JP5341747B2 - クルクミンの合成 - Google Patents

クルクミンの合成 Download PDF

Info

Publication number
JP5341747B2
JP5341747B2 JP2009501908A JP2009501908A JP5341747B2 JP 5341747 B2 JP5341747 B2 JP 5341747B2 JP 2009501908 A JP2009501908 A JP 2009501908A JP 2009501908 A JP2009501908 A JP 2009501908A JP 5341747 B2 JP5341747 B2 JP 5341747B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curcumin
vanillin
water
acetylacetone
process according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009501908A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009531353A5 (ja
JP2009531353A (ja
Inventor
クリストフ ヴェールリ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DSM IP Assets BV
Original Assignee
DSM IP Assets BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DSM IP Assets BV filed Critical DSM IP Assets BV
Publication of JP2009531353A publication Critical patent/JP2009531353A/ja
Publication of JP2009531353A5 publication Critical patent/JP2009531353A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5341747B2 publication Critical patent/JP5341747B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/61Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups
    • C07C45/67Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • C07C45/68Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms
    • C07C45/72Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms by reaction of compounds containing >C = O groups with the same or other compounds containing >C = O groups
    • C07C45/74Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms by reaction of compounds containing >C = O groups with the same or other compounds containing >C = O groups combined with dehydration
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/12Ketones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C49/00Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
    • C07C49/20Unsaturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C49/24Unsaturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms containing hydroxy groups
    • C07C49/245Unsaturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms containing hydroxy groups containing six-membered aromatic rings
    • C07C49/248Unsaturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms containing hydroxy groups containing six-membered aromatic rings having unsaturation outside the aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C49/00Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
    • C07C49/20Unsaturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C49/255Unsaturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms containing ether groups, groups, groups, or groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

発明の詳細な説明
本発明は、バニリンをアセチルアセトンと縮合させることによるクルクミンの合成に関する。
ターメリックイエローとしても知られるクルクミン、すなわち(E、E)−1,7−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−1,6−ヘプタジエン−3,5−ジオンは、クルクマ(Curcuma)属植物、例えばC.ティンクトリア(C.tinctoria)、C.キサントリーザ(C.xanthorriza)およびC.ドメスティカ(C.domestica)の根から得られる天然の染料であり、数百年前から知られている。これは、食品着色剤として使用され、薬理活性、例えば抗微生物活性を有する。
クルクミンは、専ら、無水ホウ酸および/またはボレートの存在下に、アセチルアセトンをバニリン2分子と縮合させることによって合成されている。
英国特許第914047号明細書(1962年12月28日公開)には、2モル当量のトリアルキルボレートおよび0.35モル当量の酸化ホウ素の存在下に、バニリンをアセチルアセトンと縮合させることにより、理論値の16〜80%の収率でクルクミンが調製されることが記載されている。室温における最良の結果(収率80%)は、0.35モル当量の無水ホウ酸および0.1モル当量のブチルアミンの存在下に、2モル等量のトリイソプロピルボレートを含むエチルアセテート溶媒中で得られた(ペイボン・H.J.J.(Pabon,H.J.J.)、レキュエール(Recueil)、83、379−386頁[1964年])。しかしながら、クルクミンの純度は記載されていない。
DE 1280849号明細書においては、無水ホウ酸および第二アミンの存在下に、溶融状態のバニリン(120〜130℃に加熱)をアセチルアセトンと反応させ、氷酢酸、メタノールおよび水を添加することによって、クルクミンが得られている。収率は、19〜28%の範囲である。DE 1282642号明細書においては、バニリンをジメチルスルホキシドに溶解し、その後、酸化ホウ素、アセチルアセトンおよび第二アミンを加える。80〜85℃での反応完結後、酢酸水溶液(5%)を加え、精製すると、25%の収率でクルクミンが得られる(純度99.7%)。
反応水を除去し、反応を完結させるためには、約モル量のアルキルボレートおよび無水ホウ酸または酸化ホウ素が必要であった。ホウ素化合物は、後処理および単離の過程で、非経済的な大量のホウ素含有廃水を生じさせる。このため、これらの方法にはあまり魅力がない。
独国公告公報(Auslegeschrift)DE 2501220C号明細書には、クルクミンおよびクルクミン誘導体のホウ素エステル(追加の工程で、クルクミンが得られる)の合成が記載されている。クルクミンのホウ素エステルは、触媒の脂環式または脂肪族アミン並びに溶剤および/または共沸水除去用共留剤の存在下、アセチルアセトンまたはその対応する置換誘導体と芳香族アルデヒドとα−ヒドロキシ酸または1,2−グリコール誘導体をBと溶媒および/または水の共沸除去用共留剤中で反応させることによって得られた。単離したホウ素錯塩を水または希釈した酸で加水分解することによってクルクミンを得ることができた。しかしながら、ホウ素錯塩の単離および追加の加水分解工程、そして、収量が記載されていないという事実のために、この方法には魅力がない。
米国特許第5,679,864号明細書には、縮合反応で生じた水を除去するために水捕捉剤の使用が必要であり、さもなければ、反応が進行しないか、または収率が大幅に低下すると記載されている。捕捉剤として、トリアルキルボレート、トリアルキルホスフェート、酸化ホウ素などのような水と反応する化合物が記載されている。米国特許第5,679,864号明細書には、さらに、連続する5工程、すなわち、不活性で極性の非常に大きい非プロトン性溶媒中で、ホウ素または他の金属錯化剤を2,4−ジケトンとを反応させることから出発し、芳香族アルデヒドを加え、溶液を少なくとも40℃に保持して20〜45モル%の第一または第二アミンおよび水捕捉剤を加え、得られた物質を希酸と混合し、そして反応混合物から沈殿したクルクミン化合物を分離することによって、クルクミンおよびその特定の誘導体を調製する方法が開示されている。この方法では、純クルクミンの収率が60%を超えることは殆どない。多くの反応パラメータを変更しているが、いかなる組み合わせで最適な結果が得られるのかというガイダンスは、この文献には示されていない。水の捕捉を行わない場合の粗クルクミン(純度不明)の報告されている収率が50%を超えることは殆どなかった。水捕捉化合物の使用は、コストや廃棄物の増加につながる。したがって、この公知の方法にはあまり魅力がない。
クルクミン需要の増大により、この化合物を高純度、高収率で合成する方法であって、経済的にもエコロジー的にも魅力のある方法を開発することが強く求められている。したがって、本発明は、最先端の方法の欠点、特にアルキルボレートの使用の欠点を回避した新規な改良された方法に関する。反応混合物中に生成した水は、塩基と共に反応速度を決定する。意外にも、反応水を蒸留によって除去する場合、水捕捉剤を添加せずとも反応が進行することを見出した。したがって、本発明者らは、水除去剤を添加せず、真空下の共沸蒸留により水を除去する方法を開発し、その結果、今やトリアルコキシボレートの使用を完全に回避することができる。反応には、錯化剤として約モル量のホウ酸を必要とするのみである。バニリンを原料として、収率約75%でクルクミンを得ることができる。
より詳しくは、本発明は、ホウ酸および脂肪族またはアラリファティックアミンの存在下、極性の大きい非プロトン性溶媒中で、アセチルアセトンをバニリンと縮合させ、その後、後処理することによってクルクミンを調製する方法であって、等モル量またはほぼ等モル量のホウ酸と、触媒量の式R−CH−NH(式中、Rは、場合によりメチル、メトキシまたはハロゲンで置換されていてもよいC1〜19アルキルまたはフェニルである)で表わされる第一アミンの存在下、溶媒のDMF、DMAまたはジグリム中で、場合により共留剤の存在下、バニリンをアセチルアセトンと、50〜85℃、好ましくは50〜60℃の温度、10〜100mbar、好ましくは15〜40mbarの減圧で、蒸留、好ましくは共沸蒸留により反応水を同時除去しながら、反応させることを特徴とする方法に関する。本発明は、また、そのような方法により調製されたクルクミンに関する。
この反応では、等価のモル量のバニリンとアセチルアセトン、すなわち2:1モルが、通常使用される。しかしながら、本発明の主旨から逸脱することなく、この値を変更すること、例えば1.8〜2.2:1の範囲で変更することができる。未反応バニリンは抽出により回収することができる。
本方法で使用される「ほぼ等モル」量のホウ酸とは、バニリンに対して約0.85〜1.25モル当量のホウ酸を意味する。特に良好な結果は、通常、バニリン1当量に対して0.95〜1.0当量の範囲のホウ酸で得られる。量が少なくなればなるほど、クルクミンの収率が低下し、多くなればなるほど、収率は増大せずに反応速度が低下する。
「触媒量」の第一アミンとは、アセチルアセトン1モル当たり10〜40モル%、好ましくは20〜30モル%の量を意味する。上記の式で定義される第一アミンの例としては、2−メトキシメチル−アミン、ブチルアミンおよびベンジルアミンが挙げられ、後者が好ましい。
本発明の方法で使用される好ましい溶媒は、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)およびジエチレングリコール−ジメチルエーテル(ジグリム)であり、DMFが最も好ましい。
この反応では、原理上は、共留剤を使用する必要はないが、使用すれば有利である。共留剤の主な機能は、蒸留したアセチルアセトンを逆洗(backwash)することである。共留剤としては、反応に使用されるアセチルアセトンの沸点より少し低い沸点を有し、水とは混ざり合わないが共沸混合物を形成する溶媒が適している。そのような共留剤の例としては、n−ペンタノール、キシレン、トルエンおよびシクロヘキサンが挙げられる。特に良好な結果は、水と共沸混合物を形成するキシレンおよびn−ペンタノールで得られる。
選択性、したがって収率は、反応温度の低下とともに増大するので、温度は可能な限り低くすべきである。温度は、圧力100〜10mbar、好ましくは40〜20mbarで、40〜85℃、好ましくは50〜60℃の範囲で変えてもよい。85℃を超えると、副生物が大幅に増加する。
反応が完結したところで、ホウ酸、溶剤および触媒を生成したクルクミンから除去しなければならない。後処理は、当業者によく知られた方法、例えば、抽出および/または結晶化により行うことができる。一実施態様では、反応混合物を酸性化し、酢酸で希釈して粘度を下げ、その後、ホウ酸、溶剤および触媒を水で洗浄する。得られた結晶性の粗生成物を、還流下、メタノール中でスラリー化することによってさらに精製することができる。これにより、約66〜69%の収率で純クルクミン(>98%[w%])を得ることができる。あるいは、反応混合物をエチルアセテートなどの有機溶媒で希釈し、酸性化し、そして水で洗浄することもできる。エチルアセテートを蒸発させ、クルクミンをメタノール中でスラリー化する。これにより、収率約60%で90%を超える純度のクルクミンが得られる。
本発明を以下の実施例により説明する。
[実施例1]
温度計、メカニカルスターラー、ショート蒸留カラムおよび還流冷却器(冷媒、−1℃)付き水分離器(ホールドアップ量6ml)を備えた4口丸底フラスコに、ホウ酸12.0g(194mmole)、バニリン30.4g(200mmole)、m−キシレン6.6g、アセチルアセトン10.4g(104mmole)、ジメチルホルムアミド15mlおよびベンジルアミン1mを含むDMF(20mmol)20mlを加えた。
この混合物を、水分離器の上方で、18mmHg、50〜53℃で2時間還流した。時々水を抜くことによって、水分離器における相の境界レベルを、水相約5mlおよび有機相1mlと一定に保った。この赤色溶液にベンジルアミン0.5mを含むDMF(5mmol)10mlを加えた。中間体が完全に転化するまで約1〜3時間(下表を参照)、反応混合物を還流させた。
反応混合物の粘度が高くなり過ぎたときは、混合物にジメチルホルムアミドを加えて希釈した。
異なる反応時間の後、反応混合物をHPLCにより分析し、次の結果[w%]を得た。
Figure 0005341747
[実施例2:反応混合物からのクルクミンの単離]
実施例1の反応混合物を55mlの酢酸90%/水10%で希釈した。メカニカルスターラー、温度計、滴下漏斗を備えた4口反応フラスコに、水270mlおよび濃酢酸30mlを加えた。暗赤色の溶液を80℃で徐々に加えた。このスラリーに270mlの水を80℃で加えて希釈し、冷却し、室温で2時間攪拌し、ブフナー漏斗でろ過し、270mlの水で洗浄した。残渣を真空中80℃で乾燥させた。31.2gの粗クルクミンが得られた(含有率=87%[w%]、収率=74mole%)。
[実施例3:精製]
実施例2の粗クルクミンを、150mlのメタノール中に懸濁させ、30分間還流させた。懸濁液を冷却し、室温で2時間攪拌した。スラリーをブフナー漏斗でろ過し、50mlのメタノールで洗浄した。橙黄色ろ過固形物を真空中80℃で乾燥させた。25.14gのクルクミンが得られ、融点183〜184℃であった(含有率=99%[w%]、収率=68mol%)であった。
[実施例4:抽出および結晶化による単離]
テフロン刃の攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた反応フラスコ中で、実施例1の反応混合物を300mlのエチルアセテートに溶解した。続いて、暗赤色の溶液を還流させながら、3%酢酸水溶液300mlで洗浄し、その後、それぞれ100mlの水で2回洗浄した。有機相をrotavaporで蒸発乾固させた(70℃、20mbar)。残渣を150mlのメタノールに懸濁させ、30分間還流させた。懸濁液を冷却し、室温で2時間攪拌した。スラリーをブフナー漏斗でろ過し、50mlのメタノールで洗浄した。黄色のろ過固形物を真空中80℃で乾燥させた。23.41gのクルクミンが得られた(含有率=92%[w%]、収率=59mole%)。
[実施例5]
温度計、メカニカルスターラー、ショート蒸留カラムおよび還流冷却器(冷媒、10℃)付き水分離器(ホールドアップ量6ml)を備えた4口丸底フラスコに、ホウ酸12.0g(194mmole)、バニリン30.4g(200mmole)、m−キシレン6.6g、アセチルアセトン10.4g(104mmole)、ジメチルホルムアミド35mlおよび1−ブチルアミン2.0ml(20mmole)を加えた。
この混合物を,水分離器の上方で、75mmHg、79〜82℃で1.5時間還流させた。時々水を抜くことによって、水分離器における相の境界レベルを、水相約5mlおよび有機相1mlと一定に保った。この赤色溶液に、1−ブチルアミン0.5ml(5mmole)およびDMF約10mlを加えた。中間体が転化するまで約1時間、反応混合物を還流させた。実施例2に従って反応混合物からクルクミンを単離した。32.8gのクルクミンが得られた(含有率=76%[w%]、収率=68%)。
[実施例6]
温度計、メカニカルスターラー、ショート蒸留カラムおよび還流冷却器(冷媒、10℃)付き水分離器(ホールドアップ量6ml)を備えた4口丸底フラスコに、ホウ酸12.0g(194mmole)、バニリン30.4g(200mmole)、m−キシレン6.6g、アセチルアセトン10.4g(104mmole)、ジメチルホルムアミド15mlおよび1nの2−メトキシエチルアミンを含むDMF20ml(20mmol)を加えた。
この混合物を,水分離器の上方で、32mmHg、59〜62℃で2時間還流させた。時々水を抜くことによって、水分離器における相の境界レベルを、水相約5mlおよび有機相1mlと一定に保った。この赤色溶液に、1nの2−メトキシエチルアミンを含むDMF5ml(5mmole)を加えた。中間体が完全に転化するまで約1時間、反応混合物を還流させた。実施例2に従って反応混合物からクルクミンを単離した。29.4gのクルクミンが得られた(含有率=89%[w%]、収率=71%)。

Claims (11)

  1. ホウ酸および脂肪族またはアラリファティック(araliphatic)アミンの存在下、極性の大きい非プロトン性溶媒中で、アセチルアセトンをバニリンと縮合させ、その後、後処理することによってクルクミンを調製する方法であって、バニリンに対して0.85〜1.25モル当量のホウ酸と、触媒量の式R−CH−NH(式中、Rは、場合によりメチル、メトキシまたはハロゲンで置換されていてもよいC1〜19アルキルまたはフェニルである)で表わされる第一アミンの存在下、溶媒のDMF、DMAまたはジグリム中で、バニリンをアセチルアセトンと、50〜85℃、10〜500mbar、の減圧で、蒸留により反応水を同時除去しながら、反応させることを特徴とする方法。
  2. 前記アミンは、ブチルアミン、2−メトキシエチルアミンおよびベンジルアミンからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. アセチルアセトンに対して10〜35モル%のアミンを使用することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. アセチルアセトンに対して10〜35モル%の量のベンジルアミンを使用することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記溶媒がDMFであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 共留剤が使用され、かつ前記反応水を共沸混合物として除去することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. バニリンに対して10〜50%の量の共留剤を使用することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 共留剤としてキシレンを使用することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. バニリンに対して90〜100モル%のB(OH)を使用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 後処理をインサイチューで、中間体を分離することなく行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. メタノール中でスラリー化することによってクルクミンを精製することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
JP2009501908A 2006-03-29 2007-03-19 クルクミンの合成 Expired - Fee Related JP5341747B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP06006519 2006-03-29
EP06006519.0 2006-03-29
PCT/EP2007/002403 WO2007110168A1 (en) 2006-03-29 2007-03-19 Curcumin synthesis

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009531353A JP2009531353A (ja) 2009-09-03
JP2009531353A5 JP2009531353A5 (ja) 2013-01-10
JP5341747B2 true JP5341747B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=38093544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009501908A Expired - Fee Related JP5341747B2 (ja) 2006-03-29 2007-03-19 クルクミンの合成

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7964755B2 (ja)
EP (1) EP1999097B1 (ja)
JP (1) JP5341747B2 (ja)
KR (1) KR20080112340A (ja)
CN (1) CN101454267B (ja)
AT (1) ATE538080T1 (ja)
WO (1) WO2007110168A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2008342260B2 (en) 2007-12-27 2013-10-17 Baxter Healthcare S.A. Chemically modified Factor IX
AU2009269530A1 (en) 2008-07-07 2010-01-14 Laila Pharmaceuticals Pvt. Ltd. Orally active curcuminoid compounds
ES2837014T3 (es) * 2012-05-08 2021-06-29 Asac Compania De Biotecnologia E Investig Sa Procedimiento para la síntesis de curcumina
CN102701934A (zh) * 2012-05-30 2012-10-03 江南大学 一种以氧化锌负载氧化镁为催化剂催化合成姜黄素的方法
CN102701933A (zh) * 2012-05-30 2012-10-03 江南大学 一种采用氧化铝负载氟化钾固体碱催化合成姜黄素的方法
CN102911022B (zh) * 2012-10-25 2015-12-09 山东鲁诺动物药业有限公司 一种天然姜黄素类物的人工合成方法
CN103910615A (zh) * 2014-04-09 2014-07-09 西安雅森生物技术有限公司 一种合成姜黄素的方法
CN108101761B (zh) * 2017-12-08 2021-08-03 陕西嘉禾生物科技股份有限公司 一种姜黄素的制备方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL255427A (ja) * 1959-08-31
DE3821197A1 (de) * 1988-06-23 1989-12-28 Basf Ag Verfahren zur herstellung von (alpha),(beta)-ungesaettigten ketonen
US5679864A (en) * 1995-11-03 1997-10-21 Gene Print Inc. Process for the synthesis of curcumin-related compounds

Also Published As

Publication number Publication date
EP1999097A1 (en) 2008-12-10
CN101454267A (zh) 2009-06-10
EP1999097B1 (en) 2011-12-21
CN101454267B (zh) 2012-09-26
US20100312015A1 (en) 2010-12-09
JP2009531353A (ja) 2009-09-03
US7964755B2 (en) 2011-06-21
ATE538080T1 (de) 2012-01-15
KR20080112340A (ko) 2008-12-24
WO2007110168A1 (en) 2007-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5341747B2 (ja) クルクミンの合成
EP2262756A1 (en) Process for preparing alkyl 2-alkoxymethylene-4,4-difluoro-3-oxobutyrates
CN102197014A (zh) γ,δ-不饱和酮类的制备
JP5996647B2 (ja) 4−置換イミダゾールの新規な調製プロセス
JP2009531353A5 (ja)
JP5432906B2 (ja) ポリヒドロキシスチルベン化合物の合成方法
JP3217504B2 (ja) 第三ホスフアンの製造方法
KR101707237B1 (ko) 치환된 1,4-퀴논 메티드의 제조 방법
CN101921258A (zh) 5-(芳亚甲基)米氏酸的制备方法
US20050261513A1 (en) Process for producing indenol esters or ethers
JP6211213B2 (ja) 1,1,1−トリフルオロアセトンからの4−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロブタ−3−エン−2−オンの調製方法
EP0990639A1 (en) Process for producing n-cyclopropylanilines and intermediates used therefor
JP6665292B2 (ja) 1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン化合物の製造方法
JP6782632B2 (ja) アセト酢酸エステルアルカリ塩の製造方法および脂肪族ジケトンの製造方法
JPH0148267B2 (ja)
JP4521090B2 (ja) 1,1,1−トリフルオロ−2−アミノアルカンの製造方法
JP2689589B2 (ja) 新規なアルコール類およびその製造法
JP2000344722A (ja) 4−ヒドロキシメチル−1−アミノシクロペント−2−エン誘導体の製造方法
SU595322A1 (ru) Способ получени 1-органилоилатранов
JP4505876B2 (ja) 4−ハロベンゾフラン誘導体及びその製造方法
JP4100003B2 (ja) シクロペンテノロン類の精製方法
JP2010184904A (ja) 酢酸化合物の製造方法
CZ20013076A3 (cs) Způsob výroby chromankarboxylové kyseliny
CN108164486A (zh) 一种醚类化合物的绿色高效合成方法
JP2016147832A (ja) フルベン類の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120814

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20121113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130417

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees