JP5341969B2 - ロータリテーブル装置のブレーキ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回転テーブルを備えるロータリテーブル装置に関し、特に、回転テーブルを回転不能にクランプするロータリテーブル装置のブレーキ構造に関する。
一般的なロータリテーブル装置は、角度を割り出す回転テーブルと、回転テーブルを回転可能に支持する固定部材(本体)と、回転テーブルを駆動する駆動機構と、回転テーブルを回転不能にクランプするブレーキ機構とを備える。ブレーキ機構について例えば、特開2009−248244号公報(特許文献1)に記載されるものがある。このブレーキ機構では、回転テーブルの裏面に円筒形状のスリーブを同軸に設け、このスリーブの内周面と向かい合う非回転の固定部材に油圧室を配設する。そして、この油圧室への給油および加圧によって、薄肉に形成されて油圧室を画成する固定部材の薄肉部を膨張変形させてスリーブに当接させるというものである。
特開2009−248244号公報 (図1)
しかし、上記従来のようなブレーキ機構にあっては、十分なブレーキ力が得られない場合があった。特に、スリーブの内径が小さい場合、スリーブの内周面の面積も小さくなってしまい、薄肉部とスリーブ内周面との接触面積を十分に確保することができない。このため、回転テーブルを確実にクランプすることができない。
本発明は、上述の実情に鑑み、強力で十分なブレーキ力が得られるブレーキ機構を備えたロータリテーブル装置を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるロータリテーブル装置のブレーキ構造は、回転テーブルと、回転テーブルの軸線と同軸に当該回転テーブルに設けられる円筒形状のスリーブと、回転テーブルを回転自在に支持する固定部材に設けられ、スリーブの外周面と対面する外側制動部材と、外側制動部材よりも径方向外側に配置される外側油圧室とを有する外側固定部と、固定部材に設けられ、スリーブの内周面と対面する内側制動部材と、内側制動部材よりも径方向内側に配置される内側油圧室とを有する内側固定部とを備える。かかる前提の下で、外側制動部材は、外側油圧室の膨張により径方向内側に弾性変形して、スリーブの外周面を押圧し、内側制動部材は、内側油圧室の膨張により径方向外側に弾性変形して、スリーブの内周面を押圧することを特徴とする。かかる本発明によれば、外側固定部および内側固定部の双方が、回転テーブルに形成された内周面および外周面をクランプすることから、強力なクランプ力を得ることができる。なお、外側油圧室および内側油圧室は別々に形成される。
また本発明の回転テーブルには、回転テーブルの軸線に沿って延び、内周面および外周面によって構成される円筒形状のスリーブが設けられる。そして、外側固定部はスリーブの外周面と対面するよう配置されて、スリーブの外周面を押圧するとともに、内側固定部はスリーブの内周面と対面するよう配置されて、スリーブの内周面を押圧する。かかる本発明によれば、外側固定部および内側固定部がスリーブを挟み込むことから、強力なクランプ力を得ることができる。
なお、回転テーブルからみたスリーブの位置および大きさは特に限定されない。1実施形態として、スリーブのうち回転テーブル側の端部には内向きフランジが形成され、該内向きフランジの内径縁が回転テーブルに取付固定される。かかる実施形態によれば、スリーブの外径寸法または内径寸法を、回転テーブルの外径寸法よりも大きく形成することができ、より大きなクランプ力を得ることができる。あるいは他の実施形態として、内向きフランジを介することなくスリーブを回転テーブルに取付固定し、スリーブの外径寸法を回転テーブルの外径寸法よりも小さく形成してもよい。
外側油圧室の軸線方向寸法および内側油圧室の軸線方向寸法は特に限定されない。ここで好ましくは、外側油圧室の軸線方向寸法が内側油圧室の軸線方向寸法よりも大きいことである。スリーブの軸線方向端部に内向きフランジが形成される場合、スリーブ内周面の軸線方向寸法が、スリーブ外周面の軸線方向寸法よりも、内向きフランジの厚み分だけ短くなる形状になる。かかる実施形態によれば、スリーブの形状に対応して、スリーブを効果的に挟み込み、大きなクランプ力を得ることができる。
