JP2019129243A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理液貯留部内の処理液の特性の変化を抑制可能な基板処理装置を提供する。【解決手段】基板処理装置100は基板Wを処理する。基板処理装置100は、処理液貯留部110と、液供給配管130と、ポンプ140と、液循環配管150と、気体供給配管160と、内圧調整部170とを備える。処理液貯留部110は処理液Lを貯留する。液供給配管130は、処理液貯留部110内の処理液Lを基板Wに供給する。ポンプ140は液供給配管130に取り付けられる。液循環配管150は処理液Lを処理液貯留部110に戻すように循環させる。気体供給配管160は処理液貯留部110に気体を供給する気体供給部210と処理液貯留部110とを連絡する。内圧調整部170は処理液貯留部110の内圧を調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、基板処理装置および基板処理方法に関する。
基板を処理する基板処理装置が知られている。例えば、基板処理装置は半導体基板またはガラス基板の処理に用いられる(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の基板処理装置は、エッチング液供給タンクのエッチング液の温度を温度調整器で調整し、温度を調整したエッチング液と温度を調整したガスとを処理チャンバーに供給することにより、基板に対するエッチングの面内均一性を向上させている。
特開2012−69696号公報
しかしながら、特許文献1に記載された基板処理装置では、エッチング液が処理チャンバー内の基板に供給された結果、エッチング液供給タンク内のエッチング液の量が減少すると、エッチング液供給タンク内の気体の体積が増大する。この場合、エッチング液供給タンク内の圧力が低下することになり、エッチング液供給タンク外部の空気がエッチング液供給タンク内に侵入し、エッチング液供給タンク内のエッチング液の特性が変化するおそれがあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、処理液貯留部内の処理液の特性の変化を抑制可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することにある。
本発明の一局面によれば、基板処理装置は基板を処理する。基板処理装置は、処理液貯留部と、液供給配管と、ポンプと、液循環配管と、気体供給配管と、内圧調整部とを備える。前記処理液貯留部は処理液を貯留する。前記液供給配管は、前記処理液貯留部内の前記処理液を前記基板に供給する。前記ポンプは、前記液供給配管に取り付けられる。前記液循環配管は、前記処理液を前記処理液貯留部に戻すように循環させる。前記気体供給配管は、前記処理液貯留部に気体を供給する気体供給部と前記処理液貯留部とを連絡する。前記内圧調整部は、前記処理液貯留部の内圧を調整する。
本発明の基板処理装置において、前記内圧調整部は、前記ポンプの駆動に応じて容積の変動する容積変動部を含む。
本発明の基板処理装置において、前記容積変動部はベローズ構造を有する。
本発明の基板処理装置において、前記容積変動部は前記処理液貯留部に設けられる。
本発明の基板処理装置において、前記容積変動部は前記気体供給配管に設けられる。
本発明の基板処理装置において、前記基板処理装置は、前記気体供給配管のうち前記内圧調整部と前記気体供給部との間に取り付けられた逆止弁をさらに備える。
本発明の基板処理装置において、前記内圧調整部は、前記処理液貯留部と連絡し、前記処理液貯留部の気体を外部に排出するバルブを含む。
本発明の基板処理装置において、前記基板処理装置は、前記液供給配管に取り付けられたフィルターをさらに備える。
本発明の基板処理装置において、前記基板処理装置は、バルブをさらに備える。前記バルブは、前記液供給配管に取り付けられ、前記液供給配管内を流れる前記処理液を通過させる開状態と、前記処理液貯留部からの前記処理液の供給を停止する閉状態とに切り替え可能である。
本発明の基板処理装置において、前記基板処理装置は、それぞれが前記基板を収容する複数のチャンバーをさらに備える。前記複数のチャンバーのそれぞれは前記液供給配管を含み、前記処理液は、前記処理液貯留部から前記複数のチャンバーのそれぞれの前記液供給配管を介して前記基板に供給される。
本発明の他の局面によれば、基板処理方法は基板を処理する方法である。基板処理方法は、循環工程と、基板処理工程とを包含する。前記循環工程において、処理液を貯留した処理液貯留部から液循環配管を介して前記処理液貯留部に戻るように前記処理液を循環させる。前記基板処理工程において、前記循環工程の後、前記処理液貯留部内の前記処理液を前記基板に供給して前記基板を処理する。前記循環工程は、前記処理液貯留部の内圧を調整する内圧調整工程を含む。
本発明の基板処理装置において、前記内圧調整工程は、前記処理液貯留部と連絡する内圧調整部の容積が変動する工程を含む。
本発明の基板処理装置において、基板処理方法は、前記循環工程の前に、気体供給部から前記処理液貯留部に気体を供給し、前記処理液貯留部の内部を前記気体供給部から供給される気体で置換する置換工程をさらに包含する。
本発明の他の局面によれば、基板処理方法は基板を処理する方法である。基板処理方法は、液注入工程と、基板処理工程とを包含する。前記液注入工程において、処理液貯留部に液供給部から処理液を注入する。前記基板処理工程において、前記処理液貯留部内の前記処理液を前記基板に供給して前記基板を処理する。前記液注入工程は、前記処理液貯留部の内圧を調整する内圧調整工程を含む。
本発明の基板処理装置において、前記基板処理方法は、前記液注入工程の前に、気体供給部から前記処理液貯留部に気体を供給し、前記処理液貯留部の内部を前記気体供給部から供給される気体で置換する置換工程をさらに包含する。
本発明によれば、処理液貯留部内の処理液の特性の変化を抑制できる。
本発明による基板処理装置の実施形態を示す模式図である。 本実施形態の基板処理装置のブロック図である。 (a)および(b)はそれぞれ図1に示した基板処理装置の実行する基板処理方法を示すフローチャートである。 本実施形態の基板処理装置を示す模式図である。 本実施形態の基板処理装置を示す模式図である。 本実施形態の基板処理装置を示す模式図である。 (a)および(b)はそれぞれ図4から図6に示した基板処理装置の実行する基板処理方法を示すフローチャートである。 本発明による基板処理装置の実施形態を示す模式図である。 (a)および(b)はそれぞれ図8に示した基板処理装置の実行する基板処理方法を示すフローチャートである。 本実施形態の基板処理装置を示す模式図である。 本実施形態の基板処理装置の配管を示す模式図である。 本実施形態の基板処理装置の処理ユニットを示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1を参照して、本発明による基板処理装置100の実施形態を説明する。図1は本実施形態の基板処理装置100の模式図である。
基板処理装置100は基板Wを処理する。例えば、基板Wは半導体基板である。あるいは、基板Wはガラス基板であってもよい。例えば、基板処理装置100は、基板Wに対して、エッチング、表面処理、特性付与、処理膜形成、膜の少なくとも一部の除去および洗浄のうちの少なくとも1つを行うように基板Wを処理する。
基板処理装置100は、処理液貯留部110と、チャンバー120と、液供給配管130と、ポンプ140と、液循環配管150と、気体供給配管160と、内圧調整部170とを備える。処理液貯留部110は中空形状の容器である。処理液貯留部110の内部は、後述の配管と連結していることを除き、外部の空気とは遮断される。処理液貯留部110は処理液Lを貯留する。なお、典型的には、処理液貯留部110の内部には、処理液Lとともに処理液Lの上方に気体Gが存在する。
例えば、処理液Lは撥水剤を含む。撥水剤が基板Wに供給されることにより、基板Wの主面に撥水性が付与される。この場合、基板Wに付着する水は、基板Wに対して高い接触角を示すことになる。
例えば、撥水剤としてシリル化剤が用いられる。シリル化剤を基板Wの主面に供給することにより、基板Wの主面にはシリコン(Si)原子を含む疎水性の官能基(シリル基)が多く存在する状態となり、基板Wの主面に撥水性が付与される。また、活性剤と撥水剤とを混合して用いることにより、撥水剤が活性剤により化学的に活性化されるため、撥水剤のみを用いる場合よりも高い撥水性を基板Wの主面に付与できる。
なお、処理液Lは撥水剤を含むことに限定されない。処理液Lは現像剤を含んでもよい。例えば、現像剤として、アルカリ性水溶液が用いられる。アルカリ性水溶液は、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム(tetra methyl ammonium hydroxide:TMAH)または水酸化カリウム(potassium hydroxide:KOH)を含む。
あるいは、基板処理装置100がシリコン窒化膜の形成された基板に対してエッチング処理を行う場合、処理液Lは燐酸を含むことが好ましい。例えば、基板処理装置100がレジストの除去処理を行う場合は、処理液Lは硫酸過酸化水素水混合液(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture:SPM)を含む。燐酸またはSPMを含む処理液は、高温で使用される処理液の一例である。
また、処理液Lは基板Wの洗浄のために用いられてもよい。例えば、処理液Lは、バッファードフッ酸(buffered hydrofluoric acid:BHF)、希フッ酸(diluted hydrofluoric acid:DHF)、フッ酸、フッ化水素酸(hydrofluoric acid)、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、シュウ酸もしくはアンモニア水等の水溶液、またはそれらの混合溶液等が用いられる。
なお、処理液Lは上述の用途に限られず任意の目的で用いられてもよい。例えば、処理液Lは、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、有機酸(例えば、クエン酸、蓚酸等)、有機アルカリ、界面活性剤、腐食防止剤のうちの少なくとも1つを含む液であってもよい。これらを混合した薬液の例としては、硫酸過酸化水素水混合液、SC1(ammonia−hydrogen peroxide mixture:アンモニア過酸化水素水混合液)等が挙げられる。
チャンバー120は略箱形状を有する。チャンバー120は基板Wを収容する。基板Wは、例えば略円板状である。ここでは、基板処理装置100は基板Wを1枚ずつ処理する枚葉型であり、チャンバー120には基板Wが1枚ずつ収容される。
チャンバー120はノズル122を有する。ノズル122はチャンバー120内に配置される。ノズル122は基板Wに向けて処理液Lを吐出する。
液供給配管130は、処理液貯留部110内の処理液Lを基板Wに供給する。液供給配管130は、処理液貯留部110とチャンバー120のノズル122とを連絡する。処理液貯留部110内の処理液Lは、液供給配管130を介してチャンバー120のノズル122にまで移送され、ノズル122から基板Wに吐出される。処理液貯留部110は液供給配管130の上流に位置し、チャンバー120およびノズル122は液供給配管130の下流に位置する。
例えば、液供給配管130はフッ素樹脂から形成される。一例として、液供給配管130は、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene:PTFE)またはパーフルオロアルコキシアルカン(perfluoro alkoxy alkane:PFA)から形成される。
ポンプ140は液供給配管130に取り付けられる。ポンプ140は、処理液Lを一旦吸い込んだ後、吸い込んだ処理液Lを下流に向けて押し出す。ポンプ140によって押し出された処理液Lの圧力は、例えば約2気圧である。ポンプ140の駆動により、処理液貯留部110内の処理液Lは液供給配管130を通ってチャンバー120まで移送される。
液循環配管150は、処理液貯留部110内の処理液Lが処理液貯留部110に再び戻るように処理液Lを循環させる経路となる。ここでは、液循環配管150は、液供給配管130から分岐して処理液貯留部110に連絡する。液供給配管130と液循環配管150との分岐点152は、処理液貯留部110とチャンバー120との間に位置する。
なお、液循環配管150の先端154は、処理液貯留部110内の処理液Lと気体Gとの界面よりも下方に位置することが好ましい。液循環配管150の先端154が処理液Lと気体Gとの界面よりも下方に位置することにより、処理液Lは、処理液貯留部110内の気体Gに接することなく処理液貯留部110内の処理液Lに達することができる。また、処理液Lが循環する場合でも、処理液貯留部110内の処理液Lと気体Gとの界面の変動を低減でき、ポンプ140によって処理液Lを適切に移送できる。
気体供給配管160は気体供給部210からの気体Gを処理液貯留部110に供給する。典型的には、気体Gは処理液Lに対して不活性な気体である。例えば、気体Gは窒素である。気体供給配管160は処理液貯留部110と気体供給部210とを連絡する。気体供給部210は気体供給配管160の上流に位置し、処理液貯留部110は気体供給配管160の下流に位置する。
例えば、気体供給配管160は金属または樹脂から形成される。一例として、気体供給配管160はステンレスから形成される。なお、ここでは、気体供給部210は基板処理装置100の外部の装置であり、気体供給部210は基板処理装置100の設置される工場等の専用品である。ただし、気体供給部210を基板処理装置100の一部品としてもよい。
内圧調整部170は処理液貯留部110の内圧を調整する。これにより、処理液貯留部110の内部の気体の圧力(処理液貯留部110の内圧)が処理液貯留部110の外部の気体の圧力(処理液貯留部110の外圧)から外れることを避けることができる。例えば、内圧調整部170が調整しないと処理液貯留部110の内圧が外圧よりも低くなる場合、内圧調整部170は、処理液貯留部110の内圧が外圧よりも低くならないように処理液貯留部110の内圧を調整する。あるいは、内圧調整部170が調整しないと処理液貯留部110の内圧が外圧よりも高くなる場合、内圧調整部170は、処理液貯留部110の内圧が外圧よりも高くならないように処理液貯留部110の内圧を調整する。このように、内圧調整部170は、処理液貯留部110の内圧が一定になるように処理液貯留部110の内圧を調整することが好ましい。
例えば、ポンプ140の駆動によって処理液Lが液循環配管150を通って循環する場合、内圧調整部170は処理液貯留部110の内圧を調整する。ポンプ140の駆動によって処理液Lが液循環配管150を通って循環する場合に、ポンプ140が処理液Lを引き込むと、処理液貯留部110内の処理液Lの量が減少するため、処理液貯留部110内の気体の体積が増大することになる。この場合、内圧調整部170が内圧調整部170の容積を減少させることにより、処理液貯留部110の内圧を調整できる。また、ポンプ140が処理液Lを押し出して処理液貯留部110内の処理液Lの量が元に戻ると、処理液貯留部110内の気体の体積は減少して元の体積に戻る。この場合、内圧調整部170が内圧調整部170の容積を増大させて元の容積に戻ることにより、処理液貯留部110の内圧を調整できる。
あるいは、内圧調整部170は、処理液貯留部110内に処理液Lを注入する際に、処理液貯留部110の内圧を調整してもよい。処理液貯留部110内に気体が存在する状態で処理液貯留部110内に処理液Lを注入していくと、処理液貯留部110内の気体の体積が減少し、処理液貯留部110の内圧が増大する。この場合、内圧調整部170は、処理液貯留部110の気体を外部に排出して処理液貯留部110の内圧を一定になるように調整してもよい。
本実施形態の基板処理装置100によれば、内圧調整部170が処理液貯留部110の内圧を調整することにより、処理液貯留部110の内圧の変化を抑制できる。このため、処理液貯留部110内に意図せぬ気体が侵入することを抑制でき、その結果、処理液貯留部110の処理液Lの特性の変化を抑制できる。また、処理液貯留部110の内圧の変化が抑制されるため、ポンプ140は所定量の処理液Lを適切に移送できる。
本実施形態の基板処理装置100では、処理液貯留部110が外部に対して密閉される。このため、処理液Lの揮発性が比較的高くても、処理液Lが処理液貯留部110の外部に拡散することを抑制できる。また、空気と接触した場合に特性の変化する処理液Lであっても、処理液貯留部110が外部に対して密閉されるため、処理液Lの特性の変化を抑制できる。さらに、処理液Lが揮発性の異なる成分を含む混合物であっても、処理液貯留部110が外部に対して密閉されるため、処理液Lの含有成分の変動を抑制できる。
なお、図1に示すように、基板処理装置100はフィルター132をさらに備えることが好ましい。処理液Lに微粒子が発生する場合でも、処理液Lがフィルター132を通過することより、フィルター132は処理液L内の微粒子を濾過することができ、基板Wに供給される処理液L内の微粒子の量を低減できる。
フィルター132は液供給配管130に配置される。ここでは、フィルター132はポンプ140の下流側に配置される。なお、フィルター132は、液供給配管130と液循環配管150との分岐点152よりも上流側に配置されることが好ましい。フィルター132を分岐点152よりも上流側に配置することにより、処理液Lは、循環および基板Wへの供給のいずれの場合でもフィルター132を通過するため、フィルター132は処理液Lを充分に濾過できる。
なお、フィルター132は液循環配管150に配置されてもよい。この場合も、処理液Lが処理液貯留部110を循環するごとに、処理液Lはフィルター132を通過するため、フィルター132は処理液Lを充分に濾過できる。
図1に示すように、基板処理装置100はバルブ112aをさらに備える。バルブ112aは液供給配管130に配置される。ここでは、バルブ112aはポンプ140の下流側に配置される。また、バルブ112aは、液供給配管130と液循環配管150との分岐点152よりも下流側に位置することが好ましい。
バルブ112aは、開閉バルブであり、開状態と閉状態との間で切り替え可能である。バルブ112aが開状態である場合、処理液Lが処理液貯留部110からチャンバー120に向かって液供給配管130内を流れるようにバルブ112aは処理液Lを通過させる。バルブ112aが閉状態である場合、バルブ112aは、処理液貯留部110からチャンバー120に向かって液供給配管130内を流れる処理液Lの流れを止める。
また、図1に示すように、基板処理装置100はバルブ112bをさらに備えることが好ましい。バルブ112bは液循環配管150に配置される。バルブ112bは、液供給配管130と液循環配管150との分岐点152よりも下流側に配置されることが好ましい。
バルブ112bは、開閉バルブであり、開状態と閉状態との間で切り替え可能である。バルブ112bが開状態である場合、処理液Lが処理液貯留部110から液循環配管150を通過して処理液貯留部110に戻るようにバルブ112bは処理液Lを通過させる。バルブ112bが閉状態である場合、バルブ112bは、処理液貯留部110に向かって液循環配管150内を流れる処理液Lの流れを止める。
なお、バルブ112aおよびバルブ112cが閉状態であり、かつ、バルブ112bが開状態である場合、ポンプ140の駆動により、処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130、液循環配管150およびバルブ112bを介して処理液貯留部110に戻る。一方、バルブ112aが開状態であり、かつ、バルブ112bが閉状態である場合、ポンプ140の駆動により、処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130およびバルブ112aを介してノズル122から基板Wに供給される。
図1に示すように、基板処理装置100は温度調節器134をさらに備えることが好ましい。温度調節器134は、温度調節器134を通過する処理液Lの温度を調節する。温度調節器134は、例えば、処理液Lを加熱するヒーターである。温度調節器134は液供給配管130に配置される。例えば、温度調節器134は、液供給配管130と液循環配管150との分岐点152よりも上流側に位置することが好ましい。
温度調節器134が処理液Lを加熱することにより、処理液Lの温度は室温よりも高い規定温度TMに維持できる。規定温度TMは、基板Wに対して規定の処理レート(例えば、規定のエッチングレートまたは規定の対象物除去レート)を実現できる温度を示す。処理液Lの温度が規定温度TMであることにより、処理液Lは、基板Wに対して、規定時間内に規定の処理結果(例えば、規定のエッチング量または規定の対象物除去量)を達成できる。規定温度TMは、燐酸を含む処理液では、例えば、175℃である。規定温度TMは、SPMを含む処理液では、例えば、200℃である。また、規定温度TMは、TMAHを含む処理液では、例えば、60℃である。
図1に示すように、基板処理装置100は逆止弁162をさらに備えることが好ましい。逆止弁162は気体供給配管160に配置される。逆止弁162により、気体供給部210からの気体Gが処理液貯留部110に供給される一方で、処理液貯留部110内の気体が気体供給部210に逆流することを防ぐことができる。
処理液貯留部110の内圧が気体供給部210の圧力よりも高い場合、逆止弁162は、閉じて、処理液貯留部110内の気体が気体供給部210に向かって移動することを防ぐ。一方、処理液貯留部110の内圧が気体供給部210の圧力よりも低い場合、逆止弁162は、自動的に開いて、気体供給配管160からの気体Gを通過させる。この場合、気体Gは気体供給部210から処理液貯留部110に供給され、処理液貯留部110の内圧は気体供給部210の圧力と等しくなるまで増大する。
なお、逆止弁162に代えて、気体供給配管160に開閉バルブが設けられてもよい。開閉バルブは、開状態と閉状態との間で切り替え可能である。開閉バルブが開状態である場合、気体Gが気体供給部210から処理液貯留部110に向かって気体供給配管160内を流れるように気体Gを通過させる。開閉バルブが閉状態である場合、気体Gが気体供給部210から処理液貯留部110に向かって気体供給配管160内を流れる気体Gの流れを止める。
図1に示すように、基板処理装置100は気圧センサ182をさらに備えてもよい。気圧センサ182は処理液貯留部110の内圧を検出する。後述するように、内圧調整部170は、気圧センサ182の検出結果に基づいて処理液貯留部110の内圧を調整してもよい。
また、図1に示すように、基板処理装置100は液供給部220および液供給配管222をさらに備えることが好ましい。液供給配管222は液供給部220と液供給配管222とを連絡する。液供給部220は、液供給配管222を介して処理液貯留部110に処理液Lを供給する。液供給部220は液供給配管222の上流に位置し、処理液貯留部110は液供給配管222の下流に位置する。
例えば、液供給配管222はフッ素樹脂から形成される。一例として、液供給配管222は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはパーフルオロアルコキシアルカン(PFA)から形成される。
ここでは、液供給部220および液供給配管222は基板処理装置100の外部の装置であり、液供給部220および液供給配管222は基板処理装置100の設置される工場等の専用品である。ただし、液供給部220および液供給配管222を基板処理装置100の一部品としてもよい。
液供給配管222にバルブ112cが設けられる。バルブ112cは、開閉バルブであり、開状態と閉状態との間で切り替え可能である。バルブ112cが開状態である場合、バルブ112cは、処理液Lが液供給部220から処理液貯留部110に向かって液供給配管222内を流れるように処理液Lを通過させる。バルブ112cが閉状態である場合、バルブ112cは、処理液Lが液供給部220から処理液貯留部110に向かって液供給配管222内を流れる処理液Lの流れを止める。
図2は基板処理装置100のブロック図である。基板処理装置100は制御部180および記憶部190をさらに備える。
制御部180はプロセッサーを含む。プロセッサーは、例えば、中央処理演算機(Central Processing Unit:CPU)を有する。または、プロセッサーは汎用演算機を有してもよい。
記憶部190は、データおよびコンピュータープログラムを記憶する。記憶部190は、主記憶装置と、補助記憶装置とを含む。主記憶装置は、例えば、半導体メモリーである。補助記憶装置は、例えば、半導体メモリーおよび/またはハードディスクドライブである。記憶部190はリムーバブルメディアを含んでいてもよい。制御部180のプロセッサーは、記憶部190の記憶しているコンピュータープログラムを実行して、基板処理方法を実行する。
図2では、図1に示したバルブ112a、112b、112cを総称してバルブ112と記載している。本明細書において、バルブ112a、112b、112cを総称してバルブ112と記載することがある。基板処理装置100がバルブ112を備える場合、制御部180がバルブ112の開閉を制御してもよい。また、基板処理装置100が温度調節器134を備える場合、制御部180が温度調節器134を制御してもよい。
制御部180はノズル122を制御してもよい。例えば、制御部180はノズル122の位置および/またはノズル122が処理液Lを吐出するタイミングを制御してもよい。
制御部180はポンプ140を制御する。また、制御部180が内圧調整部170を制御してもよい。例えば、制御部180は、気圧センサ182の検出結果に基づいて内圧調整部170を制御してもよい。
次に、図1から図3(a)を参照して、基板処理装置100の実行する基板処理方法を説明する。図3(a)は、本実施形態の基板処理方法を示すフローチャートである。図3(a)に示すように、本実施形態の基板処理方法は工程S302〜工程S306を含む。
工程S302に示すように、まず、処理液貯留部110に処理液Lを注入し、処理液貯留部110内に処理液Lを貯留する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112bを閉状態にする。また、制御部180はバルブ112cを開状態にし、液供給部220は液供給配管222を介して処理液貯留部110に処理液Lを供給する。処理液Lは、処理液貯留部110内の所定の高さまで注入される。処理液貯留部110内で処理液Lの高さが上昇するのに伴い、処理液Lの注入前に処理液貯留部110内に存在した気体(例えば、空気または窒素)の体積が減少し、処理液貯留部110の内圧が増大する。
このとき、内圧調整部170は処理液貯留部110の内圧を調整する。内圧調整部170は、処理液Lの注入の開始または処理液Lの注入の途中で、処理液貯留部110の内圧の調整を開始する。あるいは、内圧調整部170は、処理液Lの注入が完了した後に処理液貯留部110の内圧の調整を開始する。内圧調整部170は、処理液貯留部110内に処理液Lが注入される際に処理液貯留部110の内圧を調整できる。なお、内圧調整部170は、処理液Lの注入に伴って自動的に処理液貯留部110の内圧を調整することが好ましい。
工程S304に示すように、ポンプ140の駆動によって処理液Lを循環する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112bを開状態にして、ポンプ140を駆動する。ポンプ140の駆動により、処理液貯留部110内の処理液Lは、液供給配管130および液循環配管150を介して処理液貯留部110に戻るように循環する。
このとき、内圧調整部170は処理液貯留部110の内圧を調整する。内圧調整部170は、処理液Lの循環の開始または循環中に、処理液貯留部110の内圧の調整を開始する。内圧調整部170は、処理液Lの循環に伴って自動的に処理液貯留部110の内圧を調整することが好ましい。なお、後述の工程S306において高温の処理液Lを基板Wに供給する場合、工程S304において処理液Lを循環しながら、温度調節器134によって所定の温度にまで処理液Lを加熱することが好ましい。
工程S306に示すように、ポンプ140の駆動によって基板Wに処理液Lを供給して基板Wを処理する。制御部180は、バルブ112bおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112aを開状態にして、ポンプ140を駆動する。ポンプ140の駆動によって、処理液貯留部110の処理液Lは、液供給配管130を介してチャンバー120のノズル122から基板Wに供給される。
なお、基板Wに処理液Lが供給されるのに伴い、処理液貯留部110内の処理液Lの量は減少する。このため、処理液貯留部110内の気体の体積は増大し、処理液貯留部110の内圧が減少する。この場合、逆止弁162は自動的に開いて気体供給配管160からの気体Gを流し、気体Gは気体供給部210から処理液貯留部110に供給され、処理液貯留部110の内圧は気体供給部210の圧力と等しくなる。以上のようにして本実施形態の基板処理方法は実行される。
なお、工程S306において基板Wに処理液Lを供給して基板Wを処理した後で、処理液貯留部110内の処理液Lの量が少なくなった場合、処理液貯留部110内に処理液Lを補充してもよい。この場合、工程S302を参照して上述したように、制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112bを閉状態にし、バルブ112cを開状態にし、液供給部220は液供給配管222を介して処理液貯留部110に処理液Lを供給する。処理液Lは、処理液貯留部110内の所定の高さまで注入される。処理液貯留部110内で処理液Lの高さが上昇するのに伴い、処理液Lの注入前に処理液貯留部110内に存在した気体(例えば、空気または窒素)の体積が減少する。このとき、内圧調整部170は、工程S302を参照して上述したように、処理液貯留部110の内圧を調整することが好ましい。
なお、図3(a)を参照した説明では、内圧調整部170は、工程S302およびS304のそれぞれにおいて処理液貯留部110の内圧の変化に伴って処理液貯留部110の内圧を調整したが、本実施形態はこれに限定されない。処理液貯留部110の内圧調整はいずれか一方のみにおいて行われてもよい。また、内圧調整部170は、制御部180(図2)の制御に応じて処理液貯留部110の内圧を調整してもよい。
次に、図1、図2および図3(b)を参照して、基板処理装置100の実行する基板処理方法を説明する。図3(b)は、本実施形態の基板処理方法を示すフローチャートである。図3(b)に示すように、本実施形態の基板処理方法は工程S302a〜工程S306を含む。なお、図3(b)に示すフローチャートは、制御部180が内圧調整部170を制御する点を除き、図3(a)を参照して上述したフローチャートと同様である。このため、冗長を避ける目的で重複する記載を省略する。
工程S302aに示すように、まず、処理液貯留部110への処理液Lの注入を開始する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112bを閉状態にする。制御部180はバルブ112cを開状態にし、液供給部220は液供給配管222を介して処理液貯留部110に処理液Lを供給する。
工程S302bに示すように、処理液貯留部110の内圧を調整する。制御部180の制御により、内圧調整部170は処理液貯留部110の内圧を調整する。制御部180は、処理液Lの注入の開始または処理液Lの注入の途中で、内圧調整部170による処理液貯留部110の内圧の調整を開始する。あるいは、制御部180は、処理液Lの注入の完了後に内圧調整部170による処理液貯留部110の内圧の調整を開始してもよい。例えば、制御部180は、気圧センサ182(図1および図2)の検出結果に基づいて内圧調整部170による処理液貯留部110の内圧の調整を開始する。
工程S304aに示すように、ポンプ140を駆動して処理液Lの循環を開始する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112bを開状態にしてポンプ140を駆動する。ポンプ140の駆動により、処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130および液循環配管150を介して処理液貯留部110に戻るように循環する。
工程S304bに示すように、処理液貯留部110の内圧を調整する。制御部180の制御により、内圧調整部170は処理液貯留部110の内圧を調整する。内圧調整部170による内圧の調整は、処理液Lの循環の開始または循環中に行われる。例えば、制御部180は、気圧センサ182(図1および図2)の検出結果に基づいて内圧調整部170による処理液貯留部110の内圧の調整を開始する。
工程S306に示すように、ポンプ140の駆動により、基板Wに処理液Lを供給して基板Wを処理する。制御部180は、バルブ112bおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112aを開状態にしてポンプ140を駆動する。処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130を介してチャンバー120のノズル122から基板Wに供給される。以上のようにして本実施形態の基板処理方法は実行される。
なお、図3(b)を参照して説明したフローチャートでは、工程S302bおよびS304bのそれぞれにおいて、制御部180の制御により、内圧調整部170は処理液貯留部110の内圧を調整したが、本発明はこれに限定されない。処理液貯留部110の内圧調整はいずれか一方のみにおいて行われてもよい。
また、図1に示した基板処理装置100は逆止弁162を備えている。また、図3(a)および図3(b)に示した工程S306において、処理液貯留部110内の処理液Lの量が減少し、処理液貯留部110の内圧が気体供給部210の圧力よりも低くなると、逆止弁162が気体供給配管160からの気体Gを流した。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。
基板処理装置100は逆止弁162を備えることなく開閉バルブを備えてもよい。この場合、ポンプ140の駆動によって処理液Lが基板Wに供給されて基板Wが処理される場合、内圧調整部170は、処理液貯留部110の内圧を調整してもよい。基板Wに処理液Lを供給すると、処理液貯留部110内の処理液Lの量が減少するため、処理液貯留部110内の気体の体積が増大することになる。この場合、内圧調整部170が内圧調整部170の容積を減少させることにより、処理液貯留部110の内圧を調整できる。
この場合、内圧調整部170による内圧の調整は、処理液Lの基板処理の開始または基板処理の途中に行われてもよい。また、内圧調整部170は、処理液Lの供給に伴って自動的に処理液貯留部110の内圧を調整してもよい。あるいは、制御部180の制御により、内圧調整部170は処理液貯留部110の内圧を調整してもよい。
なお、処理液Lを循環する際に内圧調整部170が処理液貯留部110の内圧を調整する場合、内圧調整部170は容積を変動させることが好ましい。
図4を参照して、本実施形態の基板処理装置100を説明する。図4は基板処理装置100の模式図である。図4に示した基板処理装置100は、処理液貯留部110に内圧調整部170が設けられる点、および、真空ポンプ230をさらに備える点を除き、図1を参照して上述した基板処理装置100と同様の構成を有している。このため、冗長を避ける目的で重複する記載を省略する。
処理液貯留部110の下方には処理液Lが貯留しており、処理液貯留部110の上方には気体Gが充填される。ここでは、内圧調整部170は処理液貯留部110の上方に取り付けられている。
本実施形態の基板処理装置100において、内圧調整部170は処理液貯留部110に設けられる。内圧調整部170は容積変動部172Aを含む。容積変動部172Aは、容積変動部172Aによって囲まれる領域の容積を変化させるように変形可能である。例えば、容積変動部172Aは、一方の端部の開放された中空形状であり、伸縮可能なベローズ構造(蛇腹構造)を有している。例えば、容積変動部172Aは、フッ素樹脂から形成される。一例として、容積変動部172Aは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはパーフルオロアルコキシアルカン(PFA)から形成される。あるいは、容積変動部172Aはエアシリンダー構造を有してもよい。
または、容積変動部172Aは移動部を含み、移動部は処理液貯留部110に連絡した中空形状を有してもよい。この場合、制御部180(図2)の制御により、移動部は処理液貯留部110に対して移動可能であってもよい。
容積変動部172Aによって囲まれる領域は処理液貯留部110の内部と連絡する。ここでは、容積変動部172Aが処理液貯留部110に対して変形することにより、容積変動部172Aの容積が変動する。
処理液Lを循環するためにポンプ140が駆動する前に、容積変動部172Aの容積が最も大きくなるまで容積変動部172Aが変形することが好ましい。上述したように、バルブ112aおよびバルブ112cが閉状態であり、かつ、バルブ112bが開状態である場合、ポンプ140の駆動により、処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130および液循環配管150を介して処理液貯留部110に戻るように循環する。
ポンプ140の駆動によって処理液Lが液循環配管150を通って循環する場合に、ポンプ140が処理液Lを引き込むと、処理液貯留部110内の処理液Lの量が減少するため、処理液貯留部110内の気体の体積が増大することになる。この場合、容積変動部172Aが容積変動部172Aの容積を減少させることにより、処理液貯留部110の内圧を一定に調整できる。また、ポンプ140が処理液Lを押し出して処理液貯留部110内の処理液Lの量が元に戻ると、処理液貯留部110内の気体の体積は減少して元の体積に戻る。この場合、容積変動部172Aが容積変動部172Aの容積を増大させて元の容積に戻ることにより、処理液貯留部110の内圧を一定に調整できる。
このように、処理液Lは、ポンプ140による処理液Lの吸込および押出のタイミングに応じて、処理液貯留部110から液供給配管130に向かって流れ、液循環配管150から処理液貯留部110に戻る。このため、容積変動部172Aの容積は、ポンプ140による処理液Lの吸込および押出のタイミングに応じて変動する。
なお、本実施形態の基板処理装置100は真空ポンプ230をさらに備える。真空ポンプ230は処理液貯留部110に連結される。真空ポンプ230は処理液貯留部110内の気体を排出する。真空ポンプ230は、制御部180(図2)の制御によって駆動する。
なお、図4を参照して上述した基板処理装置100では、容積の変動する内圧調整部170が処理液貯留部110に設けられたが、本実施形態はこれに限定されない。内圧調整部170は気体供給配管160に設けられてもよい。
図5を参照して、本実施形態の基板処理装置100を説明する。図5は基板処理装置100の模式図である。図5に示した基板処理装置100は、内圧調整部170が気体供給配管160に設けられる点を除き、図4を参照して上述した基板処理装置100と同様の構成を有している。このため、冗長を避ける目的で重複する記載を省略する。
本実施形態の基板処理装置100において、内圧調整部170は気体供給配管160に設けられる。内圧調整部170は逆止弁162の下流側に設けられる。内圧調整部170は容積変動部172Bを含む。容積変動部172Bは、容積変動部172Bによって囲まれる容積を変化させるように変形可能である。例えば、容積変動部172Bは、内圧と外圧との圧力差によって変形する。容積変動部172Bが変形することにより、容積変動部172Bの容積は変動する。例えば、容積変動部172Bは、一方の端部の開放された中空形状の容器であり、伸縮可能なベローズ構造(蛇腹構造)を有している。
例えば、容積変動部172Bは、フッ素樹脂から形成される。一例として、容積変動部172Bは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはパーフルオロアルコキシアルカン(PFA)から形成される。あるいは、容積変動部172Bはエアシリンダー構造を有してもよい。
または、容積変動部172Bは本体部と移動部とを含み、本体部および移動部は全体として気体供給配管160に連絡した中空形状を有してもよい。この場合、制御部180(図2)の制御により、移動部は本体部に対して移動可能であってもよい。
容積変動部172Bによって囲まれる領域は気体供給配管160を介して処理液貯留部110と連絡する。ここでは、容積変動部172Bが気体供給配管160に対して変形することにより、容積変動部172Bの容積が変動する。
処理液Lを循環するためにポンプ140が駆動する前に、容積変動部172Bの容積が最も大きくなるまで容積変動部172Bが変形することが好ましい。上述したように、バルブ112aおよびバルブ112cが閉状態であり、かつ、バルブ112bが開状態である場合、ポンプ140の駆動により、処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130および液循環配管150を介して処理液貯留部110に戻るように循環する。
ポンプ140の駆動によって処理液Lが液循環配管150を通って循環する場合に、ポンプ140が処理液Lを引き込むと、処理液貯留部110内の処理液Lの量が減少するため、処理液貯留部110内の気体の体積が増大することになる。この場合、容積変動部172Bが容積変動部172Bの容積を減少させることにより、処理液貯留部110の内圧を一定に調整できる。また、ポンプ140が処理液Lを押し出して処理液貯留部110内の処理液Lの量が元に戻ると、処理液貯留部110内の気体の体積は減少して元の体積に戻る。この場合、容積変動部172Bが容積変動部172Bの容積を増大させて元の容積に戻ることにより、処理液貯留部110の内圧を一定に調整できる。
このように、処理液Lは、ポンプ140による処理液Lの吸込および押出のタイミングに応じて、処理液貯留部110から液供給配管130に向かって流れ、液循環配管150から処理液貯留部110に戻る。このため、容積変動部172Bの容積は、ポンプ140による処理液Lの吸込および押出のタイミングに応じて変動する。
なお、図5を参照して上述した基板処理装置100では、容積の変動する内圧調整部170が気体供給配管160とは別に設けられていたが、本実施形態はこれに限定されない。容積の変動する内圧調整部170が気体供給配管160の一部に設けられてもよい。
図6を参照して、本実施形態の基板処理装置100を説明する。図6は基板処理装置100の模式図である。図6に示した基板処理装置100は、内圧調整部170が気体供給配管160の一部として設けられる点を除き、図4および図5を参照して上述した基板処理装置100と同様の構成を有している。このため、冗長を避ける目的で重複する記載を省略する。
内圧調整部170は気体供給配管160に設けられる。ここでは、内圧調整部170は、気体供給配管160の一部として設けられる。内圧調整部170は逆止弁162の下流側に設けられる。
内圧調整部170は容積変動部172Cを含む。容積変動部172Cは気体供給配管160の一部として逆止弁162の下流側に位置する。容積変動部172Cは、容積変動部172Cによって囲まれる容積を変化させるように変形可能である。例えば、容積変動部172Cは、気体供給配管160の内圧と外圧との圧力差によって変形可能である。容積変動部172Cが変形することにより、内圧調整部170の容積は変動する。例えば、容積変動部172Cは、一方の端部の開放された中空形状であり、気体供給配管160の側部に位置している。
容積変動部172Cによって囲まれる領域は、気体供給配管160を介して処理液貯留部110と連絡する。ここでは、容積変動部172Cが気体供給配管160の他の部分に対して変形することにより、容積変動部172Cの容積が変動する。
容積変動部172Cは、フッ素樹脂から形成される。例えば、容積変動部172Cは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から形成される。例えば、気体供給配管160は金属から形成される一方、容積変動部172Cはフッ素樹脂から形成される。
処理液Lを循環するためにポンプ140が駆動する前に、容積変動部172Cの容積が最も大きくなるまで容積変動部172Cが変形することが好ましい。上述したように、バルブ112aおよびバルブ112cが閉状態であり、かつ、バルブ112bが開状態である場合、ポンプ140の駆動により、処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130および液循環配管150を介して処理液貯留部110に戻るように循環する。
ポンプ140の駆動によって処理液Lが液循環配管150を通って循環する場合に、ポンプ140が処理液Lを引き込むと、処理液貯留部110内の処理液Lの量が減少するため、処理液貯留部110内の気体の体積が増大することになる。この場合、容積変動部172Cが容積変動部172Cの容積を減少させることにより、処理液貯留部110の内圧を一定に調整できる。また、ポンプ140が処理液Lを押し出して処理液貯留部110内の処理液Lの量が元に戻ると、処理液貯留部110内の気体の体積は減少して元の体積に戻る。この場合、容積変動部172Cが容積変動部172Cの容積を増大させて元の容積に戻ることにより、処理液貯留部110の内圧を一定に調整できる。
このように、処理液Lは、ポンプ140による処理液Lの吸込および押出のタイミングに応じて、処理液貯留部110から液供給配管130に向かって流れ、液循環配管150から処理液貯留部110に戻る。このため、容積変動部172Cの容積は、ポンプ140による処理液Lの吸込および押出のタイミングに応じて変動する。
次に、図2、図4から図7(a)を参照して、基板処理装置100の実行する基板処理方法を説明する。図7(a)は、本実施形態の基板処理方法を示すフローチャートである。図7(a)に示すように、本実施形態の基板処理方法は工程S701〜工程S706を含む。
工程S701に示すように、まず、処理液貯留部110に気体Gを注入し、処理液貯留部110内の空気を気体Gで置換する。制御部180は、バルブ112a、バルブ112bおよびバルブ112cを閉状態にし、真空ポンプ230を駆動させる。真空ポンプ230の駆動により、処理液貯留部110の内部の気体を排出する。処理液貯留部110の内部の気体が排出されると、逆止弁162が開くため、気体供給部210からの気体Gが気体供給配管160を介して処理液貯留部110に供給される。これにより、処理液貯留部110内の空気は気体Gに置換される。
処理液貯留部110が気体Gで置換された際に、容積変動部172A、172B、172Cの容積が最も小さくなるように容積変動部172A、172B、172Cが変形していることが好ましい。例えば、処理液貯留部110が気体Gで置換される間、容積変動部172A、172B、172Cに外部から力を付与することによって、容積変動部172A、172B、172Cに気体Gを充填しないことが好ましい。ただし、処理液貯留部110が気体Gで置換された際に、容積変動部172A、172B、172Cの容積は最も小さくなくてもよい。
工程S702に示すように、処理液貯留部110に処理液Lを注入し、処理液貯留部110内に処理液Lを貯留する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112bを閉状態にしたまま、バルブ112cを開状態にする。液供給部220の処理液Lは、液供給配管222を介して処理液貯留部110に供給される。例えば、処理液Lは、処理液貯留部110内の所定の高さまで注入される。
処理液貯留部110内で処理液Lの高さが上昇するのに伴い、処理液Lの注入前に処理液貯留部110内に存在した気体Gの体積が減少して、処理液貯留部110の内圧が増大する。処理液Lが注入された際に、容積変動部172A、172B、172Cの容積が最も大きくなるまで容積変動部172A、172B、172Cが変形していることが好ましい。
工程S704に示すように、ポンプ140の駆動によって処理液Lを循環する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112bを開状態にして、ポンプ140を駆動する。ポンプ140の駆動により、処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130および液循環配管150を介して処理液貯留部110に戻るように循環する。このとき、ポンプ140の駆動に応じて、容積変動部172A、172B、172Cの容積は減少および増大を繰り返す。
工程S706に示すように、ポンプ140の駆動によって基板Wに処理液Lを供給して基板Wを処理する。制御部180は、バルブ112bおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112aを開状態にして、ポンプ140を駆動する。ポンプ140の駆動によって、処理液貯留部110の処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130を介してチャンバー120のノズル122から基板Wに供給される。
なお、基板Wに処理液Lが供給されるのに伴い、処理液貯留部110内の処理液Lの量は減少する。このため、処理液貯留部110内の気体の体積は増大し、処理液貯留部110の内圧が減少する。この場合、逆止弁162は自動的に開いて気体供給配管160からの気体Gを流し、気体Gは気体供給部210から処理液貯留部110に供給され、処理液貯留部110の内圧は気体供給部210の圧力と等しくなる。以上のようにして本実施形態の基板処理方法は実行される。
なお、図2および図4から図7(a)を参照して上述した基板処理装置100では、容積変動部172A、172B、172Cは、処理液貯留部110の内圧の変化に応じて自動的に処理液貯留部110の内圧を調整したが、本発明はこれに限定されない。また、容積変動部172A、172B、172Cは、制御部180(図2)の制御に応じて処理液貯留部110の内圧を調整してもよい。
次に、図2、図4から図6および図7(b)を参照して、基板処理装置100の実行する基板処理方法を説明する。図7(b)は、本実施形態の基板処理方法を示すフローチャートである。図7(b)に示すように、本実施形態の基板処理方法は工程S701〜工程S706を含む。なお、図7(b)に示すフローチャートは、制御部180が容積変動部172A、172B、172Cを制御する点を除き、図7(a)を参照して上述したフローチャートと同様である。このため、冗長を避ける目的で重複する記載を省略する。
工程S701に示すように、まず、処理液貯留部110に気体Gを注入し、処理液貯留部110内の空気を気体Gで置換する。制御部180は、バルブ112a、バルブ112bおよびバルブ112cを閉状態にし、真空ポンプ230を駆動させる。真空ポンプ230の駆動により、処理液貯留部110の内部の気体を排出する。処理液貯留部110の内部の気体が排出されると、逆止弁162が開くため、気体供給部210からの気体Gが気体供給配管160を介して処理液貯留部110に供給される。これにより、処理液貯留部110内の空気は気体Gに置換される。
工程S702に示すように、処理液貯留部110に処理液Lを注入し、処理液貯留部110内に処理液Lを貯留する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112bを閉状態にする。制御部180はバルブ112cを開状態にし、液供給部220は液供給配管222を介して処理液貯留部110に処理液Lを供給する。処理液Lは、処理液貯留部110内の所定の高さまで注入される。
工程S704aに示すように、ポンプ140を駆動させて処理液Lの循環を開始する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112bを開状態にしてポンプ140を駆動する。ポンプ140の駆動により、処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130および液循環配管150を介して処理液貯留部110に戻るように循環する。処理液Lはポンプ140の駆動によって循環する。
工程S704bに示すように、容積変動部172A、172B、172Cは処理液貯留部110の内圧を調整する。制御部180の制御により、容積変動部172A、172B、172Cによる処理液貯留部110の内圧の調整を開始する。容積変動部172A、172B、172Cによる内圧の調整は、処理液Lの循環の開始または循環中に行われる。例えば、制御部180は、気圧センサ182(図2および図4から図6)の検出結果に基づいて容積変動部172A、172B、172Cによる処理液貯留部110の内圧を調整してもよい。
工程S706に示すように、ポンプ140の駆動により、基板Wに処理液Lを供給して基板Wを処理する。制御部180は、バルブ112bおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112aを開状態にしてポンプ140を駆動する。処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130を介してチャンバー120のノズル122から基板Wに供給される。以上のようにして本実施形態の基板処理方法は実行される。
なお、図4から図7を参照して上述した基板処理装置100では、内圧調整部170は、容積変動部172A、172B、172Cの容積が変動することにより、処理液貯留部110の内圧を調整したが、本発明はこれに限定されない。内圧調整部170は、処理液貯留部110の内圧が外圧よりも高くなる場合に、処理液貯留部110の内圧を低減させるように処理液貯留部110の内圧を調整してもよい。例えば、内圧調整部170は、処理液貯留部110の内圧が外圧よりも高くなる場合に、処理液貯留部110内の気体を外部に排出してもよい。
図8を参照して、本実施形態の基板処理装置100を説明する。図8は基板処理装置100の模式図である。図8に示した基板処理装置100は、内圧調整部170が処理液貯留部110の内圧が外圧よりも高くなる場合に処理液貯留部110内の気体を外部に排出する点を除き、図1、図4から図6を参照して上述した基板処理装置100と同様の構成を有している。このため、冗長を避ける目的で重複する記載を省略する。
処理液貯留部110の下方には処理液Lが貯留しており、処理液貯留部110の上方には気体Gが充填される。本実施形態の基板処理装置100において、内圧調整部170は処理液貯留部110の外周に設けられる。例えば、内圧調整部170は処理液貯留部110の上方に設けられる。
内圧調整部170はバルブ172Dを含む。バルブ172Dは、処理液貯留部110内の気体を外部に排出する一方、処理液貯留部110の外部の気体が処理液貯留部110内に侵入することを防ぐ。
なお、内圧調整部170は、バルブ172Dに連結された排出配管174をさらに含むことが好ましい。排出配管174により、バルブ172Dによって処理液貯留部110から排出される気体を基板処理装置100の周囲に拡散させることなく、所定の場所に移送させることができる。
例えば、バルブ172Dは逆止弁であることが好ましい。処理液貯留部110の外圧が処理液貯留部110の内圧よりも高い場合、バルブ172Dは、閉じて、処理液貯留部110の外部の気体が処理液貯留部110内に侵入することを防ぐ。一方、処理液貯留部110の内圧が処理液貯留部110の外圧よりも高い場合、バルブ172Dは、自動的に開いて、処理液貯留部110内の気体を外部に排出させる。この場合、処理液貯留部110の内圧は気体供給部210の外圧と等しくなるまで低下する。
なお、バルブ172Dは、逆止弁ではなく開閉バルブであってもよい。開閉バルブは、開状態と閉状態との間で切り替え可能である。例えば、制御部180(図2)により、バルブ172Dの開閉を制御できる。開閉バルブが開状態である場合、バルブ172Dは、処理液貯留部110内の気体を外部に排出する。また、開閉バルブが閉状態である場合、バルブ172Dは、処理液貯留部110の外部の気体が処理液貯留部110内に侵入することを防ぐ。
処理液Lを注入する際にバルブ172Dが開状態になることが好ましい。処理液貯留部110内に気体が存在する状態で処理液貯留部110内に処理液Lを注入していくと、処理液貯留部110内の気体の体積が減少し、処理液貯留部110の内圧が増大する。この場合、バルブ172Dが開いて、処理液貯留部110内の気体を外部に排出することで処理液貯留部110の内圧を一定に調整できる。
なお、バルブ172Dが逆止弁である場合、処理液Lの揮発によって処理液貯留部110の内圧が増大する場合でも、バルブ172Dは、自動的に開いて、処理液貯留部110内の気体を外部に排出できる。このため、バルブ172Dは、処理液貯留部110の内圧を一定に保つことができる。
次に、図8および図9(a)を参照して、本実施形態の基板処理装置100の実行する基板処理方法を説明する。図9(a)は、本実施形態の基板処理方法を示すフローチャートである。図9(a)に示すように、本実施形態の基板処理方法は工程S901〜工程S906を含む。
工程S901に示すように、まず、処理液貯留部110に気体Gを注入し、処理液貯留部110内の空気を気体Gで置換する。制御部180は、バルブ112a、バルブ112bおよびバルブ112cを閉状態にし、真空ポンプ230を駆動させる。真空ポンプ230の駆動により、処理液貯留部110の内部の気体を排出する。処理液貯留部110の内部の気体が排出されると、逆止弁162が開くため、気体供給部210からの気体Gが気体供給配管160を介して処理液貯留部110に供給される。これにより、処理液貯留部110内の空気は気体Gに置換される。
工程S902に示すように、処理液貯留部110に処理液Lを注入し、処理液貯留部110内に処理液Lを貯留する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112bを閉状態にしたまま、バルブ112cを開状態にする。このため、液供給部220は液供給配管222を介して処理液貯留部110に処理液Lを供給する。処理液Lは、液供給部220から液供給配管222を介して処理液貯留部110に供給される。処理液Lは、処理液貯留部110内の所定の高さまで注入される。
処理液貯留部110内で処理液Lの高さが上昇するのに伴い、処理液Lの注入前に処理液貯留部110内に存在した気体Gの体積が減少する。このとき、バルブ172Dは処理液貯留部110の内圧を調整する。バルブ172Dは、処理液Lの注入の開始または処理液Lの注入の途中で、処理液貯留部110の内圧の調整を開始する。バルブ172Dは、処理液Lの注入に伴って自動的に開くことで処理液貯留部110の内圧を調整する。バルブ172Dが処理液貯留部110の内圧を調整することにより、処理液貯留部110内に処理液Lを注入する際に処理液貯留部110の内圧を調整できる。
工程S904に示すように、ポンプ140の駆動によって処理液Lを循環する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112bを開状態にして、ポンプ140を駆動する。ポンプ140の駆動により、処理液貯留部110内の処理液Lは、液供給配管130および液循環配管150を介して処理液貯留部110に戻るように循環する。
工程906に示すように、ポンプ140の駆動によって基板Wに処理液Lを供給して基板Wを処理する。制御部180は、バルブ112bおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112aを開状態にして、ポンプ140を駆動する。ポンプ140の駆動によって、処理液貯留部110の処理液Lは、液供給配管130を介してチャンバー120のノズル122から基板Wに供給される。
なお、基板Wに処理液Lが供給されるのに伴い、処理液貯留部110内の処理液Lの量は減少する。このため、処理液貯留部110内の気体の体積は増大し、処理液貯留部110の内圧が減少する。この場合、逆止弁162は自動的に開いて気体供給配管160からの気体Gを流し、気体Gは気体供給部210から処理液貯留部110に供給され、処理液貯留部110の内圧は気体供給部210の圧力と等しくなる。以上のようにして本実施形態の基板処理方法は実行される。
なお、図9(a)を参照して上述した基板処理方法のフローチャートでは、工程S902において処理液Lを注入した後で、工程S906において処理液Lを基板Wに供給して基板処理を行う前に、工程S904に示したように処理液Lの循環を行ったが、本実施形態はこれに限定されない。工程S904に示した循環工程は省略してもよい。この場合、図8に示した基板処理装置100は、液循環配管150およびバルブ112bは備えなくてもよい。
次に、図8および図9(b)を参照して、本実施形態の基板処理装置100の実行する基板処理方法を説明する。図9(b)は、本実施形態の基板処理方法を示すフローチャートである。図9(b)に示すように、本実施形態の基板処理方法は工程S901〜工程S906を含む。なお、図9(b)に示すフローチャートは、制御部180がバルブ172Dを制御する点を除き、図9(a)を参照して上述したフローチャートと同様である。このため、冗長を避ける目的で重複する記載を省略する。
工程S901に示すように、まず、処理液貯留部110に気体Gを注入し、処理液貯留部110内の空気を気体Gで置換する。制御部180は、バルブ112a、バルブ112bおよびバルブ112cを閉状態にし、真空ポンプ230を駆動させる。真空ポンプ230の駆動により、処理液貯留部110の内部の気体を排出する。処理液貯留部110の内部の気体が排出されると、逆止弁162が開くため、気体供給部210からの気体Gが気体供給配管160を介して処理液貯留部110に供給される。これにより、処理液貯留部110内の空気は気体Gに置換される。
工程S902aに示すように、処理液貯留部110への処理液Lの注入を開始する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112bを閉状態にしたまま、バルブ112cを開状態にし、液供給部220は液供給配管222を介して処理液貯留部110に処理液Lを供給する。処理液Lは、処理液貯留部110内の所定の高さまで注入される。
工程S902bに示すように、バルブ172Dは処理液貯留部110の内圧を調整する。制御部180の制御により、バルブ172Dは開いて処理液貯留部110の内圧を調整する。制御部180は、処理液Lの注入の開始または処理液Lの注入の途中で、バルブ172Dによる処理液貯留部110の内圧の調整を開始する。あるいは、制御部180は、処理液Lの注入の完了後にバルブ172Dによる処理液貯留部110の内圧の調整を開始してもよい。例えば、制御部180は、気圧センサ182(図2および図8)の検出結果に基づいてバルブ172Dによる処理液貯留部110の内圧の調整を開始する。
工程S904に示すように、ポンプ140を駆動させて処理液Lを循環する。制御部180は、バルブ112aおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112bを開状態にしてポンプ140を駆動する。ポンプ140の駆動により、処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130および液循環配管150を介して処理液貯留部110に戻るように循環する。
工程S906に示すように、ポンプ140の駆動により、基板Wに処理液Lを供給して基板Wを処理する。制御部180は、バルブ112bおよびバルブ112cを閉状態にし、バルブ112aを開状態にしてポンプ140を駆動する。処理液Lは、処理液貯留部110から液供給配管130を介してチャンバー120のノズル122から基板Wに供給される。以上のようにして本実施形態の基板処理方法は実行される。
なお、図9(b)を参照して上述した基板処理方法のフローチャートでは、工程S902aにおいて処理液Lの注入を開始し、工程S902bにおいて処理液貯留部110の内圧を調整した後で、工程S906において処理液Lを基板Wに供給して基板処理を行う前に、工程S904に示したように処理液Lの循環を行ったが、本実施形態はこれに限定されない。工程S904に示した循環工程は省略してもよい。この場合、図8に示した基板処理装置100は、液循環配管150およびバルブ112bは備えなくてもよい。
図10〜図12を参照して、本実施形態の基板処理装置100を説明する。本実施形態の基板処理装置100は複数のチャンバー120を備えている点で、図1、図4〜図6および図8を参照して上述した基板処理装置100とは異なる。ただし、冗長な説明を避ける目的で重複する記載を省略する。なお、図10〜図12では、理解を容易にするため、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を記載している。X軸およびY軸は水平方向に平行であり、Z軸は鉛直方向に平行である。
まず、図10を参照して基板処理装置100を説明する。図10は、基板処理装置100を示す平面図である。図10に示すように、基板処理装置100は、処理液キャビネット100Aと、複数の流体ボックス100Bと、複数の処理ユニット100Cと、複数のロードポートLPと、インデクサーロボットIRと、センターロボットCRと、制御装置185とを備える。制御装置185は、ロードポートLP、インデクサーロボットIR、センターロボットCR、および処理ユニット100Cを制御する。制御装置185は、制御部180および記憶部190を含む。
ロードポートLPの各々は、複数枚の基板Wを積層して収容する。インデクサーロボットIRは、ロードポートLPとセンターロボットCRとの間で基板Wを搬送する。センターロボットCRは、インデクサーロボットIRと処理ユニット100Cとの間で基板Wを搬送する。処理ユニット100Cの各々は、基板Wに処理液を吐出して、基板Wを処理する。流体ボックス100Bの各々は流体機器を収容する。処理液キャビネット100Aは処理液Lを収容する。
具体的には、複数の処理ユニット100Cは、平面視においてセンターロボットCRを取り囲むように配置された複数のタワーTW(図10では4つのタワーTW)を形成している。各タワーTWは、上下に積層された複数の処理ユニット100C(図10では3つの処理ユニット100C)を含む。複数の流体ボックス100Bは、それぞれ、複数のタワーTWに対応している。処理液キャビネット100A内の処理液は、いずれかの流体ボックス100Bを介して、流体ボックス100Bに対応するタワーTWに含まれる全ての処理ユニット100Cに供給される。
次に、図11を参照して処理ユニット100Cへの処理液Lの供給について説明する。図11は、基板処理装置100の配管を示す図である。図11に示すように、基板処理装置100は、各タワーTWにおいて、複数の処理ユニット100Cのそれぞれは、液供給配管130と、バルブ112aと、流量計136と、流量調整バルブ138とを備える。バルブ112aと流量計136と流量調整バルブ138とは、タワーTWに対応する流体ボックス100Bに収容される。各液供給配管130の一部は流体ボックス100Bに収容され、各液供給配管130の他の一部はチャンバー120に収容される。
また、基板処理装置100は、処理液貯留部110と、フィルター132と、温度調節器134と、ポンプ140と、液循環配管150とを備える。処理液貯留部110とフィルター132と温度調節器134とポンプ140とは、処理液キャビネット100Aに収容される。液循環配管150の一部は処理液キャビネット100Aに収容され、液循環配管150の他の一部は流体ボックス100Bに収容される。
液循環配管150は、処理液貯留部110から下流に延びる上流配管150aと、上流配管150aから分岐した複数の個別配管150bと、各個別配管150bから処理液貯留部110まで下流に延びる下流配管150cとを含む。
上流配管150aの上流端は、処理液貯留部110に接続される。下流配管150cの下流端は、処理液貯留部110に接続される。上流配管150aの上流端は、液循環配管150の上流端に相当し、下流配管150cの下流端は、液循環配管150の下流端に相当する。各個別配管150bは、上流配管150aの下流端から下流配管150cの上流端に延びている。
複数の個別配管150bは、それぞれ、複数のタワーTWに対応している。1つのタワーTWに含まれる3つの処理ユニット100Cに対応する3つの液供給配管130は、1つの個別配管150bに接続される。
ポンプ140は、処理液貯留部110内の処理液を液循環配管150に送る。フィルター132は、液循環配管150を流れる処理液から異物を除去する。温度調節器134は、処理液貯留部110内の処理液の温度を調節する。温度調節器134は、例えば、処理液を加熱するヒーターである。
フィルター132、温度調節器134およびポンプ140は、上流配管150aに配置される。処理液貯留部110内の処理液Lは、ポンプ140によって上流配管150aに送られ、上流配管150aから複数の個別配管150bに流れる。個別配管150b内の処理液Lは、下流配管150cに流れ、下流配管150cから処理液貯留部110に戻る。処理液貯留部110内の処理液は、規定温度TM以上の特定温度になるように温度調節器134によって加熱される。従って、液循環配管150を循環する処理液の温度は、規定温度TM以上の特定温度に維持される。処理液Lが液循環配管150内で特定温度に維持されると、処理液Lは液供給配管130に供給される。
次に、図12を参照して、処理ユニット100Cを説明する。図12は、処理ユニット100Cの模式図である。図12に示すように、処理ユニット100Cは、チャンバー120と、ノズル122と、スピンチャック124と、カップ126aと、待機ポット126bと、ノズル移動ユニット128とを含む。基板処理装置100は、バルブ112aと、液供給配管130と、流量計136と、流量調整バルブ138とを含む。
チャンバー120は略箱形状を有する。スピンチャック124は、チャンバー120内で基板Wを水平に保持しながら、回転軸線AX1まわりに基板Wを回転させる。カップ126aは略筒形状を有する。カップ126aは、基板Wから排出された処理液を受け止める。
待機ポット126bは、ノズル122の待機位置の下方に配置される。待機位置は、回転軸線AX1に対してスピンチャック124よりも外側の第1所定位置を示す。ノズル移動ユニット128は、回動軸線AX2の回りに回動して、ノズル122を水平に移動させる。具体的には、ノズル移動ユニット128は、ノズル122の待機位置と処理位置との間で、ノズル122を水平に移動させる。処理位置は、基板Wの上方の第2所定位置を示す。
ノズル122に対する処理液Lの供給開始および供給停止は、バルブ112aによって切り替えられる。ノズル122に供給される処理液の流量は、流量計136によって検出される。流量は、流量調整バルブ138によって変更可能である。バルブ112aが開状態になると、処理液が、流量調整バルブ138の開度に対応する流量で液供給配管130からノズル122に供給される。その結果、ノズル122から処理液が吐出される。開度は、流量調整バルブ138が開いている程度を示す。
ノズル122は、基板Wに処理液を吐出する前に、プリディスペンス処理を実行する。プリディスペンス処理により、基板Wに処理液を吐出する前に、待機ポット126bに向けて処理液を吐出する。
また、本実施形態の基板処理装置100において、制御部180は、処理液貯留部110内の処理液Lをポンプ140が適切に移送できるように制御する。このため、複数のチャンバー120で処理される複数の基板W間で、処理液による処理結果の均一性を向上できる。例えば、1つのタワーTW内の複数のチャンバー120間で、複数の基板Wに対して、処理液Lによる処理結果の均一性を向上できる。さらに、複数のタワーTW間で、複数の基板Wに対して、処理液Lによる処理結果の均一性を向上できる。なお、基板処理装置100は、図3、図7または図9に示した基板処理方法をチャンバー120ごとに実行する。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態(変形例を含む。)を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる3実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
なお、図1、図4から図6、図8および図10から図12に示した基板処理装置100は、基板Wを1枚ずつ処理する枚葉型であったが、本実施形態はこれに限定されない。基板処理装置100は複数の基板Wを同時に処理するバッチ型であってもよい。
本発明は、基板を処理する基板処理装置および基板処理方法に好適に用いられる。
100 基板処理装置
110 処理液貯留部
120 チャンバー
122 ノズル
130 液供給配管
140 ポンプ
150 液循環配管
160 気体供給配管
170 内圧調整部
W 基板
L 処理液

Claims (15)

  1. 基板を処理する基板処理装置であって、
    処理液を貯留する処理液貯留部と、
    前記処理液貯留部内の前記処理液を前記基板に供給する液供給配管と、
    前記液供給配管に取り付けられたポンプと、
    前記処理液を前記処理液貯留部に戻すように循環させる液循環配管と、
    前記処理液貯留部に気体を供給する気体供給部と前記処理液貯留部とを連絡する気体供給配管と、
    前記処理液貯留部の内圧を調整する内圧調整部と
    を備える、基板処理装置。
  2. 前記内圧調整部は、前記ポンプの駆動に応じて容積の変動する容積変動部を含む、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記容積変動部はベローズ構造を有する、請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記容積変動部は前記処理液貯留部に設けられる、請求項2または3に記載の基板処理装置。
  5. 前記容積変動部は前記気体供給配管に設けられる、請求項2または3に記載の基板処理装置。
  6. 前記気体供給配管のうち前記内圧調整部と前記気体供給部との間に取り付けられた逆止弁をさらに備える、請求項1から5のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 前記内圧調整部は、前記処理液貯留部と連絡し、前記処理液貯留部の気体を外部に排出するバルブを含む、請求項1または6に記載の基板処理装置。
  8. 前記液供給配管に取り付けられたフィルターをさらに備える、請求項1から7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 前記液供給配管に取り付けられ、前記液供給配管内を流れる前記処理液を通過させる開状態と、前記処理液貯留部からの前記処理液の供給を停止する閉状態とに切り替え可能なバルブをさらに備える、請求項1から8のいずれかに記載の基板処理装置。
  10. それぞれが前記基板を収容する複数のチャンバーをさらに備え、
    前記複数のチャンバーのそれぞれは前記液供給配管を含み、
    前記処理液は、前記処理液貯留部から前記複数のチャンバーのそれぞれの前記液供給配管を介して前記基板に供給される、請求項1から9のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  11. 基板を処理する基板処理方法であって、
    処理液を貯留した処理液貯留部から液循環配管を介して前記処理液貯留部に戻るように前記処理液を循環させる循環工程と、
    前記循環工程の後、前記処理液貯留部内の前記処理液を前記基板に供給して前記基板を処理する基板処理工程と
    を包含し、
    前記循環工程は、前記処理液貯留部の内圧を調整する内圧調整工程を含む、基板処理方法。
  12. 前記内圧調整工程は、前記処理液貯留部と連絡する内圧調整部の容積が変動する工程を含む、請求項11に記載の基板処理方法。
  13. 前記循環工程の前に、気体供給部から前記処理液貯留部に気体を供給し、前記処理液貯留部の内部を前記気体供給部から供給される気体で置換する置換工程をさらに包含する、請求項11または12に記載の基板処理方法。
  14. 基板を処理する基板処理方法であって、
    処理液貯留部に液供給部から処理液を注入する液注入工程と、
    前記処理液貯留部内の前記処理液を前記基板に供給して前記基板を処理する基板処理工程と
    を包含し、
    前記液注入工程は、前記処理液貯留部の内圧を調整する内圧調整工程を含む、基板処理方法。
  15. 前記液注入工程の前に、気体供給部から前記処理液貯留部に気体を供給し、前記処理液貯留部の内部を前記気体供給部から供給される気体で置換する置換工程をさらに包含する、請求項14に記載の基板処理方法。
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