JP5335143B2 - トランス - Google Patents

トランス Download PDF

Info

Publication number
JP5335143B2
JP5335143B2 JP2012526190A JP2012526190A JP5335143B2 JP 5335143 B2 JP5335143 B2 JP 5335143B2 JP 2012526190 A JP2012526190 A JP 2012526190A JP 2012526190 A JP2012526190 A JP 2012526190A JP 5335143 B2 JP5335143 B2 JP 5335143B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
transformer
winding
plate
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012526190A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012014250A1 (ja
Inventor
孝 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2012014250A1 publication Critical patent/JPWO2012014250A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5335143B2 publication Critical patent/JP5335143B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/32Insulating of coils, windings, or parts thereof
    • H01F27/324Insulation between coil and core, between different winding sections, around the coil; Other insulation structures
    • H01F27/325Coil bobbins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2847Sheets; Strips
    • H01F27/2852Construction of conductive connections, of leads
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/30Fastening or clamping coils, windings, or parts thereof together; Fastening or mounting coils or windings on core, casing, or other support
    • H01F27/306Fastening or mounting coils or windings on core, casing or other support

Description

この発明は、1次側と2次側を絶縁する高電圧対応のシートトランスに関する。
二酸化炭素の排出量を削減する風潮の中で、排出量の少なさが受け入れられて、電気自動車の需要が増加し、普及し始めている。
電気自動車には、従来のガソリンエンジン自動車には存在しない例えば400Vの高い電圧が供給される回路が搭載されている。これまで、高電圧系の回路は交流の電力線から供給される電源に接続されるものが大多数であり、この用途においてはそれなりに高効率化および小形化が実現されている。しかしながら、電気自動車に搭載する場合には更なる高効率化および小形化が要求される。特に電力系の回路構成の中でトランスは大型の部品となるため、小形化が求められる。従来より、トランスを小形にする手段として巻線をシート状にしたシートトランスがあり、中でも高電圧に対応したシートトランスとしては例えば下記特許文献1,2がある。
特許文献1に記載のシートトランスは、冷陰極放電灯を点灯する高電圧を発する昇圧トランスに関するものであり、高電圧を発する2次巻線の引き出し線をコアに設けた切欠き部を通して端子部に導いて、他の巻線部分からの距離を隔てることにより、耐電圧性を確保している。
特許文献2に記載のシートトランスは、本発明と同一発明者が出願した、放電灯始動用の高電圧イグナイタパルスを発生するトランスに関するものであり、平板状の1次巻線を埋設したボビンに2次巻線を巻回し、その2次巻線の引き出し線を中央のコアに対して軸方向に引き出してターミナルに接続し、他の部分からの距離を隔てることにより、耐電圧性を確保している。
実開平7−7120号公報 国際公開第2008/53613号
このような特許文献1,2に係るシートトランスは電気抵抗の大きなコアを使用することを前提としているため、特許文献1ではコアに2次巻線が直接接触する構成である。同じく特許文献2でもコアにターミナルが直接接触する構成である。このように、従来は耐電圧性を確保する目的で、巻線の中心に位置する棒状コアまたは巻線に沿う板状コアと2次巻線の引き出し線との距離を隔てる構造ではなかった。
しかしながら、高電圧の電力系回路を構成するトランスは強力な磁界を発する大電流を扱うため、必然的に電気抵抗の小さなコアを使用せざるを得ない。そのため、巻線とコアの間に十分な距離または隔壁を設ける等の構成によって、巻線とコアの間の絶縁性を考慮する必要がある。従って、特許文献1,2のように巻線とコアとの距離を隔てる構造のないトランスは、高電圧の電力系トランスに適用できないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、1次巻線と2次巻線とコアの間の絶縁性を確保したシート型のトランスを提供することを目的とする。
この発明のトランスは、板状部、該板状部の面の辺部に該板状部と直交する方向に突設した外側脚部、および該板状部の面の中央に突設した柱状脚部を備えた磁性部材と、磁性部材の該柱状脚部を挿通する筒状部をなし、該筒状部の一方の端部に鍔部を備える複数のボビンと、ボビンのそれぞれの筒状部に巻回する複数の巻線とを備えるトランスであって、複数のボビンの1部のボビンの筒状部は、他のボビンの筒状部に鍔部側から挿通する形状であって、巻線は外周側と筒状部側に端部のある渦巻き状であって、筒状部を挿通するボビンと挿通されるボビンの間に配置される巻線の筒状部側の端部を、筒状部を挿通したボビンと挿通されたボビンの筒状部の隙間を通して外部へ引き出すものである。
この発明によれば、磁性部材の板状部と巻線の間をボビンの鍔部によって絶縁すると共に巻線同士の間を別のボビンの鍔部によって絶縁し、磁性部材の柱状脚部と巻線の間をボビンの筒状部によって絶縁し、さらに、巻線の筒状部側の端部をボビンの鍔部および筒状部によって他の巻線および磁性部材から絶縁することにより、1次巻線と2次巻線とコアの間の絶縁性を確保したシート型のトランスを提供することができる。
この発明の実施の形態1に係るトランスの構成を示す斜視図である。 図1に示すトランスをAA線に沿って切断した断面図である。 図1に示すトランスの分解斜視図である。 この発明の実施の形態2に係るトランスの構成を示す斜視図である。 図4に示すトランスをBB線に沿って切断した断面図である。 図4に示すトランスの分解斜視図である。 第1コアの変形例を示し、図7(a)は斜視図、図7(b)はDD線に沿って切断した断面図である。 この発明の実施の形態3に係るトランスの弾性部材の構成を示し、図8(a)は第2ボビンの斜視図、図8(b)はEE線に沿って切断した断面図である。 この発明の実施の形態4に係るトランスの、板状の導線を使用した1次巻線を示す斜視図である。 この発明の実施の形態6に係るフライバックトランスの構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態6に係るフライバックトランスの他の例を示す断面図である。 この発明の実施の形態7に係るトランスを適用した電気自動車の電力系統の構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係るトランス1の外観、図2はAA線に沿って切断した断面、図3は巻線を除く構成部材の分解状態を示す。このトランス1は、第1ボビン10と、第1ボビン10に巻回したシート状の1次巻線(第1巻線)30と、第2ボビン20と、第2ボビン20に巻回したシート状の2次巻線(第2巻線)40と、第1ボビン10および第2ボビン20を入れ子状に保持する第1コア(磁性部材)50と、第1コア50に当接する第2コア(磁性部材)60と、1次巻線(第1巻線)30を支え他の部材から絶縁する第1絶縁板13と、1次巻線(第1巻線)30の端部31および2次巻線(第2巻線)40の端部41を他の部材から絶縁する第2絶縁板23と、弾性部材70とから構成される。
第1ボビン10および第2ボビン20は樹脂等で構成する。第1ボビン10は、筒状部11と、この筒状部11の一端に形成した鍔部12とからなる。筒状部11の周りには、導線を1層に巻回したシート状の1次巻線30が形成される。第2ボビン20は、第1ボビン10の筒状部11より小径かつ軸方向に長い筒状部21と、この筒状部21の一端に形成した鍔部22とからなる。筒状部21の周りには、導線を1層に巻回したシート状の2次巻線40が形成される。また、第1絶縁板13の内縁側には、1次巻線30の巻き始めの始端部31を引き出すための引き出し部14と、2次巻線40の巻き始めの始端部41を引き出すための引き出し部15を開設する。
1次巻線30および2次巻線40に用いる導線としては、断面が円形の丸導線、断面が正方形の角導線、断面が長方形の平角導線等がある。図示例のような平角導線または角導線を使用すれば巻線空間に占める導線の割合を高くすることができ、1次巻線30および2次巻線40を小形にできる利点がある。さらに、1次巻線30および2次巻線40は、巻き始めの始端部31,41が中心側に、巻き終わりの終端部32,42が外縁側に離れるので、各巻線の端部間の耐電圧性を確保できる。
第1コア50および第2コア60は磁性部材で構成する。第1コア50と第2コア60の組み合わせはいわゆるEIRコアであり、板状部51と、この板状部51と直交する方向に突設した一対の対面する外側脚部52,53と、板状部51の中央に突設した柱状脚部54とからなる。第2コア60は図示例のように平板状にして、第1コア50の柱状脚部54の先端側に配置する。あるいは、第2コア60の代わりに第1コア50と同形状のコアを用い、2つの第1コア50相当のコアを、柱状脚部54の先端側同士を向かい合わせに組み合わせて一式のコアにしてもよい。
第1コア50の柱状脚部54を、2次巻線40を巻回した第2ボビン20の筒状部21に挿通し、さらにこの筒状部21を、1次巻線30を巻回した第1ボビン10の筒状部11に挿通して、第1ボビン10と第2ボビン20を入れ子状にする。そして、第1ボビン10の筒状部11に第1絶縁板13を取り付け、1次巻線30の巻き始めの始端部31と、2次巻線40の巻き始めの始端部41を外部に引き出して、第2ボビン20の筒状部21に第2絶縁板23を取り付ける。また、第1コア50を閉磁路として構成するために、外側脚部52,53および柱状脚部54の先端側に第2コア60を組み合わせる。
