JP5324296B2 - 鎌錠 - Google Patents
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Description
この種の引き戸錠100は、鎌片101の他にトリガー102を持つ。そして常時において鎌片101は錠ケース103の中にあり、トリガー102が錠ケースから突出している。また鎌片101とトリガー102とは錠ケース103の内部でリンクしており、トリガー102が錠ケース103内に没入すると鎌片101が突出し、トリガー102が突出すると鎌片101が錠ケース103内に没入する関係にある。
しかしながら、上記した従来技術の鎌錠はトリガーと鎌片が連動しているため、鎌片が退入すると同時に必ずトリガーが突出する。言い換えると、鎌片の動きとトリガーの動きが一対になっており、完全に連動している。そのため、鎌片が退入すると同時にトリガーが突出するので、鎌片の退入途中にトリガーの一部分が突出する。
このことにより、この従来技術の鎌錠を開き戸に使用すると、鎌片の退入に伴って突出したトリガーが戸の回動を阻害したり、周辺部材がトリガーの突出を妨げることで鎌片が退入せず、戸が開かないといった問題が発生する。
上記の問題を回避して、従来技術の鎌錠を開き戸に用いるには、戸枠やストライクの設計に極めて精緻な計算が必要である。また、精緻な計算により戸枠やストライクを設計しても、施工時に誤差が発生したり、使用することによる微量な摩耗等が生じたりするので現実的ではない。そのため、従来技術の鎌錠を開き戸に用いることは困難である。
したがって、本発明の鎌錠は鎌錠と周辺部材間の距離を設計する際に幅を持たせることができるので、開き戸に用いることが容易である。
詳しく説明すると、扉を閉じる方向に回動させるとき、扉がストライクと接近すると、扉から突出したトリガーが戸枠やストライクと当接する。このとき、トリガーが扉の回動の進行方向に進むことで、ストライクからトリガーに摩擦力による抵抗がかかる。しかし、トリガーの先端が回転することで、トリガーにかかる抵抗を低減する。そのことにより、トリガーがストライクと接触した状態においてもドアは円滑に回動する。
また、扉を開く時も同様に、ストライクからトリガーにかかる抵抗を低減することにより、扉が円滑に回動する。
この時間差を調整することで、戸枠やストライクの形状に合わせて、扉の回動を阻害しないタイミングで鎌片の突出やトリガーの突出を行うことができる。そのため戸枠やストライクの形状の選択肢が広がる。
具体的に説明すると、本発明を用いた開き戸を閉じる際、トリガーがストライクに接触して、トリガーが戸や錠本体に退入を始める。しかし、その時すぐに鎌片は突出せず、開き戸が戸の閉じ方向に移動してから鎌片を突出する。つまり、鎌片とストライクが係合可能である位置まで開き戸が移動するまで鎌片の突出を止めておくことができる。
したがって、ストライクを設計する際に、トリガーが接触する部位と鎌片が係合する部位の相対的な位置の設定に幅を持たせることができるので、ストライクを容易に作成することができる。
ケース2の正面板51は戸先端面に固定されるものであり、ケース本体52の端面よりも大きい。また、図4に示されるように、正面板51には鎌片3が出入りする開口50と、トリガー7の先端部分が出入りする開口49が設けられている。
ケース本体52には、図1、図5に示すようにネジ29〜33を配置するためのネジ穴59〜63と、長孔40〜48が設けられている。ネジ穴はケース本体52の底面から突出状に設けられた、円柱状の部材の端面に設けており、ネジ29〜33で蓋34を固定することができる。
長孔40、43、44、46、47は正面板51に垂直な方向に伸びるように形成されている孔であり、長孔41は背面の正面板51と垂直な方向から見たときに緩やかな逆「S」字を描くように伸びている孔であり、長孔42は円弧状に伸びている孔である。そして、これらの長孔は両端が約180度にわたる円弧状の長孔となっている。
さらに長孔45は、正面板51と垂直方向に伸びている孔である。さらに、長孔45は正面板51と平行方向の長さが異なる2つの部分があり、正面板51側の長さが他方に比べて長く、2つの部分は段差になって繋がっている。
また、本体部分3aの中央部分から、係止部分3bが無い方の端部よりの位置に、貫通孔3cと貫通孔3dの2つの貫通孔が設けられている。貫通孔3cは開口が円形であり、開口の外径はピン24の断面の外径と略同等である。貫通孔3dは開口がやや逆「く」の字状に伸びており、ピン23を挿通後に摺動可能な幅を持つ。そして、それぞれの貫通孔の中心線は本体部分3aの長手方向に対して垂直である。
さらに、図7に示されるように、この鎌片3は薄い板状の部材を2枚重ね合わせた様な形状である。具体的に説明すると、係止部分3bは2枚が密着しており、本体部分3aは2枚が離れている様な形状をしている。つまり、鎌片3を構成する2つの板状の部材には係止部分3bと本体部分3aの間に傾斜があり、設置したとき蓋側(図1の手前側)に配置されている板状の部材は蓋側から底辺側(図1の奥側)に傾斜しており、底辺側に配置されている板状の部材は底辺側から蓋側に傾斜している。
さらに、2枚の板状の部材と垂直に接触する板状の部材が2つの本体部分3aを繋ぐように配置されている。
ローラー受け4は、板状の部材を「コ」の字状に折り曲げた様な形状である。言い換えると、3つの板状の部材を組み合わせた様な形状であり、トリガー7の突出方向と垂直に設けられた縦板部分4cと、縦板部分4cからトリガー7の突出方向に突出している上板部分4aと下板部分4bがあり、上板部分4aと下板部分4bは互いに平行となるように縦板部分4cの端部に配置されている。
ここで、上板部分4aには貫通孔4dが、下板部分4bには貫通孔4eがそれぞれ設けられている。これらの貫通孔は、トリガー7の突出方向に対して垂直に伸びる孔であり、外径が等しい。そして、これらの貫通孔は図1における上方向から見て重なる様に配置されている。したがって、ローラー5を上板部分4aと下板部分4bの間に挟むようにして配置したときに、軸部材を連通して、ローラー5を回転可能な状態で配置することができる。さらに、縦板部分4cには貫通孔4fが設けられており、貫通孔4fはトリガー軸6にローラー受け4を接合する際にトリガー軸6の突出部6aを挿通することができるものである。
さらに、トリガー補助部材8は図1、図8における左方下側に直方体状の突起8cを有しており、この突起8cは正面と背面にそれぞれ対向するように設けられている。ここで突起8cの図1、図8における上下方向の長さは、長孔48の図5における上下方向の長さと略同じである。そのため、背面に設けた突起8cは長孔48に嵌入できる。また、正面に設けた突起8cも同様に、前述の蓋34の長孔48と同形状の長孔に嵌入可能である。
また、トリガー補助部材8の図1、図8における右方上方には貫通孔8bが設けられている。この貫通孔8bの中心線はトリガー補助部材8の正面の長手方向に対して垂直であり、貫通孔8bは正面から背面を貫通する孔である。また、貫通孔8bは開口部分の形状が円形であり、開口部分の外径はピン17の断面の外径に等しい。
詳しく説明すると、正面板51と平行な面の中で最も正面板51よりの面に孔8dが設けられており、最も正面板51から離れた面に孔8gが設けられている。さらに、切り欠き8aの貫通孔8bよりの端部にある壁8hに溝8eが設けられており、貫通孔8b近傍にある壁8iに溝8fが設けられている。ここで、孔8dの開口はトリガー軸6の太い方の外径と略等しく、孔8gの開口はトリガー6の細い方の外径と略等しい。また、溝8eと溝8fは上面から下面に向かって「U」字状に削られた形状であり、溝8eの下側の円弧状の部分は、径がトリガー軸6の太い方の外径と等しく、溝8fの下側の円弧状の部分は、径がトリガー軸6の細い方の外径と等しい。加えて、溝8eと溝8fの幅はそれぞれの円弧状の部分の直径に等しい。即ち、孔8dと溝8eはトリガー軸6のいずれの部分でも挿通可能であるが、孔8gと溝8fはトリガー軸6の断面の外径が細い部分のみ挿通可能である。
さらに、本体部分の貫通孔10aが無い方の端部側の短手方向両端には、貫通孔10aの中心線と平行方向に伸びる板状の突起10cがそれぞれ設けられている。突起10cの中心部分の一部は本体部分と一体化しており、また突起10cは長手方向の両端部が本体部分の正面と背面から突出している。
そしてまた、図9で示されるように、係合部10dの一端には、壁10fが設けられている。壁10fは、本体部分から「U」字形に突出しており、係合部10dに挟まれるように配置されている。この壁10fの中心部分のやや突出方向側に貫通孔10eが設けられている。この貫通孔10eの中心線は貫通孔10bの中心線と垂直方向である。
重ねるように配置された2つの板状の部材は、それぞれの両端部が円弧状であり、両端部にそれぞれ連通孔11a、連通孔11cを備えている。これらの連通孔は、一つの連通孔が2つの貫通孔から構成され、貫通孔は2つの板状部材に一つずつ設けられており、それぞれ中心線がトリガー7の突出方向と垂直である。そして、連通孔を構成する2つの貫通孔はそれぞれ対向するように位置しており、図1の正面から見て重なっている。
さらに、てこ部材11は中央部からやや一方の端部より位置に連通孔11bを備えている。この連通孔11bもまた、上記の連通孔と同様に2つの貫通孔により構成されている。2つの貫通孔の位置関係は連通孔11a、連通孔11cと同様である。
2つの板状部材の内の一つは、板状部材の長手方向に垂直に突出した板状の突出部分を有しており、突出部分にはピン22を挿通可能な貫通孔11dが設けられている。
さらに、横棒部分13aの図7における上側の位置にある上面13fには、溝13gが設けられている。この溝13gは貫通孔13e側の端部から横棒部分13aの長手方向と平行に伸びており、溝13gを設けている面の中央部分からやや貫通孔13d側の端部に近い位置まで達している。さらに、この溝13gは延びるにつれて深さ寸法(縦棒部分13bの長手方向の長さ)が短くなる。つまり、この溝13gは延びる方向と平行な面で切った断面が略直角三角形の形状をしている。
そして、この溝13gの幅寸法(貫通孔13d、13eの中心線と平行方向の長さ)は姿勢補助部材12の厚さ(正面から背面までの長さ)と略同等であり、溝13gに姿勢補助部材12を挟むように配置することができる。
また、縦棒部分13bの横棒部分13aが無い方の端部近傍に直方体状の突起13cが設けられている。この突起13cは、正面と背面にそれぞれ一つずつ設けられており、縦棒部分13bの長手方向に伸びている。
ロックカム14は、正面視が略楕円状の部材であり、中央部分に周知のシリンダー(図示せず)の係合部が係合する溝がある。また、一端に節度部材14bが設けられており、他端に正面と背面を貫通する貫通孔14aがある。図1に示すように、貫通孔14aの中心線はロックカム14の長手方向と垂直であり、開口は円形である
詳細に説明すると、本体部材の正面板51に近い端部には、本体部材の長手方向と平行に突出した板状部材があり、板状部材には突出部15aが設けられている。突出部15aは本体部材の背面から正面に向かう方向に突出しており、外形は円柱状である。この突出部の断面の外径はロックカム14の貫通孔14aの開口の外径と略同一である。
また他端には、正面と背面を貫通する貫通孔15bがある。貫通孔15bは開口が円形であり、開口の外径はピン26の外径と略同じである。さらに、貫通孔15bがある側の本体部材の端部には、図1における下側に突出した板状部材があり、この板状部材には突出部15cが設けられている。
突出部15cも突出部15aと同じ方向に突出しており、外形が円柱状である。そして、この突出部の断面の外径はロック用係止部材16の端部に設けられた貫通孔16bの開口の外径と略同一である。
ピン17は、円柱状の本体部分と突出部から構成されている。本体部分の側面には長手方向における中心部分に、対向する側面を貫通する孔が設けられており、この孔の外径は前述のトリガー軸6の細い部分の断面の外径と略同等である。突出部は円柱状であり、本体部分の上面と底面の中心部分に設けられている。突出部の断面の外径は、本体部分の断面の外径より小さい。
ピン22は、3つの円柱状の部材を、軸を揃えて重ね合わせた形状をしており、3つの部材はそれぞれ断面の外径と側面の長手方向の長さが異なっている。
ピン18とピン23は円柱状の部材である。
ピン19〜21とピン24〜26には、円柱状の本体部分と突出部があり、突出部は本体部分の上面と底面の中心部分に設けられている。そして、突出部の断面の外径は本体部分の断面の外径より小さい。
開口54aは正面から見ると長方形状であり、側面から見ると図11における右端部分の上下に略台形状に突出した部分を持つ長方形状である。そして、開口54aの奥の部分、即ちストライク54の内部側の部分には、開口54a近傍からストライク54の両側の長手方向に伸びる中空孔54cを有している。
斜面54bは正面から露出している側面へ向かって傾いている面であり、ストライク54の端部の一部を直角三角形状に切り欠くようにして設けられている。この斜面54bはストライク54の図10における上下に一つずつ設けられている。
そして、トリガー軸6はトリガー補助部材8の孔8d、バネ9、リンク部材10の貫通孔10e、トリガー補助部材8の溝8e、トリガー補助部材8の溝8f、ピン17の孔、トリガー補助部材8の孔8gを連通するように配置されており、トリガー補助部材8と一体に固定されている。なお、トリガー軸6の太い方の先端にはローラー受け4が接合されており、ローラー受け4の上板部分4aと下板部分4bの間にはローラー5が回転可能に配置されている。
さらに、トリガー補助部材8の突起8cと長孔48が係合し、ピン17の突出部と長孔47が係合している状態でトリガー7はケース2に配置されている。即ち、トリガー7は正面板51に対して垂直方向に摺動可能な状態で配置されている。
さらに、貫通孔10aにはピン19が挿通されており、ピン19の突出部は長孔46と係合している。そして、突起10cが長孔45の短手方向と沿うように係合している。
つまり、リンク部材10はトリガー補助部材8とバネ9に接触し、トリガー補助部材8やバネ9と連動可能であり、正面板51に対して垂直方向に摺動可能な状態で配置されている。
さらに、てこ部材11の貫通孔11dと、姿勢補助部材12の一端の孔の位置を揃えて、ピン22を挿通している。
具体的に説明すると、ロックカム14はケース2に回転可能に配置されている。さらに、ロック用連動部材15の突出部15aはロックカム14の貫通孔14aに挿通されており、突出部15cはロック用係止部材16の貫通孔16cに挿通されている。つまり、ロック用連動部材15は突出部15a、15cを軸にロックカム14やロック用係止部材16と互いに揺動可能に繋がっている。加えて、ロック用連動部材15の貫通孔15bはピン26が挿通されており、ロック用係止部材16の貫通孔16aはピン25を挿通されている。そして、ピン25の突出部は長孔41と係合し、ピン26の突出部が長孔40に係合している。
そして、図2で示すようにトリガー補助部材8の孔8dが設けられている壁がリンク部材10に当接するまで、トリガー7はケース2に退入する方向に移動する。即ち、図1で示す状態から図2で示す状態までトリガー7が単独でケース2に退入する方向へ移動する。
このトリガー7が単独で移動可能である範囲が所謂「遊び」になっている。この範囲において、トリガー7の動きが鎌片3に連動しないので、扉が適切な位置に移動するまで鎌片3の突出を遅らせることができる。つまり、この「遊び」を調節することで、ストライク54の取り付け位置や傾斜54bの角度等の設計に幅を持たせることができ、鎌錠1を開き戸に使用することを容易にする。
そのため、開き戸を閉じる際のトリガー7が傾斜54bと当接する前や、開き戸を開く際のトリガー7がストライク54と離れた後などに、何らかの障害物に接触した際、それによりトリガー7が鎌錠1に退入するという誤動作を防ぐ効果がある。さらに、開き戸を開く際、トリガー7は必ず最も突出した状態で斜面54bに接触するので、バネ9はトリガー7が斜面54bに当接した時に生じる衝撃を和らげる。
またさらに、トリガー7のローラー5が斜面54b上を回転しながら移動する際に、ローラー5が斜面54bから離れないので、トリガー7の退入をスムーズに行うことができる。
なお、ピン23が係合している貫通孔3dは「く」の字状に伸びており、ピン24が係合している長孔42は円弧状に伸びている。したがって、てこ部材11の端部は貫通孔3dに沿って動くことが可能であり、鎌片3は回動しながら、ロックカム14を設置している方向に動くことが可能である。このことにより、鎌片3とてこ部材11は互いの動きを阻害しない。
図3で示される状態において、姿勢補助部材12とスライダー13がてこ部材11の姿勢を支えており、てこ部材11が鎌片3を突出する方向に付勢する。したがって、外力が加わらない限り鎌片3の姿勢は保持される。
この時、鎌片3がストライク54の開口54a、係合孔54cと係合することによって、鎌錠1は施錠状態となり、扉が閉じる。
さらにリンク部材10を移動させると、リンク部材10とトリガー7が一体となってトリガー7の突出方向に移動し、リンク部材10が移動範囲内で最も正面板51よりの位置に至ると、バネ9がトリガー補助部材8を押圧する。そのことにより、ケース2からトリガー7が突出する。
まず、引き戸を閉じる時の鎌錠1の動作について説明する。引き戸が開いている状態の鎌錠1の様子は、図1の通りであり、ケース2からトリガー7が突出しており、鎌片3はケース2の中に沈んでいる。
また、前述のように、トリガー7は単独で移動可能である範囲が設けてあり、バネ9で突出方向に付勢されていることから、勢い良く引き戸を閉じてトリガー7が強く戸枠に衝突しても、バネ9が圧縮してトリガー7が受ける衝撃を和らげ、トリガー7の破損を防ぐ。したがって鎌錠1を引き戸に用いると従来のものより丈夫な引き戸錠を提供することができる。
この状態から引き戸を引くと、鎌片3がストライクから反時計方向の力を受け、鎌片3が反時計方向に回動を開始する。
さらにリンク部材10を移動させると、リンク部材10とトリガー7が一体となってトリガー7の突出方向に移動する。リンク部材10が移動範囲内で最も正面板51よりの位置に至るとリンク部材10の移動が止まり、バネ9がトリガー補助部材8を押圧する。そのことにより、ケース2からトリガー7が突出する。
一方、鍵でロックする場合は、図6に示されるように、鎌錠1の鎌片3がケース2から突出した状態において、ロック用係止部材16を鎌片3に当接させて鎌片3の回動を阻止する。なお、鍵でロックした場合は再び鍵でロックを解除するまで施錠が解除されることはない。
本施錠状態を解除するには、ロックカム14を貫通孔14a側の端部が鎌片3から遠ざかるように回動させる。すなわち、本施錠状態に切り替える手順と逆の手順を行うことで、ロック用係止部材16の端部を鎌片3の回動軌道上から取り除き、鎌片3を回動可能にする。
したがって、本発明の鎌錠1を鍵でロックした状態にすると、再び鍵でロックを解除しない限り鎌片3が回動しないため、鎌錠1の施錠状態は解除されない。
さらに、図3において、鎌片3を突出時に係止部分3bが上向きになるように配置したが、突出時に係止部分3bが下向きになるように配置してもよい。すなわち、鎌錠1を上下逆に配置してもよい。
2 ケース
3 鎌片
4 ローラー受け
5 ローラー(回転部材)
6 トリガー軸
7 トリガー
8 トリガー補助部材
9 バネ(衝撃吸収部材、付勢部材)
10 リンク部材
11 てこ部材
12 姿勢補助部材
13 スライダー
14 ロックカム
15 ロック用連動部材
16 ロック用係止部材
34 蓋
51 正面板
52 ケース本体
53 ロック部
54 ストライク
Claims (7)
- 錠本体から出退可能な鎌片とトリガーを有し、トリガーの退入に連動して前記鎌片の鎌先が別途設けられた受け穴の奥に移動して施錠する鎌錠において、リンク部材を有し、当該リンク部材は鎌片と連動する様に繋がっており、トリガーはトリガー補助部材を有し、トリガー補助部材とリンク部材の間に付勢部材が挟まれるように配置されていて付勢部材はトリガー補助部材をトリガーの突出方向に付勢し、トリガーが錠本体から突出している状態から錠本体に退入する方向に移動すると、トリガー補助部材が退入する方向に移動し、鎌片を錠本体から突出させるものであり、前記トリガーが単独で出退可能であることを特徴とする鎌錠。
- てこ部材と、スライダーと、姿勢補助部材と、プッシュプルハンドルを有し、てこ部材は、リンク部材と鎌片の間に配置されていてリンク部材は、てこ部材を介して鎌片と連動可能に繋がっており、姿勢補助部材は、てこ部材とスライダーの間に設けられており、てこ部材の移動と共に姿勢補助部材が引っ張られてスライダーが引っ張られ、プッシュプルハンドルはそれぞれリンク部材及びスライダーに係合しており、リンク部材又はスライダーをもう一方の部材から離れる方向に移動させて鎌片を没入させることを特徴とする請求項1に記載の鎌錠。
- 前記付勢部材はバネであり、当該バネはトリガーに設けられた衝撃吸収部材を兼ねていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鎌錠。
- 前記トリガーの突出方向の先端部分に回転部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の鎌錠。
- 前記トリガーと前記鎌片を連動させる機構が、連続する部材間で動力を伝達する機構を備え、連続する部材の内少なくとも一組の部材間で一方の部材の動作に遅れて他方の部材が動作するように一方の部材と他方の部材が配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の鎌錠。
- 施錠時において、前記トリガーの動作に遅れて鎌片が連動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の鎌錠。
- 戸枠にストライクが設けられており、前記ストライクには、鎌錠と係合する前記受け穴が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の鎌錠。
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