JP5370113B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ポンプにコネクタが設けられた燃料供給装置に関するものである。
従来、燃料供給装置における電源部との電気的な接続構造として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。即ち、燃料供給装置における燃料ポンプは、電源用コネクタを介して電源部と接続される。電源用コネクタには燃料ポンプ側に延びる電気ケーブルが設けられており、この電気ケーブルの先端側と燃料ポンプとは、ポンプ用コネクタによって接続されている。
特開2005−233071号公報
上記ポンプ用コネクタとしては、一般に、電気ケーブルの先端側に設けられたターミナルを収容するコネクタと、燃料ポンプのリード線に設けられたターミナルを収容するコネクタとが嵌合されて、各ターミナル同士が電気的に接続される、いわゆる電気コネクタによる嵌合方式が使用されるが、このようなコネクタ嵌合方式においては、2つのコネクタの体格分のスペースを必要とするため、車両等への搭載性が厳しくなり、小型化を図る必要があった。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、電源用コネクタと燃料ポンプとの電気的接続構造における小型化を可能とする燃料供給装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、電力を出力する複数の出力ターミナルを有するコネクタと、
複数の出力ターミナルに電気的に接続される複数のポンプターミナルを有する燃料ポンプとを備える燃料供給装置において、
複数の出力ターミナルは、板部材から形成されコネクタの外部へ露出しており、
複数のポンプターミナルは、燃料ポンプの本体部から延設される複数のリード線の先端に裸の状態で接続されており、
複数の出力ターミナルと複数のポンプターミナルがそれぞれ電気的に接続されて、複数組の接続ターミナルが形成されており、
複数組の接続ターミナルのうち、隣り合う接続ターミナルの間には、絶縁材からなる隔壁が設けられており、
複数の出力ターミナルは、間隔をあけてコネクタの外部へ露出しており、
隔壁は、コネクタから延設されており、
隔壁の延設された先端部は、
隣り合う接続ターミナルにおけるポンプターミナルのリード線側端部が互いに接触する方向に傾斜した時に、出力ターミナルが露出するコネクタの壁部と、隣り合う接続ターミナルとによって描かれる仮想の三角状ラインの外側に飛び出すように形成されたことを特徴としている。
この発明によれば、コネクタにおける出力ターミナルがコネクタの外部へ露出され、また、ポンプターミナルが燃料ポンプの本体部から延設されるリード線の先端に設けられるようにして、各出力ターミナルおよびポンプターミナルをそれぞれ直接、電気的に接続するようにしているので、各ターミナルにそれぞれ専用のコネクタを設けて接続するコネクタ嵌合方式に比べて、専用コネクタの体格分のスペースを不要としたコンパクトな接続が可能となる。
ここで、複数組の接続ターミナルのうち、隣り合う接続ターミナルの間に、絶縁材からなる隔壁を設けるようにしているので、各接続ターミナルが変形等によって互いに接触しようとしても、この隔壁によって直接的な接触による導通、即ち、短絡を防止することができる。よって、短絡の発生を防止するという基本的な機能を維持すると共に、専用コネクタを廃止した小型の接続構造を提供することができる。
また、隔壁は、コネクタから延設されていることから、隔壁をコネクタに対して位置固定することができるので、隔壁が隣り合う接続ターミナルの間で移動することがなく、確実に各接続ターミナル同士の導通を防止することができる。
更に、複数の出力ターミナルは、間隔をあけてコネクタの外部へ露出しており、隔壁は、コネクタから延設されており、隔壁の延設された先端部は、隣り合う接続ターミナルにおけるポンプターミナルのリード線側端部が互いに接触する方向に傾斜した時に、出力ターミナルが露出するコネクタの壁部と、隣り合う接続ターミナルとによって描かれる仮想の三角状ラインの外側に飛び出すように形成されている。
