JP5325144B2 - 情報処理装置、方法およびプログラム - Google Patents

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本発明は、ユーザ端末と通信可能な近距離通信部を有する情報処理装置に関する。
従来、サイト装置から携帯電話を通じてゲーム提供を行うことに基づき、携帯電話を保有する人々を集客対象とし、その人々に対して、ゲーム結果と優遇措置との関係を通じて集客を図る技術がある(特許文献1を参照)。
また、コンピュータが、抽選受付システムから抽選開始情報を受信すると、未抽選数量情報と未当選数量情報とを記憶装置から読み出し、当該読み出した未抽選数量情報から未抽選数量を取得し、当該読み出した未当選数量情報から未当選数量を取得し、当該取得した未抽選数量を分母とし当該取得した未当選数量を分子として、前記当選対象の当選確率を算出し、この算出した当選確率に基づき行なわれた抽選の当落結果を、記憶装置に格納されている未抽選数量情報と未当選数量情報とに、反映する技術がある(特許文献2を参照)。
特開2003−108844号公報 特許第3825780号公報
従来、店舗や屋外等の公共の空間に設置されたディスプレイ等を用いて広告映像を表示し、店舗の利用者や通行人等の興味を惹き付けることで広告宣伝を行うことが行われており、デジタルサイネージ等と称されている。このようなデジタルサイネージによれば、公共の空間において多数の人に対して広告宣伝を行うことが可能である。
しかし、店舗の利用者や通行人等は、一般に異なる目的をもってその場に居合わせているのみであるため、デジタルサイネージが設置されている場所に長時間留まらないことが多い。このため、人によるデジタルサイネージに対する注目は、一瞥のみである等、殆ど注目が得られないことも多い。ここで、デジタルサイネージにおいて、情報端末としての携帯電話とサイネージとを連携させる種々の技術が提案されているが、携帯電話は文字通り携帯して場所を問わず用いられるものであるため、サイネージとの連携のために人を一時的にサイネージに誘導することは出来ても、継続的にサイネージによる広告宣伝に注目を集めさせることが出来るものではなかった。
本発明は、上記した問題に鑑み、デジタルサイネージに対して、人の注目を効果的に集めることを課題とする。
本発明では、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。即ち、本発明は、ユーザ端末と通信可能な近距離通信部を有する情報処理装置であって、前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末に指示することによって、ユーザまたはユーザ端末を識別可能な識別子をサーバ装置に取得させ、該情報処理装置の近傍で複数のユーザによって視認可能な場所に設置されたディスプレイを用いて行われるイベントの参加申込を受け付ける参加申込受付手段と、前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末に指示することによって、前記
イベントの際に前記ユーザ端末において実行されて該イベントの結果景品が得られるか否かをユーザに把握させるイベント用プログラム、および、該イベントの際に前記ユーザを擬するものとして前記ディスプレイに表示されて前記景品を得られるユーザを該ディスプレイの視聴者に把握させる表示データ、を該ユーザ端末に取得させる情報取得制御手段と、該イベントの終了後に、前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末から前記識別子を取得することで、前記景品の出力要求を受け付ける出力要求受付手段と、前記出力要求受付手段によって取得された前記識別子を前記サーバ装置に送信することで、該識別子に係るユーザ端末が、前記参加申込受付手段によって識別子が取得されたユーザ端末のうち、前記景品を得られるユーザ端末であることの認証を要求する認証要求手段と、前記認証要求手段による要求の結果前記ユーザ端末が認証された場合に、前記景品を出力する景品出力手段と、を備える情報処理装置である。
ここで、イベントとは、例えば、デジタルサイネージに関連して行われるゲームや抽選会等の催しであり、複数のユーザによって視認可能な場所であって、本発明に係る情報処理装置の近傍に設置された、デジタルサイネージ用のディスプレイを用いて行われる。また、サーバ装置によって取得される識別子は、ユーザまたはユーザ端末を識別可能なものであればよく、イベントの参加者を識別し、また、イベント後の景品出力において景品を得られるユーザまたはユーザ端末を識別するために用いられる。
本発明では、近距離通信部を介して情報処理装置とユーザ端末との間で通信が行われ、これによってサーバ装置にユーザまたはユーザ端末の識別子を取得させ、更にユーザ端末にイベント用プログラムおよび表示データを取得させる。ここで、識別子は、近距離通信の結果を受けてユーザ端末がサーバ装置へ直接送信することで取得されてもよいし、近距離通信を介してユーザ端末から識別子を一旦取得した情報処理装置が、サーバ装置に送信することで取得されてもよい。また、イベント用プログラムおよび表示データは、近距離通信の結果を受けてユーザ端末がサーバ装置から直接取得してもよいし、サーバ装置からイベント用プログラムおよび表示データを一旦取得した情報処理装置が、近距離通信を介してユーザ端末に送信することで取得されてもよい。
また、本発明では、イベントの終了後に景品の出力を受ける場合にも、近距離通信部を介して情報処理装置とユーザ端末との間で通信が行われ、景品を得られるユーザまたはユーザ端末を識別するために、識別子を用いた認証が行われる。
即ち、本発明では、イベントの参加申込および景品出力において、情報処理端末とユーザ端末との間で近距離通信を介して通信が行われることで、イベント開催前の参加申込、イベント開催中のイベント用プログラムおよび表示データを用いた処理、およびイベント開催後の景品出力が成立する。このため、本発明によれば、複数のユーザによって視認可能なディスプレイを用いて行われるイベントにおいて、イベントの開催前から開催後の景品発行までの時間、ユーザをディスプレイおよび情報処理装置の周囲に留まらせ、ディスプレイに注目させることが可能となる。また、本発明によれば、ユーザを擬する表示データがディスプレイに表示されて、景品を得られるユーザをディスプレイの視聴者に把握させることが出来るため、ユーザおよび視聴者のイベントへの参加意識や景品取得への期待感を高め、結果としてディスプレイに表示される広告宣伝等への注目度を高めることが出来る。
また、本発明は、コンピュータによって実行される方法の発明、またはプログラムの発明として把握されてもよい。例えば、本発明は、ユーザ端末と通信可能な近距離通信部を有するコンピュータが、前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末に指示することによって、ユーザまたはユーザ端末を識別可能な識別子をサーバ装置に取得させ、該情報処理装置の近傍で複数のユーザによって視認可能な場所に設置されたディスプレイを用いて行わ
れるイベントの参加申込を受け付ける参加申込受付ステップと、前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末に指示することによって、前記イベントの際に前記ユーザ端末において実行されて該イベントの結果景品が得られるか否かをユーザに把握させるイベント用プログラム、および、該イベントの際に前記ユーザを擬するものとして前記ディスプレイに表示されて前記景品を得られるユーザを該ディスプレイの視聴者に把握させる表示データ、を該ユーザ端末に取得させる情報取得制御ステップと、該イベントの終了後に、前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末から前記識別子を取得することで、前記景品の出力要求を受け付ける出力要求受付ステップと、前記出力要求受付ステップにおいて取得された前記識別子を前記サーバ装置に送信することで、該識別子に係るユーザ端末が、前記参加申込受付ステップによって識別子が取得されたユーザ端末のうち、前記景品を得られるユーザ端末であることの認証を要求する認証要求ステップと、前記認証要求ステップにおける要求の結果前記ユーザ端末が認証された場合に、前記景品を出力する景品出力ステップと、を実行する情報処理方法である。
本発明によれば、デジタルサイネージに対して、人の注目を効果的に集めることが可能となる。
実施形態に係るKIOSK端末を含む多人数同時参加型集客システム全体の構成を示す図である。 実施形態に係る多人数同時参加型集客システムのハードウェア構成の概略を示した図である。 実施形態に係るKIOSK端末の機能構成を示す図である。 実施形態に係る起動時処理の流れを示すシーケンスである。 実施形態に係る参加登録処理の流れを示すシーケンスである。 実施形態に係るイベント処理の流れを示すシーケンスである。 実施形態に係るイベント後処理の流れを示すシーケンスである。 実施形態に係る参加登録延長処理の流れを示すシーケンスである。
以下、本発明に係る情報処理装置を用いた多人数同時参加型集客システム100の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明を実施するにあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されることが好ましい。
<構成>
図1は、本実施形態に係るKIOSK端末1を含む多人数同時参加型集客システム100全体の構成を示す図である。本実施形態において、本発明に係る情報処理装置は、店頭に設置されるKIOSK端末1として実施される。本実施形態に係る多人数同時参加型集客システム100は、KIOSK端末1と、サーバ装置2と、デジタルサイネージ装置3と、ユーザ端末4と、が互いにネットワーク9を介して通信可能に接続されることで構成される。なお、ネットワーク9としては、インターネット、携帯電話網、専用回線、プライベートネットワーク、イントラネット等が相互に接続されたものを用いることが出来る。
KIOSK端末1、およびデジタルサイネージ装置3のディスプレイ34は、一般的な店舗の店頭の他、複合商業施設(ショッピングセンター)、駅、空港、複合映画館等、屋外であるか屋内であるかを問わず、多くの人が訪れる場所であって、出来るだけ多くの人
の目に触れる場所に設置されることが好ましい。また、KIOSK端末1は、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34の近傍に1または複数台設置される。KIOSK端末1、およびデジタルサイネージ装置3のディスプレイ34が、このようにして設置されることで、その場所を訪れる人々に、デジタルサイネージに注目させる場を形成することが出来る。
図2は、本実施形態に係る多人数同時参加型集客システム100のハードウェア構成の概略を示した図である。KIOSK端末1は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、補助記憶装置19と、タッチパネルディスプレイ14およびスピーカ15等の入出力装置と、ネットワークインターフェース16と、近距離通信インターフェース17と、プリンタ18と、対人センサ20と、が電気的に接続された情報処理装置である。補助記憶装置19としては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)やHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることが出来る。また、入力装置として更にマウスやキーボード等が接続されていてもよい。
近距離通信インターフェース17は、通信を行う端末同士が、一定の距離または一定の領域内にある場合に通信が可能となる通信インターフェースである。KIOSK端末1およびユーザ端末4がこのような通信インターフェースを備えることによって、本実施形態では、イベントに参加して景品を受け取りたいユーザを、KIOSK端末1の近距離、即ちKIOSK端末1およびデジタルサイネージが設置されている場所まで赴かせることが出来る。
具体的には、本実施形態では、近距離通信インターフェース17として、ユーザ端末4である携帯電話端末に内蔵された非接触式ICカードと通信を行うことが可能な近距離通信インターフェース17、即ち、非接触式ICカード用のリーダ・ライタが採用される。近距離通信インターフェース17として、1人あたりの所有台数が多くない携帯電話の内蔵ICカードを用いることで、1人のユーザがポイントやクーポンを重複して取得する等の不正利用を抑制することができる。但し、KIOSK端末1とユーザ端末4との間の通信には、その他の通信方式、例えば、接触式ICカード通信や無線LAN、Bluetooth、RFID等の通信方式が採用されてもよい。
CPU11は、中央処理装置であり、RAM12等に展開された命令及びデータを処理することで、RAM12、補助記憶装置19、入出力装置等を制御する。RAM12は、主記憶装置であり、CPU11によって制御され、各種命令やデータが書き込まれ、読み出される。補助記憶装置19は、不揮発性の記憶装置であり、主にKIOSK端末1の電源を落としても保持したい情報が書き込まれ、読み出される。入出力装置は、タッチパネルディスプレイ14や各種ボタン類、スピーカ15等からなり、CPU11によって制御され、出力された表示データを表示し、ユーザによる操作を受け付ける。入出力装置から入力された内容はRAM12に記録され、CPU11によって処理される。
本実施形態に係るKIOSK端末1では、入出力装置として、主にタッチパネルディスプレイ14およびボタン類からなる入出力装置が用いられ、主にユーザの視覚を通じて情報を提供し、ユーザによるタッチ操作やボタン押下操作等を介してユーザによる入力を受け付けるが、ユーザインターフェースとして、タッチパネルディスプレイ14等を介した画面表示を介した入出力の他、マイク(図示は省略する)およびスピーカ15を用いた音声による入出力、カメラ(図示は省略する)を用いたジェスチャによる入力等を用いることとしてもよい。
補助記憶装置19には、RAM12にロードされるKIOSK端末1のOS(Operating System)や、図5以降のシーケンスに示された処理を実行するための各種プログラムの他、KIOSK端末1によって使用される各種データが記憶される。
本実施形態において、ユーザ端末4は、KIOSK端末1と同様、CPU41と、RAM42と、ROM43と、補助記憶装置49と、ボタン類やタッチセンサ、ディスプレイ等の入出力装置44と、ネットワークインターフェース46と、近距離通信インターフェース47と、等が互いに接続されたコンピュータであり、例えば、所謂スマートフォンを含む携帯電話や、ネットワーク9に接続可能なパーソナルコンピュータ等である。本実施形態において、ネットワークインターフェース46は、例えば携帯電話網に接続するためのWAN用モデムであり、ユーザ端末4は、ネットワークインターフェース46を介してネットワーク9に接続し、サーバ装置2等と通信を行う。また、本実施形態において、ユーザ端末4が備える近距離通信インターフェース47には、KIOSK端末1に内蔵された近距離通信ICカード用リーダ・ライタと通信を行うことが可能な近距離通信インターフェース47、即ち、非接触式ICカードが採用される。但し、KIOSK端末1とユーザ端末4との間の通信には、その他の通信方式、例えば、接触式ICカード通信や無線LAN、Bluetooth(登録商標)、RFID等の通信方式が採用されてもよい。
本実施形態において、サーバ装置2は、KIOSK端末1と同様、CPU21、RAM22、ROM23、HDD等の補助記憶装置29、入出力装置、およびネットワークインターフェース26等が互いに接続されたコンピュータである。サーバ装置2は、デジタルサイネージ装置3の近傍に設置されてもよいが、ネットワーク9を介して遠隔地のデータセンター等に設置されてもよい。
本実施形態において、デジタルサイネージ装置3は、CPU31、RAM32、ROM33、HDD等の補助記憶装置39、ディスプレイ34、スピーカ35およびネットワークインターフェース36等が互いに接続され、特に出力装置として大型のディスプレイ34を備えるコンピュータである。先述の通り、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34は、屋外であるか屋内であるかを問わず、多くの人が訪れる場所であって、出来るだけ多くの人の目に触れる場所に設置されることが好ましい。但し、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34以外の構成、即ち、CPU31、RAM32、ROM33、補助記憶装置39、ネットワークインターフェース36等については、ディスプレイ34とは離れた遠隔地に設置されていてもよい。
また、デジタルサイネージ装置3のCPU31、RAM32、ROM33、補助記憶装置39、ネットワークインターフェース36等によって実行されるデジタルサイネージの制御処理は、その一部または全部がサーバ装置2やKIOSK端末1等によって行われてもよい。サーバ装置2、デジタルサイネージ装置3、KIOSK端末1、およびユーザ端末4を有する多人数同時参加型集客システム100において行われる処理は、実施の形態に応じて各装置間で処理の分担が適宜調整され、定められることが好ましい。
図3は、本実施形態に係るKIOSK端末1の機能構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理装置は、CPU11が、RAM12に展開された各種プログラムを解釈および実行することで、参加申込受付部101と、情報取得制御部102と、出力要求受付部103と、認証要求部104と、景品出力部105と、を備えるKIOSK端末1として機能する。これらの各機能部は、本発明に係る情報処理装置が備える各手段に相当する機能を実行する。また、本実施形態では、これらの機能がいずれも汎用のCPU11によって実行される例について説明しているが、これらの機能は、その一部または全部が、1または複数の専用のプロセッサによって実現されてもよい。
<処理の詳細>
図4は、本実施形態に係る起動時処理の流れを示すシーケンスである。本シーケンスに示された処理は、デジタルサイネージ装置3およびKIOSK端末1において、これらの装置の電源が投入され、これらの装置が起動したことを契機として開始される。なお、本シーケンスに示された処理の具体的な内容および順序は一例であり、処理内容および順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
ステップS101およびステップS102では、デジタルサイネージ装置3による広告宣伝情報およびイベント案内のダウンロードおよび表示が行われる。デジタルサイネージ装置3は、電源ボタンの押下等によって起動されると、サーバ装置2に接続し、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34およびスピーカ35等の出力装置を用いて出力すべき広告宣伝情報およびイベント案内をダウンロードする。サーバ装置2は、デジタルサイネージ装置3からのダウンロード要求に応じて、要求元のデジタルサイネージ装置3に対して広告宣伝情報およびイベント案内を配信する。広告宣伝情報およびイベント案内がダウンロードされると、デジタルサイネージ装置3は、ダウンロードされた広告宣伝情報およびイベント案内を、ディスプレイ34およびスピーカ35等の出力装置を用いて出力する。
ステップS103およびステップS104では、KIOSK端末1による広告宣伝情報およびイベント案内のダウンロードおよび表示が行われる。KIOSK端末1は、電源ボタンの押下等によって起動されると、サーバ装置2に接続し、KIOSK端末1のタッチパネルディスプレイ14およびスピーカ15等の出力装置を用いて出力すべき広告宣伝情報およびイベント案内をダウンロードする。サーバ装置2は、KIOSK端末1からのダウンロード要求に応じて、要求元のKIOSK端末1に対して広告宣伝情報およびイベント案内を配信する。広告宣伝情報およびイベント案内がダウンロードされると、KIOSK端末1は、ダウンロードされた広告宣伝情報およびイベント案内を、タッチパネルディスプレイ14およびスピーカ15等の出力装置を用いて出力する。
KIOSK端末1は、サーバ装置2が参加受付中である場合に、参加受付中であることをタッチパネルディスプレイ14に表示する。イベントは開催時間が予め定められており、KIOSK端末1のタッチパネルディスプレイ14やデジタルサイネージ装置3のディスプレイ34には、イベントの予定が案内され、視聴者に対して参加を促す画面が表示される。
具体的には、デジタルサイネージ装置3およびKIOSK端末1は、例えば、テロップで「次回抽選はxx時、参加はICカード内蔵携帯電話をKIOSKにかざすだけ」等の文面による案内を表示する。なお、イベント開催の時間帯は、管理者(イベントを主催する店舗等)によって予め任意に設定し、サーバ装置2に登録しておくことが可能である。管理者は、日毎や季節毎にイベントの開催時間を変更することで、ユーザの来店を促進させることが出来る。即ち、本実施形態に係る多人数同時参加型集客システム100によれば、閑散期や閑散時間帯にイベントを設定することで、閑散期や閑散時間帯の来店者増等の効果を得ることが出来る。
図5は、本実施形態に係る参加登録処理の流れを示すシーケンスである。本シーケンスに示された処理は、図4を用いて説明した起動時処理が行われ、KIOSK端末1がイベントの参加受付状態となったことを契機として開始される。なお、本シーケンスに示された処理の具体的な内容および順序は一例であり、処理内容および順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
ステップS201からステップS203では、参加ボタンの操作が受け付けられ、サーバ装置2からの情報取得が行われる。KIOSK端末1は、参加受付状態である場合に対人センサ20によってユーザがKIOSK端末1に接近したことを検出すると、タッチパネルディスプレイ14に、イベントの参加ボタンのイメージを表示する。ユーザは、店頭等に設置されているKIOSK端末1の前に赴き、タッチパネルディスプレイ14に表示された参加ボタンのイメージに触れることで、参加の申し込みを開始する。KIOSK端末1は、参加ボタンに対する操作を検出すると、サーバ装置2に対してイベント用プログラムおよびアバターを要求する。サーバ装置2は、KIOSK端末1によって送信された要求を受け付けると、イベント用プログラムおよびアバターを生成または決定し、生成または決定されたイベント用プログラムおよびアバターを、これらを識別するための識別情報(例えば、ビンゴカードIDおよびアバターID)と共に、要求元のKIOSK端末1に対して送信する。なお、操作をより簡易にするため、参加ボタンの操作は省略されてもよい。参加ボタンの操作が省略される場合、イベント用プログラムおよびアバターのダウンロード等は、後述するユーザ端末4のかざし操作の時点で行うことが出来る。その後、処理はステップS204へ進む。
ここで、イベント用プログラムとは、イベントの開催中にユーザ端末4によって実行されるプログラム(命令コードの他、処理対象となるデータを含む)である。イベント用プログラムは、イベントとして行われる抽選やゲーム用のプログラムとしてユーザ端末4によって実行され、また、イベントの結果(クーポンやポイント等が得られるか否か)をユーザに把握させるための表示をユーザ端末4に行わせる。
本実施形態では、イベントとして所謂ビンゴゲームが採用されているため、イベント用プログラムには、ビンゴカードのデータが含まれる。サーバ装置2は、5x5のマトリクスに所定の範囲の数値をランダムに配置したビンゴカードのデータを生成し、ユーザ端末4を識別可能な情報(以下、ユーザ端末IDと称する)に関連付けて、KIOSK端末1に配信する。但し、イベント用プログラムの内容は、イベントにおいて採用されるゲームや抽選会に応じて異なる。例えば、イベントとして所謂ルーレットが採用される場合には、イベント用プログラムには、ルーレット上のユーザの位置を示す情報等が含まれてもよい。なお、本実施形態では、ユーザ端末4を識別可能な情報を用いて本発明を実施しているが、ユーザ端末4ではなくユーザ自体を識別可能な情報(ユーザID)等を用いることとしてもよい。
また、アバターとは、イベントの開催中にユーザを擬するものとしてデジタルサイネージ装置3のディスプレイ34、ユーザ端末4のディスプレイおよびKIOSK端末1のタッチパネルディスプレイ14に表示され、ユーザを識別するためのイメージである。アバターは、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34およびユーザ端末4のディスプレイに同時に表示されることによって、参加者にイベントへの参加意識を持たせ、また、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34に表示されることによって、イベントを視聴する第三者に、クーポンやポイント等を得られるユーザを把握させる。但し、イベント開催中のディスプレイ34においてユーザを識別するための表示内容は、アバターでなくともよい。イベント開催中のディスプレイ34においてユーザを識別するための表示内容としては、例えば、ユーザを識別可能な文字列(ユーザ名)や記号、アイコン等を用いることも出来る。
サーバ装置2は、予め用意された動物やキャラクター等のイラストをユーザ毎に割り当てる方法や、予め予め用意されたイラストのうち他のユーザによってまだ確保されていないイラストをユーザに選択させる方法、予め会員サイトに登録してあるユーザのアバターを取得して表示する方法、等を用いて、参加登録したユーザにアバターを割り当てる。ここで、アバターはイベントに同時に参加するユーザ間で重複しないことが好ましい。また
、アバターには、サーバ装置2やKIOSK端末1において予め準備されたイメージが用いられてもよいが、KIOSK端末1やユーザ端末4のカメラ(図示は省略する)を用いてユーザによって撮像されたユーザの写真が用いられてもよい。
なお、アバターは、KIOSK端末1やユーザ端末4が有する撮像装置(カメラ)を用いて作成されても良い。例えば、KIOSK端末1は、KIOSK端末1の正面に立った人物を撮像することが可能なカメラ(図示は省略する)を備え、参加ボタンの操作が行われた後にこのカメラを用いて人物を撮像し、撮像された画像を適宜補正する等してアバターを作成する。この際、KIOSK端末1のタッチパネルディスプレイ14等を用いた編集操作をユーザに提供することで、ユーザによるアバターの編集を可能としてもよい。作成されたアバターは、KIOSK端末1によってサーバ装置2にアップロードされ、サーバ装置2は、アバターを後述するユーザ端末IDと関連付けて保持する。なお、画像の補正によってアバターを作成する処理は、サーバ装置2によって行われてもよい。
KIOSK端末1は、イベント用プログラムおよびアバターをサーバ装置2から受信すると、受信したデータをタッチパネルディスプレイ14に表示し、ユーザに対して、近距離通信インターフェース17(非接触式ICカード用リーダ・ライタ)の読取エリアにユーザ端末4をかざすことを求める。但し、KIOSK端末1は、サーバ装置2から複数のイベント用プログラムおよびアバターをダウンロードしておき、ユーザ端末4をかざす操作に先立って、ユーザにイベント用プログラムおよびアバターを選択させることとしてもよい。例えば、イベントがビンゴゲームである場合には、KIOSK端末1は、イベント用プログラムに含まれるビンゴカードを提示し、ユーザに所望のビンゴカードを選択させる。
ステップS204およびS205では、KIOSK端末1にユーザ端末4がかざされ、KIOSK端末1とユーザ端末4との間で近距離通信が行われる。KIOSK端末1は、ユーザによってユーザ端末4が読取エリアにかざされたことを検出し、ユーザ端末4の非接触式ICカードからユーザ端末IDを取得する。また、KIOSK端末1は、近距離通信インターフェース17、47を介した通信によって、ユーザ端末4に対して、Webブラウザを起動させ、所定のURL(Uniform Resource Locator)が示すWebサーバに接続することを要求する。なお、ここでKIOSK端末からユーザ端末へ提供されるURLには、KIOSK端末が取得したユーザ端末IDと、ステップS202で取得されたイベント用プログラムおよびアバターとを識別するための識別情報(例えば、ビンゴカードIDおよびアバターID)が、パラメータとして付加されている。本実施形態に係る多人数同時参加型集客システム100では、イベント用プログラムの実行環境をWebブラウザとすることで、専用のアプリケーション等をユーザ端末4に事前にインストールする等の手間をユーザにかけることなく、ユーザがイベントに参加することを可能としている。その後、処理はステップS206へ進む。
ステップS206およびS207では、ユーザ端末4のWebブラウザが起動され、サーバ装置2へのユーザ端末IDの登録、サーバ装置2からのイベント用プログラムおよびアバターの取得および表示が行われる。ユーザ端末4は、KIOSK端末1からの要求を受けてWebブラウザを起動させ、指定された所定のURLが示すWebサーバにアクセスする。本実施形態では、この所定のURLは、サーバ装置2のURLである。この際ユーザ端末4は、サーバ装置2に対して、URLに付加されたパラメータとして、ユーザ端末IDと、イベント用プログラムおよびアバターを識別するための識別情報とを通知する。なお、ユーザ端末IDとしては、例えば、ユーザ端末4の非接触式ICカードに設定されたID(IDm)を用いることが出来る。サーバ装置2は、ユーザ端末4からのアクセスを受けると、ユーザ端末4から通知されたユーザ端末IDを保存することで、このユーザ端末IDに係るユーザをイベントの参加者として登録する。更に、サーバ装置2は、ス
テップS203で生成または決定したイベント用プログラムおよびアバターを、ユーザ端末4へ配信する。この際、サーバ装置2は、上記URLにパラメータとして付加された、イベント用プログラムおよびアバターを識別するための識別情報を参照することで、ステップS203で生成または決定したイベント用プログラムおよびアバターのうち、何れのイベント用プログラムおよびアバターを、アクセス元のユーザ端末4に配信してよいのかを特定することが出来る。なお、本実施形態では、ユーザ端末4に配信するイベント用プログラムおよびアバターを特定する方法として、上記説明した通り、KIOSK端末1からユーザ端末4に対してパラメータ付きのURLを提供する方法が採用されているが、その他の方法が採用されてもよい。例えば、ユーザ端末4からサーバ装置2に対するユーザ端末IDの送信とは別途、KIOSK端末1からもサーバ装置2に対してステップS205で取得されたユーザ端末IDを直接送信して、サーバ装置2にユーザ端末4から送信されたユーザ端末IDとKIOSK端末1から送信されたユーザ端末IDとを照合させることで、ユーザ端末4に配信するイベント用プログラムおよびアバターを特定する方法が採用されてもよい。
なお、サーバ装置2へのユーザ端末IDの通知は、本実施形態において説明したように、ユーザ端末4からサーバ装置2に対して直接行われてもよいし、KIOSK端末1を経由して行われてもよい。KIOSK端末1は、かざされたユーザ端末4のユーザ端末IDを取得して、サーバ装置2へ送信することが出来る。また、ユーザ端末4によるイベント用プログラムおよびアバターの取得は、本実施形態において説明したように、サーバ装置2からユーザ端末4に対して直接行われてもよいし、KIOSK端末1を経由して行われてもよい。KIOSK端末1は、近距離通信インターフェース17、47を介して、サーバ装置2から取得したイベント用プログラムおよびアバターをユーザ端末4へ送信することが出来る。
この際、サーバ装置2によってユーザ端末IDを認証し、予め会員として登録されているユーザ端末IDを通知したユーザ端末4にのみイベント用プログラムおよびアバターを配信するようにすることで、ユーザ端末4に会員証としての機能を持たせて、イベントへの参加を会員のみに限定することが出来る。但し、多くの参加者を得たい場合等には、この時点でのユーザ端末IDの認証を行わないか、認証を行ったとしても参加を拒否しないことで、会員以外の参加を可能としてよい。
ユーザ端末4は、サーバ装置2から配信されたイベント用プログラムおよびアバターを受信すると、受信されたイベント用プログラムに基づくイベント画面およびアバターを、Webブラウザを用いてユーザ端末4のディスプレイに表示する。その後、ユーザ端末4は、イベントが開始されるまで待機する。
なお、本実施形態に係る多人数同時参加型集客システム100では、イベント画面が閉じられる(イベント用プログラムが終了される)と、イベントへの参加は中止される。具体的には、本実施形態では、イベント画面(Webブラウザ)が閉じられると、サーバ装置2に対するポーリング等の処理が行われなくなり、イベントへの参加が中止される。なお、イベント参加の中止は、プログラムの終了時にサーバに対して明示的にイベント参加の中止を示すメッセージを送信することによって行うこととしてもよい。
ステップS208およびS209では、デジタルサイネージ装置3からサーバ装置2に対して定期的に参加ユーザが確認され、全ての参加ユーザに係るアバターがデジタルサイネージに表示される。デジタルサイネージ装置3は、参加受付中、サーバ装置2に対して定期的な問い合わせ(ポーリング)を行い、イベントへの参加者情報を確認する。サーバ装置2は、ユーザ端末IDを保持することでイベントの参加者として保持されているユーザを特定し、夫々のユーザに係るイベント用プログラムおよびアバターを、デジタルサイ
ネージ装置3へ送信する。
デジタルサイネージ装置3は、サーバ装置2から参加ユーザのイベント用プログラムおよびアバターを取得し、ディスプレイ34上に順次追加表示する。ユーザは、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34を確認することで、現在の参加ユーザ数を把握することが出来る。また、表示されるアバター等がユーザ固有のものとしてサーバ装置2等によって管理されているものである場合、ユーザは、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34を確認することで、どのユーザがイベントに参加するかを把握することが出来る。また、同一のアバターがユーザ端末4とデジタルサイネージ装置3のディスプレイ34との双方に表示されるため、ユーザは、ユーザ端末4とデジタルサイネージ装置3とが連動していることを直感的に把握することが出来る。
その後、KIOSK端末1、サーバ装置2、デジタルサイネージ装置3およびユーザ端末4は、所定のイベント開始時刻まで、参加受付状態のまま待機する。待機時間においても、KIOSK端末1およびサーバ装置2は、広告宣伝やイベントへの参加者募集の告知を継続的または断続的に表示し、KIOSK端末1は、ステップS201からのシーケンスを用いて説明した参加受付を行う。参加者はイベント開始時刻まで店舗等に留まるため、デジタルサイネージによる広告宣伝を視聴する機会が増える。特に、イベント開始時刻が近づくとデジタルサイネージ装置3のディスプレイ34前には人が集まるため、デジタルサイネージによる広告宣伝の視聴者数が増加し、また、ディスプレイ34前に集まった人が注目を集めるため、更なる参加者・視聴者増にも貢献する。
デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34またはユーザ端末4のディスプレイにアバターが表示されると、それ以降、デジタルサイネージ装置3およびユーザ端末4において表示されているアバターは、ユーザによるユーザ端末4またはKIOSK端末1の操作に伴って、表示を変化させることが出来る。具体的には、アバターが動物等のキャラクターである場合、ユーザによるユーザ端末4またはKIOSK端末1の操作に従って、操作内容に割り当てられた動きがアニメーション処理等によってアバターの表示に反映される。なお、ここでアバターの操作に用いられる操作は、ユーザ端末4等に備えられたボタン操作等に限定されない。ユーザ端末4がタッチセンサや加速度センサ、地磁気センサ等の各種センサを備える場合には、これらのセンサによって検出された操作に応じて、アバターの表示を変化させることとしてもよい。
また、イベントに参加するユーザのアバターが表示されている間にデジタルサイネージ装置3に広告宣伝が表示されている場合、同時にアバターを重畳表示し、これをユーザに操作させることで、広告宣伝の内容にユーザを参加させることが出来る。また、後述するイベントの開催中にも、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34に表示されているアバターをユーザによって操作可能としてよい。
ここで、ユーザ端末4からのアバター操作の一例として、ビンゴゲームのイベントが行われている場合の、アバターと連動したリーチのアピール方法を説明する。例えば、ユーザ端末4は、ユーザ端末4に内蔵された加速度センサによって検出された、ユーザ端末4を上方に上げる動作の検出結果をサーバ装置2に送信する。サーバ装置2は、この検出結果を受信すると、対応するユーザのアバターがビンゴゲームにおけるリーチのアピールをするアニメーション表示を行うように、デジタルサイネージ装置3へ指示する。指示を受けたデジタルサイネージ装置3が、アバターのリーチアピールアニメーションを表示すると、イベントの参加者および視聴者は、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34における表示と、ディスプレイ34の前で手を挙げて(ユーザ端末4を持ち上げて)アピールする人とを同時に認識できる。このようにして、参加者や視聴者のイベントへの参加意識を高めることが出来る。
図6は、本実施形態に係るイベント処理の流れを示すシーケンスである。本シーケンスに示された処理は、デジタルサイネージ装置3によって、イベント開始時刻を確認するためのポーリングがサーバ装置2に対して行われることを契機として開始される。なお、本シーケンスに示された処理の具体的な内容および順序は一例であり、処理内容および順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
ステップS301およびS302では、イベントの開始時刻の確認が行われる。デジタルサイネージ装置3は、参加受付中、サーバ装置2に対して定期的な問い合わせ(ポーリング)を行い、イベントの開始時刻を確認する。サーバ装置2は、問い合わせを受けると、イベントの開始時刻となっているか否かを判定し、デジタルサイネージ装置3に対して判定結果を送信する。その後、処理はステップS303へ進む。
ステップS303およびS304では、イベントのための処理が開始される。ポーリングの結果、イベントの開始時刻が到来したと判定されると、デジタルサイネージ装置3は、イベントのための処理を開始する。本実施形態では、イベントの内容としてビンゴゲームが採用されているため、イベントが開始されると、デジタルサイネージ装置3は、ビンゴゲームのための数値の抽選を開始する。デジタルサイネージ装置3は、ビンゴゲームで用いられる数値の範囲内から数値をランダムに抽出し、抽出された数値をサーバ装置2へ通知する。サーバ装置2は、デジタルサイネージ装置3から通知された数値を受信すると、この数値を保持する。デジタルサイネージ装置3は、数値の抽出を、イベント終了まで繰り返す。デジタルサイネージ装置3による数値の抽出は、予め設定された時間毎に繰り返されてもよいし、デジタルサイネージ装置3を操作する管理者やユーザ等の操作に応じて行われてもよい。なお、本実施形態では、ビンゴゲームのメイン処理がデジタルサイネージ装置3によって処理され、サーバ装置2へは処理結果が通知されることとしているが、ビンゴゲームのメイン処理はサーバ装置2等、他のコンピュータによって行われてもよい。その後、処理はステップS305へ進む。
ステップS305およびS306では、ユーザ端末4によるイベント状態の取得が行われる。ユーザ端末4は、サーバからの配信を受動的に受け付けるか、または、ポーリング等によって能動的にサーバへアクセスする、等の方法で、抽出された数値をサーバ装置2から取得する。サーバ装置2は、自動的に、またはユーザ端末4からの問い合わせを受けて、デジタルサイネージ装置3から通知された数値をユーザ端末4へ通知する。その後、処理はステップS307へ進む。
ステップS307からS309では、ユーザ端末4において、イベント状態に応じた処理が実行される。ユーザ端末4は、サーバ装置2から取得された数値に従って、ユーザ端末4のディスプレイに表示されたビンゴカードの対応箇所に穴を開けたイメージを表示する処理を行う。また、ユーザ端末4は、イベントの状態を監視し、ビンゴゲームであれば、リーチ時やビンゴ時等のイベントの節目において、ユーザ端末4の振動機能を用いて端末を振動させたり、ユーザ端末4に備えられたLED等のランプを明滅させたりすることで、ユーザにイベントの状態を通知する。ユーザ端末4は、抽出された数値の取得、即ちサーバ装置2からのイベント状態取得処理と、ビンゴカードの表示処理やユーザへのイベント状態通知処理、即ちイベント進行処理とを、イベント終了まで繰り返す。その後、処理はステップS310へ進む。
なお、本シーケンスを用いて説明するイベント処理中においては、上記説明した通り、ユーザ端末4において行われた操作はサーバ装置2へ送信され、アバターの状態に反映される。上記例示の通り、ユーザは、ユーザ端末4を操作することによって、ビンゴゲームのリーチアピール等をすることが可能である。
ステップS310からS312では、デジタルサイネージ装置3において、イベント状態に応じた処理が実行される。デジタルサイネージ装置3は、イベントの進行中、サーバ装置2に対してポーリング等を行うか、サーバ装置2からのプッシュ通知を受け付けることで、サーバ装置2によって管理されている各ユーザのイベント進行やアバターの状態を確認し、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34の表示に反映させる。また、確認の結果、イベントの状態においてユーザやサイネージの視聴者に通知すべき内容があった場合、例えば、ビンゴゲームにおけるリーチやビンゴが発生している場合には、このようなイベントの状態に応じた表示をデジタルサイネージ装置3のディスプレイ34において行う。具体的には、デジタルサイネージ装置3は、サイネージ上に表示されているビンゴカードの対応箇所に穴を開けたイメージを表示する。また、例えば、デジタルサイネージ装置3は、アバターをアニメーション表示したり、アバターが吹き出しで「リーチ」「ビンゴ」等のイベント状態を通知する表示を行ったり、スピーカ35を用いてこれらのイベント状態を通知したりすることが出来る。
デジタルサイネージ装置3は、サーバ装置2からのイベント状態の取得と、ビンゴカードおよびアバターの表示を含むイベントの進行とを、イベント終了まで繰り返す。なお、ビンゴゲームにおける数値の抽出等、イベントの進行にかかる主要な処理がサーバ装置2において行われている場合、デジタルサイネージ装置3は、ステップS310からS312において、抽出された数値等の、イベントの進行にかかる主要な処理の処理結果をサーバ装置2から取得する。その後、処理はステップS313へ進む。
なお、イベントにおいて採用されるゲームや抽選方式には、様々なものを採用することが出来る。イベントにおいて採用されるゲーム/抽選方式がルーレットである場合、デジタルサイネージ装置3は、アバターが並べられたルーレットをディスプレイ34に表示し、開始時刻以降にルーレットを回転表示する。回転するルーレット上には当選位置を示す矢印等のアイコンが表示されており、ルーレットが停止した時点でこのアイコンの位置に止まったアバターのユーザが当選となる。アバターが当選位置アイコンの位置を通過、または当選位置アイコンの位置に停止すると、デジタルサイネージ装置3またはサーバ装置2は、アバターの通過または停止を示すイベント状態をユーザ端末4へ通知する。ユーザ端末4は、アバターの通過または停止を示すイベント状態の通知を受けると、ユーザ端末4の振動機能を用いて端末を振動させたり、ユーザ端末4に備えられたLED等のランプを明滅させたりすることで、ユーザにイベントの状態を通知する。
イベントにおいて採用されるゲーム/抽選方式が多人数同時参加型クイズゲームである場合、デジタルサイネージ装置3は、サイネージに関連したクイズをディスプレイ34に表示する。ここで、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34に表示されたアバターは、ユーザによるユーザ端末4の操作(ボタン操作や加速度センサ等を介した操作)によってディスプレイ34内の表示位置等を変更することが出来るため、ユーザは、ユーザ端末4の操作でディスプレイ34に表示されたアバターを動かしてクイズに回答することが出来る。
より具体的には、ディスプレイ34の表示領域をYESエリアとNOエリア等の複数領域に分割したクイズ等を表示し、ユーザ端末4の方向キーや加速度センサ等を介したユーザ操作に従ってアバターがデジタルサイネージ装置3のディスプレイ34の表示領域中を移動するような表示を行うことで、アバターをユーザが考える正解エリアに移動させる選択式クイズを行うことが出来る。デジタルサイネージ装置3およびサーバ装置2は、分割された表示領域のうち正答に係る領域に表示されているアバターのユーザ端末ID等を判定することで、正解したユーザを抽出することが出来る。このようなイベントを採用した場合には、広告宣伝の内容をクイズの内容と関連させることで、広告宣伝への注目効果を
高めることも可能である。
ステップS313およびS314では、イベントに係るゲームや抽選の終了が受け付けられる。ユーザ端末4は、イベントの状態を監視し、ゲームに勝利した、または抽選に当選した、等の場合、例えば、ビンゴゲームであれば穴が1列以上開いてビンゴとなった場合、サーバ装置2に状態の通知を行う。サーバ装置2は、ユーザ端末4から、イベント終了の契機となる通知を受けた場合、イベントの終了処理を行う。本実施形態では、何れかのユーザがビンゴした場合にイベントは終了する。イベントの終了は、サーバ装置2からユーザ端末4およびデジタルサイネージ装置3等に通知される。なお、ビンゴゲームである場合、同時に複数の参加者がビンゴとなっている可能性があるため、1つのユーザ端末4からビンゴの通知があった場合にも、一定時間他のユーザ端末4からのビンゴ申告を受け付ける。そして、サーバ装置2は、当選に係る(ビンゴ申告に係る)ユーザ端末IDを、当選者情報として保持する。その後、処理はステップS315へ進む。
ステップS315およびS316では、イベントの終了確認、および当選者の表示が行われる。サーバ装置2は、一定時間が経過すると、ビンゴ申告の受付を終了し、イベントを終了させる。また、サーバ装置2は、デジタルサイネージ装置3に対して、当選者を通知し、結果を表示させる。デジタルサイネージ装置3は、サーバ装置2からの通知を受けると、通知された内容に従って、当選者の出力を行う。具体的には、デジタルサイネージ装置3は、アバターをアニメーション表示したり、アバターが吹き出しでビンゴを通知する表示を行ったり、スピーカ35を用いてこれらの当選者を通知したりする。
デジタルサイネージ装置3によって当選者が通知されると、デジタルサイネージの視聴者は、実際に当選者が出たことを認識することが出来る。また、イベントの参加者は、デジタルサイネージの表示内容を確認しながらイベントに参加する必要があるため、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34の前に居る。このため、デジタルサイネージの視聴者は、実際に当選者が出たことに加えて、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34の前に居る当選者を認識することが出来る。このようにして、本実施形態に係る多人数同時参加型集客システム100は、デジタルサイネージの視聴者に対して、実際に当選者が出ることを認識させ、次回のイベントに参加してみようという動機付けを行うことが出来る。
図7は、本実施形態に係るイベント後処理の流れを示すシーケンスである。本シーケンスに示された処理は、図6を用いて説明したイベント処理が終了したことを契機として開始される。なお、本シーケンスに示された処理の具体的な内容および順序は一例であり、処理内容および順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
ステップS401およびS402では、KIOSK端末1にユーザ端末4がかざされ、KIOSK端末1とユーザ端末4との間で近距離通信が行われる。上記説明したイベントが終了すると、イベントの参加者のうち、当選者は、ユーザ端末4の表示、またはデジタルサイネージ装置3による表示によって、自らが当選したことを知ることが出来る。ここで、ユーザ端末4およびデジタルサイネージ装置3は、ユーザに対してクーポンの受け取りを促し、且つクーポンの受け取り方法を案内するメッセージを表示する。具体的には、ユーザ端末4およびデジタルサイネージ装置3は、所定のKIOSK端末1の近距離通信インターフェース17(非接触式ICカード用リーダ・ライタ)にユーザ端末4(ユーザ端末4に内蔵された非接触式ICカード)をかざすよう案内する表示を行う。この案内に従ってユーザがユーザ端末4をKIOSK端末1の近距離通信インターフェース17にかざすと、KIOSK端末1は、ユーザによってユーザ端末4が読取エリアにかざされたことを検出し、ユーザ端末4に内蔵された非接触式ICカードからユーザ端末IDを読み取る。その後、処理はステップS403へ進む。
ステップS403およびS404では、ユーザ端末IDがサーバ装置2に送信され、ユーザ端末4がイベントの当選に係る端末であるか否か、即ち、クーポン等の発行を受ける資格を有する端末であるか否かが判定される。KIOSK端末1は、ユーザ端末IDを取得すると、取得されたユーザ端末IDをサーバ装置2へ送信することで、かざされたユーザ端末4が、当選に係る端末であることの認証を求める。サーバ装置2は、KIOSK端末1から送信されたユーザ端末IDを用いて当選者情報を検索することで、ステップS401においてKIOSK端末1にかざされたユーザ端末4が、当選に係るユーザ端末4であるか否かを確認する。ここで、当選者情報とは、ステップS314で保持された当選に係るユーザ端末IDを含む情報である。検索の結果、ユーザ端末IDが当選者情報から索出された場合、サーバ装置2は、ユーザ端末4が認証されたことをKIOSK端末1に通知する。これに対して、検索の結果、ユーザ端末IDが当選者情報から索出されない場合、サーバ装置2は、ユーザ端末4が認証されなかったことをKIOSK端末1に通知する。その後、処理はステップS405へ進む。
なお、ここで、ユーザ端末4をKIOSK端末1にかざしてクーポン等の発行を受けることが出来る期限が設定されてもよい。この場合、サーバ装置2は、KIOSK端末1からユーザ端末IDとともに、ユーザ端末4がKIOSK端末1にかざされた時刻情報を受信する。そして、サーバ装置2は、当選に係るユーザ端末IDであるか否かの確認と併せて、受信した前記時刻情報と予め設定されたクーポン引き換え制限時間とを比較することで、受信されたユーザ端末IDが、当選に係るイベントの関連時刻(終了時刻や開始時刻)から所定時間内にKIOSK端末1にかざされることで取得されたユーザ端末IDであるか否かを確認する。このような期限設定を行うことで、イベントの参加者が自宅等の遠隔地から参加することを防止し、イベントの前後の時間帯において、参加者をイベント会場周辺に留まらせることが出来る。
ステップS405では、クーポン等の出力が行われる。KIOSK端末1は、サーバ装置2による認証の結果、近距離通信インターフェース17にかざされたユーザ端末4が認証された場合、プリンタ18を制御することでクーポンを出力する。ここで出力されるクーポンは、紙等に印刷された有体物のクーポンであっても良いし、ユーザ端末4にダウンロードされたり、サーバ等においてユーザの会員情報に紐付けられたりする電子クーポンであってもよい。なお、認証に失敗した場合、KIOSK端末1は、当選端末ではない旨をタッチパネルディスプレイ14に表示する。また、本実施形態では、イベントの景品をクーポンとしているが、イベントの景品はポイント等、その他のものであってもよい。その後、処理はステップS406へ進む。
ステップS406およびS407では、デジタルサイネージ装置3による広告宣伝情報およびイベント案内のダウンロードおよび表示が行われる。デジタルサイネージ装置3は、イベントが終了すると、サーバ装置2に接続し、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34およびスピーカ35等の出力装置を用いて出力すべき次回の広告宣伝情報および次回のイベント案内をダウンロードする。サーバ装置2は、デジタルサイネージ装置3からのダウンロード要求に応じて、要求元のデジタルサイネージ装置3に対して次回の広告宣伝情報および次回のイベント案内を配信する。次回の広告宣伝情報および次回のイベント案内がダウンロードされると、デジタルサイネージ装置3は、ダウンロードされた次回の広告宣伝情報および次回のイベント案内を、ディスプレイ34およびスピーカ35等の出力装置を用いて出力する。
ステップS408およびS409KIOSK端末1による広告宣伝情報およびイベント案内のダウンロードおよび表示が行われる。KIOSK端末1は、イベントが終了すると、サーバ装置2に接続し、KIOSK端末1のタッチパネルディスプレイ14およびスピ
ーカ15等の出力装置を用いて出力すべき次回の広告宣伝情報および次回のイベント案内をダウンロードする。サーバ装置2は、KIOSK端末1からのダウンロード要求に応じて、要求元のKIOSK端末1に対して次回の広告宣伝情報および次回のイベント案内を配信する。次回の広告宣伝情報および次回のイベント案内がダウンロードされると、KIOSK端末1は、ダウンロードされた次回の広告宣伝情報および次回のイベント案内を、タッチパネルディスプレイ14およびスピーカ15等の出力装置を用いて出力する。
既に説明した通り、イベント開催の時間帯は、管理者によって予め任意に設定可能である。本実施形態に係る多人数同時参加型集客システム100によれば、前回のイベントの参加者や視聴者は、実際に当選した参加者や景品の出力を把握しているため、当選への期待感を高め、次回のイベントへの参加意欲を高めることが出来る。結果として、本実施形態に係る多人数同時参加型集客システム100によれば、次回のイベントを目的にしてデジタルサイネージ装置3やKIOSK端末1の設置場所に留まる人が増え、デジタルサイネージによる広告宣伝効果が高まる。
<処理のバリエーション>
図8は、本実施形態に係る参加登録延長処理の流れを示すシーケンスである。本シーケンスに示された処理は、イベントの開始時刻前に、図5を参照して説明した参加登録処理に加えて実行されてよい。なお、本シーケンスに示された処理の具体的な内容および順序は一例であり、処理内容および順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
ステップS501およびS502では、対人センサ20による検出状況がサーバへ登録される。KIOSK端末1は、対人センサ20による検出状況、即ち、ユーザがKIOSK端末1の前に居るか否かを示す情報を、定期的にサーバ装置2へ通知する。サーバ装置2は、複数のKIOSK端末1から通知された、対人センサ20による検出状況を集計し、保持する。その後、処理はステップS503へ進む。
ステップS503およびS504では、参加登録受付時間の延長が必要であると判断出来る場合に、参加登録受付時間が延長される。KIOSK端末1は、一定時間以上対人センサ20に反応が無い場合や、対人センサ20に反応はあるが参加受付開始から所定時間経過後の参加登録数が所定の数に満たない場合等、参加登録受付時間の延長が必要であると判断出来る場合、参加登録受付時間の延長依頼をサーバ装置2へ送信する。延長依頼を受信したサーバ装置2は、ステップS502において集計していた、複数のKIOSK端末1における対人センサ20の検出状況や、参加登録されたユーザ数等の情報に基づいて、延長の可否を判定する。そして、サーバ装置2は、延長の可否判断結果をKIOSK端末1へ通知する。なお、本実施形態では、延長可能な回数は予め設定されている。その後、処理はステップS505へ進む。
ステップS505では、参加登録受付時間の延長が行われる。KIOSK端末1は、サーバ装置2から参加登録受付時間の延長を許可する通知を受信すると、参加登録受付時間を延長し、また、KIOSK端末1に備えられたランプ(図示は省略する)等を明滅させる等、KIOSK端末1周辺にいる人の注意を引きつけるための処理を行い、イベントへの参加受付中であることを、タッチパネルディスプレイ14やスピーカ15等を用いて出力する。その後、処理はステップS506へ進む。
ステップS506では、デジタルサイネージ装置3によって、参加登録受付中である旨の表示が行われる。デジタルサイネージ装置3は、定期的に参加登録時間の延長状況をサーバ装置2に問い合わせる。問い合わせを受信したサーバ装置2は、ステップS504における参加登録受付時間の延長が行われたか否かを、デジタルサイネージ装置3へ通知す
る。デジタルサイネージ装置3は、サーバ装置2から参加登録受付時間の延長が行われた旨の通知を受信すると、デジタルサイネージ装置3のディスプレイ34に、イベントへの参加受付中である旨の出力を行う。
図5に示した参加登録処理に加えて、本シーケンスに示した参加登録延長処理が実行されることで、ユーザの注目をデジタルサイネージに集めることが出来る。また、ユーザに対してイベントの存在をアピールし、イベントへの参加者を増やすことで、デジタルサイネージの効果を更に高めることが可能である。
1 KIOSK端末
2 サーバ装置
3 デジタルサイネージ装置
4 ユーザ端末
101 参加申込受付部
102 情報取得制御部
103 出力要求受付部
104 認証要求部
105 景品出力部

Claims (3)

  1. ユーザ端末と通信可能な近距離通信部を有する情報処理装置であって、
    前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末に指示することによって、ユーザまたはユーザ端末を識別可能な識別子をサーバ装置に取得させ、該情報処理装置の近傍で複数のユーザによって視認可能な場所に設置されたディスプレイを用いて行われるイベントの参加申込を受け付ける参加申込受付手段と、
    前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末に指示することによって、前記イベントの際に前記ユーザ端末において実行されて該イベントの結果景品が得られるか否かをユーザに把握させるイベント用プログラムと、該イベントの際に前記ユーザを擬するものとして前記ディスプレイに表示されて前記景品を得られるユーザを該ディスプレイの視聴者に把握させる表示データと、を該ユーザ端末に取得させる情報取得制御手段と、
    該イベントの終了後に、前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末から前記識別子を取得することで、前記景品の出力要求を受け付ける出力要求受付手段と、
    前記出力要求受付手段によって取得された前記識別子を前記サーバ装置に送信することで、該識別子に係るユーザ端末が、前記参加申込受付手段によって識別子が取得されたユーザ端末のうち、前記景品を得られるユーザ端末であることの認証を要求する認証要求手段と、
    前記認証要求手段による要求の結果前記ユーザ端末が認証された場合に、前記景品を出力する景品出力手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. ユーザ端末と通信可能な近距離通信部を有するコンピュータが、
    前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末に指示することによって、ユーザまたはユーザ端末を識別可能な識別子をサーバ装置に取得させ、該情報処理装置の近傍で複数のユーザによって視認可能な場所に設置されたディスプレイを用いて行われるイベントの参加申込を受け付ける参加申込受付ステップと、
    前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末に指示することによって、前記イベントの際に前記ユーザ端末において実行されて該イベントの結果景品が得られるか否かをユーザに把握させるイベント用プログラムと、該イベントの際に前記ユーザを擬するものとして前記ディスプレイに表示されて前記景品を得られるユーザを該ディスプレイの視聴者に把握させる表示データと、を該ユーザ端末に取得させる情報取得制御ステップと、
    該イベントの終了後に、前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末から前記識別子を取得することで、前記景品の出力要求を受け付ける出力要求受付ステップと、
    前記出力要求受付ステップにおいて取得された前記識別子を前記サーバ装置に送信することで、該識別子に係るユーザ端末が、前記参加申込受付ステップによって識別子が取得されたユーザ端末のうち、前記景品を得られるユーザ端末であることの認証を要求する認証要求ステップと、
    前記認証要求ステップにおける要求の結果前記ユーザ端末が認証された場合に、前記景品を出力する景品出力ステップと、
    を実行する情報処理方法。
  3. ユーザ端末と通信可能な近距離通信部を有するコンピュータを、
    前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末に指示することによって、ユーザまたはユーザ端末を識別可能な識別子をサーバ装置に取得させ、該情報処理装置の近傍で複数のユーザによって視認可能な場所に設置されたディスプレイを用いて行われるイベントの参加申込を受け付ける参加申込受付手段と、
    前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末に指示することによって、前記イベントの際に前記ユーザ端末において実行されて該イベントの結果景品が得られるか否かをユーザに把握させるイベント用プログラムと、該イベントの際に前記ユーザを擬するものとして前
    記ディスプレイに表示されて前記景品を得られるユーザを該ディスプレイの視聴者に把握させる表示データと、を該ユーザ端末に取得させる情報取得制御手段と、
    該イベントの終了後に、前記近距離通信部を介して前記ユーザ端末から前記識別子を取得することで、前記景品の出力要求を受け付ける出力要求受付手段と、
    前記出力要求受付手段によって取得された前記識別子を前記サーバ装置に送信することで、該識別子に係るユーザ端末が、前記参加申込受付手段によって識別子が取得されたユーザ端末のうち、前記景品を得られるユーザ端末であることの認証を要求する認証要求手段と、
    前記認証要求手段による要求の結果前記ユーザ端末が認証された場合に、前記景品を出力する景品出力手段と、
    として機能させるためのプログラム。
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