JP5324279B2 - 業務用景品獲得ゲーム機 - Google Patents

業務用景品獲得ゲーム機

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Description

本発明は、主にゲームセンターなどの遊戯施設に設置される業務用景品獲得ゲーム機に関する。より詳しくは、遊戯者の操作によって制御される可動部を備え、これを用いて遊戯者が一定の課題を達成すれば景品が払い出される業務用景品獲得ゲーム機に関するものである。
近年、ゲームセンターなどの遊戯施設には様々な景品獲得ゲーム機が設置され、遊戯者に楽しまれている。ここで、景品獲得ゲーム機とは、景品獲得ゲーム機の筐体に備えられた可動部を、同筐体が備えるボタンなどの操作手段を遊戯者に操作させることで一定の課題(以下、「遊戯課題」という)の達成に挑戦させ、この課題を首尾よく達成すれば遊戯者に景品が払い出されるというものである。
景品獲得ゲーム機としてさまざまなものが提供されているが、特に成功を収めている景品獲得ゲーム機として、遊戯者の操作により遊戯手段を平面内で順次2方向に移動可能としたものを挙げることが出来る。つまり、遊戯者は景品獲得ゲーム機の備えるボタン等を操作することで、まず第1の方向に遊戯手段を移動し、該方向で遊戯手段を位置決めする(第1のステップ)。続いて遊戯者は、同じく景品獲得ゲーム機の備えるボタン等を操作することで、第2の方向に遊戯手段を移動し、該方向で遊戯手段を位置決めする(第2のステップ)。この後、遊戯手段は自動制御によって各種動作を行うこともあるが、遊戯者によって遊戯手段が適切な位置に移動されていれば、所定の遊戯課題が達成され、景品が払い出されるのである。結局、遊戯者にとって2回の独立した操作で平面上の所定の位置に遊戯手段を停止させることが遊戯課題の本質であるといえる。また、2回の操作の独立性が確保されるため、前記第1の方向と前記第2の方向は、ほぼ直交するように選ばれることが多い。
このような景品獲得ゲーム機の具体例として、意匠登録第1208735号意匠公報に開示された景品獲得ゲーム機(以下、「プッシャーゲーム機」という)がある。プッシャーゲーム機では、伸縮可能なプッシャー棒が遊戯手段であり、遊戯開始時に遊戯者に対して手前左隅に位置するプッシャー棒が、まず第1のステップで遊戯者の操作によって右方向に適当な位置まで移動され、続けて第2のステップで遊戯者の操作によって奥方向に適当な位置まで移動される。この後、プッシャー棒が下方向に向かって伸長する。遊戯空間下部には穴(目標穴)の開いた遮蔽板が設けられており、伸長したプッシャー棒が首尾よく遮蔽板の目標穴を通過すれば遊戯課題達成となり、景品が払い出される。
前記プッシャーゲーム機で使用される景品の払出装置の一例が、特開2004−236889号公開特許公報に開示されている。この発明では、壁面から略水平に突出する景品載置板に景品を載置する構成としており、景品載置板は壁面に枢結軸で固定されている。遊戯課題が達成された際には略水平に支持されていた景品載置板が回転して、略垂直状態となり(以下、「景品載置板が倒れる」と表現する)、載置されていた景品が落下して払い出される。このような景品載置板を用いた構成により、景品獲得ゲーム機内で高い位置に景品を展示することが可能となり、立体的に展示された景品自体が景品獲得ゲーム機の意匠の一部としての効果を発揮するようになる。景品獲得ゲーム機においては、筐体内に展示された景品が遊戯者の遊戯意欲を惹起する意匠効果の少なからぬ割合を占めていることは明らかであり、この意味で景品載置板を用いた景品の払出装置は非常に優れている。
しかし、前記プッシャーゲーム機には、遊戯課題の達成と景品の払い出しのプロセスが直接的でないという問題点があった。遊戯者の操作によって適切な位置まで移動されたプッシャー棒が伸張し、これが遊戯空間下部に設けられた遮蔽板の備える目標穴を通過することで遊戯課題が達成されるのであるが、このことと景品載置板が倒れて景品載置板に載置された景品が落下して払い出されることには直接的な関係は無い。あくまでも、遊戯課題が達成されたことを目標穴の下部に設けられた接触式または非接触式のセンサー等で検出し、これに続いて、遊戯課題達成を検出した景品獲得ゲーム機の制御装置が景品載置板を支持する機構の備えるアクチュエータ類を駆動して、景品を払い出しているのである。つまり、遊戯課題達成と景品の払い出しの間に、遊戯者が視認することが不可能な電子的なプロセスが介在していることになる
このような電子的なプロセスが介在すると、遊戯課題達成と景品の払い出しの関係を直ちに認識できないため、プッシャーゲーム機を見た遊戯者が多少なりとも戸惑いを感じる原因になりかねない。また、視認出来ない電子的プロセスの介在は、遊戯者に胡散臭さのような感情をもたれる原因にもなり得るため、この点でも好ましくない。
電子的なプロセスを介在させずに、遊戯課題の達成が景品の払い出しに直接的に結びつくようにしようとした発明に、特開2006−334270号公開特許公報に開示された発明がある。これは、プッシャー棒が目標穴を通過して、景品載置板を支持する支持手段や回動手段と接触し、これによって景品載置板の支持が機械的に解除され、景品が落下して払い出されるというものである。この発明によれば、遊戯課題達成と景品の払い出しの間に電子的なプロセスは介在しない。遊戯者が視認可能な純粋に機械的なプロセスによって、遊戯課題達成と景品の払出しが結びついている。
上記の意味で、特開2006−334270号公開特許公報に開示された発明は優れた特徴を有しているが、目標穴の設けられている位置と景品載置板の位置が近くなければ機構が大掛かりになりがちになるという不便さが存在していた。また、景品載置板を上下2段またはそれ以上の段数設けようとした場合には、まず下段の景品載置板に載置された景品から順次景品を払い出さなければならない。なぜなら、下段の景品載置板が水平状態で上段の景品載置板に載置された景品を払い出そうとすると、景品が下段の景品載置板上に落下することになり、景品が払い出されないといった事故を生じるからである。このような事態を同公報開示の発明で純粋に機械的に解決することは容易ではなく、結局電子的に景品の払い出し順序を決めなければならないという事態に陥るという問題があった。
意匠登録第1208735号意匠公報 特開2004−236889号公開特許公報 特開2006−334270号公開特許公報
本発明は以上に説明したような問題点を解決するためになされたものである。つまり、遊戯者の操作で平面内で移動可能かつ伸縮可能なプッシャー棒が遊戯手段であり、遊戯者の操作によってプッシャー棒が位置決めされた後に伸長して、これが目標穴を通過することを遊戯課題とする景品獲得ゲーム機において、電子的なプロセスを介在させず、純粋に機械的なプロセスによって遊戯課題達成と景品の払い出しを結び付け、かつ、上下2段以上の景品載置板を設けることも容易である景品獲得ゲーム機を提供することを課題としている。
(1)前記課題を解決するため、本発明においては、少なくとも一部が透明または半透明の素材で遮蔽された遊戯空間内に、
遊戯者の操作によって少なくとも略直交する2方向に移動可能な遊戯手段と、
前記略直交する2方向の作る平面にほぼ平行に設けられた遮蔽板と、
該遮蔽板に設けられた第1の目標穴と、
一端が回転自在に枢結された第1の景品載置板と、
略鉛直に回転自在に固定された支持体軸と、
該支持体軸に取り付けられた第1の支持体と、
該支持体軸に取り付けられた支持体回転枝とを備えており、
該支持体は該景品載置板を略水平に支持可能かつ支持体軸が回転すると該景品載置板の支持が解除可能とされており、
該支持体回転枝は該第1の目標穴を通過した該遊戯手段によって移動される事で該支持体軸を回転可能とされている、
ことを特徴とする、景品獲得ゲーム機としている。
本発明の構成は、図4を参照すると理解が容易である。遊戯者の操作によって少なくとも略直交する2方向に移動可能な遊戯手段を備えた点や、この略直交する2方向の作る平面(以下、「操作平面」という)にほぼ平行に設けられた、目標穴を備えた遮蔽板を有する点は、すでに説明したプッシャーゲーム機とほぼ同様の構成である。つまり、遊戯者が操作平面内で遊戯手段を位置決めすると、遊戯手段がこの平面と略垂直方向に伸長し、これが遮蔽板に設けられた目標穴を通過すれば遊戯課題が達成となる。なお、ここでは遊戯手段が操作平面に垂直な方向に伸長すると説明したが、これは棒状の遊戯手段を使用した場合にこれが遮蔽板方向へ伸びるように変形することで視覚的な面白さをも演出することを意図したものであるが、本発明の遊戯手段の形態はこれに限られない。例えば、単純に遊戯手段が操作平面に垂直方向に移動するようにしてもかまわない。
第1の景品載置板は、例えば遊戯空間内で遊戯者に対して最も奥側の壁面等に回転自在に枢結され、これを略水平に支持することでその上部に景品を載置することが可能である。このようにすると、遊戯者が景品獲得ゲーム機を正面から見た際に、遊戯空間内の高い位置に景品を視認するように景品を展示することが容易であり、遊戯者の遊戯意欲を惹起する効果が期待できる。ここで、略水平とは景品を上部に載置した際に第1の景品載置板から景品が滑り落ちることが無い程度に水平であるという意図である。支持体軸は、任意の断面形状の棒状体を遊戯空間の床面や天井面に回転自在に取り付けたものであり、これの備える支持体回転枝に遊戯手段が接触して押すことにより、自由に回転されることが可能である。さらに、支持体軸の備える第1の支持体により、第1の景品載置板を略水平に支持可能であるが、支持体軸が回転するとこの支持が解除され得るように設定している。つまり、遊戯手段が機械的に第1の支持体回転枝を移動させることで第1の景品載置板の支持が解除され、これに載置された景品を落下させ払い出すことができるという効果を奏する。
なお、第1の支持体による第1の景品載置板の支持が支持体軸の回転で解除され得る構造は任意のものを採用し得るが、一例は図4に現れているように、第1の支持体を長方形や楕円のように長手と短手のある形状とする。そしてこれを支持体軸に取り付け、第1の支持体の長手が第1の景品載置板に向かって突出している場合に支持がなされ、支持体軸が回転して第1の支持体の長手が第1の景品載置板とは異なる向きに突出する状態になると支持が解除される構造とすることができる。この構造に限らず、要は特定の角度において第1の景品載置板を支持し、これとは異なる別の角度においてこの支持が解除される限り本発明に使用可能であることは言うまでもない。
さらに、遊戯者が操作する遊戯手段と支持体軸の間には目標穴を有する遮蔽板を備えているので、遊戯者が適切な位置に遊戯手段を位置決めして遊戯手段が目標穴を通過しない限り、支持体回転枝に遊戯手段が接することはなく、この場合は、遊戯課題の達成に失敗したことになる。さらに、目標穴を通過した遊戯手段は支持体回転枝を押して支持体軸を回転させなければならないので、目標穴は支持体回転枝を十分な距離移動できるだけの長さを備えていなければならないことは、図4を参照すれば明らかである。また、遊戯者の操作で遊戯手段が目標穴の所定位置を通過した後は、遊戯手段は自動的に支持体回転枝を押すように移動させることがゲーム内容が徒に複雑化することを避ける意味で好ましいが、この手順も遊戯者に行わせることも可能である。
このような構成とすることで、遊戯手段を目標穴の所定位置を通過させるという遊戯課題の達成から、第1の景品載置板の支持が解除されて載置されている景品が払い出されるまでが、遊戯者が視認出来ない電子的なプロセスを介在することなく、遊戯者が視認可能な純粋に機械的なプロセスによって結び付けられるという効果が得られる。
加えて、本構成では遊戯手段の動きのみによって景品載置板の支持を解除して景品の払い出しを行うことが出来るため、景品載置板の支持を解除するためのアクチュエータ類をはじめとする機構や、これを制御するための電子回路等は不要である。この為、景品獲得ゲーム機をより安価に製造・供給することが可能であり、同時に、シンプルな構造であるので故障等の不具合も少なく、信頼性の高い景品獲得ゲーム機となる利点も得られる。
(2)前記遮蔽板に設けられた第2の目標穴と、
一端が回転自在に枢決された第2の景品載置板と、
前記支持体軸に取り付けられた第2の支持体とを備えており、
前記第1の景品載置板は該第2の景品載置板よりも低い位置に設けられており、
前記第1の支持体は前記第1の目標穴を通過した該遊戯手段によって移動される事によって生じる前記支持体軸の回転によって、前記第1の景品載置板の支持が解除可能とされており、
該第2の支持体は該第2の目標穴を通過した該遊戯手段によって移動される事によって生じる該支持体軸の回転によって、該第2の景品載置板の支持が解除可能とされている、ことを特徴とする、(1)に記載の景品獲得ゲーム機とすることが好ましい。
本発明の構成は、図1を参照すると理解が容易である。第2の支持体と第2の景品載置板と第2の目標穴のおのおのの働きは、第1の支持体と第1の景品載置板と第1の目標穴のおのおのの働きと実質的に同じである。第1の支持体と第2の支持体が同じ支持体軸に取り付けられているため、第1の景品載置板と第2の景品載置板は概ね上下の位置関係になり、少ないスペースにより多くの景品載置板をそなえた景品獲得ゲーム機とすることができる。
なお、景品載置板等の数は2組に限らず、景品獲得ゲーム機の高さや景品の大きさに応じて3組以上とすることも可能である。先に説明したとおり、本発明においては景品載置板等の支持を解除するためのアクチュエータ等は不要であり、景品載置板等の数を増やしても景品獲得ゲーム機としてはさほど複雑になることはなく、安価に製造することが可能なのである。
また、図1に例示した発明では第1の目標穴や第2の目標穴を通過した遊戯手段がその後、図の左方向に移動することで支持体回転枝を移動して景品載置板の支持が解除される構成となっているが、例えば第1の目標穴の場合は遊戯手段が左方向に移動することで、第2の目標穴の場合は遊戯手段が右方向に移動することで、それぞれ景品載置板の支持が解除される構成とすることも可能である。
また、支持体回転枝は1つを供えていれば本発明は十分な効果を奏することができるが、これを2つ以上備えても全く差し支えない。ただし、支持体回転枝は遊戯者が視認する構造体であるから、複数設けると雑然とした印象を与えかねない。それゆえ、支持体回転枝は1つのみを備え、これを遊戯手段が段階的に移動する、または、異なる方向に移動することで別々の景品載置板の支持を解除可能とすることがもっとも好ましい。
さらに、図1に例示した発明ではただ1つの遮蔽板に第1の目標穴と第2の目標穴を備えているが、これを2つ以上備えても全く差し支えない。ただし、前記支持体回転枝の場合と同様、景品獲得ゲーム機が視覚的に雑然とした印象となることを避けるため、遮蔽板を1つのみ供えることがもっとも好ましい。
(3)前記支持体回転枝は、前記第1の目標穴を通過した前記遊戯手段によっては移動可能であるが、該第2の目標穴を通過した該遊戯手段によっては移動不可能な位置と、該第1の目標穴を通過した該遊戯手段によっては移動不可能であるが、該第2の目標穴を通過した該遊戯手段によっては移動可能な位置との両方の状態を取り得るものであり、かつ、該第1の目標穴を通過した該遊戯手段によって移動されると、該第2の目標穴を通過した該遊戯手段によって移動可能となることができるように設定されている、ことを特徴とする、(2)に記載の景品獲得ゲーム機とすることが好ましい。
本発明の構成は、図2及び図3を参照すると理解が容易である。支持体回転枝は、初期的には遊戯手段が第1の目標穴の所定位置を通過した場合のみ移動され、第2の目標穴に遊戯手段が通過しても支持体回転枝は全く移動できない状態なのであるから、このような構成ではなんら電子的な制御を行わずとも、始めに第1の景品載置板の支持しか解除され得ない。従って、第1の景品載置板を下段の景品載置板としておけば、必ず下段の景品載置板に載置された景品が最初に払い出されることになり、下段の景品載置板の支持が解除されていないにも関わらず上段の景品載置板に載置された景品が払い出されようとするといった事故は発生し得ない。
また、遊戯手段が第1の目標穴の所定位置を通過して支持体回転枝を移動すると、次は遊戯手段が第2の目標穴の所定位置を通過しない限り支持体回転枝は全く移動できない状態となるのであるから、第2の景品載置板、つまり、この場合は上段の景品載置板に載置された景品が払い出されることになる。このように、景品載置板が上下2段に設けられ、これら景品載置板の支持の解除の順番が重要な場合において、本発明によればなんら電子的な制御によらず、完全に機械的な動作のみで確実に下段の景品載置板から順番に景品が払い出されるようにできるという効果が得られる。
本発明においては、少なくとも支持体軸は、例えばアクリル樹脂などの透明又は有色透明な材料で構成されていることが好ましい。支持体軸によって遊戯者が景品載置板を見る際の視界が遮られる場合があり、景品獲得ゲーム機においては景品を少しでも目立つように陳列できるほうが好ましく、細いものではあるものの不透明な支持体軸が視界を遮ることは好ましくないからである。逆に、透明な支持体軸を利用すると景品獲得ゲーム機の備える照明が支持体軸で散乱されて輝いて見えたり、あるいは、支持体軸が曲面を含む場合にはレンズ効果で景品の一部が拡大されて見えたりするといった視覚的な面白さを演出する効果が得られ、景品獲得ゲーム機としての魅力をより高めることになる。もちろん、支持体軸に限らず、遮蔽板や、支持体回転枝、景品載置板や支持体も透明な素材で構成すると同様の効果が得られる。
(4)一端が回転自在に枢結された第2の景品載置板と、
前記支持体軸に取り付けられた第2の支持体とを備えており、
前記第1の景品載置板は該第2の景品載置板よりも低い位置に設けられており、
前記第1の支持体は前記第1の目標穴の第1のポジションを通過した該遊戯手段によって第2のポジションに移動される事によって生じる前記支持体軸の回転によって、前記第1の景品載置板の支持が解除可能とされており、
該第2の支持体は該第1の目標穴を通過した該遊戯手段によって第3のポジションに移動される事によって生じる該支持体軸の回転によって、該第2の景品載置板の支持が解除可能とされており、
該遊戯手段が該第1の目標穴を通過すると、該第1の景品載置板が回転していない場合は該遊戯手段が第2のポジションまで移動し、該第1の景品載置板が回転している場合は該遊戯手段が第3のポジションまで移動するように設定されている、ことを特徴とする、請求項1に記載の景品獲得ゲーム機とすることが好ましい。
本発明は、(3)の変形例とも言えるものであり、図5を参照すると理解が容易である。支持体回転枝は、初期的には遊戯手段が第1の目標穴の第1のポジションを通過した場合のみ移動され、第1の景品載置板の支持を解除して景品が払い出される。したがって、確実に第1の景品載置板から回転することになり、第1の景品載置板を下段の景品載置板としておけば、必ず下段の景品載置板に載置された景品が最初に払い出される。よって、下段の景品載置板の支持が解除されていないにも関わらず上段の景品載置板に載置された景品が払い出されようとするといった事故は発生し得ない。
しかし、本発明の構成ではさらに遊戯手段が移動すると、さらに支持体軸が回転し、第2の景品載置板の支持まで解除され、これに載置された景品まで払い出されてしまう。これでは一度の遊戯課題の達成で同時に上下二段の景品載置板に載置された景品が払い出されてしまうことになり具合が悪い。
そこで、第1の景品載置板が回転していない場合、つまり、第1の景品載置板に景品が載置されている場合には、第1の目標穴の第1のポジションを通過した遊戯手段が第2のポジションまで移動するようにすることが好ましい。遊戯手段が第2のポジションに移動することで、第1の景品載置板に載置された景品が払い出されることになるが、第2の景品載置板に載置された景品は払い出しされないままとどまることになる。
さらに、第1の景品載置板が回転した状態で、遊戯者の操作により遊戯手段が再び第1の目標穴を通過した場合には、遊戯手段は第3のポジションまで移動することが好ましい。遊戯手段が第2のポジションを越えて第3のポジションに移動することで、第2の景品載置板に載置された景品が払い出されるからである。
このようにして、景品載置板が上下2段に設けられ、これら景品載置板の支持の解除の順番が重要な場合において、本発明によればなんら電子的な制御によらず、完全に機械的な動作のみで確実に下段の景品載置板から順番に景品が払い出されるようにできることは、(3)と同様である。
ただし、遊戯者の操作によって第1の目標穴の第1のポジションを通過した遊戯手段を、第2のポジションまで移動するか、あるいは、第3のポジションまで移動するかについての制御が必要である。この制御は、任意の手法を用いることが出来る。例えば、この制御には電子的なプロセスを介在させる、つまり、景品獲得ゲーム機の制御装置が第1の景品載置板が回転しているかどうかによって処理を変化させるという手法を採用することが出来る。すでに、遊戯課題の達成と景品の払い出しを電子的なプロセスを介在させずに直接的に結びつけることの重要性は繰り返し説明しているが、ここでのプロセスは遊戯課題達成後にどれだけ遊戯手段を移動させるかといった制御をしているに過ぎず、景品の払い出しそのものは遊戯者が視認出来る、純粋に機械的なプロセスのみによって実現されているので、遊戯者が戸惑ったり胡散臭さのような感情を抱く懸念は無いからである。
本発明によると、(3)の場合と比較して第2の目標穴が不要となる。第2の目標穴を設ける場合、第1の目標穴と第2の目標穴の通常は第2の方向における遮断板上での位置を異なるものとする設計となるが、このようにすると遮断板の第2の方向における大きさを大きくせざるを得ない。景品獲得ゲーム機の遊戯空間の大きさに余裕がある場合にはこれは問題にならないが、小型の景品獲得ゲーム機を実現する場合にはこれは課題となる。本発明によると、遮断板の第2の方向における大きさを小さく出来るので、より小型で、比較的狭い床面積に設置できる景品獲得ゲーム機を実現可能となる利益がある。
(5)前記支持体回転枝は、前記第1の目標穴を通過した前記遊戯手段によって自由に移動されることが可能とされており、
前記第1のポジションに対して、前記第2のポジションと前記第3のポジションは逆の位置に設けられており、
該第1の目標穴の第1のポジションを通過した該遊戯手段は、第1の景品載置板が回転していない場合は第2のポジションまで移動した後に第1のポジションに移動し、該第1の景品載置板が回転している場合は第3のポジションまで移動するように設定されている、ことを特徴とする、(4)に記載の景品獲得ゲーム機とすることが好ましい。
本発明は(4)に記載の景品獲得ゲーム機と同様、遮断板に設けた第1の目標穴を遊戯手段が通過し、その後の遊戯手段の動作によって第1の景品載置板と第2の景品載置板のそれぞれに載置された景品を選択的に払い出すものであり、図6乃至図9を参照すると理解が容易である。
支持体回転枝が遊戯手段によって自由に移動されることが可能とは、第1の目標穴を通過した遊戯手段によって支持体回転枝が一方向のみならずその逆の方向にも移動されることが可能であることを示している。例えば、図6に表示されている例では、支持体回転軸に取り付けられている支持体回転枝がY字状(音叉状)に枝分かれする形状とされており、枝分かれした支持体回転枝の枝の間に第1の目標穴を通過した遊戯手段が入ると、枝分かれした支持体回転枝と遊戯手段が係合したことになり、遊戯手段の移動に伴って支持体回転枝は図の左方向にも右方向にも移動されることが可能である。
なお、支持体回転枝が第1の目標穴を通過した遊戯手段によって自由に移動されるようにする構成は上記に限られない。前記の通り、支持体回転枝を音叉状の枝分かれを有する形状として遊戯手段を棒状の形状とすることができることはもちろん、支持体回転枝を棒状の形状として遊戯手段を音叉状の枝分かれを有する形状とすることも可能である。また、支持体回転枝の枝分かれの先端を結合した形状、つまり、支持体回転枝の先端に遊戯手段が係合可能なループ状の構造を設けることも可能である。これら形状はいずれも、支持体回転枝と遊戯手段が係合して、支持体回転枝が自由に移動されることが可能であることが、遊戯者にとって視覚的に直感的に認識される点でいずれも本発明の好ましい形態である。
また、支持体回転枝の先端に鉄等の強磁性体を設け遊戯手段の先端に磁石を設ける、または、これの逆とする構成のように、支持体回転枝と遊戯手段が機械的な係合によらずに固着することで支持体回転枝が自由に移動されるようにしてもよい。ただし、このような構成とすると支持体回転枝が遊戯手段によって自由に移動可能であることが遊戯者から理解されにくいため、例えば遊戯手段の先端に設ける磁石が視覚的に磁石であることが遊戯者に容易に認識されるようにすることが好ましい。例えば、いわゆるU磁石形状にすることができる。この施策は、(1)乃至(4)に記載の景品獲得ゲーム機にも適用可能である。
第1のポジションに対して、第2のポジションと第3のポジションが逆の位置に設けられているとは、例えば図6の例では第1の目標穴の略中央部に設けられた第1のポジションに対して、第2のポジションが左側、第3のポジションが右側に設けられている状態である。これにより、遊戯者の操作により第1の目標穴の第1のポジションを遊戯手段が通過すると、遊戯手段が左右に移動することでそれぞれ、支持体回転枝を第2のポジション、第3のポジションまで移動し、これによって第1の景品載置板、第2の景品載置板を回転させ、これらに載置された景品を払い出すことができる。
また、第1の目標穴の第1のポジションを通過した遊戯手段は、第1の景品載置板が回転していない場合は第2のポジションまで移動した後に第1のポジションに移動し、第1の景品載置板が回転している場合は第3のポジションまで移動するように設定されていることにより、図6乃至図9のような機能が実現される。すなわち、図6(A)に示すように、第1の景品載置板が回転していない場合に、遊戯者の操作によって遊戯手段が第1の目標穴の第1のポジションを通過すると、その後、遊戯手段は図6(B)に示すように第2のポジションへ移動する。これによって、第1の景品載置板が回転し、これに載置された景品が払い出されるが、第2の景品載置板には影響を与えない。さらに、その後遊戯手段は第1のポジションに復帰し、これによって支持体回転枝も第1のポジションに復帰することになる。この様子の上面図は図7に示すとおりである。
つぎに、図8(A)に示すように、第1の景品載置板が回転している場合に、遊戯者の操作によって遊戯手段が第1の目標穴の第1のポジションを通過すると、その後、遊戯手段は図8(B)に示すように第3のポジションへ移動する。これによって、第2の景品載置板が回転し、これに載置された景品が払い出される。この様子の上面図は図9に示すとおりである。
このようにして、景品載置板が上下2段に設けられ、これら景品載置板の支持の解除の順番が重要な場合において、完全に機械的な動作のみで確実に下段の景品載置板から順番に景品が払い出されるようにできる。また、この発明によれば、遊戯者は常に第1の目標穴の第1のポジションに遊戯手段を誘導すればよく、第1の景品載置板や第2の景品載置板が回転しているかどうかによって、遊戯手段を誘導する位置を変える必要がなくなる。これによって、遊戯者に無用な混乱を招く懸念もなくなる。
また、(3)の場合と比較して第2の目標穴が不要となり、遮断板の第2の方向における大きさを小さく出来るので、より小型で、比較的狭い床面積に設置できる景品獲得ゲーム機を実現可能となる利益があることは(4)の場合と同様である。
(1)以上説明した通り、本発明にかかる景品獲得ゲーム機においては、遊戯者の操作する遊戯手段が、遮蔽板に設けられた第1の目標穴を通過して支持体回転枝を移動することで第1の景品載置板の支持が解除され得る構成としたので、遊戯課題の達成と景品の払い出しの間に電子的なプロセスを介在させることなく、遊戯者が視覚的に理解できる機械的なプロセスのみによってこれらを結びつけることができるという効果が得られ、遊戯者が直感的に遊戯課題と景品払い出しの関係を理解できることや電子的なプロセスの介在によって抱きがちな胡散臭さといった感情が発生しないことによる遊戯意欲の惹起が期待される。
また、遊戯手段の動きのみによって景品載置板の支持を解除して景品の払い出しを行うため、景品載置板の支持を解除するためのアクチュエータ類といった機構が不要であり、景品獲得ゲームをより安価に製造・供給でき、しかもその信頼性も高くなるという効果が得られる。
(2)第1の景品載置板を支持する第1の支持体の取り付けられた支持体軸に第2の景品載置板を支持する第2の支持体を取り付けるなど、機構の多くを共用して景品載置板等を2組以上設けるため、より狭い空間に多くの景品を展示できる景品獲得ゲーム機とすることが可能であり、多くの景品が展示されていることによって遊戯者の遊戯意欲を視覚的に喚起することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム機内に多くの景品を展示できるために、景品の補充の頻度が少なくなり、景品獲得ゲーム機を運営する遊戯施設の負荷の低減といった効果も得られる。
(3)第1の目標穴と第2の目標穴と支持体回転枝の位置関係を工夫することによって、特定の順番でしか景品載置台の支持が解除されないため、遊戯者が視覚的に理解できる機械的なプロセスのみによって、下段の景品載置板に載置された景品から順番に払い出しを行うという複雑な処理が可能になり、獲得できる景品の順番などが電子的に決定する場合に遊戯者が不満を抱くといった問題の生じない景品獲得ゲーム機とすることができる。
支持体軸等の部品を透明な材料で構成することで、遊戯者の視界を遮ることなく、また、透明部品の光の散乱やレンズ効果によって景品獲得ゲーム機に視覚的な面白さを与えることができる。
(4)より第2の方向に小さな遮断板を使用可能であることから、小型の景品獲得ゲーム機を実現することが可能となり、より小型で、比較的狭い床面積に設置できる景品獲得ゲーム機を実現可能となる利益がある。
(5)景品の払い出し状況によらず、遊戯者が同じ位置に遊戯手段を誘導することが遊戯課題となるため、遊戯者に無用に混乱を招く懸念の無い景品獲得ゲーム機を実現できる。
本発明の実施方法を示した説明図である。 本発明の下段の景品載置板の支持が解除される様子を示した説明図である。 本発明の上段の景品載置板の支持が解除される様子を示した説明図である。 本発明の実施方法を示した説明図である。 本発明の実施方法を示した説明図である。 本発明の実施方法を示した説明図である。 本発明の実施方法を示した説明図である。 本発明の実施方法を示した説明図である。 本発明の実施方法を示した説明図である。
以下、本景品獲得ゲーム機について、(3)および(4)で説明したプッシャーゲーム機の実施例を図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る景品獲得ゲーム機の一実施例の遊戯空間内の要部を示した説明図である。
本発明に係る景品獲得ゲーム機では、遊戯者の操作によって図の左右方向(第1の方向)及び奥手前方向(第2の方向)に移動可能な遊戯手段(1)と、遮蔽板(6)、遮蔽板(6)に設けられた幅広形状の第1の目標穴(7a)、及び、第2の目標穴(7b)を備えている。また、景品獲得ゲーム機の遊戯空間の奥側壁面に回転自在に枢結された第1の景品載置板(2a)と第2の景品載置板(2b)を備え、これらはそれぞれ下段、上段に取り付けられている。これら景品載置板には遊戯者が遊戯課題を達成した際に払い出される景品が載置されるが、下段に景品が載置されている状態で上段の景品が落下しても正常に景品は払い出されないので、当然ながら下段から順に景品は払い出されなければならない。
また、景品獲得ゲーム機の遊戯空間内には、遊戯空間の床面に回転自在に取り付けられた支持体軸(4)が備えられ、支持体軸(4)には第1の支持体(3a)、第2の支持体(3b)が取り付けられており、それぞれ第1の景品載置板(2a)、第2の景品載置板(2b)を支持可能とされている。さらに、支持体軸(4)は支持体回転枝(5)を備えており、これは初期的には上側から見た際に第1の目標穴(7a)を横切る位置に設定される。
次に、本発明の動作を図をもとに説明する。図2は、第1の景品載置板(2a)、第2の景品載置板(2b)の両方に景品(図示せず)が載置されている状態で、遊戯者が遊戯課題を達成する様子を示す説明図である。遊戯者は、景品獲得ゲーム機の備える図示しないボタン等を操作することで遊戯手段(1)を水平面内で移動して適切な位置に位置決めすることを試みる。典型的には、初期的には左手前隅に位置していた遊戯手段(1)をまず右方向に移動し、次に奥方向に移動して遊戯手段(1)を停止する。
遊戯者によって位置決めされた遊戯手段(1)は、下方向に伸長する。ここで、遊戯手段が遮蔽板(6)に衝突するなど、第1の目標穴(7a)を通過できなければ遊戯失敗である。図2(A)は、遊戯手段(1)が首尾よく第1の目標穴(7a)を通過した場合、つまり遊戯課題を達成した瞬間を示している。
続けて、遊戯手段(1)は図の左方向に移動するが、この様子を示したのが図2(B)である。遊戯手段(1)は支持体回転枝(5)に接触してこれを移動して、結果として支持体軸(4)を上から見て時計回りに回転させる。この際、第1の支持体(3a)も支持体軸(4)とともに回転し、第1の景品載置板(2a)の支持が外れてしまう。これにより、第1の景品載置板(2a)は落下し、これに載置されていた景品も落下して遊戯者に払い出される。しかし、この時点では、支持体軸(4)との取り付け角度が異なる第2の支持体(3b)による第2の景品載置板(2b)の支持は外れることはない。
次に、このようにして第1の景品載置板(2a)(つまり下段の景品載置板)に載置された景品は払い出されたが、第2の景品載置板(2b)にはまだ景品が載置されている状態で遊戯者が遊戯課題を達成する様子を示す説明図が図3である。図3(A)は、先ほどと同様に、遊戯者が首尾よく遊戯手段(1)を水平面内で移動して、第2の目標穴(7b)を通過した瞬間を示している。
これも先ほどと同じように、遊戯手段(1)が図の左方向に移動するが、この様子を示したのが図3(B)である。遊戯手段(1)は支持体回転枝(5)に接触してこれを移動して、先ほどよりもさらに支持体軸(4)を回転させる。この結果、ついに第2の支持体(3b)による第2の景品載置板(2a)の支持が外れてしまい、第2の景品載置板(2a)は落下し、これに載置されていた景品も落下して遊戯者に払い出されることになる。
ところで、第1の景品載置板(2a)、第2の景品載置板(2b)の両方に景品(図示せず)が載置されている状態で遊戯者が誤って遊戯手段を操作して第2の目標穴(7a)を通過させた場合には、支持体回転枝(5)に遊戯手段が接触することがないので、第2の景品載置板(2b)の景品が払い出されようとして第1の景品載置板(2a)の上に落下するといった事故は発生し得ない。つまり、第1の景品載置板(2a)に載置された景品から順に払い出されるという機能が達成されている。
図5は、本発明に係る景品獲得ゲーム機の一実施例の遊戯空間内の要部を示した説明図である。
この実施例では、実施例1の場合と異なり遮断板(6)に設けられた目標穴は、第1の目標穴(7a)のみである。そして、第1の目標穴(7a)の第1の方向における大きさは第1の実施例の場合と比較して長くなっている。これは、第1の目標穴(7a)内で遊戯手段(1)が移動することで支持体回転枝(5)を十分な距離移動可能とし、これによって支持体軸(4)を十分な角度回転して第1の景品載置板(2a)及び第2の景品載置板(2b)の両方の支持を解除可能とするためである。
さて、第1の目標穴には、第1のポジション(8a)と第2のポジション(8b)と第3のポジション(8c)が定められている。これらは実際には、景品獲得ゲーム機の制御装置に座標情報として記憶されており、物理的に存在しているわけでは無い。図5(A)のように遊戯者が首尾よく遊戯手段(1)を操作して第1の目標穴(7a)の第1のポジション(8a)を通過させると、景品獲得ゲーム機の制御装置によって遊戯手段(1)は図5(B)のように第2のポジション(8b)まで移動される。これによって、支持体回転枝(5)が遊戯手段(1)によって移動され、これによって支持体軸(4)が回転し、第1の支持体(3a)による第1の景品載置板(2a)の支持がはずれ、第1の景品載置板(2a)が回転する。この結果、第1の景品載置板(2a)に載置された図示しない景品が落下し、払い出される。
しかし、この時点では、第2の景品載置板(2b)の支持は外れない。この支持は、次に遊戯者が遊戯手段(1)を操作して、第1の目標穴(7a)の第2のポジション(8b)を通過させた際に、景品獲得ゲーム機の制御装置によって遊戯手段(1)が第3のポジション(8c)まで移動され、この際に外れるのである。なお、本実施例では実際には遊戯手段(1)は第1の目標穴(7a)の第2のポジション(8b)のみならず、第1のポジション(8a)から第2のポジション(8b)の間の任意の位置を通過すれば遊戯課題達成となる。このようにして、下段の景品載置板に載置された景品から順に遊戯者に払い出されるという機能が実現される。
さて、この実施例では遮断板(6)に設ける目標穴は第1の目標穴(7a)の一つのみで良い。第1の目標穴と第2の目標穴を必要とする実施例1では、これら目標穴は第2の方向における位置を違うものとせざるを得ず、遮断板の第2の方向における寸法が大きくなりがちである。これに対し、本実施例では遮断板をより小さくすることがかのうであり、その結果小型の景品獲得ゲーム機を実現できることになる。遊戯施設の、狭い場所にも景品獲得ゲーム機を配したいという要求は大きく、本実施例に係る景品獲得ゲーム機はこのような要請に応えることが可能である。
図6及び図8は、本発明に係る景品獲得ゲーム機の一実施例の遊戯空間内の要部を示した説明図である。また、図7及び図9はそれぞれ図6及び図8を上面から観察した様子を示す説明図である。
この実施例でも、実施例2の場合と同様、遮断板(6)に設けられた目標穴は、第1の目標穴(7a)のみである。そして、第1の目標穴(7a)の第1の方向における大きさは第1の実施例の場合と比較して長くなっている。これは、第1の目標穴(7a)内で遊戯手段(1)が移動することで支持体回転枝(5)を十分な距離移動可能とし、これによって支持体軸(4)を十分な角度回転して第1の景品載置板(2a)及び第2の景品載置板(2b)の両方の支持を解除可能とするためである。
さて、第1の目標穴には、第1のポジション(8a)と第2のポジション(8b)と第3のポジション(8c)が定められており、これらは実際には、景品獲得ゲーム機の制御装置に座標情報として記憶されており、物理的に存在しているわけでは無いことは実施例2の場合と同様である。しかし、本実施例では第1の目標穴(7a)のほぼ中央部に第1のポジション(8a)が設けられ、これに対して向かって左側に第2のポジション(8b)が、向かって右側に第3のポジション(8c)が設けられている点で、実施例2の場合と異なる。
また、図7(A)等に現れているように、本実施例では支持体回転枝(5)の先端が音叉状に枝分かれした形状とされている。これにより、支持体回転枝(5)の枝間に遊戯手段(1)が入った場合、図7(B)や図9(B)に示すように、支持体回転枝(5)が左右の両方向に移動されることが可能である。
さて、図6(A)のように遊戯者が首尾よく遊戯手段(1)を操作して第1の目標穴(7a)の第1のポジション(8a)を通過させると、景品獲得ゲーム機の制御装置によって遊戯手段(1)は図6(B)のように第2のポジション(8b)まで移動される。これによって、支持体回転枝(5)が遊戯手段(1)によって移動され、これによって支持体軸(4)が回転し、第1の支持体(3a)による第1の景品載置板(2a)の支持がはずれ、第1の景品載置板(2a)が回転する。この結果、第1の景品載置板(2a)に載置された図示しない景品が落下し、払い出される。
つぎに、景品獲得ゲーム機の制御装置によって遊戯手段(1)は図6(C)のように第1のポジション(8b)まで復帰される。これにより、次回の遊戯時も第1の目標穴(7a)の第1のポジション(8a)に遊戯手段(1)を通過させることが遊戯課題になる。
次に、図8(A)のように遊戯者が首尾よく遊戯手段(1)を操作して第1の目標穴(7a)の第1のポジション(8a)を通過させると、景品獲得ゲーム機の制御装置によって遊戯手段(1)が第3のポジション(8c)まで移動され、これによって第2の景品載置板(2b)の支持がはずれ、第2の景品載置板(2b)が回転する。この結果、第2の景品載置板(2b)に載置された図示しない景品が落下し、払い出される。このようにして、下段の景品載置板に載置された景品から順に遊戯者に払い出されるという機能が実現される。
実施例2の場合には、第1の景品載置板(2a)が回転している場合には、遊戯手段(1)は第1のポジション(8a)から第2のポジション(8b)の間のいずれかの位置を通過すれば遊戯課題達成となる得るため、第1の景品載置板(2a)の状態によって遊戯課題の難度が変化するなど、遊戯者が混乱をする場合が想定された。しかし、本実施例では、実施例2の場合と異なり、第1の景品載置板(2a)が回転している場合でも回転していない場合でも、遊戯者は第1の目標穴(7a)の第1のポジション(8a)に遊戯手段(1)を通過させることを遊戯課題として遊戯に取り組めばよい。これによって、遊戯者から見て、よりシンプルで理解し易く、遊戯することに躊躇を感じさせない景品獲得ゲーム機が実現される。
以上に説明したように、本発明に係る景品獲得ゲーム機は、電子的なプロセスに頼らず、遊戯者に視認可能な機械的なプロセスによって遊戯課題の達成と景品の払い出しを結びつけ、しかも、上下に設けた景品載置板の下段に載置されている景品から順に景品を払い出すことさえ機械的なプロセスによって達成する、きわめて有用なものである。
1 遊戯手段
2a 第1の景品載置板
2b 第2の景品載置板
3a 第1の支持体
3b 第2の支持体
4 支持体軸
5 支持体回転枝
遮蔽板
7a 第1の目標穴
7b 第2の目標穴
8a 第1のポジション
8b 第2のポジション
8c 第3のポジション

Claims (5)

  1. 少なくとも一部が透明または半透明の素材で遮蔽された遊戯空間内に、
    遊戯者の操作によって少なくとも略直交する2方向に移動可能な遊戯手段と、
    前記略直交する2方向の作る平面にほぼ平行に設けられた遮蔽板と、
    該遮蔽板に設けられた第1の目標穴と、
    一端が回転自在に枢結された第1の景品載置板と、
    略鉛直軸周りに回転自在に固定された支持体軸と、
    該支持体軸に取り付けられた第1の支持体と、
    該支持体軸に取り付けられた支持体回転枝とを備えており、
    該支持体は該景品載置板を略水平に支持可能かつ支持体軸が回転すると該景品載置板の支持が解除可能とされており、
    該支持体回転枝は該第1の目標穴を通過した該遊戯手段によって移動される事で該支持体軸を回転可能とされている、ことを特徴とする、景品獲得ゲーム機。
  2. 前記遮蔽板に設けられた第2の目標穴と、
    一端が回転自在に枢決された第2の景品載置板と、
    前記支持体軸に取り付けられた第2の支持体とを備えており、
    前記第1の景品載置板は該第2の景品載置板よりも低い位置に設けられており、
    前記第1の支持体は前記第1の目標穴を通過した該遊戯手段によって移動される事によって生じる前記支持体軸の回転によって、前記第1の景品載置板の支持が解除可能とされており、
    該第2の支持体は該第2の目標穴を通過した該遊戯手段によって移動される事によって生じる該支持体軸の回転によって、該第2の景品載置板の支持が解除可能とされている、ことを特徴とする、請求項1に記載の景品獲得ゲーム機。
  3. 前記支持体回転枝は、前記第1の目標穴を通過した前記遊戯手段によっては移動可能であるが、該第2の目標穴を通過した該遊戯手段によっては移動不可能な位置と、該第1の目標穴を通過した該遊戯手段によっては移動不可能であるが、該第2の目標穴を通過した該遊戯手段によっては移動可能な位置との両方の状態を取り得るものであり、かつ、該第1の目標穴を通過した該遊戯手段によって移動されると、該第2の目標穴を通過した該遊戯手段によって移動可能となることができるように設定されている、ことを特徴とする、請求項2に記載の景品獲得ゲーム機。
  4. 一端が回転自在に枢結された第2の景品載置板と、
    前記支持体軸に取り付けられた第2の支持体とを備えており、
    前記第1の景品載置板は該第2の景品載置板よりも低い位置に設けられており、
    前記第1の支持体は前記第1の目標穴の第1のポジションを通過した該遊戯手段によって第2のポジションに移動される事によって生じる前記支持体軸の回転によって、前記第1の景品載置板の支持が解除可能とされており、
    該第2の支持体は該第1の目標穴を通過した該遊戯手段によって第3のポジションに移動される事によって生じる該支持体軸の回転によって、該第2の景品載置板の支持が解除可能とされており、
    該遊戯手段が該第1の目標穴を通過すると、該第1の景品載置板が回転していない場合は該遊戯手段が第2のポジションまで移動し、該第1の景品載置板が回転している場合は該遊戯手段が第3のポジションまで移動するように設定されている、ことを特徴とする、請求項1に記載の景品獲得ゲーム機。
  5. 前記支持体回転枝は、前記第1の目標穴を通過した前記遊戯手段によって自由に移動されることが可能とされており、
    前記第1のポジションに対して、前記第2のポジションと前記第3のポジションは逆の位置に設けられており、
    該第1の目標穴の第1のポジションを通過した該遊戯手段は、第1の景品載置板が回転していない場合は第2のポジションまで移動した後に第1のポジションに移動し、該第1の景品載置板が回転している場合は第3のポジションまで移動するように設定されている、ことを特徴とする、請求項4に記載の景品獲得ゲーム機。
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