JP2011110979A - 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法 - Google Patents

電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011110979A
JP2011110979A JP2009266820A JP2009266820A JP2011110979A JP 2011110979 A JP2011110979 A JP 2011110979A JP 2009266820 A JP2009266820 A JP 2009266820A JP 2009266820 A JP2009266820 A JP 2009266820A JP 2011110979 A JP2011110979 A JP 2011110979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worm shaft
housing
lid member
electric power
backlash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009266820A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinhiro Horibe
晋佑 堀部
Taro Tsukamoto
太郎 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2009266820A priority Critical patent/JP2011110979A/ja
Publication of JP2011110979A publication Critical patent/JP2011110979A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gear Transmission (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】 ウォームシャフトを分解することなくウォームシャフトとウォームホイールのバックラッシを確認する。
【解決手段】 蓋部材に代えて測定用蓋部材31を取り付けることによりウォームシャフト12を軸方向に押圧しウォームシャフト12の両端側をハウジング5側に当接させた状態にし、開口部18を塞ぐ蓋を交換することでウォームシャフト12を分解することなくウォームシャフト12とウォームホイール11のバックラッシを確認する。
【選択図】図5

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法に関する。
車両の電動パワーステアリング装置は、電動モータの回転出力を操舵機構の出力軸に伝達し、ステアリングホイールの操舵力を補助する装置として知られている。電動パワーステアリング装置では、操舵機構の出力軸に連結されたウォームホイールに、電動モータの回転出力をウォームシャフトから伝達し、電動モータの回転を減速して操舵機構の出力軸に動力を伝えている。
ウォームシャフトとウォームホイールの噛み合いにおいては、歯面の間に適度なバックラッシを設定し、動力の伝達をスムーズに行うと共に、噛み合い異音を抑制している。車両の電動パワーステアリング装置では、走行中に車輪側からの入力によりウォームホイールからウォームシャフトに回転力が伝わり、歯面同士が接触した叩き音が生じることが考えられる。このため、弾性体を介してウォームシャフトをハウジングに支持し、歯面同士の接触を抑制すると共に叩き音のハウジングへの伝達を抑制している(例えば、特許文献1参照)。
ウォームシャフトとウォームホイールのバックラッシを管理するため、組立て後であってもバックラッシが公差の範囲に収まっているか等の確認(測定)を行うことが望ましい。バックラッシの測定は、電動モータを所定量回転させてその時のウォームホイールの回転状態を見ることで実施されるが、ウォームシャフトが弾性体を介してハウジングに支持された構成であると、弾性支持によりウォームシャフトが軸方向に移動してしまうので、バックラッシの測定を行うことができないのが現状であった。
弾性体を介してウォームシャフトがハウジングに支持された構成の電動パワーステアリング装置でバックラッシの測定を行う場合、ウォームシャフトを取り外して弾性体を外し、剛体の支持部材を挿入して再組立する必要がある。このため、バックラッシを管理するため、バックラッシの測定を行うには、多大な労力と時間を要することになってしまう。
特許第4136700号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、弾性支持されたウォームシャフトを分解することなくウォームシャフトとウォームホイールのバックラッシを確認することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
