 LC09 MA04 MA11 NA05

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたカラー多階調画像を、入力画
    像の階調教より少ない階調数を有する画像に変換する擬
    似中間調表現処理を行う画像処理装置であって、 入力画像データの特徴に応じて、擬似中間調表現処理の
    パラメータを変更することが可能な画像処理手段と、 該画像処理手段で擬似中間調表現処理を行った出力画像
    の評価値を求める評価値演算手段と、 該評価値に基づいて、前記画像処理手段に設定される前
    記擬似中間調表現処理のパラメータを選択するパラメー
    タ選択手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記擬似中間調表現処理は色成分毎の誤
    差拡散法であって、前記パラメータは、色成分毎の誤差
    拡散係数であることを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記入力画像データの特徴は、色成分毎
    の入力画素値である請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像処理手段は、色成分毎の入力画
    素値に対応して誤差拡散係数を記憶するルックアップテ
    ーブルを有し、 前記パラメータ選択手段は、選択されたパラメータを、
    色成分毎の入力画素値に対応して該ルックアップテーブ
    ルに記憶することを特徴とする請求項3に記載の画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記誤差拡散法は、入力画素値と出力画
    素値の誤差の初期値を0とすることを特徴とする請求項
    2に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記誤差拡散法は、入力画素値と出力画
    素値の誤差の初期値を乱数とすることを特徴とする請求
    項2に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記パラメータ選択手段は、色成分毎の
    各入力画素値に対応する前記評価値に基づいて、誤差拡
    散係数を選択することを特徴とする請求項3に記載の画
    像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記パラメータ選択手段は、色成分毎の
    複数の入力画素値に対応する前記評価値に基づいて誤差
    拡散係数を選択することを特徴とする請求項3に記載の
    画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記パラメータ選択手段は、異なる色成
    分間の全ての画素値の組み合わせにおける評価値に基づ
    いて各色成分の誤差拡散係数を選択することを特徴とす
    る請求項7又は8に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記パラメータ選択手段は、異なる色
    成分間の同一の画素値における評価値に基づいて各色成
    分の誤差拡散係数を選択することを特徴とする請求項7
    又は8に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記評価値演算手段は、全面が所定の
    画素値の入力画像に擬似中間調表現処理を行った出力画
    像を周波数領域へ変換する変換手段と、周波数領域にお
    いて評価値を演算する演算手段とを含むことを特徴とす
    る請求項3に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記変換手段は、前記出力画像の一部
    からパワースペクトルを求め、前記演算手段は、前記パ
    ワースペクトルをフィルタ処理しながら、所定の周波数
    範囲にわたって加算することを特徴とする請求項11に
    記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記変換手段は、前記出力画像の一部
    から2次元フーリエ変換により2次元パワースペクトル
    を求め、更に、該2次元パワースペクトルから周波数帯
    域毎に平均値を取った1次元パワースペクトルを求め、
    前記演算手段は、前記1次元パワースペクトルを視覚特
    性フィルタ処理しながら、所定の周波数範囲にわたって
    加算することを特徴とする請求項12に記載の画像処理
    装置。
  14. 【請求項14】 前記パラメータ選択手段は、前記演算
    手段の加算値が最小の誤差拡散係数を選択することを特
    徴とする請求項12又は13に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 入力されたカラー多階調画像を、入力
    画像の階調数より少ない階調数を有する画像に変換する
    擬似中間調表現処理を行う画像処理方法であって、 擬似中間調表現処理を行った画像データの評価値を求め
    る評価値演算工程と、 該評価値に基づいて前記擬似中間調表現処理のパラメー
    タを選択するパラメータ選択工程と、 入力画像データの特徴に応じて、選択された擬似中間調
    表現処理のパラメータを使って擬似中間調表現処理を行
    う画像処理工程とを有することを特徴とする画像処理方
    法。
  16. 【請求項16】 前記擬似中間調表現処理は色成分毎の
    誤差拡散法であって、前記パラメータは、色成分毎の誤
    差拡散係数であることを特徴とする請求項15に記載の
    画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記入力画像データの特徴は、色成分
    毎の入力画素値である請求項16に記載の画像処理方
    法。
  18. 【請求項18】 前記誤差拡散法は、入力画素値と出力
    画素値の誤差の初期値を0とすることを特徴とする請求
    項16に記載の画像処理方法。
  19. 【請求項19】 前記誤差拡散法は、入力画素値と出力
    画素値の誤差の初期値を乱数とすることを特徴とする請
    求項16に記載の画像処理方法。
  20. 【請求項20】 前記パラメータ選択工程では、色成分
    毎の各入力画素値に対応する前記評価値に基づいて、誤
    差拡散係数を選択することを特徴とする請求項17に記
    載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記パラメータ選択工程では、色成分
    毎の複数の入力画素値に対応する前記評価値に基づいて
    誤差拡散係数を選択することを特徴とする請求項17に
    記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 前記パラメータ選択工程では、異なる
    色成分間の全ての画素値の組み合わせにおける評価値に
    基づいて各色成分の誤差拡散係数を選択することを特徴
    とする請求項20又は21に記載の画像処理方法。
  23. 【請求項23】 前記パラメータ選択工程では、異なる
    色成分間の同一の画素値における評価値に基づいて各色
    成分の誤差拡散係数を選択することを特徴とする請求項
    20又は21に記載の画像処理方法。
  24. 【請求項24】 前記評価値演算工程は、前面が所定の
    画素値の入力画像に擬似中間調表現処理を行った出力画
    像を周波数領域へ変換する変換工程と、周波数領域にお
    いて評価値を演算する演算工程とを含むことを特徴とす
    る請求項17に記載の画像処理方法。
  25. 【請求項25】 前記変換工程では、前記出力画像の一
    部からパワースペクトルを求め、前記演算工程では、前
    記パワースペクトルをフィルタ処理しながら、所定の周
    波数範囲にわたって加算することを特徴とする請求項2
    4に記載の画像処理方法。
  26. 【請求項26】 前記変換工程では、前記出力画像の一
    部から2次元フーリエ変換により2次元パワースペクト
    ルを求め、更に、該2次元パワースペクトルから周波数
    帯域毎に平均値を取った1次元パワースペクトルを求
    め、前記演算工程では、前記1次元パワースペクトルを
    視覚特性フィルタ処理しながら、所定の周波数範囲にわ
    たって加算することを特徴とする請求項25に記載の画
    像処理方法。
  27. 【請求項27】 前記パラメータ選択工程は、前記演算
    手段の加算値が最小の誤差拡散係数を選択することを特
    徴とする請求項25又は26に記載の画像処理方法。
  28. 【請求項28】 入力されたカラー多階調画像を、入力
    画像の階調数より少ない階調数を有する画像に変換する
    擬似中間調表現処理を行うためのプログラムを記憶する
    コンピュータ読取り可能な記憶媒体であって、 前記プログラムは、少なくとも、 擬似中間調表現処理を行った画像データの評価値を求め
    る評価値演算ステップと、 該評価値に基づいて前記擬似中間調表現処理のパラメー
    タを選択するパラメータ選択ステップとを有することを
    特徴とする記憶媒体。
  29. 【請求項29】 前記擬似中間調表現処理は色成分毎の
    誤差拡散法であって、前記パラメータは、色成分毎の誤
    差拡散係数であることを特徴とする請求項28に記載の
    記憶媒体。
  30. 【請求項30】 前記評価値演算ステップは、前面が所
    定の画素値の入力画像に擬似中間調表現処理を行った出
    力画像を周波数領域へ変換する変換ステップと、周波数
    領域において評価値を演算する演算ステップとを含むこ
    とを特徴とする請求項29に記載の記憶媒体。
  31. 【請求項31】 前記変換ステップでは、前記出力画像
    の一部から2次元フーリエ変換により2次元パワースペ
    クトルを求め、更に、該2次元パワースペクトルから周
    波数帯域毎に平均値を取った1次元パワースペクトルを
    求め、前記演算ステップでは、前記1次元パワースペク
    トルを視覚特性フィルタ処理しながら、所定の周波数範
    囲にわたって加算することを特徴とする請求項30に記
    載の記憶媒体。
  32. 【請求項32】 前記パラメータ選択ステップでは、前
    記演算手段の加算値が最小の誤差拡散係数を選択するこ
    とを特徴とする請求項30又は31に記載の記憶媒体。
  33. 【請求項33】 前記パラメータ選択ステップでは、色
    成分毎の各入力画素値に対応する前記評価値に基づい
    て、誤差拡散係数を選択することを特徴とする請求項2
    9に記載の記憶媒体。
  34. 【請求項34】 前記パラメータ選択ステップでは、色
    成分毎の複数の入力画素値に対応する前記評価値に基づ
    いて誤差拡散係数を選択することを特徴とする請求項2
    9に記載の記憶媒体。
  35. 【請求項35】 前記パラメータ選択ステップでは、異
    なる色成分間の全ての画素値の組み合わせにおける評価
    値に基づいて各色成分の誤差拡散係数を選択することを
    特徴とする請求項33又は34に記載の記憶媒体。
  36. 【請求項36】 前記パラメータ選択ステップでは、異
    なる色成分間の同一の画素値における評価値に基づいて
    各色成分の誤差拡散係数を選択することを特徴とする請
    求項33又は34に記載の記憶媒体。
  37. 【請求項37】 入力画像データの特徴に応じて、選択
    された擬似中間調表現処理のパラメータを使って擬似中
    間調表現処理を行う画像処理ステップを更に有すること
    を特徴とする記憶媒体。
  38. 【請求項38】 入力されたカラー多階調画像を、入力
    画像の階調数より少ない階調数を有する画像に変換する
    擬似中間調表現処理を行うためのデータを記憶するコン
    ピュータ読取り可能な記憶媒体であって、 前記データは、擬似中間調表現処理を行った画像データ
    の評価値を求め、該評価値に基づいて選択された前記擬
    似中間調表現処理のパラメータを含むことを特徴とする
    記憶媒体。
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