上述した実施形態の他にも、本発明によるロータリテーブル装置のブレーキ構造は、回転テーブルと、回転テーブルに設けられて回転テーブルの軸線に沿って延びる軸部と、回転テーブルに設けられて回転テーブルの軸線と同軸に配置される環状部材と、回転テーブルを回転自在に支持する固定部材に設けられ、環状部材の内周面と対面する外側制動部材と、外側制動部材よりも径方向内側に配置された外側油圧室とを有する外側固定部と、固定部材に設けられ、軸部の外周面と対面する内側制動部材と、内側制動部材よりも径方向外側に配置された内側油圧室とを有する内側固定部と、外側固定部および内側固定部を隔てて分離する周方向溝と、回転テーブルの軸線と同軸に当該回転テーブルに設けられて周方向溝に配置される円筒部とを備え、外側制動部材は、外側油圧室の膨張により径方向外側に弾性変形して、環状部材の内周面を押圧し、内側制動部材は、内側油圧室の膨張により径方向内側に弾性変形して、軸部の外周面を押圧することを特徴としてもよい。かかる実施形態によれば、外側固定部および内側固定部の双方が、回転テーブルに形成された内周面および外周面をクランプすることから、強力なクランプ力を得ることができる。
回転テーブルの駆動源は特に限定されない。1実施形態として、減速機構を介さず、直接駆動モータで回転テーブルを回転駆動してもよい。他の実施形態として、回転テーブルと駆動源との間に減速機構を介して回転テーブルを回転駆動してもよい。減速機構は例えばウォームギヤによる。ウォームギヤは、回転テーブルに同軸に取付固定されるウォームホイールと、このウォームホイールと噛合するウォーム(ねじ歯車)とで構成される。ウォームホイールは、被クランプ部になる外周面および内周面から軸線方向に離隔して配置されてもよい。あるいはウォームホイールの軸線方向位置が、被クランプ部になる外周面または内周面の軸線方向位置と重なるよう配置されてもよい。1実施形態として、環状部材の外周面にはウォームホイールが形成される。かかる実施形態によれば、ウォームホイールの軸線方向位置と、回転テーブルに形成された内周面の軸線方向位置が、少なくとも一部において重なることから、ロータリテーブル装置の軸線方向寸法が短くなり、ロータリテーブル装置の薄型化に資する。
1実施形態として、外側固定部および内側固定部は周方向溝を隔てて分離され、回転テーブルには周方向溝に配置される円筒部が設けられる。かかる実施形態によれば、外側固定部と内側固定部との間に円筒部が介在することから、回転テーブルをクランプする際に外側固定部が内径方向に倒れることがなく、また内側固定部が外径方向に倒れることがない。
このように本発明は、外側固定部および内側固定部の双方が回転テーブルをクランプするダブルクランピング式のブレーキ構造であることから、スリーブの内周面のみに固定部材を当接させる従来のブレーキ構造よりも大きなクランプ力で回転テーブルを回転不能に保持することができる。したがって、回転テーブルにチャッキングされたワークが工具から大きな押圧力を受ける場合や、スリーブの内径寸法が小さい場合であっても、回転テーブルの回転を防止することができる。
本発明の一実施例になるロータリテーブル装置のブレーキ構造を示す縦断面図である。 本発明の他の実施例になるロータリテーブル装置のブレーキ構造を模式的に示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例になるロータリテーブル装置のブレーキ構造を示す縦断面図である。ロータリテーブル装置10は、回転テーブル11と、ハウジング12と、回転テーブル11とハウジング12の間に設けられる軸受13と、回転テーブル11およびハウジング12にまたがって設けられるブレーキ機構14とを備える。
回転テーブル11は、図1に一点鎖線で示す軸線Oを中心として回転する。回転テーブル11は円盤形状のテーブル部21を有する。テーブル部21は軸線Oと直交する表面11fを有し、表面11f側でワークあるいは他の工作機械を支持する。また回転テーブル11には、テーブル部21の裏面から軸線Oに沿って延びる軸部22が設けられる。
テーブル部21の裏面には、環状部材23がボルト16を介して同軸に取付固定される。環状部材23は軸線Oを中心として全周に亘って連続し、環状部材23の外周にはウォームホイール24が形成される。ウォームホイール24はウォーム31と噛合する。ウォーム31は、図示しない駆動源の回転数を減速してウォームホイール24に伝達する。これによりウォームホイール24は回転駆動され、回転テーブル11は、指定された割り出し角度にされる。
