JP4229786B2 - ベーンポンプ - Google Patents
ベーンポンプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4229786B2 JP4229786B2 JP2003323826A JP2003323826A JP4229786B2 JP 4229786 B2 JP4229786 B2 JP 4229786B2 JP 2003323826 A JP2003323826 A JP 2003323826A JP 2003323826 A JP2003323826 A JP 2003323826A JP 4229786 B2 JP4229786 B2 JP 4229786B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure plate
- rotor
- cam ring
- shaft
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Description
この従来のベーンポンプは、そのボディ1にボア1aを形成するとともに、このボア1aの開口部を、ボディ1の側面に固定したカバー2によって塞いでいる。
上記ボア1a内には、略楕円形の内壁を有するカムリング3を設けている。このカムリング3内には、図示していない複数のベーンを出没自在に組み込んだロータ4を回転自在に組み込むとともに、これらカムリング3とロータ4との間に、図示していない一対のポンプ室を形成している。
また、このシャフト9の他方側には、図示していないプーリを固定するとともに、このプーリに駆動ベルトを介してエンジンや電動モータ等の駆動源を連係している。
したがって、駆動源の回転が、駆動ベルトを介してプーリに伝達されると、このプーリとともにシャフト9が回転して、シャフト9とともにロータ4が回転する。
また、上記高圧室13,13には、それぞれ通路15,15を介して流量制御弁16,16を連通させている。そして、これら流量制御弁16,16の下流側に、コントロールバルブ17,17を介してアクチュエータ18,18を接続している。
図示していない駆動源の作動により、シャフト9が回転すると、このシャフト9とともにロータ4が回転する。ロータ4が回転すると、その遠心力によってベーンが突出し、このベーンの先端がカムリング3の内壁に押し付けられることによって、各ベーン間に独立した室が形成される。
この発明の目的は、プレッシャープレートをロータ側に移動させる際に、このプレッシャープレートの変形を防止することができ、かつ、シャフトとプレッシャープレートとの間のシール部材を不要にすることのできるベーンポンプを提供することである。
さらに、シャフトとプレッシャープレートとの間からの作動油の漏れが全く生じないので、その分のエネルギーロスを防止でき、環境にも優しい。
すなわち、シール部材の締め代によって発揮される弾性力を軸線方向に作用させることにより、プレッシャープレートをカムリング及びロータ側に移動させる構成にしたので、プレッシャープレートとボアとの間のシール性を確保しながら、ロータが回転し始めるとき、すなわち、高圧室内の圧力が低い状態において、プレッシャープレートとカムリング及びロータとのクリアランスを小さく維持することができる。
上記ボディ20の側面には、カバー21を固定するとともに、このカバー21によってボア22の開口部を塞いでいる。
また、このカバー21には、軸穴26を形成するとともに、この軸穴26に、シャフト29を挿入している。そして、このシャフト29を、軸穴26に組み込んだ軸受部材28によって回転自在に支持している。
なお、上記シャフト29の他方側には、図示していないプーリを固定し、このプーリに駆動ベルトを介してエンジンや電動モータ等の駆動源を連係している。
したがって、駆動ベルトを介して駆動源の回転がプーリに伝達されると、このプーリとともにシャフト29が回転して、ロータ24が回転する。
そして、上記プレッシャープレート27とサイドプレート36とによって、ロータ24を挟んでいる。なお、ロータ24とプレッシャープレート27との間、及びロータ24とサイドプレート36との間には、ロータ24の回転に抵抗が発生しない程度の微少なクリアランスをそれぞれ設けている。
一方、ボア22も、内径の大きい大径部22aと、内径の小さい小径部22bとを備えている。そして、このボア22の大径部22aの内径を、上記プレッシャープレート27の大径部27aがぴったりはまる寸法に設定し、ボア22の小径部22bの内径を、上記プレッシャープレート27の小径部27bがぴったりはまる寸法に設定している。
さらに、プレッシャープレート27の小径部27bには環状溝30を形成し、この環状溝30のOリング37を組み込んでいる。そして、上記Oリング37によって、ボア22とプレッシャープレート27との間をシールしている。
図示していない駆動源の作動により、シャフト29が回転すると、このシャフト29とともにロータ24が回転する。ロータ24が回転すると、その遠心力によってベーン25が突出し、このベーン25の先端がカムリング23の内壁に押し付けられて、各ベーン間に独立した室が形成される。
なお、上記室に吸い込まれる作動油は、ボディ20に形成した吸い込み通路42を介してカムリング23の周囲に導かれ、このカムリング23の周囲から導くようにしている。
上記のように、プレッシャープレート27がカムリング23やロータ24から離れた状態で、ポンプを作動させたとしても、プレッシャープレート27とカムリング23及びロータ24との隙間、また、サイドプレート36とカムリング23及びロータ24との隙間が大きいために、作動油の漏れが多く、その圧力を上げることができない。
しかし、上記したように、コイルスプリング35のイニシャル荷重によってプレッシャープレート27を、カムリング23及びローラ24側に常に移動させておけば、上記のような不都合が生じない。
図示するように、ボディ20に形成したボア22内に、楕円形の内壁を有するカムリング23を設けている。このカムリング23は、その内部にロータ24を回転自在に設けるとともに、このロータ24には、複数のベーン25を出没自在に組み込んでいる。
上記ボディ20の側面には、カバー21を固定するとともに、このカバー21によってボア22の開口部を塞いでいる。
また、このカバー21には、軸穴26を形成するとともに、この軸穴26に、シャフト29を挿入している。そして、このシャフト29を、軸穴26に組み込んだ軸受部材28によって回転自在に支持している。
なお、上記シャフト29の他方側には、図示していないプーリを固定し、このプーリに駆動ベルトを介してエンジンや電動モータ等の駆動源を連係している。
したがって、駆動ベルトを介して駆動源の回転がプーリに伝達されると、このプーリとともにシャフト29が回転して、ロータ24が回転する。
そして、上記プレッシャープレート27とサイドプレート36とによって、ロータ24を挟んでいる。なお、ロータ24とプレッシャープレート27との間、及びロータ24とサイドプレート36との間には、ロータ24の回転に抵抗が発生しない程度の微少なクリアランスをそれぞれ設けている。
一方、ボア22も、内径の大きい大径部22aと、内径の小さい小径部22bとを備えている。そして、このボア22の大径部22aの内径を、上記プレッシャープレート27の大径部27aがぴったりはまる寸法に設定し、ボア22の小径部22bの内径を、上記プレッシャープレート27の小径部27bがぴったりはまる寸法に設定している。
図示していない駆動源の作動により、シャフト29が回転すると、このシャフト29とともにロータ24が回転する。ロータ24が回転すると、その遠心力によってベーン25が突出し、このベーン25の先端がカムリング23の内壁に押し付けられて、各ベーン間に独立した室が形成される。
なお、上記室に吸い込まれる作動油は、ボディ20に形成した吸い込み通路42を介してカムリング23の周囲に導かれ、このカムリング23の周囲から導くようにしている。
前記参考例では、コイルスプリング35をボディ1内にわざわざ組み付けなければならないために、作業コストや部品コストがかかっていたが、この第1実施形態によれば、ボア22とプレッシャープレート27との間をシールするためのシール部材45を利用して、コイルスプリング35と同様の機能が得られるので、コイルスプリング35を省略できる分、組み付け作業コストや部品コストを削減できる。
22 ボア
22a ボアの大径部
22b ボアの小径部
23 カムリング
24 ロータ
27 プレッシャープレート
27a プレッシャープレートの大径部
27b プレッシャープレートの小径部
29 シャフト
29a シャフトの先端
32 高圧室
33 凹部
34 軸受部材
35 コイルスプリング
38 段部
39 隙間
45 シール部材
Claims (2)
- ボディと、このボディに形成したボアと、このボア内に組み込んだカムリングと、このカムリング内に回転自在に組み込んだロータと、このロータに形成した貫通孔と、この貫通孔に貫通させるとともに上記ロータを固定したシャフトと、ロータの周囲に出没自在に組み込んだ複数のベーンと、上記ロータ及びカムリングに隣接して設けたプレッシャープレートと、このプレッシャープレートに隣接して設けるとともに、上記カムリング及びロータと反対側に位置する高圧室とを備え、上記シャフトとともにロータが回転すると、高圧の作動油が高圧室側に吐出されるとともに、この高圧室内の作動油の作用によって、上記プレッシャープレートをカムリング及びロータ側に移動させ、上記プレッシャープレートに凹部を形成し、この凹部にシャフトの先端を挿入して、この挿入したシャフトの先端を、凹部内に設けた軸受部材を介して回転自在に支持するベーンポンプにおいて、上記ボア内に段部を設ける一方、プレッシャープレートに大径部と小径部とを設け、上記ボア内の段部とプレッシャープレートの大径部との間に隙間を形成し、この隙間に、シャフトの直径方向及び軸方向の締め代を同時に有するリング状のシール部材を設けるとともに、このシール部材と上記プレッシャープレートの大径部との間にバックアップリングを介在させ、上記シール部材の締め代によって発揮される弾性力で、上記ボアとプレッシャープレートとの間をシールするとともに、プレッシャープレートをカムリング及びロータ側に移動させる構成にしたことを特徴とするベーンポンプ。
- 上記プレッシャープレートに弾性力を付与するスプリングを設けるとともに、このスプリングの弾性力によって、プレッシャープレートをカムリング及びロータ側に移動させる構成にしたことを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003323826A JP4229786B2 (ja) | 2003-09-17 | 2003-09-17 | ベーンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003323826A JP4229786B2 (ja) | 2003-09-17 | 2003-09-17 | ベーンポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005090326A JP2005090326A (ja) | 2005-04-07 |
JP4229786B2 true JP4229786B2 (ja) | 2009-02-25 |
Family
ID=34454754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003323826A Expired - Fee Related JP4229786B2 (ja) | 2003-09-17 | 2003-09-17 | ベーンポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4229786B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6137549B2 (ja) * | 2013-12-12 | 2017-05-31 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ギヤポンプおよびブレーキ装置 |
-
2003
- 2003-09-17 JP JP2003323826A patent/JP4229786B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005090326A (ja) | 2005-04-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5116546B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
EP2417356B1 (en) | Compressor having capacity modulation assembly | |
JP4146312B2 (ja) | 可変容量形ポンプ | |
JP5216397B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
JPH10281299A (ja) | メカニカルシール装置 | |
EP2960510A1 (en) | Variable capacity vane pump | |
JP4929471B2 (ja) | 可変容量ベーンポンプ | |
JP6111093B2 (ja) | ベーンポンプ | |
JP4229786B2 (ja) | ベーンポンプ | |
KR101301406B1 (ko) | 엔진 오일용 기계식 다단 가변 베인 펌프 | |
JP2014173588A (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
JP5583492B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
JP4530875B2 (ja) | ベーンポンプ | |
JP2003074725A (ja) | リリーフ弁 | |
EP3045785B1 (en) | Shaft sealing device and rotating machine provided therewith | |
JP2010255551A (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
JPH07119648A (ja) | 可変容量形ベーンポンプ | |
JP5162233B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
JP4596841B2 (ja) | オイルポンプ | |
WO2024195481A1 (ja) | ベーンポンプ | |
JP5133647B2 (ja) | ベーンポンプ | |
JP2009121350A (ja) | ベーンポンプ | |
JP2009074503A (ja) | ラジアルピストンポンプまたはモータ | |
JPH06241175A (ja) | 可変容量形ポンプ | |
JP2001065470A (ja) | 可変容量型ポンプ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080423 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080916 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081001 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081104 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081202 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4229786 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212 Year of fee payment: 5 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |