JP3889039B2 - フッ素化オレフィンの製造方法およびフッ素化オレフィンを用いるヒドロフルオロカーボンの製造方法 - Google Patents

フッ素化オレフィンの製造方法およびフッ素化オレフィンを用いるヒドロフルオロカーボンの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
フッ素化オレフィンの製造方法およびフッ素化オレフィンを用いるヒドロフルオロカーボンの製造方法
発明の背景
本発明は、ヒドロフルオロカーボンの製造のための出発原料として使用しうる式RCF2CH=CH2(式中、RはCxClyzであり、y+z=2x+1である)のフッ素化オレフィンを製造するための、費用効率の高い簡便な方法に関するものである。また、本発明は、これらのオレフィンをフッ化水素による接触フッ素化によりヒドロフルオロカーボンに変換する実用的方法に向けられている。この方法で製造されるヒドロフルオロカーボンは有用であり、特に溶剤として有用である。
【0002】
従来から、トリクロロフルオロメタン(CFC−11)、ジクロロジフルオロメタン(CFC−12)および1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン(CFC−113)のようなクロロフルオロカーボン(CFC)が、溶剤、冷媒、発泡剤、およびガス滅菌法の希釈剤として用いられてきた。しかし、これら物質は成層圏のオゾン減少問題に関与すると考えられるため、疑念がある。したがって、フルオロカーボン工業界の関心は、成層圏に対してより安全なこれら物質の代替品を開発することに向けられてきた。溶剤として認識されてきたCF3CF2CH2CH2F(HFC−356mcfq)のようなヒドロフルオロカーボン(HFC)はオゾン減少能をもたず、地球温暖化現象に関与せず、かつ難燃性などで実質的に同等の性能的利点を与えるので、代替物質の候補である。その結果、これら物質の製造方法を開発する必要がある。
【0003】
式RfCH=CH2(式中、RfはCn2n+1である)の化合物を製造するための幾つかの方法が当該技術分野で知られている。たとえば、米国特許第4,058,573号、およびBraceら,“Effect of a perfluoroalkyl group on the elimination and substitution reactions of two homologous series of perfluoroalkyl-substituted iodoalkanes,”,49 J.Org.Chem.,2361(1984)を参照されたい。これらの参考文献には、ヨウ化ペルフルオロアルキルをエチレンに付加させてRfCH2CH2Iを生成させ、次いで脱ヨウ化水素してオレフィン、つまりRfCH=CH2を得ることが開示されている。この方法は、ヨウ化ペルフルオロアルキルの価格が極めて高いため少量の物質の製造に好都合であるにすぎない。
【0004】
米国特許第2,889,379号(’379号特許)、第4,798,818号(’818号特許)、および第4,465,786号(’786号特許)には、CCl3CH2CH2Clの如き種々のハロゲン含有C3化合物の接触蒸気相フッ素化によるCF3CH=CH2の製造が開示されている。しかし、これらの参考文献は、この方法で、より高分子量の同族体を製造しうることを教示も示唆もしていない。
【0005】
本発明のフッ素化オレフィンへの前駆体におけるハロゲン交換は、これらの参考文献に報告されているハロゲン交換とは異なる。すなわち、これらの参考文献は−CCl3基中の塩素をフッ素で置換するのに対し、本発明者らは−CF2CCl2CH2基中の塩素をフッ素で置換しようとしている。米国特許第4,078,007号には、CCl3CH2CH2Cl(’379号、’818号および’786号特許に用いた化合物と同一)をHFで反応温度約85℃において液相五塩化アンチモン触媒によりフッ素化してCF3CH2CH2Clを得ることが開示されている。しかし、HFを用いてCF3CCl2CH2CH2Cl(本発明のフッ素化オレフィンの前駆体)を液相五塩化アンチモン触媒によりフッ素化しても、かなり高い反応温度においてでさえ、中程度のフッ素化すら起こらなかった。すなわち、回収された生成物のうち97%は出発原料であった。比較例1および2を参照されたい。
【0006】
フッ素化オレフィンからのHFC類の合成法に関する限り、Henneら,“Influence of a CF3 group on an adjacent double bond”,72 J.Am.Chem.Soc.,3369(1950)が、CF3CH=CH2中のCF3基は炭素−炭素二重結合への酸、つまりHX(式中、XはBrまたはClである)の付加速度に悪影響を及ぼすと報告している。すなわち、これらの付加を行わせるためにはルイス酸触媒および高温が必要であり、その場合ですら得られる収率および/または転化率は中程度である。
【0007】
本発明者らは、1)フッ素化オレフィンを製造するための新規な方法、および2)これらのフッ素化オレフィンを出発原料として用いて種々のHFCを製造するための新規な方法であって、上で述べた先行技術方法の欠点を克服する方法を発見した。
【0008】
発明の説明
本発明は、部分的には、式RCF2CH=CH2(式中、RはCxClyzであり、y+z=2x+1である)の化合物を製造するための費用効率の高い簡便な方法に関する。好ましくは、本発明は、CF3CF2CH=CH2、CF3CF2CF2CH=CH2、および(CF3)CFCF2CH=CH2の如き式RCF2CH=CH2(式中、RはCxClyzであり、x≦4、y≦2である)の化合物の製造方法であって:
a)式RCXab(式中、R=Cmno、m=1〜4、n≦2、n+o=2m+1、X=ClまたはBr、a=2〜3、およびb=0〜1である)の化合物をエチレンと、付加触媒および溶剤の存在下に、約50℃〜約150℃の温度で反応させて、式RCXa-1bCH2CH2X(式中、X=ClまたはBr、a=2〜3、b=0〜1、およびa+b=3である)の化合物を生成させ;
b)式RCXa-1bCH2CH2X(式中、X=ClまたはBr、a=2〜3、b=0〜1、およびa+b=3である)の化合物をフッ化水素と、蒸気相フッ素化触媒の存在下に、約150℃〜約350℃の温度で反応させて、式RCF2CH=CH2(式中、RはCxClyzであり、y+z=2x+1である)の化合物を生成させ;そして
c)式RCF2CH=CH2(式中、RはCxClyzであり、y+z=2x+1である)の化合物を回収する
ことを含む方法に関するものである。
【0009】
付加反応の出発原料、すなわちエチレンおよび式RCXab(式中、R=Cmno、m=1〜4、n≦2、n+o=2m+1、X=ClまたはBr、a=2〜3、およびb=0〜1である)の化合物は、アライド・シグナル社またはその他の国内の化学物質メーカーから市販されている。またそれらは当該技術分野で周知の方法により合成することもできる。適するハロゲン化出発原料には以下のものが含まれるが、これらに限定されない:CF3CCl3、CF2ClCFCl2、CF3CF2CCl3、ClCF2CF2CCl3、CCl3CF2CCl3、CF2BrCF2CFBr2、CF3CCl2CF2CCl3、(CF3)(CF2Cl)CFCCl3、(CF32CFCCl3、ClCF2CFClCF2CFCl2。好ましい出発原料には以下のものが含まれる:CF3CCl3、CF2ClCFCl2、ClCF2CF2CCl3、およびCCl3CF2CCl3
【0010】
オレフィンへのハロカーボンの付加を触媒するのに有用であることが当技術分野で知られているあらゆる市販触媒を使用しうる。適する付加触媒には、塩化銅(I)およびヨウ化銅(I)の如き銅(I)塩、塩化鉄(II)および酢酸鉄(II)の如き鉄(II)塩、ならびに鉄カルボニルおよびコバルトカルボニルの如き金属カルボニルが含まれるが、これらに限定されない。塩化銅(I)が好ましい。場合によっては、オレフィンへのハロカーボンの付加を触媒するのに有用なあらゆる周知の助触媒をこの反応に使用しうる。適する付加助触媒には、ピリジンおよびジエチルアミンの如き脂肪族または芳香族のアミンが含まれる。
【0011】
触媒を溶解しかつハロカーボンと混和しうるあらゆる不活性溶剤をこの反応に用いることができる。適する溶剤には、アセトニトリルおよびプロピオニトリルの如き市販の低分子量ニトリル、第三級ブタノールおよびイソプロパノールの如き低分子量アルコール類、ならびにジメチルホルムアミドの如きアミドが含まれるが、これらに限定されない。アセトニトリルが取り扱い易くかつ安定であるので好ましい。
【0012】
付加反応を行う温度および反応時間は、用いる出発原料および触媒に依存する。当業者は目的とする結果を得るために過度の実験を行うことなく容易に反応条件を最適化することができるが、温度は一般に約50〜約150℃で、約8〜72時間の時間であろう。出発原料が好ましい化合物のいずれか1つであり、かつ触媒が塩化銅(I)である場合、この反応を約80〜150℃の温度で約24〜約48時間の時間行ってもよい。好ましくは、そのような反応は約125〜約150℃の温度で約8〜約30時間行われよう。
【0013】
圧力は臨界的ではない。
テフロンおよびガラスの如き耐食性材料で作成した装置内で反応を行うことが好ましい。付加生成物をフッ素化反応の前に副生物、溶剤および触媒から回収して、フッ素化工程での副生物の生成を実質的に排除することが好ましい。付加生成物は約95%の純度であることが好ましい。付加生成物は約98%の純度であることがより好ましい。付加生成物は、蒸留および抽出の如き当技術分野で周知の任意の手段により回収することができる。たとえば、後記の実施例1および2を参照されたい。
【0014】
式RCXa-1bCH2CH2X(式中、X=ClまたはBr、a=2〜3、およびb=0〜1、a+b=3である)の化合物がフッ素化反応の出発原料である。それらは上で説明した通りに製造することができる。好ましい出発原料には、CF3CCl2CH2CH2Cl、ClCF2CFClCH2CH2Cl、およびClCF2CF2CCl2CH2CH2Clが含まれる。
【0015】
このフッ素化反応には市販のフッ化水素(HF)を用いることができる。HFは無水であることが好ましい。本明細書において“無水”とは、HFの含有する水が約1重量%未満、好ましくは約0.5重量%未満、より好ましくは約0.02重量%未満であることを意味する。この反応に用いるのに適したHFはニュージャージー州モリスタウンのアライド・シグナル社から購入することができる。
【0016】
このフッ素化反応にはあらゆる周知の蒸気相フッ素化触媒を用いることができる。適するフッ素化触媒には以下の触媒およびその混合物が含まれる:酸化クロム(III)の如き金属酸化物、酸化アルミニウムまたは炭素に担持された酸化クロム(III)の如き担持された金属酸化物、および炭素、酸化アルミニウム、フッ化アルミニウム、またはCr23とAl23の混合物の如きそれら担体物質の混合物に担持された塩化コバルト(II)および塩化ニッケル(II)の如き担持された金属ハロゲン化物。酸化クロム(III)がその反応性水準および市販品の入手しやすさのため好ましい。適する酸化クロム(III)触媒はミズーリ州セントルイスのマリンクロット・スペシャルティー・ケミカルズ社から購入することができる。
【0017】
触媒活性は経時的に低下し得る。そのような失活がコーキングのため起こる場合、触媒をたとえば空気流または酸素流中で加熱することにより再賦活化することができる。酸化クロム(III)が触媒である場合、触媒を再賦活化後に実施例3aに述べた方法で前処理することが好ましい。
【0018】
当業者は、目的とする結果を得るために過度の実験を行うことなく容易に反応条件を最適化することができる。一般に、有機化合物、HFおよびフッ素化触媒を、約150〜約350℃、好ましくは約200〜約275℃、最も好ましくは約225〜約250℃の温度で、たとえば約0.1〜約240秒、好ましくは約1〜約100秒、最も好ましくは約5〜約50秒の接触時間で反応させる。本発明の目的に関して、接続時間とは、触媒床が空隙率100%であると仮定して、ガス状反応体が触媒床を通過するのに要する時間を意味する。
【0019】
HFの有機化合物に対するモル比は出発原料中のフッ素以外のハロゲンの個数に依存するであろう。一般に、HFの有機化合物に対するモル比は、存在するフッ素以外のハロゲン1モル当たり約1〜約30モルのHFであろう。実施例3〜6を参照されたい。
【0020】
圧力は臨界的ではない。大気圧および過圧が最も便利であるので好ましい。特に、高い反応圧が望ましい。これによってHClからのHFの分離が容易になるからである。
【0021】
インコネル(Inconel)またはモネル(Monel)の如き耐食性材料で作成した装置内でこの反応を行うことが好ましい。
他の態様においては、本発明は、HFC類の製造方法であって:
1)式RCF2CH=CH2(式中、RはCxClyzであり、y+z=2x+1である)の化合物をフッ化水素と、ハロゲン化アンチモン(V)触媒の存在下に、式RCF2CH2CH2F(式中、RはCxClyzであり、y+z=2x+1である)の化合物が生成するのに十分な条件下で反応させ;そして
2)式RCF2CH2CH2F(式中、RはCxClyzであり、y+z=2x+1である)の化合物を回収することを含む方法に関するものである。
【0022】
出発原料であるフッ素化オレフィンは、製造すべき目的HFCに基づいて選ばれる。たとえばCF3CF2CH2CH2Fを製造したい場合、CF3CF2CH=CH2を出発原料として用いることになろう。
【0023】
HF中に水が存在すると、ハロゲン化アンチモン(V)触媒と反応して失活させるであろう。したがって、実質的に無水のHFが好ましい。”実質的に無水”とは、HFの含有する水が約0.05重量%未満、好ましくは約0.02重量%未満であることを意味する。しかしながら触媒中の水の存在は触媒の使用量を増加させることにより相殺しうることは当業者には自明であろう。この反応に用いるのに適したHFはニュージャージー州モリスタウンのアライド・シグナル社から購入することができる。
【0024】
あらゆるハロゲン化アンチモン(V)、アンチモン(V)混合ハロゲン化物、またはハロゲン化アンチモン(V)触媒の混合物をこのフッ素化反応に用いることができる。ハロゲン化アンチモン(V)触媒の例には、五塩化アンチモンおよび五フッ化アンチモンが含まれる。アンチモン(V)混合ハロゲン化物触媒の例には、SbCl23およびSbBr2Cl3が含まれる。ハロゲン化アンチモン(V)触媒の混合物の例には、五塩化アンチモンと五フッ化アンチモンの混合物が含まれる。五塩化アンチモンがその低価格および入手しやすさという理由で好ましい。
【0025】
有機化合物、フッ化水素およびフッ素化触媒を反応させる温度は重要である。温度が低すぎると(すなわち<−20℃)、目的とする反応が極めて緩慢である。温度が高すぎると(すなわち>20℃)、望ましくない副反応が起こる。これには逆反応が含まれ、これは収率を低下させる。かくして、反応を約−20℃ないし約20℃の温度で行うことが好ましい。約−10℃ないし約10℃の反応温度がより好ましく、約−5℃ないし約5℃の反応温度が最も好ましい。
【0026】
このフッ素化反応においてHFの有機化合物に対する化学量論的モル比は1:1である。しかし、触媒を溶解しかつ反応温度を制御するために、HFを過剰に、すなわち、たとえば10〜20:1のHF:有機化合物を用いることが好ましい。
【0027】
大気圧または過圧が好ましい。
インコネル、モネルまたはテフロンの如き耐食性材料で作成した装置内でこの反応を行うことが好ましい。
【0028】
実施例1
エチレンへのCF 3 CF 2 CCl 3 の付加によるCF 3 CF 2 CCl 2 CH 2 CH 2 Clの製造
テフロン内張りしたオートクレーブに137gの冷CF3CF2CCl3、1gのCuI、20mLの冷CH3CN、および3mLのピリジンを仕込み、短時間排気した。次いで、エチレン(18.3g)を仕込み、内容物を137℃に6時間加熱した。内容物を放冷したのち、揮発性成分を排気し、内容物を100mLの1N HClに注入した。有機層を冷水(100mL)で洗浄し、乾燥させた(CaCl2)。蒸留により87gの無色液体が得られ、これは分光法によりCF3CF2CCl2CH2CH2Clと同定された(沸点75〜6mmHgで71〜73℃)。1H HMR:δ3.93および2.82に等しい強度の三重線;19F NMR:−77.3(3F)および−117.5(2F)ppm;IR:1225、1185、1160cm-1に強いバンド。ガスクロマトグラフィーにより生成物は99.6%の純度であることが示された。
【0029】
実施例2
エチレンへのCF 3 CCl 3 の付加によるCF 3 CCl 2 CH 2 CH 2 Clの製造
600mLの撹拌式モネルオートクレーブに30mLのCH3CN、3mLのピリジン、1gのCuI、および199.6gのCF3CCl3を仕込んだ。内容物を−29℃に冷却し、オートクレーブを短時間排気し、そして24.4gのエチレンを仕込んだ。次いで、内容物を135〜145℃に22時間加熱した。内容物を冷却したのち、揮発性成分(未反応エチレン)を排気した。残渣を300mLの水で希釈し、50mLのCH2Cl2で抽出した。次いで、有機層を50mLの5%HCl水溶液で2回、50mLの5%NaOHで2回、50mLの水で2回洗浄し、最後に乾燥させた(CaCl2)。145mmHgでの蒸留により80g(収率58%)の無色液体が得られ、これは分光法によりCF3CCl2CH2CH2Clと同定された(沸点102〜103℃)。1H NMR:δ3.9および2.77に等しい強度の三重線;19F NMR:−81(s)ppm;IR:1255、1210および1180cm-1にCF3CCl2CH2−基に特徴的な強いバンド。ガスクロマトグラフィーにより、生成物は99%の純度であることが示された。CF3CCl2CH2CH2Clは、ヒドロフルオロカーボン類の製造に使用しうる本発明のフッ素化オレフィンを製造する際の中間体として有用である。以下の実施例3を参照されたい。
【0030】
実施例3
CF 3 CCl 2 CH 2 CH 2 Clの蒸気相フッ素化によるCF 3 CF 2 CH=CH 2 の製造
(a)触媒の前処理
2.54cm(1インチ)の管状反応器内で、350mL/分の窒素流を維持しながら、ペレット状酸化クロム(Cr23)(ミズーリ州セントルイスのマリンクロット・スペシャルティー・ケミカルズ社から入手)を50C/時の速度で350℃に加熱し、350℃に8時間保持し、次いで40C/時の速度で200℃に冷却した。次いで、温度を250℃より低く維持する速度(約0.8cc/分)で液体フッ化水素を計量装入した。発熱が触媒床全体に及んだのち、温度を再び50C/時の速度で350℃に上昇させ、350℃に2時間保持した。最後に温度を50C/時の速度で250℃に低下させた。
【0031】
(b)フッ素化反応
HFを反応器に1.4mL/分で、操作圧力をゲージ圧で約345KPa(50psig)にして導通しながら、前処理した触媒(150cc)を反応器内で250℃に加熱した。次いで、有機化合物CF3CCl2CH2CH2Clを0.7g/分(接触時間10秒)で供給した。反応器排出物のガスクロマトグラフィー分析により、出発原料の転化率が83%であることが示された。生成物を−78℃のコールドトラップに採集してGC−MSにより同定したところ、CF3CF2CH=CH2(23.4%)、C43ClF4異性体群(5.5%)、CF3CF2CH2CH2Cl(4.4%)、CF3CCl2CH2CH2F(2.1%)およびC43Cl23異性体群(62.9%)が含まれていた。目的オレフィンCF3CF2CH=CH2(沸点3〜6℃)は、蒸留(bulb-to-bulb distillation)によって粗生成物から高純度で容易に回収された。その後、C43Cl23異性体群が約91cm(3フィート)の充填塔を用いる蒸留により分離され、下記のとおり同定された:95〜101℃で沸騰する留分は10%のCF3CCl2CH2CH2FおよびCF3CCl=CHCH2Cl(それぞれ86および4%)からなっていた;101℃で沸騰する留分はCF3CCl2CH2CH2F(3%)ならびにシス−およびトランス−CF3CCl=CHCH2Cl(92および5%)からなっていた。
【0032】
CF3CCl2CH2CH2Fについての1H NMR:δ2.74(dt,CH 2 CH2F,JH-F=18.6Hz,JH-H=6.3Hz)および4.83(dt,CH2CH 2 F,JH-F=46.2Hz,JH-H=6.3Hz);19F NMR:-80.7および-222.4ppm。
【0033】
CF3CCl=CHCH2Clについての1H NMR:δ6.61(=CH,JH-H=7.2Hz,JH-F=1.0Hz)および4.24(CH 2 Cl,JH-H=7.2Hz,JH-F=.5Hz);19F NMR:-70.6ppm。
シス−およびトランス−CF3CCl=CHCH2Clは、とりわけ溶剤として利用しうるヒドロフルオロカーボンの製造のための出発原料として有用である。
【0034】
(c)フッ素化不十分な物質(塩素化された副生物)の再利用
上で回収した副生物、具体的には7.5%のCF3CCl2CH2CH2Fならびに92.3%のシス−およびトランス−CF3CCl=CHCH2Clを含有する混合物を反応器に装入し、次いでゲージ圧で約345KPa(50psig)および温度225℃で150ccの触媒上を通過させた。HF供給速度は1.4cc/分であり、一方、有機化合物供給速度は0.7g/分であり、これは接触時間約10秒に相当する。反応器排出物のガスクロマトグラフィー分析により、これは79%のCF3CF2CH=CH2を含むことが示された。これは、CF3CCl=CHCH2ClがCF3CCl2CH2CH2ClからCF3CF2CH=CH2への蒸気相フッ素化の中間体にちがいないということを示すものであった。さもなければCF3CF2CH=CH2の収率は、僅か7.5%のCF3CCl2CH2CH2Fを反映して、これよりはるかに低くなったであろう。
【0035】
実施例4〜6
CF 3 CCl 2 CH 2 CH 2 Clの蒸気相フッ素化によるCF 3 CF 2 CH=CH 2 の製造
下記の表1に示した温度、圧力および接触時間を用いて、実施例3に示した実験を繰り返した。
【0036】
【表1】
Figure 0003889039
【0037】
これらの実施例は、有用な量の目的オレフィンを与える操作条件に一定の範囲があることを示す。
実施例7
CF 3 CF 2 CH=CH 2 のヒドロフルオロ化によるCF 3 CF 2 CH 2 CH 2 Fの製造
CaSO4乾燥管、苛性アルカリスクラバーおよび−78℃のコールドトラップに接続した撹拌式PTFE反応器に、3.2gのSbCl5および55.0gのHFを0℃で仕込んだ。4.75時間かけて、29.0gのCF3CF2CH=CH2をHF溶液に吹き込んだ。0℃でさらに1時間撹拌したのち、この暗赤色の反応混合物を、氷冷した5%KOH水溶液に慎重に注入した。淡褐色有機下相(18.2g)をガスクロマトグラフィーにより分析して、70.0%のCF3CF2CH2CH2F、14.3%のCF3CF2CH2CH2Cl、および15.7%の高沸点物質(8炭素の化合物を含む)を含有することが認められた。より多量の粗製CF3CF2CH2CH2F試料を蒸留して、下記の特性をもつ純粋な物質を得た:沸点44〜45℃、1 H NMR:δ4.69(dt,J=46.4および5.6Hz,CH 2 F)および2.45(m,CF2CH 2 );19F NMR:-87.1(3F),-118.6(2F,dt,J=17.8および6.4Hz),および-223.1(1F)ppm。
【0038】
この反応で副生物として生成した8炭素の化合物は、GC−MSにより主として分子式C8610の異性体オレフィン群(比率2:1)と同定された。NMR分析により、多い方の異性体はCH2=C(CF2CF3)CH(CH3)(CF2CF3)と同定され、一方、少ない方の異性体はCF3CF2CH2CH=C(CH3)(CF2CF3)であった。
【0039】
多い方の異性体の1H NMR:δ1.3(d,CH 3 ,3JH-H=7Hz),3.0(m,-CH(CH3)),5.8(dt, =CHH,J=16および11Hz)および6.38(dd,=CHH,J=16および9Hz);
19FNMR:-83.7(s,3F),-87.1(s,3F),-117.8(d,1F),-118.0(d,1F,J=11Hz),-121.0(dd,1F,J=271および11Hz)および-124.6(dd,1F,J=271および18Hz)ppm.
少ない方の異性体の1H NMR:δ1.85(s,3H),3.0(m,2H)および6.15(t,1H,J=7Hz);
19F NMR:-85.5(s,3F),-86.9(s,3F),-188.2(t,2F,J=16Hz)および-119.0(s,2F)ppm。
【0040】
比較例1
HF/SbCl 5 でのCF 3 CCl 2 CH 2 CH 2 Clのフッ素化
モネルオートクレーブに5.6gのSbCl5、29.8gのHF、および54.2gのCF3CCl2CH2CH2Clを仕込んだ。内容物を撹拌して175℃に14時間加熱した。内容物を苛性アルカリスクラバー内へ通気し、次いで−78℃のコールドトラップ内へ通気した。生成物をコールドトラップおよびスクラバーから回収し、ガスクロマトグラフィーを用いて分析した。スクラバーから回収された生成物は40.8gの出発原料(純度98%)と同定された。コールドトラップからの生成物2.2gも主として出発原料と同定された。
【0041】
比較例2
より高温でのHF/SbCl 5 でのCF 3 CCl 2 CH 2 CH 2 Clのフッ素化
比較例1に概説した実験を、以下の物質および反応条件を用いて繰り返した:9.7gのSbCl5、36.2gのHF、32.3gのCF3CCl2CH2CH2Clを混合し、225℃で14時間、撹拌および加熱した。比較例1に報告したものと同様な結果を得た;スクラバーは97%の出発原料を含有し、一方、コールドトラップは少量のCF3CCl2CH=CH2およびC444Cl2異性体を含有していた。したがって、中程度の温度(85℃)でHFおよび五塩化アンチモンによって容易にフッ素化されてCF3CH2CH2ClになったCCl3CH2CH2Cl(米国特許第4,078,007号)と異なり、CF3CCl2CH2CH2Cl中のCCl2基は高温(>175℃)においてすらフッ素化されにくかった。
【0042】
比較例3
CF 3 CF 2 CH=CH 2 のヒドロフルオロ化
モネルオートクレーブに6.5gのSbF5、30gのHF、および43.8gのCF3CF2CH=CH2を仕込んだ。この混合物を105℃に12時間加熱した。反応混合物を苛性アルカリスクラバー内へ通気し、次いでコールドトラップ内へ通気して、33gの生成物混合物を得た。一方、オートクレーブ内残渣は黒色の液体と固体からなっていた。33gの有機生成物のガスクロマトグラフィー分析により、それは54%のCF3CF3CH2CH2F、33%のC8610異性体、および5%の出発原料を含有することが示された。
【0043】
比較例4
CF 3 CF 2 CH=CH 2 のヒドロフルオロ化
比較例3に概説した実験を以下の物質および反応条件を用いて繰り返した:3.9gのSnCl4、20gのHF、および43.8gのCF3CF2CH=CH2を一緒に混合し、98〜106℃に5時間加熱して、40gの液体生成物を得た。ガスクロマトグラフィー分析により、94%の出発原料からなることが示された。
【0044】
比較例5
CF 3 CF 2 CH=CH 2 のヒドロフルオロ化
比較例3に概説した実験を以下の物質および反応条件を用いて繰り返した:8.5gのTaF5、40.3gのHF、および47.4gのCF3CF2CH=CH2を一緒に混合し、108℃に17.5時間加熱して、44.3gの生成物を得た。ガスクロマトグラフィー分析により、29%の出発原料、1%のCF3CF2CH2CH2F、20%のC8610、および46%の重合体からなることが示された。
【0045】
これらの比較例は、ルイス酸触媒および高温を用いても(前記Henneらの教示)、ほとんど反応しないかまたは許容しえないほど大量の高沸点物質の如き副生物が生成することを示す。
【0046】
比較例6〜8
SbF 5 以外の触媒による低温でのCF 3 CF 2 CH=CH 2 のヒドロフルオロ化
上の実施例7に概説した実験を以下のルイス酸触媒を用いて繰り返した:TiCl4、SnCl4、およびBF3。いずれの場合も、目的とするCF3CF2CH2CH2F生成物は得られず、事実上全く反応が起こらなかった。

Claims (7)

  1. フッ素化オレフィンの製造方法であって:
    a)式RCXab(式中、R=Cmno、m=1〜4、n≦2、n+o=2m+1、X=ClまたはBr、a=2〜3、およびb=0〜1である)の化合物をエチレンと、付加触媒および溶剤の存在下に、50℃〜150℃の温度で反応させて、式RCXa-1bCH2CH2X(式中、X=ClまたはBr、a=2〜3、b=0〜1、およびa+b=3である)の化合物を生成させ;そして
    b)式RCXa-1bCH2CH2X(式中、X=ClまたはBr、a=2〜3、b=0〜1、およびa+b=3である)の化合物をフッ化水素と、蒸気相フッ素化触媒の存在下に、150℃〜350℃の温度で反応させて、式RCF2CH=CH2(式中、RはCxClyzであり、y+z=2x+1である)の化合物を生成させる
    ことを含む方法。
  2. 工程a)の式RCXab(式中、R=Cmno、m=1〜4、n≦2、n+o=2m+1、X=ClまたはBr、a=2〜3、およびb=0〜1である)の化合物が、CF3CCl3、CF2ClCFCl2、CF3CF2CCl3、ClCF2CF2CCl3、CF2BrCF2CFBr2、CF3CCl2CF2CCl3、(CF3)(CF2Cl)CFCCl3、(CF32CFCCl3、ClCF2CFClCF2CFCl2からなる群から選ばれる、請求項1に記載の方法。
  3. 工程a)の式RCXab(式中、R=Cmno、m=1〜4、n≦2、n+o=2m+1、X=ClまたはBr、a=2〜3、およびb=0〜1である)の化合物がCF3CCl3、CF2ClCFCl2、およびClCF2CF2CCl3からなる群から選ばれる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記付加触媒が、銅(I)塩、鉄(II)塩、および金属カルボニルからなる群から選ばれる、請求項1に記載の方法。
  5. 前記付加触媒が塩化銅(I)である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記フッ素化触媒が酸化クロム(III)である、請求項1に記載の方法。
  7. ヒドロフルオロカーボンの製造方法であって:
    a)請求項1の方法により式RCF2CH=CH2(式中、RはCxClyzであり、y+z=2x+1である)の化合物を生成すること;
    b)前記化合物をフッ化水素と、ハロゲン化アンチモン(V)触媒の存在下に、−20℃〜20℃の範囲の温度で反応させて、式RCF2CH2CH2F(式中、RはCxClyzであり、y+z=2x+1である)の化合物を生成すること;そして
    c)式RCF2CH2CH2F(式中、RはCxClyzであり、y+z=2x+1である)の化合物を回収すること、を含む方法。
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