ハウジング12は、非回転の固定部材であって、ロータリテーブル装置10の外郭を形成し、軸受13を介して回転テーブル11を回転可能に支持する。軸受13は軸線Oを中心とするクロスローラベアリングであり、軸線方向および径方向の荷重を支持する。
ブレーキ機構14は回転テーブル11の回転を許容ないし規制し、回転テーブル11を回転不能にクランプする。具体的な構成としてブレーキ機構14は、回転テーブル11の裏面に同軸に結合する被クランプ部材としてのスリーブ41と、このスリーブ41に接触するクランプ部材としての外側制動部材42および内側制動部材43と、外側制動部材42よりも径方向外側に設けられる外側油圧室44と、内側制動部材43よりも径方向内側に設けられる内側油圧室45とを有する。
スリーブ41は、円筒形状であり、軸線方向一方端に内向きフランジ部46が形成される。内向きフランジ部46の内径縁は、内向きフランジ部46の外径側と比較して、軸線O方向において肉厚に形成される。そして内向きフランジ部46の内径縁には、ボルト孔47が、軸線Oを中心として周方向等間隔に複数穿設される。軸線Oと平行に延びるボルト孔47には、ボルト48が貫通する。ボルト48の先端部は環状部材23と螺合する。これによりスリーブ41は、内向きフランジ部46と環状部材23とを順次介して、回転テーブル11に結合する。またスリーブ41は、内向きフランジ部46を介して環状部材23と結合するため、環状部材23や回転テーブル11よりも大径に形成することができる。
外側制動部材42は、軸線Oを中心として周方向に延びる環状の外側固定部材52の一部である。外側固定部材52は、非回転の固定部材であり、円筒部54と、円筒部の軸線方向端に形成されたフランジ部56からなる。フランジ部56は、ボルト49でハウジング12に固定される。円筒部54の外周面には、外側油圧室44を画成する周方向溝が形成されるとともに、この周方向溝を覆うように外側リング58が被せられる。外側リング58もボルト49でハウジング12に固定される。
外側リング58の軸線方向両端には、円筒部54の外周面と接触するシール部材61,62がそれぞれ設けられる。シール部材61,62は、シール部材61,62の間に位置する外側油圧室44を密封する。円筒部54のうち、周方向溝(外側油圧室44)が設けられた軸線方向中央領域は、周方向溝が設けられていない軸線方向両端部よりも薄肉にされ、外側制動部材42を構成する。外側固定部材52には、一端が外側油圧室44と接続する油路63が形成される。油路63の他端は、図示しない油圧源と接続する。
内側制動部材43は、軸線Oを中心として周方向に延びる環状の内側固定部材53の一部である。内側固定部材53は、非回転の固定部材であり、円筒部55と、円筒部の軸線方向端に形成されたフランジ部57からなる。フランジ部57は、ボルト50で外側固定部材52のフランジ部56に固定される。円筒部55の内周面には、内側油圧室45を画成する周方向溝が形成されるとともに、この周方向溝を覆うように内側リング59が取り付けられる。内側リング59もボルト50で外側固定部材52のフランジ部56に固定される。
内側リング59の軸線方向両端には、円筒部55の内周面と接触するシール部材64,65がそれぞれ設けられる。シール部材64,65は、シール部材64,65の間に位置する内側油圧室45を密封する。円筒部55のうち、周方向溝(内側油圧室45)が設けられた軸線方向中央領域は、周方向溝が設けられていない軸線方向両端部よりも薄肉にされ、内側制動部材43を構成する。内側固定部材53には、一端が内側油圧室45と接続する油路66が形成される。油路66の他端は、外側固定部材52のフランジ部56まで延び、フランジ部56に形成された油路63と接続する。
ブレーキ機構14の動作について説明する。
非クランプ状態で、外側油圧室44には圧力油が供給されていない。このため、外側制動部材42はスリーブ41の外周面を押圧しない。同様に、内側油圧室45にも圧力油が供給されていない。このため、内側制動部材43はスリーブ41の内周面を押圧しない。これにより、回転テーブル11は回転を許容される。
