JP5336823B2 - ウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

ウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5336823B2
JP5336823B2 JP2008291797A JP2008291797A JP5336823B2 JP 5336823 B2 JP5336823 B2 JP 5336823B2 JP 2008291797 A JP2008291797 A JP 2008291797A JP 2008291797 A JP2008291797 A JP 2008291797A JP 5336823 B2 JP5336823 B2 JP 5336823B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worm
bearing
lid
case
elastic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008291797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010116090A (ja
Inventor
真楽 吉川
博文 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2008291797A priority Critical patent/JP5336823B2/ja
Publication of JP2010116090A publication Critical patent/JP2010116090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5336823B2 publication Critical patent/JP5336823B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C27/00Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement
    • F16C27/04Ball or roller bearings, e.g. with resilient rolling bodies
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/20Land vehicles
    • F16C2326/24Steering systems, e.g. steering rods or columns
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/61Toothed gear systems, e.g. support of pinion shafts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Description

本発明は、ウォームとウォームホイールとを備えたウォーム減速機、及び、このウォーム減速機を用いた電動パワーステアリング装置に関する。
特許文献1記載のウォーム減速機においては、押圧部材(同文献の符号17)を用いて、ウォーム軸を軸方向に付勢すると共に、ウォームをウォームホイール方向に付勢して、かつ、弾性支持部材(同文献の符号16)でウォーム軸の軸受を径方向に拘束して、運転時に耳障りな騒音や振動が発生しないという効果(同文献の段落[0017])があるとされている。
しかしながら、この特許文献1の方法では、軸方向の付勢と、ウォームホイール方向への付勢が同時に変化するものであるので、それぞれを単独に変化させたいという要求に対応することが難しいように思われた。
一方、特許文献2記載のウォーム減速機は、ウォーム減速機のケースに対して着脱可能な蓋でウォーム軸の一方の軸受を支え、この軸受とケースとの間にウォームホイール方向とは一定の角度(同文献の角度λ)方向に傾斜した方向に隙間を設け、これにより、ウォームとウォームホイールとの間の軸間距離の調整だけでなく、両者の進み角の調整ができるバックラッシュ調整手段(同文献の符号8)を備えている。
しかしながら、この特許文献2のバックラッシュ調整手段の備える付勢手段(同文献の符号6、6′)は、その調整のための付勢の方向が一方向に限定され、軸間距離の調整方向(「軸間近接方向」という。)と、進み角の調整方向(「進み角補正方向」という。)の各方向への付勢を別個独立に調整することができなかった。
