JP5338286B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクに設置されて燃料タンク内の燃料を燃料タンク外の内燃機関に供給する燃料供給装置に関する。
従来の燃料供給装置として、たとえば、燃料タンクの開口部を覆う蓋部材に燃料ポンプを組み付けた燃料供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載される燃料供給装置では、蓋部材は樹脂材料から形成されるとともに、蓋部材に、燃料ポンプを駆動するための駆動回路およびこの駆動回路を外部の電気回路に接続するためのコネクタが設置されている。
特開2006−144596号公報
上述した従来の燃料供給装置では、一般に蓋部材は樹脂材料から形成されている。また、蓋部材に設置される駆動回路としては、一般にハイブリッドICが用いられている。ハイブリッドICは、たとえばシリコン結晶板上に電子回路を形成しそれを樹脂材料でモールドして形成されている。また、燃料供給装置の使用状態において、燃料ポンプおよび蓋部材の燃料タンク内側部分は燃料中に浸漬されている。蓋部材が樹脂材料から形成されている場合、燃料を構成する分子が樹脂材料の分子間に浸入する現象が起きる場合がある。燃料分子が蓋部材を構成する樹脂材料の分子間に浸入し駆動回路としてのハイブリッドICへ到達すると、燃料分子がハイブリッドICのモールド樹脂に浸入してモールド樹脂が膨潤して体積が増加し、ハイブリッドICのリードとコネクタのターミナルとの電気的接続部およびハイブリッドICと燃料ポンプ側ターミナルとの接続部の少なくともどちらかが損傷し電気的導通が不良になる可能性がある。
このような問題を解決するために、駆動回路収容部およびコネクタを蓋部材とは別の部品である給電部材として形成するとともに、給電部材を、蓋部材よりも耐燃料性に優れる、つまり燃料分子が浸入し難い樹脂材料から形成することが考えられる。しかしながら、耐燃料性に優れる樹脂材料はコストが高く、燃料供給装置のコストが上昇するという問題がある。
本発明は、上述した事情を背景になされたものであり、その目的は、燃料供給装置のコスト上昇を抑制しつつ、蓋部材に取り付けられた駆動回路への燃料分子の到達を抑制して駆動回路のリードとコネクタのターミナルおよび燃料ポンプ側ターミナルとの電気的導通を良好に維持できる燃料供給装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の燃料供給装置は、燃料タンクに取り付けられ、燃料タンク内の燃料を燃料タンク外の内燃機関に供給する燃料供給装置において、
燃料タンクに形成された開口部を覆う閉塞部材と、
閉塞部材に支持され、燃料を加圧して吐出する燃料ポンプと、を備え、
閉塞部材は、
開口部を覆い、燃料ポンプを支持する蓋部材と、
燃料タンク外に設けられるコネクタ部と、
燃料タンク外に設けられ、蓋部材とコネクタ部とを接続する連結部と、
蓋部材を貫通するようにして蓋部材に嵌合固定される嵌合部と、を備え、
蓋部材は、樹脂材料を成型加工して形成され、
嵌合部とコネクタ部と連結部とは、蓋部材を形成する樹脂材料よりも耐燃料性に優れる樹脂材料を成型加工して一体的に形成され、
コネクタ部は、
燃料ポンプを駆動するための駆動回路を収容する駆動回路収容部と、
駆動回路を外部の電気回路と接続するための端子部と、を備え、
開口部が形成される燃料タンクの底壁の厚み方向と直交する方向における連結部の断面積は、直交する方向における駆動回路収容部の断面積よりも小さいことを特徴としている。