また、本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、弾性支持されたウォームシャフトを分解することなくウォームシャフトとウォームホイールのバックラッシを確認することができる電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の電動パワーステアリング装置は、操舵系に取り付けられるウォームホイールと、電動機の出力部に一端が連結され、前記ウォームホイールに噛み合う状態でハウジングに回転自在に支持され、前記電動機により駆動されることで前記ウォームホイールを回転させて操舵力を補助するウォームシャフトと、前記ハウジングと前記ウォームシャフトの間に介在し、前記ウォームシャフトの軸方向の振動を吸収する弾性部材とを備えた電動パワーステアリング装置において、前記ウォームシャフトの他端側の前記ハウジングに形成される開口部と、前記開口部に取り付けられ、前記弾性部材を介して前記ウォームシャフトの他端側の軸方向の位置を規制する蓋部材と、前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールとのバックラッシを確認するために前記蓋部材が外された際に、前記開口部に位置調整自在に取り付けられ、前記ウォームシャフトの他端側を直接軸方向に押圧すると共に、前記ウォームシャフトの一端側を前記ハウジング側に当接させる測定用蓋部材とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、蓋部材がハウジングの開口部に取り付けられ、弾性部材を介してウォームシャフトの軸方向の位置が規制され、ウォームホイール側からの入力による噛み合い振動が抑制された状態にされる。ウォームシャフトとウォームホイールとのバックラッシの確認を行う場合、蓋部材を外して測定用蓋部材を取り付ける。測定用蓋部材が取り付けられると、ウォームシャフトの他端側が直接軸方向に押圧されると共に、ウォームシャフトの一端側がハウジング側に当接され、ハウジング側に剛体支持された状態になる。これにより、弾性支持されたウォームシャフトを分解することなくウォームシャフトとウォームホイールのバックラッシを確認することが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明の電動パワーステアリング装置は、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、前記ウォームシャフトの両端部は一端軸受け及び他端軸受けを介して前記ハウジングに回転自在に支持され、前記一端軸受けは、前記電動機の出力部側に配され、外輪が前記ハウジングに圧入されると共に、内輪が前記ウォームシャフトの一端側に嵌合され、前記他端軸受けは、前記開口部側に配され、内輪が前記ウォームシャフトの他端側に圧入されると共に、外輪が前記ハウジングに嵌合され、前記測定用蓋部材は、前記他端軸受けの外輪を介して前記ウォームシャフトの他端側を軸方向に押圧することを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、測定用蓋部材が他端軸受けの外輪に当接し、他端軸受けを介してウォームシャフトがハウジング内で軸方向に押圧され、ウォームシャフトが他端軸受けと一端軸受けに当接してハウジング側に剛体支持された状態にされる。
また、請求項3に係る本発明の電動パワーステアリング装置は、請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、前記弾性部材は、前記一端軸受けを挟んで前記電動機の出力部の反対側における前記ウォームシャフトの一端側に装着される一端弾性部材と、前記他端軸受けの外輪の前記開口部側に配される前記蓋部材により支えられる他端弾性部材とからなり、前記測定用蓋部材が取り付けられる際には前記他端弾性部材が取り外され、前記測定用蓋部材により前記ウォームシャフトの他端側が直接軸方向に押圧された際には、前記一端弾性部材が潰されて前記ウォームシャフトの一端側の一部が前記一端軸受けの内輪に当接し、前記ウォームシャフトの一端側が前記ハウジング側に当接した状態にすることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、一端弾性部材及び他端弾性部材により両端が弾性支持されたウォームシャフトであっても、ウォームシャフトを分解することなくウォームシャフトとウォームホイールのバックラッシを確認することが可能になる。
また、請求項4に係る本発明の電動パワーステアリング装置は、請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、前記蓋部材は、前記他端弾性部材を保持する保持部と、前記開口部の外側の縁に当接して軸方向の位置が規制されることで、前記保持部に保持された前記他端弾性部材の軸方向の位置を所定位置に維持するフランジ部とを備えたことを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、フランジ部が開口部の外側の縁に当接することで、保持部に保持された他端弾性部材の位置が規制され、所定の弾性支持状態でウォームシャフトが支持される。
また、上記目的を達成するための請求項5に係る本発明の電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法は、電動機により駆動され、ハウジングに対して軸方向の振動が弾性部材により吸収されるウォームシャフトを回転させることで、前記操舵系の操舵力を補助する電動パワーステアリング装置における、前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールとのバックラッシを確認するための電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法において、前記ハウジングに対して前記ウォームシャフトを軸方向に押圧し、前記ウォームシャフトの一端側及び他端側を前記ハウジング側に当接させ、前記ウォームシャフトの両端側を前記ハウジング側に当接させて前記弾性部材の影響を排除した状態で前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールとのバックラッシを確認することを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、ウォームシャフトの両端側をハウジング側に当接させて弾性部材の影響を排除した状態でウォームシャフトとウォームホイールとのバックラッシを確認するので、弾性支持されたウォームシャフトを分解することなくウォームシャフトとウォームホイールのバックラッシを確認することが可能になる。
