JPH1075335A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1075335A
JPH1075335A JP8230252A JP23025296A JPH1075335A JP H1075335 A JPH1075335 A JP H1075335A JP 8230252 A JP8230252 A JP 8230252A JP 23025296 A JP23025296 A JP 23025296A JP H1075335 A JPH1075335 A JP H1075335A
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JP
Japan
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temperature
light source
image reading
reading apparatus
fluorescent lamp
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Withdrawn
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JP8230252A
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English (en)
Inventor
Seiichiro Satomura
誠一郎 里村
Tsutomu Takayama
勉 高山
Junichi Kishimoto
順一 岸本
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光ランプ点灯直後の光量、配光、色等の安
定性を確保する。 【解決手段】 蛍光ランプの非点灯時にも所定のタイミ
ングで蛍光ランプを点灯し、ランプ自身の発熱により安
定点灯時に近い状態を保つように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像を読み取
る画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置に用いられる光源と
しては、図8の断面図及び図9の側面図に示すような蛍
光ランプがあった。図9に示すように蛍光ランプのガラ
ス管801の中には、水銀ガス及び希ガス901が、ガ
ラス管801両端の口金902によって封入されてい
る。さらにガラス管801の両端には、電子放射性物質
を塗布したタングステンコイルの電極903があり、電
極はステム904によって支持されている。口金902
には電流を供給するための導電部905が設けられてい
る。
【0003】また、図8のように、ガラス管801の内
側には、ガラス管内部で発生した光を反射する反射膜8
04が塗布され、そのさらに内側には蛍光体803が塗
布されている。ガラス管側面のアパーチャ部805に
は、反射膜804あるいは蛍光体803が塗布されてい
ないので、アパーチャ部805では光は透過する。
【0004】蛍光ランプを点灯すると、電極903から
放出された電子が水銀原子に衝突し、水銀原子は励起さ
れて紫外線を放射する。この紫外線が放電管内壁の蛍光
体によって蛍光体特有の波長の可視光に変換される。そ
してガラス管内部で発生した光は、反射膜804で反射
され、アパーチャ部805から出射される。この反射膜
804とアパーチャ部805の働きによって、図8の矢
印方向に強い光が出力される。
【0005】次にこのような蛍光ランプを使用した画像
読取装置の光学系を図10に示す。
【0006】図10において、蛍光管801のアパーチ
ャ部805から出射された光は、集光ミラー1001,
1002で反射して、プラテンガラス1003上の原稿
1004の読取ライン1005付近を照射する。原稿で
反射した光は、ミラー1006,1007,1008及
びレンズ1009によってCCDイメージセンサ101
0に導かれる。ここで、蛍光管801の背面から出た光
が直接原稿1004を照射しないように、遮光板101
1が設けられている。蛍光管801、集光ミラー100
1,1002、ミラー1006、遮光板1011は、読
取手段としてのスキャナユニット1012として原稿面
を移動する。スキャナユニットの移動に合わせてミラー
1007,1008は、CCD1010までの光路が一
定に保たれるように移動する。
【0007】画像読取装置の光源すなわち蛍光ランプの