よって、各接続ターミナルが傾斜したとしても、各接続ターミナルは隔壁の先端部に先に当接し、隣り合う接続ターミナル同士が接触しない構造とすることができるので、確実に短絡を防止することができる。
請求項2に記載の発明では、コネクタは、樹脂材から形成されており、
隔壁は、コネクタと同一材料でコネクタに一体成形されたことを特徴としている。
この発明によれば、部品点数を増加させることなく隔壁を設定することができるので、製造コストの増加を抑制することができる。
第1実施形態におけるポンプモジュールを示す正面図である。 図1中のII方向から見た場合のポンプモジュールを示す平面図である。 コネクタおよびハイブリッドICを示す分解斜視図である。 コネクタを示す側面図である。 コネクタを示す下面図である。 出力ターミナルおよびポンプターミナルと隔壁との位置関係を示す側面図である。 第2実施形態における隔壁を示す下面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の燃料供給装置に係る第1実施形態を、自動二輪車の燃料タンク20に取り付けられるポンプモジュール1に適用した場合を例にして、図1〜図6に基づいて説明する。図1はポンプモジュール1を示す正面図、図2は図1中のII方向から見た場合のポンプモジュール1を示す平面図、図3はコネクタ3およびハイブリッドIC40を示す分解斜視図、図4はコネクタ3を示す側面図、図5はコネクタ3を示す下面図、図6は出力ターミナル35およびポンプターミナル83と隔壁36との位置関係を示す側面図である。
図1、図2に示すように、ポンプモジュール1は、自動二輪車の内燃機関に燃料を供給するものであり、燃料タンク20に取り付けられている。図1において、燃料タンク20の壁部よりも下側がタンク内部であり、燃料タンク20の壁部よりも上側がタンク外部である。ポンプモジュール1は、自動二輪車の通常の使用状態において燃料タンク20の上側に取り付けられている。ポンプモジュール1は、大きく分けて、蓋部材2、ポンプ収容筒部6、燃料ポンプ8、プレッシャレギュレータ9、サクションフィルタ10、およびコネクタ3を備えている。
蓋部材2は、燃料タンク20に形成される開口部21を閉塞し、燃料ポンプ8、プレッシャレギュレータ9、およびサクションフィルタ10を支持する閉塞部材として機能する。蓋部材2は、ポリアセタール樹脂(以下、POM樹脂とも称する)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(以下、PBT樹脂とも称する)等を材料とし、金型を用いた成形加工により形成されている。蓋部材2は、燃料タンク20の開口部21に嵌合固定される板状のフランジ部2aと、フランジ部2aから燃料タンク20の内部側に向けて筒状に突出して形成されているホルダ部2bとを備えている。ホルダ部2bの外周には、Oリング2eが嵌められており、このOリング2eによって開口部21と蓋部材2との間がシールされている。
蓋部材2は、燃料ポンプ8が吐出する燃料を燃料タンク20の外部に供給するために、フランジ部2aから燃料タンク20の外側に向けて突出して設けられた吐出管5を備えている。この吐出管5は、内部が燃料通路となっており、燃料ポンプ8の吐出口82およびプレッシャレギュレータ9の圧力作用部に連通している。
蓋部材2は、ホルダ部2bの内側に、プレッシャレギュレータ9の外周部と嵌合してプレッシャレギュレータ9を保持する円筒状の第一保持部2cと、燃料ポンプ8の外周部における長手方向の一方側と嵌合して燃料ポンプ8を保持する円筒状の第二保持部2dと、ポンプ収容筒部6の外周部と係合してポンプ収容筒部6を保持する係合片7とを備えている。
第一保持部2cおよび第二保持部2dは、吐出管5内の燃料通路に連通している。また、第二保持部2dのフランジ部2a側には、燃料ポンプ8から延出されるリード線8a(図6)を挿通させるための貫通孔が設けられている。貫通孔は、吐出管5内の燃料通路とは連通しないようにして設けられている。