そして、請求項6に係る本発明の電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法は、請求項5に記載の電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法において、前記ウォームシャフトは蓋部材により弾性部材を介して軸方向に支持され、前記ウォームシャフトを軸方向に押圧する際には、前記蓋部材及び前記弾性部材を取り外し、前記蓋部材が取り付けられていた部位に測定用蓋部材を位置調整して取り付け、測定用蓋部材を前記ウォームシャフトに接触させて前記ウォームシャフトの両端側を前記ハウジング側に当接させた状態にし、前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールとのバックラッシを測定することを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、蓋部材に代えて測定用蓋部材を取り付けることによりウォームシャフトを軸方向に押圧し、ウォームシャフトの両端側をハウジング側に当接させた状態にするので、開口部を覆う蓋を交換することでウォームシャフトを分解することなくウォームシャフトとウォームホイールのバックラッシを確認することが可能になる。
本発明の本発明の電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法は、弾性支持されたウォームシャフトを分解することなくウォームシャフトとウォームホイールのバックラッシを確認することが可能になる。
本発明の一実施形態例に係る電動パワーステアリング装置の一部断面図である。 図1中のII−II線矢視図である。 図2中の要部詳細図である。 図2中の要部詳細図である。 バックラッシ確認時の説明図である。
図1には本発明の一実施形態例に係る電動パワーステアリング装置の外観を一部断面にした状態、図2には図1中のII−II線に沿った矢視状態を示してある。また、図3、図4には図2中のウォームシャフトの支持部の状況を示してあり、図3は通常使用されている状態、図4はバックラッシ確認時の状態である。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール側からの操作力が入力される入力軸2が備えられ、入力軸2にはチューブ3の内部のトーションバー(図示省略)を介して出力軸4が接続されている。出力軸4はハウジング5に軸受け6を介して回転自在に支持され、ハウジング5から突出する部位の出力軸4には車両の車輪を転舵させる機構(タイロッド)が連結される。
ハウジング5の内部の出力軸4(操舵系)にはウォームホイール11が取り付けられ、ウォームホイール11にはウォームシャフト12が噛み合っている。ハウジング5にはモータハウジング13が接続され、モータハウジング13には電動モータ14(電動機)が備えられている。
電動モータ14の出力部にはウォームシャフト12の一端が接続され、電動モータ14の駆動により回転出力がウォームシャフト12からウォームホイール11に伝達され、電動モータ14の回転が減速されて操舵機構の出力軸4に伝えられる。つまり、入力軸2に入力されるステアリングホイールの操作力が電動モータ14の回転出力によりアシストされる(操舵力が補助される)。
図3に示すように、電動モータ14の出力部15にはセレーション孔15aが形成され、ウォームシャフト12の一端にはセレーション部12aが形成されている。電動モータ14の出力部15のセレーション孔15aにウォームシャフト12のセレーション部12aを嵌合させることにより、出力部15に対してウォームシャフト12の一端が回転不能且つ軸方向に移動自在に取り付けられる。
ウォームシャフト12の両端部は一端軸受け16及び他端軸受け17を介してハウジング5に回転自在に支持され、一端軸受け16は電動モータ14の出力部15側に配され、他端軸受け17は電動モータ14と反対側の端部側に配されている。他端軸受け17が配されている側のハウジング5には開口部18が形成され、開口部18は蓋部材19により塞がれた状態になっている。
一端軸受け16を挟んで電動モータ14の出力部15の反対側におけるウォームシャフト12の一端側には一端弾性部材21が装着され、他端軸受け17の開口部18側には他端弾性部材22が配されている。他端弾性部材22は蓋部材19の保持部20に保持され、蓋部材19が開口部18に取り付けられた際に他端弾性部材22は他端軸受け17に所定状態で当接するようになっている。
図3に示すように、一端軸受け16は、外輪16aがハウジング5に圧入され、内輪16bがウォームシャフト12の一端小径部12bに嵌合している。また、他端軸受け17は、内輪17bがウォームシャフト12の他端小径部12cに圧入され、外輪17aがハウジング5に嵌合している。
一端軸受け16を挟んで電動モータ14の出力部15の反対側のウォームシャフト12には一端小径部12bよりも径が大きい嵌合部12dが一端小径部12bに続いて形成され、ウォームシャフト12の嵌合部12dには一端弾性部材21が装着されている。一端弾性部材21の軸方向の幅は、嵌合部12dの軸方向の幅よりも広く、一端弾性部材21の一端軸受け16側は一端小径部12bに重なって配されている。つまり、一端軸受け16の内輪16bと嵌合部12dの間には隙間が形成され、嵌合部12dの端面12eが内輪16bに対向した状態になっている。
他端弾性部材22は蓋部材19の保持部20に保持され、蓋部材19がハウジング5の開口部18に取り付けられている。開口部18の内周には雌ねじ18aが形成され、蓋部材19には雌ねじ18aに螺合する雄ねじ19aが形成され、蓋部材19は開口部18にねじ結合されている。
蓋部材19の外側(図中左側)には開口部18よりも大径のフランジ部23が設けられ、フランジ部23が開口部18の外側の縁に当接するまで蓋部材19がねじ込まれることで、他端弾性部材22の位置が規制される。これにより、他端弾性部材22が他端軸受け17の外輪17aに当接し、ウォームシャフト12の他端が所定の弾性支持状態にされる。
蓋部材19には特殊工具が装着される工具装着部24が形成され、特殊工具を使用することで、開口部18に対して蓋部材19が着脱される。
図3に示した状態で、ウォームシャフト12が一端軸受け16及び他端軸受け17を介してハウジング5に回転自在に支持され、電動モータ14の回転出力がウォームホイール11に伝えられる。また、ウォームシャフト12の一端が一端弾性部材21に弾性支持されると共に、ウォームシャフト12の他端が他端弾性部材22により弾性支持され、ウォームホイール11側からの入力(車輪側からの入力)による振動が吸収される。
図4に基づいてバックラッシを確認する状態を説明する。
図4に示すように、ウォームシャフト12とウォームホイール11とのバックラッシを測定(確認)する場合には、保持部20に他端弾性部材22を保持したまま蓋部材19を開口部18から取り外し、測定用蓋部材31を取り付ける。
測定用蓋部材31には開口部18の雌ねじ18aに螺合する雄ねじ31aが形成され、測定用蓋部材31の内側には他端軸受け17の外輪17aに当接する円環突起32が形成されている。また、測定用蓋部材31には特殊工具が装着される工具装着部33が形成され、特殊工具を使用することで、開口部18に対して測定用蓋部材31が着脱される。
測定用蓋部材31を開口部18にねじ込むことで、円環突起32が他端軸受け17の外輪17aに当接し、更に、測定用蓋部材31をねじ込むと、他端軸受け17と共にウォームシャフト12が電動モータ14側(図中右側)に直接押圧される。ウォームシャフト12が電動モータ14側に押圧されると、一端軸受け16の内輪16bに対してウォームシャフト12の一端小径部12bが摺動する。
これにより、一端弾性部材21が潰されて一端軸受け16の内輪16bと嵌合部12dの間の隙間が詰められ、ウォームシャフト12の嵌合部12dの端面12e(一端側の一部)が一端軸受け16の内輪16bに当接する。つまり、ウォームシャフト12の他端(他端軸受け17の外輪17a)が測定用蓋部材31の円環突起32(ハウジング5)に当接し、ウォームシャフト12の一端が一端軸受け16の内輪16b(ハウジング5)に当接した状態になり、ウォームシャフト12の両端がハウジング5側に剛体支持された状態になる。
この状態でウォームシャフト12を所定量回転させ、ウォームホイール11との噛み合いの状態(バックラッシ)が測定される。
図5に基づいて上述した電動パワーステアリング装置1におけるウォームシャフト12とウォームホイール11とのバックラッシを測定(確認)する状況を説明する。
図5にはバックラッシ確認時の工程を説明する状態を示してあり、(a)は通常の使用時の状態(図3の状態に相当)、(b)は蓋部材19を外した状態、(c)はバックラッシを測定する時の状態(図4の状態に相当)である。
図5(a)に示すように、通常の使用時には、ハウジング5の開口部18に蓋部材19が装着され、ウォームシャフト12がハウジング5に回転自在に支持され、電動モータ14の回転出力がウォームホイール11に伝えられ、また、ウォームシャフト12が一端弾性部材21及び他端弾性部材22により弾性支持され、ウォームホイール11側からの入力(車輪側からの入力)による振動が吸収される。
バックラッシを測定(確認)する際には、図5(b)に示すように、保持部20に他端弾性部材22が保持された状態の蓋部材19を開口部18から取り外し、測定用蓋部材31を開口部18に取り付ける。
図5(c)に示すように、測定用蓋部材31を開口部18にねじ込むことで、円環突起32により他端軸受け17と共にウォームシャフト12を電動モータ14側(図中右側)に直接押圧し、一端軸受け16の内輪16bに対してウォームシャフト12の一端小径部12bを摺動させる。一端弾性部材21が潰されてウォームシャフト12の嵌合部12dの端面12eが一端軸受け16の内輪16bに当接する。これにより、ウォームシャフト12が測定用蓋部材31の円環突起32(ハウジング5)と一端軸受け16の内輪16b(ハウジング5)に当接し、ウォームシャフト12の両端がハウジング5側に剛体支持された状態になる。
図5(c)に示した状態で、つまり、ハウジング5に剛体支持された状態で、ウォームシャフト12を所定量回転させ、ウォームホイール11との噛み合いの状態(バックラッシ)を測定する。このため、ウォームシャフト12の両端側をハウジング5側に当接させて弾性部材(一端弾性部材21、他端弾性部材22)の影響を排除した状態でウォームシャフト12とウォームホイール11とのバックラッシを測定することができる。
従って、弾性支持されたウォームシャフト12をハウジング5に対して分解することなく、ウォームシャフト12とウォームホイール11のバックラッシを測定(確認)することが可能になる。また、蓋部材19に代えて測定用蓋部材31を取り付けることで、ウォームシャフト12を軸方向に押圧してウォームシャフト12の両端側をハウジング5側に当接させた状態にすることができ、極めて簡単な構造で正確にバックラッシを測定することが可能になる。
上述した電動パワーステアリング装置1は、一端弾性部材21及び他端弾性部材22により弾性支持されたウォームシャフト12を分解することなく、ウォームシャフト12とウォームホイール11のバックラッシを測定(確認)することが可能になる。このため、バックラッシの管理を行う際に、分解再組立の工数がなくなり、バックラッシの測定作業の工数が大幅に削減され、作業労力の大幅な低減と作業時間の大幅な短縮を図ることが可能になる。
本発明は、電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法の産業分野で利用することができる。
1 電動パワーステアリング装置
2 入力軸
3 チューブ
4 出力軸
5 ハウジング
6 軸受け
11 ウォームホイール
12 ウォームシャフト
13 モータハウジング
14 電動モータ
15 出力部
16 一端軸受け
17 他端軸受け
18 開口部
19 蓋部材
20 保持部
21 一端弾性部材
22 他端弾性部材
23 フランジ部
24、33 工具装着部
31 測定用蓋部材
32 円環突起

Claims (6)

  1. 操舵系に取り付けられるウォームホイールと、
    電動機の出力部に一端が連結され、前記ウォームホイールに噛み合う状態でハウジングに回転自在に支持され、前記電動機により駆動されることで前記ウォームホイールを回転させて操舵力を補助するウォームシャフトと、
    前記ハウジングと前記ウォームシャフトの間に介在し、前記ウォームシャフトの軸方向の振動を吸収する弾性部材とを備えた電動パワーステアリング装置において、
    前記ウォームシャフトの他端側の前記ハウジングに形成される開口部と、
    前記開口部に取り付けられ、前記弾性部材を介して前記ウォームシャフトの他端側の軸方向の位置を規制する蓋部材と、
    前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールとのバックラッシを確認するために前記蓋部材が外された際に、前記開口部に位置調整自在に取り付けられ、前記ウォームシャフトの他端側を直接軸方向に押圧すると共に、前記ウォームシャフトの一端側を前記ハウジング側に当接させる測定用蓋部材とを備えた
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記ウォームシャフトの両端部は一端軸受け及び他端軸受けを介して前記ハウジングに回転自在に支持され、
    前記一端軸受けは、前記電動機の出力部側に配され、外輪が前記ハウジングに圧入されると共に、内輪が前記ウォームシャフトの一端側に嵌合され、
    前記他端軸受けは、前記開口部側に配され、内輪が前記ウォームシャフトの他端側に圧入されると共に、外輪が前記ハウジングに嵌合され、
    前記測定用蓋部材は、前記他端軸受けの外輪を介して前記ウォームシャフトの他端側を軸方向に押圧する
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記弾性部材は、
    前記一端軸受けを挟んで前記電動機の出力部の反対側における前記ウォームシャフトの一端側に装着される一端弾性部材と、
    前記他端軸受けの外輪の前記開口部側に配される前記蓋部材により支えられる他端弾性部材とからなり、
    前記測定用蓋部材が取り付けられる際には前記他端弾性部材が取り外され、
    前記測定用蓋部材により前記ウォームシャフトの他端側が直接軸方向に押圧された際には、前記一端弾性部材が潰されて前記ウォームシャフトの一端側の一部が前記一端軸受けの内輪に当接し、前記ウォームシャフトの一端側が前記ハウジング側に当接した状態にする
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記蓋部材は、
    前記他端弾性部材を保持する保持部と、
    前記開口部の外側の縁に当接して軸方向の位置が規制されることで、前記保持部に保持された前記他端弾性部材の軸方向の位置を所定位置に維持するフランジ部とを備えた
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 電動機により駆動され、ハウジングに対して軸方向の振動が弾性部材により吸収されるウォームシャフトを回転させることで、前記操舵系の操舵力を補助する電動パワーステアリング装置における、前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールとのバックラッシを確認するための電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法において、
    前記ハウジングに対して前記ウォームシャフトを軸方向に押圧し、前記ウォームシャフトの一端側及び他端側を前記ハウジング側に当接させ、前記ウォームシャフトの両端側を前記ハウジング側に当接させて前記弾性部材の影響を排除した状態で前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールとのバックラッシを確認する
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法。
  6. 請求項5に記載の電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法において、
    前記ウォームシャフトは蓋部材により弾性部材を介して軸方向に支持され、前記ウォームシャフトを軸方向に押圧する際には、前記蓋部材及び前記弾性部材を取り外し、前記蓋部材が取り付けられていた部位に測定用蓋部材を位置調整して取り付け、測定用蓋部材を前記ウォームシャフトに接触させて前記ウォームシャフトの両端側を前記ハウジング側に当接させた状態にし、前記ウォームシャフトと前記ウォームホイールとのバックラッシを測定する
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法。
JP2009266820A 2009-11-24 2009-11-24 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法 Withdrawn JP2011110979A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009266820A JP2011110979A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009266820A JP2011110979A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011110979A true JP2011110979A (ja) 2011-06-09

Family

ID=44233651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009266820A Withdrawn JP2011110979A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011110979A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104797487A (zh) * 2012-12-26 2015-07-22 萱场工业株式会社 动力转向装置
JP2016120749A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 株式会社ショーワ パワーステアリング装置およびその予圧調整方法
EP3572301A1 (en) * 2018-05-18 2019-11-27 Mando Corporation Reducer of electric power steering apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104797487A (zh) * 2012-12-26 2015-07-22 萱场工业株式会社 动力转向装置
CN104797487B (zh) * 2012-12-26 2017-03-08 Kyb株式会社 动力转向装置
JP2016120749A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 株式会社ショーワ パワーステアリング装置およびその予圧調整方法
EP3572301A1 (en) * 2018-05-18 2019-11-27 Mando Corporation Reducer of electric power steering apparatus
US11346435B2 (en) 2018-05-18 2022-05-31 Mando Corporation Reducer of electric power steering apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6078018B2 (ja) パワーステアリング装置およびパワーステアリング装置の組立方法
WO2015098548A1 (ja) パワーステアリング装置
JP5365849B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2014024471A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005168099A (ja) 電動パワーステアリング装置およびその製造方法
JP6401076B2 (ja) ハウジング構造および操舵装置
JP2011110979A (ja) 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のバックラッシ確認方法
JP5984010B2 (ja) ステアリング装置
KR20100132808A (ko) 전자식 주차 브레이크장치용 액추에이터
JP2011156968A (ja) 継手および電動パワーステアリング装置
JP5967420B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2011088462A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5282939B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2007196932A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3937386B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5397662B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5177007B2 (ja) 電動モータ及び電動パワーステアリング装置
JP2010286011A (ja) 動力伝達装置
JP6325867B2 (ja) ステアリング装置
JP2003112635A (ja) 電動式動力舵取装置
JP5868764B2 (ja) パワーステアリング装置
JP2010069987A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2014193697A (ja) ステアリング装置
JP2009190670A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009202613A (ja) 電気式動力舵取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130205