光量は、前述したように管内の励起された水銀原子から
放射される紫外線の量に依存するため、蛍光ランプに投
入された電力と発光効率との積で表わされるものとす
る。ここで発光効率は、水銀原子密度が低くなると電子
が衝突して励起される原子の数も少なくなるので減少
し、逆に水銀原子密度が高くなると光子の再吸収される
確率が増えるためにやはり減少する。したがって発光効
率が最大になる水銀蒸気圧が存在することになる。ま
た、水銀蒸気圧は管内部の温度の最も低い部分の温度
(最冷部温度)に依存するため発光効率最大となる最冷
部温度が存在する。
【0008】図11のグラフは、蛍光ランプの最冷部温
度あるいは水銀蒸気圧と発光効率との関係を示す。発光
効率が最大となる水銀蒸気圧は、管の内径によって異な
り、例えば管内径が15mmの場合には、発光効率が最
大となる水銀蒸気圧は約1パスカル(Pa)、そのとき
の最冷部温度は約44℃程度であると言われている。通
常蛍光ランプは、使用環境温度例えば25℃において点
灯したときに、自身の発熱と放熱により熱安定状態に達
したときの最冷部温度(通常は管両端内部の温度)が前
述最適最冷部温度となるように設計されている。
【0009】図12は蛍光ランプの周辺図である。図1
2に示すように蛍光ランプはソケット1301によって
支持されており、ソケット1301上のピンから電流が
供給されている。蛍光ランプは所定の方向にアパーチャ
805(光学的開口部)が設けられており、図12の矢
印方向に強い光が出力され、その逆方向には弱い光が出
力される。
【0010】また、蛍光ランプの光量を測定するため
に、光量センサ1201が設けられている。蛍光ランプ
光量センサ1201にはフォトダイオード等が使用さ
れ、蛍光ランプ光量に比例した電流を出力する。蛍光ラ
ンプ1205は、蛍光ランプ光量センサ1201で得ら
れた光量測定値をフィードバックすることで、光量が一
定になるように制御されている。
【0011】図13はこのような蛍光ランプの光量制御
回路のブロック図である。また図14は、この光量制御
回路の動作を説明するタイミングチャートである。図1
3において、光量センサ1201から出力された光量信
号は、アンプ1202で電圧値に変換され増幅されコン
パレータ1203に入力される。コンパレータ1203
は、観測された光量相当の電圧と所望の光量に対応する
所定電圧値とを比較し、その結果を光量コントローラ1
204に出力する。
【0012】光量コントローラ1204は、図12に示
すようにコンパレータ1203における比較結果に応じ
てパルス幅変調信号(PWM信号)を同期信号(SYN
C信号)に位相同期して出力する。すなわち光量コント
ローラ1204は、観測された光量が所望光量よりも大
きいときは、パルス幅変調信号のデューティが小さくな
るように制御し、観測された光量が所望光量よりも小さ
いときは、パルス幅変調信号のデューティが大きくなる
ように制御する。
【0013】光量コントローラ1204から出力された
パルス幅変調信号は、インバータ1205に入力され、
インバータ1205は、入力されるパルス幅変調信号が
“H”レベルのときにパルス幅変調信号よりも十分に高
い周波数(一般的には10倍〜100倍程度)の交流電
流即ちランプ電流を供給して蛍光ランプを点灯し、パル
ス幅変調信号が“L”レベルのときはランプ電流を遮断
して蛍光ランプを消灯する。
【0014】このように制御することにより、蛍光ラン
プは、パルス幅変調信号によって短時間に点灯/消灯を
繰り返す。パルス幅変調信号の周波数は、蛍光ランプの
点灯時の交流電流の周波数よりも十分に小さく、蛍光ラ
ンプの点灯消灯の光学的応答周波数よりも十分に大き
い。つまり電気的にはパルス幅変調信号の周期に従って
点灯/消灯が繰り返されるが、見かけ上は、それを平均
した電流値に相当する一定の光量で点灯しているように
見える。
【0015】図15は、蛍光ランプの点灯累積時間と蛍
光ランプの発光効率、光量、並びに管電流との関係を示
したグラフである。図15のように蛍光ランプの発光効
率は、蛍光体の劣化のために点灯累積時間が増すに従っ
て低下する。一方、上記した光量センサを用いた光量制
御によって光量は一定に保たれ、発光効率の低下を補う
ようにして点灯累積時間の増加とともに管電流値は上昇
する。蛍光ランプ光量は、(発光効率)×(ランプ電
力)で表わされ、ランプ電力はランプ管電流におよそ比
例する。
【0016】次に図16は蛍光ランプの管電流あるいは
管電力と管温度との関係を関係を示ししたグラフであ
る。蛍光ランプは、白熱電球よりは発光効率が良いが、
消費電力の80%以上は、熱エネルギーに変換されてし
まうため、管中央部では電力あるいは電流が大きいほど
温度が高い。また、最冷部である管端部では放電や発光
がないので管中央部よりは温度が低くなり、さらに電極
付近では電極の発熱によって管中央部よりも温度が高く
なっているが、管端部並びに電極付近においても、電力
あるいは電流が大きいほど温度が高くなる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このような蛍光ランプ
を画像読取装置の光源として使用する場合、連続して何
枚もの画像読取を行う際に、原稿ごとに濃度が違った
り、濃度むらや色ずれが発生したりするのを防止するた
めには、点灯後早急に必要な光量値に到達し、到達後の
光量、配光特性あるいは発光スペクトルは安定している
ことが望まれる。
【0018】しかしながら蛍光ランプでは、点灯直後か
ら熱的安定状態に達するまでの数十秒間は、温度不均一
による水銀蒸気圧の不安定さ、水銀原子の移動等によ
り、光量、配光分布、発光スペクトルは変化するため非
常に不安定である。
【0019】これらのうち光量は、電流を一定にして点
灯すると点灯の数秒後に光量は極大値となり、その後数
十秒間、光量は低下し、再び上昇しながら安定値へと向
かうという特性がある。したがって、前述の調光手段を
使用すれば、少なくともセンサ部の光量は一定に制御す
ることができるが、蛍光ランプ503の長手方向の光量
分布の時間的変化については一定制御することはできな
い。
【0020】また、配光特性は、点灯直後の数秒間に管
中央部の水銀原子が一時的に不足することによって、管
端部の光量に比べて管中央部の光量が低下することがあ
る。例えば、点灯直後は図17(1)のように中央が窪
んだ配光特性で、点灯数秒後には図17(2)のように
なり、数十秒後の熱的安定時には図17(3)の配光特
性となることがあり、このような配光特性を補正するこ
とは困難であった。
【0021】さらに色の変動を補正するためには、光量
センサ1201を青、緑、赤の3色成分で測定し、あら
かじめ所定の白色板を読み取ってその結果に従ってその
後に読み取った画像データのカラーバランスを変動制御
するというホワイトバランス補正を何度も繰り返して行
わなければならず、カラーセンサ及びホワイトバランス
補正回路を必要とするという問題があった。
【0022】このような問題を解決する方法として、蛍
光ランプにヒーターを装着して蛍光ランプが消灯してい
るときでも所定の温度以上に加熱保温しておくという方
法がある。この蛍光ランプヒーターの温度制御回路の例
を図18に示す。図18において、Rt,R0,R1,
R2は、ブリッジ回路を構成している。サーミスタ10
4の抵抗値Rtは低温時は大きいため、Rt>R0であ
りコンパレータ1701の出力はLowレベルとなる。
そしてトランジスタ1702がONし、蛍光ランプヒー
ター103に電流が流れる。ヒーターの発熱により温度
が上昇してRt<R0になると、コンパレータ出力はH
iレベルとなり、トランジスタ1702がOFFし、蛍
光ランプヒーター103に電流が流れなくなる。なお、
抵抗1703は、回路を安定動作させるためにコンパレ
ータ1701にヒステリシスをつくる抵抗である。
【0023】しかし、このようなヒーターを用いた場合
には、現在の蛍光ランプの状況や直前の使用状態等がま
ったく考慮されずに、常に同じように蛍光ランプを保温
する。そのため、場合によっては蛍光ランプが必要以上
に高温になってしまったり、あるいは逆に所望の温度よ
りもかなり低い温度に保つことしかできず、立ち上がり
特性等の向上に寄与しない場合があった。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、請求項1に記載の画像読取
装置では、被写体を照射する光源と、前記光源により照
射された被写体像を読み取る読取手段と、前記読取手段
による非読取時に所定のタイミングで前記光源を点灯さ
せるように制御する制御手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0025】また、請求項11に記載の画像読取装置で
は、被写体を照射する光源と、前記光源により照射され
た被写体像を読み取る読取手段と、前記光源の安定点灯
時に光源に供給される電気量を検出する検出手段と、前
記検出手段により検出された電気量に応じて前記光源の
非点灯時に前記光源が所定の温度になるように制御する
