JP5338086B2 - 楽音生成装置及び音色データ編集表示プログラム - Google Patents

楽音生成装置及び音色データ編集表示プログラム Download PDF

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Description

この発明は、複数のエレメントで構成される音色データに基づいて楽音生成を行う楽音生成装置において音色データを編集する際に適切な表示を行うことができる楽音生成システムに関する。
従来より、複数のエレメントで構成される音色データに基づいて楽音生成を行う楽音生成装置が知られている。例えば、非特許文献1では、「ボイス」と呼ばれる一つの楽器音色が複数のエレメント(音作りの最小単位)で構成され、各エレメントに含まれるパラメータに従って楽音生成を行う音源を搭載した電子楽器において、各エレメントに共通の楽音制御パラメータとしてモジュレーションホイールやブレスコントローラなどの各種コントローラーの効き具合やLFO(ローフリーケンシーオシレーター)の効き具合を設定すると共に、一つのボイス内で各エレメントを使用するか否か(発音に寄与させるか否か)や、エレメント毎にモジュレーションホイールやブレスコントローラなどのコントローラやLFOの出力を受け付けるか否かを設定することができる。また、非特許文献2には、このようなパラメータ設定をパーソナルコンピュータ上のアプリケーション(MOTIF XSエディター)からリモート制御する技術が開示されている。
「MOTIF XS6/MOTIF XS7/MOTIF XS8取扱説明書」(2007年ヤマハ株式会社)http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/japan/synth/motifxs_ja_om_c1.pdf 「MOTIF XSエディターマニュアル」(2007年ヤマハ株式会社)http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/japan/synth/motifxseditor_ja_om_v10a.pdf
非特許文献1による電子楽器の操作については、エレメントを使用する設定になっていても、エレメント毎に各コントローラやLFOの出力を受け付けるか否かを設定することができるため、発音に用いられる複数のエレメントの中には、各コントローラやLFOが効くエレメントと効かないエレメントとができてしまい、ユーザは、ボイス内におけるパラメータの設定状況を把握することができずに混乱することがある。そして、このような混乱は、特に、電子楽器の表示器が小さい場合には、全てのパラメータを一つの画面内に表示できないために顕著である。
また、ラックマウント型電子楽器のように表示器や操作子が貧弱な電子楽器では、操作し得るパラメータを極力制限し、詳細な設定については、電子楽器に接続したパーソナルコンピュータ上のアプリケーションを用いるようにし、エレメント毎に各コントローラやLFOの出力を受け付けるか否かや、1つのボイス内で各エレメントを使用するか否かについては、パーソナルコンピュータにおけるアプリケーションのエレメントエディット機能でしか設定することができないようにすることが考えられており、この場合には、ユーザは、電子楽器本体のみでは更に設定状況を把握することができずに混乱してしまう。
この発明は、このような事情に鑑み、複数のエレメント(音色を構成する最小単位)から成る1つの音色について、各エレメントに共通のパラメータ(LFOやコントローラの効き具合など)を編集する際に、エレメント毎のパラメータ設定によって共通のパラメータが楽音生成に効いているエレメントと効かないエレメントとを含む状態になっていることをユーザに知らせることができる楽音生成システムを提供することを目的とする。
この発明の1つの特徴に従うと、複数のエレメント(図2:エレメントEm1〜Em8)で構成されると共に、全てのエレメント(Em1〜Em8)に共通の楽音制御パラメータ(図2:コモンパラメータLs,Cs1,Cs2,…,Cs6)を含む音色データ(図2:ボイスデータVOICE A)に基づいて、一つの楽器音色(ボイス)をもつ楽音信号を生成する楽音信号生成手段(TG)であって、音色データ(VOICE A)は、各エレメント(Em1〜Em8)において、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させるか否かが設定される([0023],[0025])もの(TG)と、楽音信号生成手段(TG)に設定される音色データ(VOICE A)についてエレメント(Em1〜Em8)毎に楽音制御パラメータを編集し、各エレメント(Em1〜Em8)において、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させるか否かを設定するエレメント編集手段(S9※、[0042]:「電子楽器EMにおいて…エレメントエディットを行うようにしてもよい」)と、楽音信号生成手段(TG)に設定された音色データ(VOICE A)について、当該音色データ(VOICE A)を構成する全てのエレメント(Em1〜Em8)に共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を編集する共通パラメータ編集手段(S9)と、共通パラメータ編集手段(S9)により編集される共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を表示するパラメータ表示手段(S4〜S7、図3〔2〕:電子楽器EMのコモンエディット画面)であって、複数のエレメント(Em1〜Em8)の全てにおいて、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号生成に反映させることが設定されているときとそうでないときとで、別の表示態様(図3:「!」マークMkを付与しない/する)で表示するもの(S4〜S7、図3〔2〕)とを具備する楽音生成装置(EM)〔請求項1〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した実施例の参照記号、用語、箇所等を表わし、以下においても同様である。
また、この特徴に従って、複数のエレメント(図2:エレメントEm1〜Em8)で構成されると共に、全てのエレメント(Em1〜Em8)に共通の楽音制御パラメータ(図2:コモンパラメータLs,Cs1,Cs2,…,Cs6)を含む音色データ(図2:ボイスデータVOICE A)に基づいて、一つの楽器音色(ボイス)をもつ楽音信号を生成する楽音信号生成手段(TG)であって、音色データ(VOICE A)は、各エレメント(Em1〜Em8)において、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させるか否かが設定される([0023],[0025])もの(TG)を備え、楽音生成装置として機能するコンピュータ(EM)に、楽音信号生成手段(TG)に設定される音色データ(VOICE A)についてエレメント(Em1〜Em8)毎に楽音制御パラメータを編集し、各エレメント(Em1〜Em8)において、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させるか否かを設定するエレメント編集ステップ(S9※、[0042]:「電子楽器EMにおいて…エレメントエディットを行うようにしてもよい」)と、楽音信号生成手段(TG)に設定された音色データ(VOICE A)について、当該音色データ(VOICE A)を構成する全てのエレメント(Em1〜Em8)に共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を編集する共通パラメータ編集ステップ(S9)と、共通パラメータ編集ステップ(S9)で編集される共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を表示するパラメータ表示ステップ(S4〜S7、図3〔2〕:電子楽器EMのコモンエディット画面)であって、複数のエレメント(Em1〜Em8)の全てにおいて、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号生成に反映させることが設定されているときとそうでないときとで、別の表示態様(図3:「!」マークMkを付与しない/する)で表示するもの(S4〜S7、図3〔2〕)とから成る手順を実行させる音色データ編集表示プログラム〔請求項3〕が提供される。
この発明の別の特徴に従うと、複数のエレメント(図2:エレメントEm1〜Em8)で構成されると共に、全てのエレメント(Em1〜Em8)に共通の楽音制御パラメータ(図2:コモンパラメータLs,Cs1,Cs2,…,Cs6)を含む音色データ(図2:ボイスデータVOICE A)に基づいて、一つの楽器音色(ボイス)をもつ楽音信号を生成する楽音信号生成手段(TG)であって、音色データ(VOICE A)は、各エレメント(Em1〜Em8)において、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させるか否かが設定される([0023],[0025])もの(TG)と、音色データ(VOICE A)についてエレメント(Em1〜Em8)毎に楽音制御パラメータを編集し、各エレメント(Em1〜Em8)において、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させるか否かを設定する外部編集機器(図1:パーソナルコンピュータPC)から、エレメント(Em1〜Em8)毎に楽音制御パラメータが編集された音色データ(VOICE A)を取得し、楽音信号生成手段(TG)に設定する音色設定手段(S10)と、楽音信号生成手段(TG)に設定された音色データ(VOICE A)について、当該音色データ(VOICE A)を構成する全てのエレメント(Em1〜Em8)に共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を編集する共通パラメータ編集手段(S9)と、共通パラメータ編集手段(S9)により編集される共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を表示するパラメータ表示手段(S4〜S7、図3〔2〕:電子楽器EMのコモンエディット画面)であって、複数のエレメント(Em1〜Em8)の全てにおいて、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号生成に反映させることが設定されているときとそうでないときとで、別の表示態様(図3:「!」マークMkを付与しない/する)で表示するもの(S4〜S7、図3〔2〕)とを具備する楽音生成装置(EM)〔請求項2〕が提供され、また、複数のエレメント(図2:エレメントEm1〜Em8)で構成されると共に、全てのエレメント(Em1〜Em8)に共通の楽音制御パラメータ(図2:コモンパラメータLs,Cs1,Cs2,…,Cs6)を含む音色データ(図2:ボイスデータVOICE
A)に基づいて、一つの楽器音色(ボイス)をもつ楽音信号を生成する楽音信号生成手段(TG)であって、音色データ(VOICE A)は、各エレメント(Em1〜Em8)において、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させるか否かが設定される([0023],[0025])もの(TG)を備え、楽音生成装置として機能するコンピュータ(EM)に、音色データ(VOICE
A)についてエレメント(Em1〜Em8)毎に楽音制御パラメータを編集し、各エレメント(Em1〜Em8)において、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させるか否かを設定する外部編集機器(図1:パーソナルコンピュータPC)から、エレメント(Em1〜Em8)毎に楽音制御パラメータが編集された音色データ(VOICE A)を取得し、楽音信号生成手段(TG)に設定する音色設定ステップ(S10)と、楽音信号生成手段(TG)に設定された音色データ(VOICE A)について、当該音色データ(VOICE A)を構成する全てのエレメント(Em1〜Em8)に共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を編集する共通パラメータ編集ステップ(S9)と、共通パラメータ編集ステップ(S9)で編集される共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を表示するパラメータ表示ステップ(S4〜S7、図3〔2〕:電子楽器EMのコモンエディット画面)であって、複数のエレメント(Em1〜Em8)の全てにおいて、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号生成に反映させることが設定されているときとそうでないときとで、別の表示態様(図3:「!」マークMkを付与しない/する)で表示するもの(S4〜S7、図3〔2〕)とから成る手順を実行させる音色データ編集表示プログラム〔請求項4〕が提供される。
この発明による楽音生成システムでは(請求項1〜4)、複数のエレメント(図2:エレメントEm1〜Em8)で構成されると共に、全てのエレメント(Em1〜Em8)に共通の楽音制御パラメータ(図2:コモンパラメータLs,Cs1,Cs2,…,Cs6)を含む音色データ(図2:ボイスデータVOICE A)が、電子楽器や電子音源装置などの楽音生成装置(EM)の楽音信号生成手段(TG)に用意される。ここで、各エレメント(Em:Em1〜Em8)は、複数の楽音制御パラメータから成り、それ自体で楽器音色(ボイス)を構成する最小単位であり、楽音信号生成手段(TG)は、演奏内容に応じて1乃至複数のエレメント(Em1〜Em8)を使用して1つの楽器音色(ボイス)を表現した楽音信号を生成する。このような音色データ(VOICE A)は、エレメント(Em1〜Em8)毎の楽音制御パラメータの編集〔エレメントエディット:請求項1,3(S9※)、請求項2,4(S10)参照〕により、各エレメント(Em1〜Em8)に含まれる楽音制御パラメータを個別に編集すると共に、1つの楽器音色(ボイス)内で、各エレメント(Em1〜Em8)を楽音信号の生成に用いるか否かの設定(エレメント出力のオンオフ設定)や、各エレメント(Em1〜Em8)において、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させるか否かの設定(各エレメント入力のオンオフ設定:[0023],[0025])をして、エレメント(Em1〜Em8)毎のパラメータ設定を行うことができる。例えば、各エレメント入力のオンオフ設定では、エレメント(Em1〜Em8)毎に、ブレスコントローラやモジュレーションホイールなどのコントローラやLFO(ローフリーケンシーオシレーター)の出力を受け付けるか否かを設定することができる(S9※,S10)。また、楽音生成装置(EM)では、共通パラメータ編集(コモンエディット)によって、コントローラやLFOの効き具合などの全エレメント(Em1〜Em8)に共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を編集することができる(S9)。そして、この共通パラメータ編集において共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を表示する際には、例えば、図3〔2〕のような楽音生成装置(EM)のコモンエディット画面上に、エレメント(Em1〜Em8)毎の楽音制御パラメータの編集(エレメントエディット)により、複数のエレメント(Em1〜Em8)の全てにおいて、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させることが設定されているときとそうでないときとでは、別の表示態様(図3〔2〕:「!」マークMkを付与しない/する)で表示する(S4〜S7)。
従って、この発明によれば、電子楽器或いは電子音源装置などの楽音生成装置において、複数のエレメント(音色を構成する最小単位)からなる1つの音色(ボイス)について、当該音色(ボイス)全体に影響する共通の楽音制御パラメータ(LFOやコントローラの効き具合など)を編集して楽音信号生成手段に設定するコモンエディットの際に、エレメント毎に楽音制御パラメータの設定を行い、各エレメントにおいて、共通の楽音制御パラメータを楽音信号の生成に反映させるか否かを設定するエレメントエディットによって、共通の楽音制御パラメータが楽音生成に効いているエレメントや効かないエレメントを含む状態になっていることをユーザに知らせることができ、これにより、ユーザは、共通の楽音制御パラメータの設定状況を把握することができるようになり混乱しなくなる。
また、この発明による楽音生成システムでは(請求項1,3)、特に、楽音生成装置(EM)内において、楽音信号生成手段(TG)に設定される音色データ(VOICE A)についてエレメント(Em1〜Em8)毎に楽音制御パラメータを編集し、各エレメント(Em1〜Em8)において、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させるか否かを設定するようにしている(S9※、[0042]:「電子楽器EMにおいて…エレメントエディットを行うようにしてもよい」)。
従って、この発明によれば、エレメントエディット機能を有する楽音生成装置において、コモンエディットの際に、エレメントエディット機能によって共通の楽音制御パラメータが楽音生成に効いているエレメントや効かないエレメントを含む状態になっていることをユーザに知らせることができる。
さらに、この発明による楽音生成システムでは(請求項2,4)、特に、音色データ(VOICE A)につきエレメント(Em1〜Em8)毎に楽音制御パラメータを編集し、各エレメント(Em1〜Em8)において、共通の楽音制御パラメータ(Ls,Cs1,Cs2,…,Cs6)を楽音信号の生成に反映させるか否かを設定するエレメントエディット機能については、操作性の良いパーソナルコンピュータ等の外部編集機器(PC)に任せ、楽音生成装置(EM)は、外部編集機器(PC)からエレメント(Em1〜Em8)毎に楽音制御パラメータが編集された音色データ(VOICE A)を取得し、楽音信号生成手段(TG)に設定するようにしている(S10)。
従って、この発明によれば、表示器や操作子が貧弱な楽音生成装置において、コモンエディットの際に、外部のエレメントエディット機能によって共通の楽音制御パラメータが楽音生成に効いているエレメントや効かないエレメントを含む状態になっていることをユーザに知らせることができる。
〔システムの概要〕
この発明の一実施例による楽音生成装置は、音色データ(ボイスデータ)の編集を含む音楽情報処理機能を有する一種のコンピュータであり、電子楽器や電子音源装置のように楽音信号生成部を備える音楽専用機器が用いられる。図1は、この発明の一実施例による電子楽器(楽音生成装置)のハードウエア構成ブロック図である。この例では、楽音生成装置EMに電子楽器が用いられ、電子楽器EMは、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、第1演奏操作検出回路5、第2演奏操作検出回路6、パネル操作検出回路7、表示回路8、音源回路9、効果回路10、MIDIインターフェース(I/F)11、通信インターフェース(I/F)12、USBインターフェース(I/F)13などを備え、これらの要素1〜13はバス14を介して互いに接続される。
CPU1は、RAM2及びROM3と共にデータ処理部を構成し、所定の制御プログラムに従い、タイマ15によるクロックを利用して楽音生成処理を含む種々の音楽情報処理を実行する。RAM2は、これらの処理に際して必要な各種データを一時記憶するためのワーク領域として用いられ、ROM3には、これらの処理を実行するために必要な各種制御プログラムや制御データ、演奏データ等が予め記憶される。
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)や、フラッシュメモリのような書換え可能な不揮発性の半導体メモリ、などの内蔵記憶媒体の外に、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、スマートメディア(登録商標)等の小型メモリカード、等々、種々の可搬性の外部記録媒体を含み、制御プログラムや制御データ、演奏データ等を含む任意のデータを任意の外部記憶装置4に記憶することができる。
第1演奏操作検出回路5は、鍵盤などの音高情報を入力するための第1演奏操作子16の操作を検出し、その操作に応じた情報をデータ処理部に導入し、第2演奏操作検出回路5は、ブレスコントローラやモジュレーションホイールなどの補助演奏操作子や所定の楽音制御パラメータが割り当てられる複数のノブ(アサインノブ)を含む第2演奏操作子17の操作を検出し、その操作に応じた情報をデータ処理部に導入する。検出回路5,6及び演奏操作子16,17は演奏操作部と呼ばれる。パネル操作検出回路7は、スイッチ等のパネル操作子18の操作内容を検出し、これに対応する各種パネル設定情報をデータ処理部に導入する。表示回路8は、各種インジケータ(図示せず)やLCD表示器19の点灯/表示内容をCPU1からの指令に従って制御し、各種操作に対する表示援助を行う。
音源回路9は、DSPを有する効果回路10と共に楽音信号生成部TGを構成し、第1及び第2演奏操作子16,17の操作に基づく音高情報及び楽音制御パラメータに従ってオーディオ形式の楽音信号を生成し、効果回路10は、この楽音信号に所望の効果を付与する。そして、効果回路10に接続されたサウンドシステム17は、D/A変換部やアンプ、スピーカを備え、効果回路10からの楽音信号に基づく楽音を発生する。楽音信号生成部TGは、記憶手段3,4等からの演奏データに基づく楽音信号を生成することもできる。
MIDII/F11には、この電子楽器EMと同様にMIDI音楽情報処理機能を有する外部MIDI機器MDが接続され、MIDII/F11を通じて、電子楽器EM・MIDI機器MD間でMIDI演奏データを授受することができる。通信I/F12には、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)などの通信ネットワークCNが接続され、外部のサーバコンピュータSV等から制御プログラムや演奏データをダウンロードし外部記憶装置4に保存してこの電子楽器EMで利用することができる。
USBI/F13には、USBケーブルを介してパーソナルコンピュータPCが接続され、パーソナルコンピュータPCは、電子楽器EMの楽音信号生成部TGで利用される音色データに関する外部編集機器として用いられる。なお、パーソナルコンピュータPCのハードウエア構成は、電子楽器EMと同様であるが、演奏操作部(5,6,16,17)や楽音生成部(TG)、MIDII/F(11)はなくてもよい。
〔音色パラメータの設定〕
この発明の一実施例による楽音生成システムでは、電子楽器EMの楽音信号生成部TGの音源部9に、「ボイス」と呼ばれる楽器音色を表わす音色データ(ボイスデータ)を多数備えておくことができ、1つのボイスを表現するために複数のエレメントが用意される。各エレメントは、ボイスを構成する最小単位であって、複数の楽音制御パラメータ(音色パラメータ、或いは、単にパラメータともいう)から成り、それ自体で音色データとして電子楽器EMの楽音信号生成部TGで使用することができる。図2は、この発明の一実施例による音色パラメータの設定を説明するために音色データの機能を極く概念的に表わした図である。
図2に「VOICE A」で例示されるように、1つのボイスは、最大で8つのエレメントEm1〜Em8(なお、記号“Em”は、エレメントを一般的或いは集合的に表わす)で構成される。楽音信号生成部TGでは、用意されたエレメントEm1〜Em8のうち、第1演奏操作子16の操作位置(音高)や操作の強さ(ベロシティ)等の演奏内容に応じて所定の1乃至複数のエレメントが選択され、選択されたエレメントに従って楽音信号が生成される。このシステムでは、このように複数のエレメントを組み合わせて使うことができるようにしているので、リアルでバリエーションの豊かな音作りが可能になる。
ボイスデータ(音色データ)は、各エレメントEmに固有の楽音制御パラメータ(エレメントパラメータともいう)と、全エレメントEm1〜Em8に共通の楽音制御パラメータ(コモンパラメータ或いは共通パラメータともいう)で構成され、コモンパラメータは、LFOセットLs及び複数のコントローラセットCs1〜Cs6に関するパラメータである。この例では、エレメントパラメータは、外部編集機器PCにおいてのみ、「エレメントエディット(エレメント編集)」機能により、編集し楽音信号生成部TGに設定することができるが、コモンパラメータについては、電子楽器EM及び外部編集機器PCの何れにおいても、「コモンエディット(共通パラメータ編集)」機能により、編集し設定することができるようにしている。
LFOセットLsは、楽音信号生成部TGにおいて低周波発信ユニットとして機能するLFO(ローフリーケンシーオシレーター)から発信された低周波数信号(LFO信号)によって、各エレメントEmにおけるピッチ、フィルタ、アンプリチュード等のパラメータを変調する機能〔これにより、ビブラート(ピッチを揺らす効果)、ワウワウ(音色を揺らす効果)、トレモロ(音量を揺らす効果)等の効果が得られる〕について規定したパラメータ群を表わしており、最大で3つのセットを設定することができる(図2では簡略化して1セットで示している)。図2のエレメント1〜エレメント8(Em1〜Em8)の各入力側最上段に“on/off”で示すように、各LFOセットLs毎に各エレメントEm1〜Em8に対してLFO信号での変調を有効(on)にするか無効(off)にするかについては、外部編集機器PCにのみ与えられたエレメントエディット機能により、選択し楽音信号生成部TGに設定することができる。
コントローラセットCs(記号“Cs”は、コントローラセットを一般的或いは集合的に表わす)は、鍵盤などの第1演奏操作子16の操作の動き(アフタータッチ等)や、ブレスコントローラ、モジュレーションホイール、アサインノブ等の第2演奏操作子17の操作に対して割り当てられる種々の楽音制御機能(例えば、ボリューム、ピッチ、LFOの深さなど)について規定したパラメータ群を表わし、図2に示すように、最大で6種類のコントローラセットCs1〜Cs6を設定することができる。各種楽音制御機能の割当て原因〔第1演奏操作子16の操作の仕方や第2演奏操作子17の種類。電子楽器EMのディスプレイ19には記号“Src”(source)で表示される〕は「コントローラ」と呼ばれ、例えば、コントローラとして第2演奏操作子17中のモジュレーションホイール(“ModWheel”)を使ってレゾナンス(“rezo”)をかけたり、コントローラとして鍵盤(第1演奏操作子)16のアフタータッチを使い、このアフタータッチに応じてビブラートをかけることができる。なお、同じコントローラを複数のコントローラセットに設定して1つのコントローラに複数の機能を割り当てることもできる。
そして、図2のエレメント1〜8(Em1〜Em8)の各入力側第2段以下に“on/off”で示すように、これらのコントローラセット1〜6(Cs1〜Cs6)についても、外部編集機器PCにのみ与えられたエレメントエディット機能により、各エレメントEm1〜Em8に対して各コントローラの働きを有効(on)にするか無効(off)にするかを選択し設定することができる。
外部編集機器PCでは、エレメントエディット機能によって、上述のように、各エレメントEmに固有のエレメントエディットパラメータを編集したり、LFOや各コントローラの働きについて有効(on)/無効(off)を設定するだけでなく、図2のエレメント1〜8(Em1〜Em8)の出力側に“on/off”で示すように、各エレメントEm1〜Em8に設定されているパラメータを楽音信号の生成に使用する(on)か使用しない(off)かを選択して電子楽器EM楽音信号生成部TGに設定することができる。
電子楽器EMは、コモンエディット機能を有しており、ユーザは、電子楽器EM上で、コモンエディットにより、1つのボイス(例えば、VOICE A)内でLFOセットLs及びコントローラセットCs1〜Cs6に関する楽音制御パラメータ、即ち、全てのエレメント1〜8(Em1〜Em8)に共通する楽音制御パラメータを編集し楽音信号生成部TGに設定することができる。なお、コモンエディット機能は外部編集機器PCにも備えられており、外部編集機器PC上では、電子楽器EMに比べて十分に大きな画面を使って全エレメントEm1〜Em8に共通する楽音制御パラメータを編集することができる。
〔共通パラメータの編集〕
コモンエディットは、1つのボイス(音色)について、LFOやコントローラの効き具合などの、当該ボイス(音色)全体に影響するパラメータを設定する際に行われる。図3は、この発明の一実施例によるコモンエディット画面の例を示す。外部編集機器PCでは、コモンエディット時にも、図3〔1〕に示されるように精細なコモンエディット画面(〔1a〕及び〔1b〕は夫々LFOセットLs及びコントローラセットCs1〜Cs6に関するパラメータ編集画面である)をディスプレイに表示して複数のエレメント1〜8に共通のパラメータを編集することができる。
一方、電子楽器EMでは、数行の文字表示器19に、図3〔2〕に示されるようなコモンエディット画面をディスプレイ19に表示して複数のエレメント1〜8に共通のパラメータを編集する。図3〔2a〕はコントローラセットCs1〜Cs6に関するパラメータ編集画面であり、現在、その中間部分のページ(2/4)が表示されている。
