JP2005228813A - コイル - Google Patents

コイル Download PDF

Info

Publication number
JP2005228813A
JP2005228813A JP2004033824A JP2004033824A JP2005228813A JP 2005228813 A JP2005228813 A JP 2005228813A JP 2004033824 A JP2004033824 A JP 2004033824A JP 2004033824 A JP2004033824 A JP 2004033824A JP 2005228813 A JP2005228813 A JP 2005228813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
coil
windings
conductive member
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004033824A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Nakahori
渉 中堀
Yasuhiro Hara
康浩 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2004033824A priority Critical patent/JP2005228813A/ja
Publication of JP2005228813A publication Critical patent/JP2005228813A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Abstract

【課題】板状導電部材により形成されるコイルを薄型化する。
【解決手段】電流流路を形成する第一巻線部15と第二巻線部17とを含む第一板状導電部材と、電流流路を形成する第三巻線部16を含む第二板状導電部材とを備え、第一、第二及び第三巻線部を磁束が通過するように重ねて配置してなるコイルである。第一板状導電部材を折り曲げて第一巻線部と第二巻線部とが重なり合うように配置し、第一巻線部と第二巻線部の間に第三巻線部を挿入し、かつ第三巻線部の一端部22と、第一巻線部又は第二巻線部の一端部21とを電気的に接続する。第一、第二及び第三巻線部にコアを設けても良い。本コイルを使用して変圧器、DC−DCコンバータ、電子部品を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイルに係り、特にDC−DCコンバータや変圧器等に使用可能な、板状の導電材料により形成したコイルに関する。
内燃機関自動車、電気自動車、あるいは内燃機関と電動機とを併用したハイブリッド自動車では、複数の電源電圧を必要とする場合が少なくない。
例えば、電気自動車やハイブリッド電気自動車では、一般に走行用のモータを高電圧で駆動するため、高電圧バッテリを搭載する一方、各種電装品は内燃機関自動車と部品を共通化するため、これらに給電を行う低電圧バッテリ(例えば12V系)を同時に搭載している。また、内燃機関自動車においても、今後ますます高まる電力要求に応えるため、高電圧バッテリ(例えば36Vまたは42V)と、既存電装品の定格電圧に対応した低電圧バッテリ(12V)とを搭載した自動車が提供されている。
そして、これら高低2種類の電源系統を有する自動車では、低電圧バッテリと高電圧バッテリとの間に設けられるDC−DCコンバータにより直流電圧の昇降圧を行って車内の電力配分を行っている。
低電圧側と高電圧側との間に設けられるDC−DCコンバータは、一般に変圧器、ダイオード、コンデンサおよびスイッチング素子等の各素子を備え、変圧器のコイルとしては、銅板を折り畳んでこれをコアで挟んだ構造を有するものが広く使用されている。
図13から図15は、この種のコイルの一例を示すものである。図13および図14に示すようにコイル1は、コイル1の入出力端子である第一の端子部2と第二の端子部3との間に、ループ状の巻線(第一巻線5、第二巻線6および第三巻線7)を3つ備えており、第一巻線5の始端は第一端子部2に、第一巻線5の終端は第二巻線6の始端に、第二巻線6の終端は第三巻線7の始端に、第三巻線7の終端は第二端子部3にそれぞれ接続され、これら巻線5,6,7は同一方向に周回して電流流路を形成している。
作製にあたっては、図15に示すように、銅板を所定の形状に打ち抜き、第一巻線5と第二巻線6とを連絡する巻線間部8、並びに第二巻線6と第三巻線7とを連絡する巻線間部9にそれぞれ治具をあててこれらの巻線間部8,9を各巻線5,6,7が重なるように折り曲げる。
また、この種のコイルを開示するものとして下記特許文献がある。
米国特許6,222,437号公報
ところで、コイル(インダクタンス素子)は、電流が周回するように導体流路を形成することで所期の特性を得るものであるから、鎖交磁束数を増やし、より大きなインダクタンスを得るためには、巻線を重ねて配置する必要がある。また、電力損失を抑えるには、電流流路となる巻線の断面積(前記銅板の板厚)を大きくし、さらに電流流路を短くすることが望ましい。また、当該コイルを使用する各種装置の小型化のため、より低背の(コイル全体が薄い)コイル形状が要求される。
