JP5334675B2 - プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法、及び表示用パネル基板の製造方法 - Google Patents

プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法、及び表示用パネル基板の製造方法 Download PDF

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本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、プロキシミティ方式を用いて基板の露光を行うプロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に係り、特に、マスクホルダに押し当てられたマスクの側面を押してマスクの位置決めを行うプロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、レンズ又は鏡を用いてマスクのパターンを基板上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式とがある。プロキシミティ方式は、プロジェクション方式に比べてパターン解像性能は劣るが、照射光学系の構成が簡単で、かつ処理能力が高く量産用に適している。
プロキシミティ露光装置は、基板を支持するチャックと、マスクを保持するマスクホルダとを備え、マスクホルダに保持されたマスクとチャックに支持された基板とを極めて接近させて露光を行う。マスクホルダは、露光光が通過する開口と、開口の周囲に設けられた吸着溝とを有し、吸着溝によりマスクの周辺部を真空吸着して、マスクをチャックに支持された基板に向かい合わせて保持する。
通常、マスクホルダへのマスクの搬入は、マスク搬送ロボットのハンドリングアームにより行われる。マスクホルダへのマスクの装着は、マスク搬送ロボットのハンドリングアームによりマスクをマスクホルダに押し当て、位置決め機構によりマスクの位置決めを行った後、吸着溝によりマスクの周辺部を真空吸着して行われる。位置決め機構は、マスクの側面に接触してマスクの位置を規制する基準ピンと、マスクの側面を押してマスクを基準ピンに押し付ける押圧ピンとを有し、押圧ピンによりマスクの側面を押してマスクの位置決めを行う。特許文献1には、この様なマスクの位置決め機構が開示されている。
特開2000−241995号公報
基板の露光において、マスクと基板とのギャップ合わせの際、マスクと基板との間の空気が圧縮され、圧縮された空気に押されてマスクが変形する。そして、変形したマスクが元に戻る際に、マスクの位置ずれが発生する。また、基板のXY方向へのステップ移動や基板のアライメントの際にも、マスクと基板との間の空気が流動し、流動した空気に押されてマスクの位置ずれが発生する。従来は、位置決め機構の基準ピンを利用して、この様なマスクの位置ずれを防止していた。
位置決め機構の基準ピン及び押圧ピンには、マスクの落下を防止する爪が設けられており、マスクの変形に対応するため、マスクの位置決め後も、押圧ピンによりマスクの側面を押し続ける必要があった。しかしながら、近年の表示用パネルの大画面化に伴い基板が大型化すると、マスクも大型化してマスクの重量が増加し、マスクの位置決めを行うためには、より大きな力でマスクの側面を押す必要が出てきた。押圧ピンによりマスクの側面を押す力を大きくすると、マスクが変形を繰り返すうちに、基準ピンに機械的な弾性力が働き、基準ピンの位置が微妙に変動して、マスクの位置ずれが発生する。そのため、パターンの焼き付け精度が低下するという問題があった。
本発明の課題は、マスクの位置決めを確実に行い、かつマスクの位置ずれを防止することである。また、本発明の課題は、高品質な表示用パネル基板を製造することである。
本発明のプロキシミティ露光装置は、基板を支持するチャックと、マスクを保持するマスクホルダと、基板のステップ移動及びアライメントを行うステージと、マスクと基板とのギャップ合わせを行う機構とを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置において、マスクをマスクホルダに押し当てるマスク装着手段と、マスクホルダに押し当てられたマスクの側面を押して、マスクの位置決めを行う位置決め手段とを備え、位置決め手段が、マスクの落下を防止する爪を有し、マスクの側面に接触して、マスクの位置を規制する複数の基準ピンと、マスクの落下を防止する爪を有し、マスクの基準ピンが接触する側面に向かい合う側面を押して、マスクを基準ピンに押し付ける複数の押圧ピンと、各押圧ピンをマスクの側面へ向けて押す複数の押圧機構とを備え、複数の押圧機構が、マスクの位置決め後、マスクの位置決め時よりも小さい力で押圧ピンをマスクの側面へ向けて押すものである。
また、本発明のプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法は、基板を支持するチャックと、マスクを保持するマスクホルダと、基板のステップ移動及びアライメントを行うステージと、マスクと基板とのギャップ合わせを行う機構とを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法であって、マスクをマスクホルダに押し当て、マスクの落下を防止する爪を有し、マスクの側面に接触して、マスクの位置を規制する複数の基準ピンと、マスクの落下を防止する爪を有し、マスクの基準ピンが接触する側面に向かい合う側面を押して、マスクを基準ピンに押し付ける複数の押圧ピンとを用い、複数の押圧ピンによりマスクの側面を押してマスクの位置決めを行い、マスクの位置決め後、複数の押圧ピンによりマスクの位置決め時よりも小さい力でマスクの側面を押すものである。
マスクの位置決め時は、マスクの側面に接触して、マスクの位置を規制する複数の基準ピンと、マスクの基準ピンが接触する側面に向かい合う側面を押して、マスクを基準ピンに押し付ける複数の押圧ピンとを用い、複数の押圧ピンによりマスクの側面を押して、マスクの位置決めが確実に行われる。そして、マスクの位置決め後、複数の押圧ピンによりマスクの位置決め時よりも小さい力でマスクの側面を押すので、基準ピンに働く機械的な弾性力が少なくなり、基準ピンの位置の変動が小さくなって、マスクの位置ずれが防止される。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置は、複数の押圧機構が、押圧ピンをマスクの側面へ向けて前進させるエアシリンダと、押圧ピンをマスクの側面へ向けて付勢する付勢手段とを有し、マスクの位置決め時、エアシリンダと付勢手段とにより、押圧ピンをマスクの側面へ向けて押し、マスクの位置決め後、エアシリンダ内の圧縮空気を開放し、付勢手段により、押圧ピンをマスクの側面へ向けて押すものである。また、本発明のプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法は、マスクの位置決め時、押圧ピンをマスクの側面へ向けて前進させるエアシリンダと、押圧ピンをマスクの側面へ向けて付勢する付勢手段とを用いて、押圧ピンをマスクの側面へ向けて押し、マスクの位置決め後、エアシリンダ内の圧縮空気を開放し、付勢手段を用いて、押圧ピンをマスクの側面へ向けて押すものである。エアシリンダへ供給する圧縮空気の圧力を変更する高価な圧力可変装置を用いることなく、ばね等の付勢手段を用いた安価な構成で、マスクの位置決め後、押圧ピンによりマスクの位置決め時よりも小さい力でマスクの側面を押すことができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法を用いてマスクの位置ずれを防止しながら、基板の露光を行うものである。マスクの位置ずれが防止され、パターンの焼き付けが精度良く行われる。さらに、マスクをマスクホルダに装着した後、基板の露光を開始する前に、基板のステップ移動、マスクと基板とのギャップ合わせ又は基板のアライメントを、マスクの位置が安定するまで行うと、マスクの位置ずれが一層防止され、パターンの焼き付けがさらに精度良く行われる。
本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法によれば、マスクをマスクホルダに押し当て、マスクの落下を防止する爪を有し、マスクの側面に接触して、マスクの位置を規制する複数の基準ピンと、マスクの落下を防止する爪を有し、マスクの基準ピンが接触する側面に向かい合う側面を押して、マスクを基準ピンに押し付ける複数の押圧ピンとを用い、複数の押圧ピンによりマスクの側面を押してマスクの位置決めを行い、マスクの位置決め後、複数の押圧ピンによりマスクの位置決め時よりも小さい力でマスクの側面を押すことにより、マスクの位置決めを確実に行い、かつマスクの位置ずれを防止することができる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法によれば、マスクの位置決め時、押圧ピンをマスクの側面へ向けて前進させるエアシリンダと、押圧ピンをマスクの側面へ向けて付勢する付勢手段とを用いて、押圧ピンをマスクの側面へ向けて押し、マスクの位置決め後、エアシリンダ内の圧縮空気を開放し、付勢手段を用いて、押圧ピンをマスクの側面へ向けて押すことにより、エアシリンダへ供給する圧縮空気の圧力を変更する高価な圧力可変装置を用いることなく、ばね等の付勢手段を用いた安価な構成で、マスクの位置決め後、押圧ピンによりマスクの位置決め時よりも小さい力でマスクの側面を押すことができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、マスクの位置ずれを防止して、パターンの焼き付けを精度良く行うことができるので、高品質な表示用パネル基板を製造することができる。さらに、マスクをマスクホルダに装着した後、基板の露光を開始する前に、基板のステップ移動、マスクと基板とのギャップ合わせ又は基板のアライメントを、マスクの位置が安定するまで行うと、マスクの位置ずれを一層防止して、パターンの焼き付けをさらに精度良く行うことができる。
本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の概略構成を示す図である。 チャックを露光位置へ移動した状態を示す図である。 図3(a)はマスクホルダの側面図、図3(b)はマスクホルダの下面図である。 図4(a)はマスクリフタの側面図、図4(b)はマスクリフタの下面図、図4(c)はマスクリフタの正面図である。 図5(a)は基準ピンユニットの側面図、図5(b)は基準ピンユニットの下面図である。 図6(a)は押圧ピンユニットの側面図、図6(b)は押圧ピンユニットの下面図である。 押圧ピンユニットのエアシリンダを作動させるための空気圧回路を示す図である。 押圧ピンユニットのエアシリンダを作動させるための空気圧回路を示す図である。 マスクリフタの動作を説明する図である。 マスクリフタの動作を説明する図である。 マスクリフタの動作を説明する図である。 マスクリフタの動作を説明する図である。 マスクリフタの動作を説明する図である。 マスクリフタの動作を説明する図である。 基準ピンユニットの動作を説明する図である。 基準ピンユニットの動作を説明する図である。 押圧ピンユニットの動作を説明する図である。 押圧ピンユニットの動作を説明する図である。 マスクホルダの断面図である。 押圧ピンユニットのエアシリンダを作動させるための空気圧回路を示す図である。 マスクの位置座標の変化量を示す図である。 マスク位置の慣らし動作のフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の概略構成を示す図である。また、図2は、チャックを露光位置へ移動した状態を示す図である。プロキシミティ露光装置は、ベース3、Xガイド4、Xステージ5、Yガイド6、Yステージ7、θステージ8、チャック支持台9、チャック10、Z−チルト機構11、及びマスクホルダ20を含んで構成されている。プロキシミティ露光装置は、これらの他に、基板1をチャック10へ搬入し、また基板1をチャック10から搬出する基板搬送ロボット、マスク2をマスクホルダ20へ搬入し、またマスク2をマスクホルダ20から搬出するマスク搬送ロボット、露光光を照射する照射光学系、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
図1において、チャック10は、基板1のロード及びアンロードを行うロード/アンロード位置にある。ロード/アンロード位置において、図示しない基板搬送ロボットにより、基板1がチャック10へ搬入され、また基板1がチャック10から搬出される。チャック10への基板1のロード及びチャック10からの基板1のアンロードは、チャック10に設けた複数の突き上げピンを用いて行われる。突き上げピンは、チャック10の内部に収納されており、チャック10の内部から上昇して、基板1をチャック10にロードする際、基板搬送ロボットから基板1を受け取り、基板1をチャック10からアンロードする際、基板搬送ロボットへ基板1を受け渡す。
図2において、チャック10は、基板1の露光を行う露光位置にある。露光位置の上空には、マスク2を保持するマスクホルダ20が設置されている。マスクホルダ20に保持されたマスク2の上空には、図示しない照射光学系が配置されている。露光時、照射光学系からの露光光がマスク2を透過して基板1へ照射されることにより、マスク2のパターンが基板1の表面に転写され、基板1上にパターンが形成される。
図1及び図2において、チャック10は、チャック支持台9を介してθステージ8に搭載されており、θステージ8の下にはYステージ7及びXステージ5が設けられている。Xステージ5は、ベース3に設けられたXガイド4に搭載され、Xガイド4に沿ってX方向(図1及び図2の図面横方向)へ移動する。Yステージ7は、Xステージ5に設けられたYガイド6に搭載され、Yガイド6に沿ってY方向(図1及び図2の図面奥行き方向)へ移動する。θステージ8は、Yステージ7に搭載され、θ方向へ回転する。チャック支持台9は、θステージ8に搭載され、チャック10を複数箇所で支持する。
Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10は、ロード/アンロード位置と露光位置との間を移動される。ロード/アンロード位置において、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、チャック10に搭載された基板1のプリアライメントが行われる。露光位置において、Xステージ5のX方向への移動及びYステージ7のY方向への移動により、チャック10に搭載された基板1のXY方向へのステップ移動が行われる。そして、Xステージ5のX方向への移動、Yステージ7のY方向への移動、及びθステージ8のθ方向への回転により、基板1のアライメントが行われる。また、マスクホルダ20の側面に設けたZ−チルト機構11により、マスクホルダ20をZ方向(図2の図面上下方向)へ移動及びチルトすることによって、マスク2と基板1とのギャップ合わせが行われる。
なお、本実施の形態では、マスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行っているが、チャック支持台9にZ−チルト機構を設けて、チャック10をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行ってもよい。
図3(a)はマスクホルダの側面図、図3(b)はマスクホルダの下面図である。図3(b)において、マスクホルダ20には、露光光が通過する開口20aが設けられており、開口20aの下方には、マスク2が装着されている。マスクホルダ20の下面の開口20aの周囲には、吸着溝21が設けられており、吸着溝21は、マスク2の周辺部を真空吸着して保持している。図3(a),(b)において、マスクホルダ20の下面には、複数のマスクリフタ30から成るマスク装着装置が設けられている。また、マスクホルダ20の下面には、複数の基準ピンユニット50及び複数の押圧ピンユニット70から成る位置決め機構が設けられている。基準ピンユニット50と押圧ピンユニット70は、マスク2を挟んで向かい合って配置されている。
なお、本実施の形態では、マスクリフタ30が、マスク2の各辺の外側に2つずつ配置されているが、マスクリフタ30の数及び配置は、これに限るものではない。また、本実施の形態では、基準ピンユニット50及び押圧ピンユニット70が、マスク2の長辺の外側に2つ配置され、マスク2の短辺の外側に1つ配置されているが、基準ピンユニット50及び押圧ピンユニット70の数及び配置は、これに限るものではない。
図4(a)はマスクリフタの側面図、図4(b)はマスクリフタの下面図、図4(c)はマスクリフタの正面図である。マスクリフタ30は、固定ベース31、ガイド32、移動ベース33、移動用エアシリンダ34、アームスタンド35、アーム36、引張コイルバネ40、取り付けベース41、昇降ガイド42、昇降ベース43、昇降用エアシリンダ44、ローラスタンド45、及びローラ46を含んで構成されている。
図4(a),(b)において、固定ベース31には、ガイド32及び移動用エアシリンダ34が取り付けられている。移動用エアシリンダ34のロッドには、移動ベース33が取り付けられており、移動ベース33は、移動用エアシリンダ34により、ガイド32に沿って図面横方向へ移動される。図4(a)において、移動ベース33には、アームスタンド35が取り付けられており、アームスタンド35には、アーム36が、取り付け軸35aを支点として回転可能に取り付けられている。
図4(a),(c)において、固定ベース31には、取り付けベース41及び昇降ガイド42が取り付けられており、取り付けベース41には、昇降用エアシリンダ44が取り付けられている。昇降用エアシリンダ44のロッドには、昇降ベース43が取り付けられており、昇降ベース43は、昇降用エアシリンダ44により、昇降ガイド42に沿って図面上下方向へ昇降される。固定ベース31と昇降ベース43の間には、引張コイルバネ40が接続されており、昇降ベース43は、引張コイルバネ40により、図面上方向へ付勢されている。昇降ベース43には、ローラスタンド45が取り付けられており、ローラスタンド45には、ローラ46が回転可能に取り付けられている。
図4(a)において、アーム36のバー36aには、傾斜した案内溝36bが設けられており、案内溝36b内には、ローラ46が挿入されている。昇降用エアシリンダ44により昇降ベース43を昇降させると、ローラ46によりバー36aが昇降され、アーム36が取り付け軸35aを支点として回転されて、アーム36の先端36cが昇降される。図4は、アーム36の先端36cが最も高い位置まで上昇した状態を示している。
図5(a)は基準ピンユニットの側面図、図5(b)は基準ピンユニットの下面図である。基準ピンユニット50は、固定ベース51、ガイド52、移動ブロック53、モータ54、軸継手55、軸受56、ボールねじ57a、ナット57b、アーム58、基準ピン59、及びプレート60を含んで構成されている。
図5(a),(b)において、固定ベース51には、ガイド52及びモータ54が取り付けられている。モータ54の回転軸には、軸継手55を介して、ボールねじ57aが接続されている。ボールねじ57aは、軸受56により、回転可能に支持されている。移動ブロック53の内部には、ボールねじ57aにより移動されるナット57bが取り付けられており、モータ54によりボールねじ57aを回転すると、移動ブロック53がガイド52に沿って移動される。移動ブロック53には、アーム58が取り付けられており、アーム58の先端には、基準ピン59が取り付けられている。アーム58の下面には、後述するガイドに取り付けるためのプレート60が取り付けられている。図5(a)において、基準ピン59の先端には、マスク2の下面の縁のテーバ部を支持するための爪59aが設けられている。
図6(a)は押圧ピンユニットの側面図、図6(b)は押圧ピンユニットの下面図である。押圧ピンユニット70は、固定ベース71、移動ブロック73、エアシリンダ74、圧縮コイルバネ75、アーム78、押圧ピン79、及びプレート80を含んで構成されている。図6(a),(b)において、固定ベース71には、エアシリンダ74が取り付けられている。エアシリンダ74のロッドには、移動ブロック73が取り付けられており、移動ブロック73は、エアシリンダ74により、図面横方向へ移動される。移動ブロック73とエアシリンダ74の間には圧縮コイルバネ75が挿入されており、移動ブロック73は、圧縮コイルバネ75により、図面左方向へ付勢されている。移動ブロック73には、アーム78が取り付けられており、アーム78の先端には、押圧ピン79が取り付けられている。アーム78の下面には、後述するガイドに取り付けるためのプレート80が取り付けられている。図6(a)において、押圧ピン79の先端には、マスク2の下面の縁のテーバ部を支持するための爪79aが設けられている。
図7及び図8は、押圧ピンユニットのエアシリンダを作動させるための空気圧回路を示す図である。押圧ピンユニット70のエアシリンダ74を作動させるための空気圧回路は、方向制御弁82,85、速度制御弁83a,83b、及びレギュレータ84を含んで構成されている。図7に示す様に、圧縮空気供給源を、方向制御弁82のBポートにつながる供給口へ接続すると、圧縮空気供給源からの圧縮空気が、方向制御弁82のBポートから、速度制御弁83aを介して、エアシリンダ74へ供給され、エアシリンダ74が圧縮コイルバネ75の付勢力に抗して後退する。エアシリンダ74からの圧縮空気は、速度制御弁83b及びレギュレータ84を介して、方向制御弁85のAポートから排気口へ排気される。
また、図8に示す様に、圧縮空気供給源を、方向制御弁82のAポートにつながる供給口へ接続し、方向制御弁82のAポートを方向制御弁85のAポートにつながる供給口へ接続すると、圧縮空気供給源からの圧縮空気が、方向制御弁82のAポートから、方向制御弁85のAポートを通り、レギュレータ84及び速度制御弁83bを介して、エアシリンダ74へ供給され、エアシリンダ74が前進する。エアシリンダ74からの圧縮空気は、速度制御弁83aを介して、方向制御弁82のBポートから排気口へ排気される。
以下、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法について説明する。図9〜図14は、マスクリフタの動作を説明する図である。マスクリフタ30は、マスクホルダ20の側面に設けられた台26の下面に取り付けられている。図9に示す様に、移動用エアシリンダ34は、最初、後退した状態にあり、昇降用エアシリンダ44は、最初、上昇した状態にある。マスク2は、図示しないマスク搬送ロボットのハンドリングアームにより、マスクホルダ20の下面の近くに支持されている。
マスク2をマスクホルダ20に装着する際、まず、図10に示す様に、昇降用エアシリンダ44を下降させて、アーム36の先端36cを下降させ、アーム36の先端36cをマスク2の下面よりも低い高さにする。アーム36のバー36aに設けられた傾斜した案内溝36bは、アーム36が取り付け軸35aを支点として回転することにより、ほぼ水平な状態となる。
次に、図11に示す様に、移動用エアシリンダ34を前進させて、アーム36の先端36cをマスク2の下方へ移動させる。このとき、アーム36のバー36aに設けられた傾斜した案内溝36bは、ローラ46が挿入されたまま、ほぼ水平な状態で移動し、アーム36の先端36cの高さはほぼ一定に保たれる。
続いて、図12に示す様に、昇降用エアシリンダ44を上昇させて、アーム36の先端36cを上昇させ、アーム36の先端36cでマスク2の下面の周辺部を支持し、マスク2を図示しないマスク搬送ロボットのハンドリングアームから持ち上げる。そして、図13に示す様に、アーム36の先端36cをさらに上昇させて、マスク2をマスクホルダ20の下面へ押し当てる。このとき、何らかの原因で昇降用エアシリンダ44への圧縮空気の供給が止まっても、固定ベース31と昇降ベース43の間に接続された引張コイルバネ40により、アーム36の下降が防止される。
続いて、基準ピンユニット50及び押圧ピンユニット70から成る位置決め機構を用いて、マスク2の位置決めを行う。図15及び図16は、基準ピンユニットの動作を説明する図である。基準ピンユニット50は、マスクホルダ20の側面に設けられた台27の下面に取り付けられている。基準ピンユニット50のプレート60は、マスクホルダ20の下面に設けられた溝内に設置されたガイド61に取り付けられており、アーム58は、ガイド61に沿って図面横方向へ移動する。アーム58、基準ピン59及びプレート60の下面は、マスクホルダ20に押し当てられたマスク2の下面よりも高く、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行う際に、基板1がアーム58、基準ピン59及びプレート60に接触しない。図15に示す様に、基準ピン59は、最初、後退した位置にある。図16に示す様に、モータ54により移動ブロック53を前進させて、基準ピン59を所定の位置まで前進させる。
図17及び図18は、押圧ピンユニットの動作を説明する図である。押圧ピンユニット70は、マスクホルダ20の側面に設けられた台28の下面に取り付けられている。押圧ピンユニット70のプレート80は、マスクホルダ20の下面に設けられた溝内に設置されたガイド81に取り付けられており、アーム78は、ガイド81に沿って図面横方向へ移動する。アーム78、押圧ピン79及びプレート80の下面は、マスクホルダ20に押し当てられたマスク2の下面よりも高く、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行う際に、基板1がアーム78、押圧ピン79及びプレート80に接触しない。図17に示す様に、押圧ピン79は、最初、後退した位置にある。
基準ピン59を所定の位置まで前進させた後、図18に示す様に、エアシリンダ74により移動ブロック73を前進させて、押圧ピン79によりマスク2の側面を押す。このとき、押圧ピン79は、エアシリンダ74及び圧縮コイルバネ75により、マスク2の側面へ向けて押される。マスク2は、押圧ピン79に押されて基準ピン59側へ移動し、押圧ピン79に押された側面の反対側の側面が基準ピン59に接触して、位置決めされる。マスク2の側面に接触して、マスク2の位置を規制する複数の基準ピン59と、マスク2の基準ピン59が接触する側面に向かい合う側面を押して、マスク2を基準ピン59に押し付ける複数の押圧ピン79とを用い、複数の押圧ピン79によりマスク2の側面を押して、マスク2の位置決めが確実に行われる。
マスク2の位置決めを行った後、吸着溝21により、マスク2の上面の周辺部を真空吸着する。図19は、マスクホルダの断面図である。マスクホルダ20の下面の開口20aの周囲に設けられた吸着溝21は、エア通路22を介して、図示しない真空設備へ接続されている。エア通路22から吸着溝21内の空気を吸引することにより、マスク2の上面の周辺部が吸着溝21で真空吸着される。
図20は、押圧ピンユニットのエアシリンダを作動させるための空気圧回路を示す図である。吸着溝21により、マスク2の上面の周辺部を真空吸着した後、図20において、エアシリンダ74の前進用の供給口を、速度制御弁83b及びレギュレータ84を介して、方向制御弁85の排気口につながるAポートへ接続し、エアシリンダ74内の圧縮空気を開放する。図18において、押圧ピン79は、圧縮コイルバネ75により、マスク2の位置決め時よりも小さい力でマスク2の側面へ向けて押され続ける。マスク2の位置決め後、複数の押圧ピン79によりマスク2の位置決め時よりも小さい力でマスク2の側面を押すので、基準ピン59に働く機械的な弾性力が少なくなり、基準ピン59の位置の変動が小さくなって、マスク2の位置ずれが防止される。
続いて、図9〜図13と逆の手順で、アーム36の先端36cを下降、後退、上昇させて、マスクリフタ30を最初の状態に戻す。図14に示す様に、マスクリフタ30を最初の状態に戻したとき、アーム36の下面は、マスクホルダ20に装着されたマスク2の下面よりも高く、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行う際に、基板1がアーム36に接触しない。図18において、押圧ピン79がマスク2の側面を押して、基準ピン59及び押圧ピン79が常にマスク2の側面に接触しているので、もし、何らかの原因で吸着溝21による真空吸着が止まっても、図5(a)に示した基準ピン59の先端の爪59a、及び図6(a)に示した押圧ピン79の先端の爪79aにより、マスク2の下面の縁のテーバ部が支持されて、マスク2の落下が防止される。
図19において、マスクホルダ20の露光光が通過する開口20aの上方には、負圧ガラス23が設置されており、マスク2の上方には、マスク2と、マスクホルダ20と、負圧ガラス23とによって、負圧室が構成されている。負圧室は、エア通路25を介して、図示しない真空設備へ接続されている。負圧室内を真空引きし、負圧室に負圧を掛けることによって、マスク2に重力の方向と反対方向へ浮上する力が掛かり、マスク2のたわみが抑制される。
以上説明した実施の形態によれば、マスク2をマスクホルダ20に押し当て、マスク2の落下を防止する爪59aを有し、マスク2の側面に接触して、マスク2の位置を規制する複数の基準ピン59と、マスク2の落下を防止する爪79aを有し、マスク2の基準ピン59が接触する側面に向かい合う側面を押して、マスク2を基準ピン59に押し付ける複数の押圧ピン79とを用い、複数の押圧ピン79によりマスク2の側面を押してマスク2の位置決めを行い、マスク2の位置決め後、複数の押圧ピン79によりマスク2の位置決め時よりも小さい力でマスク2の側面を押すことにより、マスク2の位置決めを確実に行い、かつマスク2の位置ずれを防止することができる。
さらに、マスク2の位置決め時、押圧ピン79をマスク2の側面へ向けて前進させるエアシリンダ74と、押圧ピン79をマスク2の側面へ向けて付勢する圧縮コイルバネ75とを用いて、押圧ピン79をマスク2の側面へ向けて押し、マスク2の位置決め後、エアシリンダ74内の圧縮空気を開放し、圧縮コイルバネ75を用いて、押圧ピン79をマスク2の側面へ向けて押すことにより、エアシリンダ74へ供給する圧縮空気の圧力を変更する高価な圧力可変装置を用いることなく、圧縮コイルバネ75を用いた安価な構成で、マスク2の位置決め後、押圧ピン79によりマスク2の位置決め時よりも小さい力でマスク2の側面を押すことができる。
図21は、マスクの位置座標の変化量を示す図である。近年、表示用パネルの各種基板の製造では、大型化及びサイズの多様化に対応するため、比較的大きな基板を用意し、表示用パネルのサイズに応じて、1枚の基板から1枚又は複数枚の表示用パネル基板を製造している。この場合、プロキシミティ方式では、基板の一面を一括して露光しようとすると、基板と同じ大きさのマスクが必要となり、高価なマスクのコストがさらに増大する。そこで、基板より比較的小さなマスクを用い、基板をXY方向にステップ移動させながら、基板の一面を複数のショットに分けて露光する方式が主流となっている。図21の横軸は、ショット回数を示している。
従来技術では、破線で示す様に、始め、ショット回数の増加に伴い、マスクの位置ずれが増大し、マスクの位置座標の変化量が増加する。そして、ショット回数がさらに増加すると、マスクの位置が変動を繰り返して、マスクの位置座標の変化量が増減する。本発明によると、実線で示す様に、始め、ショット回数の増加に伴い、マスク位置ずれが増大し、マスクの位置座標の変化量が増加する。そして、ショット回数がさらに増加すると、マスクの位置が安定して、マスクの位置座標の変化量がほぼ一定となる。そこで、本実施の形態では、マスクの位置が安定して、マスクの位置座標の変化量がほぼ一定となるまでの間、基板の露光を行わないで、マスク位置の慣らし動作を行う。
図22は、マスク位置の慣らし動作のフローチャートである。マスク位置の慣らし動作では、マスク2の位置ずれの原因となる基板1のステップ移動、マスク2と基板1とのギャップ合わせ及び基板1のアライメントを、基板1の露光時と同様に繰り返して行う。まず、ロード/アンロード位置において、基板1をチャック10にロードする(ステップ91)。続いて、チャック10を、ロード/アンロード位置から露光位置へ移動させる(ステップ92)。露光位置において、まず、基板1をXY方向へステップ移動させ(ステップ93)、次に、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行い(ステップ94)、さらに基板1のアライメントを行う(ステップ95)。そして、1枚の基板についての全ショット分の動作が終了したか否を判断して(ステップ96)、全ショット分の動作が終了するまで、ステップ93〜ステップ96を繰り返す。
全ショット分の動作が終了すると、チャック10を、露光位置からロード/アンロード位置へ移動させ(ステップ97)、ロード/アンロード位置において、基板1をチャック10からアンロードする(ステップ98)。そして、予め定めた所定回のショット分の動作が終了したか否か判断し(ステップ99)、所定回のショット分の動作が終了するまで、これらのステップを繰り返す。本実施の形態では、一例として、100〜200回のショット分の動作を繰り返す。マスク位置の慣らし動作は、マスク2をマスクホルダ20に新たに装着した都度、基板1の露光を開始する前に行う。マスク位置の慣らし動作では、1枚の基板を繰り返して使用することができる。
本発明のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、本発明のプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法を用いてマスクの位置ずれを防止しながら、基板の露光を行うことにより、マスクの位置ずれを防止して、パターンの焼き付けを精度良く行うことができるので、高品質な表示用パネル基板を製造することができる。さらに、マスクをマスクホルダに装着した後、基板の露光を開始する前に、基板のステップ移動、マスクと基板とのギャップ合わせ又は基板のアライメントを、マスクの位置が安定するまで行うと、マスクの位置ずれを一層防止して、パターンの焼き付けをさらに精度良く行うことができる。
例えば、図23は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、基板上にTFTアレイが形成される。
また、図24は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等により、基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
図23に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図24に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)及び着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明のプロキシミティ露光装置又は本発明のプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法を適用することができる。
1 基板
2 マスク
3 ベース
4 Xガイド
5 Xステージ
6 Yガイド
7 Yステージ
8 θステージ
9 チャック支持台
10 チャック
11 Z−チルト機構
20 マスクホルダ
21 吸着溝
22,25 エア通路
23 負圧ガラス
26,27,28 台
30 マスクリフタ
31 固定ベース
32 ガイド
33 移動ベース
34 移動用エアシリンダ
35 アームスタンド
36 アーム
40 引張コイルバネ
41 取り付けベース
42 昇降ガイド
43 昇降ベース
44 昇降用エアシリンダ
45 ローラスタンド
46 ローラ
50 基準ピンユニット
51 固定ベース
52 ガイド
53 移動ブロック
54 モータ
55 軸継手
56 軸受
57a ボールねじ
57b ナット
58 アーム
59 基準ピン
60 プレート
61 ガイド
70 押圧ピンユニット
71 固定ベース
73 移動ブロック
74 エアシリンダ
75 圧縮コイルバネ
78 アーム
79 押圧ピン
80 プレート
81 ガイド
82,85 方向制御弁
83a,83b 速度制御弁
84 レギュレータ

Claims (8)

  1. 基板を支持するチャックと、マスクを保持するマスクホルダと、基板のステップ移動及びアライメントを行うステージと、マスクと基板とのギャップ合わせを行う機構とを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置において、
    マスクを前記マスクホルダに押し当てるマスク装着手段と、
    前記マスクホルダに押し当てられたマスクの側面を押して、マスクの位置決めを行う位置決め手段とを備え、
    前記位置決め手段は、マスクの落下を防止する爪を有し、マスクの側面に接触して、マスクの位置を規制する複数の基準ピンと、マスクの落下を防止する爪を有し、マスクの基準ピンが接触する側面に向かい合う側面を押して、マスクを基準ピンに押し付ける複数の押圧ピンと、各押圧ピンをマスクの側面へ向けて押す複数の押圧機構とを備え、
    前記複数の押圧機構は、マスクの位置決め後、マスクの位置決め時よりも小さい力で前記押圧ピンをマスクの側面へ向けて押すことを特徴とするプロキシミティ露光装置。
  2. 前記複数の押圧機構は、前記押圧ピンをマスクの側面へ向けて前進させるエアシリンダと、前記押圧ピンをマスクの側面へ向けて付勢する付勢手段とを有し、マスクの位置決め時、エアシリンダと付勢手段とにより、前記押圧ピンをマスクの側面へ向けて押し、マスクの位置決め後、エアシリンダ内の圧縮空気を開放し、付勢手段により、前記押圧ピンをマスクの側面へ向けて押すことを特徴とする請求項1に記載のプロキシミティ露光装置。
  3. 基板を支持するチャックと、マスクを保持するマスクホルダと、基板のステップ移動及びアライメントを行うステージと、マスクと基板とのギャップ合わせを行う機構とを備え、マスクと基板との間に微小なギャップを設けて、マスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法であって、
    マスクをマスクホルダに押し当て、
    マスクの落下を防止する爪を有し、マスクの側面に接触して、マスクの位置を規制する複数の基準ピンと、マスクの落下を防止する爪を有し、マスクの基準ピンが接触する側面に向かい合う側面を押して、マスクを基準ピンに押し付ける複数の押圧ピンとを用い、複数の押圧ピンによりマスクの側面を押してマスクの位置決めを行い、
    マスクの位置決め後、複数の押圧ピンによりマスクの位置決め時よりも小さい力でマスクの側面を押すことを特徴とするプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法。
  4. マスクの位置決め時、押圧ピンをマスクの側面へ向けて前進させるエアシリンダと、押圧ピンをマスクの側面へ向けて付勢する付勢手段とを用いて、押圧ピンをマスクの側面へ向けて押し、
    マスクの位置決め後、エアシリンダ内の圧縮空気を開放し、付勢手段を用いて、押圧ピンをマスクの側面へ向けて押すことを特徴とする請求項3に記載のプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
  6. マスクをマスクホルダに装着した後、基板の露光を開始する前に、基板のステップ移動、マスクと基板とのギャップ合わせ又は基板のアライメントを、マスクの位置が安定するまで行うことを特徴とする請求項5に記載の表示用パネル基板の製造方法。
  7. 請求項3又は請求項4に記載のプロキシミティ露光装置のマスクの位置ずれ防止方法を用いてマスクの位置ずれを防止しながら、基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
  8. マスクをマスクホルダに装着した後、基板の露光を開始する前に、基板のステップ移動、マスクと基板とのギャップ合わせ又は基板のアライメントを、マスクの位置が安定するまで行うことを特徴とする請求項7に記載の表示用パネル基板の製造方法。
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