このように、1次巻線30と2次巻線40の間を第1ボビン10の鍔部12で仕切ったので、隣接する巻線同士を絶縁することができ、それぞれの巻線間の耐電圧性を確保できる。また、第1ボビン10および第2ボビン20の厚みを耐電圧性が確保できる範囲においてできるだけ薄くすることにより、それぞれの巻線を近接配置できるので、漏洩磁束を少なくすることができ、トランス1の性能(1次巻線30と2次巻線40の結合等)が向上する。さらに、2次巻線40と第1コア50および第2コア60の間を第2ボビン20と第2絶縁板23で仕切ったので、巻線とコアの絶縁を確保できる。
1次巻線30の始端部31は、第1絶縁板13の引き出し部14から引き出し、第2絶縁板23の間を径方向に這わせてトランス1から引き出す。また、鍔部12,22の間に配置された2次巻線40の始端部41は、筒状部11と筒状部21の間に設けた隙間を通して第1絶縁板13の引き出し部15から引き出し、第2絶縁板23の間を径方向に這わせてトランス1から引き出す。1次巻線30の終端部32と2次巻線40の終端部42はそのままトランス1から引き出す。なお、図示は省略するが、第1ボビン10および第2ボビン20の鍔部に、始端部31,41および終端部32,42を接続する端子を設けることも可能である。
このとき、1次巻線30の始端部31および終端部32を引き出す方向と、2次巻線40の始端部41および終端部42を引き出す方向とを柱状脚部54の軸方向に対して対称にすることで、各巻線の端部間の間隔を拡大することができ、両者間の耐電圧性を確保することができる。
さらに、第2絶縁板23と第2コア60の間に弾性部材70を配置して、1次巻線30および2次巻線40を第1コア50の板状部51側へ押圧するようにしてもよい。押圧により、板状部51と1次巻線30と2次巻線40の間の空間を減らすことができ、良好なトランス特性が得られる。なお、第2絶縁板23の役割を弾性部材70に持たせて、巻線を絶縁しながら弾性部材70によって直接押圧する構成にすれば、部品の削減と小形化の効果が向上する。
なお、耐湿性、耐電圧性等を確保する目的で、トランス1には最終的に樹脂(ワニス等)を含浸する。この処理によって樹脂が第1ボビン10、第2ボビン20、1次巻線30、2次巻線40、第1コア50および第2コア60を固定するので、弾性部材70は仮の位置決め用として効果が発揮できればよい。従って、弾性部材70に継続的な弾性力は必要なく、仮止め程度の弾性力で十分である。また、弾性部材70の形状は任意とし、例えば図3に示すようにドーナツ形状の弾性部材70を1つ設けてもよいし、3つ以上の弾性部材70を第2絶縁板23上に等間隔に配置してもよい。
また、第1ボビン10、第2ボビン20、第1コア50、または第2コア60に固定部材(不図示)を設けて、該固定部材によってトランス1を機器に固定できる構成にしてもよい。
以上より、実施の形態1に係るトランス1を、筒状部11および該筒状部11の一方の開口端に形成した鍔部12を備える第1ボビン10と、該第1ボビン10の他方の開口部に設けられ該第1ボビン10の鍔部12と対向する第1絶縁板13と、該第1ボビン10の筒状部11より小径かつ軸方向に長い筒状部21および該筒状部21の一方の開口端に形成した鍔部22を備える第2ボビン20と、板状部51、該板状部51と直交する方向に突設した一対の対面する外側脚部52,53、および該板状部51の中央に突設した柱状脚部54からなり、該柱状脚部54に第2ボビン20の筒状部21と第1ボビン10の筒状部11および第1絶縁板13を順に挿通した入れ子状に保持する第1コア50と、第1コア50の柱状脚部54および外側脚部52,53の先端側に組み合わせる平板状の第2コア60と、第1ボビン10の筒状部11に巻回されたシート状で、表裏が第1ボビン10の鍔部12,第1絶縁板13に支えられた1次巻線30と、第1ボビンの筒状部に挿入されない第2ボビンの筒状部21に巻回されたシート状で、表裏が第2ボビン20の鍔部22と第1ボビン10の鍔部12に支えられた2次巻線40とを備えるように構成した。このため、各巻線の巻き始めと巻き終わりを離れた位置(中心側と外縁側)に配置することができるようになり、巻線の端部間の耐電圧性を確保できる。また、コアの板状部と巻線の間をボビンの鍔部と絶縁板で隔絶して絶縁できる。さらに、コアの柱状脚部と巻線の間をボビンの筒状部で隔絶して絶縁できる。
また、1次巻線30の始端部31は、第1絶縁板13に開設した引き出し部14から第1絶縁板13と第2絶縁板23の間の隙間へ引き出し、2次巻線40の始端部41は、第1ボビン10と第2ボビン20の筒状部11,21間の隙間を通して第1絶縁板13に開設した引き出し部15から第1絶縁板13と第2絶縁板23間の隙間へ引き出すように構成した。このため、巻き始めの端部をボビンの間を通して引き出すことができるようになり、巻線の巻き始めの端部をボビンの鍔部と筒状部および絶縁板で他の巻線およびコアから隔絶して絶縁できる。
従って、1次巻線と2次巻線とコアの間の絶縁性を確保したシート型のトランスを提供できる。さらに、巻線同士の間を絶縁するボビンの鍔部を薄くして巻線同士を近接配置できるので、漏洩磁束を少なくでき、トランスの性能を向上できる。
また、実施の形態1によれば、1次巻線30の始端部31および終端部32と、2次巻線40の始端部41および終端部42とを引き出す方向を、第1コア50の柱状脚部54の軸方向に対して対称にしたので、両巻線の端部間の間隔を拡大することができ、端部間の耐電圧性を確保することができる。
また、実施の形態1によれば、トランス1は、1次巻線30および2次巻線40を第1コア50の板状部51側に押圧する弾性部材70を備えるように構成したので、コアと巻線の間の空間を減らすことができて、良好なトランスの特性を得ることができる。
また、実施の形態1によれば、1次巻線30および2次巻線40に平角導線を使用するようにしたので、巻線の占積率を向上させて無駄な空間を少なくし、トランスを小形にすることができる。
なお、上記実施の形態1に係るトランス1のコアとボビンを使用してチョークコイルを構成することも可能である。
実施の形態2.
図4は実施の形態2に係るトランス1の外観、図5はBB線に沿って切断した断面、図6は巻線を除く構成部材の分解状態を示す。図4〜図6において、図1〜図3と同一または相当の部分については同一の符号を付す。実施の形態2に係るトランス1は、2次巻線(第1巻線)40を巻回した第1ボビン10と、1次巻線(第2巻線)30を巻回した第2ボビン20とを入れ子状に保持した第1コア(磁性部材)50からなるトランス1a,1bを備え、第1コア50同士を向かい合わせに組み合わせてトランスを構成する。なお、2組の1次巻線30と2次巻線40は、向かい合わせ面Cに対して対称に配置する。
第1コア50はいわゆるPQコアであり、板状部51の対向する一対の辺を切欠いて切欠部55,56を形成し、柱状脚部54の周面を板状部に延伸させる。この延伸面57,58は、柱状脚部54の軸方向に対して対称に配置する。
第2ボビン20は、筒状部21と、この筒状部21の一端に形成した鍔部22とからなる。また、この第2ボビン20には、筒状部21の鍔部のない側の端部の一部を延伸して延伸部24,25が形成されている。この延伸部24,25が、柱状脚部54の周面を板状部に延伸した延伸面57,58を覆い、始端部31,41と第1コア50を絶縁する隔壁となる。
2次巻線40の始端部41は、絶縁板部13に開設した引き出し部14から延伸部24へ引き出す。1次巻線30の始端部31は、筒状部11と筒状部21の間に設けた隙間を軸方向に通し、絶縁板部13に開設した引き出し部15から延伸部25へ引き出す。1次巻線30の終端部32と2次巻線40の終端部42はそのままトランス1から引き出す。
このとき、1次巻線30の始端部31および終端部32をともに引き出す方向と、2次巻線40の始端部41および終端部42を引き出す方向とを柱状脚部54の軸方向に対して対称にすることで、各巻線の端部間の間隔を拡大することができ、両者間の耐電圧性を確保することができる。また、始端部31,41と第1コア50の柱状脚部54の周面を板状部に延伸した延伸面57,58の間を第2ボビン20の延伸部24,25が仕切ったので、巻線とコアの絶縁が確保できる。
弾性部材70は、2組の入れ子構造の間、即ちトランス1a側と1b側の鍔部22の間に配置する。これにより、2組の巻線それぞれを各第1コア50の板状部51側に押圧することができるため、板状部51と1次巻線30と2次巻線40の位置関係がトランス1a,1bそれぞれで同等になり、特性も同等になる。これにより、トランス1a,1bの負荷を均衡化することができ、一方に負荷が集中することなく、一部だけが偏って高温になることを回避できる。そのため、トランス1に局所的なストレスを与えることなく動作させることができ、トランスとしての信頼性を向上できる。
図7は第1コア50の変形例であり、図7(a)は斜視図、図7(b)はDD線に沿って切断した断面図である。この第1コア50の板状部51は、柱状脚部54を設けた中央部分を厚くし、外側脚部52,53を設けた両端部分を薄くしたものである。1次巻線30の発する磁束Bは、柱状脚部54を軸方向に通って板状部51の中央部分から両端部分へ磁束B/2ずつ抜ける。このとき、板状部51のそれぞれの位置の断面積が柱状脚部の1/2以上の断面積であれば磁束を妨げることは無く、板状部51の各所の幅lと厚さtの積が柱状脚部の断面積の1/2と同程度であればトランスの特性上の問題はない。従って第1コア50の場合、板状部51の幅lが柱状脚部54側から外側脚部52,53に向かって拡大するので、幅の拡大につれて厚さtを薄くしてもトランスの特性に影響はない。よって、第1コア50それぞれの位置の磁性材料が過不足のない適当な量で、巻線に対向する板状部51を形成できるため、トランスの性能を劣化させること無くコアの重量を軽量化できる。
以上より、実施の形態2に係るトランス1を、筒状部11および該筒状部11の一方の開口端に形成した鍔部12を備える第1ボビン10と、該第1ボビン10の他方の開口部に設けられ該第1ボビン10の鍔12と対向する第1絶縁板13と、該第1ボビン10の筒状部11より小径かつ軸方向に長い筒状部21、該筒状部21の一端に形成した鍔部22、該筒状部21の他端の一部を延伸した延伸部24,25を備える第2ボビン20と、板状部51、該板状部51と直交する方向に突設した一対の対面する外側脚部52,53、該板状部51の中央に突設した柱状脚部54、および該板状部51の辺を切欠いて柱状脚部54の周面の一部を延伸した面57,58を設け、該柱状脚部54に第2ボビン20の筒状部21と第1ボビン10の筒状部11を順に挿通した入れ子状に保持して、該柱状脚部54の周面の一部を延伸した面57,58は第2ボビン20の延伸部24,25によって覆れる磁性部材の第1コア50と、第1ボビン10の筒状部11に巻回されたシート状で、表裏が第1ボビン10の鍔部12と第1絶縁板13で支えられた2次巻線40と、第1ボビン10の筒状部11に挿入されない第2ボビン20の筒状部21に巻回されたシート状で、表裏が第2ボビン20の鍔部22と第1ボビン10の鍔部12で支えられた1次巻線30とを備え、2次巻線40の筒状部側の端部41は、第1絶縁板13に開設した一方の引き出し部14から、該第1コア50の一方の切欠き部57側へ引き出し、1次巻線30の筒状部側の端部31は、嵌合された第1ボビン10と第2ボビン20の筒状部11,21間の隙間を通して、第1絶縁板13に開設した他方の引き出し部15から該第1コア50の他方の切り欠き部58側へ引き出すように構成した。このため、上記実施の形態1と同様に、コアの板状部と巻線の間をボビンの鍔部と絶縁板で隔絶して絶縁でき、コアの柱状脚部と巻線の間をボビンの筒状部で隔絶して絶縁できる。したがって、各巻線の巻き始めと巻き終わりを離れた位置(中心側と外縁側)に配置することができるようになり、巻線の端部間の耐電圧性を確保できる。
また、2次巻線40の始端部41は、第1絶縁板13に開設した引き出し部14から、第1コア50の切欠き部(柱状脚部の周面の一部を延伸した面)57側へ引き出し、1次巻線30の始端部31は、第1ボビン10と第2ボビン20の筒状部11,21間の隙間を通して、第1絶縁板13に開設した引き出し部15から、第1コア50の切欠き部(柱状脚部の周面の一部を延伸した面)58側へ引き出すように構成した。このため、各巻線の始端部をボビンの鍔部間を通すことなくトランスの外へ引き出すことができるようになり、コアと巻線の間の空間を減らしてより近接させることができるので、漏洩磁束を少なくでき、トランスの性能を向上できる。また、巻線の巻き始めの端部を絶縁板とボビンの延伸部、鍔部および筒状部で他の巻線およびコアから隔絶して絶縁できる。
