JP5337541B2 - 処理液供給機構、処理液供給方法、液処理装置、および記憶媒体 - Google Patents

処理液供給機構、処理液供給方法、液処理装置、および記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP5337541B2
JP5337541B2 JP2009059573A JP2009059573A JP5337541B2 JP 5337541 B2 JP5337541 B2 JP 5337541B2 JP 2009059573 A JP2009059573 A JP 2009059573A JP 2009059573 A JP2009059573 A JP 2009059573A JP 5337541 B2 JP5337541 B2 JP 5337541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
liquid
processing liquid
processing
threshold value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009059573A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010212598A (ja
Inventor
省貴 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2009059573A priority Critical patent/JP5337541B2/ja
Publication of JP2010212598A publication Critical patent/JP2010212598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5337541B2 publication Critical patent/JP5337541B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Description

本発明は、所定の液体を流量制御して供給する液供給機構および液供給方法、そのような液供給機構を備えた液処理装置、ならびに記憶媒体に関する。
半導体デバイスの製造プロセスやフラットパネルディスプレー(FPD)の製造プロセスにおいては、洗浄処理、レジスト塗布処理、現像処理等の液処理が施される。このような液処理を行う液処理装置においては、処理液供給機構により処理チャンバ内に処理液を供給して半導体ウエハ等の被処理基板に所定の液処理を施す。
このような処理液供給機構は、処理液を所定の圧力で配管内に通流させて処理チャンバに供給するものであり、その配管には処理液を所定の流量に制御する流量制御器が設けられている。流量制御器としては、流路の断面積を変化させることにより流量を制御するものが一般的である。
ところで、流量制御範囲を大きくするために流路の断面積変化量を大きくとると、流量制御器前後の圧力差が大きくなって、処理液中に溶存している成分が気化することがあり、これにより処理液中に気泡が発生する。
この種の流量制御器においては、処理液を送液中に気泡が発生すると、処理液と気泡とが合わさったものが所定の体積に制御されることとなり、処理液流量は制御したい量よりも少なくなってしまい、正しい流量制御を行うことが困難である。
このような不都合を防止する技術としては、特許文献1に開示されているように、処理液供給配管に脱気装置を設け、供給する処理液を脱気して気泡自体の発生を抑制するものを挙げることができる。
特開2004−49945号公報
しかしながら、処理液を常時脱気すると、処理液によっては脱気の際に所定の成分が気化する等の不都合が生じる。また、脱気処理によってある程度気泡成分を除去できたとしても、流量制御器の前後の圧力変動の度合いによっては気泡の発生を完全に防止することができない場合がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、供給しようとする液体に対する不都合を生じさせずに、流量制御器における気泡の発生を確実に防止することができる液供給機構および液供給方法、ならびにこのような液供給機構を備えた液処理装置を提供することを目的とする。
また、上記液供給方法を実施するためのプログラムを記憶した記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点では、被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給機構であって、処理液供給源と、前記処理液供給源から処理液を供給する処理液供給配管と、前記処理液供給配管に設けられ、前記処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器と、前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を求める圧力検出機構と、前記一次側の処理液の液圧を調節する調圧機構と、予め記憶された、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定し、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断し、実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、前記調圧機構の圧力調節を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制する制御機構とを具備することを特徴とする処理液供給機構を提供する。
本発明の第2の観点では、被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給機構であって、処理液供給源と、前記処理液供給源から処理液を供給する処理液供給配管と、前記処理液供給配管に設けられ、前記処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器と、前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を求める圧力検出機構と、前記一次側の処理液を脱気する脱気機構と、予め記憶された、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定し、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断し、実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、前記脱気機構による脱気を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制する制御機構とを具備することを特徴とする処理液供給機構を提供する。
本発明の第3の観点では、被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給機構であって、処理液供給源と、前記処理液供給源から処理液を供給する処理液供給配管と、前記処理液供給配管に設けられ、前記処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器と、前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を求める圧力検出機構と、前記一次側の処理液の液圧を調節する調圧機構と、前記一次側の処理液を脱気する脱気機構と、予め記憶された、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定し、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断し、実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、前記調圧機構の圧力調節を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制し、前記調圧機構の制御だけでは前記差圧が前記閾値ΔPtより低くならない場合に、前記脱気機構を作動させて前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように制御し、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制することを特徴とする処理液供給機構を提供する。
前記調圧機構は、前記処理液供給配管の一次側に設けられた、処理液の液圧を制御する圧力制御バルブを有する構成とすることができる。また、前記調圧機構は、前記処理液供給配管の一次側に設けられ、前記処理液が一旦貯留され、処理液の送出圧力を変化させることが可能な中間タンクを有する構成とすることもできる。この場合に、前記中間タンクは、その中を脱気する脱気機構を有するものとすることができる。
本発明の第の観点では、被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給方法であって、処理液供給源から配管を介して基板に供給される処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器により流量を制御しつつ処理液を供給する工程と、前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を圧力検出機構により求める工程と、制御機構により、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定する工程と、前記制御機構により、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断する工程と、実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記制御機構により、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、一次側の処理液の液圧を調節する調圧機構の圧力調節を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制する工程とを有することを特徴とする処理液供給方法を提供する。
本発明の第5の観点では、被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給方法であって、処理液供給源から配管を介して基板に供給される処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器により流量を制御しつつ処理液を供給する工程と、前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を圧力検出機構により求める工程と、制御機構により、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定する工程と、前記制御機構により、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断する工程と、実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記制御機構により、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、前記一次側の処理液を脱気する脱気機構による脱気を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制する工程とを有することを特徴とする処理液供給方法を提供する。
本発明の第6の観点では、被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給方法であって、処理液供給源から配管を介して基板に供給される処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器により流量を制御しつつ処理液を供給する工程と、前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を圧力検出機構により求める工程と、制御機構により、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定する工程と、前記制御機構により、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断する工程と、実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記制御機構により、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、一次側の処理液の液圧を調節する調圧機構の圧力調節を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制し、前記調圧機構の制御だけでは前記差圧が前記閾値ΔPtより低くならない場合に、前記一次側の処理液を脱気する脱気機構による脱気を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制する工程と、を有することを特徴とする処理液供給方法を提供する。
本発明の第の観点では、基板に液処理を施す基板処理部と、前記基板処理部に処理液を供給する処理液供給機構とを具備し、前記処理液供給機構は、上記第1〜第3の観点のものであることを特徴とする液処理装置を提供する。
本発明の第の観点では、コンピュータ上で動作し、処理液供給機構を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、上記第4〜第6の観点の処理液供給方法が行われるようにコンピュータに処理装置を制御させることを特徴とする記憶媒体を提供する。
本発明によれば、予め記憶された、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定し、実際に求められた一次側の液圧と二次側の液圧との差圧ΔPeの値が閾値ΔPtに達したか否かを判断し、実際に求められた差圧ΔPeの値が閾値ΔPtに達したと判断した場合に、一次側の処理液の液圧を低下させて処理液の気泡の発生を抑制するので、常時処理液を脱気する際のような不都合を生じさせることがなく、常に流量制御器において気泡が発生しない状態として、流量制御器における気泡の発生を確実に防止することができる。

本発明の一実施形態に係る液処理装置を示す概略構成図である。 図1の液処理装置の処理液供給機構における流量制御器の概略構成を示す断面図である。 図1の液処理装置に設けられた全体制御部の構成を示すブロック図である。 処理液の液圧と気体成分の溶存可能量との関係を示すグラフである。 処理液供給の制御シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の実施形態における種々の差圧値の関係をまとめて示す図である。 処理液供給の制御シーケンスの他の例を示すフローチャートである。 処理液供給の制御シーケンスのさらに他の例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態における処理液供給機構を示す概略構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る液処理装置を示す概略構成図である。
この液処理装置1は、被処理基板である半導体ウエハ(以下単にウエハと記す)Wに対して洗浄処理等の枚葉式の液処理を施すものであり、ウエハWに対して液処理が行われる処理部2と、処理部2へ処理液を供給する処理液供給機構3とを備えている。
処理部2は、処理チャンバ11と、処理チャンバ11内でウエハWを回転可能に保持するスピンチャック12と、スピンチャック12を回転させるモータ13と、スピンチャック12に保持されたウエハWに処理液を吐出する処理液吐出ノズル14と、処理チャンバ11から処理液を排出する処理液排出部15とを有している。処理液吐出ノズル14は駆動機構16により駆動可能となっている。
処理液供給機構3は、処理液を貯留する処理液タンク21と、処理液タンク21に貯留された処理液を処理部2へ供給する処理液供給配管22とを有している。処理液供給配管22には、処理液タンク21側から順に、調圧機構としての圧力制御バルブ24、脱気機構25、一次側圧力検出器26、流量制御器27、二次側圧力検出器28、開閉バルブ29が設けられている。また、処理液供給機構3は、圧力制御バルブ24、脱気機構25および流量制御器27等の制御を行うコントローラ30を有している。
処理液タンク21には圧送ガスライン31が接続されており、圧送ガスライン31から圧送ガスを処理液タンク21内に供給することにより、処理液供給配管22に処理液が通流されるようになっている。また、処理液タンク21には排液ライン32が接続されている。圧送ガスライン31および排液ライン32には、それぞれ、開閉バルブ33および34が設けられている。
処理液供給配管22は、処理部2の処理チャンバ11内に延び、処理液吐出ノズル14へ処理液を供給するようになっている。圧力制御バルブ24は、処理液タンク21から所定の圧力で処理液供給配管22に送出された処理液の圧力を所定の圧力に制御可能となっている。
脱気機構25は、処理液流路と、処理液流路に接続された排気管とを有し(いずれも図示せず)、排気管を介してポンプ35により流路内を排気することにより処理液を真空脱気できるようになっている。
流量制御器27は、図2に示すように、本体41と、本体41に設けられた流路42と、流路42に設けられた可変オリフィス45と、可変オリフィス45の断面積を変化させて流量を調節する流量調節部材46と、流量調節部材46を上下動させるアクチュエータ47とを有している。そして、導入口43から流路42に導入された処理液が、流量調節部材46により可変オリフィス45の断面積を調節することにより流量制御され、流出口44から流出されるようになっている。
コントローラ30は、一次側圧力検出器26からの流量制御器27上流側(一次側)の圧力検出値と、二次側圧力検出器28からの流量制御器27下流側(二次側)の圧力検出値とからこれらの差圧を求める。二次側圧力検出器28により二次側の圧力を検出する代わりに、一次側の圧力と流量調節器27の流量の値から二次側の圧力を算出し、差圧を計算するようにしてもよい。この差圧に基づいて流量制御器27のアクチュエータ47に制御信号を送り、流量調節部材46による可変オリフィス45の断面積を制御して処理液の流量を制御する。また、コントローラ30には、予め、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係が、処理液の種類毎に記憶されており、コントローラ30は、その関係から気泡が発生し始める一次側液圧と二次側液圧との差圧値ΔPsを求め、ΔPs以下の値(ΔPsまたはその近傍の値)を閾値ΔPtとして設定しておき、実際の差圧ΔPeが閾値ΔPtに達したか否かを判断する。そして、その実際に求められた差圧の値が閾値に達したと判断した場合に、処理液の気泡の発生を抑制するように処理液の状態を制御するようになっている。具体的には、圧力制御バルブ24に信号を送って一次側の液圧を低下させ、ΔPeを閾値ΔPtよりも小さくすることにより、処理液の気泡の発生を抑制する。この場合に、一次側液圧と二次側液圧との差圧が小さすぎると流量制御ができないことから、ΔPeが流量制御可能な範囲内になるような範囲で一次側の液圧を低下させる。また、脱気機構25を作動させて、処理液を脱気することにより処理液からの気泡の発生を抑制するように制御することもできる。
液処理装置1は全体を制御する全体制御部50を備えている。この全体制御部50は、図3のブロック図に示すように、プロセスコントローラ51と、ユーザーインターフェース52と、記憶部53とを有している。プロセスコントローラ51は、液処理装置1の全体のプロセスを制御するものであり、例えば、コントローラ30やバルブ29、33、34、圧送ガスの供給、モータ13、ノズル駆動機構16等を制御する。ユーザーインターフェース52はプロセスコントローラ51に接続され、オペレータが液処理装置1を管理するためにコマンド等の入力操作を行うキーボードや、液処理装置1の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなる。記憶部53もプロセスコントローラ51に接続され、その中に液処理装置1の制御対象を制御するための制御プログラムや、液処理装置1に所定の処理を行わせるためのプログラムすなわち処理レシピが格納されている。処理レシピは記憶部53の中の記憶媒体(図示せず)に記憶されている。記憶媒体は、ハードディスクのような固定的なものであってもよいし、CDROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。そして、プロセスコントローラ51は、必要に応じて、ユーザーインターフェース52からの指示等にて任意の処理レシピを記憶部53から呼び出して実行させることで、コントローラ51の制御下で、所定の処理が行われる。
次に、このような液処理装置1によりウエハWの液処理を行う際の処理動作について説明する。なお、以下の処理動作は、全体制御部50の記憶部53における記憶媒体に記憶された所定の処理レシピに基づいて、プロセスコントローラ51が装置の各構成部を制御することにより行われる。
まず、図示しない搬送アームにより処理チャンバ11内にウエハWを搬入し、スピンチャック12に保持させる。次いで、モータ13によりスピンチャック12とともにウエハWを所定の回転数で回転させながら、処理液供給機構3の処理液タンク21から処理液供給配管22を介して、処理部2の処理チャンバ11内に処理液を供給し、処理液吐出ノズル14からウエハW上に処理液を供給する。
このとき、コントローラ30は、所定の流量で処理液が供給されるように、一次側液圧と二次側液圧との差圧値に基づいて流量制御器27に流量制御信号を送り、アクチュエータ47により流量調節部材46の位置を調節して可変オリフィス45の断面積を制御し、処理液の流量を制御させる。
この場合に、流量制御器27により処理液の流量を制御するに際し、流量制御範囲を大きくする場合、オリフィス45の断面積の変化量、すなわち流路の断面積の変化量を大きくとる必要がある。しかし、流路の断面積変化量を大きくとると、流量制御器27前後の圧力差が大きくなって、処理液中に溶存している成分が気化することがあり、これにより処理液中に気泡が発生する。
すなわち、流量制御器27のオリフィス45の断面積は処理液供給配管22の断面積よりも小さいから、処理液の圧力は流量制御器27の上流側よりも下流側のほうが低くなり、これらの間には差圧が存在するが、流量制御器27の流路の断面積を減少させて処理液の流量を少なくする場合、下流側の圧力は一層低くなって差圧が増加する。一方、ヘンリーの法則により、液体に溶存し得る気体成分の量は液体の圧力にほぼ比例する。すなわち、図4は、横軸に処理液の液圧をとり、縦軸に気体成分の溶存可能量をとったグラフ(つまり蒸気圧曲線)であるが、この図に示すように、圧力が増加するに従って、気体成分の溶存可能量が直線的に増加する。ここで、流量制御器27の上流側の処理液の液圧(一次側液圧)をP1とし、流量制御器27の下流側の処理液の液圧(二次側液圧)をP2とすると、上述したようにP1>P2となるから、図4に示すように、P2のときの気体成分の溶存可能量はP1のときの溶存可能量よりも減少する。このため、一次側液圧P1のとき溶存気体成分が例えば図中G1であって気泡が発生しない量であっても、二次側液圧P2では気体成分が溶存しきれなくなって気泡が発生することがあり得る。そして、流量制御器27で制御する流量値が小さいほど、P2が低下してP1とP2との差圧ΔPが大きくなり、気泡が発生しやすくなる。
そこで、本実施形態では、以下の制御フローにより、処理液からの気泡の発生を抑制する。
以下、図5のフローチャートに基づいて説明する。
まず、コントローラ30に、予め、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係を、処理液の種類毎に記憶しておく(ステップ1)、コントローラ30は、その関係から気泡が発生し始めるP1とP2との差圧値ΔPsを求め、ΔPs以下の値(ΔPsまたはその近傍の値)を閾値ΔPtとして設定する(ステップ2)。なお、閾値ΔPtをΔPs以下としたのは、ΔPsで制御した場合には、実際に気泡が発生することが起こり得るので、確実に気泡の発生を防止できる安全率の分ΔPsよりも低く設定することを考慮したものである。そして実際の差圧ΔPeを求め、その値が閾値ΔPtに達したか否かを判断する(ステップ3)。ΔPeがΔPtに達していないと判断した場合には、初期条件のまま流量制御器27により流量を制御しつつ処理液を供給する(ステップ4)。
一方、ΔPeがΔPtに達したと判断した場合には、処理液の気泡の発生を抑制するように制御する。具体的には、ΔPeがΔPtに達したと判断した場合に、圧力制御バルブ24に信号を送って一次側の液圧を低下させ、流量制御可能な範囲でΔPeを減少させる(ステップ5)。そして再びステップ3の判断を行い、ΔPeがΔPtに達しなくなるまでステップ5を繰り返す。ΔPeがΔPtに達しない状態となった場合には、ステップ5によりその変更した条件で流量制御器27により流量を制御しつつ処理液を供給する。
ΔPeを減少させすぎて流量制御可能な範囲を外れると流量制御が行えないので、流量制御可能な最小限の値であるΔPmin以上の所定の値であるΔPn以上の範囲にΔPeが減少するようにする。なお、ΔPnをΔPmin以上としたのは、ΔPminで制御した場合には、実際に流量制御ができないことが起こり得るので、確実に流量制御が行える安全率の分ΔPminよりも高く設定することを考慮したものである。実際には、流量制御できないことが生じ難くなるようにΔPnから十分マージンをもってΔPeの減少量を設定することが好ましい。
このときの差圧の関係を図6に示す。図6のΔPmaxは流量制御可能な最大の差圧値を示すものであり、ΔPsからΔPmaxの範囲は気泡が発生する範囲である。
なお、流量制御の過程で、差圧PeがΔPminより小さくなると流量制御が行えなくなるので、ΔPeが所定の安全率を加えたΔPnに減少した際に、ΔPeをΔPtより小さい所定の値に増加させるように制御することが好ましい。
上記図5の手順では十分に一次側の液圧を低下させることができず、差圧がΔPtより低くなり難い場合が存在するときには、図7に示すような制御を行う。ここでは、図5のステップ1、2と同様のステップ11、12を行った後、ステップ3と同様に、ΔPeがΔPtに達したか否かを判断する(ステップ13)。ΔPeがΔPtに達していないと判断した場合には、ステップ4と同様、初期条件のまま流量制御器27により流量を制御しつつ処理液を供給する(ステップ14)。ΔPeがΔPtに達したと判断した場合には、圧力制御バルブ24に信号を送って一次側の液圧を低下させ、流量制御可能な範囲でΔPeを減少させる(ステップ15)。これを所定回数繰り返したか否かを判断し(ステップ16)、その繰り返し数が所定回数に達してもΔPeがΔPtよりも低くならない場合には、脱気機構25を作動させ、処理液中の気体成分自体を減少させて気泡の発生を抑制するように制御する(ステップ17)。
また、図8に示す制御を行うこともできる。図8の制御においては、図5のステップ1、2と同様のステップ21、22を行った後、ステップ3と同様に、ΔPeがΔPtに達したか否かを判断する(ステップ23)。ΔPeがΔPtに達していないと判断した場合には、ステップ4と同様、初期条件のまま流量制御器27により流量を制御しつつ処理液を供給する(ステップ24)。ステップ23において、ΔPeがΔPtに達したと判断した場合に、脱気機構25を作動させ、処理液中の気体成分自体を減少させて気泡の発生を抑制するように制御する(ステップ25)。
以上のように、本実施形態では、処理液の液圧と溶存可能な気体成分の量との関係を予め記憶しておき、処理液から気泡が発生し始める一次側液圧P1と二次側液圧P2との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定し、実際に求められた差圧ΔPeの値が閾値ΔPtに達したか否かを判断し、実際に求められた差圧ΔPeの値が閾値ΔPtに達したと判断した場合に、処理液の気泡の発生を抑制する処理を行うので、常時処理液を脱気する際のような不都合を生じさせることがなく、常に流量制御器において気泡が発生しない状態として、流量制御器における気泡の発生を確実に防止することができる。このため、流量制御に誤差が発生することを防止することができ、正確な流量制御を行うことができる。
なお、図7、図8の場合には、従来と同様、脱気機構25を作動させるが、従来とは異なり常時作動しているわけではないので、処理液への悪影響はほとんど生じない。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
図9は、本発明の他の実施形態に係る液処理装置の処理液供給機構を示す概略構成図である。ここでは、一次側の調圧機構として、圧力制御バルブ24を設ける代わりに、調圧可能な加圧式中間タンク61を設ける。この中間タンク61は、加圧配管62が挿入されており、圧力調節器63により加圧配管62からの加圧ガスのガス圧を変化させることにより、流量制御器27の上流側の一次側液圧P1を調節することができる。また、中間タンク61には減圧配管64が挿入されており、それに接続された真空ポンプ65を作動させることにより、処理液の真空脱気も可能となっている。したがって、このような加圧式中間タンク61を設けることにより、一次側液圧P1を低下させて差圧を低下させることによる気泡発生の防止、および処理液を脱気することによる気泡発生の防止、およびこれらの併用による気泡発生の防止のいずれかを行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、1つの処理液を供給する処理液供給機構を示したが、処理液の種類は2つ以上であってもよく、その場合には、例えば処理液タンクおよび処理液供給配管を複数設ければよい。
さらに、上記実施形態では、被処理基板として半導体ウエハを適用した場合について示したが、これに限るものではなく、例えば液晶表示装置用ガラス基板に代表されるフラットパネル表示装置用基板等、他の基板にも適用可能である。
1;液処理装置
2;処理部
3;処理液供給機構
11;処理チャンバ
12;スピンチャック
13;モータ
14;ノズル
21;処理液タンク
22;処理液供給配管
24;圧力制御バルブ(調圧機構)
25;脱気機構
26;一次側圧力検出器
27;流量制御器
28;二次側圧力検出器
30;コントローラ
35;ポンプ
41;本体
42;流路
45;可変オリフィス
46;流量調節部材
47;アクチュエータ
50;全体制御部
51;プロセスコントローラ
52;ユーザーインターフェース
53;記憶部(記憶媒体)
61;加圧式中間タンク
62;加圧配管
63;圧力調整器
64;減圧配管
65;真空ポンプ
W;半導体ウエハ(被処理基板)

Claims (11)

  1. 被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給機構であって、
    処理液供給源と、
    前記処理液供給源から処理液を供給する処理液供給配管と、
    前記処理液供給配管に設けられ、前記処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器と、
    前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を求める圧力検出機構と、
    前記一次側の処理液の液圧を調節する調圧機構と、
    予め記憶された、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定し、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断し、実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、前記調圧機構の圧力調節を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制する制御機構と
    を具備することを特徴とする処理液供給機構。
  2. 被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給機構であって、
    処理液供給源と、
    前記処理液供給源から処理液を供給する処理液供給配管と、
    前記処理液供給配管に設けられ、前記処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器と、
    前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を求める圧力検出機構と、
    前記一次側の処理液を脱気する脱気機構と、
    予め記憶された、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定し、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断し、実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、前記脱気機構による脱気を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制する制御機構と
    を具備することを特徴とする処理液供給機構。
  3. 被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給機構であって、
    処理液供給源と、
    前記処理液供給源から処理液を供給する処理液供給配管と、
    前記処理液供給配管に設けられ、前記処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器と、
    前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を求める圧力検出機構と、
    前記一次側の処理液の液圧を調節する調圧機構と、
    前記一次側の処理液を脱気する脱気機構と、
    予め記憶された、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定し、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断し、実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、前記調圧機構の圧力調節を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制し、前記調圧機構の制御だけでは前記差圧が前記閾値ΔPtより低くならない場合に、前記脱気機構を作動させて前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように制御し、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制することを特徴とする処理液供給機構。
  4. 前記調圧機構は、前記処理液供給配管の一次側に設けられた、処理液の液圧を制御する圧力制御バルブを有することを特徴とする請求項または請求項に記載の処理液供給機構。
  5. 前記調圧機構は、前記処理液供給配管の一次側に設けられ、前記処理液が一旦貯留され、処理液の送出圧力を変化させることが可能な中間タンクを有することを特徴とする請求項に記載の処理液供給機構。
  6. 前記中間タンクは、その中を脱気する脱気機構を有することを特徴とする請求項に記載の処理液供給機構。
  7. 被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給方法であって、
    処理液供給源から配管を介して基板に供給される処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器により流量を制御しつつ処理液を供給する工程と、
    前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を圧力検出機構により求める工程と、
    制御機構により、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定する工程と、
    前記制御機構により、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断する工程と、
    実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記制御機構により、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、一次側の処理液の液圧を調節する調圧機構の圧力調節を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制する工程と
    を有することを特徴とする処理液供給方法。
  8. 被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給方法であって、
    処理液供給源から配管を介して基板に供給される処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器により流量を制御しつつ処理液を供給する工程と、
    前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を圧力検出機構により求める工程と、
    制御機構により、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定する工程と、
    前記制御機構により、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断する工程と、
    実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記制御機構により、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、前記一次側の処理液を脱気する脱気機構による脱気を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制する工程と
    を有することを特徴とする処理液供給方法。
  9. 被処理体に対して液処理を行う際に、被処理体に処理液を供給する処理液供給方法であって、
    処理液供給源から配管を介して基板に供給される処理液の通流断面積を変化させる可変オリフィス部を有する流量制御器により流量を制御しつつ処理液を供給する工程と、
    前記可変オリフィス部より前段の一次側の処理液の液圧および前記可変オリフィス部より後段の二次側の処理液の液圧を圧力検出機構により求める工程と、
    制御機構により、処理液の液圧とその液圧の処理液に溶存可能な気体成分の量との関係から、前記処理液から気泡が発生し始める前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPsを求め、この差圧ΔPsの値以下の閾値ΔPtを設定する工程と、
    前記制御機構により、実際に求められた前記一次側の液圧と前記二次側の液圧との差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したか否かを判断する工程と、
    実際に求められた差圧ΔPeの値が前記閾値ΔPtに達したと判断した場合に、前記制御機構により、前記差圧の値が前記閾値ΔPtより低くなるように、一次側の処理液の液圧を調節する調圧機構の圧力調節を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制し、前記調圧機構の制御だけでは前記差圧が前記閾値ΔPtより低くならない場合に、前記一次側の処理液を脱気する脱気機構による脱気を制御することにより、前記一次側の処理液の液圧を低下させて前記処理液の気泡の発生を抑制する工程と、
    を有することを特徴とする処理液供給方法。
  10. 基板に液処理を施す基板処理部と、
    前記基板処理部に処理液を供給する処理液供給機構と
    を具備し、
    前記処理液供給機構は、請求項1から請求項のいずれかに記載されたものであることを特徴とする液処理装置。
  11. コンピュータ上で動作し、処理液供給機構を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、請求項から請求項のいずれか1項の処理液供給方法が行われるようにコンピュータに処理装置を制御させることを特徴とする記憶媒体。
JP2009059573A 2009-03-12 2009-03-12 処理液供給機構、処理液供給方法、液処理装置、および記憶媒体 Expired - Fee Related JP5337541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009059573A JP5337541B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 処理液供給機構、処理液供給方法、液処理装置、および記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009059573A JP5337541B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 処理液供給機構、処理液供給方法、液処理装置、および記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010212598A JP2010212598A (ja) 2010-09-24
JP5337541B2 true JP5337541B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=42972444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009059573A Expired - Fee Related JP5337541B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 処理液供給機構、処理液供給方法、液処理装置、および記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5337541B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6112899B2 (ja) * 2013-02-21 2017-04-12 株式会社荏原製作所 砥液供給装置、及び基板処理装置
JP7434564B2 (ja) * 2020-07-13 2024-02-20 東京エレクトロン株式会社 液処理装置、液供給機構、液処理方法及びコンピュータ記憶媒体

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0745001B2 (ja) * 1990-09-11 1995-05-17 シーケーディ株式会社 液体供給装置及び脱泡方法
JPH09260332A (ja) * 1996-03-18 1997-10-03 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置の薬液供給装置
JP3561438B2 (ja) * 1998-06-15 2004-09-02 東京エレクトロン株式会社 処理液供給システム、これを用いた処理装置、および処理液供給方法
JP2002246357A (ja) * 2001-02-15 2002-08-30 Sony Corp 洗浄装置
JP4218270B2 (ja) * 2002-07-16 2009-02-04 栗田工業株式会社 液体供給装置及び方法
JP4505822B2 (ja) * 2003-04-24 2010-07-21 株式会社ニコン 研磨装置、研磨方法及び研磨装置を用いたデバイス製造方法
JP4368188B2 (ja) * 2003-12-09 2009-11-18 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置
JP2005175183A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Kitz Sct:Kk 液体加圧機構及びこれを用いた液体制御装置と液体制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010212598A (ja) 2010-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160111304A1 (en) Substrate processing apparatus, substrate processing method and storage medium
KR100745372B1 (ko) 반도체 제조설비의 개스플로우량 감시장치 및 그 방법
KR101934237B1 (ko) 기판 처리 장치, 기판 처리 방법 및 기억 매체
US20180142808A1 (en) Water piping system with slam mitigation function of check valve, and control method therefor
JP5391190B2 (ja) 処理チャンバの排気ガス流量の制御方法及び処理装置
JP2010277837A (ja) 燃料電池装置
JP5337541B2 (ja) 処理液供給機構、処理液供給方法、液処理装置、および記憶媒体
TW201714204A (zh) 處理液供給裝置、基板處理系統及處理液供給方法
US20110108128A1 (en) Vacuum treatment apparatus and gas supply method
JP4934117B2 (ja) ガス処理装置、ガス処理方法、および記憶媒体
JP2008277666A (ja) バルブ開閉動作確認方法、ガス処理装置および記憶媒体
JP5215831B2 (ja) 圧力制御装置および流量制御装置
CN101807005A (zh) 处理液供给系统和处理液供给方法
JP2019129243A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2006156320A (ja) ガス消費機器の停止方法
JP2010127374A (ja) 水素貯蔵システム
JP2005282697A (ja) ガス供給システム
JP2006026546A (ja) 処理液供給システム
JP4658248B2 (ja) 薬液供給システム
JP2017028112A (ja) 基板処理装置
JP4715828B2 (ja) 流体の漏れの検出装置
JP4342559B2 (ja) 基板処理装置及び半導体装置の形成方法
US20240096650A1 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
JP2009130308A (ja) 表面処理装置
JP2011127519A (ja) 圧縮機の制御装置及び制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5337541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees