JP5332500B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

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Description

この発明はエンジン制御装置に係り、特に、触媒温度の上昇を抑えることでエンリッチ制御の介入を遅れさせることにより、燃費向上・排ガス浄化性能の向上・触媒の保護を図ることができるエンジン制御装置に関する。
車両に搭載されるエンジンには、触媒による排ガス浄化性能を確保し、燃費や出力向上を果たすために、エンジンにかかる負荷に応じて適正に燃料噴射するように制御するエンジン制御装置を備えているものがある。排ガスの浄化を目的として設置された触媒は、エンジンに高負荷がかかる運転条件ではエンジンからの排ガスの熱により温度が上昇する。触媒は、所定温度以上の状態が続くと劣化が進行し、排ガスの浄化性能が低下する問題がある。
これを防ぐため、エンジン制御装置は、触媒温度が所定温度以上になると予想される高負荷運転条件(以下「エンリッチ条件」と記す)と判断されたとき、燃料噴射量を増加させる制御(以下「エンリッチ制御」と記す)を行って、燃料の気化熱を利用することで排ガスの温度を下げ、触媒温度を低下させている。
また、エンジンには、触媒を含む排気系の温度等を検知手段により検知し、検知信号に基づきファン装置を駆動して排気系部品を冷却する冷却装置を備えているものがある。
特開平8−189360号公報
しかし、前記エンジン制御装置によるエンリッチ制御の状態は、燃料消費量の増加や排ガス有害成分の悪化を引き起こすため、できるだけこの制御(エンリッチ制御)の介入を抑制する必要がある。
また、前記特許文献1の冷却装置は、ファン装置の送風による空冷のみに頼っており、燃焼制御を変更することの開示はない。特に、前記特許文献1の冷却装置は、積極的なファン駆動に基づいて、燃料噴射のフィードバック制御領域を広げるには至っていない。
そのため、エンジン回転数と負荷とに基づいてマージンを採って広く定めたエンリッチ制御領域とした場合に、比較的、そのエンリッチ制御領域に入り易い傾向にある。例えば、登坂時のように、走行速度に対してエンジン回転数や負荷が高めになり易い場合などは、その傾向が強くなる。
また、前記特許文献1の冷却装置は、触媒の活性温度から異常過熱温度といった特別高温な温度範囲を検知可能とする触媒温度センサなどの検知装置類を設ける必要があり、小型の車両にはコストも高く搭載し辛い不都合がある。
この発明は、燃料噴射制御におけるエンリッチ制御を働かせるエンリッチ条件を、成立させ難く、あるいは、その成立を遅延させるよう制御すること、その制御のために付加する触媒温度センサ等の検知装置類を少なく、あるいは、なくして、ラジエタファン、コンデンサファン等の既存のエンジン補機の利用効率を高めるようにすること、通常運転での走行と特定運転条件下での走行の両方での触媒保護を行うことを目的とする。
この発明は、車両に搭載されるエンジンと、このエンジンの温度を検知するエンジン温度検知手段と、前記エンジンの回転数を検知するエンジン回転数検知手段と、前記エンジンにかかる負荷を検知する負荷検知手段と、前記車両の走行速度を検知する車両速度検知手段と、前記エンジンの運転状態を制御可能なエンジン制御手段とを設け、このエンジン制御手段は、前記エンジンに供給する燃料噴射量を設定するエンジン回転数と負荷とに基づく第1マップを有し、この第1マップに燃料噴射のフィードバック制御領域と、理論空燃比に比べて燃料噴射量を多く供給するエンリッチ制御領域とを設定してあり、前記エンジンの運転時には、検知されたエンジン回転数と負荷とに基づいて決定するこれらの各領域に応じて燃料噴射量を補正制御するエンジン制御装置において、前記エンジン制御手段に、前記フィードバック制御領域と前記エンリッチ制御領域とを設定してあり、かつ前記エンリッチ制御領域が前記第1マップより狭い第2マップを設け、前記エンジン制御手段は、前記エンジンの温度が設定温度より高く、かつ車両速度が設定速度より低い特定運転条件下では、前記第2マップを選択して燃料噴射制御し、前記第2マップは、前記第1マップの第1エンリッチ制御領域に比べ、同じエンジン回転数に対して負荷が大きい場合にエンリッチ制御を行うよう第2エンリッチ制御領域を設定する一方、この第2エンリッチ制御領域より同じエンジン回転数に対して負荷が小さい場合であって、かつ前記第1エンリッチ制御領域より同じエンジン回転数に対して負荷が小さい場合を含む所定範囲にわたり設定され、前記エンジンないしエンジン雰囲気に対して送風可能に設けられる一つ以上のファン装置の駆動に同調して前記フィードバック制御する第2ファン駆動制御領域を設定すること特徴とする。
この発明のエンジン制御装置は、同調したファン駆動制御を伴う燃料噴射制御によって、フィードバック制御領域を広げることができ、燃費向上と、排ガス浄化を図ることができる。この発明のエンジン制御装置は、通常制御における触媒保護機能も有するので、燃費向上および排ガス浄化と、触媒保護との両立が、より高度に実現できる。
この発明のエンジン制御装置は、同調したファン駆動制御を伴う燃料噴射制御によって、フィードバック制御領域を広げ、燃費向上と排ガス浄化を図り、また、燃費向上および排ガス浄化と触媒保護との両立を実現するものである。
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。図1はエンジン制御装置の制御フローチャート、図2はエンジン回転数と負荷とに基づき制御領域を設定した第1マップを示す図、図3はエンジン回転数と負荷とに基づき第1マップより狭いエンリッチ制御領域を設定した第2マップを示す図、図4はエンジン制御装置の入出力の関係を示す図、図5はエンジン制御装置のシステム構成図、図6はエンジンルームの平面図、図7はエンジンルームの側面図である。
図6・図7において、1は車両、2はアッパメンバ、3はホイールエプロン、4はサイドメンバ、5はクロスメンバである。車両1は、車体前端の上部に、平面視において車体前方に向かって湾曲突出するU字状のアッパメンバ2を配置し、左右一対のホイールエプロン3・3各内側下部に左右一対のサイドメンバ4・4を車体前後方向に延設し、これらのサイドメンバ4・4の各前端部間に車幅方向に延びるクロスメンバ5を架設している。
また、車両1は、車体前端部に車幅方向に長いフロントバンパメンバ6とロアバンパメンバ7とを上下に平行に配置し、フロントバンパメンバ6とロアバンパメンバ7にグリル一体型のバンパ8を取り付け、バンパ8の車幅方向両端に左右一対のフェンダ9・9を連結している。各フェンダ9・9は、左右一対のホイールエプロン3・3の外側に取り付けている。車両1は、アッパメンバ2とホイールエプロン3とサイドメンバ4とクロスメンバ5とフロントバンパメンバ6とロアバンパメンバ7とダッシュパネル10との間に、エンジンルーム11を形成している。
エンジンルーム11内には、車幅方向中央よりも右寄りには駆動源であるエンジン12を横置き状態で搭載し、このエンジン12の車幅方向左側にトランスミッション13を横置き状態で接続している。エンジン12からの回転動力は、トランスミッション13を経て左右の前輪14・14に伝達され、前輪14を駆動して車両1を走行させる。前輪14・14は、左右のホイールエプロン3・3により形成されたホイールハウスに収納されている。左右のホイールエプロン3・3の上面のダッシュパネル10側には、ストラットタワー15・15が形成されており、各ストラットタワー15・15にフロントストラット16・16の上端が連結され、前輪14・14を車体に懸架している。
前記エンジン12は、上面に吸気系のエアクリーナ17を配設している。エアクリーナ17は、エンジンカバーを兼ね、車幅方向左側に蛇腹状のインレットダクト18と吸気ダクト19とを順次に接続している。吸気ダクト19は、アッパメンバ2の車幅方向左側下方に車体前方に向かって配置され、前端の開口から外気を導入する。このエアクリーナ17は、図5に示すように、後側にスロットルボディ20と吸気マニホルド21とを順次に接続し、エンジン12の燃焼室22に連通する吸気通路23を設けている。また、エンジン12は、図7に示すように、前側に排気系の排気マニホールド24と触媒を内蔵した触媒コンバータ25と排気管とを順次に接続し、図5に示すように、燃焼室22に連通する排気通路26を設けている。排気管は、車体下部を車体後方に向かって延出し、その後端は大気中に開口している。
前記エンジンルーム11内において、図6・図7に示すように、エンジン12の前面のアッパメンバ2とクロスメンバ5との間には、エンジン12用のラジエータ27とエアコン用のコンデンサ28とを前後に重ねて配置している。ラジエータ27は、エンジンルーム11内の前面に車幅方向略全体に亘って配置され、冷却水を貯留するためのリザーブタンク29を備えている。コンデンサ28は、ラジエータ27の前側に取り付けられ、液体冷媒を貯留するためのレシーバタンク30を備えている。
ラジエータ27の後側には、エンジン12ないしエンジン雰囲気に対して送風可能な複数のファン装置として、車幅方向左側にラジエータ27用の第1ファン装置31を設け、車幅方向右側にコンデンサ28用の第2ファン装置32を設けている。第1ファン装置31は、トランスミッション13の前方に配置され、第1ファンシュラウド33に第1ファンを駆動する第1ファンモータ34を取り付けている。第2ファン装置32は、エンジン12の排気マニホールド24および触媒コンバータ25の前方に配置され、第2ファンシュラウド35に第2ファンを駆動する第2ファンモータ36を取り付けている。第1ファン装置31の第1ファンシュラウド33は、第2ファン装置32の第2ファンシュラウド35よりもエンジン12側に突出するように、車体後方に突出して形成されている。
なお、車両1は、エンジンルーム11内において、エンジン12の上面よりもトランスッション13の上面が低く設定され、エンジンルーム11内の左側部分であって、前記吸気ダクト19の後方に電装品であるバッテリ37を配置し、このバッテリ37の左側のホイールエプロン3上に電装品としての各種リレーを収容するリレーボックス38を配置し、バッテリ37の前方下部に電装品である各種リレーを収容するサブリレーボックス39を配置している。
前記エンジン12は、図5に示すように、吸気系として前記エアクリーナ17とスロットルボディ20と吸気マニホルド21とを順次に接続し、燃焼室22に連通する吸気通路23を設けている。また、エンジン12は、排気系として前記排気マニホルド24と触媒コンバータ25とを順次に接続し、燃焼室22に連通する排気通路26を設けている。
エンジン12は、燃料系としてインジェクタ40を設けている。インジェクタ40は、燃料供給通路41により燃料タンク(図示せず)内の燃料ポンプ42に連絡されている。また、エンジン12は、点火機構を構成するイグニションコイル43を設けている。
エンジン12は、スロットルボディ20を迂回して吸気通路23を連通するバイパス空気通路44を設け、バイパス空気通路44の途中にパイパス空気量を制御するアイドル制御バルブ45を設けている。エンジン12は、キャニスタに吸着保持された蒸発燃料であるエバポを吸気マニホルド21に供給するパージ通路46を設け、パージ通路46の途中にパージ量を制御するパージ制御バルブ47を設けている。
エンジン12には、吸気カム角を検出するカム角センサ48を設け、エンジン12の温度として冷却水温度を検出する水温センサ49を設け、エンジン回転数および気筒判別のためのクランク角を検出するクランク角センサ50を設け、ノックレベルを検出するノックセンサ51を設け、エアクリーナ17に吸入空気温度を検出する吸気温センサ52を設け、スロットルボディ20に設けたスロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットルセンサ53を設け、吸気マニホルド21に吸入空気量(負荷)を算出するための吸気圧力を検出する圧力センサ54を設け、排気マニホルド24に排ガス中の酸素濃度を検出するO2センサ55を設けている。
第1ファンモータ34と第2ファンモータ36とインジェクタ40と燃料ポンプ42とイグニションコイル43とアイドル制御バルブ45とパージ制御バルブ47とカム角センサ48と水温センサ49とクランク角センサ50とノックセンサ51と吸気温センサ52とスロットルセンサ53と圧力センサ54とO2センサ55とは、エンジン制御装置56のエンジン制御手段57に接続している。エンジン制御手段57は、大気圧センサ58を備えている。
エンジン制御手段57には、燃料ポンプ42の燃料ポンプリレー59とO2センサ55のセンサヒータ60とラジエータ用の第1ファンモータ34の第1ファンリレー61とエアコンのコンデンサ用の第2ファンモータ36の第2ファンリレー62とエアコン用のコンプレッサ63のコンプレッサリレー64と車両1のコンビネーションメータ65とトランスミッション13のコントローラ66とオイル制御弁67とメインリレー68とチェックエンジンランプ69とを接続し、また、バッテリ電圧、スタータ信号、車速信号等の各種信号を入力するエンジン用信号部70を接続している。
エンジン制御手段57は、カム角センサ48等から入力する信号によって、第1ファンモータ34、第2ファンモータ36、インジェクタ40、燃料ポンプ42、イグニションコイル43、アイドル制御バルブ45、パージ制御バルブ47の動作を制御し、燃料噴射量、点火時期、アイドル回転数、パージ量等を制御する。
前記エンジン制御装置56は、図4に示すように、エンジン用信号部70から車両速度、水温センサ49から冷却水温度、クランク角センサ50からエンジン回転数、圧力センサ54から吸気圧力(吸入空気量)、吸気温センサ52から吸入空気温度、大気圧センサ58から大気圧、スロットルセンサ53からスロットル開度の各信号をエンジン制御手段57に入力する。エンジン制御装置56は、エンジン制御手段57から、エンジン1の水温と車両速度とエンジン回転数と負荷との条件に応じて第1ファン装置31、第2ファン装置32、インジェクタ40に信号を出力し、第1ファンの駆動・停止、第2ファンの駆動・停止、燃料噴射量の増減を制御する。
エンジン制御装置56は、車両1に搭載されるエンジン12と、このエンジン12の温度を検知するエンジン温度検知手段としての水温センサ49と、エンジン12の回転数を検知するエンジン回転数検知手段としてのクランク角センサ50と、エンジン12にかかる負荷を検知する負荷検知手段としての圧力センサ54と、エンジン12ないしエンジン雰囲気に対して送風可能に設けられる一つ以上のファン装置である第1・第2ファン装置31・32と、車両1の走行速度を検知する車両速度検知手段としてのエンジン用信号部70と、エンジン12の運転状態および第1・第2ファン装置31・32の駆動状態を制御可能なエンジン制御手段57とを設けている。
エンジン制御手段57は、図2に示すように、エンジン12に供給する燃料噴射量を設定するエンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)とに基づく第1マップM1を有し、この第1マップM1に燃料噴射の第1フィードバック制御領域と第1エンリッチ制御領域とを設定してある。第1エンリッチ制御領域は、第1フィードバック制御領域に対して、第1エンリッチ制御開始ラインtBで区画される。エンジン制御手段57は、エンジン12の運転時には、クランク角センサ50により検知されたクランク角から求められたエンジン回転数と圧力センサ54により検知された吸気圧力(吸入空気量)から求められた負荷とに基づいて決定する、これらの各領域(第1フィードバック制御領域、第1エンリッチ制御領域)に応じて燃料噴射量を補正制御する一方、この燃料噴射制御とは完全同調せずに独立して第1・第2ファン装置31・32を第1ファン駆動制御する。
この発明のエンジン制御装置56においては、前記エンジン制御手段57に、図3に示すように、前記第1マップM1の第1エンリッチ制御領域より狭い第2エンリッチ制御領域を設定した第2マップM2を設けている。エンジン制御手段57は、エンジン12の温度としての水温Tが設定温度T1より高く、かつ車両速度Vが設定速度V1より低い特定運転条件下では、前記第2マップM2を選択して第1・第2ファン装置31・32を駆動するよう制御するとともに燃料噴射制御する。
前記第2マップM2は、第1マップM1の第1エンリッチ制御領域に比べ、同じエンジン回転数に対して負荷が大きい場合にエンリッチ制御を行うよう第2エンリッチ制御領域を設定する一方、この第2エンリッチ制御領域より同じエンジン回転数に対して負荷が小さい場合であって、かつ前記第1エンリッチ制御領域より同じエンジン回転数に対して負荷が小さい場合を含む所定範囲にわたり第2ファン駆動制御領域を設定している。
前記第2エンリッチ制御領域は、図3に示すように、エンリッチ制御を開始し難くし、あるいは遅らせるように、既存の第1エンリッチ制御開始ラインtBよりもエンジン回転数・負荷が大きい側に第2エンリッチ制御開始ラインtCを設定している。また、前記第2ファン駆動制御領域は、既存の第1エンリッチ制御開始ラインtBよりもエンジン回転数・負荷が小さい側にファン稼動開始ラインtAを設定し、このファン稼動開始ラインtAと前記第2エンリッチ制御開始ラインtCとの間に設定している。
前記エンジン制御手段57は、前記特定運転条件下以外では、第1マップM1を選択し、エンジン回転数と負荷とに基づいて決定する第1フィードバック制御領域と第1エンリッチ制御領域に基づいて燃料噴射制御を行う一方、エンジン12の温度である水温Tに基づく第1ファン駆動制御を行う。
次に作用を説明する。
エンジン制御装置56は、触媒温度が高温になる走行条件のときに、ラジエータ27用の第1ファン装置31やコンデンサ28用の第2ファン装置32を駆動させ、触媒が搭載されている触媒コンバータ25に外気を当てることによって触媒温度を低下させて、エンリッチ制御の介入を遅らせるものである。
エンジン制御装置56は、図2に示すエンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)とに基づく既存の第1マップM1に、図3に示すエンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)とに基づく第2マップM2を追加して、2つ設けている。なお、図2・図3においては、エンジン12にかかる負荷をエンジン負荷率に換算して表示している。
前記第1マップM1は、燃料噴射量を設定するエンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)とに基づいて、第1フィードバック制御領域を設定するとともに、この第1フィードバック制御領域に対して第1エンリッチ制御開始ラインtBにより開始される第1エンリッチ制御領域を設定する。
前記第2マップM2は、燃料噴射量を設定するエンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)とに基づいて、第2フィードバック制御領域を設定するとともに、この第2フィードバック制御領域に対して第1・第2ファン装置31・32を稼動し始めるエンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)の条件であるファン稼動開始ラインtAを設定し、ファン稼動状態かつ車両速度Vが設定速度V1以下で走行中の第2エンリッチ制御開始ラインtCを設定し、前記第1エンリッチ制御領域よりも狭い第2エンリッチ制御領域を設定する。
第2マップM2には、ファン稼動開始ラインtAと第2エンリッチ制御開始ラインtCとの間に第2ファン駆動制御領域を設定している。第2ファン駆動制御領域は、第1・第2ファン装置31・32の駆動に同調して燃料噴射量をフィードバック制御する領域(ファン同調フィードバック制御領域)である。前記第1マップM1における第1エンリッチ制御開始ラインtBは、図3に破線で示すように、第2マップM2のファン稼動開始ラインtAと第2エンリッチ制御開始ラインtCとの間に位置する。
エンジン制御装置56は、特定運転条件のファン稼動条件(エンジン水温T>設定水温T1、車両速度V<設定速度V1)が成立すると、第2マップM2を選択し、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)がファン稼動開始ラインtA以上で、かつ、第2エンリッチ制御開始ラインtC未満の走行状態(第2ファン駆動制御領域)であるときに、第1・第2ファン装置31・32を駆動し、燃料噴射量をフィードバック制御する。
第2マップM2において、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)が第2エンリッチ制御開始ラインtC以上では、第2エンリッチ制御を開始し、第1・第2ファン装置31・32の駆動を停止する。この時、エンリッチディレイ時間、燃料噴射増加量などは、従来の制御値のままでよい。
前記特定運転条件のファン稼動条件が不成立の場合は、第1マップM1を選択し、第1エンリッチ制御開始ラインtB未満では第1フィードバック制御するとともに、第1エンリッチ制御開始ラインtB以上では第1・第2ファン装置31・32の駆動・停止にかかわらず第1エンリッチ制御を開始する、従来どおりの制御に戻す。
前記エンリッチ制御について説明する。
まず、燃料噴射では、燃焼室22に流れ込む混合気の中で、微細粒として噴射された燃料が気化する際に奪う熱(気化熱)によって、混合気の燃焼前のガス温度を下げる働きがある。相対的に燃焼前のガス温度が下がると、燃焼後のガス温度も下がる。また、燃焼前のガス温度が下がると、充填効率が上がって出力アップする、ノッキングが発生しにくいなどの様々な効果がある。このうち、後者は、燃焼中のガス温度、燃焼後のガス温度が下がることに因る。
エンリッチ制御は、理論空燃比に比べて燃料噴射量を多く供給し、その気化熱の総量を大きくして燃焼前のガス温度を下げるのであるが、その後の燃焼では供給した燃料の全量が完全燃焼するわけではなく、一部は不完全燃焼となり、全量が完全燃焼となった場合に比べて熱量が下がることによって、燃焼後のガス温度を下げるものである。ただし、エンリッチ制御の空燃比はリッチであり、不完全燃焼を含むので、燃焼後のガス(排ガス)には未燃成分が含まれる。その悪化の程度は、リッチ化の度合いによる。
なお、未燃成分に対し、触媒における浄化能力は、触媒の活性状態、および、供給される酸素とのバランスに依存して変わる。その際、触媒の温度の遷移状態も変わる。
エンジン制御装置56による第2ファン駆動制御領域での第1・第2ファン装置31・32の駆動により、エンジン12にかかる負荷は、同じ条件下でのファン駆動がない場合に比べて少し増加し、同じ出力感を得るには燃料噴射量も増えることになる。しかし、第2ファン駆動制御領域での燃料噴射量は、理論空燃比近傍でのフィードバック制御であるので、同じように燃料噴射量が増えるエンリッチ制御に比べて排ガスの悪化を伴うことは少ない。
フィードバック制御領域では、ほぼ燃料噴射量の全量が完全燃焼し、エンリッチ制御領域に比べて燃料噴射量が少ない傾向となって気化熱が減るので、排ガス温度を下げる効果は低い。そのため、排ガス温度は高く、その発熱量を減らすことはできないが、エンジン制御装置56は負荷が比較的低い状態(図3に示す第2マップM2のファン稼動開始ラインtA)から同調させた第2ファン駆動制御(図3に示す第2マップM2の第2ファン駆動制御領域)を行って触媒に送風し、熱伝導による物理的な冷却を継続的に行うことによって、相殺している。
エンジン制御装置56がこの同調制御を含んだ燃料噴射制御を行うのは、特定運転条件下(エンジン水温T>設定水温T1、車両速度V<設定速度V1)のみである。通常の第1エンリッチ制御領域より充分低い負荷から通常の第1エンリッチ制御領域より充分高い負荷となる領域(図3に示す第2マップM2の第2ファン駆動制御領域)で、ファン同調フィードバック制御領域を設定している。ファン同調フィードバック制御領域は、図3に示す第2エンリッチ制御開始ラインtCに沿って帯状に設ける。このファン同調フィードバック制御では、第2ファン駆動制御を行って触媒に送風し、熱伝導による物理的な冷却をするのに加え、かつ、燃料噴射制御をフィードバック制御としている。エンジン12の制御が第2エンリッチ制御に入りにくくするように、エンリッチ条件を通常の第1エンリッチ制御開始ラインTb(図2)より高負荷側に変更して第2エンリッチ制御開始ラインTc(図3)を設定している。
次に、エンジン制御装置56による制御を説明する。
エンジン制御装置56は、図1に示すように、制御がスタートすると(A01)、エンジン12の水温Tが設定水温T1より高い(T>T1)かを判断する(A02)。この判断(A02)がYESの場合は、車両速度Vが設定速度V1より低い(V<V1)かを判断する(A03)。
この判断(A03)がYESの場合は、特定運転条件が成立するので第2マップM2を選択し、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)がファン稼動開始ラインtA以上であるか判断する(A04)。この判断(A04)がNOの場合は、判断(A02)に戻る。この判断(A04)がYESの場合は、第1ファンリレー61・第2ファンリレー62のONにより第1ファンモータ34・第2ファンモータ36を駆動し(A05)、触媒コンバータ25に送風して触媒を冷却する。
第1ファンモータ34・第2ファンモータ36の駆動(A05)中に、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)が第2エンリッチ制御開始ラインtC以上であるか判断する(A06)。この判断(A06)がYESの場合は、第2マップM2の第2エンリッチ制御を開始し(A07)、第1ファンリレー61・第2ファンリレー62のOFFにより第1ファンモータ34・第2ファンモータ36を停止し(A08)、エンドにする(A09)。
また、前記判断(A06)がNOの場合は、第1ファンモータ34・第2ファンモータ36の駆動を維持し(A10)、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)がファン稼動開始ラインtA未満であるか判断する(A11)。この判断(A11)がNOの場合は、前記判断(A06)に戻る。この判断(A11)がYESの場合は、第1ファンリレー61・第2ファンリレー62のOFFにより第1ファンモータ34・第2ファンモータ36を停止し(A08)、エンドにする(A09)。
一方、前記判断(A02)がNOの場合、また、前記判断(A03)がNOの場合は、特定運転条件が不成立なので第1マップM1を選択し、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)が第1エンリッチ制御開始ラインtB以上であるかを判断する(A12)。この判断(A12)がNOの場合は、第1マップM1の第1フィードバック制御を開始し、前記判断(A02)に戻る。この判断(A12)がYESの場合は、第1ファンモータ34・第2ファンモータ36の駆動・停止にかかわらず第1エンリッチ制御を開始する(A13)。
このように、エンジン制御装置56は、エンジン制御手段57に、エンリッチ制御領域が第1マップM1より狭い第2マップM2を設け、エンジン制御手段57は、エンジン12の水温Tが所定温度T1より高く、かつ車両速度Vが所定速度V1より低い特定運転条件下では、第2マップM2を選択して第1・第2ファン装置31・32を駆動するよう制御するとともに燃料噴射制御する。
これにより、このエンジン制御装置56は、同調したファン駆動制御を伴う燃料噴射制御によって、フィードバック制御領域を広げることができ、燃費向上と、排ガス浄化を図ることができる。また、このエンジン制御装置56は、通常制御における触媒保護機能も有するので、燃費向上および排ガス浄化と、触媒保護との両立が、より高度に実現できる。
また、前記第2マップM2は、第1マップM1の第1エンリッチ制御領域に比べ、同じエンジン回転数に対して負荷が大きい場合にエンリッチ制御を行うよう第2エンリッチ制御領域を設定する一方、この第2エンリッチ制御領域より同じエンジン回転数に対して負荷が小さい場合であって、かつ前記第1エンリッチ制御領域より同じエンジン回転数に対して負荷が小さい場合を含む所定範囲にわたり第2ファン駆動制御領域を設定している。
これにより、このエンジン制御装置56は、登坂走行時のような特定の運転条件下、例えば、山岳地のように、登坂走行が時間的に長く続くところでの走行で効果が顕著となる。
なお、エンジン制御手段57は、前記特定運転条件下以外では、通常制御を行う。すなわち、エンジン制御手段57は、特定運転条件下以外では第1マップM1を選択し、エンジン回転数と負荷とに基づいて決定する第1フィードバック制御領域と第1エンリッチ制御領域に基づいて燃料噴射制御を行う一方、エンジン12の温度である水温Tに基づく第1ファン駆動制御を行うものである。
図8・図9は、この発明の変形例を示すものである。図8はエンジン制御装置の入出力の関係を示す図、図9はエンジン制御装置の制御フローチャートである。
変形例のエンジン制御装置56は、図8に示すように、エンジン用信号部70から車両速度、水温センサ49から冷却水温度、クランク角センサ50からエンジン回転数、圧力センサ54から吸気圧力(吸入空気量)、吸気温センサ52から吸入空気温度、大気圧センサ58から大気圧、スロットルセンサ53からスロットル開度の各信号をエンジン制御手段57に入力することに加え、車両1の前後方向の傾斜度を検出する傾斜度検出手段71と、車両1の実加速度を検出する実加速度検出手段72とを接続し、傾斜度と実加速度との各信号をエンジン制御手段57に入力する。
エンジン制御装置56は、エンジン制御手段57から、エンジン1の水温と車両速度とエンジン回転数と負荷と車両1の傾斜度および実加速度による登坂との条件に応じて第1ファン装置31、第2ファン装置32、インジェクタ40に信号を出力し、第1ファンの駆動・停止、第2ファンの駆動・停止、燃料噴射量の増減を制御する。
変形例のエンジン制御装置56は、エンジン1の水温と車両速度とによる特定運転条件に、車両1の傾斜度および実加速度による登坂判定を加えている。エンジン制御装置56は、車両1の傾斜度を検出する傾斜度検出手段71と、車両1の実加速度を検出する実加速度算出手段72とを備え、傾斜度検出手段71により検出された傾斜度に相当する加速度と実加速度算出手段72により算出された実加速度との加速度差αが、設定された判定値α1より大きい場合に登坂していると判定する。ただし、精度は劣るが簡易的に、傾斜度検出手段71により検出された傾斜度や、それに相当する加速度を用いて、登坂判定としても良い。
