JP5330767B2 - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5330767B2
JP5330767B2 JP2008215211A JP2008215211A JP5330767B2 JP 5330767 B2 JP5330767 B2 JP 5330767B2 JP 2008215211 A JP2008215211 A JP 2008215211A JP 2008215211 A JP2008215211 A JP 2008215211A JP 5330767 B2 JP5330767 B2 JP 5330767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
detection
lifting device
detection switch
holding portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008215211A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010047396A (ja
Inventor
昌広 桐ヶ谷
亘 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008215211A priority Critical patent/JP5330767B2/ja
Publication of JP2010047396A publication Critical patent/JP2010047396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5330767B2 publication Critical patent/JP5330767B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Description

本発明は、昇降装置本体に対しワイヤで吊り下げた昇降体を昇降させる昇降装置に関する。
一般に、昇降装置本体に一端を支持させたワイヤを、例えば照明器具を保持した昇降体の滑車に巻き渡し、このワイヤの他端を、ドラムを介して巻き上げ、もしくは巻き下げて昇降体を昇降させ、照明器具を昇降させる昇降装置が知られている。
このような昇降装置では、照明器具を吊り下げるワイヤが捩れたり横揺れしたりするなどして水平方向に変位するか、あるいはワイヤが引っ張られる方向に過負荷が加わったときに、昇降動作を停止させるのが一般的であり、この際、ワイヤの変位や過負荷を検知レバーが検知して1つの検知スイッチを動作させ、ワイヤを巻き上げるモータの駆動を停止させている(例えば下記特許文献1,2参照)。
特開2008−84764号公報 特開平11−16416号公報
ところで、上記特許文献1に記載の昇降装置では、ワイヤの横揺れなどによる水平方向の変位を検知するときに、ほぼ直角に近い角度に折曲形成した捩れ検知レバーの一端部に設けた貫通孔にワイヤを通し、この貫通孔内にてワイヤが移動して貫通孔の内周縁に接触することで検知レバーを折曲部近傍を支点として揺動変位させ、この揺動する検知レバーの他端部で検知スイッチを動作させている。
しかしながら、この場合には、折曲形成した検知レバーの一端部がワイヤに対して傾斜した状態であり、したがって、ワイヤが水平方向に移動して貫通孔の内周縁に接触する際に、ワイヤが貫通孔の内周縁に擦れて傷つき破損する恐れがある。
一方、特許文献2に記載の昇降装置では、過負荷検知の際には、ワイヤに設けた検知用大径部が水平方向に延設された検知用レバーの一端を押し下げて他端を上方に向けて移動させ、これに伴い作用方向変換手段が上方に移動してスイッチ駆動体がスイッチを動作させており、ワイヤとスイッチとの間に、検知用大径部からスイッチ駆動体まで4つの部品を介在している。
また、水平方向の変位検知の際には、ワイヤによって検知用レバーが水平方向に揺動し、これに伴い作用方向変換手段が揺動してスイッチ駆動体がスイッチを動作させており、ワイヤとスイッチとの間に、検知用レバーからスイッチ駆動体まで3つの部品を介在している。
このように、特許文献2に記載の昇降装置では、過負荷検知及び水平方向の変位検知のいずれにおいても、ワイヤと検知スイッチとの間の介在部品が3つ以上必要であり、部品点数が多くなって検知精度が低下する。
そこで本発明は、1つの検知スイッチにより過負荷検知及び水平方向の変位検知を行う際に、ワイヤへの傷つきを防ぎかつ部品点数を少なく抑えて検知精度を高めることを目的としている。
請求項1の発明は、昇降装置本体に設けた駆動手段の駆動により回転してワイヤを巻き付けあるいは巻き出す回転体に前記ワイヤの一端を接続する一方、前記ワイヤの他端を、前記昇降装置本体に対して昇降移動する昇降体を介して前記昇降装置本体に支持させた昇降装置において、前記ワイヤの他端を保持するワイヤ保持部を、前記ワイヤに過負荷が作用したときに前記昇降装置本体に対して下方に移動可能となるよう支持させ、前記駆動手段を停止させる検知スイッチを設けるとともに、この検知スイッチに対し、前記ワイヤ保持部から下方に垂下されるワイヤに直交する方向に接近移動して該検知スイッチを動作させることで前記駆動手段を停止させる検知部材を設け、前記ワイヤ保持部の前記昇降装置本体に対する下方への移動に伴って、前記検知部材を移動させて前記検知スイッチを動作させる中間部材を設ける一方、前記検知部材には、前記ワイヤ保持部から下方に垂下されるワイヤが貫通する貫通孔を設け、この検知部材は、前記ワイヤが前記貫通孔内を水平方向に移動して貫通孔の内周縁に接触することで移動し、前記検知スイッチを動作させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の昇降装置であって、前記中間部材は、前記ワイヤ保持部の下方への移動によって一部位が押圧されて回転し、この回転により他の部位が前記検知部材を押圧して移動させて前記検知スイッチを動作させることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項に1に記載の昇降装置であって、前記中間部材は、前記ワイヤ保持部の下方への移動によってこれら中間部材とワイヤ保持部との間に形成したカム面を介して一部位が押圧されて水平後方に移動し、この移動により他の部位が前記検知部材を押圧して移動させて前記検知スイッチを動作させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の昇降装置であって、前記検知部材は、前記検知スイッチに対して接近離反する方向に移動可能であるとともに、前記検知スイッチ側の端部と前記ワイヤ側の端部との中間位置を中心として水平面内で揺動可能であり、この揺動動作によって検知部材の前記検知スイッチ側の端部が該検知スイッチに接触して動作させることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の昇降装置であって、前記検知部材の貫通孔における前記検知スイッチと反対側の内周縁と前記ワイヤとの間隔を、前記ワイヤ保持部の下方への移動に伴って前記検知スイッチが動作する際の前記検知部材の移動量よりも広く設定したことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の昇降装置であって、前記ワイヤ保持部を、前記昇降装置本体に対して回転可能に設けたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の昇降装置であって、前記ワイヤ保持部の下部に、前記中間部材の一部位を押圧する押圧部を備えた押圧部材を設け、この押圧部材を介して前記ワイヤ保持部を上方に向けて押し付ける弾性部材を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ワイヤの水平方向の変位検知の際には、ワイヤが水平方向に移動することによって貫通孔内を移動してその内周縁に接触して検知部材が移動し、検知スイッチを動作させる。その際検知部材は、ワイヤ保持部から下方に垂下されるワイヤに対して直交する方向に移動するので、ワイヤの貫通孔に対する擦れを抑えてワイヤの損傷を抑えることができる。
また、この水平方向変位検知の際には、ワイヤと検知スイッチとの間に検知部材という1つの部品を設けるだけでよく、部品点数が少なくて済むので、検知精度を高めることができる。
請求項2の発明によれば、過負荷検知時に、中間部材は回転によって、ワイヤ保持部の下方への移動を検知部材の水平方向への移動に変換するので、中間部材及び検知部材の移動がスムーズになって過負荷検知を精度よく行うことができる。
請求項3の発明によれば、中間部材とワイヤ保持部との間にカム面を設けるという簡単が構造で、中間部材が検知部材を押圧して検知スイッチを動作させることができる。
請求項4の発明によれば、ワイヤが、検知部材の検知スイッチに対して接近離反する方向と交差する水平方向に移動しても、この方向の移動を検知することができる。
請求項5の発明によれば、過負荷検知時に、検知部材が検知スイッチに向けて移動したときに、検知部材の貫通孔における検知スイッチと反対側の内周縁へのワイヤの干渉を回避でき、ワイヤの損傷を防ぐことができる。
請求項6の発明によれば、ワイヤが捩れる方向に力を受けたときに、ワイヤ保持部がワイヤとともに昇降装置本体に対して回転するので、ワイヤの捩れを開放することができる。
請求項7の発明によれば、ワイヤが過負荷を受けてワイヤ保持部が下方に移動して昇降動作が停止し、過負荷状態が解除された後は、ワイヤ保持部は弾性部材によって上昇して元の位置に戻ることになる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1〜図14は、本発明の第1の実施形態に係わる昇降装置を示している。この昇降装置は、図2に示すように、家屋の特に体育館や工場などの高所の天井1に、取付アーム3を介して昇降装置本体5を左右両側にてボルト6を用いて取り付けている。この昇降装置本体5に対し、図3に示す昇降体7をワイヤ9を介して昇降させる。昇降体7には、図4に示すように照明器具11が取り付けられ、この照明器具11を昇降させて、例えば清掃や消耗品交換などのメンテナンス作業を行う。
上記した昇降体7は、昇降装置本体5の基台13に設けた開口部13aに嵌入して取り付けられ、この取付状態で、図5及び図6に示す昇降装置本体5側の接点15と、昇降体7(照明器具11)側の接点17とが互いに接触して、昇降装置本体5から照明器具11に給電される。
昇降装置本体5には、駆動手段としての正逆回転可能なモータ19によって減速機20を介して回転し、前記したワイヤ9を巻き取りあるいは巻き出す回転体としての巻取ドラム21を設置している。巻取ドラム21に一端を接続してあるワイヤ9は、巻取ドラム21からほぼ水平に引き出されて第1滑車23に巻き渡した後U字状に方向変換し、巻取ドラム21と第1滑車23とのほぼ中間位置に設けてある第2滑車25に掛け渡される。
第2滑車25から下方に方向変換して延びるワイヤ9は、前記した昇降装置本体5の基台13に設けた開口部13aを通して昇降体5に設けてある一対の滑車27,29に巻き渡し、このワイヤ9の他端を開口部13aに再度貫通させて上方に引き出し、昇降装置本体5に設けてあるワイヤ保持部31において、後述するようにして保持させる。
次に、上記したワイヤ保持部31について説明する。図1(a)はワイヤ保持部31の周辺を示す、図5のA−A断面図、図7は図5のB−B断面図である。ワイヤ保持部31を設けてある昇降装置本体5の基台13には、上方に突出する円筒部13bを設け、この円筒部13b内及び、円筒部13bの下部に形成したワイヤ挿入孔13cにワイヤ9を挿入している。
ワイヤ保持部31は、円筒部13bの上端部付近にてワイヤ9をかしめにより固定保持するかしめ具33と、かしめ具33の下部に位置してかしめ具33を保持するかしめ具保持リング35とを備えている。なお、ここでは、かしめ具33とかしめ具保持リング35とを別部品としているが、これらを一体化して1つの部品で構成してもよい。
そして、上記円筒部13bを上部から覆うようにしてカバー37を設けてあり、このカバー37の上面に形成した円形の孔37aにかしめ具保持リング35が位置している。なお、この孔37aは、かしめ具保持リング35が上下方向に移動できるように、かしめ具保持リング35の外径よりも充分大きく形成してある。
かしめ具保持リング35は、その下部に形成してある小径部35aの外周にベアリング39の内輪39aを嵌合固定してあり、これにより円筒部13bに対して回転可能となっている。すなわち、ワイヤ9が捩れる方向に力を受けたときに、かしめ具33及びかしめ具保持リング35がワイヤ9とともに一緒になって、昇降装置本体5に対して回転し、ワイヤ9の捩れを開放することができる。
また、昇降体7(照明器具11)を回転させてワイヤ9が自転し捩れた場合にも、本実施形態では、上記したように、かしめ具33及びかしめ具保持リング35がワイヤ9とともに一緒になって回転するので、昇降体7の回転を元に戻したときに、上記したワイヤ9の捩れが開放されることになる。従来では、回転した状態の昇降体を元に戻そうとすると、ワイヤ保持部と昇降装置本体との間の摩擦が大きく、ワイヤの捩れを開放できず、元の状態に戻すことができない。
ベアリング39の外輪39bは、円筒部13bの内面に設けてある円筒形のブッシュ41に対し上下方向に移動可能となっている。なお、ベアリング39の外輪39bを、ブッシュ41を用いずに、円筒部13bの内面に対し直接上下動可能となるようにしてもよい。
かしめ具保持リング35の下部には、押圧部材としての過負荷検知具43を配置している。過負荷検知具43は、上面43aがベアリング39の外輪39bの下部に接触し、円筒状の側壁部43bが前記したブッシュ41の内側に位置して上下動可能となっている。また、過負荷検知具43は、側壁部43bの下端における円周方向一部位(図1(a)中で左側)に、外側に広がる係止突起43cを備え、この係止突起43cを、円筒部13bの内面に形成してある上下方向に延びる係止溝13dに上下方向に移動可能に挿入して円筒部13bに対して回転不能としてある。
そして、この状態で過負荷検知具43は、基台13との間に介装してある弾性部材としての圧縮コイルスプリング45によって、上方に向けて押し付けられ、上記した係止突起43cと、後述する押圧部としての押圧片43dとが、ブッシュ41の下端に当接して上方への抜け止めがなされている。
したがって、ワイヤ9が下方に向けて引っ張られてワイヤ9に過負荷が作用したときには、図1(b)に示すように、ワイヤ9とともにワイヤ保持部31及び過負荷検知具43が一体となって下方に移動して圧縮コイルスプリング45を撓ませることになる。
上記過負荷検知具43の押圧片43dは、係止突起43cに対しワイヤ9を間に挟んで反対側に(図1中で右側)に設定してあり、過負荷検知具43の上記した下方への移動によって、中間部材としての回転レバー47を、その一部位47aを押圧することで、図1(a)から図1(b)の状態となるよう回転支持軸49を中心として図1中で反時計方向に回転させる。
回転支持軸49は、図1のカバー37を省略した斜視図である図8(b)に示すように、基台13に設けてある上部が開放した一対の軸受凹部13eに両端を回転可能に収容してあり、この軸受凹部13eは、図8(a)のようにカバー37を取り付けることによって上部の開放部が閉塞される。また、このカバー37には、回転レバー47が回転可能となるように長孔形状の開口部37bを形成している。
回転レバー47の下部の基台13上には、回転レバー47の上記した回転によって図1中で右側にスライド移動する検知部材としての検知レバー51を配置してある。すなわち、回転レバー47の上記した一部位47aに対し、図1(a)中で反時計方向に90度変位した位置に他の部位となる押圧爪47bを下方に向けて突出して設ける一方、検知レバー51の図1中で左右方向に相当する長手方向のほぼ中央部には、上方に向けて突出するよう切り起こした被押圧片51aを、押圧爪47bに対しワイヤ9と反対側の近傍に設けてある。
したがって、回転レバー47の上記した回転によって押圧爪47bが被押圧片51aを押圧して、検知レバー51をワイヤ9と反対側の図1中で右方向に移動させる。
検知レバー51は、図1中で左右方向に長く形成された板状部材であり、図1中で右側の先端部を上方に折り曲げてスイッチ作用部51bを形成している。一方、このスイッチ作用部51bのワイヤ9と反対側の前方には、検知スイッチ53を配置してあり、検知レバー51がこの検知スイッチ53に向けて移動することで、スイッチ作用部51bがスイッチ部53aを押し付けて検知スイッチ53を動作させる。この検知スイッチ53の動作によって、ワイヤ9の巻き取りもしくは巻き出しを行っている駆動中のモータ19が停止する。
なお、検知スイッチ53は、図8(a)に示すように、カバー37から水平方向に延びるスイッチ取付板部37cの先端の下面にねじ止めしてある。
また、検知レバー51は、図1のカバー37を省略している平面図である図9に示すように、長手方向ほぼ中間部が、前記回転支持軸49を回転支持する軸受凹部13eを上端部に有する互いに対向する一対の壁部13f相互間に挟持されるようにして、該壁部13fを支点として矢印D方向に揺動可能である。すなわち、検知レバー51は、検知スイッチ53側の端部とワイヤ9側の端部との中間位置を中心として水平面内で揺動可能である。
この水平面内での検知レバー51の揺動によっても、スイッチ作用部51bがスイッチ部53aを押し付けて検知スイッチ53を動作させる。このためスイッチ作用部51bは、図8(b)及び図9に示すように、スイッチ部53aを囲むように半円筒状に形成してある。
検知レバー51のスイッチ作用部51bと反対側の端部は、前記した円筒部13bの下方に位置し、ワイヤ保持部31から垂下されるワイヤ9が貫通する貫通孔51cを形成している。貫通孔51cは、図10(a)に示すように検知レバー51の長手方向に沿って長い長孔でも、また図10(b)に示すような円形でもよい。
ただし、図1(a)のワイヤ9が過負荷を受けていない通常の状態において、ワイヤ9と、貫通孔51cの検知スイッチ53と反対側の内周縁51c1との間隔Xが、ワイヤ保持部31の下方への移動に伴って検知スイッチ53が動作する際の検知レバー51の移動量よりも広くなるように設定する。
次に、作用を説明する。まず、過負荷検知について説明する。例えば照明器具11を上昇させているとき、換言すれば、モータ19を駆動してワイヤ9を巻取ドラム21に巻き取っているときに、昇降体7や照明器具11が何らかの障害物に引っ掛かるなどしてワイヤ9が引っ張られる方向に力を受けて過負荷が作用した場合を想定する。この場合には、図1(a)の状態からワイヤ9が下方に向けて過剰に引っ張られるので、ワイヤ保持部31が、ベアリング39や過負荷検知具43と一体となって、圧縮コイルスプリング45を撓ませつつ下方に移動する。
このとき過負荷検知具43は、下方への移動により押圧片43dが回転レバー47の一部位47aを下方へ押圧し、回転レバー47を図1(a)から図1(b)の状態となるよう回転支持軸49を中心として図1中で反時計方向に回転させる。この回転支持軸49の回転によって、押圧爪47bが検知レバー51の被押圧片51aに接触して図1中で右方向に押し付ける。
これにより検知レバー51は、検知スイッチ53に向けて水平方向に移動し、先端のスイッチ作用部51bが検知スイッチ53のスイッチ部53aを押圧して検知スイッチ53を動作させる。この検知スイッチ53の動作によってモータ19の駆動が停止し、ワイヤ9の巻き取り動作が停止する。
この際、本実施形態では、過負荷検知時に、回転レバー47が回転によって、ワイヤ保持部31の下方への移動を検知レバー51の水平方向への移動に変換するので、回転レバー47及び検知レバー51の移動がスムーズになって過負荷検知を精度よく行うことができる。
また、上記検知レバー51の移動の際には、この移動量よりも、前記図10に示したように、ワイヤ9と、貫通孔51cの検知スイッチ53と反対側の内周縁51c1との間隔Xが広くなっているので、図12に示すように、検知レバー51の貫通孔51cにおける検知スイッチ53と反対側の内周縁51c1へのワイヤ9の干渉を回避でき、ワイヤ9の損傷を防ぐことができる。
図13は、上記した貫通孔51cが、図10に対して小さい円形とした場合であり、この場合には、検知レバー51の移動によってワイヤ9が貫通孔51cの内周縁に接触して引っ張られるので、ワイヤ9の損傷を招く。
また、ワイヤ9が過負荷を受けてワイヤ保持部31が下方に移動して昇降動作が停止し、過負荷状態が解除された後は、ワイヤ保持部31は、ベアリング39や過負荷検知具43と一体となって圧縮コイルスプリング45により上昇して元の位置に戻ることになる。
次に、水平方向の変位検知について説明する。例えば照明器具11を上昇させているとき、換言すれば、モータ19を駆動してワイヤ9を巻取ドラム21に巻き取っているときに、照明器具11が横揺れするなどしてワイヤ9が図1中で左右に振れたときを想定する。
この際ワイヤ9が右方向に振れたときに、図11に示すように、ワイヤ9が、検知レバー51に対して貫通孔51cを検知スイッチ53側に向けて移動し、貫通孔51cの内周縁に接触して検知レバー51を検知スイッチ53側に向けて移動させる。そして、この検知レバー51の移動によって、先端のスイッチ作用部51bが検知スイッチ53のスイッチ部53aを押し付けて検知スイッチ53を動作させる。この検知スイッチ53の動作によって、前記した過負荷検知時と同様にモータ19の作動が停止し、ワイヤ9の巻き取り動作が停止する。
上記したワイヤ9の水平方向の変位検知の際には、検知レバー51は、ワイヤ保持部31から垂下されるワイヤ9に直交する水平方向に移動するので、直交する方向に対して傾斜する方向に移動する場合に比較して、ワイヤ9は、貫通孔51cに接触して押し付ける際に、貫通孔51cに対する擦れが抑えられて損傷を回避することができる。
また、照明器具11が上記した横揺れ方向と直交する図1中で紙面に直交する水平方向に揺れたときには、ワイヤ9が図1中で紙面に直交する方向に振れることになる。この場合には、検知レバー51が図9の状態から長手方向中間位置の壁部13fを支点として矢印Dで示す方向に揺動する。この揺動の際に、例えば、ワイヤ9が図14中での矢印Eで示す方向(図1中で紙面に手前)に振れたときに、検知レバー51は先端側が図14の矢印Fで示す方向に変位する。
これにより、検知レバー51の先端のスイッチ作用部51bが、その半円筒形状の内面によって検知スイッチ53のスイッチ部53aを押し付けて検知スイッチ53を動作させる。したがって、この場合にも、モータ19の作動が停止してワイヤ9の巻き取り動作が停止する。
このほか、照明器具11が図4に示す状態で捩れるようにして回転したときにも、ワイヤ9は水平方向に移動することになるので、この場合にも検知レバー51が移動して検知スイッチ53を動作させることになる。
このように、ワイヤ9の水平方向の変位検知については、ワイヤ9と検知スイッチ53との間に検知レバー51という1つの部品を設けるだけでよく、部品点数が少なくて済むので、検知精度を高めることができる。
図15は、本発明の第2の実施形態に係わる昇降装置を示している。この昇降装置は、前記第1の実施形態における回転レバー47に代わる中間部材としてスライドブロック55を使用している。このスライドブロック55の過負荷検知具43側の上部に傾斜面55aを形成し、この傾斜面55aに対応して過負荷検知具43の押圧片43dの下端には傾斜面43eを形成する。これら各傾斜面55a,43eでカム面を構成している。
また、スライドブロック55の下端の検知スイッチ53側には、第1の実施形態における押圧爪47bに代わる押圧爪55bを下方に向けて突出するように設けている。その他の構成は第1の実施形態とほぼ同様である。
したがって第2の実施形態においては、過負荷検知時に、ワイヤ保持部31が、ベアリング39や過負荷検知具43と一体となって、圧縮コイルスプリング45を撓ませつつ下方に移動する際に、過負荷検知具43は、下方への移動により傾斜面43eがスライドブロック55の傾斜面55aに摺接しつつ押圧する。これによりスライドブロック55は、図15(a)の状態から図15(b)の状態へと図15中で右方向に移動する。
このスライドブロック55の移動によって、押圧爪55bが検知レバー51の被押圧片51aに接触して図15中で右方向に押し付ける。これにより検知レバー51は、第1の実施形態と同様にして検知スイッチ53に向けて水平方向に移動し、先端のスイッチ作用部51bが検知スイッチ53のスイッチ部53aを押圧して検知スイッチ53を動作させるので、モータ19の駆動が停止してワイヤ9の巻き取り動作が停止する。
図15(c)は、第1の実施形態の図11に対応する、水平方向の変位検知を示しており、この水平方向の変位検知については第1の実施形態と同様であるので、説明は省略する。
第2の実施形態では、スライドブロック55と過負荷検知具43との間にカム面を設けるという簡単が構造で、スライドブロック55が検知レバー51を押圧して検知スイッチ53を動作させることができる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係わる昇降装置の要部を示す断面図、(b)は過負荷検知の際の動作説明図である。 第1の実施形態に係わる昇降装置の斜視図である。 図2の昇降装置における昇降装置本体から昇降体を吊り下げた状態を示す斜視図である。 図3の昇降体に照明器具を取り付けた状態を示す斜視図である。 図3の昇降装置本体の平面図である。 図5のC−C断面図である。 図5のB−B断面である。 (a)は第1の実施形態に係わる昇降装置の要部を示す斜視図、(b)は(a)に対してカバーを省略した状態の斜視図である。 図1(a)のカバーを省略した平面図である。 (a)は検知レバーの貫通孔を長孔とした場合のワイヤとの位置関係図、(b)は検知レバーの貫通孔を円形とした場合のワイヤとの位置関係図である。 水平方向の変位検知時の動作説明図である。 貫通孔を長孔とした場合の過負荷検知時の検知レバーとワイヤとの関係を(a),(b)の順に示した動作説明図である。 貫通孔を小さい丸孔とした場合の過負荷検知時の検知レバーとワイヤとの関係を(a),(b)の順に示した動作説明図である。 検知レバーが水平方向に揺動した場合の図9に相当する平面図である。 本発明の第2の実施形態に係わる昇降装置を示し、(a)は図1(a)に相当する断面図、(b)は図1(b)に相当する断面図、(c)は図11に相当する断面図である。
符号の説明
5 昇降装置本体
7 昇降体
9 ワイヤ
19 モータ(駆動手段)
21 巻取ドラム(回転体)
31 ワイヤ保持部
43 過負荷検知具(押圧部材)
43d 過負荷検知具の押圧片(押圧部)
43e 過負荷検知具の傾斜面(カム面)
45 圧縮コイルスプリング(弾性部材)
47 回転レバー(中間部材)
47a 回転レバーの一部位(中間部材の一部位)
47b 回転レバーの押圧爪(中間部材の他の部位)
51 検知レバー(検知部材)
51c 検知レバーの貫通孔
51c1 貫通孔の検知スイッチと反対側の内周縁
53 検知スイッチ
55 スライドブロック(中間部材)
55a スライドブロックの傾斜面(カム面,中間部材の一部位)
55b スライドブロックの押圧爪(中間部材の他の部位)
X 貫通孔の検知スイッチと反対側の内周縁とワイヤとの間隔

Claims (7)

  1. 昇降装置本体に設けた駆動手段の駆動により回転してワイヤを巻き付けあるいは巻き出す回転体に前記ワイヤの一端を接続する一方、前記ワイヤの他端を、前記昇降装置本体に対して昇降移動する昇降体を介して前記昇降装置本体に支持させた昇降装置において、前記ワイヤの他端を保持するワイヤ保持部を、前記ワイヤに過負荷が作用したときに前記昇降装置本体に対して下方に移動可能となるよう支持させ、前記駆動手段を停止させる検知スイッチを設けるとともに、この検知スイッチに対し、前記ワイヤ保持部から下方に垂下されるワイヤに直交する方向に接近移動して該検知スイッチを動作させることで前記駆動手段を停止させる検知部材を設け、前記ワイヤ保持部の前記昇降装置本体に対する下方への移動に伴って、前記検知部材を移動させて前記検知スイッチを動作させる中間部材を設ける一方、前記検知部材には、前記ワイヤ保持部から下方に垂下されるワイヤが貫通する貫通孔を設け、この検知部材は、前記ワイヤが前記貫通孔内を水平方向に移動して貫通孔の内周縁に接触することで移動し、前記検知スイッチを動作させることを特徴とする昇降装置。
  2. 前記中間部材は、前記ワイヤ保持部の下方への移動によって一部位が押圧されて回転し、この回転により他の部位が前記検知部材を押圧して移動させて前記検知スイッチを動作させることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
  3. 前記中間部材は、前記ワイヤ保持部の下方への移動によってこれら中間部材とワイヤ保持部との間に形成したカム面を介して一部位が押圧されて水平後方に移動し、この移動により他の部位が前記検知部材を押圧して移動させて前記検知スイッチを動作させることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
  4. 前記検知部材は、前記検知スイッチに対して接近離反する方向に移動可能であるとともに、前記検知スイッチ側の端部と前記ワイヤ側の端部との中間位置を中心として水平面内で揺動可能であり、この揺動動作によって検知部材の前記検知スイッチ側の端部が該検知スイッチに接触して動作させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の昇降装置。
  5. 前記検知部材の貫通孔における前記検知スイッチと反対側の内周縁と前記ワイヤとの間隔を、前記ワイヤ保持部の下方への移動に伴って前記検知スイッチが動作する際の前記検知部材の移動量よりも広く設定したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の昇降装置。
  6. 前記ワイヤ保持部を、前記昇降装置本体に対して回転可能に設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の昇降装置。
  7. 前記ワイヤ保持部の下部に、前記中間部材の一部位を押圧する押圧部を備えた押圧部材を設け、この押圧部材を介して前記ワイヤ保持部を上方に向けて押し付ける弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の昇降装置。
JP2008215211A 2008-08-25 2008-08-25 昇降装置 Expired - Fee Related JP5330767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008215211A JP5330767B2 (ja) 2008-08-25 2008-08-25 昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008215211A JP5330767B2 (ja) 2008-08-25 2008-08-25 昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010047396A JP2010047396A (ja) 2010-03-04
JP5330767B2 true JP5330767B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=42064834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008215211A Expired - Fee Related JP5330767B2 (ja) 2008-08-25 2008-08-25 昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5330767B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59195609U (ja) * 1983-06-14 1984-12-26 松下電工株式会社 電動式昇降装置の揺れ等検知装置
JPH1116416A (ja) * 1997-06-25 1999-01-22 Matsushita Electric Works Ltd 昇降装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010047396A (ja) 2010-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101172552B (zh) 限位开关动作机构、以及调速器
JP5984174B2 (ja) エレベータの制御ケーブルガイド装置
JP6220734B2 (ja) ロープホイスト
TWI657994B (zh) 鋼索吊車
JP6717341B2 (ja) ロープテスタ装置の取付器具及びロープテスタシステム
JP5308691B2 (ja) 昇降装置
JP5330767B2 (ja) 昇降装置
US8276316B2 (en) Sliding door device
JP4276036B2 (ja) エレベータ用調速機
JP4759484B2 (ja) 昇降装置
JP6738544B2 (ja) 伝達装置及びエレベータ
JP5184143B2 (ja) 昇降装置
JP4969038B2 (ja) ワイヤたるみ検出装置及びゲート開閉装置
CN206645737U (zh) 把手式驱动装置及具备该把手式驱动装置的干燥系统
KR100981437B1 (ko) 산업용 다관절 로봇의 스프링밸런서 설치방법
JP2014156318A (ja) ロープホイスト
JPH1116417A (ja) 昇降装置
JP5118365B2 (ja) 可動障子用の落下危険防止装置
JP2008265999A (ja) 昇降装置
CN110884943A (zh) 一种电线电缆加工用收卷装置
JP5330766B2 (ja) 昇降装置
JP4830896B2 (ja) ローラの支持構造
JP5437617B2 (ja) 昇降装置
JP5080206B2 (ja) ケーブルクランプ
JP5308690B2 (ja) 昇降装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110810

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5330767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees