JP5320780B2 - 情報処理システム、機能拡張装置及び制御方法 - Google Patents

情報処理システム、機能拡張装置及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の入出力装置に接続された機能拡張装置を搭載した情報処理システム、そのような情報処理システムを構成する機能拡張装置、及び、そのような情報処理システムを制御するための制御方法に、関する。
周知のように、コンピュータでは、その主電源が投入されると、BIOS[Basic Input/Output System]が、マザーボード上のデバイスに問題がないかを確認する処理を行う
とともに、コンピュータに接続されている入出力装置の装置情報を取得することによってこれらを認識する処理を行い、その後、オペレーティングシステムを起動するようになっている。
装置情報の取得は、イニシエータとして動作する機能拡張装置に対し、BIOSが要求することによって、行われる。イニシエータは、その要求を受けると、自己に接続されている入出力装置に対して問い合わせを行うようになっている。また、その問い合わせをターゲットとして受けた入出力装置が、イニシエータに対して自己の装置情報を回答すると、イニシエータは、回答された装置情報をBIOSに引き渡すようになっている。
ところで、イニシエータによる問い合わせは、複数のターゲットに対し、1つずつ順に行われる。また、イニシエータは、1個のターゲットに対して問い合わせを行うと、そのターゲットから回答がなくとも、一定時間待機するようになっている。更に、イニシエータがコンピュータ内に複数搭載されている場合には、BIOSは、1つのイニシエータが問い合わせ処理を終えてから、次のイニシエータに装置情報の取得を要求するようになっている。
このため、コンピュータに複数のイニシエータが搭載されるとともに膨大な数の入出力装置が各イニシエータに接続されていた場合には、オペレーティングシステムを起動させる前に、かなりの時間が掛かってしまうという問題があった。
特開2005−135124号公報
本発明は、前述したような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、コンピュータに膨大な数の入出力装置が接続されている場合であっても、コンピュータの主電源を投入してからオペレーティングシステムの起動が開始されるまでに、できるだけ時間が掛からないようにすることにある。
上記の課題を解決するための案出された情報処理システムは、ソフトウェアが動作する情報処理装置と、前記情報処理装置に接続され、第1の記憶部を有するとともに前記情報処理装置の機能を拡張する第1の機能拡張装置と、前記第1の機能拡張装置に接続された第1の複数の入出力装置と、前記第1の機能拡張装置上で動作し、前記第1の複数の入出力装置それぞれに対して第1の問合せを発行するとともに、前記第1の問合せに対して前記第1の複数の入出力装置それぞれから得られた第1の回答を前記第1の記憶部に保持させる第1のファームウェアと、前記情報処理装置に接続され、第2の記憶部を有するとともに前記情報処理装置の機能を拡張する第2の機能拡張装置と、前記第2の機能拡張装置に接続された第2の複数の入出力装置と、前記第2の機能拡張装置上で動作し、前記第2の複数の入出力装置それぞれに対して第2の問合せを前記第1の問合せとは独立して発行するとともに、前記第2の問合せに対して前記第2の複数の入出力装置それぞれから得られた第2の回答を前記第2の記憶部に保持させる第2のファームウェアを有することを、特徴としている。
このように、機能拡張装置が、自己に接続されている複数の入出力装置から問い合わせに対する回答を取得して記憶部に記憶するようになっていると、機能拡張装置は、入出力装置の装置情報をBIOSから要求された場合に、各入出力装置に問い合わせを行わなくても、BIOSに対して直ちに装置情報を引き渡すことができる。
なお、以上に開示した情報処理システムに係る動作は、制御方法又は情報処理プログラムによっても実現し得る。すなわち、本発明は、前述した情報処理システムの各部と同等の機能を複数の手順としてコンピュータが実行する制御方法であってもよいし、それら各部と同等に機能する複数の手段としてコンピュータを動作させる情報処理プログラムであってもよい。
従って、開示した情報処理システムによれば、コンピュータに膨大な数の入出力装置が接続されている場合であっても、コンピュータの主電源を投入してからオペレーティングシステムの起動が開始されるまでに、できるだけ時間が掛からないようになる。
以下、添付図面を参照しながら、開示した情報処理システムの実施形態であるコンピュータシステムについて、7例説明する。
実施形態1
<<構成>>
図1は、第1の実施形態のコンピュータシステムの構成図である。
図1に示すように、第1の実施形態のコンピュータシステムは、コンピュータ10と、このコンピュータ10に接続された複数のSCSI[Small Computer System Interface
]デバイス12とを、含んでいる。
このうち、コンピュータ10は、ストレージユニット10a、ブートメモリユニット10b、CPU[Central Processing Unit]10c、メインメモリユニット10d、及び
、SCSIアダプタユニット11を、備えている。
ストレージユニット10aは、各種のソフトウエア、各種のプログラム、及び、各種のデータを記録するためのユニットである。ブートメモリユニット10bは、主電源投入後(システム起動後)に実行されるBIOS[Basic Input/Output System]ソフトウエア
10eが記録されるユニットであり、ブートメモリユニット10bとしては、例えば、フラッシュメモリがある。CPU10cは、ストレージユニット10a及びブートメモリユニット10b内のプログラムに従って処理を行うユニットである。メインメモリユニット10dは、CPU10cがプログラムやデータをキャッシュしたり作業領域を展開したりするためのユニットである。SCSIアダプタユニット11は、SCSIデバイス12を接続するためのインターフェースをコンピュータに拡張機能として追加するためのユニットであり、いわゆるホストバスアダプタである。
なお、図1に示すように、第1の実施形態のコンピュータシステムでは、コンピュータ
10は、複数のSCSIアダプタユニット11を、備えているとともに、複数のSCSIアダプタユニット11のそれぞれに、複数のSCSIデバイス12がSCSIバスケーブルを介して接続されている。従って、コンピュータ10は、前述した情報処理装置に相当している。
コンピュータ10は、ストレージユニット10aに、アプリケーション10fと、OS[Operating System]ソフトウエア10gとを、記憶している。
アプリケーション10fは、OSソフトウエア10gから提供される汎用機能を利用しながら特定の機能を実現するためのソフトウエアである。OSソフトウエア10gは、各種アプリケーションへのAPI[Application Programming Interface]やABI[Application Binary Interface]の提供、ストレージユニット10aやメインメモリユニット
10dの記憶領域の管理、プロセスやタスクの管理、ファイル管理や各種設定ツールやエディタといったユーティリティのアプリケーションへの提供、及び、画面出力を多重化するための複数タスクへのウインドウの割り当てを、行うためのソフトウエアである。このOSソフトウエア10gには、ファイルシステムソフトウエア10hが含まれている。ファイルシステムソフトウエア10hは、名前管理機能、領域管理機能、及び、ファイルアクセス管理機能を提供するためのソフトウエアである。名前管理機能は、ファイルの分類体系(名前空間)をディレクトリとして管理するための機能であり、領域管理機能は、ファイルとディスクブロックとの対応付けを管理するための機能であり、ファイルアクセス管理機能は、アプリケーション10fからのファイルアクセス要求を契機として、名前管理機能と領域管理機能を利用してファイルアクセスを実行する機能である。
また、コンピュータ10は、ストレージユニット10aに、SCSIドライバ10iを、記憶している。SCSIドライバ10iは、BIOSソフトウエア10e又はOSソフトウエア10gとSCSIデバイス12との間のSCSI通信を制御するためのプログラムである。
一方、SCSIデバイス12は、データを入出力するための機能と、SCSI規格に従った通信を行うための接続インターフェースとを備えたデバイスである。従って、前述した入出力装置に相当している。
図2は、SCSIデバイス12の構成の一例を示す図である。
図2に示すSCSIデバイス12は、ディスク装置であり、I/F(インターフェース)ユニット12a、ディスクユニット12b、及び、ディスクコントローラ12cを、備えている。
I/Fユニット12aは、SCSI規格に従った通信を行うためのユニットである。ディスクユニット12bは、各種のプログラムや各種のデータを記録するための複数のディスク媒体を備えたユニットである。ディスクコントローラ12cは、ディスク媒体へのプログラムやデータの読み書きを制御するためのユニットである。
このディスクコントローラ12cは、図示していないが、ROM[Read Only Memory]、CPU、及び、RAM[Random Access Memory]を主に備えており、このうちのROMには、SCSI規格に従った通信を行うためのソフトウエアを記憶している。このソフトウエアには、SCSIデバイス12に関するデバイス情報として、inquiryデータ12d
が含まれているとともに、SCSIコマンドの一つであるinquiryコマンドに対し、ター
ゲットとしてinquiryデータ12dを回答するためのinquiryデータ通知プログラム12eが、含まれている。なお、図3は、inquiryデータ12dの構成図であるが、inquiryデー
タ12dは、周知のものであるので、その説明は省略する。
図4は、SCSIアダプタユニット11の構成図である。
図4に示すように、SCSIアダプタユニット11は、I/F(インターフェース)ユニット11a、11b、ROMユニット11c、CPU11d、及び、RAMユニット11eを、備えている。
1個目のI/Fユニット11aは、コンピュータ10内のCPU10c等のユニットとデータの遣り取りを行うためのユニットである。2個目のI/Fユニット11bは、SCSI規格に従った通信を行うためのユニットである。なお、SCSIデバイス12は、このI/Fユニット11bに接続される。ROMユニット11cは、プログラムやデータを記録しておくためのユニットである。CPU11dは、ROMユニット11c内のプログラムに従って処理を行うユニットである。RAMユニット11eは、CPU11dがプログラムやデータをキャッシュしたり作業領域を展開したりするためのユニットである。
