JP2014015906A - ポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 誤差を抑制しつつ組立てが容易なポンプ装置を提供すること。
【解決手段】 本発明では、ポンプユニットにより加圧された作動液をハウジング外部へ吐出するために内部に吐出油路が形成された吐出通路部材を、ポンプユニットに形成された挿入孔に弾性部材を介して挿入すると共に、ハウジングに形成された挿入孔に弾性部材を介して挿入し、吐出通路部材の挿入孔内での軸方向の位置調整を行う軸方向位置調整機構を備えた。
【選択図】 図10
【解決手段】 本発明では、ポンプユニットにより加圧された作動液をハウジング外部へ吐出するために内部に吐出油路が形成された吐出通路部材を、ポンプユニットに形成された挿入孔に弾性部材を介して挿入すると共に、ハウジングに形成された挿入孔に弾性部材を介して挿入し、吐出通路部材の挿入孔内での軸方向の位置調整を行う軸方向位置調整機構を備えた。
【選択図】 図10
Description
本発明は、ポンプにより所望の油圧を吐出可能なポンプ装置に関する。
従来、特許文献1に記載の技術では、ハウジングに対してセンタープレートを組み付け、ハウジングに形成された収容孔に収容される吐出部をセンタープレートに対して挿入することで、吐出通路を低圧室に臨むように形成し、ポンプユニットの小型化を図っている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ハウジングとセンタープレートとの組立て誤差や寸法誤差が生じ、組立て性を確保することが困難であった。
本発明の目的は、誤差を抑制しつつ組立てが容易なポンプ装置を提供することにある。
本発明の目的は、誤差を抑制しつつ組立てが容易なポンプ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、ポンプユニットにより加圧された作動液をハウジング外部へ吐出するために内部に吐出油路が形成された吐出通路部材を、ポンプユニットに形成された挿入孔に弾性部材を介して挿入すると共に、ハウジングに形成された挿入孔に弾性部材を介して挿入し、吐出通路部材の挿入孔内での軸方向の位置調整を行う軸方向位置調整機構を備えた。
よって、吐出通路部材の組み付け誤差等を吸収することができ、各部品の製造精度を極端に高めることなく組立て容易性を確保することができる。
〔実施例1〕
[ブレーキ液圧回路の構成]
図1は、ブレーキ液圧制御装置32の液圧回路図である。液圧回路は、マスタシリンダM/CとホイルシリンダW/Cとの間に設けられた液圧制御ユニット30内に形成されている。図2、図3は液圧制御ユニット30のハウジング31のスケルトン図である。図2、図3では図を分かりやすくするために、各バルブやコントロールユニット、モータMを取り外した状態の図を示す。
このブレーキ液圧制御装置32は、コントローラからのVehicle Dynamics Control(以下VDC)、Anti-lock Brake System(以下ABS)の要求液圧に応じて液圧制御を行う。ブレーキ液圧制御装置32においては、P系統のブレーキ液圧回路21PとS系統のブレーキ液圧回路21Sの2系統からなる、X配管と呼ばれる配管構造となっている。P系統には、左前輪のホイルシリンダW/C(FL)、右後輪のホイルシリンダW/C(RR)が接続されており、S系統には、右前輪のホイルシリンダW/C(FR)、左後輪のホイルシリンダW/C(RL)が接続されている。ブレーキ液圧制御装置32と各ホイルシリンダW/Cとは、後述するハウジング31の上面31cに穿設されたホイルシリンダポート19(19RL,19FR,19FL,19RR)に接続されている。また、ポンプユニットPはP系統、S系統それぞれに、ギヤポンプPPとギヤポンプPSとが設けられたタンデムギヤポンプである。
[ブレーキ液圧回路の構成]
図1は、ブレーキ液圧制御装置32の液圧回路図である。液圧回路は、マスタシリンダM/CとホイルシリンダW/Cとの間に設けられた液圧制御ユニット30内に形成されている。図2、図3は液圧制御ユニット30のハウジング31のスケルトン図である。図2、図3では図を分かりやすくするために、各バルブやコントロールユニット、モータMを取り外した状態の図を示す。
このブレーキ液圧制御装置32は、コントローラからのVehicle Dynamics Control(以下VDC)、Anti-lock Brake System(以下ABS)の要求液圧に応じて液圧制御を行う。ブレーキ液圧制御装置32においては、P系統のブレーキ液圧回路21PとS系統のブレーキ液圧回路21Sの2系統からなる、X配管と呼ばれる配管構造となっている。P系統には、左前輪のホイルシリンダW/C(FL)、右後輪のホイルシリンダW/C(RR)が接続されており、S系統には、右前輪のホイルシリンダW/C(FR)、左後輪のホイルシリンダW/C(RL)が接続されている。ブレーキ液圧制御装置32と各ホイルシリンダW/Cとは、後述するハウジング31の上面31cに穿設されたホイルシリンダポート19(19RL,19FR,19FL,19RR)に接続されている。また、ポンプユニットPはP系統、S系統それぞれに、ギヤポンプPPとギヤポンプPSとが設けられたタンデムギヤポンプである。
マスタシリンダM/Cと液圧制御ユニット30とは、後述するハウジング31のポート接続面31a1に穿設されたマスタシリンダポート20P,20Sを介して液路18P,18Sにおいて接続されている。この液路18とポンプユニットPの吸入側とは、液路10P,10Sによって接続されている。液路18P上であって、マスタシリンダポート20Pと、液路10Pとの接続部との間にはマスタシリンダ圧センサ22が設けられている。
ポンプユニットPの吐出側と各ホイルシリンダW/Cとは、液路11P,11Sによって接続されている。この各液路11上には、各ホイルシリンダW/Cに対応する常開型のソレノイドバルブである増圧バルブ3FL,3RR,3FR,3RLが設けられている。また各液路11上であって、各増圧バルブ3とポンプユニットPとの間にはチェックバルブ6P,6Sが設けられている。各チェックバルブ6は、ポンプユニットPから増圧バルブ3へ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。また各液路11上であって、各増圧バルブ3とポンプユニットPとの間には吐出圧センサ23P,23Sが設けられている。
ポンプユニットPの吐出側と各ホイルシリンダW/Cとは、液路11P,11Sによって接続されている。この各液路11上には、各ホイルシリンダW/Cに対応する常開型のソレノイドバルブである増圧バルブ3FL,3RR,3FR,3RLが設けられている。また各液路11上であって、各増圧バルブ3とポンプユニットPとの間にはチェックバルブ6P,6Sが設けられている。各チェックバルブ6は、ポンプユニットPから増圧バルブ3へ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。また各液路11上であって、各増圧バルブ3とポンプユニットPとの間には吐出圧センサ23P,23Sが設けられている。
更に各液路11には、各増圧バルブ3を迂回する液路16FL,16RR,16FR,16RLが設けられており、液路16には、チェックバルブ9FL,9RR,9FR,9RLが設けられている。この各チェックバルブ9は、ホイルシリンダW/CからポンプユニットPへ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。
マスタシリンダM/Cと液路11とは液路12P,12Sによって接続されており、液路11と液路12とはポンプユニットPと増圧バルブ3との間において合流している。この各液路12上には、常開型のソレノイドバルブであるゲートアウトバルブ2P,2Sが設けられている。また各液路12には、各ゲートアウトバルブ2を迂回する液路17P,17Sが設けられており、この液路17には、チェックバルブ8P,8Sが設けられている。この各チェックバルブ8は、マスタシリンダM/C側からホイルシリンダW/Cへ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。
ポンプユニットPの吸入側にはリザーバ15P,15Sが設けられており、このリザーバ15とポンプユニットPとは液路14P,14Sによって接続されている。リザーバ15とポンプユニットPとの間にはチェックバルブ7P,7Sが設けられている。
ホイルシリンダW/Cと液路14とは液路13P,13Sによって接続されており、液路13と液路14とはチェックバルブ7とリザーバ15との間において合流している。この各液路13にそれぞれ、常閉型のソレノイドバルブである減圧バルブ4FL,4RR,4FR,4RLが設けられている。
マスタシリンダM/Cと液路11とは液路12P,12Sによって接続されており、液路11と液路12とはポンプユニットPと増圧バルブ3との間において合流している。この各液路12上には、常開型のソレノイドバルブであるゲートアウトバルブ2P,2Sが設けられている。また各液路12には、各ゲートアウトバルブ2を迂回する液路17P,17Sが設けられており、この液路17には、チェックバルブ8P,8Sが設けられている。この各チェックバルブ8は、マスタシリンダM/C側からホイルシリンダW/Cへ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。
ポンプユニットPの吸入側にはリザーバ15P,15Sが設けられており、このリザーバ15とポンプユニットPとは液路14P,14Sによって接続されている。リザーバ15とポンプユニットPとの間にはチェックバルブ7P,7Sが設けられている。
ホイルシリンダW/Cと液路14とは液路13P,13Sによって接続されており、液路13と液路14とはチェックバルブ7とリザーバ15との間において合流している。この各液路13にそれぞれ、常閉型のソレノイドバルブである減圧バルブ4FL,4RR,4FR,4RLが設けられている。
[ハウジングの構成]
以下の説明では、図2、図3においてマスタシリンダポート20が開口している面を前面31a、前面31aの背面を後面31b、ホイルシリンダポート19が開口している面を上面31c、上面31cの背面を下面31d、前面31aに対して左側の側面を左側面31e、前面31aに対して右側の側面を右側面31fと記載する。図2(a)はハウジング31を前面31aから見た図、図2(b)はハウジング31を上面31cから見た図、図2(c)はハウジング31を下面31dから見た図である。図3(a)はハウジング31を後面31bから見た図、図3(b)はハウジング31を右側面31fから見た図、
図3(c)はハウジング31を左側面31eから見た図である。
また図4、図5、図6はハウジング31の斜視図である。図4は後面31b、上面31c、左側面31e側から見た図、図5は前面31a、上面31c、左側面31eから見た図、図6はユニットケース34、モータMを取付けた状態の図である。
以下の説明では、図2、図3においてマスタシリンダポート20が開口している面を前面31a、前面31aの背面を後面31b、ホイルシリンダポート19が開口している面を上面31c、上面31cの背面を下面31d、前面31aに対して左側の側面を左側面31e、前面31aに対して右側の側面を右側面31fと記載する。図2(a)はハウジング31を前面31aから見た図、図2(b)はハウジング31を上面31cから見た図、図2(c)はハウジング31を下面31dから見た図である。図3(a)はハウジング31を後面31bから見た図、図3(b)はハウジング31を右側面31fから見た図、
図3(c)はハウジング31を左側面31eから見た図である。
また図4、図5、図6はハウジング31の斜視図である。図4は後面31b、上面31c、左側面31e側から見た図、図5は前面31a、上面31c、左側面31eから見た図、図6はユニットケース34、モータMを取付けた状態の図である。
ハウジング31は略直方体であり、前面31a側にモータMが取り付けられ、後面31b側にゲートアウトバルブ2、増圧バルブ3、減圧バルブ4の各ソレノイドバルブ群、及びこれらソレノイドバルブ群を駆動する電気ユニットが取り付けられる。電気ユニットとは、車両に取り付けられた車輪速センサ等の入力信号に応じて所定の演算を行う基板を備えたものであり、ソレノイドバルブに取り付けられたソレノイドや、モータMに所定の電気信号を出力する。この電気ユニットはユニットケース34内に収容されている。ハウジング31には、前面31aと後面31bとを貫通する電源孔24が形成されており、この電源孔24にモータMの電極を差し込むことで、電気ユニットとモータMとを接続している。
ハウジング31には、各ソレノイドバルブ群が圧入もしくはカシメにより取り付けられるバルブ取り付け用の孔と、各ポートや各ソレノイドバルブ群との間を接続する複数の液路と、各シリンダ(ホイルシリンダW/C、マスタシリンダM/C)と接続するポート(ホイルシリンダポート19、マスタシリンダポート20)とリザーバ15を配置する空孔等が形成されている。これら各孔、液路孔等はハウジング31の外側から各面に対してドリル等により穿設される。
前面31aの上面31c側には、モータM側に面法線を有し、前面31aと略平行のポート接続面31a1が形成されている。ポート接続面31a1は、前面31aに対して前方(モータ駆動軸方向モータ側)に突出して形成されており、この部分にマスタシリンダポート20が形成されている。
ポンプユニットPは、ハウジング31の前面31aから後面31bにかけて貫通する、略円柱状の収容部41に収容されている。この収容部41は後面31b側の開口部をポンプカバー35によって封鎖されている。またハウジング31の左側面31eから右側面31fにかけて収容部41と略直交するように吐出部収容孔47が形成され、この吐出部収容孔47にポンプユニットPの吐出側に接続する吐出部48が収容されている。
ハウジング31には、各ソレノイドバルブ群が圧入もしくはカシメにより取り付けられるバルブ取り付け用の孔と、各ポートや各ソレノイドバルブ群との間を接続する複数の液路と、各シリンダ(ホイルシリンダW/C、マスタシリンダM/C)と接続するポート(ホイルシリンダポート19、マスタシリンダポート20)とリザーバ15を配置する空孔等が形成されている。これら各孔、液路孔等はハウジング31の外側から各面に対してドリル等により穿設される。
前面31aの上面31c側には、モータM側に面法線を有し、前面31aと略平行のポート接続面31a1が形成されている。ポート接続面31a1は、前面31aに対して前方(モータ駆動軸方向モータ側)に突出して形成されており、この部分にマスタシリンダポート20が形成されている。
ポンプユニットPは、ハウジング31の前面31aから後面31bにかけて貫通する、略円柱状の収容部41に収容されている。この収容部41は後面31b側の開口部をポンプカバー35によって封鎖されている。またハウジング31の左側面31eから右側面31fにかけて収容部41と略直交するように吐出部収容孔47が形成され、この吐出部収容孔47にポンプユニットPの吐出側に接続する吐出部48が収容されている。
[ポンプユニットの構成]
図7はポンプユニットPおよび吐出部48の斜視図である。また図8はポンプユニットPおよび吐出部48をハウジング31に収容した状態の部分断面図、図9は図8におけるA-A断面図である。
ポンプユニットPは、ポンプハウジング36、センタープレート49およびポンプカバー35を有している。ポンプハウジング36、センタープレート49およびポンプカバー35はいずれも外形は略円柱状に形成されている。ポンプハウジング36、センタープレート49およびポンプカバー35は順に軸方向に組み合わされている。ポンプハウジング36には有底状の中空部が形成されており、この中空部とセンタープレート49との間の空間内にギヤポンプPPを収容している。ポンプカバー35にも有底状の中空部が形成されており、この中空部とセンタープレート49との間の空間内にギヤポンプPSを収容している。
ポンプハウジング36の外周にはOリング溝55a、Oリング溝55bが形成され、ポンプカバー35の外周にはリング溝55cが形成されている。各Oリング溝55は、ポンプユニットPの軸方向に対して隔離して形成されており、Oリング45a,45b,45cが取付けられている。
ポンプハウジング36のOリング45aとOリング45bとの間には、円周側面56Pが形成されている。またポンプユニットPをハウジング31の収容部41に収装した際に、収容部41内周であって円周側面56Pに対面する位置に低圧室溝57Pが形成されている。ポンプハウジング36の円周側面56P、収容部41の低圧室溝57P、Oリング45a、Oリング45bによって隔離される空間が低圧室40Pとして形成されている。
図7はポンプユニットPおよび吐出部48の斜視図である。また図8はポンプユニットPおよび吐出部48をハウジング31に収容した状態の部分断面図、図9は図8におけるA-A断面図である。
ポンプユニットPは、ポンプハウジング36、センタープレート49およびポンプカバー35を有している。ポンプハウジング36、センタープレート49およびポンプカバー35はいずれも外形は略円柱状に形成されている。ポンプハウジング36、センタープレート49およびポンプカバー35は順に軸方向に組み合わされている。ポンプハウジング36には有底状の中空部が形成されており、この中空部とセンタープレート49との間の空間内にギヤポンプPPを収容している。ポンプカバー35にも有底状の中空部が形成されており、この中空部とセンタープレート49との間の空間内にギヤポンプPSを収容している。
ポンプハウジング36の外周にはOリング溝55a、Oリング溝55bが形成され、ポンプカバー35の外周にはリング溝55cが形成されている。各Oリング溝55は、ポンプユニットPの軸方向に対して隔離して形成されており、Oリング45a,45b,45cが取付けられている。
ポンプハウジング36のOリング45aとOリング45bとの間には、円周側面56Pが形成されている。またポンプユニットPをハウジング31の収容部41に収装した際に、収容部41内周であって円周側面56Pに対面する位置に低圧室溝57Pが形成されている。ポンプハウジング36の円周側面56P、収容部41の低圧室溝57P、Oリング45a、Oリング45bによって隔離される空間が低圧室40Pとして形成されている。
センタープレート49の外周には円周上に低圧室溝56Sが形成されている。またポンプユニットPをハウジング31の収容部41に収装した際に、収容部41内周であって低圧室溝56Sに対面する位置に低圧室溝57Sが形成されている。センタープレート49の低圧室溝56S、収容部41の低圧室溝57S、Oリング45b、Oリング45cによって隔離される空間が低圧室40Sとして形成されている。
ギヤポンプPP,PSは第1ギヤプレート38P,38Sと、第2ギヤプレート39P,39Sと、外接している駆動、従動一対のギヤ46P,46Sを有している。第1ギヤプレート38P,38Sと、第2ギヤプレート39P,39Sとの間に吸入部58P、58Sが形成されている。ギヤポンプPPの吸入部58P開口部側、すなわちギヤポンプPPとポンプハウジング36が当接する側の外周にOリング37Pが設けられている。また、ギヤポンプPSの吸入部58S開口部側、すなわちギヤポンプPSとセンタープレート49が当接する側の外周にOリング37sが設けられている。
ギヤポンプPP,PSは第1ギヤプレート38P,38Sと、第2ギヤプレート39P,39Sと、外接している駆動、従動一対のギヤ46P,46Sを有している。第1ギヤプレート38P,38Sと、第2ギヤプレート39P,39Sとの間に吸入部58P、58Sが形成されている。ギヤポンプPPの吸入部58P開口部側、すなわちギヤポンプPPとポンプハウジング36が当接する側の外周にOリング37Pが設けられている。また、ギヤポンプPSの吸入部58S開口部側、すなわちギヤポンプPSとセンタープレート49が当接する側の外周にOリング37sが設けられている。
ギヤ46P,46Sの駆動側は、シャフト63が連結されている。このシャフト63は、第1ギヤプレート38P,38S、第2ギヤプレート39P,39S、センタープレート49、ポンプハウジング36を貫通し、モータMの回転軸に接続されている。
ポンプハウジング36、センタープレート49、第1ギヤプレート38P、第2ギヤプレート39Pとで形成される空間よって高圧室480Pが形成されている。また、ポンプカバー35、センタープレート49、第1ギヤプレート38S、第2ギヤプレート39Sとで形成される空間よって高圧室480Sが形成されている。
ポンプハウジング36には、ギヤポンプPPの吸入部58Pと低圧室40Pとを連通する吸入通路42Pが形成されている。またセンタープレート49には、ギヤポンプPSの吸入部58Sと低圧室40Sとを連通する吸入通路42Sが形成されている。
ポンプハウジング36、センタープレート49、第1ギヤプレート38P、第2ギヤプレート39Pとで形成される空間よって高圧室480Pが形成されている。また、ポンプカバー35、センタープレート49、第1ギヤプレート38S、第2ギヤプレート39Sとで形成される空間よって高圧室480Sが形成されている。
ポンプハウジング36には、ギヤポンプPPの吸入部58Pと低圧室40Pとを連通する吸入通路42Pが形成されている。またセンタープレート49には、ギヤポンプPSの吸入部58Sと低圧室40Sとを連通する吸入通路42Sが形成されている。
吐出部48P,48Sは、前述の通りハウジング31の左側面31eから右側面31fにかけて収容部41と略直交するように形成された吐出部収容孔47P,47Sに収容されている。この吐出部48P,48Sは、言い換えると低圧室40P,40Sの半径方向に沿って線対称に形成された吐出部収容孔47P,47Sに収容されていることとなる。
吐出通路43P,43Sは、軸方向に貫通孔を有する吐出通路部材481P,481Sによって形成されている。吐出通路部材481P,481Sの一端は、センタープレート49の側面に形成された挿入孔64P,64SにOリング483P,483Sとともに挿入されている。このとき吐出通路部材481P,481Sは低圧室40Sを貫通することとなる。センタープレート49には、吐出通路部材481P,481Sの一端の開口部と高圧室480P,480Sとをそれぞれ連通する連通通路49P,49Sが形成されている。
吐出通路43P,43Sは、軸方向に貫通孔を有する吐出通路部材481P,481Sによって形成されている。吐出通路部材481P,481Sの一端は、センタープレート49の側面に形成された挿入孔64P,64SにOリング483P,483Sとともに挿入されている。このとき吐出通路部材481P,481Sは低圧室40Sを貫通することとなる。センタープレート49には、吐出通路部材481P,481Sの一端の開口部と高圧室480P,480Sとをそれぞれ連通する連通通路49P,49Sが形成されている。
図10は実施例1の吐出部近傍の拡大断面図である。図10中、吐出部48が延在される方向を軸x1と定義する。基本的に、吐出部48Pと吐出部48Sとは同じ構造であるため、吐出部48Sについて説明する。吐出部48Sは、センタープレート49に挿入される吐出通路部材481Sと、吐出部収容孔47Sを閉塞する蓋として機能する閉塞部材482Sと、吐出通路部材481Sと閉塞部材482Sとの間に弾性的に狭持されるウェーブワッシャ70とから構成されている。
吐出通路部材481Sは、センタープレート49の挿入孔64S内に挿入される先細形状の先端部481aと、先端部481aよりも拡径された円筒状の胴部481hとを有する。
先端部481aの外周にはシール溝481bが形成され、このシール溝481bにはOリング483Sが取り付けられている。先端部481aが挿入孔64S内に挿入されると、Oリング483Sは、挿入孔64S内において連通通路49Sと低圧室40Sとを液密に画成する。先端部481aの軸心部には先端側吐出通路481cが貫通形成されている。
胴部481hは、吐出部収容孔47Sのうち、吐出通路部材481Sを収容する吐出通路部材収容孔47c内に挿入される部材である。そして、胴部481hの外周にはシール溝481eが形成され、このシール溝481eにはOリング484Sが取り付けられている。胴部481hの軸心部には胴部側吐出通路481fが先端側吐出通路481cと連通するように穿設されている。先端部481aと胴部481hとの接続部には段部481dが形成され、この段部481dはセンタープレート49の低圧室溝56Sと係合することで吐出通路部材481Sの軸x1方向における位置決めを行う。よって、低圧室溝56Sは段部481dとの係合部として機能する。
先端部481aの外周にはシール溝481bが形成され、このシール溝481bにはOリング483Sが取り付けられている。先端部481aが挿入孔64S内に挿入されると、Oリング483Sは、挿入孔64S内において連通通路49Sと低圧室40Sとを液密に画成する。先端部481aの軸心部には先端側吐出通路481cが貫通形成されている。
胴部481hは、吐出部収容孔47Sのうち、吐出通路部材481Sを収容する吐出通路部材収容孔47c内に挿入される部材である。そして、胴部481hの外周にはシール溝481eが形成され、このシール溝481eにはOリング484Sが取り付けられている。胴部481hの軸心部には胴部側吐出通路481fが先端側吐出通路481cと連通するように穿設されている。先端部481aと胴部481hとの接続部には段部481dが形成され、この段部481dはセンタープレート49の低圧室溝56Sと係合することで吐出通路部材481Sの軸x1方向における位置決めを行う。よって、低圧室溝56Sは段部481dとの係合部として機能する。
胴部481hの部分拡大図に示すように、胴部481hの外周と吐出通路部材収容孔47cとの径方向の間には径方向隙間が形成されている。この隙間はOリング484Sの弾性変形によって十分に液密性を確保可能としつつ吐出通路部材481Sと吐出通路部材収容孔47cとの径方向位置関係が製造誤差や組立て誤差等によってずれたとしても、そのずれを吸収可能に構成されている。すなわち、吐出通路部材481Sは、先端部481aがセンタープレート49内に挿入され、胴部481hはハウジング31に形成された吐出通路部材収容孔47cに挿入される。このとき、センタープレート49のモータ回転軸方向位置は、組み付け誤差等によりハウジング31との位置関係が必ずしも安定しない。これを解決するために、組み付け精度を高めるには、全体の部品精度を向上する必要があり、コストアップを招くおそれがある。そこで、径方向隙間を設けることで径方向へのずれ(モータ回転軸方向位置のずれ)を吸収することができ、部品精度をさほど高める必要が無いため、コストアップを回避しつつ組み付け容易性を確保するものである。尚、Oリング484Sは、低圧室40Sと胴部側吐出通路481fとを液密に画成する。
吐出通路部材481Sの胴部側端面481gには、胴部側吐出通路481fが開口する。この胴部側端面481gの軸x1方向位置は、吐出通路部材収容孔47cのハウジング外側方向端部よりもハウジング外側方向に位置するように設計されている。この胴部側端面481gには、ウェーブワッシャ70が設けられ、ウェーブワッシャ70を介して閉塞部材482Sが組み付けられている。
閉塞部材482Sは、吐出部収容孔47Sのうち、閉塞部材482Sの蓋部482aを収容する蓋部収容孔47aと、閉塞部材482Sの円筒部482bを収容する円筒部収容孔47bとに挿入される部材である。円筒部収容孔47bは、吐出通路部材収容孔47cよりも大径とされ、この閉塞部材収容孔47Sの径方向には吐出油路が接続されている。また、蓋部収容孔47aは円筒部収容孔47bよりも大径とされ、閉塞部材482Sを挿入後、カシメ等によって吐出部収容孔47Sを液密に閉塞する。円筒部482bの軸心部には胴部側吐出通路481fよりも大径かつ長軸のダンパ室482cが形成され、このダンパ室482cの径方向には径方向油路482dが穿設されている。円筒部482bの外周であって径方向油路482dと軸方向においてオーバーラップする位置には吐出溝482hが形成され、この吐出溝482hの軸方向両側にはOリング485Sを収容するリング溝482fと、Oリング486Sを収容するリング溝482eとを有する。また、円筒部482bのポンプ側端面482gにはウェーブワッシャ70と当接する。
ここで、組み付け手順及び各部材の作用について説明する。液圧制御ユニット30を組み付ける際、ハウジング31に対してポンプユニットPを組み付け、これにより、ハウジング31に対するセンタープレート49の位置が決められる。その後、ハウジング31の側面に形成された吐出部収容孔47Sから吐出通路部材481Sを挿入し、センタープレート49の挿入孔64S内に先端を挿入する。このとき、吐出通路部材481Sと吐出通路部材収容孔47cとは径方向隙間を有するため、吐出通路部材収容孔47cとセンタープレート49との位置関係が多少ずれたとしても、吐出通路部材481Sを挿入することができる。尚、吐出通路部材481Sは、センタープレート49の低圧室溝56Sと、吐出通路部材481Sの段部481dとの係合により軸x1方向の位置決めが行われる。
次に、ウェーブワッシャ70を挿入し、更に閉塞部材482Sを吐出部収容孔47Sに挿入する。このとき、閉塞部材482Sのポンプ側端面482gがウェーブワッシャ70を介して吐出通路部材481Sを軸x1方向に押し付ける。尚、吐出通路部材481Sの胴部側端面481gは大径の円筒部収容孔47b内に露出しているため、ウェーブワッシャ70による弾性的な押し付け力が常時作用できる。一方、閉塞部材482Sは蓋部482aのカシメ等によって位置決めされるため、蓋部収容孔47aや閉塞部材482Sの製造精度や軸x1方向における組み付け誤差等が問題となる。このとき、ウェーブワッシャ70が弾性力を付与しつつ軸x1方向への誤差を吸収することができる。
すなわち、吐出通路部材481Sと閉塞部材482Sとを別体とし、吐出通路部材481Sに径方向誤差を吸収させる一方、ウェーブワッシャ70により軸x1方向誤差を吸収させることで、安定した組み付け精度を確保する。
すなわち、吐出通路部材481Sと閉塞部材482Sとを別体とし、吐出通路部材481Sに径方向誤差を吸収させる一方、ウェーブワッシャ70により軸x1方向誤差を吸収させることで、安定した組み付け精度を確保する。
以上説明したように、実施例1にあっては下記に列挙する作用効果を得ることができる。
(1)ハウジング31と、ハウジング31に形成された低圧室40Sを構成する収容部41に収容されたポンプユニットPと、ポンプユニットPの外周に開口しポンプユニットP内に作動液を供給するための吸入通路58S,58Pと、ポンプユニットPにより加圧された作動液をハウジング31外部へ吐出するために内部に先端側吐出通路481c,胴部側吐出通路481f(吐出油路)が形成された吐出通路部材481Sと、ポンプユニットPに形成されOリング483S(弾性部材)を介して吐出通路部材481Sが挿入される挿入孔64S(第1吐出通路挿入孔)と、ハウジング31に形成されOリング484S(弾性部材)を介して吐出通路部材481Sが挿入される吐出通路部材収容孔47c(第2吐出通路挿入孔)と、吐出通路部材481Sの吐出通路部材収容孔47c内での軸方向の位置調整を行うウェーブワッシャ70(軸方向位置調整機構)とを備えた。
よって、吐出通路部材481Sの組み付け誤差等を吸収することができ、各部品の製造精度を極端に高めることなく組立て容易性を確保することができる。
(1)ハウジング31と、ハウジング31に形成された低圧室40Sを構成する収容部41に収容されたポンプユニットPと、ポンプユニットPの外周に開口しポンプユニットP内に作動液を供給するための吸入通路58S,58Pと、ポンプユニットPにより加圧された作動液をハウジング31外部へ吐出するために内部に先端側吐出通路481c,胴部側吐出通路481f(吐出油路)が形成された吐出通路部材481Sと、ポンプユニットPに形成されOリング483S(弾性部材)を介して吐出通路部材481Sが挿入される挿入孔64S(第1吐出通路挿入孔)と、ハウジング31に形成されOリング484S(弾性部材)を介して吐出通路部材481Sが挿入される吐出通路部材収容孔47c(第2吐出通路挿入孔)と、吐出通路部材481Sの吐出通路部材収容孔47c内での軸方向の位置調整を行うウェーブワッシャ70(軸方向位置調整機構)とを備えた。
よって、吐出通路部材481Sの組み付け誤差等を吸収することができ、各部品の製造精度を極端に高めることなく組立て容易性を確保することができる。
(2)ウェーブワッシャ70は吐出通路部材481Sに弾性力を付与する弾性体である。
よって、部品の製造誤差や組立て誤差等を弾性的に吸収するため広い範囲の誤差を吸収することができ、安定した組立て性を確保できる。
(3)挿入孔64S,吐出通路部材収容孔47c(各挿入孔)と吐出通路部材481Sとの間には所定の径方向隙間を形成し、各挿入孔と吐出通路部材481Sとの位置関係を調整する径方向位置調整機構を備えた。
よって、径方向における組み付け誤差等についても弾性的に調整することができ、安定した組立て性を確保できる。
(4)ハウジング31に固定され吐出通路部材収容孔47c(第2吐出通路挿入孔)を閉塞する閉塞部材482Sを備え、ウェーブワッシャ70(軸方向位置調整機構)は吐出通路部材481Sと閉塞部材482Sとの間に設けられている。
よって、閉塞部材482Sや吐出通路部材481Sの軸方向長さがばらついたとしても、弾性力により安定した組立て性を確保できる。
(5)軸方向位置調整機構は、吐出通路部材481Sと閉塞部材482Sとの間に縮設されたウェーブワッシャ70(板ばね)である。よって、コイルスプリング等の弾性体に必要な隙間に比べて僅かな隙間であっても強い弾性力を付与することができる。
(6)挿入孔64Sに形成され吐出通路部材481Sが係合する低圧室溝56S(係合部)を備え、軸方向位置調整機構は吐出通路部材481Sを低圧室溝56Sへ向けて付勢する弾性体である。よって、低圧室溝56Sと段部481dとを係合させることができ、高圧の連通通路49Sと低圧室40Sとのシール性を更に高めることができる。
よって、部品の製造誤差や組立て誤差等を弾性的に吸収するため広い範囲の誤差を吸収することができ、安定した組立て性を確保できる。
(3)挿入孔64S,吐出通路部材収容孔47c(各挿入孔)と吐出通路部材481Sとの間には所定の径方向隙間を形成し、各挿入孔と吐出通路部材481Sとの位置関係を調整する径方向位置調整機構を備えた。
よって、径方向における組み付け誤差等についても弾性的に調整することができ、安定した組立て性を確保できる。
(4)ハウジング31に固定され吐出通路部材収容孔47c(第2吐出通路挿入孔)を閉塞する閉塞部材482Sを備え、ウェーブワッシャ70(軸方向位置調整機構)は吐出通路部材481Sと閉塞部材482Sとの間に設けられている。
よって、閉塞部材482Sや吐出通路部材481Sの軸方向長さがばらついたとしても、弾性力により安定した組立て性を確保できる。
(5)軸方向位置調整機構は、吐出通路部材481Sと閉塞部材482Sとの間に縮設されたウェーブワッシャ70(板ばね)である。よって、コイルスプリング等の弾性体に必要な隙間に比べて僅かな隙間であっても強い弾性力を付与することができる。
(6)挿入孔64Sに形成され吐出通路部材481Sが係合する低圧室溝56S(係合部)を備え、軸方向位置調整機構は吐出通路部材481Sを低圧室溝56Sへ向けて付勢する弾性体である。よって、低圧室溝56Sと段部481dとを係合させることができ、高圧の連通通路49Sと低圧室40Sとのシール性を更に高めることができる。
〔実施例2〕
次に実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図11は実施例2の吐出部近傍の拡大断面図である。実施例1では吐出通路部材481Sと閉塞部材482Sとの間に弾性体であるウェーブワッシャ70を備えた。これに対し、実施例2では、吐出通路部材481Sと挿入孔64Sとの間にウェーブワッシャ70を備えた点が異なる。尚、この変更により実施例1では吐出通路部材481Sの段部481dと低圧室溝56Sとが係合することで位置決めを行っていたのに対し、実施例2では段部481dと低圧室溝56Sとが隙間を持った状態で弾性的に保持されている点で異なる。基本的な作用効果は実施例1と同じであるため説明を省略する。
次に実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図11は実施例2の吐出部近傍の拡大断面図である。実施例1では吐出通路部材481Sと閉塞部材482Sとの間に弾性体であるウェーブワッシャ70を備えた。これに対し、実施例2では、吐出通路部材481Sと挿入孔64Sとの間にウェーブワッシャ70を備えた点が異なる。尚、この変更により実施例1では吐出通路部材481Sの段部481dと低圧室溝56Sとが係合することで位置決めを行っていたのに対し、実施例2では段部481dと低圧室溝56Sとが隙間を持った状態で弾性的に保持されている点で異なる。基本的な作用効果は実施例1と同じであるため説明を省略する。
〔実施例3〕
次に実施例3について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図12は実施例3の吐出部近傍の拡大断面図である。実施例1では閉塞部材482Sのポンプ側端面482gによりウェーブワッシャ70を介して吐出通路部材481Sに弾性力を付与していた。これに対し、実施例3では、ウェーブワッシャ70に代えてコイルばね71を備え、閉塞部材482Sの軸方向長さを実施例1よりも短く設定した。これにより、円筒部収容孔47bの壁面とポンプ側端面482gと胴部側端面481gとによって形成される空間を広くとることで大きなダンパ室を形成でき、吐出圧のダンピング性能を確保する。尚、径方向の位置調整作用、及び軸x1方向の位置調整作用については実施例1と同じであるため説明を省略する。
(7)閉塞部材482Sと吐出通路部材481Sと円筒部収容孔47b(第2通路部材挿入孔)の壁面とによって形成されたダンパ室を備えた。よって、吐出圧の脈動を効果的に抑制することができる。また、コイルばね71とすることでダンピングに必要な容積を十分に確保することができ、ダンピング性能の向上を図ることができる。
(8)軸方向位置調整機構は、吐出通路部材481Sと閉塞部材482Sとの間に縮設されたコイルばね71である。よって、ウェーブワッシャ等に比べて軸x1方向に対して大きな弾性変形領域を確保することができ、効果的に組み付け誤差等を吸収できる。また、ダンピング空間が得られるため、ダンピング性能を確保できる。
次に実施例3について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図12は実施例3の吐出部近傍の拡大断面図である。実施例1では閉塞部材482Sのポンプ側端面482gによりウェーブワッシャ70を介して吐出通路部材481Sに弾性力を付与していた。これに対し、実施例3では、ウェーブワッシャ70に代えてコイルばね71を備え、閉塞部材482Sの軸方向長さを実施例1よりも短く設定した。これにより、円筒部収容孔47bの壁面とポンプ側端面482gと胴部側端面481gとによって形成される空間を広くとることで大きなダンパ室を形成でき、吐出圧のダンピング性能を確保する。尚、径方向の位置調整作用、及び軸x1方向の位置調整作用については実施例1と同じであるため説明を省略する。
(7)閉塞部材482Sと吐出通路部材481Sと円筒部収容孔47b(第2通路部材挿入孔)の壁面とによって形成されたダンパ室を備えた。よって、吐出圧の脈動を効果的に抑制することができる。また、コイルばね71とすることでダンピングに必要な容積を十分に確保することができ、ダンピング性能の向上を図ることができる。
(8)軸方向位置調整機構は、吐出通路部材481Sと閉塞部材482Sとの間に縮設されたコイルばね71である。よって、ウェーブワッシャ等に比べて軸x1方向に対して大きな弾性変形領域を確保することができ、効果的に組み付け誤差等を吸収できる。また、ダンピング空間が得られるため、ダンピング性能を確保できる。
〔実施例4〕
次に実施例4について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図13は実施例4の吐出部近傍の拡大断面図である。実施例1では閉塞部材482Sのポンプ側端面482gによりウェーブワッシャ70を介して吐出通路部材481Sに弾性力を付与していた。これに対し、実施例4ではウェーブワッシャ70に代えてプランジャ部材72を備え、ダンパ室482c内の内壁と、プランジャ部材72とを圧入固定するものである。
プランジャ部材72は、有底円筒状部材であり、円筒状の筒部72bと、吐出通路部材481S側の胴部側吐出通路481fの開口を閉塞する底部72aと、底部72aに形成され胴部側吐出通路481fに開口する軸方向オリフィス72cと、筒部72bに形成されハウジング31内の吐出通路に開口する径方向オリフィス72dとを有する。
組み付け時には、まず吐出部収容孔47S内に吐出通路部材481Sを挿入し、次に、閉塞部材482Sのダンパ室482c内壁に対してプランジャ部材72を圧入により僅かに嵌合させ、このアッセンブリ状態で吐出部収容孔47Sに挿入する。そして、閉塞部材482Sの蓋部482aに負荷をかけて押し込むと、プランジャ部材72と閉塞部材482Sとの相対位置が変化し、閉塞部材482Sの蓋部482aが蓋部収容孔47aに完全に収容されるまで圧入が行われる。これにより、吐出通路部材481Sに対してポンプユニット側に向けた付勢力を付与する。
(9)軸方向位置調整機構は、(吐出通路部材481S又は)閉塞部材482Sに対して軸方向相対変位可能に設けられたプランジャ部材72を備え、プランジャ部材72と(吐出通路部材又は)閉塞部材482Sの相対位置を調整することで構成されている。これにより、軸方向の組み付け誤差等を吸収することができ、各部品の製造精度を極端に高めることなく組立て容易性を確保することができる。尚、実施例4では、閉塞部材482Sとプランジャ部材72との相対変位により調整したが、吐出通路部材481Sとプランジャ部材72とが相対変位可能に構成し、閉塞部材482Sの押し込み力により圧入するように構成してもよい。
次に実施例4について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図13は実施例4の吐出部近傍の拡大断面図である。実施例1では閉塞部材482Sのポンプ側端面482gによりウェーブワッシャ70を介して吐出通路部材481Sに弾性力を付与していた。これに対し、実施例4ではウェーブワッシャ70に代えてプランジャ部材72を備え、ダンパ室482c内の内壁と、プランジャ部材72とを圧入固定するものである。
プランジャ部材72は、有底円筒状部材であり、円筒状の筒部72bと、吐出通路部材481S側の胴部側吐出通路481fの開口を閉塞する底部72aと、底部72aに形成され胴部側吐出通路481fに開口する軸方向オリフィス72cと、筒部72bに形成されハウジング31内の吐出通路に開口する径方向オリフィス72dとを有する。
組み付け時には、まず吐出部収容孔47S内に吐出通路部材481Sを挿入し、次に、閉塞部材482Sのダンパ室482c内壁に対してプランジャ部材72を圧入により僅かに嵌合させ、このアッセンブリ状態で吐出部収容孔47Sに挿入する。そして、閉塞部材482Sの蓋部482aに負荷をかけて押し込むと、プランジャ部材72と閉塞部材482Sとの相対位置が変化し、閉塞部材482Sの蓋部482aが蓋部収容孔47aに完全に収容されるまで圧入が行われる。これにより、吐出通路部材481Sに対してポンプユニット側に向けた付勢力を付与する。
(9)軸方向位置調整機構は、(吐出通路部材481S又は)閉塞部材482Sに対して軸方向相対変位可能に設けられたプランジャ部材72を備え、プランジャ部材72と(吐出通路部材又は)閉塞部材482Sの相対位置を調整することで構成されている。これにより、軸方向の組み付け誤差等を吸収することができ、各部品の製造精度を極端に高めることなく組立て容易性を確保することができる。尚、実施例4では、閉塞部材482Sとプランジャ部材72との相対変位により調整したが、吐出通路部材481Sとプランジャ部材72とが相対変位可能に構成し、閉塞部材482Sの押し込み力により圧入するように構成してもよい。
以上、各実施例について説明したがこれに限定されるものではなく、発明の範囲であれば他の構成であっても構わない。例えば、実施例ではOリングを弾性部材として使用したが、Oリングに限らず他の弾性体によって径方向位置のずれを弾性的に吸収してもよい。また、軸方向調整機構として弾性体や圧入により組み付け誤差等を吸収する例を示したが、ねじ込み等によって軸方向位置を調整する構成としてもよい。
以下、本発明から特定される発明特定事項を列挙する。
〔1〕ハウジングと、
前記ハウジングに形成された低圧室を構成する収容部に収容されたポンプユニットと、
前記ポンプユニットの外周に開口し前記ポンプユニット内に作動液を供給するための吸入通路と、
前記ポンプユニットにより加圧された作動液を前記ハウジング外部へ吐出するために内部に吐出油路が形成された吐出通路部材と、
前記ポンプユニットに形成され弾性部材を介して前記吐出通路部材が挿入される第1吐出通路挿入孔と、
前記ハウジングに形成された弾性部材を介して前記吐出通路部材が挿入される第2吐出通路挿入孔と、
前記吐出通路部材の前記挿入孔内での軸方向の位置調整を行う軸方向位置調整機構を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出通路部材の組み付け誤差等を吸収することができ、各部品の製造精度を極端に高めることなく組立て容易性を確保することができる。
〔2〕上記〔1〕に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材に弾性力を付与する弾性体であることを特徴とするポンプ装置。
部品の製造誤差や組立て誤差等を弾性的に吸収するため広い範囲の誤差を吸収することができ、安定した組立て性を確保できる。
〔3〕上記〔2〕に記載のポンプ装置において、
前記各挿入孔と前記吐出通路部材との間に所定の径方向隙間を形成し、前記各挿入孔と前記吐出通路部材との位置関係を調整する径方向位置調整機構を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、径方向における組み付け誤差等についても弾性的に調整することができ、安定した組立て性を確保できる。
〔4〕上記〔1〕に記載のポンプ装置において、
前記ハウジングに固定され前記第2吐出通路挿入孔を閉塞する閉塞部材を備え、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材と前記閉塞部材との間に設けられていることを特徴とするポンプ装置。
よって、閉塞部材や吐出通路部材の軸方向長さがばらついたとしても、弾性力により安定した組立て性を確保できる。
〔5〕上記〔4〕に記載のポンプ装置において、
前記閉塞部材と前記吐出通路部材と前記第2通路部材挿入孔の壁面とによって形成されたダンパ室を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出圧の脈動を効果的に抑制することができる。
以下、本発明から特定される発明特定事項を列挙する。
〔1〕ハウジングと、
前記ハウジングに形成された低圧室を構成する収容部に収容されたポンプユニットと、
前記ポンプユニットの外周に開口し前記ポンプユニット内に作動液を供給するための吸入通路と、
前記ポンプユニットにより加圧された作動液を前記ハウジング外部へ吐出するために内部に吐出油路が形成された吐出通路部材と、
前記ポンプユニットに形成され弾性部材を介して前記吐出通路部材が挿入される第1吐出通路挿入孔と、
前記ハウジングに形成された弾性部材を介して前記吐出通路部材が挿入される第2吐出通路挿入孔と、
前記吐出通路部材の前記挿入孔内での軸方向の位置調整を行う軸方向位置調整機構を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出通路部材の組み付け誤差等を吸収することができ、各部品の製造精度を極端に高めることなく組立て容易性を確保することができる。
〔2〕上記〔1〕に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材に弾性力を付与する弾性体であることを特徴とするポンプ装置。
部品の製造誤差や組立て誤差等を弾性的に吸収するため広い範囲の誤差を吸収することができ、安定した組立て性を確保できる。
〔3〕上記〔2〕に記載のポンプ装置において、
前記各挿入孔と前記吐出通路部材との間に所定の径方向隙間を形成し、前記各挿入孔と前記吐出通路部材との位置関係を調整する径方向位置調整機構を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、径方向における組み付け誤差等についても弾性的に調整することができ、安定した組立て性を確保できる。
〔4〕上記〔1〕に記載のポンプ装置において、
前記ハウジングに固定され前記第2吐出通路挿入孔を閉塞する閉塞部材を備え、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材と前記閉塞部材との間に設けられていることを特徴とするポンプ装置。
よって、閉塞部材や吐出通路部材の軸方向長さがばらついたとしても、弾性力により安定した組立て性を確保できる。
〔5〕上記〔4〕に記載のポンプ装置において、
前記閉塞部材と前記吐出通路部材と前記第2通路部材挿入孔の壁面とによって形成されたダンパ室を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出圧の脈動を効果的に抑制することができる。
〔6〕上記(4)に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は、前記吐出通路部材又は前記閉塞部材に対して軸方向相対変位可能に設けられたプランジャ部材を備え、
前記プランジャと前記吐出通路部材又は前記閉塞部材の相対位置を調整することで構成されていることを特徴とするポンプ装置。
これにより、軸方向の組み付け誤差等を吸収することができ、各部品の製造精度を極端に高めることなく組立て容易性を確保することができる。
(7)上記(4)に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材と前記閉塞部材との間に縮設された板ばねであることを特徴とするポンプ装置。
よって、短いストロークで強い弾性力を発揮でき、小型化を図ることができる。
(8)上記(4)に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は、前記吐出通路部材と前記閉塞部材との間に縮設されたコイルばねであることを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出圧のダンピング機能をもたらす空間を確保することができ、ダンピング性能を向上できる。
(9)上記(1)に記載のポンプ装置において、
前記第1吐出通路挿入孔に形成され前記吐出通路部材が係合する係合部を備え、前記軸方向位置調整機構は、前記吐出通路部材を前記係合部へ向けて付勢する弾性体であることを特徴とするポンプ装置。
よって、ポンプユニットに対して吐出通路部材の位置決めを行うことができ、組み付け容易性を確保できる。
前記軸方向位置調整機構は、前記吐出通路部材又は前記閉塞部材に対して軸方向相対変位可能に設けられたプランジャ部材を備え、
前記プランジャと前記吐出通路部材又は前記閉塞部材の相対位置を調整することで構成されていることを特徴とするポンプ装置。
これにより、軸方向の組み付け誤差等を吸収することができ、各部品の製造精度を極端に高めることなく組立て容易性を確保することができる。
(7)上記(4)に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材と前記閉塞部材との間に縮設された板ばねであることを特徴とするポンプ装置。
よって、短いストロークで強い弾性力を発揮でき、小型化を図ることができる。
(8)上記(4)に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は、前記吐出通路部材と前記閉塞部材との間に縮設されたコイルばねであることを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出圧のダンピング機能をもたらす空間を確保することができ、ダンピング性能を向上できる。
(9)上記(1)に記載のポンプ装置において、
前記第1吐出通路挿入孔に形成され前記吐出通路部材が係合する係合部を備え、前記軸方向位置調整機構は、前記吐出通路部材を前記係合部へ向けて付勢する弾性体であることを特徴とするポンプ装置。
よって、ポンプユニットに対して吐出通路部材の位置決めを行うことができ、組み付け容易性を確保できる。
(10)ハウジングと、
前記ハウジングに形成された低圧室を構成する収容部に収容されたポンプユニットと、
前記ポンプユニットにより加圧された作動液を前記ハウジングを経由して、前記ハウジング外部へ吐出するための吐出通路を備え、
前記吐出通路を構成し内部に吐出通路が形成された吐出通路部材と、
前記ポンプユニットに形成され弾性部材を介して前記吐出通路部材の一端側が挿入される第1吐出通路挿入孔と、
前記ハウジングに形成され弾性部材を介して前記吐出通路部材の他端側が挿入される第2吐出通路挿入孔と、
前記吐出通路部材の前記各挿入孔に対する軸方向の位置調整を行う軸方向位置調整機構と、
前記各挿入孔と前記吐出通路部材との間に所定の径方向隙間を形成し、前記各挿入孔と前記吐出通路部材との径方向の位置調整を行う径方向位置調整機構と、
を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出通路部材の軸方向及び径方向の組み付け誤差等を吸収することができ、各部品の製造精度を極端に高めることなく組立て容易性を確保することができる。
(11)上記(10)に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材に弾性力を付与する弾性体であることを特徴とするポンプ装置。
部品の製造誤差や組立て誤差等を弾性的に吸収するため広い範囲の誤差を吸収することができ、安定した組立て性を確保できる。
(12)上記(11)に記載のポンプ装置において、
前記径方向位置調整機構は、前記吐出通路部材の外周に装着されたオーリングで、前記オーリングの弾性変形により前記径方向隙間の大きさを調整するよう構成されていることを特徴とするポンプ装置。
よって、簡易な構成でシール性を確保しつつ径方向位置の誤差を吸収することができる。
(13)上記(12)に記載のポンプ装置において、
前記ハウジングに固定され前記第2吐出通路挿入孔を閉塞する閉塞部材を備え、
前記軸方向位置決め機構は前記吐出通路部材と前記閉塞部材との間に設けられていることを特徴とするポンプ装置。
よって、閉塞部材や吐出通路部材の軸方向長さがばらついたとしても、弾性力により安定した組立て性を確保できる。
(14)上記(13)に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材と前記閉塞部材との間に縮設された板ばねであることを特徴とするポンプ装置。
よって、短いストロークで強い弾性力を発揮でき、小型化を図ることができる。
(15)上記(13)に記載のポンプ装置において、
前記閉塞部材と前記吐出通路部材と前記第2通路部材挿入孔の壁面とによって形成されたダンパ室を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出圧の脈動を効果的に抑制することができる。
前記ハウジングに形成された低圧室を構成する収容部に収容されたポンプユニットと、
前記ポンプユニットにより加圧された作動液を前記ハウジングを経由して、前記ハウジング外部へ吐出するための吐出通路を備え、
前記吐出通路を構成し内部に吐出通路が形成された吐出通路部材と、
前記ポンプユニットに形成され弾性部材を介して前記吐出通路部材の一端側が挿入される第1吐出通路挿入孔と、
前記ハウジングに形成され弾性部材を介して前記吐出通路部材の他端側が挿入される第2吐出通路挿入孔と、
前記吐出通路部材の前記各挿入孔に対する軸方向の位置調整を行う軸方向位置調整機構と、
前記各挿入孔と前記吐出通路部材との間に所定の径方向隙間を形成し、前記各挿入孔と前記吐出通路部材との径方向の位置調整を行う径方向位置調整機構と、
を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出通路部材の軸方向及び径方向の組み付け誤差等を吸収することができ、各部品の製造精度を極端に高めることなく組立て容易性を確保することができる。
(11)上記(10)に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材に弾性力を付与する弾性体であることを特徴とするポンプ装置。
部品の製造誤差や組立て誤差等を弾性的に吸収するため広い範囲の誤差を吸収することができ、安定した組立て性を確保できる。
(12)上記(11)に記載のポンプ装置において、
前記径方向位置調整機構は、前記吐出通路部材の外周に装着されたオーリングで、前記オーリングの弾性変形により前記径方向隙間の大きさを調整するよう構成されていることを特徴とするポンプ装置。
よって、簡易な構成でシール性を確保しつつ径方向位置の誤差を吸収することができる。
(13)上記(12)に記載のポンプ装置において、
前記ハウジングに固定され前記第2吐出通路挿入孔を閉塞する閉塞部材を備え、
前記軸方向位置決め機構は前記吐出通路部材と前記閉塞部材との間に設けられていることを特徴とするポンプ装置。
よって、閉塞部材や吐出通路部材の軸方向長さがばらついたとしても、弾性力により安定した組立て性を確保できる。
(14)上記(13)に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材と前記閉塞部材との間に縮設された板ばねであることを特徴とするポンプ装置。
よって、短いストロークで強い弾性力を発揮でき、小型化を図ることができる。
(15)上記(13)に記載のポンプ装置において、
前記閉塞部材と前記吐出通路部材と前記第2通路部材挿入孔の壁面とによって形成されたダンパ室を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出圧の脈動を効果的に抑制することができる。
(16)ハウジングと、
前記ハウジングに形成された収容部に収容され内部に低圧部及び高圧部が形成されるポンプユニットと、
前記ハウジングに形成され前記ポンプユニットの低圧部に作動液を供給するための吸入通路と、
前記吸入通路と前記低圧部に連通する低圧室と、
前記ポンプユニットにより加圧された作動液を吐出するための吐出通路と
を備えたポンプ装置において、
前記低圧室は前記ポンプユニットが前記収容部に収容された時に前記ポンプユニットと前記収容部を形成する壁部との間に形成され、
前記吐出通路は前記低圧室内を通り、前記ハウジングと前記高圧部とを連通する連通管で形成し、
前記ポンプユニットに形成され弾性部材を介して前記連通管が挿入される第1連通管挿入孔と、
前記ハウジングに形成され弾性部材を介して前記連通管が挿入される第2連通管挿入孔と、
前記連通管の前記各挿入孔に対する軸方向の位置調整を行う軸方向位置調整機構と、
前記各挿入孔と前記連通管との間に所定の径方向隙間を形成し、前記各挿入孔と前記連通管との径方向の位置調整を行う径方向位置調整機構と、
を備えたことを特徴とするポンプ装置。
(17)上記(16)に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は前記連通管に弾性力を付与する弾性体であることを特徴とするポンプ装置。
部品の製造誤差や組立て誤差等を弾性的に吸収するため広い範囲の誤差を吸収することができ、安定した組立て性を確保できる。
(18)上記(16)に記載のポンプ装置において、
前記径方向位置調整機構は、前記吐出通路部材の外周に装着されたオーリングで、前記オーリングの弾性変形により前記径方向隙間の大きさを調整するよう構成されていることを特徴とするポンプ装置。
よって、簡易な構成でシール性を確保しつつ径方向位置の誤差を吸収することができる。
(19)上記(16)に記載のポンプ装置において、
前記ハウジングに固定され前記第2連通管挿入孔を閉塞する閉塞部材を備え、
前記軸方向位置決め機構は前記連通管と前記閉塞部材との間に設けられ、
前記閉塞部材と前記連通管と前記第2通路部材挿入孔の壁面とによって形成されたダンパ室を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出圧のダンピング機能をもたらす空間を確保することができ、ダンピング性能を向上できる。
前記ハウジングに形成された収容部に収容され内部に低圧部及び高圧部が形成されるポンプユニットと、
前記ハウジングに形成され前記ポンプユニットの低圧部に作動液を供給するための吸入通路と、
前記吸入通路と前記低圧部に連通する低圧室と、
前記ポンプユニットにより加圧された作動液を吐出するための吐出通路と
を備えたポンプ装置において、
前記低圧室は前記ポンプユニットが前記収容部に収容された時に前記ポンプユニットと前記収容部を形成する壁部との間に形成され、
前記吐出通路は前記低圧室内を通り、前記ハウジングと前記高圧部とを連通する連通管で形成し、
前記ポンプユニットに形成され弾性部材を介して前記連通管が挿入される第1連通管挿入孔と、
前記ハウジングに形成され弾性部材を介して前記連通管が挿入される第2連通管挿入孔と、
前記連通管の前記各挿入孔に対する軸方向の位置調整を行う軸方向位置調整機構と、
前記各挿入孔と前記連通管との間に所定の径方向隙間を形成し、前記各挿入孔と前記連通管との径方向の位置調整を行う径方向位置調整機構と、
を備えたことを特徴とするポンプ装置。
(17)上記(16)に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は前記連通管に弾性力を付与する弾性体であることを特徴とするポンプ装置。
部品の製造誤差や組立て誤差等を弾性的に吸収するため広い範囲の誤差を吸収することができ、安定した組立て性を確保できる。
(18)上記(16)に記載のポンプ装置において、
前記径方向位置調整機構は、前記吐出通路部材の外周に装着されたオーリングで、前記オーリングの弾性変形により前記径方向隙間の大きさを調整するよう構成されていることを特徴とするポンプ装置。
よって、簡易な構成でシール性を確保しつつ径方向位置の誤差を吸収することができる。
(19)上記(16)に記載のポンプ装置において、
前記ハウジングに固定され前記第2連通管挿入孔を閉塞する閉塞部材を備え、
前記軸方向位置決め機構は前記連通管と前記閉塞部材との間に設けられ、
前記閉塞部材と前記連通管と前記第2通路部材挿入孔の壁面とによって形成されたダンパ室を備えたことを特徴とするポンプ装置。
よって、吐出圧のダンピング機能をもたらす空間を確保することができ、ダンピング性能を向上できる。
P ポンプユニット
30 液圧制御ユニット
31 ハウジング
32 ブレーキ液圧制御装置
35 ポンプカバー
47P,47S 吐出部収容孔
47a 蓋部収容孔
47b 円筒部収容孔
47c 吐出通路部材収容孔
48P,48S 吐出部
48S 吐出部
49 センタープレート
49P,49S 連通通路
56P 円周側面
56S 低圧室溝
57P 低圧室溝
57S 低圧室溝
58S,58P 吸入通路
64P,64S 挿入孔
70 ウェーブワッシャ
72 プランジャ部材
480P,480S 高圧室
481b シール溝
481c 先端側吐出通路
481d 段部
481f 胴部側吐出通路
481g 胴部側端面
481h 胴部
481P,481S 吐出通路部材
482a 蓋部
482b 円筒部
482c ダンパ室
482c ダンパ室
482g ポンプ側端面
482h 吐出溝
482S 閉塞部材
483S,484S,485S,486S Oリング
30 液圧制御ユニット
31 ハウジング
32 ブレーキ液圧制御装置
35 ポンプカバー
47P,47S 吐出部収容孔
47a 蓋部収容孔
47b 円筒部収容孔
47c 吐出通路部材収容孔
48P,48S 吐出部
48S 吐出部
49 センタープレート
49P,49S 連通通路
56P 円周側面
56S 低圧室溝
57P 低圧室溝
57S 低圧室溝
58S,58P 吸入通路
64P,64S 挿入孔
70 ウェーブワッシャ
72 プランジャ部材
480P,480S 高圧室
481b シール溝
481c 先端側吐出通路
481d 段部
481f 胴部側吐出通路
481g 胴部側端面
481h 胴部
481P,481S 吐出通路部材
482a 蓋部
482b 円筒部
482c ダンパ室
482c ダンパ室
482g ポンプ側端面
482h 吐出溝
482S 閉塞部材
483S,484S,485S,486S Oリング
Claims (5)
- ハウジングと、
前記ハウジングに形成された低圧室を構成する収容部に収容されたポンプユニットと、
前記ポンプユニットの外周に開口し前記ポンプユニット内に作動液を供給するための吸入通路と、
前記ポンプユニットにより加圧された作動液を前記ハウジング外部へ吐出するために内部に吐出油路が形成された吐出通路部材と、
前記ポンプユニットに形成され弾性部材を介して前記吐出通路部材が挿入される第1吐出通路挿入孔と、
前記ハウジングに形成された弾性部材を介して前記吐出通路部材が挿入される第2吐出通路挿入孔と、
前記吐出通路部材の前記挿入孔内での軸方向の位置調整を行う軸方向位置調整機構を備えたことを特徴とするポンプ装置。 - 請求項1に記載のポンプ装置において、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材に弾性力を付与する弾性体であることを特徴とするポンプ装置。 - 請求項2に記載のポンプ装置において、
前記各挿入孔と前記吐出通路部材との間に所定の径方向隙間を形成し、前記各挿入孔と前記吐出通路部材との位置関係を調整する径方向位置調整機構を備えたことを特徴とするポンプ装置。 - 請求項1に記載のポンプ装置において、
前記ハウジングに固定され前記第2吐出通路挿入孔を閉塞する閉塞部材を備え、
前記軸方向位置調整機構は前記吐出通路部材と前記閉塞部材との間に設けられていることを特徴とするポンプ装置。 - 請求項4に記載のポンプ装置において、
前記閉塞部材と前記吐出通路部材と前記第2通路部材挿入孔の壁面とによって形成されたダンパ室を備えたことを特徴とするポンプ装置。
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DE102013213533.5A DE102013213533A1 (de) | 2012-07-10 | 2013-07-10 | Pump Apparatus |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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