係合片7は、フランジ部2aから軸方向に突出する短冊形の弾性部材であり、一個又は複数個設けられる。一個又は複数個の係合片7には、ポンプ収容筒部6と係合するための係合穴71が形成されている。
ポンプ収容筒部6は、燃料ポンプ8の外周部における長手方向の他方側と嵌合し燃料ポンプ8の他方側を保持する有底円筒状をなしており、蓋部材2と同様に、POM樹脂、PBT樹脂等によって形成されている。ポンプ収容筒部6の外周部には、係合片7の係合穴71に嵌まって係合する係合突起61が形成されている。また、ポンプ収容筒部6には、第一保持部2cの開口側に向けて延びて、プレッシャレギュレータ9の下端部位置を規制する位置規制部63が形成されている。また、ポンプ収容筒部6の底部側には、燃料ポンプ8の吸入口81と燃料タンク20内とを連通する通路62が形成されている。
燃料ポンプ8は、燃料タンク20内の燃料を加圧して燃料タンク20の外部に吐出する電動機器である。燃料ポンプ8は、本体部の外形が略円柱状に形成されており、長手方向の一方側が第二保持部2dに保持され、また、長手方向の他方側がポンプ収容筒部6によって保持されている。更に、このポンプ収容筒部6が係合片7に係合されて、燃料ポンプ8は、蓋部材2に固定されると共に、燃料タンク20内に配置されている。
燃料ポンプ8は、電気モータにより駆動されるいわゆる電動式ポンプからなり、長手方向の他方側、つまりポンプ収容筒部6の底部側には吸入口81が形成されており、長手方向の一方側、つまり第二保持部2d側には吐出口82がそれぞれ形成されている。
燃料ポンプ8には、燃料ポンプ8の本体部から延設される複数(3本)のリード線8a(図6)が設けられている。この複数のリード線8aは、燃料ポンプ8の駆動用の電気モータとして使用するブラシレスモータに電力を供給するための駆動電流が流れるリード線である。そして、各リード線8aの先端側には、ポンプターミナル83がそれぞれ接続されている。各ポンプターミナル83の外側には、いわゆるコネクタのような覆いは設けられておらず、ポンプターミナル83は、リード線8aの先端部で裸の状態となっている(図6)。また、ポンプターミナル83の先端側は、袋状に形成された、いわゆるメス型ターミナルとなっている。
プレッシャレギュレータ9は、燃料ポンプ8から吐出される燃料圧力を予め定められた所定圧力に調節するためのものである。プレッシャレギュレータ9は、蓋部材2の第一保持部2cに、その圧力作用部を第一保持部2cの底部側、つまり圧力作用部を燃料通路に連通させるように保持されて、燃料タンク20内に配置されている。したがって、燃料ポンプ8から吐出された燃料の圧力は、燃料通路を介してプレッシャレギュレータ9の圧力作用部へ作用する。
燃料ポンプ8から吐出された燃料圧力が所定圧力より高い場合には圧力作用部が開弁して、燃料ポンプ8から吐出された燃料の一部がプレッシャレギュレータ9の排出口から燃料タンク20内へ排出されて燃料通路内の燃料圧力が低下する。やがて、燃料通路内の燃料圧力が所定圧力と同等あるいはそれ以下となると、圧力作用部が閉弁して、燃料の一部がプレッシャレギュレータ9の排出口から燃料タンク20内へ排出されることが阻止されて、燃料通路の燃料圧力の低下が止まり、燃料通路の燃料圧力が所定圧力に維持される。
サクションフィルタ10は、燃料ポンプ8が吸入する燃料中の異物等を除去するためのものであり、通路62の吸入口81とは反対側の端部に取り付けられている。サクションフィルタ10は、その長手方向が燃料ポンプ8の長手方向と交差する方向を向くように取り付けられている。サクションフィルタ10は、骨組部と、その骨組部を覆うエレメント11とを有している。エレメント11は、例えば不織布から構成されている。骨格部にエレメント11を覆うことによりエレメント11の内部に空洞を確実に形成して燃料の濾過及び吸い込み機能を果たすことができる。
