JP2005150330A - トランス - Google Patents

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義明 清水
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Abstract

【課題】放熱性に優れ、大型化することなく絶縁距離が確保でき、コスト的にも安価とする。
【解決手段】ボビン端子3a,3bを一体に備えたボビン2にコイル5を巻くと共にコア4を装着したスイッチング電源用のトランス1であり、絶縁被覆で覆われた電線の巻き始め端6aをボビン端子3bに電気的に接続してコイル5およびコア4の外周に1ないし数回巻きつけた後に、同じボビン端子3bに巻き終わり端6bを再度電気的に接続してショートリング6を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ショートリングを備えたスイッチング電源用のトランスに関する。
従来、この種のスイッチング電源装置では、一般に構成部品であるトランスの漏洩磁束を抑制するため、トランス外周に銅、鉄、アルミニウム等の導電性金属板をショートリングとして巻き付けている。
図5はショートリングを備えた従来のトランスを示す。トランス100は、複数の端子101を一体に備えたボビン102にコイル104を巻いてコア103を装着しており、コイル104及びコア103の外周に銅板等の導電性金属板を使用したショートリング105を巻き付け、ショートリング105には回路基板に接続するためのリード線106を半田付けしている。ここでショートリング105は、漏洩磁束が多いコイル103の中央部及びコア嵌合部104aに巻き付ける。
図6はボビンに対しコイルとコアを横置きとしたトランスにショートリングを設けた場合である。トランス200は、複数の端子201a,201bを一体に備えたボビン202にコイル203を巻いてコア204を装着しており、コイル203及びコア204の外周に銅板等の導電性金属板を使用したショートリング205を巻き付けている。この場合もショートリング205は、漏洩磁束が多いコイル203の中央部及びコア嵌合部204aに巻き付ける。
特開昭60−216766号公報
ところで、スイッチング電源に使用されるトランスは、危険電位である1次側と安全電位である2次側を絶縁分離する機能を有しており、各国の安全規格でその絶縁距離が規定されている。例えばIEC規格では、空間距離として6ミリメートル以上、沿面距離として8ミリメートル以上が要求される。
このため、例えば図6(A)に示すように、ボビン202に対しコイル203とコア204を横置きしたトランス200に導電性金属板をショートリング205として巻き付けた場合には、ショートリング205の幅分だけ絶縁距離の追加が必要となり、トランスの大型化とコストアップ要因になってしまう。
即ち、トランス200にあっては、図6(B)に示すように、1次側のボビン端子201aと2次側のボビン端子201bとの間に絶縁距離Lが確保されていたものが、ショートリング205を巻き付けることによって、絶縁距離L1,L2しか確保できなくなり、ショートリング205の幅分だけボビン端子201a,201bをそれぞれ外側に移動するようにボビン202を大型化しなければならない。
またボビン202を大型化せずに、図7に示すように、ショートリング205に使用する銅板を絶縁テープ206で覆う方法もあるが、ショートリング205を構成するためには両端205aで半田付けすることから、この部分に絶縁テープを巻くことができず、部分的に特別な絶縁処理が必要である。
更に、トランスは発熱部品であり、ショートリングにより通風が妨げられて放熱性が悪化するため、別途放熱の手段を設ける等の対策が必要である。
本発明は、放熱性に優れ、大型化することなく絶縁距離が確保でき、コスト的にも安価なショートリングを備えたスイッチング電源用のトランスを提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。本発明は、ボビン端子を一体に備えたボビンにコイルを巻くと共にコアを装着したスイッチング電源用のトランスに於いて、絶縁被覆で覆われた電線の巻き始め端をボビン端子に電気的に接続してコイルおよびコア外周に1ないし数回巻きつけた後に、ボビン端子に巻き終わり端を再度電気的に接続してショートリングを形成したことを特徴とする。
ここで電線の巻き始め端と巻き終わり端が電気的に接続されるボビン端子は、プリント基板の安定電位側パターンに接続されるボビン端子としても良い。
本発明のトランスにあっては、ショートリングとして、絶縁被覆で覆われた電線の巻き始め端をボビン端子に電気的に接続してコイルおよびコア外周に1ないし数回巻きつけた後に、ボビン端子に巻き終わり端を再度電気的に接続することで、磁気シールド効果を得ることができる。このためショートリングを構成する電線に例えば三層絶縁電線を用いれば、比較的容易にIEC規格を満足できる。
またショートリングを接続するボビン端子として回路基板の安定電位側パターンに接続するボビン端子を使用することで、容易に電界シールド効果(静電結合対策)も得ることができる。
更にショートリングとして電線の電気的接続をトランス端子で行うだけでよいことから、生産性が良好であり、半田付け後の絶縁確保の問題が解決される。また、ショートリングを形成する電線は絶縁被覆で覆われているため、絶縁距離の問題も無く、放熱性への影響も最小限である。
図1は本発明によるトランスの実施形態を示した説明図であり、図1(A)に斜視図を、図1(B)に正面図を示している。
図1において、トランス1は絶縁性の合成樹脂で作られたボビン2を有し、ボビン2の下部には1次側ボビン端子3aと2次側ボビン端子3bがそれぞれ一体に形成されている。ボビン2にはコイル5を巻着した状態で2組のE型コアを両側からボビン2に入れることでコア4が組み付けられている。コイル5は1次巻線と2次巻線を備えており、1次巻線側は1次ボビン端子3aにコイル端が接続され、2次巻線側は2次側ボビン端子3bにコイル端が接続されている。
このようなトランス1につき本発明にあっては、例えば2次側ボビン端子3bの特定の1本に絶縁被覆で覆われた電線の巻き始め端6aを電気的に接続した状態で、コア4及びコイル5の外周に例えばこの実施形態では3回巻き付けた後に、同じ2次側ボビン端子3bに巻き終わり端6bを再度、電気的に接続して、ショートリング6を形成している。
この実施形態では、ショートリング6を形成する電線の巻数は3回としているが、1ないし数回程度の巻き付けであれば適宜の巻き数であればよい。またショートリング6を形成する電線のコア4及びコイル5の外周に対する巻き付け後に、絶縁性の接着剤を使用して巻き付け位置をスポット的に接着固定するようにしてもよい。
このような本発明のトランス1におけるショートリング6にあっては、ショートリング6を形成する電線に例えば3層絶縁電線を用いれば、空間距離として6ミリメートル以上、沿面距離として8ミリメートル以上が要求されるIEC規格を比較的容易に満足することができる。
また、ショートリング6を形成する電線の電気的接続を、トランス1に設けているボビン端子で行うため、生産性が良好であり、ボビン端子に半田付けした後の絶縁処理は不要となる。また、ショートリング6を形成する電線は絶縁被覆で覆われているため、コア4及びコイル5の外周に巻き付けていてもボビン端子3a,3bとの間の絶縁距離の問題は発生しない。更に電線の巻き付けであることから、従来の導電性金属板の巻き付けに比べるとトランス1の放熱性が損なわれることはなく、放熱性への影響を最小限に抑えることができる。
ここで、ショートリング6を形成する電線の巻き始め端6a及び巻き終わり端6bを接続している2次側ボビン端子3bとしては、回路基板側に特定の導電パターンがない場合にはショートリング6を形成するための電気的接続部となり、この場合にはショートリング6はトランス1を実装する回路基板から電気的には分離された状態にあり、これによって磁気シールド効果を有することになる。
一方、ショートリング6を形成する電線の巻き始め端6aと巻き終わり端6bを接続した2次側ボビン端子3bが回路基板における安定側電位パターンに接続されている場合には、これによってショートリング6の電位を回路基板の安定側電位にすることができ、この結果、磁気シールド効果に加え電界シールド効果(静電結合対策)を同時に得ることができる。
図2は本発明のトランスが使用されるスイッチング電源の回路図であり、フライバックコンバータとして動作する回路を例にとっている。
図2において、トランス1は1次巻線5aと2次巻線5bを有する。トランス1の1次側にはMOS型電界効果トランジスタを用いたスイッチング素子8が設けられ、1次巻線5aの巻き始め側をプラス側の入力端子7aに接続し、巻き終わり側をスイッチング素子8のドレイン端子Dに接続し、ソース端子はマイナス側の入力端子7bに接続しており、入力端子7a,7b間にはコンデンサC1が接続されている。
トランス1の2次側には整流用のダイオードD1、平滑用のコンデンサC2,C3及びチョークコイルCHが設けられ、出力端子9a,9bより負荷側に一定の直流電圧を供給している。出力端子9a,9bの出力電圧は制御IC10に入力され、出力電圧を所定の基準電圧となるように制御IC10はスイッチング素子8をオン・オフ制御する。
図3は本発明のトランスが使用される他のスイッチング電源の回路図であり、フォワードコンバータとして動作する回路を例に取っている。図3において、トランス1は1次巻線5aと2次巻線5bを持ち、それぞれ巻き始めと巻き終わりが同じであり、1次電圧と2次電圧の極性が同じである。