上述の構成では、燃料供給装置の使用状態において燃料タンク内側部分が燃料中に浸漬されると、蓋部材が燃料中に浸漬される。そうすると、燃料の分子は蓋部材を形成する樹脂材料の分子間に浸入する。この燃料分子は、蓋部材を進行し、燃料タンク外に設けられる連結部へ到り、連結部を経由して駆動回路収容部へと向かう。ここで、本発明の請求項1に記載の燃料供給装置においては、連結部の断面積は駆動回路収容部の断面積よりも小さく設定されている。言い換えると、燃料分子が蓋部材から駆動回路収容部へ到る通路の断面積が小さく設定されている。すなわち、燃料分子が蓋部材から駆動回路収容部へ到る通路が連結部によって両者の中間で小さく絞られていることになる。これにより、駆動回路収容部へ浸入する燃料分子数、詳しくは、駆動回路収容部へ浸入する単位時間当たりの燃料分子数を従来の燃料供給装置の給電部材の場合に比べて大幅に低減することができる。また、連結部の形状を上述したように設定することは、閉塞部材を樹脂材料により形成する上でコスト上昇をほとんど伴わずに実現できる。したがって、燃料供給装置のコスト上昇を抑制しつつ、蓋部材に取り付けられた駆動回路部分への燃料分子の到達を抑制して駆動回路のリードと端子部のターミナルおよび燃料ポンプ側ターミナルとの電気的導通を良好に維持できる燃料供給装置を提供することができる。
さらに本構成によれば、閉塞部材のうち蓋部材と、嵌合部、コネクタ部および連結部とは、別体に形成される。このような嵌合部、コネクタ部および連結部は、蓋部材を形成する樹脂材料よりも耐燃料性に優れる樹脂材料を成型加工して一体的に形成されるが、嵌合部によって異なる材料から成る蓋部材と容易に機械的に接続することができる。したがって前述の連結部の効果、および耐燃料性に優れる樹脂材料による効果を有する閉塞部材を、簡単な構成で実現することができる。
本発明の請求項に記載の燃料供給装置は、耐燃料性に優れる樹脂材料は、ポリフェニレンサルファイド樹脂であることを特徴としている。
上述の構成によれば、耐燃料性に優れる樹脂材料をポリフェニレンサルファイド樹脂によって実現することができる。
請求項に記載の燃料供給装置は、駆動回路は集積回路から形成されることを特徴としている。
上述の構成によれば、駆動回路の大きさを小型化しつつ、燃料供給装置のコスト上昇を抑えて蓋部材に取り付けられた駆動回路部分への燃料分子の到達を抑制し駆動回路のリードと端子部のターミナルおよび燃料ポンプ側ターミナルとの電気的導通を良好に維持できる燃料供給装置を提供することができる。
請求項に記載の燃料供給装置は、燃料ポンプはブラシレスモータにより駆動されることを特徴としている。
上述の構成によれば、燃料ポンプの駆動用動力の構造を簡素化して信頼性を向上させつつ、燃料供給装置のコスト上昇を抑えて蓋部材に取り付けられた駆動回路部分への燃料分子の到達を抑制し駆動回路のリードと端子部のターミナルおよび燃料ポンプ側ターミナルとの電気的導通を良好に維持できる燃料供給装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明による燃料供給装置の第1実施形態を、自動二輪車の燃料タンク20に取り付けられるポンプモジュール10に適用した場合を例に、図面に基づいて説明する。
ポンプモジュール10は、図1に示すように、自動二輪車の燃料タンク20の底壁21に取り付けられている。図1において、底壁21より上側が燃料タンク20の内部であり、底壁21より下側が燃料タンク20の外である。すなわち、ポンプモジュール10は、燃料タンク20の自動二輪車の通常の使用状態において鉛直方向下側に取り付けられている。図1における上方が、自動二輪車の通常の使用状態において鉛直方向上側である。
ポンプモジュール10は、大きくは図1に示すように、蓋部材30、燃料ポンプ40、プレッシャレギュレータ50、サクションフィルタ70および給電プラグ90などから構成されている。