特開2007−247734号公報(図2の符号17) 特開2008−039049号公報(図1の符号8)
本発明は、上記問題を改善しようとするもので、ウォーム軸の径方向の弾性支持を達成しながら、その軸方向への付勢と、軸間近接方向への付勢と、進み角補正方向への付勢とが別個独立に調整可能なウォーム減速機、及び、このウォーム減速機を用いた電動パワーステアリング装置を提供することを解決課題とする。
本発明のウォーム減速機は、ウォームとウォームホイールとを備えたウォーム減速機であって、前記ウォームのウォーム軸の少なくとも一端の軸受を、前記ウォーム減速機のケースに対して着脱可能な蓋で支持し、前記蓋と前記軸受及び前記ケースとの間に、前記ウォーム軸を軸方向に付勢する弾性体と前記軸受と、この軸受を収容すべく前記ケースに設けられた軸受孔部との間には、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間の軸間距離を変化させる隙間があり、前記軸受孔部に対して前記軸受を前記隙間内で所定方向に付勢する付勢手段とを備え、
前記付勢手段は、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間の軸間方向に両者の軸間距離を小さくするように付勢する軸間近接付勢手段と、前記軸間近接付勢手段と前記ウォーム軸の軸方向とに直交する方向で、前記ウォームの進み角が前記ウォームホイールの進み角より大きくなる方向に付勢する進み角補正付勢手段とを備え、前記弾性体は、前記蓋または前記軸受孔部に固定され、前記軸受を隙間無く嵌め受ける軸受収容凹部を備え、前記軸受を径方向に弾性支持し、前記軸受の軸方向一端側に前記弾性体が配置され、前記軸受の軸方向他端側に前記付勢手段が配置されることを特徴とする。
本発明の電動パワーステアリング装置は、上記ウォーム減速機を操舵出力軸の駆動に用いたことを特徴とする。
本発明のウォーム減速機によれば、ウォームとウォームホイールとを備えたウォーム減速機であって、前記ウォームのウォーム軸の少なくとも一端の軸受を、前記ウォーム減速機のケースに対して着脱可能な蓋で支持し、前記蓋と前記軸受及び前記ケースとの間に、前記ウォーム軸を軸方向に付勢する弾性体と前記軸受と、この軸受を収容すべく前記ケースに設けられた軸受孔部との間には、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間の軸間距離を変化させる隙間があり、前記軸受孔部に対して前記軸受を前記隙間内で所定方向に付勢する付勢手段とを備え、
前記付勢手段は、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間の軸間方向に両者の軸間距離を小さくするように付勢する軸間近接付勢手段と、前記軸間近接付勢手段と前記ウォーム軸の軸方向とに直交する方向で、前記ウォームの進み角が前記ウォームホイールの進み角より大きくなる方向に付勢する進み角補正付勢手段とを備え、前記弾性体は、前記蓋または前記軸受孔部に固定され、前記軸受を隙間無く嵌め受ける軸受収容凹部を備え、前記軸受を径方向に弾性支持し、前記軸受の軸方向一端側に前記弾性体が配置され、前記軸受の軸方向他端側に前記付勢手段が配置されるので、ウォーム軸の径方向の弾性支持を達成しながら、その軸方向への付勢と、軸間近接方向への付勢と、進み角補正方向への付勢とが別個独立に調整可能とすることができる。
本発明の電動パワーステアリング装置は、上記ウォーム減速機を操舵出力軸の駆動に用いたので、上記ウォーム減速機の効果を電動パワーステアリング装置として発揮する。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
実施形態1
図1は、本発明のウォーム減速機の一例を示すもので、(a)はその要部断面図、(b)はそのA矢視図、図2(a)は図1(b)の軸受孔部分だけを示す図、(b)は図1(a)の蓋を示す断面図、(c)は図1(a)の弾性体を示す断面図、(d)は図1の付勢手段を示す拡大正面図、(e)は(d)の側面図である。
このウォーム減速機10は、ウォーム1とこのウォーム1に噛み合うウォームホイール3とを用いて動力を伝達するウォーム減速機で、例えば、自動車の操舵を補助する電動パワーステアリング装置の操舵出力軸の回動に用いられるものである。
ウォーム減速機10は、前記ウォーム1と、このウォーム1を備えたウォーム軸2と、前記ウォームホイール3と、このウォームホイール3を同期回転して軸支する操舵出力軸12とを備えている。
ウォーム減速機10は、上記基本構成に加えて、ウォーム軸2の少なくとも一端の軸受2aを、ウォーム減速機10のケース4対して着脱可能な蓋6で支持し、この蓋6と軸受2a及びケース4との間に、ウォーム軸2を軸方向に付勢し、蓋6とケース4との間をシールする弾性体7を設けたことを特徴とする。
また、ウォーム減速機10は、ウォームホイール3の操舵出力軸12の軸心線と、ウォーム軸2の軸心線とがねじれの位置(食い違い軸の関係)にあるが、これはウォーム減速機に共通する関係である。
この関係に対応して、ウォーム減速機10は、ウォーム軸2の一端の軸受2aをウォームホイール3の操舵出力軸12の方向(軸間近接方向)に付勢する軸間近接付勢手段8Bと、この軸間近接方向とウォーム軸2の軸方向とに直交する方向で、ウォーム1の進み角がウォームホイール3の進み角より大きくなる方向に付勢する進み角補正付勢手段8Lとからなる付勢手段8を備えている。
また、弾性体7は、図2で詳述するように、蓋6に固定され、軸受2aを隙間無く嵌め受ける軸受収容凹部7bを備えており、これにより軸受2aつまりウォーム軸2を径方向に拘束するように弾性支持している。なお、この径方向の拘束により、軸受2aがケース4に接触しないようにもしている。
ここで、図1(a)見ると解るように、蓋6はケース4に対して、ウォーム軸2の軸方向に進退可能であり、この蓋6とケース4及びウォーム軸2の一方の軸受2aとの間に介在している弾性体7は、ウォーム軸2を軸方向に付勢(押圧)すると同時に、ケース4と蓋6との間を外部に対してシールしている。
なお、図1(b)は、図1(a)のA矢視図であるが、蓋6と弾性体7とを除いた状態を示している。
弾性体7は、蓋6からの力を利用することでウォーム軸2の軸方向への付勢を達成し、かつ、ケース4と蓋6との間にも介在して、ケース4と蓋6との間のシールも達成しているのである。
なお、この弾性体7はまた、ウォーム軸2を軸方向に付勢することで、ガタ付きを抑え、軸方向隙間をなくす役割を果たしている。
ここで、ウォーム軸2に対する、弾性体7によるの軸方向への付勢方向と、軸間近接付勢手段8Bによる付勢方向と、進み角補正付勢手段8Lによる付勢方向とは、それぞれ直交しているので、どれか一方向の付勢力を変化させても他の付勢方向への付勢力に影響を与えることがない。
つまり、このウォーム減速機10は、ウォーム軸2の径方向の弾性支持を達成しながら、その軸の軸方向への付勢と、軸間近接方向への付勢と、進み角補正方向への付勢とが別個独立に調整可能である。
加えて、このウォーム減速機10は、ウォーム減速機10の蓋6とウォーム軸2との間に弾性体7を介在させて歯車軸2を弾性体7で軸方向に付勢する際に、同時に、シールの問題も解決することができる。
図2を用いて、ウォーム減速機10の上記特徴部分の構造についてより詳しく説明する。
図2(a)は、図1(b)の矢視図から、更に、ウォーム軸2、軸受2aを除いて、ケース4が軸受2aと蓋6とを受ける部分を示したものである。
図2(a)で解るように、ケース4のこの部分には、最奥部にウォーム2を収容するウォーム収容部4aが見え、それから手前方向に、軸受2aを収容する軸受孔部4bと、軸受孔部4bより大きい内径で蓋6とネジ係合する蓋用雌ネジ孔4fとが形成されている。
図1(b)に示すように、軸受孔部4bの内径は、軸受2aの外径より大きく、かつ、この外径の大きい分だけ、この図で左45度斜め上方向に偏心している。よって、この左45度斜め上部分での軸受孔部4bの内周と軸受2aの外周との隙間Cが一番大きく、その反対側の右45度斜め下部分での両者の隙間はゼロとなっている。
軸間近接付勢手段8Bに対応する位置には隙間CBが、進み角補正付勢手段8Lに対応する位置には隙間CLが形成されている。
軸受孔部4bと蓋用雌ネジ孔4fとの段差部分は、弾性体7が面接触するシール面4eとなっている。軸受孔部4bの外周の2箇所には、上述の2つの付勢手段8B、8Lを収容する2箇所の付勢手段収容凹部4cと4dとが設けられている。
付勢手段収容凹部4cは、軸間近接付勢手段8Bを収容するもので、付勢手段収容凹部4dは、進み角補正付勢手段8L8を収容するものである。
付勢手段収容凹部4c、4dに収容された付勢手段8B、8Lは、シール面4eから突出しないか、あるいは、突出する場合には弾性体7に逃がし部分が設けられ、また、弾性体7は、この付勢手段収容凹部4c、4dの周縁を含めて、シール面4eをシールするものである。
図2(b)に示す蓋6は、ケース4の蓋用雌ネジ孔4fにネジ係合する雄ネジ部6bを外周に設けた円盤状で、一方端面側には、弾性体7を径方向に拘束して嵌め込み固定する弾性体嵌め込み凹部6aが設けられ、他方端面には、蓋6を回動させて締付固定するための、例えば六角形状の回動用凹部6cが設けられている。
蓋6の弾性体嵌め込み凹部6aの周縁端部6dは、ケース4のシール面4eに接触して、雄ネジ部6bと蓋用雌ネジ孔4fのネジ係合を締付固定する役割をしている。
図2(c)に示す弾性体7は、天然ゴムあるいはゴム系合成樹脂で成形されたものであり、全体として円盤リング状であり、蓋6の弾性体嵌め込み凹部6aに隙間無く嵌まり込む嵌合部7aと、その軸方向の反対側で、ウォーム軸2の軸受けを隙間無く嵌め受ける軸受収容凹部7bと、この軸受収容凹部7bの端表面であって、ケース4のシール面4eに接触するシール面7cとを備えている。
シール面7cの高さ(弾性体7の全厚)は、弾性体7を嵌め込んだ蓋6の周縁端部6dがケース4のシール面4eに接触した際に、ケース4のシール面4eとの間でシール効果を発揮できる程度に、弾性体嵌め込み凹部6aから突出するものとされている。
軸受収容凹部7bの深さは、弾性体7を嵌め込んだ蓋6の周縁端部6dがケース4のシール面4eに接触した際に、ウォーム2の軸受2aに必要十分な付勢力を与える程度の深さとされている。この付勢力は、軸受収容凹部7bの深さや、弾性体7の材質や厚さ(たわみ代)を変更することで、調整可能である。
付勢手段8(8B、8L)は、矩形形状のバネ鋼板をその一辺に平行な折り曲げ線で90度折り曲げて、全体として「コ」の字形状としたもので、その一方側は、押圧突起8aを経て開口端となっている。この押圧突起8aは、開口端のエッジが軸受2aに当たるのを回避し、また、軸受2aの軸方向長さの中央部分で、軸受2aを押圧するためのものである。
この付勢手段8は、「コ」の字形状の開口部分の間隔が大小することで、その大小する方向に弾性付勢力を発生させるものであり、その際、押圧突起8aが軸受2aに接触して、その弾性付勢力を軸受2aに与える。
なお、この例では、付勢手段8B、8Lは同一形状で、同じ付勢力を与えるものとしているが、それぞれを異なる厚さのバネ鋼板などを用いて、その付勢力を異なるものとすることができるものである。また、付勢手段としてコイルバネや、高弾性合成樹脂成形品などを用いてもよい。
このような構成のケース4と、蓋6と、弾性体7とを備えることで、この歯車装置10によれば、上述したように、蓋6を単に周縁端部6dがケース4のシール面4eに接触して締付固定するだけで、ウォーム2の軸受2aに必要十分な付勢力を与え、かつ、ケース4と蓋6との間の外部に対するシールを達成することができる。
なお、弾性体7によるシールは、特に、電動パワーステアリング装置として車両の室外に設置される場合、雨水や砂ぼこり等の影響が過酷な環境に置かれるので、これらに対する歯車装置10の密閉機能を達成するという意味合いが重要である。
また、2つの付勢手段8B、8Lは、上述した方向に軸受2aを付勢するものであるが、軸間近接付勢手段8Bは、隙間CBの範囲でウォーム1とウォームホイール3との間の歯面間隙間(バックラッシュ)の調整に有効であり、ラトル音の軽減に有効である。
進み角補正付勢手段8Lは、隙間CLの範囲でウォームの進み角が、ウォームホイールの進み角に対して大きくなるようにして、特許文献2に記載の調整手段(同文献における符号8〜8C)と同様な効果、つまり、両者間の噛み合い効率を下げることなく、ウォームとウォームホイールの加工に高精度が不要で組立が容易でありながら、両者間の良好な噛み合いを実現することができる(特許文献2の段落[0063]〜[0065])という効果を発揮する。
また、2つの付勢手段8B、8Lの付勢方向が相互に直交しているので、一方の付勢力が他方の付勢力に影響しない、という特徴があり、それぞれを独立して調整することができる。加えて、弾性体7によるウォーム軸2の軸方向の付勢も、上記付勢手段8B、8Lの付勢方向と相互に直交しており、これら3方向の付勢力を個々に独立して調整可能である。
これらの付勢手段8による付勢力に対し、弾性手段7は、蓋6に径方向に固定された状態で、軸受2aをその弾性範囲内で前記付勢力を緩衝する役割を果たし、この両者の共動で適度なバックラッシュの調整と維持、それによるラトル音の軽減、ウォーム1とウォームホイール3との良好な噛み合いを実現している。
なお、上述の説明から解るように、このウォーム減速機10は、ウォーム軸2の一方側の軸受2aを隙間Cのある軸受孔部4bに収容して、この軸受孔部4bに設けた相互に直交する方向に付勢する付勢手段8B、8Lで付勢しつつ、この軸受2aを径方向に拘束しながら軸方向に付勢する弾性体7で弾性支持するという簡易な構成で、上記、本発明の効果を発揮している点を特徴とする。
実施形態2
図3(a)、(b)、(c)は本発明のウォーム減速機の他例を示す要部断面図である。これより、既に説明した部分と同じ部分については同じ符号を付して重複説明を省略することがある。
図3(a)のウォーム減速機10Aは、図1のウォーム減速機10に比べ、弾性体7が、ケース4A側に径方向に拘束されて固定支持され、蓋6Aには径方向には拘束されず、ウォーム軸2への軸方向の押圧力を受ける点が異なっている。
このため、軸受孔部4bの手前側には、弾性体7を隙間無く径方向に拘束して嵌め受ける弾性体受部4gが設けられている。一方、蓋6Aの弾性体7に接触する面は、嵌め込みのための凹部の無い平坦な押圧表面部6eとなっている。
また、蓋6Aの軸方向長さは図1の蓋6より長く、その雄ネジ部6fの一部がケース4より突出している。この突出部分に、ロックナット6gが設けられている。このロックナット6gは、蓋6Aの進退位置が、弾性体の付勢力とシール機能とが好適に発揮させるような位置で、蓋6Aをケース4Aに対してネジ締付固定するものである。
こうして、このウォーム減速機10Aによれば、図1のウォーム減速機10と同様の効果、つまり、ウォーム軸の径方向の弾性支持を達成しながら、その軸方向への付勢と、軸間近接方向への付勢と、進み角補正方向への付勢とが別個独立に調整可能という効果を発揮することができ、シール効果も同様に発揮する。
また、このウォーム減速機10Aでは、弾性体7は、ケース4A側に固定されるので、ケース4Aとの軸心合わせがより確実に行われる、という効果がある。
図3(b)のウォーム減速機10Bは、図3(a)のウォーム減速機10Aに比べ、ケース4Bに対する蓋6Bのネジ締付固定が、ケース4B側の接触段部4hで達成されている点が異なっている。
この接触段部4hは、蓋6Bの雄ネジ部6bの先端外周に接触して、蓋6Bをネジ締付固定するものである。
こうして、このウォーム減速機10Bによれば、図3のウォーム減速機10Aと同様の効果を発揮する。
図3(c)のウォーム減速機10Cは、図3(a)のウォーム減速機10Aに比べ、ケース4Cに対する蓋6Cのネジ締付固定が、ケース4C側の接触段部4iと、蓋6C側の接触端部6hとで達成されている点が異なっている。
この接触段部4iは、蓋6Cの雄ネジ部6bの先端外周に設けられた接触端部6hに接触して、蓋6Cをネジ締付固定するものである。この構成に対応して、この蓋6Cの押圧表面部6e′は接触端部6hより凹んだ位置にあるが、弾性体7を径方向には拘束しないものである。
こうして、このウォーム減速機10Cによれば、図3のウォーム減速機10Aと同様の効果を発揮する。なお、上記の接触段部4h、4iの内周と弾性体7との外周との隙間はあっても、なくてもよい。
実施形態3
図4は、本発明のウォーム減速機の他例を示すもので、(a)はその要部断面図、(b)はそのB矢視図である。
図4のウォーム減速機10Dは、図1のウォーム減速機10に比べ、蓋6Dの押圧により弾性体7Aが蓋6Dとケース4Dとの間のシール機能を発揮するものでは無い点が異なっている。
このため、弾性体7Aの端面7dは、軸受孔部4bのシール面4e′に全面的に接触するものではなく、付勢手段収容凹部4cと4dの周縁には接触しないものである。その分、弾性体7Aの外径は小さく、これに対応してケース4Dの蓋用雌ネジ孔4jと、これにネジ係合する蓋6Dの雄ネジ部6iの径も小さくなっている。
蓋6Dとケース4Dとの間の外部からのシールは、蓋用雌ネジ孔4jと雄ネジ部6iとの間にシリコンシーラント7sなどのシール剤を介在させて達成している。
こうして、このウォーム減速機10Dによれば、図1のウォーム減速機10と同様の効果、つまり、ウォーム軸の径方向の弾性支持を達成しながら、その軸方向への付勢と、軸間近接方向への付勢と、進み角補正方向への付勢とが別個独立に調整可能という効果を発揮することができる。
実施形態4
図5(a)は図1のウォーム減速機を用いた電動パワーステアリング装置の全体構成を概念的に示す図、(b)は(a)の要部断面図である。
この電動パワーステアリング装置20は、図1のウォーム減速機10、操舵入力軸11、操舵出力軸12、トーションバー13、ステアリングラック14、ステアリングハウジング15及びトルクセンサー16を備えている。なお、符号9は、ウォーム軸2を回転駆動させる電動モータである。
舵取り操作のためのハンドルHは、操舵入力軸11に連結され、操舵入力軸11と操舵出力軸12とはトーションバー13を介して連結され、操舵の際このトーションバー13に生じるトルクをトルクセンサー16で検知して、ウォーム減速機10によって、ウォームホイール3と共回転する操舵出力軸12を回転駆動する。
操舵出力軸12には、ステアリングラック14に噛み合うステアリングピニオン12aが設けられているので、これにより、ステアリングラック14がスライドし、このスライドに伴い、自動車などの車輪Tの操舵補助が行われる。
この電動パワーステアリング装置20は、上記のようにして、操舵力を補助しているが、その際、ウォーム減速機10は操舵出力軸12の駆動に用いられている。
したがって、電動パワーステアリング装置20は、ウォーム減速機10の効果を、電動パワーステアリング装置として発揮することができる。なお、電動パワーステアリング装置は、ウォーム減速機10の代わりにウォーム減速機10A〜10Dを用いた場合には、ウォーム減速機10A〜10Dの効果を、電動パワーステアリング装置として発揮することができる。
なお、本発明のウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置は、上記の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。
本発明のウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置は、ウォーム軸の径方向の弾性支持を達成しながら、その軸方向への付勢と、軸間近接方向への付勢と、進み角補正方向への付勢とが別個独立に調整可能なことが要請される産業分野に用いることができる。
本発明のウォーム減速機の一例を示すもので、(a)はその要部断面図、(b)はそのA矢視図 (a)は図1(b)の軸受孔部分だけを示す図、(b)は図1(a)の蓋を示す断面図、(c)は図1(a)の弾性体を示す断面図、(d)は図1(d)の付勢手段を示す拡大正面図、(e)は(d)の側面図 (a)、(b)、(c)は本発明のウォーム減速機の他例を示す要部断面図 本発明のウォーム減速機の他例を示すもので、(a)はその要部断面図、(b)はそのB矢視図 (a)は図1のウォーム減速機を用いた電動パワーステアリング装置の全体構成を概念的に示す図、(b)は(a)の要部断面図
符号の説明
1 ウォーム
2 ウォーム軸
2a 軸受
3 ウォームホイール
4〜4D ケース
4b 軸受孔部
4g 弾性体受部
6〜6D 蓋
7〜7A 弾性体
8(8B、8L) 付勢手段
8B(8) 軸間近接付勢手段
8L(8) 進み角補正付勢手段
10〜10D ウォーム減速機
12 操舵出力軸
20 電動パワーステアリング装置

Claims (3)

  1. ウォームとウォームホイールとを備えたウォーム減速機であって、
    前記ウォームのウォーム軸の少なくとも一端の軸受を、前記ウォーム減速機のケースに対して着脱可能な蓋で支持し、前記蓋と前記軸受及び前記ケースとの間に、前記ウォーム軸を軸方向に付勢する弾性体と
    前記軸受と、この軸受を収容すべく前記ケースに設けられた軸受孔部との間には、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間の軸間距離を変化させる隙間があり、前記軸受孔部に対して前記軸受を前記隙間内で所定方向に付勢する付勢手段とを備え、
    前記付勢手段は、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間の軸間方向に両者の軸間距離を小さくするように付勢する軸間近接付勢手段と、前記軸間近接付勢手段と前記ウォーム軸の軸方向とに直交する方向で、前記ウォームの進み角が前記ウォームホイールの進み角より大きくなる方向に付勢する進み角補正付勢手段とを備え、
    前記弾性体は、前記蓋または前記軸受孔部に固定され、前記軸受を隙間無く嵌め受ける軸受収容凹部を備え、前記軸受を径方向に弾性支持し、前記軸受の軸方向一端側に前記弾性体が配置され、前記軸受の軸方向他端側に前記付勢手段が配置されることを特徴とするウォーム減速機。
  2. ウォームとウォームホイールとを備えたウォーム減速機であって、
    前記ウォームのウォーム軸の少なくとも一端の軸受を、前記ウォーム減速機のケースに対して着脱可能な蓋で支持し、前記蓋と前記軸受及び前記ケースとの間に、前記ウォーム軸を軸方向に付勢する弾性体と
    前記軸受と、この軸受を収容すべく前記ケースに設けられた軸受孔部との間には、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間の軸間距離を変化させる隙間があり、前記軸受孔部に対して前記軸受を前記隙間内で所定方向に付勢する付勢手段とを備え、
    前記付勢手段は、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間の軸間方向に両者の軸間距離を小さくするように付勢する軸間近接付勢手段と、前記軸間近接付勢手段と前記ウォーム軸の軸方向とに直交する方向で、前記ウォームの進み角が前記ウォームホイールの進み角より大きくなる方向に付勢する進み角補正付勢手段とを備え、
    前記弾性体は、前記蓋または前記軸受孔部に固定され、前記軸受を隙間無く嵌め受ける軸受収容凹部を備え、前記軸受を径方向に弾性支持し、
    前記弾性体は、蓋とケースとの間に介在して、これら蓋とケースとの間のシール機能を発揮することを特徴とするウォーム減速機。
  3. 請求項1まはた2記載のウォーム減速機が操舵出力軸の駆動に用いられていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
JP2008291797A 2008-11-14 2008-11-14 ウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置 Active JP5336823B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291797A JP5336823B2 (ja) 2008-11-14 2008-11-14 ウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291797A JP5336823B2 (ja) 2008-11-14 2008-11-14 ウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010116090A JP2010116090A (ja) 2010-05-27
JP5336823B2 true JP5336823B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=42304022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008291797A Active JP5336823B2 (ja) 2008-11-14 2008-11-14 ウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5336823B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108528520A (zh) * 2018-05-14 2018-09-14 北京汽车股份有限公司 一种转向系统和具有其的车辆

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6130988B2 (ja) 2011-03-22 2017-05-17 Kyb株式会社 パワーステアリング装置
JP5999423B2 (ja) 2011-11-25 2016-09-28 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
JP5878064B2 (ja) * 2012-03-30 2016-03-08 株式会社ショーワ 電動パワーステアリング装置
DE102013010361A1 (de) * 2013-06-21 2014-12-24 Thyssenkrupp Presta Ag Spielausgleich für eine Ritzellagerung
JP6118750B2 (ja) * 2014-03-26 2017-04-19 株式会社ショーワ ウォーム付勢構造体
JP6458982B2 (ja) * 2014-09-08 2019-01-30 株式会社ジェイテクト ウォーム減速機
KR102187588B1 (ko) * 2015-06-29 2020-12-07 현대자동차주식회사 전동조향장치의 유격보상기구
KR102101664B1 (ko) * 2015-12-31 2020-04-27 남양넥스모 주식회사 전동식 파워 스티어링장치의 베어링 홀더 구조체
CN107504133B (zh) * 2017-10-20 2024-01-02 台州椒星传动设备有限公司 一种蜗轮蜗杆减速器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0716922Y2 (ja) * 1985-11-29 1995-04-19 日本精機株式会社 指示計器の回転伝達装置における耐振装置
JP4221825B2 (ja) * 1999-06-28 2009-02-12 株式会社ジェイテクト 電動式舵取装置
JP2001108025A (ja) * 1999-10-08 2001-04-20 Koyo Seiko Co Ltd 電動式舵取装置
JP2003327143A (ja) * 2002-05-14 2003-11-19 Koyo Seiko Co Ltd 電動式舵取装置
JP2006175891A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Favess Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2007285472A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Nsk Ltd 減速装置及びそれを備えた電動パワーステアリング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108528520A (zh) * 2018-05-14 2018-09-14 北京汽车股份有限公司 一种转向系统和具有其的车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010116090A (ja) 2010-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5336823B2 (ja) ウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置
JP5708981B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6130988B2 (ja) パワーステアリング装置
US8695751B2 (en) Gearbox assembly for an electric power steering system
JP4523721B2 (ja) 電力アシスト式ステアリングに関する改良
JP4808541B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005337489A (ja) ウォームギヤ機構及びウォームギヤ機構を搭載した電動パワーステアリング装置
JP2007247734A (ja) ウォーム式減速機及び電動式パワーステアリング装置
JP2013063473A (ja) ナットランナ
JP2005104366A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007320322A (ja) パワーステアリング装置
JP5336822B2 (ja) 歯車装置及び電動パワーステアリング装置
JP2008039049A (ja) ウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置
JP2002249056A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007232161A (ja) 歯車および当該歯車を備えた電動パワーステアリング装置
JP2007239787A (ja) ウォームギヤ機構及びウォームギヤ機構を搭載した電動パワーステアリング装置
JP2014193638A (ja) パワーステアリング装置
JP2006312400A (ja) ラックピニオン式ステアリングギヤ
CN210919979U (zh) 间隙补偿传动组件及具有其的电动转向助力系统
JP2005047340A (ja) ステアリング装置
JP2011110979A (ja) 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法
JP3937386B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2015113051A (ja) パワーステアリング装置
JP2004249844A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2010223320A (ja) 伝達比可変装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5336823

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250