JP5320908B2 - 恒温槽用温度制御装置 - Google Patents

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Description

通信機器、情報機器、計測機器、又は放送機器等に用いられる高安定発振器の恒温槽の温度を一定に保持するための恒温槽用温度制御装置に関する。
高安定発振器は、発振周波数を決める原子共鳴器の温度を一定に保持することにより、安定的な発振を可能とする発振器である。このような高安定発振器には、例えば、OCXO(Oven Controlled Xtal Oscillator:温度制御型水晶発振器)とルビジウム原子発振器がある。
図1は、一般的な高安定発振器の構成を示す図であり、(a)はOCXOの構成を示す図、(b)はルビジウム原子発振器の構成を示す図である。
図1(a)に示すように、OCXOは、原子共鳴器である水晶振動子1を収容する恒温槽2と発振回路網3を含み、恒温槽2内で水晶振動子1を外部の環境温度に対して一定の温度に保持している。OCXOでは、水晶振動子1の固有振動数に基づく発振信号は発振回路網3に入力され、発振回路網3から発振出力が出力される。
このようなOCXOにおいて、恒温槽2内にはヒータが配設され、ヒータの温度を一定に保持するための制御装置は、例えば、恒温槽2又は発振回路網3の内部に配設されている。制御装置については、図2を用いて後述する。
また、図1(b)に示すように、ルビジウム原子発振器は、原子共鳴器であるルビジウムランプセル4、フィルタセル5、共鳴ガスセル6及び空洞共振器7の各々を収納する恒温槽2A、2B、2Cを含み、ルビジウムランプセル4、フィルタセル5、共鳴ガスセル6及び空洞共振器7の各々を一定温度に保持している。共鳴ガスセル6から出力されるガスセル透過光は、フォトセル8で光電変換され、プリアンプ9を経て発振回路網3に入力される。発振回路網3からは、発振出力が出力される。
このようなルビジウム原子発振器において、恒温槽2A〜2C内にはヒータが配設され、ヒータの温度を一定に保持するための制御装置は、例えば、恒温槽2A〜2C、又は発振回路網3の内部に配設されている。制御装置については、図2を用いて後述する。
このように、高安定発振器では、発振周波数を決める原子共鳴器を外部の環境温度に対して安定した一定の温度に保持し、発振出力の発振周波数を安定させている。
ここで、一般的に、OCXOの水晶振動子の温度特性はカットアングルにより決まるため、恒温槽2の設定温度(目標値)は、高安定発振器が適用される機器の環境温度に応じて、70℃以上に設定されることが多い。OCXOの恒温槽2の設定温度は、高くても100℃を超えることは少ない。また、ルビジウム原子発振器の恒温槽2A〜2Cの設定温度は、70℃〜120℃であることが一般的である。
このように、高安定発振器の恒温槽の設定温度は、一般的に70℃以上であり、適用される機器の環境条件による温度上限は、一般的に70℃以下であるため、高安定発振器の温度制御回路には、加熱型の温度制御回路が用いられている。
ところで、恒温槽の設定温度が比較的低温(例えば、25℃)である高安定発振器の場合は、温度を上昇又は低下させることのできるペルチェ素子が使われることが多い。
しかしながら、温度を上昇させることに比べ、温度を低下させることは熱効率が低いため、高安定発振器が大型化するという欠点がある。一般的に、OCXOや原子発振器は、使用スペースに制約があるため、冷却型の恒温槽は用いられず、昇温型の恒温槽が用いられている。
近年、OCXOやルビジウム原子発振器等の高安定発振器を取り巻く環境は厳しく、さらなる小型化が望まれている。また、その一方、高安定発振器が適用されるコンピュータやサーバ等の機器の高速化、大容量化が進み、機器の内部温度が上昇しているため、高安定発振器には、より高い環境温度に耐えうることが求められている。
ここで、より高い環境温度に耐えるには、恒温槽の設定温度を上げる必要がある。これは、上述のように恒温槽を冷却型にすると高安定発振器が大型になるため、大型化を避けるべく、温度設定を環境温度よりも高くして昇温型にするためである。
このような場合に必要となる原子共鳴器の温度特性の変更は、OCXOでは、水晶振動子のカットアングルの変更によって実現され、ルビジウム原子発振器では、ルビジウムランプ、フィルタセル、及びガスセル内の封入ガスの種類や圧力等の変更によって実現される。
図2は、一般的な高安定発振器の恒温槽の温度制御を行う恒温槽用温度制御装置の構成を示す図である。
従来の恒温槽用温度制御装置は、恒温槽を昇温するためのヒータ10、感温素子11Aを有するブリッジ回路11、ブリッジ回路11の不平衡電圧に応じた電圧を出力するオペアンプ12、及びオペアンプ12の出力がベースに入力されるトランジスタ13を含む。
ヒータ10は、恒温槽の温度を一定に保持するためのヒータ線であり、恒温槽の筐体に取り付けられる。ヒータ10は、電源(Vcc)とトランジスタ13のコレクタとの間に接続される。
感温素子11Aは、周囲の温度によって抵抗値が変化するサーミスタ等の素子であり、ヒータ10の温度を検出するために設けられている。感温素子11Aは、電源(Vcc)とオペアンプ12の間に配設されるブリッジ回路11に組み込まれている。
ブリッジ回路11は、電源(Vcc)とオペアンプ12の間に配設され、感温素子11Aと3つ固定抵抗器を含み、不平衡電圧がオペアンプの入力端子に入力されるように配設されている。ここで、感温素子11Aの抵抗値をRt(Ω)、3つの固定抵抗器の抵抗値をRa(Ω)、Rb(Ω)、Rc(Ω)とすると、ブリッジ回路11の平衡条件はRt=Ra×Rc÷Rbと表される。感温素子11Aの抵抗値Rtは、恒温槽の温度が目標値である設定温度のときにRa×Rc÷Rb(Ω)になるように設定される。
トランジスタ13は、ベースにオペアンプ12の出力端子が接続され、コレクタにヒータ10を介して電源(Vcc)が接続され、エミッタは接地されている。
なお、オペアンプ12は、分圧用の抵抗器R1、R2とキャパシタ(C0)を含み、オペアンプ12とトランジスタ13の間には抵抗器R3が接続されている。
このような恒温槽用温度制御装置において、環境温度の低下とともに恒温槽の温度が低下し、不平衡電圧が出力されると、オペアンプ12の出力に応じてトランジスタ13が駆動される。トランジスタ13がオンにされてコレクタ電流が流れると、ヒータ10がオンとなり、恒温槽の温度が上昇される。恒温槽の温度が目標値に達すると、不平衡電圧が零となってトランジスタ13がオフにされる。このようにして、恒温槽の温度が一定に保持される。
次に、恒温槽の環境温度と、ヒータ10に流れる電流(ヒータ電流)、ヒータ10の消費電力、及びトランジスタ13の消費電力との関係について説明する。
図3は、恒温槽の環境温度に対するヒータ電流と消費電力の関係を示す特性図である。図3に示す特性図において、横軸が環境温度であり、左側の縦軸がヒータ10の消費電力、右側の縦軸がヒータ10の電流値を表す。
恒温槽の環境温度が上昇すると、ブリッジ回路11の不平衡電圧が低下するため、ヒータ電流を減少させるようにトランジスタ13が駆動される。一方、環境温度が低下すると、ブリッジ回路11の不平衡電圧が増大するため、ヒータ電流を増大させるようにトランジスタ13が駆動される。ここで、ヒータ10で消費される電力は、ヒータ10に流れる電流の2乗にヒータ10の抵抗値を掛けて得られる。
ところで、トランジスタ13の消費電力は、図4に示す通りとなる。
図4は、環境温度に対するトランジスタの消費電力を表す特性図である。図4において、横軸は環境温度であり、縦軸はトランジスタ13の消費電力を表す。なお、恒温槽の設定温度(目標値)は80℃であるとする。
電源電圧をVcc(V)、ヒータ電流をI(A)、ヒータ10の抵抗値をRH(Ω)、コレクタ−エミッタ間の電圧をVCE(V)、ヒータ10での電圧降下分をRH×I(V)とすると、電源電圧Vccは一定であるため、VCEは次式(2)で表される。
CE=Vcc−RH×I ・・・(2)
このため、トランジスタ13での消費電力Ptr(W)は、次式(3)で求められる。
Ptr=(Vcc−RH×I)×I ・・・(3)
以上より、トランジスタ13での消費電力は、図4に示すように、電流Iが最大電流値の半分のときに最大となることが判る。
ここで、環境温度が0℃のときは、トランジスタ13のコレクターエミッタ間の抵抗値は略零となるため、図4に示すように、トランジスタ13の消費電力は零となる。そして、このとき(環境温度が0℃のとき)ヒータ10の消費電力は最大(Vcc/RH)となる。
また、環境温度が設定温度と同一の80℃のときは、トランジスタ13はオフにされ、ヒータ10に電流は流れないため、トランジスタ13の消費電力は零になる。
以上より、恒温槽の設定温度が80℃に設定されている場合は、環境温度が40℃のあたりで、トランジスタ13の消費電力が最大になることが判る。
なお、トランジスタ13の最大消費電力は、ヒータ10の最大消費電力の約1/4である。
次に、トランジスタ13の信頼性について考える。一般的に、トランジスタのチップ温度には、ジャンクション温度(例えば、150℃)と表現される、使用環境下における上限が設定される。
図2に示す恒温槽用温度制御装置におけるトランジスタ13の温度Ttr(℃)は、トランジスタ13の環境温度をTA(℃)、熱抵抗をθjA(℃/W)、トランジスタの消費電力をPtr(W)とすると、次式(4)で表される。
Ttr=TA+θjA×Ptr ・・・(4)
熱抵抗θjAは、使用するトランジスタチップやトランジスタチップを実装するプリント基板のパターンや設置する部分の放熱によっても変動する値であるが、近似的には、図4に示すトランジスタ13の消費電力を乗じた値がトランジスタチップの温度上昇となる。図4の特性から考えれば、トランジスタ13の消費電力は、恒温槽の設定温度の半分の温度近辺で最大となる。このため、トランジスタ13のチップ温度は、使用環境の中心温度で最大になると言える。これは、トランジスタ13の代わりにFET(Field Effect Transistor:電界効果型トランジスタ)を用いても同様である。
特開2005−092302号公報 特開2003−241565号公報
現在、高安定発振器にはさらなる小型化が要求されている。このため、恒温槽とヒータ駆動用のトランジスタ又はFET等のスイッチング素子とを物理的に離すことはできない。
このように恒温槽とスイッチング素子が近接していると、スイッチング素子は恒温槽からの熱伝導を受け、さらに自らの発熱が加わるため、スイッチング素子のチップ温度は恒温槽の温度と同等かそれ以上の温度になる場合がある。
スイッチング素子のチップ温度の上昇は、半導体であるスイッチング素子の劣化を促進させるため、スイッチング素子の寿命が短くなり、長期的な信頼性の低下等の問題を招く可能性がある。
特に、近年の高安定発振器には、機器の小型化や適用される機器の種類の多様化等の要求が増加しているため、より信頼性の高い恒温槽用温度制御装置の開発が求められている。
そこで、ヒータ駆動用のスイッチング素子の温度上昇を抑制して長期的に高い信頼性を保持することのできる恒温槽用温度制御装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の一観点の恒温槽用温度制御装置は、高安定発振器の恒温槽を加熱する加熱素子と、前記恒温槽の温度によって抵抗値が変化する感温素子を有するブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の不平衡電圧を検出する検出回路と、前記検出回路によって検出される不平衡電圧に応じPWM信号を発生するPWM信号発生回路と、電流出力端子が前記加熱素子に接続されるとともに、電流入力端子が電源回路に接続され、前記PWM信号発生回路によって発生されるPWM信号に基づいて駆動されるスイッチング素子とを含む。
本発明の実施の形態の他の観点の恒温槽用温度制御装置は、高安定発振器の恒温槽を加熱する加熱素子と、前記恒温槽の温度によって抵抗値が変化する感温素子を有するブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の不平衡電圧を検出する検出回路と、前記検出回路によって検出される不平衡電圧に応じPWM信号を発生するPWM信号発生回路と、電流入力端子が前記加熱素子を介して電源回路に接続されるとともに、電流出力端子が接地され、前記PWM信号発生回路によって発生されるPWM信号に基づいて駆動されるスイッチング素子とを含む。
ヒータ駆動用のスイッチング素子の温度上昇を抑制して長期的に高い信頼性を保持することのできる恒温槽用温度制御装置を提供できる。
以下、本発明の恒温槽用温度制御装置を適用した実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図5は、実施の形態1の恒温槽用温度制御装置の回路構成を示す図である。
実施の形態1の恒温槽用温度制御装置は、ヒータ100、感温素子110Aを有するブリッジ回路110、オペアンプ120、トランジスタ130、コンパレータ140、平滑フィルタ150、及び三角波発振器160を含む。実施の形態1の恒温槽用温度制御装置は、ディスクリート部品として作製されるものである。
ヒータ100は、恒温槽の温度を一定に保持するために配設される加熱素子であり、例えば、ニクロム線等のヒータ線であればよい。ヒータ100は、一端が平滑フィルタ150のコイル151とキャパシタ152との中間点に接続され、他端は接地される。
ヒータ100は恒温槽の筐体内に配設される。恒温槽自体の構成は、背景技術の説明で用いた図1(a)、(b)に示す恒温槽2、又は2A〜2Cと同一であってよい。また、高安定発振器は小型化されており、恒温槽用温度制御装置は高安定発振器の内部に配設されるため、トランジスタ130はヒータ100から熱伝導を受ける程度に接近している。
ブリッジ回路110は、レギュレータ(Reg)を介して電源(Vcc)に接続されており、感温素子110Aと3つ固定抵抗器を含む。ブリッジ回路110は、感温素子110Aに伝達される熱(温度)を不平衡電圧という電圧信号に変換する回路である。ブリッジ回路110の出力端子は、オペアンプ120の入力端子に接続されており、不平衡電圧はオペアンプ120に入力される。
感温素子110Aは、温度によって抵抗値が変化する素子であり、恒温槽の温度を検出できるように、恒温槽の近傍に取り付けられていればよい。感温素子110Aには、例えば、サーミスタや白金抵抗を用いることができる。
なお、感温素子110Aと3つの抵抗器を含むブリッジ回路110の構成は、図2(背景技術)に示すブリッジ回路11と同一であり、感温素子110Aの抵抗値Rtは、恒温槽の温度が目標値である設定温度のときにRt=Ra×Rc÷Rb(Ω)になるように設定される。
オペアンプ120は、ブリッジ回路110から入力される不平衡電圧を検出する検出回路であり、不平衡電圧を増幅し、不平衡電圧に応じた電圧を出力する。なお、オペアンプ120は、分圧用の抵抗器R1、R2とキャパシタ(C0)を備える。
トランジスタ130は、ヒータ100の駆動用のスイッチング素子である。トランジスタ130は、電流入力端子であるコレクタが電源(Vcc)に接続され、電流出力端子であるエミッタが平滑フィルタ150のコイル151に接続され、制御端子であるベースが抵抗器R3を介してコンパレータ140の出力端子に接続されている。コンパレータ140から出力されるPWM信号がベースに入力されると、コレクタ−エミッタ間が導通され、ヒータ100に電流が供給される。
コンパレータ140は、反転入力端にオペアンプ120の出力端子が接続されるとともに、非反転入力端に三角波発振器160が接続されている。コンパレータ140は、オペアンプ120から入力される電圧値に応じたPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号を出力するPWM信号発生回路である。すなわち、コンパレータ140から出力されるPWM信号は、三角波発振器160の発振周波数に同期し、ブリッジ回路110の不平衡電圧に応じたパルス幅を有する変調信号である。
平滑フィルタ150は、コイル151とキャパシタ152を含み、トランジスタ130のエミッタから供給される電流を平滑化する。コイル151のインダクタンスとキャパシタ152の静電容量は、電源(Vcc)の電圧値やヒータ100の定格値に応じて適宜設定すればよい。
三角波発振器160は、コンパレータ140でPWM信号を得るためのキャリア信号を生成するキャリア生成回路である。なお、キャリアは三角波に限定されるものではなく、鋸波や正弦波であってもよい。このため、三角波発振器160の代わりに、鋸波又は正弦波を生成可能な発振器を用いてもよい。
このような実施の形態1の恒温槽用温度制御装置において、環境温度の低下とともに恒温槽の温度が低下し、ブリッジ回路110から不平衡電圧が出力されると、不平衡電圧に応じたPWM信号がコンパレータ140から出力される。コンパレータ140から出力されたPWM信号はトランジスタ130のベースに入力されるため、トランジスタ130のエミッタからは、PWM信号に応じた電流が出力される。トランジスタ130のエミッタからされた電流は、平滑フィルタ150を経て平滑化されてヒータ100に供給される。
これにより、ヒータ100が発熱し、恒温槽の温度が設定温度に向けて上昇する。恒温槽の温度が設定温度に達すると、感温素子110Aの抵抗値RtがRt=Ra×Rc÷Rbを満たすので、ブリッジ回路110の不平衡電圧は零となる。これにより、コンパレータ140から出力されるPWM信号のデューティ比は0%となり、トランジスタ130はオフにされる。このようにして、恒温槽の温度が一定に保持される。
以上、実施の形態1の恒温槽用温度制御装置によれば、ヒータ100への電流供給を制御するトランジスタ130は、コンパレータ140から出力されるPWM信号によって駆動される。
ここで、トランジスタ130には、コレクタ−エミッタ間電流とベース−エミッタ間電流が通流するが、ベース−エミッタ間電流は、コレクタ−エミッタ間電流に比べると微小であるため、ベース−エミッタ間電流を省略して考える。
トランジスタ130がオンのときは、トランジスタ130のコレクタ−エミッタ間の抵抗値は略零となるため、コレクタ−エミッタ間に電流が通流してもトランジスタ130による消費電力は略零となる。
一方、トランジスタ130がオフのときは、コレクタ−エミッタ間は導通されず、抵抗値は非常に大きく、コレクタ−エミッタ間に電流は通流しないため、トランジスタ130による消費電力は略零となる。
このように、実施の形態1の恒温槽用温度制御装置によれば、環境温度によらず、トランジスタ130での消費電力は略零となる。
図2に示した従来の恒温槽用温度制御装置では、恒温槽の設定温度と感温素子11Aで検出される温度とに差がある場合は、トランジスタ13が常にオンにされて電力消費が生じた。そして、従来の恒温槽用温度制御装置のトランジスタにおける最大消費電力は、ヒータ10における最大消費電力の約1/4であった。これは、トランジスタ13における消費電力をWtr、コレクタ−エミッタ間の電圧をVce、コレクタ−エミッタ間に通流する電流をI、ヒータ10の抵抗値をRH、電源電圧をVcc(一定値)とすると、以下の式(1)によって導出される。
Wtr=Vce×I
=Vtr×(Vcc−Vtr)/RH
=(Vcc×Vtr−Vtr)/RH
=−(1/RH)×(Vtr−Vcc×Vtr)・・・(1)
ここで、式(1)はVtr=0、又はVtr=VccのときにWtr=0となる。Wtrの極大値(最大値)は、Vtr=Vcc/2のときに得られ、Wtr=Vcc/4RHとなる。これより、従来の恒温槽用温度制御装置のトランジスタ13での最大消費電力は、ヒータ10での最大消費電力(Vcc/RH)の1/4であることが導出される。
これに対して、実施の形態1の恒温槽用温度制御装置のトランジスタ130では、環境温度によらず消費電力が略零となるため、トランジスタ130の消費電力は従来の恒温槽用温度制御装置のトランジスタ13よりも最大で約Vcc/4RH程低減される。
従って、実施の形態1の恒温槽用温度制御装置のトランジスタ130の温度上昇は、従来の恒温槽用温度制御装置のトランジスタに比べて、消費電力が少なくなった分だけ抑えられる。
このように、実施の形態1によれば、トランジスタ130の温度上昇を従来の恒温槽用温度制御装置よりも抑えることができ、長期的に高い信頼性を保持することのできる恒温槽用温度制御装置を提供することができる。
また、ヒータ100を駆動するためのトランジスタ130の温度上昇を抑制できるため、従来よりも小型のトランジスタを用いることができる。これにより、従来よりも恒温槽用温度制御装置をさらに小型化することができる。
以上では、NPN型のトランジスタ130を用いる形態について説明したが、トランジスタ130は、PNP型であってもよい。
また、以上では、ヒータ100に通流する電流を制御するスイッチング素子としてトランジスタ130を用いる形態について説明したが、トランジスタ130の代わりに、FET(Field Effect Transistor:電界効果型トランジスタ)を用いてもよい。
また、以上では、トランジスタ130を駆動するためのPWM信号を生成するPWM信号発生回路としてコンパレータ140を用いる形態について説明したが、コンパレータ140の代わりにオペアンプを用いてもよい。
また、以上では、平滑フィルタ150を含む形態について説明したが、平滑フィルタ150は必ずしも必要ではなく、含まない回路構成であってもよい。
また、以上では、レギュレータ(Reg)を含む形態について説明したが、レギュレータ(Reg)必ずしも必要ではなく、含まない回路構成であってもよい。
また、実施の形態1の恒温槽用温度制御装置の構成要素のうち、電源(Vcc)、ヒータ100、トランジスタ130、及び平滑フィルタ150の接続関係については、上述の回路のものの他に、図6及び図7に示すような回路にしてもよい。なお、図6及び図7では、ブリッジ回路110、オペアンプ120、コンパレータ140、及び三角波発振器160は省略する。
図6(a)乃至(d)及び図7(a)乃至(c)は、実施の形態1の恒温槽用温度制御装置の変形例を示す回路図である。
図6(a)は、トランジスタ130がPNP型となり、トランジスタ130のベースとコンパレータ140の間に第2のスイッチング素子であるトランジスタ131が接続されている。
トランジスタ131は、NPN型のトランジスタであり、コレクタが抵抗器R4を介してトランジスタ130のベースに接続され、エミッタが接地され、ベースに抵抗器R3を介してコンパレータ140の出力端子が接続されている。
また、平滑フィルタ150は、ダイオード153を含む。ダイオード153は、出力端子がトランジスタ130のコレクタとコイル151との中間点に接続され、入力端子は接地されている。このように平滑フィルタ150にダイオード153を挿入することにより、トランジスタ130のオフに伴って生じるリップル電流が削減され、トランジスタ130のコレクタから出力される電流の平滑化がより効率的に行われる。
このような回路構成により、コンパレータ140から出力されるPWM信号によってトランジスタ131がオンにされると、トランジスタ130がオンにされ、ブリッジ回路110の不平衡電圧に応じた電流がヒータ100に供給される。
図6(b)に示す恒温槽用温度制御装置では、図5に示すトランジスタ130の代わりに、PNP型のFET132が接続され、図6(a)のトランジスタ131の代わりに、第2のスイッチング素子であるNPN型のFET133が接続されている。FET132のゲート−ソース間には抵抗器R5が接続されている。
PWM信号によってFET133がオンにされると、FET132がオンにされ、ブリッジ回路110の不平衡電圧に応じた電流がヒータ100に供給される。
図6(c)に示す恒温槽用温度制御装置では、図5に示すトランジスタ130がPNP型となる。
また、平滑フィルタ150は、ダイオード153を含む。ダイオード153は、出力端子がトランジスタ130のコレクタとコイル151との中間点に接続され、入力端子は接地されている。このように平滑フィルタ150にダイオード153を挿入することにより、トランジスタ130のコレクタから出力される電流の平滑化がより効率的に行われる。
このような回路構成により、コンパレータ140から出力されるPWM信号によってトランジスタ130がオンにされると、ブリッジ回路110の不平衡電圧に応じた電流がヒータ100に供給される。
図6(d)に示す恒温槽用温度制御装置では、図6(c)に示すトランジスタ130の代わりに、PNP型のFET132が接続されている。
コンパレータ140から出力されるPWM信号によってFET132がオンにされると、ブリッジ回路110の不平衡電圧に応じた電流がヒータ100に供給される。
図7(a)に示す恒温槽用温度制御装置では、図5に示すNPN型のトランジスタ130のベースとコンパレータ140の出力端子との間に、第2のスイッチング素子であるPNP型のトランジスタ131が接続されている。
また、トランジスタ131のエミッタには第2の電源(Vcc2)が接続されている。第2の電源の電圧値Vcc2は、Vcc2>Vccの関係が成立するように設定される。
さらに、平滑フィルタ150は、ダイオード153を含む。ダイオード153は、出力端子がトランジスタ130のエミッタとコイル151との中間点に接続され、入力端子は接地されている。このように平滑フィルタ150にダイオード153を挿入することにより、トランジスタ130のエミッタから出力される電流の平滑化がより効率的に行われる。
コンパレータ140から出力されるPWM信号によってトランジスタ131がオンにされると、トランジスタ130がオンにされ、ブリッジ回路110の不平衡電圧に応じた電流がヒータ100に供給される。
図7(b)に示す恒温槽用温度制御装置では、図7(a)に示すトランジスタ130の代わりに、NPN型のFET132が接続され、トランジスタ131の代わりに、PNP型のFET133が接続されている。その他の構成は、図7(a)に示す回路と同一である。
コンパレータ140から出力されるPWM信号によってFET133がオンにされると、FET132がオンにされ、ブリッジ回路110の不平衡電圧に応じた電流がヒータ100に供給される。
図7(c)に示す恒温槽用温度制御装置では、図7(b)に示すダイオード153の代わりに、NPN型のFET154が接続されている。その他の構成は、図7(b)に示す回路と同一である。
FET154には、コンパレータ140から出力されるPWM信号が入力されるため、FET154は、FET133と同期してオンにされる。これにより、FET132及び133がオンされてFET132のソースから出力される電流が平滑回路150に流入すると、FET154がオンにされているため、電流の平滑化が効率的に行われる。
以上、図6及び図7に実施の形態1の恒温槽用温度制御装置の様々な変形例を示したが、すべての変形例において、トランジスタ130、131、又はFET132、133の消費電力は略零である。
このため、トランジスタ130、131、又はFET132、133の温度上昇を従来の恒温槽用温度制御装置よりも抑えることができ、長期的に高い信頼性を保持することのできる恒温槽用温度制御装置を提供することができる。
また、ヒータ100を駆動するためのトランジスタ130、131、又はFET132、133の温度上昇を抑制できるため、従来よりも小型のトランジスタを用いることができる。これにより、恒温槽用温度制御装置を従来よりも、さらに小型化を図ることができる。
なお、実施の形態1の恒温槽用温度制御装置は、通信機器、情報機器、計測機器、放送機器等に用いられる高安定発振器に内蔵することができ、発振器としては、例えば、OCXO、ルビジウム原子発振器、又はセシウム原子発振器を用いることができる。
[実施の形態2]
図8は、実施の形態2の恒温槽用温度制御装置の回路構成を示す図であり、(a)は、ヒータ駆動用のスイッチング素子としてトランジスタを有する回路、(b)はヒータ駆動用のスイッチング素子としてFETを有する回路を示す。
図8(a)に示すように、実施の形態2の恒温槽用温度制御装置は、電源(Vcc)、ヒータ200、トランジスタ230、ダイオード253、及び接地点の接続関係が実施の形態1の恒温槽用温度制御装置と異なる。具体的には、電源(Vcc)と接地点の位置が入れ替わり、これに伴ってヒータ200、トランジスタ230、及びダイオード253の接続関係が変更されている。その他は、実施の形態1の恒温槽用温度制御装置と同一であるため、同一又は同等の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
ヒータ200は、一端が電源(Vcc)に接続され、他端は平滑フィルタ150のコイル151とキャパシタ152の接続点に接続されている。このように接続関係が異なるだけで、ヒータ200自体は、実施の形態1のヒータ100と同一である。
トランジスタ230は、電流入力端子であるコレクタが平滑フィルタ150のコイル151に接続され、電流出力端子であるエミッタが接地され、制御端子であるベースがコンパレータ140の出力端子に接続されている。このように接続関係が異なるだけで、トランジスタ230自体は、実施の形態1のトランジスタ130と同一である。
ダイオード253は、ヒータ200とトランジスタ230の接続関係の変更に伴い、実施の形態1とは整流方向が逆になるように接続されている。このように接続関係が異なるだけで、ダイオード253自体は、実施の形態1のダイオード153と同一である。
このような実施の形態2の恒温槽用温度制御装置において、コンパレータ140から出力されるPWM信号がトランジスタ230のベースに入力されると、コレクターエミッタ間が導通され、電源(Vcc)からヒータ200に電流が供給される。ヒータ200に供給される電流は、PWM信号のディーティ比に応じた電流値であるため、ブリッジ回路110の不平衡電圧に応じた電流がヒータ200に供給される。