トランス1の1次側にはスイッチング素子8とコンデンサC1が設けられ、入力端子7a,7bからの直流入力電圧のスイッチングを行う。トランス1の2次側には整流用のダイオードD1,D2、チョークコイルCH及びコンデンサC3が設けられ、出力端子9a,9bより負荷に対し所定の直流電源電圧を供給する。制御IC10は、出力電圧と所定の基準電圧との誤差をなくすように、スイッチング素子8のオン・オフ制御を行う。
図4は本発明によるトランスの他の実施形態を示した説明図であり、この実施形態にあっては、ボビンに対しコア及びコイルを縦置きにしたことを特徴とする。図4において、トランス11はボビン12を有し、ボビン12に対しては下方に向けて1次側ボビン端子13aと2次側ボビン端子13bが、それぞれ複数設けられている。ボビン12の上には、コイル15を巻いた状態でコア14が装着され、コイル15の1次巻線及び2次巻線のコイル端はそれぞれ、ボビン12内において1次側ボビン端子13a及び2次側ボビン端子13bに電気的に接続されている。
このようなコア14及びコイル15をボビン12に対し縦置きとしたトランス11において、例えば1次側ボビン端子13aに絶縁被覆を覆った電線の巻き始め端16aを電気的に接続し、コア14及びコイル15の外周を例えば3回巻き付けた後に、同じ1次側ボビン端子13aにコイル巻き終わり端16bを電気的に接続することで、ショートリング16を形成している。
ショートリング16の巻き始め端16a及び巻き終わり端16bが電気的に接続された1次側ボビン端子13aは、回路基板に対し特定のパターンを接続していないか、あるいは安定側電位のパターンに接続される。またショートリング16を形成する電線のコア14及びコイル15の外周に対する巻き付け回数は、1ないし数回の範囲で適宜に行うことができる。
この図4のトランス11におけるショートリング16にあっても、巻き始め端16aと巻き終わり端16bを電気的に接続することで形成されたショートリング16により磁気シールド効果を得ることができ、また巻き始め端16aと巻き終わり端16bを電気的に接続した1次側ボビン端子13aを回路基板の安定側電位のパターンに接続することで、磁気シールド効果と同時に電界シールド効果を得ることができる。
また、ショートリング16を形成する電線の巻き始め端16aと巻き終わり端16bの電気的な接続をボビン端子で行うため、生産性が良好であり、半田付け後の絶縁のためにも特別な処理を必要としない。また、ショートリング16を形成する電線は絶縁被覆で覆われているため、ショートリング16を設けても、ボビン端子における絶縁距離の問題は発生せず、トランス11自体の放熱性への影響も最小限に抑えることができる。
なお本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含む。また本発明は上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
更に、上記の実施形態はトランスを例に取るものであったが、同様にコアにコイルを巻き付けているチョークコイルについても、そのまま適用することができる。
本発明の実施形態を示した説明図 本発明のトランスが使用されるスイッチング電源の回路図 本発明のトランスが使用される他のスイッチング電源の回路図 本発明の他の実施形態を示した説明図 従来のショートリングを備えたトランスの説明図 コアとコイルを横置きとした従来のショートリングを備えたトランスの説明図 絶縁テープを巻いたショートリングに使用される銅板の説明図
符号の説明
1,11:トランス
2,12:ボビン
3a,13a:1次側ボビン端子
3b,13b:2次側ボビン端子
4,14:コア
5,15:コイル
6,16:ショートリング
7a,7b:入力端子
8:スイッチング素子
9a,9b:出力端子
10:制御IC

Claims (2)

  1. ボビン端子を一体に備えたボビンにコイルを巻くと共にコアを装着したスイッチング電源用のトランスに於いて、
    絶縁被覆で覆われた電線の巻き始め端をボビン端子に電気的に接続して前記コイルおよびコア外周に1ないし数回巻きつけた後に、前記ボビン端子に巻き終わり端を再度電気的に接続してショートリングを形成したことを特徴とするトランス。
  2. 請求項1記載のトランスに於いて、前記電線の巻き始め端と巻き終わり端が電気的に接続されるボビン端子は、回路基板の安定電位側パターンに接続されるボビン端子であることを特徴とするトランス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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