JP5337002B2 - 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法 - Google Patents

1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法 Download PDF

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Description

[0001]
本発明は、フッ素含有ハイドロハロカーボンの製造に関する。具体的には、本発明は、1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン(この技術分野ではHCFC-235faと称される)の、フッ素化触媒の存在下、液相か気相のいずれかにおける製造に関する。HCFC-235faは1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(この技術分野ではHFC-245faと称される)の製造における中間体として有用なものである。
[0002]
本発明は、また、CCl3CH2CCl3をフッ素化触媒の存在下でフッ化水素と液相か気相のいずれかにおいて反応させることにより1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパンを製造する工程を含んで成る、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法に関する。
[0003]
フッ素含有ハイドロハロカーボンは、オゾンを枯渇させる、冷媒、噴射剤、発泡剤および溶媒を含めて多種多様な用途で使用されるクロロフルオロカーボンを代替するそれらの潜在能力の故に、現在関心が持たれているものである。HCFC-235faとHFC-245faとは共に発泡剤として有用であることが知られている。HFC-245faは、沸点が約14℃であることを含めて、そのHFC-245faをして発泡剤、冷媒または噴射剤として特に魅力的たらしめる物理的性質を有している。現在周知のエーロゾル噴射剤であるCFC-11(CCl3F、b.p.24℃)と同様に機能するHFC-245faの能力は、スミス(Smith)およびウォールフ(Woolf)によって米国特許第2,942,036号明細書(1960年)において注目されたものである。欧州特許出願第381 986号明細書でも、CF3CH2CF2Hが噴射剤または発泡剤として使用し得ることが(一般式を用いて)説明されている。HFC-245faの伝熱剤としての使用も特開平2−272,086号公報(Chem. Abstr.、1991, 114, 125031q)で述べられている。
[0004]
CF3CH2CF2Clは、従来、欧州特許第0 522 639号明細書に開示されるとおり、1,1,1,3,3,3−ヘキサクロロプロパンとHFとの、触媒の存在下における液相反応で製造されていた。
[0005]
本願と同一出願人による米国特許第5,728,904号明細書には、CCl3CH2CCl3のHFによる、TiCl4かSnCl4のいずれかの触媒の存在下におけるフッ素化と、それに続くHFC-245faへの還元によるCF3CH2CF2Clの製造が開示されている。
[0006]
HFのCF3CH=CFClに対するBF3-接触付加によるCF3CH2CF2Clの製造も公知である(R.C.アーノルド[R.C. Arnold]、米国特許第2,560,838号明細書;1951年)。CF3CH=CFCl源は開示されなかった。
[0007]
HFC-245faは、初めは、パラジウム触媒上におけるCF3CCl2CF2Clの還元によって製造された(スミスおよびウォールフの米国特許第2,942,036号明細書、1960年)。反応ゾーンを出ていく物質には、CF3CH2CHF2、CF3CH=CF2、CF3CCl=CF2および未反応出発物質が含まれている。所望とされるCF3CH2CF2Hは約60%までの収率で形成されたが、出発物質源は開示されなかった。
[0008]
1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペンの還元は、クヌーニアンツ(Knunyants)等によって明らかにされた(Chem. Abstr.、1961、55、349f)。ペンタフルオロプロパンの収率は70%であった。
[0009]
バードン(Burdon)等は、J. Chem. Soc.、C、1969、1739において、テトラヒドロフランの元素フッ素化中にCF3CH2CF2Hが低収率で形成することを明らかにしている。
[0010]
本願と同一出願人による米国特許第5,574,192号明細書には、CCl3CH2CHCl2をHF/SbCl5によりフッ素化してHFC-245faを製造することが開示されている。
米国特許第2,942,036号明細書 欧州特許出願第381 986号明細書 特開平2−272,086号公報 欧州特許第0 522 639号明細書 米国特許第5,728,904号明細書 米国特許第2,560,838号明細書 米国特許第2,942,036号明細書 米国特許第5,574,192号明細書
Chem. Abstr.、1991, 114, 125031q Chem. Abstr.、1961、55、349f J. Chem. Soc.、C、1969、1739
[0011]
本発明の一つの目的は、容易に入手できる原料物質を用いて1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパンを製造する、経済的で、大規模化に適う手段を提供することである。
[0012]
本発明の更なる目的は、CF3CH2CF2Clを還元触媒の存在下で水素と反応させる工程を含んで成り、この場合CF3CH2CF2ClはCCl3CH2CCl3をフッ素化触媒の存在下でフッ化水素と液相か気相のいずれかにおいて反応させることによって製造される、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンを製造する手段を提供することである。
[0013]
本発明の更なる目的は、次の工程:
1)CCl4と塩化ビニリデンとの反応によるCCl3CH2CCl3の形成;
2)フッ素化触媒の存在下での、液相か気相のいずれかにおけるフッ化水素(HF)との反応によるCCl3CH2CCl3のCF3CH2CF2Clへの転化;および
3)CF3CH2CF2ClのCF3CH2CF2Hへの還元
を含んで成る、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンを製造する手段を提供することである。
各工程は、本明細書で議論される、所望とされる生成物を生成させるのに十分なプロセス条件、即ち温度および圧力の下で行われる。
[0014]
塩化ビニリデンのCCl4との反応による短鎖重合はこの技術分野で公知であって、ある程度詳しく調べられている。この短鎖重合反応で、式CCl3(CH2Cl)nCl(式中、nは所望とされる生成物に必要とされるとおり色々な値を取る)を有する化合物が生成しめられる。塩化ビニリデンの短鎖重合は、これを幾つかの手段で開始させることができるが、金属塩、特に銅の塩による開始に、本発明の方法に対して明確な利点がある。銅塩は、初めにCCl4と反応することにより反応を開始させてトリクロロメチルラジカルを生成させ、これが次いで塩化ビニリデンと化合して短鎖重合を開始させると考えられる(その機構の考察に関しては、例えばアッシャー(Assher)およびボフシ(Vofsi)のJ. Chem. Soc.、1961、2261を参照されたい)。銅塩は、また、成長しているラジカル鎖に塩素原子を移動させることによりその短鎖重合を停止させる。かくして、鎖長は、例えば過酸化物開始短鎖重合と比較して相当に短くなる。ここで、当該反応では、3〜9個の炭素原子を有するテロマーが卓越した収率で得られる。テロマーの分布に関するある程度の制御は、反応条件、特にCCl4対塩化ビニリデンの比および使用される銅塩のタイプを制御することによって実行可能である(例えば、ベルバチア[Belbachir]等のMakromol. Chem.、1984、185、1583-1595を参照されたい)。かくして、CCl3CH2CCl3を分子量が全く小さいテロマーにより得ることが可能である(実施例1を参照されたい)。
[0015]
短鎖重合法では各種の触媒が使用されている。混合物も含めてこれら短鎖重合触媒の多くは、かなりの程度まで均等である可能性があり、従って触媒をどう選択するかはコスト、入手性および反応媒体中の溶解度に依存する。本発明の短鎖重合反応に関しては、銅および鉄の塩が好ましいことが発見された。全般的に見て、本発明で、当該反応に関してより好ましい触媒は、塩化第一銅、塩化第二銅若しくはそれら2種の混合物またはヨウ化第一銅である。短鎖重合反応で使用される触媒の量は、使用される飽和ハロゲン化炭化水素(例えば、CCl4またはCCl3CH2CCl3)1モル当たり少なくとも約0.1ミリモル、好ましくは約0.1〜約50ミリモルである。非常に低い濃度では、反応速度が許容できないほど遅くなることがあり、また非常に高い触媒濃度は、より小さい触媒対CCl4の比において溶解限界に達してしまうことがあるために不経済である。従って、触媒のより好ましい量は飽和ハロゲン化炭化水素1モル当たり約1〜20ミリモルである。
[0016]
この短鎖重合法では共触媒を使用することができることも注目される。共触媒としてアミンを、好ましくは金属触媒(即ち、銅塩)1モル当たり1〜10モルの濃度で用いることができる。このようなアミン系共触媒に、アルカノールアミン、アルキルアミンおよび芳香族アミン、例えばエタノールアミン、ブチルアミン、プロピルアミン、ベンジルアミン、ピリジン等がある。
[0017]
CCl4対ビニリデン反応体の比が、重合度、即ち式CCl3(CH2Cl)nClの化合物について、そのnの平均値を実質的に変える。かくして、例えば、所望とされる生成物が出発物質より1個だけ多い-CH2CCl2-単位を有するならば、CCl4(またはCCl3CH2CCl3)対塩化ビニリデンの比は相対的に高くなければならず(少なくとも約2、好ましくは約2〜5)、従ってより高い分子量のテロマーは最小限に抑えられる。所望とされる生成物が出発物質より2個または3個以上多い-CH2CCl2-単位を有するならば(例えば、CCl4からのCCl3(CH2CCl2)2Cl)、上記より小さいCCl4対塩化ビニリデンの比(約0.3〜1)が用いられるべきである。フッ化ビニリデンを用いる系にも同じ解釈が用いられる。
[0018]
短鎖重合反応に有用な温度は約25〜約225℃、好ましくは約80〜約170℃の範囲であり、そのため、反応体濃度と触媒活性に依存して、都合のよい反応時間は数時間から約1日まで変わる。さらに好ましい温度は約125〜約140℃の範囲内にある。
[0019]
最後に、様々の溶媒が用い得る。反応体および所望とされる生成物に対して不活性な任意の溶媒を用いることができる。このような溶媒の例は、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、イソプロパノールおよび第三ブタノールである。アセトニトリルがその低いコスト、安定性、蒸留による易回収性、および十分な量の無機触媒塩を溶解する能力のために好ましい。主として後者の考慮点から、溶媒の量は総容量の約1/4〜2/3が好ましく、総容量の1/3〜1/2がさらに好ましい。さもなければ、溶存触媒量は相対的に低くなることがあるか、または1運転当たりの生成物の生成量が希釈効果により悪影響を受ける。
[0020]
第二工程でCCl3CH2CCl3をフッ素化してCF3CH2CF2Clを与える。本発明者は、CCl3CH2CCl3をフッ素化してCF3CH2CF2Clを与えるのにハロゲン化五価アンチモン触媒が使用し得ることを見いだしたが、過フッ素化を避けるためには、特に温度、HF対有機物質のモル比および触媒濃度に関して非常に狭い運転条件の組を用いなければならない。高触媒濃度および/または高反応温度では、フッ素化工程の速度は速いが、選択性は許容できないレベルまで低下する。温度が高ければ高いほど、過フッ素化生成物であるCF3CH2CF3(この技術分野でHFC-236faと称される)が益々多く生成せしめられる。
[0021]
必要とされる温度、即ち約50〜約100℃、好ましくは約60〜約95℃、最も好ましくは約65〜約90℃に因り、反応は加圧下で行われる。圧力は、必要とされるならば、使用される装置の限界に応じて、ゆとりのある安全性を与えるために、反応プロセス中に副生成物のHClを放出することによって制御することができる。本発明者は、約50〜約500psig(約3×10〜約3×10Pa)の圧力で運転するのが便利であることを見いだした。圧力の上限が、一般に、利用可能な装置の限界である。反応器は、約0〜約−20℃に保持された凝縮器に取り付けられた充填カラムを具える攪拌器付きオートクレーブより成っていた。過剰の圧力(HCl)は凝縮器の頂部のバルブを通してスクラバーへと排出される。加熱期間の終点で、生成物および残っているHFが、生成物を採集するための酸スクラバーおよび冷たいトラップに順次接続されているオートクレーブヘッドのバルブを通して排出される。CF2ClCH2CF2Clのようなフッ素化不足物質は、引き続くバッチの運転においてCCl3CH2CCl3と共に再循環させることができる。この方法は、また、生成物流を反応体が反応器に連続的に供給される速度に等しい速度で取り出すことによって、連続式で行うこともできる。
[0022]
HF対有機物質のモル比は約4/1〜約20/1であるべきであり、好ましくは約5/1〜約9/1である。過フッ素化物質であるCF3CH2CF3は一般に望ましいものではないから、(再循環することができる)フッ素化不足物質を粗生成物中に多くするようにするのがより有利である。過フッ素化生成物は、より小さいHF/有機物質の比とより低い反応温度によって低く保たれる。バッチ式では、反応時間も過フッ素化を低く保つ重要なパラメーターである。バッチ式の条件下では、反応時間は約1〜約25時間、好ましくは約1〜約10時間、最も好ましくは約1〜約5時間の範囲であり、そしてその反応時間は圧力(HCl)の上昇速度によってモニターすることができる。
[0023]
ハロゲン化五価アンチモンは商業的に入手可能である。五塩化アンチモン(SbCl5)がその低コストと入手性の故に最も好ましい。SbCl5では幾分かの触媒失活が観察されるが、それは一般にハロゲン化Sb(III)の形成に原因がある。かくして、連続液相フッ素化反応では、アンチモンを+5価の酸化状態に維持するために、塩素が同時供給原料として用いられる。式SbClnF5-n( 式中、nは1〜5である)を有する五価アンチモンの混合ハライドは、HFと反応すると直ちにその場で生成する傾向があるが、このハロゲン化物も好ましいものである。本発明で使用されるフッ素化触媒は、その純度が少なくとも約97%であるのが好ましい。使用されるフッ素化触媒の量は広い範囲で変えることができるが、CCl3CH2CCl3に対して約5〜約13モル%、好ましくは約6〜約12モル%、最も好ましくは約7〜約11モル%使用することが推奨される。
[0024]
CCl3CH2CCl3のフッ素化を主としてCF3CH2CF2Clが得られるように行う場合、そこに困難があることは、HF単独(フッ素化触媒なし)では所望とされるCF3CH2CF2Clが比較的低収率でしか得られず、その反応は主としてフッ素化不足生成物をもたらしたと言う事実によって理解することができる。液体フッ素化触媒(SbF5)では、過フッ素化生成物であるCF3CH2CF3が高収率で得られた(実施例2および3)。
[0025]
例えば、触媒としてSbCl5を(CCl3CH2CCl3に対して)1モル%の濃度で用い、そして100℃の反応温度を使用すると、50時間後に生成物の比率はCF3CH2CF2Cl・43.3%、C3H2Cl2F4・54.5%となった。触媒濃度を5モル%に上げることによって、生成物の同様の分布が同じ温度において15時間で達成された。触媒濃度をさらに8.5モル%に上げることによっても、79℃と言う上記よりも低い温度で、生成物の分布はCF3CH2CF2Cl・51.4%、C3H2Cl2F4・44.1%となった。上記ケースの各々において、CF3CH2CF3の量は3%未満であった。しかし、触媒濃度を16.7モル%までさらに上げ、そして温度を56℃まで下げると、過フッ素化生成物・CF3CH2CF3が実質的(8.5%)な量で形成されるのを防ぎ得なかった。しかして、約13〜18%と言う(有機物質に対する)モル比は過フッ素化生成物を許容できない量でもたらし、一方約5モル%以下の濃度は生産性が低いためにあまり好ましくない。約10モル%のSbCl5濃度で良好な結果が得られた。
[0026]
気相フッ素化反応も好結果を以て用いることができる。反応温度は約100〜約400℃、さらに好ましくは約250〜約350℃の範囲である。適した気相触媒に、主に、クロムおよびアルミニウムの塩および酸化物(例えば、酸化クロムおよびフッ化アルミニウム)に基づくものがあるが、これらは色々な量の、マンガン、ニッケル、コバルトおよび鉄の塩および酸化物のような他の遷移金属の塩および酸化物で変性されていてもよい。かくして、許容し得る触媒調合物としては、例えばCr2O3/AlF3/CoCl2、Cr2O3/NiO/CoCl2、Cr2O3/Al2O3、Cr2O3/AlF3、Cr2O3/炭素、CoCl2/Cr2O3/Al2O3、NiCl2/Cr2O3/Al2O3、CoCl2/AlF3およびNiCl2/AlF3の各混合物を挙げることができる。この触媒の組成は、初期フッ素化プロセス中に変化(例えば、フッ素化)を受けてもよいことを理解されるべきであり、それによってある運転時間後に定常状態の組成が達成されることになる。このような触媒はペレット形態(一般に1/8″(0.3cm)のペレット)で取り扱われるのが便利である。担持されたクロム(III)酸化物またはクロム(III)酸化物自体が好ましい触媒である。
[0027]
供給原料のHFおよびヘキサクロロプロパン(HCC-230f)は所望とされるモル比に調整されるが、その比は好ましくは約3:1〜約100:1、さらに好ましくは約4:1〜約50:1、最も好ましくは約5:1〜約20:1の範囲である。
[0028]
反応圧力は特に重要というわけではなく、過圧でも、大気圧でも、または減圧でもよい。減圧は約5〜約760トル(約7×10〜約1.0×10Pa)であることができる。
フッ素化反応中に、HCC-230fとHFとが気相中でフッ素化触媒により反応せしめられる。反応体蒸気はフッ素化触媒に約1〜約120秒間、好ましくは約1〜約50秒間、さらに好ましくは約1〜約30秒間接触せしめられる。本発明の目的では、「接触時間」は、触媒床が空隙率100%であると仮定して、ガス状反応体がその触媒床を通過するのに要する時間のことである。
[0029]
触媒は、各使用前に、これを乾燥し、予備処理し、そして活性化するのが好ましい。また、触媒を、長期使用後、それが反応器の適所にある間に、周期的に再生処理することが有利であることがある。予備処理は、触媒を窒素または他の不活性ガスの流れの中で約250〜約430℃に加熱することによって行うことができる。触媒は、次に、高触媒活性を得るために、それを大過剰の不活性ガスで希釈されたHFの流れにより処理することによって活性化することができる。触媒の再生は、例えば、空気または不活性ガスで希釈された空気を触媒に、反応器の大きさに依存して約100〜約400℃、好ましくは約200〜約375℃の温度で、約8時間〜約3日間通すことによるような、この技術分野で公知の任意の手段で成し遂げることができる。
[0030]
CF3CH2CF2Clは、最後の工程で、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンに還元される。還元は、還元触媒にCF3CH2CF2Clの蒸気を水素と共に通すことによって、連続流系において都合よく達成することができる。フッ素化工程のある種特定のオレフィン系副生成物、例えばCF3CH=CF2も、還元されてCF3CH2CHF2を与える。
[0031]
還元触媒に、通常は炭素またはアルミナのような不活性材料に担持されているニッケル、パラジウム、白金およびロジウムがある。これらの触媒は商業的に入手することができ、また上記金属を担体材料上に約0.5〜約20重量%有するものが一般に得ることができる。さらに一般的には、約0.5〜約5重量%の装填量が用いられる。例として、活性炭顆粒上1%パラジウムのもの、および1/8″(0.3cm)アルミナペレット上0.5%白金のものが挙げられる。より好ましい触媒は、白金かロジウムのいずれかと比較して低コストであることから、パラジウムである。
[0032]
大気圧で運転するのが最も便利であるが、これは必要とされることではない。減圧または約100気圧までの圧力が共に用いることができ、後者は特にバッチ式運転に用いられる。
[0033]
水素化工程では、メタノール、エタノールおよび酢酸のような溶媒を利用するのが、好ましいことがある。生成するHClを中和するためには塩基も有益であることがある。任意の中和剤、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウムおよび炭酸ナトリウムが用いることができる。
[0034]
気相還元に有用な温度は約100〜約350℃の範囲であり、さらに好ましい範囲は約150〜約250℃である。
反応の化学量論関係に基づく水素対化学物質の必要とされる比率は、有機物質1モル当たり水素約1モルである。化学量論比の約1〜約50倍が用い得る。化学量論量の約2〜約30倍の比率が、満足できる結果を以て使用することができる。
[0035]
還元の最も望ましい条件は色々であって、それは一部は触媒の活性(これは使用される金属のタイプ、担体材料上のその濃度および担持材料の性質に依存する)、および反応器中での接触または滞留時間に依存する。滞留時間は、反応温度、触媒容量、並びに水素および/または還元される有機物質の流量を変えることによって調整することができる。有用な接触時間は約0.1秒〜約2分の範囲である。本発明の場合、より好ましい接触時間は約200〜約225℃および大気圧において約10〜約40秒の範囲である。
[0036]
大気圧および約100〜約325℃の温度におけるCF3CH2CF2Clの還元では、反応器流出流中には一般にCF3CH2CF2HおよびCF3CH2CF2Clの両者が存在する。CF3CH2CF2H対CF3CH2CF2Clの比は反応温度の上昇と共に大きくなる。高温(>250℃)での連続運転は、原触媒活性が徐々に失われる可能性があるためにあまり有利ではない。従って、比較的高いCF3CH2CF2ClのCF3CH2CF2Hへの転化率を達成する好ましい方法は、接触時間を長くするか、または、同等のことであるが、生成物流を所望とされる転化率が得られるまで再循環させる方法である。CF3CH2CF2Clから所望とされるCF3CH2CF2Hを分離した後、そのCF3CH2CF2Clを再び反応器に供給することができる。
[0037]
実施例1−CCl 3 CH 2 CCl 3 の製造
テフロン(登録商標)でライニングされた磁気的に攪拌されるオートクレーブ(容量575mL)に、150mLのCCl4、150mLのCH3CN、0.51gのCuClおよび0.51gのCuCl2二水和物を仕込んだ。このオートクレーブを閉じ、そして短時間排気した。塩化ビニリデン(57.7g、0.595モル)を、シリンジと、オートクレーブ上の玉弁を覆うゴム隔膜を介して加えた。このオートクレーブを次に窒素で20psig(1×10Pa)まで室温で加圧した。その混合物を1.75時間にわたって150℃まで加熱し、150℃で2時間保持した。攪拌器の速度を350rpmに維持した。そのオートクレーブおよび内容物を約15℃まで冷却した後、その内容物を取り出し、400mLの水で希釈し、そして有機物質層を分離した。その水性層を50mLの塩化メチレンで抽出し、それら有機層を合わせて100mLのブラインで洗浄した。乾燥(Na2SO4)後に、その有機層を回転蒸発により濃縮して140.4gの粗生成物を得た。2.7mmHgで蒸留すると、b.p.63〜65℃のCCl3CH2CCl3が114.3g得られた(加えられた塩化ビニリデンに基づく収率77%)。GC分析によるその純度は99.97%であった。1H NMR(CDCl3):4.17δに一重項。
[0038]
実施例2−CCl 3 CH 2 CCl 3 のHF単独によるフッ素化
オートクレーブに64g(0.25モル)のCCl3CH2CCl3および81g(4.05モル)のHFを仕込み、そして100℃に22時間加熱した。GC-MS分析で同定された主たる揮発性生成物は、C3H2Cl2F4、C3H2Cl3F3およびC3H2Cl4F2の各異性体であって、ある種のオレフィン系副生成物が伴われていた。モノクロロ異性体は生成されなかったことに留意されたい。
[0039]
実施例3−CCl 3 CH 2 CCl 3 のHFおよびSbF 5 によるフッ素化
−10℃に保たれた凝縮器を具えた、磁気的に攪拌されるオートクレーブに、7.6gのSbF5(0.035モル)、64g(0.255モル)のCCl3CH2CCl3および100g(5.0モル)のHFを仕込んだ。その内容物を次に125℃に18時間加熱した。この加熱期間中に、400psig(3×10Pa)より高い圧力は、それを、−78℃に保たれた二つのコールドトラップに取り付けられた水性KOHのスクラバーに周期的に排気した。この加熱期間の終わりに、内容物の残りをゆっくり排出させた。上記のコールドトラップには、97.9%のCF3CH2CF3および0.5%のCF3CH2CF2Clより成る無色の液体が33.4g含まれていた。
[0040]
実施例4−CCl 3 CH 2 CCl 3 の液相フッ素化
オートクレーブに1モルのCCl3CH2CCl3、0.97モルのSbCl5および7.55モルのHFを仕込み、そして52〜72℃で1時間、72〜82℃で0.5時間、最後に80〜82℃で2時間加熱した。運転圧力は(HClの周期的排気を行って)100psigから300psig(7×10〜2×10Pa)まで変えた。粗生成物は76.7%のCF3CH2CF2Cl 、4%のCF3CH2CF3および14.7%のC3H2Cl2F4より成っていた。その触媒を、次いで、次のバッチのために、そのオートクレーブ中に塩素ガスを泡立て、そして2時間攪拌することによって再生した。
[0041]
実施例5−HH/SbCl 5 による連続液相フッ素化法
連続式で運転する典型的な液相フッ素化法において、約182Kgの五塩化アンチモン触媒を50ガロンの反応器に仕込む。反応器温度を85℃まで上げる。次に、反応体をその反応器に次の速度で連続的に供給する:CCl3CH2CCl3、25.2Kg/時;HF、15Kg/時;Cl2、0.68Kg/時。反応器圧力を、生成物流を実施例3で行われたようにして凝縮器を通して排気することによって約150psig(約1×10Pa)に維持した。生成物流はHCFC-235fa(1−クロロ−1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパン)、HFC-236fa(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン)、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、HF、HClおよび他の少量の有機副生成物より成っている。そのHCl、HFおよび残留塩素を、流出流を苛性アルカリスクラバーに通し、通過させることによって生成物流から除去する。酸を含まない生成物流は60%のHCFC-235fa、10%のHFC-236faおよび25%の1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペンを含んでいる。
[0042]
実施例6−CCl 3 CH 2 CCl 3 の気相フッ素化
典型的な実験において、直径1″(3cm)のモネル(MONEL)パイプより成る反応器を用いる。その反応器に約132g(嵩密度約1.33g/cc)の酸化クロム(III)を仕込んだ。この触媒を使用前に乾燥し、そしてHFで予備処理した。その反応器に無水のHFを大気圧で供給しながら、この反応器を反応温度に予熱する。反応器が250℃に達したとき有機供給原料(CCl3CH2CCl3)の供給を開始した。次に、HFと有機供給原料とを望ましい速度に調整した。HF/有機物質のモル比を約7〜8対1に保つ。流出生成物流を、イン-ラインGCを利用して分析した。その生成物流を苛性アルカリスクラバーに供給して、有機生成物の混合物を採集する。それは約50%のHCFC-235fa、20%のHFC-236fa、25%の1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペンおよび少量の他の有機副生成物を含んでいる。
[0043]
実施例7−CF 3 CH 2 CF 2 Clの200℃における還元
この実施例で用いた反応器は、10ccの活性炭担持1%Pd(4〜8メッシュ)と15ccのガラスつる巻線との混合物を含んで成る触媒床を含んでいる電気的に加熱されたガラスカラムより成っていた。その触媒床に水素を140cc/分で通し、そしてCF3CH2CF2Clを2.25g/時の速度で導入した。反応温度は200℃であった。反応器を出た物質をコールドトラップ中に採集すると、それはGC分析で約1/3の CF3CH2CF2Hおよび2/3の未反応CF3CH2CF2Clより成っていた。一回通過収率は約33%であった。
[0044]
実施例8−CF 3 CH 2 CF 2 Clの225℃における還元
反応温度を225℃に上げた点を除いて、実施例7を繰り返した。コールドトラップ中に採集された揮発性物質は、GC分析で、51%のCF3CH2CF2Hより成っていた。残りは主として未反応CF3CH2CF2Clであった。蒸留によりb.p.14℃のCF3CH2CF2Hを得た。回収されたCF3CH2CF2Clを再循環させて追加のCF3CH2CF2Hを得た。
[0045]
実施例9−CF 3 CH 2 CF 2 Clの室温における還元
オートクレーブにKOH10gのメタノール60mL中溶液、0.5gの炭素担持1%Pdおよび25g(0.15モル)のCF3CH2CF2Clを仕込んだ。攪拌を開始し、そしてそのオートクレーブを水素で250psig(2×10Pa)まで加圧した。20時間後にその内容物を0℃まで冷却し、そして過剰の水素を放出した。残っている揮発性の有機物質を次いで冷たい受け器に真空下で移した。このようにして得られた粗製物質を蒸留すると、CF3CH2CHF2が得られた。その収率は80%より高かった。
[0046]
実施例10−連続式で運転する、HH/SbCl 5 によるCCl 3 CH 2 CCl 3 のフッ素化からの生成物流の還元
約1ポンド(約0.5kg)のPd/アルミナ触媒を2″×4″(5×10cm)のモネル水素化反応器に充填する。この水素化反応器に、実施例6から得られた酸を含まない生成物流(約100ポンド(約50kg))を約0.1ポンド(約5×10−2kg)/時の速度で、約30リットル/時の水素供給原料と共に供給する。100psi(7×10Pa)で運転されるその反応器の温度は約150℃である。出ていく流れを苛性アルカリスクラバーに通し、通過させてHClを除去する。続いて、そのスクラバーを出ていく流れを直径2″の蒸留カラムに供給する。蒸留をバッチ式で行う。HFC-245faは>99%純度で単離される。一回通過収率はHCFC-235fa基準で約72%である。未反応HCFC-235faは総合収率を改善するために再循環させることができる。

Claims (14)

  1. CF 3 CH 2 CF 2 Clを還元触媒の存在下で水素と反応させる工程を含む1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法であって、CCl 3 CH 2 CCl 3 をフッ素化触媒の存在下においてフッ化水素と気相中で接触させる工程を含むフッ素化反応によってCF 3 CH 2 CF 2 Clを製造する、上記方法。
  2. フッ素化反応を100〜400℃で行う、請求項1に記載の方法。
  3. フッ化水素対CCl 3 CH 2 CCl 3 のモル比が3:1〜100:1である、請求項1または2に記載の方法。
  4. フッ化水素対CCl 3 CH 2 CCl 3 のモル比が5:1〜20:1である、請求項3に記載の方法。
  5. 1〜120秒間CCl 3 CH 2 CCl 3 をフッ化水素と接触させる、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 1〜30秒間CCl 3 CH 2 CCl 3 をフッ化水素と接触させる、請求項5に記載の方法。
  7. フッ素化触媒が遷移金属塩、遷移金属酸化物またはそれらの混合物である、請求項1に記載の方法。
  8. フッ素化触媒が酸化クロム、フッ化アルミニウムまたはそれらの混合物である、請求項7に記載の方法。
  9. フッ素化触媒が、マンガン、ニッケル、コバルト、鉄およびそれらの混合物の群から選ばれる遷移金属の酸化物または塩により変性されている、請求項8に記載の方法。
  10. フッ素化触媒が、Cr 2 O 3 /AlF 3 /CoCl 2 、Cr 2 O 3 /NiO/CoCl 2 、Cr 2 O 3 /Al 2 O 3 、Cr 2 O 3 /AlF 3 、Cr 2 O 3 /炭素、CoCl 2 /Cr 2 O 3 /Al 2 O 3 、NiCl 2 /Cr 2 O 3 /Al 2 O 3 、CoCl 2 /AlF 3 およびNiCl 2 /AlF 3 より成る群から選ばれる、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. フッ素化触媒が酸化クロム(III)である、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  12. CF 3 CH 2 CF 2 Cl以外の生成物質を再循環させる工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  13. フッ素化反応を連続式で行う、請求項1に記載の方法。
  14. CCl 3 CH 2 CCl 3 がCCl 4 を塩化ビニリデンと反応させることによって製造される、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
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