JP5110735B2 - トランス - Google Patents

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Description

本発明は、電磁波ノイズの放射量が少ないトランスに関する。
従来から、DC−DCコンバータに用いられ、電圧を昇圧または降圧するトランスが知られている。例えば図11、図12に示すごとく、巻き数が複数の一次コイル94と、バスバーと称される銅板製の二次コイル95と、磁性体からなるコア91,92,93を備えるトランス90が知られている。
特開平10−289826号公報 特開2003−272929号公報
しかしながら、このトランス90は図12に示すごとく、一次コイル94と二次コイル95とが重ならない領域96が存在し、この領域96から電磁波ノイズが特に多く放射されるという問題があった。電磁波ノイズが多いと、トランス90の周辺に設けられた制御回路基板やフィルタ回路、または他機器が誤動作する等の不具合が生じる。そのため、電磁波ノイズの放射量が少ないトランスが望まれている。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、電磁波ノイズの放射量が少ないトランスを提供しようとするものである。
第一の発明は、磁性体からなるコアと、
該コアに複数回巻き回された一次巻線部と、該一次巻線部の両端から引き出された一次側端子とを有する一次コイルと、
該一次コイルの軸線方向における一方側に、該一次コイルと同心的に配置され、上記コアに巻き回され、1ターンの平板状に形成された二次巻線部と、該二次巻線部の両端から引き出された二次側端子とを有する二次コイルと、
を備え、上記一次巻線部の全ての部分が、上記二次巻線部と軸線方向へ重なるように構成されていることを特徴とするトランスにある。
次に、第一の発明の作用効果につき説明する。
第一の発明では、一次巻線部の全ての部分が、二次巻線部と軸線方向へ重なるように構成されているため、電磁波ノイズの放射量を低減できる。
すなわち、従来のトランス90は、図11、図12に示すごとく、一次コイル94と二次コイル95とが重ならない領域96が存在しており、この領域96から電磁波ノイズが多く放射されていたが、本発明ではこのような領域96が存在せず、一次巻線部の全ての部分を二次巻線で覆うため、電磁波ノイズの放射量が少なくなる。
より詳しくは、図12に示すごとく、一次コイル94に流れる電流をip、ターン数をn、二次コイル95の端子97から98に流れる電流をis、トランス90の一次側励磁電流をimとすると、is≒n(−im+ip)と近似できる。また、一次コイル94と二次コイル95とが重なっている部分からの磁界放射はn×im(=is−n×ip)に比例し、重なっていない部分96からの磁界放射はn×ipに比例する。通常はip>imが成り立つため、重なっていない部分96をなくすことで、電磁波放射を大幅に低減できる。
以上のごとく、第1の発明によれば、電磁波ノイズの放射量が少ないトランスを提供することができる。
また、第2の発明は、磁性体からなるコアと、
該コアに複数回巻き回された一次巻線部と、該一次巻線部の両端から引き出された一次側端子とを有する一次コイルと、
該一次コイルの軸線方向における一方側に、該一次コイルと同心的に配置され、上記コアに巻き回され、1ターンの平板状に形成された二次巻線部と、該二次巻線部の両端から引き出された二次側端子とを有する二次コイルと、
を備え、上記二次巻線部の上記両端は所定の間隙を挟んで周方向に隣接し、該間隙の周方向における長さは、上記二次巻線部の内周の10%以下であり、上記一次巻線部の全ての部分が、上記間隙に対応する領域を除いて上記二次巻線部と軸線方向へ重なるように構成されており、
上記二次側端子は、上記二次巻線部の一端から引き出された二次側第一端子と、上記二次巻線部の他端から引き出された二次側第二端子とからなり、上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、上記二次巻線部の両端から軸線方向へ立設し、周方向へ上記間隙を挟むように互いに隣接し、
上記二次コイルは、金属板からなる第一バスバーと第二バスバーとを重ね合わせて構成され、上記第一バスバーは、上記二次巻線部の一方の半周部分と、上記二次側第一端子と、上記第二バスバーと接続するための第一接続部とを備え、上記第二バスバーは、上記二次巻線部の他方の半周部分と、上記二次側第二端子と、上記第一バスバーと接続するための第二接続部とを備え、上記二次側第一端子と上記第一接続部とは、上記第一バスバーの上記半周部分から軸線方向へ立設する形に形成され、上記二次側第二端子と上記第二接続部とは、上記第二バスバーの上記半周部分から軸線方向へ立設する形に形成され、上記第一接続部と上記第二接続部とは互いの主表面が接触し導電性を保って固定され、上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、短絡が防止された状態で周方向へ上記間隙を挟んで互いに隣接するように配置され、
上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、上記二次巻線部の両端から互いに交差するように引き出されていることを特徴とするトランスにある(請求項)。
また、第3の発明は、磁性体からなるコアと、
該コアに複数回巻き回された一次巻線部と、該一次巻線部の両端から引き出された一次側端子とを有する一次コイルと、
該一次コイルの軸線方向における一方側に、該一次コイルと同心的に配置され、上記コアに巻き回され、1ターンの平板状に形成された二次巻線部と、該二次巻線部の両端から引き出された二次側端子とを有する二次コイルと、
を備え、上記二次巻線部の上記両端は所定の間隙を挟んで周方向に隣接し、該間隙の周方向における長さは、上記二次巻線部の内周の10%以下であり、上記一次巻線部の全ての部分が、上記間隙に対応する領域を除いて上記二次巻線部と軸線方向へ重なるように構成されており、
上記二次側端子は、上記二次巻線部の一端から引き出された二次側第一端子と、上記二次巻線部の他端から引き出された二次側第二端子とからなり、上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、上記二次巻線部の両端から軸線方向へ立設し、周方向へ上記間隙を挟むように互いに隣接し、
上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、上記二次巻線部の両端から互いに交差するように引き出されていることを特徴とするトランスにある(請求項2)。
次に、第2、第3の発明の作用効果につき説明する。第2、第3の発明によると、二次巻線部の両端の間に間隙が形成されているものの、この間隙は狭いため、放射量は少なくてすみ、実質上問題とならない量の電磁波ノイズしか放射されない。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
第1の発明において、上記二次側端子は、上記二次巻線部の一端から引き出された二次側第一端子と、上記二次巻線部の他端から引き出された二次側第二端子とからなり、上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、上記二次巻線部の軸線方向に互いに重なるように構成されていることが好ましい。
この場合には、二次側第一端子と二次側第二端子とが軸線方向に重ねられているため、これらの端子間に隙間ができない構成となっている。これにより、一次巻線部の全ての部分が確実に二次巻線部と重なるようになり、電磁波ノイズの放射量を少なくすることができる。
また、上記二次コイルは、金属板からなる第一バスバーと第二バスバーとを重ね合わせて構成され、上記第一バスバーは、上記二次巻線部の一方の半周部分と、上記二次側第一端子と、上記第二バスバーと接続するための第一接続部とを備え、上記第二バスバーは、上記二次巻線部の他方の半周部分と、上記二次側第二端子と、上記第一バスバーと接続するための第二接続部とを備え、上記第一接続部と上記第二接続部とは軸線方向に重なりつつ導電性を保って固定され、上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、短絡が防止された状態で軸線方向へ互いに重なり合うように配置されていることが好ましい。
この場合には、二次側第一端子と二次側第二端子とが、短絡を防止された状態で軸線方向に重なる構造を有する二次コイルを、2枚のバスバーを用いることで簡単に製造することができる。
また、第2、第3の発明において、上記二次側端子は、上記二次巻線部の一端から引き出された二次側第一端子と、上記二次巻線部の他端から引き出された二次側第二端子とからなり、上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、上記二次巻線部の両端から軸線方向へ立設し、周方向へ上記間隙を挟むように互いに隣接している。
そのため、二次側第一端子と二次側第二端子との間に、例えば絶縁紙等の薄い絶縁体を挟む構造にすることができる。これにより、これらの端子の短絡を防止しつつ、端子間の間隙を狭くすることができる。
また、第2の発明において、上記二次コイルは、金属板からなる第一バスバーと第二バスバーとを重ね合わせて構成され、上記第一バスバーは、上記二次巻線部の一方の半周部分と、上記二次側第一端子と、上記第二バスバーと接続するための第一接続部とを備え、上記第二バスバーは、上記二次巻線部の他方の半周部分と、上記二次側第二端子と、上記第一バスバーと接続するための第二接続部とを備え、上記二次側第一端子と上記第一接続部とは、上記第一バスバーの上記半周部分から軸線方向へ立設する形に形成され、上記二次側第二端子と上記第二接続部とは、上記第二バスバーの上記半周部分から軸線方向へ立設する形に形成され、上記第一接続部と上記第二接続部とは互いの主表面が接触し導電性を保って固定され、上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、短絡が防止された状態で周方向へ上記間隙を挟んで互いに隣接するように配置されている。
そのため、二次側第一端子と二次側第二端子とが狭い間隙を介して周方向に隣接する構造の二次コイルを、2枚のバスバーを用いることで簡単に製造することができる。
また、第2、第3の発明において、上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、上記二次巻線部の両端から互いに交差するように引き出されている。
それゆえ、端子が交差して引き出されているため、この交差している部分からの電磁波ノイズの放射量が少なくなる。
参考例1)
本発明の参考例にかかるトランスにつき、図1〜図6を用いて説明する。
図1、図2に示すごとく、本発明のトランス1は、磁性体からなるコア4を備える。そして、コア4に複数回巻き回された一次巻線部11と、一次巻線部11の両端から引き出された一次側端子12とを有する一次コイル10を備える。また、コア4に巻き回され、1ターンの平板状に形成された二次巻線部21と、二次巻線部21の両端から引き出された二次側端子22とを有する二次コイル20が、一次コイル10の軸線方向における一方側に、一次コイル10と同心的に配置されている。そして、一次巻線部11の全ての部分が、二次巻線部21と軸線方向へ重なるように構成されている。
また、二次側端子22は、二次巻線部21の一端から引き出された二次側第一端子22aと、二次巻線部21の他端から引き出された二次側第二端子22bとからなり、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとは、二次巻線部21の軸線方向に互いに重なるように構成されている。
より詳しくは、二次コイル20はバスバーと称される銅板から構成されている。また、コア4は図1に示すごとく、軸線方向他方側に配置される第一コア4a、第二コア4bと、軸線方向一方側に配置される第三コア4cとから構成される。
第1コア4aは板状の本体部40と、該本体部40から第3コア4cに向けて突出する壁部42及び柱部41を備える。また、第2コア4bも同様の構造をしており、板状の本体部43と、該本体部43から第3コア4cに向けて突出する壁部45及び柱部44を備える。第3コア46は、板状の本体部46と、該本体部46の両端から第1コア4a、第2コア4bへ向けて突出する壁部47,48と、本体部46の中央位置にて第1コア4a、第2コア4bへ向けて突出する柱部49とを備える。
そして、図1に示すごとく、第1コア4aの壁部42が第3コア4cの壁部47に接触し、柱部41が柱部49に接触している。また、第2コア4bの壁部45が第3コア4cの壁部48に接触し、柱部44が柱部49に接触している。そして、柱部41,44,49を中心に一次コイル10および二次コイル20が巻き回されている。
また、図1に示すごとく、第1コア4aの本体部40は、壁部42から柱部41に向かうほど幅が減少する形状に形成されている。第2コア4bの本体部43も同様に、壁部45から柱部44に向かうほど幅が漸次減少する形状に形成されている。
次に、トランス1の周辺回路について説明する。図3に示すごとく、トランス1は一次コイル10と二次コイル20とを備え、一次コイル10は第1巻線部W1と第2巻線部W2とからなる。また、二次コイル20は第3巻線部W3と第4巻線部W4とからなる。そして、第1巻線部W1と第3巻線部W3とから第1トランスT1が構成され、第2巻線部W2と第4巻線部W4とから第2トランスT2が構成される。
図示するごとく、一次コイル10はインバータ5に接続されている。入力端子51,52に直流電圧を印加するとインバータ5によって交流電圧に変換され、一次コイル10に交流電流が流れる。また、電磁誘導により二次コイル20に電流が流れる。二次側第一端子22aと二次側第二端子22bにはダイオード60,61が接続され、これにより交流電圧を整流して直流電圧を取り出している。ダイオード60,61のカソードは正極の出力端子62に各々接続されている。また、二次コイル20の中間端子29は負極になっており、これら正極と負極との間に平滑用のコンデンサCが接続されている。
このように、トランス1内に2個のトランスT1,T2を構成することで、軽量化できるとともに、回路の簡略化、スイッチング損失の低減、製造コストの低減等を達成できる。
本例のトランス1は電気自動車やハイブリッドカー等の車両に用いることができる。入力端子51,52には例えば300V程度の高電圧が印加される。この高電圧をトランス1によって降圧し、出力端子62,63から14V程度の直流電圧を取り出して、カーエアコン、バッテリー、ライト等の車載部品を駆動することができる。
一方、図4、図5に示すごとく、二次コイル20は、金属板からなる第一バスバー23と第二バスバー26とを重ね合わせて構成されている。第一バスバー23は、二次巻線部21の一方の半周部分21aと、二次側第一端子22aと、第二バスバー26と接続するための第一接続部25とを備える。そして、第二バスバー26は、二次巻線部21の他方の半周部分21bと、二次側第二端子22bと、第一バスバー23と接続するための第二接続部28とを備える。そして、第一接続部25と第二接続部28とは軸線方向に重なりつつ導電性を保って固定される。また、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとは、短絡が防止された状態で軸線方向へ互いに重なり合うように配置されている。短絡の防止方法は、例えば二次コイル20の表面に絶縁被膜を施したり、端子22a,22bの間に絶縁紙を挟んだりする方法を採用できる。
また、二次コイル20は、図6に示すようにしてもよい。この例では、一枚のバスバーを使って二次コイル20を構成しており、図6(B)の断面図に示すごとく、二次側第一端子22aを段形状にし、二次側第二端子22bと軸線方向へ重なるように構成している。これらの端子22a,22bの間に絶縁紙7を挟むことにより、端子間の短絡を防止している。
次に、本例のトランス1の作用効果について説明する。
本例のトランス1は、図1、図2に示すごとく、一次巻線部11の全ての部分を、二次巻線部21が覆っている。そのため、電磁波ノイズの放射量を低減できる。
すなわち、従来のトランス90は、図11、図12に示すごとく、一次コイル94と二次コイル95とが重ならない領域96が存在しており、この領域96から電磁波ノイズが多く放射されていた。しかし本発明では図1、図2に示すごとく、このような領域96が存在せず、一次巻線部11の全ての部分を二次巻線部21で覆っている。これにより、電磁波ノイズの放射量を低減できる。
より詳しくは、一次コイル10に流れる電流をip、ターン数をn、二次側第一端子22aから二次側第二端子22bへ流れる電流をis、トランス1の一次側励磁電流をimとすると、is≒n(−im+ip)と近似できる。また、一次コイル10と二次コイル20とが重なっている部分からの磁界放射はn×im(=is−n×ip)に比例する。また、一次コイルと二次コイルとが重なっていない部分(図12参照)96からの磁界放射はn×ipに比例する。通常はip>imが成り立つため、本例のごとく、一次巻線部11と二次巻線部21とが重なっていない部分を無くすことで、電磁波放射を大幅に低減できる。
また、図1、図2に示すごとく、二次側端子22は二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとからなり、これら二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとは、二次巻線部21の軸線方向に互いに重なるように構成されている。
この場合には、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとの間に、周方向における隙間ができない構成になっている。これにより、一次巻線部11の全ての部分が確実に二次巻線部21と重なるようになり、電磁波ノイズの放射量を少なくすることができる。
また、図4、図5に示すごとく、二次コイル20は、2枚のバスバー23,24から構成されている。
この場合には、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとが軸線方向に重なる構造を有する二次コイル20を、2枚のバスバー23,24を用いることで簡単に製造することができる。
以上のごとく、本例によれば、電磁波ノイズの放射量が少ないトランス1を提供することができる。
参考例2)
本例は、二次コイル20の形状を変えた例である。図7に示すごとく、本例のトランス1は、磁性体からなるコア4を備える。また、コア4に複数回巻き回された一次巻線部11と、一次巻線部11の両端から引き出された一次側端子12とを有する一次コイル10を備える。さらに、コア4に巻き回され、1ターンの平板状に形成された二次巻線部21と、二次巻線部21の両端から引き出された二次側端子22とを有する二次コイル20が、一次コイル10の軸線方向における一方側に、一次コイル10と同心的に配置されている。二次巻線部21の両端は所定の間隙3を挟んで周方向に隣接し、間隙3の周方向における長さは、二次巻線部21の内周の10%以下である。また、一次巻線部11の全ての部分が、間隙3に対応する領域を除いて二次巻線部21と軸線方向へ重なるように構成されている。
二次コイル20は、一枚のバスバーから形成されている。すなわち、図8に示すごとく、二次コイル20は銅板を打ち抜いて形成され、二次巻線部21と、二次巻線部21の両端から引き出された二次側第一端子22a、二次側第二端子22bと、中間端子29とを備えている。二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとの間には間隙3が形成されている。
その他、参考例1と同様の構成を有する。
参考例2の作用効果につき説明する。
図7、図8に示すごとく、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとの間には間隙3が形成され、この間隙3の周方向における長さは、二次巻線部21の内周の10%以下にされている。
この場合には、二次巻線部21の両端の間に間隙が形成されているものの、間隙3が狭いため、放射量は少なくてすみ、実質上問題とならない量の電磁波ノイズしか放射されない。
その他、参考例1と同様の作用効果を有する。
参考例3)
本例は、二次コイル20の形状を変えた例である。図9に示すごとく、本例では、二次側端子22は、二次巻線部21の一端から引き出された二次側第一端子22aと、二次巻線部21の他端から引き出された二次側第二端子22bとからなり、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとは、二次巻線部21の両端から軸線方向へ立設し、周方向へ間隙3を挟むように互いに隣接している。
より詳しくは、図9の例では、二次コイル20は、金属板からなる第一バスバー23と第二バスバー26とを重ね合わせて構成されている。そして第一バスバー23は、二次巻線部21の一方の半周部分21aと、二次側第一端子22aと、第二バスバー26と接続するための第一接続部25とを備える。また、第二バスバー26は、二次巻線部21の他方の半周部分21bと、二次側第二端子22bと、第一バスバー23と接続するための第二接続部28とを備える。二次側第一端子22aと第一接続部25とは、第一バスバー23の半周部分21aから軸線方向へ立設する形に形成され、二次側第二端子22bと第二接続部28とは、第二バスバー26の半周部分21bから軸線方向へ立設する形に形成されている。そして、第一接続部25と第二接続部28とは互いの主表面が接触し導電性を保って固定され、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとは、短絡が防止された状態で周方向へ間隙3を挟んで互いに隣接するように配置されている。短絡の防止方法としては、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとの間に絶縁紙を挟む方法を採用できる。
その他、参考例1と同様の構成を有する。
参考例3の作用効果につき説明する。
図9に示すごとく、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとは、二次巻線部21の両端から軸線方向へ立設し、周方向へ間隙3を挟むように互いに隣接している。
この場合には、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとの間に、例えば絶縁紙等の薄い絶縁体を挟む構造にすることができる。これにより、これらの端子22a,22bの短絡を防止しつつ、端子22a,22b間の間隙3を狭くすることができる。
また、図9に示す例では、二次コイル20が2枚のバスバー23,26から構成されている。
この場合には、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとが狭い間隙3を介して周方向に隣接する構造の二次コイル20を、2枚のバスバー23,26を用いることで簡単に製造することができる。
その他、参考例1と同様の作用効果を有する。
(実施例
本例は、二次コイル20の形状を変えた例である。本例では図10に示すごとく、二次側第一端子22aと二次側第二端子22bとは、二次巻線部21の両端から互いに交差するように引き出されている。
その他、参考例2、3と同様の構成を有する。
この場合には、端子22a,22bが交差して引き出されているため、この交差している部分からの電磁波ノイズの放射量が少なくなる。
その他、参考例2、3と同様の作用効果を有する。
参考例1における、トランスの分解斜視図。 参考例1における、トランスの一部透視平面図。 参考例1における、トランスの回路図。 参考例1における、二次コイルを構成するバスバーの平面図。 図4のバスバーを重ねた図。 参考例1における、一枚のバスバーから構成される二次コイルの(A)平面図(B)図6(A)のA−A断面図。 参考例2における、トランスの分解斜視図。 参考例2における、二次コイルの平面図。 参考例3における、2枚のバスバーから構成される二次コイルの(A)平面図(B)斜視図。 実施例における、二次コイルの(A)平面図(B)斜視図。 従来例における、トランスの分解斜視図。 従来例における、トランスの一部透視平面図。
符号の説明
1 トランス
10 一次コイル
11 一次巻線部
12 一次側端子
20 二次コイル
21 二次巻線部
22 二次側端子
22a 二次側第一端子
22b 二次側第二端子
23 第一バスバー
26 第二バスバー
3 間隙
4 コア

Claims (2)

  1. 磁性体からなるコアと、
    該コアに複数回巻き回された一次巻線部と、該一次巻線部の両端から引き出された一次側端子とを有する一次コイルと、
    該一次コイルの軸線方向における一方側に、該一次コイルと同心的に配置され、上記コアに巻き回され、1ターンの平板状に形成された二次巻線部と、該二次巻線部の両端から引き出された二次側端子とを有する二次コイルと、
    を備え、上記二次巻線部の上記両端は所定の間隙を挟んで周方向に隣接し、該間隙の周方向における長さは、上記二次巻線部の内周の10%以下であり、上記一次巻線部の全ての部分が、上記間隙に対応する領域を除いて上記二次巻線部と軸線方向へ重なるように構成されており、
    上記二次側端子は、上記二次巻線部の一端から引き出された二次側第一端子と、上記二次巻線部の他端から引き出された二次側第二端子とからなり、上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、上記二次巻線部の両端から軸線方向へ立設し、周方向へ上記間隙を挟むように互いに隣接し、
    上記二次コイルは、金属板からなる第一バスバーと第二バスバーとを重ね合わせて構成され、上記第一バスバーは、上記二次巻線部の一方の半周部分と、上記二次側第一端子と、上記第二バスバーと接続するための第一接続部とを備え、上記第二バスバーは、上記二次巻線部の他方の半周部分と、上記二次側第二端子と、上記第一バスバーと接続するための第二接続部とを備え、上記二次側第一端子と上記第一接続部とは、上記第一バスバーの上記半周部分から軸線方向へ立設する形に形成され、上記二次側第二端子と上記第二接続部とは、上記第二バスバーの上記半周部分から軸線方向へ立設する形に形成され、上記第一接続部と上記第二接続部とは互いの主表面が接触し導電性を保って固定され、上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、短絡が防止された状態で周方向へ上記間隙を挟んで互いに隣接するように配置され、
    上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、上記二次巻線部の両端から互いに交差するように引き出されていることを特徴とするトランス。
  2. 磁性体からなるコアと、
    該コアに複数回巻き回された一次巻線部と、該一次巻線部の両端から引き出された一次側端子とを有する一次コイルと、
    該一次コイルの軸線方向における一方側に、該一次コイルと同心的に配置され、上記コアに巻き回され、1ターンの平板状に形成された二次巻線部と、該二次巻線部の両端から引き出された二次側端子とを有する二次コイルと、
    を備え、上記二次巻線部の上記両端は所定の間隙を挟んで周方向に隣接し、該間隙の周方向における長さは、上記二次巻線部の内周の10%以下であり、上記一次巻線部の全ての部分が、上記間隙に対応する領域を除いて上記二次巻線部と軸線方向へ重なるように構成されており、
    上記二次側端子は、上記二次巻線部の一端から引き出された二次側第一端子と、上記二次巻線部の他端から引き出された二次側第二端子とからなり、上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、上記二次巻線部の両端から軸線方向へ立設し、周方向へ上記間隙を挟むように互いに隣接し、
    上記二次側第一端子と上記二次側第二端子とは、上記二次巻線部の両端から互いに交差するように引き出されていることを特徴とするトランス。
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