JP6695735B2 - 液処理装置、その制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ等の被処理体に処理液を供給することにより被処理体を処理する液処理装置において、被処理体への処理液の供給量を制御するために用いられている定圧弁の制御技術に関する。
半導体ウエハ等の被処理体にウエットエッチング処理あるいはウエット洗浄処理を施すために様々な処理液がノズルから被処理体に供給される。ノズルに処理液を供給するための処理液ラインに定圧弁が設けられることがある。定圧弁の内部に設けられた弁体はバネにより弁座に着座するように付勢されている。空圧供給源から供給される操作圧力と下流側弁室内の圧力との関係に応じて弁開度が変化し、二次側圧力が所望の値に維持される。
上記の形式の定圧弁においては、弁体の弁座への着座/離座、あるいは定圧弁内部部品間の接離若しくは摺動などにより、定圧弁内部で発塵が生じるおそれがある。
特開2008−202654号公報 特開2010−092406号公報
本発明は、定圧弁内部での発塵を抑制することができる技術を提供することを目的としている。
本発明の一実施形態によれば、被処理体に処理液を供給するノズルと、前記ノズルに処理液を供給する処理液供給ラインと、前記処理液供給ラインに設けられた定圧弁と、前記定圧弁と前記ノズルの間の前記処理液供給ラインに設けられた下流側開閉弁と、前記定圧弁に、操作圧力を供給する操作圧力供給部と、前記下流側開閉弁の開閉動作、及び前記操作圧力供給部から前記定圧弁に供給される操作圧力を制御する制御部と、を備え、前記定圧弁は、弁室及び弁座を有する弁箱と、前記弁室内に移動可能に設けられた弁体と、前記弁体を閉弁方向に付勢するバネと、を有しており、前記制御部は、前記下流側開閉弁を閉じることと、その後、前記定圧弁の調圧作用により前記定圧弁が閉弁した後に前記操作圧力が前記定圧弁の二次側圧力を下回ることがないように、前記操作圧力供給部から供給される前記操作圧力を制御することと、を実行する液処理装置が提供される。
本発明の他の実施形態によれば、被処理体に処理液を供給するノズルと、前記ノズルに処理液を供給する処理液供給ラインと、前記処理液供給ラインに設けられた定圧弁と、 前記定圧弁と前記ノズルの間の前記処理液供給ラインに設けられた下流側開閉弁と、前記定圧弁に、操作圧力を供給する操作圧力供給部と、前記下流側開閉弁の開閉動作、及び前記操作圧力供給部から前記定圧弁に供給される操作圧力を制御する制御部と、を備え、前記定圧弁は、弁室及び弁座を有する弁箱と、前記弁室内に移動可能に設けられた弁体と、前記弁体を閉弁方向に付勢するバネと、を有しており、前記制御部は、前記下流側開閉弁を閉じることと、その後、前記定圧弁の調圧作用により前記定圧弁が閉弁する前に前記操作圧力を上昇させて前記定圧弁の閉弁を防止することと、を実行する、液処理装置が提供される。
本発明のさらに他の実施形態によれば、被処理体に処理液を供給するノズルと、前記ノズルに処理液を供給する処理液供給ラインと、前記処理液供給ラインに設けられ、弁室及び弁座を有する弁箱と、前記弁室内に移動可能に設けられた弁体と、前記弁体を閉弁方向に付勢するバネと、を有する定圧弁と、前記定圧弁と前記ノズルの間の前記処理液供給ラインに設けられた下流側開閉弁と、前記定圧弁に、操作圧力を供給する操作圧力供給部と、を備えた液処理装置の制御方法であって、前記ノズルから被処理体に処理液を供給した後に前記下流側開閉弁を閉じることと、その後、前記定圧弁の調圧作用により前記定圧弁が閉弁した後に前記操作圧力が前記定圧弁の二次側圧力を下回ることがないように、前記操作圧力供給部から供給される前記操作圧力を制御することと、を備えた制御方法が提供される。
本発明のさらにまた他の実施形態によれば、被処理体に処理液を供給するノズルと、 前記ノズルに処理液を供給する処理液供給ラインと、前記処理液供給ラインに設けられ、弁室及び弁座を有する弁箱と、前記弁室内に移動可能に設けられた弁体と、前記弁体を閉弁方向に付勢するバネと、を有する定圧弁と、前記定圧弁と前記ノズルの間の前記処理液供給ラインに設けられた下流側開閉弁と、前記定圧弁に、操作圧力を供給する操作圧力供給部と、を備えた液処理装置の制御方法であって、前記ノズルから被処理体に処理液を供給した後に前記下流側開閉弁を閉じることと、その後、前記定圧弁の調圧作用により前記定圧弁が閉弁する前に前記操作圧力を上昇させて前記定圧弁の閉弁を防止することと、を備えた制御方法が提供される。
本発明のさらにまた他の実施形態によれば、液処理装置の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、前記コンピュータが前記液処理装置を制御して上記のいずれかの制御方法を実行させるプログラムが記録された記憶媒体が提供される。
上記本発明の実施形態によれば、定圧弁内での発塵を抑制することができる。
基板処理システムの概略平面図である。 基板処理システムに含まれる一つの処理ユニットに処理液を供給する処理液供給機構の構成を示す配管図である。 定圧弁の構成を示す縦断面図であり、開弁状態を示す図である。 定圧弁の構成を示す縦断面図であり、閉弁状態を示す図である。 処理液供給機構の動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。 処理液供給機構の動作の他の例を説明するためのタイミングチャートである。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウエハ(以下ウエハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウエハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウエハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウエハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、取り出したウエハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウエハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウエハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウエハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
図2に示すように、処理ユニット16は、その内部に基板保持部30を有する。ここでは基板保持部30は、ウエハWを水平姿勢で保持して回転させる所謂スピンチャックとして構成されている。処理ユニット16は、基板保持部30により保持されて回転するウエハに処理液を供給するノズル41、41Aを有している。ノズル41、41Aは図示しないノズルアームにより保持され、ウエハW上方の処理位置と、ウエハWの外方の待機位置との間を移動することができる。
ノズル41には第1処理液及び第2処理液を択一的に供給することができる。ノズル41’には第3処理液を供給することができる。本実施形態では、第1処理液は超低濃度の希アンモニア水(具体的には濃度25%程度の市販のアンモニア水を100倍〜1000倍程度に希釈したもの)であり、第2処理液は常温より高い温度例えば60℃程度に暖められた純水(ホットDIW)であり、第3処理液はSPM(Sulfuric acid-hydrogen Peroxide Mixture,硫酸と過酸化水素水との混合液で硫酸過水とも呼ばれる)である。
希アンモニア水は第1処理液供給源71から、ホットDIWは第2処理液供給源72から、SPMは第3処理液供給源73から、それぞれ供給される。
第1処理液供給源71は、処理液(希アンモニア水)を貯留するタンク102と、タンク102から出てタンク102に戻る循環ライン104とを有している。循環ライン104にはポンプ106が設けられている。ポンプ106は、タンク102から出て循環ライン104を通りタンク102に戻る循環流を形成する。ポンプ106の下流側において循環ライン104には、処理液に含まれるパーティクル等の汚染物質を除去するフィルタ108が設けられている。
循環ライン104に設定された接続領域110に、1つまたは複数の分岐ライン112が接続されている。各分岐ライン112は、循環ライン104を流れる処理液を対応する処理ユニット16のノズル41に供給する。
液処理装置は、タンク102に、処理液または処理液構成成分を補充するタンク液補充部116を有している。タンク102には、タンク102内の処理液を廃棄するためのドレン部118が設けられている。
なお、循環ライン104の適当な位置(接続領域110の上流または下流)には、接続領域110付近の循環ライン104内の処理液の圧力を目標範囲(例えば150kPa)に維持するための減圧弁等の圧力調整弁(図示せず)が設けられている。
第2処理液供給源72は、ホットDIWを供給する工場用力系であってもよい。あるいは、工場用力系から供給される常温のDIW(純水)を加熱するための基板処理システム1に組み込まれた図示しないヒータを備えていてもよい。
第3処理液供給源72は、硫酸供給源に接続された硫酸供給ライン731と、過酸化水素水供給源に接続され硫酸供給ラインと合流する過酸化水素水ライン732とを備える。硫酸供給ライン731には図示しないヒータが設けられ、硫酸を例えば80℃程度の温度に加熱する。第3処理液供給源72は、硫酸供給ライン731及び過酸化水素供給源732にそれぞれ設けられた図示しない流量調整弁を介して適当な混合比で混合された硫酸と過酸化水素との混合液すなわちSPMを、SPM供給ライン112Aを介してノズル41Aに供給する。
次に、分岐ライン112および分岐ライン112に設けられた流れ制御機器群について図2を参照して説明する。
分岐ライン112には、分岐ライン112の上流端(つまり循環ライン104に対する接続部)から順に、第1開閉弁(上流側開閉弁)114、流量計116、定圧弁200および第2開閉弁(下流側開閉弁)118が介設されている。分岐ライン112の下流端は、処理ユニット16に設けられたノズル41に接続されている。
定圧弁200を通過して流れる処理液の流量は、定圧弁200の操作ポート202(パイロットポート)に、電空レギュレータ300(操作圧力供給部)から精密に制御された空気圧である操作圧力PPを供給することにより制御することができる。具体的には、制御装置4(制御装置4の下位のコントローラでもよい)は、プロセスレシピに規定されている流量目標値と流量計116の検出値との偏差を算出するとともに、その偏差に基づいてフィードバック制御演算を行い、流量目標値を達成するために必要な定圧弁200の弁開度を達成するための指令信号を電空レギュレータ300に送信する。電空レギュレータ300は、指令値に基づいた操作圧力PPを操作ポート202に供給する。このようにして、分岐ライン112を介してノズル41から吐出される処理液の流量が所望の値に制御される。つまり、本実施形態では、定圧弁200を、定圧弁としての機能を有する流量制御弁として用いているとも言える。
第1開閉弁114と流量計116との間に、第2処理液供給源72に接続されたホットDIWライン112Bが接続されている。ホットDIWライン112Bには、第4開閉弁128が介設されている。第1開閉弁114と第4開閉弁128とを切り替えることにより、希アンモニア水またはホットDIWのいずれか一方をノズル41に向けて供給することができる。
SPM供給ライン112Aに設けられた機器類は、分岐ライン112(すなわち希アンモニア水/ホットDIWの供給ライン)に設けられた機器と同じである。図2においてSPM供給ライン112Aに設けられた機器には、分岐ライン112に設けられた対応する機器の参照符号の末尾にアルファベットの大文字のAを付けてある。
次に、定圧弁200の構成について、図3A及び図3Bを参照して説明する。以下、説明の便宜上、図3A及び図3Bの上下方向を定圧弁200の上下方向(これは後述する弁体212の軸線方向である)と呼び、図3A及び図3Bの左右方向を定圧弁200の左右方向とも呼ぶこととする。図3Aは定圧弁200の開弁状態(圧力制御が行われている通常開弁状態)を示し、図3Bは定圧弁200の閉弁状態(後述する弁体212と上ダイアフラム214との間に隙間が生じている状態)を示している。
定圧弁200は弁箱(弁ボディ)202を有する。弁箱202は樹脂材料により形成されている。弁箱202の中央部には弁室208が形成されている。
弁室208の上下方向中央部において、弁室208の内壁面が弁室中心部に向けてリング状に突出しており、この突出部分に弁座210が形成されている。弁室208のうち弁座210を境に流入ポート204に連通する側を上流側弁室208aとし、流出ポート206に連通する側を下流側弁室208bとする。
弁室208内には、上下方向に往復動可能な全体として円柱形の弁体212が収容されている。弁体212の上端部は上ダイアフラム214と接触している。詳細には、上ダイアフラム214の下面に凹部が形成され、この凹部内に弁体212の上端部が挿入されている。ダイアフラム214の下面の凹部と弁体212の上端部は固定されておらず、ダイアフラム214の下面の凹部内で弁体212の上端部が上下に移動することができるようになっている。さらに、弁体212の下端部には下ダイアフラム216が設けられ、弁体212と下ダイアフラム216とは一体に成形されている。弁体212及び上下のダイアフラム214,216は、樹脂材料により形成されている。
弁体212には、上下方向中央部に拡径部212aが形成されており、弁体212が上方に移動すると拡径部212aが弁座210に着座する。弁体212が下方に移動すると拡径部212aが弁座210から離座し、上流側弁室208aと下流側弁室208bとが連通する。
弁箱202の下ダイアフラム216の下方には、バネ室218が設けられている。バネ室218内に収容されているバネ220により、弁体212は常時上方に付勢されている。
弁箱202の上ダイアフラム214の上方には、操作圧力室221が設けられている。弁箱202の上部に設けられた操作ポート222を介して、電空レギュレータ300から供給される操作圧力PP(パイロット圧)を操作圧力室221内に導入することができる(図2及び図4も参照)。この操作圧力PPが上ダイアフラム214の操作圧力室221側の面に印加されると、操作圧力PPと下流側弁室208b内の圧力P2(つまり定圧弁200の二次側圧力)との差分に応じて弁体212が上下に変位し、弁開度(拡径部212aの端部と弁座210との距離)が調節される。なお操作圧力室221に操作圧力PPが作用していないときには、バネ220の付勢力により弁体212の拡径部212aが弁座210に当接し、弁開度はゼロである。
なお、図示された構造(このような構造は公知である)の定圧弁200においては以下の関係が成立している。
FP=F1+F2+F(y)
ここで、
力FPは、操作圧力PPに由来する弁体212を開こうとする力であり、
力F1は、一次側圧力P1に由来する弁体212を閉じようとする力であり、
力F2は、二次側圧力P2に由来する弁体212を閉じようとする力であり、
力F(y)は、バネ220の反発力により弁体を閉じようとする力であり、弁体の上下方向位置の一次関数である。
力F1は、弁体212の一次側圧力の受圧面積と下ダイアフラム216の一次側圧力の受圧面積との差により決定される。公知の定圧弁では、弁体212の一次側圧力の受圧面積と下ダイアフラム216の一次側圧力の受圧面積が、力F1がゼロになるように決定されているか、あるいは力F1とF(y)とが打ち消し合うように決定されている。いずれにせよ、定圧弁200としての機能を実現するためには、F1+F(y)は定数と見なせるか、変数であるとしても概ね無視できる程度の変動しかしないように定圧弁200の形状寸法パラメータが決定されているので、本明細書の開示を理解するという目的の下では、近似的にFP=F2+C(Cは定数)と考えてよい。
次に、図4のタイムチャートも参照して、図2に示す分岐ライン112を介して処理ユニット16内のノズル41に処理液例えば希アンモニア水を供給するための一連の操作について説明する。以下に説明する一連の操作は、記憶部19に格納されたプログラムを制御部18が読み出して実行することにより、制御装置4の制御の下で自動的に実行することができる。
図4のタイミングチャートにおいて、上から順に、
V1が、第1開閉弁114の状態(1が開、0が閉)
P1が、定圧弁200の一次側圧力(0〜150kPa)
V2が、第2開閉弁118の状態(1が開、0が閉)
P2が、定圧弁200の二次側圧力(0〜150kPa)
PPが、定圧弁200の操作ポート222に与えられる操作圧力(0〜200kPa)
VRSが、定圧弁200の弁体212の状態(0が全閉、1が開(開度不問))
VRJが、定圧弁200の弁体212と上ダイアフラム214との関係(0が密接、1が隙間有り)
をそれぞれ示している。
また、最上段に記載された数字1〜4は、動作フェーズ(詳細は下記)を示している。
[フェーズ1]
フェーズ1は、基板処理システムの運転が完全に停止している段階である。このとき、第1開閉弁114が閉、定圧弁200の一次側圧力P1が0kPa、第2開閉弁118が閉、定圧弁200の二次側圧力P2が0kPa、定圧弁200の弁体212が全閉(弁座に着座)、定圧弁200の弁体212と上ダイアフラム214とが密接、となっている。なお、定圧弁200の弁体212と上ダイアフラム214とが密接している理由は、後述のフェーズ5で示したようなシャットダウンの手順を踏んでいるからである。
[フェーズ2]
フェーズ2では、各処理ユニット16にそれぞれ対応する処理液供給機構(ノズル41、第1、第2開閉弁114,118、定圧弁200、電空レギュレータ300等からなる)を、ノズル41からウエハWに処理液を吐出できる状態(以下、「吐出待機状態」とも呼ぶ)に移行させる吐出準備手順が実行される。まず、弁体212が弁座に着座している状態にある定圧弁200を全開状態に移行させる。すなわち、時点t1において、電空レギュレータ300から定圧弁200の操作ポート222に供給される操作圧力PPを、ゼロから200kPaに立ち上げる。以下、この200kPaの操作圧力PPを「待機時操作圧力」とも呼ぶこととする。これにより、定圧弁200の弁体212が弁座210から離れる。
200kPaという待機時操作圧力は、定圧弁200の一次側圧力P1(上流側弁室208a内の圧力)の最大値(循環ライン104内の処理液の設定圧力に相当し、例えば150kPa程度である)よりも十分に大きく、かつ、定圧弁200による流量制御が行われるとき操作ポート222に与えられる操作圧力PP(例えば30〜100kPa程度)よりも十分に大きい。
次に、時点t2において第1開閉弁114が開かれ、定圧弁200の一次側圧力が循環ライン104内の処理液の圧力とほぼ等しい値、例えば150kPaとなる。
定圧弁200の下流側弁室208b内の圧力よりも操作圧力PPが十分に大きいので、定圧弁200は引き続き全開状態に維持される。従って、定圧弁200の上流側弁室208a内の圧力(一次側圧力=150kPa)と下流側弁室208b内の圧力(これは定圧弁200の二次側圧力と等しい)とが等しくなる。これによりフェーズ2が終了し、上記の「吐出待機状態」となる。ウエハWに処理液を吐出すべきときがくるまで、その状態を維持したまま待機する。
[フェーズ3]
フェーズ3ではノズル41からウエハWへの吐出サイクル(吐出待機→吐出開始→吐出停止→吐出待機)が繰り返し行われる。
処理ユニット16内のウエハWにノズル41から処理液を吐出すべき時期がきたら(時点t3)、第2開閉弁118を開き、かつ、操作圧力PPを初期設定値(これは固定値である)に低下させる(図4の参照符号「H1」が付けられている部分を参照)。これによりそれまで大きかった弁座210と弁体212との距離が小さくなる。この初期設定値とは、定圧弁200の一次側圧力が例えば150kPa(循環ライン104内の処理液の圧力とほぼ等しい値)であったときに、定圧弁200からノズル41に向けて流れる処理液の流量がプロセスレシピで定められている目標値、例えば1000ml/minとなることが期待されるような値であり、試験運転により決定することができる。初期設定値は例えば30〜100kPa程度である。
その後の時点t4からは、電空レギュレータ300から操作ポート222に供給される操作圧力PPは、流量計116の検出値が上記目標値(1000ml/min)と一致するようにフィードバック制御される(図4の参照符号「FB1」が付けられている部分を参照)。なお、図4では、操作圧力PPを示すラインのうち参照符号「FB1」が付けられている破線部分が直線となっているが、実際には、フィードバック制御が行われているため操作圧力PPは変動している。参照符号H1が付けられている時間帯における実際の操作圧力PPと参照符号FB1が付けられている時間帯における実際の操作圧力PPは概ね同じであるが、若干の差があることもある。
予め定められた量の処理液がノズル41からウエハWに向けて吐出された後(あるいは吐出開始から予め定められた時間が経過した後)、つまり時点t5において、第1開閉弁114を開状態に維持したまま、第2開閉弁118を閉じる。
第2開閉弁118を閉じる時点t5あるいはその直前に、流量計116の検出値に基づく操作圧力PPのフィードバック制御をやめて、操作圧力PPをフィードバック制御をやめた時点t5のときの値に固定する。
操作圧力PPが一定に維持された状態で第2開閉弁118を閉じると、下流側弁室208b内の圧力(定圧弁200の二次側圧力)が徐々に上昇してゆき(定圧弁200は開いているため)、下流側弁室208b内の圧力と操作圧力PPとの差がある閾値未満となると、上ダイアフラム214及びこれに連結された弁体212が上方に移動してゆき、定圧弁200の弁体212は弁座210に着座する(時点t6)。
定圧弁200では、閉弁時においても、弁座210の表面とこれに着座する弁体212の表面とが完全にシールされているわけではない。従って、第1開閉弁114が開状態で第2開閉弁118が閉状態となっていて定圧弁200の一次側圧力が二次側圧力より高い状態が維持されている限り、循環ライン104と連通している上流側弁室208a内の圧力(150kPa)が徐々に下流側弁室208bに伝播してゆき、下流側弁室208b内の圧力は徐々に上昇して、最終的には上流側弁室208a内の圧力(150kPa)と等しくなる。
このとき、操作圧力PPが150kPaより小さいと、この圧力差により上ダイアフラム214が弁座210から遠ざかる方向に移動しようとする。一方、弁体212は弁座210に着座しているため上ダイアフラム214と一緒に移動することはできない。これにより弁体212に大きな負荷がかかる。なお、弁体212が弁座210に着座しているときには、上記の事象に対してバネ220の反発力は関与しないことに注意されたい。
前述したように上ダイアフラム214と弁体212は弁体212の軸線方向に相対移動可能であるため、上記の大きな負荷が加わったとしても図3Bに示すように上ダイアフラム214と弁体212との間に相対移動が生じ(図3Bに示す弁体212と上ダイアフラム214との相対的位置関係を参照)、弁体212及びその周辺部品が損傷することが防止されている。しかしながら、相対移動が生じると、弁体212の上端部の表面と、当該上端部が挿入されている上ダイアフラム214の下面の凹部の表面との間で摺動が生じ、パーティクルが発生してしまう。
本実施形態では、上記メカニズムによるパーティクルの発生を防止するため、弁体212が弁座210に着座した後に、操作圧力PPを下流側弁室208b内の圧力P2(定圧弁200の二次側圧力)より高い値に維持するようにしている。この目的のため、時点t5で第2開閉弁118を閉じた後、下流側弁室208b内の圧力P2が上記の上ダイアフラム214と弁体212との摺動が生じる程に高まる前の時点(図示例では時点t7)で、操作圧力PPを上述した待機時操作圧力(200kPa)まで上昇させる。操作圧力PPを待機時操作圧力まで上昇させることにより、上ダイアフラム214が弁体212を下方に押し、弁体212が弁座210から離れる(時点t7)。従って、弁体212が上ダイアフラム214から離れるような弁体212とダイアフラム214との間の相対移動が生じることはない。
時点t7の後は、上記のように定圧弁200が強制的に開弁させられた状態となるので、下流側弁室208b内の圧力P2(定圧弁200の二次側圧力)は、上流側弁室208a内の圧力P1(定圧弁200の一次側圧力)と等しくなる(時点t8以降を参照)。以上にてフェーズ3が終了する。このフェーズ3の終了時点(時点t2と時点t3との間)における系の状態は、フェーズ2の終了時点(時点t8と時点t9との間)における系の状態、つまり吐出待機状態と同じである。
[フェーズ4]
フェーズ3の吐出サイクルが(吐出待機→吐出開始→吐出停止→吐出待機)が1回または複数回繰り返し行われた後、例えば当分の間この処理ユニット16(または基板処理システム1全体)で処理を行う予定が無い場合には、フェーズ4にて装置のシャットダウンが行われる。
時点t9において、第1開閉弁114が閉じられ、これとほぼ同時に第2開閉弁118及び第3開閉弁124が開かれる。これにより、定圧弁200の二次側が開放され、二次側圧力P2がゼロまで低下する。また、操作圧力PPが待機時操作圧力(200kPa)となっていて定圧弁200が全開となっているため、定圧弁200の一次側圧力も速やかにゼロまで低下する。
次に、時点t10において、第1開閉弁114を閉じたままで、第2開閉弁118を閉じ、これとほぼ同時に操作圧力PPをゼロまで低下させる。すると定圧弁200の弁体212にはバネ220の反発力のみが負荷されるため、弁体212は弁座210に着座する。このとき操作圧力PP及び下流側弁室208b内の圧力P2はともにゼロであるため、弁体212と上ダイアフラム214との相対運動は生じることはなく、弁体212の上端が上ダイアフラム214の凹部の底まで入り込んだ状態(図3Aに示す弁体212と上ダイアフラム214との相対的位置関係を参照)が維持される。
上記実施形態では、フェーズ3の動作が繰り返し実行されている間、つまり、処理ユニット16が予め定められた処理スケジュールに従い逐次ウエハWの処理を行っているとき(処理ユニット16の定常運転時)であってかつ、弁体212が弁座210に着座しているときに、下流側弁室208b内の圧力P2よりも操作圧力PPの方が高くなるように操作圧力PPが制御されているため、弁体212が上ダイアフラム214から離れようとする弁体212と上ダイアフラム214との相対運動は生じることはない。このため、弁体212と上ダイアフラム214との間の摺動に起因するパーティクルの発生を防止することができる。
図3A及び図3Bに記載した形式の定圧弁200では、弁内の発塵(パーティクル発生)要因として、上述した弁体212と上ダイアフラム214との間の摺動の他に、弁体212の弁座210への着座及び離座時の弁体212と弁座210との間の摺動がある。パーティクルの発生量をより少なくするという観点からは、フェーズ3の動作が繰り返し実行されている間に弁体212の弁座210への着座及び離座が行われないことがより好ましい。
弁体212の弁座210への着座及び離座を防止するには、時点t5において第2開閉弁118を閉じた後、下流側弁室208b内の圧力が操作圧力PPを上回ることにより弁体212が弁座210に着座するよりも前に(つまり時点t6よりも前に)、操作圧力PPを待機時操作圧力まで上昇させればよい。図5の手順を上記に従って変更した場合が図6に示されており、時点t5と時点t6との間の時点t5.5で操作圧力PPを待機時操作圧力まで上昇させている。これにより、フェーズ3では、弁体212の弁座210への着座及び離座が生じないようになっている。
弁体212と上ダイアフラム214との相対移動は弁体212が弁座210に着座しなければ生じないため、少なくともフェーズ3で弁体212を弁座210に全く着座させないような操作をするということは、弁体212と上ダイアフラム214との摺動に伴う発塵の防止対策にもなっている。
また、少なくともフェーズ3で弁体212を弁座210に全く着座させないのであれば、弁体212の着座に起因する弁体212及びその周辺部材の強度上の問題は生じなので、弁体212と上ダイアフラム214は相対的に移動不能な単一部材として形成してもよい。
以下に、図2に示した基板処理システムを用いて行われる基板の液処理の一例としてのレジスト剥離処理について簡単に説明しておく。マスクとしての役割を終えたレジストパターン(レジスト膜)が表面に存在するウエハWが、基板搬送装置17(図1を参照)により処理ユニット16内に搬入され、基板保持部30に水平姿勢で保持される。次いで、基板保持部30がウエハWを鉛直軸線周りに回転させる。ウエハWはレジスト剥離処理に関する一連の工程が終了するまで、継続的に回転させられる。
図示しないノズルアームによりウエハWの中心の真上に位置させられたノズル41AからSPM液が供給され、これによりレジスト膜がウエハWから剥離させられる。次いで、図示しないノズルアームによりウエハWの中心の真上に位置させられたノズル41からホットDIWが供給され、これによりSPM及びレジスト膜由来の反応生成物が除去される。
その後、ノズル41からのホットDIWの供給が停止されるとともに、ノズル41から希アンモニア水が供給される。SPM処理後のウエハWの表面には、硫酸(HSO)及び硫酸に由来するイオン(HSO ,(SO など)が残留しており、これはDIW、ホットDIW等によるリンス処理では十分に除去されないが、希アンモニア水をリンス液として用いることにより、これらの残留成分を酸化または中和することにより効率良く除去することができる。
希アンモニア水によるリンス処理の終了後、ウエハWの回転速度を増して振り切り乾燥が行われる。希アンモニア水はシリコンをエッチングしないため、希アンモニア水によるリンス処理の後に、DIWを用いたリンスを行うことなく乾燥処理を行うことができる。以上により、一連のレジスト剥離処理が終了する。処理済みのウエハWは、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出される。
希アンモニア水に代えてオゾン水(DIWにオゾンガスを溶解させたもの)を用いてもよい。ウエハW上に残留する上記物質は、オゾンにより酸化させることによっても効率良く除去することができる。
上述した流れ制御機器群を用いて供給する処理液は上述されたものに限定されるものではなく、任意の処理液、例えば半導体装置製造に良く用いられるDHF(希フッ酸)、SC−1、SC−2等であってもよい。
上述した処理システムにより処理される被処理体は、上述したウエハW(シリコンウエハ等)に限定されるものではなく、LCD用のガラス基板、セラミック基板等の他の種類のものであってもよい。
W ウエハ(被処理体)
4 制御部(制御装置)
30 基板保持部
41 ノズル
112 処理液供給ライン(分岐ライン)
116 流量計
118 下流側開閉弁(第2開閉弁)
200 定圧弁
202 弁箱
208 弁室
208a 上流側弁室
208b 下流側弁室
212 弁体
214 ダイアフラム(上ダイアフラム)
220 バネ
221 操作圧力室
300 操作圧力供給部(電空レギュレータ)
PP 操作圧力
P2 二次側圧力

Claims (10)

  1. 被処理体に処理液を供給するノズルと、
    前記ノズルに処理液を供給する処理液供給ラインと、
    前記処理液供給ラインに設けられた定圧弁と、
    前記定圧弁と前記ノズルの間の前記処理液供給ラインに設けられた下流側開閉弁と、
    前記定圧弁に、操作圧力を供給する操作圧力供給部と、
    前記下流側開閉弁の開閉動作、及び前記操作圧力供給部から前記定圧弁に供給される操作圧力を制御する制御部と、
    を備え、
    前記定圧弁は、弁室及び弁座を有する弁箱と、前記弁室内に移動可能に設けられた弁体と、前記弁体を閉弁方向に付勢するバネと、を有しており、
    前記弁室は、前記弁体が閉弁したときに前記弁体より上流側にある上流側弁室と、前記弁体より下流側にある下流側弁室とを有し、前記弁体にダイアフラムが連結されており、前記ダイアフラムの第1面は前記下流側弁室に面しており、前記ダイアフラムの前記第1面と反対側の第2面に面して前記操作圧力が印加される操作圧力室が設けられており、前記操作圧力室に印加される操作圧力により前記ダイアフラムは前記弁体に開弁方向の力を印加するようになっており、前記弁体と前記ダイアフラムとは、相互に連結された状態を維持しながら前記弁体の移動方向に相対変位が可能であり、
    前記制御部は、前記下流側開閉弁を閉じることと、その後、前記定圧弁の調圧作用により前記定圧弁が閉弁した後に前記操作圧力が前記定圧弁の二次側圧力を下回ることがないように、前記操作圧力供給部から供給される前記操作圧力を制御することと、を実行する
    液処理装置。
  2. 前記制御部は、前記下流側開閉弁が閉じられかつ前記定圧弁が閉弁しているときに前記操作圧力を前記定圧弁の二次側圧力を下回ることがないように制御するときに、前記操作圧力を前記定圧弁の一次側圧力よりも高い圧力まで上昇させる、請求項1記載の液処理装置。
  3. 被処理体に処理液を供給するノズルと、
    前記ノズルに処理液を供給する処理液供給ラインと、
    前記処理液供給ラインに設けられた定圧弁と、
    前記定圧弁と前記ノズルの間の前記処理液供給ラインに設けられた下流側開閉弁と、
    前記定圧弁に、操作圧力を供給する操作圧力供給部と、
    前記下流側開閉弁の開閉動作、及び前記操作圧力供給部から前記定圧弁に供給される操作圧力を制御する制御部と、
    を備え、
    前記定圧弁は、弁室及び弁座を有する弁箱と、前記弁室内に移動可能に設けられた弁体と、前記弁体を閉弁方向に付勢するバネと、を有しており、
    前記制御部は、前記下流側開閉弁を閉じることと、その後、前記定圧弁の調圧作用により前記定圧弁が閉弁する前に前記操作圧力を上昇させて前記定圧弁の閉弁を防止することと、を実行する、液処理装置。
  4. 前記制御部は、前記操作圧力を上昇させて前記定圧弁の閉弁を防止するときに、前記操作圧力を少なくとも前記定圧弁の一次側圧力よりも高い圧力まで上昇させる、請求項記載の液処理装置。
  5. 前記弁室は、前記弁体が閉弁したときに前記弁体より上流側にある上流側弁室と、前記弁体より下流側にある下流側弁室とを有し、前記弁体にダイアフラムが連結されており、前記ダイアフラムの第1面は前記下流側弁室に面しており、前記ダイアフラムの前記第1面と反対側の第2面に面して前記操作圧力が印加される操作圧力室が設けられており、前記操作圧力室に印加される操作圧力により前記ダイアフラムは前記弁体に開弁方向の力を印加するようになっている、請求項記載の液処理装置。
  6. 前記処理液供給ラインに設けられた流量計をさらに備え、前記制御部は、前記下流側開閉弁を開いて前記ノズルから被処理体に処理液を供給するときに、前記流量計により測定された流量に基づいて、当該流量が目標値となるように前記操作圧力をフィードバック制御する、請求項1からのうちのいずれか一項に記載の液処理装置。
  7. 被処理体に処理液を供給するノズルと、
    前記ノズルに処理液を供給する処理液供給ラインと、
    前記処理液供給ラインに設けられ、弁室及び弁座を有する弁箱と、前記弁室内に移動可能に設けられた弁体と、前記弁体を閉弁方向に付勢するバネと、を有する定圧弁と、
    前記定圧弁と前記ノズルの間の前記処理液供給ラインに設けられた下流側開閉弁と、
    前記定圧弁に、操作圧力を供給する操作圧力供給部と、
    を備えた液処理装置の制御方法であって、
    前記弁室は、前記弁体が閉弁したときに前記弁体より上流側にある上流側弁室と、前記弁体より下流側にある下流側弁室とを有し、前記弁体にダイアフラムが連結されており、前記ダイアフラムの第1面は前記下流側弁室に面しており、前記ダイアフラムの前記第1面と反対側の第2面に面して前記操作圧力が印加される操作圧力室が設けられており、前記操作圧力室に印加される操作圧力により前記ダイアフラムは前記弁体に開弁方向の力を印加するようになっており、前記弁体と前記ダイアフラムとは、相互に連結された状態を維持しながら前記弁体の移動方向に相対変位が可能であり、
    前記制御方法が、
    前記ノズルから被処理体に処理液を供給した後に前記下流側開閉弁を閉じることと、
    その後、前記定圧弁の調圧作用により前記定圧弁が閉弁した後に前記操作圧力が前記定圧弁の二次側圧力を下回ることがないように、前記操作圧力供給部から供給される前記操作圧力を制御することと、
    を備えている、制御方法。
  8. 被処理体に処理液を供給するノズルと、
    前記ノズルに処理液を供給する処理液供給ラインと、
    前記処理液供給ラインに設けられ、弁室及び弁座を有する弁箱と、前記弁室内に移動可能に設けられた弁体と、前記弁体を閉弁方向に付勢するバネと、を有する定圧弁と、
    前記定圧弁と前記ノズルの間の前記処理液供給ラインに設けられた下流側開閉弁と、
    前記定圧弁に、操作圧力を供給する操作圧力供給部と、
    を備えた液処理装置の制御方法であって、
    前記ノズルから被処理体に処理液を供給した後に前記下流側開閉弁を閉じることと、
    その後、前記定圧弁の調圧作用により前記定圧弁が閉弁する前に前記操作圧力を上昇させて前記定圧弁の閉弁を防止することと、
    を備えた制御方法。
  9. 前記操作圧力供給部から供給される前記操作圧力を制御することは、前記操作圧力を前記定圧弁の一次側圧力よりも高い圧力まで上昇させることを含む、請求項記載の制御方法。
  10. 液処理装置の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、前記コンピュータが前記液処理装置を制御して請求項7から9のうちのいずれか一項に記載の制御方法を実行させるプログラムが記録された記憶媒体。
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