SCSIアダプタユニット11は、ROMユニット11cに、SCSI規格に従った通信を行うためのソフトウエアを記憶している。このソフトウエアは、第1の実施形態では、イニシエータとして設定されている。また、このソフトウエアには、ターゲット情報管理テーブル11f、及び、inquiryデータ収集プログラム11gが、追加されている。
ターゲット情報管理テーブル11fは、このSCSIアダプタユニット11が自己に接続されているSCSIデバイス12をターゲットとする場合において、各ターゲットを一意に特定するための情報が記録されるテーブルである。
図5は、ターゲット情報管理テーブル11fを模式的に示す図である。
図5に示すように、ターゲット情報管理テーブル11fの各レコードは、「ターゲットID[Identification]」及び「LUN[Logical Unit Number]」のフィールドを、有
している。「ターゲットID」フィールドは、そのSCSIデバイス12を一意に特定するための識別情報が記録されるフィールドである。「LUN」フィールドは、そのSCSIデバイス12内のディスク媒体を一意に特定するための識別情報が記録されるフィールドである。なお、ターゲット情報管理テーブル11fの各レコードは、以上の2個以外のフィールドを有していても良い。
図4に示すinquiryデータ収集プログラム11gは、複数のSCSIデバイス12からinquiryデータ12dを収集するためのプログラムである。このinquiryデータ収集処理の
内容については、詳しくは、図6を用いて後述するが、このinquiryデータ収集処理によ
り、RAMユニット11eには、inquiryデータ管理テーブル11hが、生成される。inquiryデータ管理テーブル11hは、SCSIデバイス12から収集したinquiryデータ1
2dを管理するためのテーブルである。従って、RAMユニット11eは、前述した記憶部に相当している。
また、SCSIアダプタユニット11がROMユニット11cに記憶しているソフトウエアには、応答プログラム11iが含まれている。応答プログラム11iは、ブートメモリユニット10b内のBIOSソフトウエア10e、又は、OSソフトウエア10g内のファイルシステムソフトウエア10hから要求があると、RAMユニット11e内に生成されているinquiryデータ管理テーブル11hから、指定されたターゲットのinquiryデータ12dを読み出し、要求元に回答するためのプログラムである。この応答プログラム11iは、SCSIアダプタユニット11の電源が投入されると、CPU11dによって自
動的に起動されるようになっている。
なお、SCSIアダプタユニット11がROMユニット11cに記憶するソフトウエアは、ROMユニット11cに固定的に記録されたソフトウエアであるため、いわゆるファームウエアとなっている。
<<処理>>
SCSIアダプタユニット11では、その電源が投入されると、CPU11dによって、inquiryデータ収集プログラム11gが自動的に起動されるようになっている。また、
このinquiryデータ収集プログラム11gが起動されると、inquiryデータ収集処理がCPU11dによって開始されるようになっている。
図6は、inquiryデータ収集処理の流れを示す図である。
inquiryデータ収集処理の開始後、最初のステップS101では、CPU11dは、新
規のワークテーブルを、RAMユニット11eに生成する。なお、ここで生成されるワークテーブルは、inquiryデータ管理テーブル11hと同じフィールド構成を、有している
次のステップS102では、CPU11dは、ROMユニット11cから、ターゲット情報管理テーブル11fを読み込む。その後、CPU11dは、第1の処理ループL1を実行する。
第1の処理ループL1では、CPU11dは、ステップS102で読み込んだターゲ
ット情報管理テーブル11fの全てのレコードのそれぞれを1つずつ順に特定するとともに、特定したレコードについてステップS103乃至S106の処理を実行する。
ステップS103では、CPU11dは、処理対象レコードに含まれるターゲットID及びLUNを含むinquiryコマンドを、送信する。なお、図7は、inquiryコマンドのフォーマット図であるが、inquiryコマンドは、周知のものであるので、その説明は省略する
。また、SCSIデバイス12は、このinquiryコマンドを受信すると、inquiryデータ通知プログラム12eに従って、自己のinquiryデータ12dを回答するが、inquiryデータ通知プログラム12eによる処理は、周知のものであるため、その説明は省略する。
次のステップS104では、CPU11dは、ステップS103で送信したinquiryコ
マンドに対する回答を受信したか否かを、判別する。そして、ステップS103で送信したinquiryコマンドに対する回答を受信していなかった場合には、CPU11dは、ステ
ップS104からステップS105へ処理を分岐させる。
ステップS105では、CPU11dは、ステップS103でinquiryコマンドを送信
してから所定時間が経過したか否かを、判別する。そして、ステップS103でinquiry
コマンドを送信してから所定時間が経過していなかった場合には、CPU11dは、ステップS105から処理を分岐させ、ステップS104へ処理を戻す。
ステップS104及びS105を繰り返し実行している最中に、ステップS103でinquiryコマンドを送信してから所定時間が経過した場合には、CPU11dは、ステップ
S105から処理を進め、第1の処理ループL1におけるこの処理対象レコードの回を終了する。
また、ステップS104及びS105を繰り返し実行している最中に、所定時間が経過
する前に、ステップS103で送信したinquiryコマンドに対する回答を受信した場合、
CPU11dは、ステップS104からステップS106へ処理を進める。
ステップS106では、CPU11dは、ステップS104で受信したinquiryデータ
12dを、RAMユニット11e内のワークテーブルに記録する処理を行う。その後、CPU11dは、第1の処理ループL1におけるこの処理対象レコードの回を終了する。
CPU11dは、ステップS102で読み込んだターゲット情報管理テーブル11fの全てのレコードについてステップS103乃至S106の処理を実行し終えると、第1の処理ループL1から離脱し、ステップS107へ処理を進める。
ステップS107では、CPU11dは、RAMユニット11e内のワークテーブルを複製して、inquiryデータ管理テーブル11hとしてRAMユニット11eに記録する。
記録後、CPU11dは、図6に係るinquiryデータ収集処理を終了する。
このinquiryデータ収集処理によれば、SCSIアダプタユニット11は、ブートメモ
リユニット10b内のBIOSソフトウエア10e、又は、OSソフトウエア10g内のファイルシステムソフトウエア10hから要求がなくとも、起動後直ちに、inquiry処理
を行うこととなり、また、自己に接続されているSCSIデバイス12からinquiryデー
タ12dを収集することとなる。
<<作用>>
図8は、第1の実施形態のコンピュータ10とSCSIドライバ10iとSCSIアダプタユニット11とにおける起動時のシーケンスを示す図である。
第1の実施形態のコンピュータシステムでは、コンピュータ10の主電源が投入されると、ブートメモリユニット10b内のBIOSソフトウエア10eがCPU10cによって起動されてBIOSソフトウエア10eに含まれるPOST[Power-On Self Test]が開始されるとともに(ステップS201)、SCSIアダプタユニット11内のinquiry
データ収集プログラム11gがCPU11dによって起動されてinquiryデータ収集処理
が実行される(ステップS401)。このとき、inquiryデータ収集処理は、複数のSC
SIアダプタユニット11において、並列に実行される。そして、図6を用いて先に説明したように、各SCSIアダプタユニット11のRAMユニット11eには、inquiryデ
ータ管理テーブル11hが生成されることとなる。
コンピュータ10では、POSTの実行によって、各ユニットに問題がないことが確認されると、続いて、BIOSソフトウエア10eに含まれるOBP[Open Boot Program
]が開始される(ステップS202)。OBPには、SCSIアダプタユニット11に接続されているSCSIデバイス12を認識するため、各SCSIデバイス12に関するデバイス情報を取得するためのプログラムが、含まれている。そのプログラムに従ったCPU10cは、何れか1個のSCSIデバイス12に関するデバイス情報を、SCSIドライバ10iを介してSCSIアダプタユニット11に要求する(ステップS203)。
すると、SCSIドライバ10iに従ったCPU10cが、デバイス情報の要求を、inquiryコマンドに変換して、指定されたSCSIデバイス12が接続されているSCSI
アダプタユニット11に、送信する(ステップS301)。SCSIアダプタユニット11は、inquiryコマンドを受信すると(ステップS402)、そのinquiryコマンドで指定されているターゲットID及びLUNを検索条件として、RAMユニット11e内のinquiryデータ管理テーブル11hを検索する(ステップS403)。その後、SCSIアダ
プタユニット11は、inquiryデータ12dが検出できた場合には、そのinquiryデータ1
2dをSCSIドライバ10iを介してOBPに回答し、inquiryデータ12dが検出で
きなかった場合には、その旨をSCSIドライバ10iを介してOBPに回答する(ステップS404)。なお、ステップS402乃至S404は、応答プログラム11iによる処理である。
そして、SCSIドライバ10iに従ったCPU10cが、SCSIアダプタユニット11からの回答を、OBPが読み込める形式に変換して、デバイス情報としてOBPに引き渡し(ステップS302)、OBPに従ったCPU10cが、そのデバイス情報を受信して、図示せぬカーネル内に記録する(ステップS204)。
OBPに従ったCPU10cは、デバイス情報の要求(ステップS203)と受信(ステップS204)とからなる処理を、コンピュータ10に接続されている全てのSCSIデバイス12について繰り返し実行し、全てのSCSIデバイス12について実行し終えると(ステップS205)、OSソフトウエア10gの起動を開始する。
<<効果>>
図9は、従来のコンピュータシステムにおける起動時のシーケンスを示す図である。
図9と図8とを比較して明かなように、従来のコンピュータシステムでは、POSTが開始されても、SCSIアダプタユニット11では、inquiryデータ収集処理(S401
)が行われない。
そして、POSTが完了して、OBPが開始されると(ステップS202)、CPU10cが、何れか1個のSCSIデバイス12に関するデバイス情報を、SCSIドライバ10iを介してSCSIアダプタユニット11に要求する(ステップS211)。この要求を受けて、SCSIドライバ10iに従ったCPU10cは、inquiryコマンドに変換
し(ステップS311)、指定されたSCSIデバイス12が接続されているSCSIアダプタユニット11が、そのSCSIデバイス12にinquiryコマンドを送信する(ステ
ップS411)。
SCSIデバイス12は、正常に動作している場合には、inquiryコマンドを受信して
、自己のinquiryデータ12dをOBPに向けて回答する(ステップS511、S512
、S412、S312、S212)。しかしながら、SCSIデバイス12が、正常に動作していない場合には、SCSIアダプタユニット11が、inquiryコマンドを送信して
も、SCSIデバイス12からは回答が返ってこない。このような場合、SCSIアダプタユニット11は、SCSIデバイス12から回答が返ってくるまで、所定時間待機し、時間切れになると(ステップS413)、OBPに向けてエラーを回答する(ステップS413)。
第1の実施形態と同様に、従来のコンピュータシステムにおいても、OBPに従ったCPU10cは、デバイス情報の要求(ステップS211)と受信(ステップS212)とからなる処理を、コンピュータ10に接続されている全てのSCSIデバイス12について繰り返し実行するようになっている。
従って、従来のコンピュータシステムでは、OBPの実行時間に、SCSIデバイス12から回答が返ってこないために待機した時間が、正常に動作していないSCSIデバイス12の個数の分だけ、累積して計上されてしまうこととなる。
しかしながら、第1の実施形態のコンピュータシステムによれば、POSTが実行されている間に、SCSIアダプタユニット11が、SCSIデバイス12からinquiryデー
タ12dを収集しているため、正常に動作していないSCSIデバイス12が存在することによって、待機時間が幾つか生じてしまっていても、その待機時間がOBPの実行時間に計上されないこととなる。
而も、第1の実施形態によれば、inquiryデータ収集処理は、複数のSCSIアダプタ
ユニット11において、並行に実行されるため、各SCSIアダプタユニット11のinquiryデータ収集処理において、待機時間が生じてしまっていても、その待機時間が、累積
されることがない。
以上のことから、第1の実施形態のコンピュータシステムによれば、コンピュータ10の主電源を投入してからOSソフトウエア10gの起動が開始されるまでの時間が、従来のコンピュータシステムよりも少なくなる。
また、以上では、OBPがデバイス情報の要求を取得する処理における第1の実施形態の効果について、説明したが、OSソフトウエア10gのファイルシステムソフトウエア10h(に従ったCPU10c)が、各SCSIデバイス12からデバイス情報を取得する場合においても、同様の効果が得られる。すなわち、ファイルシステムソフトウエア10h(従ったCPU10c)が、各SCSIデバイス12のデバイス情報をSCSIアダプタユニット11に要求しても、SCSIアダプタユニット11からは、指定されたSCSIデバイス12のinquiryデータ12dの有無が、直ちに回答される。このため、ファ
イルシステムソフトウエア10h(に従ったCPU10c)は、正常に動作していないSCSIデバイス12からの回答が返ってこないことによってSCSIアダプタユニット11とともに所定時間待機しなくても済むようになる。
実施形態2
第2の実施形態は、コンピュータとSCSIデバイスとが、SCSIバスではなく、FC[Fiber Channel]スイッチを介して接続されている点で、第1の実施形態と相違する
<<構成>>
図10は、第2の実施形態のコンピュータシステムの構成図である。
図10に示すように、第2の実施形態のコンピュータシステムは、コンピュータ20と、このコンピュータ20にFCスイッチ22を介して接続された複数のRAID[Redundant Arrays of Independent Disks]装置23とを、含んでいる。
このうち、コンピュータ20は、ストレージユニット20a、ブートメモリユニット20b、CPU20c、メインメモリユニット20d、及び、FCアダプタユニット21を、備えている。FCアダプタユニット21を除く各ユニット20a〜20dは、第1の実施形態のコンピュータ10における同じユニット10a〜10dと同等の機能を発揮するものである。一方、FCアダプタユニット21は、FCデバイスであるRAID装置23を接続するためのインターフェースをコンピュータに拡張機能として追加するためのユニットであり、いわゆるホストバスアダプタである。
コンピュータ20は、第1の実施形態のコンピュータ10と同様に、ブートメモリユニット20bに、BIOSソフトウエア20eを記憶している。また、コンピュータ20は、ストレージユニット20aに、アプリケーション20fと、OSソフトウエア20gとを、記憶している。OSソフトウエア20gには、ファイルシステムソフトウエア20hが含まれている。
第2の実施形態では、コンピュータ20は、ストレージユニット20aに、SCSIドライバ20iと、HBA[Host Bus Adapter]ドライバ20jとを、記憶している。SCSIドライバ20iは、BIOSソフトウエア20e又はOSソフトウエア20gとSCSIデバイスとの間のSCSI通信を制御するためのプログラムである。HBAドライバ20jは、SCSIドライバ20iが送信するデータをFC通信の通信形態に変換してFCアダプタユニット21に引き渡したり、FCアダプタユニット21がFC通信で受信したデータをSCSIドライバ20iが解釈できるデータに変換したりするためのプログラムである。
FCスイッチ22は、パケットの取り次ぎを行うネットワーク機器である。
RAID装置23は、コンピュータ20の外部記憶装置である。このRAID装置23は、FC−RAIDコントローラ23a、SCSIアダプタ23b、及び、複数のSCSIデバイス23cを、含んでいる。FC−RAIDコントローラ23aは、FC通信のためのインターフェースと、複数のSCSIデバイス23c内のディスク媒体を仮想的に1枚のディスク媒体として管理するための機能とを、備えている。SCSIアダプタ23bは、自己に接続されたSCSIデバイス23cを制御するためのコントローラである。SCSIデバイス23cは、図2に示したものと同様に、I/Fユニット、ディスクユニット、及び、ディスクコントローラを、備えており、ディスクコントローラには、ROM、CPU、RAMが含まれ、ROMには、SCSI規格に従った通信を行うためのソフトウエアと、inquiryデータとが、記録されている。
図11は、FCアダプタユニット21の構成図である。
図11に示すように、FCアダプタユニット21は、I/Fユニット21a、21b、ROMユニット21c、CPU21d、及び、RAMユニット21eを、備えている。
1個目のI/Fユニット21aは、コンピュータ20内のCPU20c等のユニットとデータの遣り取りを行うためのユニットである。2個目のI/Fユニット21bは、FC規格に従った通信を行うためのユニットである。なお、FCデバイスであるRAID装置23は、このI/Fユニット21bに接続される。ROMユニット21cは、プログラムやデータを記録しておくためのユニットである。CPU21dは、ROMユニット21c内のプログラムに従って処理を行うユニットである。RAMユニット21eは、CPU21dがプログラムやデータをキャッシュしたり作業領域を展開したりするためのユニットである。
FCアダプタユニット21は、ROMユニット21cに、FC規格に従った通信を行うためのソフトウエアと、SCSI規格に従った通信を行うためのソフトウエアと、前述したHBAドライバと同等のソフトウエアとを、記憶している。また、SCSI規格に従った通信を行うためのソフトウエアは、第2の実施形態では、イニシエータとして設定されている。さらに、このソフトウエアには、ターゲット情報管理テーブル21f、inquiry
データ収集プログラム21g、応答プログラム21iが、追加されている。ターゲット情報管理テーブル21fは、第1の実施形態のそれと同等のものであり(図5)、inquiry
データ収集プログラム21g、及び、応答プログラム21iも、第1の実施形態のそれらと同等のものである(図6、図8)。
なお、FCアダプタユニット21がROMユニット11cに記憶するソフトウエアは、ROMユニット11cに固定的に記録されたソフトウエアであるため、いわゆるファームウエアとなっている。
<<効果>>
第2の実施形態は、以上のように構成されているため、第1の実施形態のSCSIアダプタユニット11と同様に、コンピュータ20の起動後、BIOSソフトウエア20e内のPOSTが実行されている間に、FCアダプタユニット21が、RAID装置23内のSCSIデバイス23cからinquiryデータを収集する。このため、正常に動作していな
いSCSIデバイス23cが存在することによって、待機時間が幾つか生じてしまっていても、その待機時間がOBPの実行時間に計上されないこととなる。
また、第2の実施形態においても、inquiryデータ収集処理は、複数のFCアダプタユ
ニット21において、並行に実行されるため、各FCアダプタユニット21のinquiryデ
ータ収集処理において、待機時間が生じてしまっていても、その待機時間が、累積されることがない。
以上のことから、第2の実施形態のコンピュータシステムによっても、コンピュータ20の主電源を投入してからOSソフトウエア20gの起動が開始されるまでの時間が、従来のコンピュータシステムよりも少なくなる。
実施形態3
第3の実施形態は、コンピュータとRAID装置とがSAS[Serial Attached SCSI]を介して接続されている点で、第1の実施形態と相違する。
<<構成>>
図12は、第3の実施形態のコンピュータシステムの構成図である。