クランプ状態で、油圧源(図示せず)から油路63を経由して外側油圧室44に圧力油が供給されるとともに、油路63から分岐する油路66を経由して内側油圧室45に圧力油が供給される。これにより外側油圧室44は膨張し、外側制動部材42はスリーブ41に向かって径方向内側へ張り出すように弾性変形する。ここで付言すると、薄肉の外側制動部材42は、軸線方向中央部でスリーブ41の外周面を最も強く押圧し、軸線方向両端に向かうほど押圧力が弱くなる。この理由は、外側油圧室44の膨張が、軸線方向中央部で最も大きく、軸線方向両端に向かうほど小さくなるためである。このような外側油圧室44の膨張は、外側制動部材42をスリーブ41の外周面に向けて弾性変形させて、外側制動部材42をスリーブ41に押し付ける。これにより外側制動部材42は摩擦作用によってスリーブ41を制動する。
このとき内側油圧室45も膨張し、内側制動部材43はスリーブ41に向かって径方向外側へ張り出すように弾性変形する。そして薄肉の内側制動部材43は、上述した外側制動部材42と同様の理由により、軸線方向中央部でスリーブ41の内周面を最も強く押圧し、軸線方向両端に向かうほど押圧力が弱くなる。このような内側油圧室45の膨張は、内側制動部材43をスリーブ41の内周面に向けて弾性変形させて、内側制動部材43をスリーブ41に押し付ける。これにより内側制動部材43は摩擦作用によってスリーブ41を制動する。
本実施例によれば、外側固定部になる円筒部54が、外側油圧室44の膨張により径方向に弾性変形して、回転テーブル11に取付固定されたスリーブ41の外周面を押圧し、内側固定部になる円筒部55が、内側油圧室45の膨張により径方向に弾性変形して、回転テーブル11に取付固定されたスリーブ41の内周面を押圧する。このように、径方向外側に配置された外側制動部材42および径方向内側に配置された内側制動部材43の双方が、回転テーブル11に形成された内周面および外周面をクランプすることから、強力なクランプ力を得ることができる。
また本実施例によれば、円筒部54がスリーブ41の外周面と対面するよう配置されて、円筒部54の外側制動部材42がスリーブ41の外周面を押圧するとともに、円筒部55がスリーブ41の内周面と対面するよう配置されて、円筒部55の内側制動部材43がスリーブ41の内周面を押圧する。このように、外側制動部材42および内側制動部材43がスリーブ41を挟み込むことから、回転テーブル11を強力にクランプすることができる。
また本実施例によれば、外側油圧室44の軸線方向位置と内側油圧室45の軸線方向位置とが重なることから、スリーブ41を径方向に挟圧する。これにより回転テーブル11を強力にクランプすることができる。特に本実施例では、外側油圧室44の軸線方向中央位置と、内側油圧室45の軸線方向中央位置とが軸線方向において略一致することから、最も強い押圧力を用いて、スリーブ41を径方向に挟圧することができ、強力なクランプ力を生成することができる。
また本実施例によれば、スリーブ41のうちテーブル部21側の端部には内向きフランジ部46が形成され、この内向きフランジ部46の内径縁がボルト48を介して回転テーブル11に取付固定される。これにより、内向きフランジ部46を介さずにスリーブ41を回転テーブル11に固定する場合と比較して、スリーブ41の径寸法を大きくすることが可能になる。したがって、スリーブ41の外周面および内周面の面積を大きくして、スリーブ41を確実に制動することができる。
また本実施例によれば、内向きフランジ部46をスリーブ41に設けたことにより、スリーブ41の外周面の軸線方向寸法が、スリーブ41の内周面の軸線方向寸法よりも大きくなる。そこでスリーブ41の形状に合わせて、外側油圧室44の軸線方向寸法が内側油圧室45の軸線方向寸法よりも大きく形成される。これにより、スリーブ41の内外周面の軸線方向寸法差を有効に活用して、スリーブ41を好適に制動することができる。
次に本発明の他の実施例を説明する。図2は本発明の他の実施例を模式的に示す縦断面図である。他の実施例につき、上述した実施例と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。他の実施例になるロータリテーブル装置20では、ブレーキ機構15が外側制動部材72および内側制動部材73を備える。
図2に示すように、環状部材23は軸部22よりも大径であることから、環状部材23の内周面が軸部22の外周面よりも径方向外側に配置される。テーブル部21の裏面と結合する環状部材23は、その外周面にウォームホイール24が形成されるとともに、その内周面が外側制動部材72と向き合う。外側制動部材72よりも径方向内側には、外側油圧室44が配置される。ウォームホイール24の軸線方向位置は、外側油圧室44の軸線方向位置と少なくとも一部において重なる。より正確に言えば、ウォームホイール24のギヤ歯の軸線方向中央位置が、外側油圧室44の軸線方向中央位置と略一致する。またウォームホイール24のギヤ歯の軸線方向領域すべてが、外側油圧室44の軸線方向領域と重なる。
外側固定部材52の円筒部54は外側油圧室44を画成する。具体的には、円筒部54の内周面に外側油圧室44を画成する周方向溝が形成されており、円筒部54の内周面には、この周方向溝を覆うように外側リング58が被せられる。周方向溝(外側油圧室44)が設けられた円筒部54の軸線方向中央領域は、周方向溝が設けられていない軸線方向両端部よりも薄肉にされ、外側制動部材72を構成する。
内側制動部材73は、軸部22の外周面と向き合う。内側制動部材73よりも径方向外側には、内側油圧室45が配置される。内側固定部材53の円筒部55は、内側油圧室45を画成する。図2に示すように、外側固定部材52の中心部には内側固定部材53が取付固定される。このため内側固定部材53の円筒部55は、外側固定部材52の円筒部54よりも小径に形成される。
具体的には、円筒部55の外周面に内側油圧室45を画成する周方向溝が形成されており、円筒部55の外周面には、この周方向溝を覆うように内側リング59が被せられる。周方向溝(内側油圧室45)が設けられた内側リング59の軸線方向中央領域は、周方向溝が設けられていない軸線方向両端部よりも薄肉にされ、内側制動部材73を構成する。
大径の外側リング58と小径の内側リング59との間には、図2に示すように周方向溝67が形成される。このように、径方向外側の円筒部54と径方向内側の円筒部55は、周方向溝67を隔てて分離される。回転テーブル11には円筒部25が軸線Oと同軸に設けられる。円筒部25はテーブル部21の裏面に取付固定され、周方向溝67に配置される。
ブレーキ機構15の動作について説明する。
非クランプ状態で、外側油圧室44には圧力油が供給されていない。このため、外側制動部材72は環状部材23の内周面を押圧しない。同様に、内側油圧室45にも圧力油が供給されていない。このため、内側制動部材73は軸部22の外周面を押圧しない。これにより、回転テーブル11は回転を許容される。
クランプ状態で、油圧源(図示せず)から油路63を経由して外側油圧室44に圧力油が供給されるとともに、油路63から分岐する油路66を経由して内側油圧室45に圧力油が供給される。これにより外側油圧室44は膨張し、外側制動部材72は外側制動部材42と同様に弾性変形し、環状部材23に向かって径方向外側へ張り出す。そして薄肉の外側制動部材72は、軸線方向中央部で環状部材23の内周面を最も強く押圧し、軸線方向両端に向かうほど押圧力が弱くなる。この理由は、外側油圧室44の膨張が、軸線方向中央部で最も大きく、軸線方向両端に向かうほど小さくなるためである。このような外側油圧室44の膨張は、外側制動部材72を環状部材23の内周面に向けて弾性変形させて、外側制動部材72を環状部材23に押し付ける。これにより外側制動部材72は摩擦作用によって環状部材23を制動する。
このとき内側油圧室45も膨張し、内側制動部材73は内側制動部材43と同様に弾性変形し、軸部22に向かって径方向内側へ張り出す。そして薄肉の内側制動部材73は、軸線方向中央部で軸部22の外周面を最も強く押圧し、軸線方向両端に向かうほど押圧力が弱くなる。この理由は、内側油圧室45の膨張が、軸線方向中央部で最も大きく、軸線方向両端に向かうほど小さくなるためである。このような内側油圧室45の膨張は、内側制動部材73を軸部22の外周面に向けて弾性変形させて、内側制動部材73を軸部22に押し付ける。これにより内側制動部材73は摩擦作用によって軸部22を制動する。
図2に示す他の実施例によれば、外側固定部になる円筒部54は環状部材23の内周面と対面するよう配置されて、円筒部54の外側制動部材72が環状部材23の内周面を押圧するとともに、内側固定部になる円筒部55は軸部22の外周面と対面するよう配置されて、円筒部55の内側制動部材73が軸部22の外周面を押圧する。このように、径方向外側に配置された外側制動部材72および径方向内側に配置された内側制動部材73の双方が、回転テーブル11に形成された内周面および外周面をクランプすることから、強力なクランプ力を得ることができる。
また図2に示す他の実施例によれば、環状部材23の外周面にはウォームホイール24が形成される。これによりウォームホイール24の軸線方向位置と、回転テーブル11に形成された内周面の軸線方向位置が、少なくとも一部において重なることから、ロータリテーブル装置20の軸線方向寸法が短くなり、ロータリテーブル装置20の薄型化に資する。
また図2に示す他の実施例によれば、径方向外側の円筒部54および径方向内側の円筒部55は周方向溝67を隔てて分離され、回転テーブル11には周方向溝67に配置される円筒部25が設けられる。これにより、円筒部54および円筒部55の間に円筒部25が介在し、回転テーブル11をクランプする際に円筒部54が内径方向に倒れ変形することがなく、また円筒部55が外径方向に倒れ変形することがない。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるロータリテーブル装置のブレーキ構造は、工作機械において有利に利用される。
10 ロータリテーブル装置、11 回転テーブル、11f テーブル部表面、12 ハウジング、13 軸受、14,15 ブレーキ機構、20 ロータリテーブル装置、21 テーブル部、22軸部、23 環状部材、24 ウォームホイール、25 円筒部、31 ウォーム、41 スリーブ、42 外側制動部材、43 内側制動部材、44 外側油圧室、45 内側油圧室、46 内向きフランジ部、52 外側固定部材、53 内側固定部材、54,55 円筒部、58 外側リング、59 内側リング、61,62 シール部材、63 油路、64,65 シール部材、66 油路 67 周方向溝、72 外側制動部材。73 内側制動部材。

Claims (5)

  1. 回転テーブルと、
    前記回転テーブルの軸線と同軸に当該回転テーブルに設けられる円筒形状のスリーブと、
    前記回転テーブルを回転自在に支持する固定部材に設けられ、前記スリーブの外周面と対面する外側制動部材と、前記外側制動部材よりも径方向外側に配置される外側油圧室とを有する外側固定部と、
    前記固定部材に設けられ、前記スリーブの内周面と対面する内側制動部材と、前記内側制動部材よりも径方向内側に配置される内側油圧室とを有する内側固定部とを備え、
    前記外側制動部材は、前記外側油圧室の膨張により径方向内側に弾性変形して、前記スリーブの外周面を押圧し、前記内側制動部材は、前記内側油圧室の膨張により径方向外側に弾性変形して、前記スリーブの内周面を押圧することを特徴とする、ロータリテーブル装置のブレーキ構造。
  2. 前記スリーブのうち前記回転テーブル側の端部には内向きフランジが形成され、該内向きフランジの内径縁が前記回転テーブルに取付固定される、請求項に記載のロータリテーブル装置のブレーキ構造。
  3. 前記外側油圧室の軸線方向寸法が前記内側油圧室の軸線方向寸法よりも大きい、請求項2に記載のロータリテーブル装置のブレーキ構造。
  4. 回転テーブルと、
    前記回転テーブルに設けられ、回転テーブルの軸線に沿って延びる軸部と、
    前記回転テーブルに設けられ、回転テーブルの軸線と同軸に配置される環状部材と、
    前記回転テーブルを回転自在に支持する固定部材に設けられ、前記環状部材の内周面と対面する外側制動部材と、前記外側制動部材よりも径方向内側に配置された外側油圧室とを有する外側固定部と、
    前記固定部材に設けられ、前記軸部の外周面と対面する内側制動部材と、前記内側制動部材よりも径方向外側に配置された内側油圧室とを有する内側固定部と、
    前記外側固定部および前記内側固定部を隔てて分離する周方向溝と、
    前記回転テーブルの軸線と同軸に当該回転テーブルに設けられて前記周方向溝に配置される円筒部とを備え、
    前記外側制動部材は、前記外側油圧室の膨張により径方向外側に弾性変形して、前記環状部材の内周面を押圧し、前記内側制動部材は、前記内側油圧室の膨張により径方向内側に弾性変形して、前記軸部の外周面を押圧することを特徴とする、ロータリテーブル装置のブレーキ構造。
  5. 前記環状部材の外周面にはウォームホイールが形成される、請求項に記載のロータリテーブル装置のブレーキ構造。
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