ところが、巻線部を重ねた折畳みコイルを作製する場合、板厚(導体材料)が厚くなるほど曲げ加工が難しくなり、板厚を確保しつつ低背化を図ることは容易ではない。
曲げ加工では、使用する導体材料の種類や肉厚、加工装置や加工方法の如何によって決まる折り曲げの限界値(「最小曲げ半径」)が存在するからである。最小曲げ半径より急峻に材料を曲げれば、折曲げ部に亀裂や断裂が生じて当該部分で導体断面積が低下する。また、機械的な強度が弱まって製品の信頼性を低下させる原因ともなる。
一方、最小曲げ半径以上であっても、曲げ半径が小さくなるほど治具への応力負荷が大きくなるから、特に量産時に導体材料に突き当てる治具先端部の磨耗や劣化が早まり、製造コストに影響を及ぼす。
他方、加工を容易にするため曲げ半径を大きく取れば、巻線の隙間が開き、コイル全体が厚くなってしまう。また、巻線間の隙間が広がれば、特に磁心を持たない空芯コイルでインダクタンスが低下する問題が生じる。さらに、曲げ半径が大きくなると、各巻線部を連結する折曲げ部(前記巻線間部8,9)が長くなるから、コイル全体の電流経路が長くなり、電力損失の増大にも繋がる。
したがって本発明が解決しようとする課題は、従来の折畳み構造によっては、これ以上コイルを薄型化することが困難である点である。
前記課題を解決するため、本発明に係るコイルは、電流流路を形成する第一巻線部と第二巻線部とを含む第一の板状導電部材と、電流流路を形成する第三巻線部を含む第二の板状導電部材とを備え、該第一巻線部、第二巻線部および第三巻線部を磁束が通過するように重ねて配置してなるコイルであって、前記第一の板状導電部材を折り曲げることにより前記第一巻線部と前記第二巻線部とが重なり合うように配置され、該第一巻線部および第二巻線部の間に、前記第三巻線部が挿入され、かつ該第三巻線部の一端部と、前記第一巻線部または第二巻線部の一端部とが電気的に接続されている。
本発明では、従来のように1つの板状部材からコイル形成するのではなく、少なくとも2つの板状導電部材(第一および第二の板状導電部材)によりコイルを形成する。第一板状導電部材は、第一巻線部と第二巻線部とを少なくとも含み、これら巻線部が重なり合うように第一板状導電部材を折り曲げ、両巻線部間に、第二板状導電部材に含まれる第三巻線部を挿入する。
そして、該第三巻線部の一端部と、第一巻線部および第二巻線部のいずれか一方の一端部とを電気的に接続すれば、3回の周回を行う電流流路(3回巻のコイル)を形成することが出来る。尚、コイルの巻数は、3回に限られるものではなく、4回以上(巻線部の配設数が4つ以上)とすることも可能である。また、第三巻線部と第一または第二巻線部とを接続するには、例えばボルト(ネジ)、溶接、ろう付け、はんだ付け、かしめ、リベット等を使用すれば良い。
このような本発明のコイル構造によれば、第一巻線部と第二巻線部との間の接続部を急峻に折り曲げなくても、その間に第三の巻線部を収容するから、第一巻線部と第二巻線部との間の空間を有効に利用することが出来る。したがって、第一巻線部、第二巻線部、第三巻線部と、順に折り畳んで積み重ねていた従来の折畳みコイルに較べてコイル全体としての厚さを小さく抑えることが可能となる。
また、曲げ加工を行った巻線部間に別の巻線部を挿入するという、曲げ加工のみに依存することのない構造によりコイル形成(巻線部の積み重ね)を行うから、曲げ加工のみでコイルを形成していた従来のコイルに較べ、各巻線部の間隙を小さくすることが可能で、特に磁心を持たない空芯コイルでは、より大きなインダクタンスを得ることが出来る。
このような本発明のコイルは、コアを備えていても勿論構わない。また、かかる本発明のコイルは、変圧器およびDC−DCコンバータを構成することが可能で、該変圧器およびDC−DCコンバータでは、一次側巻線および二次側巻線のうちの少なくとも一方の巻線として本発明に係るコイルを使用する。さらに、本発明に係る電子部品は、例えば、大電力用のインバータやAC−DCコンバータが例示でき、前記本発明に係るコイルを含むものである。
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の本発明の実施の形態および実施例の説明により明らかにする。
本発明によれば、板状導電部材により形成するコイルを薄型化することが出来る。
以下、添付図面の図1から図12に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1および図2に示すように本発明の実施の形態に係るコイル11は、略同一径の3つのループ状の巻線15,16,17を重ね合わせ、コイル11に対する電流の入出力を行うコイル端子12,13を備えた3巻のコイルである。
最下部の巻線15の一端部には、コイル端子12が設けられ、該巻線15の他端部には、該巻線15の他端部に連続して上方に立ち上がり、巻線15と最上部の巻線17とを電気的に接続する巻線間部18が形成されている。最上部の巻線17の一端部は、前記巻線間部18に連続し、該巻線17の他端部には、最上部の巻線17と最下部の巻線15との間に配される中間の巻線16との接続を行う接続部21が形成されている。
また、中間の巻線16の一端部には、最上部の巻線17との接続を行う接続部22が形成されており、両接続部21,22を重ね合わせてボルト(ネジ)で締結することにより、最上部の巻線17と中間の巻線16とが電気的に接続されている。また、中間の巻線16の他端部には、コイル端子13が設けられている。
かかるコイル11は、金属板(例えば銅板)を打ち抜いて形成した第一の導電部材31と第二の導電部材32とを組み合わせて、スパイラル状の電流流路を形成したもので、コイル端子12,13の間に前記ループ状の3つの巻線15,16,17を備えている。
図3(b)に示すように第一導電部材31は、コイル端子12と、該コイル端子12に連続してループ状に周回電流流路を形成する第一巻線15と、同じくループ状の周回電流流路を形成する第二巻線17と、第一巻線15と第二巻線17とを連絡する巻線間部18と、第二巻線17の終端に連続してコイル11の外方に張り出すように形成した接続部21とを有する。
一方、図3(a)に示すように第二導電部材32は、ループ状の周回電流流路を形成する第三巻線16と、第三巻線16の始端に連続してコイル11の外方に張り出すように形成した接続部22と、第三巻線16の終端に連続するコイル端子13とを備えている。これら第一巻線15、第二巻線17および第三巻線16はそれぞれ、図1および図2に基づいて説明した前記最下部の巻線15、最上部の巻線17、および中間の巻線16に相当するものである。
図4は、本発明の一実施形態に係るコイルの分解斜視図である。前記第一および第二導電部材31,32を用いて前記図1および図2に示したコイル11を形成するには、次のようにすれば良い。
まず、図3(b)に示す第一導電部材31を、巻線間部18を中心として折り曲げ、第一巻線15と第二巻線17とが一定の間隔を開けて重なり合うようにし、この第一および第二巻線15,17の間隙に第三巻線16を挿入して(矢印Aで示す)第一から第三巻線15,16,17が重なり合うようにする。そして、両導電部材の接続部21,22をボルト25で接続し、第二巻線17の終端と第三巻線16の始端とを電気的に接続する。尚、上記説明において「始端」および「終端」の語は、本コイルの形状的な構造を説明する都合上使用したもので、コイルに流れる電流の方向を特に規定するものではない。
図5は、第二巻線17と第三巻線16とを接続する接続部21,22を拡大して示すものである。同図に示すように巻線16,17同士が接触することがないように、上側に位置することとなる第一導電部材31の接続部21を第二巻線17の端部から斜め下方に立ち下げる一方、下側に位置することとなる第二導電部材32の接続部22を第三巻線16の端部から斜め上方に立ち上げ、これにより第二巻線17と第三巻線16との間に隙間を形成している。
尚、このように両巻線間に隙間を形成するには、いずれか一方の接続部21(又は22)のみを巻線17(又は16)の端部から立ち下げ又は立ち上げるようにしても良いし、図6に示すように両接続部21,22の間に導電性を有する平板状部材26(例えば板材やワッシャ等)を挟むようにしても構わない。尚、設計誤差や使用中の振動等により、コイル同士が接触することを防止すべく、巻線16と巻線17間には、図示しない紙や樹脂等からなる絶縁フィルムを配しても良く、あるいは接続部21,22を除いて巻線16と巻線17が絶縁コーティングされていても良い。巻線15と巻線16間についても同様に、絶縁フィルムの配設や絶縁コーティングを行うことが可能である。
接続部21,22の結合は、ボルト(ネジ)に限られず、例えば溶接やはんだ付け、ろう付け、かしめ、リベットその他の手段によることが可能であることは既に述べたとおりである。また、接続部21,22は、図示のようにコイル11の外方に突出させることが接続作業の容易性の点からは好ましいが、コイルから接続部を張り出させることなく、巻線16,17の端部同士を上下で直接接続する(例えば溶接により)ことも出来る。
このように接続部21,22を結合することにより、コイル端子12から、第一巻線15、巻線間部18、第二巻線17、接続部21,22、第三巻線16およびコイル端子13に至る電流流路を形成することが出来る。
コイルの巻数(巻線の数)は、3巻に限られず、4巻以上とすることも出来る。また、コイル端子12,13の形状は、使用する装置に対応して様々に変更可能であり、図示の例に限定されるものではない。
図7は、本実施形態のコイルの厚さ寸法(同図(b))を、前記図13に示した従来の折畳みコイル(図7(a))と比較して例示するものである。同一厚さ(例えば板厚t=2mm)の銅板を使用して3巻のコイルを作製した場合、従来のコイルでは、加工上巻線間の間隔w0が3mmは必要となるため、全高h0を12mm(=2+3+2+3+2)とするのが限度であった。
これに対し、巻線と巻線との間に別の巻線を挿入する本実施形態のコイル構造によれば、各巻線間の間隔w1を0.5mmにすることが出来るから、全高h1を7mm(=2+0.5+2+0.5+2)に抑えることができ、この例の場合、約42%厚さを減らすことが可能となる。また、巻線同士の間隔を従来に較べて格段に(6分の1に)狭くすることが出来るから、特に磁心を持たない空芯コイルにおいてより大きなインダクタンスを得ることが可能となる。
図8は、本発明に係るコイルの別の例を示すものである。同図に示すコイル41は、前記コイル11と同様に金属板(例えば銅板)を打ち抜いて形成した2つの導電部材を組み合わせてなり、第一導電部材が第一巻線15と第二巻線17、巻線間部18、接続部21、コイル端子12を備え、また第二導電部材が第三巻線16、接続部22およびコイル端子13を備えるものであるが、第二導電部材がさらに第四巻線48を備えており、これにより4巻の巻線を備えたものである。
すなわち、前記実施形態(図1)のコイル11では、第二導電部材32が、接続部22、第三巻線16、コイル端子13を順に備えていたが、この例では、第三巻線16とコイル端子13との間に、第一導電部材と同様に巻線間部49を設けて第四巻線48を形成し、第四巻線48の終端にコイル端子13を設けてある。
コイル41を形成するには、第一巻線15と第二巻線17とが重なり合うように第一導電部材を巻線間部18を中心として折り曲げ、第三巻線16と第四巻線48とが重なり合うように第二導電部材を巻線間部49を中心として折り曲げる。次に、第一巻線15と第二巻線17との間に第三巻線16が挿入され、かつ第三巻線16と第四巻線48との間に第二巻線17が挿入されるように、第一から第四巻線を重ね合わせる。そして、両導電部材の接続部21,22をボルト25で接続し、第二巻線17の終端と第三巻線16の始端とを電気的に接続すれば、コイル端子12から、第一巻線15、巻線間部18、第二巻線17、接続部21,22、第三巻線16、巻線間部49、第四巻線48およびコイル端子13に至る電流流路を形成することが出来る。
このように本発明では4巻のコイルを形成することができ、さらに同様にして適宜接続部と巻線間部とを設けて巻線を接続していくことにより、5巻以上のコイルを形成することも可能である。この場合、折り曲げた巻線の間に挿入する巻線の数は、必ずしも1枚に限られず、2枚以上を挿入するようにしても構わない。
前記図1および図8に示した実施形態のコイル11,41を含め本発明に係るコイルは、空芯コイルとして使用することが出来ることは既に述べたとおりであるが、コアを装着することも可能である。図9および図10は、前記図1に示した実施形態に係るコイル11にコアを被せたもので、磁性材料からなるコア61は、断面略E字状の形状を有してコイル11を上面側から覆う上部コア片61aと、同じく断面略E字状の形状を有してコイル11を下面側から覆う下部コア片61bとからなる。
各コア片61a,61bは、コイル11の周囲に配されてコイル外側に磁束通路を形成する外側コア部62a,62bと、コイル11の中心部に互いに対向するよう配置されてコイル11を貫通する磁束通路を形成する内側コア部63a,63bとをそれぞれ備える。さらに、上部コア片61aは、コイル11(第二巻線17)の上面を覆う平板状の上面コア部64aを備え、下部コア片61bは、コイル11(第一巻線15)の下面を覆う平板状の下面コア部64bを有する。図10に示すようにコイル11を上下から挟むように両コア片61a,61bを合わせると、外側コア部62a,62b同士が当接して繋がり、同時に内側コア部63a,63b同士がコイルの中心部で互いに対向してコイル中心部およびコイルを取り囲む磁束通路を形成することが出来る。
また、本実施形態では、各コア片61a,61bにおいて、内側コア部63a,63bは、インダクタンスの調整のため、外側コア部62a,62bより高さ寸法を小さく設定してある(図10に示すように上部コア片61aと下部コア片61bとを組み合わせたときに両内側コア部63a,63b間に隙間Sが出来る)。
また、図10に示すように両コア片の内側コア部63a,63bには、該内側コア部63a,63bに嵌合するボビン71をそれぞれ装着する。これらのボビン71は、絶縁性を有する樹脂からなり、内側コア部63a,63bとコイル11(各巻線15〜17)との間、並びに上面コア部64aまたは下面コア部64bとコイル11(第二巻線17または第一巻線15)との間に介在されて、コア61とコイル11との間の絶縁を図る。尚、ボビン並びにコアの形状・構造は、図示の例のほかにも様々なものとすることが出来る。
前記実施形態に係るコイルは、例えばDC−DCコンバータに使用することが可能であり、図11および図12はそれぞれ、本発明の一実施形態に係るDC−DCコンバータを示す回路図および概略斜視図である。
これらの図に示すようにこのDC−DCコンバータ51は、例えば自動車のバッテリである直流電源(図示せず)に接続してその電流を平滑化する入力平滑回路52と、入力平滑回路52から入力される直流電力を交流電力に変換するインバータ回路53と、インバータ回路53の出力電圧を変更するトランス54と、トランス54の出力を整流する全波整流回路モジュール55と、全波整流回路モジュール55の出力電圧を平滑化する出力平滑化回路56とを有する。出力平滑化回路56は、平滑コンデンサ57と、チョークコイル58とからなり、さらにインバータ回路53を制御するコントローラ(図示せず)、および電流センサ(図示せず)等を備える。そして、トランス54の一次側および二次側巻線59、並びにチョークコイル58を前記実施形態に係るコイル11(図1)により構成する。尚、これらの図に示すDC−DCコンバータは一例として示したものであって、他の回路構成、並びに各部品について他の配置構成を採ることも可能である。
以上、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。
例えば、巻線の平面形状は、円形に限られるものではなく、正方形や長方形その他の形状とすることも可能である。また、コアを備える有芯コイルを形成しても良い。さらに本発明のコイルは、インダクタンス素子として各種の回路を形成することが可能であり、例えばスイッチング電源装置やノイズフィルタ、変圧器、DC−DCコンバータ等の様々な装置を構成することが出来る。
本発明の一実施形態に係るコイルを示す斜視図(斜め上方から見た図)である。 図1に示した実施形態に係るコイルを斜め下方から見た図である。 図1に示した実施形態に係るコイルについて、折畳み加工を行う前の状態を示す平面図である。(a)は該コイルを構成する第二導電部材を、(b)は第一導電部材をそれぞれ示す。 図1に示した実施形態に係るコイルの分解斜視図である。 図1に示したコイルの接続部を示す側面図である。 図1に示したコイルの接続部の別の構成例を示す側面図である。 実施形態に係るコイルの厚さ寸法(同図(b))を、従来の折畳みコイル(同図(a))と比較して例示する図である。 本発明の別の実施形態に係るコイルを示す斜視図(斜め上方から見た図)である。 図1に示したコイルにコアを装着して有芯コイルを構成した例を示す斜視図である。 図9に示した有芯コイルのX−X線断面図である。 本発明に係るDC−DCコンバータの一例を示す回路図である。 本発明に係るDC−DCコンバータの一例を示す概略斜視図である。 従来の折畳みコイルの一例を示す斜視図(斜め上方から見た図)である。 図13に示した従来の折畳みコイルを示す斜視図(斜め下方から見た図)である。 図13に示した従来のコイルについて、折畳み加工を行う前の状態を示す平面図である。
符号の説明
11,41 コイル
12,13 コイル端子(入出力端子)
15,16,17,48 巻線
18,49 巻線間部
21,22 接続部
26 導電性を有する平板状部材
31 第一導電部材
32 第二導電部材
51 DC−DCコンバータ
52 入力平滑回路
53 インバータ回路
54 トランス
55 全波整流回路モジュール
56 出力平滑化回路
57 平滑コンデンサ
58 チョークコイル
59 トランスの巻線
61 コア
71 ボビン

Claims (5)

  1. 電流流路を形成する第一巻線部と第二巻線部とを含む第一の板状導電部材と、
    電流流路を形成する第三巻線部を含む第二の板状導電部材とを備え、
    該第一巻線部、第二巻線部および第三巻線部を磁束が通過するように重ねて配置してなるコイルであって、
    前記第一の板状導電部材を折り曲げることにより前記第一巻線部と前記第二巻線部とが重なり合うように配置され、
    該第一巻線部および第二巻線部の間に、前記第三巻線部が挿入され、かつ
    該第三巻線部の一端部と、前記第一巻線部または第二巻線部の一端部とが電気的に接続されている
    ことを特徴とするコイル。
  2. コアをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のコイル。
  3. 一次側巻線および二次側巻線のうちの少なくとも一方の巻線として、前記請求項1または2に記載のコイルを含む
    ことを特徴とする変圧器。
  4. 前記請求項3に記載の変圧器を含むことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  5. 前記請求項1または2に記載のコイルを含むことを特徴とする電子部品。
JP2004033824A 2004-02-10 2004-02-10 コイル Withdrawn JP2005228813A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004033824A JP2005228813A (ja) 2004-02-10 2004-02-10 コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004033824A JP2005228813A (ja) 2004-02-10 2004-02-10 コイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005228813A true JP2005228813A (ja) 2005-08-25

Family

ID=35003305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004033824A Withdrawn JP2005228813A (ja) 2004-02-10 2004-02-10 コイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005228813A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008537354A (ja) * 2005-04-21 2008-09-11 ピーエステック カンパニーリミテッド 積層型巻線構造を有するトランスフォーマー
