JP6873013B2 - ポンプ装置及びブレーキ装置 - Google Patents

ポンプ装置及びブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6873013B2
JP6873013B2 JP2017180816A JP2017180816A JP6873013B2 JP 6873013 B2 JP6873013 B2 JP 6873013B2 JP 2017180816 A JP2017180816 A JP 2017180816A JP 2017180816 A JP2017180816 A JP 2017180816A JP 6873013 B2 JP6873013 B2 JP 6873013B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger pump
plunger
liquid passage
pump
rotation axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017180816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019055664A (ja
Inventor
卓大 河上
卓大 河上
千春 中澤
千春 中澤
雅記 御簾納
雅記 御簾納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Priority to JP2017180816A priority Critical patent/JP6873013B2/ja
Priority to PCT/JP2018/032691 priority patent/WO2019058950A1/ja
Publication of JP2019055664A publication Critical patent/JP2019055664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6873013B2 publication Critical patent/JP6873013B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B9/00Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members
    • F04B9/02Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being mechanical
    • F04B9/04Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being mechanical the means being cams, eccentrics or pin-and-slot mechanisms

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Description

本発明は、ポンプ装置ないしブレーキ装置に関する。
従来、動力源により回転駆動される駆動部材の外周に複数のプランジャが接するポンプ装置が知られている(例えば特許文献1)。
特開2014−46915号
駆動部材には、プランジャから、回転軸の回転軸線に直交する方向の荷重が作用する。従来のポンプ装置では、複数のプランジャから作用する上記荷重により、駆動部材の耐久性が低下するおそれがあった。
本発明の1つの実施形態に係るポンプ装置では、第1プランジャの軸線と第2プランジャの軸線とが、回転軸の回転軸線の方向でずれる。ここで「ずれる」とは、寸法の許容誤差を考慮しても、設計的に、軸線が互いに離れていることを意味する。
よって、第1,第2プランジャから駆動部材に作用する上記荷重が、回転軸の回転軸線の方向で分散するため、駆動部材の耐久性を向上することができる。
第1実施形態におけるブレーキシステムの全体の構成を示す。 第1実施形態の液圧制御ユニットの斜視図である。 第1実施形態における液圧ユニットのハウジングの内部を透視した正面図である。 第1実施形態における液圧ユニットのハウジングの内部を透視した上面図である。 第1実施形態における液圧ユニットのハウジングの内部を透視した下面図である。 第1実施形態における液圧ユニットのハウジングの内部を透視した左側面図である。 1実施形態における液圧ユニットのハウジングの内部を透視した右側面図である。 図3における液路や穴を部分的に省略し、ポンプに関する一部の構成を示す。 図7における液路や穴を部分的に省略し、ポンプに関する一部の構成を示す。 第1実施形態におけるポンプ装置の駆動部材及びその近傍を、回転軸の軸線及びプランジャの軸線を通る平面で切った断面を示す。 第1実施形態における液圧ユニットのハウジングの右側面を、ポンプ収容穴の開口と共に、模式的に示す。 比較例における液圧ユニットのハウジングの右側面を、ポンプ収容穴の開口と共に、模式的に示す。 プランジャポンプの軸線間の回転軸方向距離Zと液圧ユニットのハウジングの厚みTとの関係、及び距離Zと軸受部の寿命Ltとの関係を示すグラフである。 第2実施形態におけるブレーキシステムの全体の構成を示す。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
まず、構成を説明する。図1に示すように、車両の各車輪FL〜RRには、ブレーキ作動ユニットとしてのキャリパ(ホイルシリンダ4)が設置されている。車両のブレーキシステム1は、液圧式であり、独立した2系統(プライマリP系統及びセカンダリS系統)のブレーキ管10を介して、ホイルシリンダ4に作動液(ブレーキ液)を供給可能である。ホイルシリンダ4は、ブレーキ液圧を発生させることで、車輪FL〜RRに制動力を付与可能である。ブレーキシステム1は、マスタシリンダユニット2及び液圧制御ユニットを有する。液圧制御ユニットは、液圧ユニット(ブレーキ装置)3及びコントロールユニット9を有する。なお、両ユニット3,9を別体としてもよい。
マスタシリンダユニット2は、負圧ブースタ23とマスタシリンダ24を有する。マスタシリンダ24は、プッシュロッド22を介して、運転者が操作するブレーキ操作部材であるブレーキペダル21とメカ的に接続される。負圧ブースタ23は、車両のエンジンが発生する吸気負圧を利用してブレーキ操作力を倍力する。マスタシリンダ24はタンデム型であり、ブレーキペダル21の踏み込み操作に応じて液圧(マスタシリンダ圧)を発生する液圧室を2つ有する。マスタシリンダ24には、ブレーキ液を貯留するリザーバタンク25が一体に設けられており、各液圧室は、リザーバタンク25からブレーキ液の補給を受ける。各液圧室は、それぞれブレーキ管10MP,10MSを介して液圧ユニット3に接続される。マスタシリンダ24のP系統の液圧室は、P系統のブレーキ管10を介し、液圧ユニット3を経由して、前左輪FLのホイルシリンダ4a及び後右輪RRのホイルシリンダ4dに接続する。マスタシリンダ24のS系統の液圧室は、S系統のブレーキ管10を介し、液圧ユニット3を経由して、前右輪FRのホイルシリンダ4b及び後左輪RLのホイルシリンダ4cに接続する。すなわち、ブレーキ管10は、X字(ダイヤゴナル)型に配管される。なお、前後配管、すなわち前輪FL,FRと後輪RL,RRの2系統に分けたH字型の配管(P系統のブレーキ管10がホイルシリンダ4a,4bに接続され、S系統のブレーキ管10がホイルシリンダ4c,4dに接続される配管)としてもよい。以下、各部材や構造について、P,S系統を区別する場合は、符号にP,Sの記号を添える。各車輪FL〜RRに対応する部材や構造については、必要に応じて符号にa〜dの記号を添えることで区別する。aは前左輪FL、bは前右輪FR、cは後左輪RL、dは後右輪RRに対応する。
液圧ユニット3は、ハウジング30、電磁弁(ソレノイドバルブ)50等、ポンプ装置、及び内部リザーバ54を有する。ハウジング30の内部には、ブレーキ液が流通可能な複数の液路11〜15により液圧回路が形成される。また、ハウジング30の内部には、電磁弁50〜53(の弁部)及びポンプ装置を収容するための穴や、内部リザーバ54として機能する穴が形成される。ハウジング30の外表面には、液路11に接続するポート31,32が開口する。マスタシリンダポート31P,31Sには夫々、ブレーキ管10MP,10MSが接続する。ホイルシリンダポート32a,32b,32c,32dには夫々、ブレーキ管10Wa,10Wb,10Wc,10Wdが接続する。ブレーキ管10Wa,10Wb,10Wc,10Wdは夫々ホイルシリンダ4a,4b,4c,4dに接続する。電磁弁50等は、コイルへ駆動電流が通電されることにより電磁力を発生し、プランジャ等を往復移動させることで弁を開閉作動させるソレノイドバルブである。弁の開閉により、液路11等の連通と遮断(ないし連通の状態)が切り替えられる。ポンプ装置は、電動機(モータ)6と、モータ6により回転駆動されるポンプ7を有する。ポンプ7は、複数(6個)のプランジャポンプ71〜76を有する。各ポンプ71〜76は、吸入液路14からブレーキ液を吸入し、これを吐出液路15に吐出することで、液圧回路に液圧を供給可能である。ポンプ7は、P,S系統ごとに設けられており、各系統でブレーキ液の吸入・吐出を行う。P系統のポンプ7Pはプランジャポンプ71,73,75を有し、S系統のポンプ7Sはプランジャポンプ72,74,76を有する。モータ6は、ブラシレスモータでもよいし、ブラシ付きモータでもよい。内部リザーバ54は、液圧ユニット3に内蔵され、チェック弁55と一体になって機能するリザーバタンクである。
以下、液圧回路について説明する。供給液路11は、マスタシリンダポート31とホイルシリンダポート32とを接続する。供給液路11にはゲートアウト弁(遮断弁)50がある。ゲートアウト弁50と並列のバイパス液路110に、チェック弁500がある。チェック弁500は、ホイルシリンダポート32の側からマスタシリンダポート31の側へ向かうブレーキ液の流れを抑制する。供給液路11におけるゲートアウト弁50よりもホイルシリンダポート32の側は、前輪側の供給液路(P系統では液路11a、S系統では液路11b)と後輪側の供給液路(P系統では液路11d、S系統では液路11c)に分岐する。各分岐液路11には増圧弁51がある。増圧弁51と並列のバイパス液路110に、チェック弁510がある。チェック弁510は、マスタシリンダポート31の側からホイルシリンダポート32の側へ向かうブレーキ液の流れを抑制する。供給液路11における増圧弁11よりもホイルシリンダポート32の側には、減圧液路12が接続する。減圧液路12には減圧弁52がある。前輪側の減圧液路12と後輪側の減圧液路12は合流して内部リザーバ54に接続する。一方、供給液路11におけるゲートアウト弁50よりもマスタシリンダポート31の側から調圧液路13が分岐する。調圧液路13は、チェック弁55に接続する。調圧液路13にはゲートイン弁53がある。調圧液路13におけるゲートイン弁53よりもチェック弁55の側から吸入液路14が分岐する。吸入液路14Pはポンプ7P(プランジャポンプ71,73,75)の吸入側に接続し、吸入液路14Sはポンプ7S(プランジャポンプ72,74,75)の吸入側に接続する。ポンプ7の吐出側には吐出液路15が接続する。吐出液路15Pはポンプ7P(プランジャポンプ71,73,75)の吐出側に接続し、吐出液路15Sはポンプ7S(プランジャポンプ72,74,75)の吐出側に接続する。吐出液路15は、供給液路11におけるゲートアウト弁50と増圧弁51との間に接続する。
供給液路11Sにおけるゲートアウト弁50Sよりもマスタシリンダポート31の側に、マスタシリンダ圧センサ91が接続する。マスタシリンダ圧センサ91は、マスタシリンダ圧を検出する。
ゲートアウト弁50は、通電によって閉弁し、マスタシリンダ24の液圧室とホイルシリンダ4との間、及びポンプ7の吐出側とマスタシリンダ24の液圧室との間を、遮断可能である。増圧弁51は、通電によって閉弁し、上流側からホイルシリンダ4へのブレーキ液の供給を制御可能である。減圧弁52は、ABS制御等において、通電によって開弁し、ホイルシリンダ4から内部リザーバ54へのブレーキ液の排出を制御可能である。ゲートイン弁53は、通電によって閉弁し、マスタシリンダ24とポンプ7の吸入側との間、及びマスタシリンダ24とチェック弁55との間を、遮断可能である。チェック弁55は、ポンプ7が停止した状態でマスタシリンダ24の側から圧力が作用すると閉弁し、マスタシリンダ24の液圧室と内部リザーバ54との連通を遮断可能である。また、ポンプ7が作動すると開弁し、内部リザーバ54からポンプ7の吸入側へのブレーキ液の流れを可能とする。ポンプ7は、マスタシリンダ24の側や内部リザーバ54からブレーキ液を吸入し、供給液路11へブレーキ液を吐出して、ホイルシリンダ4にブレーキ液圧を供給可能である。
コントロールユニット9は、マスタシリンダ圧センサ91から送られる検出値、車両側から送られる走行状態に関する情報、外部のコントロールユニットから送られる指令信号等の入力を受け、内蔵されるプログラムに基づき、各種ブレーキ制御を実行可能である。ブレーキ制御は、制動による車輪のスリップを抑制するためのアンチロックブレーキ制御(ABS)のほか、車両の横滑りを防止する機能、車両の車間距離制御(車間自動制御)機能、車線逸脱回避制御(車線逸脱防止支援)機能等を実現するための各車輪の制動力制御を含む。具体的には、コントロールユニット9は、上記入力を受けて、ブレーキ制御の介入及び離脱の判断を行うと共に、適切な制動力(各ホイルシリンダ4の目標液圧)を演算し、液圧ユニット3に指令信号を出力する。各電磁弁50のソレノイドやモータ6を駆動し、各車輪FL〜RRのホイルシリンダ圧を目標液圧となるように制御する。
図2に示すように、ハウジング30は、略直方体の形状であり、その外表面は、比較的面積が広い第1面301と、第1面301に略平行な第2面302と、鉛直方向上側に配置される第3面303と、第3面303に略平行であって鉛直方向下側に配置される第4面304と、鉛直方向に沿って配置される第5面305及び第6面306とを有する。以下、説明の補助のため、第1面301及び第3面303に平行なx軸、第1面301及び第5面305に平行なy軸、第3面303及び第5面305に平行なz軸を設定する。モータ6はモータケース600を有する。モータケース600は第1面301にボルトで締結固定される。モータケース600と第1面301との間はシールされる。第1面301はモータ取り付け面として機能する。モータ6の出力軸はz軸に沿って延びる。コントロールユニット9は第2面302に配置される。コントロールユニット9に接続する電磁弁50〜53(のソレノイド部)やマスタシリンダ圧センサ91が、第2面302に取り付けられる。第2面302はバルブ取り付け面として機能する。第4面304にはインシュレータを介してブラケットが接続され、ブラケットは車体側に固定される。
図3〜図7に示すように、ハウジング30の内部におけるz軸負方向側に、電磁弁50〜53(の弁部)をそれぞれ収容するための複数のバルブ収容穴、及びマスタシリンダ圧センサ91(の液圧感知部)を収容するためのセンサ収容穴がある。これらの穴はz軸方向に延びて第2面302に開口する。ハウジング30の内部におけるz軸負方向側かつy軸負方向側に、内部リザーバ54として機能する穴540がある。穴540はy軸方向に延びて第4面304に開口する。ハウジング30の内部におけるz軸正方向側に、ポンプ装置の回転軸8A及び駆動部材8を収容するための回転軸収容穴33、及びプランジャポンプ71〜76をそれぞれ収容するためのポンプ収容穴341〜346がある。回転軸収容穴33はz軸方向に延びて第1面301に開口する。ポンプ収容穴341〜346は、回転軸収容穴33から放射状に延びて第3〜第6面303〜306に開口する。穴342,343は第5面305に開口し、穴341,344は第6面306に開口し、穴346は第3面303に開口し、穴345は第4面304に開口する。ハウジング30の内部におけるz軸正方向側かつy軸正方向側に、マスタシリンダポート31がある。ポート31は(ポンプ収容穴341とポンプ収容穴346の間、及びポンプ収容穴343とポンプ収容穴346の間を)z軸方向に延びて第1面301に開口する。ハウジング30の内部におけるz軸負方向側かつy軸正方向側に、ホイルシリンダポート32がある。ポート32はy軸方向に延びて第3面303に開口する。
図8に示すように、回転軸収容穴33は、z軸方向から見て円形の内周面を有する有底円筒状である。ポンプ収容孔341は、段付きの円筒状であり、回転軸収容穴33の半径方向(回転軸収容穴33の軸を中心とする放射方向)に延び、回転軸収容穴33の内周面に開口する。ポンプ収容孔341は、回転軸収容穴33に近い側に吸入部351を有し、吸入部351よりも回転軸収容穴33から遠い側に吐出部361を有する。ポンプ収容孔342〜346も同様である。ポンプ収容孔341,343,345の吸入部351,353,355に、(液路14P-1〜7からなる)吸入液路14Pが接続する。ポンプ収容孔342,344,346の吸入部352,354,356に、(液路14S-1〜6からなる)吸入液路14Sが接続する。ポンプ収容孔341,343,345の吐出部361,363,365に、(液路15P-1〜4からなる)吐出液路15Pが接続する。ポンプ収容孔342,344,346の吐出部362,364,366に、(液路15S-1〜4からなる)吐出液路15Sが接続する。回転軸収容穴33の軸の周り方向(周方向)で、ポンプ収容孔穴341,346,343,342,345,344は、この順に並ぶ。z軸方向から見て、穴341と穴342は、回転軸収容穴33の軸を挟んで反対側にあり、両穴341,342の軸は略同一直線上にある。穴343と穴344、及び穴345と穴346についても、同様である。z軸方向から見て、ポンプ収容穴341〜346は、周方向で略均等(略等間隔)に配置される。言い換えると、ポンプ収容穴341〜346は、回転軸収容穴33の軸に関して略対称に配置される。
