JP5334829B2 - ポンプ装置 - Google Patents

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本発明は、ポンプ装置に関する。
この種の技術としては、下記の特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報には、センタプレートを挟んで両側にポンプ室を設けたタンデム式のギヤポンプが開示されている。
特開2009−215932号公報
上記従来技術では、高圧室に面したサイドプレートやハウジングに吐出口を設けることとなり、液路のレイアウトが制限され、ポンプ装置の大型化を招くおそれがある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、液路のレイアウト自由度を高めポンプの大型化を抑制することができるポンプ装置を提供することである。
上記目的を達成するため、第1の発明においては、第1外接ギヤポンプ部からの作動流体は中空軸を通って第2外接ギヤポンプ部の各ギヤの他側面側に設けられ駆動軸を軸支する支持プレートに形成された第1吐出口から吐出され、第2外接ギヤポンプ部からの作動流体は支持プレートに形成された第2吐出口から吐出されるようにした。
また第2の発明においては、吐出液路はサイドプレートの少なくとも一方に固定されサイドプレートを貫通する中空軸で構成され、作動流体が中空軸内を通って吐出されるようにした。
中空軸によって作動流体をポンプの高圧室から離れた位置に案内することができるため、液路のレイアウト自由度が高まりポンプの大型化を抑制することができる。
実施例1のブレーキ液圧制御装置の液圧回路図である。 実施例1の液圧制御ユニットのハウジングのスケルトン図である。 実施例1の液圧制御ユニットのハウジングのスケルトン図である。 実施例1のハウジングの斜視図である。 実施例1のハウジングの斜視図である。 実施例1のハウジングの斜視図である。 実施例1のポンプユニットの分解図である。 実施例1のポンプユニットの斜視図である。 実施例1のポンプユニットをハウジングに収容した状態の部分断面図である。 実施例1のポンプユニットの断面図である。
〔実施例1〕
[ブレーキ液圧回路の構成]
図1は、ブレーキ液圧制御装置32の液圧回路図である。液圧回路は、マスタシリンダM/CとホイルシリンダW/Cとの間に設けられた液圧制御ユニット30内に形成されている。
このブレーキ液圧制御装置32は、コントローラからのVehicle Dynamics Control(VDC)、Anti-lock Brake System(ABS)の要求液圧に応じて液圧制御を行う。ブレーキ液圧制御装置32においては、P系統のブレーキ液圧回路21PとS系統のブレーキ液圧回路21Sの2系統からなる、X配管と呼ばれる配管構造となっている。P系統には、左前輪のホイルシリンダW/C(FL)、右後輪のホイルシリンダW/C(RR)が接続されており、S系統には、右前輪のホイルシリンダW/C(FR)、左後輪のホイルシリンダW/C(RL)が接続されている。ブレーキ液圧制御装置32と各ホイルシリンダW/Cとは、後述するハウジング31の上面31cに穿設されたホイルシリンダポート19RL,19FR,19FL,19RRに接続されている。また、ポンプユニットPはP系統、S系統それぞれに設けた外接ギヤ対からなるギヤポンプPP(第2外接ギヤポンプ部)とギヤポンプPS(第1外接ギヤポンプ部)をひとつのモータM(駆動源)によって駆動するタンデムギヤポンプである。
マスタシリンダM/Cと液圧制御ユニット30とは、後述するハウジング31のポート接続面31a1に穿設されたマスタシリンダポート20P,20Sを介して液路18P,18Sにおいて接続されている。この液路18とポンプユニットPの吸入側とは、液路10P,10Sによって接続されている。液路18P上であって、マスタシリンダポート20Pと、液路10Pとの接続部との間にはマスタシリンダ圧センサ22が設けられている。液路10上であって、マスタシリンダポート20P,20SとポンプユニットPとの間にはチェックバルブ5P,5Sが設けられており、この各チェックバルブ5は、マスタシリンダポート20P,20SからポンプユニットPへ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。
ポンプユニットPの吐出側と各ホイルシリンダW/Cとは、液路11P,11Sによって接続されている。この各液路11上には、各ホイルシリンダW/Cに対応する常開型のソレノイドバルブである増圧バルブ3FL,3RR,3FR,3RLが設けられている。また各液路11上であって、各増圧バルブ3とポンプユニットPとの間にはチェックバルブ6P,6Sが設けられている。各チェックバルブ6は、ポンプユニットPから増圧バルブ3へ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。また各液路11上であって、各増圧バルブ3とポンプユニットPとの間には吐出圧センサ23P,23Sが設けられている。
更に各液路11には、各増圧バルブ3を迂回する液路16FL,16RR,16FR,16RLが設けられており、液路16には、チェックバルブ9FL,9RR,9FR,9RLが設けられている。この各チェックバルブ9は、ホイルシリンダW/CからポンプユニットPへ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。
マスタシリンダM/Cと液路11とは液路12P,12Sによって接続されており、液路11と液路12とはポンプユニットPと増圧バルブ3との間において合流している。この各液路12上には、常開型のソレノイドバルブであるゲートアウトバルブ2P,2Sが設けられている。また各液路12には、各ゲートアウトバルブ2を迂回する液路17P,17Sが設けられており、この液路17には、チェックバルブ8P,8Sが設けられている。この各チェックバルブ8は、マスタシリンダM/C側からホイルシリンダW/Cへ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。
ポンプユニットPの吸入側にはリザーバ15P,15Sが設けられており、このリザーバ15とポンプユニットPとは液路10P,10Sによって接続されている。リザーバ15とポンプユニットPとの間にはチェックバルブ7P,7Sが設けられている。
ホイルシリンダW/Cと液路10とは液路13P,13Sによって接続されており、液路13と液路10とはチェックバルブ7とリザーバ15との間において合流している。この各液路13にそれぞれ、常閉型のソレノイドバルブである減圧バルブ4FL,4RR,4FR,4RLが設けられている。
[ハウジングの構成]
図2、図3は液圧制御ユニット30のハウジング31のスケルトン図である。図2、図3では図を分かりやすくするために、各バルブやコントロールユニット、モータMを取り外した状態の図を示す。以下の説明では、図2、図3においてマスタシリンダポート20が開口している面を前面31a、前面31aの背面を後面31b、ホイルシリンダポート19が開口している面を上面31c、上面31cの背面を下面31d、前面31aに対して左側の側面を左側面31e、前面31aに対して右側の側面を右側面31fと記載する。図2(a)はハウジング31を前面31aから見た図、図2(b)はハウジング31を上面31cから見た図、図2(c)はハウジング31を下面31dから見た図である。図3(a)はハウジング31を後面31bから見た図、図3(b)はハウジング31を右側面31fから見た図、
図3(c)はハウジング31を左側面31eから見た図である。
また図4、図5、図6はハウジング31の斜視図である。図4は後面31b、上面31c、左側面31e側から見た図、図5は前面31a、上面31c、左側面31eから見た図、図6はユニットケース34、モータMを取付けた状態の図である。
ハウジング31は略直方体であり、前面31a側にモータMが取り付けられ、後面31b側にゲートアウトバルブ2、増圧バルブ3、減圧バルブ4の各ソレノイドバルブ群、及びこれらソレノイドバルブ群を駆動する電気ユニットが取り付けられる。電気ユニットとは、車両に取り付けられた車輪速センサ等の入力信号に応じて所定の演算を行う基板を備えたものであり、ソレノイドバルブに取り付けられたソレノイドや、モータMに所定の電気信号を出力する。この電気ユニットはユニットケース34内に収容されている。ハウジング31には、前面31aと後面31bとを貫通する電源孔24が形成されており、この電源孔24にモータMの電極を差し込むことで、電気ユニットとモータMとを接続している。
ハウジング31には、各ソレノイドバルブ群が圧入もしくはかしめにより取り付けられるバルブ取り付け用の孔と、各ポートや各ソレノイドバルブ群との間を接続する複数の液路と、各シリンダ(ホイルシリンダW/C、マスタシリンダM/C)と接続するポート(ホイルシリンダポート19、マスタシリンダポート20)とリザーバ15を配置する空孔等が形成されている。これら各孔、液路孔等はハウジング31の外側から各面に対してドリル等により穿設される。
前面31aの上面31c側には、モータM側に面法線を有し、前面31aと略平行のポート接続面31a1が形成されている。ポート接続面31a1は、前面31aに対して前方(モータ駆動軸方向モータ側)に突出して形成されており、この部分にマスタシリンダポート20が形成されている。
ポンプユニットPは、ハウジング31の前面31aから後面31bにかけて貫通する、略円柱状の収容部41に収容されている。この収容部41は後面31b側の開口部をエンドプレート35によって封鎖されている。またハウジング31の左側面31eから右側面31fにかけて収容部41と略直交するように吐出部収容孔47P,47Sが形成されている。この吐出部収容孔47P,47SにポンプユニットPの吐出液路56P,56S(第2、第1吐出口)に接続するチェックバルブ6P,6Sが挿入されている。
[ポンプユニットの構成]
図7はポンプユニットPの分解図、図8はポンプユニットPの斜視図である。また図9はポンプユニットPをハウジング31に収容した状態を軸方向から見た部分断面図、図10はポンプユニットPの径方向断面図である。
ポンプユニットPは、モータプレート36(支持プレート)、第2サイドプレート39P,39S、駆動ギヤ46p,46S(第2、第1駆動ギヤ)、従動ギヤ65P,65S(第2、第1従動ギヤ)、第1サイドプレート38P,38S、駆動軸63、従動軸66、センタプレート49、エンドプレート35を有している。
(収容部の構成)
ポンプユニットPは、ハウジング31の前面31aから後面31bにかけて貫通する収容部41に収容されている。この収容部41は後面31b側の開口部をエンドプレート35によって封鎖されている。またハウジング31の左側面31eから右側面31fにかけて収容部41と略直交するように吐出部収容孔47が形成され、この吐出部収容孔47にポンプユニットPの吐出側に接続するチェックバルブ6P,6Sが収容されている。ポンプユニットPは、ハウジング31の前面31aから後面31bにかけて貫通する収容部41に収容されている。この収容部41は後面31b側の開口部をエンドプレート35によって封鎖されている。
収容部41の内周には低圧室溝57P,57Sが形成されている。低圧室溝57P、モータプレート36の径方向側面、後述するOリング45a,45bによって隔離される空間が低圧室40Pとして形成されている。また低圧室溝57S、センタプレート49の径方向側面、後述するOリング45b,45cによって隔離される空間が低圧室40Sとして形成されている。
(モータプレートの構成)
モータプレート36の外形は略円柱状に形成されている。このモータプレート36の外周にはOリング溝55aが形成されており、Oリング45aが取付けられている。モータプレート36には、軸方向に貫通する貫通孔36aが形成されている。この貫通孔36aには、オイルシール67とボールベアリング68が挿入され、駆動軸63が貫通して軸支されるようになっている。モータプレート36には、モータプレート36の軸方向一端側側面と径方向側面とを連通する吸入液路42P、吐出液路43P,43Sが形成されている。
(センタプレートの構成)
センタプレート49は鉄系金属によって形成されている。センタプレート49の外径は略円柱状に形成され、軸方向一端側側面側に開口する有底の中空部49cが形成されている。このセンタプレート49の外周にはOリング溝55bが形成されており、Oリング45bが取付けられている。中空部49cとモータプレート36との間の空間内にはギヤポンプPPが収容されている。モータプレート36、センタプレート49、第1サイドプレート38P、第2サイドプレート39Pとで形成される空間よって高圧室48Pが形成されている。モータプレート36、センタプレート49、第1サイドプレート38P、第2サイドプレート39Pで形成される空間よって高圧室48Pが形成されている。この高圧室48Pは、モータプレート36の吐出液路56Pを介してチェックバルブ6Pと接続されている。
センタプレート49には、軸方向に貫通する貫通孔49a,49bが形成されている。貫通孔49aにはオイルシール69とともに駆動軸63が回動可能に挿入されている。貫通孔49bには、従動軸66が圧入されて回動不能な状態で取付けられている。またセンタプレート49には、モータプレート36の軸方向他端側側面と径方向側面とを連通する吸入液路42Sが形成されている。
(ポンプカバーの構成)
エンドプレート35は、外径は略円柱状形状の外周にフランジ部35aが形成されている。このフランジ部35aには、ポンプユニットPをハウジング31にねじで固定するためにねじ穴35cが形成されている。またエンドプレート35は軸方向一端側に開口する有底の中空部35dが形成されており、この中空部35dとセンタプレート49の軸方向他端側との間の空間内にはギヤポンプPSが収容されている。エンドプレート35、センタプレート49、第1サイドプレート38S、第2サイドプレート39Sとで形成される空間よって高圧室48Sが形成されている。この高圧室48Sは、後述する従動軸66の中空部66aおよびモータプレート36の吐出液路56Sを介してチェックバルブ6Sと接続されている。
またエンドプレート35の底には挿入孔35bが形成されている。この挿入孔35bにはニードルベアリング70とともに駆動軸63が挿入されて軸支されるようになっている。
(第1サイドプレートの構成)
第1サイドプレート38P,38Sは、樹脂によって2つの貫通孔38a,38bを有して眼鏡状に形成されている。第1サイドプレート38P,38Sの一端側は、駆動ギヤ46および従動ギヤ65の歯部と当接されている。第1サイドプレート38P,38Sの他端側には、オイルシール溝38cが形成されている。オイルシール72P,72Sは、第2サイドプレート39P,39S、駆動ギヤ46P,46S、従動ギヤ65P,65S、第1サイドプレート38P,38Sを組み付けた状態で、第2サイドプレート39P,39Sのオイルシール溝39dと、第1サイドプレート38P,38Sのオイルシール溝38cに挿入される。
(第2サイドプレートの構成)
第2サイドプレート39P,39Sは樹脂によって形成されている。この第2サイドプレート39P,39Sは、略円柱状の一部が切り欠かれた切欠部39eが形成されている。第2サイドプレート39P,39Sの軸方向一端側は駆動ギヤ46の歯部の全周と従動ギヤ65の駆動ギヤ46との噛み合い部分に当接されている。すなわち、切欠部39eは、従動ギヤ65のうち、従動ギヤ65と駆動ギヤ46の噛み合い部分を除いた部分に相当する。
第2サイドプレート39P,39Sには駆動軸63が貫通する貫通孔39aおよび作動油を吸入するための貫通孔である吸入ポート39bが形成されている。第2サイドプレート39P,39Sの他端側には、貫通孔39aと吸入ポート39bの周囲をひょうたん状に切ったオイルシール溝39cが形成されており、このオイルシール溝39cにオイルシール71P,71Sが取付けられている。
また第2サイドプレート39P,39Sの一端側には、後述するオイルシール72P,72Sの一部が挿入されるオイルシール溝39dが形成されている。
第2サイドプレート39Pはモータプレート36とセンタプレート49との間に配置されている。第2サイドプレート39Pの吸入ポート39bは、モータプレート36の吸入液路42Pを介して低圧室40Pと連通されている。また第2サイドプレート39Sは、エンドプレート35とセンタプレート49との間に配置されている。第2サイドプレート39Sの吸入ポート39bは、センタプレート49の吸入液路42Sを介して低圧室40Sと連通されている。
(駆動軸の構成)
駆動軸63の外径は略丸棒状であって、一端側は平板部63aになっている。駆動軸63には、駆動ギヤ46P,46Sが駆動軸63と一体に回転するように取付けられている。また平板部63aは、モータMに接続されている。
(従動軸の構成)
従動軸66の中空軸であって、内部に中空部66aが形成されている。この中空部66aによって、高圧室48Sとモータプレート36の吐出液路56Sが接続されている。また、従動軸66の外径には大径部66bが形成されており、この大径部66bがセンタプレート49に圧入されている。
従動軸66には、従動ギヤ65P,65Sが従動軸66と相対回転可能に取付けられている。この従動ギヤ65P,65Sは、駆動ギヤ46P,46Sと噛み合い回転駆動される。
(チェックバルブの構成)
チェックバルブ6P,6Sは、連通部材44P,44S、フィルタ50P,50S、シート部材51P,51S、ボール53P,53S、スプリング54P,54S、係止部材52P,52S、によって形成されている。
連通部材44P,44Sの外径は略円筒状であって、中空の貫通孔からなる吐出液路43P,43Sを有する。連通部材44P,44Sの一端は、センタプレート49の側面に形成された挿入孔64P,64SにOリング59P,59Sとともに挿入されている。連通部材44P,44Sの吐出液路43P,43Sは、モータプレート36の吐出液路56P,56Sに接続されている。このとき連通部材44P,44Sは低圧室40Sを貫通することとなる。連通部材44P,44Sの他端の開口部にはフィルタ50P,50Sが設けられている。
シート部材51P,51Sは有底状の中空部が形成されている。シート部材51P,51Sの中空部に連通部材44P,44Sとフィルタ50P,50Sが収容されている。シート部材51P,51S底部には中空部と外部との間を貫通する貫通孔60P,60Sが形成されている。係止部材52P,52Sは、ボール53P,53Sより大径のスプリング孔61P,61Sが形成されている。このスプリング孔61P,61Sにスプリング54P,54Sとボール53P,53Sを挿入した状態で、ボール53P,53Sをシート部材51P,51Sの貫通孔60P,60Sに座らせるように吐出部収容孔47P,47Sに挿入され、吐出部収容孔47P,47Sの開口部をかしめて、かしめ部62P,62Sによって係止されている。
[作用]
従来のポンプ装置では高圧室に面したサイドプレートやハウジングに吐出口を設ける必要があり、液路のレイアウトが制限され、ポンプ装置の大型化を招くおそれがあった。
そこで実施例1のポンプ装置33では、従動軸66をセンタプレート49に固定された中空軸で構成した。そして、ギヤポンプPSからの作動流体は従動軸66に形成した中空部66aを通ってモータプレート36に形成された吐出液路56Sから吐出されるようにした。また、ギヤポンプPPからの作動流体はモータプレート36に形成された吐出液路56Pから吐出されるようにした。
吐出液路56P,56Sにはチェックバルブ6P,6Sが取付けられるため、吐出液路56P,56Sが形成される部材は、チェックバルブ6P,6Sを取り付ける軸方向の長さが必要である。モータプレート36は駆動軸63を軸支するため、モータプレート36にはオイルシール67、ボールベアリング68を挿入する軸方向長さが必要である。一方、センタプレート49は、ギヤポンプPP側とギヤポンプPS側とを隔離できれば良く、そのためには軸方向長さは大して必要ない。実施例1ではモータプレート36に吐出液路56P,56Sを集中して形成することにより、元々軸方向長さを必要とするモータプレート36にチェックバルブ6P,6Sを取付け、センタプレート49の軸方向長さを短くすることができる。このためポンプ装置33全体としては軸方向長さを短くすることができる。
[効果]
実施例1のポンプ装置33の効果について以下に列記する。
(1)モータM(駆動源)により駆動される駆動軸63に連係して回転駆動する駆動ギヤ46S(第1駆動ギヤ)及び駆動ギヤ46Sに歯合し、従動軸66に支持されて回転する従動ギヤ65S(第1従動ギヤ)とからなるギヤポンプPS(第1外接ギヤポンプ部)と、モータMにより駆動される駆動軸63に連係して回転駆動する駆動ギヤ46P(第2駆動ギヤ)及び駆動ギヤ46Pに歯合し、従動軸66に支持されて回転する従動ギヤ65S(第2従動ギヤ)とからなるギヤポンプPP(第2外接ギヤポンプ部)と、ギヤポンプPPとギヤポンプPSとの間に各ギヤ46,65の一側面に面して設けられたセンタプレート49と、を有し、従動軸66はセンタプレート49に固定された中空軸で構成され、各従動ギヤ65P,65Sは従動軸66に対して相対回転可能に支持され、ギヤポンプPSからの作動流体は中空軸を通ってギヤポンプPPの各ギヤ46,65の他側面側に設けられ駆動軸63を軸支するモータプレート36(支持プレート)に形成された吐出液路56S(第1吐出口)から吐出され、ギヤポンプPPからの作動流体はモータプレート36に形成された吐出液路56P(第2吐出口)から吐出されるようにした。
モータプレート36に吐出液路56P,56Sを集中して形成することにより、ボールベアリング68のために軸方向長さを短くすることができないモータプレート36にチェックバルブ6P,6Sを取付け、センタプレート49の軸方向長さを短くすることができる。このためポンプ装置33全体としては軸方向長さを短くすることができる。
(2)モータM(駆動源)により駆動される駆動軸63に連係して回転駆動する駆動ギヤ46Sと、駆動ギヤ46Sに歯合し、従動軸66に支持されて回転する従動ギヤ65Sと、ギヤ46S,65Sの両側に隣接して設けられギヤ46S,65Sの側面に面して設けられた第2サイドプレート39S、第1サイドプレート38S(一対のサイドプレート)と、を備え、各ギヤ46S,65Sの回転により外部から吸入した作動流体を吐出液路56Sを介して外部へ圧送するポンプ装置33において、吐出液路56Sは第2サイドプレート39S、第1サイドプレート38Sの少なくとも一方に固定され第2サイドプレート39S、第1サイドプレート38S(サイドプレート)を貫通する中空軸で構成され、作動流体が中空軸の中空部66a内を通って吐出されるようにした。
よって、センタプレート49に吐出液路56Sを形成する必要がなく、軸方向長さを短くすることができるためポンプ装置33全体として軸方向長さを短くすることができる。
(3)中空軸は従動軸66であって、従動ギヤ65Sは中空軸に対して相対回転可能に支持されているようにした。
よって、中空軸と従動軸66を兼用することができ、ポンプ装置33の小型化を図ることができる。
〔他の実施例〕
以上、本願発明を実施例1に基づいて説明してきたが、各発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば実施例1のポンプ装置33は2連式のギヤポンプであるタンデムギヤポンプを用いているが、1連式のギヤポンプであっても良い。
更に、上記実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1に記載のポンプ装置において、
前記各ギヤの他側面に面してサイドプレートを設け、
前記サイドプレートは、前記駆動ギヤの歯部全周、および前記駆動ギヤと前記従動ギヤの噛み合い部分に当接することを特徴とするポンプ装置。
よって、サイドプレートと従動ギヤとの当接面積を小さくすることができるため、サイドプレートと従動ギヤ間のフリクションを低減することができ、駆動源の小型化を図ることができる。
(ロ)請求項1または上記(イ)に記載のポンプ装置において、
第1系統ブレーキ液圧回路と第2系統ブレーキ液圧回路とを有し、
前記第1外接ギヤポンプ部は前記第1系統ブレーキ液圧回路に接続し、前記第2外接ギヤポンプ部は前記第2系統ブレーキ液圧回路に接続することを特徴とするポンプ装置。
よって、1つのポンプ装置によって2系統のブレーキ液圧回路に作動流体を圧送することが可能となり、フリクションを低減することができ駆動源の小型化を図ることができる。
(ハ)請求項1または上記(イ)、(ロ)に記載のポンプ装置において、
前記各ギヤの両側面に別体で形成したサイドプレートを設けたことを特徴とするポンプ装置。
よって、各サイドプレートを製造する際に製造精度を保ちつつ、製造コストを抑制することができる。
(ニ)請求項2または請求項3に記載のポンプ装置において、
前記サイドプレートは、前記駆動ギヤの歯部全周、および前記駆動ギヤと前記従動ギヤの噛み合い部分に当接することを特徴とするポンプ装置。
よって、サイドプレートと従動ギヤとの当接面積を小さくすることができるため、サイドプレートと従動ギヤ間のフリクションを低減することができ、駆動源の小型化を図ることができる。
(ホ)請求項2または請求項3または上記(ニ)に記載のポンプ装置において、
2系統のブレーキ装置であって第1系統ブレーキ液圧回路と第2系統ブレーキ液圧回路とを設け、
前記駆動ギヤと前記従動ギヤは2組有し、
一組の前記駆動ギヤと前記従動ギヤにより圧送された作動流体は前記第1系統ブレーキ液圧回路に供給され、他組の前記駆動ギヤと前記従動ギヤにより圧送された作動流体は前記第2系統ブレーキ液圧回路に供給されることを特徴とするポンプ装置。
よって、1つのポンプ装置によって2系統のブレーキ液圧回路に作動流体を圧送することが可能となり、フリクションを低減することができ駆動源の小型化を図ることができる。
21P P系統ブレーキ液圧回路
21S S系統ブレーキ液圧回路
33 ポンプ装置
35 エンドプレート
36 モータプレート(支持プレート)
38P,38S 第1サイドプレート
39P,39S 第2サイドプレート
46P 駆動ギヤ(第2駆動ギヤ)
46S 駆動ギヤ(第1駆動ギヤ)
47P,47S 吐出部収容孔
49 センタプレート
56P 吐出液路(第2吐出口)
56S 吐出液路(第1吐出口)
63 駆動軸
65P 従動ギヤ(第2従動ギヤ)
65S 従動ギヤ(第1従動ギヤ)
66 従動軸(中空軸)
66a 中空部
M モータ(駆動源)
PP ギヤポンプ(第2外接ギヤポンプ部)
PS ギヤポンプ(第1外接ギヤポンプ部)

Claims (3)

  1. 駆動源により駆動される駆動軸に連係して回転駆動する第1駆動ギヤ及び前記第1駆動ギヤに歯合し、従動軸に支持されて回転する第1従動ギヤとからなる第1外接ギヤポンプ部と、
    前記駆動源により駆動される前記駆動軸に連係して回転駆動する第2駆動ギヤ及び前記第2駆動ギヤに歯合し、前記従動軸に支持されて回転する第2従動ギヤとからなる第2外接ギヤポンプ部と、
    前記第1外接ギヤポンプ部と前記第2ギヤポンプ部との間に各ギヤの一側面に面して設けられたセンタプレートと、
    を有し、
    前記従動軸は前記センタプレートに固定された中空軸で構成され、前記各従動ギヤは前記従動軸に対して相対回転可能に支持され、
    前記第1外接ギヤポンプ部からの作動流体は前記中空軸を通って前記第2外接ギヤポンプ部の前記各ギヤの他側面側に設けられ前記駆動軸を軸支する支持プレートに形成された第1吐出口から吐出され、前記第2外接ギヤポンプ部からの作動流体は前記支持プレートに形成された第2吐出口から吐出されることを特徴とするポンプ装置。
  2. 駆動源により駆動される駆動軸に連係して回転駆動する駆動ギヤと、
    駆動ギヤに歯合し、従動軸に支持されて回転する従動ギヤと、
    前記ギヤの両側に隣接して設けられギヤの側面に面して設けられた一対のサイドプレートと、
    を備え、前記各ギヤの回転により外部から吸入した作動流体を吐出液路を介して外部へ圧送するポンプ装置において、
    前記吐出液路は前記サイドプレートの少なくとも一方に固定され前記サイドプレートを貫通する中空軸で構成され、前記中空軸は前記従動ギヤを相対回転可能に支持する前記従動軸であって、前記作動流体が前記中空軸内を通って吐出されることを特徴とするポンプ装置。

  3. 請求項2に記載のポンプ装置において、
    前記中空軸は前記従動軸であって、前記従動ギヤは前記中空軸に対して相対回転可能に支持されていることを特徴とするポンプ装置。
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