コネクタ3は、図示しない電源部と燃料ポンプ8とをハイブリッドIC40を介して電気的に接続するものであり、蓋部材2の上側、即ち燃料タンク20の外部に配置、固定されている。図3〜図6に示すように、コネクタ3は、コネクタ本体部30、電源側接続部4、ポンプ側接続部31、およびハイブリッドIC40を備えている。電源側接続部4は、フランジ部2aの面に沿うようにコネクタ本体部30に並んで配置されている。ポンプ側接続部31は、コネクタ本体部30の底部からフランジ部2a側に延設されている。コネクタ本体部30、電源側接続部4、およびポンプ側接続部31は、樹脂成形加工により一体的に形成されている。
コネクタ本体部30は、外観形状が扁平の直方体状をなす有底の筐体として形成されている。コネクタ本体部30のフランジ部2aとは反対側となる部位(図3中の上側の面)には、外部に開口する開口部32が形成されている。この開口部32からフランジ部2a側、つまり底部面側に向かってハイブリッドIC40を収容可能とする収容部33が形成されている。
電源側接続部4は、コネクタ本体部30の側壁からフランジ部2aの面に沿う方向に並ぶように延出された断面四角形の筒状をなす部位であり、内側には複数(2個)の入力ターミナル34が配設されている。入力ターミナル34は、細長の導電性を有する金属製板部材から形成されており、長手方向の一端側は、コネクタ本体部30の側壁を貫通して収容部33内に配置されている。入力ターミナル34の一端側は、収容部33内に収容された後のハイブリッドIC40の入力端子42の位置と対応する位置に配置されている。また、入力ターミナル34の他端側は、電源側接続部4の開口側近傍まで延びて、リード線のターミナルに接続されるための接続用端部となっている。
ポンプ側接続部31は、コネクタ本体部30における収容部33の底部からフランジ部2a側に向けて延出された円筒状をなす部位であり、このポンプ側接続部31には、複数(3個)の出力ターミナル35が配設されている。出力ターミナル35は、上記の入力ターミナル34と同様に、細長の導電性を有する金属製板部材から形成されており、長手方向の一端側は、ポンプ側接続部31の内部を通り、コネクタ本体部30の底部を貫通して収容部33内に配置されている。そして、出力ターミナル35の一端側は、収容部33内に収容された後のハイブリッドIC40の出力端子43の位置と対応する位置に配置されている(図3)。ポンプ側接続部31の内部においては、出力ターミナル35は、ポンプ側接続部31を形成する樹脂材によって埋められた形となっている。
また、出力ターミナル35の他端側は、ポンプ側接続部31から飛び出して、露出した状態となっており、燃料ポンプ8の複数のポンプターミナル83に接続されるための接続用端部となっている。出力ターミナル35の他端側は、板部材のままの平板状に形成された、いわゆるオス型のターミナルとなっている。複数の出力ターミナル35は、図5に示すように、円筒状のポンプ側接続部31の先端部における円形状の内側に所定半径の同心円を描いた時に、出力ターミナル35の板面がその同心円に接するように、且つ同心円の周方向に等間隔で並ぶように配置されている。つまり、複数の出力ターミナル35は、互いに間隔をあけて配置されている。
図3〜図6に示すように、ポンプ側接続部31の先端部には、この先端部からフランジ部2a側に向けて延びる板状の隔壁36が形成されている。隔壁36は、ポンプ側接続部31と同一の樹脂材から成り、ポンプ側接続部31(コネクタ3)と一体成形されている。隔壁36は、ここでは、図5に示すように、複数(3枚)の細長の板部材の一方の長辺同士を互いに接合し、更に板部材の短辺が互いに接合された長辺を軸とする周方向に等間隔となるように放射状に配置されて形成されている。互いに接合された長辺は、円筒状のポンプ側接続部31の軸線上に配置され、長辺の一端側がポンプ側接続部31の先端部に接合され、長辺の他端側が出力ターミナル35の他端側よりも更にフランジ部2a側に延びるように配置されている。そして、隔壁36の各板部材は、複数の出力ターミナル35の間に配置されるようになっている。
ポンプ側接続部31は、蓋部材2のフランジ部2aに形成された貫通孔(図示せず)に嵌まった状態で固定されて、複数の出力ターミナル35の他端側は、燃料ポンプ8の複数のポンプターミナル83に、オスとメスとの嵌合によってそれぞれ電気的に接続されている。よって、各出力ターミナル35と各ポンプターミナル83とがそれぞれ、嵌合接続されて、複数組の接続されたターミナルが形成される(図6)。以下、出力ターミナル35とポンプターミナル83とが接続された状態のターミナルを接続ターミナルと呼ぶことにする。隔壁36は、複数の出力ターミナル35の間に配置されるようになっていることから、複数組の接続ターミナルの間に配置されることになる。
ここで、図6に示すように、隔壁36の各板部材のうち、隣り合う接続ターミナルの間に位置するひとつの板部材の厚みをD、ポンプ側接続部31からフランジ部2a側に延設される方向の長さをLとした時に、この厚みDと長さLを以下のような考え方で設定するようにしている。
即ち、厚みDと長さLによって描かれる隔壁36の板部材の長方形状のアウトラインの一部が、隣り合う位置にある接続ターミナルが互いに接触した場合に描かれる三角状のラインの外側に位置するようにしている。ここでは、隔壁36の板部材の先端(長さLの位置)における角部が三角状のラインの外側に飛び出すようにしている。
上記三角状のラインとは、例えば、以下のように想定されるラインである。つまり、出力ターミナル35は、ポンプ側接続部31から露出するようにフランジ2a側に延設されている。また、ポンプターミナル83は、燃料ポンプ8のリード線8aの先端側で裸の状態で接続されている。よって互いに接続された出力ターミナル35とポンプターミナル83(接続ターミナル)は、製造工程での取り扱いや組付け時等における何らかの外力(図6中の白矢印)を受けると、出力ターミナル35がポンプ側接続部31の付け根部から傾斜するように曲がり、ポンプターミナル83はリード線側端部(図6中のA点)で接触することが想定される。この時、隔壁36が想定されていない場合であると、ポンプ側接続部31の先端部の面と、隣り合う接続ターミナルとによって仮想の三角状のライン(図6中の2点鎖線)が描かれる。そして、隔壁36の板部材の先端の角部が仮想された三角状のラインよりも外側に飛び出すように、板部材の厚みD、および長さLが設定されている。
ハイブリッドIC40は、燃料ポンプ8を駆動するための駆動電流を制御する駆動回路であり、図3に示すように、電子回路部分を内蔵する回路本体部41と、この回路本体部41からそれぞれ外部に露出する複数(3個)の入力端子42、及びこの入力端子42とは反対側外部に露出する複数(3個)の出力端子43とを備えている。ハイブリッドIC40は、コネクタ本体部30の収容部33に収容されている。
回路本体部41は、電子回路部分を樹脂材料でモールドすることにより所定の形状に成形されている。本実施形態では、回路本体部41は、コネクタ本体部30の開口部32から収容部33の底部面側に向かう方向に扁平となる直方体をなしている。入力端子42は、図示しない電源部用の端子となるものであり、回路本体部41の樹脂モールド部分の一方の側壁から外方に突出するように複数(3個)形成されている。出力端子43は、燃料ポンプ8用の端子となるものであり、上記一方の側壁と対向する他方の側壁から外方に突出するように複数(3個)形成されている。各端子42、43は、細長の板状に形成されて、各端子42、43の板面が収容部33の底面部に沿うようになっている。また、各端子42、43は、突出するそれぞれの側壁において、コネクタ本体部30と電源側接続部4とが並ぶ方向に対して交差する方向で、且つ収容部33の底部面に沿って所定間隔で一列に並ぶように配置されている。
ハイブリッドIC40は、コネクタ本体部30の開口部32から収容部33に収容され、入力端子42が入力ターミナル34の一端側に接続され、更に、出力端子43が出力ターミナル35の一端側に接続されている。各端子42、43と各ターミナル34、35とは、溶接(例えば、プロジェクション溶接、その他の抵抗溶接)等によって接続されており、確実な電気的接続を成している。そして、収容部33内には、例えばシリコンが充填されてハイブリッドIC40は、収容部33内に密封される。