図12に示すように、第3の実施形態のコンピュータシステムは、コンピュータ30と、このコンピュータ30に接続された複数のRAID[Redundant Arrays of Independent Disks]装置32とを、含んでいる。
このうち、コンピュータ30は、ストレージユニット30a、ブートメモリユニット30b、CPU30c、メインメモリユニット30d、及び、SASアダプタユニット31を、備えている。SASアダプタユニット31を除く各ユニット30a〜30dは、第1の実施形態のコンピュータ10における同じユニット10a〜10dと同等の機能を発揮するものである。一方、SASアダプタユニット31は、SASデバイスであるRAID装置32を接続するためのインターフェースをコンピュータに拡張機能として追加するためのユニットであり、いわゆるホストバスアダプタである。
コンピュータ30は、第1の実施形態のコンピュータ10と同様に、ブートメモリユニット30bに、BIOSソフトウエア30eを記憶している。また、コンピュータ30は、ストレージユニット30aに、アプリケーション30fと、OSソフトウエア30gとを、記憶している。OSソフトウエア30gには、ファイルシステムソフトウエア30hが含まれている。
第3の実施形態では、コンピュータ30は、ストレージユニット30aに、SCSIドライバ30iと、HBAドライバ30jとを、記憶している。SCSIドライバ30iは、BIOSソフトウエア30e又はOSソフトウエア30gとSCSIデバイスとの間のSCSI通信を制御するためのプログラムである。HBAドライバ30jは、SCSIドライバ30iが送信するデータをSAS通信の通信形態に変換してSASアダプタユニット31に引き渡したり、SASアダプタユニット31がSAS通信で受信したデータをSCSIドライバ30iが解釈できるデータに変換したりするためのプログラムである。
RAID装置32は、コンピュータ30の外部記憶装置である。このRAID装置32は、SAS−RAIDコントローラ32a、エキスパンダ32b、及び、複数のSASデバイス32cを、含んでいる。SAS−RAIDコントローラ32aは、SAS通信のためのインターフェースと、複数のSASデバイス32c内のディスク媒体を仮想的に1枚のディスク媒体として管理するための機能とを、備えている。エキスパンダ32bは、接続トポロジを拡張するための中継デバイスである。SASデバイス32cは、図2に示したものと同様に、I/Fユニット、ディスクユニット、及び、ディスクコントローラを、備えており、ディスクコントローラには、ROM、CPU、RAMが含まれ、ROMには、SAS規格に従った通信を行うためのソフトウエアと、inquiryデータとが、記録され
ている。なお、SAS規格に従った通信を行うためのソフトウエアには、SCSIコマンドを解釈して実行するためのソフトウエアが含まれている。
図13は、SASアダプタユニット31の構成図である。
図13に示すように、SASアダプタユニット31は、I/Fユニット31a、31b、ROMユニット31c、CPU31d、及び、RAMユニット31eを、備えている。
1個目のI/Fユニット31aは、コンピュータ30内のCPU30c等のユニットとデータの遣り取りを行うためのユニットである。2個目のI/Fユニット31bは、SAS規格に従った通信を行うためのユニットである。なお、SASデバイスであるRAID装置32は、このI/Fユニット31bに接続される。ROMユニット31cは、プログラムやデータを記録しておくためのユニットである。CPU31dは、ROMユニット31c内のプログラムに従って処理を行うユニットである。RAMユニット31eは、CPU31dがプログラムやデータをキャッシュしたり作業領域を展開したりするためのユニットである。
SASアダプタユニット31は、ROMユニット31cに、SAS規格に従った通信を行うためのソフトウエアを、記憶している。このソフトウエアは、第3の実施形態では、イニシエータとして設定されている。さらに、このソフトウエアには、ターゲット情報管理テーブル31f、inquiryデータ収集プログラム31g、応答プログラム31iが、含
まれている。ターゲット情報管理テーブル31fは、第1の実施形態のそれと同等のものであり(図5)、inquiryデータ収集プログラム31g、及び、応答プログラム31iも
、第1の実施形態のそれらと同等のものである(図6、図8)。
なお、SASアダプタユニット31がROMユニット31cに記憶するソフトウエアは、ROMユニット31cに固定的に記録されたソフトウエアであるため、いわゆるファームウエアとなっている。
<<効果>>
第3の実施形態は、以上のように構成されているため、第1の実施形態のSCSIアダプタユニット11と同様に、コンピュータ30の起動後、BIOSソフトウエア30e内のPOSTが実行されている間に、SASアダプタユニット31が、RAID装置32内のSASデバイス32cからinquiryデータを収集する。このため、正常に動作していな
いSASデバイス32cが存在することによって、待機時間が幾つか生じてしまっていても、その待機時間がOBPの実行時間に計上されないこととなる。
また、第2の実施形態においても、inquiryデータ収集処理は、複数のSASアダプタ
ユニット31において、並行に実行されるため、各SASアダプタユニット31のinquiryデータ収集処理において、待機時間が生じてしまっていても、その待機時間が、累積さ
れることがない。
以上のことから、第3の実施形態のコンピュータシステムによっても、コンピュータ30の主電源を投入してからOSソフトウエア30gの起動が開始されるまでの時間が、従来のコンピュータシステムよりも少なくなる。
実施形態4
第1乃至第3の実施形態は、ターゲットデバイス(SCSIデバイス12、23c、SASデバイス32c)には、何ら変更を加えずに、イニシエータであるホストバスアダプタ(SCSIアダプタユニット11、FCアダプタユニット21、SASアダプタユニット31)に、inquiryデータ収集機能と応答機能とが追加されたものとなっている。これ
に対し、第4の実施形態は、コンピュータと複数のSCSIデバイスとからなるコンピュータシステムにおいて、イニシエータ(SCSIアダプタ)とターゲットデバイス(SCSIデバイス)との間の通信に独自のシーケンスを追加したものとなっている。従って、第4の実施形態のコンピュータシステムは、図1に示すコンピュータシステムと同じシステム構成を、有している。
<<構成>>
図14は、第4の実施形態におけるSCSIアダプタユニット11の構成図である。
図14と図4とから明かなように、第4の実施形態のSCSIアダプタユニット11は、第1の実施形態のそれと同じハードウエア構成を、有している。また、第4の実施形態のSCSIアダプタユニット11は、第1の実施形態と同様に、ROMユニット11cに、ターゲット情報管理テーブル11f、inquiryデータ収集プログラム11j、応答プロ
グラム11iを記憶している。但し、第4の実施形態のinquiryデータ収集プログラム1
1jによる処理内容は、後述するように、第1の実施形態のinquiryデータ収集プログラ
ム11gによる処理内容(図6)とは、若干相違している。
図15は、第4の実施形態におけるSCSIデバイス12の構成図である。
図15と図2とから明かなように、第4の実施形態のSCSIデバイス12は、第1の実施形態のそれと同じハードウエア構成を、有している。また、第4の実施形態のSCSIデバイス12は、第1の実施形態と同様に、ディスクコントローラ12cに、inquiry
データ12d、及び、inquiryデータ通知プログラム12fを記憶している。但し、第4
の実施形態のinquiryデータ通知プログラム12fによる処理内容は、後述するように、
第1の実施形態のinquiryデータ通知プログラム12eによる処理内容とは、若干相違し
ている。
<<処理>>
<SCSIアダプタ側>
SCSIアダプタユニット11では、その電源が投入されると、CPU11dによって、inquiryデータ収集プログラム11jが自動的に起動されるようになっている。また、
このinquiryデータ収集プログラム11jが起動されると、inquiryデータ収集処理がCPU11dによって開始されるようになっている。
図16は、inquiryデータ収集処理の流れを示す図である。
inquiryデータ収集処理の開始後、最初のステップS601では、CPU11dは、新
規のワークテーブルを、RAMユニット11eに生成する。なお、ここで生成されるワークテーブルは、inquiryデータ管理テーブル11hと同じフィールド構成を、有している
次のステップS602では、CPU11dは、ROMユニット11cから、ターゲット情報管理テーブル11fを読み込む。なお、ここまでの処理は、第1の実施形態と同じである。
次のステップS603では、CPU11dは、ステップS602で読み込んだターゲット情報管理テーブル11fの全てのレコードに係る全てのターゲットに対し、inquiryデ
ータ要求コマンドをブロードキャストする処理を行う。なお、このブロードキャスト処理に係るコマンドは、周知のSCSIコマンドとは別に、新たに用意されるコマンドである。従って、このコマンドを受けるSCSIデバイス12にも、このコマンドを処理して回答するための機能が、追加されている。CPU11dは、inquiryデータ要求コマンドを
ブロードキャストすると、ステップS604へ処理を進める。
ステップS604では、CPU11dは、何れかのSCSIデバイス12からinquiry
データ12dを受信したか否かを、判別する。そして、何れかのSCSIデバイス12からinquiryデータ12dを受信していなかった場合、CPU11dは、ステップS604
からステップS608へ処理を分岐させる。一方、何れかのSCSIデバイス12からinquiryデータ12dを受信した場合、CPU11dは、ステップS605へ処理を進める
ステップS605では、CPU11dは、ステップS604で受信したinquiryデータ
12dの送信元へ、正常受領の通知(ACK[Acknowledgment]の送信)を行う。
次のステップS606では、CPU11dは、ステップS604で受信したinquiryデ
ータ12dを、RAMユニット11e内のワークテーブルに記録する処理を行う。
次のステップS607では、CPU11dは、ステップS602で読み込んだターゲット情報管理テーブル11fの全てのレコードに係る全てのターゲットについて、inquiry
データ12dを記録する処理を完了したか否かを、判別する。そして、全てのターゲットについて、inquiryデータ12dを記録する処理が完了していた場合、CPU11dは、
ステップS609へ処理を進める。一方、全てのターゲットについて、inquiryデータ1
2dを記録する処理を完了していなかった場合、CPU11dは、ステップS607からステップS608へ処理を分岐させる。
ステップS608では、CPU11dは、ステップS603でinquiryデータ要求コマ
ンドをブロードキャストしてから、所定時間が経過したか否かを、判別する。そして、inquiryデータ要求コマンドをブロードキャストしてから、所定時間が経過していなかった
場合、CPU11dは、ステップS608から処理を分岐させ、ステップS604へ処理を戻す。一方、ステップS603でinquiryデータ要求コマンドをブロードキャストして
から、所定時間が経過した場合、CPU11dは、ステップS609へ処理を進める。
ステップS609では、CPU11dは、ステップS602で読み込んだターゲット情報管理テーブル11fの全てのレコードに係る全てのターゲットに対し、終了通知をブロードキャストする処理を行う。なお、このブロードキャスト処理に係る通知も、周知のSCSI規格にはない新たな処理となっている。
次のステップS610では、CPU11dは、RAMユニット11e内のワークテーブルを複製して、inquiryデータ管理テーブル11hとしてRAMユニット11eに記録す
る。記録後、CPU11dは、図16に係るinquiryデータ収集処理を終了する。
<SCSIデバイス側>
一方、SCSIデバイス12では、イニシエータであるSCSIアダプタユニット11からinquiryデータ要求コマンドが送られてくると、それを契機として、inquiryデータ通知プログラム12fが、ディスクコントローラ12cによって起動され、inquiryデータ
通知処理が開始されるようになっている。
図17は、inquiryデータ通知処理の流れを示す図である。
inquiryデータ通知処理の開始後、最初のステップS701では、ディスクコントロー
ラ12c(内のCPU)は、inquiryデータ要求コマンドの送信元へ、inquiryデータ12dを送信する処理を行う。
次のステップS702では、ディスクコントローラ12cは、イニシエータであるSCSIアダプタユニット11から正常受領通知があったか否かを、判別する。そして、イニシエータであるSCSIアダプタユニット11から正常受領通知があった場合には、ディスクコントローラ12cは、図17に係るinquiryデータ通知処理を終了する。一方、イ
ニシエータであるSCSIアダプタユニット11から正常受領通知がなかった場合には、ディスクコントローラ12cは、ステップS702からステップS703へ処理を分岐させる。
ステップS703では、ディスクコントローラ12cは、イニシエータであるSCSIアダプタユニット11から終了通知があったか否かを、判別する。そして、イニシエータであるSCSIアダプタユニット11から終了通知があった場合には、ディスクコントローラ12cは、ステップS703から処理を分岐させ、図17に係るinquiryデータ通知
処理を終了する。一方、イニシエータであるSCSIアダプタユニット11から終了通知がなかった場合には、ディスクコントローラ12cは、ステップS704へ処理を進める。
ステップS704では、ディスクコントローラ12cは、図17に係るinquiryデータ
通知処理を開始してから所定時間が経過したか否かを、判別する。そして、図17に係るinquiryデータ通知処理を開始してから所定時間が経過していた場合には、ディスクコン
トローラ12cは、ステップS704から処理を分岐させ、図17に係るinquiryデータ
通知処理を終了する。一方、図17に係るinquiryデータ通知処理を開始してから所定時
間が経過していなかった場合には、ディスクコントローラ12cは、ステップS705へ処理を進める。
ステップS705では、ディスクコントローラ12cは、一定時間待機する処理を行う。その後、ディスクコントローラ12cは、ステップS701へ処理を戻し、再度、inquiryデータ12dを送信する処理を行う。
<<効果>>
図16に係るinquiryデータ収集処理と図17に係るinquiryデータ通知処理とによれば、SCSIアダプタユニット11は、ブートメモリユニット10b内のBIOSソフトウエア10e、又は、OSソフトウエア10g内のファイルシステムソフトウエア10hから要求がなくとも、起動後直ちに、inquiryデータ12dを収集することができるだけで
なく、自己に接続されている全てのSCSIデバイス12から一斉に、inquiryデータ1
2dを収集することができる。
実施形態5
第5の実施形態は、コンピュータとSCSIデバイスとが、SCSIバスではなく、F
Cスイッチを介して接続されている点で、第4の実施形態と相違する。つまり、第5の実施形態は、第2の実施形態と同じハードウエア構成を有するコンピュータシステム(図10)において、inquiryデータ収集に関し、FCアダプタユニット21とRAID装置2
3内のSCSIデバイス23cとの間の通信に独自のシーケンスを追加したものとなっている。
<<構成>>
図18は、第5の実施形態におけるFCアダプタユニット21の構成図である。
図18と図11とから明かなように、第5の実施形態のFCアダプタユニット21は、第2の実施形態のそれと同じハードウエア構成を、有している。また、第5の実施形態のFCアダプタユニット21は、第2の実施形態と同様に、ROMユニット21cに、ターゲット情報管理テーブル21f、inquiryデータ収集プログラム21j、応答プログラム
21iを記憶している。但し、第5の実施形態のinquiryデータ収集プログラム21jに
よる処理内容は、第4の実施形態のinquiryデータ収集プログラム11gによる処理内容
(図16)と同じである。
なお、第5の実施形態におけるSCSIデバイス23cは、図15に示したSCSIデバイス12と同じハードウエア構成及びソフトウエア構成を、有している。従って、SCSIデバイス23cでは、第4の実施形態のinquiryデータ通知プログラム12fによる
処理内容(図17)と同じ処理が、実行される。
<<効果>>
第5の実施形態は、以上のように構成されているため、図16と同様のinquiryデータ
収集処理、及び、図17と同様のinquiryデータ通知処理により、FCアダプタユニット
21は、ブートメモリユニット20b内のBIOSソフトウエア20e、又は、OSソフトウエア20g内のファイルシステムソフトウエア20hから要求がなくとも、起動後直ちに、inquiryデータを収集することができるだけでなく、自己に接続されている全ての
SCSIデバイス23cから一斉に、inquiryデータを収集することができる。
実施形態6
第6の実施形態は、コンピュータとRAID装置とがSASを介して接続されている点で、第4の実施形態と相違する。つまり、第6の実施形態は、第3の実施形態と同じハードウエア構成を有するコンピュータシステム(図12)において、inquiryデータ収集に
関し、SASアダプタユニット31とRAID装置32内のSASデバイス32cとの間の通信に独自のシーケンスを追加したものとなっている。
<<構成>>
図19は、第6の実施形態におけるSASアダプタユニット31の構成図である。
図19と図13とから明かなように、第6の実施形態のSASアダプタユニット31は、第3の実施形態のそれと同じハードウエア構成を、有している。また、第6の実施形態のSASアダプタユニット31は、第3の実施形態と同様に、ROMユニット31cに、ターゲット情報管理テーブル31f、inquiryデータ収集プログラム31j、応答プログ
ラム31iを記憶している。但し、第6の実施形態のinquiryデータ収集プログラム31
jによる処理内容は、第4の実施形態のinquiryデータ収集プログラム11gによる処理
内容(図16)と同じである。
なお、第6の実施形態におけるSASデバイス32cは、図2に示したものと同様に、I/Fユニット、ディスクユニット、及び、ディスクコントローラを、備えており、ディ
スクコントローラには、ROM、CPU、RAMが含まれ、ROMには、SAS規格に従った通信を行うためのソフトウエアと、inquiryデータとが、記録されている。なお、S
AS規格に従った通信を行うためのソフトウエアには、SCSIコマンドを解釈して実行するためのソフトウエアが、含まれているとともに、第4の実施形態のinquiryデータ通
知プログラム12fによる処理内容(図17)と同じ処理を実行するためのinquiryデー
タ通知プログラムが、含まれている。
<<効果>>
第6の実施形態は、以上のように構成されているため、図16と同様のinquiryデータ
収集処理、及び、図17と同様のinquiryデータ通知処理により、SASアダプタユニッ
ト31は、ブートメモリユニット30b内のBIOSソフトウエア30e、又は、OSソフトウエア30g内のファイルシステムソフトウエア30hから要求がなくとも、起動後直ちに、inquiryデータを収集することができるだけでなく、自己に接続されている全て
のSASデバイス32cから一斉に、inquiryデータを収集することができる。
実施形態7
第7の実施形態は、第1の実施形態と同じようなコンピュータとSCSIデバイスとを備えるコンピュータシステムにおいて、イニシエータからのinquiryコマンドに対してinquiryデータを回答しなかったSCSIデバイスがあった場合に、そのSCSIデバイスの所在をシステム管理者に通知するというものである。
<<構成>>
図20は、第7の実施形態のコンピュータシステムの構成図である。
図20に示すように、第7の実施形態のコンピュータシステムは、コンピュータ40と、エンクロージャ42とを、含んでいる。
このうち、コンピュータ40は、第1の実施形態と同様に、ストレージユニット40a、ブートメモリユニット40b、CPU40c、メインメモリユニット40d、及び、SCSIアダプタユニット41を、備えている。また、このコンピュータ40は、第1の実施形態と同様に、ストレージユニット40aに、アプリケーション40fと、OSソフトウエア40g(ファイルシステムソフトウエア40hを含む)と、SCSIドライバ40iとを、記憶している。
一方、エンクロージャ42は、SES[SCSI Enclosure Services]42a、SCSI
デバイス42b、及び、LED[Light Emitting Diode]インジケータ42cとを、内蔵している。SES42aは、エンクロージャの環境のモニタリングやLEDインジケータ42cの制御を行うためのSCSIデバイスである。SCSIデバイス42bは、データを入出力するための機能と、SCSI規格に従った通信を行うための接続インターフェースとを備えたデバイスである。このSCSIデバイス42bは、SCSI通信を行うためのソフトウエアを記憶しているため、inquiryコマンドが送られてきた場合には、inquiryデータを回答するようになっている。LEDインジケータ42cは、エンクロージャ42内においてSCSIデバイス42bの状態を表示するためのインジケータであり、複数のSCSIデバイス42bに対して1つずつ割り当てられている。なお、エンクロージャ42内においては、SES42aと複数のSCSIデバイス42bは、SCSIバスケーブルを介して接続されている。また、SES42aは、SCSIバスケーブルを介してコンピュータ40内のSCSIアダプタユニット11に接続されている。
図21は、SCSIアダプタユニット41の構成図である。
図21に示すように、SCSIアダプタユニット41は、第1の実施形態と同様に、I/Fユニット41a、41b、ROMユニット41c、CPU41d、及び、RAMユニット41eを、備えている。また、SCSIアダプタユニット41は、ROMユニット11cに、SCSI規格に従った通信を行うためのソフトウエアを記憶している。このソフトウエアは、第7の実施形態では、イニシエータとして設定されている。さらに、このソフトウエアには、ターゲット情報管理テーブル41f、inquiryデータ収集プログラム4
1g、及び、応答プログラム41iが、追加されている。なお、ターゲット情報管理テーブル41fと、応答プログラム41iは、第1の実施形態のターゲット情報管理テーブル11f(図5)と、応答プログラム11i(図8)と同等の機能を発揮するものである。一方、inquiryデータ収集プログラム41gによる処理内容は、第1の実施形態のinquiryデータ収集プログラム11gによる処理内容とは、若干相違している。但し、inquiryデ
ータ収集プログラムによってRAMユニット41eにinquiryデータ管理テーブル41h
が生成されることについては、第7の実施形態と第1の実施形態とで、変わりはない。
<<処理>>
SCSIアダプタユニット41では、その電源が投入されると、CPU41dによって、inquiryデータ収集プログラム41gが自動的に起動されるようになっている。また、
このinquiryデータ収集プログラム41gが起動されると、inquiryデータ収集処理がCPU41dによって開始されるようになっている。
図22は、inquiryデータ収集処理の流れを示す図である。
inquiryデータ収集処理の開始後、最初のステップS801では、CPU41dは、新
規のワークテーブルを、RAMユニット41eに生成する。なお、ここで生成されるワークテーブルは、inquiryデータ管理テーブル41hと同じフィールド構成を、有している
次のステップS802では、CPU11dは、ROMユニット41cから、ターゲット情報管理テーブル41fを読み込む。その後、CPU41dは、第2の処理ループL2を実行する。
第2の処理ループL2では、CPU41dは、ステップS802で読み込んだターゲ
ット情報管理テーブル41fの全てのレコードのそれぞれを1つずつ順に特定するとともに、特定したレコードについてステップS803乃至S808の処理を実行する。
ステップS803では、CPU41dは、処理対象レコードに含まれるターゲットID及びLUNを含むinquiryコマンド(図7参照)を、送信する。
次のステップS804では、CPU41dは、ステップS803で送信したinquiryコ
マンドに対する回答を受信したか否かを、判別する。そして、ステップS803で送信したinquiryコマンドに対する回答を受信していなかった場合には、CPU41dは、ステ
ップS804からステップS805へ処理を分岐させる。
ステップS805では、CPU41dは、ステップS803でinquiryコマンドを送信
してから所定時間が経過したか否かを、判別する。そして、ステップS803でinquiry
コマンドを送信してから所定時間が経過していなかった場合には、CPU41dは、ステップS805から処理を分岐させ、ステップS804へ処理を戻す。
ステップS804及びS805を繰り返し実行している最中に、ステップS803でinquiryコマンドを送信してから所定時間が経過した場合には、CPU41dは、ステップ
S805から処理を進め、第2の処理ループL2におけるこの処理対象レコードの回を終了する。
また、ステップS804及びS805を繰り返し実行している最中に、所定時間が経過する前に、ステップS803で送信したinquiryコマンドに対する回答を受信した場合、
CPU41dは、ステップS804からステップS806へ処理を進める。
ステップS806では、CPU41dは、ステップS804で受信した回答がinquiry
データを含む正常な回答であるか否かを、判別する。そして、ステップS804で受信した回答がinquiryデータを含む正常な回答であった場合、CPU41dは、ステップS8
07へ処理を進める。
ステップS807では、CPU41dは、ステップS804で受信したinquiryデータ
を、RAMユニット41e内のワークテーブルに記録する処理を行う。その後、CPU41dは、第2の処理ループL2におけるこの処理対象レコードの回を終了する。
一方、ステップS806において、ステップS804で受信した回答がinquiryデータ
を含む正常な回答ではなかった場合、CPU41dは、ステップS806からステップS808へ処理を分岐させる。
ステップS808では、CPU41dは、SES42aに対し、処理対象レコードに含まれるターゲットIDにて特定されるSCSIデバイス42bに対応付けられているLEDインジケータ42cの点灯を指示する。なお、図23は、SESコマンドのフォーマット図であるが、SESコマンドは、周知のものであるので、その説明は省略する。図23のSESコマンドにおける「rqst ident」フィールドの値を1にすると、LEDインジケータ42cの点灯が指示され、当該フィールドの値を0にすると、LEDインジケータ42cの消灯が指示される。CPU41dは、LEDインジケータ42cの点灯を指示した後、第2の処理ループL2におけるこの処理対象レコードの回を終了する。
CPU41dは、ステップS802で読み込んだターゲット情報管理テーブル41fの全てのレコードについてステップS803乃至S808の処理を実行し終えると、第2の処理ループL2から離脱し、ステップS809へ処理を進める。
ステップS809では、CPU41dは、RAMユニット41e内のワークテーブルを複製して、inquiryデータ管理テーブル41hとしてRAMユニット41eに記録する。
記録後、CPU41dは、図22に係るinquiryデータ収集処理を終了する。
<<効果>>
第7の実施形態は、以上に説明したように構成されているため、SCSIアダプタユニット41は、このinquiryデータ収集処理により、ブートメモリユニット10b内のBI
OSソフトウエア10e、又は、OSソフトウエア10g内のファイルシステムソフトウエア10hから要求がなくとも、起動後直ちに、inquiry処理を行うこととなり、また、
自己に接続されているSCSIデバイス12からinquiryデータ12dを収集することと
なる。
而も、第7の実施形態では、そのinquiryデータ収集処理において、inquiryデータを含む正常な回答を返してこなかったSCSIデバイス42bについては、対応するLEDインジケータ42cが点灯されるようになっている。このため、システム管理者は、コンピュータの起動時に、故障しているSCSIデバイス42bを直ちに認知することができる。
実施形態8
第8の実施形態は、第4の実施形態のコンピュータシステムに、第7の実施形態におけるLEDインジケータの点灯機能を組み合わせたものである。
図24は、第8の実施形態のinquiryデータ収集処理の流れを示す図である。
図24と図16とを比較して明かなように、第8の実施形態では、inquiryデータ管理
テーブル11hが生成された後(ステップS610)、inquiryデータを含む正常な回答
を返してこなかったSCSIデバイス12について、対応するLEDインジケータを点灯するようSESに指示がなされる(ステップS611)。
従って、第8の実施形態によっても、システム管理者は、コンピュータの起動時に、故障しているSCSIデバイスを直ちに認知することができる。
<ユニットに関する説明>
以上に説明した第1乃至第8の実施形態において、コンピュータ10〜40の各ユニット10a〜10d、11、20a〜20d、21、30a〜30d、31、40a〜40d、41、ホストバスアダプタ内の各ユニット11a〜11e、21a〜21e、31a〜31e、41a〜41e、SCSIデバイス12内の各ユニット12a〜12cは、何れも、ソフトウエア要素とハードウエア要素とから構成されていても良いし、ハードウエア要素のみで構成されていても良い。
ソフトウエア要素としては、インターフェースプログラム、ドライバプログラム、テーブル、及び、データ、並びに、これらのうちの幾つかを組み合わせたものが、例示できる。これらは、後述のコンピュータ可読媒体に格納されたものであっても良いし、ROM[Read Only Memory]及びLSI[Large Scale Integration]などの記憶装置に固定的に
組み込まれたファームウエアであっても良い。
また、ハードウエア要素としては、FPGA[Field Programmable Gate Array]、A
SIC[Application Specific Integrated Circuit]、ゲートアレイ、論理ゲートの組
み合わせ、信号処理回路、アナログ回路、及び、その他の回路が、例示できる。このうち、論理ゲートには、AND、OR、NOT、NAND、NOR、フリップフロップ、カウンタ回路などが、含まれていてもよい。また、信号処理回路には、信号値の加算、乗算、除算、反転、積和演算、微分、積分などを実行する回路要素が、含まれていてもよい。また、アナログ回路には、増幅、加算、乗算、微分、積分などを実行する回路要素が、含まれていてもよい。
なお、前述したコンピュータ10〜40の各ユニット10a〜10d、11、20a〜20d、21、30a〜30d、31、40a〜40d、41、ホストバスアダプタ内の各ユニット11a〜11e、21a〜21e、31a〜31e、41a〜41e、SCSIデバイス12内の各ユニット12a〜12cをそれぞれ構成する要素は、以上に例示したものに限定されず、これらと等価な他の要素であっても良い。
<ソフトウエア及びプログラムに関する説明>
以上に説明した第1乃至第8の実施形態において、コンピュータ10〜40内のソフトウエア10e〜10i、20e〜20j、30e〜30j、40e〜40i、SCSIデバイス12内の各プログラム12e、12f及びinquiryデータ12d、ホストバスアダ
プタ内の各プログラム11g、11i、11j、11k、21g、21i、21j、31g、31i、31j、41g、41i及び各テーブル11f、11h、21f、21h、
31f、31h、41f、41h、並びに、前述したソフトウエア要素は、何れも、ソフトウェア部品、手続き型言語による部品、オブジェクト指向ソフトウェア部品、クラス部品、タスクとして管理される部品、プロセスとして管理される部品、関数、属性、プロシジャ(手続き)、サブルーチン(ソフトウェアルーチン)、プログラムコードの断片又は部分、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、コード、コードセグメント、エクストラセグメント、スタックセグメント、プログラム領域、データ領域、データ、データベース、データ構造、フィールド、レコード、テーブル、マトリックステーブル、配列、変数、パラメータなどの要素を、含んでいても良い。
また、コンピュータ10〜40内のソフトウエア10e〜10i、20e〜20j、30e〜30j、40e〜40i、SCSIデバイス12内の各プログラム12e、12f及びinquiryデータ12d、ホストバスアダプタ内の各プログラム11g、11i、11
j、11k、21g、21i、21j、31g、31i、31j、41g、41i及び各テーブル11f、11h、21f、21h、31f、31h、41f、41h、並びに、前述したソフトウエア要素は、何れも、C言語、C++、Java(米国サンマイクロシステムズ社商標)、ビジュアルベーシック(米国マイクロソフト社商標)、Perl、Ruby、その他の多くのプログラミング言語により記述されたものであっても良い。
また、コンピュータ10〜40内のソフトウエア10e〜10i、20e〜20j、30e〜30j、40e〜40i、SCSIデバイス12内の各プログラム12e、12f及びinquiryデータ12d、ホストバスアダプタ内の各プログラム11g、11i、11
j、11k、21g、21i、21j、31g、31i、31j、41g、41i及び各テーブル11f、11h、21f、21h、31f、31h、41f、41h、並びに、前述したソフトウエア要素に含まれる命令、コード及びデータは、有線ネットワークカード及び有線ネットワークを通じて、又は、無線カード及び無線ネットワークを通じて、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに、送信又はローディングされても良い。
前述した送信又はローディングにおいて、データ信号は、例えば搬送波に組み込まれることにより、有線ネットワーク又は無線ネットワーク上を移動する。但し、データ信号は、前述した搬送波に依らず、いわゆるベースバンド信号のまま転送されても良い。このような搬送波は、電気的、磁気的又は電磁的な形態、光、音響、又は、その他の形態で、送信される。
ここで、有線ネットワーク又は無線ネットワークは、例えば、電話回線、ネットワーク回線、ケーブル(光ケーブル、金属ケーブルを含む)、無線リンク、携帯電話アクセス回線、PHS[Personal Handyphone System]網、無線LAN[Local Area Network]、Bluetooth(ブルートゥース特別利益団体の商標)、車両搭載型無線通信(DSRC[Dedicated Short Range Communication]を含む)、及び、これらのうちの何れかからなるネットワークである。そして、このデータ信号は、命令、コード及びデータを含む情報を、ネットワーク上のノード又は要素に、伝達する。
なお、コンピュータ10〜40内のソフトウエア10e〜10i、20e〜20j、30e〜30j、40e〜40i、SCSIデバイス12内の各プログラム12e、12f及びinquiryデータ12d、ホストバスアダプタ内の各プログラム11g、11i、11
j、11k、21g、21i、21j、31g、31i、31j、41g、41i及び各テーブル11f、11h、21f、21h、31f、31h、41f、41h、並びに、前述したソフトウエア要素を構成する要素は、以上に例示したものに限定されず、これらと等価な他の要素であっても良い。
<コンピュータ可読媒体に関する説明>
以上に説明した第1乃至第8の実施形態における何れかの機能は、コード化されてコンピュータ可読媒体の記憶領域に格納されていても良い。この場合、その機能を実現するためのプログラムが、このコンピュータ可読媒体を介して、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに、提供され得る。コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータは、コンピュータ可読媒体の記憶領域からプログラムを読み出してそのプログラムを実行することによって、その機能を実現することができる。
ここで、コンピュータ可読媒体とは、電気的、磁気的、光学的、化学的、物理的又は機械的な作用によって、プログラム及びデータ等の情報を蓄積するとともに、コンピュータに読み取られ得る状態でその情報を保持する記録媒体をいう。
電気的又は磁気的な作用としては、ヒューズによって構成されるROM[Read Only Memory]上の素子へのデータの書き込みが、例示できる。磁気的又は物理的な作用としては、紙媒体上の潜像へのトナーの現像が、例示できる。なお、紙媒体に記録された情報は、例えば、光学的に読み取ることができる。光学的且つ化学的な作用としては、基盤上での薄膜形成又は凹凸形成が、例示できる。なお、凹凸の形態で記録された情報は、例えば、光学的に読み取ることができる。化学的な作用としては、基板上での酸化還元反応、又は、半導体基板上での酸化膜形成、窒化膜形成、若しくは、フォトレジスト現像が、例示できる。物理的又は機械的な作用としては、エンボスカードへの凹凸形成、又は、紙媒体へのパンチの穿孔が、例示できる。
また、コンピュータ可読媒体の中には、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに着脱自在に装着できるものがある。着脱自在なコンピュータ可読媒体としては、DVD(DVD−R、DVD−RW、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、+R/+WR、BD(BD−R、BD−RE、BD−ROMを含む)、CD[Compact Disk](CD−R、CD−RW、CD−ROMを含む)、MO[Magneto Optical
]ディスク、その他の光ディスク媒体、フレキシブルディスク(フロッピーディスク(フロッピーは日立製作所社商標)を含む)、その他の磁気ディスク媒体、メモリーカード(コンパクトフラッシュ(米国サンディスク社商標)、スマートメディア(東芝社商標)、SDカード(米国サンディスク社、松下電器産業社、東芝社商標)、メモリースティック(ソニー社商標)、MMC(米国ジーメンス社、米国サンディスク社商標)など)、磁気テープ、及び、その他のテープ媒体、並びに、これらのうちの何れかを内蔵した記憶装置が、例示できる。記憶装置には、DRAM[Dynamic Random Access Memory]又はSRAM[Static Random Access Memory]がさらに内蔵されたものもある。
また、コンピュータ可読媒体の中には、コンピュータ、又は、機械若しくは装置に組み込まれたコンピュータに固定的に装着されたものがある。この種のコンピュータ可読媒体としては、ハードディスク、DRAM、SRAM、ROM、EEPROM[Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory]、フラッシュメモリなどが、例示で
きる。
前述した本実施形態に関し、更に、以下の付記を開示する。
(付記1)
ソフトウェアが動作する情報処理装置と、
前記情報処理装置に接続され、第1の記憶部を有するとともに前記情報処理装置の機能を拡張する第1の機能拡張装置と、
前記第1の機能拡張装置に接続された第1の複数の入出力装置と、
前記第1の機能拡張装置上で動作し、前記第1の複数の入出力装置それぞれに対して第1の問合せを発行するとともに、前記第1の問合せに対して前記第1の複数の入出力装置それぞれから得られた第1の回答を前記第1の記憶部に保持させる第1のファームウェアと、
前記情報処理装置に接続され、第2の記憶部を有するとともに前記情報処理装置の機能
を拡張する第2の機能拡張装置と、
前記第2の機能拡張装置に接続された第2の複数の入出力装置と、
前記第2の機能拡張装置上で動作し、前記第2の複数の入出力装置それぞれに対して第2の問合せを前記第1の問合せとは独立して発行するとともに、前記第2の問合せに対して前記第2の複数の入出力装置それぞれから得られた第2の回答を前記第2の記憶部に保持させる第2のファームウェアを有することを特徴とする情報処理システム。
(付記2)
前記第1のファームウェアは、
前記第1の複数の入出力装置それぞれに対する前記第1の問合せのうち、前記第1の複数の入出力装置に含まれるいずれか一の入出力装置に対する問合せを発行するとともに、前記一の入出力装置からの回答を得られた後に、前記第1の複数の入出力装置に含まれる他の入出力装置に対して問合せを発行することを特徴とする付記1記載の情報処理システム。
(付記3)
前記第1のファームウェアは、
前記一の入出力装置からの回答を得られない場合、一定時間経過後に前記第1の複数の入出力装置に含まれる他の入出力装置に対して問合せを発行することを特徴とする付記2記載の情報処理システム。
(付記4)
前記第1のファームウェアは、
前記第1の複数の入出力装置それぞれに対する前記第1の問合せを、前記第1の複数の入出力装置に対して同時に発行することを特徴とする付記1記載の情報処理システム。
(付記5)
前記第1のファームウェアは、
前記ソフトウェアからの問合せに対し、前記第1のファームウェアが前記第1の記憶部に保持させる前記第1の回答を前記ソフトウェアに対して通知することを特徴とする付記1乃至4のいずれか一に記載の情報処理システム。
(付記6)
情報処理装置と、前記情報処理装置に接続された第1の複数の入出力装置と、前記情報処置装置に前記第1の複数の入出力装置を接続することにより前記情報処理装置の機能を拡張し、前記第1の複数の入出力装置それぞれに対して第1の問合せを発行するとともに、前記第1の問合せに対して前記第1の複数の入出力装置それぞれから得られた第1の回答を自身が有する第1の記憶部に保持させる第1のファームウェアが動作する一の機能拡張装置と、前記情報処理装置に接続された第2の複数の入出力装置と、
を有する情報処理システムに含まれ、前記情報処理装置と前記第2の複数の入出力装置を接続することにより前記情報処理装置の機能を拡張する他の機能拡張装置において、
前記他の機能拡張装置は、
前記他の機能拡張装置上で動作し、前記第2の複数の入出力装置それぞれに対して第2の問合せを前記第1の問合せとは独立して発行するとともに、前記第2の問合せに対して前記第2の複数の入出力装置それぞれから得られた第2の回答を自身が有する第2の記憶部に保持させる第2のファームウェアを有することを特徴とする機能拡張装置。
(付記7)
ソフトウェアが動作する情報処理装置と、前記情報処理装置に接続され、第1の記憶部を有するとともに前記情報処理装置の機能を拡張する第1の機能拡張装置と、前記第1の機能拡張装置に接続された第1の複数の入出力装置と、前記情報処理装置に接続され、第2の記憶部を有するとともに前記情報処理装置の機能を拡張する第2の機能拡張装置と、前記第2の機能拡張装置に接続された第2の複数の入出力装置を有する情報処理システムの制御方法において、
前記第1の機能拡張装置上で動作する第1のファームウェアが、前記第1の複数の入出力装置それぞれに対して第1の問合せを発行するステップと、
前記第1のファームウェアが、前記第1の問合せに対して前記第1の複数の入出力装置それぞれから得られた第1の回答を前記第1の記憶部に保持させるステップと、
前記第2の機能拡張装置上で動作する第2のファームウェアが、前記第2の複数の入出力装置それぞれに対して第2の問合せを前記第1の問合せとは独立して発行するステップと、
前記第2のファームウェアが、前記第2の問合せに対して前記第2の複数の入出力装置それぞれから得られた第2の回答を前記第2の記憶部に保持させるステップを有すること
を特徴とする制御方法。
(付記8)
前記第1のファームウェアが前記第1の複数の入出力装置それぞれに対して第1の問合せを発行するステップは、
前記第1の複数の入出力装置それぞれに対する前記第1の問合せのうち、前記第1の複数の入出力装置に含まれるいずれか一の入出力装置に対する問合せを発行するとともに、前記一の入出力装置からの回答を得られた後に、前記第1の複数の入出力装置に含まれる他の入出力装置に対して問合せを発行するステップであることを特徴とする付記7記載の制御方法。
(付記9)
前記第1のファームウェアが前記第1の複数の入出力装置それぞれに対して第1の問合せを発行するステップは、
前記一の入出力装置からの回答を得られない場合、一定時間経過後に前記第1の複数の入出力装置に含まれる他の入出力装置に対して問合せを発行するステップであることを特徴とする付記7記載の制御方法。
(付記10)
前記第1のファームウェアが前記第1の複数の入出力装置それぞれに対して第1の問合せを発行するステップは、
前記第1の複数の入出力装置それぞれに対する前記第1の問合せを、前記第1の複数の入出力装置に対して同時に発行するステップであることを特徴とする付記7記載の制御方法。
(付記11)
前記制御方法はさらに、
前記ソフトウェアからの問合せに対し、前記第1のファームウェアが前記第1の記憶部に保持させる前記第1の回答を前記ソフトウェアに対して通知するステップを有することを特徴とする付記8乃至10のいずれか一に記載の制御方法。
第1の実施形態のコンピュータシステムの構成図 SCSIデバイスの構成の一例を示す図 inquiryデータの構成図 SCSIアダプタユニットの構成図 ターゲット情報管理テーブルを模式的に示す図 inquiryデータ収集処理の流れを示す図 inquiryコマンドのフォーマット図 第1の実施形態の起動時のシーケンスを示す図 従来のコンピュータシステムにおける起動時のシーケンスを示す図 第2の実施形態のコンピュータシステムの構成図 FCアダプタユニットの構成図 第3の実施形態のコンピュータシステムの構成図 SASアダプタユニットの構成図 第4の実施形態におけるSCSIアダプタユニットの構成図 第4の実施形態におけるSCSIデバイスの構成図 inquiryデータ収集処理の流れを示す図 inquiryデータ通知処理の流れを示す図 第5の実施形態におけるFCアダプタユニットの構成図 第6の実施形態におけるSASアダプタユニットの構成図 第7の実施形態のコンピュータシステムの構成図 SCSIアダプタユニットの構成図 inquiryデータ収集処理の流れを示す図 SESコマンドのフォーマット図 第8の実施形態のinquiryデータ収集処理の流れを示す図
符号の説明
10 コンピュータ
10e BIOSソフトウエア
10g OSソフトウエア
10i SCSIドライバ
11 SCSIアダプタユニット
11f ターゲット情報管理テーブル
11g inquiryデータ収集プログラム
11h データ管理テーブル
11i 応答プログラム
12 SCSIデバイス
12d inquiryデータ
12e inquiryデータ通知プログラム
20 コンピュータ
20e BIOSソフトウエア
20g OSソフトウエア
20i SCSIドライバ
20j HBAドライバ
21 FCアダプタユニット
21f ターゲット情報管理テーブル
21g inquiryデータ収集プログラム
21i 応答プログラム
23c SCSIデバイス
30 コンピュータ
30e BIOSソフトウエア
30g OSソフトウエア
30i SCSIドライバ
30j HBAドライバ
31 SASアダプタユニット
31f ターゲット情報管理テーブル
31g inquiryデータ収集プログラム
31i 応答プログラム
32c SASデバイス

Claims (7)

  1. ソフトウェアが動作する情報処理装置と、前記情報処理装置に接続され、第1の記憶部を有するとともに前記情報処理装置の機能を拡張する第1の機能拡張装置と、前記第1の機能拡張装置に接続された第1の複数の入出力装置と、前記情報処理装置に接続され、第2の記憶部を有するとともに前記情報処理装置の機能を拡張する第2の機能拡張装置と、前記第2の機能拡張装置に接続された第2の複数の入出力装置を有する情報処理システムであって、
    前記第1の機能拡張装置上で第1のファームウェアが動作し、前記第1のファームウェアは、前記第1の機能拡張装置に、前記第1の複数の入出力装置それぞれに対して第1の問合せを同時に発行させるとともに、前記第1の問合せに対して前記第1の複数の入出力装置それぞれから得られた第1の回答を前記第1の記憶部に保持させるためのものであり、
    前記第2の機能拡張装置上で第2のファームウェアが動作し、前記第2のファームウェアは、前記第2の機能拡張装置に、前記第2の複数の入出力装置それぞれに対して第2の問合せを同時に発行させるとともに、前記第2の問合せに対して前記第2の複数の入出力装置それぞれから得られた第2の回答を前記第2の記憶部に保持させるためのものであり、
    前記ソフトウェアが動作する情報処理装置からの問合せがなくとも、各機能拡張装置は起動後直ちに前記第1の問合せ及び前記第2の問合せを互いに独立して発行することを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記第1のファームウェアは、前記第1の機能拡張装置にさらに、
    前記ソフトウェアが動作する情報処理装置からの問合せに対し、前記第1の記憶部に保持された前記第1の回答を前記情報処理装置に対して通知させるためのものであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記第1のファームウェアは、前記第1の機能拡張装置にさらに、
    前記第1の問合せを前記第1の複数の入出力装置に対して同時に発行してから所定時間が経過した場合、前記第1の問合せに係る終了通知を前記第1の複数の入出力装置に対して発行させるためのものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理
    システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理システムが有する前記第1の機能拡張装置。
  5. ソフトウェアが動作する情報処理装置と、前記情報処理装置に接続され、第1の記憶部を有するとともに前記情報処理装置の機能を拡張する第1の機能拡張装置と、前記第1の機能拡張装置に接続された第1の複数の入出力装置と、前記情報処理装置に接続され、第2の記憶部を有するとともに前記情報処理装置の機能を拡張する第2の機能拡張装置と、前記第2の機能拡張装置に接続された第2の複数の入出力装置を有する情報処理システムの制御方法において、
    第1のファームウェアが動作する前記第1の機能拡張装置が、
    前記第1の複数の入出力装置それぞれに対して第1の問合せを同時に発行するステップと、
    前記第1の問合せに対して前記第1の複数の入出力装置それぞれから得られた第1の回答を前記第1の記憶部に保持させるステップとを実行し、
    第2のファームウェアが動作する前記第2の機能拡張装置が、
    前記第2の複数の入出力装置それぞれに対して第2の問合せを同時に発行するステップと、
    前記第2の問合せに対して前記第2の複数の入出力装置それぞれから得られた第2の回答を前記第2の記憶部に保持させるステップとを実行し、
    前記ソフトウェアが動作する情報処理装置からの問合せがなくとも、各機能拡張装置は起動後直ちに前記第1の問合せ及び前記第2の問合せを互いに独立して発行することを特徴とする制御方法。
  6. 前記第1のファームウェアが動作する前記第1の機能拡張装置はさらに、
    前記ソフトウェアが動作する情報処理装置からの問合せに対し、前記第1の記憶部に保持された前記第1の回答を前記情報処理装置に対して通知するステップを実行することを特徴とする請求項5に記載の制御方法。
  7. 前記第1のファームウェアが動作する前記第1の機能拡張装置はさらに、
    前記第1の問合せを前記第1の複数の入出力装置に対して同時に発行してから所定時間が経過した場合、前記第1の問合せに係る終了通知を前記第1の複数の入出力装置に対して発行することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の制御方法。
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