JP5133647B2 - ベーンポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、車両用のパワーステアリング装置の油圧供給源として用いられるベーンポンプに関するものである。
ベーンポンプをパワーステアリング装置の油圧供給源として用いる場合、操舵アシスト力を付与する流体圧アクチュエータの負荷が増大するのに伴って、ベーンポンプ吐出口の負荷圧が上昇する。そこで、従来のベーンポンプには、ベーンポンプ吐出口の負荷圧を設定値以下に抑えるために、リリーフ弁を備えるものがある(例えば、特許文献1)。
特開2002−147374号公報
従来のベーンポンプにおいて、何らかの理由で、ハウジング内部におけるリリーフ弁上流の高圧部が閉塞された場合には、リリーフ弁が機能せず、ハウジングの内部圧力が異常に上昇してしまう。
このような場合には、ハウジングの内部圧力によって、ハウジングが破損し、ハウジングの外部へと油が漏れるおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ハウジング外部への作動流体の漏れを防止することができるベーンポンプを提供することを目的とする。
本発明は、駆動軸に連結されたロータと、前記ロータに対して径方向に往復動可能に設けられる複数のベーンと、前記ロータを収容すると共に、前記ロータの回転に伴って内周のカム面に前記ベーンの先端部が摺動するカムリングと、前記ロータと前記カムリングとの間に画成されたポンプ室と、前記カムリングを収容し、内部に低圧部と高圧部とを画成するハウジングと、を備えるベーンポンプにおいて、前記高圧部の圧力が上昇しハウジングの破壊強度に達する前に、前記高圧部を前記低圧部へと連通させる連通手段を、前記ハウジングにおける前記高圧部と前記低圧部とを隔てる隔壁部に形成したことを特徴とする。
本発明によれば、高圧部の圧力が上昇しハウジングの破壊強度に達する前に、ハウジングの隔壁部に形成された連通手段によって高圧部が低圧部へと連通するため、高圧部の圧力が破壊強度に達することが防止され、ハウジング内の作動流体の外部への漏れを防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
以下では、本発明のベーンポンプを車両に搭載されるパワーステアリング装置の油圧供給源に適用した場合について説明する。
図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態に係るベーンポンプ100について説明する。図1はベーンポンプ100における駆動軸に平行な断面を示す断面図であり、図2はベーンポンプ100の油圧回路図である。
まず、図1を参照して、ベーンポンプ100の構成について説明する。
ベーンポンプ100は、駆動軸1にエンジン(図示せず)の動力が伝達され、駆動軸1に連結されたロータ2が回転するものである。
ベーンポンプ100は、ロータ2に対して径方向に往復動可能に設けられる複数のベーン3と、ロータ2を収容すると共にロータ2の回転に伴って内周のカム面4aにベーン3の先端部が摺動するカムリング4とを備える。
ロータ2及びカムリング4の一側部(図1では上側)にはポンプカバー5が配置され、他側部(図1では下側)にはサイドプレート6が配置される。このように、ポンプカバー5とサイドプレート6(一対の側部部材)は、ロータ2及びカムリング4の両側部を挟んだ状態で配置される。これにより、ロータ2とカムリング4との間には、各ベーン3によって仕切られたポンプ室7が画成される。
ポンプカバー5には、ポンプ室7に作動油(作動流体)を導く低圧室8が形成され、サイドプレート6には、ポンプ室7が吐出する作動油が導かれる高圧室9が形成される。
サイドプレート6には、カムリング4を挿通すると共にポンプカバー5のピン穴5aに挿入される2本の位置決めピン14が設けられる。位置決めピン14によって、カムリング4に対するポンプカバー5とサイドプレート6の相対回転が規制され、ポンプ室7に対する低圧室8及び高圧室9の相対的な位置ずれが防止される。
駆動軸1は、ブッシュ26を介してポンプボディー10に回転自在に支持される。カムリング4とサイドプレート6は、ポンプボディー10に形成されたポンプ収容凹部10b内に収容される。ポンプ収容凹部10bは、ポンプカバー5によって封止される。
このように、カムリング4は、ポンプカバー5、サイドプレート6、及びポンプボディー10によって構成されるハウジング13内に収容される。
ポンプボディー10には、低圧室8に連通し低圧室8に作動油を導く吸込通路11と、高圧室9に連通し高圧室9から導かれた作動油をベーンポンプ100の外部へと吐出する吐出通路12とが形成される。
駆動軸1にエンジンの動力が伝達されロータ2が回転すると、ロータ2の回転に伴って各ベーン3間が拡張するポンプ室7は、低圧室8を介して吸込通路11から作動油を吸込む。また、各ベーン3間が収縮するポンプ室7は、高圧室9を介して吐出通路12から作動油を吐出する。吐出された作動油は、パワーステアリング装置における操舵アシスト力を付与する流体圧アクチュエータ21(図2参照)へと供給される。
このように、ポンプ室7における作動油の給排動作によって、ハウジング13の内部には、低圧室8及び吸込通路11の低圧部と、高圧室9及び吐出通路12の高圧部とが画成される。
次に、主に図2を参照して、ベーンポンプ100の油圧回路について説明する。
ポンプ室7には吸込通路11と吐出通路12が接続され、吸込通路11はタンク29に連通し、吐出通路12には流量制御弁20が介装される。流量制御弁20は、パワーステアリング装置の流体圧アクチュエータ21側の負荷圧に応じてスプールが切り換わり、流体圧アクチュエータ21が必要とする流量を吐出するものである。
吐出通路12における流量制御弁20の下流側には、リリーフ通路23が分岐して接続され、リリーフ通路23には、吐出通路12の作動油の圧力が所定圧力に達した場合に作動油の通過を許容するリリーフ弁24が介装される。リリーフ弁24を通過した作動油は、戻り通路28によって吸込通路11に還流する。なお、戻り通路28は低圧部となる。
図1に示すように、ベーン3とポンプカバー5及びサイドプレート6との摺動面からの漏れた作動油は、駆動軸1とポンプカバー5との隙間27a、駆動軸1とロータ2のスプライン結合部との隙間27b、及び駆動軸1とサイドプレート6との隙間27cを通り、駆動軸1の軸支持部の潤滑を実現すべく、駆動軸1の外周とブッシュ26の内周との間を通過した後、駆動軸1の周囲に形成された油溜り25に流入する。このように、駆動軸1の周囲には、駆動軸1と各部材との隙間27a〜27cによって、ポンプ室7から漏れる作動流体が導かれる潤滑路27が構成される。なお、ポンプボディー10の端部には、潤滑油の漏れ防止するためのシール10aが設けられる。
そして、油溜り25に導かれた作動油は、バイパス通路30を介して吸込通路11に還流する。なお、潤滑路27及びバイパス通路30は低圧部となる。
吐出通路12における流量制御弁20の上流側には、高圧室9の作動油を圧力スイッチ31へと導く導圧通路32が接続される。圧力スイッチ31は、ポンプ室7の負荷圧を検出しその負荷圧に応じて、エンジン制御装置にエンジンのアイドル回転数の指令信号を出力するものである。具体的には、ポンプ室7の負荷圧が増加した場合には、アイドル回転数を増加させる信号を出力する。圧力スイッチ31に導かれた作動油は、若干の漏れが発生し、その漏れた作動油は、ドレン通路33から油溜り25、バイパス通路30を経由して吸込通路11に還流する。なお、導圧通路32は高圧部であり、ドレン通路33は低圧部となる。
以上のように構成されるベーンポンプ100において、何らかの理由で、ハウジング13内部におけるリリーフ弁24上流の高圧部が閉塞された場合には、リリーフ弁24が機能しない。その場合には、ハウジング13の高圧部の内部圧力が異常に上昇し、内部圧力がハウジング13の破壊強度に達した場合には、ハウジング13が破損し内部の作動油がベーンポンプ100の外部へと漏れてしまう。
その対策として、高圧部の圧力が上昇しハウジング13の破壊強度に達する前に、高圧部を低圧部へと連通させる連通手段が、ハウジング13における高圧部と低圧部とを隔てる隔壁部に形成される。以下、その連通手段について説明する。
図3は、高圧部である高圧室9と低圧部であるバイパス通路30との隔壁部35に連通手段を形成した場合について示す断面図である。
隔壁部35には、高圧室9とバイパス通路30とを連通する連通路36が形成される。連通路36には、硬質の球体(圧入部材)37が所定圧力にて圧入される。
球体37の連通路36への圧入圧力は、ハウジング13の高圧部の圧力がハウジング13の破壊強度に達する前に、球体37が連通路36からバイパス通路30へと抜けるように、つまり、高圧室9とバイパス通路30とが連通するように設定される。
具体的には、球体37の連通路36への圧入圧力、つまり高圧部と低圧部とを連通させるのに必要な圧力は、ハウジング13において高圧部を画成すると共に、破損した場合に作動油がベーンポンプ100の外部へと漏れてしまう部位の破壊強度うち、一番小さい破壊強度よりも小さい圧力に設定するのが望ましく、また、リリーフ弁24の設定圧力よりも大きく設定するのが望ましい。
球体37がこのようにして連通路36に圧入して配置されることによって、ハウジング13の高圧部の内部圧力が異常に上昇するような事態が発生した場合には、高圧室9の圧力によって球体37が連通路36から抜けバイパス通路30へと押し出される。これにより、高圧室9とバイパス通路30が連通し(図2に示す経路a)、高圧室9の作動油がバイパス通路30へと流入するため、ハウジング13内の高圧部の圧力上昇が抑えられ、高圧部の圧力がハウジング13の破壊強度に達するのを防止することができる。
高圧室9とバイパス通路30とが連通することによって、ベーンポンプ100のポンプとして機能は損なわれるが、ハウジング13の破損が防止されるため、外部への作動油の漏れを防止することができる。
以上では、高圧室9とバイパス通路30との隔壁部35に連通手段を形成する場合について説明した。以下に、図1及び図2を参照して、連通手段を形成する他の隔壁部について説明する。なお、以下は例示であり、連通手段は、ハウジング13内にて高圧部と低圧部とを隔てる隔壁部であればどこに形成してもよい。図2において、高圧部と低圧部とが連通する連通路は一点鎖線にて示す。
(1)高圧部である高圧室9と低圧部である潤滑路27との隔壁部50(図1参照)に連通手段を形成するようにしてもよい(図2に示す経路b)。
(2)高圧部である圧力スイッチ31の導圧通路32と低圧部であるドレン通路33との隔壁部51(図1参照)に連通手段を形成するようにしてもよい(図2に示す経路c)。
(3)高圧部である吐出通路12と低圧部であるバイパス通路30との隔壁部52(図1参照)に連通手段を形成するようにしてもよい(図2に示す経路d)。
(4)高圧部である高圧室9と低圧部である吸込通路11との隔壁部53(図1参照)に連通手段を形成するようにしてもよい(図2に示す経路e)。
(5)高圧部である吐出通路12と低圧部である戻り通路28との隔壁部(図示省略)に連通手段を形成するようにしてもよい(図2に示す経路f)。
なお、連通手段は、ハウジング13における複数の隔壁部に形成してもよい。
次に、低圧部と高圧部との連通手段の他の形態を示す。なお、以下の図4〜図6において、低圧部は符号40、高圧部は符号41、隔壁部は符号42として示す。
(1)図4に示すように、低圧部40における連通路36に対向する位置に、球体37が連通路36から抜けた場合に、嵌り込む収容溝38を形成してもよい。低圧部40に収容溝38を形成することによって、球体37が連通路36から抜けた場合には、球体37は収容溝38に嵌るため、低圧部40内への球体の流入が防止される。なお、収容溝38は流入防止手段に該当する。
(2)図5に示すように、連通路36は、球体37が圧入される大径部36aと、大径部36aの下流側(低圧部40側)に形成され、大径部36aと比較して小径な小径部36bとを有する。隔壁部42には、大径部36aと小径部36bとの境界に、高圧部41の圧力が上昇し球体37が連通路36から抜けた場合に、球体37を受け止める球受部44が形成される。また、隔壁部42の内周面には、球体37が球受部44に嵌った場合に、球体37を迂回して低圧部40と高圧部41とを連通する連通溝45が複数形成される。連通路36及び隔壁部42をこのように形成することによって、球体37が連通路36から抜けた場合には、低圧部40内への球体37の流入を防止しつつ、低圧部40と高圧部41との連通を確保することができる。なお、球受部44及び連通溝45は流入防止手段に該当する。
(3)図6に示すように、連通路36に球体37を軽圧入し連通路36を閉塞すると共に、球体37と低圧部40との間にスプリング(弾性体)43を介装するようにしてもよい。スプリング43のばね定数は、ハウジング13の高圧部の圧力がハウジング13の破壊強度に達する前に、圧縮されて球体37が連通路36から低圧部40へと抜けるように設定される。スプリング43を介して球体37を連通路36に配置する場合、スプリング43のばね定数によって球体37が連通路36から抜ける圧力を設定することができるため、高圧部と低圧部との連通時の圧力を設定し易い。また、球体37は、連通路36から抜けてもスプリング43にて支持されるため、低圧部40内への流入が防止される。そして、低圧部40と高圧部41の圧力がバランスした際には、球体37はスプリング43の付勢力によって連通路36内へと戻り、再び連通路36を閉塞することになる。なお、スプリング43は流入防止手段に該当する。
(4)図7に示すように、球体37と高圧部41との間にスプリング43を介装できるような場合には、スプリング43を介して球体37を連通路36に所定圧力にて圧入するようにしてもよい。この場合、球体37が連通路36から抜ける圧力は、球体37の連通路36への圧入圧力によって設定される。スプリング43は、球体37が連通路36から低圧部40へと抜けた際には、伸長し球体37を支持することによって、球体37の低圧部40内への流入を防止する。
(5)以上では、隔壁部42に連通路36を形成し、連通路36を球体37にて閉塞する場合について示した。この構成に代え、ハウジング13の高圧部41の圧力が上昇しハウジング13の破壊強度に達する前に、隔壁部42の変形によって高圧部41を低圧部40へと連通させるようにしてもよい。具体的には、図8に示すように、隔壁部42は、先端42aに向かって肉厚が小さく形成され、所定以上の圧力を受けた場合には、先端42a側が変形し、高圧部41を低圧部40へと連通させる連通路36が開口する。隔壁部42の変形強度は、ハウジング13において高圧部41を画成すると共に、破損した場合に作動油がベーンポンプ100の外部へと漏れてしまう部位の破壊強度うち、一番小さい破壊強度よりも小さい強度に設定するのが望ましい。
(6)また、ハウジング13の高圧部41の圧力が上昇しハウジング13の破壊強度に達する前に、隔壁部42の破断によって高圧部41を低圧部40へと連通させるようにしてもよい。隔壁部42の破断強度は、ハウジング13において高圧部を画成すると共に、破損した場合に作動油がベーンポンプ100の外部へと漏れてしまう部位の破壊強度うち、一番小さい破壊強度よりも小さい強度に設定するのが望ましい。
以上に示す本実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
高圧部の圧力が上昇しハウジング13の破壊強度に達する前に、ハウジング13の隔壁部に形成された連通手段によって高圧部が低圧部へと連通するため、高圧部の圧力が破壊強度に達することが防止され、ハウジング13内の作動流体の外部への漏れを防止することができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明に係るベーンポンプは、車両用のパワーステアリング装置の油圧供給源に適用することができる。
本発明の実施の形態に係るベーンポンプにおける駆動軸に平行な断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るベーンポンプの油圧回路図である。 高圧部である高圧室と低圧部であるバイパス通路との隔壁部に連通手段を形成した場合について示す断面図である。 連通手段の他の形態を示す断面図である。 連通手段の他の形態を示す断面図である。 連通手段の他の形態を示す断面図である。 連通手段の他の形態を示す断面図である。 連通手段の他の形態を示す断面図である。
符号の説明
100 ベーンポンプ
1 駆動軸
2 ロータ
3 ベーン
4 カムリング
5 ポンプカバー
6 サイドプレート
7 ポンプ室
8 低圧室
9 高圧室
10 ポンプボディー
11 吸込通路
12 吐出通路
13 ハウジング
21 流体圧アクチュエータ
23 リリーフ通路
24 リリーフ弁
27 潤滑路
28 戻り通路
30 バイパス通路
31 圧力スイッチ
32 導圧通路
33 ドレン通路
35,42,50〜53 隔壁部
36 連通路
37 球体
40 低圧部
41 高圧部
43 スプリング

Claims (11)

  1. 駆動軸に連結されたロータと、
    前記ロータに対して径方向に往復動可能に設けられる複数のベーンと、
    前記ロータを収容すると共に、前記ロータの回転に伴って内周のカム面に前記ベーンの先端部が摺動するカムリングと、
    前記ロータと前記カムリングとの間に画成されたポンプ室と、
    前記カムリングを収容し、内部に低圧部と高圧部とを画成するハウジングと、を備えるベーンポンプにおいて、
    前記高圧部の圧力が上昇し前記ハウジングの破壊強度に達する前に、前記高圧部を前記低圧部へと連通させる連通手段を、前記ハウジングにおける前記高圧部と前記低圧部とを隔てる隔壁部に形成したことを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記連通手段は、
    前記隔壁部に形成され、前記高圧部と前記低圧部とを連通する連通路と、
    前記連通路に圧入された圧入部材と、を備え、
    前記高圧部の圧力が上昇し前記ハウジングの破壊強度に達する前に、前記圧入部材が前記連通路から抜けることによって、前記高圧部を前記低圧部へと連通させることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記連通路から前記圧入部材が抜けた場合に、当該圧入部材の前記低圧部への流入を防止する流入防止手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のベーンポンプ。
  4. 前記連通手段は、前記高圧部の圧力が上昇し前記ハウジングの破壊強度に達する前に、前記隔壁部の破断によって前記高圧部を前記低圧部へと連通させることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  5. 前記連通手段は、前記高圧部の圧力が上昇し前記ハウジングの破壊強度に達する前に、前記隔壁部の変形によって前記高圧部を前記低圧部へと連通させることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  6. 前記ハウジングは、
    前記ロータ及び前記カムリングの両側部を挟んで配置され、前記ポンプ室に作動流体を導く低圧室と前記ポンプ室が吐出する作動流体が導かれる高圧室とが形成された一対の側部部材と、
    前記カムリングを収容し、前記低圧室に連通する吸込通路と前記高圧室に連通する吐出通路とが形成されたポンプボディーと、を備え、
    前記低圧部は、前記低圧室と前記吸込通路とを含み、
    前記高圧部は、前記高圧室と前記吐出通路とを含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のベーンポンプ。
  7. 前記吐出通路の作動流体の圧力が所定圧力に達した場合に作動流体の通過を許容するリリーフ弁と、
    前記リリーフ弁を通過した作動流体を前記吸込通路へと導く戻り通路と、を備え、
    前記低圧部は、前記戻り通路を含むことを特徴とする請求項6に記載のベーンポンプ。
  8. 前記駆動軸の周囲に形成され、前記ポンプ室から漏れる作動流体が導かれる潤滑路を備え、
    前記低圧部は、前記潤滑路を含むことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のベーンポンプ。
  9. 前記潤滑路の作動流体を前記吸込通路へと導くバイパス通路を備え、
    前記低圧部は、前記バイパス通路を含むことを特徴とする請求項8に記載のベーンポンプ。
  10. 前記高圧室の作動流体の圧力に応じて、エンジン制御装置にエンジンアイドル回転数の指令信号を出力する圧力スイッチと、
    前記高圧室の作動流体を前記圧力スイッチに導く導圧通路と、を備え、
    前記高圧部は、前記導圧通路を含むことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか一つに記載のベーンポンプ。
  11. 前記圧力スイッチに導かれた作動油の漏れを前記吸込通路へと導くドレン通路を備え、
    前記低圧部は、前記ドレン通路を含むことを特徴とする請求項10に記載のベーンポンプ。
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