従って、上記実施の形態1と同様に、1次巻線と2次巻線とコアの間の絶縁性を確保したシート型のトランスを提供できる。また、巻線同士の間を絶縁するボビンの鍔部を薄くして巻線同士を近接配置できるので、漏洩磁束を少なくでき、トランスの性能を向上できる。
また、実施の形態2によれば、1次巻線30の始端部31および終端部32を引き出す方向と2次巻線40の始端部41および終端部42を引き出す方向とを、第1コア50の柱状脚部54の軸方向に対して対称方向にしたので、両巻線の端子間の間隔を拡大することができ、端部間の耐電圧性を確保することができる。
また、実施の形態2によれば、トランス1は、第1ボビン10および第2ボビン20を入れ子状に保持した第1コア50からなる2組のトランス1a,1bを1式のトランスとして備え、2組の第1コア50の柱状脚部54の先端面同士を向かい合わせにし、1次巻線30および2次巻線40を該向かい合わせ面Cに対して対称に配置するように構成した。このため、それぞれのトランス1a,1bの特性が同等になり、巻線の並列接続が容易にできる。従って、2本の1次巻線30を並列に接続すると共に2本の2次巻線40を並列に接続して各導線の断面積を2倍にすれば、通電電流を倍増することができる。
また、2本の1次巻線30を直列に接続すると共に2本の2次巻線40を直列に接続して各導線の巻回数を2倍にすれば、巻回数および巻数比の自由度が増し、トランスの特性(結合等)を向上できる。
また、実施の形態2によれば、トランス1は、2組の1次巻線30および2次巻線40を各第1コア50の板状部51側に押圧する弾性部材70を備えるように構成したので、コアと巻線の間の空間を減らすことができて、良好なトランスの特性(結合等)を得ることができる。
なお、上記実施の形態1で説明したトランス1を2つ組み合わせて、1つのトランスを構成してもよい。その場合には、第1コア50に第2コア60を組み合わせるのではなく、2個の第1コア50を組み合わせる。即ち、第1ボビン10と第2ボビン20を入れ子状に保持した2つの第1コア50を向かい合わせに当接して、向かい合う互いの第2絶縁板23同士の間に弾性部材70を配置する。この構成の場合にも、2本の1次巻線30を並列に接続すると共に2本の2次巻線40を並列に接続して各導線の断面積を2倍にし、通電電流を倍増することができる。あるいは、2本の1次巻線30を直列に接続すると共に2本の2次巻線40を直列に接続して各導線の巻回数を2倍にし、巻回数および巻数比の自由度を増して、トランスの特性(結合等)を向上できる。
なお、上記実施の形態2では、切欠きのあるコアを用いたトランス1a,1bを組み合わせて1つのトランス1を構成したが、一対の巻線によるトランス1a,1bのどちらか一方のみでトランス1を構成することもできる。その場合に、コアを閉磁路として構成するために、例えばトランス1aの第1コア50に同形のPQコアを当接してもよいし、または、図1〜図3に示すような平板状の第2コア60を当接してもよい。
実施の形態3.
上記実施の形態1,2では別体の弾性部材70を用いる構成にしたが、本実施の形態3で説明するように弾性部材をボビンに一体的に形成してもよい。
図8は実施の形態3に係るトランスの弾性部材71,72の構成を示し、図8(a)は第2ボビン20の斜視図、図8(b)はEE線に沿って切断した断面図である。なお、本実施の形態3のトランスは、図4〜図6に示すトランス1と弾性部材の構成以外は同様の構成であるため、以下では図4〜図6を援用して説明する。
弾性部材71,72は、第2ボビン20の鍔部22を切り起こして形成した板ばね状の突起である。板ばね状の弾性部材71,72によって、第2ボビン20自身と、向かい合わせに当接するもう一方の第2ボビン20とを第1コア50側に押圧する。第2ボビン20の鍔部22の一部を切開することで当部には1次巻線30が露出する開口ができるが、向かい合わせに当接するもう一方の第2ボビン20にも同じ1次巻線30が巻回されているので、両者は同電位であり、電気的な問題は生じない。また、上述したように、トランス1は最終的に樹脂を含浸するため、弾性部材71,72に継続的な弾性力は必要なく、仮止め程度の弾性力で十分である。
なお、上記実施の形態1に係るトランス1においても、弾性部材70に代えて、第2絶縁板23に弾性部材71,72を形成してもよい。
以上より、実施の形態3によれば、弾性部材71,72は、第2ボビン20の鍔部22に形成した突起にしたので、各巻線をコアの板状部に押圧する専用の部材を省くことができ、加工が簡素になり、コストを低廉化できる。
実施の形態4.
上記実施の形態1,2では1次巻線30および2次巻線40の導線に平角導線を用いる構成にしたが、本実施の形態4で説明するように別の形状の導線を用いてもよい。
例えば、1次巻線30および2次巻線40に、複数の導線を束ねた線材(リッツ線)または複数の導線を並列に並べた線材を使用してもよい。この場合、表皮効果による損失を低減することができるため、高周波を通電するときの損失を低減でき、トランスの動作周波数を高くすることができる。
これにより、巻線の巻回数を減らすことが可能となり、トランスを小形にすることができる。
あるいは、1次巻線30および2次巻線40に、導電性の平板、例えば渦巻き状に形成した板状の導線を使用してもよい。図9は、板状の導線を使用した1次巻線30を示す斜視図である。渦巻き状の板材は、例えばプレス抜きの加工により容易に形成できる。また、端部を所定の引き出し方向に折り曲げて、始端部31および終端部32を形成する。図示は省略するが2次巻線40も同様に形成可能である。
このような渦巻き状に切り抜いた板材を使用することで、巻線の断面積を増やすために並列に巻回する導線の本数を減らすことが可能となり、トランスを小形にすることができる。なお、厚い板材を使用すれば、巻線の断面積を拡大して大電流を通電することができるので、大電力用のトランスが構成できる。
実施の形態5.
図1〜図7に示すように、第1コア50の板状部51側に2次巻線40を配置して、トランス1をフォワードトランスとして使用する。
下記(1)〜(4)は、フォワードトランスの1次巻線に流れる電流と発生する磁束および2次巻線に流れる電流の概要である。
(1)1次巻線30に電流を通電する
(2)1次巻線30の通電に対応して1次巻線30の近傍に磁界が発生する
(3)1次巻線30が発する磁束を打ち消す磁束を発する方向の電流が2次巻線40に通電する
(4)1次巻線30の発する磁束は2次巻線40が発する磁束と均衡する
従って、1次巻線30に流れる電流の大きさは、2次巻線40に流れる電流の大きさによって決定される。
上記(3)のように、フォワードトランスにおいては1次巻線30と2次巻線40の発する磁束は互いに相殺し合うため、1次巻線30の発する大きな磁束は外部に漏洩しない。そのため、第1コア50にも大きな磁束が届かないので、第1コア50は磁気飽和し難い。よって、断面積の小さな第1コア50および第2コア60が使用できる。
以上のように、トランス1をフォワードトランスとして使用する場合は、1次巻線30および2次巻線40が発する磁界を介して1次巻線30から2次巻線40に電気エネルギを伝達するため、図5に示すように、両者の磁束を阻害しないように1次巻線30を中央に配置し、この1次巻線30の両側に2次巻線40を配置し、さらに2次巻線40の外側に第1コア50を配置する構成が好ましい。
これに対し、1次巻線30を第1コア50の板状部51側に配置して、図5に示す1次巻線30と2次巻線40の位置関係を反転させる(図11のフライバックトランスの構成を参照)と、1次巻線30が第1コア50の板状部51側に発する磁束は、2次巻線40が発する磁束によって相殺されにくくなる。そのため、1次巻線30が第1コア50の板状部51に発する磁束が第1コア50を通過することとなり、小さな断面積の第1コア50では磁気飽和が発生し、好ましい特性が期待できない。
以上より、実施の形態5によれば、トランス1は、第1コア50の板状部51側に2次巻線40を配置してフォワードトランスとして使用するようにしたので、1次巻線とコアの間に2次巻線を配置することによってコアに流入する磁束が減少し、コアの断面積を小さくすることができる。従って、小形のトランスを構成できる。
実施の形態6.
上記実施の形態5とは反対に、第1コア50の板状部51側に1次巻線30を配置して、トランス1をフライバックトランスとして使用する。図10および図11は、図2および図5に示すトランス1の1次巻線30と2次巻線40の位置関係を反転させて構成したフライバックトランスの断面図である。
下記(1)〜(5)は、フライバックトランスの1次巻線に流れる電流と発生する磁束および2次巻線に流れる電流の概要である。
(1)1次巻線30に電流を通電する
(2)1次巻線30の通電に対応して1次巻線30の近傍に磁界が発生する
(3)1次巻線30が発する磁束を磁気エネルギとして第1コア50に貯える
(4)1次巻線30の通電を停止する
(5)第1コア50に貯えた磁気エネルギが1次巻線30と2次巻線40に電気エネルギとなって出現する
フライバックトランスでは、上記(5)で出現した電気エネルギを取り出すことでエネルギ(電力)の伝達が行われる。
上記(3)のように、1次巻線30に流入した電気エネルギを一旦磁気エネルギとして第1コア50に貯えるため、第1コア50には当磁気エネルギを保持できるだけの十分な断面積が必要となる。
また、第1コア50の近傍に1次巻線30を配置してその隙間を狭くすれば、1次巻線30が発する磁束が漏洩しにくく、多くの磁束を第1コア50に流入させられるため、1次巻線30が発する磁束が磁気エネルギとして効率よく第1コア50に貯えさせることができ、トランス1の特性が向上する。
これに対し、図5(フォワードトランスの構成)に示すように1次巻線30と第1コア50の間に2次巻線40を配置する構成では、浮遊容量を介して流れる2次巻線40のフォワード電流によって、1次巻線30が発する磁束の一部が相殺され、一部の磁束が第1コア50に届かず磁気エネルギとして貯えられないので、好ましい特性が期待できない。
以上より、実施の形態6によれば、トランス1は、第1コア50の板状部51側に1次巻線30を配置してフライバックトランスとして使用するようにしたので、1次巻線に供給される電力をコアが磁気エネルギとして効率よく貯えることができ、トランスの特性を向上できる。
実施の形態7.
図12は、電気自動車100の電力系統の構成を示すブロック図である。主バッテリ102とモータ104を備える電気自動車100は、交流電源から主バッテリ102に電力を供給する充電器101と、主バッテリ102からモータ104に電力を供給するインバータ103と、主バッテリ102から副バッテリ106を充電し、載電装品107に電力を供給する降圧コンバータ105を備える。
上記実施の形態1〜6で示したトランス1は、1次巻線と2次巻線とコアの間の絶縁性を確保すると共に小形化、高効率化を図ったので、交流電源と主バッテリ102の間に設けて交流電源と電気自動車を絶縁するAC/DCコンバータ(充電器101)や主バッテリ102と副バッテリの間に設け両バッテリを絶縁するDC/DCコンバータ(降圧コンバータ)に用いるのに適している。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。

Claims (15)

  1. 板状部、該板状部の面の辺部に該板状部と直交する方向に突設した外側脚部、および該板状部の面の中央に突設した柱状脚部を備えた磁性部材と、
    前記磁性部材の該柱状脚部を挿通する筒状部をなし、該筒状部の一方の端部に鍔部を備える複数のボビンと、
    前記ボビンのそれぞれの筒状部に巻回する複数の巻線とを備えるトランスであって、
    前記複数のボビンの1部のボビンの筒状部は、他のボビンの筒状部に鍔部側から挿通する形状であって、
    前記巻線は外周側と筒状部側に端部のある渦巻き状であって、前記筒状部を挿通するボビンと挿通されるボビンの間に配置される巻線の筒状部側の端部を、前記筒状部を挿通したボビンと前記挿通されたボビンの筒状部の隙間を通して外部へ引き出すことを特徴とするトランス。
  2. 前記磁性部材の板状部の柱状脚部に接する部位には切欠き部を備え、
    前記一方の端部に鍔部を備える一部のボビンの筒状部には筒状部の他方の端部に前記磁性部材の切欠き部を覆う延伸部を設けたことを特徴とする請求項1記載のトランス。
  3. 前記磁性部材の切欠き部は、
    該磁性部材の柱状脚部の軸方向に対して対称方向に2箇所設けることを特徴とする請求項1記載のトランス。
  4. 前記磁性部材の柱状脚部および外側脚部の先端に当接する板状の磁性部材を備えることを特徴とする請求項1記載のトランス。
  5. 前記磁性部材、前記複数のボビンおよび前記複数の巻線を2組備え、
    それぞれの磁性部材の柱状脚部および外側脚部の先端を当接し、該当接面に対してそれぞれの該巻線を対称に配置することを特徴とする請求項1記載のトランス。
  6. 前記巻線を前記磁性部材の板状部側に押圧する弾性部材を備えることを特徴とする請求項1記載のトランス。
  7. 前記弾性部材は、ボビンの鍔部に形成した突起であることを特徴とする請求項6記載のトランス。
  8. 前記複数の巻線の一部は、1対の1次巻線と2次巻線であることを特徴とする請求項1記載のトランス。
  9. 前記1次巻線の端部と2次巻線の端部を、磁性部材の柱状脚部の軸方向に対して対向する方向に引き出すことを特徴とする請求項8記載のトランス。
  10. 前記複数の巻線のうちの少なくとも一方に、角導線または平角導線を使用することを特徴とする請求項8記載のトランス。
  11. 前記複数の巻線のうちの少なくとも一方に、複数の導線を束ねた線材を使用することを特徴とする請求項8記載のトランス。
  12. 前記複数の巻線のうちの少なくとも一方に、導電性の平板を渦巻き状に形成した板状の導線を使用することを特徴とする請求項8記載のトランス。
  13. 2次巻線を磁性部材の板状部側に配置して、フォワードトランスを構成することを特徴とする請求項8記載のトランス。
  14. 1次巻線を磁性部材の板状部側に配置して、フライバックトランスを構成することを特徴とする請求項8記載のトランス。
  15. 車載用機器に用いることを特徴とする請求項1記載のトランス。
JP2012526190A 2010-07-26 2010-07-26 トランス Expired - Fee Related JP5335143B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/004742 WO2012014250A1 (ja) 2010-07-26 2010-07-26 トランス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012014250A1 JPWO2012014250A1 (ja) 2013-09-09
JP5335143B2 true JP5335143B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=45529503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012526190A Expired - Fee Related JP5335143B2 (ja) 2010-07-26 2010-07-26 トランス

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20130027173A1 (ja)
JP (1) JP5335143B2 (ja)
CN (1) CN102971811B (ja)
DE (1) DE112010005769B4 (ja)
WO (1) WO2012014250A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6327794B2 (ja) * 2013-04-26 2018-05-23 株式会社東芝 超電導コイル装置
JP2015015358A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 Tdk株式会社 トランス
EP2876656A1 (en) * 2013-11-22 2015-05-27 Maurizio Luigi Albiero Converter unit for railway applications with planar transformer having an improved structure
JP6331412B2 (ja) * 2014-01-20 2018-05-30 Tdk株式会社 絶縁部品及び導電部品
JP6317948B2 (ja) * 2014-02-24 2018-04-25 新電元工業株式会社 トランスのコイル接続構造、及び、トランス
CN105575590B (zh) * 2014-10-15 2018-04-17 台达电子工业股份有限公司 一种磁芯组件及用于磁芯组件的间隙控制方法
DE102014116139A1 (de) 2014-11-05 2016-05-12 Epcos Ag Induktives Bauelement
GB2537675B (en) * 2015-04-24 2018-10-17 Qioptiq Ltd Waveguide for multispectral fusion
KR101684429B1 (ko) * 2016-06-24 2016-12-08 주식회사 지성전자 충전기용 변압기
WO2018051390A1 (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 株式会社日立製作所 変圧器および電力変換器
JP6743680B2 (ja) * 2016-12-21 2020-08-19 Tdk株式会社 コイル装置
JP6435018B1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-05 本田技研工業株式会社 電気機器
EP3561824A1 (de) * 2018-04-26 2019-10-30 Siemens Healthcare GmbH Spulenanordnung für einen resonanzwandler
CN115359999A (zh) * 2018-11-02 2022-11-18 台达电子企业管理(上海)有限公司 变压器模块及功率模块
CN111145996A (zh) 2018-11-02 2020-05-12 台达电子企业管理(上海)有限公司 磁性元件的制造方法及磁性元件
CN112447379A (zh) * 2019-08-27 2021-03-05 光宝电子(广州)有限公司 变压器与变压器的制作方法
WO2021035574A1 (zh) * 2019-08-28 2021-03-04 新誉庞巴迪牵引系统有限公司 变压器结构及机车牵引变压器
CN116137200A (zh) * 2021-11-16 2023-05-19 华为数字能源技术有限公司 一种变压器和电力设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5571512U (ja) * 1978-11-09 1980-05-16
JPS6181612A (ja) * 1984-09-28 1986-04-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 変成器
JP2003092223A (ja) * 2001-09-17 2003-03-28 Densei Lambda Kk インダクタンス部品
JP2003109827A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 変成器及びそれを用いたマグネトロン駆動用電源
JP2003188030A (ja) * 2001-12-18 2003-07-04 Denso Corp 成形コイルを用いる車両用降圧トランス
JP2004186628A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Koito Mfg Co Ltd トランス
JP2005150330A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Cosel Co Ltd トランス
WO2008053613A1 (fr) * 2006-10-31 2008-05-08 Mitsubishi Electric Corporation Transformateur à feuilles et dispositif d'éclairage à lampe de décharge

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB653596A (en) * 1947-11-21 1951-05-16 Philips Nv Improvements in or relating to electrical coil formers
US4514712A (en) * 1975-02-13 1985-04-30 Mcdougal John A Ignition coil
GB2035706B (en) * 1978-11-09 1983-05-05 Tdk Electronics Co Ltd Inductance element
NL8502776A (nl) * 1985-10-11 1987-05-04 Philips Nv Werkwijze voor het vervaardigen van een transformator met coaxiale spoelen.
EP0297487B1 (en) * 1987-06-30 1994-09-14 TDK Corporation Transformer
FR2646550B1 (fr) * 1989-04-28 1994-03-04 Marchal Equip Automobiles Bobine d'allumage, en particulier pour moteur a combustion interne de vehicule automobile, et moyens de maintien de l'ensemble primaire dans le secondaire
JPH077120A (ja) 1993-06-14 1995-01-10 Hitachi Ltd 半導体装置の実装構造体並びに実装基板および半導体装置
JPH0997728A (ja) * 1995-09-28 1997-04-08 Tdk Corp 立体組立てのコイル部品
US5673013A (en) * 1995-10-06 1997-09-30 Pontiac Coil, Inc. Bobbin concentrically supporting multiple electrical coils
JP4513805B2 (ja) * 2004-03-09 2010-07-28 パナソニック株式会社 トランス
US7439838B2 (en) * 2005-09-09 2008-10-21 Delta Electronics, Inc. Transformers and winding units thereof
CN1937117B (zh) * 2005-09-21 2010-06-09 台达电子工业股份有限公司 具有绕线单体的变压器
JP2009519578A (ja) * 2005-12-16 2009-05-14 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 高電圧変圧器
US20100060400A1 (en) * 2008-09-11 2010-03-11 Chun-Kong Chan Transformer and spiral flat winding thereof
CN201532846U (zh) * 2009-05-19 2010-07-21 北京新创四方电子有限公司 高耐压可控硅触发变压器

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5571512U (ja) * 1978-11-09 1980-05-16
JPS6181612A (ja) * 1984-09-28 1986-04-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 変成器
JP2003092223A (ja) * 2001-09-17 2003-03-28 Densei Lambda Kk インダクタンス部品
JP2003109827A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 変成器及びそれを用いたマグネトロン駆動用電源
JP2003188030A (ja) * 2001-12-18 2003-07-04 Denso Corp 成形コイルを用いる車両用降圧トランス
JP2004186628A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Koito Mfg Co Ltd トランス
JP2005150330A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Cosel Co Ltd トランス
WO2008053613A1 (fr) * 2006-10-31 2008-05-08 Mitsubishi Electric Corporation Transformateur à feuilles et dispositif d'éclairage à lampe de décharge

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2012014250A1 (ja) 2013-09-09
WO2012014250A1 (ja) 2012-02-02
DE112010005769B4 (de) 2015-02-19
DE112010005769T5 (de) 2013-05-08
CN102971811A (zh) 2013-03-13
US20130027173A1 (en) 2013-01-31
CN102971811B (zh) 2016-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5335143B2 (ja) トランス
US8847719B2 (en) Transformer with split primary winding
JP5333504B2 (ja) コイル用ボビン、コイル部品、及びスイッチング電源装置
JP5413445B2 (ja) トランス
JP5273192B2 (ja) コイル用ボビン、コイル部品、及びスイッチング電源装置
US8299886B2 (en) Transformer and electronic apparatus including the same
JP3729439B2 (ja) 電源トランス
JP2010050334A (ja) リアクトル及びリアクトル用ボビン
JP5691722B2 (ja) 電圧変換装置
JP5354402B2 (ja) リアクトル、リアクトル用ボビン、及びコンバータ
JP5110735B2 (ja) トランス
JP2008159817A (ja) リアクトル及びこれを用いた電源装置
JP2011228675A (ja) スペーサ、コイル、コイル部品及びスイッチング電源装置
JP2010251364A (ja) コイル用ボビン、巻線部品、コイル部品、スイッチング電源装置、及びコイル部品の製造方法
JP5267802B2 (ja) リアクトル集合体
WO2012042707A1 (ja) 絶縁トランス
JP2014049681A (ja) トランス
JP7420092B2 (ja) 絶縁トランス
JP5218773B2 (ja) リアクトル及びコンバータ
EP4273894A1 (en) Converter component and converter
JPH0349381Y2 (ja)
TW201225118A (en) Magnetic device and assembling method thereof
JP2009176989A (ja) 共振型スイッチング電源回路用トランスユニット
JP2013131589A (ja) トランス用巻線部、トランス、および電力変換装置
JP3391602B2 (ja) シートトランス

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5335143

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees