JPH0997728A - 立体組立てのコイル部品 - Google Patents

立体組立てのコイル部品

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JPH0997728A
JPH0997728A JP7274727A JP27472795A JPH0997728A JP H0997728 A JPH0997728 A JP H0997728A JP 7274727 A JP7274727 A JP 7274727A JP 27472795 A JP27472795 A JP 27472795A JP H0997728 A JPH0997728 A JP H0997728A
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JP
Japan
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winding
coil component
modules
terminals
terminal
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Withdrawn
Application number
JP7274727A
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English (en)
Inventor
Masayuki Nozawa
正享 野沢
Kunio Mogi
邦夫 茂木
Norio Sato
則夫 佐藤
Hisashi Ebina
久志 蛯名
Naoki Kawakubo
直喜 川久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多品種少量生産に好適であって、かつ煩雑な工
程を単純化でき、しかも端子スペースの無駄を無くして
小型かつ安価に作製できるトランス等の立体組立てのコ
イル部品を提供する。 【解決手段】中央部にコア挿入穴8dのある複数の巻線
モジュール1a〜1nを積み重ね、積み重ねた集合体に
磁性コア2a、2bを組み込んでコイル部品を構成す
る。各巻線モジュール1a〜1nの有する端子6を、コ
イル部品の取付け基板に対する前記集合体および磁性コ
ア2a、2bの投影面内にマトリクス状に配置する。ま
た、巻線モジュール1a〜1nを構成する絶縁性巻線ベ
ース4に所定の間隔で直線的に配設した複数の端子取付
け部10に、端子6を選択的に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器や電源装置に
用いられるトランスやチョークコイルその他のインダイ
クタ等のコイル部品に係り、特にスイッチング電源用コ
ンバータに用いる立体組立てのコイル部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスは一般に、図7(A)に
示すように、コア21を装着する絶縁性樹脂製ボビン2
2に一次側巻線23と二次側巻線24とを同心に、かつ
両巻線23、24間には絶縁テープ25を介在させて絶
縁し、また、ボビン22の端部には、複数本の端子19
を2列に整列して設けると共に、コア21と巻線23、
24間の絶縁を確保するために、バリアテープ26を巻
いていた。
【0003】また、図7(B)に示すように、バリアテ
ープ26を巻く代わりにボビン22の鍔部22aを外側
方向に沿面距離を確保するに必要な寸法分広げ、その鍔
部22aに複数本の端子19を2列に整列して設けるこ
とにより、一次側巻線27と二次側巻線28の間隔、お
よびコア21と巻線27、28との絶縁を確保し、安全
規格を満足するようにした分割巻きトランスがある。
【0004】さらに図8(A)に示すように、絶縁基板
30上にコイル31をプリント配線により形成し、図8
(B)に示すように、各コイル31間に必要な厚みの絶
縁体32を入れて積層し、各コイル31間を接続する薄
型のプレーナートランスがある。図8(B)において、
33はコア、34は端子であり、該端子34も複数個ず
つ2列に整列してトランスの両側に設けられる。
【0005】一方、実開昭58−191607号公報に
は、図8(C)に示すように、ボビン36に巻線を施
し、各巻線の端末を何らかの形で保持しておき、全ての