このように形成されたポンプモジュール1においては、電源側接続部4に電源部(電源部のリード線)が接続される。電源部から電力が供給されると、ハイブリッドIC40によって電流が制御され、燃料ポンプ8が所定の状態で作動される。そして、燃料タンク20内の燃料が、サクションフィルタ10、燃料ポンプ8、プレッシャレギュレータ9、および吐出管5を通り、内燃機関側に供給される。
本実施形態においては、コネクタ3における出力ターミナル35がコネクタ本体部30の外部へ露出され、また、ポンプターミナル83が燃料ポンプ8の本体部から延設されるリード線の先端に裸の状態で設けられるようにして、これらターミナル35、83をそれぞれターミナル嵌合によって直接、接続するようにしているので、各ターミナル35、83にそれぞれ専用のコネクタを設けて接続するコネクタ嵌合方式に比べて、専用コネクタの体格分のスペースを不要としたコンパクトな接続が可能となる。
ここで、複数組の接続ターミナルのうち、隣り合う接続ターミナルの間に、絶縁材からなる隔壁36を設けるようにしているので、各接続ターミナルが変形等によって互いに接触しようとしても、この隔壁36によって直接的な接触による導通、即ち、短絡を防止することができる。よって、短絡の発生を防止するという基本的な機能を維持すると共に、専用コネクタを廃止した小型の接続構造を提供することができる。
また、隔壁36をコネクタ3のポンプ側接続部31に形成するようにしているので、隔壁36をポンプ側接続部31(コネクタ3)に対して位置固定することができ、隔壁36が隣り合う接続ターミナルの間で移動することがなく、確実に各接続ターミナル同士の導通を防止することができる。
また、隔壁36をコネクタ3のポンプ側接続部31に一体的に、具体的には同一樹脂材料による一体成形で設けるようにしているので、部品点数を増加させることがなく、製造コストの増加を抑制することができる。
また、複数の出力ターミナル35は、間隔をあけてポンプ側接続部31(コネクタ3)の外部へ露出させて、隔壁36は、ポンプ側接続部31から延設されるようにして、隔壁36の延設された先端部は、出力ターミナル35が露出するポンプ側接続部31の先端における壁部と、隣り合う接続ターミナルとによって描かれる仮想の三角状ラインの外側に飛び出すようにしている。これにより、各接続ターミナルが傾斜したとしても、各接続ターミナルは隔壁36の先端部に先に当接し、隣り合う接続ターミナル同士が接触しない構造とすることができるので、確実に短絡を防止することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態を図7に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して隔壁36の形状を変更し、隔壁36a(図7(a))、隔壁36b(図7(b))としたものである。
隔壁36aは、上記第1実施形態の隔壁36に対して、隣り合う位置にある接続ターミナル同士が直接的に接触し得る領域に、実質的な板部材を配置したものとしている。つまり、上記第1実施形態の隔壁36に対して、板部材の互いに接合される部位の近傍を除肉し、3つの独立した板部材が、ポンプ側接続部31の中心から放射状に配置されたものとしている。3つの独立した板部材は、ポンプ側接続部31の中心に対して周方向に等間隔配置となっている。
この隔壁36aによれば、実質的な各接続ターミナル同士の接触を防止しつつも、板部材の互いに接合される部位の近傍を除肉しているので、隔壁36a自身の材料費の低減が可能となる。
また、隔壁36bは、上記第1実施形態の隔壁36に対して、3つの板部材の組み合わせを2つの板部材の組み合わせとし、2つの板部材によってT字状に配置されたものとしている。この隔壁36bにおいても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記各実施形態では、隔壁36(36a、36b)の厚さD、および長さLの設定を、図6で説明した考え方に基づいて行う旨を説明したが、これに限らず、厚さDには関係なく、長さLを、接続される出力ターミナル35とポンプターミナル83とのトータル長さ寸法よりも長く設定するようにしても良い。例えば、隔壁の長さLを図6中の接触点Aよりも燃料ポンプ8側に延ばすようにしても良い。
これによれば、隣り合う接続ターミナルが接触した場合に描かれる仮想の三角状のラインに関係なく、隔壁36(36a、36b)の厚さDの設定が可能となる。即ち、極力、厚さDを薄くした隔壁36(36a、36b)での対応が可能となる。
また、隔壁36(36a、36b)は、コネクタ3に一体成形されるものとして説明したが、隔壁36(36a、26b)のみを別部品として形成しておき、コネクタ3に組付けしたものとしても良い。
また、隔壁36(36a、36b)は、基本的に各接続ターミナルの間に介在されて、各接続ターミナル同士の接触を防止可能であれば良く、コネクタ3側に一体成形、あるいは固定されるものに限定されるものではない。
また、上記各実施形態では、コネクタ3は、蓋部材2に対して別体部品として成形されて、両者3、2が組付けされてポンプモジュール1を形成するようにしたが、これに限らず、コネクタ3は、蓋部材2に一体成形されたものとしても良い。
また、ポンプモジュール1において、燃料ポンプ20の駆動用電動機をブラシレスモータとしたが、他の種類の電動機に置き換えても良い。たとえば、整流子式直流モータ等を用いても良い。
またポンプモジュール1を自動二輪車の燃料タンク20に適用するものとしたが、自動二輪車の燃料タンク20に限るものではなく、他の内燃機関に供給される燃料が収容される燃料タンクにポンプモジュール1を適用してもよい。
また、本コネクタ3を、燃料ポンプ8と電源部とを接続するものとしたが、燃料ポンプ8に限らず、例えば電動コンプレッサのような他の電動機器を対象としたものとしても良い。
1 ポンプモジュール(燃料供給装置)
3 コネクタ
8 燃料ポンプ
8a リード線
20 燃料タンク
35 出力ターミナル
36、36a、36b 隔壁
83 ポンプターミナル

Claims (2)

  1. 電力を出力する複数の出力ターミナルを有するコネクタと、
    前記複数の出力ターミナルに電気的に接続される複数のポンプターミナルを有する燃料ポンプとを備える燃料供給装置において、
    前記複数の出力ターミナルは、板部材から形成され前記コネクタの外部へ露出しており、
    前記複数のポンプターミナルは、前記燃料ポンプの本体部から延設される複数のリード線の先端に裸の状態で接続されており、
    前記複数の出力ターミナルと前記複数のポンプターミナルがそれぞれ電気的に接続されて、複数組の接続ターミナルが形成されており、
    前記複数組の接続ターミナルのうち、隣り合う接続ターミナルの間には、絶縁材からなる隔壁が設けられており、
    前記複数の出力ターミナルは、間隔をあけて前記コネクタの外部へ露出しており、
    前記隔壁は、前記コネクタから延設されており、
    前記隔壁の延設された先端部は、
    前記隣り合う接続ターミナルにおける前記ポンプターミナルの前記リード線側端部が互いに接触する方向に傾斜した時に、前記出力ターミナルが露出する前記コネクタの壁部と、前記隣り合う接続ターミナルとによって描かれる仮想の三角状ラインの外側に飛び出すように形成されたことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記コネクタは、樹脂材から形成されており、
    前記隔壁は、前記コネクタと同一材料で前記コネクタに一体成形されたことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
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