蓋部材30は、給電プラグ90が協働して、燃料タンク20の底壁21に形成される開口部に臨む開口孔22を閉塞し、燃料ポンプ40、プレッシャレギュレータ50およびサクションフィルタ70を支持する閉塞部材として機能する。蓋部材30は、ポリアセタール樹脂(POM樹脂)を成型加工することにより形成されている。蓋部材30は、図1に示すように、燃料タンク20の底壁21の開口孔22に嵌合固定されるフランジ部31と、フランジ部31の燃料タンク20の内部側に向けて突出して設けられて後述する燃料ポンプ40およびプレッシャレギュレータ50等を保持するホルダ部32とを備えている。また、蓋部材30は、図1に示すように、フランジ部31の燃料タンク20の外側に向けて突出して設けられて燃料ポンプ40が吐出する燃料を燃料タンク20の外部に供給するための吐出管33を備えている。この吐出管33内の燃料通路33aは、図1に示すように、蓋部材30のホルダ部32内まで延設されて燃料ポンプ40の吐出口42およびプレッシャレギュレータ50の圧力作用部51に連通している。
蓋部材30のホルダ部32は、図1に示すように、燃料ポンプ40の外周部と嵌合しそれを保持する有底円筒状の保持孔32a、およびプレッシャレギュレータ50の外周部と嵌合しそれを保持する有底円筒状の保持孔32bを備えている。保持孔32aの底部および保持孔32bの底部は、図1に示すように、燃料通路33aに連通している。また、保持孔32aの底部には、図1に示すように、燃料ポンプ40から延出されるリード線43を挿通させるための貫通孔32cが設けられている。貫通孔32cはリード線43の本数と同数だけ設けられている。本発明の一実施形態によるポンプモジュール10で用いられている燃料ポンプ40は3本のリード線43を備えているので、貫通孔32cは3個設けられている。貫通孔32cは、燃料通路33aとは連通しないようにして設けられている。
蓋部材30のフランジ部31には、後述する給電部材としての給電プラグ90を嵌合固定するための貫通孔39が設けられている。貫通孔39は、フランジ部31を燃料タンク20の内外方向において貫通するようにして断面円形の孔として形成されている。貫通孔39は、図1に示すように、互いに同心上且つ直径が異なる2つの部分である大径部39aおよび小径部39bを備えている。
燃料ポンプ40は、蓋部材30に支持され、燃料タンク20内の燃料を加圧して燃料タンク20の外部に吐出する。燃料ポンプ40は、電気モータにより駆動されるいわゆる電動式ポンプからなり、その外形が略円柱状に形成されている。本発明の一実施形態によるポンプモジュール10の燃料ポンプ40では、駆動用の電気モータとしてブラシレスモータ(図示せず)が用いられている。本発明の一実施形態によるポンプモジュール10で用いられている燃料ポンプ40は、ブラシレスモータ(図示せず)に電力を供給してそれを駆動させるために3本のリード線43を備えている。円筒状の燃料ポンプ40の軸方向の一端には吸入口41が、他端には吐出口42がそれぞれ形成されている。燃料ポンプ40は、蓋部材30のホルダ部32の保持孔32aに、吐出口42を保持孔32aの底部側として嵌合保持されている。
プレッシャレギュレータ50は、燃料ポンプ40から吐出される燃料圧力を予め定められた所定圧力に調節するためのものである。プレッシャレギュレータ50は、蓋部材30のホルダ部32の保持孔32bに、圧力作用部51を保持孔32bの底部側、つまり圧力作用部51を燃料通路33aに連通させて嵌合保持されている。したがって、燃料ポンプ40から吐出された燃料の圧力は、燃料通路33aを介してプレッシャレギュレータ50の圧力作用部51へ作用する。燃料ポンプ40から吐出された燃料圧力が所定圧力より高い場合には圧力作用部51が開弁して、燃料通路33aがプレッシャレギュレータ50を介してポンプモジュール10の外部、つまり燃料タンク20内に貯蔵される燃料と連通する。これにより、燃料ポンプ40から吐出された燃料の一部がプレッシャレギュレータ50の排出口52から燃料タンク20内へ排出されて燃料通路33a内の燃料圧力が低下する。やがて、燃料通路33a内の燃料圧力が所定圧力と同等あるいは以下となると、圧力作用部51が閉弁して、燃料通路33aと燃料タンク20内に貯蔵される燃料との連通が遮断される。これにより、燃料通路33a内の燃料圧力の低下がとまり、燃料通路33a内の燃料圧力が所定圧力に維持される。このようにして、燃料通路33a内の燃料圧力は所定の圧力に維持される。
燃料ポンプ40およびプレッシャレギュレータ50は、図1に示すように、キャップ60により蓋部材30のホルダ部32に固定されている。キャップ60は、蓋部材30と同様に、ポリアセタール樹脂(POM樹脂)にて形成されている。キャップ60と、ホルダ部32とは、係合爪および係合爪が係合する係合孔から構成される係合手段によって接続されている。キャップ60がホルダ部32に係止固定されると、燃料ポンプ40およびプレッシャレギュレータ50は、キャップ60により燃料通路33aから離れる方向(図1において左方へ向かう方向)の移動が規制され、それによりホルダ部32に固定される。
キャップ60には、図1に示すように、燃料ポンプ40の吸入口41とキャップ60の外部、すなわち燃料タンク20内の燃料とを連通する通路61が形成されている。通路61の燃料ポンプ40の吸入口41と反対側端部には、図1に示すように、サクションフィルタ70が取り付けられている。サクションフィルタ70は、燃料ポンプ40が吸入する燃料中の異物を除去するためのものであり、その長手方向が燃料ポンプ40の長手方向とほぼ同じ方向の向くように取り付けられている。
サクションフィルタ70は、骨格部71と、骨格部71を覆うエレメント72とを有している。エレメント72は、例えば不織布から構成されている。骨格部71にエレメント72を覆うことによりエレメント72の内部に空洞を確実に形成して、燃料の濾過および吸い込み機能を果たすことができる。
また蓋部材30には、蓋部材30を貫通するようにして蓋部材30に固定され、燃料ポンプ40と電気的に接続される給電プラグ90が設けられる。給電プラグ90は樹脂材料を成型加工して一体的に形成され、蓋部材30に嵌合固定される嵌合部91と、嵌合部91の蓋部材30外側端部に接続するコネクタ部92と、嵌合部91とコネクタ部92とを接続する連結部93とを備える。
具体的には、蓋部材30には、図1に示すように、蓋部材30を貫通するようにして、詳しくは蓋部材30を燃料タンク20の内外方向において貫通するようにして、給電部材である給電プラグ90が固定されている。すなわち、蓋部材30に形成された貫通孔39に給電プラグ90が嵌合固定されている。このように開口孔22を閉塞する閉塞部材は、蓋部材30と給電プラグ90とによって構成される。
給電プラグ90は、図1に示すように、蓋部材30の貫通孔39に嵌合固定される嵌合部91、ポンプモジュール10を外部の電気回路に接続するためのコネクタ部92、嵌合部91とコネクタ部92との間に両者をつなぐように形成されている連結部93から構成されている。コネクタ部92は、さらに、燃料ポンプ40のブラシレスモータ(図示せず)を駆動するための駆動回路であるハイブリッドIC80を収容保持する駆動回路収容室94および外部の電気回路と接続するための端子部95から構成されている。給電プラグ90、すなわち、嵌合部91、連結部93、コネクタ部92(駆動回路収容室94および端子部95)は、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)を成型加工して略円柱状に一体的に形成されている。
嵌合部91は、フランジ部31の貫通孔39の大径部39aおよび小径部39bに嵌合可能な円柱状部を備えている。嵌合部91の燃料タンク20内部側端部(図1において上側端部)には、燃料ポンプ40からの3本のリード線43を接続するための3個の燃料ポンプ側ターミナル96を備えている。
燃料ポンプ側ターミナル96は、図1に示すように、嵌合部91から連結部93を経て駆動回路収容室94内へ延長され、燃料ポンプ側ターミナル96の駆動回路収容室94側端部はハイブリッドIC80の電極81に接続されている。
駆動回路収容室94は、駆動回路収容部であって、嵌合部91に対向する底部を有する有底直方体状に形成され、内部にハイブリッドIC80を収容保持している。駆動回路収容室94に隣接して端子部95が設けられている。
端子部95は、外部の電気配線のコネクタ(図示せず)と結合してポンプモジュール10を外部の電気回路(図示せず)と接続するためのものである。端子部95形状は、結合される相手コネクタ(図示せず)に対応して設定されている。端子部95は、電気回路(図示せず)と接続するためのコネクタ側ターミナル97を備えている。
コネクタ側ターミナル97は、図1に示すように、駆動回路収容室94内へ延長されてハイブリッドIC80の電極82に接続されている。ハイブリッドIC80は、その電極81、82を燃料ポンプ側ターミナル96およびコネクタ側ターミナル97に接続した後に、図1に示すように、樹脂98をポッティングして密封される。
連結部93は、嵌合部91と駆動回路収容室94との間に両者をつなぐように介在している。連結部93は、嵌合部91の軸方向、つまり図1における上下方向に直交する方向における断面形状は、図2に示すように、略十字状に形成されている。ここで嵌合部91の軸方向は、開口孔22が形成される底壁21の厚み方向と平行である。
すなわち、図2に示すように、十字の交差点に相当する中央部93a内には3本の燃料ポンプ側ターミナル96が挿通されている。中央部93aの断面積は3本の燃料ポンプ側ターミナル96を保持し且つそれらの位置関係を良好に維持するのに必要十分な大きさに設定されている。中央部93aの外周には、4本のリブ93bが設けられている。リブ93bの肉厚は、嵌合部91と駆動回路収容室94との十分な結合強度が得られるように、詳しくは、給電プラグ90を蓋部材30に取り付ける作業等、ポンプモジュール10の組み付け工程での取り扱い中において嵌合部91と駆動回路収容室94との相対変位が生じない程度の結合強度が得られるように、必要最小限度に設定されている。以上により、連結部93の嵌合部91の軸方向に直交する方向における断面積は、図2に示すように、同一方向における嵌合部91の断面積および駆動回路収容室94の断面積と比較して大幅に小さく設定されている。
次に、本発明の一実施形態によるポンプモジュール10の特徴である、給電プラグ90の構成、すなわち連結部93の嵌合部91の軸方向に直交する方向における断面積を、同一方向における嵌合部91の断面積および駆動回路収容室94の断面積と比較して大幅に小さく設定したことによる作用・効果について説明する。
ポンプモジュール10の使用状態においては、すなわち、ポンプモジュール10が自動二輪車の燃料タンク20に取り付けられ、燃料タンク20内に燃料が補給されている状態においては、ポンプモジュール10の燃料タンク20内側部分は燃料中に浸漬されている。蓋部材30に取り付けられている給電プラグ90も同様に燃料中に浸漬されている。給電プラグ90は樹脂材料であるPPS樹脂から形成されているので、燃料を構成する分子(各種の炭化水素分子)が樹脂材料の分子間に浸入しうる。燃料分子が給電プラグ90内を進行して駆動回路収容室94へ到ると、さらにハイブリッドIC80へ浸入する可能性がある。燃料分子がハイブリッドIC80のモールド樹脂に浸入するとモールド樹脂が膨潤してその体積が増加し、それにつれてハイブリッドIC80の電極81、82が移動して、電極81と燃料ポンプ側ターミナル96との電気的導通、および電極82とコネクタ側ターミナル97との電気的導通の少なくともどちらか一方が不良となる可能性がある。このような事態が生じると、ポンプモジュール10の正常な機能、つまり燃料タンク20内の燃料を図示しないエンジンへ供給するという機能が果たせなくなる。
そこで、本発明の一実施形態によるポンプモジュール10においては、給電プラグ90において、連結部93の嵌合部91の軸方向に直交する方向における断面積を、同一方向における嵌合部91の断面積および駆動回路収容室94の断面積と比較して大幅に小さく設定している。これにより、燃料分子が嵌合部91から駆動回路収容室94へ到る通路が、両者の中間に介在する連結部93によって小さく絞られていることになる。このため、嵌合部91から浸入し駆動回路収容室94へ到達する燃料分子数、詳しくは、駆動回路収容室94へ到達する単位時間当たりの燃料分子数を従来の燃料供給装置の給電部材の場合に比べて大幅に低減することができる。さらに、連結部93の形状を上述したような形状に設定することは、給電プラグ90をPPS樹脂により形成する上でコスト上昇をほとんど伴わずに実現できる。したがって、ポンプモジュール10のコスト上昇を抑制しつつ、蓋部材30に取り付けられた給電プラグ90に収容されるハイブリッドIC80への燃料分子浸入を抑制することができるので、ハイブリッドIC80と燃料ポンプ40およびコネクタ側ターミナル97との電気的導通を良好に維持できるポンプモジュール10を実現することができる。
また、本発明の一実施形態によるポンプモジュール10においては、給電プラグ90は、蓋部材30より耐燃料性が優れる材料からなる。耐燃料性が優れる材料は、たとえば燃料透過性が悪い材料である。燃料がエタノール混合燃料である場合、蓋部材30と給電プラグ90との燃料透過量比は、蓋部材30:給電プラグ90=1000:1となるように、蓋部材30と給電プラグ90と樹脂材料が選択される。換言すると、蓋部材30は、給電プラグ90よりも1000倍燃料が透過する材料からなる。本実施の形態では、給電プラグ90を、蓋部材30を形成するPOM樹脂よりも耐燃料性に優れる材質であるPPS樹脂から形成している。これにより、ハイブリッドIC80が直接収容されてはいない蓋部材30を安価なPOM樹脂で形成し、耐燃料性に優れる高価なPPS樹脂の使用量を必要最小限度に抑えつつハイブリッドIC80への燃料分子浸入を抑制して、ハイブリッドIC80と燃料ポンプ40およびコネクタ側ターミナル97との電気的導通を良好に維持できるポンプモジュール10を実現することができる。また集積回路であるハイブリッドIC80が駆動回路として用いられるので、駆動回路の大きさを小型化することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に関して、図3を用いて説明する。図3は、第2実施形態の燃料供給装置を示す断面図である。第2実施形態では、第1実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。また第2実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、第1実施形態と同様とする。
前述の第1実施形態では給電プラグ90は蓋部材30の貫通孔39に嵌合される構成であるが、本実施の形態では、図3に示すように、蓋部材30Aには貫通孔39が形成されずに、蓋部材30Aに連結部93を介してコネクタ部92が設けられる点に特徴を有する。換言すると、本実施の形態の蓋部材30Aは、第1実施形態の嵌合部91の構成を含み、開口孔22を閉塞し、燃料ポンプ40、プレッシャレギュレータ50およびサクションフィルタ70を支持する。したがって蓋部材30Aは、第1実施形態の嵌合部91と同一の樹脂材料から成型加工して一体に構成された形状となる。連結部93は、蓋部材30Aとは異なる樹脂材料から成り、燃料タンク20外に設けられるコネクタ部92と蓋部材30Aとを機械的に接続する
コネクタ部92および連結部93は、耐燃料性に優れる樹脂材料から一体に成型加工される。耐燃料性が優れる材料は、たとえば燃料透過性が悪い材料である。燃料がエタノール混合燃料である場合、蓋部材30Aとコネクタ部92および連結部93との燃料透過量比は、蓋部材30A:コネクタ部92および連結部93=1000:1となるように、蓋部材30Aとコネクタ部92および連結部93と樹脂材料が選択される。換言すると、蓋部材30Aは、コネクタ部92および連結部93よりも1000倍燃料が透過する材料からなる。本実施の形態では、コネクタ部92および連結部93は、PPS樹脂から形成される。このようなコネクタ部92および連結部93と蓋部材30Aとは、たとえば接着剤および超音波接合法によって機械的に接続される。
