JP3561438B2 - 処理液供給システム、これを用いた処理装置、および処理液供給方法 - Google Patents

処理液供給システム、これを用いた処理装置、および処理液供給方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体デバイスやLCD等の製造プロセスにおいて、現像液等の処理液を供給する処理液供給システム、これを用いた処理装置、および処理液供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体デバイスの製造プロセス中のフォトリソグラフィー工程においては、ウエハにレジスト液を塗布してレジスト膜を形成し、その後、このレジスト膜上に所定のパターンを露光し、さらに現像処理を施すことでウエハ上に所定のパターンの回路を形成している。
【0003】
このような一連の処理は、塗布・現像処理システムによって行われる。
この塗布・現像処理システムにおいては、現像液やシンナー等の処理液を、このシステムに設けられた各処理ユニット、すなわち、アドヒージョン処理ユニット、レジスト塗布ユニット、現像ユニット等に供給する必要がある。この場合、処理液は、工場配管に備えられたNガス圧送設備により中間タンクに圧送され一旦貯留された後、この中間タンクから各処理ユニットに供給されるようになっている。中間タンクからの供給手段としては、ポンプまたはNガス圧送設備が用いられている。
【0004】
ところで、中間タンクの処理液を、ポンプを用いて各処理ユニットに圧送する場合には、処理液が繰り返し加圧されるため、処理ユニットに到達した処理液に脈動が生じている可能性がある。そのため、中間タンクから各処理ユニットへの圧送手段としては、Nガス圧送設備を用いることが多くなっている。Nガス圧送設備を用いる場合には、中間タンクに貯留された処理液に高圧のNガスを直接吹き付け、これにより加圧された処理液を中間タンクから各処理ユニットに圧送するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、Nガス圧送設備を用いると、処理液に高圧のNガスが直接吹き付けられることから、処理液にNガスが混入し、処理液が各処理ユニットに到達して圧力が下がった時、Nガスが処理液内で発泡して気泡化するという不都合が生じる場合がある。その結果、例えば、現像処理ユニットでは、現像液中にNガスの気泡が混入し、これにより現像ムラが生じる等、プロセスに悪影響を及ぼす可能性がある。
【0006】
また、塗布・現像システムに用いられる電子式流量計の中にはマスフローメーターのように気泡の存在により流量が正確に測定することができないものがあるため、正確な量の処理液を供給することができない可能性もある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、吐出される処理液に脈動が生じることなく、さらに、吐出される処理液にNガス等の圧送ガスが混入することなく、現像液等の処理液を供給することができる処理液供給システムおよび処理液供給方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、処理液を常に一定の圧力で安定して吐出することができ、かつ、処理液を切れ目なく連続的に吐出することができる処理液供給システムを提供することにある。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、処理液中にNガス等の圧送ガスが混入している場合でも、これを有効に脱気することができる処理液供給システムを提供することにある。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、このような処理液供給システムを用いる処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点によれば、処理液を供給する処理液供給システムであって、処理液を供給する処理液供給源と、処理液供給源から供給された処理液を一旦貯留し、所定の圧力で再び吐出する少なくとも2つの中間貯溜機構と、中間貯溜機構に貯留された処理液に圧力を作用させるための流体を、前記中間貯溜機構に供給するための流体供給機構と、これら中間貯溜機構を選択的に切換える切換弁とを具備し、前記中間貯留機構は、処理液の導入口と吐出口とを有し、導入口を通って導入された処理液を貯溜し、かつこれを吐出することが可能な容器と、この容器内に設けられ、前記流体供給機構から供給された流体と処理液との間に介在し、この流体の圧力により直動して流体の圧力を処理液に作用させる加圧体とを有し、前記流体供給機構により前記加圧体に流体を作用させて、常に一定の圧力で一方向に前記容器内の処理液を加圧して処理液を吐出させるとともに、前記切換弁によって前記中間貯留機構を選択的に切り換えることにより、前記処理液を連続的に吐出させることを特徴とする処理液供給システムが提供される。
【0012】
このような構成によれば、処理液を中間貯留機構の容器に一旦貯留し、流体の圧力により直動して流体の圧力を処理液に作用させる加圧体を用いて、常に一定の圧力で一方向に前記容器内の処理液を加圧して処理液を吐出させるので、従来のポンプによる圧送のように脈動が生じることなく安定した供給を行うことができ、また、処理液が圧力媒体であるNガス等の圧送ガスに直接接触することがないので処理液へのガスの混入が生じず、プロセスに悪影響を与えずに処理液を供給することができる。
【0013】
また、前記中間貯溜機構を2以上有し、これらの中間貯溜機構を選択的に切換えて処理液の吐出を連続的に行わせる切換弁を有するので、処理液を切れ目なく連続的に吐出することができる。したがって、これらを切り換えることにより、処理液を常に一定の圧力で安定して長期間連続して吐出することができる。
【0014】
さらに、前記容器には、前記処理液中の気泡をこの容器外へ排出するための泡抜き口を有することが好ましく、この場合、前記処理液の導入口に、導入される処理液の圧力を低下させることでこの処理液に溶存する気体を発泡させ気泡を生成する流路を設けることが望ましい。これにより、処理液中にNガス等の圧送ガスが混入している場合でも、これを有効に脱気することができる。
0015
また、本発明の第の観点によれば、処理液を供給する処理液供給源と、処理液供給源から供給された処理液を一旦貯留し、所定の圧力で再び吐出する少なくとも2つの中間貯溜機構と、中間貯溜機構に貯留された処理液に圧力を作用させるための流体を、前記中間貯溜機構に供給するための流体供給機構と、これら中間貯溜機構を選択的に切換える切換弁と、前記中間貯溜機構から吐出された処理液を用いて被処理体に所定の処理を施す処理部とを具備し、前記中間貯留機構は、処理液の導入口と吐出口とを有し、導入口を通って導入された処理液を貯溜し、かつこれを吐出することが可能な容器と、この容器内に設けられ、前記流体供給機構から供給された流体と処理液との間に介在し、この流体の圧力により直動して流体の圧力を処理液に作用させる加圧体とを有し、前記流体供給機構により前記加圧体に流体を作用させて、常に一定の圧力で一方向に前記容器内の処理液を加圧して処理液を吐出させるとともに、前記切換弁によって前記中間貯留機構を選択的に切り換えることにより、前記処理液を連続的に吐出させることを特徴とする処理装置が提供される。
0016
また、本発明の第の観点によれば、処理液の導入口と吐出口とを有し、導入口を通って導入された処理液を貯溜し、かつこれを吐出することが可能な容器と、この容器内に設 けられ、前記流体供給機構から供給された流体と処理液との間に介在し、この流体の圧力により直動して流体の圧力を処理液に作用させるピストンとを有する複数の中間貯留機構に、処理液供給源から供給された処理液を一旦貯留してから吐出する処理液供給方法であって、1の中間貯留機構において、その流体供給機構により前記ピストンに流体を作用させて、常に一定の圧力で一方向に前記容器内の処理液を加圧して処理液を吐出させる工程と、この1の中間貯留機構から処理液が吐出されている間に、他の1の中間貯留機構に処理液供給源から処理液を補給する工程と、前記1の中間貯留機構からの処理液の吐出が終了したことに基づいて、前記他の1の中間貯留機構からの処理液の吐出を開始させる工程と、前記他の中間貯留機構から、その流体供給機構により前記ピストンに流体を作用させて、常に一定の圧力で一方向に前記容器内の処理液を加圧して処理液を吐出させる工程とを具備することを特徴とする処理液供給方法が提供される。
0017
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、この発明の処理液供給システムが採用された塗布現像処理システムを図1〜図3に基づいて説明した後、図4以下に基づいて該処理液供給システムの実施形態について説明する。
0018
図1〜図3は、塗布現像処理システム1の全体構成図であって、図1は平面、図2は正面、図3は背面をそれぞれ示している。
0019
このレジスト塗布現像処理システム1は、搬送ステーションであるカセットステーション10と、複数の処理ユニットを有する処理ステーション11と、処理ステーション11と隣接して設けられる露光装置(図示せず)との間でウエハWを受け渡すためのインターフェイス部12とを具備している。
0020
上記カセットステーション10は、被処理体としての半導体ウエハW(以下、単にウエハと記す)を複数枚例えば25枚単位でウエハカセットCRに搭載された状態で他のシステムからこのシステムへ搬入またはこのシステムから他のシステムへ搬出したり、ウエハカセットCRと処理ステーション11との間でウエハWの搬送を行うためのものである。
0021
このカセットステーション10においては、図1に示すように、カセット載置台2上に図中X方向に沿って複数(図では4個)の位置決め突起20aが形成されており、この突起20aの位置にウエハカセットCRがそれぞれのウエハ出入口を処理ステーション11側に向けて一列に載置可能となっている。ウエハカセットCRにおいてはウエハWが垂直方向(Z方向)に配列されている。また、カセットステーション10は、ウエハカセット載置台20と処理ステーション11との間に位置するウエハ搬送機構21を有している。このウエハ搬送機構21は、カセット配列方向(X方向)およびその中のウエハWのウエハ配列方向(Z方向)に移動可能なウエハ搬送用アーム21aを有しており、この搬送アーム21aによりいずれかのウエハカセットCRに対して選択的にアクセス可能となっている。また、ウエハ搬送用アーム21aは、θ方向に回転可能に構成されており、後述する処理ステーション11側の第3の処理部Gに属するアライメントユニット(ALIM)およびエクステンションユニット(EXT)にもアクセスできるようになっている。
0022
上記処理ステーション11は、半導体ウエハWへ対して塗布・現象を行う際の一連の工程を実施するための複数の処理ユニットを備え、これらが所定位置に多段に配置されており、これらにより半導体ウエハWが一枚ずつ処理される。この処理ステーション11は、図1に示すように、中心部に搬送路22aを有し、この中に主ウエハ搬送機構22が設けられ、ウエハ搬送路22aの周りに全ての処理ユニットが配置されている。これら複数の処理ユニットは、複数の処理部に分かれており、各処理部は複数の処理ユニットが鉛直方向に沿って多段に配置されている。
0023
主ウエハ搬送機構22は、図3に示すように、筒状支持体49の内側に、ウエハ搬送装置46を上下方向(Z方向)に昇降自在に装備している。筒状支持体49はモータ(図示せず)の回転駆動力によって回転可能となっており、それにともなってウエハ搬送装置46も一体的に回転可能となっている。
0024
ウエハ搬送装置46は、搬送基台47の前後方向に移動自在な複数本の保持部材48を備え、これらの保持部材48によって各処理ユニット間でのウエハWの受け渡しを実現している。
0025
また、図1に示すように、この実施の形態においては、4個の処理部G,G,G,Gがウエハ搬送路22aの周囲に実際に配置されており、処理部Gは必要に応じて配置可能となっている。
0026
これらのうち、第1および第2の処理部G,Gはシステム正面(図1において手前)側に並列に配置され、第3の処理部Gはカセットステーション10に隣接して配置され、第4の処理部Gはインターフェイス部12に隣接して配置されている。また、第5の処理部Gは背面部に配置可能となっている。
0027
この場合、図2に示すように、第1の処理部Gでは、カップCP内でウエハWをスピンチャック(図示せず)に載置して所定の処理を行う2台のスピナ型処理ユニットが上下2段に配置されており、この実施形態においては、ウエハWにレジストを塗布するレジスト塗布ユニット(COT)およびレジストのパターンを現像する現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられている。第2の処理部Gも同様に、2台のスピナ型処理ユニットとしてレジスト塗布ユニット(COT)および現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられている。
0028
このようにレジスト塗布ユニット(COT)等を下段側に配置する理由は、レジスト液の廃液が機構的にもメンテナンスの上でも現像液の廃液よりも本質的に複雑であり、このように塗布ユニット(COT)等を下段に配置することによりその複雑さが緩和されるからである。しかし、必要に応じてレジスト塗布ユニット(COT)等を上段に配置することも可能である。
0029
第3の処理部Gにおいては、図3に示すように、ウエハWを載置台SPに載せて所定の処理を行うオーブン型の処理ユニットが多段に重ねられている。すなわち冷却処理を行うクーリングユニット(COL)、レジストの定着性を高めるためのいわゆる疎水化処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、位置合わせを行うアライメントユニット(ALIM)、ウエハWの搬入出を行うエクステンションユニット(EXT)、露光処理前や露光処理後、さらには現像処理後にウエハWに対して加熱処理を行う4つの加熱処理ユニット(HP)が下から順に8段に重ねられている。なお、アライメントユニット(ALIM)の代わりにクーリングユニット(COL)を設け、クーリングユニット(COL)にアライメント機能を持たせてもよい。
0030
第4の処理部Gも、オーブン型の処理ユニットが多段に重ねられている。すなわち、クーリングユニット(COL)、クーリングプレートを備えたウエハ搬入出部であるエクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)、エクステンションユニット(EXT)、クーリングユニット(COL)、および4つの加熱処理ユニット(HP)が下から順に8段に重ねられている。
0031
このように処理温度の低いクーリングユニット(COL)、エクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高い加熱処理ユニット(HP)を上段に配置することで、ユニット間の熱的な相互干渉を少なくすることができる。もちろん、ランダムな多段配置としてもよい。
0032
上述したように、主ウエハ搬送機構22の背部側に第5の処理部Gを設けることができるが、第5の処理部Gを設ける場合には、案内レール25に沿って主ウエハ搬送機構21から見て側方へ移動できるようになっている。したがって、第5の処理部Gを設けた場合でも、これを案内レール25に沿ってスライドすることにより空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機構21に対して背後からメンテナンス作業を容易に行うことができる。この場合に、このような直線状の移動に限らず、回動させるようにしても同様にスペースの確保を図ることができる。なお、この第5の処理部Gとしては、基本的に第3および第4の処理部G,Gと同様、オープン型の処理ユニットが多段に積層された構造を有しているものを用いることができる。
0033
上記インターフェイス部12は、奥行方向(X方向)については、処理ステーション11と同じ長さを有している。図1、図2に示すように、このインターフェイス部12の正面部には、可搬性のピックアップカセットCRと定置型のバッファカセットBRが2段に配置され、背面部には周辺露光装置23が配設され、中央部には、ウエハ搬送体24が配設されている。このウエハ搬送体24は、X方向、Z方向に移動して両カセットCR,BRおよび周辺露光装置23にアクセス可能となっている。また、このウエハ搬送体24は、θ方向に回転可能であり、処理ステーション11の第4の処理部Gに属するエクステンションユニット(EXT)や、さらには隣接する露光装置側のウエハ受け渡し台(図示せず)にもアクセス可能となっている。
0034
このようなレジスト塗布現像処理システムにおいては、まず、カセットステーション10において、ウエハ搬送機構21のウエハ搬送用アーム21aがカセット載置台20上の未処理のウエハWを収容しているウエハカセットCRにアクセスして、そのカセットCRから一枚のウエハWを取り出し、第3の処理部Gのエクステンションユニット(EXT)に搬送する。
0035
ウエハWは、このエクステンションユニット(EXT)から、主ウエハ搬送機構22のウエハ搬送装置46により、処理ステーション11に搬入される。そして、第3の処理部Gのアライメントユニット(ALIM)によりアライメントされた後、アドヒージョン処理ユニット(AD)に搬送され、そこでレジストの定着性を高めるための疎水化処理(HMDS処理)が施される。この処理は加熱を伴うため、その後ウエハWは、ウエハ搬送装置46により、クーリングユニット(COL)に搬送されて冷却される。
0036
アドヒージョン処理が終了し、クーリングユニット(COL)で冷却さたウエハWは、引き続き、ウエハ搬送装置46によりレジスト塗布ユニット(COT)に搬送され、そこで塗布膜が形成される。塗布処理終了後、ウエハWは処理部G,Gのいずれかの加熱処理ユニット(HP)内でプリベーク処理され、その後いずれかのクーリングユニット(COL)にて冷却される。
0037
冷却されたウエハWは、第3の処理部Gのアライメントユニット(ALIM)に搬送され、そこでアライメントされた後、第4の処理部群Gのエクステンションユニット(EXT)を介してインターフェイス部12に搬送される。
0038
インターフェイス部12では、周辺露光装置23により周辺露光されて余分なレジストが除去された後、インターフェイス部12に隣接して設けられた露光装置(図示せず)により所定のパターンに従ってウエハWのレジスト膜に露光処理が施される。
0039
露光後のウエハWは、再びインターフェイス部12に戻され、ウエハ搬送体24により、第4の処理部Gに属するエクステンションユニット(EXT)に搬送される。そして、ウエハWは、ウエハ搬送装置46により、いずれかの加熱処理ユニット(HP)に搬送されてポストエクスポージャーベーク処理が施され、次いで、クーリングユニット(COL)により冷却される。
0040
その後、ウエハWは現像ユニット(DEV)に搬送され、そこで露光パターンの現像が行われる。現像終了後、ウエハWはいずれかの加熱処理ユニット(HP)に搬送されてポストベーク処理が施され、次いで、クーリングユニット(COL)により冷却される。このような一連の処理が終了した後、第3処理ユニット群Gのエクステンションユニット(EXT)を介してカセットステーション10に戻され、いずれかのウエハカセットCRに収容される。
0041
このような塗布現像システムによれば、各処理ユニットが上下方向に積層されて構成されているから装置の設置面積を著しく減少させることができる。
0042
次に、図4ないし図6を参照して、この発明の特徴を含む処理液供給システムについて説明する。この処理液供給システムは、前記塗布現像システムに組み込まれ、例えば、処理液としての現像液を前記現像処理ユニット(DEV)に供給するものである。
0043
図4は、本実施形態に係る処理液供給システムの配管構成図である。
この処理液供給システムは、工場配管等の供給源からNガス圧送またはポンプ圧送された現像液等の処理液を一旦受け取って貯留し、現像処理ユニット(DEV)等の処理ユニットに圧送する役割を果たすものである。
0044
そして、この処理液供給システムは、中間貯留機構としてシリンジポンプ51,52を用いることで、加圧用のNガスが直接処理液に触れることがなく、かつ処理液を常に一定の圧力で安定して吐出できるように構成している。
0045
さらに、この処理液供給システムは、2つのシリンジポンプ51,52を使用することで、一方のシリンジポンプ51からの処理液供給が終了した場合にでも、他のシリンジポンプ52を使用することで処理液を切れ目無く継続的に供給できるように構成している。以下、これら2つのシリンジポンプを、それぞれ第1のシリンジポンプ51、第2のシリンジポンプ52と称して説明を行う。
0046
この処理液供給システムの配管構成の詳細を説明する前に、図5の(a)を参照して、第1および第2のシリンジポンプ51,52の構成を説明する。なお、これら第1および第2のシリンジポンプ51,52は全く同一の構成を有するものであるから、第1のシリンジポンプ51の構成のみを説明し、第2のシリンジポンプ52の説明は省略する。
0047
図5の(a)に示すように、第1のシリンジポンプ51は、横置きされたシリンダ53と、このシリンダ53内を水平方向に摺動自在に移動するピストン63とを有する。このピストン63は、シリンダ53内を左側の処理液室SLと右側の駆動用ガス室GLに区画されている。そして、このピストン63は、前記駆動用ガス室GLに例えばNガスが導入されることで左側(SL方向)方向に駆動され、処理液室SL内の処理液を加圧するようになっている。
0048
上記シリンダ53は、両端が開放した金属製の円筒本体54aと、この円筒本体54aの内周面に装着された耐処理液性を有する樹脂製のライナー54bと、前記円筒本体54aの右側開放端を閉塞するカバー55と、右側開放端を閉塞するヘッド58とを有する。
0049
上記カバー55には、Nガス供給配管75(後述)の接続口56と、リークセンサ57とが設けられている。また、前記ヘッド58には、処理液の吐出口60と、処理液の導入口59と、Nガスの気泡除去のための泡抜き口61とが、下側から上側へとこの順で設けられている。
0050
さらに、このヘッド58の内側には、樹脂製のライナー62が装着されている。このライナー62の前記導入口59、吐出口60、泡抜き口61に対応する部分には連通孔62a〜62cが設けられており、このうち、前記導入口59に対応する連通孔62aには、図5の(b)、(c)に拡大して示すように、複数のオリフィス孔62dが形成されている。このオリフィス孔62dは、例えば、前記導入口59の直径が数mmの場合、直径がその1/10程度の細孔であり、数個設けられる。このような構成によれば、このオリフィス孔62dを通過する処理液は、オリフィス効果により圧力が低下する。このことにより、仮に処理液中にNガスなどの気体が溶存していた場合であっても、その気体が発砲し気泡化することになる。したがって、前記泡抜き口61を通じてその気泡を排出(泡抜き)することができるといった効果を得ることができる。
0051
一方、図5の(a)に示すように、前記ピストン63は、処理液に接する側に設けられた樹脂(例えばフッ素樹脂:商品名テフロン)製の表面部材64と、この表面部材64を支持する金属製のピストンベース65とから構成されている。表面部材64の外周面には、前記処理液室と駆動用ガス室とを機密かつ液密に仕切るための樹脂製のシールリング66が嵌挿されている。また、ピストンベース65の外周面には、位置検出用のマグネット67が嵌合されている。
0052
このような構成によれば、前記接続口56を通して駆動ガス室GL内が減圧され、前記ピストン63が右方向(GL方向)に駆動されると、前記導入口59を通じて処理液が処理液室SL内に導入される。そして、前記接続口56を通って駆動ガス室GL内にNガスが導入され、上記ピストン63が左側に駆動されると、処理液室SL内の処理液が前記吐出口60を通してこのシリンジポンプ51から吐出される。また、この吐出直後に、前記泡抜き口61を通って処理液中の気泡が排出されるようになっている。
0053
また、シリンダ53の外側には、ピストン63が左端に移動して処理液が完全にエンプティになった状態を検出するためのエンプティセンサ71と、ピストン63が右端に移動して処理液が完全に充填されてフルになった状態を検出するためのフルセンサ73とが設けられている。そして、前記各センサ71、73の内側には、処理液が完全にエンプティになる直前を検出するための直前エンプティセンサ72と、処理液が完全にフルになる直前を検出するための直前フルセンサ74とが設けられている。
0054
これらのセンサ71〜74は、ピストンベース65に外嵌されたマグネット67の磁界を検出することにより、ピストン63の位置を検知することができるようになっている。
0055
次に、図4を参照して、これら第1および第2のシリンジポンプ51,52を使用した処理液供給機構の配管構成について具体的に説明する。
0056
まず、シリンジポンプ駆動用のNガスの供給系統について説明する。
前述したように、第1および第2のシリンジポンプ51,52の駆動源としては、Nガスが用いられている。したがって、工場配管から供給されるNガスを導くNガス供給配管75が第1、第2のシリンジポンプ51,52の前記接続口56に接続されている。
0057
このNガス供給配管75には、工場配管から供給されたNガスの圧力を調整するためのレギュレータ76(圧力調整弁)が設けられており、その下流側には、第1および第2シリンジポンプ51,52へのNガスの供給を切り換える2つの第1および第2のNガス供給用三方弁77,78が設けられている。これらの第1および第2の三方弁77,78がレギュレータ76側に切り換えられることで、レギュレータ76によって略一定圧に調整されたNガスが第1および第2のシリンジポンプ51,52に供給されるようになっている。
0058
また、これらの第1および第2の三方弁77,78は、前記第1および第2のシリンジポンプ51、52につながる流路を大気圧側(又は負圧側)に切り換えることができるように構成されている。そして、流路を大気圧側(又は負圧側)に切り換えることで、圧力差によって前記シリンジポンプ51、52のピストン63が右側方向(図5の(a)参照)に移動し、処理液室SL内への処理液の導入がなされるようになっている。
0059
また、配管75の第1および第2シリンジポンプ51,52から三方弁77,78に至る部分には、リークセンサ79が設けられている。
0060
次に、処理液の供給系統について説明する。
図中80は、工場配管からの処理液が導入される処理液配管である。この処理液配管80には、前述のオリフィス孔62dを設けない場合には前述のオリフィス工場配管から圧送された処理液内のNガスの気泡を除去するための脱気部材81を設けることもできる。そして、処理液配管80の下流側には前記第1および第2のシリンジポンプ51,52が、この処理液配管80に対して並列に接続されている。
0061
すなわち、この配管80は下流側で二股に分岐され、それぞれ、第1および第2の導入側開閉弁82,83を介して前記第1および第2のシリンジポンプ51、52の導入口59に接続されている。また、第1および第2のシリンジポンプ51、52の吐出口60は、それぞれ、第1および第2の吐出側開閉弁85、86を経た後、一本の下流側配管84に纏められている。
0062
この下流側配管84には、流量計87と、パーティクルを除去するためのフィルター88と、流量調整機能を備えた開閉弁89,89とが設けられ、最終的に処理ユニット、例えば現像処理ユニット(DEV)に接続されている。
0063
さらに、第1および第2シリンジポンプ51,52の泡抜き口61,61には、ドレイン配管91が接続されている。このドレイン配管91には、このドレイン配管91を開閉する2つの第1および第2の泡抜き用開閉弁92,93が設けられている。さらに、フィルター88からドレイン配管91への分岐管には、第3の泡抜き用開閉弁94が設けられている。
0064
このような構成によれば、これらの開閉弁82、83、85、86、92、93、94、ならびに前述した第1および第2の三方弁77、78を所定のタイミングで選択的に作動させることで、前記第1、第2のシリンジポンプ51、52のうちの一方を選択し、かつ、選択したシリンジポンプ51,52を用いた処理液の供給を行うことができる。なお、図中参照符号96で示すのは、各弁を制御する制御装置である。
0065
次に、この制御装置96による前記開閉弁の開閉タイミングを図6を参照して説明する。
0066
この図では、上側の部分に第1のシリンジポンプ51のタイミングチャートが描かれ、下側の部分に第2のシリンジポンプ52のタイミングチャートが描かれている。以下、説明の便宜上、両者の制御タイミングを分けて説明する。
0067
まず、タイミングTで、第1の吐出側開閉弁85が開かれ、第1のシリンジポンプ51による処理液の吐出が開始される。そして、前記直前エンプティセンサ72で処理液室SL内が空になったことが検知されたならば、上記第1の吐出側開閉弁85が閉じられ、処理液の吐出が停止される(タイミングT)。吐出に要する時間は、ポンプの容量や処理液の使用量に左右される。
0068
また、処理液の供給停止(タイミングT)と同時に、第1の三方弁77が大気圧もまたは負圧側に切換えられるとともに、導入側開閉弁82が開かれる。これにより、図5の(a)に示すピストン63が処理液の圧力に押されて右側に移動し、シリンダ53の処理液室SL内に処理液が補給される。
0069
なお、この時、処理液は上記導入口59から、前記オリフィス孔62dを通じてシリンダ53内に導入される。これにより、処理液の圧力が一時的に低下するから、処理液中に溶存する例えばN等のガス成分が気泡化する。
0070
次いで、前記直前フルセンサ74によって処理液が処理液室(SL)内に充填されたことが検出されたならば、導入側開閉弁82が閉じられ、処理液の補給が終了する(タイミングT)。また、処理液の補給が終了したならば、略同じタイミングT3で第1の泡抜き用開閉弁92が開かれる。これにより、ヘッド58に設けられた泡抜き口61から、処理液中で気泡化したNガスが排出される。この泡抜き口61はシリンダ53の上端側に設けられているから、泡抜きを効果的に行うことができる。
0071
また、泡抜きが開始されるのと同じタイミング(T)で、第1の三方弁77がレギュレータ76側に切り換えられる。これにより、シリンダ53の駆動ガス室GL内にNガスが導入され、このNガスの圧力で前記ピストン63が左側に付勢され、前記処理液室SL内の処理液の加圧が開始され、かつ処理液中の気泡が泡抜き口61側から有効に排出される。この泡抜きが終了したならば、第1の泡抜き用開閉弁が閉じられる(タイミングT)。
0072
この第1のシリンジポンプ51は、以上のT〜Tの動作を繰り返すことで処理液の吐出および補給を繰り返す。
0073
一方、第2のシリンジポンプ52は、図6に示すように、この第1のシリンジポンプ51と同様の動作(処理液の吐出)を、第1のシリンジポンプ51の処理液吐出終了タイミングTにあわせて開始する(タイミングT’)。さらに、第1のシリンジポンプ51は、処理液の補給(T〜T)を第2のシリンジポンプ52による処理液供給中(T’〜T’)に行い、第2のシリンジポンプ52による処理液吐出終了タイミングT’にあわせて再び処理液の吐出を開始する。
0074
このような構成によれば、第1および第2のシリンジポンプを交互に使用することで処理液の供給が切れ目なく行われることができる。
0075
なお、前記タイミングTおよびTにおける前記Nガス供給用三方弁77、泡抜き用開閉弁92及び導入側開閉弁82の制御は、図7に示すタイミングで行うこともできる。
0076
すなわち、まず、タイミングTにおいて、Nガス供給用三方弁77が大気圧側に切換えられる。このことで、Nガス室GL内の圧力が低下する。そして、圧力が十分に低下して安定したところで、前記導入側開閉弁82を開く。これにより、処理液室SL内に処理液の導入が開始される。直前フルセンサ74によって処理液の充填が検出されると、タイミングT3でこの導入側開閉弁82は閉じられる。そして、この状態で、シリンダ53内の処理液が安定するまで放置される。この後、三方弁77が加圧側に切り換えられ、前記ガス室GL内に駆動用のNガスが導入され、処理液室SL内に補充された処理液の加圧が開始される。そして、ガス室GL内の圧力が安定したところで、泡抜き用開閉弁92が開かれ泡抜きが行われる。この泡抜き時間は、数秒間だけ泡抜き用開閉弁92を開くことで実行される。このように制御することにより、吐出される処理液を、脈動を生じさせることなくさらに良好かつ安定的に供給できる。
0077
以上説明した構成によれば、以下の効果を得ることができる。
まず、本実施形態では、シリンジポンプ51,52を用いて処理液を圧送しているため、Nガスが処理液に直接触れることがない。このため、この処理液にNガスが混入することを防止できる。また、処理液を繰り返し加圧して送り出すのではなく、常に一定の圧力で一方向に加圧して吐出するようにしているから、吐出される処理液に脈動が生じることがない。
0078
また、工場配管から導入された処理液にNガスが混入していた場合でも、処理液配管80に設ける脱気部材81、若しくは導入口59に連通するオリフィス孔62dおよび泡抜き口61の作用によって良好な脱気が行えることになる。
0079
さらに、上記構成によれば、2つのシリンジポンプ51,52を切り換えて、処理液を交互に加圧して各処理ユニットに圧送しているので、処理液を切れ目なく連続的に吐出することができ、しかも常時略一定圧力で加圧して圧送することができる。
0080
さらにまた、この実施形態のように、第1および第2シリンジポンプ51,52を、ピストン63,63か略水平に移動するように配置する場合には、いわゆる縦置きの場合のように処理液の水頭の影響を受けることがなく、精密な圧力制御を行うことができる。
0081
さらにまた、ピストン位置センサ71〜74により、ピストン63、63の位置を正確検出しているため、この検出信号に基づいて、開閉弁82,83、85,86を正確に制御することができる。
0082
なお、この実施形態では、シリンジポンプ51,52の接続口56を工場配管からのNガス(レギュレータ76)と大気圧とに選択的に接続できるように構成しているが、処理液の供給圧が低い場合には、大気圧でなく負圧に接続することにより、強制的な給液が可能となる。図8は、負圧に接続できる構成を示すものである。ただし、図8は、第1および第2のシリンジポンプ51、52を含むNガス供給系統のみを示したものである。また、図4に示す配管構成と同一の構成要素には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
0083
この配管においては、前記第1、第2の三方弁77、78の代りにそれぞれ2つの開閉弁77a、77b、78a、78bを用いている。すなわち、シリンジポンプの接続口56に接続された配管の上流側は、2股に分岐され、一方は、Nガス供給用開閉弁77a、78aを介してNガス供給配管75に接続されている。そして、他方の配管は、減圧用開閉弁77b、78bを介して負圧発生用のエジェクタ97に接続されている。
0084
ここでエジェクタ97は、空気圧により作動し、負圧を発生させるものであり、駆動用の空気配管101に接続されている。この空気配管101の上流側には、駆動用空気圧を制御するレギュレータ98が配置され、このレギュレータ98とエジェクタ97との間にはエジェクタ用開閉弁99が設けられている。
0085
したがって、前記エジェクタ用開閉弁99および前記減圧用開閉弁77b(78b)が開かれることで、前記第1、第2のシリンジポンプ51、52のガス室GLがエジェクタ97によって負圧に引かれることになる。
0086
なお、この図において、符号102で示すのは液漏れを検出するためのリークセンサであり、前述のリークセンサ79か、どちらか一方を設置する。また、103で示すのは負圧度を監視するためのバキュームゲージである。
0087
このような構成によれば、供給液の補給を高速で行えるとともに、給液時に液圧を大気圧以下に下げることができるから脱気を効果的に行うことができる。
0088
(第2の実施形態)
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。
この実施形態は、前記第1および第2のシリンジポンプの代わりに第1および第2のベローズポンプ51’、52’を使用するものである。ベローズポンプの構成を図9に示す。なお、第1および第2のベローズポンプ51’,52’は全く同一の構成を有するものであるから、図9では第1のベローズポンプ51’の構成のみを示す。また、図9において、前記第1の実施形態のシリンジポンプ51、52と同様の構成要素には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
0089
まず、このベローズポンプ51’は、前記シリンジポンプ51と同様に構成されたシリンダ53、カバー55、およびヘッド58を有する。ただし、シリンダ53内には、樹脂製のベローズ100が伸縮自在に設けられ、このベローズ100の基部105が金属または樹脂製のピストンベース65に取り付けられている。これにより、ベローズ100内に処理液を充填することができ、ピストンベース65がNガスによって略一定圧力により上方向に押圧されると、ベローズ100内の処理液が略一定圧力で加圧して吐出されるようになっている。
0090
このベローズポンプ51’は、第1の実施形態と異なり、ピストン63の動作方向を略垂直にし、かつ前記ヘッド58を上側にした縦置き状態で用いられる。これは、横置きで使用すると、ベローズ100の「ひだ」部分に発泡した気泡が溜まり除去しにくくなる可能性があるからである。また、縦型で使用することにより、気泡の収集が容易になり泡抜き口61からの泡抜きが容易になる効果もある。
0091
また、吐出口60には、ベローズ100内を下方向に所定の寸法で伸びるポンプ内吐出管106が接続されている。このことによりヘッド58の下面と処理液の吐出部分(ポンプ内吐出管106の下端)に上下方向のオフセットを設けることができるから、導入口62aのオリフィス孔62dで発生した気泡が、前記吐出口60を通って吐出されてしまうことを有効に防止できる。
0092
このようなベローズポンプ51’の場合には、ピストン63のような摺動部分がないため、塵埃等の発生の虞れがないといった利点がある。さらに、ベローズ式の場合には、駆動用のNガスが処理液室SL内にリークするおそれがない。このため、ポンプにリークセンサを設ける必要がない。もちろん、ベローズポンプにおいてもベローズ破損時に接続口56から流れ出た処理液を検出できるよう、その近くの配管に処理液検出センサを設けることが望ましい。
0093
図10は、2つのベローズポンプ51’、52’を用いた配管構成の例である。この図では、前記第1の実施形態(図4)と同様の構成には同一符号を付している。また、供給液の補給を行う手段としては、図8に示した負圧を用いた構成を採用している。図に示された配管構成は、全てすでに説明した構成であるので、再度の説明は省略する。
0094
また、図11は、この実施形態のシステムの動作を示すタイミングチャートである。このタイミングチャートは、基本的には、第1の実施形態のもの(図6および図7)と同じであるが、図6のタイミングチャートに、Nガス供給用開閉弁77a、78a、減圧用開閉弁77b、78b及びエジェクタ用開閉弁99の駆動タイミングを追加した点が異なる。
0095
なお、Nガス供給用開閉弁77a(78a)、減圧用開閉弁77b(78b)は、排他制御され、前記図6に示す三方弁77と同じタイミングで作動する。また、エジェクタ用開閉弁99の駆動タイミングは、減圧用開閉弁77b、78bの「開」タイミングに一致する。
0096
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形が可能である。例えば、供給する処理液は、現像液に限定されるものではなく、シンナーその他のものであってもよい。
0097
また、上記処理装置においては、被処理基板として半導体ウエハWを処理しているが、これに限らず、例えばLCD用ガラス基板であってもよい。また、加圧手段も上記実施の形態のものに限らない。
0098
さらに、上記第1の実施形態のタイミングチャート(図6)においては、泡抜き用開閉弁92の開閉を処理液補給(タイミングT)後に行ったが、図12のタイミングチャートに示されるように、処理液の吐出直後(タイミングT)に行うようにしても良い。このような構成によれば、処理液吐出後に残った気泡を、残留する処理液と一緒に前記泡抜き口61から排出することができる。
0099
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る処理液供給システムによれば、処理液を中間貯留機構の容器に一旦貯留し、流体の圧力により直動して流体の圧力を処理液に作用させる加圧体を用いて、常に一定の圧力で一方向に前記容器内の処理液を加圧して処理液を吐出させるので、従来のポンプによる圧送のように脈動が生じることなく安定した供給を行うことができ、また、処理液が圧力媒体であるNガス等の圧送ガスに直接接触することがないので処理液へのガスの混入が生じず、プロセスに悪影響を与えずに処理液を供給することができる。
0100
また、前記中間貯溜機構を2以上有し、これらの中間貯溜機構を選択的に切換えて処理液の吐出を連続的に行わせる切換弁を有するので、処理液を切れ目なく連続的に吐出することができる。したがって、これらを切り換えることにより、処理液を常に一定の圧力で安定して長期間連続して吐出することができる。
0101
さらに、中間貯留機構の容器に、処理液中の気泡をこの容器外へ排出するための泡抜き口を設けることにより、またさらに、処理液の導入口に、導入される処理液の圧力を低下させることでこの処理液に溶存する気体を発泡させ気泡を生成する流路を設けることにより、処理液中にNガス等の圧送ガスが混入している場合でも、これを有効に脱気することができる。
0102
さらにまた、このような処理液供給システムを用いる処理装置、さらには上記効果を有する処理液供給方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体ウエハの塗布現像処理システムの全体構成の平面図。
【図2】図1に示す塗布現像処理システムの正面図。
【図3】図1に示す塗布現像処理システムの背面図。
【図4】本発明の一実施形態に係る処理液供給システムの配管構成図。
【図5】図4に示した処理液供給システムに用いるシリンジポンプを示す縦断面図、シリンジポンプの処理液導入口部分を拡大して示す縦断面図。
【図6】処理液供給システムの処理液供給動作を示すタイミングチャート。
【図7】図6の一部をさらに詳しく説明するためのタイミングチャート。
【図8】配管構成の他の例を示す図。
【図9】この発明の第2の実施形態で用いるベローズポンプを示す縦断面図。
【図10】第2の実施形態における配管構成図。
【図11】同実施形態における動作を示すタイミングチャート。
【図12】脱気タイミングに関する別の例を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1…塗布現像処理システム
51,52…シリンジポンプ(中間貯留機構)
51’,52’…ベローズポンプ(中間貯留機構)
51'',52''…ダイアフラムポンプ(中間貯留機構)
53…シリンダ
61…泡抜き口
63…ピストン
71〜72…センサ
75…ガス供給配管
76…レギュレータ
77,78…ガス供給用三方弁
79…リークセンサ
80…処理液配管
96…制御装置
100…ベローズ
DEV…現像ユニット
W…半導体ウエハ

Claims (18)

  1. 処理液を供給する処理液供給システムであって、
    処理液を供給する処理液供給源と、
    処理液供給源から供給された処理液を一旦貯留し、所定の圧力で再び吐出する少なくとも2つの中間貯溜機構と、
    中間貯溜機構に貯留された処理液に圧力を作用させるための流体を、前記中間貯溜機構に供給するための流体供給機構と
    これら中間貯溜機構を選択的に切換える切換弁と
    を具備し、
    前記中間貯留機構は、
    処理液の導入口と吐出口とを有し、導入口を通って導入された処理液を貯溜し、かつこれを吐出することが可能な容器と、
    この容器内に設けられ、前記流体供給機構から供給された流体と処理液との間に介在し、この流体の圧力により直動して流体の圧力を処理液に作用させる加圧体と
    を有し、
    前記流体供給機構により前記加圧体に流体を作用させて、常に一定の圧力で一方向に前記容器内の処理液を加圧して処理液を吐出させるとともに、前記切換弁によって前記中間貯留機構を選択的に切り換えることにより前記処理液を連続的に吐出させることを特徴とする処理液供給システム。
  2. 前記切換弁は、
    任意の中間貯溜機構へ処理液を導入させる導入側切換弁と、
    任意の中間貯溜機構から処理液を吐出させる吐出側切換弁と
    を有することを特徴とする請求項に記載の処理液供給システム。
  3. 前記導入側切換弁と吐出側切換弁を制御し、1の中間貯溜機構からの処理液の吐出を行っている最中に、他の中間貯溜機構への処理液の補給を行う切換弁制御装置をさらに具備することを特徴とする請求項に記載の処理液供給システム。
  4. 前記中間貯溜機構の容器には、処理液中の気体を脱気するための脱気機構が設けられていることを特徴とする請求項ないし請求項のいずれか1項に記載の処理液供給システム。
  5. 前記脱気機構は、前記容器に設けられ、前記処理液中の気泡をこの容器外へ排出するための泡抜き口を有することを特徴とする請求項に記載の処理液供給システム。
  6. 前記泡抜き口は、容器の上端部分に設けられており、容器の上端部分に溜まった気泡を除去することを特徴とする請求項に記載の処理液供給システム。
  7. 前記脱気機構は、前記処理液の導入口に設けられ、導入される処理液の圧力を低下させることでこの処理液に溶存する気体を発泡させ、気泡を生成する流路を有することを特徴とする請求項に記載の処理液供給システム。
  8. 前記流体の圧力を略一定に調整する圧力調整弁をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の処理液供給システム。
  9. 前記流体供給機構は、Nガスを前記加圧体に作用させて加圧体を移動させ、吐出を行わせるNガス供給機構を有することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の処理液供給システム。
  10. 前記流体供給機構は、前記容器内から流体を除去することで加圧体を移動させ、処理液の補充を行わせる減圧機構を有することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の処理液供給システム。
  11. 処理液を供給する処理液供給源と、
    処理液供給源から供給された処理液を一旦貯留し、所定の圧力で再び吐出する少なくと も2つの中間貯溜機構と、
    中間貯溜機構に貯留された処理液に圧力を作用させるための流体を、前記中間貯溜機構に供給するための流体供給機構と
    これら中間貯溜機構を選択的に切換える切換弁と、
    前記中間貯溜機構から吐出された処理液を用いて被処理体に所定の処理を施す処理部とを具備し、
    前記中間貯留機構は、
    処理液の導入口と吐出口とを有し、導入口を通って導入された処理液を貯溜し、かつこれを吐出することが可能な容器と、
    この容器内に設けられ、前記流体供給機構から供給された流体と処理液との間に介在し、この流体の圧力により直動して流体の圧力を処理液に作用させる加圧体とを有し
    前記流体供給機構により前記加圧体に流体を作用させて、常に一定の圧力で一方向に前記容器内の処理液を加圧して処理液を吐出させるとともに、前記切換弁によって前記中間貯留機構を選択的に切り換えることにより、前記処理液を連続的に吐出させることを特徴とする処理装置。
  12. 前記切換弁は、
    任意の中間貯溜機構へ処理液を導入させる導入側切換弁と、
    任意の中間貯溜機構から処理液を吐出させる吐出側切換弁と
    を有することを特徴とする請求項11に記載の処理装置。
  13. 前記導入側切換弁と吐出側切換弁を制御し、1の中間貯溜機構からの処理液の吐出を行っている最中に、他の中間貯溜機構への処理液の補給を行う切換弁制御装置を有することを特徴とする請求項12に記載の処理装置。
  14. 前記中間貯溜機構の容器には、処理液中の気体を脱気するための脱気機構が設けられていることを特徴とする請求項11ないし請求項13のいずれか1項に記載の処理装置。
  15. 前記脱気機構は、前記容器に設けられ、前記処理液中の気泡をこの容器外へ排出するための泡抜き口を有することを特徴とする請求項24に記載の処理装置。
  16. 前記脱気機構は、前記処理液の導入口に設けられ、導入される処理液の圧力を低下させることでこの処理液に溶存する気体を発泡させ、気泡を生成する流路を有することを特徴とする請求項15に記載の処理装置。
  17. 処理液の導入口と吐出口とを有し、導入口を通って導入された処理液を貯溜し、かつこれを吐出することが可能な容器と、この容器内に設けられ、前記流体供給機構から供給された流体と処理液との間に介在し、この流体の圧力により直動して流体の圧力を処理液に作用させるピストンとを有する複数の中間貯留機構に、処理液供給源から供給された処理液を一旦貯留してから吐出する処理液供給方法であって、
    1の中間貯留機構において、その流体供給機構により前記ピストンに流体を作用させて、常に一定の圧力で一方向に前記容器内の処理液を加圧して処理液を吐出させる工程と、
    この1の中間貯留機構から処理液が吐出されている間に、他の1の中間貯留機構に処理液供給源から処理液を補給する工程と、
    前記1の中間貯留機構からの処理液の吐出が終了したことに基づいて、前記他の1の中間貯留機構からの処理液の吐出を開始させる工程と
    前記他の中間貯留機構から、その流体供給機構により前記ピストンに流体を作用させて、常に一定の圧力で一方向に前記容器内の処理液を加圧して処理液を吐出させる工程と
    を具備することを特徴とする処理液供給方法。
  18. さらに、中間貯留機構への処理液の補給後に処理液中の気泡を排気する泡抜き工程を有することを特徴とする請求項17に記載の処理液供給方法。
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