図9に示すように、ポンプ収容穴341,343,345(の軸)は、回転軸収容穴33の軸方向(z軸方向)で、ポンプ収容穴342,344,346(の軸)に対しずれる。ポンプ収容穴341,343,345の軸は、略同一の平面α内にある。ポンプ収容穴342,344,346の軸は、略同一の平面β内にある。平面α,βは、共に、第1面301(x軸及びy軸)に略平行であり、第2面302よりも第1面301の側にある。平面αは、平面βに対しz軸方向で所定距離Zだけ離れており、平面βよりも第1面301の側(z軸正方向側)にある。ポンプ収容穴341,343,345の軸は、z軸方向で互いに重なる。ポンプ収容穴342,344,346の軸は、z軸方向で互いに重なる。所定距離Zは、0より大きく、ポンプ収容穴341等の最大径よりも小さい。ポンプ収容穴341,343,345とポンプ収容穴342,344,346とは、z軸方向で部分的に重なる。
平面βが平面αに対してずれることで、ポンプ収容穴342,344,346のz軸正方向側に隣接し(回転軸収容穴33の軸の周り方向でポンプ収容穴342,344,346に重なる領域を含み)、z軸方向でポンプ収容穴341,343,345に重なる領域に、スペースSαができる。同様に、平面αが平面βに対してずれることで、ポンプ収容穴341,343,345のz軸負方向側に隣接し(回転軸収容穴33の軸の周り方向でポンプ収容穴341,343,345に重なる領域を含み)、z軸方向でポンプ収容穴342,344,346に重なる領域に、スペースSβができる。図3〜図8に示すように、ポンプ収容穴341,343,345の吸入部351,353,355を互いに接続する吸入液路14P-1〜14P-7のうち、吸入部353,355を接続する液路14P-6,14P-7は、スペースSαの内部を通る。吸入部351,353を接続する液路14P-1〜14P-5は、ポンプ収容穴341〜346よりもz軸負方向側を通る引出液路から構成される。ポンプ収容穴341,343,345の吐出部361,363,365を互いに接続する吐出液路15P-1〜15P-4は、スペースSαの内部を通る。ポンプ収容穴342,344,346の吸入部352,354,356を互いに接続する吸入液路14S-1〜14S-6は、ポンプ収容穴341〜346よりもz軸負方向側を通る引出液路から構成される。ポンプ収容穴342,344,346の吐出部362,364,366を互いに接続する吐出液路15S-1〜15S-4は、スペースSβの内部を通る。
プランジャポンプ71は、シリンダ、プランジャ(ピストン)710、戻しばね(コイルスプリング)、吸入弁、及び吐出弁(チェック弁)を有しており、これらの組立体がポンプ収容穴341に設置される。プランジャ710は円柱状である。図10に示すように、ポンプ収容穴341の軸(プランジャ710の作動方向)に対して直交するプランジャ710の断面における中心を通り、ポンプ収容穴341の軸に平行な軸線700をプランジャ710の軸線とする。軸線700はポンプ収容穴341の軸と略一致する。プランジャ710の軸線700の方向(軸方向)における一方側の端面(プランジャ端面)701は、軸線700に対し略直交する方向に広がる平面状であり、軸線700を中心とする略円形状である。プランジャ710の上記軸方向一方側の端部(プランジャ端面701)は回転軸収容穴33の内部に突出する。戻しばねは、ポンプ収容穴341に対しプランジャ710を回転軸収容穴33の側へ常に付勢する。プランジャポンプ72〜76も同様である。
図10に示すように、ポンプ装置は、回転軸8A及び駆動部材8を有する。回転軸8Aは、プランジャポンプ71〜76に共通の駆動軸であり、z軸方向に延びるように回転軸収容穴33に収容される。回転軸8Aは、モータ6の出力軸の延長上に固定され、モータ6により回転駆動される。回転軸8Aの回転軸線800は回転軸収容穴33の軸と略一致する。駆動部材8は、カム80及び軸受部81を有する。カム80は円柱状である。カム80は、回転軸8Aと別体であってもよいし一体に形成されてもよい。カム80の軸方向から見た輪郭(輪郭曲線)は、軸線800から所定の量だけずれた(偏心した)位置に中心を有する略円形状である。カム80は、モータ6により回転軸8Aと共に回転駆動され、回転軸8Aと一体に回転する。カム80は、回転軸8Aの回転により、軸線800の周りを回転しつつ揺動する。軸受部81は、複数の転動体810、外殻811、及び保持器812を有し、シェル形の針状ころ軸受と同様の構成である。転動体810は針状ころであり、回転軸8Aの回転軸線800に沿って延びる。転動体810は、カム80の外周に接するよう、カム80の軸の周りに複数並んで配置される。保持器812は、複数の転動体810を互いに独立して回転自在に保持する。外殻811は、筒状であり、円筒状の内周面及び外周面を有する。外殻811は、例えば薄い鋼板を精密深絞り加工することで形成される。外殻811は、転がり軸受の外輪と同様の構成であり、複数の転動体810(保持器付き針状ころ)の外周側に配置される。転動体810は、カム80の外周面と外殻811の内周面との間に配置され、両面に接触しつつ転がることが可能である。これにより、外殻811は、カム80の軸の周りをカム80に対して滑らかに回転可能である。外殻811の軸はカム80の軸と略一致する。
プランジャポンプ71〜76の各プランジャ710等は、駆動部材8の周りに配置され、回転軸8Aの径方向に延びる。言換えると、プランジャ710等は、ハウジング30の内部にポンプ収容穴341〜346と同様に配置され、回転軸8Aの回転軸線800に対し放射方向に延びる。軸線800の方向(z軸方向)から見て、プランジャポンプ71とプランジャポンプ72は、軸線800を挟んで反対側にあり、両プランジャ710,720の軸線700は(軸線800を含む)略同一直線上にある。プランジャポンプ73とプランジャポンプ74、及びプランジャポンプ75とプランジャポンプ76についても、同様である。図10に示すように、各プランジャ710等(のプランジャ端面701)は、駆動部材8の外周(外殻811の外周面)に接する。プランジャポンプ71,73,75のプランジャ710等の軸線700は、略同一の平面α内にあり、z軸方向で互いに重なる。プランジャポンプ72,74,76のプランジャ720等の軸線700は、略同一の平面β内にあり、z軸方向で互いに重なる。プランジャポンプ71,73,75のプランジャ710等は、プランジャポンプ72,74,76のプランジャ720等が駆動部材8の外周に接する位置に対して、軸線800の方向(z軸方向)でずれた位置において駆動部材8の外周に接する。平面αと平面βとの間の距離Zは、プランジャ710等の最大径よりも小さい。具体的には、プランジャ端面701の直径より小さい。プランジャポンプ71,73,75のプランジャ710等とプランジャポンプ72,74,76のプランジャ720等とは、z軸方向で部分的に重なる。この重なりの大きさγは、例えば、プランジャ710等のz軸負方向端とプランジャ720等のz軸正方向端との間のz軸方向距離により規定可能である。ここで、プランジャ710等のz軸方向端は、プランジャ端面701のz軸方向端と同義である。プランジャ端面701の外周縁にアール(曲面)が設けられている場合、プランジャ端面361における平面部分(すなわちアールを除く領域)のz軸方向端を用いて、上記大きさγを規定してもよい。
次に、作用効果を説明する。プランジャポンプ71は、プランジャ710の往復運動に伴い、ブレーキ液の吸入と吐出を行う。すなわち、プランジャ710が回転軸収容穴33(軸線800)へ近づく側へストロークすると、吐出弁が閉弁し、吸入弁が開弁することで、吸入液路14Pから吸入部351へブレーキ液が供給される。プランジャ710が回転軸収容穴33から離れる側へストロークすると、吸入弁が閉弁し、吐出弁が開弁することで、吐出部361から吐出液路15Pへブレーキ液が供給される。プランジャポンプ72〜76も同様である。プランジャポンプ71,73,75が吐出するブレーキ液は1つの液路15Pに集められ、P系統の回路で共通に用いられる(ホイルシリンダ4a,4dに供給される)。プランジャポンプ72,74,76が吐出するブレーキ液は1つの液路15Sに集められ、S系統の回路で共通に用いられる(ホイルシリンダ4b,4cに供給される)。
駆動部材8は、偏心カム機構として、回転軸8Aの回転運動をプランジャポンプ71〜76のプランジャ710等の往復運動へ変換する運動変換部として機能する。プランジャ710等は、駆動部材8(カム80)の揺動により、駆動部材8(外殻811)に押されて、ポンプ収容穴341等の軸方向に沿って(回転軸8Aの回転軸線800に直交する方向に)往復運動する。プランジャポンプ71〜76に対し、駆動部材8(カム80、軸受部81)は共通(1つ)である。よって、部品点数を削減し、コストの低減を図ることができる。なお、カム80の輪郭曲線は円形状に限らない。本実施形態では、輪郭曲線が円形状であるため、カム80の製造が容易であり、コストを低減できる。
回転軸8Aの回転軸線800の周り方向で、プランジャ710等に対して上記運動変換部の部材が移動し、プランジャ端面701に対して上記部材が摺動(両者間で摩擦抵抗力を発生した状態で相対移動)すると、この摺動により、音振性能が悪化するおそれがある。また、プランジャ端面701等が摩耗し、耐久性が低下するおそれがある。これに対し、駆動部材8の軸受部81は、カム80とプランジャ端面701との相対変位を許容する機能を有する。軸受部81の外殻811は、その内周側ではカム80に対し相対変位(回転)する。外殻811は、その外周側ではプランジャ710等をカム80(回転軸8A)の径方向外側へ押し、プランジャ710等を駆動する。複数の転動体810が相対回転許容部材として機能することで、カム80の回転に伴う駆動部材8(外殻811)の(ハウジング30に対する)回転を抑制し、プランジャ710等に対する相対移動を抑制できる。これにより上記摺動を抑制可能である。なお、転動体80は玉等でもよい。相対回転許容部材として、転動体80の代わりに、滑り軸受を構成するブッシュ等の部材を設けてもよい。また、軸受を構成する部材を別途設ける代わりに、カム80とプランジャ710等との間の部材の表面や、カム80の外周面に、低摩擦性の材質や皮膜を設けてもよい。
駆動部材8には、ポンプ収容穴341等を往復運動するプランジャ710等から、回転軸8Aの回転軸線800に直交する方向の荷重が作用する。駆動部材8に接するプランジャが複数である場合、これらのプランジャ710等から駆動部材8に作用する上記荷重の位置が、軸線800の方向(z軸方向)で重なると、軸受部81の摩耗量が大きくなり、軸受部81の寿命が低下するおそれがある。これに対し、本実施形態のプランジャポンプ71の軸線700は、プランジャポンプ72の軸線700に対し、z軸方向でずれる(Z>0)。よって、プランジャ710,720が駆動部材8の外周に接する位置、すなわち軸受部81がプランジャ710,720のストロークにより受ける荷重の位置が、z方向でずれるため、上記荷重が分散される。よって、軸受部81の疲労摩耗(剥離)を抑制し、軸受部81の寿命の向上を図ることができる。また、軸受部81の摩耗量が少なければ、駆動部材8とプランジャ710等とのガタが少なくなる。これにより、音振性能の向上を図ることができる。上記「ずれ」の量Zは、例えば、上記荷重の分散による寿命向上の効果が一定程度得られる値に設計される。
一方、プランジャポンプ71(ポンプ収容孔341)は、プランジャポンプ72(ポンプ収容孔342)に対し、回転軸8Aの回転軸線800の方向(z軸方向)で部分的に重なる。よって、この重なりの分だけ、駆動部材8(回転軸8A)をz軸方向に短縮できるため、(両プランジャポンプ71,72の上記ずれにより軸受部81の耐久性を向上しつつ)、z軸方向におけるポンプ装置やハウジング30(液圧ユニット3)の寸法を抑制し、この方向における体格の小型化(ハウジング30の厚み削減等)を図ることができる。また、上記重なり領域がない場合に比べ、プランジャ710から駆動部材8に作用する荷重の位置と、プランジャ720から駆動部材8に作用する荷重の位置との間のz軸方向距離(軸線700の間の距離Z)が小さくなるため、回転軸8Aの曲げ荷重が小さくなる。よって、回転軸8Aやモータ6の出力軸を細くすることができる。これにより、軸線800に対し直交する方向(径方向)におけるポンプ装置やハウジング30(液圧ユニット3)の寸法を抑制し、この方向における体格の小型化を図ることができる。また、回転軸8Aの曲げ荷重が小さいため、回転軸8Aを両端で支持せず、片側の端のみで支持することが可能となる。これにより回転軸8Aの軸受等が不要となるため、コストを低減できると共に、ポンプ装置やハウジング30(液圧ユニット3)の小型化を図ることができる。また、回転軸8Aの曲げ荷重が小さいため、カム80の偏心量がz軸方向に沿って異なることを抑制できる。偏心量の上記異なりが小さければ、プランジャポンプ71とプランジャポンプ72との間でストロークの差による吐出性能の差が生じることを抑制できる。よって、ポンプ7の全体として、吐出量が安定し、吐出性能が向上する。吐出量が安定すれば、吐出時間が短くて済むため、音振性を向上できる。
なお、回転軸線800の方向(z軸方向)で、プランジャ710,720が重なっていなくてもよく、例えば両プランジャポンプ71,72のシリンダ同士が重なっていても、上記作用効果は得られる。本実施形態では、プランジャ710が、プランジャ720に対し、z軸方向で部分的に重なる(γ>0)。言換えると、駆動部材8の外周には、両プランジャ710,720が摺動するオーバーラップ領域がある。よって、z軸方向でプランジャ710,720が重ならない場合に比べ、プランジャポンプ71,72の重なり領域が大きくなるため、上記作用効果を向上できる。
プランジャポンプ71とプランジャポンプ72は、回転軸線800の方向(z軸方向)から見て、回転軸線800を挟んで反対側にある。言換えると、回転軸線800の周りにプランジャポンプ71の軸線700とプランジャポンプ72の軸線700とにより作られる2つの角のうち劣角は、90°より大きい。よって、駆動部材8に作用する上記荷重の、回転軸線800の周り方向(周方向)における偏りが少なくなるため、駆動部材8とプランジャ710等とのガタが少なくなり、音振性能が向上する。具体的には、プランジャポンプ71とプランジャポンプ72は、周方向で略等間隔に(略180度の間隔で)配置されている。言換えると、z軸方向から見て、プランジャポンプ71の軸線700とプランジャポンプ72の軸線700は一直線上にある。よって、駆動部材8に作用する上記荷重が周方向で(時間平均すると)均等化するため、上記偏りを最小とできる。
以上は、他のプランジャポンプ73〜76についても同様に言える。
通常、プランジャポンプの数が増える(多気筒になる)と、液圧ユニットのハウジングが大型化するおそれがある。本実施形態では、図11に示すように、ハウジングの内部における、複数のバルブ収容穴やセンサ収容穴(以下、まとめてバルブ収容穴という。)が存在する領域Rvと、ポンプ収容穴が存在する領域Rpとのレイアウトを調整することで、ハウジングの大型化の抑制を図っている。プランジャポンプの数が本実施形態と同じ6である比較例を用いて説明する。図11に示すように、本実施例が2つの平面α、βにそれぞれ3つのプランジャポンプが配置されるのに対し、図12に示すように、比較例は3つの平面δ、ε、ζにそれぞれ2つのプランジャポンプが配置される。比較例では、回転軸の軸方向におけるハウジングの厚みTは、T1+T2となる。T1は、主にバルブ収容穴が存在する領域Rvの厚みである。T2は、主にポンプ収容穴が存在する領域Rpの厚みである。T1は、バルブ収容穴とポンプ収容穴が共に存在する領域Rpvの厚みを含む。ハウジングの高さHは、Hv1+Hp+Hv2となる。すなわち、高さHは、バルブ収容穴とポンプ収容穴が共に存在する領域Rpvの高さで規定されるため、バルブ収容穴の分の高さHv1,Hv2に、ポンプ収容穴の分の高さHpが加わったものとなる。これに対し、本実施形態では、ハウジングの厚みはT3+T4となる。ポンプ収容穴が存在する平面の数が3ではなく2であるため、(T3+T4)<(T1+T2)となる。また、比較例と異なり、バルブ収容穴とポンプ収容穴が共に存在する領域Rpvがない。よって、ハウジングの高さHは、バルブ収容穴が存在する領域Rvの高さで規定されるため、H<(Hv1+Hp+Hv2)となる。なお、同一平面内でのプランジャポンプの数が増えるため、比較例よりも領域Rpの高さが大きくなりうる。しかし、ハウジングの高さHは、RpでなくRvの高さで規定されるため、搭載性に影響はない。すなわち、プランジャポンプの数が同じ6であっても、比較例と異なり、ハウジングの厚さ方向で、バルブ収容穴が存在する領域(バルブ領域)Rvとポンプ収容穴が存在する領域(ポンプ領域)Rpとを分け、バルブ収容穴とポンプ収容穴が共に存在する領域Rpvをなくすことで、ハウジングの高さHを抑制できる。また、ポンプ収容穴が存在する平面の数を減らすことで、ハウジングの厚みTを抑制できる。
プランジャポンプ(ポンプ収容穴)が存在する平面の数が最小(例えば1)であれば、ポンプ領域Rpの厚みT4を最大限抑制でき、ハウジングの厚みTを最小化できる、とも考えられる。しかし、ポンプ収容穴が存在する平面の数が減るほど、同じ平面内に存在するポンプ収容穴の数が増える。よって、回転軸の周り方向(周方向)におけるポンプ収容穴の間の間隔が狭くなる。このため、ポンプ領域Rpにおいて、プランジャポンプに接続する液路を形成するためのスペースが不足するおそれがある。特に、回転軸に近づくほど、ポンプ収容穴が密となるため、吸入液路の形成が困難となるおそれがある。したがって、上記液路の形成スペースを考えると、単にポンプ収容穴が存在する平面の数を1とするだけでは、ハウジングの厚みTを最小化できるとは限らない。これに対し、本実施形態では、ポンプ収容穴341等が存在する平面の数を最小でも2(α、β)とする。そして、プランジャポンプ71等の軸線700とプランジャポンプ72等の軸線700とが回転軸線800の方向(z軸方向)でずれることによりポンプ領域Rp内に生じるスペースSα,Sβ(図9参照)を利用して、プランジャポンプ71等に接続する液路(吸入液路14、吐出液路15)を形成する。すなわち、ポンプ領域Rpにおいて、第1の平面(例えばα)に存在するポンプ収容穴にz軸方向で重なり、かつ第2の平面(例えばβ)に存在するポンプ収容穴に周方向で重なる領域に、上記液路の少なくとも一部を形成する。このようにポンプ領域Rpに上記液路を形成することで、ハウジングの厚みTを小さくすることが可能となる。例えば、吸入液路14P-6,14P-7及び吐出液路15P-1〜15P-4をスペースSαに形成し、吐出液路15S-1〜15S-4をスペースSβに形成する(図3〜図8参照)。吸入液路14P-7は駆動部材8の近傍を通る。
比較のため、プランジャポンプ71等(ポンプ収容穴341等)が存在する平面の数が1である(軸線700の上記ずれがない)場合に、プランジャポンプ71等に接続する液路14,15を形成するための構成を考える。例えば、
(1) ポンプ領域Rpに対しバルブ領域Rvの側に、各プランジャポンプに接続する液路(例えば吸入液路)を引き出し、これらの液路を互いに接続する構成を想定する。この構成では、上記引き出される液路(引出液路)がハウジング30のバルブ取り付け面(第2面302)に多く開口することになる。これらの引出液路(の開口)とバルブ収容穴(の開口)との干渉を避けるため、ハウジング30の高さや幅が大型化するおそれがある。また、液路が全体として複雑化し、バルブ領域Rvにおける液路やバルブ収容穴等のレイアウト自由度が低下するおそれがある。
(2) また、ポンプ領域Rpに対しモータ取り付け面(第1面301)の側に、各プランジャポンプに接続する液路を引き出し、これら液路を互いに接続する構成を想定する。この構成では、引出液路を形成するためのスペースが余計に必要になる。よって、ハウジング30が大型化するおそれがある。また、z軸方向に長い駆動部材8(回転軸8A)が必要になる。また、第1面301に多くの引出液路が開口することになる。これらの引出液路の開口と、モータ6のシール面やモータ取り付けのためのボルト穴との干渉を避けるため、ハウジング30の高さや幅が大型化するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、ポンプ領域Rpにおいて、軸線700の上記ずれにより生じたスペースSα,Sβに、プランジャポンプ71等に接続する液路14,15(の少なくとも一部)を形成する。よって、ポンプ領域Rpに対しバルブ領域Rvの側やモータ取り付け面の側に引き出す液路を抑制できるため、上記(1)(2)の問題を解消し、バルブ領域Rvにおける液路形成(レイアウト)の容易化やハウジング30の小型化等を図ることができる。なお、ポンプ収容穴が存在する平面の数が1である上記(1)(2)に対し、本実施形態は、2つの平面α、βのうち一方の平面βがバルブ領域Rvの側にずれた構成である。平面βに存在するポンプ収容穴342等がバルブ領域Rvの側にずれる分、バルブ領域Rvが小さくなるとみることもできる。しかし、ポンプ収容穴342等とバルブ収容穴とを直接的に(液路を介さず)接続する等、バルブ領域Rv内のレイアウトを適宜調整することで、上記ずれがバルブ領域Rvへ与える影響を小さくできる。また、上記(1)(2)で液路の形成に必要となるz軸方向寸法よりも、上記ずれの量Zを小さくできる。駆動部材8(回転軸8A)も、上記(2)より短くできる。よって、上記(1)(2)よりも、液路のレイアウト性を向上し、ハウジング30の大型化も抑制できる。
図13に示すように、プランジャポンプ71等の軸線700とプランジャポンプ72等の軸線700との距離(軸線700の上記ずれ量)ZがZ1以上の範囲では、Zが小さいほどハウジング30の厚みTは小さくなる。ZがZ1未満になる(軸線700同士を近づけすぎる)と、プランジャポンプ71,72等に接続する液路14,15をポンプ領域Rpに形成できるスペースがなくなり、バルブ領域Rv等に上記液路を形成せざるを得なくなる。よって、ハウジング30の厚みTが大きくなる。一方、ZがZ2より大きいと、プランジャポンプ71等のプランジャ710等とプランジャポンプ72等のプランジャ720等とがz軸方向で重なる量γがゼロとなる。ZがZ2以下の範囲では、Zが小さくなる(γが大きくなる)ほど、軸受部81の寿命Ltが短くなる。よって、厚みTの抑制と寿命Ltの長期化との両立を図るためには、Z1とZ2との間にZを設定することが好ましい。なお、寿命Ltは、例えば軸受部81の摩擦時間と摩耗量との関係に基づき定義可能である。摩耗量は、摩擦時間や負荷面圧や摺動速度に比例するほか、(使用環境や材料によって変化する)係数としての比摩耗量に比例する。
本実施形態では、ポンプ7P(プランジャポンプ71,73,75)がP系統の液圧回路にブレーキ液を供給し、ポンプ7S(プランジャポンプ72,74,76)がS系統の液圧回路にブレーキ液を供給する。各系統におけるプランジャポンプ(プランジャ)の数は1でもよいし2でもよく、3に限定されない。本実施形態では、上記数が3である。すなわち複数かつ奇数である。よって、P系統についてみれば、プランジャポンプ71,73,75が吸入・吐出行程の位相を互いにずらして作動することで、流れの脈動(脈圧)が低く抑えられ、液圧ユニット3の音振が低減される。特に、プランジャポンプ71,73,75の各プランジャ710等が回転軸線800の周り方向(周方向)で略等間隔に配置されることで、脈圧が効果的に抑制され、音振性能が向上する。S系統についても同様である。
また、本実施形態では、P系統のプランジャポンプ71等とS系統のプランジャポンプ72等とが周方向で互い違いとなるように配置される。言い換えると、同系統のプランジャポンプ同士の間に、周方向で他系統のプランジャポンプが介在する。よって、同系統のプランジャポンプ(例えばプランジャポンプ71,73,75)に接続する液路同士(例えば、吸入液路14Pを構成する液路同士、又は吐出液路15Pを構成する液路同士)を接続することが困難となるおそれがある。言い換えると、同系統のプランジャポンプに接続する液路同士を接続するために引出液路等が必要になることで、液路の構成が複雑化し、ハウジング30が大型化するおそれがある。これに対し、本実施形態では、軸線700の上記ずれにより周方向で隣接する同系統のプランジャポンプの間に生じるスペースSα,Sβ(図9参照)を利用して、同系統のプランジャポンプに接続する液路同士を接続することが可能である。よって、液路のレイアウト性を向上し、ハウジング30の大型化も抑制できる。
なお、同系統のプランジャポンプの全てが同一平面上になくてもよく、同系統のプランジャポンプの一部が異なる平面上にあってもよい。本実施形態では、P系統のプランジャポンプ71等の全てが同一平面α上にある。よって、回転軸線800の方向(z軸方向)における同じ位置で、すなわちカム80の偏心量が同じとなる位置で、P系統のプランジャポンプ71等の全てが駆動される。よって、P系統のプランジャポンプ71等の間でストロークの差による吐出性能の差が生じることを抑制できるため、P系統のポンプ7Pの全体として、吐出量が安定し、吐出性能が向上する。S系統も同様である。なお、上記のように、P系統のプランジャポンプ71等とS系統のプランジャポンプ72等とが、z軸方向で部分的に重なることで、回転軸8Aの曲げ荷重が小さくなり、両系統のプランジャポンプ間でストロークの差による吐出性能の差が生じることを抑制できる。なお、P系統のプランジャポンプ71等が平面β上にあり、S系統のプランジャポンプ72等が平面α上にあってもよい。また、回転軸線800の周り方向(周方向)で、プランジャポンプ71等の間の間隔が部分的に異なっていてもよい。本実施形態では、全てのプランジャポンプ71等が周方向で略等間隔に配置されているため、上記のように、駆動部材8に作用する荷重が周方向で(時間平均すると)均等化し、音振性能が向上する。
[第2実施形態]
まず、構成を説明する。図14に示すように、本実施形態のポンプ7(プランジャポンプ71〜76)は、P,S系統で共通に設けられており、各ポンプ71〜76が吐出するブレーキ液は2系統の液圧回路で共通に用いられる。
本実施形態の液圧ユニット3は、ストロークシミュレータ8を有する。ストロークシミュレータ8は、ピストンとコイルばねを有する。なお、ユニット3とストロークシミュレータ8を別体としてもよい。吸入液路14は内部リザーバ54とポンプ7の吸入側とを接続する。ポンプ7の吐出側に接続する吐出液路15は、P系統の液路15PとS系統の液路15Sに分岐する。各系統の分岐液路15は、対応する系統の供給液路11における遮断弁50と増圧弁51との間に接続する。各分岐液路15には連通弁56がある。調圧液路17は、吐出液路15における連通弁56とポンプ7との間と、内部リザーバ54とを接続する。調圧液路17には調圧弁57がある。供給液路11Pにおけるマスタシリンダポート31と遮断弁50との間からシミュレータ液路16が分岐する。シミュレータ液路16はストロークシミュレータ8の正圧室に接続する。シミュレータ排出液路18は、ストロークシミュレータ8の背圧室と内部リザーバ54とを接続する。シミュレータ排出液路18にはシミュレータアウト弁58がある。シミュレータアウト弁58と並列のバイパス液路180に、チェック弁580がある。チェック弁580は、上記背圧室の側から内部リザーバ54の側へ向かうブレーキ液の流れを抑制する。シミュレータ供給液路19は、シミュレータ排出液路18における上記背圧室とシミュレータアウト弁58との間から分岐し、供給液路11Pにおける遮断弁50と増圧弁51との間に接続する。シミュレータ供給液路19にはシミュレータイン弁59がある。シミュレータイン弁59と並列のバイパス液路190に、チェック弁590がある。チェック弁590は、供給液路11Pの側からシミュレータ排出液路18の側へ向かうブレーキ液の流れを抑制する。マスタシリンダ圧センサ91は供給液路11Pに接続する。各系統で、供給液路11における遮断弁50と増圧弁51との間に、ホイルシリンダ圧センサ92が接続する。
ポンプ7は、内部リザーバ54(リザーバタンク25)から吸入液路14を介してブレーキ液を吸入し、吐出液路15へ吐出する。ポンプ7は、吐出液路15P,15Sを介して各系統の供給液路11P,11Sへブレーキ液を供給可能である。調圧弁57は、通電によって閉弁し、吐出液路15P,15Sから内部リザーバ54へのブレーキ液の排出を制御可能である。ストロークシミュレータ8は、遮断弁50の閉弁によりマスタシリンダ24とホイルシリンダ4との間が遮断された状態で、運転者のブレーキ操作に応じてマスタシリンダ24から流出するブレーキ液を受容することで、ブレーキ操作の反力を模擬する。シミュレータアウト弁58は、通電によって開弁し、ストロークシミュレータ8の背圧室から内部リザーバ54へのブレーキ液の排出(ストロークシミュレータ8の作動)を制御可能である。シミュレータイン弁59は、通電によって開弁し、ストロークシミュレータ8の背圧室から供給液路11へのブレーキ液の供給を制御可能である。コントロールユニット9は、マスタシリンダ圧センサ91及びホイルシリンダ圧センサ92の検出値や車両側からの情報の入力を受け、内蔵されたプログラムに基づき、各種ブレーキ制御を実行可能である。コントロールユニット9は、例えば、遮断弁50を閉弁し、連通弁56を開弁し、シミュレータアウト弁58を開弁した状態で、モータ6を所定の回転数で駆動し(すなわちポンプ7から所定量のブレーキ液を吐出し)、調圧弁57の開弁量を制御する。これにより、ブレーキ操作反力を発生させつつ、所望のホイルシリンダ圧を実現することが可能である。コントロールユニット9は、液圧ユニット3と一体でもよいし別体でもよい。他の構成は第1実施形態と同じである。
次に作用効果を説明する。本実施形態では、プランジャポンプ71〜76が共通の吸入液路14からブレーキ液を吸入し、共通の吐出液路15へブレーキ液を吐出する。各ポンプ71〜76が吐出したブレーキ液は、1つの吐出液路15に集められ、分岐液路15P,15Sにより各系統に分配・供給される。第1実施形態と同様、プランジャポンプ71,73,75は、プランジャポンプ72,74,76に対し、回転軸線800の方向で、軸線700がずれる(Z>0)と共に、部分的に重なる(γ>0)。よって、軸受部81の寿命向上と、ポンプ装置やハウジング30(液圧ユニット3)の小型化との両立等を図ることができる。なお、プランジャポンプ(プランジャ)の数は3や4や5でもよく、6に限定されない。その他、第1実施形態と同じ構成により、第1実施形態と同じ作用効果が得られる。
[他の実施形態]
以上、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明したが、本発明の具体的な構成は、実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、ポンプ装置は、カムの回転運動により往復運動するプランジャを備えたものであればよく、その具体的構成は実施形態のものに限らない。ポンプ装置の動力源は、電動機に限らず、内燃機関等でもよい。第1,第2実施形態では、他の駆動源よりも静粛性に優れた電動機を用いることで、ポンプ装置の音振性向上の効果が際立つ。ポンプ装置が適用される液圧ユニットの構成は、第1,第2実施形態のものに限らない。また、ポンプ装置をブレーキ装置以外の液圧装置に適用してもよい。第1,第2実施形態では、ブレーキ装置にポンプ装置を適用することで、ブレーキ装置の小型化や耐久性の向上等を図ることができる。
[実施形態から把握しうる技術的思想]
以上説明した実施形態から把握しうる技術的思想(又は技術的解決策。以下同じ。)について、以下に記載する。
(1) 本技術的思想のポンプ装置は、その1つの態様において、
モータと、
前記モータによって回転される回転軸と、
前記回転軸の外周に配置された駆動部材であって、前記回転軸の回転軸線に対して偏心するカムを含む前記駆動部材と、
前記駆動部材の外周に接する第1プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第1プランジャを有し、前記作動の方向に対して直交する前記第1プランジャの断面における中心を通り、前記作動の方向に平行な第1軸線を備える第1プランジャポンプと、
前記駆動部材の外周に接する第2プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第2プランジャを有し、前記作動の方向に対して直交する前記第2プランジャの断面における中心を通り、前記作動の方向に平行な第2軸線であって、前記回転軸線の方向で前記第1軸線に対しずれる前記第2軸線を備える第2プランジャポンプとを備える。
(2) より好ましい態様では、前記態様において、
前記第1プランジャポンプと前記第2プランジャポンプは、前記回転軸線の方向で部分的に重なる。
(3) 別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記第1プランジャと前記第2プランジャは、前記回転軸線の方向で部分的に重なる。
(4) さらに別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記第1プランジャポンプと前記第2プランジャポンプは、前記回転軸線の方向から見て、前記回転軸線を挟んで反対側にある。
(5) さらに別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記駆動部材の外周に接する第3プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第3プランジャを有し、前記作動の方向に対して直交する前記第3プランジャの断面における中心を通り、前記作動の方向に平行な第3軸線であって、前記回転軸線の方向で前記第1軸線と重なる前記第3軸線を備える第3プランジャポンプと、
前記駆動部材の外周に接する第4プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第4プランジャを有し、前記作動の方向に対して直交する前記第4プランジャの断面における中心を通り、前記作動の方向に平行な第4軸線であって、前記回転軸線の方向で前記第2軸線と重なる前記第4軸線を備える第4プランジャポンプと
を備え、
前記第3プランジャポンプと前記第4プランジャポンプは、前記回転軸線の方向から見て、前記回転軸線を挟んで反対側にある。
(6) さらに別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記駆動部材の外周に接する第5プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第5プランジャを有し、前記作動の方向に対して直交する前記第5プランジャの断面における中心を通り、前記作動の方向に平行な第5軸線であって、前記回転軸線の方向で前記第1軸線と重なる前記第5軸線を備える第5プランジャポンプと、
前記駆動部材の外周に接する第6プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第6プランジャを有し、前記作動の方向に対して直交する前記第6プランジャの断面における中心を通り、前記作動の方向に平行な第6軸線であって、前記回転軸線の方向で前記第2軸線と重なる前記第6軸線を備える第6プランジャポンプと
を備え、
前記第5プランジャポンプと前記第6プランジャポンプは、前記回転軸線の方向から見て、前記回転軸線を挟んで反対側にある。
(7) さらに別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記第1プランジャポンプ、前記第2プランジャポンプ、前記第3プランジャポンプ、前記第4プランジャポンプ、前記第5プランジャポンプ、及び前記第6プランジャポンプは、前記回転軸線の周り方向で略等間隔に配置されている。
(8) また、本技術的思想のブレーキ装置は、その1つの態様において、
ブレーキ液が流通可能な液路部を内部に有するハウジングと、
前記ハウジングの一面に配置されたモータと、
前記ハウジングの内部に収容され、前記モータによって回転される回転軸と、
前記回転軸の外周に配置された駆動部材であって、前記回転軸の回転軸線に対して偏心するカムを含む前記駆動部材と、
前記駆動部材の外周に接する第1プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第1プランジャを有し、前記液路部に接続する第1プランジャポンプと、
前記駆動部材の外周に接する第2プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第2プランジャを有し、前記液路部に接続する第2プランジャポンプであって、前記回転軸線の方向で前記第1プランジャポンプに対しずれる第2プランジャポンプとを備える。
(9) より好ましい態様では、前記態様において、
前記第1プランジャポンプと前記第2プランジャポンプは、前記回転軸線の方向で部分的に重なる。
(10) 別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記第1プランジャと前記第2プランジャは、前記回転軸線の方向で部分的に重なる。
(11) さらに別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記液路部は、
前記第1プランジャポンプの吸入側及び前記第2プランジャポンプの吸入側に接続する吸入液路部と、
前記第1プランジャポンプの吐出側及び前記第2プランジャポンプの吐出側に接続する吐出液路部であって、ブレーキ液の圧力に応じて車両の車輪部に制動力を付与可能なホイルシリンダ部に接続する前記吐出液路部と
を備え、
前記吸入液路部の少なくとも一部又は前記吐出液路部の少なくとも一部が、前記回転軸線の方向で前記第1プランジャポンプに重なり、かつ前記回転軸線の周り方向で前記第2プランジャポンプに重なる領域、又は、前記回転軸線の方向で前記第2プランジャポンプに重なり、かつ前記回転軸線の周り方向で前記第1プランジャポンプに重なる領域にある。
(12) さらに別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記車輪部は、第1車輪部と第2車輪部を有し、
前記ホイルシリンダ部は、前記第1車輪部に制動力を付与可能な第1ホイルシリンダ部と、前記第2車輪部に制動力を付与可能な第2ホイルシリンダ部とを有し、
前記吸入液路部は、前記第1プランジャポンプの吸入側に接続する第1吸入液路と、前記第2プランジャポンプの吸入側に接続する第2吸入液路とを有し、
前記吐出液路部は、前記第1プランジャポンプの吐出側及び前記第1ホイルシリンダ部に接続する第1吐出液路と、前記第2プランジャポンプの吐出側及び前記第2ホイルシリンダ部に接続する第2吐出液路とを有する。
(13) さらに別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記駆動部材の外周に接する第3プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第3プランジャを有し、前記第1吸入液路部及び前記第1吐出液路に接続する第3プランジャポンプであって、前記回転軸線の方向で前記第1プランジャポンプと同じ位置にある前記第3プランジャポンプと、
前記駆動部材の外周に接する第4プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第4プランジャを有し、前記第2吸入液路部及び前記第2吐出液路に接続する第4プランジャポンプであって、前記回転軸線の方向で前記第2プランジャポンプと同じ位置にある前記第4プランジャポンプと
を備え、
前記第1プランジャポンプと前記第2プランジャポンプは、前記回転軸線の方向から見て、前記回転軸線を挟んで反対側にあり、
前記第3プランジャポンプと前記第4プランジャポンプは、前記回転軸線の方向から見て、前記回転軸線を挟んで反対側にある。
(14) さらに別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記駆動部材の外周に接する第5プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第5プランジャを有し、前記第1吸入液路部及び前記第1吐出液路に接続する第5プランジャポンプであって、前記回転軸線の方向で前記第1プランジャポンプと同じ位置にある前記第5プランジャポンプと、
前記駆動部材の外周に接する第6プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第6プランジャを有し、前記第2吸入液路部及び前記第2吐出液路に接続する第6プランジャポンプであって、前記回転軸線の方向で前記第2プランジャポンプと同じ位置にある前記第6プランジャポンプと
を備え、
前記第5プランジャポンプと前記第6プランジャポンプは、前記回転軸線の方向から見て、前記回転軸線を挟んで反対側にあり、
前記回転軸線の周り方向で、前記第1プランジャポンプ、前記第6プランジャポンプ、前記第3プランジャポンプ、前記第2プランジャポンプ、前記第5プランジャポンプ、及び前記第4プランジャポンプの順に並ぶ。
(15) さらに別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記第1プランジャポンプ、前記第2プランジャポンプ、前記第3プランジャポンプ、前記第4プランジャポンプ、前記第5プランジャポンプ、及び前記第6プランジャポンプは、前記回転軸線の周り方向で略等間隔に配置されている。
(16) また、他の観点から、本技術的思想のブレーキ装置は、その1つの態様において、
ブレーキ液が流通可能な液路部を内部に有するハウジングと、
前記ハウジングの一面に配置されたモータと、
前記ハウジングの内部に収容され、前記モータによって回転される回転軸と、
前記回転軸の外周に配置された駆動部材と、
前記駆動部材の外周に接する第1プランジャを有し、前記液路部に接続する第1プランジャポンプと、
前記第1プランジャが前記駆動部材の外周に接する位置に対して、前記回転軸の回転軸線の方向でずれた位置で前記駆動部材の外周に接する第2プランジャを有し、前記液路部に接続する第2プランジャポンプとを備える。
(17) より好ましい態様では、前記態様において、
前記第1プランジャポンプと前記第2プランジャポンプは、前記回転軸線の方向で部分的に重なる。
(18) 別の好ましい態様では、前記態様のいずれかにおいて、
前記第1プランジャと前記第2プランジャは、前記回転軸線の方向で部分的に重なる。
3 液圧ユニット(ブレーキ装置)
30 ハウジング
4a ホイルシリンダ(第1ホイルシリンダ部)
4b ホイルシリンダ(第2ホイルシリンダ部)
4c ホイルシリンダ(第2ホイルシリンダ部)
4d ホイルシリンダ(第1ホイルシリンダ部)
6 モータ
8A 回転軸
800 回転軸線
8 駆動部材
80 カム
71 第1プランジャポンプ
710 第1プランジャ
72 第2プランジャポンプ
720 第2プランジャ
73 第3プランジャポンプ
74 第4プランジャポンプ
75 第5プランジャポンプ
76 第6プランジャポンプ
14P 吸入液路(第1吸入液路)
14S 吸入液路(第2吸入液路)
15P 吐出液路(第1吐出液路)
15S 吐出液路(第2吐出液路)
FL 前左輪(第1車輪部)
FR 前右輪(第1車輪部)
RL 後左輪(第2車輪部)
RR 後右輪(第2車輪部)

Claims (7)

  1. ブレーキ液が流通可能な液路部を内部に有するハウジングと、
    前記ハウジングの一面に配置されたモータと、
    前記ハウジングの内部に収容され、前記モータによって回転される回転軸と、
    前記回転軸の外周に配置された駆動部材であって、前記回転軸の回転軸線に対して偏心するカムを含む前記駆動部材と、
    前記駆動部材の外周に接する第1プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第1プランジャを有し、前記液路部に接続する第1プランジャポンプと、
    前記駆動部材の外周に接する第2プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第2プランジャを有し、前記液路部に接続する第2プランジャポンプであって、前記回転軸線の方向で前記第1プランジャポンプに対しずれる第2プランジャポンプと、
    を備えるブレーキ装置であって、
    前記液路部は、
    前記第1プランジャポンプの吸入側及び前記第2プランジャポンプの吸入側に接続する吸入液路部と、
    前記第1プランジャポンプの吐出側及び前記第2プランジャポンプの吐出側に接続する吐出液路部であって、ブレーキ液の圧力に応じて車両の車輪部に制動力を付与可能なホイルシリンダ部に接続する前記吐出液路部と
    を備え、
    前記吸入液路部の少なくとも一部又は前記吐出液路部の少なくとも一部が、前記回転軸線の方向で前記第1プランジャポンプに重なり、かつ前記回転軸線の周り方向で前記第2プランジャポンプに重なる領域、又は、前記回転軸線の方向で前記第2プランジャポンプに重なり、かつ前記回転軸線の周り方向で前記第1プランジャポンプに重なる領域にある、
    ブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載のブレーキ装置において、
    前記第1プランジャポンプと前記第2プランジャポンプは、前記回転軸線の方向で部分的に重なる、ブレーキ装置。
  3. 請求項2に記載のブレーキ装置において、
    前記第1プランジャと前記第2プランジャは、前記回転軸線の方向で部分的に重なる、ブレーキ装置。
  4. 請求項1に記載のブレーキ装置において、
    前記車輪部は、第1車輪部と第2車輪部を有し、
    前記ホイルシリンダ部は、前記第1車輪部に制動力を付与可能な第1ホイルシリンダ部と、前記第2車輪部に制動力を付与可能な第2ホイルシリンダ部とを有し
    前記吸入液路部は、前記第1プランジャポンプの吸入側に接続する第1吸入液路と、前記第2プランジャポンプの吸入側に接続する第2吸入液路とを有し
    前記吐出液路部は、前記第1プランジャポンプの吐出側及び前記第1ホイルシリンダ部に接続する第1吐出液路と、前記第2プランジャポンプの吐出側及び前記第2ホイルシリンダ部に接続する第2吐出液路とを有する、
    ブレーキ装置。
  5. 請求項4に記載のブレーキ装置において、
    前記駆動部材の外周に接する第3プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第3プランジャを有し、前記第1吸入液路部及び前記第1吐出液路に接続する第3プランジャポンプであって、前記回転軸線の方向で前記第1プランジャポンプと同じ位置にある前記第3プランジャポンプと、
    前記駆動部材の外周に接する第4プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第4プランジャを有し、前記第2吸入液路部及び前記第2吐出液路に接続する第4プランジャポンプであって、前記回転軸線の方向で前記第2プランジャポンプと同じ位置にある前記第4プランジャポンプと
    を備え、
    前記第1プランジャポンプと前記第2プランジャポンプは、前記回転軸線の方向から見て、前記回転軸線を挟んで反対側にあり、
    前記第3プランジャポンプと前記第4プランジャポンプは、前記回転軸線の方向から見て、前記回転軸線を挟んで反対側にある、
    ブレーキ装置。
  6. 請求項5に記載のブレーキ装置において、
    前記駆動部材の外周に接する第5プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第5プランジャを有し、前記第1吸入液路部及び前記第1吐出液路に接続する第5プランジャポンプであって、前記回転軸線の方向で前記第1プランジャポンプと同じ位置にある前記第5プランジャポンプと、
    前記駆動部材の外周に接する第6プランジャであって、前記回転軸線に対して直交する方向に作動可能な前記第6プランジャを有し、前記第2吸入液路部及び前記第2吐出液路に接続する第6プランジャポンプであって、前記回転軸線の方向で前記第2プランジャポンプと同じ位置にある前記第6プランジャポンプと
    を備え、
    前記第5プランジャポンプと前記第6プランジャポンプは、前記回転軸線の方向から見て、前記回転軸線を挟んで反対側にあり、
    前記回転軸線の周り方向で、前記第1プランジャポンプ、前記第6プランジャポンプ、前記第3プランジャポンプ、前記第2プランジャポンプ、前記第5プランジャポンプ、及び前記第4プランジャポンプの順に並ぶ
    ブレーキ装置。
  7. 請求項に記載のブレーキ装置において、
    前記第1プランジャポンプ、前記第2プランジャポンプ、前記第3プランジャポンプ、前記第4プランジャポンプ、前記第5プランジャポンプ、及び前記第6プランジャポンプは、前記回転軸線の周り方向で略等間隔に配置されている、
    ブレーキ装置。
JP2017180816A 2017-09-21 2017-09-21 ポンプ装置及びブレーキ装置 Active JP6873013B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017180816A JP6873013B2 (ja) 2017-09-21 2017-09-21 ポンプ装置及びブレーキ装置
PCT/JP2018/032691 WO2019058950A1 (ja) 2017-09-21 2018-09-04 ポンプ装置及びブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017180816A JP6873013B2 (ja) 2017-09-21 2017-09-21 ポンプ装置及びブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019055664A JP2019055664A (ja) 2019-04-11
JP6873013B2 true JP6873013B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=65809619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017180816A Active JP6873013B2 (ja) 2017-09-21 2017-09-21 ポンプ装置及びブレーキ装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6873013B2 (ja)
WO (1) WO2019058950A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08127324A (ja) * 1994-11-01 1996-05-21 Akebono Brake Ind Co Ltd アンチロックブレーキ用モジュレータ
JP2000002177A (ja) * 1998-06-17 2000-01-07 Shimadzu Corp ラジアルピストンポンプ
DE10353834A1 (de) * 2003-11-18 2005-06-16 Robert Bosch Gmbh Mehrkolbenpumpe
JP5102754B2 (ja) * 2008-12-24 2012-12-19 日信工業株式会社 車両用ブレーキ液圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019058950A1 (ja) 2019-03-28
JP2019055664A (ja) 2019-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101729940B1 (ko) 전자제어식 브레이크 시스템의 펌프유닛
US8087911B2 (en) Pump of electronically controlled brake system
JP5841455B2 (ja) ブレーキ装置
JP6532104B2 (ja) 液圧制御装置およびブレーキシステム
JP2017047753A (ja) ブレーキ装置およびブレーキシステム
JP6593688B2 (ja) ブレーキ装置およびブレーキシステム
US11767002B2 (en) Brake hydraulic pressure controller
US9663084B2 (en) Rotating pumping apparatus with seal mechanism
WO2012161311A1 (ja) ブレーキ液圧制御装置とそれを用いたブレーキ装置
CN109642565B (zh) 柱塞泵及制动装置
JP6873013B2 (ja) ポンプ装置及びブレーキ装置
JP6305708B2 (ja) バキュームポンプ機構
WO2018070187A1 (ja) ポンプ装置及びブレーキ装置
WO2017179496A1 (ja) ブレーキ装置およびプランジャポンプ
US9358967B2 (en) Rotary pump and braking system having the same
JP7060682B2 (ja) ブレーキ液圧制御装置
US12012081B2 (en) Brake control apparatus
JP7007919B2 (ja) ポンプ装置及びブレーキ制御装置
JP6308587B2 (ja) ブレーキ装置
JP6432886B2 (ja) ポンプ装置
US20110074205A1 (en) Pump unit for electronically controlled brake system
JP7150154B2 (ja) ブレーキ液圧制御装置
JP7158498B2 (ja) ブレーキ液圧制御装置
JP6515722B2 (ja) ポンプ装置およびこれを備えた車両用ブレーキ装置
JP2017025874A (ja) ポンプ装置およびこれを備えた車両用ブレーキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6873013

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250