JP4747367B2 - ウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

ウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車などの操舵力を補助する電動パワーステアリング装置などに用いられ、ウォームとウォームホイールとを備えたウォーム減速機、このウォーム減速機を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置では、操舵出力軸を駆動して、操舵力を補助するのに電動モータ駆動のウォーム減速機が用いられるが、そのウォームとウォームホイールとの間の軸間距離、つまりバックラッシュの調整を好適にすることが大事であり、そのために種々の提案が為されている。
図7は、そのような提案の一つであって、本発明の背景技術であるウォーム減速機の一例を示す要部断面図であり、特許文献1に記載されたものである。
このウォーム減速機40は、ウォーム31aを備えたウォーム軸31と、このウォーム31aと噛み合うウォームホイール32と、ウォーム軸31の両端の軸部分を受ける軸受33A、33Bと、ウォーム軸31とウォームホイール32とを収容したハウジング34と、軸受33Bをバックラッシュ調整可能に支持する可動軸受体35とを備えている。
ウォーム軸31の電動モータM側の軸受33Aは、一般規格品のころがり玉軸受が用いられているが、他方側の軸受33Bは、肉厚の薄いブッシュタイプのものである。
可動軸受体35は、ハウジング34の軸受33Bを受ける部分に設けられた案内部35a、この案内部35aにスライド可能に収容され、案内される押付体35b、この押付体35bを付勢するコイルバネ35c、及び、このコイルバネ35cを押付体35b側に押し付け、案内部35aの孔上部にネジ係合される操作体35dを備えている。
ウォーム軸31の軸受33Bは、押付体35bに収容されて、操作体35dとコイルバネ35cとにより、軸受33Bのウォームホイール32の軸に対する位置、つまり、ウォーム31aとウォームホイール32との間のバックラッシュの調整と好適化が可能となっている。
しかしながら、この特許文献1では、このバックラッシュ調整手段の用途は、当該バックラッシュ調整のみに限定されており、他の用途の記載はなかった。
また、他にも、特許文献2を含め、ウォーム減速機におけるバックラッシュ調整手段は数多く提案されているが、いずれも、その用途はバックラッシュ調整に限定されていた。
特開2003−194157号公報(図1、図2の符号6、8、9) 特開2001−10512号公報
本発明は、上記問題を解決しようとするもので、バックラッシュ調整手段の構造的特性に着目して、この調整手段をウォーム減速機の性能向上の他の用途にも用いることができるようにしたウォーム減速機、及び、このウォーム減速機を備えた電動パワーステアリング装置を提供することを目的としている。
本発明のウォーム減速機は、ウォームとウォームホイールとを備えたウォーム減速機であって、ウォームとウォームホイールとの間のバックラッシュを調整可能なバックラッシュ調整手段を備え、このバックラッシュ調整手段によって、前記ウォームの実効進み角を前記ウォームホイールの実効進み角に比べて噛み合い許容範囲内で増減させるようにしたことを特徴とする。
本発明の電動パワーステアリング装置は、このウォーム減速機が操舵出力軸の駆動に用いられていることを特徴とする。
本発明のウォーム減速機によれば、バックラッシュ調整手段がウォームとウォームホイールとの間の回転中心軸を結ぶ回転中心線方向だけでなく、これと異なる方向にもウォーム軸の移動を調整することができるという構造的特性を見いだし、これにより、この調整手段で、ウォームとウォームホイールとの実効進み角の増減調整を可能としたので、バックラッシュ調整手段の構造的特性に着目して、この調整手段をウォーム減速機の性能向上の他の用途にも用いることができるようにしたという効果を発揮する。
本発明の電動パワーステアリング装置によれば、このウォーム減速機が操舵出力軸の駆動に用いられているので、かかる減速機の効果を、電動パワーステアリング装置として発揮する。
以下、本発明の実施の形態(実施例)について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明のウォーム減速機の一例を示すもので、(a)は、その要部断面図、(b)は、(a)の要部拡大図、(c)は、(a)のA矢視図、(d)は、(a)における軸受と嵌合孔との関係を概念的に示す図である。
図1(a)のウォーム減速機10は、ウォーム1とウォームホイール2とを備え、直交あるいは斜交する軸間での減速動力伝達手段として一般に用いられるもので、特に、自動車などの操舵力を補助する電動パワーステアリング装置において、操舵出力軸を駆動するのに好適に用いられるものである。
このウォーム減速機10は、既述のウォーム1とウォームホイール2とに加え、このウォーム1を備えたウォーム軸1′、このウォーム軸1′の両端の軸部分を回転可能に支持する一対の軸受3、ウォーム軸1′とウォームホイール2とを収容するハウジング4、このハウジング4の一方の軸受3を収容する部分に、ハウジング4に対して分離されて設けられた軸受フタ5、及び、ウォーム軸1′を回転駆動する電動モータ7とを備えている。
一対の軸受3は、ウォーム軸1′の軸部分を直接受けるもので、ころがり玉軸受で構成されている。なお、ここで用いる軸受としては、この例示のようにころがり玉軸受だけに限定されず、一般に軸受として用いられるものであれば、適宜採用可能であり、例えば、滑り軸受などであってもよい。
電動モータ7の反対側の軸受3は、軸受フタ5の軸受孔5aに締まりばめのはめあいで嵌合されているが、図1(b)に示すように、その軸方向長さの全部が嵌まり込んでいるのではなく、その一部が、軸受孔5aから突出している。
この軸受3の突出部分は、ハウジング4側に対応して設けられた嵌合孔4aに嵌まり込んでいるが、本発明の特徴は、この嵌合孔4aの内径が、軸受3の外径に対して、この軸受3が嵌合孔4a内で、ウォーム1とウォームホイール2との間のバックラッシュを増減させるように所定範囲の移動を可能とする内径となっている点である。
より具体的には、軸受3と嵌合孔4aとの軸中心を一致させた状態で、図1(b)及び(d)に示すように、軸受3の外径と嵌合孔4aの内径との間に隙間Sが生じるようになっている。
また、この嵌合孔4aは、図1(d)に示すように、円形の軸受3の外径に対し、ウォーム1とウォームホイール2との軸中心を結ぶ軸中心線Mに対して所定角度λ(ラムダ)だけ傾いた調整線Lの方向への長孔、つまり、所定範囲でウォーム1とウォームホイール2との間のバックラッシュを増減させると共に、ウォームの実効進み角を前記ウォームホイールの実効進み角に比べて噛み合い許容範囲内で増減させる方向の長孔となっている。
つまり、この調整線Lの方向に、電動モータ7の反対側の軸受3を距離Xだけ調整移動させると、その軸受3は、距離X*cos(λ)だけ、軸中心線M方向に移動し、かつ、距離X*sin(λ)だけ、軸中心線Mと直角方向に移動することになる。
ここで、符号「*」は掛け算を、符号「cos」は三角関数の「コサイン」、符号「sin」は三角関数の「サイン」を意味するものである。
この軸中心線Mに直角方向への軸受3の移動は、結果的に、ウォームの実効進み角をウォームホイールの実効進み角に対して増減させる移動となるが、これについては、図2、3を用いて詳しく説明する。
軸受フタ5は、また、図1(b)に示すように、ハウジング4の当接面に対して気密を確保すべく、Oリング5cを嵌め込むためのシール溝5bと、図1(a)及び(c)に示すように、この軸受フタ5をハウジング4に対して締付固定するための締付ボルト5dとを備えている。
軸受フタ5に設けられた、この締付ボルト5dを貫通させる貫通孔5eは、締付ボルト5dに対し余裕のある内径となっており、嵌合孔4a内での軸受3の所定範囲での移動を阻止せず、軸受フタ5を締付ボルト5dによって、前記所定範囲内の任意の位置でハウジング4に締付固定可能とするものである。
このように構成されたウォーム減速機10によれば、軸受フタ5を軸受3と共に、嵌合孔4a内の可動範囲で移動させることによって、ウォーム1とウォームホイール2との間のバックラッシュを初期調整し、調整が出来たら、その状態で、軸受フタ5をハウジング4に固定することで、その状態を維持することができる。
つまり、このような構成の軸受3、嵌合孔4a、軸受フタ5、締付ボルト5dなどはバックラッシュ調整手段8となっている。
この際、上述したように、この嵌合孔4aは、軸中心線M方向に対して所定角度λだけ傾いた調整線L方向に形成されているので、このバックラッシュ調整と同時に、ウォームの実効進み角をウォームホイールの実効進み角に対して増減させること、つまり実効進み角の調整もできる。
また、この調整のために必要な部品としては、軸受フタ5だけであるので、非常に簡単で安価なものとなっている。
更に、このウォーム軸1′を組み付ける際には、軸受3だけを取り付けない状態で、ハウジング4に組み付けし、その後に、軸受3を嵌め込んだ軸受フタ5を取り付けることができるので、組立が簡単になり、組み付け性が向上する。
つまり、本発明のウォーム減速機10によれば、バックラッシュ調整手段8によって実効進み角の調整もでき、更に、簡易安価な構成で、ウォーム1とウォームホイール2との間のバックラッシュ初期調整を可能にし、組立性も向上させることができる。
更に、発明の本質としては、本発明のウォーム減速機10は、バックラッシュ調整手段8がウォーム1とウォームホイール2との間の回転中心軸を結び回転中心線M方向だけでなく、これに異なる方向(例えば、調整線L方向)にもウォーム軸1′の移動を調整することができるという構造的特性を見いだし、これにより、この調整手段8で、ウォーム1とウォームホイール2の実効進み角ΓW、ΓHの増減調整を可能としたものである。
特に、図1(d)で説明したように、嵌合孔4aを軸受3に対して、ウォーム1とウォームホイール2との間の調整線Lの方向の長孔としておくと、軸受3はバックラッシュ調整と実効進み角調整に必要な方向にしか移動しないので、調整が容易になる。
一方、嵌合孔は、このような調整線L方向の長孔にするのではなく、単に、軸受3の外径に対して、より内径の大きいものとすることも可能であり、その場合、嵌合孔の加工がより簡単になる。また、バックラッシュ調整方向以外にも軸受3の移動が可能であり、上述したようにウォーム1とウォームホイール2との間の実効進み角の調整にも用いることができる。
軸受3をハウジング4に対して所定範囲で移動可能とするためには、必ずしも、軸受3をハウジング4の嵌合孔4aに嵌合させる方法ではなく、軸受3を軸受フタ5に完全に収容させるようにして、軸受フタ5が、その貫通孔5eの余裕分だけ、ハウジング4に対して移動可能であるという点を利用する方法を用いてもよい。
なお、本発明の軸受フタ5と締付ボルト5dとは、取り外しし再締め付け可能なものであるので、必要ならば、バックラッシュと実効進み角との再調整も可能なものである。
また、この例では、電動モータ7の反対側の軸受3を移動調整可能としたが、電動モータ7側の軸受3を移動調整可能としてもよいし、双方の軸受3を移動調整可能としてもよい。
図2は、図1のウォーム減速機におけるウォームとウォームホイールとの進み角の関係を例示する図である。これより、既に説明した部分と同じ部分については、同じ符号を付して重複説明を省略する。また、各部分の集合体について別個の符号がある場合については、煩雑さを避けるために、集合体の符号だけを示すようにすることがある。
この図2は、図1において、バックラッシュ調整手段8によって、電動モータ7の反対側の軸受3を調整線L方向に所定距離Xだけ移動させた時、軸受3が、距離X*sin(λ)だけ軸中心線Mと直角方向に移動して、ウォームの実効回転中心軸がウォームホイールの回転中心軸に対して、角度αだけずれた場合のウォーム1とウォームホイール2との関係を示している。
なお、ウォーム1の歯山頂部を符号1a、ウォームホイール2の歯山頂部を符号2aで示し、ウォーム1については、図において、裏面側の歯山頂部1aを点線で示している。
ここで、種々の符号を用いているが以下の意味である。つまり、
ΓW:ウォームの実効進み角(ウォームホイールの実効回転中心軸SHを基準とした進み角)、
ΓH:ウォームホイールの実効進み角(ウォームホイールの実効回転中心軸SHを基準とした進み角)、
γw:ウォームの目標進み角(仕様進み角)、
γh:ウォームホイールの目標進み角(仕様進み角)、
sw:ウォームの回転中心軸、SW:ウォームの実効回転中心軸、
SWL:ウォームの回転中心軸への直交軸、
SH:ウォームホイールの回転中心軸、
Θ:実効軸交差角(ウォームホイールの回転中心軸SHに対するウォームの実効回転中心軸SWのなす角度)、
θ:目標軸交差角(仕様上のウォームホイールの回転中心軸に対するウォームの回転中心軸の交差角)、
TW:ウォームの歯筋線、TH:ウォームホイールの歯筋線、
α:目標軸交差角θからの実効軸交差角Θのずれ角、という意味である。
このウォーム減速機10においては、図1(a)に示すように、ウォーム1、ウォームホイール2の進み角は、それぞれの目標進み角(仕様進み角)γw、γhで製造されている。
つまり、これらのウォーム1、ウォームホイール2は、通常の一般のウォーム、ウォームホイールと同じものでり、目標進み角=仕様進み角とは、通常の一般のウォーム、ウォームホイールに求められる進み角をいう。
一方、ウォーム1の実効回転中心軸SWは、上述したバックラッシュ調整手段8による調整の結果、ウォームホイール2の回転中心軸SHに対して、目標軸交差角(仕様軸交差角)θに比べて、この交差角θを大きくする方向に、角度αだけずれ、結果、この減速機10における実効軸交差角Θは、「Θ=θ+α」を満たすものとなっている。
このずれの角度αは、ウォーム1とウォームホイール2とが噛み合い状態を維持できる許容範囲内で設定されるものである。
本発明においては、このような実効軸交差角Θで交差して噛み合うウォーム1とウォームホイール2に関して、その実効進み角ΓW、ΓHを、図中に示すように、ウォームホイール2の回転中心軸SHに対するウォーム1の歯筋線TW、ウォームホイール2の歯筋線THの時計回り方向の傾斜角とする。
ここで、ウォーム1の歯筋線TWとは、ウォーム1の歯山頂部1aの進み方向に平行な線、つまり、ウォーム1の進み方向を模式的に示すものであり、この図2では、双方の実効進み角ΓW、ΓHの関係がより良く解るように、ウォームホイール2と噛み合う側、つまり、図では、点線で示した部分の歯山頂部1aの進み方向を示すものである。
また、ウォームホイール2の歯筋線THとは、ウォームホイール2の歯山頂部2aの進み方向に平行な線、つまり、ウォームホイール2の進み方向を模式的に示すものである。
また、図2に示したように、ウォーム1の実効回転中心軸SWへの直交軸SWLと歯筋線TWとの間の時計回り傾斜角が、ウォーム1の目標進み角γwとなり、この目標進み角γwに、実効回転中心軸SWのずれ角αを加えたものが、ウォーム1の実効進み角ΓWとなること、つまり、「ΓW=γw+α」の関係が成り立つことが解る。
つまり、このウォーム減速機10においては、バックラッシュ調整手段8により、ウォーム1の実効進み角ΓWがウォームホイール2の実効進み角ΓHに比べて噛み合い許容範囲内の所定値(ずれ角α)だけ大きい状態で、ウォーム1とウォームホイール2とが噛み合うようにできるのである。
ウォーム減速機10において、ウォーム1の実効進み角ΓWとウォームホイール2の実効進み角ΓHとの関係を上記のようにしたことの効果については、図3を用いて後述する。
要するに、発明の思想としては、このウォーム減速機は、バックラッシュ調整手段8により、ウォームに対するウォームホイールの軸交差角を、目標軸交差角から所定値だけずらせることで、前記ウォームの実効進み角が前記ウォームホイールの実効進み角に比べて噛み合い許容範囲内で増減された状態で、前記ウォームと前記ウォームホイールとが噛み合うようにしたものである。
図3はウォーム減速機におけるウォームとウォームホイールとの進み角の関係を説明するもので、(a1)は目標とする進み角の関係を有する噛み合い状態のウォームとウォームホイールとをウォームホイールの刃先上方から見た図、(a2)は(a1)をウォームの軸側方から見た図、(b1)、(b2)は本発明において、ウォームの進み角をウォームホイールの進み角に比べて増加させた場合の関係を同様に示す図、(c1)、(c2)は、ウォームの進み角をウォームホイールの進み角に比べて減少させた場合の関係を同様に示す図である。
図3(a1)、(a2)は、本発明のウォーム減速機10において、ウォーム1とウォームホイール2の歯筋線TW、THを一致させるように、つまり実効進み角ΓW、ΓHが一致するようにしている。
この場合、一般には、上述したように、ウォームやウォームホイール及びウォーム減速機の軸受部の加工精度、ばらつきのために、理想的な噛み合い、つまり、実効進み角を一致させることが困難であり、背景技術においては、組立での精度向上に頼らざるを得ず、組立工数が増大することとなっていた。
しかしながら、本発明のウォーム減速機10においては、バックラッシュ調整手段8により、バックラッシュ調整に加えて、ウォーム1の実効進み角ΓWをウォームホイール2の実効進み角ΓHに比べて噛み合い許容範囲内で増減可能であるので、両者の実効進み角を一致させることも簡単に達成することができる。
図3(b1)、(b2)に示すように、ウォーム1の実効進み角ΓWが、ウォームホイール2の実効進み角ΓHに比べて、噛み合い許容範囲内での所定値(ずれ角=α)だけ大きい場合(図2の状態)には、ウォーム1とウォームホイール2との間の回転フリクションはほとんど変わらず、その増加の割合は、ウォーム1の実効進み角ΓWがウォームホイール2の実効進み角ΓHに比べて小さい場合の増加の割合に比べて小さいことが知られている。
つまり、一定の限度はあるが、ウォーム1の実効進み角ΓWがウォームホイール2の実効進み角ΓHに比べて大きい場合には、ウォーム1とウォームホイール2との間の噛み合い効率はほとんど低下しないということが知られている。
そこで、本願発明者は、苦労してウォーム1とウォームホイール2の進み角(目標進み角、あるいは、仕様進み角)を一致させることは狙わず、逆に意図的に一致させずに、上記知見を活用してずらせること、そして、その調整をバックラッシュ調整手段8で行うことを着想したものである。
つまり、本願発明者は、ウォーム1の実効進み角ΓWがウォームホイール2の実効進み角ΓHに比べて大きい範囲で、かつ、噛み合い効率が実用的な範囲で余り低下しない部分の好適なずれ角を所定値として選定し、そのずれ角になるようにウォーム減速機を設計することを思いつき、その調整をバックラッシュ調整手段8で行うようにしたのである。
このようにすると、例え加工精度などにより、実際に製造されたウォームや、ウォームホイール及びこれらを受ける軸受が、設計進み角とならない場合でも、ウォームの実効進み角が、ウォームホイールの実効進み角より大きくなるようにもでき、これにより、ウォームとウォームホイールの噛み合い効率が悪くなることを回避することができる。
つまり、本発明の減速機10によれば、加工に高精度が不要で組立が容易でありながら、ウォームとウォームホイールとの良好な噛み合いを簡易な構成のバックラッシュ調整手段8で得ることができるのである。
図3(c1)、(c2)のウォーム減速機10Aは、バックラッシュ調整手段8で、電動モータ7の反対側の軸受3を調整線L方向に所定距離Xとは反対向きに所定距離Yだけ移動させ、軸受3ウォームの回転中心軸がウォームホイールの回転中心軸に対して、角度δだけずれた場合を示している。
この場合、ウォーム1の実効進み角ΓWがウォームホイール2の実効進み角ΓHに比べて噛み合い許容範囲内の所定値δだけ大きい状態となり、ウォーム1の歯筋線TWに対して、ウォームホイール2の歯筋線THが、ずれ角δだけ大きくなっている。
つまり、ウォームホイール2の実効進み角ΓH=ウォーム1の実効進み角ΓW+ずれ角δ、書き換えれば、ウォーム1の実効進み角ΓW=ウォームホイール2の実効進み角ΓH−ずれ角δという関係になっている。
このように、ウォーム1の実効進み角ΓWが、ウォームホイール2の実効進み角ΓHより小さくなるようにずれると、回転フリクションが増加し、ウォーム1とウォームホイール2との噛み合い効率がより小さくなる。
しかし、ウォーム減速機10の使用目的によっては、このようにかみ合い効率を低減させることにより、セルフロック(ウォームホイール2側からはウォーム1を回転させることができない。)機能を持たせる必要がある場合がある。
本発明のウォーム減速機10では、実効進み角を増減調整できるバックラッシュ調整手段8を備えているので、必要に応じて、セルフロックを設定し、解除したりすることも可能である。
なお、実効進み角の調整が可能なバックラッシュ調整手段としては、この実施例に上げたものに限らず、背景技術で示したものも含まれ、その調整手段の移動に方向性がある場合には、その方向をここで示したような調整線Lの方向とすればよく、その調整手段の移動に方向性がない場合は、単に、調整を行う際に、軸中心線M方向ではなく、調整線Lの方向に調整するだけでよい。
また、ここでは、調整線Lの方向を軸中心線Mに対して角度λとしたが、この角度λは実験や実用に於いて適宜決定されるものである。
図4は、本発明のウォーム減速機の他例を示すもので、(a)は、その要部拡大断面図、(b)は、(a)における軸受フタ、軸受及び弾性体の関係を概念的に示す図である。これより、実効進み角の調整も可能なバックラッシュ調整手段の他のタイプを備えたウォーム減速機について説明する。
図4のウォーム減速機10Aは、図1のウォーム減速機10に比べ、バックラッシュ調整手段8Aにおいて、軸受フタ5Aの軸受孔5fが、そこに収容する軸受3との間に隙間を生じさせ、この隙間に弾性体6が嵌め込まれるようになっている点が異なっている。
この弾性体6は、例えばバネ鋼で製造され、弾性変形した状態で三日月形のこの隙間に嵌め込まれ、ウォーム1aとウォームホイール2との間のバックラッシュを小さくするようにウォーム軸1を付勢するものである。
このウォーム減速機10Aは、このような弾性体6を備えているので、ウォーム減速機10の効果に加え、好適にバックラッシュが初期調整されたウォーム1aとウォームホイール2が、長期間の使用後においても、なお、良好な噛み合い状態、実効進み角の調整状態を維持するようにできる。
なお、弾性体6は、このようなバネ鋼製のものに限られず、上記のような付勢力を長期間に渡って維持することができるものであれば、高分子化合物で製されたものや、ゴムなどであってもよい。
図5(a)、(b)は本発明のウォーム減速機の他例を示す要部拡大断面図である。
図5(a)のウォーム減速機10Bは、図1のウォーム減速機10に比べ、バックラッシュ調整手段8Bにおいて、軸受フタ5Bが軸受3を出っ張りなく完全に収容する軸受孔5a′を備えたものとなり、加えて、軸受3を介した嵌合ができないので、ハウジング4Aとの嵌合のために嵌合突起5gを備えたものとなっている点が異なっている。
また、ハウジング4Aは、その嵌合孔4bが、このような軸受フタ5Bの嵌合突起5gに対応したものとなっている。
気密のためのOリング5c′は、ハウジング4に更に設けられたOリング溝4cに収容されて用いられるものとなっている。
このような軸受フタ5Bと嵌合孔4bとの組み合わせであっても、両者の隙間を図5(a)に示したように図1(b)、(d)と同様の隙間Sとすることができる。
したがって、このウォーム減速機10Bによれば、ウォーム減速機10と同様の効果を発揮することができる。
なお、図1のウォーム減速機10を、この図5(a)のウォーム減速機10Bと比較すれば解るように、図1のウォーム減速機10では、一般規格品である軸受3を、軸受3と嵌合孔4aとの嵌合を達成するのに巧みに利用しているので、この図5(a)のウォーム減速機10Bのような嵌合突起5g及び嵌合孔4bの加工が不要になり、コストダウンが図れていることが解る。
図5(b)のウォーム減速機10Cは、図5(a)のウォーム減速機10Bに比べ、バックラッシュ調整手段8Cにおいて、図4のウォーム減速機10Aと同様に、軸受フタ5Cの軸受孔5f′が、そこに収容する軸受3との間に隙間を生じさせ、この隙間に弾性体6′が嵌め込まれるようになっている点が異なっている。
この弾性体6′は、図4のウォーム減速機10Aで用いられている弾性体6と同様の機能を発揮するものである。
したがって、このウォーム減速機10Cによれば、図5(a)のウォーム減速機10Bと同様の効果に加え、図4のウォーム減速機10Aと同様の効果を発揮する。
図6は、本発明のウォーム減速機を備えた電動パワーステアリング装置の一例を示すもので、(a)はその全体構成を概念的に示す図、(b)は、その要部縦断面図である。
この電動パワーステアリング装置20は、ウォーム減速機10、操舵入力軸11、操舵出力軸12、トーションバー13、ステアリングラック14、ステアリングハウジング15及びトルクセンサー16を備えている。
舵取り操作のためのハンドルHは、操舵入力軸11に連結され、操舵入力軸11と操舵出力軸12とはトーションバー13を介して連結され、操舵の際このトーションバー13に生じるトルクをトルクセンサー16で検知して、ウォーム減速機10によって、ウォームホイール2と共回転する操舵出力軸12を回転駆動する。
操舵出力軸12には、ステアリングラック14に噛み合うステアリングピニオン12aが設けられているので、これにより、ステアリングラック14がスライドし、このスライドに伴い、自動車などの車輪Tの操舵が行われる。
この電動パワーステアリング装置20は、上記のようにして、操舵力を補助しているが、その際、ウォーム減速機10は操舵出力軸12の駆動に用いられている。
したがって、電動パワーステアリング装置20は、ウォーム減速機10の効果を、電動パワーステアリング装置として発揮することができる。
ウォーム減速機10の代わりに、上述したウォーム減速機10A、10B、10Cを用いた場合には、それぞれの電動パワーステアリング装置は、それぞれのウォーム減速機10A、10B、10Cの効果を、電動パワーステアリング装置として発揮することができる。
なお、本発明のウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施例の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能である。
本発明のウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置は、バックラッシュ調整手段の構造的特性に着目して、この調整手段をウォーム減速機の性能向上の他の用途にも用いることができることが要請される産業分野に用いることができる。
本発明のウォーム減速機の一例を示すもので、(a)は、その要部断面図、(b)は、(a)の要部拡大図、(c)は、(a)のA矢視図、(d)は、(a)における軸受と嵌合孔との関係を概念的に示す図 図1のウォーム減速機におけるウォームとウォームホイールとの進み角の関係を例示する図 ウォーム減速機におけるウォームとウォームホイールとの進み角の関係を説明するもので、(a1)は目標とする進み角の関係を有する噛み合い状態のウォームとウォームホイールとをウォームホイールの刃先上方から見た図、(a2)は(a1)をウォームの軸側方から見た図、(b1)、(b2)は本発明において、ウォームの進み角をウォームホイールの進み角に比べて増加させた場合の関係を同様に示す図、(c1)、(c2)は、ウォームの進み角をウォームホイールの進み角に比べて減少させた場合の関係を同様に示す図 本発明のウォーム減速機の他例を示すもので、(a)は、その要部拡大断面図、(b)は、(a)における軸受フタ、軸受及び弾性体の関係を概念的に示す図 (a)、(b)は本発明のウォーム減速機の他例を示す要部拡大断面図 本発明のウォーム減速機を備えた電動パワーステアリング装置の一例を示すもので、(a)はその全体構成を概念的に示す図、(b)は、その要部縦断面図 本発明の背景技術であるウォーム減速機の一例を示す要部断面図
符号の説明
1 ウォーム
1′ ウォーム軸
2 ウォームホイール
3 軸受
4、4A ハウジング
4a、4b 嵌合孔
5〜5C 軸受フタ
5d 締付ボルト
5e 貫通孔
6、6′ 弾性体
8〜8C バックラッシュ調整手段
10〜10C ウォーム減速機
11 操舵入力軸
12 操舵出力軸
13 トーションバー
14 ステアリングラック
15 ステアリングハウジング
16 トルクセンサー
20 電動パワーステアリング装置
S 所定範囲の可動性を与える隙間
ΓW ウォームの実効進み角
ΓH ウォームホイールの実効進み角
γw ウォームの目標進み角
γh ウォームホイールの目標進み角
Θ 実効軸交差角
θ 目標軸交差角

Claims (6)

  1. ウォームとウォームホイールとを備えたウォーム減速機であって、
    前記ウォームを備えたウォーム軸の軸受の少なくとも一方側を、前記ウォームを収容したハウジングに対して移動可能として、前記ウォームとウォームホイールとの間のバックラッシュを調整可能なバックラッシュ調整手段を備え、このバックラッシュ調整手段によって、前記ウォームの実効進み角を前記ウォームホイールの実効進み角に比べて噛み合い許容範囲内で増減させるようにしたことを特徴とするウォーム減速機。
  2. 前記バックラッシュ調整手段は、
    ウォームを備えたウォーム軸の軸受の少なくとも一方側を、前記ウォームを収容したハウジングに対して分離された軸受フタで受け、前記軸受フタを前記ハウジングに対して前記ウォームとウォームホイールとの間のバックラッシュを増減させるように所定範囲で可動とし、該軸受フタを前記所定範囲内の任意の位置で前記ハウジングに締付固定可能とした構成であることを特徴とするウォーム減速機。
  3. 軸受フタに嵌合された軸受の一部がハウジング側に突出し、この軸受の突出部分を、ハウジング側に対応して設けられ、該軸受の外径に対して所定範囲で可動とする内径の嵌合孔に嵌合させるようにしたことを特徴とする請求項2記載のウォーム減速機。
  4. 嵌合孔は、ウォームの実効進み角をウォームホイールの実効進み角に比べて噛み合い許容範囲内で増減させる方向の長孔となっていることを特徴とする請求項3記載のウォーム減速機。
  5. ウォームの実効進み角をウォームホイールの実効進み角に比べて噛み合い許容範囲内で増減させる方向にウォーム軸を付勢する弾性体を軸受と軸受フタとの間に嵌め込んだことを特徴とする請求項2から4のいずれか記載のウォーム減速機。
  6. 請求項1から5のいずれか記載のウォーム減速機を操舵出力軸の駆動に用いたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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