JP3911422B2 - 液圧パワーシリンダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車のパワーステアリング装置に利用される液圧パワーシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
例えば、油圧式ラックアンドピニオン式パワーステアリング装置の操舵補助用の油圧パワーシリンダには、シリンダチューブの内部に摺動可能なピストンが配置され、このピストンを挟んで一対の圧力室が区画される。通例、この圧力室内に作動油が満たされていない状態で、パワーシリンダは車両に組み付けられる。次いで、配管を接続した後、パワーシリンダの圧力室に作動油が供給される。そして、パワーシリンダのピストンをストローク端まで移動させて、パワーシリンダ内のエアを、各圧力室に作動油を供給したり排出したりするための配管接続用のポートを通じて、作動油と共にシリンダ外へ排出するようにしている(いわゆるエア抜き作業)。
【0003】
ところで、パワーシリンダを車両に組み付けた状態で、上述のポートがパワーシリンダのシリンダチューブの下側に配置される場合がある。このような場合、シリンダチューブ内のエアが排出され難く圧力室の上部に残り、残留エアとなる。この残留エアが原因で、ステアリングギヤの自励振動を誘発したり、ハンドル応答性を悪化させたりする場合がある。
その対策として、図5に示すように、シリンダチューブ90の内周に沿う断面溝形の部材91により環状の通路92を区画し、部材91の上部に開口93を形成し、通路92により、シリンダチューブ90内にピストン94により区画される圧力室95の上部と下部のポート96とを連通させ、作動油と共にエアを通路92を通じて排出しようとする技術がある(例えば、特表平10−500759号等参照)。
【0004】
しかし、通路92を区画する部材91としては、通路92の内周および軸方向の両端面の3面を区画する必要があり、構造が複雑であった。さらに、圧力室95内には、通路92よりも奥のオイルシール97側に空間98が区画され、この空間98にエアが残り易い傾向にある。
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、エアを確実に排出できて、しかも簡素な構造の液圧パワーシリンダを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1に記載の発明は、両端を一対の端部材により封止されたシリンダチューブと、このシリンダチューブ内を軸方向に移動自在に挿通するロッドと、このロッドに固定されてシリンダチューブ内周と摺接するピストンと、このピストンと一対の端部材とによりシリンダチューブ内に区画される一対の圧力室と、各圧力室への作動液の供給排出のために対応する端部材の近傍にそれぞれ配置される一対の配管接続部とを有する液圧パワーシリンダにおいて、上記液圧パワーシリンダが、適用される装置または機器に組み付けられた状態において、シリンダチューブはその軸方向がほぼ水平状態とされ、少なくとも一方の配管接続部とピストンとの間でシリンダチューブの内周とロッドの外周とに接触すると共に対応する圧力室内を一対の室に仕切る仕切部材をさらに備え、この仕切部材の最上部近傍部分に形成された連通開口を通じて一対の室が互いに連通することを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、配管接続部がパワーシリンダの下側に配置される場合であっても、圧力室内のエアを確実に排出できる。すなわち、例えば、エア抜き作業で、一方の圧力室内に作動液を溜めた状態でピストンを上記一方の圧力室の側のストローク端に移動させると、一方の圧力室内の作動液は、端部材と仕切部材との間に仕切られた室内で上から下へ流れ、これに伴い、圧力室の上部にあるエアも作動液とともに配管接続部を通じて排出される。
【0007】
特に、作動液が端部材と仕切部材との間に仕切られた室の全体を流れるようになるので、この室内にエアを残すことなく確実に排出できる。しかも、エア抜き作業時の配管接続部への作動液の通路となる室を区画するのに、もともと必要なロッドとシリンダチューブと端部材とを利用できるので、室の残りの一端面を仕切部材で区画すればよく、従って、簡素な構造で済む。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液圧パワーシリンダにおいて、上記仕切部材は、シリンダチューブの内周に固定されてロッドの外周に摺接することを特徴とする。この発明によれば、仕切部材として、例えば、汎用のオイルシールに連通開口を形成したものを利用でき、本発明を簡便に実施できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態の液圧パワーシリンダ(以下、単にパワーシリンダともいう。)を、これを用いたパワーステアリング装置を例に図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態のパワーシリンダを有するパワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
パワーステアリング装置1は、ラックアンドピニオン式の舵取り機構3を有し、この舵取り機構3にパワーシリンダ10、油圧ポンプ12等の操舵補助用の油圧式パワーアシスト機構が設けられている。
【0009】
舵取り機構3は、ラック軸2とピニオン(図示せず)とを有する。ラック軸2は、車体の左右方向に延びて配置され、ラック軸2と平行に長く延びる略筒状のラックハウジング4の内部に軸長方向へ摺動自在に支持されている。ラック軸2の両端はラックハウジング4の両側に突出し、それぞれ操向車輪5,5のナックルアーム6,6に連結されている。ラックハウジング4の長手方向の中間部には、これと交差するようにギヤハウジング7が固定されている。ギヤハウジング7の内部においてラック軸2とピニオンとが噛み合う。ピニオンは、ステアリングコラムのステアリングシャフト9の下端に一体回転可能に連結されていて、ステアリングシャフト9の上端に、ステアリングホイール8が一体回転可能に連結されている。これにより、ステアリングホイール8の回転が、ステアリングシャフト9、ピニオン等を介してラック軸2に伝達され、ラック軸2の軸長方向の摺動に変換されて舵取りを行わせる構成となっている。
【0010】
パワーアシスト機構は、ラックハウジング4の長手方向の中間部に設けられた操舵補助力を発生するためのパワーシリンダ10と、エンジン等の車両の駆動源11により駆動されてパワーシリンダ10の作動油圧を発生する油圧ポンプ12と、ステアリングシャフト9の軸長方向の中間部に設けられてパワーシリンダ10への作動油圧を制御する油圧制御弁13とを有している。
この油圧制御弁13は、ステアリングホイール8に加わる操舵トルクにより生じるねじれを利用して油圧の給排動作をなす油圧制御弁であり、給油路14を介して油圧ポンプ12の吐出側に接続され、またリターン油路15を介して油タンク16に接続されていると共に、各別の送油路17,18を介してパワーシリンダ10の左右の圧力室26,27にそれぞれ接続されている。
【0011】
油圧ポンプ12は、油タンク16の内部の作動油を吸込油路19を介して吸い込み、吸い込んだ作動油を昇圧して給油路14を経て油圧制御弁13に供給する。供給された作動油は、油圧制御弁13の動作により送油路17または送油路18に分配されて、パワーシリンダ10の圧力室26,27のいずれかに供給される。供給油圧は、ラック軸2の軸長方向の中間部に固定されたパワーシリンダ10のピストン24の一面に作用し、このピストン24を介してラック軸2の軸長方向の油圧力(操舵補助力)が加えられ、ラック軸2の摺動により舵取りが補助されることになる。
【0012】
油圧制御弁13における作動油の送油路17,18への分配の割合は、ステアリングシャフト9に生じているねじれの大きさに応じて決定され、送油路17,18のいずれに分配されるかは上述のねじれの方向に応じて決定される。従って、パワーシリンダ10はステアリングホイール8に加わる操舵トルクの方向に、この操舵トルクの大きさに対応する操舵補助力を発生することになる。
図2は、パワーシリンダの縦断面図であり、そのピストン24が右側のストローク端まで移動した状態を示す。
【0013】
パワーシリンダ10は、作動液として圧油を用いる油圧式直動アクチュエータであり、出力部材としてのロッド23がその軸長方向に直線状に移動する。ロッド23は、ラック軸2の一部により構成され、その外周34は円柱面により形成されていて、シリンダチューブ20と同軸に配置されている。なお、以下ではロッド23の軸方向を、単に軸方向ともいう(中心軸線C参照)。
パワーシリンダ10は、両端51,52を一対の端部材21,22により封止されたシリンダチューブ20と、このシリンダチューブ20内を軸方向に移動自在に挿通するロッド23と、このロッド23の軸長方向の中間部に固定されてシリンダチューブ20の内周38と摺接するピストン24と、このピストン24と一対の端部材21,22とによりシリンダチューブ20内に区画される一対の圧力室26,27と、各圧力室26,27への作動液の供給排出のために対応する端部材21,22の近傍にそれぞれ配置される一対の配管接続部28,29とを有する。
【0014】
シリンダチューブ20は、ラックハウジング4の一部により構成され、筒状に形成されて、内周38は円柱面により形成される。シリンダチューブ20内に、軸方向に所定の距離を隔てて、環状の一対の端部材21,22が配置されている。各端部材21,22は、オイルシール等の封止部材25により構成されている。封止部材25は、シリンダチューブ20の内周38に固定され、ロッド23の外周34を液密的に封止する。端部材21に隣接して、ラックストッパ43がシリンダチューブ20の内周38に挿通されて固定されている。また、端部材22に隣接して、ギヤハウジング7に設けられる筒状部42が、シリンダチューブ20の内周38に挿通されて固定されている。
【0015】
ピストン24は、一対の端部材21,22の間に配置され、一対の端部材21,22の間となるシリンダチューブ20の内部空間を、左右の圧力室26,27に仕切っている。ピストン24は、シリンダチューブ20の内径と略等しい外径を有する厚肉円板形の本体部30と、本体部30の外周に形成される周溝に収容されてシリンダチューブ20の内周38に摺接するシールリング32とを有している。このシールリング32によって左右の圧力室26,27は、互いに封止状態で仕切られている。本体部30は、軸方向について一方の端部の内周縁部に、軸方向に延設されたスカート部44を有し、このスカート部44がロッド23の外周34にかしめられる。これとともに、本体部30における軸方向の他方の端部の内周縁部が、ロッド23の周溝に嵌め入れられた止め輪36により受けられている。このようにして、ピストン24がロッド23に止定されている。
【0016】
配管接続部28は、圧力室26に設けられ、これに作動油を給排するための送油路17に連なる。配管接続部29は、圧力室27に設けられ、これに作動油を給排するための送油路18に連なる。各配管接続部28,29は対応する端部材21,22の近傍位置に配置されている。各配管接続部28,29は、シリンダチューブ20に形成されてその内部に開口する孔31(図2には配管接続部29の孔31のみ図示した。)を有し、この孔31を通じて、対応する各圧力室26,27と各送油路17,18とをそれぞれ連通する。なお、配管接続部28,29の孔31を、対応する端部材21,22に形成する構成も考えられる。
【0017】
以下では、配管接続部29が下側に配置される場合の一方の圧力室27について主に説明する。なお、他方の圧力室26を、同様に構成してもよい。また、各図には必要に応じて上方を示す矢印Zを図示した。
パワーシリンダ10は、一方の配管接続部29とピストン24との間に配置されてシリンダチューブ20の内周38とロッド23の外周34とに接触すると共に対応する圧力室27内を一対の室39,40に軸方向に仕切る仕切部材41をさらに備えている。この仕切部材41の最上部近傍部分45に形成された連通開口としての孔46を通じて一対の室39,40が互いに連通する。室39は環状をなし、シリンダチューブ20、ロッド23、ピストン24、および仕切部材41により区画される。室40は、環状をなし、シリンダチューブ20、ロッド23、端部材22、および仕切部材41により区画され、配管接続部29とつながる。上記パワーシリンダ10が、適用される装置としてのパワーステアリング装置1に組み付けられた状態において、シリンダチューブ20は、その軸方向がほぼ水平状態とされる。
【0018】
これにより、配管接続部29がパワーシリンダ10の下側に配置される場合であっても、圧力室27内の作動油中のエアを確実に排出できる。すなわち、例えば、エア抜き作業で、一方の圧力室27内に作動油を溜めた状態でピストン24を一方の圧力室27の側のストローク端に移動させると、一方の圧力室27内の作動油は室40内で上から下へ向けて流れ、これに伴い、圧力室27内の上部にあるエアは作動油と共に下方へ移動し配管接続部29を通じて排出される。
【0019】
特に、エア抜き作業時に、作動液が室40の全体を流れるようになるので、この室40内にエアを残すことなく確実に排出できる。さらに、仕切部材41がシリンダチューブ20とロッド12との間を封止するので、ピストン24の上述のストローク端への移動の際に、ピストン24側の室39内のエアは連通開口に確実に導かれる結果、確実に排出される。
しかも、エア抜き作業時の配管接続部29への作動液の通路となる室40を区画するのに、その外周と内周と一方の端面にパワーシリンダ10にもともと必要なシリンダチューブ20とロッド23と端部材22とを利用できるので、室40の残りの一端面だけを仕切部材41で区画するだけでよく、従って、簡素な構造で済む。
【0020】
なお、配管接続部29の配置としては、シリンダチューブ20の下側に配置される場合に限定されず、シリンダチューブ20の側方に配置される場合でもよく、配管接続部29が最上部に配置されずにエアが排出され難くなる場合に、本発明の効果を得ることができる。また、圧力室26の配管接続部28とピストン24との間に、シリンダチューブ20の内周38とロッド23の外周34との間を封止すると共に対応する圧力室26内を一対の室に仕切る仕切部材(図示せず)を設けることも考えられ、このような仕切部材を少なくとも一方の圧力室に設けることができる。
【0021】
仕切部材41の外周48がシリンダチューブ20の内周38に圧入により固定されて、仕切部材41の内周47がロッド23の外周34に摺接するようにされている。仕切部材41の内周47は、ゴム等の弾性部材によりシールリップに形成され、ロッド23の外周34を弾力的に接触する。このように仕切部材41がシリンダチューブ20の内周38に固定され、ロッド23の外周34に摺接するものとしては、例えば、汎用のオイルシールに連通開口を形成したものを利用でき、本発明を簡便に実施できる。
【0022】
また、オイルシールであれば、摺動するロッドの外周34に対しての封止を確実且つ容易に達成できる。
仕切部材41がシリンダチューブ20の内周38に固定される場合には、エア抜き作業時に圧力室27のピストン24側の室39内の容積は減少して、この室39内の作動油およびエアは連通開口に流れ易くなり、エアをより一層確実に排出するのに好ましい。
【0023】
孔46は、図3に示すように、仕切部材41の最上部近傍部分45としての、最上部となる周縁部と径方向の内方に隣接する部分に形成されている。孔46は、仕切部材41の内周47と外周48との間となる径方向の中間部に形成され、周方向に所定長さで延びる弧状の単一の長孔からなる。また孔46は、弧状のものに限らず、丸孔等種々の形状としてもよい。なお、複数の孔により、連通開口を構成するようにしてもよい。このような孔が連通開口を構成する場合には、仕切部材41をシリンダチューブ20の内部に圧入して固定する場合に、仕切部材41の内周47と外周48との同心を維持し易く、例えば、ロッド23をスムーズに摺動させるのに好ましい。
【0024】
連通開口としては、孔46の他、例えば、図4に示すような切欠49としてもよい。この切欠49は、仕切部材41の最上部近傍部分45としての、最上部となる周縁部に配置され、略矩形に単一で形成され、内部を仕切部材41の外周48に開放している。なお、連通開口として切欠49を用いる場合でも、他の部分を孔46の場合と同様に構成できる。また、切欠49は、略矩形のものに限らず、半円形等種々の形状としてもよい。また、複数の切欠により連通開口を構成してもよい。このように、連通開口が周縁部の切欠からなる場合には、連通開口を仕切部材41の最上部に形成できるので、エアを通し易く、しかも、汎用のオイルシールに連通開口を追加工する場合に、その加工が容易である。
【0025】
また、連通開口としての切欠49および孔46の開口面積(A)は、対応する配管接続部29の孔31の最小となる開口面積(B)よりも大きくされるのが好ましい(A>B)。これにより、作動油が流れる際に連通開口により生じる抵抗が、配管接続部の孔により生じるもともとある抵抗よりも小さくて済み、パワーシリンダ10内での作動油の流れ易さを維持できる。
特に、本パワーシリンダ10は、自動車のパワーステアリング装置1に好ましく適用できる。すなわち、配管接続部がシリンダチューブ20の下側に配置されるとしても、本発明により残留エアが生じずその悪影響の虞もないので、配管のレイアウトの自由度を高めることができ、周囲に取付用スペースが少ない傾向にある自動車のパワーステアリング装置を車体に無理なく配置できる。
【0026】
また、本発明のパワーシリンダ10をラックアンドピニオン機構以外の機構、例えば、ボールねじ機構を用いた舵取り機構を有するパワーステアリング装置にも適用することができる。また、本パワーシリンダ10を、自動車のパワーステアリング装置の他、各種機械のアクチュエータとして利用しても良い。
その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の液圧パワーシリンダを有するパワーステアリング装置の概略構成の模式図。
【図2】図1に示すパワーシリンダおよびその周辺部分の正面一部断面図である。
【図3】仕切部材の側面図である。
【図4】仕切部材の変形例を示す側面図である。
【図5】従来のパワーシリンダの模式図である。
【符号の説明】
1 パワーステアリング装置
10 液圧パワーシリンダ
20 シリンダチューブ
21,22 端部材
23 ロッド
24 ピストン
26,27 圧力室
28,29 配管接続部
34 ロッドの外周
38 シリンダチューブの内周
39 室(ピストン側)
40 室(端部材側)
41 仕切部材
45 仕切部材の最上部近傍部分
46 孔(連通開口)
49 切欠(連通開口)
51,52 シリンダチューブの端部
C 軸方向

Claims (2)

  1. 両端を一対の端部材により封止されたシリンダチューブと、このシリンダチューブ内を軸方向に移動自在に挿通するロッドと、このロッドに固定されてシリンダチューブ内周と摺接するピストンと、このピストンと一対の端部材とによりシリンダチューブ内に区画される一対の圧力室と、各圧力室への作動液の供給排出のために対応する端部材の近傍にそれぞれ配置される一対の配管接続部とを有する液圧パワーシリンダにおいて、
    上記液圧パワーシリンダが、適用される装置または機器に組み付けられた状態において、シリンダチューブはその軸方向がほぼ水平状態とされ、
    少なくとも一方の配管接続部とピストンとの間でシリンダチューブの内周とロッドの外周とに接触すると共に対応する圧力室内を一対の室に仕切る仕切部材をさらに備え、この仕切部材の最上部近傍部分に形成された連通開口を通じて一対の室が互いに連通することを特徴とする液圧パワーシリンダ。
  2. 請求項1に記載の液圧パワーシリンダにおいて、上記仕切部材は、シリンダチューブの内周に固定されてロッドの外周に摺接することを特徴とする液圧パワーシリンダ。
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