このように本実施の形態では、コネクタ部92および連結部93が耐燃料性に優れる樹脂材料から成るので、前述の第1実施形態と同様に、燃料分子が駆動回路収容室94に侵入することを抑制するという効果を達成することができる。また耐燃料性に優れる高価な材料をコネクタ部92と連結部93とだけに用いるので、前述の第1実施形態のように給電プラグ90全体を耐燃料性に優れる材料を用いる構成に比べて、高価な材料の使用量を必要最小限度に抑えて、駆動回路収容室94への燃料分子の到達を抑制することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の第1実施形態では、ポンプモジュール10においては、燃料ポンプ20駆動用電動機をブラシレスモータとしているが、他の種類の電動機に置き換えても良い。たとえば、整流子式直流モータ等を用いても良い。
またポンプモジュール10を自動二輪車の燃料タンク20に適用しているが、自動二輪車の燃料タンク20に限るものではなく、他の内燃機関に供給される燃料が収容される燃料タンクにポンプモジュール10を適用してもよい。
第1実施形態による燃料供給装置の断面図である。 図1中のII矢視図である。 第2実施形態による燃料供給装置の断面図である。
符号の説明
10 ポンプモジュール(燃料供給装置)
20 燃料タンク
21 底壁
22 開口孔
30,30A 蓋部材
31 フランジ部
32 ホルダ部
32a 保持孔
32b 保持孔
32c 貫通孔
33 吐出管
33a 燃料通路
39 貫通孔
39a 大径部
39b 小径部
40 燃料ポンプ
41 吸入口
42 吐出口
43 リード線
50 プレッシャレギュレータ
51 圧力作用部
52 排出口
60 キャップ
61 通路
70 サクションフィルタ
71 骨格部
72 エレメント
80 ハイブリッドIC(駆動回路)
81 電極
82 電極
90 給電プラグ
91 嵌合部
92 コネクタ部
93 連結部
93a 中央部
93b リブ
94 駆動回路収容室(駆動回路収容部)
95 端子部
96 燃料ポンプ側ターミナル
97 コネクタ側ターミナル
98 樹脂

Claims (4)

  1. 燃料タンクに取り付けられ、前記燃料タンク内の燃料を前記燃料タンク外の内燃機関に供給する燃料供給装置において、
    前記燃料タンクに形成された開口部を覆う閉塞部材と、
    前記閉塞部材に支持され、燃料を加圧して吐出する燃料ポンプと、を備え、
    前記閉塞部材は、
    前記開口部を覆い、前記燃料ポンプを支持する蓋部材と、
    前記燃料タンク外に設けられるコネクタ部と、
    前記燃料タンク外に設けられ、前記蓋部材と前記コネクタ部とを接続する連結部と、
    前記蓋部材を貫通するようにして前記蓋部材に嵌合固定される嵌合部と、を備え、
    前記蓋部材は、樹脂材料を成型加工して形成され、
    前記嵌合部と前記コネクタ部と前記連結部とは、前記蓋部材を形成する樹脂材料よりも耐燃料性に優れる樹脂材料を成型加工して一体的に形成され、
    前記コネクタ部は、
    前記燃料ポンプを駆動するための駆動回路を収容する駆動回路収容部と、
    前記駆動回路を外部の電気回路と接続するための端子部と、を備え、
    前記開口部が形成される前記燃料タンクの底壁の厚み方向と直交する方向における前記連結部の断面積は、前記直交する方向における前記駆動回路収容部の断面積よりも小さいことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記耐燃料性に優れる樹脂材料は、ポリフェニレンサルファイド樹脂であることを特徴とする請求項に記載の燃料供給装置。
  3. 前記駆動回路は集積回路から形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記燃料ポンプはブラシレスモータにより駆動されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の燃料供給装置。
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