なお、〔2a〕の表示例では、コントローラセットCs1,Cr2のコントローラ:「CtrlSet Src 1,2」の値は、何れも、“ModWheel”=モジュレーションホイールであり、このコントローラで制御される機能〔“Dest”(destination:デスティネーション〕:「CtrlSet Dest 1,2」の値は“E−LFO AMD,speed”=各エレメントEm1〜Em8のLFO(E−LFO)のアンプリチュードモジュレーションデプス(AMD=Amplitude Modulation Depth)及び揺れの速さ(speed)であり、各機能を制御する深さ(Depth):「CtrlSet Depth 1,2」の値は夫々“+15”及び“+20”であることを示している。
図3〔2b〕はLFOセットLsに関するパラメータ編集画面であり、現在、その最後の部分(3/3)が表示されている。なお、〔2b〕の表示例では、3つのLFOセットによりLFO信号で変調される機能:「Dest 1,2,3」の値は、夫々“pan”(音像定位の周期的変化)、“reso”(レゾナンス)、“insA Rel Time”(当該ボイスのインサーションエフェクト)であり、各機能を制御する深さ(Depth):「Dest 1,2,3 Depth」の値は夫々“51”、“93”、“0”であることを示している。
この場合、コモンエディットで編集対象となるボイスデータ(音色データ)は、外部編集機器PCでのエレメントエディットにより、エレメントEm毎に、LFOセットLs及びコントローラセットCs1〜Cs8に関するパラメータを有効にするか無効にするか(即ち、LFOやコントローラの出力を受け付けるか否か)という各エレメント入力のオンオフ設定が行われたり、各エレメントEmを楽音生成に用いるか否かという各エレメント出力のオンオフ設定が行われる。従って、エレメントエディットによる編集結果によっては、コモンエディット画面に表示されたパラメータが楽音生成に有効となるように設定されているのか無効にされているのかは、ユーザには簡単に分からない。
そこで、このシステムでは、パラメータ値を変更しても楽音生成に有効でないパラメータについては、図3〔2〕に示すように、当該パラメータ値の表示箇所の先頭に、エクスクラメーションマーク(びっくりマーク):「!」のような注目マークMkを付記表示して、楽音信号の生成に寄与していないパラメータであることをユーザに知らせる。この場合、全エレメントEm1〜Em8のうち出力がオフに設定されているエレメントがあることは、生成される楽音を聴けば分かるので、出力がオンの何れかのエレメントで、LFO又はコントローラの出力を受け付けないように(オフ)設定されている場合に、オフ設定されているLFOセットLs又はコントローラセットCsに関するパラメータ値の先頭に注目マークMkを表示し、当該LFOセットLs又はコントローラセットCsに関するパラメータが効いていないエレメントがあることをユーザに知らせることが好ましい。
例えば、全てのエレメントEm1〜Em8の出力がオンに設定されていても、或るコントローラの出力についてオフ設定されているエレメントがある場合には、〔2a〕に示すように、オフ設定されているコントローラセットCsに関するパラメータ値の先頭に注目マークMkを表示する。また、出力がオンのエレメントEmの全てについて3つのLFO出力の設定状態をみると、何れのLFO出力もどこかのエレメントEmでオフとなるように設定されている場合は、〔2b〕に示すように、全てのLFOセットLsに関するパラメータ値の先頭に注目マークMkを表示する。
つまり、この発明の一実施例による楽音生成システムの特徴は次のとおりである:このシステムでは、複数のエレメントEm1〜Em8で構成されたボイス(音色)データが電子楽器や電子音源装置などの楽音生成装置EMの楽音信号生成部TGに用意される。各エレメントEm:Em1〜Em8は、複数の楽音制御パラメータから成り、それ自体で楽器音色を構成し得る音色表現の最小単位であり、楽音生成時には、演奏操作の内容に応じて1乃至複数のエレメントを選択的に使用して1つのボイス(楽器音色)を表現した楽音信号を生成する。ボイスデータの編集については、外部編集機器PCでのエレメントエディット(エレメント編集)により、ボイスデータの各エレメントに含まれる楽音制御パラメータを個別に編集すると共に、エレメント毎にLFO(Ls)ブレスコントローラやモジュレーションホイールなどのコントローラ(Cs1〜Cs6)の出力を受け付けるか否か(各エレメント入力のオンオフ)や、各エレメントを楽音生成に用いるか否か(エレメント出力のオンオフ)を設定することができる。これに対して、楽音生成装置EMでは、コモンエディット(共通パラメータ編集)により、全てのエレメントEm1〜Em8に共通する楽音制御パラメータを編集することができ、コモンエディット時に共通パラメータを表示する際には、エレメントエディットで楽音信号の生成に反映されないように設定されたパラメータは、注目マークMk等により他のパラメータとは別の態様で表示される。
〔処理フロー例〕
この発明の一実施例による楽音生成システムの電子楽器EMでは、楽音生成処理によって、上述したように、外部編集機器PCでのエレメントエディットで共通の楽音制御パラメータが楽音信号の生成に寄与するように設定されたエレメントと寄与しないように設定されたエレメントとを含む状態になっていることをユーザに知らせることができる。図4は、この発明の一実施例による楽音生成処理を表わすフローチャートである。
この楽音生成処理は電源投入により開始し、CPU1は、最初のステップS1で初期設定を行い初期画面(図示せず)をディスプレイ19上に表示し、次のステップS2では、ユーザ操作に応じて、表示される画面を遷移させる。画面を遷移させる操作には、種々のモード切換えやページ切換えなどの操作があり、例えば、コモンエディットのLFOセットに関するパラメータを編集するモードに切り換えるのであれば、初期画面の「LFO」ボタン(図示せず)の操作に応じて、共通パラメータのうちLFOセットに関するパラメータを編集するためのコモンエディット(LFO)画面(図3〔2b〕参照)を表示する。また、コモンエディットのコントローラセットに関するパラメータを編集するモードに切り換えるのであれば、初期画面の「Controller」ボタン(図示せず)の操作に応じて、共通パラメータのうちコントローラセットに関するパラメータを編集するためのコモンエディット(Control)画面(図3〔2a〕参照)を表示する。
次に、ステップS3で、この画面に表示すべきパラメータを順に取得し、例えば、コモンエディット(LFO)画面が表示される場合は、楽音信号生成部TGの音色データ記憶部からLFOセットに関するパラメータを先頭から順にRAM2に読み出す。続いて、ステップS4で、取得したパラメータの名称(パラメータ名)及び値(パラメータ値)を画面に表示し、次のステップS5で、表示されたパラメータは全てのエレメントEm1〜Em8に共通であるか否かを判定し、全エレメントに共通なパラメータであるときは(S5=YES)、更にステップS6に進む。
ステップS6では、エレメントEm1〜Em8のうち発音がオンである(エレメント出力がオンに設定されている)エレメントの全てにおいて、当該パラメータの効果が有効である〔当該パラメータに関するエレメント入力がオンに設定されている:例えば、コモンエディット(LFO)画面の場合、LFOに対応するエレメント入力がオンに設定されている〕か否かを判定する。ここで、エレメント出力=オンのエレメント全てにおいて、当該パラメータに関するエレメント入力=オンではあるとはいえないと判断したとき(S6=NO)、例えば、エレメント出力=オンであるエレメントのうち、何れか1つでも、エレメント入力がオフに設定されているエレメントがあると、ステップS7で、当該エレメント入力に対応するパラメータ値の表示に対して注目マークMk=「!」を付加する。
ステップS5で、画面に表示されたパラメータは共通パラメータではないと判定したとき(S5=NO)、ステップS6で、全エレメントでエレメント出力=オン且つ当該パラメータに関するエレメント入力=オンと判定したとき(S6=YES)、或いは、ステップS7の注目マークMk=「!」の付加処理の後は、ステップS8に進んで、現在の画面に表示すべきパラメータについてすべて処理したか否かを判定し、処理し終えていないときは(S8=NO)、ステップS3に戻り、次に表示すべきパラメータを取得し、新たに取得したパラメータについてステップS4〜S7の処理を行う。そして、画面に表示すべき全てのパラメータについてステップS3〜S8の処理を繰り返し、表示すべきパラメータについてすべて処理すると、つまり、コモンエディット(LFO)画面の例では最初のページ分のパラメータに関する表示処理を終えると、ステップS9に進む。なお、ステップS2において、画面を遷移させる操作がないときは、ステップS2〜S8をスルーして直ちにステップS9に進む。
ステップS9では、ユーザによる共通パラメータの変更の操作があると、その操作内容に応じて当該共通パラメータ値及びその表示内容を変更しエディットマーク(図3〔2b〕右上「E」)を表示すると共に変更内容を楽音信号生成部TGの音源回路9に設定する。また、このような操作がなければステップS9をスルーする。次のステップS10では、現在の画面が外部編集機器PCからのパラメータを受け付けるモードのものであれば、外部編集機器PCにおけるコモンエディット及びエレメントエディットにより編集(変更)されたパラメータを受信して音源回路9に設定する。また、このようなモードでなければステップS10をスルーする。更に次のステップS11では、その他の操作を受け付けるモードであれば、その他の操作があると、その操作内容に応じたその他の処理を行う。例えば、プレイモードで押鍵などの演奏操作子16,17の演奏操作があると、演奏操作に基づく楽音信号の生成を楽音信号生成部TGに指示する。また、その他の操作を受け付けるモードでなければステップS10をスルーする。そして、ステップS10の後は、ステップS2に戻り、上述したステップS2〜S11を電源オフまで繰り返す。
〔別の実施形態〕
なお、以上の説明では、電子楽器EMでは、コモンエディットのみを行い、エレメントエディットについては外部編集機器PCで行うようにしたが、電子楽器EMにおいてコモンエディット及びエレメントエディットを行うようにしてもよい。ただし、電子楽器EMは、表示器や操作子が貧弱であるため、広い一つの画面や多数のスイッチ群でコモンエディット及びエレメントエディットのパラメータ群を俯瞰しながら同時に編集することはできない。従って、狭い表示器でコモンエディットの画面とエレメントエディットの画面をいちいち切り替えて編集することになる。この場合は、図4の処理フロー例において、ステップS9では、ユーザによる共通パラメータの変更或いはエレメント毎の個別のパラメータの変更に関する操作があると、その操作内容に応じて当該共通パラメータ値を変更すると共に、これらの変更を楽音信号生成部TGの音源回路9に設定するものとし、また、ステップS10の処理は必要に応じて除いてもよい(※印参照)。
〔種々の実施態様〕
以下、図面を参照しつつこの発明の好適な実施の形態について詳述したが、これは単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施例では、楽音生成に寄与していないパラメータであることを示す別の表示態様としてエクスクラメーションマーク「!」を用いたが、別のマークを用いてもよいし、当該パラメータ値のみ白抜き文字で(白黒逆転)表示するようにしてもよい。
また、実施例では、エレメント出力=オンの全エレメントについてエレメント入力=オンでないものがある場合に(S6=NO)、当該エレメント入力に対応するパラメータを別の態様で(注目マークMkの付加)表示するようにしたが、各エレメントの出力状態に拘わらず当該パラメータに関するエレメント入力=オフのエレメントがある場合に、該当するパラメータを別の態様で表示するようにしてもよい。この場合、エレメント出力がオフのエレメントがあることをコモンエディット画面等に表示することが好ましい。
この発明の一実施例による電子楽器のハードウエア構成図を示す。 この発明の一実施例による音色パラメータ設定の説明図である。 この発明の一実施例によるコモンエディット画面の例を示す。 この発明の一実施例による楽音生成処理を表わすフローチャートである。
符号の説明
EM 電子楽器(楽音生成装置)、
PC パーソナルコンピュータ(外部編集機器)、
Ls LFO(ローフリーケンシーオシレーター)セット、
Cs:Cs1〜Cs6 コントローラセット、
Em:Em1〜Em8 エレメント、
Mk 注目マーク(別態様の表示)。

Claims (4)

  1. 複数のエレメントで構成されると共に、全てのエレメントに共通の楽音制御パラメータを含む音色データに基づいて、一つの楽器音色をもつ楽音信号を生成する楽音信号生成手段であって、前記音色データは、各エレメントにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号の生成に反映させるか否かが設定されるものと、
    楽音信号生成手段に設定される音色データについてエレメント毎に楽音制御パラメータを編集し、各エレメントにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号の生成に反映させるか否かを設定するエレメント編集手段と、
    楽音信号生成手段に設定された音色データについて、当該音色データを構成する全てのエレメントに共通の楽音制御パラメータを編集する共通パラメータ編集手段と、
    共通パラメータ編集手段により編集される共通の楽音制御パラメータを表示するパラメータ表示手段であって、前記複数のエレメントの全てにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号生成に反映させることが設定されているときとそうでないときとで、別の表示態様で表示するものと
    を具備することを特徴とする楽音生成装置。
  2. 複数のエレメントで構成されると共に、全てのエレメントに共通の楽音制御パラメータを含む音色データに基づいて、一つの楽器音色をもつ楽音信号を生成する楽音信号生成手段であって、前記音色データは、各エレメントにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号の生成に反映させるか否かが設定されるものと、
    音色データについてエレメント毎に楽音制御パラメータを編集し、各エレメントにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号の生成に反映させるか否かを設定する外部編集機器から、エレメント毎に楽音制御パラメータが編集された音色データを取得し、楽音信号生成手段に設定する音色設定手段と、
    楽音信号生成手段に設定された音色データについて、当該音色データを構成する全てのエレメントに共通の楽音制御パラメータを編集する共通パラメータ編集手段と、
    共通パラメータ編集手段により編集される共通の楽音制御パラメータを表示するパラメータ表示手段であって、前記複数のエレメントの全てにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号生成に反映させることが設定されているときとそうでないときとで、別の表示態様で表示するものと
    を具備することを特徴とする楽音生成装置。
  3. 複数のエレメントで構成されると共に、全てのエレメントに共通の楽音制御パラメータを含む音色データに基づいて、一つの楽器音色をもつ楽音信号を生成する楽音信号生成手段であって、前記音色データは、各エレメントにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号の生成に反映させるか否かが設定されるものを備え、楽音生成装置として機能するコンピュータに、
    楽音信号生成手段に設定される音色データについてエレメント毎に楽音制御パラメータを編集し、各エレメントにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号の生成に反映させるか否かを設定するエレメント編集ステップと、
    楽音信号生成手段に設定された音色データについて、当該音色データを構成する全てのエレメントに共通の楽音制御パラメータを編集する共通パラメータ編集ステップと、
    共通パラメータ編集ステップで編集される共通の楽音制御パラメータを表示するパラメータ表示ステップであって、前記複数のエレメントの全てにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号生成に反映させることが設定されているときとそうでないときとで、別の表示態様で表示するものと
    から成る手順を実行させる音色データ編集表示プログラム。
  4. 複数のエレメントで構成されると共に、全てのエレメントに共通の楽音制御パラメータを含む音色データに基づいて、一つの楽器音色をもつ楽音信号を生成する楽音信号生成手段であって、前記音色データは、各エレメントにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号の生成に反映させるか否かが設定されるものを備え、楽音生成装置として機能するコンピュータに、
    音色データについてエレメント毎に楽音制御パラメータを編集し、各エレメントにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号の生成に反映させるか否かを設定する外部編集機器から、エレメント毎に楽音制御パラメータが編集された音色データを取得し、楽音信号生成手段に設定する音色設定ステップと、
    楽音信号生成手段に設定された音色データについて、当該音色データを構成する全てのエレメントに共通の楽音制御パラメータを編集する共通パラメータ編集ステップと、
    共通パラメータ編集ステップで編集される共通の楽音制御パラメータを表示するパラメータ表示ステップであって、前記複数のエレメントの全てにおいて、前記共通の楽音制御パラメータを楽音信号生成に反映させることが設定されているときとそうでないときとで、別の表示態様で表示するものと
    から成る手順を実行させる音色データ編集表示プログラム。
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