JP2006312400A - ラックピニオン式ステアリングギヤ - Google Patents

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博文 斎藤
Shinya Amada
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Abstract

【課題】ピニオンとラック歯との噛合部における歯打ち音(ラトル音)の発生を抑制することができると共に、当り音の発生を抑制し、滑り接触型および転がり接触型のいずれにも適用することができる簡易な構造を有したラックピニオン式ステアリングギヤを提供する。
【解決手段】ステアリングシャフトに連結されたピニオン11と、ピニオン11に噛合するラック歯12aが形成されたラック軸12と、ピニオン11およびラック軸12を収納するハウジング13と、ハウジング13内に摺動可能に保持されてラック軸12をピニオン11に対して付勢するラックガイド14と、ラックガイド14をラック軸12に向けて弾性的に押圧する押圧手段15,29と、ラック軸12から離間するに従ってラックガイド14側に向かう傾斜面26を有し、ラックガイド14とハウジング13との間に狭入されるフリクションプレート27と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等の車両のステアリング装置に用いられるラックピニオン式ステアリングギヤに関する。
ラックピニオン式ステアリングギヤは、ステアリングホイールからの操舵入力によって回転するステアリングシャフトに連結されたピニオンと、このピニオンに噛合するラック歯が形成されてピニオンの回転軸と交差する方向に直線運動するラック軸とを備え、ラック軸の直線運動により車輪を操舵可能とするものである。従来のラックピニオン式ステアリングギヤとしては、例えば図19に示すものが知られている。
図19に示されるラックピニオン式ステアリングギヤは、ピニオン1と、ピニオン1に噛合するラック歯2aが形成されたラック軸2と、ピニオン1およびラック軸2を収納するハウジング3と、ハウジング3の内側面を摺動可能にハウジング3内に保持されて且つ、ピニオン1の回転軸と交差する方向に直線運動するラック軸2に摺接するラックガイド4と、ラックガイド4をラック軸2に向けて押圧する圧縮コイルバネ5と、を備えている。圧縮コイルバネ5により押圧されたラックガイド4がラック軸2をピニオン1に対して付勢し、ラック軸2がピニオン1に押し付けられることによりラック歯2aとピニオン1との噛合部のバックラッシが排除されるようになっている。
なお、図19に示されるラックピニオン式ステアリングギヤは、ラックガイド4とラック軸2とが摺接する滑り接触型のものであるが、図20に示されるように、ラックガイド4とラック軸2との間にローラ6が介装された転がり接触タイプのものも知られている。
また、他のラックピニオン式ステアリングギヤとして、図21に示されるように、ラックガイドを上下に2分割し、各分割片4a,4bを押し付け部材7を介して圧縮コイルバネ5により押圧する構成としたものも知られている(例えば、特許文献1参照。)。各分割片4a,4bと押し付け部材7との接触面はそれぞれ傾斜面8,9とされており、圧縮コイルバネ5の弾性力が、各分割片4a,4bをラック軸2に向けて押圧する分力とハウジング3の内側面に向けて押圧する分力とに分解される。これにより、各分割片4a,4bはハウジング3の内側面に押し付けられ、ハウジング3内でのがたつきが防止されるようになっている。
特開平7−329797号公報
ところで、ステアリングホイールの操作等によりピニオン1とラック歯2aとの噛合部におけるピニオン1の歯面とラック歯2aの歯面との間に分離力が働き、或いは車両振動等によりラック軸2に慣性力が働き、これらの分離力または慣性力によりラック歯2aがピニオン1から離間する傾向となる場合がある。
上述した従来のラックピニオン式ステアリングギヤにおいては、ラックガイド4がラック軸2を付勢する付勢力は圧縮コイルバネ5の弾性力のみによって付与される構成となっている。
従って、圧縮コイルバネ5の弾性が弱い場合には、ラック軸2がピニオン1から離間する方向へのラック軸2およびラックガイド4の移動量(圧縮コイルばね5の縮み代)が大きくなる。これにより、ピニオン1とラック歯2aとの噛合部にバックラッシが発生し、車両振動等やステアリングホイールからの操舵入力が加わると、ピニオン1とラック歯2aとの歯打ち音(ラトル音)が発生する場合がある。
この対策として、圧縮コイルバネ5の弾性を増強してピニオン1とラック歯2aとの噛合部にバックラッシが発生するのを抑えることが考えられる。しかしながら、圧縮コイルバネ5の弾性を強くすると、ピニオン1とラック歯2aとの噛合部やラック軸2とラックガイド4との摺接部などの摩擦抵抗が増大し、ピニオン1の作動トルクが増大する。このため、ステアリングホイールからステアリングシャフトを介してピニオン1に入力される回転をラック軸2の直線運動に変換し、車輪の操舵力として出力するまでの力の伝達効率が低下する。また、ピニオン1およびラック歯2aのギヤ精度により生じる回転トルク変動の増大により操舵フィーリングの悪化を招くという問題が生じる。
また、上述した従来のラックピニオン式ステアリングギヤにおいては、ラックガイド4がハウジング3の内側面を摺動する構成であり、ラックガイド4の外側面とハウジング3の内側面との間にはラックガイド4を摺動可能とするための隙間G(図22参照。)が設けられている。このため、動作時にハウジング3内でラックガイド4ががたつき、ハウジング3とラックガイド4との当り音が発生すると共に操舵安定性が低下する虞がある。
上記特許文献1に記載のラックピニオン式ステアリングギヤでは、上述のようにラックガイドの各分割片4a,4bをハウジング3の内側面に押し付けることで、ラックガイドのがたつきを防止するようにしているが、ラックガイドが2分割されるため、その構造が複雑になると共に、図20に示されるローラ6を組み込んだ転がり接触型のラックガイドに対応することができないという問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、ラックガイドによってラック軸を効果的に付勢して力の伝達効率および操舵フィーリングを低下させることなくピニオンとラック歯との噛合部におけるバックラッシを低減して歯打ち音(ラトル音)の発生を抑制することができると共に、ラックガイドのがたつきを防止して当り音の発生を抑制すると共に操舵安定性を向上させることができ、滑り接触型および転がり接触型のいずれにも適用することができる簡易な構造を有したラックピニオン式ステアリングギヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) ステアリングシャフトに連結されたピニオンと、
前記ピニオンに噛合するラック歯が形成されたラック軸と、
前記ピニオンおよび前記ラック軸を収納するハウジングと、
前記ハウジング内に摺動可能に保持されて前記ラック軸を前記ピニオンに対して付勢するラックガイドと、
前記ラックガイドを前記ラック軸に向けて弾性的に押圧する押圧手段と、
前記ラック軸から離間するに従って前記ラックガイド側に向かう傾斜面を有し、前記ラックガイドと前記ハウジングとの間に狭入されるフリクションプレートと、
を備えていること。
(2) 上記(1)に記載のラックピニオン式ステアリングギヤにおいて、前記押圧手段が、前記ラックガイドを直接押圧する第1の弾性部材と、前記フリクションプレートを介して前記ラックガイドを押圧する第2の弾性部材と、を有していること。
(3) 上記(1)に記載のラックピニオン式ステアリングギヤにおいて、前記押圧手段が、前記フリクションプレートを介して前記ラックガイドを押圧する弾性部材であること。
本発明によれば、ラックガイドとハウジングとの間に、ラック軸から離間するに従ってラックガイド側に向かう傾斜面を有したフリクションプレートが狭入されている。ラック軸がピニオンから離間する傾向となり、ラック軸からラックガイドに前記離間方向への力が作用した場合に、当該力は、フリクションプレートの傾斜面により前記離間方向と平行な分力と前記離間方向に垂直な分力とに分解される。前記離間方向に垂直な力はフリクションプレートをハウジングに押し付けるように作用し、このため、フリクションプレートとハウジングとの間に作用する摩擦力が増大する。
即ち、ラック軸がピニオンから離間する傾向にない場合にラック軸がピニオンに押し付けられる力は押圧手段の弾性力に依存するが、ラック軸がピニオンから離間する傾向となった場合には、ラック軸からラックガイドに作用する力は押圧手段の弾性力にハウジングとフリクションプレートとの間の摩擦力が加わることになり、この摩擦力の分だけラックガイドはラック軸を拘束するより大きな力を発生させることができる。これにより、ラック軸がピニオンから離間する傾向となった場合に、押圧手段の弾性力を増強することなく、ラックガイドの前記離間方向への移動量を従来に比べて小さくすることができる。この結果、ピニオンとラック歯との噛合部でのバックラッシを低減することができ、ピニオンとラック歯との歯打ち音(ラトル音)を抑制することができる。
また、ラック軸がピニオンから離間する傾向となった場合にピニオンとラック歯との噛合部でのバックラッシを低減すべく押圧手段の弾性力を増強するものではないので、ラック歯とピニオンとの噛合部やラック軸とラックガイドとの摺接部での摩擦抵抗が増大してピニオンの作動トルクが増大することを回避することができる。これにより、力の伝達効率および操舵フィーリングを向上させることができる。
さらに、ラックガイドとハウジングとの間に狭入されたフリクションプレートによりハウジング内でのラックガイドのがたつきをなくすことができ、ラックガイドの当り音の発生を抑制することができると共に操縦安定性を向上させることができる。
さらに、ラックガイドが一体であるので、簡易な構造とすることができ、また、ラックガイドにローラを組み込んだ転がり接触型のラックガイドにも対応することができる。
以下、本発明の実施形態の一例を図を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態の一例であるラックピニオン式ステアリングギヤの断面図、図2はラックガイドおよびフリクションプレートの単体斜視図、図3はフリクションプレートの作用を説明するためのラックピニオン式ステアリングギヤの要部断面図、図4はラックガイドによるラック軸の押圧を説明するためのラックピニオン式ステアリングギヤの断面図、図5はラック軸によるラックガイドの押圧を説明するためのラックピニオン式ステアリングギヤの断面図、図6はフリクションプレートの作用を説明するためのラックピニオン式ステアリングギヤの要部断面図、図7〜図18はラックピニオン式ステアリングギヤの変形例を説明するための図。
本発明の実施形態の一例であるラックピニオン式ステアリングギヤ10は、図1に示すように、ステアリングホイールからの操舵入力により回転するステアリングシャフトに連結されたピニオン11と、ピニオン11に噛合するラック歯12aが形成されたラック軸12とを備えており、ピニオン11及びラック軸12は共にハウジング13内に収納されている。
ピニオン11はその軸方向に離間して配置された2個の軸受20,21によって回転可能に支持されており、ステアリングシャフトと共に回転する。ピニオン11の回転運動は、ピニオン11の軸方向と交差する方向に配置されているラック軸12の直線運動に変換され、これによりラック軸12の両端に組み付けられる車輪の操舵がなされる。
ハウジング13内には、ラック軸12を挟んでピニオン11とは反対側に略円柱形状のラックガイド14が配置されている。ラックガイド14は、ハウジング13に設けられてラック軸12の直線運動方向に直交する方向に伸びる略円筒状空間(以下、ラックガイド収容空間という。)16内を摺動可能に保持されている。
ラックガイド14のラック軸12側を向く先端部は、ラック軸12の外周形状に対応して断面円弧状に凹設されてなる摺接部22が設けられている。ラックガイド収容空間16の開口部には、当該開口部を封止する調整ねじ23が螺合されており、ラックガイド14の基端部と調整ねじ23との間に、ラックガイド14をラック軸12に向けて押圧する押圧手段としての圧縮コイルばね(第1の弾性部材)15が介装されている。調整ねじ23のねじ込み量を調整することで圧縮コイルばね15の弾性力が調整され、調整後は外周面に螺合されたロックナット24によってハウジング13に位置決め固定されるようになっている。
図1および図2に示すように、ラックガイド14の基端部の外周面には、ラック軸12から離間するに従って径方向内方に向けて傾斜する傾斜面25が周方向に等間隔で4ヶ所に設けられている。ラックガイド14の傾斜面25とハウジング13のラックガイド収容空間16の内周面との間にはフリクションプレート27が狭入されている。フリクションプレート27には、ラック軸12から離間するに従ってラックガイド14に向けて傾斜し、第1の傾斜面25に面接触する傾斜面26が設けられている。
調整ねじ23の先端部と4つのフリクションプレート27の基端部との間には、4つのフリクションプレート27の基端部に同時に当接する円輪状のワッシャ28、およびワッシャ28に全周にわたって当接して当該ワッシャ28を介して4つのフリクションプレート27をラック軸12に向けて押圧する押圧手段としての皿ばね(第2の弾性部材)29が介装されている。
皿ばね29は、調整ねじ23とワッシャ28との間で圧縮状態とされ、その弾性力によってワッシャ28及びフリクションプレート27を介してラックガイド14をラック軸12に向けて押圧するようになっている。従って、本実施形態では、圧縮コイルばね15の弾性力と皿ばね29の弾性力により、ラックガイド14をラック軸12に向けて押圧し、ラック軸12をピニオン11に対して付勢してピニオン11とラック歯12aとの噛合部におけるバックラッシを排除している。
ステアリングホイールの操作等によりピニオン11とラック歯12aとの噛合部におけるピニオン11の歯面とラック歯12aの歯面との間に分離力が働き、或いは車両振動等によりラック軸12に慣性力が働き、これらの分離力または慣性力によりラック軸12がピニオン11から離間する傾向となった場合に、ラック軸12からラックガイド14およびフリクションプレート27に作用する力は、圧縮コイルばね15、皿ばね29、およびフリクションプレート27の外周面とハウジング13のラックガイド収容空間16の内周面との間の摩擦力によって分担される。
フリクションプレート27に作用する力Fは、ラックガイド14の傾斜面25およびフリクションプレートの傾斜面26とによって、図3に示すように、ラックガイド14の軸方向の分力Faと径方向の分力Frとに分解される。径方向の分力Frによって、フリクションプレート27はラックガイド14の径方向外方に押されてハウジング13のラックガイド収容空間16の内周面に押し付けられ、これにより、フリクションプレート27の外周面とハウジング13のラックガイド収容空間16の内周面との間の摩擦力が増大する。
即ち、図4に示すように、ラック軸12がピニオン11から離間する傾向にない場合にラック軸12がピニオン11に押し付けられる力F3は、圧縮コイルばね15の弾性力F2と皿ばね29の弾性力F1とに依存(F3=F1+F2)するが、図5に示すように、ラック軸12がピニオン11から離間する傾向となった場合にラック軸12からラックガイド14に作用する力F7は、圧縮コイルばね15の弾性力F5と、皿ばね29の弾性力F6と、ハウジング13のラックガイド収容空間16の内周面とフリクションプレート27の外周面との間の摩擦力F4とで分担される(F7=F4+F5+F6)ことになる。
ここで、圧縮コイルばね15はF2、また皿ばね29はF1と同一の力を分担することができるので、許容されるF7は、F3に比べて摩擦力F4の分だけ大きなものとなり、摩擦力F4の分だけラックガイド14はラック軸を拘束するより大きな力を発生させることができる。
このように、本実施形態のラックピニオン式ステアリングギヤ10によれば、ラック軸12がピニオン11から離間する傾向となった場合に、フリクションプレート27の外周面とハウジング13のラックガイド収容空間16の内周面との間の摩擦力によってラックガイド14がラック軸を拘束するより大きな力を発生させるようにして、ラックガイド14の移動量を従来に比べて小さくすることができる。この結果、ピニオン11とラック歯12aとの噛合部でのバックラッシを低減することができ、ピニオン11とラック歯12aとの歯打ち音を抑制することができる。
また、ラック軸12がピニオン11から離間する傾向となった場合にピニオン11とラック歯12aとの噛合部でのバックラッシを低減すべく圧縮コイルばね15および皿ばね29の弾性力を増強するものではないので、ラック軸12がピニオン11から離間する傾向にない場合にピニオン11とラック歯12aとの噛合部やラック軸12とラックガイド14との摺接部22での摩擦抵抗が増大してピニオン11の作動トルクが増大することを回避することができる。これにより、力の伝達効率および操舵フィーリングを向上させることができる。特に、本実施形態においては、ラックガイド14を直接押圧する圧縮コイルばね15と、フリクションプレート27を押圧する皿ばね29とを備え、ラックガイド14およびフリクションプレート27とをそれぞれ最適な力で押圧することができ、力の伝達効率および操舵フィーリングを一層向上させることができる。
さらに、ラック軸12がピニオン11から離間する傾向となった場合に、図6に示すように、ラックガイド14とハウジング13との間に狭入されたフリクションプレート27が矢印方向に楔状に食い込み、ハウジング13内でのラックガイド14のがたつきをなくすことができる。これにより、ラックガイド14の当り音を防ぐことができると共に操縦安定性を向上させることができる。特に、ラックガイド14の外周面に、フリクションプレート27の傾斜面26と同方向に傾斜する傾斜面25を設け、当該傾斜面25においてフリクションプレート27の傾斜面26と面接触するようにしたので、ハウジング13内でのラックガイド14のがたつきを確実になくすことができる。
さらに、ラックガイド14が一体であるので、簡易な構造とすることができ、また、ラックガイド14にローラを組み込んだ転がり接触型のラックガイドにも対応することができる。
さらに、ピニオン11およびラック歯12aが摩耗すると、その摩耗量に応じて圧縮コイルばね15および皿ばね29が伸びてラックガイド14によるラック軸12の付勢力が低下するが、フリクションプレート27の摩擦力の低下は少ないため、ピニオン11およびラック歯12aが摩耗した場合においても、ラックガイド14によるラック軸12の付勢力低下に起因するピニオン11とラック歯12aとの噛合部での歯打ち音の発生を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、フリクションプレート27と調整ねじ23との間にワッシャ28と皿ばね29を配置した場合を例示したが、図7に示すように、ワッシャ28を省略して皿ばね29のみを配置するようにしてもよい。また、図8に示すように、皿ばね29に代えて弾性を備えたゴムからなるOリング30を配置してもよい。これによれば、部品点数を削減し、もしくは安価な部品を用いてラックピニオン式ステアリングギヤ10の製造コストを低減することができる。
また、図9に示すように、フリクションプレート27の基端部をラックガイド14の基端部よりも軸方向に突出させ、ワッシャ28及び皿ばね29を省略し、押圧プレート31を介してフリクションプレート27の基端部を圧縮コイルばね15により押圧し、フリクションプレート27によりラックガイド14を押圧する構成としてもよい。
図9の例では、ラック軸12がピニオン11に押し付けられる力F12は、図10に示すように、圧縮コイルばね15の弾性力F11に依存し、ラック軸12がピニオン11から離間する傾向となった場合にラック軸12からラックガイド14に作用する力F15は、図11に示すように、圧縮コイルばね15の弾性力F14と、ハウジング13のラックガイド収容空間16の内周面とフリクションプレート27の外周面との間の摩擦力F13とで分担される(F15=F13+F14)ことになる。ここで、圧縮コイルばね15はF11と同一の力を分担することができるので、許容されるF15は、F11に比べて摩擦力F13の分だけ大きなものとなり、摩擦力F13の分だけラックガイド14はラック軸を拘束するより大きな力を発生させることができる。
また、図12に示すように、圧縮コイルばね15を省略して皿ばね29の弾性力のみでフリクションプレート27を介してラックガイド14をラック軸12に向けて押圧するようにしてもよい。尚、図13に示すように、皿ばね29に代えてOリング30を採用してもよく、また、図14及び図15に示すように、フリクションプレート27の基端部に弾性部材32を一体に突設して当該弾性部材32の弾性力のみでフリクションプレート27を介してラックガイド14をラック軸12に向けて押圧するようにしてもよい。このように、フリクションプレート27を押圧する弾性部材のみを用いて、フリクションプレート27および当該フリクションプレート27を介してラックガイド14を押圧する構成によれば、その構造を簡易なものとすることができ、部品点数を削減してラックピニオン式ステアリングギヤ10の製造コストを低減することができる。
さらに、上記実施形態では、ラックガイド14の外周面に周方向に等間隔で4ヶ所に傾斜面25を設け、当該傾斜面25とハウジング13のラックガイド収容空間16の内周面との間に計4つのフリクションプレート27をそれぞれ狭入した場合を例示したが、図16及び図17に示すように、ラックガイド14の外周面に傾斜面25を周方向に略等間隔で3ヶ所(図16)或いは2ヶ所(図17)に設けるようにしてもよく、また5ヶ所以上設けるようにしてもよい。
また、図18に示すように、例えばフリクションプレート27をプラスチック製の射出成形品とするなどして、複数のフリクションプレート27を連結片33で連結して一体としてもよい。これによれば、複数のフリクションプレート27のラックガイド14への組付性の向上を図ることができると共に部品点数の削減を図ることができる。
更に、本発明のラックピニオン式ステアリングギヤを車両のステアリング装置に適用した場合、アシスト力を伴わないステアリング装置にも適用することができ、また、アシスト力を伴うステアリング装置に適用する場合は油圧アシストタイプ、電動アシストタイプの両方のタイプに適用することができる。
本発明の実施形態の一例であるラックピニオン式ステアリングギヤの断面図である。 (a)はラックガイドの単体斜視図、(b)はフリクションプレートの単体斜視図である。 フリクションプレートの作用を説明するためのラックピニオン式ステアリングギヤの要部断面図である。 ラックガイドによるラック軸の押圧を説明するためのラックピニオン式ステアリングギヤの断面図である。 ラック軸によるラックガイドの押圧を説明するためのラックピニオン式ステアリングギヤの断面図である。 フリクションプレートの作用を説明するためのラックピニオン式ステアリングギヤの要部断面図である。 ラックピニオン式ステアリングギヤの変形例の断面図である。 ラックピニオン式ステアリングギヤの変形例の断面図である。 ラックピニオン式ステアリングギヤの変形例の断面図である。 図9に示すラックピニオン式ステアリングギヤの変形例においてラックガイドによるラック軸の押圧を説明するための断面図である。 図9に示すラックピニオン式ステアリングギヤの変形例においてラック軸によるラックガイドの押圧を説明するための断面図である。 ラックピニオン式ステアリングギヤの変形例の断面図である。 ラックピニオン式ステアリングギヤの変形例の断面図である。 ラックピニオン式ステアリングギヤの変形例の断面図である。 (a)は図14に示すラックピニオン式ステアリングギヤの変形例に用いられるラックガイドの単体斜視図、(b)は図14に示すラックピニオン式ステアリングギヤの変形例に用いられるフリクションプレートの単体斜視図である。 (a)はラックガイドの変形例の単体斜視図、(b)はフリクションプレートの変形例の単体斜視図である。 (a)はラックガイドの変形例の単体斜視図、(b)はフリクションプレートの変形例の単体斜視図である。 (a)はラックガイドの変形例の単体斜視図、(b)はフリクションプレートの変形例の単体斜視図である。 滑り接触型のラックガイドを有する従来のラックピニオン式ステアリングギヤの一例の断面図である。 転がり接触型のラックガイドを有する従来のラックピニオン式ステアリングギヤの一例の断面図である。 滑り接触型のラックガイドを有する従来のラックピニオン式ステアリングギヤの他の例を説明するための断面図である。 ラックガイドとハウジングとの間のすき間を説明するためのラックピニオン式ステアリングギヤの要部断面図である。
符号の説明
10 ラックピニオン式ステアリングギヤ
11 ピニオン
12 ラック軸
12a ラック歯
13 ハウジング
14 ラックガイド
15 圧縮コイルばね(押圧手段、第1の弾性部材)
25 ラックガイドの傾斜面
26 フリクションプレートの傾斜面
27 フリクションプレート
29 皿ばね(押圧手段、第2の弾性部材)
30 Oリング(押圧手段、第2の弾性部材)
32 弾性部材(押圧手段、第2の弾性部材)

Claims (3)

  1. ステアリングシャフトに連結されたピニオンと、
    前記ピニオンに噛合するラック歯が形成されたラック軸と、
    前記ピニオンおよび前記ラック軸を収納するハウジングと、
    前記ハウジング内に摺動可能に保持されて前記ラック軸を前記ピニオンに対して付勢するラックガイドと、
    前記ラックガイドを前記ラック軸に向けて弾性的に押圧する押圧手段と、
    前記ラック軸から離間するに従って前記ラックガイド側に向かう傾斜面を有し、前記ラックガイドと前記ハウジングとの間に狭入されるフリクションプレートと、
    を備えていることを特徴とするラックピニオン式ステアリングギヤ。
  2. 前記押圧手段が、前記ラックガイドを直接押圧する第1の弾性部材と、前記フリクションプレートを介して前記ラックガイドを押圧する第2の弾性部材と、を有していることを特徴とする請求項1に記載のラックピニオン式ステアリングギヤ。
  3. 前記押圧手段が、前記フリクションプレートを介して前記ラックガイドを押圧する弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載のラックピニオン式ステアリングギヤ。
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