制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0026】また、請求項20に記載の画像読取装置で
は、被写体を照射する光源と、前記光源により照射され
た被写体像を読み取る読取手段と、前記光源の安定点灯
時の温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段
により測定された温度に応じて前記光源の非点灯時に前
記光源が所定の温度になるように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の形態)図1に本発明を実施した第1の形態の画
像読取装置における光源制御回路の回路ブロック図を示
す。ここで、画像読取装置本体の構成は、上記図10に
示したものと同様であるため、説明を省略する。図1に
おいて、蛍光ランプ101の中央部付近には、蛍光ラン
プの光量を測定するフォトダイオード102と、蛍光ラ
ンプの温度を測定する温度測定手段であるサーミスタ1
03が装着されている。
【0028】制御手段であるCPU108は、画像読取
装置各部の動作を制御するものであり、画像読み取りに
先立って蛍光ランプの点灯信号を調光回路109に出力
し、画像読み取りが終了すると、消灯信号を調光回路1
09に出力する。そして調光回路109が、蛍光ランプ
101の点灯、消灯を行うように制御する。
【0029】調光回路109は、フォトダイオード10
2によって測定された光量値を所定光量値と比較して、
光量観測値が小さければランプ電流が増加するようにデ
ューティのより大きいパルス幅変調信号をインバータ1
10に対して出力し、光量観測値が大きければランプ電
流を抑制するためにデューティのより小さいパルス幅変
調信号を出力する。なお、パルス幅変調信号は、画像読
取用CCDイメージセンサの動作と同期した一定の周期
を有し、デューティが変調された信号である。
【0030】インバータ110は、入力されたパルス変
調信号のデューティに従って蛍光ランプ101に流す交
流電流を生成し、蛍光ランプ101が一定周期で点灯/
消灯するように制御する。ここで、蛍光ランプ101の
平均電流は、パルス幅変調信号のデューティにほぼ比例
するため、蛍光ランプ101の光量は、電流の増減に比
例して増減するが、電流の変化に対する応答性はパルス
幅変調信号の周期よりも十分に遅い。
【0031】以上のループ構成によって、CPU108
がフォトダイオード102の出力を監視し、点灯、消灯
が正しく実行されていることを確認するため、蛍光ラン
プ101の光量が、調光回路109に入力された所定光
量値になるように制御することができる。
【0032】次に蛍光ランプ101の温度制御について
説明する。サーミスタ103により蛍光ランプの管表面
温度を測定し、測定された温度に相当する電圧を出力す
る。そしてアンプ106により増幅されコンパレータ1
07に入力される。コンパレータ107は、測定された
温度を所定値と比較してその結果をCPU108に出力
する。
【0033】ここで蛍光ランプの点灯後安定時の管温度
は、管電流あるいは管電力に依存し、点灯直後の温度不
安定性は、点灯前の管温度から点灯後安定時における管
温度への温度変化に起因するため、点灯前の管温度が管
電流あるいは管電力によって決まる蛍光ランプ点灯後安
定時温度に近ければ、点灯直後の光量立ち上がり速度、
光量安定性、配光特性安定性、色安定性は向上する。そ
こで本実施の形態では以下のような制御を行う。
【0034】図2は、CPU108による蛍光ランプに
関する制御のフローチャートである。ステップS1にお
いて装置の電源が投入されると、ステップS2において
蛍光ランプ101が第1の温度よりも高いか否かを検出
し、第1の温度よりも低い場合にはステップS3に進ん
で、蛍光ランプを予備点灯する。そしてステップS4に
おいて、蛍光ランプが第2の温度に達しているか否かを
検出し、第1の温度に達している場合にはステップS5
に進んで蛍光ランプ101を消灯し、達していない場合
には達するまで蛍光ランプを予備点灯させる。
【0035】また、ステップS2で蛍光ランプ101が
第1の温度よりも高い場合には、ステップS6に進んで
画像読取指示がされたかどうかを検出し、検出されない
場合には、ステップS2に戻って常時サーミスタ103
によって蛍光ランプの表面温度を監視する。
【0036】ステップS6において、画像読取指示がさ
れた場合には、ステップS7に進み蛍光ランプ101を
点灯し、ステップS8で画像読取を行う。そしてステッ
プS9に進んで画像読取が完了したかどうかを検出し、
完了していない場合にはステップS9を繰り返し、完了
した場合にはステップS10に進んで蛍光ランプ101
を消灯する。そして、ステップS11で電源が切られた
かどうかを検出し、電源が切られている場合にはステッ
プS12に進み、電源が切られていない場合には、ステ
ップS2に戻る。
【0037】以上のようにして、画像読取開始時の蛍光
ランプ表面温度をランプ点灯後安定温度に近い温度に保
つことができるため、点灯直後の立ち上がりが早く、常
に安定した読取を行うことができる。なお、本実施の形
態では、温度測定手段としてサーミスタを例にとって説
明したが、もちろん他の方式を用いてもかまわない。
【0038】(第2の形態)図3に本発明を実施した第
2の形態の画像読取装置における光源制御回路の回路ブ
ロック図を示す。図3の構成は、基本的に図1の構成か
ら温度検出系を除いたものであるため、詳しい説明は省
略する。
【0039】次に図4は、CPU108による蛍光ラン
プに関する制御のフローチャートである。ステップS2
1において装置の電源が投入されると、ステップS22
においてCPU108は、内蔵されている不図示の計時
手段であるタイマーをもちいて電源投入直後に蛍光ラン
プ101を第1の所定時間(例えば10秒間)予備点灯
し、ステップS23に進んで消灯する。そしてステップ
S24において、蛍光ランプ101が前回の点灯から第
2の所定時間(例えば30秒)以上の間点灯されていな
い場合には、ステップS25に進んで、蛍光ランプ10
1を第1の所定時間予備点灯し、ステップS26に進ん
で蛍光ランプ101を消灯する。
【0040】また、ステップS24で蛍光ランプ101
が前回の点灯から第2の所定時間以内に点灯されている
場合には、ステップS27に進んで画像読取指示がされ
たかどうかを検出し、検出されない場合には、ステップ
S24に戻る。
【0041】ステップS27において、画像読取指示が
された場合には、ステップS28に進み蛍光ランプ10
1を点灯し、ステップS29で画像読取を行う。そして
ステップS30に進んで画像読取が完了したかどうかを
検出し、完了していない場合にはステップS30を繰り
返し、完了した場合にはステップS31に進んで蛍光ラ
ンプ101を消灯する。そして、ステップS32で電源
が切られたかどうかを検出し、電源が切られている場合
にはステップS33に進み、電源が切られていない場合
には、ステップS24に戻る。このようにして、画像読
取開始時の蛍光ランプが所定時間以上消灯された状態、
すなわち点灯後安定温度から冷え切った状態から画像読
取を行うことを回避することができる。
【0042】以上説明した形態では蛍光ランプを想定し
たが、他のランプにも適用可能であることはいうまでも
ない。例えば白熱電球は、発光部の温度の変化によって
発光色が変化するため、発光部の温度が低い場合には、
安定発光までの時間が長くかかるため、上記したように
画像読取を行わない場合にも時々点灯することによっ
て、安定発光までの時間を一定時間以内にすることがで
きる。
【0043】(第3の形態)図5に本発明を実施した第
3の形態の画像読取装置における光源制御回路の回路ブ
ロック図を示す。図5において、蛍光ランプ101の中
央部付近には、蛍光ランプの光量を測定するフォトダイ
オード102と、蛍光ランプの温度を測定するサーミス
タ103が配備されている。また、蛍光ランプ101の
周辺には蛍光ランプが消灯しているときでも所定の温度
に蛍光ランプを加熱保温しておくことのできる温度調節
手段である蛍光ランプヒーター113が設けられてい
る。
【0044】CPU108は、画像読取装置各部の動作
を制御するものであり、画像読み取りに先立って蛍光ラ
ンプの点灯信号を調光回路109に出力し、画像読み取
りが終了すると、消灯信号を調光回路109に出力す
る。そして調光回路109が、蛍光ランプ101の点
灯、消灯を行うように制御する。
【0045】調光回路109は、フォトダイオード10
2によって測定された光量値をCPU108から指示さ
れた光量値と比較して、指示光量値よりも観測値が小さ
ければランプ電流が増加するようにデューティのより大
きいパルス幅変調信号をインバータ110に対して出力
し、指示光量値が観測値が大きければランプ電流を抑制
するためにデューティのより小さいパルス幅変調信号を
出力する。なお、パルス幅変調信号は、画像読取用CC
Dイメージセンサの動作と同期した一定の周期を有し、
デューティが変調された信号である。また、調光回路1
09は、蛍光ランプの管電流値をCPU110にフィー
ドバックするようになっており、これはデューティに相
当するデジタル値でもよいし、パルス幅変調信号を積分
したアナログ値でもよい。
【0046】インバータ110は、入力されたパルス変
調信号のデューティに従って蛍光ランプ101に流す交
流電流を生成し、蛍光ランプ101が一定周期で点灯/
消灯するように制御する。ここで、蛍光ランプ101の
平均電流は、パルス幅変調信号のデューティにほぼ比例
するため、蛍光ランプ101の光量は、電流の増減に比
例して増減するが、電流の変化に対する応答性はパルス
幅変調信号の周期よりも十分に遅い。
【0047】以上のループ構成によって、CPU108
がフォトダイオード102の出力を監視し、点灯、消灯
が正しく実行されていることを確認するため、蛍光ラン
プ101の光量が、CPU108が指示した所定の光量
値になるように制御することができる。
【0048】次に蛍光ランプ101の温度制御について
説明する。サーミスタ103は、蛍光ランプの管表面温
度を測定し、測定された温度に相当する電圧を出力す
る。ここでサーミスタ103は、ランプの管部に直接接
触させてもよいし、蛍光ランプヒーターの外側で蛍光ラ
ンプヒーターの温度を測定することによって間接的に管
の温度を推定するようにしてもよい。サーミスタ103
の出力はアンプ106により増幅されコンパレータ10
7に入力される。コンパレータ107は、測定された温
度をCPU108の指示値と比較してその結果をCPU
108に出力する。
【0049】図6に蛍光ランプヒーター113の温度制
御回路の一例を示す。図6において、CPU108から
の温度指示値信号1801がアナログスイッチ1802
に入力される。アナログスイッチ1802は、抵抗分割
によって決められた4つの電圧値から1つの電圧を選択
する。サーミスタ104の抵抗値RtとR1により発生
する電圧が指定された電圧になるように蛍光ランプヒー
ターがオン、オフを繰り返す。
【0050】検出手段であるCPU108は、点灯安定
時の電気量として電流値を記憶手段であるメモリ112
に記憶しておき、次回の点灯前にその電流値を参照し、
電流値が高ければヒーター温度制御回路への温度指示値
を高くし、電流値が低ければヒーター温度制御回路への
温度指示値を低くする。ここでは、点灯安定時の電気量
として電流値を用いた制御を説明したが、もちろん電力
値を用いて制御してもかまわない。
【0051】以上のようにして、画像読取開始時の蛍光
ランプ表面温度をランプ点灯後安定温度に近い温度に保
つことができるため、点灯直後の光量立ち上がりが速
く、常に安定した読取を行うことができる。また、原稿
読取時間を短縮することもできる。
【0052】(第4の形態)図7は、本発明を実施した
第4の形態における画像読取装置の光源制御回路の回路
ブロック図である。基本的には図5の構成と同じである
が、アンプ106から出力された管温度測定値がCPU
108に入力される点のみが異なっている。CPU10
8に取り込まれた管温度測定値は、内蔵されるA/Dコ
ンバータでデジタル化される。
【0053】このような構成において、CPU108
は、点灯開始信号を出力してから所定時間後のランプ点
灯中に管温度を測定し、メモリ112に記憶させる。そ
して、このランプ点灯中の管温度に基づいて、CPU1
08は、蛍光ランプ消灯後の指示温度値を決定し、点灯
中温度測定値が高ければ高い指示温度値を出力し、点灯
中温度測定値が低ければ低い指示温度値を出力する。
【0054】なお、本実施の形態では、温度制御を行う
温度調節手段として蛍光ランプヒーターのみを用いてい
るが、低温の風を送って管を冷却する冷却ファンとの組
み合わせで温度制御を行ってもよい。例えば大電流でラ
ンプ点灯中には管の点灯の発熱で温度が蛍光ランプの発
光最適温度よりも高くなるので、冷却ファンで蛍光ラン
プの温度を低く制御しておいて、その温度を測定して記
録し、蛍光ランプ点灯中は冷却ファンを停止して、測定
温度に近くなるようにヒーターの制御のみで温度制御し
てもよい。
【0055】また、ランプ点灯前の管温度を必ずしも点
灯中の管温度と同温度まで上げなくてもよい。大電流点
灯中の蛍光ランプの管温度は高いため、非点灯時に常時
それと同一温度をヒーターで保持するのは消費電力が大
きくなる。そこで、消灯中は管を均一に暖めて、最冷部
温度を点灯中の最冷部温度に近づけることによって、同
等の効果を上げることもできる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の画
像読取装置では、被写体を照射する光源と、前記光源に
より照射された被写体像を読み取る読取手段と、前記読
取手段による非読取時に所定のタイミングで前記光源を
点灯させるように制御する制御手段と、を備えた構成と
した。
【0057】また、請求項11に記載の画像読取装置で
は、被写体を照射する光源と、前記光源により照射され
た被写体像を読み取る読取手段と、前記光源の安定点灯
時に光源に供給される電気量を検出する検出手段と、前
記検出手段により検出された電気量に応じて前記光源の
非点灯時に前記光源が所定の温度になるように制御する
制御手段と、を備えた構成とした。
【0058】さらに、請求項20に記載の画像読取装置
では、被写体を照射する光源と、前記光源により照射さ
れた被写体像を読み取る読取手段と、前記光源の安定点
灯時の温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手
段により測定された温度に応じて前記光源の非点灯時に
前記光源が所定の温度になるように制御する制御手段
と、を備えた構成とした。
【0059】そして以上のように構成したことにより、
光源の点灯時の立ち上がりが速くなり、読み取り時間を
大幅に短縮することができるようになった。さらに光量
安定性、配光安定性、発光スペクトル安定性等が大幅に
向上し、高画質な画像を得ることができるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における光源制御回路のブロック図
である。
【図2】実施の形態における光源制御のフローチャート
である。
【図3】実施の形態における光源制御回路のブロック図
である。
【図4】実施の形態における光源制御のフローチャート
である。
【図5】実施の形態における光源制御回路のブロック図
である。
【図6】実施の形態における蛍光ランプヒーターの温度
制御回路図である。
【図7】実施の形態における光源制御回路のブロック図
である。
【図8】蛍光ランプの断面図である。
【図9】蛍光ランプの側面図である。
【図10】画像読取装置の構成概略図である。
【図11】蛍光ランプの水銀蒸気圧と発光効率の関係を
示す図である。
【図12】蛍光ランプの周辺図である。
【図13】蛍光ランプ調光回路のブロック図である。
【図14】蛍光ランプに供給される電流波形図である。
【図15】蛍光ランプの点灯累積時間と光量、管電流、
発光効率の関係を示す図である。
【図16】蛍光ランプの管電流と管温度の関係を示す図
である。
【図17】蛍光ランプの配光図である。
【図18】蛍光ランプヒーターの温度制御回路図であ
る。
【符号の説明】
101 蛍光ランプ 102 光量センサ 103 サーミスタ 108 CPU 112 メモリ 1012 スキャナユニット

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を照射する光源と、 前記光源により照射された被写体像を読み取る読取手段
    と、 前記読取手段による非読取時に所定のタイミングで前記
    光源を点灯させるように制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに前記光源の温
    度を測定する温度測定手段を有し、前記制御手段は前記
    温度測定手段により測定された温度に応じて非読取時の
    光源点灯タイミングを決定することを特徴とする画像読
    取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、さらに前記光源の連
    続消灯時間を計測する計時手段を有し、前記制御手段は
    前記計時手段により計測された連続消灯時間に応じて非
    読取時の光源点灯タイミングを決定することを特徴とす
    る画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記制御手段は前記
    読取手段による非読取時に前記光源の点灯と消灯を所定
    のタイミングで繰り返すように制御することを特徴とす
    る画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記制御手段は画像
    読取装置の電源投入直後に前記光源を点灯するように制
    御することを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項におい
    て、前記光源は放電管であることを特徴とする画像読取
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記制御手段は前記
    放電管内の気圧が所定値以上になるように点灯制御を行
    うことを特徴とする画像読取装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記放電管は水銀原
    子を含み、前記制御手段は前記放電管内の水銀蒸気圧が
    所定値以上になるように点灯制御を行うことを特徴とす
    る画像読取装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記光源は蛍光ラン
    プであることを特徴とする画像読取装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至5のいずれか1項におい
    て、前記光源は白熱電球であることを特徴とする画像読
    取装置。
  11. 【請求項11】 被写体を照射する光源と、 前記光源により照射された被写体像を読み取る読取手段
    と、 前記光源の安定点灯時に光源に供給される電気量を検出
    する検出手段と、 前記検出手段により検出された電気量に応じて前記光源
    の非点灯時に前記光源が所定の温度になるように制御す
    る制御手段と、を備えたことを特徴とする画像読取装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記検出手段は
    電気量として電流値を検出することを特徴とする画像読
    取装置。
  13. 【請求項13】 請求項11において、前記検出手段は
    電気量として電力値を検出することを特徴とする画像読
    取装置。
  14. 【請求項14】 請求項11乃至13のいずれか1項に
    おいて、前記所定の温度は前記光源の安定点灯時の温度
    に近い温度であることを特徴とする画像読取装置。
  15. 【請求項15】 請求項11乃至13のいずれか1項に
    おいて、前記光源は放電管であることを特徴とする画像
    読取装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記所定の温度
    は前記放電管内の気圧が所定値以上になる温度であるこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、前記放電管は水
    銀原子を含み、前記所定の温度は前記放電管内の水銀蒸
    気圧が所定値以上になる温度であることを特徴とする画
    像読取装置。
  18. 【請求項18】 請求項17において、前記光源は蛍光
    ランプであることを特徴とする画像読取装置。
  19. 【請求項19】 請求項11乃至13のいずれか1項に
    おいて、前記光源は白熱電球であることを特徴とする画
    像読取装置。
  20. 【請求項20】 被写体を照射する光源と、 前記光源により照射された被写体像を読み取る読取手段
    と、 前記光源の安定点灯時の温度を測定する温度測定手段
    と、 前記温度測定手段により測定された温度に応じて前記光
    源の非点灯時に前記光源が所定の温度になるように制御
    する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  21. 【請求項21】 請求項20において、前記所定の温度
    は前記光源の安定点灯時の温度に近い温度であることを
    特徴とする画像読取装置。
  22. 【請求項22】 請求項20または21において、前記
    光源は放電管であることを特徴とする画像読取装置。
  23. 【請求項23】 請求項22において、前記所定の温度
    は前記放電管内の気圧が所定値以上になる温度であるこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  24. 【請求項24】 請求項23において、前記放電管は水
    銀原子を含み、前記所定の温度は前記放電管内の水銀蒸
    気圧が所定値以上になる温度であることを特徴とする画
    像読取装置。
  25. 【請求項25】 請求項24において、前記光源は蛍光
    ランプであることを特徴とする画像読取装置。
  26. 【請求項26】 請求項20または21において、前記
    光源は白熱電球であることを特徴とする画像読取装置。
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