JP6137549B2 - ギヤポンプおよびブレーキ装置 - Google Patents

ギヤポンプおよびブレーキ装置 Download PDF

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本発明は、ギヤポンプおよびブレーキ装置に関する。
この種の技術としては、下記の特許文献1に記載の技術が開示されている。特許文献1には、ギヤポンプのギヤ側面をシールする側板を有し、ケースと側板との間をシールする部材として硬質シールと軟質シールとを組み合わせたものが開示されている。
特開平9-025883号公報
特許文献1に記載の発明では、高温になると軟質シールの締め代が増加するため、側板がギヤ側面を押圧する力が大きくなりギヤの摺動抵抗が増大して、効率が悪化するおそれがある。
本発明は、上記問題に着目されたもので、その目的とするところは、高温時においても側板とギヤとの間の押圧力を適切に保つことができるギヤポンプおよびブレーキ装置を提供することである。
上記目的を達成するため本発明では、ハウジングと側板との間にハウジングと側板を離間する方向の締め代をもってハウジングまたは側板に形成された収容部に配置され、ギヤのラジアル方向に形成される高圧部と低圧部とを区画するシール装置を備え、締め代をギヤのラジアル方向に対応する締め代がギヤのスラスト方向に対応する締め代より大きく設定するようにした。
よって、高温時においても側板とギヤとの間の押圧力を適切に保つことができる。
実施例1のブレーキ液圧制御装置の液圧回路図である。 実施例1のポンプ装置の軸方向断面図である。 実施例1のサイドプレートの外周部分の拡大断面図である。 実施例1のシールブロックの外周部分の拡大断面図である。 実施例1の硬質シール部材の斜視図である。 実施例1の硬質シール部材の軸方向正面図である。 実施例1の硬質シール部材の外周部分の拡大断面図である。 実施例1の第一軟質シール部材の斜視図である。 実施例1の第一軟質シール部材の軸方向正面図である。 実施例1のポンプ装置の吐出液圧とギヤの押し付け力との関係を示すグラフである。 実施例1のポンプ装置の吐出液圧とポンプトルクとの関係を示すグラフである。 実施例2のポンプ装置の軸方向断面図である。 実施例2の硬質シール部材の斜視図である。 実施例2の硬質シール部材の軸方向正面図である。 実施例3のポンプ装置の軸方向断面図である。 他の実施例のポンプ装置の軸方向断面図である。 他の実施例の硬質シール部材の斜視図である。 他の実施例の硬質シール部材の軸方向正面図である。 他の実施例のポンプ装置の軸方向断面図である。 他の実施例の硬質シール部材の斜視図である。 他の実施例の硬質シール部材の軸方向正面図である。
〔実施例1〕
実施例1のポンプ装置1を備えたブレーキ液圧制御装置32のブレーキ液圧回路について説明する。
[ブレーキ液圧回路の構成]
図1は、ブレーキ液圧制御装置32の液圧回路図である。液圧回路は、マスタシリンダM/CとホイルシリンダW/Cとの間に設けられた液圧制御ユニット33内に形成されている。このブレーキ液圧制御装置32は、コントローラからのVehicle Dynamics Control(以下VDC)、Anti-lock Brake System(以下ABS)の要求液圧に応じて液圧制御を行う。ブレーキ液圧制御装置32においては、P系統のブレーキ液圧回路34PとS系統のブレーキ液圧回路34Sの2系統からなる。P系統には、左前輪のホイルシリンダW/C(FL)、右後輪のホイルシリンダW/C(RR)が接続されており、S系統には、右前輪のホイルシリンダW/C(FR)、左後輪のホイルシリンダW/C(RL)が接続され、所謂X配管配管構造となっている。ブレーキ液圧制御装置32と各ホイルシリンダW/Cとは、ホイルシリンダポート35FL,35FR,35RL,35RRに接続されている。ポンプ装置1はP系統、S系統それぞれに、第一ポンプPPと第二ポンプPSとが設けられたタンデムギヤポンプである。
マスタシリンダM/Cと液圧制御ユニット33とは、マスタシリンダポート36P,36Sを介して液路37P,37Sにおいて接続されている。この液路37とポンプ装置1の吸入側とは、液路38P,38Sによって接続されている。液路37P上であって、マスタシリンダポート36Pと、液路38Pとの接続部との間にはマスタシリンダ圧センサ39が設けられている。
ポンプ装置1の吐出側と各ホイルシリンダW/Cとは、液路41P,41Sによって接続されている。この各液路41上には、各ホイルシリンダW/Cに対応する常開型のソレノイドバルブである増圧バルブ42FL,42FR,42RL,42RRが設けられている。また各液路41上であって、各増圧バルブ42とポンプ装置1との間にはチェックバルブ43P,43Sが設けられている。各チェックバルブ43は、ポンプ装置1から増圧バルブ42へ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。また各液路41上であって、各増圧バルブ42とポンプ装置1との間には吐出圧センサ44P,44Sが設けられている。
さらに各液路41には、各増圧バルブ42を迂回する液路45FL,45FR,45RL,45RRが設けられており、液路45には、チェックバルブ46FL,46FR,46RL,46RRが設けられている。この各チェックバルブ46は、ホイルシリンダW/Cからポンプ装置1へ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。
マスタシリンダM/C(液路37)と液路41とは液路47P,47Sによって接続されており、液路41と液路47とはポンプ装置1と増圧バルブ42との間において合流している。この各液路47上には、常開型のソレノイドバルブであるゲートアウトバルブ48P,48Sが設けられている。また各液路47には、各ゲートアウトバルブ48を迂回する液路49P,49Sが設けられており、この液路49には、チェックバルブ50P,50Sが設けられている。この各チェックバルブ50は、マスタシリンダM/C側からホイルシリンダW/Cへ向かう方向へのブレーキ液圧の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。
液路38にはチェックバルブ付きのリザーバ85P,85Sが設けられている。リザーバ85とホイルシリンダW/Cとは液路87P,87Sによって接続されている。この各液路87にそれぞれ、常閉型のソレノイドバルブである減圧バルブ88FL,88FR,88RL,8RRが設けられている。
[ポンプ装置の構成]
図2はポンプ装置1の軸方向断面図である。図2に示すように、ポンプ装置1の外周はポンプハウジング52によって覆われている。ポンプハウジング52は、フロントハウジング53、リアハウジング55によって構成されている。以下、説明のためポンプ装置1が組み立てられた状態で、駆動ギヤ58および従動ギヤ60の回転軸方向であってフロントハウジング53側を軸方向正側、リアハウジング55側を軸方向負側と称する。また、駆動ギヤ58および従動ギヤ60の回転軸方向をスラスト方向、スラストに直交する方向をラジアル方向と称する。
ポンプハウジング52内にはモータにより回転駆動される駆動軸56が設けられ、この駆動軸56には、駆動軸56と一体に回転する駆動ギヤ58が取り付けられている。駆動軸56と並列に従動軸57が設けられ、この従動軸57には、従動軸57と一体に回転する従動ギヤ60が取付けられている。従動ギヤ60は駆動ギヤ58と歯合している。すなわち、実施例1のポンプ装置1は外接ギヤポンプである。
駆動ギヤ58と従動ギヤ60の軸方向正側にはサイドプレート54が設けられている。駆動ギヤ58と従動ギヤ60の軸方向負側にはシールブロック62が設けられている。サイドプレート54とシールブロック62によって駆動ギヤ58と従動ギヤ60を挟み込み、駆動ギヤ58と従動ギヤ60の噛み合い部分をシールしている。
[フロントハウジングの構成]
図2を用いてフロントハウジング53の構成について説明する。フロントハウジング53は金属材料により形成されている。フロントハウジング53には、軸方向正側に開口する有底カップ状に形成されたギヤ収容孔53eが形成されている。このギヤ収容孔53eには、駆動ギヤ58、従動ギヤ60等が収容されている。
ギヤ収容孔53eの底部にはベアリング装着孔53a,53bが形成されている。ベアリング装着孔53a,53bにはそれぞれニードルベアリング66,67が収容されている。
ベアリング装着孔53aのさらに奥には駆動軸収容孔53cが形成され、ベアリング装着孔53bのさらに奥には従動軸収容孔53dが形成されている。駆動軸収容孔53c、従動軸収容孔53dにはそれぞれ駆動軸56、従動軸57の軸方向正側端部が収容されている。
[リアハウジングの構成]
図2を用いてリアハウジング55の構成について説明する。リアハウジング55は金属材料により形成されている。
リアハウジング55は、溶接によりフロントハウジング53と固定されている。フロントハウジング53のギヤ収容孔53aの開口部がリアハウジング55により封止されることによってできる空間によりポンプ室80を構成している。
リアハウジング55の軸方向正側側面にはベアリング装着孔55a,55bが形成されている。ベアリング装着孔55a,55bにはそれぞれニードルベアリング89,68が収容されている。
リアハウジング55の軸方向負側端面にはシール収容孔55cが形成されている。シール収容孔55cにはシール部材90が挿入されている。
ベアリング装着孔55aとシール収容孔55cとの間は、軸方向に貫通する駆動軸貫通孔55dが形成されている。
ベアリング装着孔55bのさらに奥には従動軸収容孔55eが形成されている。従動軸収容孔55eには従動軸57の軸方向負側端部が収容されている。
[サイドプレートの構成]
図2を用いてサイドプレート54について説明する。サイドプレート54には、駆動軸56が貫通する駆動軸貫通孔54aと従動軸57が貫通する従動軸貫通孔54bが形成されている。サイドプレート54の軸方向正側側面の縁は段状になっており、シール収容部54dが形成されている。シール収容部54dは、スラスト方向であってフロントハウジング53のギヤ収容孔53eの底部側(軸方向正側)に側面を有するスラスト外方向面54toと、ラジアル方向の外周側に側面を有するラジアル外方向面54roとを有している。シール収容部54dには、ゴムなどの比較的軟らかい素材で形成された第三軟質シール部材74が設けられている。第三軟質シール部材74はスラスト外方向面54toとギヤ収容孔53eの底面との間に締め代をもって配置され、スラスト外方向面54toとギヤ収容孔53eの底面とに密着してシールしている。
サイドプレート54の軸方向負側側面には、ギヤシール凸部54cが形成されている。ギヤシール凸部54cは、駆動ギヤ58および従動ギヤ60の歯の内周および、駆動ギヤ58と従動ギヤ60との噛み合い部分に対応するように形成されている。ギヤシール凸部54cが駆動ギヤ58と従動ギヤ60の側面と当接することにより、駆動ギヤ58と従動ギヤ60の噛み合い部分の内部である低圧部80bと、駆動ギヤ58と従動ギヤ60の噛み合い部分の外側である高圧部80aとの間をシールしている。
図3はサイドプレート54の外周部分の拡大断面図である。図3に太線で示す部分に高圧が作用している。ラジアル方向に油圧が作用する面の面積は、対向する面の面積と等しいため力が打ち消し合う。一方、スラスト方向に油圧が作用する面の面積は軸方向正側の面の面積S1に対して軸方向負側面の面積S2が大きいため、軸方向正側に力が作用し、サイドプレート54をフロントハウジング53のギヤ収容孔53eの底面に押し付ける。そのため、サイドプレート54とフロントハウジング53との間でもシール性を確保することができ、第三軟質シール部材74は廃止しても良い。
[シールブロックの構成]
図2を用いてシールブロック62について説明する。シールブロック62には、駆動軸56が貫通する駆動軸貫通孔62bと従動軸57が貫通する従動軸貫通孔62cが形成されている。シールブロック62の軸方向負側側面の縁は段状になっておりシール収容部62aが形成されている。シール収容部62aは、スラスト方向であって駆動ギヤ58および従動ギヤ60とは反対側(軸方向負側)に側面を有するスラスト外方向壁62toと、ラジアル方向の外周側に側面を有するラジアル外方向壁62roとを有している。シール収容部62aには、シール装置70が設けられている。シール装置70については後に詳述する。
シールブロック62の軸方向正側側面には、ギヤシール凸部62dが形成されている。ギヤシール凸部62dは、駆動ギヤ58および従動ギヤ60の歯の内周および、駆動ギヤ58と従動ギヤ60との噛み合い部分に対応するように形成されている。ギヤシール凸部62dが駆動ギヤ58と従動ギヤ60の側面と当接することにより、駆動ギヤ58と従動ギヤ60の噛み合い部分の内部である低圧部80bと、駆動ギヤ58と従動ギヤ60の噛み合い部分の外側である高圧部80aとの間をシールしている。
図4はシールブロック62の外周部分の拡大断面図である。図4に太線で示す部分に高圧が作用している。ラジアル方向に油圧が作用する面の面積は、対向する面の面積と等しいため力が打ち消し合う。一方、スラスト方向に油圧が作用する面の面積は軸方向正側の面の面積S3に対して軸方向負側面の面積S4が大きいため、軸方向正側に力が作用し、シールブロック62を駆動ギヤ58および従動ギヤ60に押し付ける。これにより、ポンプ駆動時には、シールブロック62はリアハウジング55から離れる方向に移動し、シールブロック62とリアハウジング55との間には隙間が生じている。
[シール装置の構成]
シール装置70は、硬質シール部材72と、第一軟質シール部材71と、第二軟質シール部材73とから構成されている。シール装置70は、高圧部80aと低圧部80bとの間をシールしている。硬質シール部材72は、樹脂、金属などの比較的硬い素材で形成されている。、第一軟質シール部材71および第二軟質シール部材73は、ゴムなどの比較的軟らかい素材で形成されている。
(硬質シール部材)
図5は硬質シール部材72の斜視図である。図6は硬質シール部材72の軸方向正面図である。図2、図5、図6を用いて硬質シール部材72について説明する。
硬質シール部材72は円盤状の部材であって、シールブロック62の外周に沿って形成された貫通孔であるシールブロック挿入孔72cが形成されている。硬質シール部材72の軸方向正側のシールブロック挿入孔72cの縁は段状になっており、シール収容部72aが形成されている。
シール収容部72aは、スラスト方向であって駆動ギヤ58および従動ギヤ60側(軸方向正側)に側面を有するスラスト内方向面72tiと、ラジアル方向の内周側に側面を有するラジアル内方向面72riとを有している。硬質シール部材72の軸方向負側の外周の縁は段状になっており、シール収容部72bが形成されている。シール収容部72bは、スラスト方向であって駆動ギヤ58および従動ギヤ60と反対側(軸方向負側)に側面を有するスラスト外方向面72toと、ラジアル方向の外周側に側面を有するラジアル外方向面72roとを有している。硬質シール部材72の軸方向負側には、内周側(シールブロック62側)に延びる延在部72dが形成されている。
図7は硬質シール部材72の外周部分の拡大断面図である。図7に太線で示す部分に高圧が作用している。ラジアル方向に油圧が作用する面の面積は、対向する面の面積と等しいため力が打ち消し合う。一方、スラスト方向に油圧が作用する面の面積は軸方向負側の面の面積S6に対して軸方向正側面の面積S5が大きいため、軸方向正負に力が作用し、硬質シール部材72をリアハウジング55に押し付ける。これによポンプ駆動時には、硬質シール部材72は、シールブロック62のスラスト外方向壁62toから離れる方向に移動し、硬質シール部材72とスラスト外方向壁62toととの間には隙間が生じている。
(第一軟質シール部材)
図8は第一軟質シール部材71の斜視図である。図9は第一軟質シール部材71の軸方向正面図である。図2、図8、図9を用いて第一軟質シール部材71について説明する。第一軟質シール部材71は、硬質シール部材72のシール収容部72aの形状に沿って形成されている。第一軟質シール部材71は、シールブロック62のシール収容部62aのラジアル外方向壁62ro、スラスト外方向壁62toおよび硬質シール部材72のラジアル内方向面72ri、スラスト内方向面72tiによって囲まれた空間内に配置されている。第一軟質シール部材71は硬質シール部材72のラジアル内方向面72riとシールブロック62のラジアル外方向壁62roとの間に締め代をもって配置され、ラジアル内方向面72riとラジアル外方向壁62roとに密着することでシールしている。
(第二軟質シール部材)
図2を用いて第二軟質シール部材73について説明する。第二軟質シール部材73は、硬質シール部材72のシール収容部72bの形状に沿って形成されている。第二軟質シール部材73は、硬質シール部材72のラジアル外方向面72roとフロントハウジング53のギヤ収容孔53eの内周面との間に締め代をもって配置され、ラジアル外方向面72roとギヤ収容孔53eの内周面とに密着することでシールしている。
[作用]
サイドプレート54およびシールブロック62による駆動ギヤ58および従動ギヤ60の押し付け力は、ポンプ装置1の吐出液圧に応じた大きさとなるように設計される。軟質シール部材はゴムなどの比較的軟らかい素材で形成されており、温度が高くなると体積が大きくなり締め代がきつくなる。そのため、軟質シール部材がスラスト方向に締め代を有していると、軟質シール部材の締め代による力が、サイドプレート54およびシールブロック62による駆動ギヤ58および従動ギヤ60の押し付け力に影響するため、適正な押し付け力を得ることができないおそれがあった。
図10はポンプ装置1の吐出液圧とサイドプレート54およびシールブロック62による駆動ギヤ58および従動ギヤ60の押し付け力との関係を示すグラフである。図11はポンプ装置1の吐出液圧とポンプトルクとの関係を示すグラフである。
吐出液圧に対する押し付け力の関係は、図10に点線で示すように設定することが望ましい。しかし、第一軟質シール部材71および第二軟質シール部材73の締め代が押し付け力に影響すると、温度が高くなるほど押し付け力が大きくなる。また、図11に示すようにポンプトルクも温度が高くなるほど大きくなり、ポンプ効率が悪化することとなる。
そこで実施例1では、第一軟質シール部材71および第二軟質シール部材73をラジアル方向の締め代がスラスト方向の締め代よりも大きくなるように設定した。これにより、第一軟質シール部材71および第二軟質シール部材73の温度変化によるスラスト方向の締め代の変化を小さくすることができ、サイドプレート54およびシールブロック62による駆動ギヤ58および従動ギヤ60の押し付け力への影響を抑制することができる。よって、図10、図11に点線で示すように、吐出液圧に応じた押し付け力に設定することができ、またポンプトルクが過度に大きくなり過ぎないようにすることができるため、ポンプ効率を高めることができる。
また実施例1では、第一軟質シール部材71をシールブロック62のラジアル外方向壁62roと硬質シール部材72のラジアル内方向面72riとの間で締め代をもって配置するようにした。また第二軟質シール部材73を硬質シール部材72のラジアル外方向面72roとフロントハウジング53のギヤ収容孔53eの内周面との間で締め代をもって配置するようにした。これにより、第一軟質シール部材71および第二軟質シール部材73の締め代変化による押し付け力への影響を抑制することができる。
なお、第三軟質シール部材74はサイドプレート54のスラスト外方向面54toとフロントハウジング53のギヤ収容孔53eの底面との間に締め代をもって配置されている。しかし、サイドプレート54には駆動ギヤ58および従動ギヤ60から離れる向きに力が作用しているため、第三軟質シール部材74により押し付け力への影響は小さい。
また実施例1では、第一軟質シール部材71をシールブロック62のラジアル外方向壁62roスラスト外方向壁62toと、硬質シール部材72のラジアル内方向面72riとスラスト内方向面72tiとによって囲れた空間内に配置した。これにより、第一軟質シール部材71の配置状態を安定させることができる。
また実施例1では、硬質シール部材72の軸方向負側に、内周側(シールブロック62側)に延びる延在部72dを形成した。これにより、シールブロック62とリアハウジング55との隙間に第一軟質シール部材71が侵入することを抑制し、第一軟質シール部材71によるシールブロック62の駆動ギヤ58および従動ギヤ60への押し付け力への影響を小さくすることができる。
また実施例1では、第一軟質シール部材71および第二軟質シール部材73のスラスト方向の締め代をゼロに設定した。これにより、温度変化によるスラスト方向の締め代の変化をなくすことができ、第一軟質シール部材71および第二軟質シール部材73によるシールブロック62の駆動ギヤ58および従動ギヤ60への押し付け力への影響をなくすことができる。
また実施例1では、駆動ギヤ58および従動ギヤ60をサイドプレート54およびシールブロック62により軸方向に挟み込むように形成して外接ギヤポンプとした。これにより、安定した外接ギヤポンプを構成することができる。なお、実施例1ではタンデムギヤポンプを例に説明したが、これに限らず、シングルタイプのギヤポンプに適用するや、同様の技術思想をトロコイドポンプに適用することも可能である。
[効果]
(1) ポンプハウジング52と、ポンプハウジング52内に配置され、少なくとも駆動軸56により回転駆動される駆動ギヤ58(ギヤ)と、ポンプハウジング52と駆動ギヤ58との間に駆動ギヤ58のスラスト方向に移動可能に配置され、駆動ギヤ58の少なくとも一側面に摺接して駆動ギヤ58の側面からの作動油の漏れを抑制するためのシールブロック62(側板)と、ポンプハウジング52とシールブロック62との間にポンプハウジング52とシールブロック62を離間する方向の締め代をもってポンプハウジング52またはシールブロック62に形成されたシール収容部62aに配置され、駆動ギヤ58のラジアル方向に形成される高圧部80aと低圧部80bとを区画するシール装置70を備え、締め代を駆動ギヤ58のラジアル方向に対応する締め代が駆動ギヤ58のスラスト方向に対応する締め代より大きく設定した。
よって、吐出液圧に応じた押し付け力に設定することができ、またポンプトルクが過度に大きくなり過ぎないようにすることができるため、ポンプ効率を高めることができる。
(2) シール装置70は、第一軟質シール部材71と硬質シール部材72とを備え、シール収容部62aは、ラジアル外方向壁62roとスラスト外方向壁62toとを備え、硬質シール部材72は、ラジアル内方向面72riを備え、第一軟質シール部材71を、ラジアル外方向壁62roとラジアル内方向面72riとの間で締め代をもって配置するようにした。
よって、締め代の関係を容易に設定することができる。
(3) 硬質シール部材72は、スラスト内方向面72tiを備え、第一軟質シール部材71を、シール収容部62aのラジアル外方向壁62roとスラスト外方向壁62toと、硬質シール部材72のラジアル内方向面72riとスラスト内方向面72tiとによって囲まれた空間内に配置した。
よって、第一軟質シール部材71の配置状態を安定させることができる。
(4) シールブロック62の駆動ギヤ58に摺接する面に対向する面側は、ポンプハウジング52に対して隙間をもって配置され、硬質シール部材のスラスト方向面を、隙間内への軟質シール部材の侵入を抑制するように隙間に向かって延在するようにした。
よって、第一軟質シール部材71によるシールブロック62による駆動ギヤ58への押し付け力への影響を小さくすることができる。
(5) スラスト方向に対応する締め代はゼロとした。
よって、第一軟質シール部材71によるシールブロック62の駆動ギヤ58への押し付け力への影響をなくすことができる。
(6) 駆動ギヤ58に歯合する従動ギヤ60を備え、駆動ギヤ58の他側面にサイドプレート54(第二の側板)を備えた。
よって、安定した外接ギヤポンプを構成することができる。
(7) ポンプハウジング52と、ポンプハウジング52内に配置され、少なくとも駆動軸56により回転駆動される駆動ギヤ58(ギヤ)と、ポンプハウジング52とギヤとの間にギヤのスラスト方向に移動可能に配置され、駆動ギヤ58の少なくとも一側面に摺接して駆動ギヤ58の側面からの作動油の漏れを抑制するためのシールブロック62(側板)と、ポンプハウジング52とシールブロック62との間にポンプハウジング52とシールブロック62を離間する方向の締め代をもってポンプハウジング52またはシールブロック62に形成された収容部に配置され、駆動ギヤ58のラジアル方向に形成される高圧部80aと低圧部80bとを区画するシール装置70を備え、駆動ギヤ58のスラスト方向に対応する締め代が他の方向に対応する締め代より小さくなるように設定した。
よって、吐出液圧に応じた押し付け力に設定することができ、またポンプトルクが過度に大きくなり過ぎないようにすることができるため、ポンプ効率を高めることができる。
(8) 車両のホイルシリンダ液圧をコントロールするためのギヤポンプを備えたブレーキ液圧制御装置32(ブレーキ装置)であって、ポンプ装置1(ギヤポンプ)として、ポンプハウジング52と、ポンプハウジング52内に配置され、少なくとも駆動軸56により回転駆動される駆動ギヤ58と、ポンプハウジング52と駆動ギヤ58との間にギヤのスラスト方向に移動可能に配置され、駆動ギヤ58の少なくとも一側面に摺接して駆動ギヤ58の側面からの作動油の漏れを抑制するためのシールブロック62(側板)と、ポンプハウジング52とシールブロック62との間にポンプハウジング52とシールブロック62を離間する方向に押圧するようにポンプハウジング52またはシールブロック62に形成された収容部に配置され、ギヤのラジアル方向に形成される高圧部80aと低圧部80bとを区画しつつ、シールブロック62のスラスト方向への押圧する力を低減するスラスト方向力低減手段を有するシール装置70と、を備えた。
よって、吐出液圧に応じた押し付け力に設定することができ、またポンプトルクが過度に大きくなり過ぎないようにすることができるため、ポンプ効率を高めることができる。
(9) シール収容部62aは、ラジアル外方向壁62roとスラスト外方向壁62toを備え、スラスト方向力低減手段として、シール装置70をシール収容部62aのスラスト外方向壁62toとの間に隙間をもって配置した。
よって、第一軟質シール部材71によるシールブロック62による駆動ギヤ58への押し付け力への影響を小さくすることができる。
〔実施例2〕
実施例2のポンプ装置1は、実施例1のポンプ装置1と硬質シール部材72の形状が異なる。
[シール装置の構成]
図12はポンプ装置1の軸方向断面図である。シール装置70は、硬質シール部材72と、第一軟質シール部材71と、第二軟質シール部材73とから構成されている。シール装置70は、高圧部80aと低圧部80bとの間をシールしている。硬質シール部材72は、樹脂、金属などの比較的硬い素材で形成されている。、第一軟質シール部材71および第二軟質シール部材73は、ゴムなどの比較的軟らかい素材で形成されている。
(硬質シール部材)
図13は硬質シール部材72の斜視図である。図14は硬質シール部材72の軸方向正面図である。図12、図13、図14を用いて硬質シール部材72について説明する。硬質シール部材72には、シールブロック62の外周に沿って形成された貫通孔であるシールブロック挿入孔72cが形成されている。シールブロック挿入孔72cの側面は溝状なっており、シール収容部72aが形成されている。
シール収容部72aは、スラスト方向であって駆動ギヤ58および従動ギヤ60側(軸方向正側)に側面を有するスラスト内方向面72tiと、スラスト方向であってリアハウジング55側(軸方向負側)に側面を有するスラスト外方向面72to1と、ラジアル方向の内周側に側面を有するラジアル内方向面72riとを有している。スラスト外方向面72to1は、ラジアル方向において、シールブロック62のシール収容部62aのスラスト外方向壁62toとオーバラップするように設けられている。硬質シール部材72の軸方向負側の外周の縁は段状になっており、シール収容部72bが形成されている。シール収容部72bは、スラスト方向であって駆動ギヤ58および従動ギヤ60と反対側(軸方向負側)に側面を有するスラスト外方向面72toと、ラジアル方向の外周側に側面を有するラジアル外方向面72roとを有している。硬質シール部材72の軸方向負側には、内周側(シールブロック62側)に延びる延在部72dが形成されている。
(第一軟質シール部材)
第一軟質シール部材71は実施例1の第一軟質シール部材71と同一のものを使用する。第一軟質シール部材71は、シールブロック62のシール収容部62aのラジアル外方向壁62roおよび硬質シール部材72のラジアル内方向面72ri、スラスト内方向面72ti、スラスト外方向面72to1によって囲まれた空間内に配置されている。第一軟質シール部材71は硬質シール部材72のラジアル内方向面72riとシールブロック62のラジアル外方向壁62roとの間に締め代をもって配置され、ラジアル内方向面72riとラジアル外方向壁62roとに密着することでシールしている。
(第二軟質シール部材)
第二軟質シール部材73は、硬質シール部材72のシール収容部72bの形状に沿って形成されている。第二軟質シール部材は、硬質シール部材72のラジアル外方向面72roとフロントハウジング53のギヤ収容孔53eの内周面との間に締め代をもって配置され、ラジアル外方向面72roとギヤ収容孔53eの内周面とに密着することでシールしている。
[作用]
第一軟質シール部材71とシールブロック62のシール収容部62aのスラスト外方向壁62toとの間に、硬質シール部材72のスラスト外方向面72to1が介在することとなるため、第一軟質シール部材71がシールブロック62に当接することがない。これにより、第一軟質シール部材71によるサイドプレート54およびシールブロック62の駆動ギヤ58および従動ギヤ60の押し付け力への影響を抑制することができる。
[効果]
(10) シール装置70は、第一軟質シール部材71と硬質シール部材72とを備え、シール収容部62aは、ラジアル外方向壁62roとスラスト外方向壁62toとを備え、硬質シール部材72は、ラジアル内方向面72riを備え、硬質シール部材72は、スラスト内方向面72tiと、スラスト内方向面72tiの内方であって、シール収容部62aのスラスト外方向壁62toにオーバラップするスラスト外方向面72to1とを備え、第一軟質シール部材71は、硬質シール部材72のスラスト外方向面72toとスラスト内方向面72tiとシール収容部62aのラジアル外方向壁62roとにより形成された空間内に配置されているようにした。
よって、第一軟質シール部材71によるサイドプレート54およびシールブロック62の駆動ギヤ58および従動ギヤ60の押し付け力への影響を抑制することができる。
〔実施例3〕
実施例3のポンプ装置1について説明する。実施例1および実施例2のポンプ装置1は外接ギヤポンプであったが、実施例3のポンプ装置1はトロコイドポンプである。
[ポンプ装置の構成]
図15はポンプ装置1の軸方向断面図である。図15に示すように、ポンプ装置1の外周はポンプハウジング93によって覆われている。ポンプハウジング93は、フロントハウジング94、センタハウジング95、リアハウジング96によって構成されている。以下、説明のためポンプ装置1が組み立てられた状態でポンプ装置1の軸方向であってフロントハウジング94側を軸方向正側、リアハウジング96側を軸方向負側と称する。また、インナロータ99およびアウタロータ98の回転軸方向をスラスト方向、スラスト方向に直交する方向をラジアル方向と称する。
ポンプハウジング93内にはモータにより回転駆動される駆動軸97が設けられ、この駆動軸97には、駆動軸97と一体に回転するインナロータ99が取り付けられている。インナロータ99の外周にはアウタロータ98が設けられている。インナロータ99は外周に外歯99aを備えており、アウタロータ98は内周に内歯98aを備えている。インナロータ99とアウタロータ98とが互いの外歯99a、内歯98aによって複数の空隙部107を形成して噛合している。アウタロータ98の内歯98aは、インナロータ99の外歯99aの刃先をシールするシール部材として機能している。
アウタロータ98は樹脂材料により形成されており、金属材料で形成されたインナロータ99よりも摩擦係数は小さくなるように形成されている。
インナロータ99とアウタロータ98の軸方向負側には第二サイドプレート101が設けられている。インナロータ99とアウタロータ98の軸方向正側には第一サイドプレート100が設けられている。すなわち、第二サイドプレート101と第一サイドプレート100とによってインナロータ99とアウタロータ98を挟み込むこととなる。
[フロントハウジングの構成]
図15を用いてフロントハウジング94の構成について説明する。フロントハウジング94は金属材料により形成され、外見は全体として円筒状に形成されている。フロントハウジング94の軸方向負側には凹状に刳り抜かれており、刳り抜かれた中に円筒状の嵌合凸部94aが形成されている。この嵌合凸部94aは、フロントハウジング94の外周円に対して偏芯して形成されている。
嵌合凸部94aには、軸方向正側に向かってベアリング装着孔94bが形成されている。ベアリング装着孔94bにはニードルベアリング105および封止部材106が圧入されている。
ベアリング装着孔94bの更に奥には駆動軸収容孔94cが形成されている。駆動軸収容孔94cにはそれぞれ駆動軸56の軸方向正側端部が収容されている。
[センタハウジングの構成]
図15を用いてセンタハウジング95の構成について説明する。センタハウジング95は、全体として板状の円盤部材であって、内部にインナロータ99およびアウタロータ98を収容する収容孔95aが形成されている。この収容孔95aは、センタハウジング95の外周に対して偏芯して形成されており、センタハウジング95を軸方向に貫通している。
[リアハウジングの構成]
図15を用いてリアハウジング96の構成について説明する。リアハウジング96は金属材料により形成されている。リアハウジング96には、軸方向正側に開口する有底カップ状に形成されたサイドプレート収容孔96aが形成されている。このサイドプレート収容孔96aには、第二サイドプレート101が収容されている。
サイドプレート収容孔96aの底部にはリアハウジング96を軸方向に貫通する駆動軸貫通孔96bが形成されている。リアハウジング96の軸方向負側端面には、シール収容孔96cが形成され、更に奥にはベアリング装着孔96dが形成されている。ベアリング装着孔96dの底部には、駆動軸貫通孔96bが開口している。ベアリング装着孔96dには、ボールベアリング102が挿入されている。シール収容孔96cには、ボールベアリング102に隣接してシール部材103が挿入されている。
[第一サイドプレートの構成]
図15を用いて第一サイドプレート100の構成について説明する。第一サイドプレート100は樹脂により形成されており、金属により形成されたインナロータ99よりも摩擦係数は小さくなるように形成されている。
第一サイドプレート100は、板状のプレートを貫通する嵌合孔100aが形成されている。嵌合孔100aの内径は、フロントハウジング94の嵌合凸部94aの外径よりも若干大きく形成されている。つまり、第一サイドプレート100は、軸方向に移動可能に形成された移動側板となっている。
第一サイドプレート100の軸方向正側の外周の縁は段状になっており、シール収容部100bが形成されている。シール収容部100bは、スラスト方向であってフロントハウジング94側(軸方向正側)に側面を有するスラスト外方向壁100toと、ラジアル方向の外周側に側面を有するラジアル外方向壁100roとを有している。
[第二サイドプレートの構成]
図15を用いて第二サイドプレート101の構成について説明する。第二サイドプレート101は樹脂により形成されており、金属により形成されたインナロータ99よりも摩擦係数は小さくなるように形成されている。
第二サイドプレート101は、外観は円盤状に形成され、内部に駆動軸貫通孔101aが形成されている。駆動軸貫通孔101aは、第二サイドプレート101の外径に対して偏芯して形成されている。第二サイドプレート101の外径は、リアハウジング96のサイドプレート収容孔96aとほぼ同径に形成され、サイドプレート収容孔96aに嵌合されている。つまり、第二サイドプレート101は、軸方向に移動不能に形成された固定側板となっている。
[シール装置の構成]
シール装置70は、硬質シール部材72と、第一軟質シール部材71と、第二軟質シール部材73とから構成されている。硬質シール部材72は、樹脂、金属などの比較的硬い素材で形成されている。、第一軟質シール部材71および第二軟質シール部材73は、ゴムなどの比較的軟らかい素材で形成されている。
(硬質シール部材)
図15を用いて硬質シール部材72について説明する。硬質シール部材72には、シールブロック62の外周に沿って形成された貫通孔であるシールブロック挿入孔72cが形成されている。硬質シール部材72の軸方向正側のシールブロック挿入孔72cの縁は段状になっており、シール収容部72aが形成されている。
シール収容部72aは、スラスト方向であってインナロータ99およびアウタロータ98側(軸方向正側)に側面を有するスラスト内方向面72tiと、ラジアル方向の内周側に側面を有するラジアル内方向面72riとを有している。硬質シール部材72の軸方向負側の外周の縁は段状になっており、シール収容部72bが形成されている。シール収容部72bは、スラスト方向であってインナロータ99およびアウタロータ98と反対側(軸方向正側)に側面を有するスラスト外方向面72toと、ラジアル方向の外周側に側面を有するラジアル外方向面72roとを有している。硬質シール部材72の軸方向正側には、内周側(第一サイドプレート100側)に延びる延在部72dが形成されている。
(第一軟質シール部材)
図15を用いて第一軟質シール部材71について説明する。第一軟質シール部材71は実施例1と同一のものを用いている。第一軟質シール部材71は、第一サイドプレート100のシール収容部100bのラジアル外方向壁100ro、スラスト外方向壁100toおよび硬質シール部材72のラジアル内方向面72ri、スラスト内方向面72tiによって囲まれた空間内に配置されている。第一軟質シール部材71は硬質シール部材72のラジアル内方向面72riとシールブロック62のラジアル外方向壁62roとの間に締め代をもって配置され、ラジアル内方向面72riとラジアル外方向壁62roとに密着することでシールしている。
(第二軟質シール部材)
図15を用いて第二軟質シール部材73について説明する。第二軟質シール部材73は実施例1と同一のものを用いている。第二軟質シール部材73は、硬質シール部材72のラジアル外方向面72roとフロントハウジング53のギヤ収容孔53eの内周面との間に締め代をもって配置され、ラジアル外方向面72roとフロントハウジングの内周面とに密着することでシールしている。
[作用]
サイドプレート54およびシールブロック62による駆動ギヤ58および従動ギヤ60の押し付け力は、ポンプ装置1の吐出液圧に応じた大きさとなるように設計される。軟質シール部材はゴムなどの比較的軟らかい素材で形成されており、温度が高くなると体積が大きくなり締め代がきつくなる。そのため、軟質シール部材がスラスト方向に締め代を有していると、軟質シール部材の締め代による力が、サイドプレート54およびシールブロック62による駆動ギヤ58および従動ギヤ60の押し付け力に影響するため、適正な押し付け力を得ることができないおそれがあった。
そこで実施例3では、第一軟質シール部材71および第二軟質シール部材73をラジアル方向の締め代がスラスト方向の締め代よりも大きくなるように設定した。これにより、第一軟質シール部材71および第二軟質シール部材73の温度変化によるスラスト方向の締め代の変化を小さくすることができ、第一サイドプレート100および第二サイドプレート101によるインナロータ99およびアウタロータ98の押し付け力への影響を抑制することができる。
〔他の実施例〕
以上、本発明を実施例1ないし実施例3に基づいて説明してきたが、各発明の具体的な構成は実施例1ないし実施例3に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば硬質シール部材72の形状は、実施例1ないし実施例3で示したもの以外であっても良い。
(硬質シール部材の他の例1)
図16はポンプ装置1の軸方向断面図である。図17は硬質シール部材72の斜視図である。図18は硬質シール部材72の軸方向正面図である。図16、図17、図18を用いて硬質シール部材72について説明する。
硬質シール部材72は円盤状の部材であって、シールブロック62の外周に沿って形成された貫通孔であるシールブロック挿入孔72cが形成されている。硬質シール部材72のシールブロック挿入孔72cの内周面はラジアル内方向面72riを構成している。硬質シール部材72の径方向外側の側面はラジアル外方向面72roを構成している。
第一軟質シール部材71は、ラジアル内方向面72riとシールブロック62のラジアル外方向壁62roとの間で締め代をもって配置され、ラジアル内方向面72riとラジアル外方向壁62roとに密着することでシールしている。第二軟質シール部材73は、ラジアル外方向面72roとフロントハウジング53のギヤ収容孔53eの側面との間で締め代をもって配置され、ラジアル外方向面72roとギヤ収容孔53eの側面とに密着することでシールしている。これにより、硬質シール部材72の形状を簡単のものとすることができ、加工性を向上させることができる。
(硬質シール部材の他の例2)
図19はポンプ装置1の軸方向断面図である。図20は硬質シール部材72の斜視図である。図21は硬質シール部材72の軸方向正面図である。図19、図20、図21を用いて硬質シール部材72について説明する。
硬質シール部材72は円盤状の部材であって、シールブロック62の外周に沿って形成された貫通孔であるシールブロック挿入孔72cが形成されている。硬質シール部材72の軸方向正側のシールブロック挿入孔72cの縁は段状になっており、シール収容部72aが形成されている。シール収容部72aは、スラスト方向であって駆動ギヤ58および従動ギヤ60と反対側(軸方向負側)に側面を有するスラスト外方向面72to1と、ラジアル方向の内周側に側面を有するラジアル内方向面72riとを有している。硬質シール部材72の軸方向負側の外周の縁は段状になっており、シール収容部72bが形成されている。シール収容部72bは、スラスト方向であって駆動ギヤ58および従動ギヤ60と反対側(軸方向負側)に側面を有するスラスト外方向面72to2と、ラジアル方向の外周側に側面を有するラジアル外方向面72roとを有している。
第一軟質シール部材71は、ラジアル内方向面72riとシールブロック62のラジアル外方向壁62roとの間で締め代をもって配置され、ラジアル内方向面72riとラジアル外方向壁62roとに密着することでシールしている。第二軟質シール部材73は、ラジアル外方向面72roとフロントハウジング53のギヤ収容孔53eの側面との間で締め代をもって配置され、ラジアル外方向面72roとギヤ収容孔53eの側面とに密着することでシールしている。
第一軟質シール部材71とシールブロック62のシール収容部62aのスラスト外方向壁62toとの間に、硬質シール部材72のスラスト外方向面72to1が介在することとなるため、第一軟質シール部材71がシールブロック62に当接することがない。これにより、第一軟質シール部材71によるサイドプレート54およびシールブロック62の駆動ギヤ58および従動ギヤ60の押し付け力への影響を抑制することができる。
更に、上記実施例から把握しうる技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(A) 請求項1に記載のギヤポンプにおいて、
前記ギヤはアウタギヤであって、その外周に配置され前記アウタギヤに歯合するインナギヤを備え、
前記ギヤの他側面に第二の側板を備えたトロコイドタイプであることを特徴とするギヤポンプ。
(B) 請求項8に記載のブレーキ装置において、
前記シール装置は、軟質シール部材と硬質シール部材とを備え、
前記収容部は、ラジアル外方向壁とスラスト方向壁とを備え、
前記硬質シール部材は、ラジアル内方向面を備え、
前記軟質シール部材は、前記ラジアル外方向壁と前記ラジアル内方向面との間で前記締め代をもって配置されていることを特徴とするブレーキ装置。
(C) 上記(B)に記載のブレーキ装置において、
前記硬質シール部材は、スラスト方向面を備え、
前記軟式シール部材は、前記収容部の前記ラジアル外方向壁と前記スラスト方向壁と、前記硬質シール部材の前記ラジアル内方向面と前記スラスト方向面とによって囲まれた空間内に配置されていることを特徴とするブレーキ装置。
(D) 上記(C)に記載のブレーキ装置において、
前記側板の前記ギヤに摺接する面に対向する面側は、前記ハウジングに対して隙間をもって配置され、
前記硬質シール部材の前記スラスト方向面は、前記隙間内への前記軟質シール部材の侵入を抑制するように前記隙間に向かって延在していることを特徴とするギヤポンプ。
(E) 請求項8に記載のブレーキ装置において、
前記シール装置は、軟質シール部材と硬質シール部材とを備え、
前記収容部は、ラジアル外方向壁とスラスト方向壁とを備え、
前記硬質シール部材は、ラジアル内方向面を備え、
前記硬質シール部材は、スラスト内方向面と、前記スラスト内方向面の内方であって、前記収容部のスラスト方向壁にオーバラップするスラスト外方向面とを備え、
前記軟質シール部材は、前記硬質シール部材の前記スラスト外方向面と前記スラスト内方向面と前記収容部のラジアル外方向壁とにより形成された空間内に配置されていることを特徴とするブレーキ装置。
(F) 請求項11に記載のブレーキ装置において、
前記硬質シール部材は、スラスト内方向面を備え、
前記軟式シール部材は、前記収容部の前記ラジアル外方向壁と前記スラスト方向壁および前記硬質シール部材の前記ラジアル内方向面と前記スラスト内方向面によって囲まれた空間内に配置されていることを特徴とするブレーキ装置。
(G) 請求項11に記載のブレーキ装置において、
前記硬質シール部材は、前記収容部のスラスト方向壁にオーバラップするスラスト外方向面を備え、
前記軟質シール部材は、前記硬質シール部材の前記スラスト外方向面と前記スラスト内方向面と前記収容部のラジアル外方向壁とにより形成された空間内に配置されていることを特徴とするブレーキ装置。
(H) 請求項10に記載のブレーキ装置において、
前記収容部は、ラジアル外方向壁とスラスト方向壁を備え、
前記スラスト方向力低減手段として、前記シール装置は、前記収容部の前記スラスト方向壁との間に隙間をもって配置されていることを特徴とするブレーキ装置。
(I) 請求項11に記載のブレーキ装置において、
前記シール装置は、軟質シール部材と硬質シール部材とを備え、
前記側板の前記ギヤに摺接する面に対向する面側は、前記ハウジングに対して隙間をもって配置され、
前記硬質シール部材のスラスト方向面は、前記隙間内への前記軟式シール部材の侵入を抑制するように前記隙間に向かって延在していることを特徴とするブレーキ装置。
1 ポンプ装置
52 ポンプハウジング
54 サイドプレート(第二の側板)
58 駆動ギヤ(ギヤ)
60 従動ギヤ
62 シールブロック(側板)
62a シール収容部
62ro ラジアル外方向壁
62to スラスト外方向壁
70 シール装置
71 第一軟質シール部材
72 硬質シール部材
72ri ラジアル内方向面
72ti ラスト内方向面
80a 高圧部
80b 低圧部

Claims (11)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に配置され、少なくとも駆動軸により回転駆動されるギヤと、
    前記ハウジングと前記ギヤとの間に前記ギヤのスラスト方向に移動可能に配置され、前記ギヤの少なくとも一側面に摺接して前記ギヤの側面からの作動油の漏れを抑制するための側板と、
    前記ハウジングと前記側板との間に前記ハウジングと前記側板を離間する方向の締め代をもって前記ハウジングまたは前記側板に形成された収容部に配置され、前記ギヤのラジアル方向に形成される高圧部と低圧部とを区画するシール装置を備え、
    前記締め代は前記ギヤのラジアル方向に対応する締め代が前記ギヤのスラスト方向に対応する締め代より大きく設定されていることを特徴とするギヤポンプ。
  2. 請求項1に記載のギヤポンプにおいて、
    前記シール装置は、軟質シール部材と硬質シール部材とを備え、
    前記収容部は、ラジアル外方向壁とスラスト方向壁とを備え、
    前記硬質シール部材は、ラジアル内方向面を備え、
    前記軟質シール部材は、前記ラジアル外方向壁と前記ラジアル内方向面との間で前記締め代をもって配置されていることを特徴とするギヤポンプ。
  3. 請求項2に記載のギヤポンプにおいて、
    前記硬質シール部材は、スラスト方向面を備え、
    前記軟式シール部材は、前記収容部の前記ラジアル外方向壁と前記スラスト方向壁と、前記硬質シール部材の前記ラジアル内方向面と前記スラスト方向面とによって囲まれた空間内に配置されていることを特徴とするギヤポンプ。
  4. 請求項2に記載のギヤポンプにおいて、
    前記側板の前記ギヤに摺接する面に対向する面側は、前記ハウジングに対して隙間をもって配置され、
    前記硬質シール部材の前記スラスト方向面は、前記隙間内への前記軟質シール部材の侵入を抑制するように前記隙間に向かって延在していることを特徴とするギヤポンプ。
  5. 請求項1に記載のギヤポンプにおいて、
    前記スラスト方向に対応する締め代はゼロであることを特徴とするギヤポンプ。
  6. 請求項5に記載のギヤポンプにおいて、
    前記シール装置は、軟質シール部材と硬質シール部材とを備え、
    前記収容部は、ラジアル外方向壁とスラスト方向壁とを備え、
    前記硬質シール部材は、ラジアル内方向面と、スラスト内方向面と、前記スラスト内方向面の内方であって、前記収容部のスラスト方向壁にオーバラップするラスト外方向面とを備え、
    前記軟質シール部材は、前記硬質シール部材の前記スラスト外方向面と前記スラスト内方向面と前記収容部のラジアル外方向壁とにより形成された空間内に配置されていることを特徴とするギヤポンプ。
  7. 請求項1に記載のギヤポンプにおいて、
    前記ギヤに歯合する従動ギヤを備え、
    前記ギヤの他側面に第二の側板を備えた外接ギヤタイプであることを特徴とするギヤポンプ。
  8. ハウジングと、
    前記ハウジング内に配置され、少なくとも駆動軸により回転駆動されるギヤと、
    前記ハウジングと前記ギヤとの間に前記ギヤのスラスト方向に移動可能に配置され、前記ギヤの少なくとも一側面に摺接して前記ギヤの側面からの作動油の漏れを抑制するための側板と、
    前記ハウジングと前記側板との間に前記ハウジングと前記側板を離間する方向の締め代をもって前記ハウジングまたは前記側板に形成された収容部に配置され、前記ギヤのラジアル方向に形成される高圧部と低圧部とを区画するシール装置を備え、
    前記締め代は前記ギヤのスラスト方向に対応する締め代が他の方向に対応する締め代より小さく設定されているギヤポンプを備え、
    前記ギヤポンプの吐出側と車両のホイルシリンダとが接続されていることを特徴とするブレーキ装置。
  9. 請求項8に記載のブレーキ装置において、
    前記スラスト方向に対応する締め代はゼロであることを特徴とするブレーキ装置。
  10. 車両のホイルシリンダ液圧をコントロールするためのギヤポンプを備えたブレーキ装置であって、
    前記ギヤポンプとして、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に配置され、少なくとも駆動軸により回転駆動されるギヤと、
    前記ハウジングと前記ギヤとの間に前記ギヤのスラスト方向に移動可能に配置され、前記ギヤの少なくとも一側面に摺接して前記ギヤの側面からの作動油の漏れを抑制するための側板と、
    前記ハウジングと前記側板との間に前記ハウジングと前記側板を離間する方向に押圧するように前記ハウジングまたは前記側板に形成された収容部に配置され、前記ギヤのラジアル方向に形成される高圧部と低圧部とを区画しつつ、前記側板をラジアル方向へ押圧する力よりも前記側板スラスト方向押圧する力を低減するスラスト方向力低減手段を有するシール装置と、
    を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
  11. 請求項10に記載のブレーキ装置において、
    前記シール装置は、軟質シール部材と硬質シール部材とを備え、
    前記収容部は、ラジアル外方向壁とスラスト方向壁とを備え、
    前記硬質シール部材は、ラジアル内方向面を備え、
    前記スラスト方向力低減手段は、前記軟質シール部材を前記ラジアル外方向壁と前記ラジアル内方向面との間で締め代をもって配置して構成されていることを特徴とするブレーキ装置。
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