エンジン制御装置56は、特定運転条件のファン稼動条件(エンジン水温T>設定水温T1、車両速度V<第2設定速度V2、加速度差α>判定値α1)が成立すると、第2マップM2を選択し、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)がファン稼動開始ラインtA以上で、かつ、第2エンリッチ制御開始ラインtC未満の走行状態(第2ファン駆動制御領域)であるときに、第1・第2ファン装置31・32を駆動し、燃料噴射量をフィードバック制御する。
第2マップM2において、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)が第2エンリッチ制御開始ラインtC以上では、第2エンリッチ制御を開始し、第1・第2ファン装置31・32の駆動を停止する。この時、エンリッチディレイ時間、燃料噴射増加量などは、従来の制御値のままでよい。
前記特定運転条件のファン稼動条件が不成立の場合は、第1マップM1を選択し、第1エンリッチ制御開始ラインtB未満では第1フィードバック制御するとともに、第1エンリッチ制御開始ラインtB以上では第1・第2ファン装置31・32の駆動・停止にかかわらず第1エンリッチ制御を開始する、従来どおりの制御に戻す。
次に、エンジン制御装置56による制御を説明する。
エンジン制御装置56は、図9に示すように、制御がスタートすると(B01)、エンジン12の水温Tが設定水温T1より高い(T>T1)かを判断する(B02)。この判断(B02)がYESの場合は、車両速度Vが設定速度V1より低い(V<V1)かを判断する(B03)。この判断がYESの場合は、車両1の加速度差αが設定値α1より大きい(α>α1)かを判断する(B04)。
この判断(B04)がYESの場合は、特定運転条件が成立するので第2マップM2を選択し、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)がファン稼動開始ラインtA以上であるか判断する(B05)。この判断(B05)がNOの場合は、判断(B02)に戻る。この判断(B05)がYESの場合は、第1ファンリレー61・第2ファンリレー62のONにより第1ファンモータ34・第2ファンモータ36を駆動し(B06)、触媒コンバータ25に送風して触媒を冷却する。
第1ファンモータ34・第2ファンモータ36の駆動(B06)中に、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)が第2エンリッチ制御開始ラインtC以上であるか判断する(B07)。この判断(B07)がYESの場合は、第2マップM2の第2エンリッチ制御を開始し(B08)、第1ファンリレー61・第2ファンリレー62のOFFにより第1ファンモータ34・第2ファンモータ36を停止し(B09)、エンドにする(B10)。
また、前記判断(B07)がNOの場合は、第1ファンモータ34・第2ファンモータ36の駆動を維持し(B11)、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)がファン稼動開始ラインtA未満であるか判断する(B12)。この判断(B12)がNOの場合は、前記判断(B07)に戻る。この判断(B12)がYESの場合は、第1ファンリレー61・第2ファンリレー62のOFFにより第1ファンモータ34・第2ファンモータ36を停止し(B09)、エンドにする(B10)。
一方、前記判断(B02)がNOの場合、また、前記判断(B03)がNOの場合、あるいは、前記判断(B04)がNOの場合は、特定運転条件が不成立なので第1マップM1を選択し、エンジン回転数と負荷(エンジン負荷率)が第1エンリッチ制御開始ラインtB以上であるかを判断する(B13)。この判断(B13)がNOの場合は、第1マップM1の第1フィードバック制御を開始し、前記判断(B02)に戻る。この判断(B13)がYESの場合は、第1ファンモータ34・第2ファンモータ36の駆動・停止にかかわらず第1エンリッチ制御を開始する(B14)。
このように、変形例のエンジン制御装置56は、特定運転条件に登坂判定の判断を設けることにより、特定運転状態を登坂状態に限ることができ、渋滞モードや市街地モードなどの中低速走行時とは区別して、制御を適用することができる。渋滞モードや市街地モードなどでは、頻繁に、ラジエータ用の第1ファン装置31が駆動されたり、コンデンサ用の第2ファン装置32が駆動されたりする。特にそれらの渋滞モードや市街地モードでは、コンデンサ用の第2ファン装置32が回り放しになることが多く、本制御を介入させるメリットは薄れてしまい、また、マップの設定やファン駆動制御の設定にも依存するが、触媒保護のためには介入させない方が良いケースもあるからである。
なお、この発明は、上述実施例および変形例に限定されることなく、種々応用改変が可能である。
例えば、上述実施例においては、既設の第1・第2ファン装置31・32を制御して触媒温度の低減を図ったが、触媒温度低減を本来の目的とした専用のファンを新たに設けて制御することもできる。
また、上述実施例においては、触媒温度低下に対応する制御方法として第1エンリッチ制御開始ラインtBを第2エンリッチ制御開始ラインtCに変更したが、エンリッチ制御のエンリッチディレイ時間を延ばす・燃料噴射増加量を減らす等の、異なる制御方法を採用することもできる。
さらに、上述実施例においては、第2エンリッチ制御開始ラインtC以上になると、第1・第2ファン装置31・32を停止して第2エンリッチ制御を開始したが、第2エンリッチ制御開始ラインtC以上になっても、第1・第2ファン装置31・32を稼動させ続け、それに件って、第2エンリッチ制御開始ラインtC以上での燃料噴射増加量を減らす、エンリッチディレイ時間を延ばす等の制御とすることもできる。特定運転条件のファン稼動条件を外れた場合は、従来の燃料噴射増加量、エンリッチディレイ時間での制御を行うことにしてもよい。
さらにまた、登坂走行判定時のみファン駆動制御を行うなど、より低速度・高負荷な条件時のみ制御を行うようにすることもできる。
この発明のエンジン制御装置は、触媒温度の上昇を抑えることでエンリッチ制御の介入を遅れさせることにより、燃費向上・排ガス浄化性能の向上・触媒の保護を図るものであり、電気的に駆動されるファン装置を備えた燃料噴射制御されるエンジンに適用することができる。
実施例を示すエンジン制御装置の制御フローチャートである。 エンジン回転数と負荷とに基づき制御領域を設定した第1マップを示す図である。 エンジン回転数と負荷とに基づき第1マップより狭いエンリッチ制御領域を設定した第2マップを示す図である。 エンジン制御装置の入出力の関係を示す図である。 エンジン制御装置のシステム構成図である。 エンジンルームの平面図である。 エンジンルームの側面図である。 変形例を示すエンジン制御装置の入出力の関係を示す図である。 変形例を示すエンジン制御装置の制御フローチャートである。
符号の説明
1 車両
11 エンジンルーム
12 エンジン
13 トランスミッション
17 エアクリーナ
20 スロットルボディ
21 吸気マニホルド
22 燃焼室
23 吸気通路
24 排気マニホールド
25 触媒コンバータ
26 排気通路
27 ラジエータ
28 コンデンサ
31 第1ファン装置
32 第2ファン装置
40 インジェクタ
49 水温センサ
50 クランク角センサ
56 エンジン制御装置
57 エンジン制御手段
70 エンジン用信号部

Claims (2)

  1. 車両に搭載されるエンジンと、このエンジンの温度を検知するエンジン温度検知手段と、前記エンジンの回転数を検知するエンジン回転数検知手段と、前記エンジンにかかる負荷を検知する負荷検知手段と、前記車両の走行速度を検知する車両速度検知手段と、前記エンジンの運転状態を制御可能なエンジン制御手段とを設け、
    このエンジン制御手段は、前記エンジンに供給する燃料噴射量を設定するエンジン回転数と負荷とに基づく第1マップを有し、この第1マップに燃料噴射のフィードバック制御領域と、理論空燃比に比べて燃料噴射量を多く供給するエンリッチ制御領域とを設定してあり、
    前記エンジンの運転時には、検知されたエンジン回転数と負荷とに基づいて決定するこれらの各領域に応じて燃料噴射量を補正制御するエンジン制御装置において、
    前記エンジン制御手段に、前記フィードバック制御領域と前記エンリッチ制御領域とを設定してあり、かつ前記エンリッチ制御領域が前記第1マップより狭い第2マップを設け、
    前記エンジン制御手段は、前記エンジンの温度が設定温度より高く、かつ車両速度が設定速度より低い特定運転条件下では、前記第2マップを選択して燃料噴射制御し、
    前記第2マップは、前記第1マップの第1エンリッチ制御領域に比べ、同じエンジン回転数に対して負荷が大きい場合にエンリッチ制御を行うよう第2エンリッチ制御領域を設定する一方、
    この第2エンリッチ制御領域より同じエンジン回転数に対して負荷が小さい場合であって、かつ前記第1エンリッチ制御領域より同じエンジン回転数に対して負荷が小さい場合を含む所定範囲にわたり設定され、前記エンジンないしエンジン雰囲気に対して送風可能に設けられる一つ以上のファン装置の駆動に同調して前記フィードバック制御する第2ファン駆動制御領域を設定すること特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記エンジン制御手段は、前記特定運転条件下以外では、第1マップを選択し、エンジン回転数と負荷とに基づいて決定するフィードバック制御領域とエンリッチ制御領域に基づいて燃料噴射制御を行う一方、エンジン温度に基づく第1ファン駆動制御を行うこと特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
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