巻線を施した後、端子台37をボビン36に取付け、こ
の端子台37に予め形成されている端子38に巻線端末
を接続するものが開示されている。
【0006】また、実開平4−46524号公報には、
図9(A)の断面図および(B)のユニットについて示
す斜視図に示すように、それぞれ巻線40を施した積み
重ね式ボビン41(42はボビン41に挿入するコアで
ある)にそれぞれ端部に端子44を取付けたアーム状の
ガイド43を互いに入れ子式に嵌合されるように組み合
わせたものが開示されている。ボビン41に設けるガイ
ド43の長さは、それぞれのガイド43に取付ける端子
44を整列配置するために異ならせている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし図7(A)、
(B)に示すように、巻線23、24あるいは27、2
8をボビン22に巻くものは、巻線構造が複雑であるた
め、最後に巻く巻線が巻き終わるまでは一連の巻線作業
が完結せず、製品の仕掛かり状態の管理等が煩雑である
という問題点があった。また、絶縁のためのバリアテー
プ26や、絶縁および端子19の整列配置のため、ボビ
ン22の延出部22aを設けているため、ボビン22の
体積が大きくなり、小型化が困難であるという問題点が
あった。また、品種が異なるごとにボビン22等を作製
しなければならないため、多品種少量生産には不適であ
る。
【0008】図8(A)、(B)に示すプレーナートラ
ンスタイプでは、各プリントコイル31間の接続点数が
多く、作業性が悪いという問題点がある。
【0009】図8(C)に示すように、端子台37をボ
ビン36に取付ける構造のものは、各巻線の端末を何ら
かの形で保持し、すべての巻線が終了した後、端子台3
7を取付け、その端子台37に予め形成された端子38
に巻線端末を接続する必要があるため、組み立て作業が
煩雑になるという問題点がある。また、巻線したボビン
自体は自己完結部品とはいえず、各ユニットとは別に端
子台37が必要となり、この端子台37を品種が異なる
ごとに用意しなければならず、多品種少量生産には向か
ない。
【0010】図9に示すように、積み重ね式ボビン41
に、それぞれ端部に端子44を取付けたアーム状のガイ
ド43を設け、これらのガイド43が互いに入れ子式に
嵌合されるように組み合わせたものは、ボビン41の取
付け位置によって引き出しガイド43の形状が異なるた
め、ボビン41の種類を多く必要とする上、ユニットの
組み付け後、端子44がボビンの外側に突出するため、
小型化が困難であるという問題点がある。
【0011】本発明は、上記した問題点に鑑み、多品種
少量生産に好適であって、かつ煩雑な工程を単純化で
き、しかも端子スペースの無駄を無くして小型かつ安価
に作製できる立体組立てのコイル部品を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の立体組立てのコイル部品は、中央部にコア
挿入穴のある複数の巻線モジュールを積み重ね、該積み
重ねた集合体に磁性コアを組み込んでなると共に、各巻
線モジュールの有する端子が、該コイル部品の取付け基
板に対する前記集合体および磁性コアの投影面内にマト
リクス状に配置されていることを特徴とする。
【0013】また本発明の立体組立てのコイル部品は、
中央部にコア挿入穴のある複数の巻線モジュールを積み
重ね、該積み重ねた集合体に磁性コアを組み込んでなる
と共に、巻線モジュールを構成する絶縁性巻線ベースに
所定の間隔で直線的に配設した複数の端子取付け部に、
端子を選択的に取付けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の立体組立てのコイル部品は、巻線ベー
スに巻線とその端末をからげる端子を取付けて巻線モジ
ュールを構成し、複数個の巻線モジュールを積み重ねる
ことにより構成されるものであり、巻線ベースを一種な
いしは少ない種類に統一し、巻線モジュールを自己完結
部品としてストックしておき、種々の巻線モジュールか
ら選択したものを組み合わせることにより、種々の用途
や特性に合わせることで様々な仕様に対応可能であっ
て、多品種少量生産に好適である。
【0015】また、従来のコイル部品においては、端子
台やコイル部品の両側に、複数本の端子を2列に整列さ
せて配列しているので、絶縁のためあるいは端子数が多
く設ける必要性等から端子台ひいてはコイル部品全体の
スペースが大きくなっていたが、本発明においては、コ
イル部品の基板への取付け面に複数個の端子を縦横にマ
トリクス状に分散配置し、これによりコイル部品のコア
の基板への投影面内に端子が収まるようにしたので、小
型化が可能である。
【0016】また、本発明においては、巻線モジュール
を構成する絶縁性巻線ベースに所定の間隔で直線的に配
設した複数の端子取付け部に、端子を選択的に取付けた
ことにより、端子スペースが不要となり、小型化が達成
でき、また、要求される品種に応じて、端子どうしの近
接を避けて絶縁性を向上させた端子の分散配置が任意に
実現でき、多品種の要求に対して、容易に対応できる。
【0017】
【実施例】図1は本発明による立体組立てのコイル部品
の一実施例を示す分解斜視図、図2(A)は全体構成を
示す斜視図、図2(B)は巻線モジュールを示す斜視図
である。該実施例のコイル部品はスイッチング電源用コ
ンバータに用いられるトランスに関して示すものであ
り、分割された一次側、二次側巻線以外に検出巻線や帰
還巻線等を含む場合もあり、回路上一次側あるいは二次
側に設けられるものをそれぞれ一次側巻線、二次側巻線
と称す。
【0018】図1、図2(A)に示すように、該トラン
スは、絶縁性巻線ベース4に巻線5と端子6をそれぞれ
設けた巻線モジュール1a〜1nと、磁性コアでなる分
割コア2a、2bと、一方の分割コア2aと端部の巻線
モジュール1aとの間に介在させる絶縁板3とからな
る。
【0019】図2(B)に示すように、巻線モジュール
1a〜1n(本例のものは巻線モジュール1a、1nと
して構成されたものを示す)は、絶縁樹脂により成形さ
れた板状の巻線ベース4に巻線5を施し、巻線端末を端
子6にからげて半田付け等により固定したものである。
【0020】本実施例においては、各巻線モジュール1
a〜1nの巻線ベース4は全て同じ形状をなし、図3
(A)〜(C)に示すように、ほぼ中央部に分割コア2
a、2bの中脚7を貫挿するコア挿入穴8dを形成する
筒部8を有する。該筒部8は、巻線部8aと、該巻線部
8aの先端に形成され、該巻線部8aより小径をなし、
他の巻線ベース4と嵌合するための凸部8bと、巻線部
8aの内周側に形成され、他の巻線ベース4の凸部8b
を嵌入する凹部8cとを有する。
【0021】また、巻線ベース4は、基板への取付け辺
9に、端子6を挿着するための複数個の端子取付け部
(本例のものは孔からなる)10を所定の間隔を持って
設け、各端子取付け部10の脇部にそれぞれ巻線端末を
ガイドするための溝11を形成している。また、本例に
おいては、図2(B)に示すように、中央の溝12を広
幅に形成し、その溝12を挟んで片側に二次側巻線用の
端子取付け部10を6個、他側に一次側巻線用の端子取
付け部10を4個設けた例を示している。
【0022】このコイル部品は、図2(B)に示すよう
に、各巻線ベース4の筒部8の巻線部8aに、巻数や断
面形状(断面サイズ等を含む)の異なる種々の巻線を巻
き、また、各巻線ベース4の端子6の配置を種々に設定
した巻線モジュール1a〜1nを自己完結部品としてス
トックしておき、例えば図2(A)、図4に示すように
組み合わされる。
【0023】すなわち、溝12を境に、端子6が一次側
巻線端子群Eと二次側巻線端子群Fとに分離され、一次
側巻線端子群Eは1つ飛びに配置された巻線モジュール
1a、1c、1e、1g、1nにより構成され、これら
の間に、二次側巻線端子群Fを構成する巻線モジュール
1b、1d、1f、1hが介在して交互に配置される。
【0024】巻線モジュール1a〜1nは図3(C)に
示すように、前記筒部8どうしを重ねて積み重ね、図1
および図2(A)に示すように、両端に絶縁板3および
分割コア2a、2bを取付けて一体化し、必要に応じて
これらの巻線モジュール1a〜1nおよび分割コア2
a、2bを接着する。図2(A)に示すように、分割コ
ア2a、2bにより、巻線モジュール1a〜1nが嵌合
され、各巻線モジュール1a〜1nの取付け辺9が同面
となることにより取付け面を構成する。なお、筒部8に
よる巻線モジュール間の嵌合をなくし、接着のみによっ
て巻線モジュールやコアを固定してもよい。
【0025】本実施例のコイル部品は、端子6は巻線ベ
ース4の取付け辺9に直付けされるので、端子スペース
が不要となり、端子6は、各巻線モジュール1a〜1n
の巻線ベース4の取付け辺9の集合である取付け面に縦
横に分散配置した構造となるから、図5に示すように基
板13に取付ける場合、コイル部品を基板13に図2、
図5の矢印Zで示す方向(基板13に垂直方向)に投影
した場合に、端子6はコア2a、2bおよび巻線モジュ
ール1a〜1nの集合体の投影範囲内に収まる。このよ
うに、端子6を配置したことにより、端子6の取付け部
のためのコイル部品周囲への突出部が無くなり、小型化
が可能となる。
【0026】また、巻線モジュール1a〜1nを構成す
る巻線ベース4に所定の間隔で直線的に配設した複数の
端子取付け部10に、端子6を選択的に取付けたことに
より、端子スペースが不要となり、小型化が達成でき、
また、要求される品種に応じて、端子どうしの近接を避
けた端子の分散配置が任意に実現でき、多品種の要求に
対して、容易に対応できる。
【0027】より詳しくは、図4の端子配列図に示すよ
うに、各巻線モジュール1a〜1nの端子取付け位置
は、基板13への取付け性や、安全規格を考慮して、巻
線モジュールの集合体として構成した際に、少なくとも
2mm以上の端子間距離が得られ、なおかつ一次側巻線
群Eと二次側巻線群Fを構成する端子6の位置が巻線工
程の前に最適な位置として選択され、マトリクス状に配
置される。
【0028】すなわち、巻線モジュール1a〜1nの端
子6は、巻線ベース4の端子取付け部10のうちから選
択し、巻線モジュール1a〜1n毎に任意の位置に取付
けた後、端子位置が様々な巻線モジュール1a〜1nか
ら複数のものを選択して組み合わせることで、各巻線モ
ジュール1a〜1n内の一次元的な端子位置の組み合わ
せを行うことにより、二次元的マトリクスの中に端子位
置が設定された構造となる。
【0029】また、図5に示すように、基板13の端子
取付け孔14に端子6を挿入して半田付け等で固定する
ことにより、直接コイル部品を基板13に取付けること
が可能であり、巻線間のコイル部品としての接続は不要
である。
【0030】また、巻線モジュール1a〜1nの標準化
により、コイル部品の価格の低減が可能となる。また、
コイル部品を構成する各巻線モジュール1a〜1nは交
換が可能であるから、修理、解体が容易である。さら
に、各巻線モジュール1a〜1nは自己完結部品であ
り、標準モジュール毎の検査が容易に行え、集合体であ
るコイル部品としての信頼性が向上する。
【0031】また、集合体を構成する巻線モジュール1
a〜1nの全巻線ベース4の種類を1つのコイル部品に
ついて本実施例のように1種類とすることにより、巻線
ベース4の製造やハンドリングに用いる装置が1種類で
すみ、部品管理も容易となるので、コイル部品を安価に
作製することができ、また、コイル部品として組み立て
た際には、全体がまとまる。
【0032】また、本実施例においては、一次側巻線の
端子群Eと二次側巻線の端子群Fとは端子6を取付ける
前に端子取付け部10が分離されるように位置が設定さ
れており、これにより一次側巻線用端子群Eと二次側巻
線用端子群Fとの十分な絶縁距離が確保され、絶縁性が
向上する。
【0033】さらに本実施例においては、一次側巻線の
端子群E内の端子6どうしと、二次側巻線の端子群F内
の端子6どうしは、一次側巻線を設けた巻線モジュール
1a、1c、1e、1g、1nと二次側巻線を設けた巻
線モジュール1b、1d、1f、1hとを前述のように
交互配置とすることにより、端子6間の距離を大として
おり、さらに、群E、F内の端子6を巻線モジュール配
列方向(矢印Yで示す)について千鳥状に配置すること
により、これらの群E、F内端子6の絶縁距離を確保し
ている。これにより、巻線ベース4を薄くすることがで
き、小型化が容易となる。
【0034】また、上記のように、各巻線モジュール1
a〜1nを巻線ベース4の筒部8の凸部8bと凹部8c
とを嵌合して組み合わせる構造とした場合、図3(C)
に示すように、隣接する巻線5間の沿面距離は、巻線ベ
ース4の外周側については、巻線ベース4の表裏面の点
線aで示す経路で確保される。一方巻線5の内周側につ
いては、点線bで示すように、筒部8の凸部8bの外周
部、先端部および内周部と、凹部8cの経路で沿面経路
が確保される。すなわち、凹凸嵌合構造による嵌合部が
沿面距離を長くし、沿面距離の確保が容易となり、十分
沿面距離が確保され、絶縁性が向上する。
【0035】図6(A)は本発明の他の実施例を示す図
であり、巻線ベース4に、エッチングにより作製したプ
リントコイル、あるいはレーザカットあるいは板金成型
により作製したシートコイルを巻線ベース4に固着する
により、固着した巻線5Aを設けたものである。本実施
例によれば、巻線工程が不要であり、量産化でき、量産
による価格の低減が図れる。
【0036】図6(B)は本発明の他の実施例を示す断
面図であり、本実施例は、各巻線ベース4の両側面を、
取付け辺9の幅より左右それぞれΔWだけ縮小し、その
縮小した部分にコア2の側面部を嵌めることにより、巻
線ベース4の全体の幅を取付け辺9の幅内に押えたもの
であり、この構造によれば、よりコンパクトにコイル部
品が構成できる。
【0037】その他、本発明を実施する場合において、
上記各実施例に限らず、種々の変形付加が可能である。
【0038】
【発明の効果】請求項1によれば、種々の巻線モジュー
ルから選択したものを組み合わせることにより、種々の
用途や特性に合わせることで様々な仕様に容易に対応可
能であって、多品種少量生産を安価に行える。
【0039】また、巻線モジュールおよび磁性コアの基
板への投影面内に端子が収まるように、端子をマトリク
ス状に配置したので、端子の取付け部のためのコイル部
品周囲への突出部が無くなり、小型化が可能である。
【0040】また、コイル部品を構成する各巻線モジュ
ールは交換が可能であるから、修理、解体が容易であ
る。
【0041】請求項2によれば、巻線モジュールを構成
する絶縁性巻線ベースに所定の間隔で直線的に配設した
複数の端子取付け部に、端子を選択的に取付けたことに
より、端子スペースが不要となり、小型化が達成できる
と同時に、要求される品種に応じて、端子どうしの近接
を避けて絶縁性を確保した端子の分散配置が任意に実現
でき、多品種の要求に対して、容易に対応でき、多品種
少量生産を安価に行える。
【0042】また、請求項1と同様に、修理、解体の容
易化、巻線モジュール毎の検査の容易化、信頼性の向上
が達成できる。
【0043】請求項3によれば、巻数、巻線断面形状、
端子位置の少なくともいずれかが異なる標準的に準備さ
れた巻線モジュールを組み合わせてコイル部品を構成し
たので、巻線モジュールの標準化により、巻線モジュー
ルを安価に作製できる。また、各巻線モジュールは自己
完結部品であり、標準モジュール毎の検査が容易に行
え、集合体であるコイル部品としての信頼性が向上す
る。
【0044】請求項4によれば、巻線ベースの種類を1
種類としたので、巻線ベースの製造やハンドリングに用
いる装置が1種類ですみ、部品管理も容易となるので、
コイル部品を安価に作製することができ、また、コイル
部品として組み立てた際には、全体がまとまる。
【0045】請求項5によれば、巻線ベースどうしを接
着もしくは嵌合によって組み合わさせたので、巻線モジ
ュールの組み合わせが特殊な結合具を要することなく、
迅速かつ容易に行え、量産に適し、コイル部品の価格を
安価とすることができる。
【0046】請求項6によれば、巻線ベースに施される
巻線をエッチングにより作製したプリントコイル、また
はレーザカットあるいは板金成型により作製したシート
コイルにより構成したので、巻線機を要することなく、
量産化が容易であり、コイル部品の価格を低減できる。
【0047】請求項7によれば、一次側巻線につながる
端子群と、二次側巻線につながる端子群とを分離して配
置したので、小型化にもかかわらず、一次側端子と二次
側端子の間隔を大きくとることができ、絶縁性が向上す
る。
【0048】請求項8によれば、各巻線ベースの凹凸嵌
合を利用して巻線間の沿面距離を確保したので、他の絶
縁材等を要することなく、絶縁性の向上が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による立体組立てのコイル部品の一実施
例を示す分解斜視図である。
【図2】(A)は本実施例の全体構成を示す斜視図、
(B)は巻線モジュールを示す斜視図である。
【図3】(A)は本実施例の巻線ベースの半断面側面
図、(B)はその積層構造を示す半断面側面図、(C)
は巻線モジュールの部分拡大断面図である。
【図4】本実施例の端子の配列を示す図である。
【図5】本実施例の立体組立てのコイル部品の基板への
取付けを説明する斜視図である。
【図6】(A)は本発明の他の実施例の巻線モジュール
を示す平面図、(B)は本発明の他の実施例を示す立体
組立てのコイル部品の断面図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ従来のコイル部品を
示す斜視図である。
【図8】(A)は従来のプリントコイルを示す斜視図、
(B)は(A)のコイルを用いて構成される従来のコイ
ル部品の斜視図、(C)は従来のコイル部品の他の例を
示す斜視図である。
【図9】(A)は従来の他のコイル部品を示す断面図、
(B)はそのボビンの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1a〜1n:巻線モジュール、2:コア、2a、2b:
分割コア、3:絶縁板、4:巻線ベース、5、5A:巻
線、6:端子、8:筒部、8a:巻線部、8b:凸部、
8c:凹部、8d:コア挿通穴、9:取付け辺、10:
端子取付け部、11、12:溝、13:基板
フロントページの続き (72)発明者 蛯名 久志 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ −ディ−ケイ株式会社内 (72)発明者 川久保 直喜 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ −ディ−ケイ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央部にコア挿入穴のある複数の巻線モジ
    ュールを積み重ね、該積み重ねた集合体に磁性コアを組
    み込んでなると共に、 各巻線モジュールの有する端子が、該コイル部品の取付
    け基板に対する前記集合体および磁性コアの投影面内に
    マトリクス状に配置されていることを特徴とする立体組
    立てのコイル部品。
  2. 【請求項2】中央部にコア挿入穴のある複数の巻線モジ
    ュールを積み重ね、該積み重ねた集合体に磁性コアを組
    み込んでなると共に、 巻線モジュールを構成する絶縁性巻線ベースに所定の間
    隔で直線的に配設した複数の端子取付け部に、端子を選
    択的に取付けたことを特徴とする立体組立てのコイル部
    品。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、巻数、巻線断
    面形状、端子位置の少なくともいずれかが異なる標準的
    に準備された巻線モジュールを組み合わせてなることを
    特徴とする立体組立てのコイル部品。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかにおいて、
    巻線モジュールを構成する巻線ベースの形状が、そのコ
    イル部品を構成する全巻線モジュールについて同一であ
    ることを特徴とする立体組立てのコイル部品。
  5. 【請求項5】請求項1から4までのいずれかにおいて、
    巻線モジュールが、各巻線モジュールの対向面の接着も
    しくは凹凸嵌合によって組み合わされることを特徴とす
    る立体組立てのコイル部品。
  6. 【請求項6】請求項1、3、4、5のいずれかにおい
    て、巻線モジュールを、エッチングにより作製したプリ
    ントコイル、またはレーザカットあるいは板金成型によ
    り作製したシートコイルにより構成したことを特徴とす
    る立体組立てのコイル部品。
  7. 【請求項7】請求項1から6までのいずれかにおいて、
    コイル部品がトランスであって、端子を、一次側巻線端
    子群と、二次側巻線端子群とに分離して配置することに
    より、絶縁のための空間距離を確保したことを特徴とす
    る立体組立てのコイル部品。
  8. 【請求項8】請求項1から7までのいずれかにおいて、
    各巻線モジュールを構成する巻線ベースどうしを組み合
    わせる凹凸嵌合部により、各巻線モジュールの巻線間の
    沿面距離を確保したことを特徴とする立体組立てのコイ
    ル部品。
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