JP2011228675A (ja) * 2010-03-30 2011-11-10 Tdk Corp スペーサ、コイル、コイル部品及びスイッチング電源装置
JP2012054380A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Hakko Shoji Corp 電磁機械に於ける鉄心と組合せるコイルの製法
WO2013132900A1 (ja) * 2012-03-09 2013-09-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 コイル及びコイルの製造方法
JP2016134487A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 新電元工業株式会社 トランスの巻線接続構造及びトランスの製造方法
JP2019012715A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 Tdk株式会社 コイル部品

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008537354A (ja) * 2005-04-21 2008-09-11 ピーエステック カンパニーリミテッド 積層型巻線構造を有するトランスフォーマー
JP4838842B2 (ja) * 2005-04-21 2011-12-14 ピーエステック カンパニーリミテッド 積層型巻線構造を有するトランスフォーマー
JP2011228675A (ja) * 2010-03-30 2011-11-10 Tdk Corp スペーサ、コイル、コイル部品及びスイッチング電源装置
JP2012054380A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Hakko Shoji Corp 電磁機械に於ける鉄心と組合せるコイルの製法
WO2013132900A1 (ja) * 2012-03-09 2013-09-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 コイル及びコイルの製造方法
JP2013187455A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk コイル及びコイルの製造方法
JP2016134487A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 新電元工業株式会社 トランスの巻線接続構造及びトランスの製造方法
JP2019012715A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 Tdk株式会社 コイル部品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4735469B2 (ja) スイッチング電源装置
US9805858B2 (en) Coil component, coil component complex, transformer, and power supply unit
CN106104723B (zh) 变压器和使用该变压器的电力转换装置
US8471666B2 (en) Coil bobbin, coil component and switching power source apparatus
JP5147062B2 (ja) 巻線部品
EP1717826B1 (en) Transformer
JP5939274B2 (ja) 電源装置
US8536967B2 (en) Coil bobbin, coil component and switching power source apparatus
JP2004303857A (ja) 薄型大電流トランス
US20210099072A1 (en) Filter module for power conversion device
KR101018625B1 (ko) 맞춤형 트랜스포머 및 인덕터
JP5240529B2 (ja) スイッチング電源装置
JP6330311B2 (ja) 巻線部品及び電源装置
JP5110735B2 (ja) トランス
JP2005228813A (ja) コイル
CN114123810A (zh) 电力转换装置
JP4595312B2 (ja) トランス
JP2002281758A (ja) 降圧型全波整流装置
JP2013038935A (ja) コモンモードチョークコイル
JP5733779B2 (ja) 車載用電源装置
JP5627725B2 (ja) Dc/dcコンバータ
JP2014067758A (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
US11177066B2 (en) Egg-shaped continuous coils for inductive components
JP5887700B2 (ja) 高周波トランス
JP2005236026A (ja) コイルユニット及び複合コイルユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501