また、図8(b)に示す恒温槽用温度制御装置は、図8(a)に示すトランジスタ230の代わりに、NPN型のFET232が接続されている点が図8(a)に示す恒温槽用温度制御装置と異なる。その他の構成は図8(a)に示す恒温槽用温度制御装置と同一であるため、同一又は同等の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
FET232は、電流入力端子であるドレインに平滑フィルタ150のコイル151が接続され、電流出力端子であるソースが接地され、制御端子であるゲートにコンパレータ140の出力端子が接続される。
このような恒温槽用温度制御装置において、コンパレータ140から出力されるPWM信号がFET232のゲートに入力されると、ドレインーソース間が導通され、電源(Vcc)からヒータ200に電流が供給される。ヒータ200に供給される電流は、PWM信号のディーティ比に応じた電流値であるため、ブリッジ回路110の不平衡電圧に応じた電流がヒータ200に供給される。
以上、実施の形態2の恒温槽用温度制御装置において、トランジスタ230又はFET232の消費電力は略零である。
このため、トランジスタ230又はFET232の温度上昇を従来の恒温槽用温度制御装置よりも抑えることができ、長期的に高い信頼性を保持することのできる恒温槽用温度制御装置を提供することができる。
また、ヒータ200を駆動するためのトランジスタ230又はFET232の温度上昇を抑制できるため、従来よりも小型のトランジスタを用いることができる。これにより、恒温槽用温度制御装置を従来よりも、さらに小型化を図ることができる。
[実施の形態3]
図9は、実施の形態3の恒温槽用温度制御装置のオペアンプの回路構成を示す図である。
実施の形態1では、恒温槽用温度制御装置がディスクリート部品である形態について説明したが、実施の形態3では、ブリッジ回路110、オペアンプ120、トランジスタ130、及びコンパレータ140が集積回路として作製される。ここでは、集積回路として実現されるオペアンプ120の回路構成について説明する。
図9に示すように、実施の形態3のオペアンプ120は、MOSFET(Metal Oxide Silicon Field Effect Transistor:MOS型電界効果型トランジスタ)を集積化して作製される。図9に示す回路において、IP端子は非反転入力端、IM端子は反転入力端、AVD端子は電源(Vcc)、Oは出力、AVS端子は接地電位を表す。
オペアンプ120は、Q1〜Q11のMOSFETを含む。Q1とQ2は、定電流回路となるQ6への基準電流を生成するMOSFETである。また、Q3、Q4、Q5、Q7、Q8、及びQ9は、入力段の作動回路となるMOSFETであり、Q6は固定電流を出力する定電流回路となるMOSFETである。Q10及びQ11は、オペアンプとしての比較結果をO端子(出力端子)から外部に出力するためのバッファ回路となるMOSFETである。
図9に示すように、オペアンプ120は集積化されたMOSFETで作製することができるため、通常の半導体製造プロセスで作製することができる。
以上、実施の形態3によれば、恒温槽用温度制御装置に含まれる、ブリッジ回路110、オペアンプ120、トランジスタ130、及びコンパレータ140を集積回路として作製することができる。
なお、集積化は、ブリッジ回路110、オペアンプ120、トランジスタ130、及びコンパレータ140のすべてに対して行う必要はなく、これらのうちの少なくともいずれか一つであってもよい。
また、PWM信号発生回路としてコンパレータ140の代わりにオペアンプを用いる場合に、PWM信号発生回路としてのオペアンプをオペアンプ120と同様の集積回路にしてもよい。
以上、本発明の例示的な実施の形態の恒温槽用温度制御装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態1乃至3に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
高安定発振器の恒温槽を加熱する加熱素子と、
前記恒温槽の温度によって抵抗値が変化する感温素子を有するブリッジ回路と、
前記ブリッジ回路の不平衡電圧を検出する検出回路と、
前記検出回路によって検出される不平衡電圧に応じPWM信号を発生するPWM信号発生回路と、
電流出力端子が前記加熱素子に接続されるとともに、電流入力端子が電源回路に接続され、前記PWM信号発生回路によって発生されるPWM信号に基づいて駆動されるスイッチング素子と
を含む、恒温槽用温度制御装置。
(付記2)
前記加熱素子と前記電流出力端子との間に配設され、電流を平滑する平滑回路を含む、付記1に記載の恒温槽用温度制御装置。
(付記3)
高安定発振器の恒温槽を加熱する加熱素子と、
前記恒温槽の温度によって抵抗値が変化する感温素子を有するブリッジ回路と、
前記ブリッジ回路の不平衡電圧を検出する検出回路と、
前記検出回路によって検出される不平衡電圧に応じPWM信号を発生するPWM信号発生回路と、
電流入力端子が前記加熱素子を介して電源回路に接続されるとともに、電流出力端子が接地され、前記PWM信号発生回路によって発生されるPWM信号に基づいて駆動されるスイッチング素子と
を含む、恒温槽用温度制御装置。
(付記4)
前記加熱素子と前記電流入力端子との間に配設され、電流を平滑する平滑フィルタを含む、付記3に記載の恒温槽用温度制御装置。
(付記5)
前記平滑回路は、整流素子を含む、付記2又は4に記載の恒温槽用温度制御装置。
(付記6)
前記整流素子は、前記PWM信号発生回路によって発生されるPWM信号に基づいて駆動されるMOSFETである、付記5に記載の恒温槽用温度制御装置。
(付記7)
前記スイッチング素子の電流制御端子と前記PWM信号発生回路との間に配設され、前記PWM信号によって駆動される第2スイッチング素子をさらに含み、前記スイッチング素子は、前記第2スイッチング素子によって駆動される、付記1乃至6のいずれか一項に記載の恒温槽用温度制御装置。
(付記8)
第2のスイッチング素子に電力供給する第2電源を含む、付記7に記載の恒温槽用温度制御装置。
(付記9)
前記ブリッジ回路、前記検出回路、前記PWM信号発生回路、又は前記スイッチング素子のうちの少なくともいずれか一つが集積化された、付記1乃至8のいずれか一項に記載の恒温槽用温度制御装置。
一般的な高安定発振器の構成を示す図であり、(a)はOCXOの構成を示す図、(b)はルビジウム原子発振器の構成を示す図である。 一般的な高安定発振器の恒温槽の温度制御を行う恒温槽用温度制御装置の構成を示す図である。 恒温槽の環境温度に対するヒータ電流と消費電力の関係を示す特性図である。 環境温度に対するトランジスタの消費電力を表す特性図である。 実施の形態1の恒温槽用温度制御装置の回路構成を示す図である。 (a)乃至(d)は実施の形態1の恒温槽用温度制御装置の変形例を示す回路図である。 (a)乃至(c)は実施の形態1の恒温槽用温度制御装置の変形例を示す回路図である。 実施の形態2の恒温槽用温度制御装置の回路構成を示す図であり、(a)は、ヒータ駆動用のスイッチング素子としてトランジスタを有する回路、(b)はヒータ駆動用のスイッチング素子としてFETを有する回路を示す。 実施の形態3の恒温槽用温度制御装置のオペアンプの回路構成を示す図である。
符号の説明
100、200 ヒータ
110 ブリッジ回路
110A 感温素子
120 オペアンプ
130、131、230 トランジスタ
132、133、154、232 FET
140 コンパレータ
150 平滑フィルタ
151 コイル
152 キャパシタ
153、253 ダイオード
160 三角波発振器

Claims (6)

  1. 高安定発振器の恒温槽を加熱する加熱素子と、
    前記恒温槽の温度によって抵抗値が変化する感温素子を有するブリッジ回路と、
    前記ブリッジ回路の不平衡電圧を検出する検出回路と、
    前記検出回路によって検出される不平衡電圧に応じPWM信号を発生するPWM信号発生回路と、
    電流出力端子が前記加熱素子に接続されるとともに、電流入力端子が電源回路に接続され、前記PWM信号発生回路によって発生されるPWM信号に基づいて駆動されるスイッチング素子と
    を含む、恒温槽用温度制御装置。
  2. 前記加熱素子と前記電流出力端子との間に配設され、電流を平滑する平滑回路を含む、請求項1に記載の恒温槽用温度制御装置。
  3. 高安定発振器の恒温槽を加熱する加熱素子と、
    前記恒温槽の温度によって抵抗値が変化する感温素子を有するブリッジ回路と、
    前記ブリッジ回路の不平衡電圧を検出する検出回路と、
    前記検出回路によって検出される不平衡電圧に応じPWM信号を発生するPWM信号発生回路と、
    電流入力端子が前記加熱素子を介して電源回路に接続されるとともに、電流出力端子が接地され、前記PWM信号発生回路によって発生されるPWM信号に基づいて駆動されるスイッチング素子と
    を含む、恒温槽用温度制御装置。
  4. 前記加熱素子と前記電流入力端子との間に配設され、電流を平滑する平滑フィルタを含む、請求項3に記載の恒温槽用温度制御装置。
  5. 前記スイッチング素子の電流制御端子と前記PWM信号発生回路との間に配設され、前記PWM信号によって駆動される第2スイッチング素子をさらに含み、前記スイッチング素子は、前記第2スイッチング素子によって駆動される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の恒温槽用温度制御装置。
  6. 前記ブリッジ回路、前記検出回路、前記PWM信号発生回路、又は前記スイッチング素子のうちの少なくともいずれか一つが集積化された、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の恒温槽用温度制御装置。
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